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練炭で心中図り実父を殺人未遂
伊那署は21日午前0時18分、殺人未遂の疑いで、箕輪町木下の無職矢野勝容疑者(49)を逮捕した。20日午前6時ごろ、矢野容疑者からの119番通報で消防署員が掛け付けたところ、家の2階に実母のあさ子さん(79)、1階に実父(86)が倒れているのを発見。実母は既に死亡、実父は病院へ運ばれ重体だという。同署は、犯行の動機や母親の死因などを捜査している。
調べによると、容疑者は実母と共謀して実父を殺害し、自らも自殺しようとしたがその目的を遂げなかった疑い。19日朝ごろ、自宅で実父に睡眠薬を飲ませ、眠らせてから室内で練炭を燃やし、一酸化炭素中毒死させようとしたという。
練炭は、1階と2階のそれぞれにあり、容疑者は「3人で死のうと思った」などと供述。地域住民によると、容疑者は実父らと同居していて、自宅で溶接業を営んでいたが現在は3人とも無職だったという。
殺人未遂事件のあった現場住宅 -
箕輪町観光協会
2007新バージョンの名刺台紙作成箕輪町観光協会が販売している町の名所の写真を印刷した名刺台紙に2007新デザイン、春夏秋冬の4バージョンが登場した。
デザインは「中曽根の権現桜」「みのわ手筒会による手筒花火」「赤そば(高嶺ルビー)の里」「萱野高原からの夜景」。フォトコンテストの入賞作品などを活用した。
既存の「もみじ湖」「萱野高原」の2種類と合わせ計6種類で選択の幅が広がり、季節ごとの利用もできる。
これまでは100枚単位の販売だったが、新デザインは50枚単位にし、1年任期の役員ら多くは必要ない人にも購入しやすくした。4種類組み合わせの注文もできる。「少ない単位でご利用いただけるので、ぜひご活用ください」としている。
名刺台紙価格は50枚で会員250円、一般500円。既存は100枚で会員500円、一般千円。役場産業振興課商工観光係窓口で販売している。問い合わせは商工観光係(TEL79・3111内線157)へ。 -
みのわ健康アカデミー第2期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の第2期生卒業式が20日、町文化センターであった。1年間の健康学習やトレーニングに励んだ受講生55人が卒業証書を受けた。
学長の平沢豊満町長は、「自分の健康度を上げるため頑張っていただき、大変有意義な1年だったのでは。町の健康づくりのリーダーとしてご活躍いただきたい」とあいさつ。各曜日の代表者に卒業証書と活動記録を授与した。皆勤の9人には記念品を手渡した。
卒業生代表の東城興一さんは、「内容の濃い充実した勉強と実践ができたことは本当にありがたい。これからの生き方を指摘いただき感謝にたえない」とあいさつした。
受講生は45歳から75歳。1年間の成果は、1日の生活歩数の平均が1万62歩で1期生の9304歩を上回った。腹囲・体重の変化は平均で腹囲5・7センチ、体重1・6キロ減少。最も変化の大きかった人は腹囲20センチ、体重12キロ減少した。「GO/NO-GO」課題実験による大脳の活動状況は、反応時間が短くなりさらに間違いの回数も減少した。精神面では「自信がついた」「毎日が明るくなったような気がして楽しい」などの意見があった。
アカデミーの副学長でもある信州大学教育学部の寺沢宏次助教授は、「皆さん優等生で効果が出ている。健康が幸せに近づく最短距離。この状態を維持することが幸せにつながる」と講評した。 -
【記者室】食品加工体験の魅力
みはらしファームの企画「みんなで大豆を作ろうよ」のみそ造りに4年連続で参加した家族が、みその美味しさ、食の安全、実体験できる楽しさを魅力に挙げた。自分達で育てた大豆を使い、みそを作る。材料も分かっている。確かに安心▼箕輪町が進める都市農村交流の構想作りに向けたワークショップで、みそやジャムなどの加工体験の話があった。現在もリンゴオーナーや農作物の収穫体験などは行われているが、さらに加工体験が加われば楽しみが増え、手作りの良さも味わえる▼構想に盛り込む場合は、加工施設や受け入れ体制など当然課題はあるが、食の安全に対して人々の関心が高い時代に、安全を売り物にした加工体験は誘客手段の一つになるように思う。(村上裕子)
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陶芸に熱中
箕輪町北小河内
小松宸子さん陶芸を始めて10年。「1年増すごとに少しでもうまくなれば楽しい。自分が楽しんでるのよ」
98年、箕輪町公民館の陶芸講座に参加した。65歳の誕生日を前にして、「これから年をとって、年金をもらってぼーっと暮らすのもばかみたい。何かしたい」と考えたからだ。
旅先で陶器などを買うのは好きだったが、自分で作ることまでは考えていなかった。道具の名前も、粘土をしっかり練って「土を殺す」ことも、タタラ作りが何かも知らない。一からのスタートだった。
粘土を伸ばそうとしてもひびが入る、四角く伸びない、焼いた作品が割れてしまうなど最初は失敗が続いた。
「何も知らなくて始めたことが、かえってよかったと思う。自分が失敗作を作って分かってくる。この次はいい風にしよう、もっといい物にしようと一つひとつ苦労しながら考えているうちに、幾らか出来るようになってきた」
5年間通った講座を卒業し、作品を焼く場所が無くなったため、03年に家業の倉庫に窯を作った。窯名は自身の名前から漢字をとって「松宸窯(しょうしんろ)」という。
「作陶は考えているときが楽しい。作り出すと必死になってるからそれどころじゃない。初めのころは柄をつけようとしたりするけど、それは愚作。変えるなら色や雰囲気で変えていく。そう考えてはいるけど、思うようにいかない。だから面白いのよ。思うようになったらつまらないね」
今、テーマにしているのは「青の流れ」という青色を基準にした作品。「同じ青でも違う。色を縦にしたり、横にしても違うし差が出る。釉薬の調合がちょっと違うだけですごく変わってしまう。考えちゃいますよ。でも青の世界でどんどん作ろうと考えてる」という。
青の世界にのめり込んだきっかけは、「白い粘土を使ったら」とのアドバイスを受けて作品づくりをし、「真っ白な作品は映えない」と少しだけ青色を入れたことだった。
04年の第57回県展で、青の世界の作品「流れ」が初出品で初入選し、2度目の挑戦だった06年の第59回県展も「行雲流水」が入選した。今年も青で県展に出品するという。
99年から毎年、アルプス中央信用金庫伊北支店で作品展示もしている。
「作品を貸してと来てくれる。飾らせて下さる場所があるから、去年より一つでも二つでも気の利いたものを作ろうと思うでしょ」と、作品づくりに打ち込んでいる。
アトリエの名前は「作陶・粘土工房(ねばりっちこうぼう)」。家業を閉めたので、今度は倉庫にアトリエの看板を掲げる予定だ。 -
箕輪町議会3月定例会閉会
副町長2人制を賛成多数で可決箕輪町議会3月定例会は最終日の19日、副町長の定数に関する議案で、町提出の定数2人の議案を賛成多数で可決、議員提案の定数1人の議案を賛成少数で否決した。追加議案6件を含む議案38件を原案通り可決し閉会した。
副町長定数の議案は、議員提案を討論・採決し賛成少数で否決。続いて町提案の討論で賛成は「2人制は予算編成や施政方針で骨子になっている。行革を進め、より一層町の基盤を安定させることが重要」、反対は「副町長は1人で十分」「企業誘致は職員で出来る。1千万円を超えるお金を副町長に支払うのは町民感情に反する」など各3人ずつの討論があった。採決で賛成多数で可決した。
議員報酬引き上げに関する条例の一部改正議案は、「格差社会が広がり苦しんでいる状況がある。提案理由は分かるが、理事者もカットしている中で、ここで上げるのはどうかと思う」と反対討論があったが、賛成多数で可決。07年度一般会計予算案は、「議員報酬引き上げが入っているので反対する」との討論があったが、賛成多数で可決した。
追加議案は南原工業団地拡張用地の取得、議員発議で、議員が疾病などの理由で一定の間議員活動を休止しているときの報酬の減額割合などを定める条例改正、議会委員会条例の一部改正など。
請願1件、陳情2件は採択し、意見書を提出する。 -
みのわ花桃街道看板設置
箕輪町と西部地区の住民有志の会「西部花街道をつくる会」は17日、会が花桃を植樹し育てている県道与地辰野線に「みのわ花桃街道」の木製看板を設置した。長田から富田までの区間の4カ所で、県道を通る人に花桃街道を案内する。
町の事業で、県のコモンズ支援金を受けた。県道沿いの展望台のあずま屋整備、看板設置などの総事業費510万円のうち県の支援金は232万円。
看板は会員にデザインを募って役員会で決定し、町が製作した。材質はヒノキ。大きさは縦80センチ、横30センチ、厚さ3センチ。「みのわ花桃街道」の文字と花を上下にあしらったデザイン。3本の丸木に取り付け、看板の下に設置場所の地区名看板も付けた。完成した看板は全体で地上2メートルある。設置場所は、ながた荘入り口、深沢橋近く、伊那梅苑の西側、伊那市との境の4カ所。
会が協力して看板を設置した。併せて街道沿いの花桃への施肥、展望台への植樹作業もした。 -
箕輪中卒業生に庄内地区から花束の贈り物
箕輪町と「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市の庄内地区から15日、箕輪中学校3年生に卒業を祝う春の香りいっぱいの花束が贈られた。
毎年恒例の花束贈呈。庄内公民館長、庄内地区箕輪町交流協会役員ら4人が、色とりどりのガーベラと甘い香りのフリージアの花束を持って町役場を訪れた。
卒業式は16日。3年生243人を代表し学年協議会役員3人が花束を受け取った。福田祐君(15)が「素晴らしい花束を頂き感激している。卒業生一同感謝申し上げる。庄内との交流を深め互いに向上していければと思う。皆さんの思いを胸に一歩一歩着実に進み、この花のようにきれいな花を咲かせたい」と礼を述べた。
協会福委員長の野中肇さんは、「地域の皆が卒業とこれからの門出を祝って準備し、お持ちした。受け取ってほしい」とあいさつ。「卒業の祝いの印としてはささやかだが、庄内地区の皆の気持ちをお受け取りください。これからのさらなる躍進に期待します」との山本博史会長のメッセージも披露した。
平沢豊満町長は「太平洋と浜名湖の空気、庄内の皆さんのまごころが込もった花束。気持ちを十二分に解して心に刻み込んでほしい。毎年、花を贈っていただくことに敬意と感謝を申し上げる。庄内と町の絆が深く通い合う交流をお願いしたい」とあいさつした。
3年生は卒業式で、庄内からの花束を手に退場するという。
庄内地区からは19日にも、町内5小学校卒業生247人、保育園卒園児261人のために花束が贈られる。 -
箕輪町議会総務文教常任委員会審査
副町長2人制を賛成多数で可決箕輪町議会3月定例会に提出している副町長の定数に関する2議案について、総務文教常任委員会は15日の委員会審査で、町が提出した定数2人の議案を賛成多数で可決し、議員提案の定数1人の議案は賛成少数で否決した。19日の本会議最終日に経過を含め委員長が報告する。
総務文教常任委員会は5人。14、15日の2日間で町長への質問、委員の討論を経て採決し、2人制は賛成3人、反対1人だった。
賛成討論は「(町長含め)3人で強力に進めたい考えに賛同する」などとした上で、「副町長への責任移譲や事務分担などを早期に明確化し説明責任を果たすべき」とした。反対討論は「2人が必要な理由が見えない。住民感情は(2人は)無駄というのが多い。行財政改革するには町長の身辺からしないと職員もついてこない」と述べた。 -
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会が障がい保健福祉プラン意見を具申
箕輪町障がい者計画及び福祉計画策定委員会(大槻正春委員長)は14日、昨年9月より検討を重ねてきた箕輪町障がい保健福祉プラン意見を具申した=写真。
地域福祉計画の基本理念に基づき、6回にわたる協議を重ねてきた策提案は▽生活と介護の基盤整備▽療育の充実▽地域生活に向けた移行支援、就労支援竏窒ノ重点を置き、障がいのあるなしに関わらず支え合いの中で自立と社会参加の図れる社会基盤整備、幼少期からの療育、社会に対する理解・啓発、障がいの種別を超えたサービスの均衡を図ることなどを具体的な数値目標を盛り込む中で示している。
検討過程の中では公開討論会も設けて一般からも広く声を募り、その意見も今回案に反映した。
具申を受けた桑沢助役は「町も練っていただいた案を実施できるよう最大限努力していきたい」と語った。
案は町議会全員協議会に示した後、策定する。 -
まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会
部会シンポジウム開催箕輪町の核となる教育理念や地域で子育てする方向性を探るため設置した「まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会」の部会シンポジウムは、11日から3日間にわたって町文化センターで開いた。3部会の研究成果は25日に開く教育シンポジウムで発表報告する。
11日は子育て支援部会、12日は子どものスポーツ環境部会、13日は学校との交流(安全確保と外部講師)部会がそれぞれ開いた。
子どものスポーツ環境部会は、地域のスポーツクラブの指導者らが集い、活動状況などを報告し合い、指導者の状況と児童のスポーツ状況のアンケート結果を報告した。指導者が重要視していることは礼儀作法、仲間づくりなどで、困っていることに子どもが集まらないなどクラブ運営の問題や指導者不足などがあった。
学校との交流部会は外部講師や安全見守り隊の関係者らが集まり、活動状況や課題を話し合った。地域住民が講師となって学習に参加していること、見守り隊が児童と一緒に歩くことで通学路の危険カ所が分かり、要望したことで改善された場所もあることなど発表があった。
「子どもを大切に思っているメッセージを子どもに伝えることが大切」「保護者も一度、子どもと通学路を一緒に歩くことをしてもらったほうがいい」などの意見もあり、家庭がしっかりすることの重要性、子どもの安全確保のため通学路の整備なども課題に挙がった。 -
「小さな親切」運動上伊那支部が箕輪町社協に車いすを寄贈
「小さな親切」運動上伊那支部(山田益支部長)は14日、箕輪町社会福祉協議会に車いす1台を寄贈した=写真。
全国的に展開されている「小さな親切運動」は、小さな親切を通して青少年の健全育成を目指す取り組み。上伊那支部は11年前に発足し、毎年順番で地区内の社会福祉協議会に車いすを寄贈しているほか、小学校への紙芝居セットの寄贈、作文コンクールの開催などにも取り組んでいる。
今年は箕輪町と辰野町の社協に各1台の車いすを寄贈。これまで寄贈した車いすの累計は27台となった。
使い道はそれぞれに任せているが、需要が増えてきており、催しなどでも使われているという。箕輪町では、短期・長期の貸し出し用として利用することを検討している。 -
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会総会
箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会(53人、唐沢和子会長)は12日夜、06年度総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案を承認した。
06年度は農村女性ネット上伊那地産地消セミナーでトマト収穫・ケチャップ作り講習会、NHK「みんなのスタジオプラザN」生出演、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での自家栽培野菜、果物、花などの販売、地域間交流の一環で浜松市「浜っ娘の会」との交流会、浜松市庄内地区公民館まつり参加などの事業があった。
07年度の事業は、06年に農村女性ネット上伊那で勉強したトマトジャムをイベントなどで販売し好評だったことから、今年も9月に加工品作りをし、もみじ湖夢まつりや野良っ娘野菜市での販売を計画している。このほかみのわ祭り参加、もみじ湖夢まつりなどイベントでの自家栽培野菜、果物、花などの販売、浜っ娘の会との交流など。
唐沢会長は、「農業女性の仲間作りを大切にすべての行事を楽しかったと言ってもらえるように実施したい」とあいさつした。
総会後の研修会はガーデニングで、丸いプランターにパンジーなど5種類の花苗を寄せ植えし、各自持ち帰った。 -
パソコン講習会
箕輪町と町公民館は9、10日、パソコン講習会を町情報センターで開いた。計画した4講座はいずれも定員いっぱいの参加で、熱心に学んでいた。
今回開いたのはパソコン入門、インターネット入門、Word入門、Excel入門の各講座。パソコンの基礎知識から基本操作、文書作成、表の作成など初心者向けに分かりやすく指導した。
1講座だけでなく複数の講座を受講した人も多く、パソコン画面と向き合いながら、熱心に質問などをしていた。
インターネット入門講座に参加した町内の女性は、「家にパソコンはあるけど、あまり使えない。メールを覚えて息子に送ってみたい」と話していた。 -
郷土史クラブ1年のまとめ
箕輪町の小学生が学ぶ郷土史クラブは10日、本年度最終回のクラブを町郷土博物館で開き、1年間の活動を振り返って感想を発表し合った。
クラブは小学4年生から6年生の有志20人が参加。町郷土博物館の職員が講師となり、5月から月1回の計10回活動。水田の昆虫観察、縄文時代の土鈴づくり、機織り体験、松本市四賀化石館での化石採取などをした。
児童は、「化石を拾いに行ったのが面白かった」「化石は自分で掘って採取したのでよかった」「ほんだれ様でまゆ玉が上手に作れた」など感想を話した。
郷土史クラブは00年に復活し本年度で7年目となる。活動の見直しから07年度は休止し、一般向けの講座を増やす計画をしている。 -
箕輪町交通少年団入退団式
箕輪町交通少年団の入退団式が10日、松島コミュニティセンターであった。退団者46人を送り、交通安全教室で交通ルールを守る大切さなどを確認した。
町内の小学5、6年生有志で組織。06年度は団員85人で活動した。新年度は新6年生37人、新5年生32人の計69人。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
団長の小林交石町交通安全協会長は、「6年生は中学生になったら自転車で通学する人もいると思う。団で活動したことを思い出し、交通ルールをしっかり守って登下校してほしい。5年生は昨年1年間の活動を、入団する新しい人に教えてあげてほしい。団は楽しみながら活動する。交通安全についてルールをしっかり覚え、事故に遭わないように気をつけて」と訓示した。
団員は、「体を鍛え心を磨き、よい子になります」などの交通少年団の誓いを唱和した。
交通安全教室では、伊那警察署の中山交通課長が、「横断歩道を渡るとき、左から来る車にはねられることが多い。自分の命は自分で守るつもりで、特に左からの車に注意して、よく確認してください」と話した。 -
箕輪町議会3月定例会一般質問より
◆副町長2人制の狙いや継続理由について12日、複数の議員が質問した。平沢豊満町長は、「行財政改革はこれからが本当の正念場。副町長2人制で今後も強力な対応を図りたい。町民にとって2人制が強い町づくりの原動力だということを理解していただきたい」と述べた。
町長は、「2人に担当してもらう仕事は基本的には変わらない。1人は全般の管理、もう1人は特命担当。行財政改革は県内でも進んできていると思うが、まだ完全ではない。トップマネージメントの体制強化に2人必要。町は法改正より3年半先取りでやってきた。助役を副町長に名を変えるだけ。数の問題ではない」とし、副町長2人の給与についての質問には「助役2人制のときと変わらない。差を付けることはないと思う」とした。
◆自主防災組織の立ち上げについて平出政敏議員が質問。平沢町長は、「06年度から10年度の5カ年計画で15区全部に自主防災組織を立ち上げたい。現在は北小河内、福与、八乙女、富田にできた。今年も4、5区での組織を考えている。07、08年度に前倒しでできるようにお願いしている」と答えた。
◆消防署、消防団の減災対策について三沢興宣議員が質問。町長は、「消防署は防災無線や緊急メールで乾燥や強風の警戒を呼びかけ、消防団も夜警などで予防消防に徹してもらい、一番身近な火災は今年はまだ発生せず、それなりの効果が出ているのではと思う。07年度は山火事の訓練もやる。災害を防ぐものではないが、万一起きたときに対応できる体制をとっていきたい」と述べた。
◆小・中学校の自校給食の取り組みについて三沢興宣議員が質問。井内教育委員長は「自校給食を基本とする考えは変わらない。中部小の給食室を改修するが、業務内容は、北小の試行がよい結果を生んでいるので民間委託の方向で住民、学校職員等の十分な理解を得ながら検討を進めたい」と答えた。
◆障がい者相談支援と施設運営について藤田英文議員が質問。平沢町長は、「県の相談員制度が07年3月で廃止されるが、町独自で継続していく」とし、「共同作業の家は町社会福祉協議会に運営主体を移すが、内容的には変わらない。障がい者の作業の場であると同時にサロン的な場でもある。ゆるやかに今までの機能を残し、国の動向を見ながら対応したい」とした。 -
古い農具や道具を収集
箕輪町
安藤国男さん「古いものを捨てればもったいない。とっておけば、いつかは使える」
今も残るかやぶきの家に、古い農具や生活用品などが山のようにある。周囲に知られた収集家だ。
昭和30年ころから現在まで、新旧さまざまな農具がある。稲刈り機、千歯こき、とうみ、わら切り、すき、2段になった耕すき、牛に引かせて代かきをするくわ、型付け定規、おどり木、除草機などなど。同じ農具でも年代ごとにいくつもあり、改良されてきた様子を見ることもできる。
壊れていないか確認するため1度は動かしてある農具なので、今は使わなくてもしっかり動く。縄を作る製縄機は現役で活躍中だ。
人にもらった物もあるが、多くは実際に家で使ったもの。「普通の人なら処分するものをとってある。もったいねえもんで」。博物館の所蔵品より珍しいものがそろっている。
「農具の骨董かな。何で集めるかって、好きってことかね。金がある人は絵画とかつぼとか集めるけど、金がないからな。立派なものは集めない。古いものは面白いな、やたら面白い」と、農具を虫干しに庭に出して眺めたり、拭いてみるなどして楽しんでいる。
若いころから機械物が好きで、10代の後半に松本の自動車学校に通って運転免許を取得し、オート三輪に乗った。富田地区内でも比較的早いほうだったという。
伊那バスに就職し、バスを運転して日本各地に行ったときも、「神社仏閣は難しくてだめだけど、機械物の見学のときは後ろから付いて行った」というほど。見るだけでなく、「発動機とか機械をいじくるのが好きで、かまってた」という。
好きが高じて集まった農具、道具はかやぶきの家だけでは納まりきらず、別に保管する場所まである。
家族には「また。死ぬときは片付けて」と言われている。「たわいもない感じだろうけど、集める性分だね。とっておきたくて困る」。テレビ、カメラ、ラジオ、電卓、カラオケ、電蓄なども古いものが部屋にあり、旅館のマッチ箱や観光地の名入り提灯などのコレクションもある。
しめ縄作りやそば打ち名人としても知られ、だるまストーブがある仕事場には仲間が集まる。軒先に「居酒屋」「やきとり」の提灯が下がり、遊び心がいっぱいだ。
10年ほど前、富田公民館に農具や道具の一部を展示したことがあるが、その後、多くの人に見てもらう機会はない。
「博物館なんてできないけど、ハウスみたいな雨よけを造って並べれば、よけい楽しいかな」。いずれは収集品を展示する場所を造りたいと考えている。
「興味を持って見に来る子どもがいたらいいな。いくらでも教えてやるよ。今は何でも略すけど、元を知らないで略すとそれが本当になってしまう。本当のところを知ってほしい。知っていれば役に立つ」。集めた農具や道具を実際に使うなど子ども達に体験させてやりたい、そんな思いも抱いている。(村上裕子) -
箕輪町郷土博物館
「山口進」特集展示箕輪町郷土博物館で10日、長岡出身の版画家・山口進の特集展示が始まった。
茅野市の茅野市美術館で、20世紀に信濃画壇で活躍した諏訪・伊那地域出身作家の青春期を追った特別企画展「信濃美術の青春」(会期10日縲・5日)に、町郷土博物館が所有する山口進の20代後半に描いた油彩画3点が展示されていることに合わせ、特集展示を計画した。
山口進は1897年に長岡に生まれ、画家を目指して23歳で上京。版画展、油彩展などさまざまな展覧会に出品して入選を重ね、29歳で帝展に油彩画を初出品し、初入選を果たす。その後、版画が制作活動の中心となり、日本版画協会の役員を務めるなど活躍し、1983年に86歳で亡くなった。
版画家として知られるが、油彩画も描いているので見てもらおう-と、若いころから晩年の83歳の作品までを年代を追って展示している。展示は25日まで。博物館では「作風の違いなどを見てほしい」と話している。 -
箕輪町議会3月定例会一般質問要旨
箕輪町議会3月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は13人。質問要旨は次の通り。
唐沢荘介議員 (1)団塊の世代の受け皿対策(2)官民協働の宅地開発(3)地域発-元気づくり支援金(4)観光協会を旅行業法3種の法人登録で地域観光(5)水源の確保
平出政敏議員 (1)07年度予算(2)副町長2人制の狙い(3)第4次振興計画(4)行政経営計画(5)7月豪雨災害を教訓とする取り組み(6)箕工の多部制・単位制取り組み状況(7)子育て支援策
三沢興宣議員 (1)助役2人制(2)減災対策の現状と今後の計画(3)小・中学校、保育園の自校給食の取り組み、建物の整備計画、安全確保(4)車両一括管理システム
浦野政男議員 (1)07年度施政並びに予算編成方針(2)行政経営計画(3)町の人口増・振興対策(4)公告式条例による掲示場(5)子どもの安全
藤田英文議員 (1)07年度町予算(2)資源を生かした産業の活性化(3)障がい者福祉計画と施設運営(4)下水道工事の促進(5)地球温暖化防止への取り組み
丸山善弘議員 (1)妊婦無料健診の拡大(2)有機農業推進法の制定(3)学校図書館図書整備費の予算確保
寺平秀行議員 (1)副町長2人制(2)環境首都構築(3)非正社員の格差是正(4)健康長寿立町(5)災害危機対応(6)魅力ある教育拠点づくり
関善一議員 (1)行政改革(行政経営計画)の推進(2)下水道会計の企業会計化(3)07年度の教育方針
日野和司議員 (1)07年度施政方針と予算(2)国道361号線のトンネル開通に伴う町道1号線の安全対策と道路維持管理の状況(3)中部小学校給食室整備事業
松崎久司議員 (1)施政方針と予算(2)生ごみ等の減量化に向けた取り組み(3)竜東農免道路供用開始時期と交通安全対策(4)今後の各小学校児童数の動向と教育委員会の考え
桑沢幸好議員 (1)町税増収と税政改正(2)宅地造成等の雨水排水対策(3)釜口水門430トン放流
春日巌議員 (1)07年度予算(2)少子化対策(3)障がい者自立支援法実施に伴う問題(4)介護保険の実態(5)生活関連土木予算の拡充と地元負担の軽減(6)平地林森林整備事業制度の取り組み
向山章議員 (1)政治姿勢(2)3万人規模の強みを生かした町づくり(3)財政力強化の具体的な計画(4)入札制度改善要望のその後の話し合い結果(5)教育基本法改正後の町教委の方針と計画(6)独自の子育て支援策 -
箕輪町公民館子育て学級閉講
箕輪町公民館子育て学級の閉講式が8日、町文化センターであった。母親が1年間の活動を振り返って互いに感想を話し、子どもたちの成長を喜んだ。
未就園児と保護者を対象に5月に開講し、月1、2回のペースで全15回開いた。バルーンアート、リトミック、おやつ作り、節分行事などをした。
閉講式で柴登巳夫公民館長は、「子どもはそれぞれすばらしい個性を持っている。1年で我が子の成長に目を見張るものがあったのでは。4月から保育園に行く子もいると思うが、その前の年の1年間はすばらしいものだったと思う」と話した。
親子は、最後の学級で手遊びやペープサートを楽しみ、茶話会では母親が「保育園に入る前のプレ保育園という感じで、人見知りだった子どもも、とても楽しめた。これから保育園に頑張って行けそう」など、一人ずつ感想を話した。 -
箕輪町地域包括支援センター運営協議会初会合
箕輪町地域包括支援センター運営協議会は8日夜、初会合を町役場で開き、同センターの06年度事業、07年度事業の説明を受けた。
平沢豊満町長が委員12人を委嘱。「運営の実態をご理解いただき、それぞれのお立場でご意見をいただきたい」とあいさつした。
地域包括支援センターは06年4月、町が保健福祉課福祉係の中に設置。地域高齢者の保健医療の向上、福祉の増進を包括的に支援する役割で、地域支援事業の介護予防、包括的支援、任意の各事業と、新予防給付ケアマネージメントをしている。
運営協議会は、中立性の確保や人材確保支援などの観点からセンターの設置、運営に関わる組織として設置した。
介護予防に関する07年度のセンター事業は、「元気な高齢者で暮らせるために」を目的に掲げる。主な事業は、特定高齢者施策として開いていた「いきいき塾」を対象者の幅を広げ一般高齢者施策として実施。65歳対象の「はつらつ健康講座」でボランティアを勧誘し、希望者に町社会福祉協議会主催のシニアボランティア講座を受けてもらい、「いきいきスタッフ」として「いきいき塾」に協力してもらう体制づくりを考えている。
特定高齢者施策では新規に「ステップアップおたっしゃ教室」を開く。介護保険に移行せずに暮らせるようにすることを狙い、「いきいき塾」の内容をベースに、作業療法士と理学療法士の個別指導を導入し、支持機能の維持・向上を図る。 -
【記者室】交通安全を考える
交通事故が、箕輪町の健康増進計画策定の会議で話題に上った。町の平均寿命が国、県の平均より低くなり、64歳以下の早世の原因の一つに交通事故死があった▼町の06年の交通事故発生件数は126件。死者3人、傷者167人。発生件数は前年と同数だが、死者と傷者はいずれも増加した。今年も2カ月間で、すでに20件の交通事故が発生しているという▼事故死は人ごとだと思っていた-。無事故・無違反歴50年で表彰を受けた男性が、交通事故で妻を亡くしたことを話した。事故死は家庭を崩壊させ、家族は精神的にもなかなか立ち直ることができない。「こんなことは私の家族だけで終わりにしてほしい」と。交通安全をもう一度しっかり考えたい。(村上裕子)
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都市農村交流セミナー
ワークショップで農村資源考える箕輪町の新しい体験型産業の創出を検討する「赤そばのまち・箕輪」発・都市農村交流セミナーの第2回会議は7日、松島コミュニティセンターで開き、ワークショップで町の自然や農村資源の生かし方について活発に意見を交わした。
全6回の町民参加によるセミナーやワークショップで構想づくりを進める。第2回は35人が参加。都市農山漁村交流活性化機構の花垣紀之さんらの進行に基づき、「地域住民、旅行者が楽しめる自然・農村資源の生かし方と課題」をテーマに5班に分かれて検討した。
資源には赤ソバ、ながた自然公園、もみじ湖、伊那梅苑、中曽根の権現桜、アルプスの眺め、星空の美しさ、湧き水、野菜、花、古田人形芝居、かやぶき住宅、手筒花火、特産品のワインや焼酎などが挙がった。
意見・課題では、道案内の看板設置、駐車場整備、農産物を生かした体験、観光コースの設定、維持管理のための仲間づくりと案内人の養成などがあった。
「もてなす心を地域の皆と一緒に持っていくことが大切」「町民自身がまず地元をよく知り、自ら体験することから始めることも大事」「発想の転換で見慣れたものの中に十分観光資源になるものがある」などの意見も出た。
今月末に第3回会議を開き、ワークショップのまとめと中間報告をする予定。 -
箕輪町福祉と健康のまちづくり推進委員会
箕輪町福祉と健康のまちづくり推進委員会はこのほど、初会合を町保健センターで開き、06年度中の策定を予定する「箕輪町障がい者保健福祉プラン」と「箕輪町健康増進計画」の計画案を協議した。
障がい者保健福祉プランは、「障がい者計画」と「障がい福祉計画」から成る。「障がい者計画」は基本理念などを定める基本計画。計画期間は11年度を目標年度とした07年からの5年間。「障がい福祉計画」は必要なサービスの見込量や実際のサービスなどの実施計画で、計画期間は06年度から08年度の3年間。08年度に次期見直しをする。
健康増進計画は、すでに策定している健康増進計画と母子保健計画を一本化したもの。10年度を目標年度にしている。
委員会は町長から委嘱を受けた15人で構成。委員長は丸山靖子さん。事務局から2つの計画について説明を受け協議の結果、計画案を承認した。
今後は町長に具申し、町議会全員協議会に示した後、策定する。 -
箕輪町観光協会フォトコンテスト審査
推薦は幾川博さんの「秋日和」箕輪町観光協会は5日、06年度ふるさとの四季フォトコンテストの審査会を町文化センターで開いた。推薦に幾川博さん=南小河内=の作品「秋日和」を選んだ。
コンテストのテーマは町の観光、イベント、祭りの写真。入賞作品は観光写真や雑誌の取材、PR、イベント、パンフレットなど幅広く活用する。
応募は18人、70点。観光協会長、町内の写真店主ら6人が、観光PRの観点から審査した。赤そばの里、萱野高原、福与城址、中曽根の桜、もみじ湖などの写真で、今年は中心市街地活性化のための初企画「イルミネーションフェスタみのわ」の写真もあった。推薦の「秋日和」は赤そばの里を撮影したもので、「赤と青、雲のバランス、色の良さ」を評価したという。
入賞作品は12日から30日まで役場正面玄関ホールに展示する。表彰式は28日。
審査結果は次の通り。
◇推薦 「秋日和」幾川博(南小河内)
◇特選 ▽「爛漫の中」赤羽廣治(松島)▽「災害復興祈願手筒花火」藤沢義昭(辰野町)▽「雪のイルミネーション」向山世男(伊那市)
◇入選 ▽「タイムトンネル」赤羽廣治(松島)▽「秋のもみじ湖」加藤平治(南箕輪村)▽「もみじの散歩道」酒井幸一(伊那市)▽「夕暮れの灯ながた荘」酒井芳郎(沢)▽祭の主役」中村軍(長岡)▽「夕暮れに浮ぶ」藤沢義昭(辰野町) -
箕輪町交通安全協会総会
箕輪町交通安全協会は2日夜、第50回総会を松島コミュニティセンターで開き、06年度事業報告、07年度事業計画や歳入歳出予算などを承認した。
町の06年の交通事故発生件数は、05年と同じく126件だったが、死者が3人(前年比3人増)、傷者が167人(9人増)で増加した。
小林交石会長は、「町は交差点の出会い頭や高齢者の事故が多い。高齢者の交通安全教室、学校や保育園の交通安全指導などで事故防止に努めたい。今年は3月1日までに町で20件の事故が発生している。1件でも事故を減らし安全な町になるよう今後もご指導、ご協力をお願いしたい」とあいさつした。
07年度の事業計画は、交通安全教育の推進、交通少年団活動、女性部活動、街頭活動、交通安全施設の点検・整備など。
表彰は、伊那警察署長・伊那交通安全協会長連名表彰の交通功労者で川上典子さん(松島)、市川美知代さん(松島)。箕輪町長・箕輪町交通安全協会長連名表彰の無事故・無違反歴50年は矢沢正和さん(松島)、金子勝さん(一の宮)。無事故・無違反歴40年は6人、30年は9人、20年は8人だった。
受賞者代表で矢沢正和さんは、「受賞は交通安全協会員のご指導のたまもの。今後もご指導を承りながら安全に努めたい」とあいさつ。さらに「交通事故で妻を亡くした。事故死は家庭も崩壊し、家族は精神的にもなかなか立ち直れず大変。こんなことは私の家族だけで終わりにしてほしい」と話した。 -
箕輪町議会
副町長定数で議員が定数1人を提案箕輪町の副町長の定数について町議会3月定例会初日の6日、町が定数2人とする議案を提出したのに対し、議員提案で日野和司議員が助役の定数を増加する条例を廃止し定数1人とする追加議案を提出した。
町は03年10月1日から助役2人制を導入し助役と、収入役の事務を兼掌する「行財政改革推進担当」助役を置いている。地方自治法の改正で助役制度が副市町村長制度に改められることに伴い、助役の定数を増加する条例の一部改正案を提出。「助役」を「副町長」に改めるもので、定数は現行通りの2人。
平沢町長は、「引き続き助役2人制を副町長2人制とし、一層の行財政改革と、自治体間競争に打ち勝てる体質確立に向けて積極的な行政経営に当たっていく」と述べ、「少数精鋭で230人体制を狙う。これからの30人近い効率化が大変。行財政改革をしっかりやり、企業誘致、住宅開発・住宅誘致を積極的に進めるため特命の副町長が必要」と説明した。
議員提案は、「町は行政改革の枠組みができ、組織のスリム化などを進める中で、副町長の定数を1人にする」と提案理由を示し、付則で経過措置として現に在職する助役の任期中に限り副町長として在職すること、助役の定数を増加する条例の廃止を挙げている。
日野議員は提案説明で、「行財政改革の枠組みができたとしている。議員定数を削減し、職員数も削減している。副町長を置かなくても職員が補佐する体制ができている。町民感情、財政事情をかんがみ、定数を削減するべき」と述べた。
追加議案の賛成者は3人。「常任委員会でよく議論して結論をだしてほしい」と最終日ではなく初日に提出した。 -
箕輪町議会3月定例会開会
箕輪町議会3月定例会は6日開会し、町が06年度一般会計など補正予算案、町道の廃止・認定、助役の定数を増加する条例の一部改正など条例案、07年度一般会計予算案など39件、議員提案による副町長定数条例制定の追加議案1件の計40件を上程した。上伊那広域連合などの規約の一部変更議案7件を即決した。
06年度一般会計補正予算案は、歳入歳出に各2億8782万2千円を追加し、総額を88億6206万3千円とする。主な事業は、地域介護・福祉空間等整備事業の高齢者と園児のふれあい空間施設の整備で、心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」を移転し三日町保育園に併設する。中部小学校耐震補強・大規模改修・給食室改築工事、東小学校耐震補強工事など。
07年度一般会計予算案は、総額83億2800万円で、06年度当初比8億5700万円、11・5%の増。
平沢豊満町長は07年度施政並びに予算編成方針で、理念に「人口2万6千人から3万人程度の規模の強みを生かしたまちづくりの推進」を挙げ、「施策の選択と集中で21世紀型のまちづくりに積極、果敢に取り組む」とした。重点施策に▽子育て支援施策の充実・強化▽健康なまちづくり▽環境にやさしいまちづくり▽災害に強い安全・安心なまちづくりの推進-など8項目を示した。
新たな副町長制については、「地方自治法改正のねらいを助役2人制で3年半ほど前に先取りしている。今後も行財政改革のさらなる推進などをねらいとした副町長2人制を継続し、自治体間競争に勝ち抜く強靭な町づくりに取り組む」と述べた。
予算編成は、「行政経営型自治体運営で、『足元を固め、夢を育て、町民にやさしい』積極的な行政運営により、第4次振興計画基本構想実現のための予算」と説明した。
請願・陳情は次の通り。
◇請願 ▽「公共工事における賃金等確保法」(仮称)の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件
◇陳情 ▽日豪EPA/FTA交渉に対する陳情書▽「公共サービスの安易な民間開放に反対し、国民生活の『安心・安全』の確立を求める意見書」提出に関する陳情 -
信州もみじ湖くらぶがブドウの木の剪(せん)定作業
箕輪町の住民有志でつくる信州もみじ湖夢くらぶ(根橋英夫代表)ブドウ部会は4日、ワインオーナー用のブドウ園で木の剪(せん)定をした=写真。
農業を通じて元気の出る地域をつくろうとさまざまな取り組みをしている同クラブは、輸入したブドウではなく、地元の安全なブドウで作るワインを提供しよう竏窒ニ4年前からワインオーナー制に取り組むための準備をしてきた。シャルドネ、メルローを中心に6品種を栽培。昨年から今年にかけて木を増やしているため、栽培面積は約30アールとなる。ワイン作りは今年から本格的に取り組む予定で、オーナーには1年寝かせたワインを今年の秋から届ける。
年々ブドウの収穫量は増えているほか、同地域はブドウの糖度を決める昼と夜の寒暖差もあるため、糖度20%以上の質の良いブドウが実るようになってきているという。
栽培指導に当たる柴寿さんは「遅霜には気をつけなければならないが、花が咲く時期が早まれば糖度が乗る期間も長くなる。想像以上に良い木が育ってきている」と話していた。
今年の収穫作業にはワインオーナーにも参加してもらうことなどを計画している。
ワインオーナーは現在も募集している。
申し込み・問い合わせは信州もみじ湖くらぶ(TEL79・0744)根橋さんへ。