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芝平山の絵図 虫干しで1年ぶりお目見え
伊那市高遠町に古くから伝わる「芝平山の絵図」の虫干し作業が16日に行われました。
この日は、芝平山の絵図を保有する高遠町長藤地区の6部落の代表などおよそ10人が見守る中、絵図の入った箱が1年ぶりに開封されました。
「芝平山の絵図」は宝永3年、1708年に、伊那市と諏訪市堺にある御堂垣外山の地権争いを治めるために、現在の裁判所にあたる江戸の評定所が作り、両地域に渡したとされています。
虫干しは6部落が持ち回りで担当していて、今年は栗田地区が担当しました。
箱から出された絵図が広げられると、現在の場所と位置関係を確認していました。
また、絵図の裏側にはお互いの領地を荒らさないよう注意書きが書かれています。
近所から絵図を見に来たある男性は「初めて実物を見たが、とても立派なもの。江戸時代から大事に保管されているというのはすごい」と話していました。
栗田地区の伊東修総代は「江戸時代のものが今もなお残っているのはすごいこと。これからも大切に保管していきたい」と話していました。 -
長谷中学生 職場体験事前講習会
28日から、職場体験を予定している伊那市の長谷中学校では、14日、社会人を招いての講演会が開かれました。
14日には職場体験を控えた2年生15人を対象に講演会が開かれました。
KOA(株)顧問で、伊那市キャリア教育推進委員の浦野 正敏さんが講師を務めました。
これは、中学生に将来の職業について関心を持ってもらおうと伊那市が今年度から市内の中学校で始めました。
浦野さんは、「職場体験に行ったらまずは、会社の人の目をみて大きな声を出して挨拶をしてください。社会に出ても、挨拶は一番大切です」と話しました。
そのほか会社では、ほとんどの場合、チームで仕事をすることから、約束を守ること、コミュニケーションを取ることが大切と話していました。
伊那市では、講演会を通して、職場体験の価値などを感じて欲しいとしています。
長谷中学校の職場体験は、28日から2日間、伊那市の企業などで行われます。 -
南大東島の子どもたちが今年も伊那に
伊那市と市民レベルの交流を続けている沖縄県南大東島の子どもたちが、今年も伊那にやってきます。
8月20日には、伊那文化会館で南大東島コンサートが開かれます。
9日、伊那市のいなっせでコンサートの実行委員会が開かれ、ポスターやチケットが委員に配られました。
青パパイヤがとりもつ縁で始まったコンサートは、2005年、平成17年に初めて開かれ、それ以来1年おきに開催されていて、今回で4回目となります。
今年は、おなじみの大東太鼓碧会とボロジノ娘に加え、北大東島から北曙会、久米島の登武那覇太鼓の子どもたちも出演し、本場のエイサーも披露される予定です。
伊那に来るのは、大人も含め60人で、8月18日から22日まで滞在します。
そのうち2日間は、ホームステイをする予定で、実行委員会では、受け入れ可能な市民の協力を呼びかけています。
コンサートは、前売り大人1,500円、子ども700円で、産直市場グリーンファームや伊那文化会館などでチケットを購入できます。
実行委員長の小林史麿さんは、「このコンサートの持つ意義は、大きい。英知を集結して、成功させたい」と話しています。 -
児童会主催の南部小まつり
南箕輪村の南部小学校で12日、児童会主催の南部小まつりが行われました。
南部小まつりは、学年の枠を越えて交流を深めようと児童会が主体となって毎年行われています。
1年生から6年生までが6人ほどのグループを作り、クラスごと企画した輪投げや玉入れなどのゲームを楽しみました。
このうち3年生は、教室全体を使った巨大すごろくを企画しました。
サイコロのかわりに数字の書かれた紙を引いて、駒を進めていました。
また、児童1人ひとりに紙で作ったお金が3千円ずつ配られ、ゲームをしたり手づくりのうちわやしおりなどを購入するのに使っていました。
南部小学校では、「交流を深めつつ、楽しみながら物の売り買いを体験することで、お金の大切さを学んでほしい」と話していました。 -
信州農林科学振興会が教育研究等助成金贈呈
財団法人信州農林科学振興会は9日、若手研究者や留学生に教育研究等助成金を贈りました。
南箕輪村の信州大学農学部で贈呈式が行われました。
農学部の助教ら4人、留学生3人、留学生支援の会に助成金が贈られました。
信州農林科学振興会は、農学部の同窓会が中心となって組織した会で、優れた学生や将来性のある研究者に助成金を贈っています。
資金面では、伊那中央ロータリークラブなどが協力しています。
助成金を受けた研究者を代表して農学部卒業生の中村隼明さんは、「研究にさらに没頭し、母校の発展に少しでも貢献したい」と話しました。
振興会の有馬博会長は、「これを機会に、一層、研究や勉学に努力し、支援者の期待に応えてほしい」と話しました。 -
理鏡坊が縁 旧吉良町から
赤穂浪士討ち入りで、吉良上野介の使用人でその後僧になった理鏡坊の縁で、10日旧吉良町、現在の西尾市の住民39人が、伊那市青島の円通院を訪れました。
旧吉良町にある花岳寺の座禅会の参加者39人が研修旅行で訪れました。
理鏡坊は、各地を行脚し伊那市の仲仙寺に長くとどまったあと、青島の観音堂で亡くなったとされています。
一行は、観音堂で手を合わせると、般若心経を全員で唱えていました。
出迎えたみすず青島の理鏡様を語る会は、理鏡坊の一生をわかりやすく語る手作りの紙芝居を披露し、大きな拍手を受けていました。 -
西高祭 一般公開
伊那市の伊那西高校の文化祭「西高祭」が、9日から始まりました。
初日は、午後から一般に公開され、校舎の外には屋台が並び、賑わいを見せていました。
教室では、クラスやクラブによる展示や催しが行われました。
このうち2年5組は、東日本大震災について調べたことをまとめて展示しました。
震災の状況などのほか、被災した人たちに元気になってほしいという願いを込めたモザイクアートも展示されていました。
水絵に挑戦した3年3組では、床一面に色をつけた水を入れたカップを並べて「赤富士」を描いた大きな作品を展示していました。
西高祭の一般公開は10日までで、時間は午前9時半から午後3時までです。
10日は展示などのほかバスケットボールや弓道の招待試合も行われる予定です。 -
肖像画家三浦輝峰さんの展覧会
伊那市出身の肖像画家三浦輝峰さんの展覧会「肖像画に見るリアリズムの美」が8日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。
8日はオープニング式典が行われ、関係者およそ50人が出席しました。
会場には人物や風景などの油絵、48点が並べられています。
三浦さんは20歳の頃から肖像画や風景画を描き始め、2007年には全日本肖像美術協会の理事長に就任しました。
2003年には、二十歳の女性の初々しさを描いた「花の時」で内閣総理大臣賞を受賞しました。
また、扇千景元参議院議長など、三浦さんの作品は国会議事堂に飾られています。
三浦さんは、肖像画について「人の肌の色は繊細で、その色の魅力にひかれ描き続けてきた」と話します。
三浦輝峰さんの展覧会は8月28日まで、信州高遠美術館で開かれています。 -
刑務所で教鞭 角谷さんが講演
松本市の松本少年刑務所内にある中学校で35年間教鞭をとった角谷 敏夫さんが、7日、伊那市で講演しました。
講演は、上伊那・諏訪地区の社会教育指導員や、公民館、企業や学校・PTAなど人権教育に関係する人たちの研修の中で行われました。
講演したのは、松本市の松本少年刑務所内にある中学校・旭町中学校桐分校で35年間教鞭をとった角谷敏夫さんです。
桐分校は日本で唯一の刑務所内の公立中学校です。義務教育を修了しておらず、勉学の意欲の高い受刑者が選ばれてきます。
角谷さんは、中学校を卒業する前日の生徒たちの感想文を紹介しました。
感想文には、「字の読み書きができるようになると人生が変わる。学ぶ事によって人生が変わる」「自分が知らなかったことを知る楽しみに換わるものはない」などと書かれていたということです。
角谷さんは、「分校の生徒たちは、義務教育を修了していないという重荷を背負ってきた。罪を犯した人は当然非難する。しかし、分校でひたすら勉学し、自分の軌道を修正して、まともな道を歩こうとしている彼らは立派だと思う」と話していました。 -
南箕輪中学校3年生 村の農業や観光について学ぶ
南箕輪中学校の3年生は5日、役場を訪れ、村の農業や観光などについて学びました。
5日は、3年生55人が学習テーマごと7つのグループに分かれ、職員から話を聞きました。
南箕輪中では、総合学習として「私たちのふるさと南箕輪」をテーマに、自分達の住んでいる地域について学んでいます。
5月の下旬に、村の商工会や役場の職員とパネルディスカッションを行い、村の現状などについて学びました。
5日は、これまでの学習でさらに詳しく知りたい事、疑問に思っていることについて話を聞きました。
このうち、自然環境について学習したグループでは「西天竜幹線水路ができたことにより、村の土地利用はどのようにかわったのか」「自然を守るために1人でもできることはあるか」などと積極的に質問していました。
南箕輪中学校では、「普段の勉強だけでなく地域の事を知り、進路に生かしてほしい」と話していました。 -
南箕輪村南部保育園の園児 大芝高原まつりで使う竹ばちを作る
南箕輪村南部保育園の園児は5日、大芝高原まつりで使う竹ばちを作りました。
5日は、南部保育園の園児およそ30人が、来月20日の大芝高原まつりの踊りで使う竹ばちを作りました。
埋橋美鈴園長から依頼を受けた清水傅之・スさんが、子ども達に指導しながら竹ばちにつける毛糸の部分を作っていきました。
南部保育園では毎年、大芝高原まつりで、年長園児の親子がおまつりパレードにでています。
5日は、80人分、160本の竹ばちを作りました。
清水さんは「子どもたちの一生懸命な姿を見て、今後も何かできることがあればやっていきたいと思う」と話していました。 -
南箕輪村中部保育園の園児 七夕の飾り付け
7月7日の七夕を前に、南箕輪村中部保育園の園児達は5日、七夕の飾り付けをしました。
5日は、中部保育園の年長園児46人が、保育園の近くに住む倉田龍一さん宅を訪れました。
中部保育園では、30年以上前から毎年倉田さんの裏山でとれる笹を譲ってもらい、七夕の飾り付けをしています。
園児達は倉田さんにお礼を言うと、2メートル以上ある大きな笹を肩に担ぎ、保育園までのおよそ10分の道のりを歩きました。
保育園に戻ると、それぞれ願いを書いた短冊などを飾り付けていきました。
中部保育園では、7日に七夕集会を予定しています。 -
高遠高校と日本福祉大 連携協定締結
伊那市の高遠高校と、愛知県の日本福祉大学は、相互の教育活動の連携強化や、地域社会の担い手を育む事を目的に、4日、連携協定を締結しました。
4日は伊那市役所で調印式が行われました。
協定は、高遠高校の情報ビジネスコースと、日本福祉大学の経済学部で結ばれ、式では、高遠高校の丸山富永校長と、日本福祉大学の加藤幸雄学長が協定書を取り交わしました。
また、高遠高校振興会を交え、3者による覚書が取り交わされました。
両校の交流は、2009年に、日本福祉大学の学生が、高遠町について調査した事がきっかけとなり、スタートしました。
高遠高校では、年齢の近い、大学生から行動や考え方などを学ぶ事を期待しています。
日本福祉大では、実習を通し教室で得られない、現場で生きる力を身につけてもらいたいとしています。
両校では、単に、高校と大学の連携だけでなく、それぞれの地元の支援を得ながら、今回の協定を地域振興につなげたいと考えています。
高遠高校の丸山校長は「大学生と共に、高校生が地域に貢献している気持ちを育み、社会生活に前向きになれば」と話していました。
今年度、高遠高校の生徒は、大学生のサポートを受け「高遠町再発見」をテーマに調査研究をしています。
研究のまとめは、11月の日本福祉大学の文化祭で発表される事になっています。 -
美篶小で音楽会
伊那市の美篶小学校で1日音楽会が開かれ、児童たちが練習の成果を披露しました。
音楽会には、保護者らもかけつけ、わが子の演奏をビデオカメラなどに収めていました。
児童たちは、振り付けや曲に合わせた演出で、会場を楽しませていました。 -
江副行昭さん熔壌ガラス展
伊那市長谷のガラス工芸家、江副行昭さんの熔壌ガラス展が30日から、伊那市坂下のはら美術で始まりました。
会場には、熔壌ガラスの花入れやワイングラスなど未発表の作品を中心におよそ100点が展示されています。
熔壌ガラスは、土とガラスを混ぜておよそ1500度の高温で溶かして作られます。
江副さんは、ガラス工芸に携わって55年、高遠に工房を構えて30年が過ぎ、現在は長谷で制作に取り組んでいます。
新作の一つの花入れは、長谷の分杭峠のゼロ磁場の土と広島県の寺院、大聖院のかまどの土を混ぜて溶かした作品です。
今回は新作だけでなく、50年以上前に作られた花入れや、20年以上前に作った熔壌ガラスの作品なども並んでいます。
江副行昭さんの熔壌ガラス展は7月5日まで、伊那市のはら美術で開かれています。 -
池坊巡回講座 華道の技と精神学ぶ
華道家元池坊の巡回講座が26日、伊那市のいなっせで開かれました。
池坊は日本の華道の流派で最も歴史があるといわれ、歴史上の記録に記されてから、来年で550年をむかえます。
巡回講座は、池坊の歴史を学び、新しい技術を伝えていこうと本部講師が派遣され、毎年、全国各地で開かれています。
上伊那の会場となったいなっせには、およそ350人の門下生や一般などが集まりました。
講師の池坊中央研究修学院 研究員の島津範好さんは「美意識は人それぞれに違うもの。自分の感性を大切にする事」と話し、「華道は、繰り返し練習をし、手で覚える事が大切」とアドバイスしていました。 -
高遠小児童ミクロネシアの子ども達と交流
太平洋の島国、ミクロネシア連邦の子供達が、27日、伊那市の高遠小学校を訪れ、児童と交流をしました。
高遠小を訪れたのは、ミクロネシア連邦の9歳から14歳の子供達、19人です。
今回の交流は、国立信州高遠青少年自然の家を運営する独立行政法人青少年教育振興機構が進める国際交流事業の一環として行われました。
このうち、高遠小6年生との交流会では、習字を体験しました。
教えたのは高遠小の6年生です。
かたことの英語で、コミュニケーションをとりながら、筆の使い方などアドバイスしていました。
あるミクロネシア子どもは「習字はとても楽しい。島に帰ってもやりたいです」と話していました。
高遠小の児童は「言葉は通じないが、良い交流ができたと思います」と話していました。
交流会では他に、高遠小とミクロネシアの子供達が、それぞれの地域に伝わる踊りを披露し、お互いの文化にふれ合っていました。
ミクロネシアの子供たちは、27日、東京へ移動し、30日に帰国する予定です。 -
第5回信州伊那高遠の四季展 来年7月28日開催
来年7月28日から全国公募の絵画展「第5回信州伊那高遠の四季展」が開かれます。
27日は、伊那市役所で「信州伊那高遠の四季展」の初めての実行委員会が開かれました。
実行委員長には伊那市美術館協議会会長の登内孝さんが選ばれました。
信州伊那高遠の四季展は、芸術文化の振興と市の活性化を目的に、平成12年から3年に1回開いているものです。
信州高遠美術館やいなっせなど市内6か所で展示を予定しています。
今年は新たに、洋画家で東京芸術大学名誉教授の大沼映夫さんを審査員に加えます。
27日行われた実行委員会では「開催期間中は夏山シーズンの最盛期の為、長谷の仙流荘を会場に加えてみてはどうか」などの意見がだされていました。
作品の募集は来年3月からの1か月間で、6月に審査会、開催期間は7月28日から9月2日までを予定しています。 -
第52回弥生祭 開催
伊那弥生ヶ丘高校の第52回弥生祭が、24日から、始まりました。
24日は、ダンスや劇などで各クラスが団結力を競う、クラスパフォーマンスが行われました。
弥生ヶ丘高校は、今年で創立100周年を迎えます。
100年間の歴史に新たな笑顔の1ページを刻めるよう、今年の弥生祭のテーマを「Special YAYOI Smile for 100 Years」としました。
クラスパフォーマンスでは、お揃いのTシャツや衣装を身にまとい、この日に向け練習してきた踊りを披露していました。
弥生祭では、100周年企画として、弥生ヶ丘高校のOBやOG、来場者の写真を使って校章をモチーフにしたモザイク画を作成します。
完成したモザイク画は、10月8日の100周年記念式典で披露するということです。
伊那弥生ヶ丘高校の第52回弥生祭は、25日と26日に、一般公開が行われます。 -
箕輪写友会写真展
箕輪町の写真愛好者でつくる箕輪写友会の写真展が、町文化センターで開かれています。
会場には会員15人の作品29点が並んでいます。
箕輪写友会は、箕輪町在住あるいは箕輪町に勤務している写真愛好者で作る会で、発足して10年になります。
毎年この時期に写真展を開いていて、今回で15回目です。
テーマは特になく、それぞれが好きな題材を撮影しているということです。
中には中国で撮影したものや、沖縄で撮影した写真もあります。
会場には、四季折々の花々や風景の写真が並んでいます。
会場を訪れた女性は、「毎回展示を見に来ている。それぞれの個性に特徴があって楽しい」と話していました。
この箕輪写友会の写真展は、26日(日)まで、箕輪町文化センターで開かれています。 -
オペラ春香プレコンサート
来年6月に上演が予定されているオペラ「春香」の公演1年前イベント、プレコンサートが19日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
プレコンサートでは、来年6月に上演されるオペラ「春香」の一部が披露されました。
オペラ「春香」は、伊那市の名誉市民、故高木東六さんが、韓国南原市を舞台にした純愛物語を基に1947年に作曲しました。
64年ぶりの上演で、音楽愛好家のグループ「手づくりの音楽会」が準備を進めています。
プレコンサートでは、合唱団や舞踊団が作品の一部を本番さながらに演じました。
手づくりの演奏会、オペラ「春香」は来年6月3日、伊那市の伊那文化会館で上演を予定しています。 -
磐城流つまみ絵展 21日まで
折った布を貼り合わせて作る「つまみ絵」の作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。
会場には、上伊那のつまみ絵愛好家で作る朱千恵会のメンバーの作品およそ140点が並んでいます。
つまみ絵は、染色した絹の布をピンセットで折って貼り合わせるもので、細かい作品では、千枚以上の布を使うということです。
作品づくりは、長い時で3か月近くかかるということで、今回朱千恵会が作品展を開くのは4年ぶりになります。
講師の伊井島美千恵さんは「同じ花でも作る人の感性によってまったく違うものができる。ぜひ会場に足を運んで違いを確かめてほしい」と話していました。
朱千恵会のつまみ絵展は、21日火曜日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
東京芸術大学の学生が中学生に楽器指導
伊沢修二の縁で伊那市と交流のある東京芸術大学の学生が18日、市内の中学校で楽器の指導を行いました。
この日は、芸大の学生35人が市内の中学校3校で楽器の指導を行いました。
このうち伊那中学校では、13人の学生が吹奏楽部の生徒を指導しました。
交流は、伊那市高遠町出身の伊沢修二が、東京芸術大学の初代校長を務めたことが縁で始まったもので、学生らは楽器指導のほか、秋に伊那市で開かれる記念音楽祭で演奏を披露しています。
この日は14パートに分かれて指導が行われ、打楽器のパートでは、自分の中で一定のリズムがキープできるようにと、足踏みや手拍子で練習していました。
ある中学生は「普段の練習ではわからない細かい部分まで教えてもらうことができるのでとても勉強になる」と話していました。
伊那中吹奏楽部副顧問の丸野悟教諭は「技術の高い学生から直接教えてもらうことができ、子ども達にとってはとても勉強になる機会」と話していました。
楽器の指導は市内の中学校2校を対象に19日にも行われる予定です。 -
宇宙の学校 伊那で開校
科学の不思議や面白さを親子で体験するプログラム「宇宙の学校」が18日、伊那市で開かれました。
伊那市武道館で開かれた宇宙の学校には、市内の小学1年生から4年生までの親子72組、156人が参加し、熱気球を作りました。
宇宙の学校は、身の回りで起こる、子ども達が不思議に思う現象などを親子で観察、実験し解決を探るプログラムです。
NPO法人子ども・宇宙・未来の会の事業で、今回、伊那市の創造館が連携して行います。
今回は、親子で熱気球を作り、空気が温まると軽くなり上昇することを体験しました。
宇宙の学校は来年3月まで開かれ、飛ぶ種を探したり、風で動くおもちゃを作るなど親子で観察や実験を行います。 -
北原勝史さん個展
伊那市高遠町山室の洋画家、北原勝史さんの個展が16日から、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には野に咲く花、人物、静物などを描いた作品およそ80点が展示されています。
北原さんは、国画会会員として活躍していて、地元では県展の審査員などを務めています。
今回の個展は、ここ2、3年に制作した小品を中心に展示しています。
題材の多くは花で、最近は朝顔を気に入って描いているということです。
近作が多い中で、30年近く前に県展で知事賞を受賞した「誕生」という作品も展示されています。
これは、長女が生まれた記念に描いた思い入れの強い作品ということです。
北原勝史さんの個展は21日(火)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 -
「歌のワ」 3年ぶりコンサート
伊那市の合唱サークル「歌のワ」が11日、3年ぶりのコンサートをいなっせで開きました。
「歌のワ」は伊那公民館で活動している合唱サークルで、コンサートは3年ぶり、3回目です。
会員はおよそ100人という大所帯で、伊那市を中心に近隣市町村から集まっています。
コンサートには70人が出演し、この日のために練習を重ねてきた童謡などを次々と披露しました。
今回は、駒ヶ根市の合唱サークル、駒ヶ根童唱会「赤とんぼ」が賛助出演し、7曲を歌いました。
プログラムの中には、「歌のワ」のメンバーと観客が一緒に歌う曲もあり、会場が一体となって歌声を響かせていました。 -
宮崎守旦さん 作陶展
伊那市高遠町在住の陶芸家、宮崎守旦さんの作陶展が、10日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、茶わんや皿などおよそ100点が展示されています。
宮崎さんは、東京都青梅市出身で、1999年に高遠町芝平に移住し、制作活動をしています。
会場には、瓶を縦に割った形の皿や、色の違う3種類の土を重ね合わせて作った皿など、宮崎さんのこだわりの作品が並べられています。
宮崎さんは、「焼物の原点は造形の自由さ。童心に帰って自由に作ることを心がけています」と話していました。
宮崎守旦さんの作陶展は、19日、日曜日まで開かれています -
ミヤマシロチョウのエサ メギの木植樹
伊那市の高遠小学校と高遠北小学校の児童は8日、入笠山で、県の天然記念物ミヤマシロチョウのエサとなるメギの木を植えました。
この日は、高遠小と高遠北小の4年生50人が、伊那市の入笠山でメギの苗木を植えました。
これは、氷河期から生存し生きた化石ともいわれる貴重なミヤマシロチョウを保護しようと、H15年から毎年行われています。
児童らは、10センチほどの穴を掘ると根を傷つけないよう丁寧に植えていきました。
指導した県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんによりますと、昭和20年頃までは入笠山で沢山のミヤマシロチョウをみる事ができましたが、乱獲やメギの木の減少によりH15年には数匹しか確認できなかったという事です。
メギの木は高さ80センチ程まで成長すれば、蝶が卵を産み幼虫が葉を食べることができるという事で、この日植えた苗木がそうなるには、10年ほどかかるという事です。 -
高校生を対象にした実務研修会
長野県伊那建設事務所などは、建設技術者を育成しようと、高校生を対象にした実務研修会を10日、伊那市福島の建設工事現場で開きました。
実務研修会には、上伊那農業高校緑地工学科土木コースの3年生21人が参加しました。
研修会は、伊那建設事務所と建設業協会伊那支部が、高校生に実際の現場を体験してもらおうと今回初めて開いたものです。
最初に、公共工事の基礎知識について学んだ生徒達は、現場で道路の側溝を設置するための測量を行いました。
生徒達は、建設業者から指導を受けながら、計画図面にあわせ正確に位置を割り出していました。
その後、割り出した場所に目印となる木の杭を立てていました。
研修会は、全部で3回を予定していて、測量に重点をおいた実習などを行っていくということです。 -
緑ヶ丘敬愛幼稚園 認定子ども園
伊那市狐島の緑ヶ丘敬愛幼稚園は、未満児の保育を行うことができる子ども園として、上伊那で初めて認定を受けました。
9日は、園庭で認定子ども園の開園式が行われました。
開園式では、風船が飛ばされたほか、鼓笛隊が演奏を披露しました。
幼稚園では0歳から2歳の未満児は預かることができませんが、県から子ども園の認定を受けると、未満児の保育を行うことができます。
緑ヶ丘敬愛幼稚園では、今年4月1日から幼稚園と保育園が一体となった幼保連携型のこども園に認定され、0歳から2歳の未満児11人を受け入れています。
式典の中で宮原 光生理事長は、「安心安全な環境を整え、健やかな子どもの育ちを支援したい」と挨拶しました。
来賓の挨拶で白鳥孝伊那市長は、「幼稚園でも未満児を預かっていただける事は大変ありがたい。」と挨拶しました。
園では、認定を受けるため、県と市の補助を受けて0歳から2歳を預かる部屋のほか給食室を増築しました。
また、新たに保育士を4人雇用しています。
子ども園の認定を受けたことで、これまで午前10時縲・時半だった預かり時間を午前7時半から午後7時まで延長することができるようになりました。
幼保連携型の子ども園の認定は、上伊那では初となっています。