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信州伊那アルプス街道シンポジウム
権兵衛トンネル開通1周年を記念して23日、「日本風景街道信州伊那アルプス街道シンポジウム」が伊那市の生涯学習センターであった。日本風景街道戦略会議の中村良夫副委員長などを講師に迎え、地元における道空間や美しい景観醸成のあり方を模索した=写真。
市内では権兵衛街道をはじめとする4つの街道を国土交通省の「日本風景街道」にするための取り組みを進んでいる。シンポジウムは活動の推進母体である信州伊那アルプス街道推進協議会(有賀正喜代表)が企画したもので、講演会とパネルディスカッションを設けた。
パネルディスカッションでは、日本風景街道への取り組みの現状や課題、その意義などに焦点を当てて議論を展開。
中村氏は、人工的に造りあげた構造物と自然風景の協調性を持たせることの難しさを示す一方、ただ「自然を守る」というスタンスでは不十分であることを指摘。美しい自然の中にある街並みなども美しく整備することで、経済効果も挙がるとした。
また、小坂伊那市長は風景街道への取り組みを通して周辺地区で住民協定が締結されるようになったことなどを紹介。景観保護に対する住民の意識が高まりを見せる一方で、電柱の問題を挙げ、「国の政策として電柱の地中化を進めてほしい」と訴えた。 -
みやだの・ス名物丼・ス各店味めぐり
地産地消にもこだわり宮田村の飲食店12店が腕によりをかけた・ス名物丼・スがきょう24日、いよいよ一斉に発売を開始する(1店のみ4月以降の発売予定)。村の特産・山ぶどうワインを用いることを共通ルールとしているが、調理法は自由で価格は800円台が主流。個性あふれる各店の丼を紹介する(店名、丼特徴、定休日、電話番号の順)
【青葉】ワインで鶏肉を洗い、さらにワインとだしで鶏肉を煮るこだわり。ワサビがアクセントに▽水曜▽85・2344
【レストハウスおおた】揚げた鶏肉をワイン調合のタレで煮る。つけあわすキャベツとの相性も抜群▽月曜▽85・2237
【鳳】デミグラスソースでシチュー風に。ワインの香りが口に広がり人気店の底力を堪能できる逸品▽火曜▽85・4053
【駒雪】鶏肉をワインに数時間浸け、コンガリと揚げ村内産のシメジ、タマネギとからめ卵で色鮮やかに▽月曜▽85・2962
【こまゆき荘】醤油とワインを調合したタレで鶏肉を照焼き風に。豆腐、シメジをつけあわせ地元の味満載▽無休▽81・7117
【ジョイかすが】皮から焼いた鶏肉をワインでほど良く香りづけ。焼き鳥風のタレとからめ山椒の粉が肝に▽木曜▽85・2424
【すしよし】鶏、豚、牛と全5種の丼を用意。風味にこだわり山賊焼風など絶品。夜だけのひつまぶしも▽不定休▽85・2074
【そば蔵】鶏肉を用いワインにそばつゆを調合した和風で存在感。シメジ、タマネギをあんかけに▽2カ月に1日▽85・4870
【ときわ】鶏肉をワインでからめて焼き、タマネギとゴボウで健康的。温泉卵などをつけあわせ至極の一杯▽水曜▽85・2207
【萬里】醤油ベースのタレがワインと絶妙。村特産のシメジと煮こみ、人気のローメンとのセットも▽水曜▽85・2065
【梵】ワインを秘伝のタレに調合。焼き目がついた鶏肉にからめて煮る。寿司店の繊細な技が光る▽第2火曜▽85・4764
【めいぷる】4月以降の発売、要予約▽なし▽85・5335 -
伊那観光協会「市民みんなでおもてなしプロジェクト」代表
伊那市荒井区
武田宏さん(61)観光というのは一種の夢だと思う。最初は突拍子のないプランでもいい。人に『何いっているの』なんて言われていたものが、3、4年後に実現していることもあるのだから。理屈ではなく、人の感性が作り上げているものだからこそ、そういう部分も必要となってくる竏秩B
伊那観光協会が昨年10月に発足した3プロジェクトの一つ、「市民みんなでおもてなしプロジェクト」で、伊那市の観光のあり方を模索してきた。
他地域と比べても、観光への取り組みが遅れているのが伊那市の現状。確たる観光というものがない中、何をもって観光とするのか、どういう風にもてなしへと発展させていけばよいか竏窒ネどを話し合ってきた。
「合併や権兵衛トンネルの開通により、伊那市の観光は意味のある位置付けになった。また、観光の形態も今までの『団体で温泉旅行』から農業体験や焼き物体験など、個々人のニーズに従ったものに変化してきている。伊那市にはそういうさまざまなニーズに応えられる可能性が広がっていると思うんです」と力を込める。
◇ ◇
大学卒業後に大手旅行会社に就職。三十数年間は東京での生活を送ってきた。しかし、定年後はまったく別のことをしよう竏窒ニ、定年退職を迎えた2年前にUターン。それから1年半ほど経ってから、プロジェクトの公募を発見した。
プロジェクトの内容は、伊那市の観光的魅力の追求や観光に対する市民の協力を得るための対応策などを考えること。もともと故郷を離れていた時から友人を地元に呼んでみたいという思いがあった。三十数年間旅行に携わってきた経験もある。それを今度は地域活動に活かしてみよう竏秩Bプロジェクトへの参加を申し出た。
「旅行業界での経験も役に立つかも知れないけど、ぼくの売りは地元を離れている間に感じた郷土を愛する気持ち。外から見た伊那市は、まったく知られていないけど、自分の理想とかけ離れていたからこそ、古里をもっと誇りにして、人を呼び込みたいって思ったのかもしれない」
◇ ◇
プロジェクトでは観光の原点にある「人とのふれあい」に注目し、話し合いだけでなく、実際に観光ガイドを体験したりもした。取り組みを通じて、観光に関わっている人たち自身も、自分たち以外の町を知らないということを痛切。まずは自分たち自身が伊那のことをよく知り、好きになれば、人に伝えたくなるのではないか竏秩Bそんな思いを出発点として、もてなしの輪を市民レベルまで広げることや、町内の観光案内板を充実することなどが必要であることを確認した。
そんな中、来年度からは3プロジェクトを一本化して具体的な取り組みについて研究を深めていくこととなった。
「プロジェクトはまだ始まったばかり。話し合いを重ねながらこれからやりたいことを一つひとつ見つけていきたい。色んな人が知恵を出し合うことで、お互いに『ああそうか』と学んでいける。そうやって輪を広げて、色んな人と知り合っていきたい」 -
伊那商工会議所が通常総会
伊那商工会議所の通常総会が23日、伊那商工会館であった。議員40人が出席し、地域産業の活性化などを基本方針に、07年度の事業計画を決めた。
主要事業は▽中小企業の経営支援▽地域資源を活用した経済振興事業の推進▽人材育成・人材確保などに関する雇用施策推進支援事業の実施▽情報化の推進竏窒ネど25項目。具体的には、建設業振興事業として工事の受発注状況の調査研究、環境問題など市内企業の課題解決と住みやすいまちづくりの提言活動、伊那の食の調査研究、高遠町・長谷を含む広域観光の推進などを挙げた。一般会計予算は、ほぼ昨年度並みの8800万円。
部会編成は、業種別に10部会を設けているが、成果が表れるよう卸商業を繊維衣料品、食料品、一般商業に、観光接客を観光接客、サービス業へそれぞれ移行するなど10部会に組み直した。11月からスタートする。
また、県は「1市町村1商工団体」を原則としていることから、4月に発足する伊那市商工会との統合に向け、交流や話し合いの場を持つ意向も示した。 -
桜写真コンテストの作品を募集
伊那商工会議所は、伊那市内の桜を題材にした桜写真コンテストを初めて企画した。地元の魅力を再発見してもらい、伊那の桜のイメージアップを図るねらい。5月10日まで、作品を募集する。
テーマは「市内の桜とアルプス」または「おらが自慢の市内の桜」。カラー写真の四ツ切。点数は1人5点以内。未発表の作品で、入賞作品の版権は主催者に帰属する。
主催者は「市内に桜の名所が数多くあり、掘り起こしをしたい。2つのアルプスに囲まれた伊那の景色を楽しんで」と多くの応募を呼びかけ、観光振興に結びつくことを期待する。
5月下旬までに審査する。応募作品の中から最優秀賞1点(2万円・記念品)、優秀賞2点(1万円・記念品)などを選び、駅前再開発ビル「いなっせ」などに展示する予定。
希望者は、作品裏面に所定の応募票をはり、伊那商議所へ提出する。応募票は市報「いな」4月号と一緒に配布するほか、中南信のカメラ店にある。
応募先は〒396竏・011 伊那市中央区4605竏・ 伊那商工会議所「桜写真コンテスト」係。
問い合わせは、伊那商議所(TEL72・7000)へ。 -
伊那観光協会が伊那観光協会発足に向けた臨時総会
06年度伊那観光協会臨時総会が19日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、本年4月1日に高遠町観光協会と長谷観光協会と統合した「伊那市観光協会」を発足することに合意した。
合併に伴い3観光協会は統合の方針を打ち出し、06年8月から設立準備会を発足し、検討を重ねてきた。
新組織ではこれまでの3観光協会を支部組織として設置し、会長1人と各支部の代表1人を副会長に置く。会費面など、調整が遅れている事項もあるため、07年度は経過期間としてそれぞれの支部がこれまでの事業を継続し、08年度から本格体制で運営する。
向山公人会長は「これまでは個々に活動していたが、観光圏としてはそもそも一つ。一緒になったことで、もっとダイナミックな活動がしていけると考えている。合併の効果を有効に生かした観光を提供していきたい」と語った。
設立総会は28日。 -
伊那観光協会3プロジェクトの成果を発表
伊那市の観光の現状を認識するとともに今後の施策に反映させる具体的提案などを研究してきた伊那観光協会(向山公人会長)の3つのプロジェクトが19日、これまでの成果を報告した。
昨年10月に発足した各プロジェクトは、チームごと現地視察や会議を重ねながら、それぞれのテーマを研究。今後の観光背策に生かす具体的な取り組みについて考えてきた。
その一つ、伊那市の観光的魅力の模索してきた「伊那の魅力は何だろうプロジェクト」は、市民自身が地元の魅力を認識していない現状を指摘。まずは一般市民に地元のことを知ってもらうことで、外から来た観光客に地元の魅力を伝えてもらおう竏窒ニ、市民を対象とした「魅力ツアー」の実施を提案した。
観光における市民の理解・協力を得るための対策について考えてきた「市民みんなでおもてなしプロジェクト」も「自分たち自身がまちとその周辺を知らなかったことが課題」とし、市民参加の促進とともに観光案内版や案内図などの整備を進める必要性を指摘した。
また、広域的観光のあり方を模索してきた「木曽も諏訪も一つのエリアプロジェクト」は、集客力のある地域との連携した観光コースを設定することで、幅広い集客が可能となることを指摘。季節やターゲットに応じたモデルコースを複数設定すればさまざまな組み合わせを可能となるため、これらのプロデュースやPRを担える観光協会が必要であることを示した。
今回提案のあった「魅力ツアー」は実施にむけた準備を進めていくほか、今後は3つのプロジェクトを一本化して提案の具体化にむけた研究を継続していく。 -
大明精機が伊那市に工場立地へ
箕輪町に本社を持つ大明精機(小口圭一社長)は、伊那市の福島工業団地に工場を立地する。3縲・年以内に本社移転を想定し、効率化を図る。
市役所で19日、敷地面積4千平方メートルの工場立地覚書の調印を伊那市と締結した。
同社は、自動で製品の方向をそろえるパーツフィーダー開発設計製造販売、大型焼付け塗装、特殊コーティングなどを手がけている。
辰野町にある伊北工場の塗装部門を伊那へ移し、大型製品に対応する設備を導入。より高品質なコーティングで、生産能力(年間1億円)の倍増を目指す。
総事業費は1億5千万円。4月末に着工し、7月の稼働を見込む。塗装部門の従業員9人から10数人に増やす。
工場は4つ目だが、いずれ工場を1カ所にまとめる計画。
小口社長は「大型製品や特殊コーティングの充実を図り、ユーザーから持ち込まれる開発要望にこたえたい」と述べた。 -
名物丼・ス味・スに期待!宮田村の飲食店、腕振るい個性もいかして
宮田村の・ス名物丼・スの発売開始を1週間後の24日に控え、提供を予定する村内の飲食店12店では着々と準備が進んでいる。村の特産山ぶどうワインを使うことが最低限のルールだけに、個性を出すのが各店の腕の見せ所。芳醇なワインの風味を丼に最大限活かそうと、料理人たちが取り組んでいる。
町2区の「すしよし」は鶏、豚、牛の3種類の丼を提供予定。店主の下浦茂則さんは「ワインが強過ぎると丼にあわないし、弱過ぎるとインパクトがない。丁度良いバランスを見つけるのに苦労した」と話す。
しかし、自身も納得する味に仕上がり、仲間うちで開いた試食会の反応も上々。手応えをつかんでいる。
村役場近くのレストラン「ときわ」は鶏肉を使った丼で勝負。
玉ネギ、ゴボウに水菜などをつけ合わせ、さらに温泉卵もトッピング。オーナーの太田光一さんは「ワインで深みが広がり最高の自信作。多くの人に食べてもらいたい」と発売開始を待ちわびる。
JR宮田駅前近くの「萬里」はローメンが人気の店。ここも鶏肉を使うが丼とローメンのハーフサイズを組み合わせたセットメニューも用意する予定だ。
同店の岩淵光江さんは「参加店がこんなに多いとは正直驚き。みんな村の活性化につながればって思っているはず」と期待する。
村の第三セクター宮田観光開発が運営する新田区の温泉施設「こまゆき荘」も名物丼を同施設食堂で提供する。先日社外モニターを招き、板場の調理師らが考案した14種類の丼で試食会を行なった。
スパイスの効いたカレーにワインを組み合わせてソースにしたり、炊き込みご飯を使ったりと多彩。
今後絞り込み、提供するのは1種類の予定だが「どんな反応が寄せられるか楽しみ」と期待感は強い。 -
商工会工業部会が村内企業視察
宮田村商工会工業部会はこのほど、村内企業の視察を行ない、省エネ対策を徹底的に施した新工場の稼動を始めたダンボールや金属加工のユーエスアイ=新田区=を見学した。
村内の高い技術力や経営者の理念を知ることで、各社が今後に活かそうと、視察は毎年実施。村内製造業の研さんの機会となっている。
この日は工業部会以外の商工会員や村議、村職員も参加し、同社の浦野勇社長から話しを聞いた。
地球規模の温暖化に対応しようと、太陽光発電で稼動電力の一部を賄い、断熱なども組みあわせて省エネ対策に取り組んでいると説明。参加者は先進的な環境配慮などにふれて、意識を高めていた。 -
記者と営業を募集
伊那毎日新聞社は社員を募集します。要項は次の通り。
【採用職種】(1)記者(2)営業(3)営業パート
【採用人員】(1)(2)(3)のいずれも若干名
【応募資格等】(1)(2)(3)のいずれも要自動車普通免許。(1)(3)はパソコンのできる人
【待遇】当社規定による
【応募方法】履歴書を伊那毎日新聞社人事係(〒396竏・021伊那市伊那3648)へ郵送。追って面接日を通知致します
【応募締切】
2007年3月31日
【問い合わせ】(1)は編集局 竹村(0265・72・4100)、(2)(3)は営業局 荻原・酒井(0265・72・4103)へお気軽にどうぞ -
宮田観光開発の施設改築「現時点では考えられない」と村長答弁
宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長を務める清水靖夫村長は12日の村議会一般質問で、同社が経営し築年数40年ほどが経過した観光ホテル、山荘施設の改築について「現時点では考えられない」と改めて示した。
片桐敏良議員が「ただ改築を先延ばしにすれば(経営的に)良いということではない」と質問。
清水村長は安全面や経営強化の面で何らかの改築などが必要になった場合は議会に諮るとしたが、「現段階では計画は見当たらない」とも話した。
そのうえで「(経営問題を)見過ごしてきた過去の反省に立ち、現在あるべき会社の位置を認識し、発展に全力を尽くす」とした。
同社の経営に関わる質問については牧田茂成議員も行ない、改革の推進策として本年度から導入している経営コンサルタントの成果について聞いた。
清水村長は「三セクの甘さがしみ込んだ体質改善に2年間の期間でコンサルタントが入っている。7カ月が経過したが、社員の意識も変化し、業務改善にもつながっている」と話した。 -
春季生活闘争上伊那地区連絡会決起集会
07春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会が8日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所であった。50単組・約550人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を戦い抜く意志を固めた=写真。
上伊那地区連絡協議会の福島敬議長は「景気拡大はいざなぎ景気を超えたと言われているが、一部の大手企業の景気に底上げされているもの。働く側の二極化は進んでおり、社会全体が危機感を感じている。今春闘でも経営側は『賃上げはあくまで個別同士での判断』と横並びを強調している。景気向上のもととなる個人消費を拡大するには、短期的な一時金ではなく、月例賃金の引き上げを求めていく必要がある。月例賃金の向上を最優先し、昨年を上回る待遇改善につなげる成果ある活動としていきたい」と語った。
また▽中小労働者の格差縮小、パート・派遣労働者などの均等待遇取り組み強化▽労働時間の短縮や時間外割増率の引き上げ▽法定最低賃金の水準引き上げ竏窒ネどを目指す集会アピールを宣言。上伊那地区全体の底上げを目指し、一丸となって行動していくことを確認した。 -
伊那テク地域評議員会
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターの地域評議員会が7日、伊那市の伊那技術形成センターであった。07年度事業を決めたほか、会長に向山孝一さん=県経営者協会上伊那支部長=を再任した。
07年度事業は「共同研究等推進」「新産業創出支援」「産学官交流」「人材育成」を柱に、セミナーなどによる新技術の紹介・普及、産学・産産連携事業の推進などを重点に置いた。企業のアンケート結果を踏まえ、具体的な事業に▽自動車産業のカーエレクトロニクスの技術研究▽チタンなど難削材加工技術の研究▽新商品開発や技術開発などを支援するコーディネート活動▽クリーンエネルギー普及・活用の研究▽子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを盛った。
地域産業の受発注開拓支援などを目的とした伊那地域工業展は、08年度を目標に開催したい考えで、準備委員会を設けて検討する。
循環型社会の構築に向けたリサイクル用紙の回収(4縲・月)は昨年度並みの49トンで、リサイクル用紙購入量は21トンと昨年度に比べて2割増えたと報告された。
また、地域共同研究促進事業(産学官連携)として取り組んでいる雑穀アマランサスやロコトトウガラシの加工品の試食もあった。 -
伊那テク活動方針「地域を環境技術集積地に」
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは、「伊那テク地域を環境技術集積地」とする活動方針を打ち出した。事業テーマに(1)エネルギー(自然エネルギー発電の普及・利用)(2)食料(地域内での自給率向上、食の安全)(3)水(淡水の質と量の確保)(4)人材育成(子どもたちの環境や地域に対する意識づけ)竏窒fげ、地域の特色を生かし、産業育成に結びつける。
活動方針は30年くらいの長期スパンで考え、07年度事業から▽クリーンエネルギーの普及・利用のための技術の検討▽ものづくりへの関心を持ってもらう子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを取り入れて活動を展開する。
エネルギーは、化石燃料に頼らない自然エネルギーの一つとして、当面、小水力発電に絞る。行政、地域企業などが共同で、エネルギーの普及・活用について研究会活動に取り組む。
「地球資源は有限である」ことを前提に、拡大一辺倒から再生産可能なシステムへの転換、利便性や物的な豊かさに替わる価値観への転換の実現によって、永続的な生存・繁栄が可能ではないかとの認識を持つ。
向山孝一会長=県経営者協会上伊那支部長=は「一企業で開発し得ないことを産学官が連携し、共同で推進したい。小水力発電機は輸入に頼るところが大きく、技術開発によって地域産業の展開の可能性もある」と話した。
06年度にビジョン研究会を設け、循環型地域社会づくりや今後の地域産業などテクノの果たす役割を見直した。
7日の地域評議員会で決定した。 -
商工会青年部例会、地域に根ざした2年間振り返り
宮田村商工会青年部は6日夜、3月例会を開いた。4月から役員が交代するため、現体制では最後の例会。創部40周年記念事業を成功させたほか、村の名物丼の開発やよさこいソーランなど、一般住民も巻き込んで地域の活性化に大きく貢献した2年間の取り組みを振り返った。
ふるさと創造、人づくり、経営開発、チャレンジ広報、総務の各委員会が事業報告。
昨年度の40周年記念事業をはじめ、名物丼の開発にまで至った取り組みは若者の底力を内外に十分示したが、「青年部の素晴らしさを再確認した2年間だった」と発表する部員もいた。
前林裕一部長は「当初思い描いていた通りの事業ができた。この貴重な経験を今後も引き継ぎ、宮田村商工会青年部ここにありと言えるよう活動して」と4月からの新体制に期待を寄せた。
引き続き本年度末で青年部を卒業する部員の送別会も開き、部の発展に尽力した長年の労苦に感謝した。 -
のうさん味ネットフェアにぎわう
のうさん味ネット上伊那・上伊那農業改良普及センターは4日、
JA上伊那Aコープ駒ケ根店で、「かあちゃん自慢のふるさと上伊那味づくし」をキャッチフレーズに「のうさん味ネットフェア」を開いた。
上伊那地区で取れる農産物を加工した、みそや各種漬物、おやき、五平もち、パン、切り餅など14グループが出店。「昔ながらの懐かしい味のおみそだよ」「桜のチップでスモークした薫製はおいしいよ」「ちょっと食べて、この漬物一味違うから」と盛んにPRし、熱心に販売。来場者は試食し、1品、2品と買い求めていた。
中沢おやき実演もあり、多くの主婦らが足を止め、手際の良い作業を見入っていた。 -
【Cafe Ohnoオーナー大野昌彦さん】
「本物のコーヒーのおいしさを味わってもらいたい」竏秩B思いを込めて1杯ずつ、1杯ずつ、心を込めて丁寧にいれる。
「いろいろと研究しましたが、やはりネルドリップが一番ですね。多少利益を削ってでも味の良さを優先したコーヒーを提供しています。いれ方の詳細は秘密ですが…」
もともとコーヒーへの特別なこだわりはなかったが、10年前、ふと興味を持って受けてみた個人指導で初めて本物の味を知って感動した。
「それまでは苦いだけというイメージしかなかったが、先生のいれたコーヒーはまったく違った。酸味と苦味が絶妙に調和し、さらに程よいコクがある竏酎f晴らしい味でした。あの感動がなかったら今こうして店を開くこともなかったんです」
◇ ◇
静岡県生まれ。運輸省(現国土交通省)で港湾整備の仕事に長く携わってきた。港のある都市を転々とする暮らしだったためか、美しい山の眺望に魅せられ、3年前に駒ケ根市に自宅を建てた。だが家族を置いて自分は単身赴任の二重生活。2年間続けたが、週末しか家族と過ごせないことへの不満が高まり、いつかできたらいいと考えていたコーヒー店を始めることを決断。昨年3月、思い切って退職した。
「経済的には多少不安定になるが一緒に暮らせる方がよい、と家族も納得してくれました」
全日本コーヒー商工組合連合会などが行う検定試験に挑戦して合格、コーヒーインストラクターの認定を受けるなど1年間かけて準備を進め、今年2月18日、念願のカフェを赤穂高校近くの伊南バイパス沿いにオープンした。
◇ ◇
使うコーヒーには徹底的にこだわった。寒い駒ケ根の気候に合わせてブレンドしたという特製。クッキー、サンドイッチ、チーズケーキなどもコーヒーの味を損なわないものを厳選した。
「チョコレートケーキもメニューに考えていたんですが、強い味がコーヒーと一緒に味わうのに適当でないと思ってやめました」
こじんまりとしたイメージの外観と落ち着いた雰囲気の内装のためか、女性の一人客も多いという。
エプロンの下には常にワイシャツとネクタイ。「あまりラフな格好だとお客さんに気持ちが伝わらない気がして…」と服装にも細やかな気配りを見せる。
「おいしいと言ってくれるひとことが何より。飲み残したお客さんは今まで一人もいないし、お代わりをしてくれる人がいたりすると本当にうれしくなる。人との出会いや会話も楽しいし、店を始めて良かった」
(白鳥文男)
午前7時30分縲恁゚後4時。午前10時まではモーニングサービスも。問い合わせはTEL81・4843へ。 -
ハチ食品用地売買覚書調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は2日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を9月30日までに取得するなどとする覚書に調印した。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な計画はこれから」と話している。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
林家木久蔵師匠出演のプラム寄席3月25日、プラムシール会20周年記念
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して、3月25日午後1時から、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開く。加盟各店で買い物するとポイントが貯まる「わくわくカード」2枚分で1人を招待するが、村内外からの反響が大きく、3月1日からは2千円で一般入場券も限定発売することになった。
実子の林家きくおさんの真打ち昇進に伴い、「木久蔵」の名前を譲り、新たな芸名を公募している師匠。
宮田村では改名前の最後の高座の機会ともなりそうで、プラム寄席は落語ファンのみならず、村内外で高い関心を呼んでいる。
当初は買い物客への還元サービスとして企画した寄席だが、「カードがなくても観覧できますか」と問い合わせが相次ぎ、急きょ有料による一般入場席を100席分確保した。
「プラムシール会の店舗で買い物しポイントを集めてもらえれば色々な特典がある。多くの人に来場してもらい、知ってもらうことで、今後の誘客にもつながれば」と細田会長も期待を寄せる。
当日は2代目木久蔵の襲名を控えるきくおさん、林家ひろ木さんも出演する。
一般入場券は前売りのみで、あさひや、伊東酒店、菓匠池がみ、白木屋商店、リカーズイリタ(入田細田酒店)、モンパルノの各店頭で発売。またポイントカード1枚分があれば千円で購入できる。
問い合わせは細田さん85・2105、または村商工会85・2213まで。 -
4月 創業支援センターオープン
4月1日のオープンを目指す伊那市創業支援センターの施設整備が進んでいる。チラシ5千部を作り、入所する起業者らを募る。
センターは企業誘致の一環で、新規創業者の育成と、新しい技術や製品の研究・開発などをする貸し工場・事務所を低コストで提供する。
対象は製造業、ソフトウエア業で、起業、または既存企業の新分野研究などをしたい人。貸し工場の使用期間は3年以内。入所審査がある。
場所は、東春近車屋の三峰川左岸で、敷地面積7900平方メートル。建物は空き工場を有効活用し、改修して使う。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートルで、9室に仕切った。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
貸し工場の使用料は、1平方メートル当たり月額500円。水道・光熱費などの負担は別にかかる。
担当の市産業振興部産業立地推進室に何件か問い合わせがあるそうで、「起業しやすい環境を整えている。起業者が成長し、いずれ市内に立地していただければ」と期待を寄せる。
チラシは、市内の既存企業、信州大学、伊那技術形成センターなどに配布。団塊の世代で意欲のある人にも呼びかけたいとする。
企業訪問する中で、起業する際に適当な工場がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があり、新規創業者を支援するため、センターを整備している。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111)へ。 -
テクノネット駒ケ根事業報告会
連携して経営体質を強化していこうと地域の企業が集まってつくるテクノネット駒ケ根は22日、発足10年を記念して事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員など約80人が参加し、加盟企業による個別研究会の事例報告を行ったほか、特別講演として一橋大学大学院商学研究科教授の関満博さんによる「地域力創造のための人材育成法」を聞いた。
事例報告では上伊那貨物自動車の小池長社長が企業ドメイン研究会の成果などについて報告=写真。「研究会で学ぶことがなければ、会社が今どうなっていたか分からない」と収穫の大きさを強調した。塩澤製作所の塩澤和彦社長は固有技術研究会の成果について「製造業の命は独自の技術にある。研究会の活動が従業員のレベルアップと技術力の向上につながった」と報告した。 -
アマランサス研究会の活動報告会
伊那地域アマランサス研究会の活動報告会「スーパー雑穀!アマランサスの魅力を語る集い」が23日、伊那商工会館であった。地元企業や研究機関、農業者など約40人が出席、アマランサスを活用した地域振興を考えた。
研究会メンバーの信州大学農学部、地元企業、栽培者がそれぞれの立場で取り組み状況や課題、今後の展望など活動を報告。
栽培部会長・北原康弘さん=高遠花摘み倶楽部=は「需要があり、今年は収穫量1トンを確保したい」とし「栽培者をいかに増やすかが課題。また、収穫から商品化するまでに手間がかかる」と人手不足を懸念し、協力を求めた。
研究会では、栽培者を確保し、花咲く農地を拡大。実や葉を利用した商品でブランド化を図り、新規創業、雇用創出と経済効果のある地域振興を考えたいとした。
試食では、実を加熱したり、葉をペースト状にしたアマランサスを使い、かゆ、甘酒、そば、パンなど、すでに商品化されたものを含めて11社、15品が並んだ。
参加者から「アマランサスのプチプチ感が楽しめる」など感想があった。
また、森永製菓研究所技監の尾畑嵩英さんの記念講演「よみがえるスーパー雑穀アマランサスの魅力」があった。
アマランサスは、中南米産のヒユ科の植物。花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目され、遊休農地の活用による観光地づくりを含め、地元企業や生産者、信州大学、テクノ財団、伊那商工会議所などが連携して、普及に向けた取り組みを展開している。
昨年は高遠や東春近の面積70アールで栽培。10アールで100キロが収穫できるという。 -
新技術、新産業創出に補助新設
宮田村は中小企業などの技術開発を積極的に支援しようと、4月から新たな補助金制度を新設する。企業グループなどが行なう新産業の創出などにも助成し、意欲ある企業の育成を進めたい考えだ。
「ベンチャー事業・新技術開発等支援事業」として、経費の半額(上限50万円)を補助。開発研究に関わるさまざまな経費に適用することができ、製造業を中心とした村内企業の意欲向上を図る。
また、新産業創出に向けて取り組む企業グループも補助対象。村内でも異業種で組織をつくり、他にはない独自の製品づくりに取り組んでいるグループもあり、共同研究なども支援する。
補助は村内で1年以上事業をした企業、グループなどが対象。村産業建設課は「村内にも新しい技術が芽生えてきており、力を入れていきたい」と話す。 -
【記者室】温泉掘削成功の功罪
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発が掘削していた4号源泉から温泉の湧出が確認された。湯量の少なさから将来に向けての不安もささやかれていた温泉郷だが温度32度、湯量もまずまずで、心配はひとまず解消されたようだ▼昨年春の調査開始から位置選定、掘削竏窒ニ不安と期待の狭間でかたずをのんで見守ってきた関係者は一様に安堵の表情を見せている。あとは温泉審議会の許可を受け、ポンプやパイプなどの工事を終えれば夏の観光シーズンに間に合う▼だが開発費の1億5千万円は全額長期借入金で、損失は市が補償すると聞けば喜んでばかりもいられない。観光の目玉としてアピールし、早く元を取ってもらいたいものだ。(白鳥文男)
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春の高校伊那駅伝を盛り上げよう
伊那市・市商店街活性化イベント委員会は「春の高校伊那駅伝2007」(3月18日)に向け、1店1校応援団などを企画した。合併などを機に、コースを変更。以前から商店街を走るコース設定を要望していただけに、伊那をアピールする機会ととらえ、準備を進めている。
1店1校応援団は、市内西町縲恷R寺の飲食、衣料、薬局など各店に、応援する出場校を振り分け「がんばれ○○高校」と記したポスター(A3判)を店頭に張り出す。
男子84チーム、女子51チームの計135チームが出場する予定で、出場校の卒業生だったり、その県の出身者であったりとなるべくかかわりやエピソードなどを募り、チームを応援する。
また、西町縲恷R寺の全店で16縲・8日、歓迎・応援大売り出しを展開。千円以上の買い物をした人に、抽選券1枚を渡す。抽選会は18日、セントラルパークであり、商店街の共通買い物券をプレゼントする。
駅伝当日は、セントラルパークに屋台村を設け、伊那名物ローメンや五平もちなどを販売。大型モニターも用意し、高校駅伝の様子を流す。
そのほか、市消防団音楽隊、伊那中学校吹奏楽部などの演奏もある。
市は、高校駅伝用のタペストリーを約600枚作成。3月上旬、西町縲恷R寺区間に取り付ける。
イベント委員会の桜井宣明委員長は「商店街の活性化はもちろんだが、来ていただいた人に伊那の良さを知ってもらえれば」と話している。 -
三心取締役会長・伊藤五男さん栄誉祝う
本年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工 卓越技能章」を受章した伊那市美篶、総合建設会社三心の取締役会長・伊藤五男さんの受章祝賀会が18日、伊那セミナーハウスであり、関係者約170人が出席した。伝統的な工法にこだわり続けた・ス土壁づくりの達人・スの栄誉を祝し、さらなる活躍に期待した。
発起人を代表し、伊那商工会議所の向山公人会頭が祝辞。「伊那市の産業界にとって名誉であり、大きな喜び。技能を身に付けたい若者や精進しようとする職人に誇りと希望を与える」と称えた。
出席した来賓らが祝いの言葉を寄せ、受章記念品や花束を贈呈。謝辞で伊藤さんは「これからも材料、技術に対し、健康にやさしい、自然に呼吸する壁作りに努力、精進していきたい」と語った。
伊藤さんは左官職人として中学卒業と同時に上京、修行を積んで帰郷した後、1969(昭和44)年に「三心左官所」を創業。77(昭和52)年に有限会社、01年に株式会社に改組した。
土壁工法、漆喰(しっくい)塗り工法、珪藻土(けいそうど)仕上げなど、自然素材の伝統工法にこだわり続ける。また、業界の研修会や伊那商工会議所主催「土壁達人塾」で講師として技術を手ほどきし、伝統工法を守るとともに、普及・伝承に努めている。
これまでにも、日本左官業組合連合会長表彰、日本商工会議所会頭表彰、県卓越技能者知事表彰など、高い評価を受けている。 -
サン工業が工場増設
伊那市西箕輪の表面処理(メッキ)に携わるサン工業(川上健夫社長)と伊那市・市土地開発公社の工場用地売買契約調印式が15日、市役所であった。
同社はハードディスク、自動車、情報家電など部品の表面処理を手がけている。全体に受注の増加で現工場が手狭になり、さらに半導体関連部品へ新規参入することから、新たに工場を増設する。
新工場(第3工場)は、伊那インター工場団地内にある現工場の東側。用地は約1万3600平方メートル。工場は鉄骨造り3階建て(2階一部吹き抜け)で、床面積は3900平方メートル。投資額は7億円。
3月末に着工し、7月に完成予定。稼働は8月からを見込む。
今期の売上予想は15億円で、5年後には30億円を目指す。
川上社長は「再来年、創業60周年を迎える。表面処理は特殊業務。海外に負けない技術力を身につけたい」とあいさつ。
川上社長は伊那商工会議所副会頭も務め、小坂市長は「市の工業発展に尽力いただければ」と期待した。 -
県下建設業売上ランキング上位30社にヤマウラと窪田建設
東京商工リサーチは13日、06年県内建設企業の売上高ランキング上位30社を発表した。上伊那では、昨年6位だったヤマウラ(本社・駒ヶ根市、沢田英明社長)が5位、窪田建設(本社・駒ヶ根市、窪田重雄社長)が19位にランクした。
ヤマウラの06年総売上高224億9千万円。増収率20・3%と好調な伸びを見せ、経常利益も前年を28・3%上回る5億7千万円の黒字となった。
また、窪田建設の総売上高は77億7千万円。増収率は0・8%となったが、経常利益では前年伸び率で73・1%マイナスの3400万円となった。
全体で見ると、30社の売上合計は9・4%増で2年連続の増加。うち23社が増収となっている。
公共投資は回復しない一方、民間投資は回復基調にあり、マンションを主とする住宅着工戸数が増加しているほか、ここ数年のリストラ効果もあり、上位企業の業績は下げ止まり感が強まっていると分析している。