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伊那市手良 ㈱中坪ノーサンで稲刈り始まる
伊那市手良では、早くも今シーズンの稲刈りが始まっています。 稲刈りを行っているのは、伊那市手良の株式会社中坪ノーサンです。 去年より2日早い26日から稲刈りを始めました。 中坪ノーサンではおよそ30ヘクタールでコシヒカリを栽培していて、この他にJAや他の農家から委託された稲もシーズン中に刈っています。 毎年上伊那のトップを切って田植えを行っていて、稲刈りも他の農家より早くスタートしました。 中坪ノーサンによりますと、今年は梅雨が明けた7月頃に気温の低い日が続いたため、茎の数があまり増えなかったということです。 稲刈りは、10月中旬まで、天気の良い日はほぼ毎日行われます。
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土手の草刈り不要で農家の労力削減へ
田んぼの土手の草刈りが不要となり農家の労力削減が期待される「畦畔グリーン」と呼ばれる芝生についての現地研修会が今日、伊那市長谷で開かれました。 畦畔グリーンは雪印種苗株式会社が開発した寒さに強い芝生の一種です。 草の丈が低く地表を覆うように生えることから他の雑草が生えるのを防ぎます。 これにより草刈りをする必要がなくなり農家の負担軽減が期待されています。 一昨年からその導入を進めている東部地区農業振興センターが試験圃場で現地研修会を開き農家およそ20人が集まりました。 試験を担当している長谷の農家、窪田清彦さんはその効果が表れていると話していました。 東部地区農業振興センターによりますとこの取り組みには1平方メートル当たりおよそ126円のコストがかかるほか害虫による被害などのリスクもあるということです。 東部地区農業振興センターでは畦畔グリーンの試験を高遠と長谷の4か所で行い低コストの実現とリスクの回避を目指すとしています。
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サマースクール2017in信州伊那 27日まで
将来、森林関係の仕事を目指す大学生を対象にしたセミナー「サマースクール2017in信州伊那」が今日から3日間の予定で伊那市内で始まりました。 25日は、開校式が伊那市高遠町の高遠閣で行われました。 サマースクールは、大学教授や林野庁職員などの有志でつくるグループが林業を考える事ができる人材を育成をしようと、2013年から全国各地で開催しています。 スクールの開催は50年の森林ビジョンを策定した伊那市が、今後の人材育成に向けた、ノウハウの確保や蓄積を図ろうとセミナーを誘致して開かれました。 今年は、関東や近畿の大学生を中心におよそ60人が参加しました。 開校式の後には、早速講義が行われ参加した学生は、森林環境教育についての話を聞いた他、進徳館などを見学していました。 スクールは27日までを予定していて、参加者は講習を受けたり、伐採体験等を行う予定です。
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上伊那の小学4年生対象 農業用水探検隊
南箕輪村の南箕輪小学校の4年生が、地域の農業水利施設を巡り歴史や役割を学習する農業用水探検隊が、今日行われました。 24日は、南箕輪小学校の4年生65人が、上伊那各地の農業水利施設を巡りました。 長野県や上伊那郡西天竜土地改良区などが主催して、上伊那地域の小学4年生を対象に毎年行われています。 南箕輪村田畑にある第1揚水機場では、職員から、説明を受けました。 天竜川から取り込んだ水を伊那市西箕輪までポンプで上げてプールにため、田んぼや畑で利用しているということです。 第1揚水機場には、4基のポンプがあり、そのうち2基を使って毎秒800リットルの水をあげているということです。 子どもたちはポンプや水をためるプールなどを見学していました。 県の職員は「農業につかう水を手に入れるために先人たちが苦労した施設について子どもたちに学んでほしい」と話していました。 なお、農業用水探検隊は、10月下旬にかけて、南箕輪小のほかに上伊那5つの小学校で予定されています。
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農業の担い手・新規就農者対象合同セミナー
地域農業の中心的な担い手や新規就農者などを対象にした合同セミナーが22日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 セミナーにはおよそ180人が出席しました。 この日は、実践報告としてアスパラガスを中心に栽培している宮田村の森田一雄さんが話しました。 森田さんは、平成20年にJA上伊那のインターン研修に参加し、平成21年に就農しました。 現在は、上伊那でも最大規模となる42アールのハウスでアスパラガスを栽培しています。 森田さんは「病害虫の発生状況を把握し、適切な時期に薬剤を使うことで無駄のない防除を行うことができ、製造原価率を下げることに繋がった」と話しました。 セミナーでは、JA上伊那から米の販売戦略について説明がありました。 JA上伊那によりますと、上伊那の米はコンビニエンスストアや外食産業などから需要があるということで、今後は品質を保ちつつ更にシェアの拡大を図りたいとしています。
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くくりワナ捕獲状況自動送信へ 検討会初会合
ニホンジカやイノシシのくくりワナによる捕獲状況を無線通信を使い自動で知らせる「くくりワナセンサー検討会」の初会合が18日伊那市役所で開かれました。 伊那市西春近のくくりワナが設置されている場所です。 会合を前に検討会のメンバーがワナの設置環境を確認しました。 ワナは、猟友会が中心となり設置していて、有害鳥獣がかかっているか、毎日見回りをしています。 しかし、猟友会員の減少や高齢化など、この見回りが大きな負担となっています。 見回りの負担を減らそうと無線通信を使い、スマートフォンに自動で知らせるシステムの検討会が伊那市役所で開かれました。 システムのアイディアは、6月に伊那市内で開かれた、無線通信の活用アイデアを発表するコンテストで提案され、伊那市では実用化に向け開発支援を行う事にしました。 市では今年度、試作品による実証実験を行い、来年度の実用化をめざします。
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南箕輪村で盆花の収穫作業
村内の農家でつくる南箕輪村農業経営者協議会は12日に販売する盆花の収穫作業を、10日に行いました。 アスターとケイトウの2種類を南殿の10アールの畑で摘み取りました。 盆花は小菊などを混ぜて12日(土)に一束500円で販売されます。場所は村役場駐車場で時間は午後3時からです。 すでに700束ほどの予約が入っていますが、100束ほど当日販売分が用意されるという事です。
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南箕輪村の観光農園で園児がブルーベリー狩り
南箕輪村中部保育園の園児が21日、村内の観光農園でブルーベリー狩りを楽しみました。 南箕輪村神子柴で観光農園を経営している田中實さんのブルーベリー園では村内6つの保育園の園児を受け入れています。 地産地消を進めようと村営農センターが行っているもので21日は中部保育園の年長と年中園児が招かれました。 子どもたちは青く実ったブルーベリーを摘み取りおいしそうに味わっていました。 今年は雨が少なかったことなどから実は小粒で収量も例年より少なめだということです。 ブルーベリー狩りの受け入れは8月初めまでを予定していて3歳以上は500円、中学生以上は1,000円となっています。
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出荷に向け箕輪町でスイートコーン集荷作業
箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場では、出荷に向けてスイートコーンの集荷作業が行われています。 箕輪果実選果場では、10日から今年のスイートコーンの受け入れを始めました。 箕輪町と辰野町の農家およそ80戸から受け入れを行っています。 上伊那の中でも箕輪町は特に生産が盛んな地域で、20日も収穫したばかりのスイートコーンが次々と運ばれてきました。 集荷しているのは、白色と黄色の粒が混ざったバイカラーコーンと、黄色のみのイエローコーンです。 集荷のピーク時には、1日に1,000から2,000ケースが集められるということです。 JA上伊那によりますと、上伊那は県内でも有数の生産量を誇り、昨年度の出荷量はおよそ7万3千ケース、販売額はおよそ1億6千万円となっています。 品質がよく、他県の市場からも人気だということです。 上伊那のスイートコーンの集荷のピークは来週頃からで、中京・関西方面の市場に出荷されるということです。
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そば専用の乾燥調整施設 JA上伊那が導入へ
JA上伊那は生産量増加と安定した出荷を目的に南箕輪カントリーエレベーター内に、そば専用の乾燥調整施設を導入する計画です。 南箕輪村神子柴にあるJA上伊那の南箕輪カントリーエレベーターの敷地内に、そば専用の乾燥調製施設を設置します。 事業費は約1億円で半分は国の補助金で賄います。 上伊那全域から夏そば、秋そばを受け入れ、平成28年度は287トンだった生産量を31年度には680トンまで増やす計画です。 これまでは米の乾燥機と併用していましたが、そば専用のものを導入する事で適切な時期に収穫する事が可能となります。 JA上伊那では、近年需要が増えている夏そばの生産量拡大にも期待できるとしています。 そば専用の乾燥調整施設は早ければ今年の秋のそばが収穫される9月下旬頃からの稼働を予定しています。
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かんながけの技術を競う うす削り大会
大工や家具職人らが鉋(かんな)がけの技術を競う「うす削り大会」が16日、伊那市荒井のKOA㈱体育館で開かれました。 出場したのは全国の大工や家具・建具・鍛冶職人などおよそ75人です。 大会では、ヒノキやヒバなど各自が持ち込んだ長さ2メートルの木材を鉋でけずっていきます。 削りだしたものは「削り華(けずりばな)」と呼ばれ、千分の1ミリにあたる1ミクロン単位で薄さを競います。 この削り華は厚さ6ミクロンで、向こう側が透けて見えます。 うす削り大会は、技術の向上と伝承を目的に全国の木工職人らでつくる削ろう会が開いているものです。 長野県大会となる今回は長野県支部の信州鉋楽会が開きました。 県大会はこれまで松本市で開かれていましたが、2年後に伊那市での全国大会開催を目指し、今回初めて伊那で開かれました。 大会の結果、成人の部では5ミクロンで石川県の樫田憲一郎さんが、女性の部では7ミクロンで茨城県の池田智子さんが優勝しました。
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みんなで支える森林づくり上伊那地域会議 支援金の配分額示す
みんなで支える森林づくり上伊那地域会議が13日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、今年度の森林づくり事業への支援金配分額が示されました。 この日は今年度1回目の会議が開かれ、森林づくり県民税を活用した今年度の計画案が示されました。 今年度上伊那全体では、1,324万円の配分額となっています。 伊那市は、松くい虫枯損木処理事業などで504万円。 箕輪町は、森林整備事業で133万円。 南箕輪村は、大芝村有林測量設計委託などで113万円となっています。 森林づくり県民税は平成20年度から導入されたもので、今年度で10年を迎えることから今後も継続していくべきかどうか意見が交わされました。 委員からは「多くの人が山に価値観が見出せるよう方法を考えていきたい」といった継続賛成の意見が出されました。
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農作物 生育遅くヤキモキ
春先の低温や降雨不足などにより農作物の生育が遅れています。伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームでは、観光客の受け入れに間に合うかヤキモキしました。 7月2日にオープンしたブルーベリー農園。 例年より1週間ほど色づきが遅く、オープンに間に合うかヤキモキしました。 4月・5月の夜に気温が上がらなかったことなどが影響しているとしています。 みはらしファームでは、2.1ヘクタールのブルーベリー農園があり、観光客を受け入れています。生育は遅れましたが、たま伸びや味に問題はないということです。 15日土曜日にオープンを控えているのがスイートコーン狩りです。 南箕輪村沢尻のこちらの受け入れ農園でも、生育が遅れています。 トウモロコシは温度の積算で生育が進むということですが、今年は、全体の気温が足りていません。 15日のオープンまでに実が生るか心配していましたが、何とか間に合いそうです。 15日には、ツアー客70人ほどを含め10組ほどを受け入れる予定です。 上伊那農業改良普及センターによりますと、今年は、春先に朝晩の気温が上がらず、全般的に生育が遅れているということです。 また、4月下旬から6月上旬は降水量が平年に比べかなり少なかったことが、草丈の生長に影響を与えたとみています。 ただ、6月下旬に気温が上がり、7月にまとまった雨が降ったのでここにきて生長は回復しているということです。
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ドローンで間伐材の搬出作業軽減へ
伊那市と上伊那森林組合はドローンでワイヤーを張ることにより間伐材の搬出作業の安全と労力削減を進める計画です。 12日伊那市役所で開かれた新産業技術推進協議会でドローンの活用について検討している作業部会が報告したものです。 間伐材の搬出は山の上の起点となる場所に滑車を取り付け、そこにワイヤーロープを張り山の下の重機まで下ろしています。 その距離は約100メートルでワイヤーロープを担いで登るということです。 ドローンを活用すれば時間と労力が削減できるほか安全性も高まるということです。 まずドローンで軽いナイロンロープを張りそれにワイヤーロープを取り付けていきます。 伊那市と林業関係者は9月末までに実証実験を行い実用化していきたいとしています。
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秋の味覚「サンマ」の初物 伊那の市場に入荷
秋の味覚「サンマ」の初物が、伊那市西春近の市場「丸水長野県水」に11日に入荷しました。 丸水長野県水に並んだサンマは、10日に北海道釧路で水揚げされたものです。 大きさは旬の時期の3分の2ほどですが、値は10倍の1尾1,000円がつけられました。 この日は丸水に通って58年、日課になっているという伊那市坂下の佐藤良一さんの姿もありました。 佐藤さんは「やっぱり初物は高い。中国産の影響もあると聞く。今少しすると値段も下がり良いものが出てくる」と話していました。 ここ数年は中国や台湾の漁船による乱獲により、サンマの漁獲数は減り、価格が上がっているということです。 今年は、今のところ海水温が例年より2度から3度低く、サンマにとっては良い環境になっているということです。 丸水長野県水・伊那水産グループの花塚和浩グループ長は「豊魚が期待されるのではないかと言われているが、実際にあがってみないとわからない。初物なのでサイズは小さいが、この時期にしては珍しいもの。価格もご祝儀相場になっている」と話していました。 本格的なサンマのシーズンは8月の盆明け頃からになるということです。
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大手メーカーへ出荷用のジュース用トマト 研修会
調味料や食品の大手メーカーカゴメと契約しているJA上伊那のジュース用トマト専門部は11日、夏の収穫最盛期を前に出荷などについての研修会を開きました。 この日は、専門部のメンバーおよそ60人が、伊那市美篶末広でジュース用トマトを栽培する畑弘躬(ひろみ)さんの圃場でカゴメの社員やJA職員から説明を受けました。 専門部には、67戸の生産者が加盟していて、年間およそ700トンのジュース用トマトを出荷しています。 参加した農家は、収穫を前にトマトが日焼けしないようワラをかけたり、葉っぱをかけたりして日光を避けるようにするなど、具体的な対処法について教わっていました。 ある参加者は「手本になるような圃場で教わることができて大変勉強になった。参考にしたい」と話していました。 今年は例年に比べ10日ほど収穫期が遅れているということです。 カゴメの平林智授さんは「6月の朝晩の冷え込みで木が出来なかったのが生育の遅れにつながっていると思う。今ぐらいの気候が続けば収量も見込めると思う。7月20日までが勝負です」と話していました。 JA上伊那では、生産者ごとに収量の差が出ないよう、今後も定期的に研修会を開いていきたいとしています。
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農業クラブ県大会 上農2グループが北信越へ
農業高校などの生徒が加盟する農業クラブ連盟の、高校での日頃の研究の成果を発表する県大会が8日南箕輪村の上伊那農業高校で開かれました。 大会には県内の農業高校など10校から214人が出場し、プロジェクト発表、意見発表、クラブ活動発表の3つの種目が行われました。 このうちプロジェクト発表の「開発・保全・創造」の分野では、上伊那農業高校の生徒が「アツモリソウを未来へ」と題して発表しました。 上農では、松本市の美ヶ原高原に自生する、絶滅危惧種のアツモリソウの保護回復活動に取り組んでいます。 研究開始から10年目となる今年、初めて開花したことを発表しました。 審査の結果、上伊那農業高校では、2つのグループが最優秀賞を受賞し北信越ブロック大会に進出します。
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マツタケ教室 30人が参加
マツタケ博士・藤原儀兵衛さんによる、マツタケ教室が9日伊那市富県新山の山林で開かれました。 教室には、伊那市内を中心に30人が参加しました。 講師を務めたのは、マツタケの生産を始めて50年以上になる伊那市富県新山の藤原儀兵衛さんです。 藤原さんは「マツタケが育ちやすい環境をつくるには、落ち葉などを数年ごとに取り除く事が必要だ」と話していました。 また、シャクジョウソウがあるとマツタケが出にくくなるので、見つけたら抜き取る事が大切だと教えていました。 ある参加者は「教えてもらった事を参考にして、自分の山でも豊作になるよう頑張りたいです」と話していました。 教室は、マツタケの生産技術向上や地域の活性化を目的に伊那市が平成23年度から、夏と秋の年2回開催しています。
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昨年度の高山植物保護取り締まり 117件減少
高山植物保護対策協議会の総会が4日、伊那市の南信森林管理署で開かれ、保護取締件数が前年度に比べて117件減少したことが報告されました。 昨年度、保護取締を行った件数は142件で、前年度の259件に比べて117件少なくなっています。 このうち、南アルプスでは「踏み荒らし」が最も多く12件、中央アルプスでは「禁止区域への侵入」が最も多く55件でした。 会長の久保芳文南信森林管理署長は「今年度は信州DCもあり観光客の増加が予想される。高山植物保護やごみの持ち帰りなど、山に慣れていない人への啓発にも力を入れていきたい」と話していました。 この日は、県や市町村、観光協会など、関係者およそ30人が出席しました。 会では今年度、立ち入り禁止の看板表記を「グリーンロープ内立ち入り禁止」と明確にするなど、引き続き啓発活動を行っていくとしています。
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ユネスコ無形文化遺産登録をPR JA上伊那がマーク制作
JA上伊那は、ユネスコが、共同組合を無形文化遺産に登録したことを受け、PRするためのオリジナルマークを制作しました。 JA上伊那が制作したユネスコ無形文化遺産登録をPRするオリジナルマークです。 2つのアルプスと豊かな緑、協同組合のシンボルである虹が描かれています。 ユネスコは、去年11月に、世界100か国以上にある協同組合を無形文化遺産に登録しました。 世界的には、日本の農協は評価されていますが、国内では農協組織を弱めようという動きが活発化しています。 JA上伊那は日本の農業を強めようと今回マークを制作しました。 オリジナルマークは、職員の名刺に印字するほか、広報誌や組合員への配布資料などに用いてPRをすすめていくということです。
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鳥獣被害額1億円下回る
昨年度の上伊那全体の野生鳥獣被害額が平成19年度以降初めて1億円を下回りました。 28日、伊那合同庁舎で開かれた上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会で報告されました。 それによりますと、上伊那地域の農林業の被害額はおよそ9,200万円で前年度に比べ1,800万円、平成19年度と比べて1億2,000万円減少しています。 市町村別では伊那市が3,400万円、箕輪町が2,600万円、南箕輪村が96万円となっています。 特に被害の多かったニホンジカについては県が定めた捕獲目標頭数3141頭に対して平成28年度は暫定値で3473頭を捕獲しています。 上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会では「今年度も引き続き関係機関と連携して被害減少に取り組んでいきたい」としています。
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信州大学農学部 ナイアガラワイン販売開始
南箕輪村の信州大学農学部の学生が育てたぶどう「ナイアガラ」を醸造してつくったワインの販売が、27日から始まりました。 ナイアガラは、植物資源科学コースの2年生が大学のおよそ25アールの畑で育てたものです。 栽培は、9月の長雨の影響で日照時間が短く育てるのに苦労したということですが、平年並みの432キロを収穫しました。 香りが独特で、すっきりとした口当たりに仕上がっているということです。 ナイアガラワインは、720ml入り1,500円で、355本用意されました。 本数に限りがあるため、1人2本までとなっていて、信州大学農学部の生産品販売所で購入できます。
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にこりこで直売朝市
箕輪町の農産物直売所にこりこで、採れたての野菜などを対面販売する直売朝市が25日に開かれました。 わんSAKA(さか)マルシェと銘打ったこの朝市は、生産者と消費者が直結しているにこりこが、お互い顔を見ながら販売・購入できる場にしようと今回初めて開かれました。 にこりこの会員となっている生産者が、軽トラックにブロッコリーや玉ねぎ、大根など採れたての野菜を積み込み、市価の2割から3割ほど安く価格設定して買い物客に売り込んでいました。 駐車場には、軽トラック13台が並び、朝市が始まった午前8時30分から多くの人が買い物に訪れていました。 にこりこの唐沢一美店長は、「農家に販売する楽しみも味わってもらおうと市を開いた。作るはげみにもしてほしい」と話しています。 この直売朝市は、10月まで、毎月第4日曜に開かれます。
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去年仕込んだやまぶどうワイン「山紫」完成
22日は、去年仕込んだやまぶどうのワイン「山(やま)紫(むらさき)」の完成が報告されました。 「山紫」の製造は、今年で3年目です。 この日は、ワインを製造している伊那ワイン工房の村田(むらた)純(じゅん)さんがその出来栄えを発表しました。 やまぶどうワインは、信州大学農学部と伊那市が連携した農業振興の取り組みの一つです。 信大が開発し、市内の農家3軒が育てたやまぶどうが使われています。 村田さんによると今年は、柔らかい花のような魅力的な香りのするワインに仕上がったということです。 ワインは、720ml税込み2500円。530本限定で、市内の酒販店や伊那市観光の施設などで、25日から販売されます。
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ドローンを活用した木の調査研究
伊那市は、林業の効率化を図ろうと、ドローンで木の調査を行い、間伐の計画立案や間伐後の省力化の実証研究を行います。 調査は、伊那市が信州大学に依頼し、上伊那森林組合が管理する民有林で実施するものです。 21日は、市役所で信州大学山岳科学研究所の加藤正人教授が白鳥孝市長に調査の概要を説明しました。 林業は、人手やコストがかかることから、省力化を図ろうと信州大学の加藤教授が調査システムを開発したものです。 今回の研究では、ドローンで木の数などを調査します。 ドローンを活用することで安全で高精度の調査が可能となります。 調査するのは伊那市長谷浦の民有林5ヘクタールのカラマツ林です。 ドローンで撮影したデータと県の航空レーザデータを組み合わせると一本一本の木の正確な情報が出せるということです。 その情報をもとに森林全体を把握し、間伐する木を簡単に選ぶことが出来るなどの省力化につながります。 伊那市では今後、データを検証し、いづれは林業関係者に活用してもらえるよう広げていきたいとしています。 あす、伊那市長谷の浦でドローンで撮影を行うことになっています。
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上伊那主力の小麦「ハナマンテン」 収穫始まる
上伊那特産の小麦「ハナマンテン」の収穫作業が20日から、伊那市東春近で始まりました。 農事組合法人田原の、およそ2ヘクタールの畑では、コンバイン3台を使って刈り取り作業が行われていました。 ハナマンテンは、練りこむとコシが出ることから、麺類に加工されることが多い、強力粉タイプの品種です。 上伊那地域では、およそ1,000トンの収量を計画していて、この品種の全国シェアの7割を占めるということです。 この日刈り取りが行われたのは、今年の秋に播かれる種子用のものです。 種子用と食用が混ざらないように、先に種子の刈り取りが行われ、それが終わると、食用の収穫作業が始まります。 雨で小麦が濡れると、収穫ができないことから、組合員は急ピッチで作業をしていました。 組合員の飯島弘さんは「去年はあまり良くなかったので、今年は出来の良いものがたくさん出せればうれしい。多く人に味わってもらいたい」と話していました。 JA上伊那によりますと、種子用の刈り取り作業は3日ほどかけて行われ、その後、食用の刈り取りが2週間ほどかけて行われるということです。
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箕輪町大出でさくらんぼ狩りはじまる
JA上伊那が運営する箕輪町大出の農園で17日からさくらんぼ狩りが始まりました。 25アールの農園には、およそ200本のさくらんぼの樹が植えられています。 初日の今日は60人の予約が入っていて、訪れた人たちが味わっていました。 現在は、甘みがあり酸味が少ない「佐藤錦」と、酸味が強くさわやかな「高砂」の2種類が食べごろです。 そのほか「紅きらり」や「紅秀峰」という品種は来週から楽しめるということです。 さくらんぼ狩りはJA上伊那が3年前からはじめました。 リピーターが多く、去年は県内外から500人ほどが訪れました。 受け入れは、7月9日までの火・木・土・日で、30分食べ放題で大人2,000円、小学校3年生以下は1,000円です。 予約はJA上伊那箕輪支所で受け付けています。
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耕作放棄地に今年も羊を放牧
伊那市高遠町の住民有志でつくる高遠町山村活性化協議会は、耕作放棄地の景観形成につなげようと、去年に引き続き、今年も羊を活用した取り組みを行います。 信州大学農学部から借り受けた羊3頭が、藤沢に整備された放牧地「メリーベリー水上」に放されました。 この取り組みは、羊に耕作放棄地の草を食べてもらい、景観形成につなげようと高遠町山村活性化協議会が行っていて、今年で2年目です。 去年は7月から10月まで3頭が放牧され、9月頃には敷地内の草を食べつくしていたということです。 今年は、別の場所での放牧や保育園への子羊の貸し出しなど、取り組みを広げていきたいとしています。 また、首輪には羊の位置や行動がわかる装置がつけられました。 信州大学農学部が東京工業大学や県外の企業とともに開発したもので、このデータを家畜管理に応用していきたいとしています。 2週間後にはあと4頭が放され、合計で7頭になる計画です。 放牧は10月までの予定です。
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上伊那の林業事業者が補助金不正受給
長野県は上伊那管内の林業事業者が平成24年度に箕輪町で行った森林造成事業で不正に補助金を受け取ったとして、補助金およそ235万円の返還を9日求めました。 9日は伊那市の伊那合同庁舎で上伊那地域振興局の堀田文雄局長が記者会見を開き、補助金の取り消しと返還について説明しました。 問題となったのは、平成24年度に箕輪町で行われた9.2ヘクタールの森林の間伐とその間伐材の搬出に係る事業です。 対象区域の一部で所有者から同意が得られず整備が行えなかった部分があるにもかかわらず、全区域で整備を行ったと申請しました。 これにより林業事業者は補助金およそ235万円を受け取ったという事です。 去年の11月、この事業者から県に対し未整備の部分があり、補助金を返還したいとの申し出がありました。 上伊那地域振興局では関係者などの聞き取りや書類の調査を実施し、虚偽の申請で補助金を受け取ったことを確認し、235万円の返還を事業者に今日もとめました。 振興局によりますと、補助金は全額今日返還されたという事です。 県では林業事業者が個人事業主であることから、特定を避けるため、事業者名の公表はしませんでした。 上伊那地域振興局では、調査の体制を強化し、事業者に対しては適正な補助金申請を指導するなど再発防止を徹底するとしています。
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伊那市50年の森林ビジョン ゾーニングを検討
伊那市の、「50年の森林(もり)ビジョン」について検討を進める推進委員会は、森林管理を項目ごとに地図上に表す「ゾーニング」について意見を交わしました。 6日は、伊那市役所で会議が開かれ、委員やアドバイザーなどおよそ20人が出席しました。 山地・水資源の保全機能向上について考える第1部会、森林の生産力と林業経営の向上について考える第2部会、自然環境の保全について考える第3部会の3つに分かれ、各方面からゾーニングで採用する項目の検討を進めています。 この日は第3部会が、生物多様性やその活用などを基本にしてつくった図をもとに、意見を出し合いました。 現在、土砂災害警戒区域や地すべりの発生しやすさなどの項目を盛り込んだ「山地防災系ゾーニング」のほか、林業関係者の作業の難易度などの項目を盛り込んだ「森林管理ゾーニング」などが案としてあがっています。 ある委員は「活用する人によって必要な情報が変わってくる。危険因子に重きを置くのか、レクリエーション因子に重きを置くのか十分な検討が必要だ」と話していました。 信州大学農学部教授の植木達人委員長は「市民が見て何を感じるのか。どういう項目に興味があるのか。市民に納得してもらえるものを全員でつくっていきたい」と話していました。