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グレース「ひまわりの会」
老人ホームみすず寮などを慰問グレース虹のホールのスタッフら有志のボランティアグループ「ひまわりの会」が13日、上伊那地域の老人福祉施設2カ所を訪問し、歌や踊りを披露してお年寄りと交流した。
地域貢献の意味を含め何かしたい-と常日ごろ考えていたスタッフが、三味線や日本舞踊、ピアノなどの趣味を生かそうと「ひまわりの会」を結成。今回初めて施設訪問を計画した。
飯島町の越百園と伊那市の老人ホームみすず寮を10人で訪問。みすず寮では、童謡「大きな栗の木の下で」などを皆で歌って踊り、ソーランや演歌に合わせた踊り、三味線と民謡など多彩な芸を披露。お年寄りは一緒に手を動かして踊ったり手拍子をして楽しんだ。最後に「長生きの心得」の合唱と、花などのプレゼントもあった。
ひまわりの会では、「皆さんに喜んでもらえることで、自分たちもモチベーションが上がる。今後も来てと声を掛けていただけるとうれしい」と話した。 -
バラ200種類が見ごろ
淡いピンクの花びらが重なり合い優しい雰囲気を醸すピエール・ド・サンロール、ゆったりと波打つ花が見る人を魅了するロココ。アンジェラとサマースノーのアーチをくぐると、剣弁高芯の凛(りん)とした色鮮やかなモダンローズも咲き、坂本克代さん(駒ケ根市福岡)のイングリッシュガーデンが見ごろを迎えた。
まもなく純白のカサブランカ、愛らしい鹿の子ユリなど数百本のユリも咲き出す。
坂本さん自ら設計し、昨年9月に完成した「天空のラウンジ」からは、バラの庭と中央アルプス、南アルプスが望める。
全国ガーデニングコンテストでブロンズメダル賞に輝いた坂本さんの英国式庭園は独創性で高く評価され、入園料全額(昨年実績7万5500円)を市に寄付し、全国初のチャリティーの庭として注目された。
昨年10月、11月にはNHK「素敵なガーデニングライフ」で紹介され、日本園芸協会の「ローズコンシェルジュ講座」のテキスト2、3号にも見開き2ページにわたり紹介されている。
ガーデンは四季咲きのバラ、ユリ、さまざまな宿根草が次々と咲いて、晩秋まで楽しめる。
「バラは大好き、手が掛かるだけ咲けば、香って報われる。天空のラウンジでハーブティを飲みながら、庭を鑑賞する時が至福のひととき」と話す。
入園料500円(茶菓子付き)。詳細は坂本さん(TEL83・8998)へ。 -
歩いてみて分かったこと
伊那市立伊那図書館のワークショップ「伝える写真を撮ろう」の取材で、参加者とともに中心商店街を自前のデジタル一眼レフカメラで撮り歩いた。車で通いなれた町並みはいつもより新鮮。ファインダーをのぞきながら胸が弾むのを感じた▼ゆっくりと歩いてみると、小さな発見が多いことに驚かされた。スズメがモンシロチョウを食べていた。軒下でひっそりと真っ赤なバラの花が咲いていた。せわしなく過ごしていては見逃してしまう出来事ばかりだった▼少し心が豊かになったようだ。「お金持ちより、時間持ち」と誰かが言っていたのをそのとき思い出した。前だけ見て忙しく働くのもよいが、立ち止まって周りを見渡す時間を作るのもまた一興。
(布袋宏之) -
伊那図書館のワークショップ「伝える写真を撮ろう」
伊那市立伊那図書館のワークショップ(WS)「伝える写真を撮ろう」が14日、同図書館などであった。28日に開く写真家英伸三さんの写真展を前に企画したWS。市内を中心に女子高校生から80代の男性までの11人が参加し、中心商店街を歩きながら「伝える写真」を撮影した。
3グループに分かれて市街地を撮り歩き。各グループごとテーマを決め、あるグループでは、新しい図書館と古い図書館を撮り見比べたり、商店街で営む店主たちの顔を写真に収めたりした。その後、プリントした写真から何を感じたか参加者で話し合った。
写真展は市内の写真愛好者らでつくる実行委員会(久保村厚委員長)が取り組むイベント。WSではこのほか、英さんが1960年代に上伊那で撮影したコンデンサーを組み立てる農村女性などの写真4点を観賞し、「生きることに必死の姿が描かれてる」「家族を思いやる愛情を感じる」とそれぞれが感想を語った。
久保村委員長は「デジタルカメラや携帯電話カメラなどで気軽に撮影できる時代となった。人に伝えるべき写真とは何かを考えていけば、これからもっと楽しく写真を撮ることができると思う」と話していた。
WSで参加者が撮影した写真は14縲・月6日、図書館ロビーで展示。28日午後1時からは、図書館視聴覚室で英伸三さんと語る会がある。
##写真(たてよこ)
市内の中心商店街周辺を撮影する参加者たち -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の08年度総会は11日、伊那市の南信森林管理署で開き、07年度の保護取締り状況などの事業報告や08年度事業計画などを承認した。
07年度は5月から10月にかけて看板、歩道などの整備や指導員らによる保護啓発活動とパトロールを実施した。保護指導は、保護指導の委嘱や国有林関係職員ら延べ3003人で行った。
保護取締り件数は1018件、1637人。件数は前年度より46件増加した。処分取締り状況は、厳重注意が49件の88人、注意指導が969件の1549人。内容別では、踏み荒らし599件、禁止区域への侵入171件、摘み取り69件など。踏み荒らしの件数が大幅に増え、踏み荒らしと禁止区域への侵入を合わせると全体の8割を占める。
違反行為の多くは入込者の写真撮影や休憩などのときに確認されており、「認識の薄さやモラルの低さに原因がある」とし、保護意識の高揚を図る必要性を挙げている。
被害発生状況は、保護ロープ内に侵入し植物を踏み荒らす、ペットボトルや空き缶などのポイ捨て、ペット連れの登山者など。中央アルプスのサルによる食害、南アルプスのシカによる食害の報告もあった。
08年度事業計画では、高山植物などへの保護思想の高揚、保護パトロールの強化と入込者への指導充実、標識など保護施設の整備、美化清掃運動の推進、野生獣被害対策の推進を掲げる。
同協会は啓発資材として「パトロール実施中」の桃太郎旗10基、国産材利用の啓発看板14個を作製。「きめ細かな啓発活動ができるように活用する」という。 -
長野県嘱託警察犬競技会で総合優勝
箕輪町長岡の「ドッグスクールタカギ」(高木のり子所長)の所員、高木誠さん(22)=辰野町上島=が指導手を務める「グッタ・フォン・メートヒェン」(呼名パール、ジャーマンシェパード、雌1歳10カ月)が、8日に諏訪市の霧ケ峰高原であった第47回長野県嘱託警察犬競技会で総合優勝を飾った。
同競技会は県警本部の嘱託警察犬を目指し訓練している犬などが出場し、同じにおいをかぎわける「臭気選別」、においで足跡をたどりゴールを目指す「足跡追及」の2種目で競い合う。
臭気選別には21頭が、足跡追求には27頭が出場。同大会初出場のパールは臭気選別で1位、足跡追求では2位の好成績をおさめて総合優勝した。
「甘えん坊だけど、やるときはしっかりやる」とパールの性格を話す高木さんは、指導手として3年目。「所長を含めいろんな先生方に教えてもらったおかげ」と総合優勝した感想を話していた。 -
56歳歌手世界デビューだ 五十嵐清一さん(56)
56歳で歌手として世界デビュー。こんな方法があったんだ竏秩B今春、自身のブログ(日記や個人的な主張を公開できるwebサイトの総称)を通じ、今まで作曲してきた「白毛もち音頭」「青い夕暮れ」などオリジナルソングを全世界に配信し始めた。
「言ってみればシルバーエイジの悪あがき。自分でやっておきながら、世界中の友人から反響をもらい、びっくりしてる」
幼少のころから音楽が好きで、頭の中にはいつでもメロディーが浮かんでくるという。1996年には地元の田畑・半沢川を題材に作曲した「半沢音頭」を歌った。曲には踊りが振り付けされ、地域住民が村の「大芝高原まつり」で踊るまでに。歌手として県内のラジオ、テレビに出演するなど脚光を浴びた。
しかし、世に出たのは半沢音頭1曲だけ。そんな折、同級生の一人が逝ってしまった…。「明日はわが身。まだまだ未発表曲があった。人に聞いてもらわなければ遺作集にもならない。インターネットなら24時間、世界中いつでも誰でも聞ける」。・ス世界デビュー・スするきっかけだった。
新潟県生まれ。20歳まで長野市で過ごした。地元の高等専門学校を卒業後、県内の精密機器メーカーに就職したが20年勤めて退職。「組織の歯車にはなれないと感じた。たった一回の人生だし、自分のやりたいことをやらなきゃと、引かれたレールから飛び降りた」
脱サラ後すぐ、南箕輪村の自宅にオーディオ販売店「BASIC AUDIO(ベーシック・オーディオ)を開いた。1本100キロある年代物のアメリカ製スピーカーを皮切りにオーディオ機器やクラシック、ジャズなどのレコードを海外から輸入し始めた。自分の趣味で選んだ品は現在、3部屋分あるという。
大好きなモーツアルトを、良い装置でゆっくり聴きたかった竏窒ニ始めた店。「幸運だったのは、同じ趣味の人が世の中にいたこと。看板も出さない店だが、全国から訪れるお客さんが根強いリピーターとなってくれている。自分の趣味を追及した結果がこのスタイルとなった。うそのようで本当の話」
これからも歌手活動を続ける。「まだまだ頭の中には書き起こしていない200曲がある。自分の趣味を仕事にし、誰かのために少しでも役立てることができれば、それは最高の形。繰り返し、繰り返し挑戦すればよい。課題を解く方法は、考えればいくつもあるのだから」
五十嵐さんのブログURLは http://www.voiceblog.jp/papageno/
##(店データ)
◆BASIC AUDIO(ベーシック・オーディオ)◆
○住所 南箕輪村田畑5870竏・
○営業時間 午前11時縲恁゚後8時
○定休日 毎週月・火・水曜日
○TEL 0265・76・1578
10畳ある自宅店舗はオーディオ製品やレコードがびっしり -
伊那広域シルバー人材センター南箕輪地区定期総会
伊那広域シルバー人材センター南箕輪地区定期総会が13日、南箕輪村公民館であった=写真。会員約60人が出席し、本年度活動計画など5議案を原案通り可決した。08、09年度役員改選では清水武茂地区委員を再任した。
本年度活動計画は、7、10月の奉仕活動として村役場周辺の草取りを実施。このほか、8月の親ぼくマレットゴルフ大会、来年2月の親ぼく旅行などを盛り込んだ。
同地区の07年度受託事業実績は06年度と比べて8・4%の増加となった。清水地区委員はあいさつで「健康で1年間働いた成果が出た。会員の増強を引き続きお願いし、各事業への参加にも協力を」とした。 -
エコロジーコンサート出演子役 58人応募
南箕輪村が8月4日、村民センターで初めて開くイベント「KID,Sエコロジーコンサート」のショートミュージカルに出演する子役が決定した。5月下旬、村内外の小学3縲・年生を対象に募集したところ、村内53人、村外5人の計58人(男子6人、女子52人)が集まり、出演を決めた。
コンサートは「子ども地球サミット」(8月1縲・日、清内路村)の連動企画。ミュージカルは「蛍火の空の下」との演題で大芝高原や「田畑半沢ほたるの里」を舞台に環境問題を訴える内容となっており、宝塚歌劇団OGの但馬久美さんが特別出演する。児童たちはホタル役として舞台に立つ。
22日、村民センターホールで児童たちの初顔合わせとけい古がある。けい古は演出家のITOSANによるもので、7月下旬までの週末を中心に計5回ほどを計画している。 -
体長49センチのイワナを釣った白鳥良幸さん、市民チャンピオンに
体長49センチのイワナを釣り上げた駒ケ根市赤穂北割二区の白鳥良幸さん(44)がこのほど、過去に釣られた大きなイワナの記録を更新し、駒ケ根市民チャンピオン賞に認定された=写真。白鳥さんは「場所が上流だったので、あんなに大きなのがいたのに驚いた。食べるつもりだったが、周囲から『もったいない』と言われ、はく製かなにかにしようかと検討している」と語った。
白鳥さんがイワナを釣り上げたのは太田切川の上流。上流は生育環境が厳しいため、30センチでも大きい。また、今回は釣ったイワナは「ヤマトイワナ」という種類で、養殖しにくいため、今では放流数が少なくなっており、これだけ大物に出会えるのも珍しいという。
白鳥さんは「もともと自然の中にいるのが好きだった。そんな中で緊張感を感じながら釣りをするのは楽しい」と話していた。 -
富県の「幼い子供を持つ母親有志の会」が桜井区への新ごみ中間処理施設建設を反対する署名460筆を伊那市に提出
伊那市の用地選定委員会が新ごみ中間処理施設の最終候補地1カ所を決定するのを翌日に控えた11日、富県地区に住む母親らでつくる「幼い子供を持つ母親有志の会」が、最有力候補地である富県桜井区へのごみ処理施設建設反対を訴える署名460筆を伊那市に提出した=写真。代表の女性は「6、7日に富県地区を対象とした説明会があったが、桜井が最有力候補地であることはそれまでまったく知らなかった。また、子育て世代が知らないうちに物事が進められてきたのも事実。『今さら』という声もあったが、何とか反対の意思を伝えるため、今回の署名を集めた」と語った。
署名活動は同地区での説明会を受け、この事態に不安感を感じた子育て世代の母親らが中心となって7日午後から10日までの間に急きょ実施。地元保育園や子育て支援センター、富県地区の各戸を回って呼びかけたところ、農家や候補地の一部を保有する地権者などからも賛同を得た。
反対理由としては▽施設の安全性への不安▽三峰川水系の稲作への影響、食の安全への懸念▽候補地であることが区(特に若い世代)に周知されていないこと竏窒ネどを挙げている。
「知らなかった」という主張に対し、市は「用地選定は昨年6月からやっており、市報でも知らせてきた」と説明。それに対し会のメンバーは「実際市報で知らせても分かりにくいもの。ただ『やりました』ではなく、本当の意味で周知を図ってほしい」と指摘。また、桜井区で以前にも説明会が開かれたが、地区住民に周知・徹底が図られていなかったとして、強い不満を示す声もあった。
今回の署名は12日の用地選定委員会に報告される。 -
県消防救助技術大会を前に伊南行政組合消防本部から出場する救助訓練班を消防長が査閲
県消防救助技術大会を間近にひかえ11日、伊南行政組合消防本部から出場する救助訓練班11人が、北原和良消防長やほかの隊員らの前で、これまでの訓練の成果を披露した。出場隊員らは俊敏な動作でこれまでの成果をいかんなく発揮した=写真。
大会は消防士の救助技術向上などを目的として毎年開催しているもの。今回伊南行政組合消防本部では、はしご登はん、ロープ応用登はんなど4種目に出場する予定で、古い庁舎では施設面での限界があり訓練ができなかった「引揚救助」にも出場する。
北原消防長は「大会まで10日をきったが、体を調整して、しっかりと最善を尽くしてほしい」と激励した。
また、小林班長は「4月から約3カ月の訓練をしてきた。それぞれ感触をつかんできており、上を狙える隊員もいる。伊南消防本部の代表として安全・確実な成果を発揮し、上位入賞を目指したい」と話していた。 -
富県さつき会会長
伊那市富県
橋爪謙司さん玄関前をはじめ車庫や庭に、美しい色合いの見事なサツキの鉢がずらりと並ぶ。その数約100鉢。さらに盆栽も100鉢ある。
「サツキは咲き分けがある。真っ白の花の中に赤い花が咲いたり。それがいいじゃんかね」
20年ほど前、サツキの好きな弟が苗木を送ってくれたのがきっかけ。「やみつきになっちゃった」。定年退職後、本格的にサツキを育て始めた。
苗木を購入したり、挿し木をするなどして増やしてきた。品種は、山の光、日光、煌陽、大盃、華宝、翠扇などがあり、花色も白、朱、とき色などさまざま。単色もあるが、咲き分けの美しい鉢が多い。
管理で大切なのは、根が張って木が弱るのを防ぐための植え替えと、花が咲いた後の摘み取り。あとは水かけと肥料さえやれば咲くという。
「花の後の摘み取りが大変。全部しっかり取らないと、次の年に咲かない。来年咲くのが楽しみだから」と精を出す。
「サツキは花を楽しみ、その後は盆栽として楽しむ。2度楽しめるのがいいところ」。枝ぶりにもこだわり、枝が棚になるように小さいうちに針金で固定するなどして成形する。咲き分けでピンク色などが咲いた枝は、間違えて切らないように目印のテープを巻くなど注意を払い、大事に育てるという。
昨年は、霜の被害で上手く花を咲かせることが出来なかった。そのため今年は、「飲んで帰ってきても天気予報をよく聞いといて、霜の予報が出たら霜除けをして慎重に育てたよ」。そのかいあって、「今年は大きくて本当にいい花が咲いた」と満足気だ。
6月5日から4日間、富県さつき会の展示会を開いた。鉢は丹念に油で磨き上げ、盛りと咲き誇るサツキを出品。来場者250人を楽しませた。
これから咲く遅咲きのサツキを楽しみに、花が終わり始めた早咲きの鉢の手入れが始まる。それと同時に盆栽の手入れも怠らない。「サツキをやってたら盆栽にも興味が沸いてきて、めた増やしちゃって」。五葉松、錦松、ブナ、アケビ、柿など数えればきりがない。
「道楽ってもんだ。仕事は嫌だけど、これはごしたくない。農業しながら暇見ちゃやる。好きじゃないと出来ないね」。道楽とはいえ、全部で200鉢もの手入れ。「サツキでも100鉢くらいないとやる気にならない。熱が入らないからね」。そう言って楽しそうに笑った。(村上裕子) -
エコシャンプーで環境推進に一役
宮田村町三区の美容室スピックサロン駒ケ原店は5月に、従来品よりも節水できる環境にやさしいシャンプーを提供する「エコシャンキャンペーン」を展開。客に意識の啓もうを図りながら、売り上げの3万円を環境推進活動にと同村へ寄付した。経営するアトリエシミズの清水光枝社長、清水博行同店長は「少しでも多くの人に環境について考えてもらうきっかけになれば」と話した。
2人は11日に村役場を訪れ、清水靖夫村長にキャンペーンの取り組みを報告。「マイバックの普及など環境推進に役立てて」と、売り上げを手渡した。
今回用いたシャンプーは本来、首に負担をかけず頭皮にもやさしいとして開発されたもの。使用する水の量を最小限にできる特徴があり、清水店長は中越地震の時に被災地でシャンプーボランティアをした実績もある。
そのような経験から「エコシャンプーとして環境面の取り組みにもなるのでは」と同店が独自に着眼。
売り上げは地元の環境推進に役立てることを念頭に、5月の約20日間を特別価格のキャンペーンで提供した。
「我々の業界も環境は避けて通れない。地域とともに意識を高め、協力していきたい」と清水社長ら。
排水などが課題のパーマの環境対策にも乗り出しており「温暖化の中でドライヤーのことなども考えたい」と話す。 -
根強い人気、可れんなウチョウラン
花の中央頭部が烏(カラス)の頭に似ているから「烏頂蘭」、舌弁が羽を広げた蝶のようだと「羽蝶蘭」とも書く、ラン科の小型ラン。中川村小渋峡の急斜面の林の下や岩場に数十万株と咲いていたというウチョウラン、乱獲され、ほとんど姿を消してしまったが、村の人々は「イワユリ」と呼んで親しみ、村花にもなっている。20数年前、上伊那では一大ブームが起き、銘花、稀少花が数万円で取り引きされた。その後、バイオ技術で大量生産が可能になると、「高嶺のユリ」から庶民の花に。花の時期には飯島町や中川村など各地で展示・即売会が開催され、愛好家でにぎわう。今回は飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで開催中の「天竜うちょうらん愛好会」のウチョウラン展に展示されている銘花や珍花を紹介し、同会の山本知善会長や、小渋産の山採りウチョウランを繁殖させる中川村の「村花うちょうらんを育てる会」の宮下明芳さんから、育て方や繁殖法、魅力についてお聞きした(大口国江)
◇銘花、珍花など丹精込めた200鉢を展示、即売品も多数、天竜うちょうらん愛好会
同会は駒ケ根市と宮田村の愛好家6人で組織。会場にはポピュラーな紫花から白花、ふ入りの「白紫点」「紅一点」のほか、舌弁が大きい「仁王系」、舌弁が開かない玉咲き、いくつもの花が固まって咲く「子宝咲き」、斑入り葉など銘花がずらり。
開催日は14、15、28、29日。即売は500円から5千円位まで多数用意。
◇開花時期が長く、花色、花の形も多彩、山本知善会長
駒ケ根市赤須東町のガラスハウスで3千鉢を育てる。自家採りの種を蒔いたり、極小の球根を植えつけて育てるが、開花までに4年かかる。「1万本に1本位、突然変異の花が出現することがある。これが1番うれしい」とか。
用土は鹿沼土を主に、山ゴケを混ぜる。鉢は朝日が当り、夕日が当らない場所に置き、乾燥気味に育てるのが失敗しないコツ。「根の周りに寒天状の保水膜があり、乾燥に強いが、過湿に弱い」
「開花時期は1カ月余と長く、花の色も白から濃い紫までと多彩。花の形も変化に富む」と魅力を。
◇小渋産のウチョウランは「派手さはないが清楚で可れん」
中川村発足50周年記念協賛事業として開催される「うちょうらん展示・即売会」は22日午前9時から午後5時まで、中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で開く。「村花うちょうらんを育てる会(中飯寿勝会長)」の会員がウチョウランを多数展示、販売する。国道を挟んで西側のJAたじまファームでも、今月末ころから、小渋産の展示即売会も予定。小渋産のウチョーランは園芸種のような派手さはないが、色は淡紫色、清そで可れんとか。
◇岩ヒバの中で自然に繁殖、「育てる会」の宮下明芳さん(大草飯沼)
自宅前庭のイワヒバ群生の中や、ざっと百年物のイワヒバとの寄せ植えの大鉢の中にも小渋産のウチョウランが咲いている。「昔、桑原の山中に、ウチョウランが赤紫色のじゅうたんのように咲いていたのを見た。バイオで銘花が量産されるようになり、魅力も薄れたが、それだけに、小渋の自生のウチョウランが貴重になった」。
イワヒバの中で自然に繁殖しているが、シュンランやモジズリなどラン菌のある鉢に種まきをすると、成績がよいとも。
了) -
伊那街道駕籠立場現地見学研修
伊那部宿を考える会伊那部宿を考える会は7日、伊那部宿と関係する史跡の一つ、伊那街道「駕籠(かご)立場跡」などの現地見学研修を開いた。会員16人が、当時の面影を残す伊那街道を通って駕籠立場跡や恩徳寺跡などを巡り、江戸の時代に思いをはせた。
伊那の古文書研究会長の久保村覚人さんが案内。説明によると、天保9年5月、幕府の巡見使(江戸幕府が地方に派遣した監察使で、領内の事情を視察し幕府に報告する)が伊那地方を訪れ、一行115人が伊那部宿に到着し昼食をとった。地元では183人を動員して接待。巡見使一行はその後、眼田(まなこだ)村(現西春近沢渡上段)木浦ヶ原の「駕籠立場」で休息し、地方の情勢を聴取したという。
研修では、今も道祖神が並ぶ眼田坂下の辻、眼田坂、駕籠立場跡、恩徳寺跡と恩徳寺坂を巡った。
駕籠立場跡には、1966(昭和41)年に伊那公民館沢渡分館が立てた案内がある。久保村さんは、「駕籠立場は社会科の勉強のためにも残さないといけない。駕籠立場を含む伊那街道千メートルは、原形をとどめるとても貴重な街道」と話した。
駕籠立場跡は、文化財候補として伊那市文化財審議会に申請されているという。 -
劇団メタボ公演、メタボレンジャー初登場
箕輪町の箕輪北小学校で6日、町内の元保健補導員らでつくる「劇団メタボ」(関奈保子会長)の寸劇の公演があった。劇中では町職員がげんき体操を広めるために生み出したキャラクター「メタボ撲滅もみじ戦隊メタボレンジャー」が出演。同キャラクターの初披露となった。
劇団メタボは、メタボリックシンドロームへの注意を促す内容を盛り込んだ劇を保育園や小学校で上映し、子どもたちへ生活習慣病予防を呼びかけている劇団。昨年6月に結成し、現在団員は14人が在籍している。
箕輪北小学校では昨年に続き2回目となる公演。前回は5、6年生のみだったが、今回は全校児童が劇を観賞した。
劇は小学生の「ケンちゃん」が、学校から帰ったらおやつをたくさん食べ、ゲームばかりしているという生活をしていたため体調を崩してしまうというストーリー。医者から野菜をしっかりと食べ、外に出て運動しないとメタボは治らないと言われ、「僕にできるかな」とつぶやくケンちゃん。児童たちから「できるー」と声援が飛んだ。
ケンちゃんを誘惑する悪魔が現れると、赤、青、緑のメタボレンジャーが登場。もみじのマークが入ったヘルメットをかぶり、体操服にバスタオルのマントを羽織ったメタボレンジャーに、児童は大喜び。メタボレンジャーは見事、悪魔を撃退し児童にメタボリックシンドロームにならないための「早寝早起き」「きちんと食事」「運動」の3つを教えた。 -
新山小6年生記念植樹 トンボの楽園で
伊那市富県の地域住民らでつくる「新山山野草等保護育成会」(中山智会長)は8日、新山小学校6年生と一緒に地元にあるトンボの楽園で、オオヤマザクラの記念植樹を行った。児童たちは、早く桜が花を咲かせることを願いながら苗木に土をかぶせていった。
地域での思い出をつくってあげたい竏窒ニ、5年ほど前から始まった記念植樹。同小6年生10人を対象に8人が参加した。苗木は高さ50センチほどで児童と担任教師ら計12本を用意。子どもたちは、植樹作業に参加できなかった仲間の分も丁寧に植えていった。
児童会長の橋爪栞奈さん(11)は「緑に囲まれたこの場所に、ピンク色の桜の花が鮮やかに咲くのがイメージできる。自分で植えた苗木を時々、見にきたい。今からわくわくする」と話していた。
また、この日は、世界最小といわれるハッチョウトンボの生息地「トンボの楽園」で会員ら約30人が草刈りなどの環境整備作業を行った。関係者によると、ハッチョウトンボの発生ピークは6月中旬縲・月下旬で、7月13日には恒例の観察会を開く予定だ。
小学校の思い出に桜の苗木を記念植樹する児童たち -
木下五郎彫鍛金展
日展会員の木下五郎さん=駒ヶ根市=による「SILVA MATER 森は母 木下五郎彫鍛金展」は15日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。40点余もの作品を紹介する展覧会は約10年ぶりで、日展初入選以降、約20年間に制作した作品を展示している。
伊那食品工業創立50周年企画展。日展、日本現代工芸美術展出品作品が中心で、最も大きな作品は300号。最近制作した小品もある。
主に銅を使い、ステンレスやアルミ、真ちゅうなどを併用。色は銅の複雑なさびで表現している。「じわっと素材から出てくる天然の色なので、安らぎを与えてくれる。金属は工業的イメージがあると思うが、絵のように表現できるところを見てほしい」という。
今回は、伊那食品工業が建設した研究棟(R&Dセンター)に設置した「漲盈」(縦190センチ×横240センチ×厚さ10センチ)も発表。「大自然が健康であることが、そこに生存する生き物の健康につながる。地球も宇宙も健康でありたいというエネルギッシュなものを表現した」と話している。
午前9時縲恁゚後6時。入場無料。 -
伊那市の中央区救助支援隊が土のう作り
伊那市の中央区(横森孝心区長)の住民らでつくる中央区救助支援隊(高沢勝隊長)は8日、万一の水害に備えて土のう約300袋を作った。隊員や区の役員など約30人が同区公民館に集合。スコップやじょれんなどを使って砂を次々に袋に詰めた。作業は手際良く進み、予定よりも早く約1時間で終了した。
出来上がった土のうは同区公民館駐車場の一角に保管。緊急の際、トラックの荷台に素早く積み込めるよう、地面から一段高い場所にきちんと整頓して並べた。
横森区長は「災害は起きてほしくないが、備えは必要。土のうは数年前に作ったものがあったが、袋が傷んで砂が漏れるようになっていたので、今年新しく作ることにした。万一、河川のはん濫などの水害が起きた場合に被害を最小限に抑えるために役立てたい」と話した。
救助隊の活動は、3月に地震を想定した防災訓練を行ったのに続いて今年2回目。 -
【記者室】園児の元気パワー
老人ホームを訪れた保育園児たちが、手遊びや歌を元気いっぱいに披露した。園児の発表を見ていつも思うことは、そこまで…と感じるほどの一生懸命さだ▼声が出なくなるのでは-と心配になるくらい大きな声で歌い、踊りも精一杯に手を振り足を振り、その頑張りが伝わってくる。たまには、ちょっと休憩しているのかなという子も見受けられるが、全体としては、やはり子どもの元気パワーに圧倒される▼お年寄りは、子どもと一緒に手遊びしたり、歌声に拍手したり。園児の姿に涙する姿さえあった。純粋な子どもたちの歌声、計算ではない一生懸命さが、お年寄りの心に響くのだと思う。世代を超えた交流、施設訪問は、子どもたちの元気お届け便なのだろう。(村上裕子)
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ミヤマシロチョウを保護
県の天然記念物に指定され、絶滅が危ぐされるミヤマシロチョウ保護のため、伊那市は6日、入笠山にメギの木の苗木100本を植樹した。地元の高遠、高遠北の2小学校4年生ら50人余が協力した。
ミヤマシロチョウの減少は、乱獲やメギの木の伐採が要因の一つに考えられることから、自然環境保全の学習を兼ね、ミヤマシロチョウの幼虫が葉を食べるメギの木を植えている。5年目の取り組み。
児童たちは面積600平方メートルの決められた場所に、とんがで穴を掘って肥料や水を与え、高さ30センチほどの苗木を植えた。
高遠小の伊藤朗君(9つ)は「僕の植えた木が一番大きくなって、ミヤマシロチョウが増えてくれたらいい」と話した。
植樹に先立ち、県自然観察インストラクター征矢哲雄さんが講話。「南アルプスにいるチョウは7種類。ミヤマシロチョウは霧ケ峰、入笠、鹿嶺高原でいっぱい見ることができたが、00年の入笠山調査では数匹を確認しただけ」と生態を交え、保護を促した。
ミヤマシロチョウは標高1800縲・500メートルに生息する高山チョウ。羽は白く、翅脈が黒色。羽化後、集団生活するのが特徴。征矢さんは「ゆくゆくは幼虫を放したい」と話した。 -
駒ケ根高原で杜の市開催
さまざまな人、モノと出会えるわくわくする空間を提供しよう竏窒ニ、全国からさまざまなクラフト作家らが集う「くらふてぃあ杜の市手作り工芸展in駒ケ根」が7、8日、駒ケ根市の駒ケ根高原菅野台、駒ケ池の特設会場で開かれている。木工、陶芸、ガラス工芸など、多彩な作品が並んだブースが軒を連ね、ここにしかない掘り出し物を買い求めようと訪れた来場者でにぎわっている=写真。
「杜の市」は例年、地元のクラフト作家らでつくる実行委員会(松本卓委員長)が企画し、開催しているもので、今年で12回目。出店者の半数以上は県外のクラフト作家が占めており、出店を希望する申し込みは年々増加傾向にあるという。
また、来場する側も普段の店ではなかなか見られないようなオリジナルのクラフトを目当てに地元以外訪れる人もおり、会場を訪れた人たちは各ブースを見て回り、「面白いものがたくさんあるね」などと話しながら楽しんでいた。
8日の開催時間は午前10時縲恁゚後5時。雨天決行。 -
水源祭で1年間の水の安全供給などを願う
6月の水道週間に合わせて市内の水道指定事業者21社でつくる駒ケ根市水道指定組合(山浦速夫組合長)は7日、「水源祭」を北原浄水場で開いた=写真。組合関係者や市職員などが集まり、この1年間の水の安全供給や安全などを願った。
水源祭は水の恵みに感謝するとともに水に関する災害や事故がないことを願い、毎年開催している。
例年は切石浄水場で開催していたが、現在同浄水場は更新のための建設工事中であるため、今年は切石浄水場にある水源碑を北原浄水場に移し、神事を行うこととなった。
神事に先立ち山浦組合長は「中国四川省の大地震では、想像を絶する被害に見舞われているが、私たちの地域でも同様の被害が起こりかねない。災害時、市民のライフラインである水道水を確保することが水道指定店の使命であり、今日は安心、安全を祈願したい」と語った。
駒ケ根市は現在、太田切川、箕輪ダムを水源として1日約1万2千トンの水を供給している。現在浄水場は市内3カ所にあるが、将来的には切石浄水場に一元化していく予定。 -
伊那フォーラム
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)は7日「2008伊那フォーラム 輝く夢」の1日目を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。「輝く人が地域を元気にする」をテーマに、ベストセラー『てっぺんの朝礼』の著者で居酒屋チェーン「てっぺん」社長の大嶋啓介さんによる基調講演「夢をもてば人は輝く」と、NPO法人茨城県経営品質協議会代表理事、鬼沢慎人さんをコーディネーターとするパネルディスカッション「愛とやる気とチームワーク」が開かれた。
大嶋さんは店での朝礼で「できない」「だめだ」などのマイナスの言葉を使うと罰金を取るルールを10年間続けていると紹介し「人間の心や脳の働きは言葉、動作、表情で良くも悪くも変わる。何事にもプラス思考で取り組めば、夢は必ずかなう」と呼び掛けた。
8日は県伊那文化会館で「輝く企業が人をつくる」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われる。講演はネッツトヨタ南国の会長、横田英毅さんの「人を輝かせる経営」。パネルディスカッションは「人と経営研究所」所長の大久保寛司さんをコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さんら3人が「輝く人、輝く企業、そして地域が輝く」をテーマに論じる。 -
富県桜井の公園化事業整備 花壇作りなど
伊那市富県の桜井区でつくる「桜井郷づくり委員会」(広瀬明代表)は8日、区内にある観浄寺の休耕田で、花壇作りとサツマイモの苗植えをした。区民の交流を目的とした行事で7年目。園児からお年寄りまでの約80人が集まり、早朝から気持ちのよい汗を流していた。
同区で管理する観浄寺の公園化事業の一環で、花壇作りなどは同寺近くの休耕田約5アールで行った。花の苗はマリーゴールド、ヒマワリの計350本、サツマイモの苗は200本を用意。本年はジャーマンアイリス250本も加え、植え付けていった。
服が汚れるのも構わず作業する子どもたちの姿を大人たちは、優しく見守った。広瀬代表は「区民が交流する機会が減ってきているので、親ぼくのきっかけになればと始めた。毎年、多くの人が参加してくれているのでうれしい」と話していた。
休耕田は標高約750メートルの高台にある。花壇などは、区民が当番で水やりや、草取りなどの維持管理を行う。11月にはサツマイモを収穫し、焼きいも大会を開く予定だ。
花の苗を植えていく区内の子どもたち -
高遠長谷保育園年長交流会
伊那市の高遠長谷地区保育園の年長交流会が6日、高遠第1保育園であった。普段は別々の園で過ごす園児57人が、新しい友達と混合のグループでゲームやカレー会食を楽しんだ。
交流したのは高遠第1、第2・3、第4、長谷保育園の4園。年長交流は恒例行事で、本年度は4回計画し、季節によって各園を会場に、その地域ならではの体験なども取り入れて交流を深める。
この日は本年度第1回で、自己紹介で1人ずつ名前や好きな遊びを発表した。動物や乗り物のまねをするゲームなどで、初めて会った友達とも少しずつ慣れたあと、園庭に出て、自分の園にはない遊具に挑戦したり、砂場で川を作ったり、ままごとをしたり、皆夢中になって遊んでいた。
高遠長谷地域は、小学校でも高遠小、高遠北小、長谷小の3校交流があり、保育園での交流から小学校までの流れができ、いい連携ができているという。 -
上伊那華道会50周年記念いけばな展
上伊那華道会(春日セツ子会長)の50周年記念いけばな展が6日、伊那商工会館イベントホールで始まった。9日まで前期後期に分けて会員317人全員出瓶という華道展。50年の節目に思いを込めて生けた見事な作品に、来場者は関心を寄せ見入っている。
上伊那華道会は1958年に13流派87人で始まり、現在は13流派317人で構成する。
ササユリ、アジサイ、バラ、テッセン、ヒマワリ、タケノコ、ゼンマイなど、さまざまな花材がある。各流派によって異なる趣があり、それぞれの良さが味わえる。
「50年歩み続けてきた記念の行事。伝統文化の良さが忘れられてきているが、伝統を守る精神を感じ取ってもらいたい」と同会。諸流の先生との交流の場でもあり、会員が一堂に会して一つの目的のために生ける意義深い行事でもあるという。
会員は、教授者の資格を持つなど条件があり、各流派からの推薦で入会。例年の華道展では、会員が多いため出瓶は1年おきで、1回に半数を展示している。
記念華道展は前期7日まで、後期8縲・日。時間は午前10時開始、終了は7、9日午後5時、8日午後6時。 -
高遠町商店街で花のプランター設置
伊那市高遠町の中心商店街の活性化を目指し、住民らでつくる町商店街発展の会(米山祥一会長)と、高遠景観形成会(柳沢秀一会長)は6日、同商店街の街路にサフィニアの花の苗を植えたプランターを設置し始めた。作業は8日にもあり、2日間で約100人が参加する。
取り組みは「高遠・花の商店街づくり事業」で、市の08年度「地域づくり活動支援金事業」として採択された新規事業。2団体それぞれに50万円の支援金があり、両会ではカラマツ製のプランター(100個)とサフィニアの苗(200株)、肥料の費用に充てた。
プランターは、高遠町に本社工場を構える木工メーカー「ウッドレックス」に特注した、城下町の同商店街にあう茶色に色を塗ったカラマツ製を使用。花は長く楽しめるよう、花期時期が10月までの一年草、サフィニア(紫色、すみれ色の2色)に決めた。
この日は、両会員から50人の人手が出て、42個のプランターをメーン通りなどに飾った。景観形成会の柳沢会長は「お客さんに和んでもらえればうれしい。もう一度、高遠町に来てみたいと思ってもらえる町づくりを目指したい」と話していた。
高遠町の中心商店街に花のプランターを設置するメンバー -
「信州花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」発足
箕輪町の西部地域住民による「西部花街道をつくる会」の会員有志らが、グループ「信州みのわ花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」を結成した。日本本土から南西諸島などへ長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が好むフジバカマ(秋の七草の一つ)を近日中に、ながた荘周辺の林に植樹し、箕輪への飛来を期待する。
グループ発足のきっかけは、フジバカマを栽培している町内沢の唐沢英行さんから「西部花街道をつくる会」に、苗40株を提供するいう申し出があったことから。唐沢さんの畑にはアサギマダラが1匹、飛来したこともあるという。
仲介をした西部花街道をつくる会副会長で信州みのわ花街道推進協議会長の唐沢荘介さんは「このチョウが来るか来ないか、わからない。そんなロマンを求めて、子どもたちに夢を見てほしい」との思いから箕輪西小学校にも話を持ちかけた。同校も「ぜひお願いしたい」と趣旨に賛同。試みに参加することになり、学校敷地にフジバカマの苗を植える。
【解説】アサギマダラは日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布している大型のチョウ。夏に日本本土で見られ、秋になると南西諸島や台湾まで南下し、繁殖。子孫が春に北上し、日本本土に再び現れる。1500キロ以上移動した個体や、1日あたり200キロ以上の速さで移動した個体もある。