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【記者室】友への手紙はどこへ
学校を休んだ友達がいると、「早く元気になってね」と手紙を書き、給食のパンと一緒に友達の家に届ける。自分が学校に通っていたころは当たり前のことだったが、今、この行為がなくなったと聞いた▼元教諭の講演での話。パンを届けた子どもにカゼがうつったら困るとか、なんだかんだと理由はあるらしい。すべての学校でなくなったかどうかはわからないが、この現実に驚いた。隣の席の子が数日欠席しているにも関わらず、理由すら知らない子どももいるとか▼休んだ友達を思い、励ましの手紙を書く。そこには相手を思いやる心があり、その心がはぐくまれていくはずなのに…。今、人として大切なことが置き去りにされているようで、悲しくなる。(村上裕子)
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県消防操法大会小型ポンプ、宮田村消防団3分団3部は6位に
県消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会は5日、下伊那郡喬木村で開き、小型ポンプの部で上伊那代表の宮田村消防団3分団3部(大田切区)は6位となった。「内容的には満足している」と団員。慣れない土のグラウンドでの大会だったが健闘した。他の上伊那勢はラッパ吹奏で辰野町消防団ラッパ隊が16年ぶりに優勝、ポンプ車操法は同町常備部が4位入賞した。
昨年村の大会で最下位に沈んだ宮田村消防団3分団3部は、見事に復活。県内13地区の代表が集まるこの日の県大会も、上位と遜色(そんしょく)のない素晴らしい操法を披露した。
村や上伊那大会はアスファルトの上で行われるが、今回の県大会は土のグラウンド。環境に慣れようと、村中央グラウンドで毎晩練習を積んできた。
「今日の結果は少し不満だが、内容は満足しています」と出場団員は清々しい表情。
唐澤忠主将は「経験を活かして、今後の消防活動につなげていきたい」と話した。
会場には村から団OBや各区長、家族、住民ら約100人が訪れ、声援を送った。 -
シルクの里夏まつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアム周辺で5日、「駒見シルクの里夏まつり」が開かれた。農産物直売、縁日コーナー、工作教室、釣り、フルートコンサートなどさまざまな催しが多彩に行われ、訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
丸太を使ったプランター作りコーナーには花好きの女性などが集まり、駒ケ根自然楽校の会員らの指導でチェーンソーの扱いに四苦八苦しながら作業に汗を流した=写真。シルクミュージアムに隣接するため池では無料の釣りコーナーが設けられ、子どもたちがのんびりと釣り糸を垂れた。
軒を並べた屋台では子どもたちにわたあめやスイカが振る舞われたほか、トウモロコシや生ビール、地鶏の焼き鳥などが販売され、訪れた人の人気を集めていた。 -
梅公園美化作業
「梅と水」をテーマに村商工会が中心になって05年春に開園した宮田村の梅公園の美化作業が5日、商工会の役員と職員の手によって行われた。約20人が参加し、エンジン式草刈り機の音を響かせて約千平方メートルの公園内の下草刈りなどを行った=写真。参加者は「村のイメージのためにも常にきれいにしておきたい」と話した。照りつける日差しの下での作業を終えた参加者らは焼き肉で互いの労をねぎらい合った。
同公園にはウメ約40本、カエデ約20本が植えられ、季節ごとの風情で訪れる人の目を楽しませている。 -
小学生に長持担ぎを指導
宮田村町二区の有志でつくる「信州宮田長持会」は5日、長持担ぎを次の世代に伝えようと初めて地元の小学生らに担ぎ方を教えた。会員の太田道雄さんら3人が宮田小学校のグラウンドに長持を持ち込み、集まった小学生約20人に基本を指導。太田さんらは何も知らない子どもたちに「長持の前に2人、後ろに1人がついて」、「さおは右肩で担いで」などと丁寧に教えた。「せーの」と担ぎ上げた子どもたちは「肩が痛い」と大騒ぎ=写真。それでも歩くたびに「ギーコ、ギーコ」と鳴る長いさおの音が気に入った様子で、楽しそうに体を揺らしていた。
長持担ぎは今年秋の区民運動会に町二区の応援の目玉として発表する予定。本番までに何回か練習して仕上げていく。
同会は津島神社祇園祭や村の夏祭りに長持の練り歩きを奉納している。今年発足20周年を迎えた。約60人が会員として祭りの盛り上げに一役買っている。 -
七夕まつり夜店にぎわう
箕輪町松島の本町、通り町で4日、七夕まつりの歩行者天国があった。今年で50年目という歴史あるイベントで、各実業団手作りの夜店が並び、家族連れでにぎわった。
七夕祭りは、各家庭が新聞のチラシなどを竹に飾ったのが始まり。次第に飾りを競うようになり35、36年前に大々的に本町の七夕まつりが始まり、後に商工会中部支会で七夕飾りの審査会をやるようになった。歩行者天国の夜店は実業団の壮青年部が提案し13年前から続くという。
夜店にはボウリングゲーム、ケロケロレース、サイコロゲーム、金魚すくいなどがあり、子どもたちが華やかな七夕飾りの下でゲームを楽しんでいた。
今年は、07みのわサマーフェスティバル(みのわTMOネットワーク2004主催)に七夕まつりを組み込んだことで、例年の審査会は中止し、中心市街地活性化のため南町、北町にも呼びかけ七夕飾りを広い範囲に飾った。 -
夏期食中毒注意報を全県に発令
県は6日、夏期食中毒注意報を全県に発令した。
現在県内では気温、湿度とも高い日が続いていることに伴ない食中毒の原因となる細菌が増えやすくなっている。長野、松本、諏訪、飯田の4観測地点における4、5日の平均最高気温は31・3度、平均湿度は72・1パーセント。いずれも発令基準値を上回っている。
食中毒防止のポイントとして県では(1)細菌をつけない(2)細菌を増やさない(3)細菌をやっつける竏窒フ3つを揚げ、トイレの後や調理前には必ず石けんで手を洗うことや購入した食品は手早く冷蔵庫や冷凍庫で保管すること、加熱調理する時は中まで十分火を通すことなどを呼びかけている。
本年度県内ではすでに3件の食中毒が発生しており、226人が手当てを受けている。内訳はノロウイルスが183人、サルモネラ属菌が42人、植物性自然毒が1人で、昨年同期と比較すると発生件数は少ないものの、感染者は倍以上となっている。 -
広島への原爆の日に合わせて伊那市で第21回伊那市民平和のつどいが開催
広島への原爆投下から62年目を迎えた6日、第21回伊那市民平和のつどいが伊那市の丸山公園であった。原爆の残り火をともし続けている平和の塔の前に大人から中学生まで約60人が参加。原爆投下時刻とされている午前8時15分には全員で黙とうをし、争いのない平和な世界を願った。
市民レベルで平和な社会を実現するための取り組みを続けている「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」(建石繁明運営委員長)が主催して毎年行っているもの。福岡県星野村で守り続けられていた広島の原爆の残り火から分火してもらい、平和の塔を設置してからは塔の前で式典を開いている。
黙とうをした後、一人ひとり前に進んで塔の前で手を合わせた。
式典に参加した伊那市の上脇仁君(12)は「いつもは母に連れられて来ていたが、今年は一人で来た。歴史の授業をやってから戦争や平和について自分で調べたりするようになった。平和で戦争がない方がいい」と話していた。
建石運営委員長(72)は「戦争経験のある人たちは高齢化しており、そうした人たちばかりで集まっていてもだめ。若い人にはもっと積極的に関わりを持ち、戦争のことを語り継いでもらいたい」と話していた。 -
第25回反戦・反核・平和のつどいが開催
長野県教職員組合上伊那支部(浦山哲雄執行委員長)による第25回反核・反戦・平和のつどいが6日、伊那市の生涯学習センターであった。教員や一般など約80人が集まり、平和への思いを再確認した。
子どもたちを再び戦場に送り出すことがないようにという願いを込めて毎年開催している取り組み。今年は辰野町の矢島良幸さん(80)が、自身の経験や辰野町の人たちから聞き取りした体験談をテーマに講演。
矢島さんは当時19歳だった自身が書いた日記や聞き取りした経験者の体験談を紹介。終戦となったその日まで新聞が事実を伝えていなかったこと、特攻兵として戦地におもいた夫を見送った女性の話などを語り「被害体験、加害体験ともに今まであまり語られてこなかった。しかし、語らざる人たちは今、高齢にあり、今こそそのころの生活や戦争体験を聞き取っておく必要がある。それを伝えていくことが大切なのではないか」と訴えた。
また、平和学習の中で原爆投下について学んだ箕輪中学校の3年4組による発表もあり「これからを生きる私たちが、過去を学んで反省し、二度と同じことを繰り返さないようにしなければならない。戦争、争いのない平和な世界を築いていきたい」と語り、平和への願いを込めて作詞した歌「ねがい」を披露した。 -
県老人大学伊那学部30周年記念特別公開講座
長野県老人大学伊那学部の30周年記念特別公開講座が2日、伊那市の県伊那文化会館であった。講師に迎えた伊那食品工業(本社・伊那市)の塚越寛会長は「山国で育つ海藻産業」を演題として講演=写真。この地で根付いた寒天産業の歴史と自身の経営理念を語った。
伊那学部の開講30周年を記念して企画した特別講座には、受講者や一般など約380人が集まった。
塚越会長は、寒天がこの土地ならではの特色の中で培われてきたものであることを紹介する傍ら、「本来の会社のあり方」に言及。利益を上げることが一義的な目的となっている現状に触れ「本当に良い会社とは単に経営上の数字が良いだけでなく、会社を取り巻く人たちが日常会話の中で『いい会社だね』と言ってくれる会社」と指摘。社員や地域などといった会社に関連するすべての人たちを大切にし、幸せにすることが経営の本質であることを示した。
落語家・三遊亭楽春さんによる落語と講演もあり、会場を楽しませた。 -
秋山巌・豊英木版画展
大分県竹田市出身の木版画家秋山巌さんと三男の豊英さんの木版画展「竏虫R頭火の世界竏秩vは6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に動物や人物、風景などの版画約60点を展示販売している。
巌さんは、俳人種田山頭火の俳句に絵を加えた、素朴さと詩情に溢れた版画を出品。豊英さんは、シニカルをテーマとした、ハリネズミ、ヒツジ、ウサギなどをモチーフとした個性的な作品を並べる。
巌さんの作品は、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。また、表情にそれぞれ違いのあるフクロウの版画も人気があるという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
戦争体験を語る会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は4日、一昨年から続く戦後60周年記念企画の第3弾として「私の戦争体験を語る会」を赤穂公民館で開いた。市内在住の戦争体験者4人が演台に立ち、それぞれの体験を語った=写真。気賀沢善男さん(86)=市場割=は陸軍中尉として満州で終戦を迎えたが、侵攻してきたソ連軍に抑留され、強制労働に従事させられた。「重労働、寒さ、栄養失調などで2300人の将兵のうち、約3割の851人が死んだ。内地でも爆撃などで多くの国民が死んだ悲惨な戦争だった」と話した。
志賀博さん(77)=中沢=は、40歳で海軍に召集されて激戦地の硫黄島で戦死した父の手紙を紹介し「戦争は家族を引き裂く。何としても平和な社会を」と訴えた。集まった約50人の聴衆は時折うなずいたりしながらじっと4人の話に耳を傾けていた。
会の合間には、食料不足の戦時中に食べられていたというカボチャとジャガイモのまぜご飯と、小麦粉をゆでてカボチャとあえた「おだんす」が供された。試食した参加者らは「思ったよりまずくないが、当時の野菜は今より味が良くなかったことも考えなければ」、「子どものころに食べたことを思い出すが、懐かしいとは思わない」などと感想を話し合っていた。 -
第7回べとリンピック
NPO法人南箕輪わくわくクラブなど主催の「第7回べとリンピック」が4日、南箕輪村田畑の田んぼであった。フライングディスクを追って泥水を跳ね上げながら田んぼの中を走り回るなど熱戦を繰り広げた。
競技は4種目。フライングディスク・エアコンビは2人1組で12組、フライングディスク・泥んこアルティメットは9チーム、ビーチフラッグの田んぼバージョン「たんぼフラッグ」は30人、ソフトバレーボール6人1組は8チームが出場。わくわくクラブ会員のほか一般22人も含め90人が参加した。
泥んこアルティメットは1チーム5人の対抗戦で、フライングディスクを追って田んぼにダイビングする場面もあり、周囲に泥を飛ばしながらプレーを楽しんでいた。 -
石ころウォッチング
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は4日、親子・こどもふれあい事業8月の巻として「石ころウォッチング」を同館で開いた。夏休み中の親子連れなど約20人が参加し、岩石の基本知識などについて説明を受けた後、駒見大橋近くの天竜川の河原で石の分析作業にチャレンジ。手に取った石を見て「白っぽくて黒い粒があるからカコウ岩かな」、「緑色の石は何だろう」などと言いながら記録用紙に記入していた=写真。
講師は化石が専門で鉱物にも詳しい明星高校(東京都府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身=。1963年、長谷村の戸台でアンモナイトの化石を初めて発見したことで知られる。北村さんは参加者に「石の色、形、大きさなど、大まかな仕分けで石の種類が分かります。石を手に取ったら、まず黒っぽいのか、白っぽいのかで分けてください」と話した。 -
南大東島の子どもたちが伊那市で太鼓と島唄のコンサート
もう一度伊那でコンサートを竏窒ニいう高校生らの思いを発端として伊那市を訪れた沖縄県南大東島の子どもたちによる大東太鼓と島唄のコンサートが3日、伊那市の県伊那文化会館であった。会場にはどこか懐かしい沖縄民謡などを歌い上げる「ボロジノ娘」の愛らしい歌声と、「大東太鼓碧会」の力強い太鼓の音が響き、満席となった客席からは惜しみない拍手が贈られた。
大東太鼓の碧会は、小学生から高校生まで総勢30人が個人打ちと何人かが入れ替わりながら太鼓を打ち続ける回し打ちを披露。とりを務めた高校生は、威勢の良いかけ声とともにひときわ力強い太鼓を披露し、会場を魅了した。
「島唄」など、なじのある曲など13曲ほどを披露したボロジノ娘の演奏には、観客も手拍子で参加。会場が一体となってコンサートを盛り上げた。
今回のコンサートのために練習を重ねてきた高校生の一人、宮城克仁君(17)は「お客さんがたくさん入ってくれて嬉しかった。島の伝統をいろんな人に知ってもらいたいので、こういう形でコンサートができるのは良い。また来たいです」と話していた。 -
第35回伊那まつり
伊那市の夏の一大イベント「第35回伊那まつり」(実行委員会主催)が4日、市街地を中心に始まった。昨年、豪雨災害の影響で中止したため、2年ぶりの開催。合併後、初めてで「飛躍」をテーマに、市民おどりをはじめ、多彩な催し物が繰り広げられ、会場は熱気であふれた。5日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小・中学校、企業などで編成した81連、約6300人が参加。歩行者天国となった伊那北駅前交差点竏衷t日公園下交差点の延長1・6キロの沿道に、手作りあんどん約400基が並び、参加者は生演奏に合わせ、パワフルな踊りを見せた。
また、9地区の区長がNHK大河ドラマ「風林火山」にちなみ、武田信玄を迎え撃つ城主にふんした伊那九将参陣、大わらじの練り歩き、屋台村などもあった。
5日は、子ども広場や郷土芸能、屋台などの「遊ingビレッジ」(午後3時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
どんちゃん祭り開幕
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みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第16回どんちゃん祭り」は4日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓にと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、前原村議会議長の発声で乾杯、消防団のラッパが響き渡り、祭りの幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「それいけ!アンパンマンショー」。身を乗り出して、ステージと一体になって、踊ったり、歌ったりしてショーを楽しんだ。
風船アートで夢の世界を創るゴンべエワールド、背の高い1輪車に乗って、火の点いたスティクを操るKeiなどの大道芸、戦後まもなく結成されたという歴史ある中川バンドの演奏。少年ふるさと教室や陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。どんちゃん踊り、YОSAKОYソーランの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこし約20基が繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。
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仲良しキュウリを収穫
伊那市西春近下小出の中島公夫さん(70)宅で2日、2本がくっ付いて1本となっているキュウリが収穫された=写真。仲良く肩を並べたキュウリの姿に、中島さん家族も顔をほころばせている。
キュウリがなっていたのは中島さんが作っている家庭菜園の畑の中。ヘタも花納まりも2つずつあるが、側面はしっかりとくっ付いる。
このキュウリの存在に気付いたのは1週間ほど前で、天候が良かったこともありその後みるみる成長。収穫に至った。中島さんは「こんなの初めて見た。変わったキュウリがなっているなと思った」と話す。
妻の妙子さん(62)は「このまま漬物にする。漬かったら会社に持っていき、そのまま輪切りに会社の人に見せようと思う」と笑顔で話していた。 -
駒ケ根市「小町」公園オープン
駒ケ根市の国道153号線伊南バイパス周辺の南田市場土地区画整理事業の一環として新たに完成した2号公園のオープンを祝う式典が3日、小町屋区の現地で行われた。地元住民や市関係者約30人が出席してテープカットを行ったほか、花と緑と水の会の会員や地域の子どもたちが花壇に花を植えるなどして施設の完成を祝った=写真。公園の愛称は住民らでつくる愛称選定委員会により「小町公園」と決められた。中原正純市長は「小町屋は大きく変わったね、と最近よく言われる。多くの市民にこの公園に親しんでもらいたい」とあいさつした。
公園面積は3700平方メートル。敷き詰められた芝生にパーゴラ、せせらぎ水路、ベンチ、花壇、ケヤキやコブシ、サクラなどの大小の樹木のほか、水飲み場や障害者にも配慮したトイレなどが整備されている。事業費は8310万円。
南田市場土地区画整理事業に伴う公園の完成は3番目。残る1、3号公園は来年にかけて整備される計画。 -
で60株のレンゲショウマが見ごろ
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伊那市西春近の山野草園ヒノキオ(飯島隼人園主)では60株のレンゲショウマが見ごろを迎えている。里山の斜面を切開いた1500平方メートルの園内のあちらこちらで咲き、8月中旬まで見られる。
キンポウゲ科、「蓮華升麻」と書く。細長い茎を伸ばし、大豆のようなつぼみを10数個つける。薄紫のハス(蓮)に似た花を下向きに咲かせる。
「標高が900メートルと高いので、花の色が冴えている。品があって、毎日見ていても飽きない」と飯島さん。
同園ではほかに、イワタバコやヤマユリが見ごろで、続いて、キレンゲショウマも黄色のラッパ状の花を咲かせる。 -
07みのわサマーフェスティバル開幕
イルミネーション点灯箕輪町の中心市街地で1日夜、初のイベント「07みのわサマーフェスティバル縲恂「来の子供達へ I LOVE YOU縲怐vが「みのわTMOネットワーク2004」と箕輪町商工会の主催で始まった。イルミネーションの点灯で、本町会場では、青と白の光の「天の川」や電飾のトンネルが夏の夜を明るく照らした。
イルミネーションは昨冬のイルミネーションフェスタの反響が大きく夏も計画した。本町は、七夕実行委員会(18人、伊藤隆委員長)が担当。テーマの「天の川」を壁面に作り、竹のアーチに電飾をつけた光のトンネル、動きを出そうと回転式の星も飾った。
「自分達が楽しくなければ、来る人も楽しくない」と、光のトンネルには「見つけると幸せになれる」小さな鈴があり、「本当の自分が見える」という覗き穴がある箱も置くなど遊び心が。箱は4日にも設置する。
伊藤委員長は、「最初の『天の川』のイメージが、若い人の考えや技術力などでどんどん広がり、想像以上の出来になった」と話している。
イベントは18日まで。点灯は午後7時縲・0時。本町・通り町の七夕祭り・歩行者天国は3-4日で、4日午後5時から本町で手作りゲームなど夜店が出る。日の出歩行者天国は5日午前11時から。蓼科高校ジャズクラブ演奏や出店などがある。 -
将棋団体戦で伊那小が全国3位の快挙
1校3人ずつのチームで戦う「文部科学大臣杯第3回小・中学校将棋団体戦」(日本将棋連盟など主催)が7月31日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館であり、小学生の部で、伊那市から出場の伊那小チームが県勢初の3位入賞の快挙を達成した。
出場した3人は、いずれも6年生の白井貴浩君(12)、弓田潤君(11)、原悠一郎君(12)。南信地区、県、東日本の各大会を勝ち上がり、東西各2校が集まる決勝大会の準決勝を1勝2敗で惜しくも敗れるが3位決定戦で対戦した加納(宮崎県)に2勝1敗で勝利、3位入賞した。
白井君と弓田君は、ともに市内の将棋道場に通うライバルで、弓田君が将棋をたしなんでいた原君を誘い同大会に初挑戦した。地区代表4校が集まる県大会で9局全勝、精鋭32チームで競った東日本大会では強豪・幌西(北海道)を破り決勝大会進出を決める竏窒ネど、この思い出は3人の宝物になったという。
3位入賞を果し、白井君は「東日本で勝てただけでもうれしかった」。弓田君は「自分たちの強さを信じて戦った結果」。原君は「2人がいたから心強く戦えた」と感想。3人はさらなる成長を誓い、中学校団体戦の優勝を目指したいという。
3位入賞の楯と賞状を掲げる3人(左から原君、白井君、弓田君) -
住民有志が地域活性化ねらう
伊那市高遠町三義区の「山室の将来と発展を考える会」(松井教一代表)は、区内の遊休農地を利用してショウブなどを栽培する。地域の魅力を発信し、活性化をねらう。
地域が発展するには、区内のさまざまな組織が枠を超え、協働で新たな事業展開が必要であるとして、5月、考える会が発足した。メンバーは農業関係者、地元有志、Iターン者ら10人。
「田舎暮らしの夢」「農業」をキーワードに▽花き栽培▽弱った弱ったボタンの養生園の造成▽人材のネットワーク化と、都会に向けて情報発信するためのホームページ(HP)作成竏窒ネどの事業を組んだ。
山際の湿田でソバを栽培しても生育が悪く、さらに所有者が地元を離れていたり、高齢化している課題も。そのため、湿田30アールにショウブのほか、アヤメ、ハスを植え、農地を有効に利用する。
「ボタン寺」として知られる遠照寺付近の農地には、ボタンを養生する場所を作り、遊休地の解消と苗木の増殖を図る。
HPでは、農作業体験の場を提供する「ふれあい農園」、法華道などの地域資源、人材などの情報を発信する。
松井代表は「人材が集まれば、地域の魅力も増す。夢や希望を描き、できるところから地域おこしを進めていきたい」と話す。
事業は、伊那市の地域づくり活動支援金に採択され、当面、花き栽培の環境整備に当たる。 -
市長宅で子グマ捕獲
7月31日夜に親子と思われるクマ2頭が出没したため、捕獲おりを設置していた伊那市小沢の小坂樫男伊那市長宅で2日朝、体長50センチほどの子グマが捕獲された=写真。
小坂市長宅に設置されている地蜂の巣箱を狙ってクマが出没したのは昨年に続いてのこと。今年の状況について小坂市長は「(飼い犬)ゴンもなくので外へ出てみたらハチの巣箱を倒し、ばりばりと食べていた。懐中電灯で照らしたら目が四つあったので親子かなと思った。次の日も絶対来るだろうと思った」と話す。
クマの出没を受けて市は1日に、市長宅に捕獲おりを設置。2日の朝確認したところ、子グマが捕まっていた。
今年伊那市内では、すでに5頭のクマが市内で捕獲されているが、上伊那地方事務所によると、昨年も上伊那管内では8月1日からほぼ毎日クマが捕獲が続いたという。
小坂市長は「クマが頻繁に里に出てくるようになったのはここ数年のこと。クマは本来人間を襲わない。なるべく山に返すよう、イヌを使って山に返すようなプロジェクトを立ち上げようと考えている」と話していた。 -
県大会出場の宮田村消防団3分団3部を激励
県消防ポンプ操法大会(5日、下伊那郡喬木村)小型ポンプの部に上伊那の代表として出場する宮田村消防団3分団3部(大田切区)の激励会が31日夜、村グラウンドであった。伊南消防協議会を構成する4市町村の正副消防団長が練習風景を見学。唐澤忠主将は「上伊那代表の名に恥じぬよう精一杯戦う」と力強く抱負を語った。
3分団3部は、昨年最下位に沈んだ村の大会で雪辱を果たし6年ぶりに優勝。上伊那大会でもほとんどミスがない抜群の成績で代表となった。
伊南消防協議会の下平昌男会長、同村消防団の平澤成己団長らは、熱心に練習を続ける団員の姿に目を細め「上伊那に宮田村消防団ありと存分に成果を披露してきて」とエールを送った。
2日夜には清水靖夫村長らも激励に訪れ、団員は完全燃焼しようと心に誓っていた。 -
大芝高原まつり
うちわ完成25日に開催する南箕輪村の第22回大芝高原まつりのうちわが完成した。
デザインは、南箕輪中学校1年2組の金田理紗さんの図案を採用した。裏面には「大芝高原音頭」の歌詞を印刷している。
6千本作り、村内の全戸に配るほか、祭り当日も会場で来場者に配る。 -
花ろまん21天空の花園-
高山植物は全て原種である。万物創世の神々が創りたもうた姿形、色そのままに。人の手でゴテゴテと飾りたてられ、もとの花と似ても似つかぬほど作り変えられた園芸種が溢れる中、人々は原種に憧れ、高山に登る。そして、氷河期から、苛酷の自然環境で生き続ける、そのけなげさが感動を呼ぶ。
中央アルプスは千畳敷カールからりょう線まで、残雪がとけると、山の花たちが一斉に芽吹き、先を競って咲き始める。氷河が削り取られて出現したカールは、豊かな地下水で潤い、6月から9月までわずか4カ月の間に、カールの看板、コバイケイソウ、特産種のコケコゴメグサをはじめ、120種類の多種多様な花たちが短い夏を謳歌し、子孫を残すために大急いで実を結ぶ。
乾燥と強風にさらされるりょう線では、孤高の女王コマクサ、中央アルプスの特産種、コマウスユキソウ、絶滅危ぐ種のハハコヨモギが岩場にしっかりと根を下ろし、存在をアピールする。
今回は中央アルプスの白色系、黄色系、紫系、赤系と色別に代表的な花を紹介するとともに、観光ボランティアガイド、加藤英宏会長に中アの魅力を、日本高山植物保護協会副会長、伊那谷支部長の片桐勝彦さんに山の花を見る時の注意事項をお聞きした。写真(1)縲・13)は片桐さんが撮影したものです(大口国江)
##(中見出し)
中アの花畑は紫が特に鮮明、観光ボランティア・加藤英宏会長
千畳敷ホテル前で観光客に高山植物について、特徴や見分け方、和名の由来など丁寧に説明している加藤さんに中アの魅力をお聞きした。
「紺碧の空に屹立する中アのシンボル宝剣岳、カールに広がるお花畑が多彩な景観を創る。晴れた日には南アルプス連峰、富士山まで見える眺望の良さ。高山植物の宝庫で多種多様な花が咲く。紫外線が強いため、グンナイフウロ、サクライウズ、ミヤマリンドウなど紫系が特に鮮明」と話す。
##(写真)
観光客に高山植物について説明する加藤さん##(中見出し)
「みんなで高山植物を守って」日本高山植物保護協会副会長、伊那谷支部長の片桐勝彦さん
千畳敷カール周辺で、グリーンパトロールに励む片桐さんに、花を見る時の注意をお聞きした。
「中アでは高山植物の保護のため、遊歩道や登山道にグリーンロープが張られている。植物は1度踏まれると回復困難の打撃を受ける。写真撮影、観察、休憩などで立ち入り禁止区域に入らない、りょう線などロープを張っていない所でも、登山道から外れないように」と話している。 -
伊那市と箕輪町でクマ捕獲
出没に注意呼びかけ伊那市と箕輪町で1日、クマを各1頭捕獲した。「出没時期なので十分注意してほしい」と呼びかけている。
伊那市は7月中に4件の目撃情報があったが、ますみヶ丘でイノシシ被害が続いたため設置した檻にクマが入った。体長130センチ、体重61キロのオス。箕輪町では、木下一の宮の畑で出荷間近のトウモロコシがクマの食害に遭い、7月28日に畑付近と上古田の東の2カ所に檻を設置。そのうちの1カ所に31日の夜に入った。体長120センチ、体高60センチ、体重53キロのオス。いずれも信大農学部准教授、上伊那地方事務所、猟友会などの立会いの下、1日に学習放獣した。
箕輪町では同日午前8時50分ころ、富田区と伊那市の境、県道与地辰野線付近で通りかかった町民がクマを目撃した情報もあった。
上伊那地方事務所によると、今年4月から6月までのクマ目撃情報は伊那市11件、駒ヶ根市4件、辰野町11件、箕輪町1件、飯島町4件、中川村1件の計32件。捕獲は1日までに9頭。 -
南箕輪村特産品の一つトウモロコシで村を売り出し
南箕輪村特産品の一つトウモロコシが、「信州大芝高原とうもろこし」の名前で真空パックの商品として関東、関西方面に販売される。大芝高原の写真や村イメージキャラクター「まっくん」のデザイン入りで、村や大芝高原のPRにつながると関係者は期待を寄せている。
製造者は久世食品(岐阜県岐阜市)。大泉の生産者が栽培するトウモロコシを毎日朝採りし、その日のうちに真空パックにして加工する。そのままでも、電子レンジや湯せんで温めて食べることもでき、採れたての味が楽しめる。年間5万本販売予定で、県内をはじめ関東、関西の市場に出るという。
今回の商品化は、「手作りの味さっちゃんの漬け物」を製造販売する大泉の原さち子さんが、昨年5月に松本市であった信州「食」の商談会に出品した際、漬物と併せて村のトウモロコシをPRしたのがきっかけ。久世食品がこれに着目し、原さんが仲介役となって村の売り出しに一役買った。
商品パッケージには生産者の顔、大芝高原、イルミネーションフェスティバルの写真、「まっくん」、村役場ホームページアドレス、地図を掲載。唐木一直村長は、「農産物が地域に出て行くことは村にも生産者にもいい。大芝の宣伝にもなる」と、村キャラクター「まっくん」の使用を許可したという。
商品の初荷が届いた1日、原さんは「ごみも出ないし、本当においしい。こうやって形になって全国に出ていくのはうれしい」と笑顔で話した。
今後、久世食品のホームページでトウモロコシの栽培、収穫風景も紹介される予定という。 -
理美容師の原辰徳さん
ヘアージャム・カットアーティスト部門で優勝南箕輪村北殿のソヤ・アート・ヴァーグに勤務する理美容師の原辰徳さん(27)=伊那市西箕輪=が、「2007ヘアージャム」(7月30日・松本市、トドリキ美容商事主催)のカットアーティスト部門に初出場で優勝した。
カットアーティスト部門は、モデルの雰囲気を引き出すヘアデザイン、メーク、衣装の総合力を競う。事前にメーク、カラーなどの仕込みをし、本番は40分の制限時間内にカットとセットをし、メーク直しをして仕上げる。18人が出場した。
4カ月前からモデル探しやイメージ作りで準備。「クールな中にカラフルな部分を出したい」とピンク、ブラウン、ゴールドを基調に、髪を非対象のボブにして色で陰影を出してモデルの雰囲気を表現。色を使った部分が評価されたという。
ヘアージャムは「自分を高める場所として毎年挑戦」しており、昨年はカットウィグ部門で優勝。今年はさらにレベルが上の部門に出場した。原さんは「初挑戦だったので(優勝に)ちょっとびっくりしている。自分のイメージしたものが80%くらいは再現できた。それが評価されたことはうれしい」と喜んでいる。
今回の優勝で、10月29日にある美容メーカー主催の全国大会名古屋会場に県代表で招待出場が決まっている。