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伊那まつりやる気会議が提言
伊那市の市民有志でつくる「伊那まつりやる気会議」(小池真一座長)は15日、伊那まつりの活性化を目的とした「伊那まつり提言書」を同祭実行委員会の宮嶋次郎委員長に手渡した=写真。同実行委員会は、提言された内容を検討し、祭に生かしていく。
同会議は、自由な立場から祭を盛り上げるために集まった有志15人ほどで構成。本年度2回の会議で、市民おどりの活性化、行燈による祭の演出などについて話し合った。小池座長は「(前年は中止だったため)市町村合併後初の祭に目玉イベントを盛り込みたい」と話した。
提言内容は、市民おどりコースの変更、市民おどりコンテスト実施、手作り行燈へ企業名表示、循環バスの利用促進など24項目。祭の35回記念イベントとして、NHK大河ドラマ「風林火山」で由布姫役の柴本幸さんの招待も提言に盛り込んだ。 -
みはらしの湯で蒼花会の手描き染め展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で30日まで、蒼花会(宮下梨花代表)の伊那、駒ヶ根教室のメンバー9人による手描き染め作品展が開かれている。色鮮やかな花々が描かれたTシャツやブラウス、額縁など約40点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
蒼花会は例年この季節に合わせてみはらしの湯で作品展を開き、希望者への作品販売もしている。今年も初心者から足掛けで10年以上のベテランまでが思い思いの作品を出展。気軽に購入できる市販のTシャツやブラウスをベースに、素材に合った構成で図柄を描くことなどを心がけている。
宮下代表は「普段手描き染めというと着物などで使われることが多いが、ここでは生活の中で気軽に生かすことをモットーにして作品づくりをしている。普段着からよそ行きまで、さまざまな作品があるので見てほしい」と話していた。
また、現在同施設では毎週日曜日にラベンダー風呂を実施しているほか、17日は先着100人に父の日プレゼントする。 -
伊那市日影
助産師
池上道子さん(51)お産は初めての人なら10時間以上はかかる大仕事。でもそこで、「あなたには産める力があるんだよ。自然に生まれてくるから大丈夫だよ」って言ってあげるのが本当の助産師の仕事だと思うんです竏秩B
病院の産婦人科に27年間勤務した後、自宅の一角で助産所「ドゥーラえむあい」を開いた。助産所での出産は医療や薬を用いない自然分娩のみが対象。出産時に異常がないようにするためにも、妊娠中の体調管理や不安解消などにも十分気を配り、万全の状態で出産に臨めるようにケア。出産後も、おっぱいや発育などさまざまな面から継続的に母子を支援している。
「ここならぐちも聞いてあげられるから、食事のケアができていないお母さんがいた時にどうしてそれができないかなどといった細かい状況も聞くことができる。『ちゃんと食べていない』なんて話を聞くと、心配で自分の家で作ったお惣菜を持って訪ねていったりするんです」と語る。
◇ ◇
病院でのお産は清潔を保つためのガウン、マスク、手袋、帽子、ゴーグルが必須だった。また、安全への配慮から、家族であっても幼い子どもはまず出産に立ち会えない。
衛生、安全面に十分配慮しなければいけないことは理解できる。しかし、もともと出産は自然の現象。これから出産に臨もうとしている女性たちはただでさえ不安を抱えており、家族や助産師の励ましが何よりの活力になる。さらに病院では1日に見なければならないお産の数は日増しに増え、自分の担当した母子がその後どうしているかなど分からない状況。
もっと一人ひとりのお産としっかり向き合いながら病院の中では手の届かない部分までケアできれば竏秩Bそれが開業を決意したきっかけだった。
◇ ◇
開業から3年、自宅出産も含めて33人のお産にかかわり、元気な産声を上げる赤ちゃんの姿を見てきたが、赤ちゃんの誕生と同時にそこにいるみんなが涙を流し、感動する姿は変わらなかった。
「助産師は感激の仕事。この前もお母さんの出産に立ち会った1歳の子が頑張っているお母さんに『ちゃちゃ』っていってお茶を飲ませてあげていた。そういう姿を見るとこっちが感動します。病院にいる時には、死産や奇形で生まれてくる子、具合が悪くて数時間で亡くなっちゃう赤ちゃんも見てきました。でも、医療の手を加えないで自然に生まれ、元気に育っていく赤ちゃんもたくさんいる。『本当の手助けとはなんだろう?』って考えた時に、自然に生まれてくることを後押ししてあげることなんじゃないかなって思った。地域に助産師が増え、連携できる体制を整える中で、お母さんたちにも『お産は自分たちの力でできる』と思ってもらえるようになれば」 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長=小坂樫男伊那市長)の定期総会が15日、伊那公民館であり、07年度事業計画、予算などを原案通り可決した。総会前には防犯活動に貢献し、県防犯協会連合会賞などを受賞した6人、2団体を表彰した。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげて活動。防犯意識高揚のための事業、防犯ボランティア活動に対する支援事業、少年の健全育成に対する支援事業竏窒ネど5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【県防犯協会連合会功労】▽個人=山下末廣(伊那防協連合会)
【伊那防犯協会連合会功労】▽個人=堀田弘子(伊那市防協)赤羽要(美篶地区防協)唐沢千春(高遠地区防協)池上啓子(伊那エンジェルス隊)福沢秀美(伊那エンジェルス隊)▽団体=箕輪東小学校みまもり隊(代表・丸山全二)箕輪南小学校みまもりたい(代表・中村喜男) -
伊那まつりのポスター決まる
伊那市の「第35回伊那まつり」ポスター原画審査会は15日、市役所であり、市内の中学2年生から募った作品から最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作33点が決まった。最優勝賞はに、市イメージキャラクターの「イーナちゃん」と竜、花火を独自のセンスで描いた高遠中学校の伊藤理図さんの作品が選ばれた。
「イーナちゃん」や新市の市章などを題材にした作品を中心に全6中学校から388点が集まった。原画は、伊那まつり実行委員会総務広報委員、教育長ら約20人が意見を交わしながら審査した。
審査員の一人の高遠高校美術科教諭の北原勝史さんは、最優秀賞作品について「イーナちゃん、竜、花火を題材にした作品が多い中で絵画的に描かれているのがよい。工夫しているし、申し分ないおもしろさがある」と評価した。
最優秀賞、優秀賞に選ばれたのは次の皆さん。
▽最優秀賞=伊藤理図(高遠中学校)▽優秀賞=久保村佳音(伊那)伊藤里美(伊那東部)菊島諒奈(春富)塚越涼太(西箕輪)長谷川道華(高遠)西村ひかり(長谷)
伊那まつりポスター最優秀賞・伊藤理図さんの作品 -
山室写真倶楽部が定例作品展
上伊那地区の写真愛好者でつくるサークル「山室写真倶楽部」は23日まで、伊那市の市立伊那図書館展示ホールで定例作品展を開いている。「光・彩」をテーマにメンバー7人がそれぞれの思いで取り組んできた力作約50点を並べている。入場無料。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影した作品は、風景や人物、植物などをさまざまな視点から捉えて表現している。手荷物を持った人、紫煙をくゆらす人、急ぎ足でホームを走る人など、電車を利用する人々の行動を6カットで捉えた写真などがある。
ネコやサル、シカなどの動物を題材とした作品もあり、「サルの表情がまるで人間みたい」などと興味深く観察する来場者もいる。
同サークルは発足6年目。同市立図書館で毎年、春と秋の計2回の写真展を開いている。
月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
福与城跡出土「兜の鉢」を展示
箕輪町郷土博物館は、福与城跡で出土した「兜の鉢」を、現在町文化センターで開催中のNHK大河ドラマ「風林火山」巡回パネル展・福与城復元模型展の一角に展示した。
兜の鉢は、昭和30年ころに当時小学生だった松崎さん、那須さんの2人が福与城の主郭で発見し、後に町郷土博物館に寄贈された。
博物館で防錆加工を施し一部を復元。文化庁調査官に鑑定を依頼したところ、室町時代以降の作と鑑定された。出土した場所、制作年代などから、福与城合戦当時のものと思われるという。
展示は18日まで。 -
箕輪町副町長2人制
住民有志がアンケート結果への見解発表協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し実施した副町長2人制の考えを聞くアンケートの結果をまとめた。回答に対し、「なぜ2人必要か説明されていない」「議会議決の説明責任が果たされていない」などの見解を示した。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。対象は町長、議員(前職・現職)の計23人で、5月末の期限までに町長、改選前の議員13人、新議員5人の計19人から回答を得た。このうち共産党議員3人は共同回答。改選前の議員回答は賛成10人、反対3人。新議員の回答は賛成3人、反対0人、その他2人。
みのわ・ネットの見解は、町長回答に対し▽助役2人制で職員レベルが上がっているにもかかわらずなぜ2人必要か説明されていない▽副町長2人制の説明チラシでは助役=副町長となっていて間違った認識を与える-など。改選前の議員回答には▽議会内で議論が深まった様子が全く見受けられない▽議員としての考えが見えず、議会議決した説明責任が果たされていない-。新議員の回答には▽新人としての意欲的な意見や町づくりに対する熱い思いを期待したが、残念ながらそれを感じることができなかった-など。
今後、町長及び議員との意見交換の開催を検討している。 -
【記者室】物好きが集まって
上伊那産サツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰」に、今年は南箕輪村の「大芝の華」が仲間入りする。昨年の「不死清水」に変えての販売となる▼南箕輪ブランド作りを企画した南箕輪開発公社の呼びかけに応じた有志が「いも焼酎南箕輪会」を発足し過日、休耕田にサツマイモ苗を植えた。「物好きな衆の集まり」と会長。利益が出るものではなくボランティア的な要素が強いが、年代の違う仲間が集まっていることにも意義があり、楽しみでやるのだという▼「一番飲むのは俺じゃない。あっち」。目線の先の男性は笑いながら作業を続行。その後ろで「俺は日本酒だけど、焼酎もいい」との声が。自分たちが作った焼酎を酌み交わす日が待ち遠しいようだ。(村上裕子)
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箕輪町図書館
絵本コーナー1階へ移設箕輪町図書館は、小さな子どもが階段を使うことなく安全に図書館を利用できるように、これまで2階にあった絵本コーナーを1階に移設した。
新設場所は1階図書室の北側の一角。本棚で囲ったスペースで、座って本が見られるようにカーペットを敷き、中央にはテーブルがある。絵本5600冊、紙芝居900点を50音順に所蔵している。
13日までの蔵書点検期間に合わせて作業した。絵本コーナー移設に伴い、これまで1階にあった歴史や伝記の一般書は2階に移動した。
図書館では、「保護者は1階の文学コーナーの利用が多く、絵本コーナーが1階になったことで親子が同じ階で利用できるようになった」とし、一層の利用を呼びかけている。
移設作業により6月の「絵本読んであげるよ」は21日に開く。 -
伊那市立図書館、ブックスタートで本の母子手帳「ブックパスポート」を配布
絵本を通じて赤ちゃんと過ごす時間を楽しんでもらおう竏窒ニ伊那市立図書館は14日、6カ月児健診に訪れた母親と赤ちゃんに絵本1冊と本の母子手帳「ブックパスポート」をプレゼントした。
地域で生まれた赤ちゃんと保護者に絵本などをプレゼントする「ブックスタート」は子育て支援や読書推進などを目的としてイギリスで始まった取り組み。日本でも01年から活動が始まり、伊那市ではその翌年から同プログラムを導入してきた。
それに合わせて例年は、推薦絵本を紹介したチラシを配布してきたが、今年は本の母子手帳として使ってもらおう竏窒ニまとめた小冊子「ブックパスポート(ブックスタート編)」を配布。小冊子は母子手帳と同じ大きさで、市内の学校図書室や保育園関係者などが選定した0縲・歳児向けの推薦絵本を掲載しているほか、読み聞かせをした時に子どもがどんな様子だったかなどをメモできる記録ノートなどもついている。
ブックパスポートを手にした母親の一人は「子どもがこれから大きくなった時の参考になる。自分が子どもの時に読んだ本もありました」と話していた。 本年度は対象となる700組の親子に検診のたびに順次配布するほか、残り300冊は希望する1歳児の母親に配布することなどを考えている。
平賀研也館長(48)は「子育ては楽しい、子どもと触れ合うことは楽しいんだよということを本を通じて伝えられれば」と話していた。
今後は、各年代に応じたブックパスポートの作成なども検討していく予定。 -
プールの季節控え、保育士が救急講習
プールのシーズンを控え、宮田村3つの保育園の保育士は13日、救急講習を受講した。万が一の事態に備え、伊南広域消防本部の署員から人工呼吸や心臓マッサージのほか、AED(自動体外式除細動器)の使用法なども学んだ。
村内の保育園は6月末から7月にかけてプール遊びを始めるが、毎年その前に救急講習を実施している。
この日は西保育園に約30人の保育士が集まり、講義を受けるだけでなく、一人ひとりが心肺蘇生法やAEDの扱い方を実際に体験。
署員は「お昼寝の時間などに、子どもたちの普段の呼吸を知っておくこともいざという時に役に立ちます」と、日頃からの心がけも呼びかけていた。 -
キタハラカメラ伊那店店長 上原裕男さん(46)
「お客さんに育ててもらった」竏秩B1988(昭和63)年、伊那市境に店を構えた「キタハラカメラ伊那店」は、来年で開店20年目を迎える。足しげく通ってくれた人たちとの出会いが支えになっていると振り返る。来店客と写真について語り合う表情に笑顔があふれる。
写真に携わる仕事に就きたい竏窒ニ専門学校を卒業後、県内で店舗展開する「キタハラカメラ」に入社した。最初は本店(下諏訪町)で現像の仕事などをしたが数年後、オープンしたばかりの伊那店の店長を任された。それ以来、利用者との交流は広がっていった。
フィルムカメラが主流だった開店当初に比べ、写真の現像注文は減少してきているのが現実だ。デジタルカメラの需要拡大に伴い、わが子の成長記録や旅行の思い出は、パソコンなどにデータ保存する人がほとんど。次第に利用客は減少していったが、それでも常連客とのつながりだけは変らなかったという。
7年ほど前から利用客のために開設したギャラリーの周りに、開店と同時に訪れる愛好者らの輪が出来る。03年からは、これらの輪でつくる集まり「なんじゃもんじゃ」が、伊那市立伊那図書館で年一回の写真展を始めた。
メンバーは約60人で、小学生や大学教授、主婦、会社員など職業や年齢はさまざま。ギャラリーに集まると、その日に撮影した写真やカメラ、プリンターなどをテーマに話題は尽きないという。
「いつも訪れる人たちからカメラについて教わることが多く、楽しみでもある。ここの店を頼って、集まってくれるファンがいるからやっていける。今では、毎日来店する人が現れないと心配になることも…」と、少し照れ笑いを見せる。
7年ほど前に開設したギャラリーは、利用客の自信作で埋め尽されている -
上伊那公民館連絡協議会地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は10日、07年度地区館・分館役職員研修会を伊那市の伊那公民館で開いた。地区館・分館のよりよいあり方を探求するため、183人が参加し、レポート発表や分散会で各地域の実態を基に情報交換した。
開会式で武田登会長は、「子どもから中高年、お年寄りまで地域の人々の居場所となるような地区館・分館について悩み、実情を出し合い、考え合ってほしい」とし、今までの事業・活動に固執せず新時代にあった事業を考えるためもう一度住民の声を聞いてニーズをつかむこと、地区館・分館活動を幅広くし気軽に寄り合える居場所にすることを挙げた。
レポート発表では、箕輪町の松島分館が夏祭りなどの事例を紹介し、分館役員がいかに協力していくかが課題とした。伊那市の日影分館は「みんな寄っといで」事業の童謡唱歌を歌う会や健康講座などを説明し、「一部屋空けていつでも自由に無料で使えるようにしたい」とした。 -
はらぺこ保育園で五平もちづくり
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」の園児たちが13日、五平もちづくりに挑戦した。園児の祖母である朝田節子さん(62)が作り方を伝授。昔ながらの味を学んだ。
自宅でも五平もちをよくつくる朝田さん。子どもたちにも郷土料理づくりを体験してほしい竏窒ニ同園に呼びかけ、サンショウの季節に合わせて五平もち会を開くこととなった。
みそダレには園児たちが手作りしたみそを使用。サンショウとクルミのほかにエゴマを加え、ミリンで味付けした。また、炊き上がったご飯はすり鉢とすりこぎで丁寧に潰し、平たい円状に成形。「せっちゃん、こう?」と朝田さんに尋ねながら、大小さまざまな丸もちをいくつも作り上げていた=写真。
朝田さんは「子どもたちもエゴマやクルミを上手にすってくれた。子どもだけでなく、若いお母さんたちにも作り方を覚えてもらい、うちで作ってもらえれば」と話していた。 -
美篶中央保育園と美篶東部保育園がみすず寮を訪問
伊那市の美篶中央保育園と美篶東部保育園の園児たち約75人が13日、隣接する養護老人ホーム「みすず寮」と特別養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、お年寄りたちと触れ合った。
お年寄りとの触れ合いを通して人をいたわる心や年配者を大切にする気持ちを学んでほしい竏窒ニ美篶中央保育園では、毎年同じ地区内にあるみすず寮への訪問を続けており、運動会や観劇の機会にも交流している。
今回は保育園同士の交流を兼ねて美篶東部保育園の園児たちとともに訪問。園児たちは施設内を一通り見学しながらお年寄りの前で歌を披露。ベッドで寝ているお年寄りらと握手を交わすなどして、笑顔を見せていた。
こうした園児との交流はお年寄りの生活にも刺激となっており、心待ちにしている人も多いという。 -
連日の暑さに園児たち水遊び
花菖蒲(しょうぶ)が咲き始めた伊那市役所南のせせらぎ水路で13日、竜東保育園の年長児56人が恒例の水遊びをした。連日の暑さに児童たちは水着姿で参加。水の冷たさを感じながら水路内を走り回ったりして楽しんだ=写真。
上伊那地方は、11日から気温25度以上の夏日が続く。そのため、例年より早めの訪問となったが水路内の約4千株の花菖蒲の開花はまばら。関係者によると、見ごろは下旬で、7月中旬まで花を楽しめるという。
長野地方気象台によると、13日、伊那市の最高気温は25・4度と平年より高め。週間天気予報は、低気圧や前線の影響で雲が広がりやすく雨の降る日があり、最高気温は下がる。14日から梅雨入りになる可能性は高いという。 -
松くい虫対策に寄付
南箕輪村の南箕輪小学校を卒業した、1934(昭和9)年入学同級会は12日、村の松くい虫対策の資金にしてほしいと、同級会で集めた2万5745円を村森林セラピー協議会に寄付した。同級会の当番監事を務める清水勇さん、唐沢元広さん、原泉さん(いずれも満80歳)の3人が役場を訪れた=写真。
同級会の開催知らせを会員らに届けたところ、同級生の一人である原隆男さん=箕輪町木下=から欠席届けとともに寄付金1万円が添えたのがきっかけ。「松くい虫対策に役立てて」との原さんの願いに同級生らは共感し、4月に大芝荘で開いた同級会で使わなかった会費の残金も加えて寄付金とした。
清水さんは「同級生らと相談したところ同意が得られた。皆、松は村の木だから大事にしようとの思いでいる」と話した。
村は大芝高原のアカマツの松くい虫対策として前年度、薬剤の樹幹注入を660本に施し、本年度は630本を予定する。 -
マレット交流 伊那公民館高齢者教室
伊那市の伊那公民館高齢者教室は12日、6月の全体学習として、マレットゴルフ交流会を同市高遠町の高遠花の丘MG場で開いた=写真。同交流会は高齢者教室では人気の学習。この日は48人が集まり、桜の新緑が青空に映える会場に快音を響かせた。
本年は新市誕生後初めて高遠町で開催。交流会には全体で69人が参加し、マレットゴルフをプレーしなかった残りのメンバーは「さくらホテル」で入浴を楽しんだ。その後、マレットを満喫したメンバーらと合流し、慰労会を同ホテルで開いた。
武田登館長は「今までになく、多くの人の参加があってよかった。高遠を知る機会にもなったし、交流を深めることができた」と話していた。
高齢者教室は、3年間の「すこやか学級」と同学級を卒業後に通える「福寿学級」の2教室があり受講生は合計163人。月に1回ある歴史、健康講座などの全体学習のほか、木彫、水墨画などのクラブ活動を通じ、地域・仲間づくりに励んでいる。 -
南箕輪村で地産地消打ち合わせ会
南部小学校で試行へ南箕輪村はこのほど、学校と保育園の給食で地産地消を進めようと関係者による打ち合わせ会を村民センターで開いた。ファーマーズあじ縲怩ネと協力し、南部小学校で1カ月間試行する方針を決めた。
村役場産業課、営農センター、JA上伊那、あじ縲怩ネ、教育委員会、住民福祉課、小学校と保育園の栄養士が参加。現状や今後の事業推進について意見を交わした。
学校、保育園給食の現場では時間、配達、規格などの問題があり地産地消がなかなか進まないのが現状。保育園では地産はイチゴ、キノコ。時期によってメロン、トウモロコシ、スイカを発注しているという。
協議では村産、上伊那産、県内産という段階で発注された農産物をそろえることとし、南部小で試行し課題を解決しながら取り組むことを決めた。
学校栄養士は、「給食に地元産を出して村に愛着を持ち、旬のものを入れて村のよさを感じてほしい。農家の人にも子どもが食べてくれた、うれしいという思いを持ってもらえたら」と話し、1品でも2品でも地元産を取り入れたい考えを示した。 -
おやじ道場が活動スタート
熟年男性が語らい、ふれあい、挑戦する宮田村公民館の「おやじ道場」は13日、村民会館で新たに開講した。活動を通じて男の友情を深めたいと、60歳から80歳までの13人が参加。初回はそば打ちに取り組み、慣れない厨房に戸惑いながらも、少年のように柔和な・スハニカミ・スの笑顔が広がった。
この日は、参加メンバーでもある秋山泰久さん=南割区=と松尾清光さん=町三区=が指導。
着慣れないエプロンを身に付けた・スおやじ・スたちが、悪戦苦闘しながらそば打ちに励む姿があった。
「見てるよりもやってみると、本当に難しい」と話すが、表情はとても穏やか。
会話も楽しみながらせっせと手を動かし、「家へ帰っても練習したい」と、さっそくそば粉を分けてもらっているメンバーもいた。
汗を流して手打ちしたそばは、きしめんのように太かったが、忘れられぬ思い出の味に。「これがまた最高ね」と笑顔がはじけた。
妻が入会を申し込んだという町三区の坂駄一人さん(73)は「仕事では多くの人と接してきたが、振り返ると地元との交流が希薄だった。同じ地域に暮らすおやじ同士、新たな人間関係を築いていければ」と話した。
今後は月に1回開き、多彩な挑戦も交えて気軽に楽しく活動を続けていく。 -
花ろまん(17)バラ(上)
バラ、そうび、しょうび、長春花などの別名を持ち、美と愛と純潔の象徴として、世界中の人々に愛され、「花の女王」として君臨し続けるバラ。
エジプトのクレオパトラはバラのかぐわしい香りでローマの英雄をもてなし、皇帝ネロは1夜の宴に10万ドルのバラを費やした。ルイ16世の王妃、マリーアントワネットはウィーンからフランスに輿入れする時、沿道の民衆に、高価なバラを振りまいて歓声を浴びた。ナポレオン1世の妃、ジョセフィーヌは財力と権力を駆使し、世界中のバラを収集した。そして、1951年サンフランシスコでの対日講和条約の席に飾られたのは「ピース」と名付けられたバラ。バラは歴史を彩る名脇役であり、言葉よりも雄弁である。今回は伊南地区のオープンガーデンの中から、バラの美しい庭を紹介する(大口国江)
##(中見出し)
「バラ200種類が咲くイングリッシュガーデン」坂本克代さん(駒ケ根市福岡)
花びらが重なり合い圧倒的な存在感のマリアカラスと、青紫色のブルームーンが来客を迎える。アンジェラとサマースノーのアーチをくぐると、剣弁高芯の凛とした色鮮やかなモダンローズが並ぶ。
庭の外周は白いバラや白い草花など白で統一したホワイトガーデンになっている。
来園者にゆっくりと庭を楽しんでもらおうと、今年から有料(500円で茶・菓子付き)にした。入場料は市に寄付するとか。
##(中見出し)
(駒ケ根市広小路)
駒ケ根市広小路の森文具店前に、今を盛りと咲き誇る約20鉢のバラの大鉢が並び、道行く人の足を止めさせている。
森明子さんが自宅のあるビルの5階屋上で、イングリッシュローズを中心に40鉢を育て、花の時期だけ店の前に並べる。
森さんは「屋上は風が強く、水やりが大変。イングリッシュローズは四季咲き、花形もよく、香りもいい」と話す。
##(中見出し)
5月中旬から降霜まで、40種類が咲き続ける、中村昇子さん(飯島町居酒屋甲斐路)
店の前の壁面を覆うバラたち。ピンク、オレンジ、黄色、白と重なりあって壮観。
5月中旬に黄モッコウバラが咲きはじめ、バラの季節到来。続いて、白の一重、ナニワイバラが雪が降り積ったように咲く。一重のアンティシモ、花形が愛らしいアンジェラ。降霜まで咲き続けるスーパーエクセルゼなど40種類が次々と咲いて、店と庭を彩る。
挿し木をして、苗を作り、仲間と交換して品種を増やしたとか。
##(中見出し)
「バラとユリ、宿根草などで絵になる庭に」平宮一恵さん(中川村片桐)
百坪余のバラとユリ、宿根草の庭。赤のつるバラのアーチをくぐると、家の壁面を彩る黄色やピンクなど、バラ、バラ:。50種類余のバラが庭のあちこちに混植されている。バラの足元に植えられたパンジーやジキタリス、ナデシコ、アリッサムなどの草花が混ぜん一体になって風景を創っている。
平宮さんは「自分自身を表現するのが庭。バラだけでなく、みんなが主役になる庭を目指した」と話す。
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##(中見出し)
レンガ塀からこぼれんばかり咲き匂うバラ、田中礼子さん(駒ケ根市小町屋)
レンガ塀からピンクやオレンジ、ベージュと個性豊かなバラがあふれんばかりに咲き誇り、登下校の子どもたちは花に顔を寄せて、香りを楽しんでいる。 2百坪余の広大な庭には80種類約百本のバラが育つ。モダンローズ第1号「ラ・フランス」、対日講和条約の席に飾られたという「ピース」など、由緒ある品種のほか、野イバラ、イザヨイバラ、ヨシノスズバラなど珍しい原種バラもある。
田中さんは「朝、花がら摘みをしながら、『きれいに咲いてくれてありがとう』と声を掛ける時が至福のひととき」と話す。 -
休耕田に青いアサガオの種まき
箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は12日、休耕田に青いアサガオ「ヘブンリーブルー」の種まきをした。上古田長寿クラブ、西部花街道の会上古田支部、箕輪西小学校3年生、上古田保育園、有志が協力して作業した。
Eグループは、遊休農地を無くし地域を活性化させようと活動している。青いアサガオは昨年、上古田運動場近くの畑で栽培。今年はより多くの人に観賞してもらえるように、上古田公民館から東へ400メートル下った道路沿いの休耕田を借り、国土交通省日本風景街道の支援金で種を購入した。赤そばの花が咲くころ楽しめるように時期を考えて種まきを計画した。
今春、同じくEグループが取り組んだ休耕田利用のチューリップ園を見に訪れた西小と上古田保育園には、自分達のアサガオという感覚で楽しんでほしい-と各2アールずつ確保し、種まきに参加してもらった。
開花は9月中旬ころで約1カ月は楽しめる見込み。唐沢グループ長は、「咲いたら見事だ思う。赤そばの花を見に来る人にアサガオも楽しんでもらいたい」と期待している。 -
【記者室】ノーネクタイの勧め
6月になり、街のあちこちでクール・ビズを目にするようになった。一部の官公庁や企業でもノーネクタイが解禁となったが、全体の普及率はいまひとつのようだ。襟元の・ス締まり・スがなく見えるのが二の足を踏む原因だろうか▼ネクタイの起源は350年ほど前、欧州・クロアチアの騎兵がユニフォームとして首に巻いた色鮮やかなスカーフらしい。今では世界中で完全に男性の制服と化したが、首に長い布をぶら下げて歩くというのも考えてみればおかしな姿だ▼欧米ではともかく、高温多湿の日本の夏に首を締めていては体の熱を封じ込めるようなもので、どうにも合理的ではない。地球温暖化防止が叫ばれる今、ノーネクタイで環境対策に一役買ってみてはいかが。(白鳥文男)
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いも焼酎南箕輪会
サツマイモ苗植え作業南箕輪村に発足した「いも焼酎南箕輪会」(12人、藤沢久人会長)は11日、南殿の休耕田で焼酎用サツマイモの苗植え作業に励んだ。
南箕輪開発公社が、大芝高原温泉の開湯10周年に南箕輪ブランド作りを企画し、大芝荘の利用客で自分でいも焼酎を作り飲んでみたいという有志に声をかけ会が発足した。
初の作業で、一般住民にも参加を募り、会員と一般の約30人が、休耕田17アールに3200本の苗を植えた。約5トンの収穫を見込み、焼酎は喜久水酒造(飯田市)で造る。
上伊那産サツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰」で、昨年南箕輪村は「不死清水」の名で販売したが、今年は同会の生産したサツマイモを使用し、「大芝の華」の名で販売する。
藤沢会長は、「40歳代から80歳代まで、物好きな衆の集まり。楽しく続けていきたい」と話し、12月には試飲会も計画しているという。 -
大阿原湿原で上農生が木道整備
上伊那農業高校緑地工学科の2年生37人が12日、伊那市長谷の大阿原湿原で木製遊歩道などの修復作業をした。生徒たちはハンマーやのこぎりなどを使って古くなった木道などを取り替え。自然保護の大切さを学んだ=写真。
学校では学べないことを学んでもらおう竏窒ニ、同湿原を管理する南信森林管理署の協力を得て04年から始めた取り組み。これまでは夏休みに実施してきたが、今年は入山者がピークとなる夏を前に整備することにした。
高校生は7班に分かれて作業を実施。途中、森林管理署の職員から「この辺はもう時期モウセンゴケがでるからね」などという話を聞きながら、地元にある貴重な湿原について理解を深めていた。
大阿原湿原の標高は1810メートル。枯死した植物が泥炭化して蓄積した高層湿原で、高層湿原の中では本州最南端に位置する。約12ヘクタールの湿地帯にはミズゴケ類のほか食虫植物のモウセンゴケ、高山植物のクリンソウ、サギスゲ、コナシなどが自生。そのため南信森林管理署では1968年に木道を設置し、入山者の踏み荒らしや乾燥化からの保護に努めている。一方最近は、シカが入り込んでいる形跡も確認しており、貴重な植物への影響も懸念される。 -
図書館新イベント 館内探検
伊那市の市立伊那図書館(平賀研也館長)は11日、利用者との交流を広げるための館内見学企画「図書館島の探検」を開き、同市伊那東小学校の親子文庫会員が参加した。休館日の同図書館に児童と母親ら約40人が集合。受け取った指令書(宝の地図)をヒントに館内から目的の本を探すなどのゲームを楽しんだ。
気軽に図書館に親しんでもらおう竏窒ニ計画した新イベントで、以前から図書館見学に興味のあった同親子文庫が初参加。児童らは5人ほどのグループをつくり、それぞれが「1番大きな本」や「違う言語で書かれた同じ本」などを探しながら館内を探検した。普段は聞くことのできない笑い声が響き渡った。
児童たちは、1階の児童図書室の大型紙芝居コーナーから「大きな本」を探したり、2階のレファレンス室から参考書などの「厚い本」を探したりと奮闘。2年生の沖津瑠美ちゃん(8つ)は「たくさん絵本を見れたのがうれしかった。もっともっと本が好きになりそう」と目を輝かせた。
本探しのほか、関係者しか入室できない事務室や利用が少ない書籍が集まる「閉架書庫」の見学、図書館職員の紹介などもあった。
平賀館長は「図書館に親しみを持ってもらうのが狙い。(将来の自分のために役立つ)情報が図書館には広がっていて、それを自分で選択できることを知ってもらいたい」と話していた。
宝の地図をヒントに指令のあった本を探す児童たち -
伊南事業場防犯協力会総会
伊南4市町村の126事業場でつくる伊南事業場防犯協力会は8日、総会を駒ケ根警察署で開いた。正副会長の改選が行われ、会長には91年度から会長を務めてきた山浦義人さんに代わって南信精機製作所(飯島町)の片桐光繁さんが選出された。片桐さんは「スムーズに運営できるよう精いっぱい努力したい」と抱負を述べた=写真。
副会長5人には上伊那農協駒ケ根支所(駒ケ根市)の春日一衛さん、帝国通信工業赤穂工場(駒ケ根市)の松田良一さん、タカノ(宮田村)の鷹野準さん、鈴木プレス工業(飯島町)の鈴木良男さん、宮下建設工業(中川村)の宮下進吾さんがそれぞれ選出された。任期はいずれも2年。
駒ケ根署の山本修作署長は「管内の犯罪は減少傾向にあるがまだまだ多い。伊南6万人の安全を守るため、防犯体制を確立して事件が起こりにくい環境を整えていってほしい」と呼び掛けた。 -
家族で楽しむ萱野高原自然教室
箕輪町郷土博物館の07年度新事業「家族で楽しむ萱野高原自然教室」が10日、萱野高原で始まった。初回は昆虫の名前や標本の作り方などを学んだ。
町全体を大きな天然の博物館と考え町内各地をフィールドとしたさまざまな事業をする「町内まるごと博物館事業」の一環。豊かな自然に恵まれた萱野高原で、郷土の身近な自然に親しむ。
15組の家族が登録。第1回は「いろいろな昆虫の名前を覚えよう、昆虫採集の達人になろう」をテーマに、信州大学農学部の中村寛志教授が、標本やスライドを見せながら話をした。中村教授は「世界中の生物の4分の3は昆虫。まずは名前を覚え、次に自分で標本を作って観察しよう」とし、「標本を作るときは自分の手で昆虫を殺すことになる。自分で標本を作ることで、命の大切さが逆に分かる」とも話した。
あいにくの天気で昆虫採集の時間はわずかだったが、子どもたちはチョウや小さい虫を捕まえたり、標本作りの実演を見たり、昆虫採集でチョウ、トンボ、ガを捕まえたときに使う三角紙、甲虫類に使う四角紙の作り方などを覚えた。
教室は全4回。植物、鳥類の回は信大農学部の荒瀬輝夫准教授が担当する。 -
登内時計記念博物館「夢の時計お絵かき展」表彰式
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館(登内英夫館長)は「時の記念日」の10日、今年初めて企画した「夢の時計お絵かき展」の入賞者表彰式を博物館ラウンジで開いた。金賞から銅賞まで6人に賞状と記念品のキャラクター時計を贈った。
夢の時計お絵かき展は4月28日から6月30日まで開催。4月20日から5月8日までの募集に約200点が集まり、館内に展示している。
登内館長と職員で審査し、金賞に辰野町の辰野東小学校3年三輪竜誠君の「ロケットの発射台時計」を選んだ。銀賞と銅賞には、花が揺れる音や花の香りがする時計、音楽をイメージし楽器が出て音楽が鳴る時計、大好きなSLをカラフルに描いた時計などがあった。
表彰式では登内館長が一人ひとりに賞状と記念品を手渡し、記念撮影をした。
銀賞、銅賞受賞者は次の皆さん。
◇銀賞▽金美怜さん(東京都中野区丸山小2年)▽日比野太一君(両小野小2年)
◇銅賞▽川島大和君(西箕輪小1年)▽榊原望愛さん(伊那小2年)▽唐沢隼多君(南箕輪西部保育園年少)