-
落語と井の頭を楽しむ会
伊那市西町の漆戸醸造で23日夜、駒ヶ根市出身の落語家・昔昔亭健太郎さんを迎えた企画「落語と井の頭を楽しむ会」を開いた。市内を中心に約40人が集まり落語をたん能した後、同社の新酒などに舌鼓を打った。
「落語と酒は切っても切れない仲」と、漆戸正彦同社社長(37)が計画した初のイベント。普段は見ることのできない、酒の製造時期の蔵元を見学してもらう目的で開いたという。
健太郎さんは、酒にまつわる落語「二番煎じ」や手品などを披露。とぼけた感じの言葉づかいと、ユーモラスな豊かな表情で観客の笑いを誘った。
漆戸社長は「初めてのイベントだったが手応えを感じた。新酒の時期以外にも幅広くイベントを提案し、皆さんに楽しんでもらいたい」と話していた。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那26日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛で24日から、同店2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。26日まで。
好評につき4回目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛掛け布団、低反発まくら、ムートンラグなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
南箕輪村図書館に折り紙ひな人形
南箕輪村図書館の一角に折り紙のひな人形が飾られ、利用者の目を楽しませている。3月3日の桃の節句まで飾る。
村内在住の倉田加代子さんが作った。箱の中に入ったものや、紙皿の上に飾ったものなど5種類ある。紙の折り方によって三角形や五角形など形が異なり、一つずつ趣の違う愛らしい人形で、ひしもちやぼんぼりも折り紙で作ってある。
村内の女性が手作りした布製のひな人形も一緒に飾っている。 -
南箕輪村06年治安情勢
南箕輪村防犯協会の21日の会議で、06年の村内治安情勢を南箕輪村駐在所の山田所長が説明した。
犯罪発生状況は、伊那警察署全体では総数1048件で前年より228件減少。内訳は窃盗犯769件、知能犯52件、その他183件。南箕輪村は総数127件で前年より37件減少。内訳は窃盗犯98件、知能犯4件、その他20件。
全体では犯罪は減少したが、伊那署管内では南箕輪村、伊那市西箕輪、箕輪町は「非常に犯罪が多くなっている」と説明。村の窃盗犯の特徴として重機盗が発生し、農業や酪農などの重機、建設現場の大工道具などが盗まれていると話した。また、大芝の湯やパチンコ店などの駐車場で車上ねらいが発生しているとして、注意を呼びかけた。
交通事故状況は、人身事故が80件で前年より18件減少。死者は2人で1人増加、負傷者は98人で21人減少した。物損事故は408件で13件増加した。 -
駒ケ根市いろりばた塾
観光や文化、環境などについて自由な発想で学ぶ駒ケ根市の「いろりばた塾」が20日夜、同市東伊那のふるさとの家で開かれた。市民ら約20人が集まり、グリーン・ツーリズムの第一人者で東洋大学社会学部教授の青木辰司さんの講演「グリーン・ツーリズムの現状について」を聴いた。
田舎の風景に感銘を受けて度々英国を訪れるという青木さんは当地の様子をスライド写真を交えて紹介し「日本ではグリーン・ツーリズムが間違って解釈されていることが多い」として「緑豊かな農村地域での滞在型の余暇活動であり、物見遊山的な観光とは対極にある」と話した=写真。その上で「駒ケ根には素晴らしい自然環境があり、グリーン・ツーリズムの条件が整っている。今後の取り組みにより、将来が十分期待できる」と呼び掛けた。 -
童話作家の伊藤さん 初出版絵本を伊那市へ寄贈
伊那市東春近の童話作家伊藤八千代さん(43)=ペンネーム・咲明日花=は23日、自身がストーリーを制作した絵本「1位になりたいウサギ」を50冊、同市に寄贈した。絵本は、市内の保育園、小学校、公共図書館へ配布。伊藤さんは、子供たちに楽しみながら見てもらえることを期待している。
初めて出版した同絵本の完成に合わせ、多くの人に読んでもらいたいと寄贈。伊藤さんは、自分の子供たちに残せるものを竏窒ニ、15年ほど前から童話や詩を書き始めた。絵本は、新聞社の絵本ストーリーコンテストに応募した作品を出版社の協力で自費出版したという。
絵本は、徒競走でいつもイノシシに負けて2位のウサギが優勝を目指し、さまざまな作戦を立てる話。真っ直ぐにしか走れないイノシシの苦手なコースの起用を提案するなどしたウサギは、それでも一生懸命に走るイノシシの姿などを見て改心していく流れだという。
伊藤さんは「夢が叶った。絵本を出版できたことだけで幸せ。この本を読んでもらって、くすっと笑ったり、何かを感じとってもらえたりしてくれるとうれしい」と話している。
自身がストーリーを制作した絵本を寄贈する伊藤さん -
信大・大谷教授が食品による健康管理について講演
信州大学農学部と伊那市は22日、食品による健康の管理をテーマとした講演会を市役所で開いた。信大大学院農学研究科の大谷元教授を講師に迎え、健康維持に果たす機能性食品の役割などについて学んだ=写真。
官学連携の一環として企画した講演会。健康意識の高まりとともに機能性食品への注目が高まっていることや、農学部で食品の機能性研究が積極的に進められていることなどから、機能性食品をテーマとした。
大谷教授は、政府が認可する「特定保健用食品」が、摂取することにより目的とする保健が期待できる食品であることを説明。機能性食品にはさまざまな病気の発症を軽減することが期待されるが、食品には限界があり、病気になってからは医薬品でしか対応できないため、生活習慣病の一次予防などとして用いることが有効的であることを示した。
また、医療費負担の増額が懸念される将来に備え、政府も医療費削減手段として機能性食品を活用しようと動いているため、「機能性食品産業市場は今後一層拡大すると考えられる」と語った。 -
【記者室】食への関心
「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」基本的な生活習慣が乱れているという。伊那市のアンケート結果から、朝食を食べない小学生は1・6%、中学生は5・3%。新年度予算の中には「早寝・早起き・朝ご飯運動」の展開による食育の充実が盛り込まれる▼米の消費拡大事業として、地元の米や野菜を材料にしたファミリー料理教室があった。保育園児を持つ母親が集まり、花巻きずしなどを作って試食した。巻きずしを作ったことがない参加者もいて、のりからご飯がはみ出る場面もあったが、切り口からチューリップの柄が見えると「かわいい」と感心した▼米の粉を使ったデザートに驚きの声も。食への関心が高まり、手作りの良さが伝わる機会になればいい。(湯沢康江)
-
【NPO法人天竜川ゆめ会議代表理事 福澤浩さん】
夏は汗だくになってアレチウリの駆除。冬は寒風に凍えながらハリエンジュの伐採に取り組んでいる。
「子どものころに遊んだ天竜川の風景がいつの間にか変わってしまった。昔は河道内は石で白かったのに、今は樹木だらけ。地元の人に聞いてみてもこの状態はやっぱりおかしいという。そんな天竜川を本来の姿に戻したいんです」
県内だけでなく、下流にも活動を広げようと静岡県の浜松市にも足を伸ばして協力を呼び掛けたところ「バカじゃないか。こっちは今それどころじゃない」と言われた。聞いてみると、上流で水をせき止めるから砂が運ばれて来ない、そのために海岸の浸食が起きて困っているのだという。そこでウミガメを放流するツアーを組み、行きがけにビニール袋に砂を入れて持って行って海岸にまくなどの活動も行っている。
地元の人たちに天竜川のことをもっとよく知ってもらうきっかけにしようと、試験を行って認定証を発行する「天竜川試験」も計画中だ。
◇ ◇
駒ケ根市東伊那生まれ。天竜川で遊び、川魚やざざむしを食べて育ったが、仕事での長い外国暮らしなどで30年来疎遠になっていた。再びかかわることになったのは5年前。国土交通省天竜川上流工事事務所などが天竜川の未来像をまとめようと一般に呼び掛けてまとめた『天竜川みらい計画』策定に応募し、委員として1年半にわたって熱い議論を重ねた。『みらい計画』が完成し、会が解散したその日、素朴な疑問を仲間と交わした。
「計画はできたが、行政はこれを本当に実行してくれるのかな」。同じ思いの参加者が集まり、今後の行政の取り組みを監視していこう竏窒ニ市民団体「天竜川ゆめ会議」を結成。国、県、市町村など行政に呼び掛けて「みらい計画のその後についての座談会」を開こうとしたが、県が開催を嫌がった。
「行政のやり方に文句をつける会だろうと思われたらしい。そうではなく、市民として協力できることを話し合う場にしたいんだ竏窒ニ何度も足を運んで説得を試みました」
苦労してようやく開催にこぎつけたところ「意外なことにけっこううまくいった。行政も思いのほか協力的でね。何だ、天竜川を良くしようという考えは同じじゃないか、と分かってうれしかった」
◇ ◇
本業は土木、宅地、庭園などの設計や測量を行う会社「緑地計画」の経営者。あちこちで「仕事の方は大丈夫か」といわれるほど精力的に活動している。活発な活動があだになり、いわれのない苦情や批判、中傷を受けることもたびたびというが「メンバーが共通の思いを持ってみんなで動いているから続けてこられた。目的は自然環境を守ることなんです。たまたま川が切り口になったというだけで。夢は子どもを含めた流域の住人みんなが会員になってくれること。ごみを拾った子どもはごみを捨てないといいますからね。そうして川にも山にも昔の良さを取り戻してほしい」。
(白鳥文男) -
駒ケ根市保健補導員活動研究会
駒ケ根市と同市保健補導員連合会(和田佳代子会長)は20日夜、保健補導員活動研究会を市文化会館で開いた。保健補導員のほか、市内各地区の区長、分館長、環境美化推進連合会長など約150人が参加し、「保健補導員活動に思うこと」のテーまでグループ討議をするなどして保健補導活動への理解を深めた。参加者は「区や自治会に入っていない世帯への対応が困難」「任期2年はとても大変」「市民の健康づくりの担い手としてもっと活動を広げるべき」などの意見を交わしていた=写真。
市の担当者から06年度の循環器検診の結果やメタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)などの状況が報告された。 -
絵画サークルアカシア展
箕輪町の絵画サークルアカシア(15人、押野正則会長)は、第29回作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。会員の力作に、センターを訪れた人が関心を寄せて見入っている。
センターでの展示会は年1回。広く住民に見てもらうと同時に、仲間の作品を並べることで見えてくる個々の欠点などを学ぶ勉強の場にも位置づけている。
展示作品は仙丈や経ヶ岳、サークルのスケッチ旅行で訪れた愛知県吉良町の海などの風景画、裸婦や留学生などを描いた人物画、バラやラン、果物などの静物画で、会員8人が1人3点から5点、近作を出品した。
基礎を中心に学び合い、中にはサークルの枠を超えて活躍の場を広げている人もいる。「個性を生かして先生から指導を受けている。同じ目的に向かって協調しながら和気あいあいと楽しんでいる」と押野会長。会期は3月4日まで。多くの来場を呼びかけている。 -
女団連ファミリー料理教室
伊那市の女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長)は22日、伊那市生涯学習センターでファミリー料理教室を開いた。保育園児を持つ保護者約30人が花巻きずしなど3品を作って試食した。
料理教室は米の消費拡大事業の一環で、10年以上続く。子どもの食育として市内28保育園の保護者代表を対象に、2回に分けて指導する。
メニューは花巻きずし、米の粉を使ったこめっこフルーツ、大根やニンジンなど具だくさんのジャガイモのすいとん汁。
女団連の一つ、食生活改善推進協議会伊那支部から作り方を学んだ会員10人を講師に、参加者は地元産の米や野菜を使って手際よく調理した。
富県の仲村淳子さんは「花巻きずしは、ご飯が出ないように巻くのが難しかった。見た目がきれいで、子どもが喜びそう。米の粉のデザートもインパクトがある。家でも作ってみたい」と話した。
試食時には、JA上伊那職員から地産地消などの話も聞いた。 -
「かわこんinみのわ」で行政と住民が意見交換
天竜川の整備や利用などをテーマに行政と住民が意見を交わす懇談会「かわこんinみのわ」は21日夜、同町の松島コミュニティーセンターであり、約60人が参加した。昨年の7月豪雨災害の被害を受け町民らは、安心・安全で、親しみを持てる河川の将来像について語らった=写真。
5回目となる今回は、国土交通省天竜川上流河川事務所と町の共催。かわこんは、同事務所が管内の住民の意見を直接聞き、今後の行政活動の参考にする目的で始まった2年目の取り組みで、同町では初めての開催となった。
懇談会では、参加者が「整備や利用で気になること」をテーマに、ワークショップを開いた。災害を後世に伝えるための公園の建設、川に親しみを持つためのジョギングコースやベンチの設置などの意見があった。
今後に向けて自分たちでもできることとして、外来植物や河川内に繁茂する立木の駆除、ごみ拾いなどの河川周辺の環境整備の活動も提案。参加者の一人は「自分たちの川をきれいにするボランティア精神が必要」と訴えた。
町は、豪雨災害による天竜川の堤防決壊の教訓を後世に伝えていこう竏窒ニ、松島区、同事務所、県伊那建設事務所による「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」を14日に発足したことを報告。災害経験の伝承に向け、災害現場にモニュメントを設置するなど説明し、町民の入会を呼び掛けた。 -
南箕輪村輪の会
信大生を講師に調理実習南箕輪村輪の会は20日、信州大学農学部の学生を講師にお菓子作りの実習で交流した。
農学部の05年落葉松祭に輪の会が農産物販売で参加したのをきっかけに交流が始まり、学生が輪の会の研修会にも参加している。
調理実習は毎回、会員が講師になって仲間に教えているが、会員皆が学ぶ機会を-と考え、信大生に講師を依頼した。
今回のメニューは、南箕輪村産のリンゴとブルーベリーで簡単にできるジャム、ケーキとクレープ。学生と一般も含め12人が参加した。
「おっかなびっくり講師を引き受けた」という学生4人は、ジャムに合うお菓子を考え、会員が普段あまり作らないと思われるケーキとクレープを選び、事前に作って練習をしてきたという。会員と一緒にリンゴを切るなど手際よく調理に取り組んでいた。
学生の三浦史織さんは、「輪の会との交流は刺激にもなり、いい財産になっている」と話していた。 -
十二天の森案内板設置
駒ケ根市にある平地林「十二天の森」の敷地内の地理が分かりにくいとの市民からの苦情が市民団体「十二天の森を守る会」(城田嘉一会長)に寄せられたことから同会が市に要望し、共同で製作に当たっていた案内板が完成し17日、現地で設置作業が行われた=写真。同会の会員約30人のほか、近くの駒ケ根工業高校の生徒も応援に加わり、スコップなどを使って案内板をしっかりと土中に埋め込んだ。
製作した案内板は10枚。森の中の要所要所につけた1縲・0の通し番号の場所ごとに専用の案内板を設置した。参加者は、大人も子どもも見やすいようにと案内板の高さを約1・5メートルにそろえたり、案内板の向きが地図の方向と食い違わないよう気を使いながら丁寧に作業した。
城田会長は「微力だが、森を訪れる人たちの役に立ってくれればうれしい」と話している。 -
村役場職員互助会が松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村の役場職員互助会(理事長・加藤久樹助役)は20日、大芝高原のアカマツを松くい虫被害から守るため森林セラピー協議会が取り組む松くい虫対策募金に、5万6171円を寄付した。
「職員として率先して取り組もう」と、理事会に諮り、寄付を決め、500円程度を目途に各職場ごとに集めた。
寄付金を受け取った森林セラピー協議会の大熊恵二会長は、「職員の皆さんから尊い寄付をいただいた」と感謝し、「活動が村全体に広がって、村民の森として、村民が守り育てることができれば理想だと思っている」と話した。
募金は、互助会分を除き現在までに19万2072円寄せられている。 -
箕輪町木下長寿クラブコーラス部
若々しい歌声が響く。歌集を手に、周囲の人が関心するほどの声量で、童謡唱歌を歌う。
2000年、箕輪町長寿クラブ連合会の女性部総会の発表で、木下長寿クラブは3つのコーラスグループを作って歌った。3グループが個々に活動していたが、翌01年にコーラス部として一つになった。最初は18人だった仲間も年々増え、今は56人になっている。
例会は木下公民館で毎月1回。毎回40人を超える仲間が集まり、1時間20分ほど練習に励む。地元木下の魅力が詰まった「木下讃歌」をまず歌い、それから童謡唱歌、抒情歌を歌う。歌集「心のうた 日本抒情歌」から、月や季節にあった曲を選び、10曲近くを練習する。歌うだけでなく、曲ができたきっかけや背景などのエピソードも学ぶ。
練習後は床に丸くなって座り、各自が持参した湯飲みでお茶を飲みながら歓談する。この茶話会も、楽しみの一つになっている。
町内の長寿クラブでコーラス部があるのは木下のみ。発足5年目には、上伊那郡長寿クラブ連合会の表彰を受け、伊那市生涯学習センターで歌ったこともある。
長寿クラブ、区、公民館などの行事でステージに立つ機会も多く、「忙しいくらい」に活動している。例えば公民館の文化祭は秋に開くため、秋の歌を中心にするなど皆で選曲し、歌声を響かせる。
「歌の好きな人ばっかり。趣味を持つことはいいことだし、歌うことは健康のためにもいいと言われる。家に居たら声は出せないけど、ここに来ると何もかも忘れて楽しんでいる」と唐沢照子部長はいう。
「昔覚えた歌だから、歌っているうちに思い出したりして懐かしい」「一月に一度だけ、楽しんでやらせてもらっている」。例会に「バスに乗って“通勤”してくる」という人もいるほどで、歌と茶話会と仲間に会うことを楽しみに、活動を続けている。
以前は2階の部屋で練習していたが、区が1階の和室にじゅうたんを敷き、パイプいすを用意。電子ピアノも購入して、活動しやすいように支援した。
女性のみのコーラス部だが、相談役を務める松本日出男さんは、「とにかく声が若くて、熱心で、皆関心している。友愛の気持ちがあるから、続いているんだね」という。
ステージを見た人から、こんな提案があった。「せっかく上手に歌ってるのに、何か皆で巻いたりしたらいいのでは」。これからは、そろいのスカーフを巻いて、ステージに立つ。(村上裕子) -
上伊那郡内の中学校でインフルエンザ様疾患の集団発生
県は20日、上伊那郡内の中学校でインフルエンザ様疾患の集団発生があったことを発表した。
20日現在、2年生2クラス66人のうち35人が疾患を訴え、うち22人が発熱などの症状で欠席しているため同校では21、22日、この2クラスを学級閉鎖する。
保健所では患者の検査や関係機関に感染予防の周知徹底を図っており▽帰宅時のうがい、手洗い▽栄養・睡眠を十分にとること▽室内は適度な湿度を保つこと▽人ごみに出かけることを避け、外出時はマスクを着用すること竏窒ネどを呼び掛けている。 -
災害時の在住外国人の安全確保を考える「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会
災害時における在住外国人の安全確保を目的とする「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会が20日、伊那市役所であった。各市町村の国際交流ボランティアや防災担当者など約20人が集まり、緊急時、いかにして在住外国人に迅速な避難を促すかなどを話し合った。
昨年7月の豪雨災害を機に、各関係者が言語・文化面の違いがある在住外国人の緊急時における対応策が必要であることを認識。この共通の課題を市町村の枠を超えた協力関係の中で検討しようと竏窒ニ伊那国際交流協会(若林敏明理事長)の呼び掛けのもと、行政関係者などが集まった。
この日は、7月豪雨時におけるそれぞれの対応から、今後必要とされる取り組みについて検討。言葉の問題もあるが、在住外国人の中には「避難」という行為そのものへの認識がないこと、情報を理解していても、実際にどうして避難しなければいけないかと疑問に思う人などがおり、伝えた情報を実際に行動に移してもらうための取り組みが必要であることを認識した。 -
年間15件減、40件以内に抑止を、宮田村交通安全祈願祭
伊南交通安全協会宮田支会(橋爪利夫支会長)は18日、安全祈願祭をJA宮田支所で開いた。宮田村内では昨年交通事故が急増し、同支会は活動を強化。今年は人身交通事故を昨年比で15件減と目標を明確に打ち出し、関係機関に協力を求めた。
昨年の村内の交通人身事故は55件で前年比37・5%増。そのうち高齢者が関わったのが20件で、前年よりも8件も増えた。
安協役員や区、安全運転管理者協会、村、警察など関係者約50人が参列した祈願祭で、橋爪支会長は目標を明確にして対策に乗り出すと言及。
「15件減の年間40件以内に抑止する」と話し、目標を立てるなかで活動を展開していくと示した。
村内1月の交通人身事故は3件で前年同期比6件減。しかし、2月に入って増加の兆しもみられ、春の交通安全運動に向けてさらに連携を深めて取り組んでいく考えだ。 -
中アの植生復元を新たな場所で
中央アルプス木曽駒ケ岳周辺の植生復元に関する検討会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。大学教授、高山植物保護協会、市町村などの関係者ら約20人が出席。本年度実施した植生復元作業の実施状況などを報告し、来年度の作業場所の選定などについて話し合った。
植生復元作業は、中部森林管理局(木曽郡)の木曽森林環境保全ふれあいセンターが04年から始めた事業。登山者の踏み荒しによる高山植物の荒廃を防ぐため、同年度に候補地を選び、ボランティア団体と共に植物の種が活着しやすく、土砂の流動を防ぐ、ヤシの木などの「植生マット」を敷設している。
06年度は、05年度に引き続き、乗越浄土から北西にある天狗荘に隣接した区域(宮田村)で植生マットを敷設。本年度は、作業個所周辺から採集した種(イワツメグサ、ミヤマアシボソスゲなど)の播種もした。
検討会では、予定された区域での作業は今年度で終了したとし、来年度からの新たな作業個所として、乗越浄土から伊那前岳へ東側へ伸びる登山道沿いの場所を検討することに決めた。
05、06年度に作業した場所の実施効果が得られたかを調べる「モニタリング調査」を長期継続的に実施しながら、植生マットの敷設、ロープや看板の設置などで登山者の踏み荒らしを啓発していきたい竏窒ニした。
昨年9月に実施したヤシの木の「植生マット」の敷設作業 -
南箕輪村公民館「布草履作り講座」
南箕輪村公民館は17日、物作り体験会「布で草履を作ろう」を公民館で開いた。27人が不要になった布を編んで熱心に布草履を作った。
昨年10月に開き好評だったため、再び開講。製作に時間がかかるため2回の講座で、昨年と同じく田畑在住の藤沢弥栄子さんが指導した。
藤沢さんは、祖父母が炉辺でわらじを作っていたのを思い出し布で作れないかと考えたところ、雑誌で作り方を見つけ、自分なりの編み方を考えてアレンジした。「日本に一つしかない布草履ができる。布の再利用にもなる。家族のためにも作ってあげて」と話した。
参加者は、土台作りから挑戦。足の指や木の台にロープが4本になるようにかけ、ロープの間を布を上下交互に通して編んでいく。布の締め具合や草履の幅を少しずつ広げる加減などが難しく、講師に聞いたり、仲間同士で確認しながら編んでいた。 -
勤労青少年ホームでやさしい経済学講座
日常生活の中にある経済を分かりやすく学ぼう竏窒ニ、伊那市の勤労青少年ホームで14日、後期講座の一つ「あなたと私のやさしい経済」があった。ファイナンシャルプランナーで株式会社ウィンの代表・尾川喜郎氏を講師に迎え、世界経済の動きが自分たちの生活にどのような影響を与えているのかなどを学んだ=写真。
経済問題は日常生活の中でも注目ニュースとして取り上げられているが、専門用語も多く、「難しい」と考える人が多い。そこで今回同ホームでは、簡単な経済学を学ぶ講座を企画。より生活に身近なテーマと関連付けて学ぶことで、興味も持ちながら理解を深めてもらおう竏窒ニ考えた。
2回目のこの日は、日本銀行の役割や通貨の価値が貿易関係に及ぼす影響などを学習。尾川さんは、日銀が一般の銀行にお金を貸し出したりする「銀行のの銀行」になっていることを説明。日銀は一般の銀行などにお金を貸し出す時の利率(公定歩合)が、普通の銀行が一般の人にお金を貸し出す時の利率に反映されるため、日銀は景気動向に応じて利率を管理しているが、利率が自由化されてからは短期金融市場からお金を借りる銀行が増え、一般の銀行の利率が公定歩合に左右されなくなった竏窒ネどと解説した。 -
【記者室】ゲートボールで健康長寿
南箕輪村の98歳の女性が、日本ゲートボール連合表彰で健康功労賞を受賞した。スティックを握る姿は若々しく、全く年齢を感じさせない。「丈夫な人」と仲間が太鼓判を押すほどで、本人も「ゲートボールのおかげで健康が保てる」と話していた▼村の連盟によると、ゲートボールは体を動かし、頭も使うのでとてもいい運動のようだ。女性も「過激でなく老人に一番いい運動」と主治医に言われて、30年近く続けてきたという▼どんな運動がいいかは人それぞれだが、何よりも楽しく継続することがいいのだろう。「健康なら、家にじっとしているのはよくないから」。何か運動でも…と思うだけで、行動に移していない自分とは大違い。人生の大先輩に学ばなければ。(村上裕子)
-
田畑区民親ぼく体育大会
南箕輪村公民館田畑分館(中村栄三分館長)の冬季区民親ぼく体育大会が18日、村民体育館であり、区民100人余が体操やゲームなどを楽しんだ。
区民相互の親ぼくと冬場の健康増進を目的に、恒例行事。今井愛子パッショングループを講師に、子どもから高齢者まで大勢が体を動かして、運動不足の解消に励んだ。
ゲームは、大きなボールをテニスラケットに乗せ、数メートル先の地点を折り返すリレーを5班に分かれて競った。 何度もラケットからボールを落としてしまうなど悪戦苦闘しながらも必死に次の人へリレー。喜んだり、悔しがったりと全員で楽しみ、心地良い汗を流していた。 -
箕輪町郷土博物館で親子機織り体験会
郷土の身近な伝統技術に親しんでもらおうと、箕輪町の町郷土博物館で18日、親子機織り体験会があった。来月のひな祭りを前に、参加した7組約20人がひな人形の着物を織った。
博物館の展示品を鑑賞してもらうだけでなく、実際に体験してもらいたいと企画。一般に呼びかけた昨年に続き2回目で、今年は親子のふれあいの機会にもした。
博物館所蔵の機織り機を複製した簡易機織り機で、縦糸に木綿糸、横糸に毛糸を使って作業。参加者らは職員から指導を受けながら、機に張られた縦糸に横糸を左右から繰り返し通して、丁寧に織り上げた。
人形は職員が事前に用意した手づくり。淡い色を塗ったキッチンペーパー5枚を胴体の綿棒に重ね着させ、その上に参加者が織った色鮮やかな布を着せた。顔となる綿棒の先端には烏帽子や冠をつけて、男びなと女びなに仕立てた。
祖母と一緒に体験した小学4年の女児(10)は「前に1度やったことがあって楽しかったから参加した。経験しててもやっぱり少し難しい。100点中50点ぐらいの出来栄えかな」と話していた。 -
そばで隣近所が絆深め、大田切ソバ打ちの会
宮田村大田切区の有志でつくる「大田切ソバ打ちの会」(小澤重喜代表)は18日、新年初めてのそば打ちを同区集落センターで開いた。子どもから大人まで約40人が参加。そばを通じて、隣近所が交流を深めた。
同会は希薄になりつつある住民交流のきっかけづくりにと、村の地域づくり支援事業の助成も受けて2004年に発足した。
この日はいくつかの班に分かれて、そば打ち。酒井昌子さんら名人の手ほどきを受け、そばがき作りにも挑戦した。
出来立てのそばは、持ち寄った漬物や手作りコンニャクとともに舌鼓。大人は酒も酌み交わし、楽しげな会話が響き渡った。 -
天竜川の魚保護へカワウ一斉駆除
天竜川漁業協同組合は18日早朝、上伊那の天竜川、三峰川で、カワウの一斉駆除をした。カワウの飛来数が多くなり川魚への被害が深刻になったため、03年度から上伊那猟友会に依頼している駆除。この日は、同会員約110人が伊那、駒ヶ根市と辰野、箕輪町の4市町で計40羽を捕獲した。
有害鳥獣捕獲の申請を受けた、上伊那地方事務所林務課によると、カワウが飛来するようになったのは1993年から。日本野鳥の会の調査では、03年の480羽がピークで、昨年12月は280羽を確認した。これまでの捕獲数は、白鳥が飛来した昨年度を除き、03年度は39羽、04年度は48羽だったという。
カワウが好物としているウグイの漁獲量は、同組合によると、94年の年間35トンから05年は0・8トンへ減少。高齢化などによってウグイ漁をする人が少なくなっていることもあるが、漁獲量は年々減少していっている。
本年度は、11日縲・月31日が捕獲期間で、18日が捕獲の初日となった。同猟友会は今後、捕獲定数(120羽)の残り数を考えながら、各支部単位での捕獲を実施。期間中の一斉駆除も様子を見て行いたいとしている。 -
中央アルプス千畳敷で「純白の結婚式」
中央アルプス駒ケ岳の千畳敷で17日「純白の結婚式」が行われた。辺り一面雪に覆われた標高2610メートルの白銀の世界で、2組のカップルが親族らに見守られながら真紅のバージンロードを進み、手作りの雪のチャペル前で指輪を交換して永遠の愛を誓った=写真。
挙式したのは滝澤勉さん(24)恵美さん(26)=駒ケ根市=と、金子治さん(35)智子さん(35)=静岡県浜松市=の2組のカップル。新郎新婦は「一生の記念になった。幸せです」「寒かったが、大自然の中での挙式という念願がかなって満足」とそれぞれ笑顔で話した。
東には遠く富士山が望めるほどの好天に恵まれ、気温も例年よりかなり高めの氷点下4度と穏やかな日和となったが、それでも時折強く吹く風は刺すように冷たく、2人の新婦はウエディングドレスからのぞく肩や腕にワセリンを塗ったり、衣装の下に使い捨てカイロをいくつもしのばせるなどの防寒対策をとっていた。
千畳敷での結婚式は5年目。駒ケ根市観光協会が毎年4月縲・0月に一般から希望者を募集して行っている。 -
協働のまちづくり講演・報告会
市民有志により昨年8月に発足した「こまがね市民活動推進会議」(愛称きらめき15)は16日、講演会と活動報告会を市文化会館で開いた。同会が市民団体や自治組織を対象に行ったアンケートの結果報告や先進地視察の報告などが行われたほか、基調講演として名古屋大学大学院法学研究科教授後房雄さんを招いての講演「協働のまちづくりとは何か」が行われた。市民ら約100人が参加し、協働のまちづくりへの今後の取り組み方などについて考えた=写真。
144の市民団体を対象に行ったアンケートの結果報告では、各団体が抱えている課題として、新しい参加者が増えない、活動経費が不足している竏窒ネどが多かったことや、活動を広げるための方法として、ほかの団体との連携を深めることや勉強会、人材育成などが必要竏窒ニ考えている団体が多いことなどが報告された。
同会は市が04年に委嘱した「第1回駒ケ根改革と創造へのまちづくり推進市民会議」委員30人のうちの有志15人が集まって発足。将来の市民活動の中心となる市民活動支援センター設立に向け、その基盤づくりとなる実態調査や啓発、援助などの活動を行っている。