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川を美しくする集い
伊那市の第19回川シンポジウム「川を美しくする集い」(市・実行委員会主催、伊那毎日新聞社など後援)が9日、市生涯学習センターであった。小学生や自然環境団体など約300人が体験・研究発表、講演会などを通じ、身近な河川環境を考えた。
体験・研究発表では、アマゴの放流や水質調査などに参加した小学生7人のほか、伊那西小学校6年生などが活動を報告。
高遠小4年西組は、水質検査や砂防えん堤の見学など川に親しみ、川に学んだ活動を交え「三峰川のごみ拾いをして、きれいにしたい。カヌーも作って乗りたい」と話した。
そのあと、日本蜻蛉(とんぼ)学会長の枝重夫さんが「川のトンボ・池のトンボ」と題して講演。ムカシトンボ、ルリイトトンボ、ミヤマカワトンボなどの写真をスクリーンに映し出し、羽化や産卵など生態を紹介した。市内新山の「トンボの楽園」の生息調査に当たった枝さんは「指標昆虫のハッチョウトンボだけでなく、他のトンボもたくさんいる。大切に守るべき」と話した。 -
「水と健康医療器具体験会」 ベル伊那で11日まで
健康医療器メーカー協賛による「水と健康医療器具体験会」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
安全でおいしい水をつくるアルカリイオン整水器や最新鋭のマッサージ器など数種類の器具を展示販売。細胞を活性化する「家庭用ラジウム温浴器」などもあり、インストラクターが実験を交えながら説明する。
今回は人気商品の乗馬感覚で筋肉トレーニングができる健康器具「座・む縲恃n」も出品。コースによって運動量も調節でき、内ももの筋肉、腹筋、背筋の3個所を鍛えれる。
アルカリイオン整水器の水は健康、料理、美容などに使えるなど他用途。切り替え一つで、ノロウィルスやインフルエンザなどを除菌した「衛生水」としても利用できる。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
駒ケ根市第2回男女共同参画講座
駒ケ根市教育委員会は7日夜、06年度男女共同参画推進講座の第2回を駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。講座生61人のうち約40人が参加し、市教育委員会子ども課子育て家庭教育係長の吉澤一義さんの講義「協働による子育てのまちづくりを目指して」を聴いた。
吉澤さんは子どもたちが危ないといわれる現状について「変わったのは子どもたちではなく、大人を含めた環境」とした上で「地域全体で、できるだけ多くの目で子どもを育てていくことが大切」と訴えた=写真。
講座は11月2日までの全6回。月2回の割で各界の講師による講義や実習、ワークショップなどが行われる。 -
かんてんぱぱでELLESコラボレーション10人の女性による展示・発表会
子育てや家事に励む傍ら、自身のやりたい事続け、さまざまに活躍する女性たちによる「ELLESコラボレーション10人の女性による展示・発表会」が8日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。パッチワークやトールペイントなど、女性ならではの感性が生きた作品の数々と、ピアノ演奏、煎茶でのもてなしなどといった体験会が、訪れた人たちを楽しませている。
展示会を企画したのは伊那市と南箕輪村の女性10人。それぞれ結婚以前から続けている活動を持ち、今では個人で教室を開くなどして活躍している。
会場には、パソコンを使ってプリントした手提げバッグやうちわ、国内産木材で一つひとつを手作りした素朴な積み木、心を和ませる一言が書かれた書など、さまざまな作品が並んでいる。
代表の丸山田真子さんは「10人それぞれが素晴らしい作品や発表をしている。それぞれに良さを感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。11日まで。
また会場では、ビーズやトールペイント、パッチワークなどの手作り講座があるほか、煎茶のお茶席、ピアノ発表などもある。
各時間は次の通り。
◇ビーズ講座=8日午後2時、午後3時からの2回。費用800円
◇トールペイント講座=8日午後2時からと9日午前10時からの2回。費用500円
◇パッチワーク講座=9日午後1時から。費用千円
◇ビーズ講座=10日午前10時、午前11時からの2回。費用800円
◇くるみボタンでポニー作り(ヘアゴム)=10日午前10時、午前11時からの2回。費用500円
◇ピアノ発表会=10日午後1時半から
◇お茶席=9、10日の午前10時から、45分置きに実施(昼食時は除く)。9日は午後3時15分、10日は午後12時半まで。費用500円。 -
はら美術、きたっせで第2回一枚の繪伊那大絵画展
伊那市旭町のはら美術は8日から、第2回一枚の繪竏宙ノ那大絵画展竏窒A伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いている。巨匠から新鋭まで多彩な作家70人による日本画や洋画、約150点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
きたっせのオープン記念として始まった絵画展で2回目。地元に縁の深い作家から世界を舞台に活躍する作家まで、さまざまな作家の作品を一度に見られる絶好の機会ということで、昨年も好評だった。
今年はシルクロードをテーマとして数々の作品を描いている洋画家・多田博一さんの特設コーナーを設置。新作を中心とした約30点と、今回の絵画展に合わせて描いた地元風景画を並べた。シルクロードをテーマとする作品には、突き抜けるような紺碧(こんぺき)の青空と広大な砂漠の対比が美しく、そこにある自然の厳しさも伝える。また、そこで生活を営む人々の姿は、たくましさと郷愁を感じさせる。
大町市出身の若手作家・桶田洋明さんの特設コーナー「花と女性像竏窒ォらめきと透明感」もあり、女性の柔らかい表情と花の美しさを繊細なタッチでとらえた作品が並んでいる。
多田さんは10日まで、桶田さんは11日まで来場している。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時まで)。11日まで。来場者には特製アートカレンダーを贈呈する。 -
記者室ネコ
我が家に白と黒の斑の子猫が迷ってきた。新聞紙上や犬猫病院のお知らせコーナーにも載せてもらったが、飼い主が現れる気配はない。当の子猫は家猫2匹を尻目に堂々とえさを食べ、外でサンマを焼いていると、すりすりしねだる。よほどかわいがられて育ったのか、態度の大きさ、なれなれしさに、家人も家猫もあ然。カメラを向ければ、カメラ目線▼知人宅でも猫を3匹が飼っているが、親猫が野良で、その子どもが2匹。何年も飼っているのに、人を見るとさっと逃げ、家人でも抱かれない▼子供時代の生育環境は、その後の人生に大きな影響を受けるのは人も猫も同じらしい。「氏より育ち」の例えもある。それはともかく「誰かこの子のおうちを知りませんか」(大口記者)
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天竜せせらぎロードプロジェクト
天上河川事務所に護岸整備計画を提出箕輪町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと取り組む住民有志の会「天竜せせらぎロードプロジェクト」(小池茂治会長)は5日、河川を管理する国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)に護岸整備の計画案を提出し、説明した。
計画案は、プロジェクトの運営委員会がまとめた素案を、8月31日の第4回会議で承認した。内容は▽未舗装部分の舗装▽ベンチやあずまやの設置▽北小河内排水処理場近くへのトイレ設置▽桜や花桃などの植栽▽箕輪橋と十沢橋の2カ所で橋の下を潜るアンダーパス道路の整備-など。
小池会長、副会長の唐沢文生さんと小林ふさ子さん、事務局2人が訪れ、地図などを使いながら計画案を説明した。
今後は、計画案の事業が実施可能かどうか天竜川上流河川事務所の回答を待って、活動を協議していく。 -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会は6日夜、村役場で会議を開き、「秋の全国交通安全運動」の取り組みなどを協議した。
秋の全国交通安全運動は21日から30日までの10日間。「高齢者の交通事故防止」を運動の基本に▽夕暮れ時と夜間の歩行中と自転車乗車中の交通事故防止▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽重大事故につながる飲酒運転の撲滅-を重点に掲げる。
村内の取り組みは、村が交通安全人波作戦を21日午前7時から春日街道の上伊那貨物事務所前でやるほか、広報活動、シートベルト着用率調査をする。区と村交通安全協会は21日午前7時から交通指導所を春日街道に開設。23日午後2時から、大型バイクによる村内1周交通安全パレードもある。区、村安協、小・中学校PTA、保育園保護者会で期間中に登下校時間に合わせて街頭指導もする。 -
駒ケ根市ネパール訪問団参加者募集
ネパール・ポカラ市との国際協力友好都市協定締結5周年の記念事業として駒ケ根市とネパール交流市民の会(塩原順四郎会長)はポカラ、カトマンズなどへの訪問を企画。一般からの参加者を20日まで募集している。参加資格などは特にない。
旅行日は11月11縲・9日の9日間。行き先はネパールのポカラ、カトマンズ、タイのバンコクで、費用は1人約28万円の見込み。募集人員は30人で、7日現在の申し込み数は9人。市によると、一時危険視されたネパールの政情は今のところ安定している。同事業の一環として8月に駒ケ根を訪問する予定だったポカラ市の代表団の来駒は直前になって急きょキャンセルになっているが、原因は訪問団員の選抜方法などをめぐるトラブルのためで、同市への訪問には特に問題はないという。
問い合わせは市役所内ネパール交流市民の会事務局(TEL83・2111)へ。 -
【記者室】徳山高専事件実名報道の是非
山口県の徳山高専で女子学生が殺害された事件の容疑者(19)の実名と顔写真を掲載した雑誌が7日発売された。「自殺、再犯の恐れもあるのに顔写真もない指名手配とは」などの見出しがついている▼一見もっともらしい理由のようだが、ただ販売部数を伸ばしたいだけにも見える。この出版社は過去にも同様の報道を何回か繰り返してきたからだ。言うまでもなく20歳未満の容疑者の実名報道は少年法で禁止されている▼確かに現行の少年法に疑問を感じる人は多い。20歳未満は本当に少年なのか。殺人でも万引きでも一律に匿名というのはおかしくないか竏秩B世界を見ると成人の刑法の適用年齢は18歳前後が多い。引き下げを検討する時期に来ているのかもしれない。(白鳥記者)
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紀子さま 男の子出産で上伊那に喜びの声
秋篠宮妃紀子さまが6日、男の子を出産した。上伊那の大型店などで出産を祝う言葉がはり出されたり、地域住民から「少子化に歯止めがかかる」など期待を込める声が上がっている。
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、秋の行楽や運動会シーズンに合わせてセールを展開中で、今のところ出産祝いセールの予定はないが、入り口に「皇孫殿下のご誕生を祝し、心よりお慶び申し上げます」と社員一同の祝いの言葉が掲げられている。
地域住民からも喜びの声が上がり、伊那市西春近の女性(61)は「本当におめでたいですね。すこやかな成長をお祈りします」。
伊那市西町の田畑みき子さん(59)は「よかったですね。男の子だったので、雅子さまのプレッシャーもなくなったのでは」と皇太子妃を気づかった。
飯島町親町の下平憲夫さんは「親王さまで本当によかった。皇孫誕生による経済効果や、少子化に歯止めがかかるのではと期待している」。
政府が女系天皇を認める皇室典範の改正を見送る方針を固めたことに対し、荒井の男性(83)は「先送りしないで、検討していったほうがいいのではないか」。
中川村飯沼の坂下寿子さんも「男子でよかったと、ほっとしている人も多いが、これで問題が根本的に解決したわけではなく、先送りされただけ。今後も慎重な審議が必要」と話した。 -
伊那公民館女性教室押し花絵クラブが作品展
伊那公民館女性教室「押し花絵クラブ」(伊藤三恵代表)の作品展は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。身近な場所で採取したサクラ、ユリなどの草花を使い、メンバー17人が一人2点ずつの計34点を出品している。
公民館事業の女性教室で学習するクラブの一つで、7年目を迎える。押し花絵インストラクターの野沢伊代子さん=伊那市=を講師に月2回の教室で学習。同ギャラリーでの作品展は3回目で、本年は新クラブ員4人も加わり、デビュー作品も並ぶ。
作品はそれぞれが一品ずつ、今年の干支(えと)の「犬」を題材に展示した。「ワンちゃんの目鼻、口の置き所で表情も変るので、作っていて楽しい」と伊藤代表。メンバーらの個性豊かな力作が会場を彩っている。
野沢さんは「花の命をいただき、大事に一つ一つの作品を作っている。それぞれの個性豊かな作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
手良保育園の園児がポニー体験
大型動物に触ってみよう竏窒ニ6日、伊那市手良保育園(間山静園長)の園児78人が、手良地区の酪農家・酒井秀明さん(34)が飼育しているポニーや子牛と触れ合った。
園児の保護者の一部から「子どもをポニーに乗せてほしい」という要望を受けた酒井さんが、園での体験を持ちかけて実現した。乗馬の順番を待つ間に触れ合ってもらおう竏窒ニ6月に生まれたばかりの子牛も同行した。
ポニーには、全園児が順番に乗馬。ほとんどの園児はポニーや子牛に初めて接したが、恐がることはなく、「優しい」「かわいい」と興味津々でポニーや子牛と触れていた。
中央酪農会議の酪農教育ファームとして、小学校などで食や命の大切さを伝えている酪農体験イベントをしている酒井さんは「今は回りにこういう生き物がいないから、なかなか触れ合うことができない。搾乳体験を通して“牛乳は冷たい”と考えていた児童が、本当の牛乳は温かいということを知ったりする。食べ物がどうやってできるかを知ると、食に対する意識も変わる」と話していた。 -
三峰川みらい会議、改めて三峰川の治水を検証する会を10日に開催
三峰川みらい会議の水チームは10日、7月豪雨により様変わりした三峰川の現状を通して、今後の利水と治水、環境などのあり方を考える検証会する。関心のある一般に参加を呼びかけている。
各地で多くの被害が発生した7月豪雨は、三峰川でも多大な影響があり、大量の流木の発生、左岸側のサイクリング・ジョギングロードの流出などをもたらした。水チームは、三峰川における今後の利水や環境保全などを考えていくには、変化を十分に知る必要があると認識。検証会を急きょ企画した。今年4月に完了した「自然再生事業」の現場や、サイクリング・ジョギングロードの欠損個所などを見ながら、今後の整備計画に生かしていきたいとしている。
三峰川右岸に集合後、約2時間かけて合流点から高遠ダムの下までの両岸を見て回る。集合時間は午前8時。少雨決行。
参加申し込み・問い合わせは検証会事務局(TEL090・4094・2870)若林さんへ。 -
「リーン、リーン」秋の音響く
「リーン、リーン」竏秩B伊那公民館の武田登館長が飼育するスズムシが今年も羽化し、館内に鳴き声を響かせている。同公民館で風物詩となっている秋の音色は利用者にとって・ス清涼剤・ス。澄んだ声は10月下旬まで楽しめそうだ。
今年は残暑の影響で羽化は遅く、成虫になったのは例年より20匹ほど少ない約80匹。毎年、盆過ぎには鳴き始めていたが8月下旬にずれ込んだ。武田館長は「鳴き出してくれて嬉しい」と胸をなで下ろしている。
朝夕や涼しい日には、雄たちが心地よい羽音のアンサンブルを披露。公民館を訪れる人たちは耳を澄ませ、声に聞き入り、遅い秋の到来を実感している様子だった。
伊那公民館では希望者にスズムシをプレゼントしている。問い合わせは(TEL78・3447)へ。 -
南箕輪村消防団救護班
県赤十字救急法大会に向け訓練南箕輪村消防団の救護班が、第19回長野県赤十字救急法競技大会(9日・駒ヶ根市民体育館、日本赤十字社長野県支部主催)に出場する。大会を間近に控え、団員が訓練に励んでいる。
大会は、講習会で学んだ救急法の知識・技術を再確認し、広く県民に赤十字救急法を普及するため、2年に1回開く。
村消消防団救護班は18人(内女性6人)。救急法救急員を含むチームの1部一般の部に3チームが出場する。1チームは3人。軽傷と重傷各2問が大会当日に与えられ、傷病者への対応、救護の手順、正確性などを競う。
日ごろ、月2回の訓練をしているが、大会に向け8月21日から2日に1回に増やし、4日からは大会前日まで毎夜、南箕輪小学校地下体育館で訓練している。
4日は、救急法指導員の指導を受けながら三角きんを使った手当てなどを熱心に訓練。「傷病者を励まし安心させることが第一」とアドバイスも受けた。
村消防団は前回の大会で6位に入賞している。「大会という緊張感の中で普段やっていることがどれだけ出せるかが課題。今回は3位以内に入りたい」と纐纈泰救護長。団員も「練習の成果を出しきれるようがんばりたい」と意欲を見せている。 -
伊那市出身、黒河内さんが出演する「出雲の阿国」の公演、28日に
伊那市出身の黒河内雅子さんが「お松」役として出演する前進座創立70周年記念公演「出雲の阿国」が28日、伊那市の県伊那文化会館で開く伊那市民劇場第126回鑑賞会で公演される。
作品は踊りにひたむきな思いを傾ける一方、さまざまに翻弄される阿国の半生を描いた有吉佐和子の「出雲の阿国」を劇化したもの。豊臣の時代、念仏踊りで興行する一座の踊り手だった阿国は、秀吉の御伽衆の目に留まり、淀君の前で踊るまでになる。しかし、さまざまな人とのかかわりを通し、一座はばらばらになり、阿国も出雲へと帰っていく。
黒河内さん演じるお松は、阿国に憧れて一座に入り、途中、田舎に連れ戻されそうになるも一座に残る。踊り手の一人、伝介と夫婦となり、最後まで阿国と伝介を支え続けるが、自身の踊りへの情熱はなかなか実を結ばない。
黒河内さんは「天才である阿国が光ならお松は陰。器用な方でない自分も劇団に入ってから思うように動けず、腹を立てることが何度となくあった。お松はそんな自分と重なる特別な役」と語り、地元での公演に意気込みを見せる。
開演は午後6時45分。鑑賞は会員制。
観劇に関する問い合わせ・入会希望者は伊那市民劇場(TEL78・6684)へ。 -
伊那市美篶の大森英明さんが写真展
伊那市美篶の会社員大森英明さん(57)の写真展「夢幻の世界、富士山」は14日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
五月晴れに映える茶畑、月と背景、星空など富士山の姿をさまざま場面で撮影した作品が集まる6回目の個展。近作を中心に、全紙サイズ14枚、全倍サイズ8枚の計22枚が並んでいる。
精進湖北岸から撮影の月明かりに照らされた富士、高ボッチ高原から臨む諏訪湖の夜景と富士竏窒ネど、「普段あまり目にすることのない姿を撮影した」(大森さん)。
大森さんは富士山の魅力に心を奪われ、10年以上撮り続けているアマチュアカメラマン。年間30回前後、富士を撮影するために県外などに足を運んでいる。
今年の1月は横浜ベイブリッジから富士を見ようと、毎週通ったが思うように撮れず断念。求める瞬間をじっと辛抱強く待ち、撮れた時の感動は大きいと話す。
これからも、「富士の一瞬一瞬を大切に、まだ見ぬいろいろな表情を追い続けたいと」と意気込んでいる。
月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
健康志向のまちを全国へ発信
伊那商工会議所は本年度、「中央アルプスを横断したトンネルを利用しての観光推進事業」に取り組んでいる。11月ごろにイベント「ウォーキング&食」を計画中。
この事業は、観光資源開発など小規模事業者の全国規模を視野に入れた新事業を支援する中小企業庁の新規補助事業として採択されたもの。
木曽と伊那を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことで、地元の温泉やみはらしファームなどをつなぐウォーキングコースの設定や、新たな食の開発「伊那ブランド」づくりを盛り込んでいる。
実施に当たり「地域資源∞全国展開プロジェクト委員会」を立ち上げた。新規ビジョン特別委員会、商業連合協議会、観光接客部会、女性会、青年部の委員ら44人で構成、委員長は唐木和世さんが務める。
ウォーキングコースは複数を考え、訪れた人が南アルプスの眺望を楽しんだり、伊那の良さを感じようなコースを提案する。
「食」は、地域の食材を使った新たな開発を模索中。
商議所は「『健康志向のまち』を発信し、人の流れを呼び込みたい」と話している。
11月のイベントは今後、具体的に内容を煮詰めていく。 -
スタインウェイの演奏楽しむ
箕輪町教育委員会による「スタインウェイ夢クラブ」が5日、町文化センターホールで始まった。多くのピアニストに愛されるピアノ「スタインウェイ」を自由に弾き楽しめる企画で、ピアノ愛好家らが名器での演奏を堪能している。
経験者、初心者を問わず、文化センターにあるスタインウェイに触れ、音色を楽しんでもらおうと計画。今回で4回目になる。
使用時間は1人1時間。町内のほか近隣市町村からも申込者がいて、ホールのステージ中央に据えたピアノに向かい、時間いっぱい好きな曲を思う存分弾いている。
趣味でピアノを弾いている箕輪町の柴さんは、「初めてスタインウェイに触った。タッチが違うし、すばらしい。嬉しいです」と感激した様子で、何冊もの楽譜を次々と開いて演奏し、音色や鍵盤の感触を楽しんでいた。 -
花のある風景づくりコンクールで
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第13回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。残暑の中、花機構企画情報部会委員や写友会の代表など委員10人が、町内17団体・個人(地域11、事業所2、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。結果は各部門を通じて、最も優秀な町長賞に宮沢卓美さん(田切)の花壇が輝いた。
▽花の美観性(美観性・デザイン)▽花壇の規模▽生育状況▽徐草等の状況▽景観との調和-の5項目で審査、各部門で金、銀、努力賞のほか、審査員奨励賞を選んだ。
詳細は後報 -
かっぱブロンズ像披露
かっぱをモチーフにした作品を収蔵・展示している駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は故西津青滋さんの作品『核から生命を守る』=写真=を新たにブロンズ化し、5日、一般に公開した。関係者約10人が出席して行われたセレモニーで同館運営委員長の小出勇さんは「また一つお宝が増えた。多くの課題を投げかけているこの作品をたくさんの人に見てほしい」と述べた。
作品は高さ約1メートル。作者による解説などは残されていないが、題名などから、子どもの死を嘆く父親の心情を通して核の廃絶を訴えるメッセージが込められているものと思われる。
同館は収蔵する西津さんの塑像をほぼ1年に1作品の割合でブロンズ化していて、残っているのは17作品という。
毎週月曜定休。入館料は大人200円、小・中学生100円(障害者は半額)、幼児無料。問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
伊那市勤労青少年ホームで若年者を対象とする就職支援講座を開講
伊那市勤労青少年ホームと働く婦人の家・女性プラザ伊那は、若年離職者やニート、フリーター支援などを視野に入れた「就職支援講座「あなたの就職のお手伝い」を06年度後期講座として新たに開講する。どんな職種でも必要とされるパソコン操作の基礎やオフィスマナーに加え、民間のキャリアコンサルタント会社から迎えた講師によるコミュニケーション講座も実施。若年層が悩む人間関係の不安解消も目指す。
全国的に、公共職業安定所に登録・相談に訪れる若年者は年々増加する傾向にあり、ハローワーク伊那でも、7月の登録者の約6割が39歳以下だった。一方、即戦力を求める企業からは中途採用の募集が増えてきているが、キャリアの少ない若年者にとっては、できる仕事とやりたい仕事のギャップもあるという。
講座は、就職基礎を身に付けながら自身の適性を見直してもらい、やりたいことが分からないという人には就職への糸口を提供することで就職活動をサポートする。
ハローワークの担当者は「こうした講座は自身を見つめ直すきっかけになるし、パソコン技術はできて当たり前とする企業がほとんど。就職を考える人は大いに活用してほしい」と話す。
対象はおおむね10代縲・0代の男女。講座は全10回。定員は10人だが、講義は5人ずつに分けて行う。伊那市勤労青少年ホームで、毎週水曜の午後2時から。受講料は無料(ただし利用者の会の会費600円と教材費千円が必要)。
申し込みは12日まで。
申し込み・問い合わせは勤労青少年ホーム(TEL72・3090)、女性プラザ(TEL78・8192)へ。 -
【記者室】花火を楽しんだあとは
道路や公園に捨てられるごみは、なかなか減らない。拾ってくれる人がいても、それを上回るように捨てる人がいる。天竜川の河川敷で、箕輪郵便局がごみ拾いをした。地域に愛される郵便局づくりの環境活動で、1日の仕事を終えた局員がボランティアで取り組んだ▼「結構ごみが捨てられている」と局員。天竜公園東側の階段になっている堤防には、花火の燃えかすが散らかっていた。局が2カ月ほど前にセンターパーク松島でごみ拾いをしたときも、花火の燃えかすはあった▼遊んだ後のごみを人に拾わせていることは、とても恥ずかしい。花火の美しさを楽しむ心があるのなら、楽しんだ場所もきれいにして帰ってほしい。燃えかすなんて夏の忘れ物はいらない。(村上記者)
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全国消防長会が豪雨災害被災地を視察
全国消防長会が4日、箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊場所など、伊那消防組合管内の7月豪雨災害被災地の現地視察をした。被害実態や対応方法などを地元関係者から聞くなど、今後の活動参考に役立てる目的で実施した。
同会の任意団体として、東京消防庁、十日町地域消防本部(新潟県)など10団体、17人が参加。伊那消防組合からも11人が付き添い、辰野町の土砂崩落、箕輪町北小河内の土石流場所など4個所を視察した。
天竜川の堤防決壊場所では国土交通省・天竜川上流河川事務所員が、仮堤防の応急、緊急復旧工事の概要を説明。決壊原因は「河床が下がり、基礎部分が洗掘された」ことが想定できるとし、非出水期に計画の本復旧工事の内容も話していた。
全国消防長会事務局の森下立さんは「避難、被害状況を聞いて大変さが分かった。それぞれが地元に戻った時、今後の対応策に生かしてくれれば」と話していた。
5日は諏訪広域消防本部管内(岡谷市)を現地視察した。 -
コーラスグループ交歓会 美しい歌声で心豊かに
旧伊那市内の各公民館所属のコーラスグループによる発表交歓会が2日夜、市駅前ビルいなっせであった=写真。グループメンバーのほか、出演者の家族や地域住民など約160人が会場に集まり、日ごろの練習の成果を聞き合った。
29回目を迎える市内コーラスグループの合同発表会。5グループ(計約130人)がそれぞれ2、3曲ずつを歌ったほか、全員合唱などを加えた合計17曲を披露した。
ポップミュージックや歌劇など、思い思いの曲をそれぞれが発表。次々と始まるステージからは、メンバーらの透き通った美声が観客に向けられていた。
開会のあいさつで西春近公民館の唐木孝之館長は「歌うことで人間はストレスを発散し豊かな生活をおくっている。これからも豊かな人生、公民館活動をおくり、心豊かに生きてほしい」と話した。 -
高遠町女性団体連絡協議会が研修会
伊那市の高遠町女性団体連絡協議会(山川佳江会長)の定期研修会が2日、町総合福祉センター「やますそ」であった=写真。会員ら約150人が集まり、「笑って平和な暮しを…」をテーマに環境整備の感想発表、南信病院の近藤康治院長の講演などを聞いた。
婦人教育推進協議会、町婦人会、町商工会女性部など14団体でつくる連絡協議会。発足から29年目を迎え、定期研修会も同年を数える恒例行事となっている。
山川会長は「近い将来、同会も市内女団連との合併の岐路に立つ。男女共同参画を目的に、地域活動を元にして、未来を見据えていきたいと思う」とあいさつ。伊東義人町地域自治区長は「女性の元気さを市政の発展、地域の振興のために役立てて」と祝辞の言葉にした。
研修会では「豊かな家庭と住みよい町づくりのため、男女が共に輝き、元気に活躍できる町を目指す竏秩vとの宣言文の朗読もあった。 -
レディーバード会長 平沢羊子さん(53)伊那市美篶
旧伊那市の女性海外研修の参加者51人でつくる「レディーバード」の会長を務める。
97年、女性の社会参画を目指す活動を通し、まちづくりに反映することを目的に発足。
本年度は、外国籍を持つ市内在住者を対象にした「日本の家庭料理講習会」、アレチウリ駆除大作戦への参加、福祉施設利用者との交流、メンバー同士の交流を兼ねた研修などの事業に取り組んでいる。
帰化植物アレチウリの駆除には、本年初めて参加。「つるはぐんぐん伸びているのに、根は短い。つるを引っ張るとすぐ抜け、すっきりする」と楽しみながら作業に当たった。河原を歩いていると「あれ、アレチウリかな」と気にかかるようになった。「1回でも参加すれば、興味の持ち方が違う。それに自分の体験を周囲の人にも伝えることができる」と参加する意義を感じた。
「活動はまちづくりというより、人と人とのつながりの中で、みんなが喜んでくれればいいかなと思っている。それぞれができることをすればいい」
海外研修では03年11月下旬縲・2月上旬の7日間、グリーンツーリズムの先進国ドイツを訪問した。「友達が頑張っている姿を見て、50歳になって自分も何かしなくちゃいけない」と意を決しての参加だった。
農家民宿への宿泊、農家レストランなどの見学、「我が村を美しく運動」を受賞したイルゼーなどを視察。「市民農園は低所得者が対象。休憩する小屋が整備されるなど精神的な憩いの場になっている」と歴史の重み、日本との考え方の違いを学んだ。
研修に参加して大きな収穫だったのは、レディーバードのメンバーと知り合えたこと。メンバーは手芸、踊り、写真、押し花などそれぞれ特技を持ち、一人ひとりが地域で活躍する。「『年だからできない』ではなく、やる気次第でどうにでもなる。怖がっていたら、何もできない」と人生の先輩の生き方を見ながら元気をもらう。
事業の一つ、家庭料理講習会は、いよいよ9日にスタートする。「外国から嫁いでも、日本料理を作ることができない」という女性の要望に応じ、4回コースで夏野菜や根菜類の家庭料理、正月料理などを教える。予想を上回る25組から申し込みがあり「また新しい出会いがあるんじゃないか」と楽しみにしている。
趣味は旅行。「自分が運転する自動車で、北海道まで行ってみたい」。ラッピングコーディネーターであり、ドライフラワーなども手がける。
(湯沢康江) -
美篶村小・最後の卒業生 校舎で同期会
昭和の大合併=1954(昭和29)年=の年、旧美篶村立美篶小学校最後の卒業生114人のうち20人が3日、現在の美篶小学校(伊那市立)に隣接の中学校校舎(現資料館)を訪れ、小中学校時代の思い出に浸った。半世紀ぶりに訪れる人もいて、見覚えのある木造校舎を懐かしがっていた。
クラスごとの同級会はそれぞれ毎年開いているが、同期会は2回目。中学時代3年の1年間だけ世話になった元校舎を訪問し、資料館専門委員会の矢島信之さん(62)から三峰川の「三六災害」や資料館の歴史などについての説明を聞いた。
同期生らは資料館に保存してある古民具などを見学しながら、懐かしの学び舎での出来事を回想した。男性らは「2階から飛び下りて遊んだ」「窓ガラスを割ってしまった」など、少年時代の思い出話に花を咲かせていた。
50年ぶりに訪れたという、上島紀さん(64)=東京都八王子市=は「先生の顔や、その当時の皆の姿を思い出した。周りの風景は変ってしまったが、桜並木は古木になり、場所はそのままだった」と話していた。 -
小田切川草刈り
宮田村を流れる小田切川の環境美化を図ろうと3日、村の関係地区がそれぞれ一斉に草刈り作業を行った。
町二区(太田照夫区長)は村民会館近くの一帯などを担当。早朝から多くの住民が草刈り機やかまなどを手にして集まり、川原や土手の草を手際よく刈った=写真。参加者らが上流から下流に向けて移動しながら刈り進むにつれ、長く伸びた草でうっそうとした姿だった川は次第にすっきりとした風景に変わっていった。