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買い物にマイバック持参しよう
箕輪町消費者の会(唐沢順子会長、52人)は20日、町内の大型店など3店舗でマイバックキャンペーンを実施し、買い物客に対してマイバック持参の必要性を訴えた。
キャンペーンは5年以上続けていて、年2、3回、町内の大型店の協力を得て店頭で、買い物時のマイバック持参を呼びかけている。
この日は会員をはじめ、町女性団体連絡協議会のメンバーも協力し、合わせて10人が参加。例年通りジャスコと西友に加え、今回初めてJA上伊那箕輪町支所でも取り組んだ。
会員らは店頭に、「進めよう!ごみ減量 お買い物には買い物袋マイバッグを持参しましょう」と印刷されたのぼり旗を立て、ごみの減量、地球温暖化防止、資源保護といったマイバック持参の効果を記したチラシを配布して啓発。ジャスコと西友では用意した手持ち型やリュックサック型など、数種類のバックも販売した。
毎年販売しているバックは昨年度、過去最高の100個以上を売り上げたが「なかなか買い物袋を持参してくれる人は少なく、まだまだ関心は薄い」と唐沢会長。「活動が実るように、今後も活発的にPRしていきたい」と話していた。 -
宮田村町一区敬老会
宮田村の町一区分館(東野昌裕分館長)は21日、06年度の敬老会を村商工会館で開いた。招待された70歳以上のお年寄り207人のうち約60人が出席し、長寿と健康を共に祝った。
ステージでは保育園児や有志のグループらによる歌や踊りなどの出し物が多彩に披露された=写真。出席者らは時折一緒に歌を口ずさんだり手拍子を取ったりしながら演芸に見入るなど、楽しい宴のひとときを過ごしていた。 -
三峰川自然再生事業終了地視察
三峰川みらい会議は20日、自然再生事業が終了した三峰川の観察会を開いた。約50人が参加し、三峰川の在来河原植物について学んだり、整備が完了した河原の様子を見学した。
観察会は、治水、自然環境の保全、河川空間の利用などを調整する自然再生事業「三峰川みらい計画」が終了したことに伴い企画した。
参加者は、環境調査などを担当した関係者から、樹木の伐採や河原の拡張などが行われた場所や、この河川に自生する希少植物などの説明を受け、整備が終了した場所にもこういう植物が生えてくることが期待されることなどを学んだ。
整備では、冠水しやすい場所を設けることで、大きな樹木が生育しにくい環境をつくったり、対岸へ行き来できる飛び石を3カ所に設置し、住民に親しまれる河川づくりを目指した。 -
塩じい講演会
今年創立40周年を迎えた駒ケ根青年会議所(加藤道生理事長)は21日、塩じいの愛称で知られる元財務大臣の塩川正十郎さんを講師に招いての記念講演会と記念式典を駒ケ根市文化会館で開いた。式典で加藤理事長は「日々変化する環境の中で表向きの議論に踊らされることなく、本質を深く見つめる目を持って伊南地域をさらに盛り立てていきたい」と力強く決意を述べた。
式典に先立って開かれた塩川さんの講演会は市民ら約900人が詰めかける盛況。満員の聴衆を前に塩川さんは歯に衣着せぬ持ち前の舌鋒で政治を鋭く斬った=写真。「今の国会はビジネスライクになり過ぎ。もっと先を見通した議論をしないと国は良くなっていかない」「戦後すぐにできた現在の社会保証制度を今後も維持していくのは少子高齢化などの状況からも無理がある。保険でなく、税金でまかなう制度に根本的に変えなければならない」などと力説。消費税率改正を含めた大改革の必要を説いた。 -
登内時計記念博物館の遅咲きシャクナゲ見ごろ
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館にある遅咲きのシャクナゲが見ごろを迎えている=写真。色形とも美しい約800株が、訪れた人の目を楽しませている。
現在咲いている種類はヤクシマシャクナゲやホソバシャクナゲなどが中心。シャクナゲには、美しい花をつける周期があり、今年はちょうど良い年に当ったため、花の状態も良いという。
今は鮮やかなピンク色が美しいつぼみと、形の美しい花の両方が楽しめる一番良い時期で、見ごろは今週いっぱいとなる。花は今月末まで楽しめる。 -
環境ピクニック、今年も開催
上伊那・下伊那の95事業所が参加する「天竜川水系環境ピクニック」が21日、6地区10カ所の天竜川水系河川であり、4180人が河川一斉清掃に取り組んだ。上伊那の民間企業でつくるリサイクルシステム研究会など主催。
企業などが個々に取り組んできた清掃活動を連携して行うことで、一層の環境向上を図ることを目的とした活動で13回目。上伊那は62事業所から2785人が参加した。家族連れや地域住民の参加が多く、ごみは年々減少しているという。
参加者は、それぞれの担当区域のごみを収集。川辺の在来植物の生育に深刻な影響を与えるアレチウリの駆除にも取り組んだ。
この日集まったごみは空き缶3454個、空きびん1323個、ペットボトル2千個で、どれも昨年より大幅に減少したが、伊那地区は、6地区の中でも最も多くのごみが集まった。 -
美篶地区住民が場広山でハイキング
新緑を楽しみながら交流を深めよう竏窒ニ21日、伊那市美篶地区の住民、約300人が参加するハイキングがあった。参加者は、道端に生えた山菜を摘んだりしながら初夏のハイキングを楽しんだ。
美篶地区の青少年育成会と公民館による取り組みで17回目。場広山は新山地区にあるが、美篶地区や美篶小学校の財産区があり、小学生が整備に訪れたりしている。しかし、そのことを知らない人も多いため、ハイキングをしながら美篶の財産について知ってもらおう始めた。大人から子どもまで、幅広い年代層が参加するため、住民同士の絆を深める場にもなっている。
高烏谷山を目的地として場広公民館をスタート。途中、財産区を管理している委員から説明を受けながら場広山のことを学んだ。
山頂では、それぞれが持参したお弁当を味わった。 -
250種類が次々と
中川村片桐横前の知久島覚一さんの畑では、ジャーマンアイリスがようやく咲き始めた。約8アールの花畑には250種類のジャーマンアイリスが植えられ、6月10日ころまで次々とゴージャスの花を咲かせる。
開花は例年よりも1週間ほど遅れ、現在30-50種類が咲いている。開花期間中は一般開放され、園内はスロープを整備し、車いすでも花を見て回ることができる。
22日からは越百園のデイサービスの利用者もと訪れる。 -
駐車車両の1割以上がドアロックせず
宮田村防犯指導委員会(増田忠直会長)はこのほど、村内6カ所の村営駐輪、駐車場で防犯診断を実施した。調査した自動車の1割以上がドアロックをしていない状態で、所有者に注意を促した。
14人の指導員が2組に分かれ、JR宮田駅周辺や中心商店街に点在する駐輪、駐車場で診断。
駐車中の自動車37台のうち、5台はドアロックしていなかった。また、1台はカギが付いたままの状態。対象車両には注意書を貼って、所有者に自覚を求めた。
自転車は34台中、2台がカギ無し、無施錠で、9台が防犯登録がされていなかった。
31台は姓名住所などの記名がなく、放置と思われる自転車も12台にのぼった。 -
元巨人中畑清さん講演会
伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)は創立30周年記念事業として20日、プロ野球巨人軍の元選手で野球解説者の中畑清さんを招き、駒ケ根市文化会館で講演会「話も舌口調!」を開いた。約700人の来場者が会場を埋め、現役当時「絶好調」が口癖だった中畑さんの楽しい話を聞いた。
講演後、協会の創立30周年を祝う記念式典が同会場で行われ、功労者らが表彰された。
中畑さんは野球を始めたきっかけについて「長嶋茂雄さんを見てあんなふうになりたいと思った。あれほどカッコ良い人はいない」と話し、昔も今も変わらずに尊敬していることをうかがわせた。会場の野球少年に「好きな野球選手は?」と尋ねた中畑さんは「金本」との答えを聞き「場の雰囲気を感じて『中畑さんも好き』と言わなければいけないぞ。どうすればいいかよく考え、努力して夢をかなえろ」と話して会場の爆笑を誘っていた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
◆県危険物安全協会長表彰▼優良事業所=コガネイ駒ケ根事業所▼優良危険物取扱者=田中和美、浦野淳一、日岐義明
◆伊南防火管理協会長表彰▼功労者=加藤和美、辻則雄▼永年役員表彰=北原久爾、北澤正、宮下祥作、吉川英樹、丸山悦子▼永年役員事業所=上伊那農業協同組合駒ケ根支所、川岸商会、タカノ、駒ケ根自動車産業、信濃燃料、日本発条伊那工場、養命酒製造駒ケ根工場、伊南石油、窪田建設、小澤建設、丈長屋駒ケ根給油所、飯島セラミック
◆感謝状=久保村宗平 -
海外協力隊語学交流会
駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)は派遣前訓練中の候補生らの語学学習の一環として20日、来日中の外国人研修員ら約80人を招いての語学交流会を同訓練所で開いた。約220人の候補生らは英語、フランス語、スペイン語など語学クラス別に外国人研修員と小グループをつくり、互いの国の文化などについて紹介し合った。ネイティブスピーカーとの生きた会話ができる貴重な機会を無駄にすまいと、候補生らは日ごろの語学訓練の成果を発揮して身振り手振りも交えながら懸命にコミュニケーションを図っていた。
初顔合わせでの候補生と外国人研修員は共に多くが普段着姿だったが、中には和服やサリーなどそれぞれの民俗衣装を着込んで登場する人もあり、あいさつもそこそこに互いの服装の紹介などの話題をきっかけにたちまち意気投合するグループもあった=写真。
外国人研修員はJICA(国際協力機構)の招きに応じて日本を訪れ、先進国の専門技術や知識を自国の発展に役立ようと研修を行うアジア、アフリカ、中南米など開発途上国の行政官や技術者、研究者ら。
21日は光前寺や菅の台周辺を見学しながら語学にさらに磨きをかける。 -
消費者の会チラシ配布
消費者が安全で安心して暮らせる社会を実現しようと1988年に定められた消費者月間に合わせて20日、飯田消費生活センターの呼び掛けで駒ケ根市、伊那市の消費者の会の会員ら7人が駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の店頭で買い物客らに啓発チラシを配布し、被害の未然防止をアピールした=写真。
チラシには「だまされないための心得5カ条」として▽はっきり断る▽うまい話はまず疑う▽気軽に財産の内容を教えない▽署名、押印はうかつにしない▽迷ったら1人で悩まず相談する竏窒ネどが記されている。会員らはチラシを手渡しながら「被害に遭わないよう、消費者月間を機にさらに気をつけて」と呼び掛けていた。 -
かんてんぱぱのエビネ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、エビネが見ごろを迎えている=写真。
園内には、タカネエビネ、ナツエビネなど5種類のエビネがあり、黄色やピンク色の花をつけている。色、形ともにさまざまなものがあり、山野草愛好家にも人気が高いエビネは、採取しやすいことが影響して徐々に数が減少しているという。
エビネのほかにもクロユリ、ニリンソウなどが見ごろ。同ガーデンには、約100種類の山野草があり、さまざまな花が順を追って咲いていくため、秋口まで楽しめるという。
今後はフタリシズカ、ササユリ、オニユリなどが咲き始める。 -
中条盆栽山野草展示会
中条公民館盆栽クラブ(会員・約13人、白鳥昭平代表)による盆栽山野草展示会が21日まで、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれている。アツモリソウやエビネ、樹齢70年近い松の盆栽など約300点が、訪れた人の目を楽しませている。
26回目となる同クラブの展示会は、例年2千人近い人が訪れるほどの人気。展示の目玉は7、8種類がそろうアツモリソウ=写真。特徴的な大きな花をつけるアツモリソウは栽培が難しく、山では乱獲による減少が進んでいる。
同クラブのアツモリソウは全て株分けしたもので、クリーム色の花を咲かすレブンアツモリ、ひときわ大きい袋が特徴的なホテイアツモリ、経ヶ岳に自生するキョウガタケアツモリなどがある。
今年は気候の変動が激しかったため、花の時期を合わせるのが難しかったという。
同じく希少な山野草として人気の高いエビネも数種類が並び色や形の違うさまざまな花を咲かせている。
また、山野草と一緒に盆栽が並ぶのもこの展示会の特徴。そのほか、ヤマシャクヤク、シラネアオイ、コケイランなどが見ごろを迎えている。
また、山野草の展示即売もしている。 -
はら美術で水野敬子さんの作陶展
人間国宝・加藤唐九郎氏の黄瀬戸を今に引き継ぐ水野敬子さん(69)=岐阜県=の作陶展が23日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている=写真。黄瀬戸独特の落ち着いた黄色に彩られた食器や花器など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
加藤氏に20年近く師事した水野さんは現在、美濃焼伝統工芸士、美濃陶芸協会理事などを務めている。
黄瀬戸は志野、織部などと並ぶ美濃の代表的な手法の一つ。灰を主体とする釉(ゆう)薬がつくる深い黄色が「黄金色」にも例えられ、安土桃山時代から珍重されていた。
しかし、当時と現代の居住環境は大きく異なり、光の根源も違うため、水野さんは「現代生活の中でも美しい色彩を放つ黄瀬戸」追求。釉薬の原料である灰をつくることから自身で行い、独特の黄金色を再現している。
女性ならではの感性で仕上げられた作品は、優しさと温かみを放ち、見る人に安心感を与える。
午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
三峰川みらい会議 風力発電施設・建設反対を決める
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)の総会が19日夜、伊那市役所であり、三峰川源流域に予定されている、大規模風力発電施設建設に反対することを決めた。
同会議では風力発電施設建設について勉強会を開き、3月上旬の会員アンケートの結果を決議書にまとめた。
同書には「化石エネルギーに変わるクリーンなエネルギーが期待される風力発電には共鳴する会員も少なからずいたが、建設工事に伴う山岳地域の環境変化、それに関連する三峰川水源域などの環境悪化を危ぶむ声が大半を占めた」と説明されている。
織井代表は「環境にかかわる市民団体の意思表示は重要なもので、重みもある」と強調。三峰川みらい会議では今後、該当する建設会社や県、市などの対して決議書を送付し、意思を伝える。
総会では06年度事業計画、予算などの計8議案を原案通り可決した。 -
天竜川流域の合同巡視始まる 出水期に備え危険箇所確認
国土交通省・天竜川上流河川事務所(天上)と流域の市町村や関係者でつくる天竜川上流水防連絡会は19日から、梅雨や台風などの出水期に備えて、河川の重要水防箇所や水防倉庫などの点検をする合同巡視を始めた。
初日は辰野町、箕輪町、南箕輪村の3町村で実施。南箕輪村では、北殿の天竜川右岸から伊那市の新水神橋付近までを、村役場、伊那建設事務所、伊那署などの関係者約15人が巡視した。
参加者らは天竜川の右岸堤防を下流に迎いながら、重要水防箇所を回って堤防の断面や高さ、水衝・洗掘の様子などを確認した。村の加藤久樹助役は「台風などの発生で被害が出ることを心配している。危険箇所の確認などして被害が出ないようにしたい」と話した。
合同巡視は6月1日まで、天竜川流域の16市町村で実施し、26日は宮田村、駒ヶ根市、29日は飯島町、中川村、6月1日は伊那市である。 -
かんてんぱぱホールで季節感あふれる展示
伊那市西春近のかんてんぱぱホールギャラリーで、それぞれ個性の違う作品展が開かれ、多くの来場者が足を運んでいる。午前9時縲恁゚後6時(それぞれ最終日は午後4時)。
◆鉄工芸、木工、染色、ガラス作家4人の作品300点がコラボレーションする「四季のしつらえ展」は、実際の住空間をイメージした展示会場に、それぞれの作品で・ス四季・スをコーディネートしている=写真。22日まで。
例えば冬を題材にした空間は、まきストーブの周りに、大きなソファーが並び、壁には黄色や茶色の染め織物、テーブルにはシンプルなガラスの水差しが並ぶ。
出品者の一人の家具職人・田中伸生さん(46)=伊那市西箕輪=は「4人の作家が集まって作り出す四季のイメージ、作品のハーモニーをみてほしい」と話している。 -
文化勲章受章作家版画展 ベル伊那23日まで
「文化勲章受章作家版画展竏猪シ品をお手頃価格で竏秩vは23日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
芸術・科学などの分野で大いなる貢献を果した偉人に贈られる文化勲章。日本画、洋画の各界で受章し、歴史に名を残す受章作家約20人、文化功労者作家も合わせ合計30余人の秀作を展示販売する。
作品は横山大観「無我」、川合玉堂「富嶽」、竹内栖鳳「霜秋」、上村松園「蛍」、東山魁夷「明宵」のほか、奥村土牛、小倉遊亀らの版画も並ぶ。
関係者は「近代から現代の巨匠の名画が勢ぞろいしているのでぜひ一度」と来場を呼びかけている
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
通学路歩いて安全性再確認
宮田村の宮田小学校PTA(小野章会長)は20日、通学路を実際に歩いて点検するパトロールを実施した。PTA役員のほか、防犯指導委員会、防犯女性部、少年友の会など幅広い団体が協力。より多くの目で通学路の安全を確かめた。
約60人が参加し、地区ごとに分かれて点検。防犯面も含めて、子どもたちの安全に支障がないか確認しながら歩いた。
あわせて、村内33カ所の「子どもを守る安心の家」も訪問。緊急時に子どもが逃げ込むために事業所や一般家庭を指定してあるが、一層の協力を求めた。
子どもが関わる事故や犯罪を未然に防ごうと、同小は安全、防犯マップを作成。
PTAも村教育委員会が設置した子どもの安全見守り隊に積極参加するなど、地域連携による安全体制の拡充に力を注いでいる。
この日のパトロールも当初の予定より参集団体が大幅に増加。小野会長は「地域全体で守るという意識をさらに高めていきたい」と呼びかけた。 -
【記者室】不審者に…
子どもの行事取材をしたときのこと。「写真、新聞に載るの?」と聞かれ掲載することを伝えると、「載せたらだめ」と言う。理由を聞くと「写真が載ったら不審者に狙われるんだよ」との言葉が返ってきた▼不審者対策で、地域の子どもは地域で守ろうと住民が見守り隊を組織し、下校時間に合わせて通学路に立って見守って下さっている。さらに、子ども自身が自分で自分の身を守る意識を持つことも大切▼しかしである。小学1、2年くらいの子だった。こんな小さな子まで不審者という言葉をごく当たり前に使い、顔を知られたら狙われると考えている。全国で痛ましい事件が起きており理解はできるが、こんな時代なのかと再認識させられショックだった。(村上記者)
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子育て学級開講
箕輪町公民館の06年度子育て学級が18日、町文化センターで始まった。16組の親子が参加し今後の学級運営について話し合い、リトミックなどで楽しく体を動かした。
同じ年齢の子どもを持つ親が一緒になって子育てについて考え、学び、遊ぶ学級。3月まで15回程度ある。
開講式で柴登巳夫公民館長は、「2、3歳は子どもの一番大事なとき。時には子育てで壁にぶつかることもあると思うが、学級に来てお母さん同士話すことで解決できるかもしれない。お母さん同士の仲間の輪を広げ、楽しく、1年間来てよかったなと思える学級にしましょう」とあいさつした。
子どもたちは、「チューリップ」の歌の手遊び、「友だちがいっぱい」のお遊戯、リトミックで「春の飛行機」の歌に合わせて歩いたり、フープの中にジャンプしたり、折り紙で作った紙飛行機を飛ばしてお母さんと一緒に楽しく遊んだ。
学級は定員にまだ余裕がある。対象は03年4月2日から04年4月1日生まれの子どもとその保護者。参加希望者は町公民館(TEL79・2178)へ。 -
区民の力作一堂に 全体で初「西町区美術展」
伊那市の西町区民が制作した絵画などが集まる「西町区美術展」は21日まで、同区公民館で開いている=写真。これまでは区内の常会ごとの文化祭などで作品展示をしていたが、区全体としては初めてとなった。西町区(福澤良一区長)の主催。
公民館文化活動の一環として企画した展示会に区民約80人が、油絵、絵手紙、書、陶芸、人形など100点を出品。区内在住の伊那美術協会員の洋画家・小林修一郎さん、染色家・野中ひろみさんなど約15人の作品も飾られている。
作品は南アルプスの山々や地元の伊那部宿の街並みを描いた絵画、雲がかかった富士山や山野草を撮影した写真などバラエティー豊か。会場は区民が手がけた力作の鑑賞の場となって、美術品にふれあう機会をつくっている。
福澤区長は「当初はこれだけの作品が集まると思っていなかった。予想以上の出品数で驚いている。来年以降の開催予定はないが、要望が多ければ続けていきたい」と話している。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。入場無料。 -
「上伊那地区更生保護女性の会」の総会
女性保護司らでつくる「上伊那地区更生保護女性の会」は16日、伊那市駅前ビルいなっせで総会を開いた=写真。会員約150人が出席し、06年度事業計画や歳入歳出予算、2年任期満了による役員改選などの4議案を可決した。
本年度事業は「県更生保護大会」(10月27日・大町市文化会館)、県主催の「女性の集い」(11月8日・松本市)への参加や、更生施設視察研修の実施竏窒ネどとした。
協議後、箕輪町の明音寺住職の上野徳明さんの「出逢いと別れ」と題した講演に耳を傾けた。
同会は女性の保護司、民生児童委員、調停委員ら365人でつくる上伊那保護司会の協力団体。女性の立場から犯罪者の更生を支援することを目的に活動している。
新役員に選ばれた皆さんは次の通り。
▽相談役=上野多加衣(箕輪町)▽会長=豊島フミ子(伊那市高遠町)▽副会長=山岸道子(伊那市)城田幸子(駒ヶ根市)荻野芳江(辰野町)▽会計=日戸陽子(南箕輪村)▽監事=宮下美穂子(伊那市長谷)有賀喜志子(伊那市)▽理事=吉澤雅子(飯島町)北條裕子(箕輪町) -
フジの花見ごろ
伊那市西春近の宮沢勤さん宅にのフジの花が見ごろを迎えている=写真。
木は28、29年前に植えたもので、今年は特に多くの花がついた。花の房は50センチ近くあり、5月下旬ころまで楽しめるという。
宮沢さん宅の庭には、フジのほかにモモ、ツツジなどの花木を中心とした春の花々が一面に植えられているため、毎年この時期はさまざまな花の色彩で彩られる。 -
あじーなでお米の日割引
上伊那農業協同組合(JA上伊那)ファーマーズあじーなは20日から、毎週土曜日を「お米の日」として上伊那産コシヒカリに限り、通常価格より安く販売する。
あじーなの上伊那産コシヒカリは、伊那市美篶地区で栽培されたものが中心で、人気がある。そこで、日ごろへの感謝とより多くの消費者に上伊那産コシヒカリを知ってもらいたいという思いから「お米の日」を企画した。
お米の日の当日は、5キロ1750円が1580円に、10キロ3500円を2980円に割り引く。 -
レンゲ畑
伊那市東春近の休耕田で、レンゲが見ごろを迎えている。一面に広がる赤紫色のじゅうたんの上を、みつを集めるチョウやハチが飛び交っている。
マメ科のレンゲは、根につくバクテリアが地力を回復させる効果があり、昔は多くの農家が緑肥にするためにすき込んでいた。しかし、化学肥料の普及とともにレンゲを育てる人も減少。“春の風物詩”も見られなくなった。しかし近年は、環境に優しい安全な栽培を目指して、再び昔の方法で栽培をする人もいるという。 -
大芝高原味工房ヨモギ摘み
南箕輪村大芝高原の大芝高原味工房は16日、製造販売しているパンや草もちに使うヨモギ摘みをした。
ヨモギは一番人気の「よもぎロール」や、草もち、季節のジェラートとして現在販売中の「よもぎあずき」に使う。1年間に使うヨモギは約250キロ。味工房の会員が毎年大芝周辺で摘み取る。200キロを春、残り50キロを秋に摘む。
会員は雨の中、柔らかい葉だけを選んで手際よく摘み取った。17日は、ヨモギをゆでてフードカッターで細かくした状態で冷凍保存する作業をした。
昨年分は16日に終了。週末からは今回摘んだ新草を使った商品が店頭に並ぶ。 -
宮田小の不審者侵入訓練
宮田村宮田小学校は17日、不審者の校内侵入を想定し全教職員参加の訓練を実施した。児童をいかに不審者から遠ざけ守るかを主眼に、不審者との接触、連絡体制など、瞬時の対応を実践で学んだ。
非常階段から校内廊下に侵入したと想定した訓練では、不審者役も教員が務めた。
金づちを持ち威嚇しながら廊下を徘徊。対応に出た教員は催涙スプレーを手に持ち、子どもに害が及ばないよう説得しながら、校長室への誘導を試みた。
全校に放送が流れ、他の担任は教室の出入り口をふさぎ、児童の安全を確保。
終了後すぐにチェックし、「不審者が侵入したことを知らせるため、もっと大きな声で分かるように」など反省点も出し合った。
教室侵入訓練では、駒ヶ根署員が不審者役、教職員は児童役も務め本番さながらに。
刃物を持って飛びかかる不審者に対し、教員は机でバリケードをつくり、児童を教室の外に逃がした。
不審者も廊下に出て執拗に威嚇したが、応援にきた他の教員3人の力で何とか制圧。
署員は「廊下に犯人を出してしまえば、大変なことになる。児童を逃したまでは良かったが、犯人を閉じ込めてしまわないと」と、短時間の勝負になることも指摘した。
同小は昨年、不審者対応の訓練を初めて実施。「昨年やったことで、今回も訓練しながら対応法が何種類か頭に浮かんだ。訓練を重ねていくことが大切と思う」とある男性教員は話していた。 -
趣味で始めた〃木地屋〃 松尾豊彦さん(66) 伊那市美篶
自宅近くに設けた作業場から、電動ろくろを回しながら木を削る音が聞こえる。作業を始めると、ご飯やお茶に呼ばれても途中で止められないほど木工品づくりに夢中になる。
木地師(きじし)は、ろくろなどの道具を使い、おわんやおぼんなどの木工品を作る職人。
若いうちからものづくりが好きで、伝統工芸をやりたいと思っていたが、生活がかかっていたため、なかなか始めることができなかった。
60歳で定年退職。早速、木工品づくりを教えてもらおうと木曽の漆器店へ飛び込んだ。3軒に断られたが、そのうち1軒から飯田市の木地師を紹介してもらい、足を運んだ。100円ショップで木工品を売っている時代。材料費や手間を考えたら、やっていけない。「本気なら教えてやる」と言われ、週2日のペースで半年間、飯田市まで通い、木工品づくりの基礎を学んだ。
材料は木材屋から端材を調達。トチノキを主に、サンショウ、ケヤキ、エンジュなどを使う。電動ろくろの先端に、木の材料を取り付け、手づくりの刃物「ろくろカンナ」で削り、やすりをかけて仕上げる。
作品は菓子鉢、花器、おぼん、マグカップ、ペン立て、そばの練り鉢、太鼓のばち、だるま落としなど実用的なものから置き物、おもちゃ…とさまざま。きゅうす置きは、きゅうすを置く丸い板の淵に溝を彫り、ふたを立てかけるように工夫した。「こういうものがあったらいいなというものを適当に作ってるだけだけどね」。手の感覚が頼り。重ね置きする茶たくの場合、カーブをそろえるのが難しいという。同じものでも、木目の違いはもちろん、全く同じ作品はできない。1つひとつに味わいがある。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を記念した置き物も制作。枝の輪切りを半分にして、年輪をトンネルに見立てて、荷を背負った馬と奈良井宿の大名行列を添えた。「実用的なものは売れるけど、こういうものはねっからほしいという人はいないね」と笑う。
木曽の漆器店で3年くらい作品を出していたが、店じまいのため、今は伊那市内のイベントなどに出かけて自らが売る。「楽しみにして来たよ」と友だちを誘ってくる顧客もいるほど。「茶しゃくの入れ物がほしい」「そば湯の入れ物を作って」と注文にも応じている。
40数年、工作機械を作る仕事に携わっていた。木工品づくりも何もないところから、形が出来上がっていくおもしろさは同じ。「おやじが大工だったもんで、その血をひいたのかな」。
「いつか五重塔を作りたい」と腕を磨きつつ、やりたいことができる幸せを感じている。
自作のおぼんに書かれた「知木心(木の心を知る)」。師匠の木地師から贈られた言葉を心に刻む。
(湯沢康江)