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ハロウィーンのちょうちんづくりに挑戦
伊那市の伊那小学校2年泉組(鈴木修司教諭・31人)が27日、ハロウィーンのカボチャちょうちんづくりに挑戦した。児童たちは自分の顔より大きなカボチャを相手に思い思いの作品を仕上げた。
28日にある、八幡町実業団協同組合の「八幡町ハロウィン」に展示するため、同組合の依頼で制作。児童は、組合員や保護者の力を借りて2縲・キロほどのカボチャに表情を描いていった。
小型のこぎりやスプーンなどを使って、目や口をくりぬき、耳や角、しっぽなどを取り付ける、個性豊かな作品を完成。飯島靖之君(8つ)は「うまくできたので皆に見てもらいたい」と力作の出来上がりを喜んでいた。
28日は、スタンプラリー、仮装コンテストなどがあり、泉組も参加する予定。カボチャのちょうちんは会場に飾り、午後5時30分にあかりがともる。
カボチャのちょうちんづくりに挑戦する児童ら -
文科省から優良公民館表彰 西箕輪公民館
伊那市の西箕輪公民館が文部科学省の「第59回優良公民館表彰」を受けた。27日、城取茂美公民館長らが市役所を訪れ、小坂樫男市長へ報告した。市内の公民館が受彰したのは、86(昭和61)年の伊那公民館以来となる。
保健師や地域社協などの協力で始まった高齢者の健康推進事業「脳イキイキ講座」や、地元小学生の5泊6日の通学合宿などの公民館活動が認められた。26日、東京であった表彰式では、全国59公民館を表彰。県内では長野市の公民館も選ばれた。
城取公民館長は、表彰理由となった、脳イキイキ講座について「他の公民館でもユニークな活動だと興味を持ってもらえた」と報告。「介護保険を受けずに地元高齢者が元気に暮すことは、地域の活性化につながる」と話した。
同講座は02年度に始まり、初年度は1会場、2年目は3会場と増えた。講座は現在、出前講座として各分館でも開くようになり、本年度は地区内8分館でほぼ毎月の開催。音楽療法師、体育指導員による健康に関わる講座を展開している。
報告に訪れた城取公民館長(中)ら -
駒ケ根市高連交流会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長))は23日、視察研修のため訪れた愛知県安城市の老人クラブ連合会(加藤正明会長)の理事ら約30人を同市の駅前ビル・アルパに迎えて交流会を開いた。駒ケ根市高連は理事ら16人が出席。最重点と位置付ける健康づくりの取り組みなどについて資料を示しながら詳しく説明した=写真。安城市高連の理事らは感心した様子で説明に聴き入っていた。
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通り町のアンネのバラ咲く
伊那市通り町のかぐやオルージュの前にある「アンネのバラ」が見ごろを迎えている=写真。
上下伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」は今年、会員約100人に『アンネの日記』の著者、アンネ・フランクゆかりのこのバラを株分け。会に所属する同店も、その枝を大切に育て、大輪の花を咲かせることに成功した。
芳しいオレンジ色の花は、道行く人の心を和ませていた。 -
花いっぱい運動
ひまわりの家通所者がカーネーションのアレンジメント担当南箕輪村の花いっぱい運動の一環で、村の障害者生きがいセンター「ひまわりの家」の通所者が、役場庁舎などに飾っているカーネーションのアレンジメントを担当している。
カーネーションのアレンジメントは、「清花園」(田畑)の堀友和さんが、地域の人に村の特産品カーネーションをもっと知ってほしい-と、3月から役場庁舎などに飾っている。
4月からは村の花いっぱい運動の一環として花いっぱい推進協議会が一緒に取り組んでいる。「花を通じた人と人とのネットワーク作りを目的に村内のいろいろな方に広めたい」との思いから、ひまわりの家通所者が作品づくりを担当することになった。
作品づくりは毎週1回。24日は3回目で、堀さんと推進協を担当する役場職員が花材を持ってひまわりの家を訪れ、通所者が赤、ピンク、黄色など色鮮やかなカーネーションを椿の葉の緑とのバランスを考えながら愛らしく生けた。通所者は「花がきれい」「楽しい」と、1時間弱で10個の作品を仕上げた。
作品は庁舎など公共施設や銀行に飾っている。 -
南箕輪村開発公社
無料入浴券利用分の入湯税未納南箕輪村開発公社の唐木一直理事長は25日夜、大芝荘で開いた理事会で、大芝荘の宴会利用客と宿泊客にサービスで配っている無料入浴券の利用分の入湯税が未納だったことを報告し、過去の資料を調査して延滞金も含め村に納税することを諮り、決定した。
理事会後の会見で唐木理事長は、「無料券なので課税対象ではないと解釈していた。税法の解釈が誤っていたことを大変申し訳なく思う。わかった以上はきちんとさせていただく」と陳謝した。
9月の村議会連合審査の中で、無料券の入湯税について質問があり、公社が調査して明らかになった。
大芝の日帰り温泉施設は98年4月にオープン。98年度末から利用促進のため無料入浴券を配っている。無料入浴券利用の場合は、「無料なので課税対象ではない」との解釈でこれまで入湯税を村に納めていなかった。
公社は税金の更正決定の3年間、03年9月までさかのぼって調査し、資料が残っている範囲で延滞金も含め村に納付する方針。
無料入浴券の配布は、すでに忘・新年会のキャンペーンに盛り込んでいるため2月末まで配布し、配布分の入湯税は公社が負担する。3月1日からは300円の割引券に切り替える。
唐木理事長は「できるだけ早く調査し納税したい」とし、具体的な更正の方法や納付などを役場税務課と協議するという。 -
伊那市火災防御訓練 1キロ離れた中継送水など
大規模火災を想定した、伊那市火災防御訓練が22日、美篶のJAカントリーエレベーター付近であった。市消防団、伊那消防署、高遠消防署が連携し、緊急出動や遠距離中継送水訓練などを実施して有事にそなえた。
消火栓、貯水槽などの水利が不十分な場所で火災が発生し、風にあおられ被害が拡大する想定。消防団44隊(約440人)、ポンプ車44台などが出動し、出火場所から最大1キロ離れた水利など6個所から中継で水を引いて消火活動した。
閉会式で田畑安彦団長は「機械の取り扱いを熟知し、人と人との連携がなければ水は出ない。これからも訓練を重ね、連携を築き上げていきたい」とあいさつ。登内正史伊那消防組合消防次長は「1キロの中継送水訓練は初めてだったが総体的に迅速に訓練が出来た」と講評した。
中継送水で放水する団員ら -
箕輪町消防団救護競技大会
第11回箕輪町消防団救護競技大会が22日、箕輪中部小学校体育館であった=写真。町内6分団から救護班の各5人が出場し、日ごろの訓練の成果を競い合った。
正しい救急法の知識と技術を競い合うことを通して、災害時における事故の未然防止と緊急時に必要な応急手当に対応する能力を身に付けることを目的とした取り組み。軽傷の部50点、重症の部50点の合計で競い合う。
全体では毎月1度ほどずつ救護訓練を行っているが、大会前2カ月位からは分団ごと出場選手が訓練を重ねてきた。
重症の部は、今年からAEDを含めた心配蘇生法での応急処置を課題とし、現場にない自動体外除細動器を周囲の人に持ってくるよう求めることなども審査対象とした。肘の切創の応急処置を課題とした軽傷の部では、負傷者役の団員に対し、迅速かつ的確な措置を施した。
結果、総合で98点を獲得した第4分団が優勝。第5、第3分団はともに93点だったが、22・7秒早かった第5分団が準優勝、第3分団が3位となった。 -
南箕輪村の年賀状
「まっくん」と大芝高原をアピール南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」と大芝高原をデザインした村の年賀状が11月1日、南箕輪郵便局などで発売になる。
村は広報活動の一環で毎年、年賀状を作っている。例年写真を使っていたが、今年は子どもから高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるように淡い色調のイラスト画にした。
村のイメージキャラクターになった「まっくん」のデザインが今年新しくなり、村内外に広めたいと、正月らしく羽織袴姿のまっくんと、来年の干支(えと)のイノシシとウリ坊の親子が戯れる様子を描いた。背景は村の財産である大芝高原。大芝湖と愛の鐘、山並みが見え、自然の豊かさをアピールした。
イラストは、はがきの下3分の1ほどの大きさ。文字の縦書き、横書きの両方に対応できるようにしている。2万枚作成。
すでに予約もあり、村は「購入はお早めに」と話している。 -
上伊那の「気に入っている風景」
県の景観サポーターとして活動した上伊那の12人による写真展「私の気に入った風景」は11月2日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー一人3点ずつの計36点を出品。それぞれが作品を通じて、伊那谷の自然のすばらしさを伝えようとしている。
同メンバーは本年3月までの2年間、「良い風景を見て歩こう」をテーマに、上伊那の景観保全のために活動。お気に入りの景観は写真に残し、これまでに2回の作品展で紹介してきた。
それぞれが感動した被写体は、満開のサクラ越しに見える中央アルプ、清き流れの三峰川、ダム湖と紅葉竏窒ネど多彩。代表者の一人の井上征博さん(62)=伊那市東春近=は「景観の良さを再発見し、大切に残していくよう呼び掛けたい」と話している。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
「上伊那の景観の良さを再発見」した写真展に注目が集まる -
地元の松くい虫被害・まん延防止考える
伊那市美篶青島の地域社会福祉協議会が主催する、高齢者対象の「いきいきサロン」が22日、地区の公民館であった。若林政廣会長が、地元の松くい虫(松材線虫病)被害について話し、約50人が耳を傾けた=写真。
若林さんらは被害があった、同地区の三峰川右岸沿いの「戸隠様」のアカマツの神木13本中1本を、9月に抜倒処理した経緯などをスライドで説明。地域にまん延させないためにも、初期防除をする必要があることを区民に呼び掛けた。
樹齢102年の大木の輪切りを加工し、日露戦争や本年の3市町村合併などの出来事を年輪に記載した「年輪年表」を披露。幾多の水害から地域を守ってきた神木の樹齢の長さに、参加者も考え深げだった。
恒例になっているタニシ汁の持て成しもあり、地元農家が採ったタニシ250粒を、だしのきいた味噌汁にして食べたりもした。 -
日中友好講演会
日中友好協会伊那地区本部は20日、日中友好講演会を伊那市役所で開いた。講師に迎えた中国中日本大使館友好交流部参事官・孫美嬌さんは「中国日両国の民間交流について」をテーマに講演。相互理解、相互信頼を構築することの必要性を訴えた=写真。
孫さんは現状の日中関係を「両国の国民感情が必ずしもの望ましい方向に向いているわけではない」と指摘。しかし、隣接する両国間の友好関係を構築することは、日中だけでなく、アジア全体の利益につながり、互恵関係の構築により、良好な日中友好関係の実現を提案した。
そのため今後は、両国が過去の出来事を客観的に見つめ、その中で相互理解と相互信頼を再構築していくことなどが必要竏窒ニし、民間レベルや地方レベルでの交流が、全体の友好関係をさらに発展させていくことなどを示した。 -
ぽこ・あ・ぽこミュージカル
箕輪町、辰野町を中心とする母親らでつくる「ぽこ・あ・ぽこ」(中坪睦代代表)のミュージカル公演が22日、箕輪町文化センターであった。メンバーとその子どもらが、歌やダンスなどを交えた多彩な舞台を披露し、観客を魅了した=写真。
生涯学習フェスティバル「まなびピア箕輪」で手作りミュージカルを披露してきた「ぽこ・あ・ぽこ」は、結成10周年を迎えた。これまでアニメのキャラクターを使ったミュージカルを披露しきたが、今年は、子どもから大人まで楽しめる本格的なミュージカルに挑戦。演目は「オーザッピの夢物語」。お城のお姫様にあこがれる鳥・オーザッピを主人公とした物語で、誰もが、自分と違う他人をうらやむが、実は本当の幸せはすぐ側にある竏窒サんなメッセージを込めた。
メンバーは、愛きょうのある演技と美しい歌声で舞台を演じ、訪れた人の心を和ませていた。 -
美空ひばり歌の里まつり
美空ひばり歌の里まつりは21日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。全国から集ったファン約250人がプロやファンによる歌、舞踊などを鑑賞し、ひばりメドレーの数々を一緒に口ずさんで楽しんだ。
今年で9回目。同まつり実行委員会が計画した。
大正琴による「お祭りマンボ」「川の流れのように」の演奏で開幕。出演者は長野県をはじめ東京、大阪、奈良、和歌山、山口など各府県から集まり、ひばり&スカイの生演奏での歌やカラオケでの歌など58プログラムで熱唱、熱演した。
特別講話で「映画ファン」元編集者の渡辺保子さんを招き、「映画女優 美空ひばりさん」の話も聞いた。
箕輪町三日町にある美空ひばり歌の里館長で、実行委員会代表の小沢さとしさんはあいさつで、「今回のまつりがもう一度みんなで原点に戻って、前向きな気持ちでひばりさんの世界を語り続け、守り続けるきっかけとなっていただけるものになれば幸い」とした。 -
語りと朗読
南箕輪村田畑出身で東京都府中市在住の松沢寿美さんによる「語りと朗読-魅せられて20年今自分で語り伝えたい」が21日、南箕輪村民センターであった。約170人が松沢さんの語りの世界に引き込まれ、静かに聞き入った。
松沢さんは現在、府中市内でクラブ活動や幼児サークルの講師、小学生の朗読劇の指導などをしている。「いろりの前でおばあちゃんが、縁側に腰掛けて母さんが語ってくれた昔話。目をつぶると懐かしさがこみ上げてくる。温かさでいっぱいになる。私はいまその気持ちを伝えてみたい」と、会を開いた。
「あずきまんまの歌」や「詩・暦(こよみ)」など4作品を語り、朗読し、三曲会による箏と尺八の演奏もあった。最後は三曲会の演奏と共に「つるのおんがえし」を語った。静まり返った会場には松沢さんの声だけが響き、来場者は心の中が温かくなるような語りをじっと聞いていた。 -
日本風景街道戦略会議の委員が伊那市を視察
美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループの委員が23、24日、伊那市の「信州伊那アルプス街道」エリアを視察した。
エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
ワーキンググループから、座長の中村良夫さん=東京工業大学名誉教授、委員の森野美徳さん=都市ジャーナリスト=が訪れ、秋葉街道や道の駅「南アルプスむら」、高遠城址公園、三峰川の霞堤防などを見て回った。また、景観住民協定者会や花づくり団体などとも意見交換し、活動する上での問題点などを聞いた。
中村座長は継続的な活動を促し「二つのアルプスが見える景観、権兵衛トンネル開通後にどういう効果を上げているのか、興味を持って来た。住民自らが立ち上がり、沿道の看板を規制するなど手法を学ぶことが多かった」と話した。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションした33ルートを中心に、委員が手分けで現地を視察している。全国の事例を持ち寄り、年度中に日本風景街道の理念や制度を検討。来年度、ふさわしい街道を認定する。 -
もみじ湖夢まつり前夜祭inみのわ天竜公園28日
辰野青年会議所(武田真理事長)は28日、もみじ湖夢まつり(29日)の前夜祭をみのわ天竜公園で開く。メーンイベントは、豪雨災害の復興を願い、みのわ手筒会による手筒花火の打ち上げ。多くの来場を呼びかけている。
辰野JCの活動エリアは辰野町と箕輪町。7月の豪雨災害でみのわ祭りが中止になったため、若者の手で何か公益事業をできないかと検討した結果、29日に箕輪ダムイベント広場で開く「もみじ湖夢まつり」の前夜祭としてイベントをすることにした。
会場には、豪雨災害ボランティアで復旧作業に参加した人たちの感想を掲示する。
午後4時から、焼きそばとポップコーンを無料で配る。ジュースや菓子などの屋台も出る。
手筒花火は午後6時から。手筒煙火、仕掛け煙火、大三国など10プログラム。6時40分終了予定。 -
緑育てる大切さ大変さ体験 南信森林管理署が育樹祭
南信森林管理署(久保田廣署長)は24日、伊那市手良野口の沢山国有林で育樹祭を開いた。上伊那の首長をはじめ、地元の小学生ら100余人が集まり、ヒノキの間伐作業などに汗を掻いた。
「育てよう豊かな緑と豊かな心」をスローガンに、国民参加の森づくりを目的とした育樹運動。標高約1200メートルのヒノキ人工林(約0・35ヘクタール)で、約千本の枝払い、間引きなどをした。
手良小学校5年生24人も参加。署員の指導で作業を体験したり、場所を学校林に移して開いた「森林教室」では、育樹の大切さを学んだりした。間伐作業をした児童たちは、木を育てる大変さを肌で感じた様子だった。
手良野口の国有林で枝打ち作業をする参加者ら -
「古東山道」など歩き地元の文化・歴史に触れる
伊那市の高遠町公民館講座「里山の文化を歩く講座」は22日あり、地域住民約20人が同町西部の諸町町内などを散策した。古道「古東山道」なども歩き、地元の歴史や文化のすばらしさを肌で感じた。
健康増進などを目的とした4年目の講座。町文化センターを出発した一行は、藤沢川から美篶へ流れる「六道井筋」を見ながら、昔の交通網・東山道とされる山道を登るなど約13キロを歩きながら、地元講師による解説を聞いた。
古東山道では、高遠森林(もり)クラブの稲辺謙次郎会長が「石高を増やそうと山の中で隠れて田んぼを作った」「山道を馬も歩いていたので以前は道が広かった」などと昔の里山の暮しを説明した。
「昔と比べ里山を歩く機会が減っている。健康増進のためにも自然を見ながら山歩きを楽しんでほしい」と呼び掛けもした。
諸町を一望しながら六道井筋沿いを歩く参加者 -
子育て学級が保育園で交流
箕輪町公民館の子育て学級は19日、松島保育園を訪問し、園内を見学したり、園児と一緒にリズムダンスをして交流した。
保育園の生活を知り体験しようと訪問。15組の親子が、年少園児65人と一緒にリズムダンスをし、運動会で発表したリズムも教えてもらいながらお尻を振り振りして楽しく踊った。
講話では、倉田博美園長が、今の子どもたちに関わる問題点として▽体力、運動能力の低下▽自然や社会体験の不足▽睡眠と食事の問題▽テレビやゲームなどメディアの過剰接触-などを挙げ、「よく遊び食べて眠る子どもの生活リズムに合わせた生活を心がけよう」とアドバイスした。心を育てる読み聞かせの大切さにも触れ、「父母の声での読み聞かせが心に染みる。親子のスキンシップの時間でもある。テレビやゲームの時間を減らしてやってほしい」と話した。 -
地バチの巣持ち寄り重さ競う
地バチ(クロスズメバチ)の巣の重さを競うコンテストが22日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームであり、上伊那や諏訪地方の愛好者32人が丹精込めて育てた自慢の巣を持ち寄った。岡谷市の自営業・中島義昭さん(59)が2位に1キロ以上の差をつける5・35キロの巣を出品し、だんとつで優勝した。
伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長)主催で、9回目。初優勝の中島さんは4回目の出品で「なるべく純粋に近いシダクロスズメバチを見つけることができた。(飼育する)木箱も上下に空気口を空けて循環するようにし、ハチが自然に温度調整できるように工夫したことがよかったのかもしれない」と喜んだ。
今年は6、7月の日照不足や低温の影響で、ハチのエサとなる虫の発生が少なく、取ることにも飼うことにも苦労した年だったという。小木曽会長は「ハチも巣も少なかったことで、どれも大事に育てた成果がでていて、出来栄えは全体的に良かった」と話した。
入賞者は次のみなさん。
(1)中島義昭(岡谷市)5・35キロ(2)有賀幸雄(伊那市)4・08キロ(3)中谷重雄(辰野町)3・88キロ -
伊那谷・木曽谷結ぶかつての権兵衛峠歩く
伊那谷から木曽谷を結ぶかつての街道「権兵衛峠」を歩くイベントが22日あり、県内外の400人余が紅葉盛る深秋の峠道を歩いた。
伊那と塩尻の両市でつくる実行委員会主催の「米の道・権兵衛峠を歩こう」で、26回目。県内をはじめ、首都圏や中京地方からも多くの参加があった。
一行は米俵を背負った馬を先頭に伊那市与地を出発。7月の豪雨による崩落で、一部迂(う)回路を利用しながら旧道をたどった。頂上に到着後は用意されたおにぎりやキノコ汁を味わって体を休めつつ、険しい道のりを登り切った達成感に浸った。
初めて参加した喬木村の女性(56)は「健康のためでもあるけど、紅葉を楽しみながら権兵衛峠を歩いてみたかった」と話していた。 -
伊那谷珍名物イナゴのつかみ取り体験
伊那市ますみケ丘の産直市場グリーンファーム(小林史麿代表)で22日、伊那谷の特産珍味の一つであるイナゴのつかみ取り体験会があり、多くの家族連れが楽しんだ。
稲刈り体験も減り、イナゴに触れたことのない大人や子どもが増える現代環境の変化を受けて初めて企画。「食育」の観点からも、改めて地元の風土食を見直す機会にした。
午前と午後に分けて実施。市内のイナゴ取り扱い業者・塚原信州珍味の協力を得て、ダチョウ牧場近くのワラを敷いた草むらに4キロずつ放した。
子どもたちは飛び跳ねるイナゴを見ては大はしゃぎ。ネット状の袋片手に親や年寄りも一緒になって夢中で捕まえた。父親と参加した駒ケ根市の小学2年の男児は100匹以上を獲り「いっぱいだ」と喜んで持ち帰った。 -
箕工祭
箕輪工業高校で22日、第42回箕工祭があった。クラスやクラブごとで取り組んだ展示発表が並んだほか、生徒らによるバンド演奏などもあり、訪れた人たちを楽しませた。
クラス展では、定時制クラスが「上伊那にあった身近な戦争」をテーマに、伊那市上の原に実在していた陸軍伊那飛行場について展示=写真。
当時、極秘で特攻兵が訓練していた陸軍伊那飛行場。終戦後も、GHQに目を付けられないよう、建物は取り壊され、記録文書もすべて消去されたため、当時の様子を知れるものは人の記憶としてしか残っていないという。
生徒らは、実際に飛行場で勤労奉仕をしていた地元住民に話を聞いたり、実際に現地を訪れたりしながら、当時の様子を調査。飛行場後の復元図を作成したり、当時の話を録音したテープを起こしたりしたものを展示した。
そのほかにも、日本工業大学との高大連携にかんする取り組み展示、生徒らが作成した上伊那の地形模型などの展示があり、訪れた人の関心を集めていた。 -
伊那の観光を考える
伊那観光協会(向山公人会長)は23日、伊那の観光を考え、実践する3つのプロジェクトを立ち上げた。来年3月を目途に、成果をまとめ、観光施策に反映させる。
来年4月、高遠町・長谷の観光協会との統合を控え、地域の資源や特性を生かしたまちづくりに取り組もうと設けた。
プロジェクトは、伊那市の観光の魅力を探る「伊那の魅力はなんだろう」、市民の理解と協力を得るための対応策を考える「市民みんなでおもてなし」、広域観光を推進するための「木曽も諏訪も一つのエリア」の3つ。メンバーは、商工観光関係者や公募ら25人。
初回は、市側が観光の現状や伊那観光協会の本年度の取り組みなどを説明した。
伊那観光協会委託の名古屋観光案内所長を務める小島茂さんは「生活が豊かであるがゆえに、ハングリー精神が乏しく、内外に向けた情報発信ができていない」と指摘。その上で、マーケットの動向や顧客ニーズの分析、営業のあり方と受け入れ体制作りの検討など他と差別化し、市場中心に考えた観光振興のあり方を投げかけた。
そのあと、各プロジェクトに分かれ、意見交換した。
向山会長は「地域のすばらしさをPRするため、知恵を借りながら、あるべき伊那の観光施策をまとめたい」と話した。 -
箕輪町図書館読書講座
箕輪町図書館の06年度読書講座が18日、町文化センターで始まった。24人が来年3月までの5回講座で郷土に関した作品を読み学ぶ。
読書講座は99年に始まり、箕輪町や上伊那地域に関係した人物の作品を学んできた。今回は長野県内に範囲を広げ、第1回は「藤原ていの人と作品を読む」と題し、諏訪市出身の藤原ていさんを取り上げた。
講師は元箕輪図書館長の小口恵子さん。「実在する人の伝記は非常にリアルで胸を打つ」として▽藤原ていの履歴▽引き揚げの辛苦▽少女時代▽夫・新田次郎▽3人の子ども-をテーマに、著書「流れる星は生きている」「旅路」と、講演記録「妻として母として」の抜粋を読み進めながら、人物像と作品を紹介した。 -
【記者室】受容的関与という対応方法
ホームヘルパー養成研修講座で、相手の気持ちを傷つけない対応の仕方「受容的関与」の話があった。受容と拒否という対応の中間に位置する「受容的関与」。相手の要求や欲求をまず受け止め、続いて「でもね」とヘルパーの考えを言う方法だ▼高齢者や子ども、特に小学生以下は受け止めてあげれば要求の90%は満たされる。お年寄りの要求に即座に拒否で返しては相手の気持ちがつぶれる。まずは、極力相手と同じ言葉を繰り返して要求を受け止めることがとても大事で、話を聞いてくれるとの認識ができるとその後の関係もよくなるという▼受容的関与には思いやりの気持ちや心のゆとりも大切な気がする。コミュニケーション法の一つとして心に留めておきたい。(村上記者)
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ベル伊那・洋画決算バーゲン 24日まで
「洋画決算バーゲン竏註V鋭から人気作家まで竏秩vは24日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。人気作家約50人の風景、静物、人物画など100余点を展示販売している。
東郷清児の「望郷」(F20)、山口ひろみの「静物」(M40)などが注目となる。小田切訓の「ベニス」「プラハ城夕景」などの欧州風景のほか、萱ぶき民家や奥入瀬渓流などを描いた作家の作品も並ぶ。
地元出身者の大森祥吾の「春のジュラ風景」、野溝嘉彦の「伊那谷の暮色」などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那市福島
地蜂愛好会会長
小木曽大吉さん(63)毎日無心に飛び交うハチはかわいい。巣に出入りする様子で、その巣が栄えているかどうかが分かるし、活動しない巣があれば家族に病人がいる時みたいに心配になるんだよ竏秩B
父に連れられてハチを追った少年時代は、「良く見つけた」と誉められるのが嬉しかった。大人になるに連れ、いつしかハチ追いもしなくなっていたが、結婚後、妻と出かけたことをきっかけに、再びその魅力に引き込まれた。「あの時は子どものころのうろ覚えでやったから、目印が大きすぎてハチが飛んでいかなかった。かあちゃんは『こんなばかな遊びはない』って怒り出してね」と笑う。
回を重ね、一緒に行く人のやり方を見ながら目印のコツも覚えた。30年経った今では、飛んでいるハチを見て、その良し悪しが分かるようになった。
さまざまな場所にある巣を探すのは容易ではない。汗だくになりながら、必死で山を飛び回る。それでも見つからない日は見つからない。しかし、自然の深い懐で未知の世界に挑戦する楽しさに飽きることは無かった。
「若いころはすぐに答えがでないと納得できなかった。そりゃあ、巣が見つかるのが一番だけど、その過程をどうやって楽しんだかが大切だと思うようになった。何より『自然が遊んでくれた』ってことが有難い」
◇ ◇
子育てが一段落した10年前、ハチを飼うために人里を少し離れた山の近くに引っ越した。毎年自宅の庭には10縲・3の巣箱が並ぶ。そのうちいくつかは、来春に放す女王バチを育てるため、潰すことはない。
「ハチ追いはハチが主役。だから、それを根絶やしにするような行動はしてはいけない。取った巣の数をただ自慢するような会ならないほうがいい。女王を放すことで、1年の3分の1も一緒に遊んでくれるハチたちに、せめてもの恩返しと罪滅ぼしをしをするんだよ」
◇ ◇
しかし近年は、異常気象や里山の荒廃などが影響し、徐々にハチが減少してきている。豪雨災害に見舞われた今年は、特に発生が少なかった。
「人間にとっては何でもない1、2度の変化でも、虫にとっては命にかかわる。ハチが年々減少しているのは事実だから、なおさら健康な女王バチをいっぱい放して、女王が残るようにしていきたい。究極にハチが好きになってくると、ハチの未来が心配でね」 -
動物写真家宮崎学さん『ツキノワグマ』出版
「大型トラックが轟音をたててひっきりなしに行き交う高速道路の脇で、クルミやクリの木に登ってのんびりと時間をかけて餌を食っているツキノワグマは、鈴や笛を鳴らせば逃げていくような臆病者ではない」竏・『ツキノワグマ』「おわりに」から)。
「自然と野生動物の側から人間社会を見る」をモットーに活動する「自然界の報道写真家」宮崎学さん(57)=駒ケ根市=が10月『ツキノワグマ』(偕成社)を出版した。『いつ事故が起きてもおかしくない、クマと人間との危険な関係』『ボクが出会ったクマの野生』『なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか』などの5章で構成。自ら撮影した生々しいカラー写真の数々と鋭い視点でツキノワグマの知られざる生態を明らかにしている。
「唐辛子スプレーを浴びせて放すお仕置き放獣はね、憎しみを植えつけて人間を襲うきっかけをつくっているようなもの。やめた方がいいよ」と宮崎さんは話す。
「自然豊かな環境ってことはクマにとっても生活圏だ竏窒ニ認識するべきだね。ちょっとした森にはクマが居るものだと思わないと。通学路だって安心じゃない。見ているとけっこう危なそうなところがたくさんあるよ。みんなあまりにも警戒心がなさすぎだね」
餌が豊富な高原や川筋のキャンプ場などは特に危ない場所だという。「夜なんか、クマがすぐ近くを歩いていても人間は気がつかない。音を出さずに歩けるからね、クマは。鈴やラジオの音に近づいて来ないというのも怪しい。クマに遭遇したくなければ人間が気をつけなければならないんですよ。クマと共存するためには人間の側にもっと自覚が必要だね」竏秩B安易な自然回帰の風潮に警鐘を鳴らしている。