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おはなしこんにちは
腹話術や紙芝居楽しむ箕輪町図書館でこのほど、8月の「おはなしこんにちは」があった。図書館の庭の木陰で心地よい風に吹かれながら、約30人の親子が腹話術や紙芝居などを楽しんだ。
みのわ腹話術研究会と図書館の読み聞かせボランティアが担当。紙芝居「うさぎとかめ」「ごきげんのわるいコックさん」「おむすびころりん」など、楽しいお話が続き、子どもたちは食い入るように紙芝居を見つめていた。
腹話術では、柿の話などがあり、人形とのやりとりを楽しんでいた。 -
子育て講演会
救急処置を学ぶ南箕輪村は9日、子育て講演会を村民センターで開いた。北原こどもクリニック院長の北原文徳さんが、「急病・けがのホームケア縲恷qどもの救急処置 常識・非常識縲怐vをテーマに分かりやすく話した。小さい子どもをもつ母親36人が、熱心に聞いた。
子どもの発熱原因で最も多いのは風邪で、発熱は病原体やウイルスが体内に入ると発熱物質により熱が出て、39度から40度くらいまでになると体から熱を放散するように変わるメカニズムを説明した。
発熱の対処法として、熱の上がり始めで震えているときは温める、熱を放散しようと顔が赤くなり手足が熱くなってきたときは冷やして涼しい服装にすることを話し、冷やす方法として子どもを裸にしてぬるま湯で絞ったタオルで体をふく、太い動脈が通っているわきの下や足のつけ根を冷やすことを説明。「額にあてるタオルなどを頻繁に取り替えたり、体をふくなどお母さんのこまめな看病が大事」と話した。
子どもへの絵本の読み聞かせや、お勧めの絵本の紹介もあった。 -
お盆控え、きれいな街角に
宮田村町2区の国道沿いの事業所や住民でつくる「花と緑のある街角づくりの会」(太田耕一代表)は7日、宮田郵便局前に整備している花壇の草刈りを行った。お盆の帰省などで付近の通行量が増えることから、「よりきれいにしておこう」と作業した。
同会は宮田局、上伊那農協宮田支所、花井木工の各事業所と、周辺住民が協力して組織。10年ほど前から国道に面している宮田局前に花壇を整備し、地域の景観形成に協力している。
この日は都合がついた13人の宮田局員が中心となり作業。「人通りや交通量も増える時期。よりきれいにして、楽しんでもらえたら」と、汗を流していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画入賞作品展
第33回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会は18日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じる作品ばかりが並んでいる。全労済県本部の主催。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった、作文279点、版画775点から入賞作品を展示した。
作文7点(金賞6、奨励賞1)、版画19点(金賞6、奨励賞1、銀賞12)の計26点を出品。作文は「ぼくの・わたしの大切なひと」をテーマに、祖父や友人、兄などに対する好きな気持ちを表現している。
版画は画面いっぱいにスポーツや楽器演奏している自分の姿を作品にした。竹の子を一生懸命掘っている「よいしょ、よいしょ、やっとぬけた」、空想の世界を描いた「カマキリにのって空たんけん」など、子どもたちの感性が光る出品が多い。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
休耕田にヒマワリ
伊那市西箕輪の休耕田で、夏の日差しを浴びた一面のヒマワリが見ごろを迎えている=写真。夏空に映える大輪の黄色が、道行く人たちを楽しませている。
休耕田は約10アール。ヒマワリは小さめのものが多く、色が強いもの、薄めのものとさまざま。暑さにも負けず、太陽に合わせて花の角度を変えている。
近隣の休耕田にはコスモスが咲き始めており、それぞれの色彩が田園風景を彩る。 -
「日本・紬(つむぎ)織物サミット」駒ケ根で開催へ
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと全国の紬産地などで毎年開かれてきた「日本・紬織物サミット」の第7回大会が10月に駒ケ根市で開かれる。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告などを聞くほか、全国の名産地から出品される紬作品の品評会などが盛大に行われる。主催者の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」としてサミットに向け、準備を進めている。駒ケ根シルクミュージアムもサミットに合わせて特別展を開催する予定。
日程(予定)は次の通り(会場はいずれもアイ・パルいなん)。
◇10月23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◇同24日「サミット」▽基調講演((1)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(2)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん)▽事例報告((1)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(2)養蚕農家代表浅井繁子さん(3)絹織物研究家志村明さん)▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)をはじめ、恒例の夏合宿を行っている大相撲入間川部屋の力士ら4人が7日、同市菅の台の県道で行われた交通安全キャンペーンに参加。観光で高原を訪れたドライバーらに安全運転を呼び掛けた。力士らは市の昆虫のハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製マスコットやポケットティッシュとともにチラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。ドライバーらは突然目の前に現れたちょんまげと浴衣姿の大きな力士たちの姿にびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
箕輪消防署が水難救助訓練
箕輪消防署は8日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。現場で想定を与える実践的なロールプレイング方式に加え、今年はボート使用と急流救助の2種類の新しい訓練を取り入れ、今後につながる新たな課題を見出す意義ある訓練となった。
実技説明によるボート使用訓練は、神奈川県で発射銃が機能せず人が流された例があったことから、増水した天竜川の中州に人が取り残され救助を待っている想定で、濁流の中で目的地にゴムボートを着ける訓練をした。
ボート使用の訓練は、箕輪ダムでは実施しているが天竜川では初めて。ボートにつないだロープ2本と舵を取るための板を使って中州を目指すが、思うように中州に近づくことができず、ロープの引き具合を調節したり、水に対して板の角度を変えるなど指示を出し合って要救助者のいる中州まで行き、無事救助した。
急流救助訓練は、アメリカで実際にやっている方法で、川に流されていく人にロープを投げて助ける。実際に署員1人が要救助者として天竜川に入り、ほかの署員が岸から浮き輪の着いたロープを投げて助けた。
署員は、さまざまな状況下で迅速に要救助者を助け出すことができるよう真剣に訓練に臨み、いずれも救出に成功した。
今回取り入れた新たな訓練で、ボート使用時のロープの引き方、舵取りの板の扱い、ロープの投げ方など、より確実な救助のための課題も見出した。 -
木の情報館オープンに向けた準備、最終段階
県伊那技術専門校の卒業生などでつくる「南信州木の会」(田中伸生会長)は、伊那市美篶にオープンする「木の情報館」の最終準備に入ている。
地元木材の素晴らしさと優れた職人技術の存在を発信し、地域材の利用促進、里山の再生を目指す情報館は、場所の提供を受けた信州国産材開発協同組合(玉田隆理事長)の一画、約158平方メートルを使用。内装工事は、6月下旬から会員9人が入れ替わりながら進めてきたが、8月に入り梁(はり)の立ち上げまで漕ぎ着けた。内装には長野県産カラマツ、アカマツを使い、職人の技術を直接確かめてもらえるよう、敢えて梁の見える天井にした。
館内には、作品展示や木工体験コーナーを設け、訪れた人に職人の技術と地元木材の素晴らしさをじかに感じてもらう。
安全性への配慮と、よりよい空間をつくるため、予定より1カ月ほどオープンが遅れたが、今後、外壁などを取り付けて8月下旬にはオープンしたいとしている。
オープン当日はさまざまなイベントも企画している。 -
箕輪消防署が発射銃訓練
水難救助訓練を前に箕輪消防署は7日、番場原運動場で発射銃の訓練をした。署員は安全、確実に操作できるよう訓練に励んだ。
発射銃は、水難救助訓練の際、天竜川の中州に取り残された人を救助するために使う。岸から発射銃でリードロープを中州に打ち込み、リードロープに救助ロープをつないで中州の大木などに縛りつけ、ロープで川を渡って救助する。
水難救助訓練当日に発射銃を扱うのは一人。多くの署員が経験し扱い方を確認することで、万一に対応できるよう今回初めて訓練日を設け、未経験者4人を含む13人が参加した。
安全管理を第一に、銃口を絶対に人に向けないことを確認し、銃の持ち方、発射体の装入方法、発射角度、発射する際の姿勢などの指導を受け、一人ずつ発射銃を撃った。
発射銃は、約50メートル先まで発射体を飛ばす能力があるが、50メートル手前までしか飛ばない場合もあり、いかに遠くに確実に飛ばすか、発射角度などを確認し合って訓練した。 -
箕輪町木下の工事による油流出検査結果
有害物質は基準値以下箕輪町は7日、木下栄町の側溝整備工事の油流出に関する検査結果について、「流出した油は鉱油。土壌と水質の有害物質の検査はすべて基準値以下だった」と町議会全員協議会に報告した。
6月初旬、側溝工事で地下1・5メートルほど掘った所で、油がにじみ出た。
民間業者による検査の結果、油は鉱油(機械による油)。土壌と地下水に含まれる有害物質検査は、カドミウム、シアン、鉛、水銀など13項目の検査の結果すべてが基準値以下だった。
工事は現在、地下水の渇水期を待って中断している。11月に再開したい考えで、油が流出した場所の土は入れ替えるという。 -
西箕輪公民館に泊まろう
伊那市の西箕輪公民館は7竏・日、夏休みを利用した小学生の合宿「西箕輪公民館に泊まろう」を開いた。4竏・年生19人が参加。初日は、小黒川渓谷キャンプ場で飯ごうすいさんを楽しむなどして過した。
本年6月に5泊6日の日程で開催した「西箕輪通学合宿」の参加定員に漏れた児童を対象とした企画。参加不可の子どもの保護者から「本年度中にもう一度合宿を」との声が多くあり、1泊2日の体験学習を中心とした合宿を開いた。
児童らを5人ずつの4班に分け、キャンプ場でカレーライスの昼食を調理した。子供たちは引率の大人たちに助言をもらい、自分たちで相談しながら料理に取り組んだ。
各班とも、火の付け方が分からず、たき火を起こすのにひと苦労の様子。それでも約2時間かけて、具たくさんのカレーライスが完成すると、皆で舌鼓を打ちながら味わった。
合宿はブルーベリー狩り、竹とんぼ製作のほか、ドッチビーなどのニュースポーツを体験、食事は各班ごとの献立で調理する。耳塚渓太君(4年)は「夜中に起きて、皆でお話をする」とよろこんでいた。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会 初会合
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会の初会合が7日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった=写真。会に先立ち、天竜川の堤防決壊、北小河内の土石流の現場2個所を調査。協議の結果、決壊場所は「原因を究明するための資料が必要」とし、本格的な検討は次回(28日予定)からとなった。
7月の豪雨災害による土砂災害、堤防決壊をはじめとする、河川災害の今後の対策を検討する目的。国土交通省・天竜川上流河川事務所の呼び掛けで、大学教授など治水関係の専門家7人が集まった。
協議では決壊前後の現場の断面図や、増水時の水位の変化に関する資料などが必要である竏窒ネどを確認した。信州大学名誉教授の北澤秋司座長は、決壊原因を堤防上部、下部のいずれから崩れたかを分析し、復旧工法の助言にしたいとした。
委員会では「早期(本格的)復旧工事をするため方向性を確認したい」とし、本年秋口には一定の結論を出す見込みになっている。 -
地域みんなで七夕まつり
駒ケ根市町一区分館は6日、七夕まつりを地域交流センターで開いた。幼児から大人まで約170人が参加。流しソーメンや花火などを楽しみ、旧暦の七夕行事を地域一緒に満喫した。
まつりは長年続く同区の伝統行事だが、今年は小中学校PTA、子ども会、青少年健全育成会など関係団体がより結束。例年以上の盛りあがりとなった。
七夕を飾り付け、焼き肉を囲んでみんなで会食。今年初めて行った流しソーメンは、予想以上に子どもたちの人気を集めた。
「家ではこんなに食べないのに」と、周囲の大人は子どもたちの旺盛な食欲にビックリ。
暮れゆく夕べに、涼しげな花火が幻想的に映え、楽しい夏の思い出をつくっていた。 -
ギャラリーみなと屋で「高遠の器作家6人展」開催
伊那市高遠町のギャラリーみなと屋で9月24日まで、「高遠の器作家6人展」が開かれている。高遠で窯や工房を構える作家の陶芸と漆器約140点を展示。それぞれの感性や技法が表現された味わい深い作品が並ぶ。
「信州高遠の四季展」に併せ、高遠を訪れる人に町内の作り手の作品も見てもらおうと企画。花器や茶わん、皿など、伝統の技法で仕上げた作品から現代的感覚を取り入れた作品まで、作家の個性があふれている。
作品の入れ替えもあり「何度来ても楽しんでもらえるように」工夫。四季展の入選作品6点も併せて展示している。
みなと屋では「高遠の優れた作家が気迫を込めて仕上げた作品で、印象に残るものばかり」と来場を呼びかけている。また、「7月の豪雨災害で悲しみもあるなかで、元気を取り戻すきっかけになれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(会期中は無休)。問い合わせは、ギャラリーみなと屋(TEL94・1201)へ。 -
長谷の「ひまわりの里」満開
伊那市長谷総合支所、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、杉島の休耕田にまいたヒマワリが満開となり、種まきに参加した地元の園児約30人が8日、観賞に訪れ、立派に成長した姿を喜んだ。
運動は水源地の大切をアピールする狙いがあり、92年に「ひまわりの里」づくりを始めた。三峰川沿いの休耕田約4アールに5月、園児たちが種まきをし、地元の老人クラブが管理にあたって育てた。
高いもので3メートル以上に成長し、園児たちは自分の背丈以上に育った・スヒマワリの迷路・スを探検。掛け回ったり、種を収穫するなどして楽しんだ。「きれいなヒマワリが咲きました。ぜひ見に来てください」と呼びかけている。 -
木ノ下写真クラブ
5周年記念展箕輪町木下の写真愛好家でつくる「木ノ下写真クラブ」の発足5周年記念写真展が、箕輪郵便局で開かれている。31日まで、会員の個性豊かな写真18点を展示している。
会員は全員が木下区民で、公民館で顔を会わせたときに、皆で活動するクラブもいいだろう-と発足。男性6人、女性2人の計8人が所属している。
今回は6人が出品。新作も含め、1人3点ずつ気に入った作品を持ち寄った。
宝剣山荘上で撮った「山頂の夜明け」、こいのぼり「春風に泳ぐ」、絶壁を登る人を写した「攀じる」、イチョウが美しい「銀杏秋彩」、バラの花びらから今にも落ちそうな滴「潤滴」、自然の造形美「厳寒の朝」など、会員それぞれの感性で切り取った写真が並ぶ。
クラブは月1回の例会で互いの作品を鑑賞しあう。写真歴は長い人で30年近くになり、クラブができてからよく撮影するようになった人もいる。これまでは、木下区の文化祭や町の文化祭に出品。今回、5周年記念で初めてクラブ展を開いた。
代表の内藤真彦さんは「会員の撮ったありのままを見てほしい」と話している。 -
日本語教室受講者が浴衣の着付けに挑戦
伊那国際交流協会は5日、日本語教室の受講者を対象とした「浴衣の着付け教室」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。ブラジル国籍の3人と台湾出身の1人が参加し、1時間ほどかけて浴衣を着た。
言葉だけでなく、日本文化にも触れてもらおうと企画したもので、講師には、昨年5月から「きもの着方教室」をしている牧田染織店の牧田広利さんと、美容室ルーナの田畑千栄子さんを迎えた。
浴衣を着た後、田畑さんがそれぞれの髪の毛をアップスタイルにアレンジ。また、着崩れしない歩き方や、着崩れした時の直し方、浴衣を着たときの作法などを牧田さんが指導した。
初めて浴衣を着た台湾国籍のテレサさんは「面白い。台湾にも伝統的な衣装はあるが、ジッパーで着られる簡単なもの」と話していた。
一般を対象とした牧田さんの「きものの着方教室」は12日の午前10時から、伊那市駅前ビル「いなっせ」である。着物を着た後、参加者全員でランチを食べるようになっており、受講料は無料(昼食代は実費)。定員8人(先着順)。
申し込み・問い合わせは牧田染織店(TEL78・7165)へ。 -
信州大学農学部でオープンキャンパス
南箕輪村の信州大学農学部で5日、オープンキャンパスがあった。高校生とその保護者など約430人が集り、各学部の取り組みを見学した。
今年は前年を上回る申し込みがあり、森林科学科の希望者が最も多かった。
参加者は、関心のある学科の模擬講義・実験などを体験。
森林科学科では、構内の演習林に生えている木の種類、研究教育に果たす役割、土地利用の変遷についてなどを学びながら林内を散策。
森林環境研究室の中堀謙二講師は、現在林のある場所は江戸時代まで、農作物用の肥料に用いる草を育てていた草地だったことを説明し、時代の変化と共に、地域が自給自足的生活をしなくてもよくなり、土地利用が変化したことを示した。また「ここには、そういう昔の生活を直接聞け、そこから21世紀にむけ、どういう風に森と付き合っていくべきなのかなどを学ぶことができる」と参加者に呼びかけた。 -
「さんよりこより」で洪水を起こす厄病神をたたきつぶす
伊那市美篶の上・下川手の天伯社に伝わる七夕祭り「さんよりこより」が7日、同社であった。地元住民や帰省中の家族連れなど150人以上が参加。20縲・0年ぶりに出店が復活し、にぎわいを見せた。
保育園児や小学生は事前に七夕飾りを用意。鬼男2人を囲むように円陣を組み「さんよりこより」と言いながら3周し、鬼男を七夕飾りでたたいた。
そのあと、地区役員ら約30人が同社にまつられている大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)を安置したみこしを交代で担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)がまつられた対岸の富県桜井の天伯社へ向かった。「天の川」に見立てた三峰川を、ひざ上までぬれながら渡った。
境内には、地元の壮年団有志がカブトムシ、たい焼き、ラムネ、ローメンなどを出店、威勢よく呼び込んでいた。
この例祭は室町時代、大洪水が起きた際、高遠町藤沢片倉の天伯さまが桜井、川手に流れ着き、まつったことから始まったとされる。「さんよりこより」のかけ声は、洪水を起こす厄病神をたたきつぶす意味という。 -
箕輪町
7月豪雨災害まとめ箕輪町は7日の町議会臨時会で、7月豪雨災害の7月末までのまとめを報告した。
人的被害は軽傷3人。家屋被害は、住家が49件。内訳は一部損壊が下古田1件、北小河内6件の計7件、床上浸水は北小河内4件、床下浸水は沢3件、下古田9件、木下と富田各1件、長岡2件、北小河内22件の計38件。非住家は18件。内訳は全壊が北河内1件、一部損壊は沢2件、長岡と北小河内で各1件の計4件、床上浸水は北小河内1件、床下浸水は沢と中曽根各1件、下古田と上古田各2件、北小河内6件の計12件。
屋内外の消毒は21日縲・月1日で約50件。2縲・回実施した家もある。実施地区は沢、下古田、上古田、富田、木下、長岡、北小河内。
農作物関係の被害金額は水稲1257万7572円、スイートコーン133万8750円、リンゴなど果樹園3万4398円、合計1395万720円。
観光施設被害は、ながた自然公園でテニスコート西のブロック崩落が長さ44メートル、高さ6メートル。マレットゴルフ場ながた自然公園コースは土砂流入が27ホール中17ホール、駐車場法面崩落は幅8メートル、高さ6メートル。
林道・作業道関係は、林道が法面崩落、土砂流出、路肩決壊、路面洗掘など40カ所、作業道は17カ所で10カ所は調査中。耕地関係は、農地や水路への土砂流入、畦畔崩落、冠水などで被害面積5・46ヘクタール、延長1032メートル。
公共土木施設被害は24カ所。町道の路側流失、河岸洗掘、路盤流失、舗装損壊など。水道施設被害は8カ所。河川被害は護岸の決壊、崩壊、洗掘などで深沢川16カ所、北の沢川5カ所、沢川15カ所、帯無川20カ所、桑沢川20カ所、知久沢川、玄ヶ沢、瀬沢川各1カ所の計79カ所。その他6カ所。復旧見込み額は約6億円。
義援金は8月3日現在、340万2467円。配分委員会を設けて配分を決める。支援物資は88件。
北小河内中村地区の家屋へ流入した土砂などの片付けは、北小河内区住民ボランティアが7月22、23日を中心に約250人、県職員のお助け隊22縲・7日で318人、町ボランティアセンターによるボランティアは27縲・0日で754人。 -
【記者室】手間を惜しまずリサイクル
不用になった傘からマイバッグを作ろうと取り組んでいる箕輪町消費者の会。マイバッグができるまでには、傘の骨と布を分ける作業、布の洗濯とアイロンかけ、柄合わせ、縫製と少しばかり手間がかかる▼不用品のリサイクルとレジ袋の削減を目的に、会が町民に協力を呼びかけて回収した不用傘は約200本。柄合わせまでの工程を会員でこなし、一般向けにマイバッグ作り講習会を開いた。参加者の評判も上々。今後はイベントでの販売も計画している▼手軽に物が買える時代。もちろん既製のマイバッグでもいいのだが、一手間かければ立派に傘がリサイクルでき、マイバッグが出来上がる。リサイクルは、手間を惜しまず、楽しく取り組む姿勢が必要のようだ。(村上記者)
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「広島原爆の日」に平和祈念式典
広島「原爆の日」の6日、伊那市山寺区の丸山公園で、第20回市民平和祈念式典があり、約80人が集まり永久平和を祈った。市民団体「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」の主催。
公園内にある「原爆の火」平和の塔前に集合。原爆の投下があった8時15分から、サイレンに合わせて1分間黙とうし、全員が塔へ向けて献花した。
同会の建石繁明代表は「核兵器や戦争に対する嫌悪を感情のレベルから理性のレベルに高め、実践のレベルまで高めたい。少しの勇気を出して『戦争は嫌だ』と発言することから始まる」とあいさつした。
この日のために「坂下高齢者クラブ」が塔前に花壇を設置、地元育成会も折り鶴を制作し飾った。
会は9月市議会で、旧3市町村の非核平和都市宣言を新しく新市が引き継ぐため、宣言の採択を請願する。
15日午前10時から、平和音楽映画祭があり、「紙屋悦子の青春」を全国封切り先行上映する。
問い合わせは、同会の宮下さん(TEL72・9411)へ。 -
南箕輪村遺族会が忠魂碑清掃 平和を語り継いで
南箕輪村遺族会(牛山敞司会長)は6日、村公民館の敷地内にある忠魂碑の清掃をした。役員約15人が集まり、下草や立木の枝を除去し、石碑の汚れを水で洗い流した。
「お盆に先祖を向かえるのと同じ気持ち。石碑をきれいにして、気持ち良く帰ってきてもらう」(牛山会長)ことを目的に、広島「原爆の日」に毎年、実施する恒例行事。忠魂碑が立った、約35年前から続いている。
同会員が高齢化したことなどから、村と村社会福祉協議会が主催で、毎年初夏、慰霊祭を実施。牛山会長は「世代が代わり、戦争体験者が減ってきている。人の犠牲の上に成り立っている平和の意味を若者に語り継いでいかねば」とした。
村の戦没者は日清戦争以降170人。公務殉職者らの名前を加え、1969年、村公民館南側に忠魂碑を建立した。 -
小町屋区民ふれあい広場
駒ケ根市小町屋の区民ふれあい広場は6日、区画整理事業で新設されたばかりの「きらめき公園」で開いた。イベント自体は13回目だが、新たな会場で気分も一新。マスつかみのほか、金魚すくいや軽食販売など多彩な催しがあり、老若男女問わず多くの住民で賑わった。
公園隣接のねずみ川の親水護岸では、小学生がマスのつかみどりに挑戦。苦戦する姿もあったが、上半身まで水に浸かっても笑顔で魚影を追っていた。
小学生から高齢者まで100人から成る実行委員会が、この日のためにイベント内容を検討。計画段階から各世代が協力し、それぞれの希望をとりいれながら開催にこぎつけた。
関係者は「祭りによって、よりコミュニケーションが深まる。今後もこの良さを受け継いでいきたい」と話していた。 -
南箕輪村図書館
古い雑誌プレゼント11日まで南箕輪村の村図書館で5日、古い雑誌のプレゼントが始まった。開館から1時間半で200冊が出る盛況で、皆気に入った雑誌をもらっていた。
年1回の恒例プレゼント。対象雑誌は04年分。約70種類ある。一人5冊までの限定で、特に人気雑誌は1世帯2冊までとなっている。
開館前にお目当ての雑誌を求めて10人が列を作って待っていたほどで、「廃棄」のシールを張った雑誌を置いたコーナーで好きな雑誌を探したり、内容を見比べたりしながら選んでいた。なかには家族そろって訪れ、皆で5冊ずつもらっていった人もいる。
プレゼントは11日まで。時間は午前9時半縲恁゚後6時(土・日曜日は午後5時まで)。 -
かんてんぱぱでオルゴール展示演奏会
原村のサンキョウオルゴールは6日まで、「オルゴール展示演奏会」を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。形やメロディーの異なるさまざまなオルゴールや、自分で演奏できる手回しオルゴールの体験コーナーなどが、訪れた人を楽しませている=写真。
日本のオルゴール技術の発祥は60年前の諏訪地域。サンキョウオルゴールは現在、国内では唯一オルゴールの音源を製造し、歴史は50年以上となる。地域にこうした技術があることを知らない人も多く、地域住民へのPRのため、イベントを企画した。オルゴール製品をつくる県内の4社も協賛している。
見聞きする機会が多い箱型オルゴール、音を奏でる「弁」が80もある大型のディスクオルゴールの展示や、聞くだけでなく、演奏する楽しみも感じてもらうことを目的として現在開発を進めている「手回しオルゴール」も体験できる。
伊藤和男社長は「オルゴールの持つ癒しの音色の素晴らしさを追求した展示会。気軽に出かけてほしい」と呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
テレビ番組と連動したライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」は13日に
伊那・飯田ケーブルテレビで放送中の音楽番組「CAST A NET」の連動ライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」が13日、伊那市の伊那GRAMHOUSEである。
「CAST A NET」は、アーティストと観衆がつながる関係を築くことを願う取り組みで、テレビ番組と連動したライブイベントなどを展開している。
テレビ番組のMCを努める駒ヶ根市の三宅由浩さんをはじめ、伊那市在住の高校生シンガーソングライター・加納裕さん、高校卒業後、海外で声楽の勉強をして帰国したばかりの女性シンガー・kayocoさんなど、地元ミュージシャンも多数出演する。また、全国的に活躍するアーティストも登場。10組が出演を予定しており、1組が4、5曲を演奏する。
三宅さんは「お盆で帰省している人たちにも参加してほしいと思っている。ちょっと変わった同窓会になれば」と語る。
ライブは午後5時から(開場は午後4時)。
前売り券は2千円(高校生以下千円)で、当日は500円増し。
問い合わせ・チケットの販売場所はきょう庵CAST A NET事務局(TEL76・0891)へ。 -
伊那谷地域社会システム研究所が支援先の活動報告を聞く
伊那谷地域社会システム研究所(理事長・向山孝一KOA社長)は5日、箕輪町の伊那プリンスホテルで第9回支援先活動報告会を開いた。過去に助成を受けた団体やKOAグループ各社などから約70人が出席し、05年度に助成した4団体・個人の報告を聞いた。
研究所は、環境保全や地域文化の伝承のために活動する団体や個人に助成金を交付し、支援する財団法人で、96年に設立。毎年、助成先を公募し、選考して決めている。
報告会で、南アルプス研究会の太田和利さんは、南アルプス仙丈ケ岳の環境保全に関する研究と登山者への啓もう・啓発活動について紹介。山岳環境が荒廃した要因に、過剰な利用、登山者のマナーの低下、設備の未整備などを挙げ、登山者を対象にした環境教育から「山岳環境に対する危機感が高まるなどの効果がある」と話した。
また「中正井のせせらぎに樹木や草花を植栽し、自然をよみがえらせるビオトープ空間をつくる」(伊那市東春近中正井の自然を愛する会)「諏訪湖流入河川の珪藻植生調査」(飯嶋敏雄さん)「天竜川水系水質調査と環境教育」(リサイクルシステム研究会)の報告もあった。 -
高遠分館「さわやか学級」 満光寺で学ぶ
高遠町公民館の高遠分館事業「さわやか学級」(学級長・有賀弘武分館長)の今月の講座が3日、同町西高遠の満光寺であった。受講生約40人が集まり、同寺の兼子展世住職(72)から、毎年8月16日実施の同寺の例祭「えんまさま」について話を聞いた=写真。
地域起こしのため10年振りに、寺、同町横町町内会、同分館が共催で「えんまさま」、縁日、盆踊りの3つを本年は同日開催。夏の風物詩が復活することを記念し、同例祭についての事前学習の機会にした。
兼子住職は地獄に落ちた先祖を解放し、救済の経「観音経」を読んで極楽へ送るためのもの竏窒ニ、例祭や閻魔(えんま)像を奉っている理由を説明。「昔のことを偲ぶことは人間社会に大切なこと。なぜ人間として生まれたかを大切にして」とした。
講座では、受講生らが「閻魔像はいつごろのもの」「ここ以外に閻魔大王を奉っている寺は」などと、矢継ぎ早に質問を投げかけていた。