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宮田村の保育園で保護者の保育参加が好評
宮田村の3保育園は24日から3日間、保護者に園の生活を肌で味わってもらおうと「保育参加」を実施している。「自分の子どもだけを見るのではなく、周囲の友達との関わりなど、お父さん、お母さん方に幅広く学んでほしい」と3年前から導入。保護者にも好評だ。
参観するだけでなく、保育士の仕事を手伝ったり、一緒に遊んだり。中央保育園では24日に芋掘りを体験したが、保育参加で来ていた母親たちも一緒に汗を流した。
保育参加は3日間随時実施しており、自由に体験が可能。例年、仕事の合間を見ながら父親が来園することもあるという。
年中園児の母親=町3区=は「家では知らない子どもの一面を見ることができた」と、保育参加を評価した。
同園の関礼子園長は「普通の参観はただ傍観するだけ。園の生活に一緒に入り、子どもたちの様子、保育士の仕事を知ってもらうことも大切だと思う」と説明する。 -
ドラマ・イン・エデュケーション
演劇を通じて地域文化の向上を図るNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は22・23日、演劇ワークショップ「ドラマ・イン・エデュケーション」を駒ケ根市文化会館で開いた。講師に英国ミドルセックス大ドラマ・イン・エデュケーション課程で主任教官を務めるケネス・テイラーさんを迎え、英国での実践的な演劇教育の手法を体験した。
テイラーさんは約10人の参加者に対し「ゲームを通じて体を動かし、想像力を養ってほしい」とあいさつ。まず自己紹介を兼ね、輪になった参加者にそれぞれの名前を悲しみの気持ちを込めて言うよう注文した。続いて「恥じる」「幸せ」「興奮」と異なる感情での自己紹介を全身で表現させ「皆の声、表情、動き…。これがドラマだ。人とのコミュニケーションにはこの想像力が大切だ」と熱っぽく訴えた=写真。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。 -
箕工祭で存続を呼びかけ
箕輪工業高校の「第41回箕工祭」が23日、一般公開された。全日制と定時制の合同文化祭で、テーマに「Peace窶蝿齔カ一度の青春に花を咲かそう!」を掲げた。
県教育委員会が示した高校改革プランで、統廃合の対象候補に挙がったことから、玄関入り口では、学友会(生徒会)が箕工の存続を呼びかけ。
生徒や来場者にメッセージを紙に書き込んでもらい、壁の模造紙にはり付けた。「箕輪の発展に、箕工は必要」「箕工は楽しいよ」など存続を願う言葉が並んだ。
また、定時制は「戦後60年 忘れてはならない過去がある窶拍シ本里山山辺中国人・朝鮮人強制労働」を展示発表。強制労働の実態などをまとめ「憲法第9条を変えようとする動きがある。若者が関心を持たなければならない」とし、平和の意味を考える機会にと訴えた。
そのほか、輪投げロボットの展示、書道や美術などの授業展、生徒によるコンサート、出店などもあった。 -
上農高らしさ存分に文化祭
上伊那農業高校の文化祭「第86回上農祭」は23日、一般公開され、生徒が育てた野菜や花などの農産物販売、初の全校企画かかし展や各クラス・学年展、模擬店など多彩なイベントを繰り広げ、大勢の来場者でにぎわった。
かかし展は、全12クラスがそれぞれ等身大を製作。セーラー服を着た女子校生や球児、お笑い芸人に見立てたものなど、笑いを誘うユニークな作品がそろい、校舎前に並べた。来場者から一番優れた作品を選んでもらうように作品横に投票箱を設置。どの作品も人気を集めた。
生徒が実習で丹精込めて育てた農産物の販売は、ネギや白菜、セロリなどを並べた。紫、白、赤といった色鮮やかなシクラメンも来場者の目を引き、「きれいに育てたね」と買い手が殺到した。
クラス・学年展は、近代戦争展や修学旅行展など。同校と交流のある愛知県立三谷水産高校によるさつま揚げの販売もあった。 -
小渋もみじ祭りにぎやかに
秋の1日を小渋峡で楽しもうと23日、小渋釣掘場をメーン会場に、小渋もみじ祭りがにぎやかに開いた。
釣掘場では、大人も子どもも大物を狙ってつり糸をたれ、バームクーヘンが焼ける甘い香りが漂い、来場者の食欲を誘った。
四徳大橋下ではボートによるダム湖内の巡視体験。エメラルドグリーンの湖面から色づきはじめた両岸のもみじを見上げ、秋の風情に浸った。
ダム提内部の見学にも多くの大人、子どもが訪れ、ダムに関心を寄せた。 -
縄文土器の野焼き
素朴で味わいのある縄文土器に焼き上げようと、飯島町中央公民館の「縄文土器にチャレンジ講座」は22日、与田切公園の作業道で野焼きをした。
同講座は大沢町教育長を講師に、小学生から高齢者まで幅広い年代層の13人が参加。7、10月の2回の講座で、手回しろくろを使って、波状の口縁がある「深鉢形土器」や、ランプの火を点したとされる「蛇体文装飾付釣手土器」、大かめなど縄目模様が特徴の縄文土器に模して20個を制作した。
成形し、自然乾燥させた土器を中央に固めて、周りにまきを積んで点火。火は勢いよく燃え上がり、参加者は「熱い、熱い」と言いながらも、縄文人の暮らしに思いを馳せ、まきをくべ、火をつくろっていた。
途中、おきだけにして、じんわりと焼くなどして、約7時間で色良く焼き上げた。
深皿型の土器に挑戦した寺岡正隆さん(66、七久保)は「どんなふうに焼けるのか、焼き上がりが楽しみ」と話していた。
完成した土器は29、30日、町文化館で開く「いいちゃん文化祭」に展示する。 -
「おさべ親王と梅が里」の大型紙芝居をゆかりの奈良五條市で上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりがある奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を描いた手づくりの大型紙芝居を2年ぶりに現地で上演。信州と奈良を結ぶ歴史上の人物に想いを馳せながら、互いに交流を深めた。
委員と村内の朗読グループ「お話宅Q便」の7人が訪れ、神社境内で紙芝居を披露。氏子をはじめ集まった多くの地元住民に、遠く離れた信州に・ス親王伝説・スが根づいていることを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が残り、同委員会は6年前から村おこしに生かそうと思案。伝承をもとに創作した物語「おさべ親王と梅が里」を作り、学校などで活用している。
あわせて史実の研究も進めてきたが、五條市で没し、御霊神社に母親の井上内親王らと一緒にまつられていることも分かった。
「親王を縁にして、新たなつながりを持てれば」と2年前に初めて同神社の例祭に参加。物語を大型紙芝居にして初上演し、交流が始まった。
今回は2年ぶりの上演となったが、委員らは「熱心に見てくれてうれしい。今後も交流の輪を広げていけたら」と話していた。 -
第42回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校で23日まで第42回駒工祭が開かれている。テーマは「それいけ!テツぱんまん窶狽レくたち地球環境を守るんだ」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われているほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。
体育館で行われる第14回文化祭ロボットコンテスト「バルーンファイト」には各クラス2台ずつのロボットがエントリーし、コートの中で互いに風船を割って得点を競う。ゲーム時間は6分間。風船は色によって得点が異なる。22日は1次リーグ、23日は決勝リーグを戦う。
22日の1次リーグでは、各チームのオペレーター担当の生徒がリモコンを手に懸命にロボットを操縦し、時間内に1つでも多く風船を割ろうと熱戦を繰り広げた=写真。ポン、ポンと順調に風船を割っていくロボットがある一方で、ゲーム途中でトラブルのため動かなくなるロボットもあり、見詰める同級生らから「どうした、もうリタイアか」とやじが飛ぶなど、真剣な中にも楽しく対戦が行われていた。
23日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。 -
第8回美空ひばり歌の里まつり
全国の美空ひばりファンが集う第8回美空ひばり歌の里まつりが22日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。ファン約250人は、美空ひばりの名曲の数々に包まれ、次々と繰り広げられる舞踊や歌唱のステージをたん能した。
三日町に美空ひばり歌の里が開館して9年目。恒例のまつり(ディナーショー)は、今年はひばりさんの17回忌でもあるため、楽しくにぎやかな祭りにしたいと実行委員会(小沢さとし委員長)で準備してきた。
ゲストコーナーは、ひばりさんの妹で歌手の佐藤勢津子さんによる歌や思い出話などがあり、元「ひばり&スカイ」の演奏、英語で歌うクリスチャベスさん、イントロゲームコーナーには関西で活躍する華乃家一座らを迎えた。
舞踊や大正琴、生演奏やカラオケによる歌唱など出演者は100人近くにのぼり、初めて沖縄からも参加。歌を口ずさんだり、写真を撮ったり、出演者も来場者も一緒に楽しんだ。 -
上農美術展
上伊那農業高校同窓会の「上農美術展」が22日、同窓会館「日出る会館」で始まった。23日までの2日間で、同窓生の絵画や陶芸、写真などのほか、3学年の生徒による書道、刻字などを展示している。
上農高校が現在地に移転する前の卒業生にとって現在の高校はあまりなじみがないため、同窓会館で美術展を催し、人が集まり、新しい上農の姿も見ることが出来る機会をつくろう-と、高校の文化祭「上農祭」に合わせて開き今年で7年目になる。
芸術の趣味を持つ地元に暮す人を中心に出品を呼びかけた。同窓生が育てた菊が会館入り口を飾り、展示スペースには洋画、日本画、水墨画、木彫、陶芸、写真、表装、華道、手芸などの作品がずらりと並んでいる。
23日は出品者が集まり講評も予定する。展示は午前9時縲恁゚後4時。 -
高校改革プランを考える高校生集会
高校改革プランに対する率直な意見を聞いてほしい窶狽ニ高校生自らが企画した「高校改革プランについて考える高校生集会」が22日、伊那市の伊那北高校であった。県内の公立20校から約150人の生徒が集い、米澤修一教育次長など県教育委員会4人に、生の声をぶつけた。
各校生徒からは、多部制・単位制の配置や財政問題との関係、30人学級に対する疑問や意見などが相次ぎ、高校改革プラン推進委員会に対しても「高校生が傍聴できない平日にするのでなく、平日の夕方や休日にしてほしい」という声があがった。
県教委は、それぞれに回答しながら、「“どうすればよいか”を考えることの難しさは感じてもらえたと思う」とした。
集会の実行委員長、伊那北高校の滝澤文那さん(17)は「高校生は未熟で責任能力がないため、個人では到底解決できない問題。しかし今回は、高校生の声に耳を傾けることが“教育”だと考え、行動してきた」と話し、この問題だけでなく、高校生が主体的に発言できる場の継続を要求。
県教委は「検討していきたい」とし、具体的約束は避けたものの、高校生の思いを受けとめた。
今回の発言は集約し、推進委員会や知事、県教委などに送り、プランに高校生の声が反映されるよう働きかけていく。 -
信大農学部で「落葉松祭」 きょうまで
南箕輪村にある信州大学農学部の大学祭「第51回落葉松祭」が22、23日、一般公開されている。地域に根ざした大学祭を目指し、学生だけでなく、地域住民と交流を図る内容を組んだ。
南箕輪村で朝市を開いている「輪の会」による朝市、伊那谷で活躍する音楽グループとのジョイントコンサート、一般と学生チームのスポーツ大会、天文ボランティアサークル「すばる星の会」の協力を得た星空観測などを企画、地域住民との結びつきを強めた。
目玉の一つ、体験型研究室発表では、教授・助教授が▽野生動物の獣害▽食品の安全性▽『くつろぎの森』を歩こう窶狽ネど研究成果を講義、展示、イベントの形式で紹介。
砂防緑化工学研究室の宮崎敏孝教授は、04年度に卒業した秋山晴紀さんの研究をもとに「三峰川上流域の在来イワナ・放流イワナの分布について」を報告した。
三峰川流域は在来イワナと放流イワナが混在する状況で、在来イワナ保全のために三峰川流域の105地点で分布を調査した(04年6窶・2月)。その結果から、放流されていない区域では在来イワナが約7割を占め、えん堤など人工構造物で守られている実態が明らかになった。在来イワナを保全するには「放流区域を拡大せず、下流に縮小すること」を提案。また、在来を意識し、可能ならば残すという理念を持った養殖場での体制づくりの必要性も挙げた。
23日は朝市(開始時刻午前8時)、人工林造成など研究成果報告会(9時)、ダチョウの卵料理が食べられる企画(10時)、ジョイントコンサート(午後1時)などがある。
構内には飲食の出店も数多くあり、にぎわいを見せた。 -
独創的な学びこれからも
高遠高校は、町立高遠実業補習学校として1926(大正15)年に創立以来80周年を迎えた。22日、高遠町の同校で記念式典があり、生徒や教職員をはじめ、同窓会員、地域住民ら関係者500人余が出席して節目を祝った。
オープニングで各コースの活動発表があり、芸術コースの音楽専攻の生徒が、地元の高遠やますそコーラスとともに合唱を披露して花を添えた。
北原領一式典実行委員長はあいさつで「創立以降、いく変遷をたどりながらも、高遠藩学進徳館の実学の精神を継承し、県内の高校と足並みをそろえてきた」と80年の歩みを振り返り、これからも独創的な高校であることを願った。
清水國利校長は「歴史や伝統を引き継ぎ、栄光のいしずえを確立できるよう、地域の思いを受けとめて、学力や社会力を身につける生徒の育成を目指したい」と述べた。
生徒会長の北原直樹君は「各界で活躍している先輩方を誇りに思い、自分たちもあらゆる場で活躍できるように励みたい。また、堅実で有意義な生活を送り、良き伝統を継承して、更なる発展に尽力したい」とあいさつした。
2部では、同校卒業生(23期生)で、舞台演出家の高島勲さんの講演「私の生い立ちとオペラの仕事」があった。 -
BTLS研修に全国から48人
病院搬入前の外傷処置教育訓練コースである「BTLS(ベーシック・トラウマ・ライフ・サポート)アドバンスコース」研修会が21、22日、中川村の望岳荘であった。
県内を中心に、遠くは秋田県、三重県など全国から、救急隊員や医師、看護師ら48人が参加、約60人のインストラクターからマンツーマンで、正しい観察や患者の緊急措置、固定法などの講習を受けた。
参加者はダミーを使って、気管挿管や心肺そ生法、点滴、脊髄(せきずい)損傷患者の固定、搬送などの実技に真剣に取り組んだ。
BTLSは1982年、救急救命士や救急医療関係者向けに、アメリカで開始され、世界27カ国で正式コースが開催され、今回の研修会も上伊那で初めて実施したBTLSジャパンの正式コース、2日間の座学と実技研修の後、筆記試験、実技試験でインストラクター資格が取得できる。 -
つると格闘し、かごを編む
自然にある材料でかごを編む飯島町中央公民館(宮脇公子館長)のつるかご講座が21日、春日平の町有林であった。
町内外から20人余が参加、秋の日差しを浴びながら、アケビやフジのつるを取り、つるの曲がりを生かし、味わいのあるかごを完成させた。
現地にマイクロバスで到着した参加者は早速、木に巻きついたり、やぶになっているフジやアケビのつるを採取。つるの端を持って、力いっぱい引き抜き、材料を確保した。
講師の宮脇館長に教わりながら、縦芯になる80センチのつるを8本用意し、ビニールテープで十字に仮止めし、つるを上下にくぐらせ、編み進んだ。途中、縦芯を曲げて、かごの丸みを出し、ふちの始末もした。
自然のつるは思いの外、強情で、思い通り曲がってくれず、参加者はつると格闘しながら、上に、下にと、くぐらせ、素朴なかごを作り上げた。
2歳の二女と2人で参加した町内の小木曽昌代さんは「段々に形になっていき、楽しい。つるを曲げるには力がいる」と話していた。
制作したかごはガーデニングの鉢カバーにしたり、野菜や果物を入れて、インテリアとして楽しむ。 -
Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ
オリジナルミュージカル「メッセージ」公演箕輪町社会登録団体で劇などのボランティアに取り組む「Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ」(21人、石田みどりリーダー)は23日、町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪05「わくわくひろば」で、オリジナルミュージカル「メッセージ」を上演する。
海を舞台にした「メッセージ」は、おなじみのアンパンマン、ポコちゃん、バイキンマンが海の仲間と繰り広げる冒険物語。美しくきれいな海を守っていきたいとの願い、信じることの大切さや勇気をもって前に進むことなど、さまざまなメッセージを込めている。
初公演。春から準備し、9月下旬から舞台練習に取り組んできた。今回は、メンバーの子どもたち「ぽこJr.」が初共演。年長児から6年生の14人がステージに立つ。箕輪中部小学校合唱団も特別出演する。合唱団からの申し入れで実現。オープニング曲とエンディング曲を歌う。
原案者で舞台監督の赤羽貴子さんは、「何気ない行動が悲しいことにつながっている。心の耳を澄ませば地球からのメッセージが聞こえるはず。メッセージを感じとってほしい」と話している。
町文化センターで午後1時半、3時の2回公演。メンバーも募集している。問い合わせは石田リーダー(TEL70・6337)へ。 -
高遠高の福祉・音楽コース生徒がさくらの里訪れ交流
高遠高校福祉コース2年生22人と音楽コース全学年の生徒25人が19日、特別養護老人ホーム「さくらの里」を訪れ、歌を披露するなどして交流した。
福祉コースの生徒は居室から会場まで、車いすを押して移動の介助をしたり、手話を交えた合唱を披露。入所者に寄りそって、声をかけたり、音楽コースの歌発表に合わせて一緒に手を動かしたりと、コミュニケーションも深めた。
音楽コースの生徒は「富士の山」や「ふるさと」にオリジナルの振り付けを交えながら歌ったほか、「母さんの歌」「夕焼け小焼け」など入所者がなじみの深い曲を合唱し、会場に美しいハーモニーを響かせた。
入所者は生徒たちに合わせて、同じように体を動かしたり、テンポの早い曲には手拍子をしたり、時には口ずさんだりと楽しんでいた。 -
パッチワークキルトで
飯島町七久保の小蕪亭で20日、宮川和子さん=キルト羅針盤、大阪=を講師に、パッチワークキルト講習会があった。14人が参加、本皮やアップリケをアクセントにした、シックなショルダーバッグを完成させた。
参加者は型紙を重ね、布を裁断し、手縫いで各パーツを完成させ、トップと裏生地の間にキルト綿を入れ、キルティング。最後に立体的に仕上げた。
細かいアップリケの縫い付けが、出来映えに影響するとあって、丁寧に作業を進めていた。
宮川さんは「パッチワークキルトは好きで、根気があれば、だれでも楽しめる」と話していた。 -
上の原保育所の園児ら、地域のお年寄りと交流
普段あまり機会がない園児と交流を深めよう窶狽ニ19日、伊那市の上の原保育所を、地域の高齢者クラブ「菊の会」のメンバーなど18人が訪問し、年長園児39人と手遊びや玉入れなどして楽しんだ。
上の原地区社会福祉協議会の主催する「いきいきサロン」の一環として、本年度始まった交流で、3回目(本年度最後)。
地区内に昨年、保育所が新設。「身近な子どもとの交流を深めたい」という地域の考えと、「地区とのつながりをつくりたい」との保育所の思いが一致し、交流会が実現した。
今回は、園児がお年寄りに「こんにちは」と大きな声で駆け寄り、体操を教えたり、子どもたちがお年寄りの手を引くなどの光景が見られ、お互いが親しみを込めて触れ合いを楽しんだ。
唐木嘉代子所長は「お年寄りとのふれあいを通して優しい気持ちを育て、多くのことを学んでほしい」と話していた。
今後も交流を続けたいとしている。 -
終戦後1年をかけて北朝鮮から帰還
伊那市 小沢昌子さん(71)平和祈念事業特別基金発行の「平和の礎」15集(05年3月発行)に、「苦難の旅路」と題する文章を寄せた。
終戦直前の1945(昭和20)年8月9日、旧ソ連軍の侵攻を受け、当時日本の植民地支配下にあった現在の北朝鮮北部・灰岩から、着のみ着のまま避難民となり、半島を南下、故郷の伊那谷にたどりつくまでの10ヵ月間の記録だ。
途中、北朝鮮南部・興南市で8ヵ月間の収容所生活。草を食べ、一枚の毛布に家族で包まり、同じ境遇の人々と励ましあった日々。しかし、飢えと寒さと疲労の中で、最愛の父・小田切憲さんは亡くなった。「遺体を運んだ人が次の遺体になる」壮絶な世界で、母・みつ子さんと弟の3人で生き延びた。当時11歳だった。
◇
「生きているうちに、戦争がどんなに空しいものかを語り継ぎたい」
帰国後数年を経た美和中(現在の長谷中)時代に、体験を記した文章は「信濃教育通信」に連載された。だがその後は、勉学・仕事・子育てに忙しく、体験を語り・記すことはなかった。
あらためて体験を語ろうと思ったのは戦後50年を迎えるころだった。TVなどから聞こえる中国残留孤児の人の肉親を探す声が、過去の思い出に重なった。北朝鮮との国家間関係が悪化し始める中で、彼の地で共に話し遊んだ朝鮮人の友達の顔が思い浮かんだ。
いくつもの新聞社の体験記募集に応じた。収容所で寝食を共にし、そして死んで行った人の郷里・秋田県での募集にも応じた。
「死んでいった人の肉親に、彼の最期を伝えたい。同じ思いをした人にもっと語ってもらいたい。北朝鮮で年老いているだろう・スあの頃の友達・スの声も聞いてみたい」
そんな思いを込めて、語り・記す。
◇
焼きついた思い出は語り尽くせない。南下する旅の途中で、北上する北朝鮮の人々から「日本が敗れた」と教えられたこと。たとえはぐれても手がかりになるようにと、父親に、住所・氏名・父母の名前などを何百回も何千回も暗唱させられたこと……。
特に、北朝鮮に渡った後、弟が生まれた時に、母・みつ子さんが教鞭をとった国民学校の朝鮮人女生徒たちが発した言葉、「コノアカチャンモ、コクゴヲナラワナクテハイケマセンネ」が忘れられないという。
「植民地化政策の一つで日本語を無理やり教えられたあの子たちは、本当にどんな思いだったのでしょうね」
◇
「こんなものもありますよ」。黄色くなった、古い本紙の切抜きを差し出された。
〈敵の包囲に 捨てむと思ひし長男が 成長して憲法を論ず〉
帰国後、女手一つで2人の子供を育て、81歳で亡くなった母・みつ子さんの歌だった。
(毛賀沢明宏) -
水墨画を描く
箕輪町松島
小松平さん(66)昨年12月に完成した自宅のアトリエ。夜中目覚めると、「本格的に水墨画を始めたので、いつでも描けるようにしてある」というそのアトリエに一人こもる。
「雪松」と題した迫力ある50号の作品をはじめ松や白樺、渓流のほか、パイナップルやイカなど食材も描いた作品。1月から3月までの短期間に描き上げた11点を、アルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーに31日まで展示している。
小さいころから絵が好きで、中学から高校にかけて県展で入賞していたほど。高校時代は美術部でさらに絵に打ち込み、「高校の時にだいぶ描けるようになって、三度の飯より好きだった」。先生から芸大進学を勧められたが、家業を継がなければならないため親に認めてもらえず、絵の道を断念した。
家業に専念。その後、小松造園土木を起こし、社長として多忙な日々を送ってきた。しかし絵が忘れられず、「ある程度年をとって時間ができたら」と、思いを温め続けてきた。
14、15年前、岡谷市の現代水墨画の愛好者でつくる会に所属し、念願の絵を再び始めたが一時中断。「どうしても絵をやりたい」とアトリエを作り、今年1月に岡谷市の「墨絵の会」に入り、月2回通っている。
学生のときは水彩画で、水墨画は初。水と墨との世界で、墨一つで色を感じる。濃墨、中墨、淡墨と、それぞれに2種類ずつで計6色。紙の白さを生かして表現するという。
「墨でいろいろ感じろと言われてね。墨と紙の白の全7色を感じるように描かないといけないけど難しい。こんな難しいと思わなかった」
習いはじめのころ、造園業で主に松を手掛けることから、「松を描きなさい」と先生に言われた。教室で与えられる課題も描くが、松を熱心に描き、わずか3、4年で100号を描くほどの腕前になった。再開して10数年ぶりに会った人に、「“松の小松さん”で覚えてた」と言われたくらいだ。
「15年の空間を埋めようと思って、一生懸命やってますよ。絵は構図が大事。先生の言っていることを聞いてるだけではだめ。先人の描いたものを勉強したり、本を読んだり、展覧会も見に行かないとだめ」。絵に対する姿勢は厳しい。構図という点では、石を据える、木を植えるという造園の仕事や生け花も生きているという。
先日も、上野美術館の展覧会を見に行ってきたばかり。「勉強しないと。人の倍以上見て、人の作品から感じて、自分に生かしていかないとだめ。努力も必要ね。負けず嫌いだし、やるって言ったらやるほうだからね。先生もほめてくれたよ」
今年8月、緊急入院した。「10日ばか虫の息だったよ。助かると思わなかったと言われたけど助かった」。1カ月後に退院。5キロ落ちた体重も3キロ戻り、少しずつ体力もついてきた気がするという。
「どうしてもやり過ぎるけど、仕事は運動程度と思ってほどほどに。助かったからね、絵はもっと一生懸命に。松を主流に、特に駒ヶ根にある長年思ってきた松をこれから描きたい」
(村上裕子) -
塾やクラブに「通っている」74%
「教育環境について語る会」がこのほど、伊那市の西箕輪公民館であった=写真。市議会会派「まほらいな21」が市内16小中学校の保護者を対象に実施した「教育環境等についてのアンケート」の結果を報告。地域住民など約10人が集まり、アンケート結果や現代教育の課題について意見交換をした。
まほらいな21、上伊那教育ネットワーク主催で初めての試み。
アンケートは市内の教育環境を保護者と共に見直し、改善した環境を築こう窶狽ニ、昨年1縲・月に実施。市内の12小学校、4中学校の児童・生徒宅に6089枚配布し、全体の36・9%となる2248枚を回収した。
塾やクラブに通っているか窶狽ニの質問について、「通っている」と回答した保護者は全体の74%以上。小学校別に調べて見ると、伊那東、東春近小の78%以上が最も高く、伊那西、新山小は50%台と低かった。結果から「人口密度の違いと関係があるのでは」という分析になった。
塾やクラブの内訳は、小学生がピアノ、習字などの習い事が多く、中学生になると学習塾が圧倒的で、「保護者の子供に対する将来像が繁栄しているの」とした。
設問は「登下校の時間帯」「学校の健康診断の満足度」「子供課・子育て支援課の是非」など計12項目。中学生の制服については80%が「必要」とし、教育にかける一カ月の金額は「1万円縲・万円」という回答が多かった。
意見交換では「学校を地域に開けたものにするには」との課題に対し、「子供のいない家庭にも学校情報を提供することで通学路の安全を確保できる。地域の中での学校として見るようにすれば」などの意見があった。
また、「教師の教育価値観も関係がある」とし、「学校では子供が主人公、保護者は教育の主権者という関係性を教師は考え、両者と平等に向き合わなければ良い関係づくりもできず、開かれた学校づくりもできない」との主張もあった。 -
長谷村保育園、高遠第1保育園と交流
大勢の友達と仲良くなろう窶狽ニ17日、長谷村保育園「そらとぶくじら」を、高遠町の高遠第1保育園の年長児28人が訪れ、長谷村の年長園児8人と交流した。
「そらとぶくじら」は、村内唯一の保育園。規模が小さく、普段、園児たちは園外の子どもと遊ぶ機会が少ない。そこで、隣町の高遠第1保育園と、お互いの子どもが園を行き来したり、職員同士が交流するなどして、結び付きを深めている。
今回は、長谷村保育園で一緒にゲームをしたり、近くの鹿公園へと散歩に出かけた。
最初は数の少ない長谷村の園児が、圧倒される場面もあったが、遊びを通してすぐに打ち解け、外で遊ぶころには「クジラの森に行く?」などと、高遠町の園児を誘い、一緒に楽しく遊びまわった。
11月には長谷村の園児らが、高遠第一保育園に遊びに行く。 -
大正琴発表会県大会
琴伝流大正琴全国普及会は15・16日、第26回琴伝流大正琴県大会を駒ケ根市文化会館で開いた。2日間にわたり、県内各地の69グループ・約1800人が出演して日ごろの練習の成果を披露し合った=写真。
約10人縲・0人で編成するグループのメンバーはそれぞれ緊張した表情でステージに上がっていたが、各グループともソプラノ、アルト、テナー、ベースの4種の大正琴を巧みに組み合わせた一糸乱れぬアンサンブルを奏でた。会場に響く大正琴独特の音色に、聴衆は大きな拍手を送っていた。 -
伊那市火災防御訓練
05年度伊那市火災防御訓練が16日、御園区の公民館や白山グラウンド周辺であった。大規模火災を想定した訓練で、市の防災関係機関と御園区民が連携し、ブロック防御、初期消火、出動、遠距離中継送水など、有事に備えて訓練に励んだ。
訓練は、1次火災で建物から出火。2次火災は消火活動で鎮圧状態になったが飛び火により白山グラウンド西側の山林から火災が発生。風にあおられて延焼拡大、付近の住宅に延焼の危険が迫った-との想定。
伊那消防署と市消防団は出動、中継送水・放水、転戦防御、救護、防災ヘリコプター要請など、警察署と交通安全協会は消防警戒区域設定、交通規制などの訓練に取り組んだ。
区民は白山グラウンドで、D型ポンプ消火、ジェットシューター消火、消火器消火などの訓練をした。
婦人消防隊の北部と中部の2隊は、隊所有のD型ポンプで放水訓練。訓練開始の合図で隊員がホースを連結し、火点に向かって放水した。有事に女性も出動できるようにと組織した隊で、ポンプ奏法の練習をし、運動会でも披露している。参加者は、「緊張したがスムーズにできた。緊張感ある中での訓練は大事」と話していた。 -
下平長栄木彫展
91年に脳出血により右半身が不随となった下平長栄さん(70)=駒ケ根市赤穂北割二区=が左手一本で彫り上げた木彫作品の展示会が駒ケ根市の赤穂公民館で24日まで開かれている。馬や羊、申など、毎年のえとにちなんだ動物の作品や宝剣岳などの風景のほか、地蔵をモチーフにした一連の作品などの新作を含む約80点を展示している。
下平さんは倒れた後のリハビリ中に利き腕でない左手の訓練のため彫刻を始めた。独学で木彫に励み、95年には県障害者福祉展知事賞に入選したほか、県歌『信濃の国』を彫った作品を県知事室や駒ケ根市役所に寄贈するなど、今では創作活動がライフワークとして欠かせないものになっている。「一番大変なのは細かい文字を彫る時だね。以前ほどは苦労しなくなってきたが、やっぱり左手だけだからね…」。現在までに仕上げた作品は数百点に上るという。
入場無料。問い合わせは赤穂公民館(TEL83・4060)へ。 -
はなまる地域探検隊の地域めぐりバスツアー
伊那市の小学生などを対象に活動を展開する「はなまる地域探検隊」は15日、「未知の道を訪ねて」と題した地域めぐりのバスツアーを開いた。
本年度6回目の活動となった恒例のバスツアーは、来年3月の市町村合併を視野に、新たな地域探検を計画。児童60人以上が参加し、地域の特性や先人の努力の跡を体感的に学ぶため、美和ダムや伊那食品「かんてんぱぱガーデン」を見学した。
国土交通省・美和ダム管理支所を訪れた一同は、ダムの役割や構造などについて学習した。矢澤聖一支所長が資料や模型をもとに詳しく説明。児童たちは積極的に質問したり、メモを取るなどして知識を養った。
また、バスの移動中は、市文化財審議委員長の春日博人さんが三峰川や高遠ダムなどについて話しをした。 -
薫ヶ丘クロスペンアカデミー 色平哲郎さんが「金持ちより心持ち」と題して講演
伊那北高校生の土曜補習を目的に、PTAと同総会で設立・運営する「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」(小林弘一理事長)は15日、南相木村診療所長の色平哲郎さんを招いた講演会を伊那市民会館で開いた=写真。生徒、保護者、地域住民など約千人が集まり、「金持ちより心持ち」と題した講話に耳を傾けた。
色平さんは1960年、横浜生まれで、東京大学中退後、世界を放浪し、京都大学医学部入学。外国人HIV感染・発症者への生活支援などに取り組み、タイ政府から表彰されるなど多方面で活躍する。
色平さんは、自分には金持ちになる気力と能力がないことを前提に、金持ちへの・ス負け惜しみ・スの気持ちで「心持ち」をモットーとすることをあけすけに告白し、周囲の心豊かな人々にあこがれる思いで心持ちになれるなら、お金の関係でない友人をたくさん持っていることになるのではないか窶狽ニした。
また、日本全体で一日に2千万食分の残飯を出しているのに対し、地球上の1年間の餓死者は2千万人規模である現状を説明。電気や水道が通っていない発展途上国での医療体験をもとに「今の日本がいかに豊かかを実感するには、昔の日本のひもじさ、辛さを知るために・スぶつかりの体験・スがなければ分からない」と主張した。 -
頑張って完走
高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)で18日、マラソン大会があった。「起伏に富んだコースを走り、充実感が得られるようにしたい」と、新たなコースを設定。児童たちは、好記録と完走を目指して、精いっぱいの走りをみせた。
コースは、校庭から南登校坂を下り、国道152号から北登校坂を上って、校庭を1周する1・76キロ。1・2年は国道152号途中の歩道橋で折り返す1・26キロ。5・6年は校庭2周を加えた約2・1キロに挑んだ。
小雨が降るあいにくな天候のなか、児童たちは勢いよくスタート。起伏のあるコースにペースダウンしてしまう児童が続出したが、難関の急な上り坂を必死に走り抜けて全員が見事完走。校庭や沿道には保護者らが応援に駆けつけ、児童一人ひとりの健闘に拍手を送っていた。
宇治校長は「やればできるという気持ちを持ってもらえたと思う。何事も目標をもって取り組んでもらいたい。頑張りが表情に出ていたし素晴らしかった」と講評した。