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若手作家展 山と谷のアトリエ
伊那市高遠町の信州高遠美術館では、「若手アーティスト展 山と谷のアトリエ」が22日から始まりました。
会場には、イラストレーターや建築家、靴職人など7人の作品が展示されています。
22日は、このうち高遠町在住の「のぞみるきさん」と駒ヶ根市在住の「大宮のぞみさん」の2人が報道陣向けに作品の説明をしました。
絵描きの「のぞみさん」は、2018年に高遠町に移住し、今回は高遠の風景画を出展しました。
のぞみさんの作品は、視点を変えて楽しんでもらおうと壁の高い位置や低い位置に飾られています。
イラストレーターの大宮さんは、上伊那の自然や民話をテーマにしたイラストを描きました。
大宮さんのイラストは、他の作家が協力し、祠に見立てた木の箱に入れられ、周りには石やガラスを飾るなどの演出が施されています。
信州高遠美術館では、2015年から若手作家の応援事業として毎年この展示会を開催しています。
6回目の今回は、コロナ禍で活動する作家同士の交流の場にしようと、会場全体を一つのアトリエに見立て展示しています。
会場にはこの他に、廃棄する農産物を使った染色や、オーダーメイドによる靴、海水を使ったオブジェなどが展示されています。
山と谷のアトリエは11月28日までで、入館料は一般500円となっています。
期間中は、出展作家のギャラリートークなども予定されています。
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パラレルドリーム 15thシングルリリース
上伊那を中心に活動する6人組のアイドルユニット、パラレルドリームの15枚目のシングル「プリンセスプリンセス」が26日にリリースされます。
21日は、南箕輪村久保の株式会社問屋街で新曲発表の記者会見が行われました。
15枚目のシングルとなる「プリンセスプリンセス」は、夢を追いかける女の子がテーマの楽曲で、心が落ち込んだ時に背中を押せるようにという思いが込められています。
また、7月にデビューした双子のメンバー星愛ゆか・みかによる派生ユニットTwinkleLyricalStarの2枚目のシングル「MyDream」が19日にリリースされました。
この曲は、自分たちが虹のような架け橋になって、コロナ禍で苦しむ人に夢を届けたいという思いが込められています。
「プリンセスプリンセス」「My Dream」の価格はそれぞれ税込み1,000円で、問屋街ミュージックのウェブサイトと、イベント会場で購入できるということです。
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富県小学校で運動会
伊那市の富県小学校で、新型コロナ対策を取りながらの運動会が、きょう開かれました。
秋晴れとなった19日、富県小学校の校庭で運動会が開かれました。
3・4年生は、一輪車で演技を披露しました。
一輪車による演技は、富県小学校で10年以上続く伝統の演目で運動会のメインイベントの一つです。
一輪車は、早い児童は1年生のころから乗り始め、全体では3年生の春から練習を重ねてきたということです。
全体で大きな放射線を描き回転すると、会場から拍手が送られていました。
富県小学校では、18日に運動会を予定していましたが、雨のため順延となりました。
新型コロナ対策として、去年から午前中のみに短縮しているほか、競技に参加しない児童はマスク着用を徹底しました。
学年ごとにプログラムを分けることで、保護者も密集しないように取り組んでいます。
リレーでは、感染対策で手袋をはめているため、バトンでは滑りやすいのでリングを渡してリレーするなどの工夫が行われていました。
子どもたちは、9月上旬から取り組んできたという練習の成果を披露していました。
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高遠第2・第3保育園で運動会
伊那市高遠町藤沢の高遠第2・第3保育園は18日に運動会を開きました。
18日は長藤屋外運動場で高遠第2・第3保育園の運動会が開かれ、園児21人が、かけっこなど7種目を行いました。
年少・年中はダンスと大縄跳びを組み合わせた種目を披露しました。
保護者たちは隣との距離をあけるなど、新型コロナ感染対策をして応援していました。
玉入れや綱引きは、年少から年長までが2チームに分かれて競い合っていました。
園児と保護者が協力しながら体にボールを挟んでリレーする種目も行われました。
最後に年長の10人が逆上がり、縄跳び、組体操などを組み合わせた種目を披露しました。
園児は8月下旬ころから練習を行ってきたということです。
下島直美園長は「子供の笑顔、成長を感じることができて嬉しい」と話していました。 -
有線放送50年 懐かしの機器を展示
伊那市有線放送農業協同組合、通称「いなあいネット」の設立50周年の特別展が、創造館で18日から始まっています。
特別展「伊那市有線放送50周年~地域と共に半世紀~」では、電話機やマイク、テープレコーダーなどが展示されています。
当時の放送も聞くことができます。
ダイヤル式の黒電話は、実際に電話をかけることができます。
初日のきょうは、伊那市有線放送農業協同組合の組合員と元職員が集まり、当時を振り返っていました。
特別展は11月3日(水)まで伊那市創造館で開かれています。
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東部中学校 「一万羽鶴プロジェクト」
伊那市の東部中学校は新型コロナの影響で中止となった学校行事「祖父母に感謝する会」の代わりとして、保護者や祖父母が折った折り鶴を繋げて作る「一万羽鶴プロジェクト」を行っています。
回覧板で告知し募集したもので、東部中学校の生徒玄関には、保護者や祖父母などが折り学校まで持ってきた折り鶴が置かれています。
毎年10月に行われている「祖父母に感謝する会」が新型コロナの影響で2年連続中止となったことから、折り鶴を通して地域の人と繋がる機会を作ろうと「一万羽鶴プロジェクト」を企画しました。
9月9日現在5549の折り鶴が集まっています。
折り鶴は9月末まで募集していて、10月初めに繋げて生徒玄関に飾るということです。
また、東部中学校では「繋進~仲間と繋がる 自ら繋がる 想いを繋げる~」をテーマにした文化祭を10月1日と2日に予定していて、準備が進められています。
1日目は伊那市の伊那文化会館で合唱コンクール、2日目は有志によるステージ発表やクラス展示などが行われます。
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箕輪南小で環境出前授業
箕輪町の箕輪南小学校で17日、地球環境や太陽光発電などを学ぶ「環境出前授業」が行われました。
この日は、箕輪南小学校の4年生17人が地球温暖化や太陽光発電の仕組みなどについて学びました。
環境出前授業は、上伊那産業振興会が子どもたちの環境意識向上のために11年前から学校に出張をして行っているものです。
授業では、ソーラーパネルに光をあててプロペラを動かす実験をしました。
授業中は曇っていましたが、太陽光でも動くことを確認する児童もいました。
環境出前授業は、新型コロナの感染状況を見ながら上伊那の小学4年生を対象に行っていくということです。
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老松場古墳群で埋葬か所の発掘調査
伊那市東春近中組にある老松場古墳群では4世紀から5世紀頃の1号墳の埋葬ヵ所の発掘調査が進められています。
老松場古墳群には7基の古墳があり、今年度は1号墳と2号墳の調査を行います。
今回の調査は関西大学文学部考古学研究室の米田文孝教授と学生6人が中心となり行っています。
古墳調査は2017年から伊那市教育委員会と共同で進められています。
去年は新型コロナの影響で調査が中止となっていましたが、今年度の調査は8月から行われています。
1号墳は全長およそ30メートルの前方後円墳で、4世紀から5世紀頃のものだと推測されています。
これまでの調査から粘土質の土で覆われていることがわかり、その下に地域で権力のあった有力者の1人が埋葬されていると推測されています。
粘土質の土は雨水が浸み込みにくく、木製の棺を守る役目があるということです。
調査を効率的に進めるため、盗掘の跡がないかも併せて行っています。
2号墳は直径およそ15メートルの伊那谷特有の低い円墳で、こちらも有力者の墓と推測されています。
今年度は1号墳と2号墳の調査を行い、来年度は上伊那でも最大級の円墳の7号墳の発掘作業が行われる予定だということです。
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オペラ「ばらの騎士」25日上演
今月25日に、伊那市の伊那文化会館で、18世紀のウィーンの貴族の恋愛模様を描いたオペラ「ばらの騎士」が上演されます。
オペラ「ばらの騎士」は、去年6月に、伊那市のばらサミットに合わせて企画されていたもので、延期となっていましたが、今月25日に上演されます。
ウィーンの貴族の恋愛模様を描いた喜劇で、通常3時間を超える作品をこの公演のために2時間に構成しなおしたものです。
映画崖の上のポニョのオープニング曲を歌った林正子さんなどが出演し、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が行います。
オペラ「ばらの騎士」は25日午後2時開演です。
料金はS席が7,000円、A席が5,000円、B席が3,000円です。
25歳以下の人は半額となります。
伊那文化会館:73‐8822
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西箕輪小6年とち組が木のスプーンづくり
伊那市の西箕輪小学校の6年生が15日、学校林の整備で伐採した木を使って木のスプーンをつくりました。
この日は、木製品の製造・販売を行う株式会社やまとわの社員が6年とち組の児童にスプーンの作り方を教えていました。
西箕輪小学校6年とち組では、総合学習の時間に学校林の整備を行っていて、今回は伐採した木を使ってスプーンをつくりました。
まず、荒くカットした木に下書きをします。
次にペアになって、のこぎりで削る部分に切り込みを入れます。
切り込みを入れたら、ナタと木づちを使って木を割っていきます。
木を割ったあとは、クラフトナイフでスプーンの形に削っていきますが、残りは次回の作業となりました。
とち組の児童は、今後2つのスプーンを作り、1つは自分用に、もう1つは販売を目指して制作していくということです。
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高校再編・整備計画 二次案決定
長野県教育委員会は、高校再編・整備計画で、上伊那総合技術新校を新設し、赤穂高校を総合学科新校へ転換する二次案を13日決定しました。
13日、長野県教育委員会定例会が開かれ、高校再編・整備計画の二次案が決定しました。
計画では、辰野高校商業科・箕輪進修高校の工業科、上伊那農業高校、駒ヶ根工業高校を再編統合し、上伊那総合技術新校を新設するとしています。
辰野高校は全日制普通科高校に、箕輪進修高校は多部制・単位制の普通科高校とします。
赤穂高校は総合学科新校に転換するとしています。
長野県教育委員会は、上伊那総合技術新校について、今後懇話会を設置し、目指す学校像や校地、募集開始年度などについて意見を聞くということです。
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上伊那地区高校演劇発表会 弥生が県大会へ
上伊那地区高校演劇合同発表会が伊那文化会館で12日に開かれ、伊那弥生ケ丘高校が県大会出場を決めました。
発表会には上伊那の4校が出場し、家族や学校生活をテーマにした作品などを発表しました。
今年は新型コロナの影響で、審査員と関係者のみの無観客で行われました。
また、セリフを喋る時は2メートル離れるなどの対策を取っていました。
審査の結果、「点と一歩」を演じた伊那弥生ケ丘高校が県大会出場を決めました。
この作品は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホと弟テオを題材にした作品で、画家の兄、兄を亡くした弟、現代を生きる自分自身の3役を1人芝居で演じました。
伊那弥生ケ丘高校は2006年以来、15年ぶりの県大会出場となりました。
県大会は、10月30日と31日に上田市の丸子文化会館で行われるということです。
この高校演劇発表会の模様は、ご覧のチャンネルで放送を予定しています。
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明るい選挙啓発ポスター選考会
上伊那郡の6町村の小中学生を対象とした、明るい選挙啓発ポスターの選考が8日、伊那市の伊那合同庁舎で行われました。
今年は小学生から207点、中学生から75点の応募がありました。
審査の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは19人が入選しました。
特選に選ばれたのは、箕輪北小学校6年の釜屋吟音さん、横内陽向さん -
南信工科短大短期課程 修了式
南箕輪村の南信工科短期大学校の短期課程の修了式が、10日に行われました。
修了式には、短期課程機械科の8人が出席し、大石修治校長から卒業証書が手渡されました。
短期課程では、実践的なカリキュラムで機械の操作方法や図面の読み方などを学びます。
修了生のうち4人は会社に勤めながら学校に通い、専門的な技術を身につけました。
大石校長は、「修了は新たな道へ向かう始まりでもあります。未来に向かって頑張ってください」と激励しました。
修了生代表の名小路太地さんは「これからそれぞれの道で一層努力していきたい」と話していました。
修了生のうち3人は南信地域への就職が決まってます。 -
番組アワードでICTの2作品が優秀賞
第47回日本ケーブルテレビ大賞番組アワードで伊那ケーブルテレビが制作した2作品が優秀賞を受賞しました。
新型コロナの影響で、今年の受賞式はオンラインで行われました。
伊那ケーブルテレビが制作した「土の中から宝を探せ!」はコミュニティ部門で、「佐藤浩信の10年」はコンペティション部門で優秀賞を受賞しました。
番組アワードには全国のケーブルテレビ局が制作した180作品が寄せられました。 -
東部中合唱部 練習再開
新型コロナウイルスの感染拡大により練習を自粛していた伊那市の東部中学校合唱部は、およそ1か月ぶりに7日練習を再開しました。
午後4時半。
音楽室では、合唱部の部員が発声練習をしていました。
東部中合唱部は、8月9日に塩尻市で開かれたNHK合唱コンクールの県大会で金賞を受賞し、10月の関東甲信越大会出場を決めました。
しかし県大会の翌日から、新型コロナの感染拡大などもあり、部活は自粛となりました。
生徒達は、部活中もマスクをし、歌うのは1時間と制限のある中で練習しています。
合唱部は、来月月1日に文化祭での発表、来月の9日にはNHK合唱コンクールの関東甲信越大会への出場を予定しています。
伊那市教育委員会によりますと、市内の中学校は13日から本格的に部活動が再開する予定です。
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長野県統計グラフコンクール審査会
長野県統計グラフコンクールの上伊那地区の1次審査会が6日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
今年度は上伊那の小中学校19校の188人から応募がありました。
去年は新型コロナの影響で中止となり2年ぶりの開催となりました。
作品は東京オリンピックで日本が獲得したメダル数や、好きな教科ランキングなど各自がテーマを決めてまとめたものです。
6日の1次審査の結果、小学生の部からは38人、中学生の部からは3人が選ばれ、9月22日に長野県庁で開かれる2次審査会に出品されます。
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「絵島生島事件」 絵島を偲ぶ法要
江戸時代に江戸城の大奥を舞台に起こった事件「絵島生島事件」で伊那市高遠町に流刑され生涯を終えた女中の筆頭だった絵島を偲ぶ法要が伊那市高遠町の蓮華寺で2日行われました。
2日は伊那市観光協会会長の白鳥孝市長などおよそ10人が参加し、絵島の冥福を祈りました。
法要は毎年行われていて今年で281回目です。
「絵島生島事件」は江戸時代中期に起こりました。
絵島は大奥の女中の筆頭でした。
芝居を見に行って門限に遅れたことを罪に問われ、絵島は高遠町に、生島は東京都の三宅村に流刑となりました。
この事件は絵島と生島の悲恋として伝えられています。
高遠町歴史博物館にある絵島囲み屋敷は、絵島が生涯を終えるまで過ごした家が再現されたものです。
絵島は玄関から見て番人詰所の部屋の奥にある8畳間に住んでいました。
家全体には忍者も入れないと言われていた「忍び返し」という塀もあり、逃げられないような作りとなっています。
毎年法要には生島が流された三宅村からも訪れていましたが、新型コロナの影響で2年連続伊那市の関係者のみで行われました。
参加者は法要後、蓮華寺にある絵島の墓に花を手向けていました。
去年三宅村との友好連携50周年を祝い予定されていた記念式典は今年に延期となっていて、9月28日に行われる予定です。
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伊那弥生ケ丘高校がコロナ対策でオンライン授業
伊那市の伊那弥生ケ丘高校は授業をオンライン配信で行っています。
オンライン授業は30日から始まり、1クラスを対面式とオンラインの2グループに分けて授業を行っています。
これは県教育委員会から通知されている、新型コロナ感染対策のガイドラインに沿って行われているものです。
授業の様子をオンライン配信し、自宅のグループはタブレット端末で授業を受けました。
藤澤幹彦教頭は「今回は休校ではなく生徒間の接触を控えた授業を求められている。公平に授業が受けられるように進めていきたい」と話していました。
オンライン授業は9月12日まで実施する予定です。
上伊那の県立高校でオンライン授業を実施しているのは31日までに、伊那弥生ケ丘高校のほかに伊那北高校と赤穂高校です。
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高校生の就活 新型コロナに関する配慮への協力要請
伊那職業安定協会は来年春新規高校卒業者の就職活動の採用選考に関して県独自の新型コロナ感染警戒レベル5の状況下での配慮に関する緊急の協力要請を会員企業に行います。
31日はハローワーク伊那で記者発表が行われ、伊那職業安定協会の中山公良雇用管理委員長らが趣旨を説明しました。
協力要請は来年3月に卒業予定の新規高校卒業者の就職活動の採用選考に関する内容です。
20日に新型コロナの感染警戒レベルが全県で5に引き上げられました。
企業の採用選考が9月16日から始まることから、面接等での感染対策を行うことや濃厚接触者になった場合でも日程の変更やリモートでの面接に切り替えるなど採用選考に不利にならないような柔軟な対応を求めています。
高校の進路指導の教諭からの要望などを受け今回初めて会員企業約300社に対し文書を出しました。
なお新型コロナ感染拡大の影響から昨年度は採用スケジュールが一ヶ月遅れたということです。
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伊那西小学校 オンライン学校見学
伊那市内への移住を検討している親子を対象としたオンラインでの学校見学が26日に行われました。
東京都や石川県など県外や県内東信地区の5組8人が参加し、伊那市の伊那西小学校をオンラインで見学しました。
学校敷地内にある「森の教室」に1・2年生の児童20人が集まり、用意された紙のキットでムササビ飛行機を作りました。
その様子が撮影され、配信されました。
紙のキットは事前に親子にも配られていて、画面を通して一緒に作っていました。
学校見学は自然豊かな教育環境を求めて移住を検討する人のために伊那市と伊那西小学校が企画したもので新型コロナ感染予防のためオンラインで行われました。
参加した親子は「自然のいい空気や、子どもたちがのびのびとしていていることが伝わってきた」と話していました。
伊那市は7月1日に伊那西地域を「田舎暮らしモデル地域」に指定していて、移住者に対する受入体制の整備や生活基盤の確立に向けた支援を行っています。
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伊那拓本協会から伊那市に寄付
上伊那にある、松尾芭蕉の句碑の拓本をとる活動をしていた伊那拓本研究会が、19日伊那市に37,861円を寄附しました。
今日は、伊那拓本研究会会員の丸山輝子さんと向山光子さんが市役所を訪れ、笠原千俊教育長に寄附金を手渡しました。
伊那拓本研究会は、今年4月に亡くなった元会長の竹入弘元さんが、拓本の技術を学ぶために昭和63年に結成し、当時は32人の会員がいたということです。
研究会は、上伊那にある56の松尾芭蕉の句碑を拓本し、製本にすることで、文化を後世に伝えていくことを目的に活動してきました。
竹入元会長が亡くなったことから研究会を解散することとなり、残った活動資金37,861円を伊那市に寄附しました。
会員の丸山輝子さんは「寄附金は文化財保護などに使ってもらいたい」と話していました。 -
箕輪中部小で駒ヶ岳遭難 慰霊の日
1913年・大正2年に発生した中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳集団遭難の慰霊の日の行事が、26日、箕輪町の箕輪中部小学校で行われました。
箕輪中部小学校の前身となる中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳集団登山で、11人の生徒と教師が亡くなりました。
箕輪中部小学校では、毎年、遭難のあった26日に慰霊の日の行事を行っています。
例年は児童が家から花を持ち寄り手向けますが、新型コロナの影響で密を避けるため代表児童のみが献花をし、ほかの児童は、慰霊碑に手を合わせました。
箕輪中部小学校では、25日に集会を開き、遭難について事前に学習していて、それぞれが命の大切さについて考えたということです。
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市内小中学校が感染レベル5で部活動実施せず
上伊那に新型コロナの県独自の感染警戒レベル5が発出されたことに伴い伊那市教育委員会は市内小中学校の部活動について8月29日まで原則として実施しないなど感染防止の取り組みをまとめました。
26日に市役所で開かれた市教育委員会定例会で報告されたもので、基本姿勢として子どもたちの命、健康を守ることを最優先課題としています。
新型コロナ感染拡大防止の取り組みについて8月29日まで部活動は原則として実施しないことや授業で児童生徒同士の接触機会を減らすよう工夫すること、オンライン授業と対面授業の併用などをあげています。
また、8月31日から始まる高校の体験入学は高校側と慎重に検討するとしています。
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伊那市 通学路の危険か所を合同点検
伊那市や長野県、学校関係者などでつくる「伊那市通学路安全推進会議」は、千葉県で下校中の児童が犠牲となった事故を受け、通学路の合同点検を25日行いました。
25日は会議のメンバー13人が、市内の通学路3か所を点検しました。
西春近の県道南箕輪沢渡線の沢渡交差点付近です。
この場所は、道幅が狭く交通量も多い事から、歩道設置の要望が地元から出されています。
メンバーからは、「事故が起きないように早急な対応が必要だ」等の意見が出されていました。
笠原千俊教育長は「一つ一つ対策を積み上げ、通学路の安全確保につなげていきたい」と話していました。
市内の通学路のなかで216か所が学校から危険か所として挙げられていて、47か所が対策済となっています。
長野県教育委員会では千葉県の事故を受け、各市町村の教育委員会に対し、点検の実施と来年1月までの報告を求めています。
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南部小 玄関で児童の健康チェック
南箕輪村の南部小学校は、県独自の感染警戒レベルが5に引き上げられたことから、児童玄関での健康チェックカードの確認を始めました。
朝児童が登校すると、児童玄関で、体温や咳の有無などを記入した健康チェックカードの確認が行われていました。
南部小学校では、感染拡大防止として、9月の授業参観を中止としたほか、9月中旬に予定されている修学旅行について延期を検討するということです。
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上伊那の小中学校で2学期始まる
夏休みも終わり、上伊那の小中学校の多くできょう、2学期の始業式が行われました。
このうち、伊那市の伊那北小学校の3年1組の教室では夏休み明けの子どもたちが元気に出欠をとっていました。
伊那北小学校の夏休みは、先月22日から18日までの28日間でした。子どもたちは、夏休み中に行った研究と作った工作を一人一人発表していました。
中には、水に入れるとどの野菜が浮かぶかを調べた児童や、ボタンを押すと缶が出てくる自動販売機の模型を制作した児童もいました。
全校児童数323人の伊那北小学校では、新型コロナウイルス感染対策のため、各クラスに分かれて、テレビ会議システムを使って始業式が行われました。
2年・4年・6年の代表児童が、2学期に頑張りたいことを発表していました。
林 健司校長は、東京オリンピックの卓球で金メダルを取った伊藤美誠選手を紹介し、「伊藤選手は平常心を保つために口角を上げるようにしているそうです。みなさんも、怒っていることや大変なことがあっても口角を上げて、笑顔あふれる伊那北小学校にしましょう」と話しました。
伊那北小学校の2学期は87日間で、運動会や修学旅行など、多くのイベントが予定されています。
なお、伊那市では小中学校21校のうち17校で19日から、箕輪町では、箕輪北小が19日からでその他の学校は20日から、南箕輪村では23日から2学期が始まります。
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親子で伝統文化を体感
盆踊りや人形芝居など6種類の伝統芸能を体験できるイベント「伊那谷地域伝統文化おやこ体験フェスタ」が7月31日に伊那市のいなっせで開かれました。
伊那市の歌舞劇団田楽座や地域住民でつくるNPO法人ふるさと芸能研究所が開いたもので、40組80人の親子が参加しました。
箕輪町の古田人形や下伊那郡阿南町に伝わる新野の盆踊りなど6種類の伝統芸能を肌で感じながら体験できます。
このうち、獅子舞は、田楽座の獅子舞を担当している杉幸司朗さんが子どもたちに動作の基本を教えていました。
子どもたちは、段ボール製の獅子頭をかぶって体を動かしていました。
杉さんは、「集中して参加してもらえた」と手ごたえを感じている様子でした。
会場では、地域の伝統芸能をまとめた動画も流されていて、獅子舞を体験した後に、羽広の獅子舞の映像に見入る参加者の姿もありました。
このイベントは、新型コロナで地域の祭りや行事が中止となる中で、子ども達が伝統文化に触れる機会を作ろうと開かれました。
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ジュニア和楽器講座
子どもたちが和楽器に親しむジュニア和楽器講座が伊那市のいなっせで8日開かれました。
8日は、上伊那の小学生から高校生までの26人が箏、三味線、尺八のグループに分かれ体験しました。
尺八のグループは、音を鳴らすのに苦労している様子でした。
三味線のグループは、講師から三味線の持ち方や指の使い方を教わっていました。
箏のグループは、さくらさくらの曲を練習していました。
この講座は、文化庁の伝統文化親子教室事業の一環で、上伊那の和楽器の演奏者有志で作る「日本の音を未来に実行委員会」が開きました。
講座はあと7回開かれる予定で、来年1月には発表会が計画されています。
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南箕輪村大泉でまんど作り
お盆の伝統行事まんど振りに使う、まんど作りが、南箕輪村大泉の神社で7日に行われました。
まんど作りには、大泉地区の住民60人が参加しました。
子どもたちは、大人に作り方を教えてもらいながら、あわせて130本を作りました。
まんどは、麦の藁を束ねたものに縄を結び、藁をねじりながら編んで作ります。
使った藁は、6月上旬に刈り取ったものです。
まんど振りは200年以上前から行われていると言われ、お盆の迎え火や送り火として行うものです。
大泉地区では、例年13日と16日にまんど振りを行っていましたが、今年は新型コロナの影響で、13日の迎えまんどのみ行います。
大泉まんどの会では「子どもたちには、先祖がいることで自分が生きていることを知ってもらい、先祖を大切にする気持ちを感じてほしい」と話していました。