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日系人対象就職準備セミナー
上伊那の有効求人倍率が過去最低の0.27倍と、厳しい雇用情勢が続く中、日系人をはじめとする外国人労働者はとりわけ厳しい状況にあるとして、7日、日系人を対象とした就職準備セミナーが開かれた。
これは、外国人労働者を取り巻く雇用環境が厳しい中、再就職に必要な知識を身につけてもらおうとハローワーク伊那が開いたもの。
外国人労働者の多い伊那管内独自の取り組みで、今回が初。
7日は、中南米出身の日系人で、日本語で概ね会話ができる、21人が参加した。
参加者は、再就職にあたっての心構えや、履歴書の書き方、面接について、指導を受けた。
参加者は、「とても勉強になった。今日から練習したい」などと話していた。
ハローワーク伊那によりますと、去年の冬頃から派遣など非正規労働者の雇い止めなどにより、新規求職者が急増した。
現在、雇い止めや解雇により職を失う外国人の数は減っていますが、再就職を出来た外国人はほとんどいない。
ハローワーク伊那では、今後もこの就職準備セミナーを月1回開き、外国人の就職支援を行っていく考え。 -
新しい伊那市保健センターについて概要示される
今年度末完成予定の新しい伊那市保健センターについて、概要が示された。
新しい保健センターは、伊那市山寺の旧伊那市営伊那中央総合病院の跡地に建設される。
建築工事費は3億2,130万円、旧病院の解体費用などを含めた総事業費は6億2,800万円で、財源は合併特例債や国の補助でほとんどがまかなわれる。
新しい保健センターは、鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積は約1700平方メートル。乳幼児健診などを行う検診室や、予防接種室、トレーニング室のほか、口腔センターも設置される。
完成は、来年3月末の予定となっている。 -
衆院選5区合同個人演説会 8月21日開催
衆議院議員総選挙を前に21日、伊那市の県伊那文化会館で、立候補者がそれぞれの政策を訴える個人演説会が開かれる。
個人演説会は衆院選立候補者の訴えを直接聞ける機会を設けようと、上下伊那の会社経営者らでつくる実行委員会が企画した。
実行委員会は6日、演説会について説明。長野5区から立候補を予定している5人全員が出席の意思を示しているという。
候補者の考えや各政党のマニフェストの違いを知る良い機会だとして来場を呼びかけている。
演説会は21日午後7時から。 -
上農定時制跡地に地裁建築を要望
伊那市は5日、移転新築が求められている長野地方裁判所伊那支部について、平成23年3月で廃校となる上伊那農業高校定時制の跡地に建設できるよう働きかけていく考えを示した。
同日開いた伊那市議会全員協議会で市が報告した。
地裁伊那支部では、現地での建て替えを計画しているが、道路が狭く手狭なことから移転新築を求める声が挙がっている。
市では、長野県弁護士会や市議会からの要望を受け、移転のための用地を探してきた。
上農定時制は、県立高校の統廃合で廃校が決まっていて、敷地面積は1万8千平方メートル。
市は、4日付けで地裁伊那支部に要望書を提出した。現地改築計画を見直し移転改築に向けた検討を進めることを求め、移転場所は上農定時制を適地と考え、地裁の改築年次の変更が可能であれば定時制の用地取得に向け県に働きかけていくことを伝えた。
小坂市長は、村井県知事にこの考えを伝えてあるという。 -
森元総理が伊那でフォーラム
伊那市で4日、森善朗元総理大臣、伊那食品工業の塚越寛会長、長野県第5選挙区の宮下一郎支部長による自民党フォーラムが開かれた。
会場となった伊那市西春近の、くぬぎの杜には約600人が集まった。
フォーラムで森元総理は、都心を中心に地域社会が崩壊しているとして、人と人との結び付きの重要性を強調した。
なごやかな雰囲気の中おこなわれたフォーラムでは森元総理が町長だった父親と自らを比較して会場を沸かせていた。
フォーラムでは他に塚越会長が「政権が変わっても簡単に日本はよくならない。地域のことをよく理解し思いを継続させることが必要だ」と話した。
他に宮下支部長が「世襲のことを言われることがあるが、受け継ぐべきことは受け継ぎ、変えるべきは変えて、伊那谷の未来を切り開いていきたい」と訴えていた。 -
箕輪町議会臨時会
補正予算可決箕輪町議会臨時会が3日開かれ、町が提出した約11億5千万円の一般会計補正予算案が全会一致で可決された。
今回の一般会計補正予算案は、国の地域活性化・公共投資臨時交付金等の決定により提出された。
主な事業は▽ながたの湯西側に人工芝の屋内スポーツ施設を整備する事業に3億9千万円▽役場庁舎や中学校、町内5つの小学校に太陽光発電設備を導入する事業に4億1千万円▽中学校に柔道や剣道専用の武道場整備事業に1億円竏窒ネど。
会期延長によりこの日再開した本会議の委員長報告で、福祉文教常任委員会の寺平秀幸委員長は、屋内スポーツ施設整備事業について、交付金の使われ方のさらなる説明責任を果たすこと、幅広い種目に対応する施設にすることなどを町に求めた。 -
民主党鳩山由紀夫代表が伊那で演説
民主党の鳩山由紀夫代表が30日、伊那市を訪れ、党の施策を訴えた。
会場となった伊那市民会館には、およそ1500人が集まった。
演説で鳩山代表は、日米間で関税撤廃などの自由貿易協定を結びたいとする衆院選マニフェスト政権公約が農業の壊滅につながると批判を受けていることに対し
自由貿易協定を結んだ場合でも米など重要な作物については例外とする考えを示した。
また農業経営について販売価格が生産費用を下回った場合にその差額を補てんする戸別所得補償制度を定着させたいと主張した。 -
村民体育館耐震工事へ
南箕輪村議会臨時会が30日開かれ、村民体育館耐震工事の請負契約締結に関する議案が可決された。
教育委員会の説明によると、村民体育館の工事は、耐震工事と事務室改修などの内部改修工事。内部工事では、床や壁、天井などの一部も改修するという。
請負金額は8085万円。竣工は来年2月25日を予定。 -
環境の保全に関する条例策定へ
南箕輪村は、新たに「環境の保全に関する条例」を策定するため、住民の意見を募る。
30日開かれた南箕輪村議会全員協議会で説明があった。
新たに策定する条例は、既存の公害防止条例と自然環境保全条例に、新しく生活環境の保全に関する内容を加える。
今回、条例の骨子案が完成し、住民意見を聞くことにした。
骨子案には、ポイ捨ての禁止が盛り込まれ、違反者には罰金を求める内容になっている。
住民意見の募集については、8月の広報と一緒にチラシを配るという。
村では今後、村環境審議会や住民意見を基に条例案を策定する計画で、来年3月の村議会に条例案を提出し、4月から施行したい竏窒ニしている。 -
南原市職員みはらしファーム視察
韓国南原市の農業技術センター職員が30日、伊那市羽広のみはらしファームを視察した。
伊那市と南原市は、伊那市の名誉市民で故高木東六さんが作曲したオペラ「春香」の縁で交流が始まった。
この日は南原市の農業技術センター職員5人が、羽広の農家からイチゴの栽培方法などについて説明を受けていた。
南原市農業技術センターのジャン・ドゥ・マン所長は
「農業というのは一次産業として生産だけに限られたものだと思っていました。しかし、今日の視察で生産以外に販売、企画、観光など複合的な産業として位置づけられているのを感じたので参考になりました」と話していた。
南原市農業技術センター職員らは31日、市内の観光施設を視察したのち帰国するという。 -
伊那市ごみ減量化・資源化推進委員会
生ごみ処理施設視察伊那市ごみ減量化、資源化推進委員会の委員が30日、駒ヶ根市にある生ごみ堆肥化施設を視察した。
委員約20人が施設を訪れ、生ごみ資源化の現状について説明を受けた。
駒ヶ根市生ごみ堆肥化施設は、市や県の公共施設や近くの一般家庭から出される生ごみを集めて堆肥化していて、1日の処理能力は約900キロとなっている。
駒ヶ根市によると、平成20年度の可燃ごみの搬入量は約6226トンで、このうち3割から4割を生ごみが占めているという。
施設は焼却される生ごみを減らし、堆肥化することで循環型社会の構築を目指している。
視察した委員らは施設について先進的な事例だとして、熱心に説明を聞いていた。 -
ボイス81
市町村と県が懇談市町村と県の懇談会「ボイス81」が29日、伊那市のいなっせで開かれた。
村井仁長野県知事が伊那市を訪れ、上伊那8市町村と懇談した。
ボイス81は、地域の声を県政に生かすとともに、市町村の主体的な取り組みを推進していこうと、平成18年度から行っている。
この日は、上伊那のそれぞれの市町村長が地域の課題について要望した。
小坂樫男伊那市長は、リニア新幹線のBルートによる整備促進について、「下伊那地域を含む県内5つの期成同盟会はBルートで決定している。知事は先頭に立ってBルートを推進してほしい」と求めた。
これに対し県は、「JR側と情報を共有することが大事と考えている。現在JRに詳しい説明を求めていて、再度説明会を開くよう要請していきたい」と回答し、知事からの発言はなかった。
また、医師不足などの医療問題について、小坂市長は「上伊那公立3病院のそれぞれの役割分担や、将来的な連携について、県も主体的になって検討してほしい」と要望した。
これに対し村井知事は「医療は全県的な問題。それぞれの地域の問題を適切に解決するため、国の予算の有効活用を含め相談していきたい」と話していた。
懇談ではほかに、箕輪町や南箕輪村から、権兵衛トンネル開通に伴い交通量が増加した伊那西部広域農道の補修や、国道361号南原地区沿線の歩道の設置などの要望が出ていた。 -
知事が森林ボラグループ「森だくさんの会」視察
市町村と県が懇談するボイス81で伊那市を訪れていた村井仁長野県知事は29日、懇談会後に地域での森林整備を視察するため伊那市のますみヶ丘平地林を訪れた。
ますみヶ丘平地林では、上伊那の森林ボランティアグループ森だくさんの会を視察した。
森だくさんの会では、間伐などの里山整備や広葉樹の植栽、炭づくりなどを行っていて、実践的な活動を通した循環型の森林整備を目指している。
この日は、ますみヶ丘平地林で実際に森林整備を行った場所や、会が製作にかかわっている間伐材を利用した森の舞台などを視察した。
村井知事は、「意欲的に活動に取り組んでいて、子供も楽しめるモデル的な森になっている」と話していた。 -
伊那市入札等検討委員会
公共工事などの入札や契約の透明性を図る伊那市入札検討委員会が28日、伊那市役所で開かれた。
今年3月に設置された委員会は弁護士や大学教授などの有識者で構成されており、公共工事の公正な競争を確保する事を目的としている。
第2回のこの日は、市が今年2月から5月までに発注した建設工事などの中から、一般競争入札参加資格者の選定理由やその経緯、指名競争入札の指名理由などについて確認した。
入札した業者や入札価格が記入されている入札経過書に立会人の人数のみしか記入されていないため、委員からは「誰が立会人か記録を残して行く必要がある」との意見が出された。
入札検討委員会は年3回予定されていて、次回は11月に開かれる。
市は、委員会での質疑や検討事項などについてホームページで公表していくという。 -
まっくんプレミアム商品券1時間で完売
南箕輪村商工会の「まっくんプレミアム商品券」が26日、発売され、販売開始わずか45分で完売した。
26日は、商品券を買い求めようとする人たちが販売開始前から列をつくった。
販売が始まると、一人ひとり受付窓口へと進み、商品券を買い求めていた。
まっくんプレミアム商品券は、商工業の活性化などを目的として、南箕輪村が企画し、村の商工会が発売したもの。
総額で2400万円分、2千枚が用意された。
プレミア率は20パーセント、1万円の商品券で1万2千円分の買い物ができるようになっていて、事前に登録をした村内の125店舗で使うことが出来る。
購入限度枚数は一人5枚になっていたが、ほとんどの人が5枚ずつ購入したため、わずか45分ほどで完売となった。
好評だったことを受けて南箕輪村と村商工会では、追加販売の検討を行う予定。 -
伊那まつりポスター原画、Tシャツデザイン表彰式
8月1日、2日に行われる伊那まつりを前に、27日、伊那市役所でポスターコンクール入賞者と公式Tシャツのデザイン採用者の表彰式が行われた。
27日は、酒井茂副市長から入賞者に、賞状とトロフィーが贈られた。
ポスターコンクールで最優秀賞を受賞したのは、伊那東部中2年の伊藤 佳奈美さん。
また、公式Tシャツのデザインに採用されたのは、伊那市の会社員 伊藤寿美代さんの作品。
ポスターコンクールで最優秀を受賞した伊藤さんの作品は、全体の配置が良く、シンプルなデザインが評価された。
伊藤さんは「伊那まつりに貢献できてうれしい。祭りでは、花火がとても楽しみです」と話していた。
公式Tシャツのデザインに採用された、伊藤さんの作品は、紫を基調にピンク色で竜や桜が描かれ、色使いが女性にも親しんでもらえる点などが評価され選ばれた。
伊藤さんは、「多くの人に、Tシャツを着てもらい、祭りを盛り上げてもらいたい」と話していた。
ポスターは、市内の公共施設や事業所に張り出されていて、公式Tシャツは、祭り当日、踊り参加者等が着用する予定。 -
南箕輪村 第4分団第二部と女性団員チーム
8月3日須坂市で開かれる県のポンプ操法大会に、南箕輪村消防団から2チームが出場する。
27日は、南部小学校で消防や地区の関係者などが集まり激励会が開かれた。
南箕輪村消防団からは、上伊那代表として小型ポンプ操法の部に第4分団第2部が、また模範演技として、小型ポンプ操法を披露する第1分団の女性団員チームの2チームが出場する。
第4分団は、19日に伊那市で開かれた上伊那大会で小型ポンプ操法の部で優勝し、県大会への出場を決めた。
上伊那大会では、正確な動きなどが評価され、小型ポンプの部で村の消防団として、13年振りに優勝した。
また、女性団員だけで作るチームとして、初めて村の大会に出場した5人が、閉会式の前に、模範演技を披露することになっている。
唐木一直村長は「上伊那8市町村の代表として、頑張ってほしい」と挨拶した。
松澤武夫団長「体調管理をし、普段の訓練の成果を発揮してほしい」と選手達に激励の言葉を贈った。
大会まで1週間を切り、第4分団の選手達は、チームの長所である、規律と安全を重視した動きが出来るよう、訓練を積んでいるという。
(インタ)
県内13地区の代表チームが出場する県大会は、8月2日須坂市で開かれる予定。 -
市長会でBルート決議へ
小坂樫男伊那市長は、8月に大町市で開かれる県市長会で、「リニア新幹線の、上伊那を通るBルートでの早期実現を採択し、国や県に求めていきたい」との考えを示した。
24日伊那市役所で開かれた定例記者会見で、県市長会の会長をつとめる小坂樫男市長が記者の質問に答えた。
小坂市長は、Bルートは、知事が会長をつとめる県の協議会でも決定していることで、反対する市があるとは考えられないとした。
7月9日に小諸市で開かれた県副市長会では、伊那市や諏訪市、駒ヶ根市や松本市など9つの市がリニア新幹線のBルートによる早期実現について提案したところ、飯田市の丸山達也副市長から、「時期尚早」との意見があり採択にはいたらなかった。
県市長会は、8月27日に大町市で開かれることになっていて、小坂市長は、副市長会で提出されたBルートでの早期実現を求める件は、9つの市の共同提案で議題にあげ、採択したいとの考えを示した。
なお、JR東海では、直線のCルートでの自己負担による建設を表明して県が進めるBルートとは隔たりがある。 -
伊那市死亡事故ゼロ200日達成
伊那市は、去年12月に交通死亡事故が発生して以来、200日間死亡事故ゼロを達成した。
24日は、伊那合同庁舎で、表彰式が行われ、宮坂正巳上伊那地方事務所長から、伊那市の沖村直志市民生活部長へ、表彰状が伝達された。
伊那市が、死亡事故ゼロ200日を達成したのは、7月8日で、平成18年の10月以来、3年ぶり。
長野県では、市は200日、町は500日、村は1000日を最低基準に、死亡事故ゼロの市町村を表彰している。
表彰を受け、沖村部長は「市民一丸となって記録を更新し、交通事故の無い伊那市にしていきたい」と話した。
なお、死亡事故ゼロの継続日数は、昨日現在で伊那市が215日、箕輪町は1044日、南箕輪村は、950日となっている。 -
伊那署が選挙違反取締本部 設置
伊那警察署は22日、衆議院議員選挙を前に選挙違反取締本部を設置した。
衆議院議員選挙は来月18日に公示され30日に投票が行われる。
これを受け伊那警察署は衆議員議員総選挙違反取締本部を設置した。
県警察本部によりますと、22日までに今回の選挙で公職選挙法で禁止されている個別訪問をおこなったとして、1人に警告が出されたということです。
伊那署では公正な選挙が行われるよう、指導と取締を強めていくとしている。 -
高遠高校 学力向上実践研究推進校に
16日は、高遠高校の振興会理事会総会が開かれ、学力向上実践研究推進校に指定された事などが報告された。
学力向上実践研究推進校は、文部科学省が指定していて、県内では高遠高校1校となっている。
ただ単に学力を向上させるのではなく、次世代を担う人材に育てる事を目的とするもの。
高遠高校では、今年度、地域の特性や人材を活用した学力の充実について研究する。
高遠高校では、これまでも、地域の有識者を招いて学習会を開いたり、地元の福祉施設に出向いて交流するなどの活動をしてきた。
今後も地域活動を継続して行うほか、新たに、卒業生など、地域の人材を活用するための登録制度を試行したい考え。 -
新型インフル医療体制変更に
伊那保健福祉事務所は13日、新型インフルエンザの医療体制を原則すべての医療機関で外来診察できるよう方針を変更した。
県内における新型インフルエンザの医療体制は、県の示している方針と国が6月に示した新たな方針の2通りを、各保健福祉事務所が地域の実情に併せ判断し行っている。
今回、伊那保健福祉事務所では、情報の混乱を避けるため従来の県の示している方針から、先月国が示した新たな方針へ医療体制を変更した。
これにより外来診察は、指定医療機関の伊那中央病院から原則としてすべての医療機関で外来診察を受けることができるようになる。
伊那保健福祉事務所によると、県内10カ所ある保健福祉事務所のうち、既に半数が国の方針に医療体制を変更しているという。 -
「R153の整備を国の直轄事業に」
国道153号に関わる伊那市など4市の議会は、国道153号の整備を国の直轄事業として取り組むよう、県に要望する。
直轄とすることで、なかなか進まない国道153バイパスの整備などを早急に進めたい構えだ。
これは、伊那市と宮田村の議員が9日開いた国道153号バイパスを考える懇談会で、伊那市議会の中村威夫議長が明らかにした。
中村議長は、現在、県の事業として工事が行われている国道153号伊那バイパスについて、「伊那バイパスのルートが発表されたのは15年前。計画から15年を経て、やっと今年の2月に伊那バイパスの着工となった」と、なかなか工事が進まない現状を話した。
一方、国の直轄で工事が行われた伊南地区の伊南バイパスは、すでに駒ヶ根市内のバイパス整備が完了し、次の工区である飯島町での工事が進んでいる。
こうした状況から、「国の直轄事業でなければ工事は進まない」と訴えた。
また、伊那バイパスと伊南バイパスをつなぐ道路については、いまだにルートも発表されてない現状から、「伊那バイパスの先線を伊南バイパスの北進ルートと考え、国の直轄で整備してもらいたい」と話した。
国道153号に関わる伊那市、駒ヶ根市、塩尻市、飯田市の議会では、今月予定されている長野県市議会議長会に議案を提出した後、県に働きかけていく予定。 -
現職の清水靖夫さん(68)が無投票で再選
任期満了に伴う宮田村長選挙は、7日告示され無所属で現職の清水靖夫さんが無投票で2期目の再選を果たした。
清水さんは、会社役員、宮田村商工会長を経て、平成17年に初当選した。
告示日の7日、清水さん以外に立候補を届け出た人はなく、午後5時に無投票で2期目の再選が決まった。
清水さんは、「村民の協力を得ながら村のあるべき元気な姿を実現させていきたい」と抱負を話した。 -
元気づくり二次選定分決まる 上伊那は24件2900万円
上伊那地方事務所は3日、特色のある取り組みや地域づくりを助成する県の元気づくり支援金の二次募集選定結果上伊那分を発表した。上伊那では24事業約2900万円が内定した。
伊那ケーブルテレビエリア内では、12事業が内定しており、うち7件が新規事業となっている。
そのうち、上伊那森林組合が申請した森林整備事業は、森林の所有者や境界線の情報などを電子データベース化する事業で、森林整備の円滑化を図ることを目的としている。支給額は約160万円。
また、井上井月顕彰会が行うドキュメンタリー映画製作などに約280万円、秋葉街道を新たな観光資源として活用することを目指す秋葉街道信遠ネットワークの事業に約200万円が支給される。
また今回は、昨年度実施した事業の中で特に優れていた5事業を優良事例として選定。伊那商工会議所女性部が取り組んだ「環境紙芝居事業」などが選ばれている。 -
リニアBルート求める決議見送り
県議会公共交通対策特別委長野県議会の公共交通対策特別委員会は1日、リニア中央新幹線の伊那谷を通るBルート建設を求める決議を見送った。
県議会では6月、地域振興の立場から伊那谷を通るBルートでの建設を求める決議が提案されていた。
しかし、同日開いた公共交通対策特別委員会で検討した結果、議員の意見が分かれ、決議が見送られた。
上伊那地区建設促進期成同盟会の小坂樫男伊那市長は、「残念な結果。20年前に長野県民の総意として決めたBルート。県議会も意見統一しきちんとやっていただきたい」と話していた。 -
南箕輪村企業振興審議会
南箕輪村企業振興審議会が29日、村役場で開かれ、唐木一直村長が企業振興条例に基づき補助申請のあった企業について意見を求めた。
本年度の申請は9件、約1370万円。
村企業振興条例は土地・家屋の取得や設備投資への固定資産税相当分を村が補助する。
唐木村長は「企業に不況を乗り切ってもらえるよう、できる限りの対応をしたい」とあいさつした。
村は今後、指定決定に向けた手続きを行う。 -
箕輪町議会臨時会
約1億3千万円の補正予算案可決箕輪町議会臨時会は30日開き、町が提出した一般会計補正予算案が可決された。
今回の一般会計補正予算は、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金などの決定によるもので、予算総額に約1億3千万円を追加する。
主な事業は、沢保育園と三日町保育園の改修工事に1190万円、プレミアム付き商品券発行の補助金に1300万円、人工肛門などを持っている人が利用できるトイレの整備も含む役場庁舎のトイレ改修工事に2800万円、町専用チャンネル(もみじチャンネル)などのシステム整備改修に3千万円などとなっている。 -
中南信消防広域化協議会
長野県中南信地域7つの消防組織の再編を検討する中南信消防広域化協議会の会合が29日、塩尻市で開かれた。伊那消防組合組合長の小坂樫男市長のほか、松本市や飯田市から約40人が出席した。
会合では協議会に設置された将来ビジョン策定小委員会がまとめた消防広域化により考えられるメリットと、通信指令体制の整備に関する見通しについて報告があった。
広域化によるメリットについては、組織体制や指揮系統の一本化により大規模災害が発生した場合など、これまでの管轄エリアを超えた部隊の増強などが迅速に行える竏窒ニしている。
また通信指令体制の整備のうち指令センター設置については、指揮命令の統一性や費用面から中南信で1カ所が望ましい竏窒ニする一方、管轄面積が広いことなどから複数の設置についても比較検討する必要があるとしている。
また、県が管理する権兵衛トンネル内の無線施設のデジタル化を県に要望した。
次回の協議会は11月に予定しており、広域化にかかる財政シミュレーションと経済負担の方向性などについて検討する予定。 -
長田配水池が完成
箕輪町の沢、大出に箕輪ダムの水を供給する長田配水池が完成し29日、竣工式があった。
式で平澤豊満町長は、「今後の人口増化にも対応できる素晴らしい施設が完成した。新しい配水池から安全な水を供給できるよう、管理を徹底していきたい」とあいさつした。
長田配水池は、箕輪町北部の配水池で発生している容量不足を解消し、より安定した水の供給ができるようにと平成19年から建設が進められてきた。
敷地面積は4200平方メートルで、総事業費は約4億7千万円。
1日に3千トン、約1万2千人分の水を供給することができる。
供給先は主に沢、大出など箕輪町の北部地域で、将来的には北小河内、南小河内にも供給する予定。
長田配水池は、7月上旬から稼働し始めるという。