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伊那市が副市長などの報酬について審議会に諮問
4月1日から配置される副市長の報酬などについて審議する伊那市特別職報酬等審議会が26日、伊那市役所であった。会長に伊那商工会議所の向山公人会頭を選出。小坂樫男市長は、今の助役の給料を副市長の給料とする案などを諮問した。
地方自治の見直しにより移行する副市長制に伴い伊那市は、助役に代えて副市長に置き、収入役を廃止する。しかし、合併などに伴い業務が多様化・複雑化していることから、現在の収入役を2人目の副市長として置く方針を示しており、2月下旬に関係条例を市議会に提案する。
同会の審議事項はそのうちの報酬に関する部分で▽副市長の給料(月額)を現在の助役の給料、76万8千円とすること▽収入役を削除すること竏窒ネど。また、合併後の市長の不在期間に設置されていた市長職務執行者の削除、選挙長や投票所の管理者など選挙に伴う非常勤特別職の報酬(日額)を国会議員選挙等の執行経費の基準に関する法律に定める額とする案についても検討する。
市の案を採用した場合、副市長一人当たりの年収は1281万7千円(賞与を含む)となる。現在の収入役の年収は1136万5890円。
委員からは「今度の副市長は責任や権限も現在の助役より重くなる。そういう点は配慮すべき」などといった意見が出た。
経過措置として、現在の収入役は任期存続期間に限り、収入役に在職できることになっているが、市では4月1日から二人の副市長を配置していきたいとしている。
審議会は2月7日に意見をまとめ、答申する。 -
広報紙と1枚写真の2部門で最優秀
飯島町広報「広報いいじま・未来飛行」は県市町村広報コンクールで広報紙、1枚写真の2部門で最優秀賞に輝いた。
同町広報の入賞は3年連続。1枚写真の部最優秀は初、全国広報コンクールに出品される。
広報紙部門では5月号の特集「できるとき」に「できること」から縲恍n域で子どもを守る縲怐B「ボリウムが少ない中、よくまとまっている。複数のインタビューや写真の使い方も工夫され、説得力がある」と高評価を得た。
1枚写真の部は8月号の表紙を飾ったテニス大会のペア「シャッターチャンスがよい。良い素材、良いタイミングでインパクトがある」と講評した。
文書広報係の座光寺満輝さん(34)は「2部門で最優秀を頂けるとは思ってもいなかった」と驚き「先輩たちの親しみがあり、読んでいただける広報を目指し、取り組んできた土台があってこその成果。町民のみなさんのご協力で、毎号作らせていただいている。受賞を励みに、一層、精進したい」と話している。
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大芝高原松くい虫予防対策
アカマツの薬剤樹幹注入始まる南箕輪村大芝高原の松くい虫予防対策で村は25日、アカマツへの薬剤樹幹注入作業を始めた。作業受託した上伊那森林組合は、初日に約100本のアカマツに穴を開けて薬剤の容器を差し込む作業をした。
村は、本年度から4年間かけて大芝高原のアカマツ全体の約20%に薬剤の樹幹注入をする。年間1千万円の予算で500本から600本が目安。対象は樹齢80年の木、広域農道沿いや都市公園部分を集中的にする。
今回は、村が事前にピンク色のテープを付けたアカマツ553本が対象。薬剤は「グリーンガード・エイト」で3700本用意した。胸高直径に応じて使用本数が決まっており、直径80センチで14本、対象木で最も多い45センチから50センチで7本使う。薬剤の効果は4年間。
森林組合の職員は、マレットゴルフ場のアカマツに、地上50縲・0センチのところにドリルで穴を開け、薬剤を差し込んだ。1昼夜置いて薬剤が空になった容器を回収する。約20日間で対象木の作業を終える予定。
村は、本年度の予算枠の中で1本でも多くの樹幹注入をするため検討中で、本年度は最終的に対象木が600本を超える見通しという。
樹幹注入の処理費用にあてるため「松くい虫対策募金」に取り組む南箕輪村森林セラピー協議会は、作業開始を受け、一層の募金協力を呼びかけている。 -
悪質滞納者の自動車をタイヤロック
伊那市は本年度中にも、市税などの滞納者に対し、自動車を差し押さえる手段を取る。05年度末の滞納額は累積17億円で、滞納の縮減を図る。上伊那で初めての取り組み。
対象は、納付能力があるにもかかわらず、再三の催告に応じない市・県税、固定資産税、国民健康保険税などの滞納者。滞納額や資産調査などをし、滞納者名義の車両を差し押さえる。それでも完納しない場合は公売する。
文書や電話での催告、職員の訪問徴収、不動産や預貯金など債権の差し押さえなどに取り組み、一定の効果を上げているが、小坂市長は「払えるのに納税しない人がいる。タイヤロック装置導入で、抑止効果をねらう」と話す。
装置は、鉄製でタイヤが回転できないようにホイールを挟み、サイドミラーに付けた差押公示書とチェーンで結び、自動車を固定させる仕組み。普通自動車用と軽自動車用の各1個を導入した。購入費は2万6千円。 -
通学などに危険性が高い県道、2月中に歩道設置の推進連絡会発足へ
小中学校の通学路で交通量も激しい宮田村内の県道「宮田沢渡線」への歩道設置を強く県に求めていこうと、2月中にも地元関係者で構成する推進連絡会が設立する。近年は子どもが巻きこまれる大きな事故はないが「いつ発生してもおかしくない状況」と村教育委員会。子どもの安全確保のため長年の懸案だったが、県の対応に軟化の姿勢もみられ、地域の力を結集して早期実現を働きかけたい考えだ。
設置要望の対象区間は「河原町西」から、国道と交わる「駒が原」の各交差点までの延長815メートル。1・5車線で歩道がなく、登下校時など子どもら通行者脇の直近を大型車などが通過する光景も日常的にみられる。
PTAなどの設置要望も強く、村も以前から県に繰り返し求めてきたが進展はなかった。しかし、昨年末に開かれた上伊那市町村と県の懇談会で、村井県知事は検討に前向きな姿勢を示した。
歩道設置には拡幅なども必要となるが「風向きが変わってきており、この機会にさらに地域の力を結集して要請行動をおこしたい」と村産業建設課や村教委。
議会、区長会、PTA、育成会、安協などが参加して設立準備会を開催して、後日正式に設立する。 -
箕輪町07年度保育料
引き下げを答申箕輪町保育料審議委員会の星野和美委員長は24日、平沢豊満町長から白紙諮問を受け検討した07年度保育料について、全9階層のうち所得税課税世帯の4階層から9階層で月額一律千円の減額を答申した。町長は「答申を最大限尊重して検討する」と答えた。答申通りの減額が決定した場合、2年連続で保育料が引き下げになる。
審議委員会は委員10人で構成。06年11月30日、07年1月19日の2回審議。「家庭と社会の役割分担を考慮しながら、子育て支援策を推進することが望ましい」とし、全体で現行より3・6%軽減の答申をまとめた。
生活保護世帯、所得税非課税・町民税非課税世帯、所得税非課税・町民税課税世帯の1階層から3階層は、近隣町村と比較して低額に抑えていることから今回は現行通り。4階層から9階層は、保護者が保育園運営費の3割負担を継続する中で引き下げできる金額を検討し、月額で一律千円の減額とした。全体では、06年度ベースで年間約878万円減の試算になる。
町は06年度、保育料徴収の階層と年齢の区分を細分化し、階層は7階層から9階層、年齢は2区分から3区分に改定し、保育料を全体で4・95%引き下げた。 -
箕輪町議選
現職の寺平秀行氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の寺平秀行氏(32)=自営業、松島元町=が24日、2選を目指し出馬を表明した。
寺平氏は、選挙の最大の争点に行政改革を掲げ、「行政改革は町民の生活を守るため、重要な課題。各議員がまちづくりの指針を示すことが重要な責務」とし、「激戦が予想されるが、ひるむことなく最後まで戦い抜く」と述べた。
主な公約に▽箕輪を上伊那の「環境首都」に(植林による優良な森づくり)▽例外なき行政改革の推進(助役2人を1人に、年1回の財政分析)▽非正社員の格差是正(相談窓口の設置)-を挙げている。 -
駒ケ根市特別職報酬審議会答申
駒ケ根市特別職報酬等審議会(渋谷敦士会長)は昨年12月に白紙諮問を受けた市長、副市長、教育長の給料と市議会議員の報酬の金額についての答申をまとめ23日、答申書を朗読して中原正純市長に手渡した=写真。答申によると、市長、副市長、教育長の給料は、景気の動向、ほかの市町村との比較などの状況を踏まえて据え置きとし、市議会議員の報酬は、議員定数を現行の21から6減の15と決定したことによりこの機会に見直しを行うことが必要だとして、議員一人当たりの人口を基準に県内他市の報酬などを参考に検討した結果▽議長40万5千円▽副議長33万9千円▽議員31万4千円竏窒ヨの増額が妥当としている。条例による現行額(カッコ内は増額率)は▽議長=38万3千円(5・7%)▽副議長=32万6千円(4・0%)▽議員=29万8千円(5・4%)竏秩B議員報酬の増額については審議会で全会一致だったという。中原市長は答申について「庁内で検討、判断し、審議会の意思を最大限尊重して3月の市議会定例会に提案したい」と述べた。
4役の給料、議会議員の報酬は01年度がピークで、その後段階的に削減されてきている。議会議員の報酬は06年度の答申では据え置きだったが、厳しい財政状況を踏まえて1%自主削減している。 -
宮田中3年租税教室
宮田村宮田中学校3年の租税教室は22日、同校ランチルームで開いた。将来的な社会保障制度維持の難しさを学ぶなかで、税金の使い道、負担方法など、未来を担う自分自身の問題として関心を高めた。
上伊那地方事務所税務課の井上雅彦管理係長が、税の種類や歴史、役割にふれ「社会が変わると、それに伴い税のあり方も変わってきた」と説明した。
国や自治体が財政赤字を抱え、少子高齢化が進む現在から近い将来にかけての動向も解説。今まで通りの税の仕組みで、社会保障を維持していくことは難しいと指摘した。
「税金は安全で豊かな生活をするための会費だが、真剣に考えなければならない時。国民、県民、村民のひとりとして、税のあり方について深く考えて」と投げかけた。
同校では毎年この時期に3年生を対象に同教室を実施。この日は終了後、井上さんに熱心に質問する生徒の姿がみられた。 -
7月豪雨被害で宮田村の公共復旧費用1億円近くに
昨年7月豪雨による宮田村の公共施設への復旧費用が9860万円で確定した。そのうち6カ所で崩落した林道寺沢、小三沢線は激甚災害の指定を受け復旧費は総額で8700万円にのぼり、19日の村議会臨時会で指定に伴う補正予算案を可決した。
激甚指定を受けたことなどにより、復旧費用のうち村の一般財源、起債からの支出は700万円となる。
復旧費では耕地の土砂除去が1件で290万円。土木関係が河川2カ所、村道路肩1カ所の計720万円。上水道施設関係が160万円となった。
復旧工事は既に着手しているが、林道は雪融けを待って春から。林道が通じる宮田高原キャンプ場、同牧場の今年の利用は難しい状況にあるが、来年度中には復旧完了する。
村内では1972(昭和47)年の水害以来の大規模な被害となった。 -
人事評価制度の説明会
伊那市は17、18日、人事評価制度(能力評価のみ)の試行に向けた説明会を市役所で開いた。部長・課長を集め、導入スケジュールや能力評価シートについて説明した。
人事評価は、人材育成の観点から職務の遂行の貢献度を数値で評価するもの。
29日縲・月20日、部長や課長の管理職66人を対象に試行。07年度から業績評価を加える。評価は部局長が理事者、課長は直属の部長が当たる。
7月から課長補佐・係長で試行。管理職の試行で浮き彫りになった問題点を改善し、08年度、一般職を含めて本格導入する。
あいさつに立った酒井助役は「住民の視点に立った行政運営が大切。長野県一のまちづくりには、行政組織のグレードアップが必要と考える」と述べ「評価される人が納得できる形で、公平性、信頼性がなければならない。甲乙をつけるものでなく、職員の長所を伸ばし、短所を直していくもの」と理解を求めた。
そのあと、総務課人事係の担当職員が、決断力、構想力、統率力など階層別の能力評価の要素などを説明。
期待される職員像として▽奉仕者として、市民の視点に立つ▽視野を広げ、職務に反映させる▽迅速に対応する竏窒ネどを位置づけている。
県内19市のうち、13市が導入・試行している。 -
伊那と南箕輪の議員が懇談
伊那市議会と南箕輪村の懇談会が17日、伊那市の羽広荘であった。市議26人、村議13人が出席し、自由に意見交換した。
議題には、議員定数の削減、西部1号線沿いの景観形成住民協定の締結、風力発電事業をめぐる議会と理事者とのねじれなどが挙がった。
自立の道を選んだ南箕輪村の村議は、合併後の総合支所や地域協議会の機能、住民の反応などを尋ねた。高遠町・長谷地域の市議は「職員の人事交流で、総合支所の顔ぶれが変わり、あいさつしてくれる人が少なくなった」「合併して良い、悪いの効果は、そう表れていない」と答え「住民が合併して良かったと思えるように、取り組むことが大切」とした。
「近い将来、上伊那一本の話が出てくるのではないか」との意見もあった。
懇談会は、上伊那北部6市町村で合併研究会を持つなどしたが、枠組みが崩れ、5年ほど中断。隣同士で関わりが深いことから、懇談の機会を設けた。 -
イーナちゃんバス 新車両で運行開始
伊那市内を運行する市街地循環バス「イーナちゃんバス」2台が新車両に変わり、17日、市役所前で出発式があった。
旧車両は、走行距離が46万キロを超えるなど維持するための手入れが必要になってきたことから更新した。小型の超低床ノンステップバス(14座席)で、スロープ板の装着によって車いすの乗車が可能。車体外側は、自転車に乗ったり、走ったりする市のイメージキャラクター「イーナちゃん」をデザイン。バックの色は市章に合わせた青・ピンク・緑と、緑の2パターンがある。1台1700万円。
式で、小坂市長は「97年11月から試行し、翌年4月から本運行となった。これまで約81万人が利用した」と述べ、安全な市民の交通手段の確保につながることに期待。また、合併に伴い、公共交通体系のあり方を検討していると紹介した。
バスは、外回りを市が伊那バスへ委託、内回りは伊那バスが独自に運行。05年度の1便当たりの乗客数は、いずれも12人だった。 -
緊急情報をケーブルでも発信
伊那市は17日、災害時の情報伝達として、ケーブルテレビを使い、画面への緊急割り込み告知放送の運用を開始した。
これまで災害発生時は防災行政無線や有線放送などの音声告知放送などを活用。さらに、住民への情報伝達の手段を増やすことで充実を図る。
割り込み告知は、関係機関から提供される災害や気象、火災、犯罪などの各情報。市が地域安心安全情報共有システムを利用し、緊急メールを伊那ケーブルテレビジョンへ送信する。割り込み告知は、通常の画面が自動的に縮小され、L字型に情報内容が字幕で入る。即時放送が可能で、24時間対応できる。
システム導入費(伊那ケーブル委託料)は520万円(うちコモンズ支援金140万円)。
伊那ケーブル(自主放送1チャンネル)、長谷ケーブル(5チャンネル)に加入する2万6700世帯に流れる。加入率は62%。
市役所での運用開始式で、小坂市長は、昨年7月の豪雨災害に触れながら、災害発生時、住民への情報提供の重要性を挙げた。
市は昨年6月、伊那ケーブルと災害情報等の放送に関する協定を交わしている。 -
職員提案制度低調
宮田村が本年度から行政改革の一環として導入した「職員提案制度」だが17日現在、4件の提案で採用は3件のみと低調だ。内容的にも抜本的な発想転換には至っておらず、村総務課は「テーマを決めるなど、提案が出しやすい環境もつくっていきたい」と話す。
提案制は事業の効率化から村民サービスまで、あらゆる面で職員にアイデアを募ろうと昨年4月から導入。
良い発想には報奨金を出そうと、本年度予算に5万5千円を計上。しかし、採用した3件はいずれも報奨金の対象にならなかった。
「当初の見込みよりも提案が少ない。本当は肩肘張らずに自由に意見を出してもらいたいのだが」と担当者。
次年度も継続していく予定だが、改めて職員のやる気を喚起しながら、村政の活性化に向けて柔軟な発想を募っていく。 -
箕輪町議会臨時会
介護予防拠点施設の下古田公民館建設事業費など可決箕輪町議会臨時会は16日開き、地域介護・福祉空間整備等事業費などを盛り込んだ06年度一般会計補正予算案、町道の廃止と認定、バイオディーゼル燃料化事業への支援を求める要望書の提出の4議案を原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は、歳入歳出に各2億9405万8千円を追加し、総額を85億7424万1千円とする。
歳入は、介護予防拠点施設として、老朽化している下古田公民館を建て替えるための国庫支出金で地域介護・福祉空間整備等交付金7千万円、下古田公民館建設事業の区負担金832万円、ソフト事業にあてる地域介護・福祉空間推進交付金400万円、災害復旧費県補助金1億790万5千円、財政調整基金繰入金1億円など。
歳出の主なものは、地域介護・福祉空間整備等事業費8712万6千円。内訳は下古田公民館の整備工事、土地購入費、介護予防拠点施設の運動メニューシステムなど。南原工業団地拡張用地取得など9586万5千円。
町道の廃止と認定は、南原工業団地拡張予定に伴う路線変更。町道648号線の延長662・68メートルと649号線の延長586・47メートルを廃止。町道648号線の延長520メートルと649号線の延長220メートルを認定する。
バイオディーゼル燃料化事業への支援を求める要望書は、県知事に提出。町が06年度から本格実施している同事業に対し(1)BDF精製施設拡充のための助成(2)安定してBDF精製作業に従事するための経費の支援-を求める。 -
7市町村で児童手当てに過払い
地事所の行政指導に誤りも2003年4月に上伊那地方事務所が行政指導を誤ったことも重なり、箕輪町を除く管内7市町村で、児童手当てが一部の受給者に1カ月分過剰に支払われていたことが分かった。伊那毎日新聞の取材に対し、竹松政博同地事所長は「各職員の資質向上とともに、このような間違いを防ぐ仕組みを組織的に考えたい」と話した。
過払いの件数は85件。児童手当は申請により誕生日の翌月から支給されるが、各月の1日生まれの一部を誤って誕生の当月分から支給していた。
いつ頃から過払いが発生していたか不明だが、4年前の市町村担当者会議で当時の同地事所厚生課職員が、1日生まれは当月分から支給するとした間違った見解で指導していた。
竹松所長は「どのような経緯で指導したのか分からないが、結果的に是正できず、誤った認識を追認する形になってしまった」と説明。15、16日には各市町村を訪問し、首長らに事情を話して謝罪した。
過払い分の対応は各市町村に委ねられるが、今後の支給分から1カ月分を削るなどの調整方法が考えられる。 -
地域づくり支援事業、新年度も継続へ
宮田村は、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」を新年度も継続する。・ス協働・スの柱として導入した同事業も4年目を迎えるが、さらに地域に密着した活動を掘り起こし、支援していく考えだ。
同事業は本年度も12日現在で37件の申請があり、規定を満たした34件を認定している。
村内11区全てが活用し、道路修繕、公園整備など使い道も多彩。村から資材購入の支援を受け、作業は住民が協力してあたる姿が各所でみられるようになってきた。
また、子どもの安全が危ぐされるなか、南割区、大田切区、新田区などは通学路の安全確保に支援事業を活用し、見通しの悪かった場所の木々の伐採、車止めの設置などを行なっている。
村の文化遺産を後世に継承しようと取り組む「宮田城址保存会」は、同城址の保存事業に活用。
その他にも、住民交流促進や男女共同参画、次世代育成など、文化、福祉面にも及び、効果を出している。
村は2月から新年度の受け付けを開始するが、あわせて県の「地域発元気づくり支援金」の相談取り扱いにも乗っている。
「ぜひ、より多くの地域に密着した団体に活用してもらい、一緒にむらづくりを進めていきたい」と村総務課。問い合わせは同課企画情報係85・3181まで。 -
原油高騰で入浴料の値上げを検討
伊那市議会全員協議会が12日開かれ、市は使用料や補助金の見直し、羽広荘改修工事の概要など5項目を報告した。
新年度の予算編成に当たり、使用料・扶助費・補助金の見直し事項として▽文化体育施設の使用料は、市外の個人が1・2倍、団体が2倍に引き上げ、市民と差をつける▽高齢者介護慰労金支給事業の給付対象から要介護1・2を除外する▽補助金は06年度の10%以上を削減する竏窒ネどを挙げた。温泉施設の入浴料は原油高騰に伴い、値上げする方向で検討している。一方、少子化対策で不妊治療費助成事業など充実させる。
建築から30年以上が経つ羽広荘の改修工事は、トイレ付きの客室を設定するなど観光宿泊施設として集客を図る。
改修は、1階フロント周辺の整備、全客室(19室)への洗面台設置、洋室の設定、エレベーターの設置など。南アルプスの景観が眺められるように、段差の解消や東側のサッシを更新する。
1月末にプロボーサル選考によって設計業者を決定し、3月末に設計を完了。準備が整い次第、工事請負業者を選定する。工事費は1億5千万円以内の条件を付ける。
工事期間は5月連休明けからを予定。
工事費は、事業主体の伊那市総合開発が民間資金を借入れて調達。借入金の返済は市が元利償還金の半分を負担する。
宿泊料を4段階設定に見直すことで、05年度実績から試算し、年間2千万円の増収を見込む。
◇ ◇
伊那市選挙管理員会は12日の市議会全員協議会で、投票所の閉鎖時刻を17カ所で繰り上げるとした。
投票所71カ所のうち、長谷の浦が4時間、高遠の山室、松倉などが1時間と現行6カ所で繰り上げ措置をとっている。合併によって投票箱の開票所到着が開票時刻直前になってしまい、事務処理に支障が出ている。そのため、直線距離10キロの区域外に当たる11カ所を新たに加える。
浦は区制廃止で、杉島に統合することを検討する。
市選挙管理委員会で決定後、4月8日の県議会議員選挙から適用。
また、選挙ポスター掲示場の設置個所も県選管と協議が整い次第、461カ所から296カ所に減らす。 -
人権擁護委員に委嘱状
駒ケ根市の人権擁護委員4人のうち12月31日で任期が切れた下島大輔さん(68)=中沢=の退任に伴い、新たに委員となった上村秀一さん(61)=中沢=への委嘱状伝達式が12日、駒ケ根市役所で行われた。法務大臣名の委嘱状を中原正純市長から受け取った上村さんは「これから委員の仕事を勉強し、これまでの経験を生かして誠実に対応していきたい」と抱負を述べた。任期は09年12月31日までの3年間。
2000年11月からの2期6年間を務めて退任した下島大輔さんには感謝状と記念品が贈られた。 -
駒ケ根市第1回区長会
駒ケ根市は12日、07年第1回の区長会を市役所で開いた。市内各区の新区長16人が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長らから行政全般にわたっての説明を受けた。全地区の区長会長には小町屋の竹村幸茂さんが、副会長には中沢の木下眞さんと東伊那の市村善弘さんがそれぞれ選出された。竹村さんは「力不足だが1年間精いっぱい頑張りたい」とあいさつした。
中原市長は「1年間お世話になるが、協働の地域づくりを進めるためにリーダーシップを発揮してほしい」と述べた。
今年から中沢の12区が統合されたため、市内の区は16となった。
06年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=大森實雄▽中割=倉田隆之▽北割二=小町谷紀幸▽北割一=小林祥宏▽小町屋=竹村幸茂▽福岡=水田敦郎▽市場割=渋谷宣吉▽上赤須=入谷隆夫▽下平=中坪博和▽町一=下島賢治▽町二=柏原孝從▽町三=中坪兼吉▽町四=林富士男▽上穂町=井上利雄
◇中沢地区▽中沢=木下眞
◇東伊那地区▽東伊那=市村善弘 -
来年度から副市長2人体制へ
伊那市は来年度、収入役を廃止し、副市長2人を置く方針を示した。12日、市議会の会派代表者会議で説明した。
副市長に、酒井助役、白鳥収入役をあてる考え。収入役の廃止で、会計管理者に、特別職でない部長級の一般職員を任命する。
地方自治法の一部改正に伴い、マネジメント機能の強化を図る。副市長は、市長の補佐や市長権限に属する事務の一部の委任を受け、政策や企画をつかさどる。定数は条例で定める。
小坂市長は、合併後の調整や企業誘致などを挙げ「市長を補佐する仕事がハードになっている。できたら副市長2人を置きたい」と理解を求めた。
委員は、複数に対する考え方や2人の事務分担、県内の実態などを質問。
小坂市長は「事務分担は、おおまかに内務と外務の形を考えているが、きちんと整理したい」と答えた。報酬額は「同じ職務で差をつけるのはいかがなものか」と述べ、助役に合わせたいとした。
1月下旬縲・月に開く特別職報酬審議会で諮問し、答申を受けて、2月下旬の市議会で関係条例を提案する。
報酬額は、助役が76万8千円、収入役が68万1千円となっている。 -
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け、29日、長野県連絡協議会を立ち上げる。12日、伊那市役所で設立準備会=写真=があり、「自然遺産」で進めていくことを確認した。
運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。長野県は飯田市、伊那市、富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で、伊那市が取りまとめ役を務める。
準備会には、県内4市町村の首長、議長、担当課長ら約20人が出席。
世界遺産やこれまでの経緯など説明を受け、連絡協の規約、事業案、経費負担などを協議した。
小坂市長は「登録までの道のりは長いと思うが、運動の過程が重要。諏訪、上・下伊那など巻き込みながら、運動を展開したい」と述べ、南アを見直すきっかけになることに期待した。
2月末には、3県の関係市町村で推進協議会を立ち上げる予定。
南アは、標高3、000メートル級の高山が連なり、日本を代表する山岳景観を有する。ニホンカモシカやライチョウなど30種類以上が確認されている。キタダケソウなど植物も多数存在するが、シカの食害が深刻になっている。 -
4公園の日常管理を地区に移管へ
宮田村教育委員会は、村立の13公園のうち町2区のひまわり公園など4カ所について、新年度から日常管理を区や地区に移管しようと計画している。協働の観点から地域の協力で経費削減などに努めたい方針。年間30万円の委託料を支払い中越区に管理を委託していたリバーランド天竜公園については、委託料を全廃し、ボランティアによる管理形態に変更する考えだ。
日常管理を区や地区に移そうと予定しているのは他に、どんぐり公園(中越区、町一区)、ほのぼのパーク(町三区)、せせらぎ公園(河原町)。
トイレや遊具などの施設管理は従来通り村が行なうが、草刈りなどの日常的な管理を任せていきたい考え。
委託料などは支払わないが、消耗品や資材などを管理団体に提供する。
リバーサイド天竜公園については、ゼロ予算事業を適用。
定期的な点検は村が行なうが、ボランティアにより月1回程度の草刈りを行なう。トイレの常設もやめ、春から秋のみの仮設にする。
村の本年度の公園管理費は590万円。管理の見直しにより、中越区への委託料も含め削減効果は50万円弱ほどを見込む。
村教委は10日の区長会で概要説明し協力を求めた。 -
箕輪町で人権擁護委員新任2人に委嘱伝達
箕輪町で10日、人権擁護委員の新任2人に法務大臣の委嘱の伝達があった。新委員の赤羽武彦さん(63)=沢、唐沢滋雄さん(60)=松島=に、平沢豊満町長が委嘱状を手渡した。併せて退任者への感謝状贈呈もあった。
赤羽さんは「間口の広い仕事。出来る限り頑張っていきたい」。唐沢さんは「分館役員を長く務めた経験を生かし少しでも相談に乗れればと思う」と、それぞれ抱負を語った。
退任者は有賀晶子さん(2期6年)、青沼久雄さん(1期3年)。長野地方法務局伊那支局の午房秀雄支局長が感謝状を手渡した。
平沢町長は、「世の中が複雑に多様化し、社会がものすごいスピードで変動している。予期せぬ問題が出てくる。皆さんのお力で住民との接点を取ってもらい、プライバシーを守りながら解決できることはしてもらい、スクラムを組んでやるところはやるなど、ぜひよろしくお願いしたい」とあいさつ。退任者には「今後も経験を生かし町民の後ろ盾になって」と話した。
午房支局長は「どこの範ちゅうにも入らないことが人権擁護委員に相談にくる。多方面の相談でご苦労があったと思う」と退任者の労をねぎらい、新任者には「いじめ、高齢者問題など一緒に勉強してご活躍いただきたい」と話した。
新任の任期は07年1月1日から3年間。町の人権擁護委員は5人。田中弘子、丸山全二、唐沢清光、赤羽武彦、唐沢滋雄の皆さん。随時相談を受け付けている。 -
箕輪町特別職報酬等審議会
平沢町長が白紙諮問箕輪町特別職報酬等審議会は10日、初会合を町役場で開き、平沢豊満町長が07年度の特別職の報酬などについて白紙諮問した。
審議会は委員10人で構成。平沢豊満町長が委嘱した。会長は中村昭吾さん、職務代理は原幸喜さん。
平沢町長は、「実態をよく確認し報酬の位置付けを決めていただきたい。町の将来と運営のために特別職に就く方が魅力ある内容で決めていただき、多くの方がそれに挑戦するような土俵を作ってほしい。4、5年前から財政が厳しいということで暫定的にカットしているが、忌たんのないご意見をいただき、答申いただきたい」とあいさつ。昨年の町議会12月定例会の一般質問で、一議員から議員報酬を上げたらどうかとの話があったことも付け加えた。
町が現在の給料、報酬額や近隣市町村の状況などを資料を示し説明した。2月1日に答申予定で、次回は19日に協議する。
本年度の特別職給料・報酬額は、月額に対し町長23%、助役・育長13%、議員3%相当分を減額している。いずれも05年度の減額率を一律2%緩和した。月額は町長63万9100円、助役58万2900円、教育長48万8940円、議長29万8760円、副議長23万8620円、委員長22万8920円、議員21万3400円。 -
区長新たな顔ぶれで
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり10日、新たな顔ぶれで初の区長会を役場で開いた。区長会長に町三区の縣忍さん、副会長に新田区の加藤勝彦さん、会計に中越区の近藤健一さんを選任。むらづくりを地域から支え、協働しようと始動した。
村が合併せず自立を決めて4年目。近年は村の支援制度などを活用して、防災や道普請、子どもの安全対策など各地区で積極的な地域づくり事業が目立つ。
区長会で縣会長は「微力ではあるが、皆さんと協力して1年間つとめたい」とあいさつ。清水村長も「区行政の推進と村のパイプ役として元気のある宮田の姿を構築して」と呼びかけ、一層の協力を求めた。
役場各課から村の事業説明を受け、さっそく要望、質問も出た。
区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町一区=宮本明弘▽町二区=加藤一彦▽町三区=縣忍▽北割区=三好吉郎▽南割区=小田切信樹▽新田区=加藤勝彦▽大田切区=初崎常利▽大久保区=細田博人▽中越区=近藤健一▽つつじが丘区=唐澤三里▽大原区=都筑勝 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は9日開き、南箕輪小学校耐震補強工事設計委託料を盛り込んだ06年度一般会計補正予算案を原案通り可決し、閉会した。
同校北校舎の耐震補強工事で、設計委託料は77万円。予備費を77万円減額し、教育費の小学校費を77万円増額する。 -
県議選・向山公人氏が新春初顔合わせ会
伊那市区県議・向山公人氏の後援会「公友会」の新春初顔合わせ会が7日、伊那商工会議所であった。今春の県議選に出馬表明した向山氏は、決意を新たに、3選をねらう。
向山氏は、村井県知事の誕生で「新たな一歩を踏み出した。県政や地域の問題を話し合って解決する環境が整った」と述べた。「普段着のままの政治」を信条に掲げ「南北格差をなくし、均衡ある県土づくりをしたい。新しい方向づけのために力添えしていただきたい」と支援を求めた。
そのあと、来賓の宮下一郎衆院議員、吉田博美参院議員、小坂市長ら6人が激励の言葉を送り、国道153号伊那バイパス建設の促進などを期待した。 -
初の水槽付小型動力ポンプ積載車を引渡し
中川村は5日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第2部に水槽付小型動力ポンプ積載車を引き渡した=写真。水槽付の団配備は村はもとより近隣でも初。
第2部のボンプ車は約20年振りの更新。新車は5千CC、6人乗り、ジーゼルターボ。容量700リットルの水槽、自動で上下する投光器を搭載した。
曽我村長は下平団長に目録を手渡し「水槽を備え、水利の悪い場所や初期消火に威力を発揮でき、投光器は夜間の火災や作業に対応できる。一朝有事の際、機能を発揮できるように、十分に訓練を」と、有効活用を期待した。
村消防団は4月の団再編により、第1部と第2部が統合する計画で、大草地区中組、北組、飯沼、美里の4地区を守備する。
新車は7日、村消防団出初式で勇姿を披露する。