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さらなる健康づくりへ
介護予防拠点施設新設箕輪町の健康づくりの拠点施設として07年、デイサービスセンターゆとり荘の敷地内に介護予防拠点施設ができる。
福祉空間等整備事業で、ゆとり荘の増改築、箕輪町社会福祉協議会の移転などを計画しているが、福祉施設などを集中することでサービスの幅を広げ、福祉の取り組みを点から面にする事業展開を図るねらいがある。
新施設の建設も同事業の一環。トレーニングと地域コミュニティの利用で健康づくりに役立てる。
ゆとり荘の南側に独立施設として建設し、渡り廊下でつなぐ計画。沢にある介護予防拠点施設「げんきセンター」と同様のトレーニングマシンを設置し、スタッフを置く。
事業計画は、熟年者の健康レベル向上を目的とする「みのわ健康アカデミー」の卒業生を対象にした継続的な健康づくり、指導補助者の育成、簡単な体操や講話などをする一定期間の継続的な教室開催、施設の一般開放などを予定しており、今後、検討を進める。
「みのわ健康アカデミー」で元気度を上げた卒業生については、引き続き新施設で健康づくりに取り組みながら、さらに「みのわ健康サポート隊」として指導補助をし、健康づくりの輪を地域に広める役割を担ってほしいと期待している。
05年度に開講したみのわ健康アカデミー。第1期生は06年度、げんきセンターを月1回利用するほか自主活動でウォーキング、マレットゴルフなどに取り組んでいる。しかし、アカデミー在籍中と比べ活動頻度が減少し、「もっとやりたい」との声は多い。町は、新施設の利用で今よりもきめ細かなフォローができるようになる-という。
熟年者の健康レベルが向上するなど一定の成果が出ているみのわ健康アカデミー。卒業生の多くは、例えば一般の人にトレーニングマシンの使い方を教えるなど指導補助者として活動する計画にも好意的で、アカデミーも点で終わることなく、面としての展開が可能になる。
多くの町民に健康に関心を持ってもらい、地域の健康推進事業の拠点として新施設を活用した、より発展的な健康づくりが始まろうとしている。 -
南箕輪村大芝高原「みんなの森」
森林セラピーロード今春グランドオープン森林セラピーロードに認定された南箕輪村大芝高原「みんなの森」。日本初の『森林セラピー基地・セラピーロード』認定を受けた南箕輪村を含む全国10カ所の07年春一斉グランドオープンに向け、準備が進んでいる。
森林セラピー総合プロジェクトは、森の自然があやなす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を実感することで心身に元気を取り戻させようとするもの。林野庁などで構成する森林セラピー実行委員会が06年4月、認定した。
アカマツとヒノキ林が広がる「みんなの森」は、景観などを考え立木の伐採を最小限にしたウォーキングロードを整備している。
舗装は、管理車道は天然石透水性舗装、遊歩道は伐採した立木のチップや砕石を利用。特にウッドチップ舗装の歩道は弾力があり、ひざに負担をかけることなくウォーキングが楽しめる。ウォーキングコース「フォレストコース」(2・4キロ、約35分)も設定。ほとんどの遊歩道が舗装されているため、車いすの人も散策できる。
村は06年7月、森林セラピー協議会を発足した。協議の中心は、観光、食事、運動、温泉、医療、森林など村の特長を生かしたメニュー作りの検討、人材育成、森林整備、看板設置。10月29、30日に森林セラピーモニターツアーも実施した。
ツアーはセラピーロード散策、マレットゴルフ体験、温泉入浴、健康チェック、ストレスチェックなどを盛り込んだ。東京都、神奈川県、長野県内から19人が参加。「みんなの森」は「とてもよかった」と好印象で、ツアー全体も「満足」と好評だった。
06年は、住民有志による「信州大芝高原イルミネーションフェスティバル」、村商工会商業部会の「南みのわフェア」、村営農センターと地区営農組合主催「まっくん収穫まつり」と、大芝高原を拠点に初のイベントが次々と展開された。
セラピーロードの認定をきっかけに、大芝高原の森を総合的に活用した健康づくりを推進し、村民らの健康増進をはじめ森林セラピーの役割や重要性の理解を広め、観光振興にもつなげたい-との思いを抱く南箕輪村。「みんなの森」に春の光が差し込むころ、グランドオープンする。 -
昭和伊南総合病院医師用住宅解体へ
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は所有する医師用住宅22棟のうち、建物が老朽化した市内赤穂北割一、二区の2カ所6棟を06年度中に解体し、敷地を売却処分することを決めた。売却は競売によるため、その後の土地利用方法などは不明。解体工事は年明け早々にも着手される。
対象の住宅は白山の木造平屋建て2棟(延べ床面積100平方メートル、同90平方メートル)、馬場の木造平屋建て3棟(延べ床面積74縲・6平方メートル)と木造一部2階建て1棟(同147平方メートル)。いずれも建築後約30年で老朽化が進んでいる。敷地面積の合計は1916平方メートル。 -
箕輪町「広報みのわ」に有料広告掲載
箕輪町は、「広報みのわ」1月号から、全ページをカラーにし、有料広告の掲載を始めた。
広告料収入による自主財源の確保、地元企業との協働の観点から有料広告掲載を導入し、一部外部委託を始めた。広告主は町内に限らず県内にまで枠を広げ、町が広告内容を確認して掲載している。
紙面はこれまでは2色刷りのページもあったが、「住民の方に少しでも見やすい広報にしたい」と、オールカラーにした。写真も多く使い、カラフルでより明るい紙面になった。
来年度は、住民から直接意見を聞く外部モニターの導入なども検討中で、「よりよい広報にしていきたい」としている。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、06年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。集まった約100人の職員らに向かって中原正純市長は「今年ほど課題が多い年もなかった。大きな時代の転換期を迎えた年だったが、厳しい局面を乗り越えるために懸命に努力してもらったことに心から感謝する」とした上で「何よりもうれしいのは世の中の景気が回復基調に乗ってきていることと、駒ケ根市は元気で頑張っているという評価がデータの上からも定まってきていることだ。さらに創造的な市を育てるために、来年は共同のまちづくりに向けたシステムづくりや、まちづくり基本条例の制定などの課題に取り組んでいきたい」と述べた。
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風力発電計画推進
伊那市の入笠山、鹿嶺高原周辺で風力発電計画を検討している三峰川電力は28日、引き続き事業計画の策定を進めることを、小坂樫男市長あてに同日付の文書で提出した、と発表した。
計画をめぐっては、市議会12月定例会本会議で事業推進の陳情が可決された一方で、小坂市長は計画に反対する態度を示した。
これに対し、事業者側は提出した文面で「事業開発は慎重に進めるべきとの考えが示されたと理解しており、責任を持って計画を進めることが必要であると再認識している」とし、「市の新エネルギー開発に対する方針を尊重し、極力沿った形で各地区における懸念点に配慮した計画の策定に尽力する」としている。
取材に対し、小坂市長は「文書ではよく分からないので説明を求めたい」と話した。 -
中川村の仕事納め
中川村は28日、06年度の業務を締めくくり、基間集落センターで仕事納め式を行った=写真。
約80人の職員を前に、曽我村長は「7月の豪雨災害などさまざまなことがあったが、みなさんが支えてくれたお陰で、大きな間違いもなく過ごすことができた」と職員の協力に感謝し「県の合併審議会設置の動きもあり、合併論議は財政問題よりも、権限移譲に対する受け皿、職員の能力が問われるようになる。将来、大きな波がやってきても、波に負けず、首を出して息が出来る村にするためにはこれからの2、3年が正念場」と述べ、職員の一層の奮起を期待した。 -
Iターン者に住宅建設資金利子補給金交付式
飯島町役場で27日、勤労者住宅建設資金利子補給金交付式があった。今年度2人目。
高坂町長は宮田村からIターンした、小田切宏久さん(37)=親町、小学校教諭=に上限額の50万円を贈り、定住を歓迎した。
高坂町長は「お子さんが3人いて、人口が増えた」と喜び「飯島町で子育てをし、町の発展に尽くして」と期待した。
4年前に飯島町に移転、10月に新築したという小田切さんは「飯島町は景色が良い。学校や保育園にも近く、利便性が高い。地域のみなさんにも良くしていただいている」と笑顔。
定住を促進する住宅建設支援制度は、住宅建設のために資金を借りた人の最高50万円まで、利子相当金額を補助する。
条件は▽家族を含め、飯島町出身でない人▽申請時に40歳未満▽飯島町に居住してから15年未満-など。 -
駒ケ根市特別職報酬審議会に諮問
07年度の駒ケ根市の市長など特別職の報酬などについて審議する駒ケ根市特別職報酬等審議会の第1回会議が26日、市役所南庁舎で開かれた。互選により会長に選出された市商工会議所会頭の渋谷敦士さんが中原正純市長から白紙諮問を受けた=写真。委員10人のうち、出席した8人が各地の市町村などの状況などについて市の説明を受けた。答申は1月中に行われるとみられる。
前回05年10月の答申では、ほかの市町村との比較、景気の動向、一般職の職員の給与引き下げなどの状況を踏まえ▽市長、助役、収入役、教育長の給料は現行の1%減額▽市議会議員の報酬は据え置き竏窒ニしている。4役の給料、議会議員の報酬は01年がピークで、その後段階的に削減されてきている。 -
行政相談委員に南箕輪村の清水貴男さんを委嘱
南箕輪村大泉の清水貴男さん(63)が25日、総務省の行政相談委員の委嘱を受けた。村役場で長野行政評価事務所の山田真行政相談課長が、委嘱状を交付した。
行政相談委員は国民と行政をつなぐパイプ役で、総務省が委嘱する。県内は144人、村は清水さん1人。無報酬のボランティアで、月2回の行政相談に応じ、内容によって担当行政機関につなぐ。相談内容は、道路やガードレールの補修の要望などが多いという。
清水さんは、「行政そのものが地域住民に近くなるように、何でも相談に応じていく。気安く、気楽な気持ちで相談に来てほしい」と話している。任期は09年3月まで。
相談は第1・3金曜日、村民センター2階の小会議室。午前10時から11時まで受け付ける。1月最初の相談日は5日。 -
防災協定調印式
地震、大雨などの自然現象による災害の発生に備えて、上下伊那地域の測量設計コンサルタント業者14社でつくる有限責任中間法人南信防災情報協議会(下平宗治代表理事)は25日、国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)、同飯田国道事務所(関澤俊明事務所長)、同天竜川ダム統合管理事務所(尾中宗久事務所長)と緊急的な調査を行う協定を締結した。関係者約50人が出席し、駒ケ根市の赤穂公民館で調印式を行った=写真。下平代表理事は「今まで以上に速やかに対応できるよう、常日頃から研修を積極的に行いたい。地域住民に認めてもらえるような会になりたい」、三上事務所長は「協定を契機にますます地域の防災体制の活性化が進むことを心強く思う」とそれぞれあいさつした。
南信防災情報協議会は地域住民の安全のため、災害発生時の緊急業務に当たろうと11月に設立。緊急時、災害時の対応のほか、防災意識高揚のための広報活動などを行っていく。前身の南信建設情報協議会はこれまで約30年間にわたって災害対応に協力してきた。 -
殿島橋の仮歩道 25日から供用開始
7月の豪雨災害で、天竜川にかかる伊那市の殿島橋(歩行者専用)落下に伴う仮歩道のがほぼ終了し、25日、供用開始となる。22日は区関係者、小中学校PTA、県・市職員ら約40人が集まり、現地確認した。
小中学校の子どもたちは3学期から、仮歩道を使って登下校する。
整備区間は、春近大橋と周辺道路の延長700メートル。歩道幅員は1・3縲・・5メートル。春近大橋は片側(南側)1・5メートルで、車道より20センチ高くし、段差をつけた。天竜川西側の犬田切川、戸沢川にそれぞれ延長16縲・7メートルの仮橋を架け、国道153号と県道南箕輪・沢渡線が交わる沢渡信号機には歩行者専用信号機を取り付ける。凍結対策として、日陰や急こう配な個所は凍結抑制舗装とした。防犯灯は来年1月中旬ごろまでに、犬田切橋付近など3カ所へ設置する。事業費は3千万円余。
地元関係者は整備区間を歩いたあと、西春近支所で整備内容、大雨・大雪時の交通規制、除雪体制など説明を受けた。
参加者から子どもの安全確保、除雪の対応などに要望や質問が出され、伊那建設事務所は対応できるところは改善するとした。
仮歩道は東春近小学校(対象12人)が来年1月10日の下校から、春富中学校(228人)が1月11日登校から使う。
殿島橋の新橋は08年度中の完成を見込んでいる。 -
昭和伊南総合病院の上半期純損失2億円
伊南行政組合議会第6回定例会は22日、本会議を開き、地方公務員法の改正に伴う人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定など条例案件2、06年度一般会計補正予算1の計3議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
議会全員協議会では昭和伊南総合病院の上半期業務状況が報告された。4縲・月の実績をもとに減価償却費などを含めて計算した純損失は約2億円でほぼ昨年並み。述べ患者数は入院が4万7千人で微増だが、外来は7万8千人で昨年比2500人の減。
同病院は累積欠損金39億8千万円(05年度末時点)の解消のため、9月に同額の資本剰余金を取り崩してこれに充てた。同月末の剰余金の残高は5億1千万円となっている。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上。以降、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び4期連続の赤字経営を続けている。 -
地域交流センター等建設事業基本構想を中間報告
箕輪町は21日の町議会全員協議会で、都市再生整備まちづくり交付金事業「地域交流センター等建設事業」基本構想の中間報告をした。既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場、地域交流センター、箕輪消防署の建設・整備計画を説明した。
町は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる目的。
交流広場、地域交流センター、消防署は町文化センター南側に建設、整備する。
交流広場と地域交流センターは1階で一体的に整備し、文化センターと吹き抜けの渡り廊下で接続する。主な施設は交流センター、多目的交流ホール、研修室、会議室、トイレ、倉庫。箕輪消防署は2階スペースで町道6号線へ直接出入りする。主な施設は事務室、車庫、初の個室化の仮眠室、会議室、食堂、倉庫、訓練棟など。災害に対応できる体力錬成、訓練ができる訓練棟は建物西側に高さ20メートルと、防災倉庫上に高さ7メートルの2棟。7、8項目の訓練ができる。
町道6号線は現在のままで、歩道を幅3・5メートルに拡幅して見通しをよくする。
敷地面積約4664平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造2階建(一部鉄骨造)。建築面積約1100平方メートル。延床面積は1階交流センター約600平方メートル、2階消防署約1100平方メートル。交流広場は約3千平方メートル。工事費の予算総額は6億9700万円(税込み)。
事業日程は、07年3月までに設計、4月から埋蔵文化財調査、6月ころに地域交流センターと消防署の建設工事着工、08年3月完成を目指す。消防署の移転後、現消防署を解体し交流広場を整備。08年10月完成予定。 -
区長会が村長要望、村議会定数削減の必要性盛り込む
宮田村区長会(会長・太田照夫町二区長)は、取り組むべき地域の課題5項目を清水靖夫村長に要望。村議会定数削減の必要性も盛り込んだ。
要望には区行政を運営するなかで気にかかったものを取り上げ、特に緊急を要するものをまとめた。
村議会の定数については「さらに削減を行なう必要があるのでは」と投げかけた。
太田会長は「議員数がまだ多すぎるとする区長の総意で要望に盛り込んだ。村が自立していくうえでさらなる削減が必要という考え方」と説明する。
村議会は先日、削減などを前提にしない形ながら、議員定数の適正規模を検討すると確認。今後内部的な研究に入るとみられるが、今回の要望のように住民からの意見をどのように反映していくかも注目される。
村内11区の区長は年末までが任期。毎年区長会は提言や要望を取りまとめ、村長に提出している。 -
箕輪町議選
現職の丸山善弘氏出馬を表明07年4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職の丸山善弘氏(67)=公明党、松島=が21日、出馬を表明した。現在2期目。
丸山氏は、公明党公認の予定候補として党の長野県本部から決定報告を受けている。「年齢のことはあるけれど、もう1期、頑張れるだけやりたい」と話している。 -
南箕輪村議選
現職の小坂泰夫氏出馬の意向07年4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職の小坂泰夫氏(40)=無所属、田畑=が21日、出馬の意向を明らかにした。現在1期目。
小坂氏は「前回選挙で最低得票数で当選し、4年間やってきた。自分の4年の成果を評価してもらう必要がある。頑張っていきたいと思っている。選挙は厳しいことは確かなので、皆さんにご批評いただくつもりも含め、出馬を決めた」と話している。 -
村内企業就職の3人に就職祝金を交付
中川村は20日、役場で村内企業に就職し、1年以上経過した3人に、就職祝金を交付した。
就職祝金は村内に住所があり、30歳未満で、村内企業に就職、1年以上経過した人に、5万円が贈られる。
今回は05年2月以降、12月までに就職した人が対象で、宮下良さん(24、寺平自動車)、中塚寛章さん(22、豊信合成)、古田亘さん(21、田島建設)。 曽我村長は「若い皆さんが経済活動のみならず、村のさまざまの場面で活躍を」と期待。宮下進商工会長は記念品を手渡し「村は若い人が少ない。活力ある村に向け、しっかりと根付いて」と激励した。
3人を代表し、宮下良さんは「企業や村の発展のために頑張りたい」と謝辞を述べた。##(写真)それぞれに就職祝金を交付 -
駒ケ根市議会12月定例会閉会
駒ケ根市議会12月定例会は21日開いた本会議で、初日の4日に提案された子ども交流施設条例の一部を改正する条例など条例5、06年度一般会計補正予算など補正予算4、JRとの都市計画道路中割経塚線こ道橋新設工事に関する協定の締結についてなど事件3の計12議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は歳入、歳出それぞれに3億6700万円を追加し、総額145億5760万円とするもの。北の原工業団地誘致企業への立地資金預託金など1億3500万円、東中学校体育館の耐震補強工事費8630万円などが計上されている。
議員定数などについて審議してきた市議会議員定数問題特別委員会(福澤喜美委員長)は、定数削減に伴い議員報酬を増額すべき竏窒ネどとする最終報告書を議長に提出した。報告によると、議員定数が21から15に削減されることに伴う議員報酬などの余剰額は約3300万円。これを機にその一部を議員報酬の適正な引き上げに充てるべき竏窒ニしている。委員会の審議では、同市の月額議員報酬29万8千円は全国の人口5万人以下の市の平均33万2700円や県下19市の平均36万280円と比べても低い水準であることなどが考慮されたという。
同委員会は役割を終えたとして同日付けで廃止された。 -
源泉4号井県の検査へ
駒ケ根市の中原正純市長は21日開いた市議会全員協議会で、駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)が揚湯試験中の駒ケ根高原温泉4号源泉の状況について「現在の試験で毎分100リットルを揚湯中。業者は毎分120リットル出るだろうと判断している。水温については34・8度から36度程度。地下1400メートル以下からの揚湯が多いため、高い温度が期待できる」とした上で「安堵し、うれしく思っている。湯量確保ができれば開発は大成功だったといえるのではないか」などと報告した。
26日には保健所立会いのもと、現地で湯量、水温などの検査が行われる。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始めた。 -
箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は21日、委員会に付託井していた06年度一般会計補正予算案など11議案と追加議案4件を可決し、閉会した。
議案「県後期高齢者医療広域連合の設置について」は、付帯決議を付けて可決した。付帯決議は▽市町村議会への報告義務▽後期高齢者の意志反映の仕組み▽情報公開の徹底▽議員の選出区分の見直し-を要望する。
追加議案は、道路特定財源制度の堅持に関する意見書の提出、陳情の採択に伴う意見書の提出。
請願・陳情の結果は▽大型小売店舗の進出阻止について請願書▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願-の2件を不採択、▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情書▽トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について-の3件を採択した。 -
箕輪町国民保護協議会設置
箕輪町は20日、国民保護協議会を設置した。会長の平沢豊満町長が委員21人を委嘱し、町の国民保護計画案を示した。今後は、07年2月に第2回協議会を開き、町議会3月定例会で報告する予定。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、町は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成する。
協議会は伊那警察署、町商工会、町議会、区長会、伊那ケーブルTV、NTT、中部電力、伊那バス、消防団、赤十字奉仕団、農協、自主防災会、女性団体連絡協議会、交通安全協会などの代表や町助役、課長らで構成。
平沢豊満町長は、「町以外の皆さんにも情報交換なりご協力いただかないといけないため、お集まりいただいた。町民の生命、安全をいかに守るか、方向付けをよろしくご審議いただきたい」とあいさつした。
第1回会議では、国民保護について説明するDVDを見たあと、町の計画案の説明を受けた。 -
国保運営審議会
飯島町は19日、役場で飯島町国民健康保険運営協議会を開き、平均で15・9%、7年ぶりの改定を諮問した=写真。
飯島町は現行の国保税では07年度収支は介護分1400万円不足し、医療分を合わせると、約3200万円不足する見込みで、財源確保のため07年4月1日に税額を改正する。 諮問案では医療費分の所得割1・0%増、被保険者割3000円増、世帯平均割2000円増、介護納付金分は所得割0・52%増、資産割0・07%増、被保険者均等割2300円増、世帯別平等割400円増。これにより、医療費分の引き上げ額は3100万円、介護保険760万円とし、1世帯当りそれぞれ1万8796円、8789円、平均で15・9%増となる。
高坂町長は「6年間改定しなかったが、医療費の高騰で引き上げが必要となった。08年度に医療改革の抜本的組換えを控え、健全運営に必要な最小限の改定を」と諮問した。
答申は来月中旬の予定。 -
飯島町地域情報化計画策定委員会が初会議
飯島町は19日夜、役場で飯島町地域情報化計画(07-11年度)の策定に向け、公募を含む10人を策定委員に委嘱し、初会議を開いた=写真。
知識経験者や団体推薦、公募、役場の各課代表を委員に委嘱した後、山田助役は「町の中期総合計画の中で、情報化の推進が位置付けられている。どのように進めたらよいか、ともに考え、より良い計画の策定を」と期待を込めた。
この後、委員会構成を行ない、委員長に松村澄人さん(知識経験者)、同副に佐藤幸宏さん(エコーシティー駒ケ岳)を選び、事務局から策定の考えた方、計画策定の方法などの説明を受けた。
同計画は住民や地元企業、地域レベルの情報化と行政情報化-を対象に、情報の利用、提供、共有、基盤利用の方法について方向性を示し、情報化の視点から地域活性化、協働のまちづくりの一翼をになう目的で策定。
検討する素案の項目は「現況と課題」「目標と重点課題」「展開施策」などで、展開施策は具体的に▽ケーブルテレビの活用▽地域ポータルサイトの構築による情報発信場所の確保▽防災行政無線の更新と活用▽地域情報化への支援-などを掲げている。
委員会は月1から2回のペースで開き、来年3月下旬までに計画を策定し、町長に報告する。 -
異例、委員会審議覆す
伊那市議会は12月定例会最終日の20日、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している風力発電計画に中止の陳情を採択した総務委員会の審議結果を少数差で否決、委員会の審議結果が本会議で覆される異例な結果となった。一方、議会閉会後の全員協議会で小坂樫男市長が見解を述べ、計画に反対の姿勢を示した。
本会議では、総務委員長の報告に続く討議で、賛否の観点からそれぞれ3人が意見。採決はきっこうし、議長を除く25人のうち中止を求める陳情を賛成11人、反対14人で否決、推進の陳情を賛成14人、反対11人で可決し、市議会として推進の方針を打ち出した格好となった。
しかし、全員協議会で小坂市長は計画に対し「観光や地域活性化の起爆剤になるとは一概には言えない」と否定。景観面からも「高台に巨大な建造物を立てるのはいささか疑問を抱く」と非難した。
市議会での結果を受けて、鹿嶺高原から入笠山の尾根伝いにかけて検討している三峰川電力の大西英一所長は「市議会の決定を真摯(し)に受け止めたい。反対意見にも耳を傾け、懸念される点について配慮しながらこれまで通り検討を進めたい」とした。
反対署名3万余人分を集めた山岳団体や自然保護団体などでつくる署名連絡会事務局の北原功さんは「市長が広い見識で決断されたことを歓迎する。賛否が問われる大きな問題で、計画には反対」と述べた。 -
県道北林飯島線のながい坂工区が完成
中川村片桐の県道北林飯島線のながい坂工区改修工事が11月末までに完成、供用開始した。
中川村を一望する高台に位置するながい坂工区は、中川西小学校南から田島郵便局手前まで、延長420メートル、幅員車道6メートル片側に歩道3・5メートルを設けた。総事業費6億6530万円。03年度着工。
同線は中川村北林を基点に飯島町七久保を終点とする県道(生活道)、ながい坂は幅員で狭小(最小幅2・8メートル)で、ヘアピンが連続、終点側には中川西小学校や片桐保育園が位置し、大規模な改良が望まれていた。
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伊那市議会総務委で風力発電計画中止求める陳情採択
伊那市議会総務委員会は18日開き、入笠山・鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している風力発電計画に対する賛否の陳情10件を審議し、計画中止を求める7件を採択、推進の3件を不採択とした。12月定例会最終日の20日、市議会で決議し、市はこれを踏まえて態度を示す見通しだ。
継続審査を賛成少数で不採択としたうえで陳情の採決を図り、委員長を除く委員7人のうち4人が計画の反対を支持。いずれも風力発電による自然エネルギーの有効性を認めたうえで「(計画場所については)自然、生態系、景観の破壊につながり、深刻な問題になる」「全国有数の山岳地帯で環境破壊についての問題は避けられない」などと指摘した。
希少猛きん類への影響の点では、イヌワシやクマタカのペアが確認されていることなどを挙げ「自然保護が必要な場所だ」と強調。景観面では、市などが南アルプスの世界自然遺産登録に向けて乗り出したことからも「影響は甚大なものであり、確実に登録されなくなる恐れもある」とした。
計画を推進する委員は「CO2の削減はしなくてはならない。風力発電は必要といいながら、だめだというのは無責任。子どもたちにきれいな空気を残すためにも、地球環境を守るべき」などと反論した。
鹿嶺高原から入笠山にかけた尾根伝いで検討していた三峰川電力の大西英一所長は結果を受けての取材に「今の時点で何も申し上げることはない。本議会での決議を見守りたい」とするに留まった。
一方、反対署名3万余人分を集めた山岳団体や自然保護団体などでつくる署名連絡会事務局の北原功さんは「本会議を控えて手放しでは喜べないが、環境を考えての結果は非常にうれしく思う。自然は金には替えられない」と話した。 -
伊南福祉会役員改選
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会は15日、駒ケ根市の老人保健施設フラワーハイツで理事会、評議員会を開いた=写真。任期満了に伴う理事の改選が行われ、理事長には中原正純駒ケ根市長、副理事長には前中川村長の北島靖生氏が共に満場一致で再任された。任期は08年12月15日までの2年間。監事、評議員の一部改選も行われた。評議員の任期は残任期間の07年12月15日まで。
新役員は次の皆さん。
▽理事長=中原正純▽副理事長=北島靖生▽理事=高坂宗明、原寛恒、松本螢子、堀越幸夫、鈴木信、石原守、小林茂、縣忍、座光寺正治、塩原順四郎▽監事=赤須弘侑、白井繁実▽評議員=前原茂之、下島秀一 -
議員定数適正規模を検討へ
宮田村議会全員協議会は15日開き、削減などを前提にしない形で議員定数の適正規模について検討していく方向を確認した。また、定例会の一般質問の内容が議員間で重複する場合もあることから、3月定例会から議会運営委員会でチェックし、調整すると決めた。
議員定数の適正化検討は、議会活動をしていくうえで必要な規模を探っていく。小林茂議長は「定数維持や削減など何も前提とせずに、議員全員で協議を深めていく」とした。
定数をめぐっては前回2年前の選挙を控えて当時の区長会が10人を提言したが、最終的に改選前の議会は4人減の12人で条例改正を可決し、選挙を実施した経緯がある。
この日の全協は、検討してきた議会改革の内容について今後の方向性を話し合った。
一般質問の通告については従来、定例会開会翌日の午前9時まで受け付けていたが、3月定例会からは開会の数日前に変更。
議会運営委員会が質問の重複がないかなどを調整し、円滑化を図る。
夜間の議会開催は現状では開催しても効果が薄いと判断。事情や住民要望に変化があった場合に、再び実施を検討していく考えでまとめた。 -
一般質問
飯島、中川両議会の一般質問が終了。両議会とも特徴的▼飯島町議会は制限時間30分、3回までで、質問者のほとんどが制限いっぱい使う。なぜか最初から2縲・分割して質問するようだ。何度も傍聴したが、今もって分ける意味(効果)が分らない。項目別に分けるというのなら、分るがそうでもない。最初の質問でしっかり主張し、答弁に対しての意見があれば再質問する方が、焦点がボケず、論議は深まると思う▼中川村は短刀直入に質問、簡潔答弁で分りやすい。質問項目が偏る事が気になる、今回も懇談会と有害鳥獣駆除に集中。それぞれ質問するのでなく、関連質問にすれば、議員各位の意見の相違もわかり、通告しなかった議員も発言の機会ができると思うが(大口国江)