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村の事務事業、改善必要性4割に
宮田村は、昨年度の事務事業全225事業のうち72事業を対象に実施した内部評価の結果を公表した。4割以上の事業が改善または改善の余地ありと判定。今後「充実」を図るとした事業は8事業で、17事業は「縮小」とした。税収や人口増をにらみ産業や子育て支援が充実の対象となる一方、高齢者、障害者などへの祝い金、交付金など縮小、見直しの対象に。村社会福祉協議会への交付金も削減の方向で検討とした。
事務レベルによる1次評価、理事者、課長らでつくる庁内評価委員会が2次評価した。
4段階評価で判定したが、「改善を要する」は全体の5・6%を占め4事業。「一部改善の余地あり」は38・9%、28事業だった。
「極めて良好」とする事業は1つもなく、「適切」が55・6%にあたる40事業だった。
結果を受け今後の方向性も示し、村は来年度予算や実施計画にも順次反映していく。
縮小の方向性を打ち出した主な事業は障害者福祉金、敬老祝い金、宮田高原の放牧事業など。
村社協の交付金についても、自主財源の確保も含め効率運営を求めるなかで削減の方向で検討するとした。
村総務課は「福祉分野が多いように見えるが、他制度移管で継続していくものもある。言葉は悪いがバラマキ的な補助は見直していく考え」と説明する。
衛生組合拠点収集交付金、区長・班長交付金、敬老会補助など区に対する助成も縮小対象に含まれたが、同課は「単純に減額という考えではなく、協働という観点からも区を一つの窓口にして交付金の支給も一本化を図っていくため」とした。
充実するとした事業では子育て関係が顕著。乳幼児医療の公費負担制度の対象年齢引き上げ、出産祝い金を拡充した子育て生活援助への制度変更、教育相談事業の強化など、検討すると盛り込んだ。
また、「現状維持」とした47事業の中にも今後に向けた検討が必要とする事業は複数あり、保育園についても2園体制(現行3園)を検討するとした。 -
伊那地区で地域協議会が発足
伊那市の伊那7地区の地域自治区に置く地域協議会が16日夜、西箕輪、伊那を皮切りに発足した。地域住民の意見集約の調整や住民と行政の協働によるまちづくりを推進する。
協議会は、区長、経済や福祉関係者、女性団体代表者、公募などで構成。地域の意見や要望をまとめたり、市長の諮問に対して審議し、答申したりする。また、新市建設計画の執行状況・変更、予算など重要事項について意見を述べることができる。各協議会は原則、公開し、ホームページで協議事項を紹介する。
事務所の位置は、伊那地区が市役所政策推進課、そのほかの6地区が各支所となっている。
第1回協議会では、正副会長を決めたほか、市側から地域協議会の機能と役割などについて説明を受けた。
当面の課題として、小坂市長は西箕輪で公民館・支所の改築、保育園の統合問題、伊那で市街地活性化、市民会館のあり方などを挙げ、積極的な活動に期待した。
両地区の委員から、地域にかかわる市政情報の公開、環状南線の推進、地域資源の共有化などに要望が出た。
今後、地域の課題を整理し、議論を深めていく。
伊那地区の中村孝夫会長は「知恵を出し合いながら、地域、伊那市発展のために力を尽くしたい」と話した。
他地区は、25日に美篶・手良、26日に富県・東春近・西春近が立ち上がる。
委員は伊那40人で、そのほかは20人以内。西箕輪・富県は公募がなかった。 -
伊那消防組合集団災害救急救助訓練
伊那消防組合の合同集団災害救急救助訓練が17日、伊那市の旧中央病院跡であった。大規模火災を想定し、伊北4消防署、伊那中央病院関係者など総勢90人が参加。日ごろの経験に基づくさまざまな行動を展開しながら、今後の課題を考えた。
参加者にあらかじめ訓練の想定を明かさず、参加者が現場を判断しながら行動を展開していくロールプレイング方式での合同訓練は2年目。本部が思うように機能しなかった昨年の反省から、今年は指示系統を設け、命令がスムーズに通るようにした。
訓練は、伊那市内の5階建てのホテル1階の厨房より出火し、煙が充満する建物の上階へと20人以上の要救助者が逃げたことを想定。周辺消防署に協力を要請し、はしご車で逃げ遅れた人を救出したり、運び出した負傷者の応急処置に当たった。また、救助者の緊急度や重症度に応じて治療や病院搬送の優先順位を決めるトリアージも実施した。
早川消防本部消防長は「行方不明者の確認が遅れたことや、一気に集まった情報に、本部の情報処理が追いつかなかったことなどは今後の課題。それぞれ時間をかけて対応していきたい」と語った。 -
旧高遠町が刻む歴史まとまる
旧高遠町の伊那市・長谷村との合併に伴う町制施行131周年・町村合併50年・閉町の記念誌とDVDが完成した。長い歴史を刻む城下町の数々の記憶を辿ることができる。
記念誌「高遠町のあゆみ」(A4判・104ページ)は、町のキャッチフレーズ「住んでいたい町 行ってみたい町」を添えた表紙で始まる。高遠町の四季の表情や行事、1956(昭和31)年の3町村合併に伴う高遠町の発足から今春の閉町まで50年の主な出来事を振り返る年表などのほか、地元の小中学生から80代までの地域住民が閉町に寄せたメッセージも掲載した。
「桜と歴史の城下町・高遠」と題したDVDは、1875(明治8)年の西高遠町と東高遠町の町制施行から131年の歩みを47分間にまとめた。暮らしや伝統文化を紹介した動画と、時代ごと町の出来事を追った100点の写真を映像で構成する。
記念誌とDVDは3千セット製作。近く、高遠町地域の全戸や公共施設などに配る。
記念事業実行委員会は「10年後、20年後に旧高遠町を語り合えるようなものになればありがたい」と話す。 -
箕輪町長選立候補届出説明会
2派が出席任期満了に伴う11月14日告示、19日投票の箕輪町長選挙の立候補届出説明会が16日、箕輪町役場であった。2派が出席し、町選挙管理委員会から立候補届出の手続きに関する説明を受けた。出席したのは現職で再選を目指す平沢豊満氏(65)=無所属、沢=の後援会と、「政策論争をしたほうがいい」と候補擁立に動いている住民有志グループの2派。対抗馬の具体的名前は挙がっていないが、選挙戦になる可能性も高まっている。
平沢氏は、9月13日の町議会9月定例会一般質問の答弁で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」として、2期目に向け出馬を表明した。
有志グループは、「分権の時代で大事なとき。首長の考えを町民が知らないといけない。無投票にしてはいけないという危機感がある」とし、「行政に明るい人」に絞り込んで擁立に動いているという。
民主党上伊那支部の寺平秀行支部長も説明会に出席。推薦要請などがあった場合などの対応も考え「準備のための出席」で、町長選について上伊那支部では「議論に上がっていない」と話した。
前回選挙で平沢氏を支持した共産党は、今回の選挙について現在のところ「検討中。正式決定はまだしていない」(桑沢幸好共産党箕輪町委員長)としている。
立候補届出書類事前審査は11月8日午前8時30分から午後5時まで、町役場2階の大会議室である。 -
駒ケ根市水道事業通水50周年記念式典
駒ケ根市は13日、水道事業通水50周年記念式典を文化会館で開いた。水道事業関係者約100人が出席し、通水50年の節目を祝った。中原正純市長は式辞で「幾多の困難を乗り越えてきた先人のたゆまぬ努力に敬意を表する。市民に信頼される水道水の安定供給を使命として新たな一歩を踏み出したい」と述べた。市給水装置工事指定店組合(石田耕一組合長)に対し、感謝状が贈られた=写真=ほか、50周年記念事業として募集された水道事業啓発ポスターの入選者表彰が行われた。
記念講演として県環境保全研究所環境保全チーム水・土壌環境ユニット研究員の飯田幸雄さんの講演「諏訪湖の浄化対策」が開かれた。
水道事業啓発ポスターの入選者は次の皆さん。
◆小学生低学年の部▼金賞=田中宏樹(赤穂3)▼銀賞=横山芽似美(赤穂3)◆同高学年の部▼金賞=新井彩夏(赤穂6)▼銀賞=林一斗(赤穂東6)▼銅賞=菊地楓(赤穂東6)大久保早紀(赤穂東6)▼佳作=清水絵梨(赤穂5)浦野貴行(赤穂東6)矢澤直(赤穂東6) -
信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)飯島町「七久保県道をはぐくむ会」が県と協定を締結
県伊那建設事務所(松下泰見所長)と飯島町七久保区の「県道をはぐくむ会(加藤主殿区長)」は13日、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)の協定を締結し、飯島町役場で調印式を行なった。主要地方道飯島飯田線飯島町柏木信号縲怏コ伊那郡境約3キロ間で、沿道4耕地300人で構成。沿道住民がボランティアで行なう沿道の花壇の管理や法面、歩道の草刈、清掃、歩道の除雪などを建設事務所が支援する。上伊那地方では9団体目。
「県道をはぐくむ会」は、94年町から「我町は花で美しく推進機構(花機構)」事業推進の中で、協力できる耕地はないかとの呼び掛けで、北街道、新屋敷耕地の住民が、道沿いに花や花木を植えたり、家の前の花壇や空地に花を植えはじめたのがきっかけ。
調印式で松下所長は「町と地元が協働の精神で、道路の環境美化活動に取り組むことは大切。県は制度の中で様々な支援ができれば」とあいさつ。
立会人の高坂町長は「飯島町では最初の調印。県や町、地域が役割分担する中で、道路を大切に美しい使っていきたい」と述べた。 また、七久保区の加藤区長は「この調印を契機に、除草や手入れで県道が一層美しくなることを願い、活動していきたい」と誓った。 -
信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)中川村花花クラブが県と協定を締結
県伊那建設事務所(松下泰見所長)と中川村の「花花クラブ(佐々木達男代表)」は13日、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)の協定を締結し、中川村役場で調印式を行なった。国道153号小平縲恪竚ヒ約300メートル間で、小平、坂戸の沿道住民30人で構成。沿道住民有志がボランティアで行なう沿道の花壇の管理や法面の草刈などを建設事務所が支援する。上伊那地方では10団体目。
「花花クラブ」は97年、環境美化運動として、村の呼び掛けで、地区内で有志を募り、国道沿いの花の植栽と管理を始めたことがきっかけ。今年は10月下旬、11月上旬に花壇整備を予定。
調印式で松下所長は「調印を契機に地域が心を合せ、道路の環境美化活動を通じて、道路への愛着心を高めて」と期待を込めた。
立会人の曽我村長は「北の玄関口である小平、坂戸がはなやかに、きれいになることは、魅力ある村づくりの一助になる」と歓迎。「花花クラブ」の佐々木代表は「調印により、心新たに、活動の輪を広げ、通行する人が和んでもらえるように頑張りたい」と誓った。 -
防犯パレード
全国地域安全運動初日の11日、駒ケ根市と伊南防犯連合会、駒ケ根警察署は市民に防犯を呼び掛けるパレードと街頭啓発活動を市内で行った。伊南防犯連合会役員、市職員、警察署員など約20人が参加し、パトカーを先頭に市の青色回転灯防犯パトカーなど8台で駒ケ根署を出発=写真。「車上狙いや振り込め詐欺などに気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら市内を走り、市民に防犯を呼び掛けた。
市内の大型店では警察官や防犯連合会の役員らが買い物客らにチラシを手渡して、犯罪の未然防止を訴えた。
駒ケ根署で行った出発式で山本修作署長は「子どもたちの安全を守るためにも、防犯活動を通じて地域の安全意識を高めてほしい」と参加者を激励した。 -
防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は11日、管内の小中学生を対象にした06年度防火ポスターコンクールの審査を同署で行った。寄せられた150点の作品を竹上俊隆消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=伊沢真由(東伊那)▽銀=北澤茉里乃(同)▽銅=今井美月(赤穂東)◇小学6年▽金=清水雄太郎(宮田)▽銀=伊藤貴保(同)▽銅=那須野美月(赤穂)◇中学1年▽金=馬場さくら▽銀=北條麻衣▽銅=橋爪ひとみ(以上赤穂)◇中学2年▽金=湯澤隆弘▽銀=清水累衣▽銅=近藤光華(以上赤穂)◇中学3年▽金=岩牧あいり▽銀=高坂佳奈▽銅=熊崎泰奈(以上赤穂)▽消防次長特別賞=鈴木宏明(東中) -
箕輪町勢要覧2006できる
箕輪町の2006町勢要覧が完成した。
内容は地勢、人口、産業、保健・福祉、生活環境、交通・防災、教育・文化、行財政。人口と世帯数など国勢調査結果を用いるものは05年調査結果がまとまっていないため2000年までの数値で掲載している。
町によると、今回の町勢要覧の中で最も目立った変化は、住民基本台帳年報に基づく人口動態で、出生数から死亡数を引いた自然増加が05年に初めて減少に転じた。00年度から04年度までは23人から57人で増加傾向にあったが、05年はマイナス4人だった。
表紙は戸沢地蔵尊の写真を掲載。A4版で2千冊作成した。町議会議員をはじめ上伊那郡内市町村、広域連合、一部事務組合、町内小・中学校などに配った。 -
初のテーマ別懇談会始まる
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中川村は10日夜から24日まで、基間集落センターで、農林業の振興や防災、福祉など6テーマに絞り、初のテーマ別懇談会を行なっている。
「農林業の振興」をテーマにした初日は、農林業者や議会、農業委員ら30人余が出席、村の農林業の現状と課題を把握し、問題意識を共有する中で可能性を模索した。
村は昨年まで地区別懇談会を実施していたが、出席者が村民の10%未満と少なく、一定年齢以上の男性に片寄っていたことや、各地区で共通のテーマが多かったことなどを受け、初めてテーマ別で開いた。
まず、村が▽農業従事者の高齢化、後継者不足▽農産物価格の低迷▽米の生産調整面積の増加▽森林保全と育成-など村の農林業を取り巻く現状と課題を説明。これを受けた懇談では、新規就農者から「若い農業者が集まり、話ができる場がほしい」「農地にかかわる情報がほしい」などの要望が出された。
また、「後継者の育成は地域全体で考えていくべきテーマ」「農業の基本を地域のオーソリティーからしっかり学ぶべき」などの意見が出た。
具体的に「果実を企業の株主優待品に売り込むなど、大口販路の開拓が必要」「農産物を生食と加工品の両面で消費拡大を図るため、農産加工品の開発、掘り起こしが大切」「オーナー制や観光農業の推進を」などの提案があった。
村はこれらの意見、提案をまとめ、整理し、農政に反映させる考え。
今後の日程は次の通り(基間集落センターで午後7時から・21日のみ午前9時30分から)
▽12日=防災について▽17日=I・J・Uターンの促進について▽19日=高齢者、障害者福祉について▽21日=出産と子育て支援について▽24日=観光、商工業の振興について -
県議選 小原派後援会長に前林氏
県議選上伊那郡区に出馬表明した現職の小原勇氏(58)=県民協働・無所属ネット、宮田村=の後援会「勇NET(ゆうねっと)」は、来春の選挙に向けて新たな後援会長に前林善一氏を選んだ。
前林氏は村商工会長。前会長の清水靖夫氏が村長に就いた関係などから退いたことに伴い、8日の役員会で選任された。
事務局長も加藤恭一氏から城倉栄治氏に交代した。 -
駒ケ根市南割区市政懇談会
駒ケ根市の南割区(堺澤清人区長)は6日夜、同区の南割集会所で市政懇談会を開いた。中原正純市長はじめ市の幹部職員4人に対し、出席した住民約30人が市政に関する意見や質問をぶつけた。
「最近、市内にパチンコ店、家電量販店、工場などの大きな建物が建設されているが、景観上の規制はできないのか」との質問に対し職員らは「市の条例には建物の高さなどを規制する項目はあるが、意匠に関する規制はない」として、色彩や形などを規制する条例はないことを明らかにした上で「個別に協力は要請している」と説明した。
区内の広域農道の一部歩道が建設されていないことについては「通学児童の安全のため、赤穂南小学校開校に当たって当時の区長が市に示した条件は国道への歩道橋新設などの5つだったが、農道の歩道建設の件は含まれていなかった。絶対条件でなく、できるだけ竏窒ニいうものだったが、住民からの要望は強いので今後計画的に進めていきたい」として理解を求めた。 -
伊那建設事務所が伊那市上川手区とアダプトシステム締結
道路周辺の美化活動に努めるボランティア団体を支援する県の「信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)」で、伊那建設事務所は10日、伊那市の上川手区、両者の連絡調整機関となる市と協定を結んだ。
同事業は、県が管理する道路で美化活動するボランティア団体などと締結し、活動内容に応じて作業に必要な道具や材料などを貸与して、道路環境の向上や道路愛護意識の高揚を図る。
上川手区(北原伍区長)は、県が6月した国道361号のバス停留所周辺の路肩整備をきっかけに、約30人の区民有志が下川手境から美篶下県境までの約650メートル間で、およそ600本のサルビアを植えた花壇の維持管理や法面の草刈りなどにあたっている。
市役所で開いた調印式で松下泰見所長は「事業を通してよりよい地域にしていくとともにモラルの向上を図っていければ」とし、小坂樫男市長は「道路環境をきれいにすることが市民に浸透し、全市的に広がっていくことを期待する」とあいさつした。
三者が協定書に調印後、区長の北原伍さんは「花を植えることは道行く人の心も和み、区民の気持ちも一つになるため、長く続けていきたい」と述べた。
県内ではこれまでに114団体と締結。うち上伊那では伊那市が上川手区を含め7、箕輪町が1の計8団体と結んでいる。 -
記者室
最近の北朝鮮の動きを見ていると、国際社会の中で孤立し、国際連盟を脱退し、やがて、第二次大戦に突入した時の日本に似ているようで非常に怖い▼小、中学生時代、ユネスコを通じた米国の支援で学校給食が行なわれ、脱脂粉乳とパンのお世話になった。あの給食でどれほど多くの子どもたちが命をつないだことか。そのためか原爆を投下した米国に対してそれほどの悪感情を持たなかったような気がする▼同じ事を北朝鮮に対してできないだろう。米国の脱脂粉乳と小麦粉を食べて生き長らえた世代が1キロづつ拠出し、飢えに苦しむ北朝鮮の子どもたちに民間レベルで米を贈る。政府の制裁決議とは別に、民間は太陽作戦で、関係修復というのは夢物語だろうか(大口記者)
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県議選 上伊那郡区に現職の小原氏出馬表明
宮田村の県議、小原勇氏(58)=県民協働・無所属ネット、町三区=は8日夜の後援会役員会で、再選を目指して来春の県議選上伊那郡区に出馬すると表明した。
小原氏は、村井知事の誕生で対話のできる県政が始まったと説明。「県民が主人公の本当の地域主権を確立したい」と述べた。
上伊那郡区は伊那市と旧高遠町、旧長谷村の合併により、定数が3から2へ減員。
4年前を戦った現職3人、前職、新人各1人が出馬を目指す動きをしており、一票差で揺れた前回以上の激戦も予想される。 -
南箕輪村で青色回転灯車の導入に向けた講習会
青色回転灯を設置した公用による村内の自主防犯パトロールを開始する南箕輪村は6日、庁内職員を対象とした講習会を開いた=写真。伊那警察署の西沢忠篤生活安全課長を講師に迎え、自主防犯の目的や不審者発見時の通報手順などを確認。村は今後、防犯部役員を対象とした講習会を開く予定で、地域住民にも青色回転灯車でのパトロールへの参加協力を求めていく。
青色回転灯車による自主防犯パトロールは上伊那を中心に浸透してきており、伊那署管内では現在、104台が導入されている。村でも他地域からの犯罪流入を防いだり、抑止することを目的として自主防犯パトロールの実施を決め、5、6日の2日間で庁内職員全員に対しパトロールの講習会を実施。
パトロールに利用する車は7台で、青色回転灯を常設している1台については、防犯部を中心とする住民にも貸し出し、協力しながら防犯に努めていきたいとしている。
パトロール開始は今月中の予定。 -
北小河内中村地区住民対象に第2回健康診断
箕輪町役場保健福祉課は30日、7月の豪雨災害で被災した北小河内中村地区住民を対象に第2回健康診断と相談を中村集会所で開いた。
問診、診察、心電図、血圧測定、健康相談に加え今回は、認定心理士の伊藤隆さんによる個別相談もあり、9人が訪れた。
19人が訪れた第1回と比べ、今回は少なくなったが、お年寄りは「雨が降ると不安になる」「大雨が降れば困る」と保健師に話していた。 -
駒ケ根市教育委員辞令交付
駒ケ根市は2日、前任者の任期満了に伴う新任の教育委員に塩澤京子さん(49)=同市上穂栄町=を任命した=写真。任期は1日から4年間。塩澤さんは「子育ては一段落して一線から退いたつもりでいたが、母親の立場として教育にかかわってきて感じたことを生かし、母親の悩みを聞いて行政に少しでも反映させていきたい」と抱負を語った。中原正純市長は「一番若い委員。女性の立場から市の教育の向上のために力を尽くしてほしい」と期待を寄せた。
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箕輪町障がい者計画及び障がい福祉計画策定委員会
箕輪町は29日、障がい者計画及び障がい福祉計画策定委員会を町役場で開いた。委員を委嘱し、部会を設置した。今後、本年度中の計画策定を目指し協議を進める。
障害者基本法と障害者自立支援法の規定に基づき、町は「障がい者計画」と「障がい福祉計画」を策定する。「障がい者計画」は基本理念などを定める基本計画で、期間は5年から10年程度の中長期。「障がい福祉計画」は必要なサービスの見込量や実際のサービスなどの実施計画で、11年度までの数値目標を設定し、第1期として18縲・0年度の計画を作る。
委員会は公募2人を含む15人で構成。委員長に大槻正春さん、副委員長に上田明勇さんを選出した。生活・介護部会と就労支援部会の2部会を設置した。
今後は、05年7月に策定した地域福祉計画を基に計画策定を進める。月1回程度の部会を開き、来年2月までに策定。3月に町議会に報告する予定。 -
駒ケ根市長に小中学生が質問
ケーブルテレビのエコーシティ・駒ケ岳の企画で2日夕、駒ケ根市内の小中学生代表者7人が市役所を訪れ、中原正純市長に市政について質問した=写真。初めて市長室に入った小中学生らは緊張した様子だったが、収録の準備の間に市長のいすに座らせてもらったり、飲み物を飲みながら市長と歓談するうちに少しずつ緊張がほぐれ、笑顔を見せるなどリラックスした表情に竏秩B本番ではビデオカメラの前であらかじめ用意したテーマについて「東中学校は今後どうなるんですか」「中心商店街にもお客さんが集まる工夫は」などと堂々とした態度で質問していた。
番組は行政1チャンネルで17日午後7時縲・4日午後3時まで1日8回放送される。 -
つどいの広場「バンビーニ」がオープン
中川村の子育て支援施設つどいの広場「バンビーニ」が1日、片桐のショピングセンターチャオ2階にオープンした。曽我村長や幼児らがテープカットし、乳幼児と保護者の触れ合いや情報交換、相談の場の誕生を喜んだ。
つどいの広場は97平方メートルの遊び場、事務室、相談室、食事コーナー、多目的トイレや男女別トイレなどを整備。施設管理や相談に当るスタッフ1人が常駐する。
村や村議、親子ら約50人が出席した開所式で、曽我村長は「お父さん、お母さんが友だちを作ったり、悩みを共有し、情報交換する場として、村内外の多くみなさんが利用してほしい」とあいさつした。
式後、子どもたちは早速、広場に設置されたボールプールに飛びこみ、歓声を挙げて遊んだ。
3歳の長男と訪れた宮島葉子さんは「雨の日でも遊べる施設ができた。お母さん同士が交流できうれしい」と話していた。 -
信州大学農学部で災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム
信州大学農学部山岳科学総合研究所は30日、災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム「06年豪雨土石流災害の検証と地域防災を目指して」を開いた=写真。大学研究者や7月の豪雨災害で地域の対応に当たった行政・消防関係者、地域住民がそれぞれの立場から当時の様子を検証。どのような連携が図れるかを話し合った。
平松晋也教授は、県内の土砂災害危険個所のほとんどでハード的整備がなされていない現状に触れ「残りはソフト面での対応は必要」とし、住民自身が「自分の身は自分達で守る」という意識が必要であることを示した。
豪雨災害時、西春近諏訪形区の土砂流対応などに当たった酒井卓実さんは、有線放送で住民の出動を促したが、十分な情報伝達ができなかった現状を掲示。災害時の情報伝達の課題を示した。
伊那市消防団の三井栄二本部長は、どれだけの人が災害対応をしていたか認識していなかったことを今回の反省点としてあげ「二次災害で誰かが巻き込まれていても気付かない状況だった」と危険性を指摘。大学側には現場の危険性を回避するための専門的見地からの指導を求めた。
コーディネーターの木村和弘教授は「災害は一つの分野で解決できるものではなく、地域が連携しながら対応していくことが大切」と総括。大学として地域に積極的協力をしていく姿勢を示した。 -
駒ケ根市ポカラ市訪問団説明会
駒ケ根市は27日夜、国際協力友好都市協定締結5周年を記念してネパール・ポカラ市を11月に親善訪問する団員らに対する第1回の説明会を市役所南庁舎で開いた。約20人が出席し、市の担当職員や旅行代理店担当者から旅行の日程や行事のほか、ネパールの国内事情などについて説明を受けた=写真。
訪問団は34人。団長の中原正純市長をはじめ、北澤洋市議会議長、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長、ネパール交流市民の会などの団体代表者らが参加するほか、一般市民からの希望者も十数人含まれている。過去5回ネパールを訪れているという幹事長の小松原繁樹さんは「治安は良くなってきているという。皆で楽しい有意義な旅にしたい」とあいさつした。
計画によると訪問団は11月11日に中部国際空港からバンコクに向けて出発。12日にネパールに入り、13日にポカラ市着。記念式典などに出席して19日に帰国する予定。 -
広域連合ごみ処理施設用地候補の一案示す
伊那市美篶下川手区の臨時総会が28日夜に開かれ、上伊那広域連合が計画しているごみ処理施設の用地候補の一案として、伊那中央清掃センターに隣接する南側を示した。「意見統一には勉強不足」として、次回以降の臨時総会で区としての方向を出すことになった。
用地候補として複数区で説明会が開かれているが、下川手区で区民を対象にした説明会は初めて。非公開だった。
広域連合の斎藤秀夫事務局長らが説明に当たり、メリットとして▽現施設の敷地を利用でき、建設コストが安くなる▽循環型の施設を建設した場合、補助金が活用できる竏窒唐ー「広い見地に立って考えてほしい」と要望した。
終了後、区関係者によると、用地選定に対して区内には賛否両論ある。判断材料が足りず、出席も266戸のうち84戸で、委任状が3分の2を占めたことから、個々で判断する期間を置いた。次回(10月)の臨時総会には、区内25班の班長を通じ、区民に出席を呼びかける。
当初、07年度の稼働を目指していたが、用地選定が難航し、遅れている。
昨年12月、6区1常会の執行部らでつくる中央清掃センター地元対策委員会で「地元での建て替えはないのか」と意見が挙がったことから、広域連合は8月、対策委員会へセンターに隣接する案を示した。
地権者はすべて下川手区の区民10人余で、ほとんどが水田。
広域連合は清掃センターの敷地面積1万平方メートルで、新しい処理施設は2万5千平方メートルを確保したいとしている。
用地選定から稼働まで4縲・年かかるという。 -
伊那市要保護児童対策地域協議会
伊那市は26日夜、要保護児童の早期発見や適切な保護を図ることを目的とする伊那市要保護児童対策協議会を発足し、会長に人権擁護委員協議会の宮下茂人さんを選出した。宮下さんは「新聞やテレビで児童虐待などの報道がされている。横の連絡をとりながら地域の子どもを守っていこうという取り組みが始まるのは喜ばしいこと。みなさんの協力のもと、がんばっていきたい」と語った。
協議会は、04年に改正された児童福祉法に位置付けられたもので、児童福祉、保健、医療、教育、警察などといった関係機関の間にネットワークを築き、連携を図りながら要保護児童の早期発見、育児不安にある母親らの適切な支援を講じていく。協議会の開催は年に2、3度となるが、個別ケースに対応する下部組織を設置し、さまざまな事態に備える。 -
台風シーズン前に災害危険個所を確認
伊那市の災害危険個所パトロールが28日あった。7月豪雨災害の被害地域、県が指定する土砂災害防止指定個所の西箕輪などの数個所を市関係者や消防団、伊那警察署などの約20人が見学。県伊那建設事務所などの現場管理者らを迎え、災害を最小限に抑えるための対策について話し合った。
今回の災害で県内で最も多い、7万4千立方メートルの土石流が発生した、西春近の前沢川の現場では、同事務所が応急対策や今後の本復旧工事について説明。12月からの施工で、中央道から上流200メートルに砂防ダムを設置したいとの報告があった。
ダムは上流に残る不安定土砂2万3千立方メートルの流出を抑えるなどの目的。ダム下流には約150メートルの水路を設け、その下に砂を貯める「遊砂地」を造る。ダムの高さ14・5メートル、幅70メートルで、07年度中の工事完了を予定している。
パトロールは台風シーズンに備え、災害危険個所を確認し、関係者の共通認識を図るための恒例事業。高遠町、長谷地区は6月中旬に終え、旧伊那市地区は豪雨災害後の復旧現場の見学などを盛り込んで開いた。
総括で参加者からは「それぞれの機関の関係を密にして、正しい情報をいち早く市民へ伝達することが必要」との意見が多かった。 -
県議選 林県議出馬表明
駒ケ根市区選出の県議会議員林奉文氏(60)=無所属、南割=は26日、同市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた県政報告会の席で、来春の県議選に再選を目指して立候補する考えを明らかにした。林氏は集まった支援者ら約100人を前に「今こそまともな県政が必要。7期28年の市議と3年6カ月の県議の経験を生かし、市民の願いに応えるために全力を尽くして頑張りたい。皆さんの支援を得て必ず勝ち抜きたい」と述べた=写真。
林氏は村井県政について「福祉、教育、環境などへの取り組みが昔に戻ってしまわないよう、是々非々で県民のためにやっていきたい」と述べ、支持者から大きな拍手を受けていた。
同市区ではこのほか前県議の佐々木祥二氏(54)に立候補の動きが見られる。 -
伊那市の新市旗 市役所に掲揚
新伊那市の市旗掲揚式が27日あった。市役所正面玄関前の掲揚塔前に職員約40人が集まり、小坂樫男市長ら助役、収入役ら3人が旗を塔の上へあげた=写真。
あいさつに立った小坂市長は新しい市章を「かわいらしく、色鮮やかで職員らの評判も良い。伊那市と共に新しい市章も愛していってほしい」と職員らに呼び掛けた。
市は絹製の屋内用、化学繊維で耐水性のある2種類の大きさの屋外用市旗、計3種類、74枚を作成(製作費用約59万円)。この日は屋外用の小さな縦1メートル、横1・5メートルの旗を掲げた。
これらの市旗は本庁舎のほか、高遠町、長谷の総合支所、支所、小中学校などに配布することになっている。