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箕輪青色申告回女性部、税務研修会とそば打ち体験・試食会を開催
箕輪青色申告会女性部(丸山やよい部長)は6日、税務研修会とそば打ち体験・試食会を箕輪町産業会館で開いた。会員約30人が参加。伊那税務署の上席国税調査官・永井隆一さんを講師に迎え、税制に関する理解を深めた。
適性な納税を促すことを目的として例年この時期に開く研修会。今年は、国税電子申告・納税システム「e竏探ax」や改正税法、所得税と消費税に多い誤りの事例などをテーマとして学んだ。
その後、そば打ち体験・試食会を実施。会員同士の交流を図るための企画で、ソフトボールやマレットゴルフなどを開催したこともあったが、9月は雨と重なることも多かったため、ここ何年かは屋内でできるそば打ちをしている。
1時間しっかりと税制を学んだ会員らは、そば打ち体験で緊張をほぐし、美味しいそばの味を楽しんでいた。 -
宮沢卓美さんが町長賞、花のある風景づくりコンクールで
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第13回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。花機構企画情報部会委員や写友会の代表など委員10人が、町内17団体・個人(地域11、事業所2、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。
結果は次の通り(敬称略)
◇町長賞=宮沢卓美(南割)◇個人の部▽金賞=土村幸子(追引)▽銀賞=中村昇子(中町)、浜田住子(荒田)◇地域の部▽金賞=田切公民館▽銀賞=新屋敷耕地、北河原耕地隣組「山の神」▽努力賞=東町花愛好会、北河原耕地、本六老人会育成会、飯島中学校環境緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館▽銀賞=リゾートサービス岩田屋 -
水道安全給水を願い水神祭
中川村は5日、片桐の牧ケ原水源の水神碑の前で、恒例の水神祭を行った。
村や議会、水道運営審議会、水道事業者ら20人余が出席、施設の安全な運転と住民への安定供給を水神に祈った。
曽我村長や審議会長らが塩や洗米、お神酒で清め、関係者が玉ぐしを奉てんした。
神事に先立ち、曽我村長は「水道事業に携わるみなさんの努力で、蛇口をひねれば、安全でおいしい水が飲める。これからも継続的に供給できるようにご協力を」とあいさつ。
中川村上水道の現在の処理水量は、7水源で1日1500トン。水神は3カ所に祭られている。 -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会は6日開会し、05年度一般会計など決算認定、06年度補正予算案、放置自動車等の発生防止及び適正な処理に関する条例制定、課設置条例の一部改正など19議案を上程した。公共下水道箕輪浄水苑の建設工事委託に関する基本協定を即決し、議案18件と陳情1件を委員会に付託した。箕輪町土地開発公社、みのわ振興公社のそれぞれの経営状況報告もあった。
放置自動車等の発生の防止及び適正な処理に関する条例案は、町の良好な生活環境を保全し、地域の美観の保持と公共の場所の機能の保全を図るねらい。自動車など放置の禁止、放置の発見や通報があった場合の調査、警告、撤去勧告、移動、撤去及び処分などを定める。放置自動車などの所有者が撤去命令に従わない場合20万円以下の罰金に処する罰則や両罰規定も盛り込んでいる。可決された場合、10月1日から施行。罰則と両罰規定は07年1月1日から。
課設置条例の一部改正案は、総務課と税務財政課を再編し、総務課、経営企画課、税務課を設置する。現行の6課から7課になる。03年から進めてきた課の統廃合に加え、総合的な行政経営の推進の観点から更なる見直しをし、一般も含む組織検討委員会で検討した。10月1日から施行したい考え。
経営企画課は町政の総合的な経営、国及び県の施策との総合的な調整、予算の編成や執行管理その他予算に関することなどが主な事務。現総務課の行政経営、重要な施策の企画及び施策の調整、地域振興計画、統計調査、文書及び広報公聴の事務、税務財政課の公有財産、契約、予算その他財務に関する事務を移行する。
税務課は町税制度の企画立案及び調査研究、町税以外の未収金に係る連絡調整及び収納に関する事務が新しく加わる。収納対策室は税務課に残る。
公共下水道箕輪浄水苑の建設工事の基本協定は、協定金額4億9200万円、相手方は日本下水道事業団(東京都港区、板倉英則理事長)。
陳情は、中国人強制連行強制労働に関する意見書についての陳情書。 -
南箕輪村議会9月定例会開会
南箕輪村議会9月定例会は6日開会し、村が05年度一般会計などの決算認定、条例案、06年度補正予算案など18議案を上程した。村一般会計補正予算案を即決、教育委員会委員の任命と固定資産評価審査委員会委員の選任を同意し、残り15議案と陳情を委員会に付託した。
一般会計補正予算案は、歳入歳出の総額に各7963万6千円を追加し、総額を42億7331万6千円とする。歳出の主なものは大芝高原立木調査委託(松くい虫予防対策)、車載用融雪剤散布機、村民センター・図書館修繕料、北沢川災害復旧工事、福祉基金積立金など。
教育委員会委員の任命は、任期満了に伴い加藤達人さん(65)=塩ノ井=を再任する。
固定資産評価審査委員の選任は、任期満了に伴い向山実直さん(66)=久保、牛山敞司さん(74)=神子柴=を再選、唐沢文武さん(74)=大泉=を新たに選任する。
陳情は、中国における法輪功学習者の臓器摘出の実態調査を求める陳情書。
唐木一直村長は、新たにスタートした村井県政に触れ「県も財政が厳しく、課題が山積している。大変難しいかじ取りになると思うが、市町村との連携を強化しながら、市町村が主役の活力ある県政、地域分権がさらに推進されると期待している。これまでの改革が後戻りしないように望む」とあいさつした。 -
宮田村05年度決算、実質単年度収支は448万円の黒字
宮田村は6日までに、2005年度の一般会計決算をまとめた。繰越金を除いた実質単年度収支は448万円の黒字。当初9100万円の取り崩しを予算化していた市町村の預貯金にあたる財政調整基金だが、逆に4千万円を新たに積み立てた。村税収入が過去最高水準に達して好調だったが、地方交付税、国庫支出金などが目減り。大型事業の圧縮、行財政改革などで、歳出の抑制を引き続き図った。
歳入は対前年度比7・7%減の34億8400万円。村税が同8・7%増の12億1100万円となったが、地方交付税が同4・2%減の10億200万円、国庫支出金は1億5400万円で同23・7%と大幅に減った。
歳出は同8%減の33億8700万円。つつじが丘の村営住宅、小学校の新教室棟建設などの大型事業が終わり、投資的経費は同22%減の3億5300万円に抑制された。
人件費は同3・4%減の8億800万円、借金の返済に充てた公債費は同0・9%減の6億500万円。
物件費は、太田切川の護岸工事で掘り起こされた廃棄物の撤去費用がかさみ同27・2%増の3億9000万円だった。 -
7月豪雨の災害復旧費に7100万円余り追加
宮田村は13日開会の村議会9月定例会に、7月豪雨の災害復旧費用として7111万円を本年度一般会計に追加補正する予算案を提出する。崩落で通行不能の林道寺沢、小三沢両線の復旧工事費などが対象。国、県支出金や起債も活用し、一般財源2100万円余りは前年度からの繰入金を充てる。
宮田高原に通じる寺沢林道は起点から6・5キロで寸断。高原キャンプ場は今季の営業を休止している。
小三沢線を含む復旧費用として5090万円を補正予算案に計上。また、高原に放牧中の雌牛の下山が迫っていることから、仮復旧費416万円は専決処分しており、定例会で報告する。
復旧費としてはその他、水田に入りこんだ土砂の排出、農業施設復旧などで269万円、黒川の護岸、水源施設道路の復旧などで1751万円を補正する。 -
35年の歴史、最後は善意で締めくくり
簡保国内旅行交友会解散で郵政民営化の余波で35年の歴史に幕を閉じた宮田村の宮田簡保国内旅行交友会は5日、余剰金を村へ寄付した。会として最後の活動となったが、保科百子会長らは「つながりある本当に良いグループだった。寄付についても皆さん賛同してくれた」と、10万円を清水靖夫村長に手渡した。
保科会長、小林敏江副会長、会計の太田富美子さんが役場を訪問。「村には大変お世話になった。気持ちを汲み取り、有効に使ってもらえれば」と話した。
同会は1971(昭和46年)に49人で発足。郵便局簡易保険の団体手数料を有効に活用して、年に1回国内旅行を行ってきた。
最盛期には540人ほどが参加。現在は146人だが、1日に開いた解散会には数多くの出席で名残りを惜しんだ。
郵政民営化による団体手数料制度の廃止で同会は解散となったが、保科会長らは「先人が積み上げてきた大切なつながり。今後も何らかの形でつなげていきたい」と話した。 -
無集配局へ再編、10月16日スタート
飯島町の飯島郵便局(堀内裕之局長)が10月16日から集配業務などを駒ケ根局に移し「無集配局」に再編されるのを受け、堀内局長が5日、役場に訪れ、町理事者、町議会議長らに説明、理解を求めた=写真。今後、7日から13日まで順次、各地区役員に説明、20日ころ、ちらしを全戸配布し、周知を図る。
10月16日から、飯島局は郵便物の収集や配達業務、貯金、保険の集金業務を駒ケ根局に移し、窓口業務だけを行う。時間外や土日曜日、祝日に受け付けていた郵便物の取扱いも止める。
再編計画は郵政公社は07年10月の郵政民営化を控え、集配拠点再編の一環。県内の149の集配局のうち、対象は飯島町、中川村を含む14町村。6月20日、日本郵政公社信越支社から町に示され、町、町議会は「配達の遅れやサービス低下が懸念され、容認できない」とし「集配・集金業務の存続を求める決議」を行ない、町長らが直接、信越支社や本社に出向き要望したが、飯島局だけ特別扱いできないという回答だったという。
堀内局長の説明に対し、高坂町長らは▽各ポストの集配時間や配達時間の周知▽住民への十分な説明-などのほか「スタート後であっても、不便な点が出たら、その都度、話し合い、改善してほしい」と要望した。
中川局も10月16日から、無集配局に切り替わる。 -
環境・健康ポスター・標語審査
5日、駒ケ根市は8月25日に締め切った「06年度環境ポスター・標語、健康標語」の審査委員会を市役所南庁舎で開いた。出席した委員ら約10人が審査=写真。部門別、学年・年齢区分別にそれぞれ入選作品を決めた。作品は市の広報などに活用されるほか、市役所などに展示される。表彰は10月22日に開かれる第19回消費生活展&環境・健康フェスティバルの席で行う。応募数は環境ポスターが236点、同標語が24点、健康標語が5点だった。
入選者は次の皆さん。
【環境ポスター】◆小学校低学年▼金賞=宮澤拓陽(赤穂3)▼銀賞=重盛伶奈(赤穂3)小原唯(同)▼銅賞=小池璃久(赤穂東1)◆小学校高学年▼金賞=木下美月(赤穂6)▼銀賞=北林麻里(赤穂6)門平真歩(中沢6)▼銅賞=玉木絵里(赤穂6)廣野朱美(赤穂南4)吉見桃子(中沢6)▼佳作=小町谷美里(赤穂4)春日もも(赤穂東6)井口夏奈子(中沢6)下平峻秀(同)◆中学校▼金賞=小池綱希(赤穂3)▼銀賞=赤羽根翔子(赤穂3)野溝悟(東2)▼銅賞=松崎伸哉(赤穂3)片桐泰斗(赤穂1)佐々木力弥(同)▼佳作=松澤ひかり、小幡貴頼、前田彩乃(以上赤穂3)酒井優花、安藤由佳、大前奈央、横山茜(以上赤穂2)田村亘(東2)村上輝(東1)
【環境標語】◆小学校高学年▼入選=菅沼諒太(中沢4)◆中学校▼入選=日下大雄(赤穂1)
【健康標語】◆中学校▼優秀賞=中村周平(赤穂1)◆一般▼最優秀賞=山本幸妃音▼優秀賞=赤羽明人
【健康ポスター】◆中学校▼優秀賞=牧野りく(東2) -
県市長会総会に村井県知事が出席
長野県市長会の総会が5日、伊那市であった。来賓として1日に就任した村井仁県知事が出席。対話を重視し、市町村が輝く長野県づくりを強調した。
村井県知事は「一番大事なことは、住民に身近な基礎自治体が力をつけること。多くの仕事は共同作業で、対話を重視したい。どのような形をとったら、住民の期待にこたえ、課題解決になるのか工夫してみたい。今まで発言する機会のなかった人たちの声をどう受け止めるかが課題」と力を合わせ、県民のために働くとした。
市長会長の矢崎和広茅野市長は「市町村が主役の長野県づくりを頼もしく、力強く感じている」とし「県と緊張感のある協調関係を構築しなければならない」と述べた。
そのあと、村井県知事は7月の梅雨前線による豪雨災害の現場を視察。コンクリートブロックなどが詰まれた天竜川堤防が決壊した箕輪町、土砂流出があった伊那市の柳沢、橋脚が沈下し、橋げた60メートルが取り除かれた殿島橋などを回り、国交省などから災害状況や対応策など説明を受けた。 -
駒ケ根市議会9月定例会開会
駒ケ根市議会9月定例会は4日開会した。会期は9月4日縲・6日の23日間。人事3、条例5、決算13、予算2、事件1の計24議案が上程され、05年度一般会計決算など21議案が常任委員会に付託された。最終日の23日に採決される。
人事案件では、市教育委員会委員の任期満了に伴い、新たに任命される塩澤京子氏(49)=上穂栄町=の人事案に同意した。任期は10月1日から4年間。人権養護委員として推薦される福澤輝夫氏(63)=赤穂福岡、上村秀一氏(60)=中沢本曽倉=の人事案にいずれも同意した。任期は共に07年1月1日から3年間。
05年度普通会計(一般会計と用地取得事業特別会計の合計)では、歳入は149億7400万円で対前年度比3・4%増、歳出は147億2千万円で同3・6%増。繰越明許費などを差し引いた実質収支は2億4千万円の黒字で、実質単年度収支は1億7800万円の黒字。
06年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに4億6千万円を追加し、総額141億6千万円とするもので、精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産が赤穂中山原に技術開発センターを建設するのに伴う連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備費として1億2千万円、7月豪雨災害の復旧費として1億5千万円を計上している。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・19日=総務文教委員会▽19・20日=建設経済委員会▽20・21日=厚生委員会▽26日=本会議(委員長報告・質疑・討論・採決) -
箕輪町長選
平沢町長に後援会が出馬要請箕輪町の平沢豊満町長(65)の後援会(唐沢哲朗会長)は3日、臨時総会を松島コミュニティセンターで開き、平沢町長に11月28日の任期満了に伴う町長選挙への出馬を要請した。平沢町長は「要請を前向きに受け止め、できるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と答えた。町長選挙は11月14日告示、19日投票。
臨時総会は約200人が出席。唐沢会長は平沢町長の次期続投、町長選出馬の要請を提案した。平沢町政について「民意重視、利益を生み出し、私利私欲のない政治」と特長を挙げ、「新しい流れは着実に進んでいるが、まだ完成の域ではない」と説明。全会一致で提案を承認した。
決議後、唐沢会長が「町政刷新と構想定着のために次期の続投、町長選出馬を要請する。続投のために政策を十分に練り、しかるべきときの表明をお願いしたい」と要請した。
平沢町長は、「力強い要請は身に余る光栄。要請を前向きに受け止めてまいりたい。ご推薦をベースにできるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と話した。現在1期目。任期中最後の町議会となる9月議会で態度を明らかにしたい考えを示した。 -
殿島橋架け替え
第2回殿島橋架け替えワークショップ(WS)が1日夜、伊那市西春近支所であった。橋の取り付け位置を考え、伊那建設事務所が示した西春近側を現橋の上流40メートル付近に架橋することで同意した。
殿島橋は天竜川にかかり、東春近と西春近を結ぶ延長約220メートルの歩行者専用道路。7月の梅雨前線による豪雨災害で、橋脚が沈下し、西春近側から橋げた60メートルを撤去した。
現橋の安全性を確認したところ、橋脚の土台が洗掘されたり、橋げたがかしいだりと補修は難しく、国土交通省と相談して使える状況にないと判断。現橋を使っての仮橋もできないという。
その上で、橋の取り付け位置について、東春近側は現行のままで、西春近側を現行と上・下流付近で検証。現行と下流は、橋と国道153号線に高低差が生じるなどの理由から、上流がいいと結論を出した。上流は国道と交わる沢渡交差点の改良などがいるものの、高低差がない、歩行者の流れがスムーズになるなどの利点がある。殿島橋から200縲・00メートル上流の春近大橋への歩道設置は、交通の安全確保や犬田切川を渡る歩道設置などが必要となる。
上流に取り付けた場合、延長は約230メートルで、春近大橋と平行する。幅員4メートル。
本年中に詳細を煮詰め、06縲・7年度にかけて橋本体の工事を進める。08年度に交差点など周辺を整備する。
殿島橋架替促進協議会委員ら約40人は、スクリーンに写し出された橋の現況などを見ながら説明を受け、取り付け位置に同意。
設計の留意点に「西春近側の交差点付近は子どもの安全を確保できるように」「犬田切川の護岸工事をしっかりしてほしい」などを挙げた。
早急に地元説明会へ入り、図面ができた時点でWSに示して最終的なものにする。 -
伊那市 防災訓練で行動や避難体制など確認
「防災の日」の1日、伊那市は06年度総合防災訓練を市庁舎などで実施した。職員の災害時における対応能力を向上させるため、情報伝達、避難、消火などの訓練を通じて、有事に向けての行動確認をした。
市庁舎では直下型地震の発生を想定し、避難誘導訓練、屋内消火栓使用の消火訓練を実施。地震発生の放送があると、職員らは机の下へ身を隠し、誘導に従がって庁舎北側の駐車場へ約100人が避難した。
各階ごとの職員ら計28人で構成する自衛消防隊などは、訓練の事前に伊那消防署員から屋内消火栓、ロープを使った避難器具緩降機などの取り扱い方法を受講。地震により庁舎東側の地下にある重油タンクから火災があったとし、放水訓練をした。
この日は、悪天候で危険を伴うため、庁舎では本年初めてのはしご車による避難訓練は中止。計画した総務課の関係者は「避難器具や消火器具の取り扱い方の研修はできたので本来の目的は達成した。はしご車の避難ができなくて残念だが、来年の実施を目指したい」と総評した。
高遠町、長谷総合支所でも、停電時の電源供給などの訓練があった。 -
駒ケ根市災害対策職員を派遣
大きな被害をもたらした7月豪雨災害の復興要員支援を各市町村に要請した上伊那広域連合の求めに応じて駒ケ根市はまちづくり推進部の技術系職員延べ6人を1カ月間派遣することを決めた。1日、関係職員らに対し、中原正純市長が市役所で辞令を交付した=写真。中原市長は「市職員としての誇りを持って災害復旧に全力を尽くしてほしい。経験、知識、能力を生かし、誠心誠意頑張って活躍することを期待する」と激励した。
派遣期間はそれぞれ1縲・週間。上伊那広域連合土木振興課の指揮下で被災地の調査、設計、事業費確定などの業務に当たる。職員を派遣するのは1日現在、上伊那で駒ケ根だけ。
派遣される職員は次の皆さん。
宮下佳和、北村篤(以上区画整理課)田中政志、原孝之、櫻井拓雄、佐藤貴博(以上建設課)
◇ ◇
駒ケ根市は1日、1日付の職員人事移動を発令した。
異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽商工観光課長(商工観光課長兼企業立地推進室長)竹村弘▽商工観光課企業立地推進室長(子ども課学校教育係長)中村敏郎▽子ども課学校教育係長(県上伊那広域水道用水企業団庶務係長兼経理係長)小島紀生 -
災害時に避難所などの危険度を判定
伊那市役所で1日、県建築士会上伊那支部と伊那市の「災害時における応急危険度判定等の協力に関する協定」の調印式があった。地震や風水害など災害時に、本部施設や避難所などが安全かどうか危険度を判定する。
協定書では、市からの要請により、上伊那支部の応急危険度判定士が現地へ出向き、災害発生後8時間以内に建物の危険度を判定。危険だった場合、他避難所への移動などの手段をとる。協力のための経費は市が負担。有効期間は07年3月までだが、改廃の申し出がない場合は継続する。
調印後、松沢考資支部長=辰野町=は「お世話になっている地域への社会貢献」と話した。
小坂市長は「早期に判定することは極めて有利。市民生活が安定できるよう、専門家の協力を得ることは喜ばしい」と述べた。
県建築士会の調印は県内2カ所目。上伊那支部の判定士は100人余で、今後、上伊那の他市町村とも調印を交わす予定。市町村ごとに班分けし、担当個所も振り分けている。災害時、メンバーが対応できないときは、近隣市町村や飯伊・諏訪に応援要請する。判定士は04年の新潟県中越地震の際、民間住宅を中心に判定業務に当たった経験がある。 -
伊那地域の新たな交通ネットワーク構築へ
伊那市は秋ごろ、伊那地域の新たな交通ネットワーク構築のための検討委員会を立ち上げる。新市発足に伴う旧市町村の循環バス路線や、権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワークを検討する。
検討では、国土交通省の「公共交通活性化総合プログラム」を導入。地域の公共交通に課題があるものの、利用者のサービス維持や質の向上など地域のみで解決困難な事案について、具体的な方策を練るもの。
市内の交通手段は、合併前のまま引き継いでいるが、合併協議では「旧市町村間を結ぶ循環バスは合併後、速やかに運行できるよう関係機関と調整する」となっている。バス利用は地区や時間帯によって多少するが、交通弱者の増加で交通対策が必要な状況にある。
対象地域は伊那市とその周辺で、権兵衛トンネルの開通によって木曽も含む。
庁内プロジェクトを設け、交通状況や課題を把握。西春近地区社会福祉協議会が高齢者の交通手段の確保で取り組んでいる無償ボランティア移送サービスの実践の検証も含めながら、総合的に交通対策を考える。
検討委員会では、地域にあった交通体系のあり方、使いやすい移動手段、地域の観光資源を生かす公共交通を模索する。
委員は国交省と相談して選出するが、市や長野運輸支局などの行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者で構成する予定。
本年度中に方向をまとめ、必要に応じて07年度の試行運転を検討する。 -
伊那市・7月豪雨災害対応の反省事項を報告
「防災の日」に合わせて伊那市は1日、市役所で、7月豪雨災害検討会を開いた=写真。災害対応の社会福祉、建設など各課の部課長ら計約60人が参加。それぞれの課などから反省事項の報告があり、検討課題を確認し合った。
避難誘導、避難所での生活、災害現場から対策本部への情報伝達の混乱などについて、反省事項が集中。あいさつに立った白鳥孝収入役は「現場の生の声を聞いて、次に生かせる反省会にしたい」と呼び掛けた。
避難などの問題点として、「避難所が川の氾濫がある危険地域だった」「避難所に職員がいなかった」などの市民の声があったと報告。「障害者で避難できなかった市民がいた」との反省には、要援護者マップの作成と各自主防災会などでの情報の共有化がいるとした。
「避難勧告」「避難指示」といった用語の意味や危険度合いを、一部の職員らが理解できておらず、周知の必要性も提起。避難所職員が何をしてよいのか分かっていない竏窒ネどの対策で、職員研修が必要とした。
避難所、災害現場と対策本部を行き来した職員は、現地に対策本部を設置し、部長級の職員を充てることを提案。「住民の不満、要求をすぐに伝え、分かち合うことが、住民感情を和らげることになる」と「現場主義」の重要性を強調した。 -
駒ケ根市・伊南行政組合の職員共済組合が豪雨災害義援金寄付
駒ケ根市職員共済組合と、伊南行政組合職員共済組合は31日、7月豪雨災害の被災者に対する義援金を寄付した=写真。金額はそれぞれ約17万円、10万円。寄付金を受け取った中原正純市長は「職員の皆さんの温かい気持ちに感謝する。日赤を通じて被災者に届け、有効に活用したい」と礼を述べた。
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小町屋駅周辺整備住民説明会
駒ケ根市のJR小町屋駅前広場など駅周辺の整備事業が9月にも着工されるのを前に駒ケ根市は30日夜、小町屋区の住民を対象にした説明会を市役所で開いた。住民ら約20人が出席し、市の担当者の説明を聞いた=写真。出席した住民は周辺道路の通行止め区間や工事期間などについて質問していた。
計画によると、市が管理する同駅東側の空き地約2千平方メートルを新たに小町屋駅前広場として整備する。今年から来年にかけ、JRが現在線路の西側に設置されているプラットホームを撤去して東側に新たに設置し直すのに伴い、市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。
総事業費は概算で約6千万円を見込んでいる。市は07年度中に工事を完了させ、08年度当初には供用を開始したい考え。 -
福祉大生2人が役場でインターンシップ
自立の村で地方自治をじかに学習仕事に対する意識を学生のうちから養うインターンシップ制度を活用して、日本福祉大学(愛知県美浜町)福祉経営学部3年の男子学生2人が31日から、宮田村役場で就業体験している。2週間の日程で地方自治の現場にじかにふれ、自立に取り組む村政も学ぶ。
来村したのは伊藤晋也さん、北川英樹さんの2人。さっそく村の担当者から村の現況などについての講義を受けた。
期間中、駒ケ岳の自然保護パトロールに同行したり、水道施設作業、災害訓練準備なども手伝う。
インターンシップは学生の就業体験を卒業に必要な単位の一部として認める制度。
同大学と友好関係にある宮田村は2002年度から学生を受け入れ、幅広い仕事内容を少しでも多く体験してもらおうと、カリキュラムを組んでいる。 -
高遠町地域協議会 消防署移転を了承
老朽化などに伴い、伊那消防組合高遠消防署を移転新築する。本年度中に建設用地を取得し、07年度に建設、08年度に開署したい考え。30日、第2回高遠町地域協議会で建設の候補地を示し、了承された。
消防署は建設から27年が経過、老朽化に加え、管理室など手狭になっている。さらに合併で、出動エリアが高遠、長谷、手良・美篶・富県の一部に広がり、交通面から速やかに出動できる場所が必要となった。
建設の候補地は、小原の国道152号線沿い(私有地)。冬場に車庫前が凍結しないなどの条件から選んだ。
敷地面積は2800平方メートルと現消防署の約7倍。鉄骨2階建てで、延べ床面積770平方メートル。事務室、会議室、災害時に現場の対策本部を置くことができる講堂、訓練施設、駐車場などを設ける。上伊那で初めてとなる、車両に付着した血液などを洗い流す救急衛生車庫を設置したいとした。
地域協で、委員から消防署員の負担、エリア内の出動にかかる時間、現消防署の後利用などに質問があった。
署員の体制は当面、現行通り(署長を含む20人)で、勤務体制は伊那消防署と同じ。消防署から遠い長谷の浦地区まで20キロ、所要時間は20分程度という。
委員から異議はなく、今後、地元説明に入る。
伊東地域自治区長は「市長に報告し、早急に用地を取得して完成するように努力したい」と述べた。 -
第2回高遠町地域協議会
伊那市高遠町の第2回地域協議会が30日夜、町総合福祉センター「やますそ」であった。本年度の主要事業で、委員から伊那・高遠・長谷を接続する循環バス運行に要望が相次いだ。
委員は高遠高校への通学、伊那中央病院への通院も含めた検討を臨んだ。
合併協議で、旧市町村間を結ぶ循環バスの運行は合併後、速やかに運行できるように関係機関と調整することになっている。
市側は「秋ぐらいから検討することになっている」と答えた。
そのほか、横断歩道や防火水槽の設置、足湯などによる街並みを歩く施策、消防団員が活動できる組織づくりなど要望、提案があった。
伊東地域自治区長は、新たな発想による提案を歓迎し、行政任せでなく、自主的な活動に期待した。
また、合併して5カ月後が経過し、委員から「7月の梅雨前線豪雨のとき、不安だったが、不自由しなかった。ありがいたいこと」「伊那から高遠へ来るのは遠い感覚がある。プールや図書館などまちの魅力を宣伝してほしい」「会議を伊那で開くことが多い」などの感想があった。
次回は9月28日午後7時から、やますそで。会議は公開で、傍聴できる。 -
上伊那で村井仁氏の激励会
1日に長野県知事に就任する村井仁氏(69)の上伊那地区激励会が30日、伊那市内であった=写真。集まった約200人に、村井氏は「地域の課題には、地域に関する人の協力が必要。壊された長野県を作り直すには時間がかかる。あまりせっかちに効果を期待せず、2年を節目に中間評価をしてほしい」と語り、地域からの積極的な協力を求めた。
村井氏は「重要なのは何がみなさんの生活にとって必要かを見定めること」として、市町村を主体として必要な公共事業を判断し、県としてそれをバックアップする方向を提示。その上で「地元の積極的な協力がなければ何も進まない」として、地域の課題に取り組んでいく地元協力体制の構築を求めた。
また「現在一番の無駄は、税金で雇っている県職が十分に能力を発揮できない環境にあること」と指摘。田中政権の影響が残る組織運営が決して安易でないことにふれ「私も決してやわな人間でない。しっかりした仕事をしていきたい」と語った。 -
箕輪町議会9月定例会日程
箕輪町議会運営委員会は28日開き、9月定例会を6日に開会し19日までの14日間開くことを決めた。
提出議案19件、報告2件。議案は05年度決算認定、06年度補正予算案、条例案など。
日程は次の通り。
▽6日午前9時=本会議開会▽7縲・1日=休会▽12、13日=一般質問▽14、15日=常任委員会審査▽16縲・8日=休会▽19日午後1時30分=本会議、全員協議会 -
南箕輪村議会9月定例会日程
南箕輪村議会運営委員会は29日開き、9月定例会を6日に開会し22日までの17日間開くことを決めた。
提出議案18件。05年度決算認定、06年度補正予算案、条例案、教育委員会委員の任命、固定資産評価審査委員会委員の選任など。
日程は次の通り。
▽6日午前9時=本会議開会▽7縲・2日=休会▽13縲・5日=連合審査▽16縲・9日=休会▽20、21日=一般質問▽22日=本会議 -
駒ケ根市議会9月定例会日程
駒ケ根市議会は9月定例会を9月4日縲・6日の23日間の日程で開く。提案される議案は人事3、条例5、決算13、予算2、事件1の計24件。
06年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに4億6千万円を追加し、総額141億6千万円とするもの。
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産が赤穂中山原に技術開発センターを建設するのに伴う連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備費として1億2千万円、7月豪雨災害の復旧費として1億5千万円を計上している。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・19日=総務文教委員会▽19・20日=建設経済委員会▽20・21日=厚生委員会▽26日=本会議(採決) -
伊南行政組合議会第4回定例会
伊南行政組合議会は29日、第4回定例会を開き、条例改正3、05年度決算2、06年度一般会計補正予算1など、計7議案を原案通り可決、認定して閉会した。中川村議会議員の改選に伴う正副議長の選挙が行われ、指名推薦により議長には前副議長の野村利夫氏(飯島町議会議長)が、副議長には小林茂氏(宮田村議会議長)がそれぞれ選出された。
05年度一般会計決算は、歳入が16億6800万円で対前年度比1200万円(0・7%)減、歳出は16億1千万円で、同1700万円(1・1%)増。繰越明許費を差し引いた実質収支は5800万円の黒字となった。
議会全員協議会が開かれ▽昭和伊南総合病院の累積欠損金の処理▽伊南行政組合3カ年計画▽消防本部・北消防署庁舎建設計画▽伊南福祉会決算報告竏窒ノついて説明が行われた。 -
上伊那8市町村で介護保険料300万円余を多く徴収
上伊那広域連合の上伊那情報センターは30日、事務的なミスで、介護保険の被保険者2万9637人(推定)から介護保険料を10縲・90円多く徴収したことを明らかにした。10月以降、対象者に還付する。
本年度の介護保険料改定に伴い、徴収の計算方法や年金から引き落とす特別徴収の連絡方法が変わったため、センター職員が社会保険庁へ変更連絡をしなかった。介護保険料は偶数月の徴収で、4月に6月分と一緒に8月分の徴収額を送ったと思い込んでいた。
対象者は上伊那8市町村の年金を受ける65歳以上。特別徴収する3万9660人のうち2万9千人余が影響を受けた。金額は約304万円と推定される。
対象者には9月8日付で、広域連合長と市町村長名でおわびの通知を出す。還付は口座振込みで、口座登録のない人は来年6月の徴収分で調整する。
8月中旬、年金受給者が辰野町役場へ「入金が少ない」と指摘、辰野町役場から情報センターに「おそらく介護保険料ではないか」と連絡が入ってわかった。
情報センターの中沢清明所長は「被保険者、各市町村に大変迷惑をかけ、申し訳ない。システムが変わり、複数でチェックすべきだった」と話し、再発防止につなげる。