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チャオ周辺魅力アップへ
中川村はチャオ周辺の活性化について調査・研究するチャオ活性化検討委員会を設置、3日夜、ショッピングセンターチャオ2階で初会議を開き、委員会の趣旨と役割、国土交通省が進める築堤工事概要の説明を受けた=
写真。
一般公募7人をはじめ、地元関係者、議会議員ら28人を前に、曽我村長は「チャオ周辺は村の商業の中心地であり、交通の便もよく、風光明び、大きな可能性を秘めた場所。チャオ周辺の魅力をアップし、飯田縲恚蘒P根の範囲の人々や村内の人たちが多く集まる場所にしたい」と委員会の趣旨に触れてあいさつ。
引き続き、役員選出を行い、会長に知久洋一さん(ショッピングセンター理事長)を、職務代理者に上久保好文さん(片桐地区協議会会長)を選んだ。
検討する範囲は釜淵から天の中川橋付近まで天竜川右岸、国道153号牧ケ原トンネルから田島信号機付近までの両側。伊那田島駅からチャオ周辺を経て、牧ケ原周辺までの一帯。
検討内容は▽ショッピングセンターチャオと周辺地域・商店の活性化▽築堤工事に伴う周辺の環境整備▽中央・田島・中田島・牧ケ原一帯のまちづくり。 会議は全体会、分散会で検討し、12月を目標にまとめる。
意見交換では「河川敷内に構造物を建てることができるか」「河川敷内の植栽は」「現地を知るために、早い時期に視察を」などの質問・要望が出された。
ほかに「チャオを観光拠点・ミニ交流センター的に活用できないか」などの意見もあった。
次回は26日の予定。 -
役場で防災訓練
飯島町役場は30日、約60人が参加し、役場防災訓練を行った。
「食堂付近から出火した」の庁内放送が流れ、職員は非常持ち出し袋に重要書類などを詰め、避難場所となった、防災倉庫前に運び出し、避難した。
人員確認に続き、南消防署の後藤英典さんの指導で、消火器と消火栓による初期消火訓練。引き続き、パイプハウスに煙りを充満させて、煙体験。
口にハンカチなどを当てて、ようやく出口にたどりついた職員は「全く見えない、不安を感じた」と感想を。 後藤さんは「火事で焼死する人は少ない。ほとんどが有毒ガスを吸って、動けなくなり犠牲になってしまう。煙りは毎秒3メートルのスピートで上昇する。逃げる時は湿らせたハンカチを口に当て、姿勢を低くして、横に移動するといい。自分の身は自分で守るが基本。自分が守れないようでは人を助けることができない」と話した。
また、高坂町長は「一朝有事の際、どのような行動をとったら良いか、日ごろ、念頭に入れて置くように」と気を引き締めさせた。 -
旧庁舎跡地は多目的広場と駐車場
伊那市は11月から、旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場として整備する。完成は06年3月末の見通し。
3日の市議会全員協議会で設計図を示し、報告した。
跡地利用は、市民の声を反映させた検討委員会の「都市広場」と「駐車場」とする答申に基づき、地元住民の要望を聞きながら実施設計を作製。身障者への配慮、ステージの単独建設などで当初事業費より増え、市議会9月定例会で05年度一般会計補正予算に1300万円を追加、事業費7800万円とした。
旧庁舎跡地は通り町1丁目の小沢川南側で、面積2300平方メートル。現在、駐車場などで活用されている。
多目的広場は全面石張り。石の色や種類で模様を作る。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保した。
ステージは木のぬくもりが感じられる、耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動することができ、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
管理人室や公衆トイレなどを設けるほか、省エネルギーとして照明の一部に太陽光発電パネルを使ったり、隣地などの境界線境に芝や植栽をする計画。
全協では新市の給与体系、新市の市章募集などの報告もあった。 -
伊南地域で大規模林野火災防御訓練
伊南行政組合消防本部・伊南消防協議会は2日、中川村の中川中学校グランドや桑原、四徳地区で、県消防防災航空隊も加わり、大規模林野火災防御訓練を行った。
関係機関相互の連絡体制の強化と技術の習得がねらい。小渋ダム四徳発電所南で山火事発生を想定。火は桑原地区の民家に迫る勢い、地上からの消火活動が困難とあって、消防防災ヘリコプター、アルプスの出動を要請した。
北の空から中川中グランドに飛来した「アルプス」は上空偵察飛行、地上部隊への水の補給や、空中消火、資機材搬送など支援活動を実施した。今回初めて、ヘリから消火水をグランドに設置した水槽に投下させる訓練もした。
一方、小渋ダム四徳大橋北では本部設置訓練、桑原地区ではチェーンソーやスコップ、カマなどで草、低木を刈り、防火線設定訓練、飛び火警戒訓練もした。 -
高遠町 住民票など証明書・郵便局での交付サービス始まる
山間部の住民の利便性を図るため、郵便局で住民票などの証明書を交付するサービスが3日、高遠町の長藤、藤沢、三義の3郵便局で始まった。地方公共団体の特定の事務を郵便局で取り扱うのは上伊那では初めて。
長藤郵便局であったセレモニーで、伊東義人町長は「合併して周辺地域がさびれるという不安の声を解消する第一歩となった。町の支所という役割になったことで、住民のよりどころとなれば」とあいさつ。保科隆局長は「地域のみなさんに安心して利用してもらえるように取り組んでいきたい」と述べた。
セレモニー後に訪れた一人目の利用者は「高齢化が進むなかで、年寄りにとっては歩いていける場所で証明書を受け取れることはありがたい」と話していた。
郵便局は希望者が記入した申請書を公的証明書で本人確認し、専用のファクスで送受信して、希望者に証明書を渡す。町側は郵便局から送られた書類を確認、作成。局への電子公印を使用した証明書を送るシステム。
交付可能な証明書は、戸籍謄・抄本、地方税に関する証明書、住民票、印鑑登録証明書など。取り扱いはそれぞれ本人分のみだが、戸籍抄本と住民票(個人)は同一戸籍内の者であれば交付する。 -
教育長就任式
駒ケ根市は30日、市教育長に再任された中原稲雄教育長(69)=北割2=の就任式を市役所で行った。中原教育長は「課せられた責任は大きく、身の引き締まる思い。現在、中学校適正配置、地震対策施設の整備、幼児教育、男女共同参画社会の実現など大変多くの課題がある。市民の意見を謙虚に聞いてこれらの課題を希望に変えていきたい」と抱負を語った。
中原正純市長は「中原教育長は就任以来、不登校児童数の減少など多大な実績を挙げてきた。教育に対するおう盛な情熱で山積する問題の解決に引き続き活躍してほしい」と期待の言葉を述べた。
3期目。任期は10月1日から4年間。 -
権兵衛トンネル、来年2月上旬開通
10月15、16日にプレイベント伊那と木曽をつなぐ国道361号線・権兵衛トンネル道路の開通は2月上旬になる。工事を進める飯田国道事務所などが30日、記者会見して発表した。10月15、16日には開通を祝うプレゼントがある。
プレイベントは、伊那市のみはらしファームで「伊那物産展」が、木曽郡日義村の木曽文化公園で「木曽路食の祭典」が開かれる。この間をトンネル見学・通行体験バス「GO!GO!ごんべえ号」が運行する。伊那側は伊那インター工業団地内の臨時駐車場で午前8時から乗車券を発券する。先着順で無料。
新たに開通するのは伊那市与地から木曽側の塩尻市奈良井までの区間9・9キロ。このうち権兵衛峠道路は、4・5キロのトンネルを含めて7・6キロ。木曽側出口から、既に02年12月に開通している姥神トンネルの東側出口まで2・3キロ(姥神峠道路の一部)も同時に開通する。
これにより、伊那市窶薄リ曽福島町間は現在約90分かかるところが約45分に短縮される。姥神トンネルから木曽福島町までの区間がさらに整備されるとさらに15分短縮されて約30分になる予定。
今回の開通に関係する事業費は伊那側の区間などを含めて全体で約723億円。
現在、トンネル部の電気・防災設備の工事や、全線の舗装工事などが進行中で、順調に進めば設備や機器の調整点検、防災訓練などを行なって開通となる。工事はトンネルと道路の一部は、県から権限代行された国土交通省飯田国道事務所が行なっているが、完成と同時に県に供用開始の手続きを行う。以後、県が管理する。
05年度当初、工事は05年度末までかかるとされたが、順調に進み開通が早まった。雪などが心配される厳冬期の開通になったことについては「木曽側のスキー客への期待が強いため」と飯田国道事務所では説明している。
プレイベントの問い合わせは飯田国道事務所TEL0265(53)7204まで。 -
お出かけ合庁
中川村役場で29日、地域の課題などをつぶさに語り合う「おでかけ合庁」があり、村の現状と課題、振興策など15項目で、村と、伊那合同庁舎現地機関が意見交換した。
牛越徹上伊那地方事務所長をはじめ伊那建設事務所長、伊那保健所長ら7人が訪れ、村側は曽我村長、各課長ら幹部15人が出席した。
この中で村は「アスベストの調査や発見された場合の改修、撤去に財政支援を。校舎の大規模改修に合わせ、対策を実施する場合は補助対象になるか」と質問。牛越徹地方事務所長らは「国の特別措置を期待し、県からも要望していく。大規模改修は対象になる」と答えた。
また、チャオ周辺活性化策にアドバイスを求めたのに対し「具体的方向が見えてきた段階で、それぞれのエキスパートにつなげたい。まちづくり交付金も利用できる」とした。
県管理の道路、河川の不法投棄について、人的、財政的支援を要望。県は巡回パトロールや看視連絡員制度、空からのパトロールなどの取り組みを紹介し「不法投棄は年々悪質化している。常習場所は念入りにチェックしてほしい」と村に協力を求めた。
子育て支援関係では、子育て支援センター・つどいの広場の設置を考えているが、国、県の補助はと質問。「補助を受けるには、規模を決め、制度に則った計画をしっかり煮詰めていくことが事業採択の近道」と助言した。
また、片桐保育園の改築に国の交付金を受けたいが」と質問。「国の採択は待機児童数、老朽化の度合いなど、ポイント制で優先順位が決まる。児童クラブを実施するなど、機能を付与することでポイントが稼げる」と具体的にアドハイスした。
このほか、商業振興や文化財管理、県道の改修、河川改修、大草桜祭り中の出店の扱いなど幅広い要望が出され、活発に意見交換された。 -
子育て中のお母さんの要望を聞く会
06年度に子育て支援センター設置を検討する中川村は28日、文化センターで「子育て中のお母さんの要望を聞く会」を開き、設置場所や、サービス内容のニーズを把握した。
3歳以下の子どもを持つお母さん104人に呼び掛け、13人が参加、村側から曽我村長をはじめ、河崎保健福祉課長ら関係職員9人が出席し、要望を聞き取った。
曽我村長・河崎課長は「村は昨年度策定した次世代育成行動計画を基に、子育て支援サービスの充実として、地域支援センターを06年度開設を目指している。内容を充実させるために、どのようなサービスにニーズがあるか、意見・要望を出してほしい」と趣旨に触れてあいさつ。
参加者からは「買物ついでに利用できる場所に設置を」「子どもたちが伸び伸びととびまわれる広さ」「公園が近くにあればもっといい」「子どもを遊ばせながら、お母さん同士思いきり、おしゃべりができるスペースがほしい」など設置場所について要望が出され、河崎課長は「チャオの2階スペースに、トイレやエレベーターを設置し、利用したらどうか」などの考えを示し、参加者から「買物しながら利用でき、ちょうどいい場所」と歓迎の発言があった。
内容については「専門的知識を持った相談員の配置を」「電話相談にも対応できるように」「子育てに関する情報が集まる場所に」「1時預かりはできないか」「ボールプールや滑り台がほしい」「弁当持参で1日中居られるように、遊ぶ場所と食事スペースを分けて」などのほか、公園について「大草城址公園の遊具は乳幼児では遊べない。1、2歳児でも遊べる遊具を」「チャオの裏の公園は利用頻度が高い。小さい子どもたちが遊べる公園に」「芝生と木陰のある公園に整備を」など。
このほか、村外から移住したお母さんから「子育てに関する施策や身近な情報が得られない。子育てマップのようなものができないか」などが多種多様な要望が出された。
村は出された意見、要望を整理し、参考にしながら、庁内検討を進める。
##(見出し(1))
子育て支援センター設置に向け、子育て中のお母さんたちの要望を聞く
##(見出し(2))
06年度に子育て支援センター設置を検討する中川村は28日、文化センターで「子育て中のお母さんの要望を聞く会」を開き、設置場所や、サービス内容のニーズを把握した。
3歳以下の子どもを持つお母さん104人に呼び掛け、13人が参加、村側から曽我村長をはじめ、河崎保健福祉課長ら関係職員9人が出席し、要望を聞き取った。
曽我村長・河崎課長は「村は昨年度策定した次世代育成行動計画を基に、子育て支援サービスの充実として、地域支援センターを06年度開設を目指している。内容を充実させるために、どのようなサービスにニーズがあるか、意見・要望を出してほしい」と趣旨に触れてあいさつ。
参加者からは「買物ついでに利用できる場所に設置を」「子どもたちが伸び伸びととびまわれる広さ」「公園が近くにあればもっといい」「子どもを遊ばせながら、お母さん同士思いきり、おしゃべりができるスペースがほしい」など設置場所について要望が出され、河崎課長は「チャオの2階スペースに、トイレやエレベーターを設置し、利用したらどうか」などの考えを示し、参加者から「買物しながら利用でき、ちょうどいい場所」と歓迎の発言があった。
内容については「専門的知識を持った相談員の配置を」「電話相談にも対応できるように」「子育てに関する情報が集まる場所に」「1時預かりはできないか」「ボールプールや滑り台がほしい」「弁当持参で1日中居られるように、遊ぶ場所と食事スペースを分けて」などのほか、公園について「大草城址公園の遊具は乳幼児では遊べない。1、2歳児でも遊べる遊具を」「チャオの裏の公園は利用頻度が高い。小さい子どもたちが遊べる公園に」「芝生と木陰のある公園に整備を」など。
このほか、村外から移住したお母さんから「子育てに関する施策や身近な情報が得られない。子育てマップのようなものができないか」などが多種多様な要望が出された。
村は出された意見、要望を整理し、参考にしながら、庁内検討を進める。
##(写真)
活発に意見交換した「子育て中のお母さんの要望を聞く会」 -
小学生の「税についての書道」作品審査会
伊那地区納税貯蓄組合連合会(坂井武司会長)は22日、小学生の「税についての書道」作品審査会を伊那市総合福祉センターで開き、金賞37点、銀賞71点を決めた。
上伊那10市町村の小学校37校から5366点の応募があった。昨年度と比べ285点の増。対象は4年生から6年生で、4年生は「ぜいきん」、5年生は「税金」、6年生は「納税」と書いた。
審査員は連合会女性部を中心に上伊那地方事務所、伊那税務署などの18人。小学生らしくのびのびとして筆勢があるか-などを基準に選考した。
入賞作品は「税を考える週間」(11月11-17日)などに市町村ごとに展示する予定。
金賞受賞者は次の皆さん。
平沢卓哉(伊那6年)山口聖(西箕輪6年)河野真奈美(伊那西6年)木下ありさ(伊那東5年)篠田渓(伊那北4年)吉沢有香音(富県5年)井上美智子(新山6年)倉田英里奈(美篶5年)登内紗希(手良6年)駒井遥(東春近6年)春日みわ(西春近南5年)中谷梨沙(西春近北4年)下平達也(赤穂6年)増田あやね(赤穂東6年)西村亮太郎(赤穂南5年)下平侑奈(中沢4年)竹村知世(東伊那6年)涌井唯衣(辰野南6年)丹羽まどか(辰野西4年)有賀遥菜(辰野東5年)小沢謙太(川島5年)小野由理子(両小野6年)山口夕貴(箕輪中部6年)矢崎萌子(箕輪北6年)鮎沢知弘(箕輪南6年)林純貴(箕輪西6年)尾崎綾佳(箕輪東4年)山川春奈(高遠5年)北原早希(高遠北4年)土村瑞紀(飯島6年)菅野雅子(七久保5年)有賀慎吾(南箕輪6年)清水李野(南部6年)高坂栞(宮田6年)丹羽博彦(中川西6年)米山誌識(中川東6年)西村ひかり(長谷6年) -
災害対策バイク入魂式
伊南行政組合は大規模災害発生時に孤立した地域の情報収集・調査や通信・連絡用などに使用するオフロードバイク4台をこのほど購入し28日、入魂式を駒ケ根市役所駐車場で行った。災害対策本部用として駒ケ根市も同じくバイク1台を購入した。非常通信用として衛星携帯電話3台も購入し、連携して万一の災害発生に備えることにしている。
関係者ら約20人が出席して清めの神事を行った後、消防署員がお披露目の初乗りをした=写真。出席した中原正純市長もバイクにまたがり、エンジン始動。予定にないハプニングにあっけにとられる関係者を尻目にさっそうと駐車場を1周。「(バイクは)40年ぶりかな。今のバイクはなかなか力があるね」と満足そうに話した。
バイクは排気量223cc。北・南消防署にそれぞれ2台ずつが配備され、バイク隊員の訓練も併せて行っていく。
伊南行政組合分の事業費はバイク160万円、ヘルメットなど45万円、隊員養成費20万円、保険など19万円の計約244万円。市購入分は62万円。うち41万円は県コモンズ支援金事業として採択されている。 -
悪臭対策の請願は意見つきで採択
伊那市議会経済建設委員会(柳川広美委員長)が28日開かれ、西春近自治協議会(酒井俊一会長)が提出した「セイブハイコンの悪臭削減対策についての請願」を意見付きで採択とした。
請願では、84年、東春近木裏原に建設された農事組合法人セイブハイコンのたい肥生産施設から悪臭が発生。改善を申し入れ、当初に比べて軽減されたものの、地域住民は苦しめられているという。
委員会は市議会6月定例会で継続審査とし、周辺住民の声を聞いたり、たい肥施設の対応を聞いたりと現地を調査。調査によって施設のみでなく、農地にまかれたたい肥の臭いもあったという。また、臭いを研究する埼玉県の生研センターや、小川村のたい肥施設も視察した。
委員から「長い期間、臭いで苦しんできた。1日でも早く解決できるように努力するべき」などと意見が出され、採択とした。付帯意見は正副委員長に一任。悪臭の原因が搬入時か、かくはん時か特定できず、市とセイブハイコンがふん尿処理方法と設備の現況について専門家を交えて調査し、効果的な解決策を取るように意見をつける。
委員会を傍聴した小出三区の平沢一郎区長は「早期解決に向け、臭いがなくなるような具体策をとっていただきたい」と話した。 -
高齢者交通安全マレットゴルフ
伊那市交通安全協会など主催の「高齢者交通安全マレットゴルフ大会」が26日、伊那市西箕輪のマレットパークはびろであった。各地区から高齢者約90人が集まり、マレットを楽しみつつ交通安全の基礎知識を学んだ。
高齢化社会が進み、それに伴い高齢者の事故は増加し、お年寄りの交通安全は課題となっている。大会は、参加や体験を通じて高齢者に交通安全意識を高めてもらおう窶狽ニ、12回目。地区ごと4人1組のチームを組み、マレットゴルフのスコアと、コース内数箇所に設けられた交通安全に関するクイズの正解得点の合計で競う。
問題は3択で、飲酒運転の罰金金額を問うものなどがあったが、選択肢を見ないで正解するお年寄りもいた。
今年、前日25日までに市内であった交通事故は271件。死者1人、負傷者は351人。
伊那警察署の櫻井誠副署長は「高齢者が関わる事故が増えているが、防ぐのに一番効果的なのは、高齢者自身が心がけること」と、話していた。 -
京都府立大生が宮田村で調査研究
住民と行政の関わり方を研究している京都府立大学の学生ら10人が26日から、宮田村で調査を行なっている。「多くの住民の総意で合併せず自立を決めた宮田村で、どのように協働が進んでいるのか学びたい」と、村やむらづくりに取り組む各種団体などと懇談している。
訪れているのは同大学福祉社会学部小沢修司教授のゼミ生。28日まで3日間の日程で、村の様子を見聞きしている。
到着早々、農業集落排水の汚泥処理のために設けたコンポストセンターを見学。下水道を含む環境整備の面からも、宮田村が自立に至った経緯などを探った。
27日は村の担当者や村商工会、住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」などと懇談し、住民の暮らしと行政の役割などについて調べを深めた。
同ゼミは宮田村と同様の小規模自治体を研究のフィールドとして、学生自身の目で住民と行政の関係を探っている。 -
清水村長が合併控えた田原市を表敬訪問
宮田村の清水靖夫村長は26日、友好都市で10月に合併を控える愛知県田原市を表敬訪問。7月に村長に就任したあいさつもかねて、白井孝市市長と面談した。
渥美半島にあり自動車産業が盛んな田原市は、10月1日に隣接する渥美町を編入で合併。人口6万6千人ほどになる。
清水村長は1日の合併記念式典に所用のため参加できないため、ひと足早く白井市長に会い合併を祝った。
友好都市であることに変わりはなく、両首長は「引き続き、お互いに仲良くやりましょう」と言葉を交わした。 -
市議会9月定例会閉会
駒ケ根市議会9月定例会は27日、最終日の本会議で、公の施設の指定管理者の指定手続きに関する条例改正案、04年度一般会計歳入歳出決算、05年度一般会計補正予算案など提出された26議案すべてを可決・認定して閉会した。請願「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書」は反対多数により不採択となった。
可決・認定されたのは住民基本台帳カードの利用に関する条例改正など条例案件8▽04年度一般会計歳入歳出決算など決算案件13▽05年度一般会計など補正予算案件2▽その他案件3窶煤B -
高遠町議会9月定例会閉会
高遠町議会9月定例会は27日、本会議を再開し、04年度町一般会計など決算案13件を認定、05年度一般会計など補正予算案8、町民カード条例一部改正などい条例案5、村土地開発公社の解散案など2、組合規約の変更案2など計19議案を可決、町教育委員会委員の任命に同意して、閉会した。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ4億2697万3千円を追加し、総額53億9738万4千円とした。合併関連やアスベスト環境調査の委託、町立歴史博物館内改修、高遠閣受水槽設置工事など。
任期満了に伴う教育委員の任命は、中原長昭さん(75)=再任、勝間=に同意した。 -
選挙啓発ポスターコンクール審査
伊那市役所で26日、明るい選挙啓発ポスターコンクールの審査があった。最優秀賞をはじめとする入賞作品を決めた。県審査へは各部6点(佳作以上)を提出する。
コンクールには、小学校の部に6校から71点、中学校の部に4校から73点の応募があった。「未来を決めるあなたの一票」「豊かな街あなたの手で」などの標語に合わせ、投票箱に一票を投じたり、日本地図を描いたりした題材が目立った。
審査では、市明るい選挙推進協議会の中村和徳会長、市選挙管理委員会の田中信也委員長ら4人が当たった。標語やデザインなどを基準に、意見を交わしながら決めた。
応募作品は10月2日、勤労者福祉センター体育館などで開く「イーナちゃん広場」に展示する。
結果は次の通り(敬称略)。
◇小学校の部▽最優秀=馬場和香子(伊那東6)▽優秀=中山拓実(美篶6)▽秀作=坪木果穂(西春近北5)秦野さやか(同)▽佳作=名取将平(同)三沢彩貴(同)▽入選=浜田啓介(西箕輪5)中山和樹(同)大久保凌(西春近北5)中村竜也(同)三沢拓弥(同)北原優美子(同)▽推薦=熊谷太樹(伊那6)矢島菜未(伊那東6)小島惟(同)宮下博光(西箕輪5)竹内もも(西春近北5)保科怜士(同)
◇中学校の部▽最優秀=藤沢和敏(東部1)▽優秀=唐沢眸美(伊那2)▽秀作=黒沢祥平(伊那1)赤羽三和(東部2)▽佳作=原真穂子(西箕輪1)伊藤晃(同2)▽入選=春日美奈(東部2)下平雄貴(同)北野健太(同)白沢真奈(西箕輪1)井沢春香(同2)多津田紗季(同)▽推薦=鳥原由貴(春富2)浜望美(東部2)中山香奈(西箕輪1)伊藤梢(同2)原菜月(同)中島麻世(同)
上伊那郡(第1次)審査も26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。小学校の部に12校から132点、中学校の部に5校から132点の応募があった。
特選作品を県審査に送付する。入賞者は次の皆さん。
◇小学校▽特選=山口敬照、山本友香(以上高遠)、飯沢優佑(川島)、有賀麻衣、大槻信乃、北原亜美(以上箕輪北)▽1位=土村瑞紀(飯島)▽2位=久根香奈子(七久保)篠田瑞生(南部)▽3位=新井あかね(箕輪北)唐澤萌香(箕輪西)丹羽博彦(中川西)
◇中学校▽特選=百瀬あきほ(高遠)一ノ瀬真生、林千春(以上辰野)大槻仁志、北原歩美、原和馬(以上箕輪)▽1位=日野沙央里(箕輪)▽2位=上島巧(辰野)佐藤保奈美(箕輪)▽3位=赤羽巧、三村瑞樹(以上辰野)太田希恵(宮田) -
箕輪町PTA連合会が町へ要望
箕輪町PTA連合会(小林長生会長)と町小中学校長会(長田伊史会長)は26日、町役場で、児童・生徒の通学路の安全確保など、可能な限り速やかな対処を町に要望した。
年1回の要望。5小学校と箕輪中学校の各PTA会長と学校長らが出席し、PTA会長が要望を説明した。町側は平沢豊満町長はじめ各課の課長らが出席した。
要望は、交通安全の項目は、通学路へのガードレールや横断歩道、横断帯の設置など。校外生活の項目はビデオなどの自動販売機の撤去、防犯パトロールのステッカーの増刷、不審者の情報提供など。通学路に緊急の駆け込みができる家が少ない地域は警察のパトロール回数を増やしてもらえるよう町からもお願いしてほしい-との要望もあった。
小林PTA連合会長は、「安全に生活できるようご協力をお願いします」とあいさつした。
町は、新年度予算の対応や県への要望など今回の要望事項を検討し、来年2月ころに回答する予定。 -
アスベスト撤去工事始まる
人体に有害なアスベストが天井裏から検出された駒ケ根市の赤穂公民館大講堂で24日、アスベストを含む吹き付け材を撤去するなどの工事が始まった=写真。アスベストが飛散しないようビニールシートで密閉された現場では防塵マスクと保護衣姿の作業員が慎重に作業を進めた。
23日には工事開始に当たって作業の安全性を確認するため、伊那地方事務所の担当者が現場を訪れて検査を行った。作業は26日までに終了する予定。
市は、撤去作業後に空気中に浮遊するアスベストの量などを調べる環境調査を行って、結果に問題がないことが確認できれば再び大講堂の使用を始めたい考えだが、時期はまだ未定という。 -
南箕輪村議会9月定例会閉会
南箕輪村議会9月定例会は22日、04年度一般会計など決算7件を認定、村公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例制定など条例案2件、05年度一般会計補正予算など補正予算案6件、追加議案の村公共下水道事業の請負契約締結、分権時代の新しい地方議会制度の構築を求める意見書提出の発議を可決し閉会した。
国庫補助村公共下水道事業管きょ工事第9工区の請負契約の相手方は原建設(本社・南箕輪村、原武光代表取締役)、請負金額は5145万円。しゅん工は06年3月30日。
陳情「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は不採択とした。 -
交通安全願いドライバーに手紙渡し
飯島町七久保小学校
4、6年生68人は秋の交通安全運動期間中の22日早朝、七久保の広域農道沿いで、交通安全、無事故を願い、恒例の手紙渡し運動をした。
児童らは通勤途中のドライバーに「おはようございます」「安全運転を」と声を掛け、自分が怖かった体験や、気をつけてほしいことなどをつづった手紙を手渡した。ドライバーは一瞬戸惑いを見せながらも、笑顔で受け取っていた。
駒ケ根署の渋谷保人交通課長は「みなさんの心のこもった手紙で、飯島町の事故発生件数は減少している」と感謝し「横断する時は左右をよく見て横断を」と呼び掛けた。 -
手良地区農業集落排水事業しゅん工
伊那市手良で20日、農業集落排水処理施設「手良浄化センター」がしゅん工した。95年から市内各地で進めてきた伊那市の農業集落排水処理事業は、同施設の完成と共に終了した。
手良地区の農業集落排水事業は98年から着手され、04年度末に終了。今年3月25日から供用を開始し、9月現在、約240世帯が同施設を利用している。
小坂樫男市長は「供用開始から現在までに240世帯が利用している現状から、地域の要望の高さがうかがえうる」と話し、センターの完成を祝福した。
事業費の総額は約33億円。処理対象人数は2760人、計画戸数は689戸。
同事業組合の働きかけもあり、供用開始から半年で、40パーセント弱の普及率に達している手良地区で市は、年度内は50パーセント、3年以内に95パーセント以上の普及率達成を目指し、呼びかけをしていく。
一方下水道工事は、金銭的負担も大きいため「経済的理由で利用できない人は、利息の50パーセントを補助する制度などを利用してほしい」と話していた。 -
南箕輪村議会一般質問
◆アスベスト調査3カ所で無検出
アスベスト対策について複数の議員が質問した。
唐木一直村長は、「露出カ所を中心に調査し疑いがある5カ所の検体を調査。役場や学校関係の3カ所は検出されなかった。残り2カ所は調査中だが、一般住民の出入りがないところ。各区の公民館は使用していない」と説明した。
消防団の防じんマスクなど安全対策は、「災害現場に常に先頭に立つ。マスクは必要と考える。消防団と協議して予算付けしたい」。民間事業所や住宅の調査のための補助金は「現在は考えていない。個々の責任において対処するようお願いしていきたい」とした。
「アスベストの知識を持ってもらうことが大切。徹底した情報公開をし、9月から解体工事の届出が必要になったことも含め、周知していく。現在、村のホームページで周知しているが、村報による周知も併せて実施する」と答えた。
◆地域福祉計画策定へ早急に検討
孕石勝市議員は、地域福祉計画策定について質問した。
村長は、「住民参加の検討が必要。委員会を設置して進める。早急に策定に向け検討する」とし、「福祉ネットワークは立ち上げ準備をしている」と話した。
◆南部小学童クラブ増築を検討
06年度の重点事業と予算について原悟郎議員が訪ねた。
村長は、「公約との整合性を図りながら予算に反映できることから予算付けする。健全財政の範囲内が基本。来年度の財政計画を立ててやる」とし、南部小学校の学童クラブについては「増築を考えさせていただきたい」と答えた。
◆地産・地消をJAと営農センターで検討中
高見利夫議員は地産・地消の推進について質問した。
村長は、「給食は安定供給が課題。多品種にわたるため、個人では難しい」としたうえで、「JA上伊那と営農センターで、学校利用に対応できるか、生産体制の確立も含め検討中」と話した。
◆大芝高原内施設の窓口一元化を検討
大芝高原の利活用について高見利夫議員が質問した。
村長は、大芝公園の施設窓口について、「利用者の利便性のため、来年4月から指定管理者制度で大芝高原の全施設の一元化が図れればと考えている。検討していく」とした。
◆指定管理者制度の選定審議会委員は民間で
指定管理者制度の条例のなかで設置するとしている選定審議会の委員について小坂泰夫議員が訪ねた。
村長は、「税理士、商工会関係者、区長、一般などにお願いする。議会議決後、早々に委員の選定をする。民間の皆さんにお願いし、庁内の委員は入れない考え」とした。
◆361号の歩道設置を強く要望
久保村義輝議員は国道361号の安全対策について質問した。
村長は、「安全管理のため歩道設置は欠かせないと思っている。県、国土交通省に強く要望しているが、『未定』とされている」とし、中央道にかかる2カ所の橋については、「耐震診断をし、強度は問題ない。拡幅、歩道設置などねばり強く要望していきたい」と答えた。
◆防災対策は早く正確な情報伝達を検討
防災訓練で明らかになった問題など防災対策について三沢澄子議員が質問した。
村長は、「情報伝達を確認して実施、伝達できなかった。情報を早く正確に伝達できるかを村と地区とともに検討していきたい」とし、北殿区の水防訓練で出た要望については、「村でできることは早急に取り組み、国で行うことも精査して関係各者と協議しつつ、技術的な見地を求めながら対応したい」とした。
◆交番設置実現に向け努力したい
安心・安全の村づくりのための警察体制強化で駐在所を交番にすることについて大熊恵二議員が尋ねた。
村長は、「村の現状を見ると都市化が進み犯罪件数が増加。村の行政規模では(交番の)設置は妥当だと思うが、警察関係との懇談を交え、実現に向けての努力をしていきたい。村民と一緒に考える機会があればしていきたい」と答えた。 -
バイパス期成同盟会宮田村も加入へ
沿線市町村などでつくる国道153号伊那バイパス促進期成同盟会(会長・小坂樫男伊那市長)が宮田村に加入を要請していた問題で21日、宮田村議会産業建設委員会は「入会して協力すべき」と集約。一方「村内だけをみれば、別ルートでバイパスを設けなくても、現国道の拡幅などで十分対応できる」といった意見もあり、主体性を持って参画するよう清水村長に求めた。
ルートの見通しが立っていない宮田村は、沿線自治体で唯一、同盟会への加入を見送ってきた。
この日の委員会では「道路はつながってこそ意味を持つ。宮田だけが抜けているわけにはいかない」と、大筋では加入で意見が一致。
しかし、「狭い宮田に国道、農道、バイパスと3本の道路が通ったら、土地活用に影響が出る」などの指摘もあり、村内ルートは現国道の拡幅改良を主張すべきとの意見も複数挙がった。
また、「計画にある28メートルの道路が本当に必要か」など実現性を問う声もあった。
清水村長は同委員会の意見を受けて、28日の議会最終日に正式に加入を表明する見込み。 -
行政提案制度など導入し、宮田村が職員意識と行政改革推進へ
宮田村議会9月定例会は20日、清水靖夫村長が7月の就任後初の一般質問に立った。村職員の意識と行財政改革を推進するため、庁内からアイデアを自由に募る「行政提案制度」の導入を発表。節減対策として環境省が進める「エコアクション21」の認証、登録も目指すとした。同じく公約に掲げた産業振興策では、特産品開発と観光の両面を検討するプロジェクトを早期に発足する考えを示した。
行政提案制度は、職員自らが役場の業務や施策、むらづくりなどに関して提言。効果を認めた場合は「奨励金」を提案者におくる考えも示し、村長は「職員のやる気を喚起させたい」と説明する。
国際基準のISO14001をベースに、環境への取り組みを効率的に運用、評価しようと誕生した「エコアクション21」について村長は、「財政の経費節減の発想につながる」との考えを示し、早期の導入を示唆した。
村長はさらに庁内改革の具体策として、行財政評価制度の来年度からの本格導入、職員の地区担当制の機能強化を打ち出した。
評価制度は外部評価や人事についても検討する考えを示した。 -
地価調査の結果を公表
県は21日付で、05年地価調査の概要を公表した。県内102市町村の509地点で調査した結果、対前年平均変動率は全用途でマイナス4・9%と、9年連続の下落となった。上伊那10市町村の住宅地、商業地も下落している。
住宅地は、軽井沢町が上昇、1地点で横ばいだったが、それ以外は下落。
商業地調査は、すべての地点で下落。郊外型量販店の進出などで、既成の商業地は下落幅の拡大がみられるものの、継続調査地点の市町村約6割が下落幅が縮小または同率となっている。
伊那市で変動率が大きかったのは山寺八幡町(商業地)がマイナス8・6%、標準価格7万7200円、駒ケ根市(準工業地)が福岡の国道153号線西側のマイナス6・2%で3万7800円。
市町村別の平均変動率(下落)は、住宅地が伊那市3・6%、駒ケ根市3・3%、高遠町1・6%、辰野町6・1%、箕輪町3・9%、飯島町2・2%、南箕輪村2・3%、中川村0・2%、長谷村0・5%、宮田村2・9%。
商業地が伊那市8・6%、駒ケ根市5・9%、高遠町5%、辰野町6・3%、箕輪町6・2%、飯島町3・1%、南箕輪村6%、宮田村5・1%だった。中川村、長谷村は基準地が設置されていない。 -
アスベスト3公共施設で使用の可能性
高遠町は、町議会9月定例会一般質問で、町内におけるアスベストの実態に対する前林賢一議員の質問に、公共施設3カ所で「アスベストが使用されている可能性がある」と報告した。
町が8月に、図面を用いて現地調査した47施設のうち、高遠小学校(82年)町立歴史博物館(82年)町消防署(78年)で確認。小学校は管理棟1階の物置2部屋で、天井と壁に露出しているが、「鍵もかかってて普段人の出入りはない」。歴史博物館は2階、消防署は車庫のいずれも天井裏で、天井板で囲い込みのため、飛散の恐れはない。
また、町給食センターの調理器具にも使用されていたことを確認したことを明らかにした。金属製の釜の断熱材として使われた揚げ物用の器具で、「密閉されているため、食べ物への混入の恐れはないが、身体の安全性を考慮し、念のために器具を交換する」とした。
町は施設3カ所で空気中の濃度測定や成分調査などをする予定。調査費用56万7千円を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の定例会に提出する。 -
箕輪町議会9月定例会閉会
箕輪町議会9月定例会は20日、04年度町一般会計など決算7件を認定、05年度一般会計など補正予算案7件、中学生海外研修やまと基金条例制定など条例案6件を可決、箕輪町区域の伊那市道路線認定を承諾し閉会した。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各4億5806万8千円を追加。協働による廃食用油リサイクル推進事業と町自衛隊協力会10周年記念事業補助金に反対討論があり、賛成多数で可決した。
社会福祉常任委員長は、廃食用油リサイクル推進事業について、「行革や協働の観点から反対」「廃食用油を回収、共同作業の家の仕事とし、環境問題に取り組む素晴らしい仕事。今後十分に互いに話し合って進めるべき」などの委員の意見、NPOとの話し合いが少なかったことについて町長から「申し訳なく、反省している」との説明があったことなどを報告した。
討論は反対1人、賛成2人、消極的賛成1人だった。
町自衛隊協力会10周年記念事業の補助金は、「これから日本を左右する国の軍事的問題があるので10万円を出す必要はない」とする反対討論があった。
「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書の採択に関する請願」は不採択。「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書、「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は閉会中の継続審査とした。
憲法9条に関連する請願の継続審査については、「理由説明を」とする議員動議により、総務文教常任委員長が中間報告をした。
委員会内の意見は▽郵政民営化に意見書を出しながら承知の通り。意見書の重みがほしい。平和憲法の根幹のため今後9条はさらに大事。時間をかけて審査したい▽9条がありながら実際は海外派兵している。もっと条文を分かりやすくするため時間がほしい▽9条を拡大解釈し法整備が必要。継続して見極めたい▽9条を守りたい-の4点。 -
セネガルのアマドゥさん「住民参加の取り組み」研修で来駒
アフリカ・セルガル共和国から、JICAカウンターパート研修で来日しているアマドゥ・サルさん(40)は21日、駒ケ根市に訪れ、中原市長を表敬訪問した。
農業・牧畜・水利省タンバクンダ維持管理センター所長のアマドゥさんは5日来日、東京や静岡県の三島で研修を受けた後、16日来駒、駒ケ根青年海外協力隊訓練所を視察、ふるさとの丘を視察し、「住民参加型行政事業手法の実践例」を学ぶ。
中原市長は、協力隊訓練所から巣だった隊員がセネガルで活躍していることや、太鼓のドゥドゥニジャールさんが指導したアフリカ太鼓が駒ケ根の地に根付いていることなどを挙げ「セネガルの平和と繁栄、日本との友好関係が深まるように」と親しみを込めて歓迎あいさつ。
アマドゥさんは「地域ならではの農業、住民がアイデアを持ち寄り、創意工夫している姿に感動した。いかに住民参加を促し、飲料水を管理していくか学び、地域の底上げにつなげたい」と期待を込めた。
タンバクンダ地区には70の深井戸があり、それぞれ管理委員会が運営しているが、日本の援助が入っている12委員会は独立採算できているが、他は飲料水の重要性の認識が低く、課題が多い。アマドゥさんは「課題解決とフォローアップに向け、行政のプログラムに、いかに住民を巻きこんでいくかを研修したい」と意欲を見せていた。