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振り込め詐欺防止担当者連絡会議
振り込め詐欺被害を未然に防ごうと、金融機関の担当者を集めた連絡会議が17日、伊那警察署で開かれた。
会議には伊那署管内にある金融機関の担当者、約60人が集まり、振り込め詐欺の現状とその対策について、生活安全課の玉井元幸課長が説明した。玉井課長は、「本人が振り込め詐欺でないと信じ込んでいることも多い。一歩踏み込んで確認をしてほしい」と呼びかけた。
去年、伊那署管内では、振り込め詐欺による被害の報告はなかった。
一方、県全体では、被害件数が119件、被害額の合計は1億2千万円近くに及んでいる。 -
信大農学部で国際シンポジウム
信州大学国際シンポジウム2010が20日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
国際シンポジウムは、信大を卒業した留学生の意見などを参考に、留学生の過ごしやすい環境づくりを学ぼうと開かれた。
会場には学生や地域住民など約100人が集まった。
20日は「農学部における国際交流の現状と課題」をテーマに、卒業した留学生と日本人学生をパネリストに迎えパネルディスカッションが行われた。
「留学中に感じたことは?」という質問に対し、タイ出身のオラピンさんは「初めて日本に来た時はまったく言葉が通じず大変だった。日本語クラスの存在がありがたかった」と話していた。
言葉の問題についてフィンランド出身のヨニさんは「日本に学びにきた留学生として、その国の言葉を学ぶことはその国の文化を知る上で大切なことだと思う」と述べた。
また中国出身の鄭(てい)さんは「久振りに大学に来て、留学生と地域との交流が減ったように感じる」と話した。
これを受け、日本人学生の村上貴昭さんは「地域交流サークルの人たちが、留学生と地域との間に入って交流を補助できたらいいと思う」と話していた。
コーディネーターの南峰夫教授は「留学生の人たちの率直な意見が聞けて良かった」と話し、受け入れる側の協力の重要性を強調していた。 -
箕輪町「セーフコミュニティー」取得へキックオフ
行政や民間が連携して安心安全なまちづくりを進める取り組み、「セーフコミュニティー」の世界認証取得を目指す箕輪町は、20日、推進協議会を立ち上げ、具体的な活動をスタートさせた。
20日は、町内の各種団体の代表や関係者などおよそ80人が集まり、箕輪町セーフコミュニティー推進協議会を発足させ、会長には、平澤豊満町長を選出した。
箕輪町が認証取得を目指す「セーフコミュニティー」は、世界保健機関、WHOが認証しているもので、事故や自殺などは予防できるという考えのもと、安心安全なまちづくりを進める。
協議会では、箕輪町内で発生した事故などの過去のデータに基づき、安心安全なまちづくりのためには、何に取り組む必要があるかなどを2年間かけて分析する。
今後の取り組みとしては、現在町として力を入れている子どもの運動遊びを活かした「子どもの事故予防」や、「高齢者の交通事故予防」、全国的に問題となっている「自殺の防止」に力を入れたいとしている。 -
伊那朗読の会発表会
伊那市の朗読愛好者でつくる「伊那朗読の会」の発表会が20日、伊那市のいなっせで開かれた。
20日は、伊那朗読の会のメンバー15人が、それぞれ好きな詩やエッセーなどを朗読した。
そのうち、『どうぶつニュースの時間』という作品の朗読を行ったグループは、6人がさまざまな動物になり、動物の世界のニュースを伝え、会場を楽しませていた。
訪れた人たちは、メンバーのさまざまな朗読に聞き入っていた。 -
「雨水」 春の歌声響く
19日は、雨水。雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころとされている。
いなっせでは、恒例の童謡・唱歌教室が開かれ、春らしい歌声が響いていた。
参加者たちは、オルガンの伴奏に合わせて早春にちなんだ歌を歌っていた。 -
【カメラリポート】緑のさなぎから出てきたものは・・
建石さんは、1月に安曇野市に出かけた際、緑色のさなぎを見つけた。
これまで本などで緑色のさなぎを見たことはあったが実際に見つけたのは初めてだったという。
建石さんは、どんなチョウが出てくるか観察しようと自宅に持ち帰りプラスチックケースに入れ羽化を待っていた。 -
銭湯で健康づくり
地域にある銭湯を活用して生活習慣病の予防や健康増進を図っていこうと、19日伊那市荒井の菊の湯でモデル事業が実施された。
19日は、日ごろから銭湯を利用している人たち約20人が参加した。
伊那市荒井の銭湯、菊の湯は、この日健康情報発信の場へと早代わり。
参加者たちは、保健師による血圧測定や保健指導を受けたり、健康運動指導師による有酸素運動を行っていた。
銭湯で健康づくりをしようというこの取組みは、県内で公衆浴場を営む業者の組合と財団法人長野県生活衛生営業指導センターが国と県の補助を受け、毎年県内2カ所でモデル事業として展開している。
一時は300以上あった銭湯は、現在では37軒に、上伊那地域では、菊の湯も含めて3軒しかない。
年々減少傾向にある銭湯を健康に関する情報発信の場として活用することで、新たなニーズを掘り起こそうという狙いもある。
財団法人長野県生活衛生営業指導センターでは、利用者には健康増進を図ってもらい、庶民の生活に密着している銭湯には、新たな活用法でファンを増やしてもらいたいと話している。 -
アマランサス写真コンテスト
伊那地域で特産品化を目指している雑穀、「アマランサス」を題材にした写真コンテストの審査会が17日夜、伊那市の伊那商工会館で開かれた。
大きな葉っぱの間にしゃがんだ子どもたち、アマランサス入りのご飯をしゃもじですくい上げる女の子など、アマランサスのある暮らしを写した作品が寄せられた。
コンテストは、アマランサスの加工・栽培などを行っている伊那地域アマランサス研究会が企画したもので、この日はメンバー10人が審査にあたった。
今回は、アマランサスが徐々に浸透し始めている中、暮らしの中に、どう取り入れられているか知ろうと作品を募集し、14人から38点が寄せられた。
審査の結果、伊那市富県の小林兼久さんの作品が、最優秀賞に選ばれた。
作品には、色とりどりに咲いたアマランサスと、夏の南アルプスが映し出されている。
ほかにも、優秀賞や特選5点が選ばれた。
作品は、来月6日に開かれるアマランサス研究会のシンポジウムで展示する予定。 -
伊那市土地開発公社入札問題など住民訴訟和解
伊那市土地開発公社の入札問題などをめぐり、伊那市民126人が小坂樫男市長に対して起こしていた住民訴訟で、両者が19日、和解に合意した。
伊那市民126人でつくる原告団は、伊那市土地開発公社の入札問題と、住所表示変更事業をめぐる2件の訴訟を起こしていて、今回、この2件がまとめて和解となった。
土地開発公社の入札問題について原告は、公社が測量などにおいて、見積入札を行うことは違法として、2008年1月22日に住民訴訟を起こした。
長野地方裁判所が示した和解条項では、見積入札は地方自治法の趣旨に照らして不適切であったとして、被告が今後、伊那市土地開発公社が地方自治法所定の契約方法を採用し、業務運営が健全に行われるよう監督することを誓約すること、また、談合に結びつきやすい方法であったとして、市民の信頼回復のため契約手続きの透明性確保に努めることを表明することとしている。
また住所表示変更事業については、伊那市が、伊那市測量事業協同組合の設立を指導し、その組合と随意契約を結んだことを違法として、原告が2008年11月14日に訴訟を起こした。
和解条項では、競争入札を原則とする地方自治法に照らして不適切であったとして、被告が、今後は各種契約の締結を厳正かつ適正に行うことを誓約するとしている。
原告団は19日、長野市内で会見を開き、長野地方裁判所で同日行われた口頭弁論で和解に合意したと報告した。
若林敏明原告団代表は、「公社及び市の発注業務で、地方自治法の趣旨から不適切であったという事実認識において、市民と市長が初めて共通認識に立ったことは極めて重要。今回は幕引きでなく、改革の開幕。市民の持つ監査力が問われる新たな宿題をいただいた」と話した。
一方、被告の伊那市長側は、和解成立を受け市役所で記者会見を開いた。
小坂市長は、「透明性を図るという意味から土地開発公社も地方自治法の手続きをふんだ入札を行なっていく必要がある。透明性の確保、市民に開かれた行政という意味から、住居表示変更のような業務は今後ないと思うが一般競争入札を行っていく」と述べた。
今回の和解により、原告は訴えを取り下げ、訴訟費用は各自が負担することになる。 -
白鳥副市長退任式
4月の市長選挙に立候補するため21日付けで退任する伊那市の白鳥孝副市長の退任式が今日市役所で行われた。
退任式で小坂樫男市長は、「持ち前の若さを発揮し、人脈を活かして、改革をしていただいた。心から感謝したい」と、収入役時代から6年にわたり市の幹部を務めた労をねぎらった。
また職員の代表から花束が送られた。
白鳥副市長は「またこの場所にもどってきて皆さんと一緒に仕事をしたい」と最後の挨拶をした。
白鳥孝副市長は、特命の副市長として、行政改革や産業立地などを主に担当した。
白鳥さんは、21日に正式に市長選挙への立候補を表明する。
白鳥副市長の退任により、今後は、酒井茂副市長の1人体制となる。
白鳥さんは職員の拍手で送られ、市役所を後にした。 -
碓井伍一さん絵を母校に寄贈
伊那市の造形画家碓井伍一さんが17日、母校の伊那中学校を訪れ、自作の絵画を寄贈した。
碓井さんは、昭和26年度の卒業生で、美術教諭として伊那中で教壇に立ったこともある。
退職後、本格的に絵を描き始め、2003年から昨年まで、フランスの歴史ある公募展ル・サロン展で7年連続で入選している。
今回寄贈された絵は、碓井さんの心の中を表現したという「律動」。心臓の鼓動のように繰り返されるリズムを円で表し、その円が新しい形をつくり出している。
この絵は、全校生徒が見られるようにと、体育館につながる廊下に展示されるという。 -
南箕輪村農業講演会
改正された農地法について学び、今後の地域農業を考えようという講演会が15日、南箕輪村のフォレスト大芝で開かれた。
これは南箕輪村農業委員会などが開いたもので、村内の農家ら約40人が集まった。
講演会では、信州大学農学部の加藤光一教授が、昨年12月に改正された農地法について説明した。
加藤教授は、これまでの農地法では農地の貸し借りを規制していたのに対し、改正された農地法は企業や近くに住んでいない人にも農地を貸すことができるようになったことを説明した。
また、さまざまな人が農業に参入してくる中、「今後地域としては、いろんな立場の人の声を聞きながら、地域に合った農業のあり方を模索していく必要がある」と話した。 -
伊那まつりテーマ決まる
今年の伊那まつりのテーマとキャッチフレーズが決まった。テーマは「絆」、キャッチフレーズは「集え!踊れ♪Yes we can!!」となっている。
16日夜、第3回伊那まつり企画会議が開かれ、決まった。
会議ではほかに、第40回記念の伊那まつりに向け開かれている祭り改革プロジェクトチームについて、「どのように話し合いが進んでいるのか公開してほしい」といった意見が出されていた。
今年の第38回伊那まつりは、8月7、8日を予定している。
テーマや日程は、4月に開かれる伊那まつり実行委員会で正式に決定される。 -
カメラリポート~信州大学国際シンポジウム2010
中国、インドネシア、バングラデュシュ・・・
様々な国からきた信大農学部の留学生と地元の子供達との交流会が開かれた。
彼らは大学院で、森林政策や機能性食品など国際的なレベルの高い研究をしている。
母国に帰れば政府機関で働きながら国の発展のために欠かせない研究に携わるような優秀な人材だという。
そんな彼らのために信大農学部では、留学生が地域の人と交流ができる環境作りにも力を入れている。 -
自宅の守り本尊「大日如来像」公開
箕輪町下古田の小林曽さん宅では、小林家の守り本尊である「大日如来像」を公開している。
小林家に代々伝わる、大日如来像は江戸時代中期のものとみられ、晴賢という仏師が17歳の時に彫ったものだという。
この如来像は、普段は、近くの祠にまつっているが、今回初めて、自宅で公開する事にした。
また如来像の公開にあわせて、「うちの小さな博物館」と題し、小林家の家宝なども展示している。
小林さんの先祖の家系図や、武士の扶持を記した書状、江戸時代の煙草入れやキセル、明治時代の上伊那の地図など珍しいものが並んでいる。
また、隣の部屋では、小林さんが趣味としている俳句を詠んだものや、掛け軸なども展示している。
小林さんは、「普段お目にかかることがないものがたくさんあると思う。わが家の小さな博物館を見てもらいたい」と話している。
これらは1ヶ月ほど展示するということで、興味があればだれでも見学できるという。
問い合わせは電話79竏・284(小林さん) -
上伊那農業高校生徒 学習成果発表
南箕輪村の上伊那農業高校、園芸科学科の3年生が18日、3年間の学習の成果を発表した。
この日は、園芸科学科の生徒40人が、今年1年、それぞれのグループで取り組んできた課題研究のまとめを発表した。
研究発表会は、3年間の学習の成果を披露するとともに、外部の審査員から評価してもらい、専門的立場からの見方を学ぼうと開かれた。
審査員には、独立行政法人、農業・食品産業技術総合研究機構で、花の品質などを研究している市村一雄さんを迎えた。
観賞植物コースで、丈が伸びないヒマワリを鉢ものにして販売できないか研究してきたグループは、実際に自分たちでヒマワリを栽培し、販売した成果を示し、「ヒマワリの鉢植えは珍しく、販売品目としての可能性はある」と発表した。
審査員の市村さんは、「新しい分野に積極的に取り組む姿勢が良い。また、市場価値があるかどうかまで踏み込んでいる点も評価できる」と講評した。 -
東京で企業立地セミナー
上伊那の8市町村や県、商工団体などで作る「上伊那地域産業活性化協議会」は、首都圏の企業を上伊那に誘致しようと、18日、東京都千代田区で企業立地セミナーを開いた。
セミナーを開いた上伊那地域産業活性化協議会は、平成19年10月に設置されたもので、地域産業の活性化を図ろうと取り組みを行っている。
このセミナーは、環境・人材など地域資源が豊富で、立地条件がよいことなど上伊那の魅力をPRするために、今回初めて開かれたもので、首都圏の企業や金融機関など約50人が参加した。
セミナーでは、カメラの製造からトマト栽培に事業転換した、中川村に工場を持つGOKOカメラ株式会社が上伊那での事業について講演したほか、上伊那地域の紹介、情報交換などが行われた。
セミナーでの感触について、伊那市の職員は「上伊那のよさ、上伊那で事業展開する魅力を伝えられたと思う」と話していた。
協議会では、こうした活動を通して、企業を上伊那に誘致し、産業の振興・雇用の創出につなげたいとしている。 -
バンクーバー五輪スピードスケート 新谷選手を地元宮田村で応援
バンクーバーオリンピックスピードスケートに出場している新谷志保美選手の地元、宮田村の応援団が17日、宮田村民会館で新谷選手に声援を送った。
会場には約200人が集まり、大型のテレビスクリーンを見ながら大きな声援を送った。
新谷選手のレースが始まると、会場からは一際大きな歓声が上がっていた。
新谷選手は14位に終わったが、会場に集まった応援団は新谷選手の健闘をたたえていた。 -
ペレット製造体験
箕輪町で14日、ペレットストーブの燃料となるペレットの製造体験などのイベントが開かれた。
森林保護などの活動に取り組んでいるNPO法人森のライフスタイル研究所が、ペレットがどのようにして作られているのかを知ってもらおうと開いた。
イベントではペレット製造機を使い、おがくずから長さ2センチ、直径7ミリほどのペレットが作られていた。
ペレットは廃材などを利用して作ることができ、地球温暖化の抑制や資源の有効活用につながる燃料として期待されている。
イベントに訪れた人たちは、機械をのぞきこんだり、ペレットに触れてみるなど興味を示していた。
森のライフスタイル研究所の竹垣英信代表は、「ペレットは間伐で出た木材などを使ってできています。これを燃料にすることで、二酸化炭素の排出を抑えるとともに、森林整備にもつながります」と話していた。
研究所では、ペレットの消費拡大を図るため、ペレットを燃料とするペレットストーブの普及にも力を入れていくという。 -
白鳥孝副市長 21日出馬表明へ
任期満了に伴い4月に行われる伊那市長選挙に、白鳥孝副市長が立候補する意思を固め、21日に正式に出馬を表明することがわかった。
立候補の表明は、21日日曜日の午前中に、白鳥さんの地元西箕輪の中条公民館で行なわれる予定。
白鳥さんは現在54歳。伊那北高校を卒業後、立教大学に進み、昭和54年に信英蓄電器箔株式会社に入社。平成16年に伊那市収入役に就任。平成19年から副市長を務めている。
現職の小坂樫男市長は、昨年12月の定例市議会で今期限りでの引退を表明。次期市長は、2人の副市長のどちらかにとの意思を明らかにしていた。
今年に入り、酒井副市長が不出馬を表明したことで、一気に流れは白鳥副市長に傾いていた。
白鳥副市長は、21日付で副市長を退職する辞表をすでに小坂市長に提出している。
白鳥さんの地元では、出馬表明後の21日午後2時から中条支部後援会の設立総会が、翌週の28日日曜日には、西箕輪地区の後援会組織も設立される予定で、4月の市長選挙に向けて動きは一気に活発化しそうだ。 -
伊那市平成22年度予算案発表
伊那市は17日、総額280億900万円とする平成22年度一般会計当初予算案を発表した。
平成22年度当初予算案の一般会計総額は280億900万円で、本年度より12億7500万円、率にして4.4%の減額となっている。
要因は市民税の減収で、個人では約5億4千万円、率にして15.7%減の29億5千万円。また法人では約2億3千万円、率にして33.3%減の4億6千万円となっている。
主な新規事業として中学校修了前の子どもに対し1人月額1万3千円を支給する子ども手当に12億6千万円、西箕輪地区の新しい保育園の建設に3億8千万円、講演会の開催や展示など4月に開館を予定している創造館の運営に4千万円、これまでの水道料に加え市税、保育料、住宅使用料のコンビニエンスストアーでの収納実施に170万円などが盛り込まれている。
このほか中小企業の融資や雇用対策など緊急経済対策事業に39億7千万円を計上している。
この予算案は24日開会の伊那市議会3月定例会に提出される。 -
伊那里診療所廃止へ
これまで休止となっていた伊那市長谷市野瀬の伊那里診療所が、廃止される見通しとなった。
伊那里診療所は平成19年11月から、ここで勤務していた医師の体調不良により、休止状態となっていた。
伊那市ではこの医師の回復が見込めないため、来年度から伊那里診療所を廃止するとして、伊那市議会3月定例会で廃止のための条例改正案を提出することにしている。
休止前までは1日平均10人ほどの患者がいたが、現在は同じ長谷地区にある美和診療所で対応しているという。
伊那市では、廃止が決まれば建物の後利用についても検討していくという。 -
長藤駐在所 高遠町交番に統合へ
伊那警察署は、伊那市高遠町の長藤警察官駐在所を来年3月末をもって廃止し、高遠町警部交番へ統合する方針を示した。16日開かれた高遠町地域協議会で示された。
長藤駐在所は現在、一人の警察官が駐在しているが、廃止後は高遠町警部交番へ配置されることになる。
廃止の理由として、国道152号バイパスを使えば10分程度で高遠町交番まで行けること、駐在所は夜間や土日は警察官がいないが、交番では24時間体制がとられていることなどを挙げている。
長野県警察本部は、組織や人員の効果的な配置、業務の合理化について検討した結果、交番や駐在所の見直しを求めていて、長藤駐在所の統廃合もこれを受けて実施される。
伊那署では今後、立地条件や事件・事故の発生件数など総合的にみて、管内すべての交番や駐在所のあり方について検討していくという。
なお伊那署では、老朽化が進んでいる高遠町の藤沢駐在所について、来年度中に移転新築する方針も示している。 -
高校入試前期選抜合格発表
公立高校前期選抜試験の合格発表が17日、県内の高校で一斉に行われた。
このうち伊那北高校では、午後1時に校舎前に掲示板が設置されると、生徒や保護者が番号を確認していた。
生徒は、自分の受験番号を見つけると、嬉しそうに携帯電話のカメラで写真を撮っていた。
前期選抜試験は、今月9日に実施された。
伊那北高校では、普通科で36人の募集に対し72人が受験し倍率は2倍、理数科は36人の募集に対し52人が受験し倍率は1.4倍だった。
上伊那全体では、929人が受験し582人が合格している。 -
市保育料19市中2番目の安さ
伊那市の平成20年度の保育料は県下19市の中で2番目に安かったことが分かった。
16日夜伊那市役所で開かれた、伊那市保育園運営協議会で報告された。
それによると、伊那市の1カ月の保育料の平均は1万8942円で19市の中で2番目に安く、最も安かったのは大町市で1万7439円、最も高かったのは安曇野市で2万4540円となっている。
また本年度、不況の影響で所得が前年度の50%以下となった家庭に減免措置がとられ、6人が対象となり減額の合計は68万4千円となっている。
本年度の保育料の滞納額の合計は1月31日現在で211万円、 繰り越しを合わせると1143万円となっている。
伊那市では、毎月新たに約120万円の滞納が発生していることから、滞納額の抑制が最重要課題だとしている。 -
高遠リサイクルフリーマーケット
使わなくなった衣服や日用品などが並ぶ、高遠リサイクルフリーマーケットが11日、伊那市高遠町福祉センターやますそで開かれた。
11日は県内外から訪れた出品者のおよそ30ブースが並んだ。
このフリーマーケットは、地域の活性化を目的に毎年開かれているイベントで、今年で15回目になります。
各ブースには古着や家財道具が並んだ他、手作りの工芸品なども販売され、訪れた人たちは商品を手にとりながら希望の品を探していた。
主催者の丸山宏一さんは「フリーマーケットを通じて、たくさんの人が高遠に訪れてくれたらうれしい」と話していた。 -
広木克行講演会 不登校や引きこもりについて考える
不登校に悩む人たちのカウンセラーなどをつとめる広木克行さんによる講演会が14日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は不登校や引きこもりについて考えようと、上伊那子どもサポートセンターが開いたもので、会場には約100人が集まった。
講師の広木克行さんは、「子どもたちの生きづらさに寄り添う」という演題で話をした。
広木さんは不登校の子どもが増えている原因について、学校の成績という同じ物差しで全ての子どもを競わせている社会や教育の仕組みを挙げた。
また子どもに、勉強だけしていればよいという家庭が多く、できない子どもは家にも学校にも居場所がなくなり、ひきこもりや不登校につながると指摘した。
広木さんは、「親が不登校を正しく理解し、家庭に居場所をつくる。また心のエネルギーを取り戻せるまで休ませることで、子どもの育ち直しは可能だ」と話していた。 -
古いひな人形を園児が見学
箕輪町にある江戸時代の豪農屋敷「箕澤屋(みさわや)」に、約180年前のひな人形などが展示されている。
屋敷の中には、江戸時代の後期や明治時代に作られた珍しいひな人形など、約70体が並んでいる。
16日は、近くの沢保育園の園児たちが訪れ、人形を見学しました。
箕澤屋は、江戸時代、この地域に多くの土地を持っていた大地主の屋敷で約150年前に建てられた。
屋敷の中に古いひな人形が眠っていたことから、この時期に展示し、一般にも公開している。
最も古いとされる「享保(きょうほ)びな」は、180年ほど前に作られたと見られ、お内裏様が着物の外に足を出しているのが特徴。
ほかにも、120年前に作られた「古今びな」や、明治初年に作られたものなどさまざまな人形が並んでいる。
人形は3月中旬まで展示していて、一般にも公開している。 -
信大農学部でジャムとはちみつの販売
南箕輪村の信州大学農学部で16日から、学生達が実習で作ったジャムとはちみつの販売が始まった。
ジャムは、イチゴ・ブルーベリー、マルメロなど9種類で、今年は新たに、ブドウの一種キャンベルアーリーとポートランドが加わった。
ジャムは、農学部で収穫された果実を食料生産科学科の2年生が実習の一環で加工した。
朝8時30分の販売開始とともに多くの人が訪れ、試食をしながら選んでいた。
ジャムは1瓶200グラム入りで価格は320円から500円となっていて、リンゴとナイアガラ以外は数に限りがあり、購入は1人2個までとなっている。
収穫量の少なかったプルーン・マルメロのジャムとはちみつは1人1瓶となっている。
関係者は「地域の多くの人達にジャムを味わってもらいたい」と来場を呼び掛けている。
ジャムは、学内の生産品販売所で販売している。 -
確定申告始まる
平成21年分の確定申告の受け付けが16日から、全国一斉に始まった。
このうち、上伊那地域の申告会場となっている伊那市のいなっせにも、手続きをするため、大勢の人たちが訪れている。
初日の16日は自営業者などが窓口を訪れ、係員に教わりながらパソコンなどで所得税の申告をしていた。
所得税の確定申告は、自営業者や、給与が2千万円以上ある人が対象となる。
また、家を建てるためにローンの借り入れをしたり、10万円以上の医療費を支払った人は、税金の払い戻しを受け取ることができる。
所得税の確定申告は3月15日まで。