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上伊那教育財政懇談会
上伊那の教育関係者が県への要望事項について話し合う、上伊那教育財政懇談会が31日、伊那市で開かれた。
会場には、上伊那8市町村の教育委員会や学校長、PTAなどおよそ80人が集まり、地元の県議会議員と上伊那の教育課題について協議した。
懇談会では中学校教諭から「高校の募集定員が少なく、上伊那から他地域の流出する中学生が多くなっている。定員をふやすとともに生徒の実態とニーズにあった魅力ある高校づくりをお願いしたい」と要望が出された。
平成16年度からの通学区の見直しにともない、ここ数年上伊那からは毎年100人余りの中学生が近隣地域の高校へ通っている。
今回協議された内容は、県議の意見を参考に再検討したのち、9月下旬に県の教育委員会などに要望する予定。 -
手良地区に「人材バンク」設立
地域で活躍する個人や団体を、学校教育や、社会教育に役立てる「人材バンク」の取り組みが、伊那市の公民館単位では初めて、手良地区で始まった。
2日夜は、手良公民館で、「人材バンク」の立ち上げ会が開かれた。
地域に住む優れた知識や技能を持つ団体や個人を学校教育などに活用していくこの制度の立ち上げを、手良公民館では、3年ほど前から検討してきた。
公民館が地区に呼びかけたところ、食育・料理・農業・芸術・趣味など29の分野から13団体32個人が登録した。
人材バンクは、学校の授業や総合学習で、また公民館のクラブ活動などで、学校や住民から講師の派遣依頼があった際、公民館が仲介し人材を派遣するもの。
登録された人材は、基本的にはボランティアで、学校教育などを支援する。
手良公民館では、地区の保育園や、小学校、高齢者学級などでの人材バンクの利用を見込んでいて、この制度により、地域の教育力を高めていきたいとしている。 -
早生種の梨「幸水」出荷ピーク
箕輪町中原のJA箕輪果実選果場では、早生種の梨「幸水」の出荷がピークを迎えている。
梨の出荷は、8月下旬から始まった。
選果場では、辰野・箕輪・南箕輪・伊那の農家から運び込まれた梨の選果作業が行われいる。
作業は、平日は毎日行われていて、果樹農家など30人ほどがあたっている。
一つ一つの梨を見て、大きさなどから、4つの等級に分けていた。
今年は、春先の霜の影響や、夏場の長雨の影響で、やや小振り、収量も少なめで、去年より2割ほど少ない13.5トンほどの出荷を見込んでいる。
選果された梨は、機械を使って集められ、ダンボールに箱詰めされていた。
梨は、中京方面や、県内を中心に出荷される。
幸水の出荷は、今月10日頃までの予定で、順次、三世紀、二十世紀などの品種の出荷が始まる。
梨の出荷は、南水を最終に、来年1月頃まで続くという。 -
リニア上伊那期成同盟会総会
リニア中央新幹線の早期建設実現を目指す上伊那地区期成同盟会は、3日、Bルートでの建設実現を県内同一歩調で推進していけるよう、国や県などに要望していくことを決議した。
3日は、上伊那8市町村や経済団体など期成同盟会を組織する34団体の代表らが集まり、総会を開いた。
同盟会の会長を務める上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は、「JR東海が工事費などを示しているが、積算根拠もデータの開示もなく、納得できるものではない。全員が一丸となり、Bルートの早期実現に向けて決議を頂きたい」と挨拶した。
総会では、「県がリーダーシップを発揮する中で、関係市町村や団体がBルート建設促進に向け、同一歩調で推進活動を展開できるよう、国や県に対し、積極的な運動を展開する」ことなどを決議した。
決議は、総会で毎年行われていて、今年は新たに、県内「同一歩調で」という文言が付け加えられた。
同盟会では、諏訪地域の期成同盟会と歩調を合わせながら、国や、県、県議会に対し、できるだけ早い時期にBルートでの実現について要望を行いたい考え。
なお、総会では、沿線9都府県でも名称が変更されているとして、これまでの「リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会」から、「リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会」と名称を変更する案が示され、承認されている。 -
箕輪町で高齢者を狙う詐欺事件発生
2日の昼頃、箕輪町で高齢者がお金を騙し取られる詐欺事件が発生した。
伊那警察署では、一人で判断せずに、落ち着いて対応するよう、注意を呼びかけている。
詐欺事件は、2日の昼頃、箕輪町の高齢者宅に、3人組の男が訪れ、「悪徳訪問販売リストに名前が載っているので、削除しましょう」と相談を持ちかけ、お金を騙し取ったもの。
犯人の特徴は、3人とも30代縲・0代の男で、一人は小太りだという。
伊那署では、同様の事件が連続して発生する可能性があるとして、不審な電話などがあった場合は、一人で判断せずに、伊那署まで相談・通報するよう呼びかけている。 -
みはらしイチゴの苗 定植
伊那市西箕輪のみはらしいちご園のハウスでは、来年1月からのいちご狩りに向け、苗植え作業が行われている。
2日は、朝から、羽広いちご生産組合のメンバー総出で、苗植え作業を行っていた。
いちご狩りで食べ比べができるようにと、ハウスごと、大粒で味の濃い紅ほっぺ、甘みが強い章姫、酸味がある女峰の3種類が植えられた。
みはらしいちご園には、19棟のハウスがあり、15万本の苗を植える。すべての苗を植えるには、30人が一日作業をして10日ほどかかるという。
みはらしいちご園のいちご狩りは来年1月から6月中旬まで楽しめ、その他にも、みはらしファームのとれたて市場で販売されたり、学校給食用に供給されるという。 -
伊那市のソフトボール 2チーム全国へ
今月ソフトボールの全国大会に出場する伊那市の2チームが1日、小坂樫男市長を表敬訪問した。
全国大会に出場するのは、59歳以上の男子の大会に出場する伊那シニアと35歳以上の女子の大会に出場するイナ昴です。
1日は、チーム代表のメンバーが市役所を訪れ小坂市長に全国大会出場の挨拶をした。
2チームは県大会で優勝し、伊那シニアは4年連続、イナ昴は3年ぶりの全国大会出場を決めた。
伊那シニアの河野みつお主将は、「チームワークを発揮し、優勝を目指したい」と抱負を話していた。
また、イナ昴の鳥羽二三子主将は、「全国大会の雰囲気にのまれず、まずは一勝したい」と話していた。
伊那シニアは今月25日から群馬県で、伊那昴は今月19日から静岡県で開かれる全国大会に出場することになっている。 -
上伊那地区賛助会がタオルなど寄付
お年寄りのボランティアグループ等で作る、上伊那地区賛助会は、31日、自宅で集めた、タオルやペットボトルのフタ等を伊那市社会福祉協議会に寄付した。
31日は、上伊那地区賛助会の唐澤 定(さだ)会長らが、タオルやペットボトルの蓋などを、伊那市社会福祉協会の唐澤正利事務局長に手渡した。
賛助会では、無理なく継続して行えるボランティア活動に取り組んでいて、古切手やプルタブ、ペットボトルのフタ集めの他、小学校や公園の清掃等をしている。
社協では、寄付されたこれらの物の一部を福祉団体に贈る他、活動費に充てていくという。 -
第4回伊那市ごみ減量化・資源化推進委員会
伊那市ごみ減量化・資源化推進委員会が3日、市役所で開かれ、生ごみの減量化、資源化を進める具体的な方法について話し合った。
3日は生ごみの減量化、資源化を進めるための具体的な方法を話し合うため、3グループに分かれて意見を出し合った。
そのうち、生ごみ処理機の導入については、「住宅が集中している市街地では、各家庭で個別の生ごみ処理機を持つことに抵抗がある」として、「市街地では一か所に収集するようにして、家が離れている郊外では、個別の生ごみ処理機を設置してもらうなど状況に応じた対応が必要」といった意見が出された。
また、地域とのつながりが薄いアパートやマンションの住民には、情報が伝わりにくいことから、「ごみの日に収集所の近くでチラシを配り、伊那市全体でごみの減量に力を入れていることを知ってもらう」などの意見が出された。
そのほかにも、「生活サイクルが違い、どうしても朝の時間帯にごみを出せない人もいる。そういう人のために、朝でなくてもごみが出せるごみステーションを設置してはどうか」などといった意見が出されていた。
委員会では、出された意見を集約して、次回、生ごみの減量化、資源化施策の最終案を出す予定。 -
上伊那選手権水泳大会
上伊那選手権水泳競技大会が30日、伊那東部中学校で開かれ、選手たちが日頃の練習の成果を発揮した。
今年で19回目を迎える大会には上伊那8市町村からおよそ180人が出場した。
選手の中には全国中学校体育大会やジュニアオリンピックなどに出場した選手もいて、全国レベルの泳ぎを見せていた。
大会は24の大会記録が飛び出す記録ラッシュとなった。 -
市役所緑のカーテン涼しげ
伊那市役所の庁舎南側に、アサガオで作られた緑のカーテンが生えそろい、涼しげな影を作っている。
伊那市では去年から、エコ活動として植物によるグリーンのカーテンを庁舎南側に作っている。
昨年は、キュウリなどを植えたところ窓を覆うほどには成長しなかったということだが、今年はアサガオが涼しげな影を作っている。
市では、職員から好評だとして、来年は市民にも活動の輪を広げたい竏窒ニしている。 -
若年者ものづくり競技大会
伊那技専の倉田裕子さん敢闘賞8月に神奈川県で開かれた職業学校の全国大会「若年者ものづくり競技大会」で、伊那技術専門校の倉田裕子さんが敢闘賞を受賞した。
伊那技術専門校で1日、授賞式が行われ、ソフトウェア設計科2年の倉田裕子さんに表彰状が贈られた。
倉田さんは情報技術部門に出場し、14人の中で全国3位に次ぐ敢闘賞を受賞した。
ものづくり競技大会は、若い世代の技術の向上などを目的に毎年開かれていて、伊那技専は今回初めて出場した。
倉田さんが出場した情報技術部門では、データベースなど、時間内にどれだけ完成度の高い処理ができるかを競った。
倉田さんは受賞を喜び、「伊那技術専門校で学んだことが実際に役立つことがわかってうれしかった」と話していた。 -
ねんりんピック全国太極拳大会
箕輪町のチーム出場6日に北海道の苫小牧市で開かれる「ねんりんピック全国太極拳大会」に箕輪町のチームが出場する。
2日はチームのメンバー7人が役場を訪れ、平沢豊満町長に出場報告した。
ねんりんピックは60歳以上対象の大会で、今回太極拳で出場するのは箕輪町、辰野町在住のメンバー。毎週1回、3時間ほど練習しているという。
競技は4分以内で音楽に合わせて演舞するもので、協調性、構成内容など10点満点で評価される。
箕輪町に住む代表の向山初美さんは「7人の動きを揃えるのが難しいが、入賞を目指して頑張りたい」と話していた。
メンバーは4日に箕輪町を出発し、6日の大会に臨むという。 -
伊那市小中学校耐震化率公表
伊那市は2日、小中学校の耐震診断の結果と耐震化計画を公表した。
それによると震度6強の地震により倒壊の危険性が高いとされる建物は、7校9棟あることがわかった。
現在伊那市の小中学校には合わせて104棟の建物がある。
耐震診断の結果によると、国の耐震指標で震度6強の地震で倒壊の危険性があるとされる値が0.7未満の建物は2日現在の公表で64棟ある。
耐震化率は38.5%で県内19市のうち最も低い数字となっている。
また危険性が高いとされる値0.3未満の建物は、伊那小学校の中校舎と廊下、富県小の体育館、美篶小の管理教室棟、西春近北小の管理教室棟、伊那東小の体育館と玄関、東部中学校の管理教室棟、春富中学校の管理教室、特別教室で7校9棟ある。
伊那市では9月の補正予算に、約5億4千万円を計上し、順次耐震化工事を進めていく計画だ。
耐震化計画は緊急性のある小中学校合わせて13校34棟について平成22年度末までに耐震化工事を完了させ、耐震化率71.2%を目指す。
また東部中学校については、平成24年度までに現地での建て替えを計画している。 -
伊那市議会9月定例会開会
伊那市議会9月定例会が2日開会し、9億円を追加する総額309億円の伊那市一般会計補正予算案など27議案が提出された。
補正予算案のうち、歳出の主なものとして、小中学校の校舎耐震整備事業のほか、伊那北小学校の増築工事に7千万円、下県地域交流センターを新築する地域材利用促進対策事業に6700万円、緊急雇用創出事業に1千4百万円などが盛り込まれている。
開会あいさつで小坂樫男伊那市長は、5月に販売されたプレミアム商品券について、3億3千万円のうち、8月24日現在でおよそ70%が使われ、うち3分の1が大型店、3分の2が中小の商店で利用されたと報告し、一定の経済効果があったと評価した。
伊那市議会9月定例会は9日から3日間一般質問、18日に委員長報告、採決が行われる。 -
飯田線に青い119系が復活
JR東海は、25年ほど前に飯田線で走っていた青い塗装の電車を復活させた。
青地に白いラインの入った車体は、25年ほど前に飯田線を走っていた電車。現在主流となっている白地にオレンジのラインが入った119系の一番最初のモデルだ。
車体の青色は、天竜川と空の青を、白いラインはアルプスの雪と空を流れる白い雲をイメージしていると言われている。
飯田線では、国鉄時代の昭和58年にこの青色の電車が導入されたが、JRに移行する時、徐々に今の電車へと代わってきた。
飯田線内で走っていた期間はそれほど長くないが、電車マニアの間では今でも人気のある電車の一つという。 -
日本の太鼓inみのわ
県内外の太鼓グループが共演する「日本の太鼓inみのわ」が29日、箕輪町文化センターで開かれた。
イベントでは、太鼓グループ6団体、合せて80人が出演し、力強いばちさばきを見せていた。
このうち、長野市松代から参加した女子中高生でつくるグループは、個性的な演奏を見せた。
箕輪町からは、町内の小学2年生から中学3年生の18人でつくる「みのわ太鼓ジュニア」が出演した。
子ども達はこの日に向け、月2回練習をしてきたということで、息のあった演奏を見せていた。 -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会が1日開会し、補正予算案など25議案が提出された。
補正予算案の総額は約1億5900万円で、県の緊急雇用創出事業補助などが含まれている。
そのうち人事案件などの4議案は即決され、残る21議案はそれぞれの委員会に付託された。
9月定例会の会期は14日までで、7、8日に一般質問の予定。 -
「防災の日」
各地で防災訓練「防災の日」の1日、伊那ケーブルテレビでは、緊急地震速報の配信テストを行った。
万が一の事態に正常に作動するかを確認するためで、午前9時に本社設備の試験ボタンを押し、テストが行なわれた。
一般契約者や学校などの公共施設100カ所が対象で、問題なく作動したことが確認された。
また、この緊急地震速報に基づいた訓練が、各地の小学校などで行われた。
伊那市の西春近北小学校では1日、地震速報を使った初めての本格的訓練を行った。
大きな地震がすぐに発生するとの緊急速報が流れると、児童たちは一斉に机の下にもぐり身の安全を確保した。
児童たちは揺れがおさまると、担任の指示に従い、校庭へ避難した。
西春近北小では、速報が流れた場合、すぐに机の下に入ることや倒れそうな棚やロッカーなどから離れ身の安全を確保するなど、具体的な行動を示したマニュアルが設けられている。
井上祐一教頭は、「どの教室の児童も、速報の音やアナウンスから緊急性を認識し、しっかり行動する事ができた」と話していた。 -
大芝お菜洗い場有料化検討
南箕輪村は、冬場に大芝高原に開設しているお菜洗い場について、今シーズンから有料の予約型利用にする方向で検討している。
1日開いた南箕輪村議会全員協議会で、村から計画案が示された。
それによると、利用枠を1日9回に分け、1回の利用は1時間。利用料は、村内在住者は温泉料として200円、村外の人は温泉料に施設の設置管理費を加えた600円。
村では、温泉スタンドが有料なのに対し、お菜洗い場が無料で不均衡が生じていることなどから有料予約型を検討したという。
今後、指定管理者の南箕輪村開発公社と協議し、決定すれば今シーズンから適用したいとしている。 -
第30回東春近ハイキング
今年で30回の節目を迎える伊那市東春近公民館の区民ハイキングが30日、長谷地区で行われた。
東春近公民館では、毎年区民ハイキングを地区の内外で行なっていて、今年で30回目を数える。
絶好の好天に恵まれ115人が参加し、長谷の常福寺を発着点に4キロのコースを歩いた。
地元殿島城の城主、殿島大和守重国が祀られているという八人塚や国の重要文化財に指定されている熱田神社を回り、長谷の公民館長から説明を受けた。
参加者たちは、建築技法や彫刻技術見られる優れた職人芸術に触れていた。
東春近公民館では、合併した年に高遠地区でハイキングをしていて、今回は30回の記念として長谷地区で実施した。 -
青年のうたごえ祭典イン伊那
音楽を通じてはげましあい元気になろうと、8月29日と30日の2日間、青年のうたごえ祭典イン伊那が高遠青少年自然の家で開かれた。
このイベントは、不況により悪化する社会環境の中、歌声を通じてつながりあい元気を出していこうと開かれた。
実行委員会の呼びかけにより全国から20団体、70人が参加して歌声を披露し合った。
29日には、メインとなる野外音楽祭が開かれ、フォークギターの弾き語りや田楽座などゲストの演奏もあった。
長野市の戸谷英城実行委員長は、「青年たちの歌声のネットワークを生きる力にしていきたい」と話していた。
また地元から参加したある女性は、「派遣切りにあい、自分も元気になりたい。音楽を通して人とつながり元気を分かち合いたい」と話していた。 -
リニア説明会
JR東海は1日、県内5地区の期成同盟会を対象に、2025年東京名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線のルート別の試算結果について、3回目の説明会を松本市内で開いた。
説明会は、県の要望で地域との情報共有を目的に開かれ、上伊那や諏訪など県内5つの期成同盟会の関係者約220人が出席した。
今回は、JR東海が7月下旬に公表したリニア開業後の運営の目安となる輸送需要や支出の維持運営費設備更新費の試算結果について説明した。
JRの説明によると、伊那谷を通るBルートは、南アルプスを貫くCルートと比較し60キロ長くなり、年間で290億円維持コストが増し、利用者は1割程度少なくなるという。
終了後に上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は、「JRからルートについては最終的に法律に基づいて決めるとの説明があり一歩前進したかと思う。しかしJRの説明はCルートありき。Bルートが県内にもたらす経済的効果について検証するよう県に求めていきたい」と話していた。 -
衆院選5区加藤学氏初当選
30日投票が行われた第45回衆院選は、県内の小選挙区すべてで民主党が勝利する結果となった。
5区は、新人の加藤学さんが、自民党前職の宮下一郎さんを破り初当選した。
1万5千票余りの差で敗れた宮下さんは、比例での復活もならず、父創平さんと親子で重ねた連勝は、10で止まった。
宮下さんは、伊那市と駒ヶ根市で加藤さんを3200票ほど上回ったが、飯田、上伊那、下伊那で下回った。
5区の投票率は、最も高く79.46パーセント、その中で上伊那は80.26パーセントだった。 -
箕輪町長杯少年野球大会
箕輪少年野球連盟の第13回箕輪町長杯少年野球大会が30日、番場原第1グラウンドで開かれた。
大会には、箕輪少年野球連盟に加盟する6チームが参加し、優勝を目指してトーナメントを戦った。
強い日差しが照りつける中、子どもたちは一球一球プレーに集中していた。
決勝は、箕輪彗星クラブを1対0の僅差で破り勝ち上がった箕輪中部ヤンキースと、南箕輪の南小ドラゴンズを6対5の接戦で下した箕輪ジャイアンツが対戦し、8対3で箕輪中部ヤンキースが優勝した。 -
第3回ふれあい広場
伊那市の福祉の祭典、第3回ふれあい広場が30日、伊那市福祉まちづくりセンターで開かれた。
市内の各種団体62団体と介助や送迎、バザーの手伝いをするボランティアなど15団体の77団体が参加し、ステージ発表や作品の販売などを通して交流した。
好天に恵まれ、昼ごろになると会場は多くの人たちで賑わっていた。
感謝の気持ちを参加者が一枚一枚色紙に書いてはり、社協のイメージキャラクター「あいなちゃん」を完成させる催しや足湯コーナーが今年初めて設置された。
ステージでは、参加団体による歌や踊りの発表のほか、バルーンアートで活躍しているゴンベエワールドや社会人のお笑いプロレスごっこ団体、信州プロレスも出演し、会場を盛り上げていた。
実行委員長の出沢有希子さんは、「福祉を仕事にしている人やお年寄りと暮らしている人にとって、福祉は身近だが、そうでない人にも交流を通して考えてもらえるきっかけになれば」と話していた。 -
邦楽子どもの集い
伊那三曲協会が主催する第10回邦楽子どものつどいが30日、いなっせで開かれ、箏などの音色がホールに響いた。
上伊那各地の教室で学ぶ子どもたちの発表と研さんの場にしようと毎年開かれていて、今年で10回目を迎えた。
保育園児から高校生までの25人が、箏や三絃、十七絃の演奏を披露した。
保育園児は童謡を、中学生や高校生はより高度な楽曲を弾いた。
「さくら」は15人の合奏で、重厚な音色が響いていた。
伊那三曲協会の伊藤伶鵬さんは、「幼いころから日本の伝統楽器に触れることは幸せ。今後も集いを続け、伝統を継承していきたい」と話していた。 -
プールの利用状況まとまる
夏も終わり、各市町村が運営するプールの利用状況がまとまった。いずれのプールも、利用者の数が前の年を大きく下回った。
伊那市の伊那市民プールは本年度、7月4日から8月30日までに44日間、営業した。
期間中の利用者数は前年の2万1355人より約6200人少ない1万5142人で3割少減少となった。
箕輪町のみのわ町スイミングプールは、7月11日から8月17日までに22日間、営業した。
利用者数は、前年の4035人より約1570人少ない2462人で約4割減少した。
南箕輪村の大芝村民プールは、7月11日から8月23日までに39日間、営業した。
利用者数は、前年の7695人より約2200人少ない5435人で、3割減少となった。
各施設では7、8月とも雨の日が多かったことが利用者が少なくなった一番大きな原因とみている。 -
ねんりんピック全国卓球大会
南箕輪村の小池清史さん出場9月4日から北海道苫小牧市で開かれる「ねんりんピック全国卓球大会」に、南箕輪村久保の小池清史さん(72)が出場する。
26日、小池さんが南箕輪村役場を訪れ、唐木一直村長に出場あいさつをした。
ねんりんピック全国卓球大会は、60歳以上の選手による県対抗戦で、試合ではラージボールを使う。
小池さんは、長野県チーム6人のうちの1人で、70歳以上の男子シングルスに出場する。
ねんりんピックへの出場は今回が5回目。
小池さんは、「なんとか3位に入賞したい」と抱負を語っていた。 -
高遠ブックフェス
本をテーマにしたイベント、高遠ブックフェスティバルが29日、伊那市高遠町で開かれた。
このイベントは本を通して、地域の活性化を図ろうと、古本屋経営者らでつくる実行委員会が開いたもの。
今回が初めての開催となるブックフェスティバルは県の元気づくり支援金およそ500万円の補助を受けている。
高遠町内の歩道にはいたるところに本棚が設置され、訪れた人たちが、興味のある本を路上で読んだり、買い求めたりしていた。
実行委員会では高遠を、本好きの人たちが集まるイギリスの「ヘイ・オン・ワイ」のような町にしてみたいと、今回のイベントを企画した。
高遠ブックフェスティバルでは本の販売のほか、本に関する様々なイベントがおこなわれた。
そのうち絵本作家、スズキコージさんによる『本からとびだせ大行進』では親子連れが、大きな山車づくりに挑戦した。
完成した3体の山車は木で骨組をつくり、ダンボールをはったあと、スズキさんと子どもたちが色をつけたもので、絵本から飛び出した不思議な動物をイメージしている。
スズキさんと子どもたちは30日、この3体の山車を引いて高遠の街中を行進することにしている。
29日は他に直木賞作家の角田光代さんが高遠町総合福祉センターでトークショーを開いた。
角田さんは2005年に出版した『対岸の彼女』で直木賞を受賞している。
角田さんは、集まった人からの「なぜ小説家になったのですか」という質問に「子供の頃、小説がはじめて魅了された娯楽でした。小学校の時には文集で作家になりたいと書き、これまで小説以上に興味をもつものがありませんでした。」と答えていた。
会場には角田さんのファンなど、およそ200人が集まり、話しに耳を傾けていた。
高遠ブックフェスティバルは30日までで、角田さんらによる本の町シンポジウムや、古本を販売した収益で学校図書館を充実させる子どもブックリサイクルなどが行われる。