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三峰川サマーピクニック2009
水と緑に触れ合うイベント、三峰川サマーピクニックが、9日、伊那市長谷の美和ダムで行われた。
三峰川サマーピクニックは、ダムが果す役割を理解してもらうとともに、上流域と下流域の住民の交流の場にしようと開かれていて今年で18回目。
長谷の美和ダムと、高遠町の高遠ダムで交互に行われていて、今年は美和ダムが会場となった。
毎年恒例となったEボート大会には、9チーム90人ほどが参加した。
この大会は全国大会への予選も兼ねていて、参加チームは声を出し、息を揃えてEボートをこいでいた。
湖では、ボートに乗っての湖上巡視や、カヌー、水上自転車など様々な体験イベントが用意され、親子連れなどが水の感触を楽しんでいた。 -
瑞雲水墨画会箕輪教室作品展
瑞雲水墨画会箕輪教室の作品展が、南箕輪村の大芝の湯で開かれている。
大芝の湯ロビーには箕輪教室に通う11人の作品、16点が展示されている。
瑞雲水墨画会箕輪教室は、駒ヶ根市の水墨画家、下平瑞雲さんが主催していて、月2回箕輪町内の公民館で教室が開かれている。
今年で箕輪教室ができて10年を向かえたことから、より多くの人に作品を見てもらおうと、初めて大芝の湯で作品展を開いた。
県内の風景や草花が題材となっていて、水墨画を始めたばかり人や10年以上学んでいる人まで、それぞれ、個性のある作品を出展している。
ある会員は「水墨画は、紙と墨があれば誰でもできる。一人でも多くの人に興味を持ってもらいたい」と話していた。
この瑞雲水墨画会箕輪教室の作品展は、大芝の湯で31日(月)まで開かれている。 -
西町伊那部で納涼祭
夏の日の夕方を住民に楽しく過ごしてもらおうと、伊那市西町の伊那部の納涼祭が、9日夜行われた。
9日夜は、伊那部集会所周辺に会場が設けられ、アコーディオン演奏による歌声喫茶など、様々なイベントが行われた。
伊那部では、18年にわたりお盆に納涼祭を行っていたが、参加できる住民が限られている事などから、今回初めて、開催日時をずらしてお祭りを行った。
開催日時を変更したことが、功を奏したということで、例年より多い住民220人ほどが祭りを楽しんだ。
会場には、わたあめなども用意され、子ども達が列を作っていた。
町総代の唐木祐一郎さんは、「子どもから大人まで、様々な人がより参加しやすいイベントにしていきたい」と話していた。 -
泥の中でスポーツ べとリンピック
泥の中でスポーツを楽しむイベント、べとリンピックが8日、南箕輪村田畑の田んぼで開かれた。
この日は村内外から7チームおよそ50人が参加した。
泥の中で思い切りスポーツを楽しんでもらおうとNPO法人南箕輪わくわくクラブなどが開いた。
6人1組で試合を行うソフトバレーや、泥の上に立てられた旗を取り合うビーチフラッグなどが行われ、参加者が泥まみれになりながら楽しんだ。 -
赤木かん子さん講演 図書館司書の役割考える
伊那図書館で8日、児童文学評論家の赤木かん子さんによる講演会が開かれた。
講演会は、学校図書館と司書の役割について考えようと、県高等学校教職員組合上伊那支部司書部が開いた。
講演では赤木かん子さんが「調べる力は生きぬく力」という演題で話をした。
この中で赤木さんは、子どもには自分で、読みたい本を選ばせることが大切だとして「図書館司書は本を手わたしするのではなく、棚わたししなければならない」と話した。
また使う人の目線で、本の分類、配置などを考え、訪れた人が、簡単に読みたい本を探しだせるような棚づくりをするのが
司書の役割だと話した。
講演会を開いた司書部では、図書館司書は本の受け渡しだけではなく、子どもたちの調べる力を育てる役割を担っている。その仕事の大切さを地域や保護者に理解してもらいたいと話している。 -
カブトムシ採り体験
伊那市西箕輪の、みはらしファームで8日、かぶと虫採り体験が行われた。
夏休み中の子どもたちに楽しんでもらおうと、みはらしファームが企画したもので、今年で3年目。
みはらしファーム内に設けられた、かぶと虫牧場を訪れた親子連れは、大きなカブトムシを探してはケースに入れていた。
カブトムシをつかまえようとしても、なかなか木から離れず、
悪戦苦闘している子供もいた。
みはらしファームのカブトムシ採り体験はオスメスのペアで持ち帰りとなっていて料金は300円。
期間は13日木曜日までを予定していて体験ができる時間は午前10時と午後1時半の2回、いずれも1日先着30名でカブトムシがなくなり次第終了。 -
お盆行事 振りまんど用の、まんど作り
上伊那地区のお盆の伝統行事「振りまんど」のまんどを作る作業が8日、南箕輪村の田畑神社で行われた。
田畑地区の6年生20人とその保護者が参加して、毎年指導をしている地区住民からまんど作りを教わった。
「振りまんど」は、13日に迎え火として、16日に送り火として行われている地域の伝統行事。
わらを束ねてひもで縛り、邪魔なわらをハサミで切り落としてまんどを作る。
子ども達はうまくまとまらないわらに悪戦苦闘しながらも、ひとつひとつ完成させていた。
毎年指導にあたっている加藤忠秋さんは「地区に伝わる大事な伝統行事。子ども達にも次の世代に伝えてほしい。」と話していた。 -
ながたの湯リニューアルオープン
箕輪町の日帰り温泉施設ながたの湯が8日、リニューアルオープンした。
この日は記念式典が行われ、テープカットでリニューアルオープンを祝った。
ながたの湯は今年開業10周年を迎え、これまで以上に利用者が過ごしやすい温泉施設にしていこうと改修工事が行われた。
利用者のおよそ7割が女性客ということで「女性にやさしい施設」をコンセプトに改修したという。
全面改築の露天スペースにはこれまでの浴槽に加えて浅い浴槽を新設した他、ウッドデッキも新設され、景色が楽しめるようになっている。
また女湯の洗い場が5つ増設された他、女子更衣室のロッカーが40人分追加されるなど、ゆったりできるスペースが作られた。
日帰り温泉ながたの湯は、大人500円、小学生以下300円で午前9時45分から午後9時30分まで営業。 -
グレイスフル箕輪で夏祭り
箕輪町の老人福祉施設グレイスフル箕輪で8日、夏祭りが開かれた。
夏まつりは、利用者やその家族に祭りの雰囲気を楽しんでもらい、また、地域に開かれた施設にしようと、毎年開かれている。
祭りの雰囲気を味わってもらおうと、焼き鳥やラーメン、ヨーヨーすくい等の店が出され、訪れた人たちを楽しませていた。
また、演芸発表では、手品や踊りの愛好家の発表が行われた。
このうち、初めて祭りに参加した、信州豊南短期大学津軽三味線部のメンバーは、祭りにちなんだ曲や、津軽じょんがら節など4曲を披露した。
会場からは、手拍子とともに、掛け声も飛んでいた。 -
直木賞作家 井出孫六さん講演
直木賞作家 井出孫六さんによる、中国残留邦人についての講演会が7日、伊那市の伊那文化会館で開かれた。
講演会は、長野県シニア大学伊那学部の、特別公開講座として開かれた。
井出さんは、長野県佐久の出身で、中国残留邦人についてのルポや、小説を多く手がけている。
講演の中で、井出さんは、「満州事変が起きた1931年、9月18日を知っている日本人はほとんどいない。しかし、中国では、日本が侵略戦争を始めた日として、園児までもが知っている。この認識の差は、とても心配な事だ」と切り出した。
終戦後、引き上げが始まり数年で100万人ほどが日本にもどったが、中国との国交を断っていたため、多くの日本人が、中国に残されたという。
井出さんは、「日本政府は、積極的に動かなかった。7年以上の行方不明者は、戸籍から除籍しても良いという法律が制定され、中国にのこされた日本人は戸籍から除外された。国が法律的に、残留邦人を殺してしまった。」と話した。
そして、いまだ、300人近くの日本人が帰れずにいることや、2世3世の問題があることにも触れ、「1948年に制定された世界人権規約に記されているように、全ての人は祖国に帰る権利がある」と話していた。 -
長谷の定住促進策 意見書提出へ
伊那市の長谷自治区地域協議会で検討が進められてきた、定住促進策の意見がまとまり、7日報告された。
長谷総合支所で協議会が開かれ、定住促進策について検討を進めてきた小委員会から意見書が示された。
小委員会は7月中に4回開かれ、小坂市長に提出する意見書の具体的な内容を検討してきた。
内容は、居住支援、子育て支援、起業・就業支援の3つに絞られている。
具体的には、土地の売却希望者と購入希望者を結びつける「空き家・空き土地バンク」の創設や、延長保育・学童クラブの充実、農機具の売却・貸出希望者と利用希望者を結びつける「空き農機具バンク」の創設などがある。
窪田清彦会長は「過疎化に歯止めをかけるためにも、来年度予算への盛り込みを期待したい。」と話した。
協議会では、この意見書を21日に小坂市長に提出する予定。 -
ガールスカウトキャンプで戦争体験の紙芝居
伊那市などを中心に活動するガールスカウト長野26団は、小黒川キャンプ場でキャンプを行っている。
12日は、子供達に戦争体験をまとめた紙芝居が披露された。
手作りの紙芝居を披露したのは、団長の木部則子さん、72歳。
木部さんは、戦時中、朝鮮半島ですごし、小学3年生のときに愛知県で終戦を迎えた。
体験したことを子供達に伝えようと、自分自身をモデルにした「のーこ」という女の子を主人公に紙芝居を手作りし初めて披露した。
終戦前、愛知県では、東南海地震と三河地震が続けて発生し、木部さんは、この二つの大きな地震を体験した。木部さんは「地震があるので、空襲がきても、防空壕に入る事が出来ないんです。防空壕に入ったら、地震でつぶされてしまうかもしれないから。本当に恐ろしかった。」と紙芝居に合わせ体験を話した。
キャンプには、5歳縲恪mZ生まで、13人が参加していて、静かに耳を傾けていた。
紙芝居は、小黒川キャンプ場近くの天狗の舞台で披露され、木部さんが用意した蚊帳の中で、静かな時間が流れていた。 -
ザ・バンドフェスティバル
夏の恒例行事となったバンドフェスティバルが7日、いなっせで開かれた。
バンドフェスティバルは高校生を主体として毎年夏に開かれていて、今年で6回目となる。
今回は、出演は高校生だけという制限を外してバンドを募集したところ、一般の参加もあり高校生バンド4組と一般1組がステージ演奏を披露した。
客席の若者たちは総立ちとなり熱気あふれるステージを楽しんでいた。 -
天伯社の伝統行事「さんよりこより」
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県の天伯社に伝わる伝統行事、さんよりこよりが7日行われた。
「さんよりこより」は、580年ほど前の洪水で高遠町藤沢にあった天伯社が当時の桜井村に流され、その後対岸の川手村に流れついた事が縁で毎年8月7日に行われている。
7日は、地区内の氏子や小学生、保育園児らおよそ80人が川手天伯社に集まった。
この行事は鬼役の男性2人が太鼓をたたき、そのまわりを七夕飾りを持った子供たちが「さんよりこより」といいながら歩く。
3週回ったところで、竹で鬼をいっせいにたたき、これを3回繰り返すことで厄払いをする。
この後、氏子らが「御神体」を乗せた神輿をかつぎ、三峰川を挟んだ富県桜井の天伯社をめざす。
いつもなら神輿をかついで川を渡るが今年は、川が増水していたため御神体のみを運んだ。
神主が御神体を首に巻き付けその周りを氏子らが囲んで反対の岸を目指した。
約1時間かけて富県天伯社に到着し神事が行われた。
こ の後、富県の子供たちが「さんよりこより」をして地区住民の安全を願った。 -
北新区環境アセス学習会
上伊那広域連合が計画している新ごみ中間処理施設の環境アセスメントについての学習会が6日夜、伊那市新山の北新公民館で開かれた。
学習会は、施設の建設候補地となっている北新区の住民が、環境アセスについて理解を深めようと開いたもので、住民約30人が集まった。
講師を務めたのは、環境問題について、調査研究を行っている財団法人日本環境衛生センターの池本久利さん。
池本さんは、環境アセスについて、ごみ処理施設建設など大規模な開発事業を実施する際、事業者自ら、事業が環境に与える影響を予測、評価することで可能な限り影響を緩和することを促す制度だと説明した。
学習会では、住民から「これまでアセスにより、環境への影響が大きいため事業が中止になった例はあるのか。」という質問が出された。
これに対し、日本環境衛生センターは「アセスの結果は良かったが地元の反対で取りやめになった例はある」と答えていた。
環境アセスについては地元の同意を得てから実施することになっていて、北新区では、しっかりした判断をするため、さらにアセスについて学習していくとしている。 -
大芝高原でみどりの少年団交流集会
子ども達が自然保護や森を育てる活動をする、みどりの少年団の交流集会が7日、南箕輪村の大芝高原で開かれた。
交流集会は、共同で自然学習を行うで、互いに連携を深め、自然を愛する心を育てようと県内各地で開かれている。
上伊地区の会場となった大芝高原には、地域の小学校17校からおよそ230人の子供たちが集まった。
開会式で、南箕輪村南部小学校のみどりの少年団 団長の斉藤優香さんは「この交流会をきっかけに、今まで以上に自然とふれあい、大切する事を誓います」と誓いの言葉を読み上げた。
開会式が終わると、子供たちは、ヘルメットに軍手と身支度を整え、除伐作業を体験した。
「大きな木を残し周りの小さい木は切る」、「切った木は纏めて置く」等の注意点を守りながら、友達同士協力し作業に汗を流していた。 -
日系人対象就職準備セミナー
上伊那の有効求人倍率が過去最低の0.27倍と、厳しい雇用情勢が続く中、日系人をはじめとする外国人労働者はとりわけ厳しい状況にあるとして、7日、日系人を対象とした就職準備セミナーが開かれた。
これは、外国人労働者を取り巻く雇用環境が厳しい中、再就職に必要な知識を身につけてもらおうとハローワーク伊那が開いたもの。
外国人労働者の多い伊那管内独自の取り組みで、今回が初。
7日は、中南米出身の日系人で、日本語で概ね会話ができる、21人が参加した。
参加者は、再就職にあたっての心構えや、履歴書の書き方、面接について、指導を受けた。
参加者は、「とても勉強になった。今日から練習したい」などと話していた。
ハローワーク伊那によりますと、去年の冬頃から派遣など非正規労働者の雇い止めなどにより、新規求職者が急増した。
現在、雇い止めや解雇により職を失う外国人の数は減っていますが、再就職を出来た外国人はほとんどいない。
ハローワーク伊那では、今後もこの就職準備セミナーを月1回開き、外国人の就職支援を行っていく考え。 -
新しい伊那市保健センターについて概要示される
今年度末完成予定の新しい伊那市保健センターについて、概要が示された。
新しい保健センターは、伊那市山寺の旧伊那市営伊那中央総合病院の跡地に建設される。
建築工事費は3億2,130万円、旧病院の解体費用などを含めた総事業費は6億2,800万円で、財源は合併特例債や国の補助でほとんどがまかなわれる。
新しい保健センターは、鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積は約1700平方メートル。乳幼児健診などを行う検診室や、予防接種室、トレーニング室のほか、口腔センターも設置される。
完成は、来年3月末の予定となっている。 -
伊那西高生と園児が交流
伊那市の伊那西高校の生徒は5日、西春近北保育園の園児と水遊びなどを通して交流した。
5日、西春近北保育園を訪れたのは、伊那西高校で保育の授業を受けている生徒と、地域交流をしているクラブの生徒12人。
生徒らは、夏休みを利用して保育園児との交流をしていて、園児の世話をしたり、一緒に遊んだりしながら、6日間を過ごしている。
5日は、保育園のプールの日で、園児達は高校生とジャンケンをしてもらって遊んでいた。
ある高校生は「園児一人一人、仲良くなるコツが違うので難しいけれど、そこが楽しい」と話していた。
篠田千栄子園長は、「昔にくらべ様々な年齢の人と接する機会が少なくなっているので、園児にとって楽しい思い出になると思う」と話していた。
西春近北保育園では7日、高校生と一緒に誕生日会を開いた。 -
新宿の中学生が味噌作り
農業体験で伊那市を訪れた東京都新宿区の中学生が5日、伊那市高遠町の農産物加工所で、味噌作りに挑戦した。
伊那市に農業体験に訪れたのは新宿の西早稲田中学校の生徒22人。
生徒達は5つの班に分かれ、野菜の収穫や、農機具の整備などを体験した。
このうち高遠町農産物加工所を訪れた生徒は、地元で味噌やジャム、ジュースの加工販売を行っている組合のメンバーから指導を受けながら、味噌玉にコウジをつける作業を体験した。
この施設で作られた味噌のほか、高遠の野菜や米が、西早稲田中の給食で使われている。
その食材がどのように作られているのか、実際に体験をする事で理解を深めようと、3年前から毎年、夏休みを利用して高遠を訪れている。
今日できた80個の味噌玉は1年間寝かせて完成させるという。 -
原爆パネル展
伊那市の原爆パネル展が16日まで、いなっせ5階で開かれている。
市民に戦争の痛ましさや恐ろしさを感じてもらおうと開き、市が保管しているパネル34点を展示している。
市によると、これまでこのパネル展は市役所で開いていたが、多くの人に見てもらう機会をつくりたいと今年は初めていなっせで開いたという。
会場には、平和や原爆について感じたことを寄せるメッセージボックスも設置されている。 -
西春南学童クラブが気球に挑戦
伊那市の西春近南小学校学童クラブに通う子どもたちは3日、手作りの気球飛ばしに挑戦した。
西春近南小学童クラブには約30人が通っている。
夏休みに入りクラブで過ごす時間が長くなることから、変化に富んだ毎日を送ってもらおうと、勉強のほか工作や遊びの時間を設けている。
気球は、縦が15メートル、横が20メートルで、農業用のマルチを張り合わせ、3日間かけて作った。
扇風機を使い気球に空気を送り込むと、黒いシートが膨み始めたが、張り合わせた部分が弱く数カ所が裂けてしまうハプニングが発生した。
子どもたちが一生懸命手で押さえたが、裂け目は広がってしまい、最後はドーム状になった内部が子どもたちの遊び場となっていた。
この日は、3回気球飛ばしに挑戦し、そのうち1回は校舎の2階部分まで舞い上がったという。 -
ヒロシマ原爆投下の日
市民が黙とう64年前の8月6日、ヒロシマに原爆が投下された。
6日朝、伊那市民らが丸山公園に集まり、黙とうを捧げた。
原爆が投下された午前8時15分、サイレンの音に合わせて参加者が黙とうした。
この伊那市民平和のつどいは、子どもたちに核兵器の無い平和な社会を竏窒ニ、非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会が毎年開いている。
平和の会運営委員長の建石繁明さんは式典の中で、「核大国アメリカのオバマ大統領による核兵器廃絶目標の演説は、世界的な動きを作りだしている。この流れを推進するには被爆国日本の運動が大切」と話した。
非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会の初代運営委員長を務めた川本浩一さんは、広島県呉市に海軍で駐屯し、原爆投下後、市内に家族を探しに行って被ばくし、がんのため平成4年に64歳で亡くなった。
浩一さんの妻博子さんは、浩一さん亡き後も23年間欠かすことなく、この式展に出席している。博子さんは、「常に平和で皆が本当に幸せになれる世界になってほしいというのが私の願い」と話していた。
参加者は黙とうの後、64年前から絶やされることなく燃やされているヒロシマの原爆の火に向かい花を捧げていた。 -
反核・反戦・平和のつどい
長野県教職員組合上伊那支部主催の「反核・反戦・平和のつどい」が6日、伊那市のいなっせで開かれた。
同支部が27年前から開いているもので、上伊那支部執行委員長の浦野 憲一郎さんは、「教え子を再び戦場におくるなという不朽のスローガンのもと、平和への誓いを新たにしたい」とあいさつした。
平和のつどいでは、赤穂中学校の生徒が、詩の朗読や平和に関する歌の発表をした。
また、チェルノブイリ原発事故の被害が残る地域で救援活動を行っている、松本市在住で日本チェルノブイリ連帯基金事務局長の神谷さだ子さんが講演した。
神谷さんは、ロシアとポーランドの間にあるベラルーシ共和国での写真を見せながら現状を説明した。
白血病に似た病気により子どもを亡くした女性のほか、現在のチェルノブイリ原発の写真を見せ、事故後も復旧が進んでいない様子を紹介していた。
神谷さんは、「日本の原子力発電施設も老朽化が進んでいる。原発の処理をどのように行っていくのか見ていきたい」と話していた。 -
衆院選5区合同個人演説会 8月21日開催
衆議院議員総選挙を前に21日、伊那市の県伊那文化会館で、立候補者がそれぞれの政策を訴える個人演説会が開かれる。
個人演説会は衆院選立候補者の訴えを直接聞ける機会を設けようと、上下伊那の会社経営者らでつくる実行委員会が企画した。
実行委員会は6日、演説会について説明。長野5区から立候補を予定している5人全員が出席の意思を示しているという。
候補者の考えや各政党のマニフェストの違いを知る良い機会だとして来場を呼びかけている。
演説会は21日午後7時から。 -
サルによる農作物被害拡大
農作物の収穫を目前に控えたこの時期、作物をサルに食べられる被害が広がっている。
伊那市高遠町藤沢水上の伊藤実さんの畑では、トウモロコシなどがサルの被害に遭った。
伊藤さんによるとここ数日、20頭ほどの群れのサルが山から現れては国道を渡り、ネットを乗り越えて畑に入りこみトウモロコシを全て食べ尽くしてしまったという。
被害はすでに水上全域に及んでいて、伊那市では水上地域にサルの捕獲檻を設置することを決めているが、まだ設置には至っていない。
市では、被害に遭った農家にとって早急に檻を設置してほしいという気持ちはわかるが、捕まえたサルは許可を受けた猟友会でしか処分できないことから猟友会との調整が必要だとして理解を求めている。 -
全県に今年初の食中毒注意報
長野県は5日、今年初めての夏期食中毒注意報を全県に発令した。
県では、気温・湿度とも高い条件が続いて食中毒の原因になる細菌が非常に増えやすくなっているとして、調理の前には石鹸で手を洗う、購入した食材はすぐに冷蔵庫に入れる、調理するときは中まで充分火を通すことなどを呼びかけている。 -
南箕輪村西部保育園に生ごみ処理機設置
南箕輪村西部保育園に、生ごみを肥料にする生ごみ処理機がこのほど設置された。
これは、南箕輪村の環境保全事業の一環で設置されたもので、村内の保育園では初の設置となった。
処理機は、生ゴミを発酵させて肥料にするバイオ方式で、1日最大10キロの処理能力がある。
4カ月1万4千円で生ゴミの量を15分の1にすることができる。
現在西部保育園では給食やおやつの残飯など、1日に8キロの生ゴミが出ているということで、処理機の効果が期待される。
村では、西部保育園をモデル園として位置づけ、ほかの園での導入を検討していきたい竏窒ニしている。 -
上農定時制跡地に地裁建築を要望
伊那市は5日、移転新築が求められている長野地方裁判所伊那支部について、平成23年3月で廃校となる上伊那農業高校定時制の跡地に建設できるよう働きかけていく考えを示した。
同日開いた伊那市議会全員協議会で市が報告した。
地裁伊那支部では、現地での建て替えを計画しているが、道路が狭く手狭なことから移転新築を求める声が挙がっている。
市では、長野県弁護士会や市議会からの要望を受け、移転のための用地を探してきた。
上農定時制は、県立高校の統廃合で廃校が決まっていて、敷地面積は1万8千平方メートル。
市は、4日付けで地裁伊那支部に要望書を提出した。現地改築計画を見直し移転改築に向けた検討を進めることを求め、移転場所は上農定時制を適地と考え、地裁の改築年次の変更が可能であれば定時制の用地取得に向け県に働きかけていくことを伝えた。
小坂市長は、村井県知事にこの考えを伝えてあるという。 -
南部小学童クラブで命の出前講座
南箕輪村南部小学校の学童クラブで5日、命について学ぶ「命の出前講座」が開かれた。
学童クラブを利用する児童40人とその保護者が集まり、村内で助産院を開設している助産師萩元聡子さんらから話を聞いた。
萩元さんらは、出産の現場の話を通して、子どもたちに命の大切さや尊さを伝える出前講座を開いている。
南部小の学童クラブでの出前講座は今回が初めてで、実際に妊娠中の女性に協力してもらい、お腹の中の赤ちゃんの心音を子どもたちに聞かせた。
萩元さんは、赤ちゃんはお腹の中にいるときから必死で生きようとしていることを話し、「みんなはもともと生きようとする力を持って生まれてきた。自分を褒めて、大きくなってほしい。自分を大切にしてほしい」と子どもたちに語りかけていた。