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成人式の一本化当面は見送り
伊那地区、高遠町地区、長谷地区の成人式の一本化を検討してきた伊那市教育委員会は10日、当面はこれまで通り、各地区で成人式を開催していく方針を示した。
10日開かれた伊那市議会12月定例会の一般質問で北原明教育長が示した。
教育委員会は、伊那地区、高遠町地区、長谷地区で昨年度、新成人を対象に、今後新伊那市として1カ所で行うべきか、これまで通り分散して行うべきかアンケート調査をした。
それによると、伊那会場では、1カ所で行うべきとする回答が87・4パーセントと多数を占め、分散して行うべきとする回答は11・9パーセントにとどまった。
一方、ほかの2地区では分散して行うべきとする回答が多数を占めていて、高遠町地区で77・8パーセント、長谷地区で91・3パーセントとなっている。
こうした結果を受け、成人式のあり方を検討してきた話し合いでも、「新しい伊那市として、成人式を一本化するのが本当に望ましいのか疑問」「中学校区ごとに成人式を行っても良いのでは」との声があったという。
北原教育長は今後について、当面の間、これまで通り長谷地区は1月1日に、高遠町地区は1月2日、伊那地区は8月15日に行っていくとしている。 -
公立3病院の経営統合 市長見解示す
伊那市の小坂樫男市長は10日、上伊那の公立3病院の経営について、「地域世論の動きを見ながら、経営統合についても考える必要がある」と考えを述べた。
10日開かれた伊那市議会12月定例会一般質問の答弁で示した。
「上伊那の公立3病院である伊那市の伊那中央病院、駒ヶ根市の昭和伊南総合病院、辰野町の辰野総合病院の経営を統合してはどうか」とする原浩議員の質問に対し、上伊那広域連合長も務める小坂市長は、「それぞれの病院で“自分たちの病院は自分たちで再建する”という思いも強い。そういう状況で、こちら側から経営一本化の話は言い出しにくい」として、上伊那地区住民の声を聞きながら、検討していきたい竏窒ニの考えを示した。
また、現在それぞれの病院が公立病院改革プランを作成していることから、その状況も見たい竏窒ニしている。 -
南信州ビールが地元産こだわりのリンゴ発泡酒発売
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は12日から、伊那谷産のリンゴ果汁を用いた発泡酒「アップルホップ」を発売する。地元に対する意識を強く打ち出しながら全国に向けて発信。新たな味として地域活性化や観光誘客などにもつなげていく考えだ。傷などで規格外となった果実の新たな使い道ともなり、栽培時の農薬使用記録や果汁糖度が分かる生産履歴「トレーサビリティ」も採用。ホームページ上などで消費者に情報を開示し、安全安心も徹底する。今後もリンゴに限らず生産者の顔が見える地元産果実にこだわった商品を順次発表していく予定で、大手ビールメーカーとは一線を画すフルーツ王国伊那谷ならではの発泡酒の領域を開拓していく。
宮田村にある南信州ビール駒ケ岳醸造所で11日に開かれた発売会見には、発泡酒に用いたリンゴを生産した内山隆生さん(73)=箕輪町木下=、井沢八恵子さん(63)=同町東箕輪=、果実の搾汁を手がけた小池手造り農産加工所の小池芳子代表も出席。井沢さんは6月の降ヒョウで自身のリンゴ畑に大きな被害を受けており、「発泡酒になるとは夢にも思ってみなかった。風味も豊かで口当たりもいい。皆さんに喜んでもらえたら」と笑顔がこぼれた。内山さんも「規格外のリンゴは安値でジュースなど使い道も限られたが、このような新たな加工品に使えれば農家としても助かります」と話した。
「この土地でしかだせない柔らかな味がある」と同醸造所の竹平考輝所長。製造現場では農家が丹精込めて育てた果実の魅力を最大限に生かそうと、繰り返し試作開発が行われた。
にが味を抑えながらホップとリンゴの香りの調和をだすのに苦心したが、努力の甲斐あって絶妙なブレンドをつくりだした。アルコール度数は6.5度と高めだが、ビールが苦手な女性にも楽しんでもらえるやさしい飲み口だ。
今回使ったリンゴ品種は「シナノスイート」で、1000リットルを製造。今後もさらに別の農家が生産したリンゴ果汁で生産を続け、1月末には「王林」、2月末には「ふじ」を用いて販売する。
県の助成も得て今年9月に発泡酒製造免許を取得。新規参入だが「リンゴ以外にも旬のフルーツを使っていきたい」と竹平さん。ナシや宮田村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)なども視野に入れ、さらなる製品開発に夢は広がる。
アップルホップは330ミリリットル入りで500円。同醸造所売店のほか、上下伊那の酒販店や関東方面を皮切りに順次全国で販売していく。問い合わせは同醸造所0265・85・5777へ。 -
国際協力田の援助米 マリ共和国へ発送
JA上伊那などは8日、飢餓で苦しむアフリカのマリ共和国へ援助米約1トンを発送した。
この日は、JA上伊那の関係者など、およそ15人が出席し、伊那市の美篶上原倉庫で出発式とトラックへの積み込み作業を行った。
JA上伊那では、10年前から休耕田を活用し、飢餓に苦しむ国に米を送る「国際協力田運動」に参加している。
今回マリ共和国へ送られる米は、労働組合や若手農業者でつくるグループなどが作ったコシヒカリおよそ780キロ。
また、この他に南箕輪村の南箕輪中学校の生徒が落ち穂拾いで集めた米、およそ210キロも一緒に送られる。
式の中で、JA上伊那労働組合の村上弘明委員長は「飢餓に苦しむ子どもたちに役立てもらい、今後も協力していきたい」とあいさつした。
米は長野市の倉庫に集められ、来年1月下旬に県内各地から集まった援助米や衣類、靴などと一緒に、アフリカのマリ共和国へ向け発送されるという。 -
南アルプスジオパーク(中央構造線エリア)
日本ジオパークに認定地質遺産を見どころとする中央構造線エリアの南アルプスジオパークが、日本ジオパークに認定された。
日本初の認定で、8日に開かれた日本ジオパーク委員会で、国内7地域のうちの一つとして認定された。
ジオパークは、地質遺産が見どころの自然の中の公園で、新たな観光資源として地域の振興や活性化を図るもの。
世界各国で推進されていて、日本では日本ジオパーク委員会が国内版の認定をしている。
今回認定された南アルプスジオパークは、南アルプスに関係する長野、山梨、静岡の3県の10市町村で構成する南アルプス世界自然遺産登録推進協議会が申請していた。
中央構造線エリアの関係区域は伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村。
地質現象を観察できるジオサイトは、中央構造線、戸台層、南アルプス横断ルートのうち長野県側の南アルプス林道、鳥倉林道から塩見岳、遠山大地変と埋没林、秋葉街道と法華道。
プレート沈み込み帯の過去から現在までのさまざまな地質現象が特長という。
協議会では今後、南アルプスジオパークとして山梨県、静岡県のジオサイトと合わせてエリアの拡大に向けた取り組みを進めたい竏窒ニしている。 -
新酒「やまむろ」発表
地元高遠の酒米を使った「純米酒やまむろ」の新酒が9日、発表された。
この純米酒やまむろは酒米栽培・醸造・販売すべて地元でこなし、特産品ブランドとして4年前から販売を行っている。地元で取れた酒米「ひとごこち」が100%使用されている。
この日は、商品開発を行っている高遠うまい酒研究会や酒米を栽培している農事組合法人山室のメンバーなど11人が、新酒の出来と順調な販売が出来るよう鉾持神社中段にある松尾社で祈願した。
この後、醸造した仙醸で今朝絞られた新酒を味わった。
これまで直まきで酒米を栽培していたが、今年から田植えに切り替えたところ収穫の量も多く品質も良くなったという。
やまむろは、720ミリリットル入りで価格は1200円。限定600本で12日金曜日から高遠町の酒屋で販売される。 -
かんてんぱぱ絵画コンクール
最高賞に伊那小2年塩谷遼平君の「きゅうりの丸かじり」伊那市の伊那食品工業が行った小学生対象の絵画コンクールの審査結果が発表された。
最高賞となる「かんてんぱぱ賞」には、伊那小学校2年の塩谷遼平君の「きゅうりの丸かじり」が選ばれた。
伊那市長賞には、西春近北小学校5年の今井智也君の「五平もち、こげる前にひっくり返せ」が選ばれた。
伊那市教育長賞には、西春近北小学校1年の塚越徹君の「大きなかおのうし」が選ばれました。
コンクールの表彰式は、来年1月17日に行われる予定。 -
県日本画会伊那支部が作品展
長野県日本画会伊那支部の作品展が9日から、伊那市のいなっせギャラリーで開かれている。
会場には、日本画の作品40点ほどが並んでいる。
作品展は、伊那地域で展示される機会がない秋の日本画県展に出品したメンバーの作品を飾るために開かれた。
作品は風景や花をモチーフにしたものが多いが、中には土器や猫を描いたものもある。
この会には元々指導者がいたが、亡くなってからは、お互いに教えあい、テーマも個人個人で選んでいるため、作品に個性が出ているという。
伊那支部はできて40年近くになるが、メンバーはほぼ同じということで、気心が知れていて、お互いの作品についてなんでも言い合える仲間だという。
関係者は、「メンバー同士で批評するのも刺激になるが、多くの人に見てもらうことも刺激になります」と話していた。
この作品展は15日まで。 -
年末に向けてそば打ち講座
伊那市の富県公民館の一般対象講座「のどか学級」が9日、そば打ちを体験した。
年末に向けてそば打ちを体験してもらおうと開かれたもので、20人ほどが参加した。
講師は、地元富県のそば打ち名人埋橋一さんが務めた。
この日は、埋橋さんが育てたそばを使い、二八蕎麦を打った。
グループごとに粉と水を混ぜ始めると、「ソバのいい匂いがする」と、あちこちから声があがった。
そばを伸す作業では、なかなか薄くならない班もあったが、交代で挑戦し、均等な厚さにしていた。
参加者は、「家で自分でできるか分からないが、先生の説明をしっかり聞いて覚えたい」と話していた。 -
ベトナムの子ども作製 箕輪町「もみじちゃん」携帯ストラップを町が発注
箕輪町は、県外などから表敬訪問した人達に、イメージキャラクターもみじちゃんの携帯ストラップのプレゼントを始めた。
9日は、平澤豊満町長を表敬訪問したアジアからの留学生に、もみじちゃんの携帯ストラップがプレゼントされた。
ビーズで出来たもみじちゃんの携帯ストラップは、箕輪町松島の雑貨屋「ぷちらぱん」で一つ300円で販売されている。
これは、ベトナムの貧しい子どもたちがひとつひとつ手作りしたもの。この売上を子どもたちは、学費や生活費にあてている。
子どもたちの支援活動をしている店主の戸田真理子さんは今年、町からキャラクターを使う許可を得た。
作った携帯ストラップは箕輪まつりや、現在開催中のイルミネーションフェスタで販売したところ多くの反響があった。
この取り組みを知った箕輪町では、今回ストラップ100個をまとめて購入し、県外から訪れた人たちにプレゼントする。
平澤豊満町長は、「企画もすばらしく、ベトナムの子どもさんの教育、育成に役立つので一石二鳥、三鳥にもなることを含め、町の正式なマスコットとして購入することにした」と話しました。
これを受け戸田さんは、「ストラップがこの町から全国に行くので、全国の方にこういうものを作っている子どもたちがいることが分かってもらえることが一番の成果」と話していた。 -
石油製品価格動向調査
レギュラーガソリン16.9円値下がり県は、8日実施したレギュラーガソリンなどの石油製品価格動向調査の結果を9日に発表した。県平均では、レギュラーガソリンが1リットルあたり119.5円で前回11月10日の調査時より16.9円値下がりしている。
調査は月に1回、第2月曜日に県内78店舗を対象に行なわれている。
上伊那は、前回11月の調査時点で142.6円だったのが122.7円と19.9円値下がりしている。
全県平均は119.5円、昨日の調査時点で一番安い地域は上田、小県の115.6円。
レギュラーガソリンの価格は、8月の185.6円を記録して以来値下がりを続けていて、調査が開始された平成18年1月以降で最も安くなっている。 -
起業チャンピオンに川島潤一さん
里山を中心にした森林整備を会社組織を立ち上げて取り組もうと準備を進めている伊那市西箕輪の川島潤一さん(41)が、伊那商工会議所の起業セミナー「創業塾」の受講者を対象にした「起業チャンピオン賞」に選ばれた。10日に同商議所で表彰式があり、「山の価値を多くの人に理解してもらうことが大切。伊那の山から始まり、夢は日本全国の山々を良くすること」と受賞を喜んだ。
福岡県出身で元は建材メーカーに勤めていた川島さん。電子部品開発製造のKOA(箕輪町)が主宰する森林塾に参加したのを契機に10年前に脱サラして上伊那に移り、森林整備の仕事を個人で始めた。
「人工林に手が入らず荒れている状態を何とかしたい」と公共機関や所有者から託された森林整備を手がける日々。培った経験をもとに、より事業を拡充するため会社組織に転換することを考えた。
8月から9月にかけて開かれた創業塾では、同じく起業を志す23人の仲間とともにマーケティングやビジネスプランを学習。事業計画書などを実際につくるなかで「漠然としていたものが形となり、明確になった」と振り返る。
来年6月ころに会社を立ち上げる予定。測量から始まり、間伐、搬出、販売など森林に関する業務は全てをこなす。里山は所有者や境界が複雑で、整備が進まない困難さもあるが「適正に手を入れていくことが山づくりのポイント。山の価値と良さを知らせていく役割を果たしたい」と目を輝かす。
表彰式で同商議所の伊藤正専務理事代行は「環境にやさしく市民への癒しも提供する素晴らしい事業。パイオニアになってもらいたい」、創業塾講師の平沢会計事務所代表の平沢三津男さんも「元来のいきいきとした森に生き返ることを期待。人づくりにも力をいれて」とエールを送った。 -
正月飾り作り忙しく
12月に入り、新しい年を迎える準備も少しづつ始まっている。
伊那市東春近の田中豊文さんは、手作りでしめ縄など正月飾りを作っている。
田中さんは、子どもの頃からものづくりを趣味としていて、わら細工や、木の実などを使った工芸作品などを作っている。
毎年、年末が近づくと、正月飾りだけを集中して作るようになり、今は一番忙しい時期だという。
作った飾りは、近所の人やお世話になった人に配るという。 -
南箕輪村議会開会
南箕輪村議会12月定例会が8日開会し、村側から11議案が提出された。
一般会計補正予算案の内訳は、南原住宅団地の焼却灰処理のため村土地開発公社に支払う費用に3千万円、新しい大芝高原味工房に設置する総合案内看板などの費用に75万円、民間の介護福祉施設などの灯油代補助に30万円などとなっている。
南箕輪村議会12月定例会は15、16日に一般質問、17日に委員長報告、採決が行われる予定。 -
グリーンツーリズムのウォーキングロード調査報告
「健康増進の効果期待できる」グリーンツーリズム事業の一環として箕輪町の東部地域に設定されるウォーキングロードで、体への効果を調査した信州大学の寺沢宏次教授は、「ウォーキングにより、住民の健康を増進させる効果が期待できる」と結果を報告した。
町は今年度から「農業・食・健康」をキーワードとしたグリーンツーリズム事業に取り組んでいて、ウォーキングロードの設定もその一つとして検討してきた。
今年の7月に行われた調査では、実際に町の職員7人が予定区間の5.5キロを歩き、歩く前と歩いた後の体の変化を調べた。
寺沢教授によると、ウォーキング中は脳が活性化するため認知症の予防に有効で、免疫力も上がるため病気にかかりにくくなる竏窒ニいう。
そのほかにも、生活習慣病予防などへの効果が期待できる竏窒ニしている。
設定場所も、現在検討している場所は「距離的にも景観、環境面から見ても適当」としていて、多くの人が利用しやすいよう、コースの修復などを進める必要がある竏窒ニしている。
これを受けて町では、今年度中に整備計画を立て、コースの改修工事やトイレ、休憩場所の整備を行い、来年秋ころまでに完成させたい竏窒ニしている。
また、より多くの町民に親しんでもらうため、コースのエリアを広げる予定。 -
忘年囲碁大会
日本棋院上伊那支部の今年最後をしめくくる「忘年囲碁大会」が7日、伊那市西春近のサンライフ伊那で開かれた。
日本棋院上伊那支部は毎週土曜日に教室を開き、囲碁の腕を磨いている。
大会は、会員同士の交流と、日頃磨いてきた腕前を披露する場として年に5回開かれている。
今年最後の大会となったこの日は、上伊那の会員を中心に32人が参加し、3段以上と2段以下のクラスごとにリーグ戦を行った。
参加した人達は、真剣な表情で相手の先をよみ、一手一手考えながら碁を打っていた。
会では、小中学生への囲碁の普及も進めていきたい考えで、「テレビゲームとは違い、生身の人間を相手にする事で、一対一で向き合い考える力を養って欲しい」と話していた。 -
手良小でお弁当給食
伊那市の手良小学校5年生は8日、お昼の時間に自分で作ったお弁当を楽しんだ。
手良小学校では食に関心を持ってもらおうと、給食ではなく自分で作ったお弁当を食べる「お弁当給食の日」を高学年を対象に年に3回設けている。
この日は5年生にとって初めてのお弁当給食の日で、
子どもたちは、友達どうし見比べながら味わっていた。
手良小学校では、去年からこの取り組みを行っていて、自分だけで料理ができるよう、5年生は調理実習を早めに実施した。
管理栄養士の早川佳代さんは、「まずは、お弁当を作る楽しさを知ってもらい、いずれは栄養バランス、詰め合わせ、色どりなどを一人で考えられるようになってもらいたい」と話していた。 -
泉沢常会のイルミネーション今年も
箕輪町木下の泉沢常会の住民有志が行うイルミネーションが今年も行われている。
7日は泉沢常会の住民が参加して点灯式が行われた。
泉沢常会では、毎年この時期にイルミネーションを行っていて、今年で4年目になる。
箕輪進修高校の通学路になっている事から学生達にも楽しんでもらおうと、最初は2、3軒で始まったが、年々参加する家庭が増えているという。
イルミネーションは、サンタクロースや雪だるまなど各家庭で工夫されている。
すべての家で点灯が終わった後、毎年恒例の親睦会が開かれ、住民達はイルミネーションを眺めながらトン汁などを味わった。
実行委員長の荻原省三さんは、「泉沢のイルミネーションは一軒一軒が主役。皆さんの協力で今年も素晴らしいものになった」と話していた。
泉沢常会のイルミネーションは、今月31日まで毎日点灯され、時間は午後5時半から9時まで。 -
ごみ減量へ
大型生ゴミ処理機貸出モデル事業 大萱団地で開始ごみの減量を目的に、伊那市が大型の生ゴミ処理機を地区に貸し出す県内でもめずらしい取り組みが、モデル事業として伊那市西箕輪の大萱団地で始まった。
生ゴミ処理機は250万円で伊那市が購入し、県営住宅大萱団地に無料で貸し出す。
7日は、住民が参加して処理機の稼働式が行われた。
伊那市では、ごみの減量と循環を目的に、地域ごとに生ゴミ処理機を貸し出す事業を進めていて、大萱団地はこの事業の初めての対象地区となる。
処理機は、微生物によって生ゴミを分解するもので、できた堆肥は地区の畑や花壇の肥料として利用する。
団地の自治会では、利用時間や、ゴミの重さを量るために全員で同じ三角コーナーを利用するなどの決まりをつくり、管理、運用は地区で行っていく。
大萱団地は67世帯あり、1世帯が1日に出す生ゴミの量は約28キロ、1年間では10トンの計算で、この分の生ゴミが削減できる。
伊那市では、今年度末にどのくらいの生ゴミを処理したか統計をとり、今後の事業展開に活かしていくという。 -
箕輪町来年度予算80億円前後の見込み
箕輪町の平澤豊満町長は、来年度予算について、今年度よりおよそ4億円少なくなるとの見込みを示した。8日開かれた箕輪町議会12月定例会の一般質問で答えた。
平澤町長は、景気悪化などに伴い、来年度は歳入が減るとして、総額で80億前後になるとの見込みを示した。
その上で平澤町長は、「すべての事業をしゃにむにやるのではなく、収入に見合った事業推進をしていきたい」。また、「先送りにしなければならない事業も出てくると思う。将来を見越して堅実に運営をしていきたい」と述べた。 -
冬支度 雪吊り、雪囲い作業始まる
伊那市高遠町の満光寺で8日、庭の植木を雪から守る雪吊りや雪囲いの作業が始まった。
雪吊りは、木々の枝が雪の重みで折れないよう、保護するもの。
この日は、伊那広域シルバー人材センター東部地区高遠班のメンバー5人が作業にあたっていた。
作業は、長さ8メートルから12メートルの支柱を松に固定し、上から放射状にワラの縄を張り巡らせ、枝を吊る。
作業にあたった人達は、脚立などを使い、縄を下し、枝に結びつけていた。
この日作業した松は、樹齢が約500年の黒松で、武田信玄の弟、武田信廉が信玄の遺言により、この寺に植えたといわれている。
この松を一目見ると、極楽へ往生できると言う噂が広がり、極楽の松と呼ばれている。
庭のツツジなどには、雪よけのワラの帽子がかぶせられ、ボタンには雪囲いがされていた。
作業は10日頃に終わる予定という。 -
上伊那のレギュラーガソリン価格続落、前月比19.9円値下がり
上伊那地方の1リットルあたりレギュラーガソリンの価格は8日現在122.7円で、先月10日の調査に比べて19.9円値下がりしたことが県企画部の調査で分かった。前月は他地域と比べて下落値が鈍く全県平均とは6円ほどの価格差があったが今月は3.2円まで縮まった。灯油の店頭価格も18リットルあたりで前月に比べ355.5円安い1307.2円で、全県平均を10円ほど下回った。
レギュラーガソリンの県平均は119.5円で前月よりも16.9円値下がり。近隣地域では諏訪が116.8円(前月比14円減)、下伊那が124.7円(同16.1円減)だった。
県企画部は県内78店舗を対象に電話による聞き取りで石油製品の価格動向を調査。ガソリンとともに価格が上昇し続け、8月には18リットルあたり2300円台の価格をつけた灯油は、今回の調査で全県平均1317.9円にまで下落した。2007年初頭以来約2年前の水準にまで価格が戻った。
上伊那のハイオクガソリンの価格は134.5円(前月比19.1円減)、軽油は115.2円(前月比12.3円減)。 -
企業支援に最善尽くす考えアルプス中央信金理事長、伊那CATV年末特番収録で語る
アルプス中央信用金庫(伊那市)の大澤一郎理事長は9日、伊那ケーブルテレビ年末特番の収録に出演し、金融不安に端を発した世界同時不況について「ここ1、2年で解決する問題ではない。100年に一度の暴風雨」との見方を示した。上伊那でも主力の自動車、電子部品関係をはじめとして生産調整や人員整理の動きが強まっていると指摘する一方、企業の資金繰りに対する県内金融機関の貸し渋りなどはないとの認識を強調し「地域発展のため何としても企業を支えていく」と語った。収録の模様は29日午後11時から(初回)の特別番組「伊那谷の経済を振り返る」で放送される。
大澤理事長は、今回の不況を取り巻く現状について「5割しか受注がないという現状も出てきており、減産により派遣社員やパートの解雇につながっている」と解説。「企業個々の頑張りでは難しい部分もある」とも指摘し、合併や業種転換に踏み切る企業が出てくる可能性もあるのではと分析した。
また、資金繰りなどで困っている企業について「早め早めの相談をお願いしたい」とも話した。
収録後の取材で大澤理事長は「アルプス中央信用金庫では再生支援の専門職員を資金繰りなどで困っている企業に配置しており、難関を乗り越えるためのお手伝いをしていく」と語った。 -
宮田村で山ぶどうワインまつり、08年産「紫輝」解禁で400人堪能
宮田村特産の山ぶどう配合種ヤマソービニオンでつくる2008年産赤ワイン「紫輝」を解禁するワイン祭りは7日、醸造する同村新田区の本坊酒造信州ファクトリーで開いた。関係者でつくる中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議の主催。、400人近くが訪れ、収穫から2カ月で仕込んだ新鮮な飲み口を堪能した。
村内農家が栽培するぶどうを使ったワイン生産は10年目。近年は県の原産地呼称管理制度に認定されるなど高い品質を毎年維持している。祭りで同ファクトリーの深水公明工場長は「1日、1日宮田のワインは成長している」と自信を示し、推進会議の会長を務める清水靖夫村長は「生産者の愛情で良いワインができる。多くの人に親しみ愛飲してもらえれば」と来場者に呼びかけた。
日本ソムリエ協会専務理事の高野豊さん=長野市=は以前から宮田村のワインを高く評価し、この日も会場で08年産の出来具合を講評。「特性が出ており、フランス的な格調高いワインに近づいている」とさらなる期待を寄せた。
今季は約28トンを収穫し、紫輝は720ミリリットルビン5200本分を上伊那の酒販店中心に出荷する。価格は1本1900円。定番の「信州駒ケ原」のほか新たな商品の販売も今後予定している。問い合わせは本坊酒造信州ファクトリー0265・85・4633、宮田村産業建設課0265・85・5864へ。 -
宮田村商工会が緊急経済対策求めて村長に要望書
金融不安による景況感の悪化を受けて宮田村商工会は8日、緊急経済対策を求める要望書を清水靖夫村長に提出した。村内企業の経営安定化と支援を円滑に進めるため対策本部の設置を求めたほか、制度資金の利率引下げや、優先発注による受注機会の確保など5項目を要望した。村側は早い時期に本部を設置する意向を明らかにし、前倒しが可能な公共工事なども洗い出して早期発注したい考えも示した。
毎年この時期に行っている商工会と村の両理事者らの懇談会の席上、前林善一会長が村長に要望書を手渡した。村産業建設課は制度資金の利率や条件緩和について、さらに金融機関と相談して新年度に向けても善処していくと説明。商工会側からは「新たな借り入れが難しい中で、企業個々の事情をかんがみて対応して」「村職員は各企業をまわって何が必要かニーズを把握し、厳しさを肌で感じてほしい」と注文も寄せた。 -
ニホンジカ広域捕獲
ニホンジカによる農作物や高山植物の被害を防ごうと、県や上伊那の市町村などでつく協議会は6日、伊那市高遠町の入笠牧場でシカの捕獲をした。
自治体の枠を超え、上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が捕獲を行うのは今年で5年目となる。
この日は、上伊那猟友会のメンバーら約100人が参加し、オス1頭、メス36頭を捕獲した。
上伊那地方事務所によると、昨年度、管内の野生鳥獣による農林業被害額は約2億1000万円。
そのうち、ニホンジカによる被害は約1億円と半分近くを占めている。
捕獲したニホンジカは、南アルプスの野生鳥獣被害について研究をしている信州大学農学部の竹田謙一准教授らが、大きさや体重を測定した後、解体し、栄養状態や妊娠しているかなどを調べていた。
また肉や血液は、県や国の調査機関に送られ、ジビエに適しているか、人体に影響のあるウィルスを保有しているかなどについて検査するという。
協議会では、伊那市長谷や高遠、中川村であと3回、個体調整を行い、約200頭のニホンジカを捕獲する計画。 -
しめ縄づくり教室
12月に入り、年末年始を迎えるための準備が始まっている。
長谷公民館では6日、しめ縄作りの教室が開かれた。
このしめ縄教室は、長谷地区の青少年育成会が毎年この時期に開いているもので、初心者17人が参加した。
講師は、しめ縄名人の伊東耕平さん。
「手の平の上でわらをころがすように」と手取り足取り指導していた。
伊東さんは、「わらをなう経験をしておくことが大切。万が一の時、木のつるをロープ変わりにすることもできる」と話していた。 -
古田人形芝居定期公演
箕輪中古田人形部30周年記念箕輪町の箕輪中学校古田人形部の創部30周年を記念した古田人形芝居定期公演が6日、箕輪町文化センターで開かれた。
箕輪中学校の古田人形部は、浄瑠璃「生写 朝顔話 竏衷h屋の段」を上演した。
箕輪中学校の古田人形部は、昭和54(1979)年に発足し、今年で30周年を迎えた。
今年度の部員は19人で、古田人形芝居保存会の柴登巳夫さんや部の卒業生の指導を受けて練習している。
今回上演した「生写 朝顔話」は、目の見えない娘と武士の切ない恋物語。
生徒たちは人形を巧みに操り、気持ちを込めて上演していた。
この定期公演は、今年の締めくくりの公演でもあり、古田人形芝居保存会が数年ぶりに「絵本太功記」を上演したほか、箕輪西小学校と箕輪中部小学校の古田人形クラブも発表した。 -
芸大生が中学生に吹奏楽の演奏指導
伊澤修二の縁で伊那市と交流のある東京芸術大学の学生が6日、伊那市内の中学校で吹奏楽の演奏指導をした。
市内3つの中学校で指導が行われ、東部中学校には芸大の学生9人が訪れ、楽器ごとに指導した。
この演奏指導は、伊那市高遠町出身の伊澤修二が、東京芸術大学の初代校長だったことが縁で毎年行われている。
サックスのグループでは、「弱い音を出す時でも、息を残さないように吹ききって、次の音につながるように」と指導していた。
また打楽器のグループでは、「楽器が遠くにあると強い音が出せない」など、楽器を置く場所から指導していた。
東部中吹奏楽部顧問の吉瀬幸雄教諭は、「楽器ごとに専門の学生から指導を受けることができるので、大変勉強になる」と話していた。 -
箕輪町ボランティアセンターがオープン
箕輪町の新しいボランティア拠点施設「みのわふれ愛センター」が、7日オープンする。
6日は、記念式典が行われ、参加者が施設のオープンを祝った。
みのわふれ愛センターは、箕輪町福祉総合センターの一階部分を改築した。
これまで社会福祉協議会の事務所として使われていた場所をリフォームして、多くの人が談話できる広いスペースや調理室などを設けた。
この日は、施設の愛称の応募の中から、上位3作品の表彰も行われた。
箕輪町社会福祉協議会の柴財埜会長は、「元気のある町づくりにつながるよう、施設を有効に利用していってもらいたい」と話していた。
この後、参加者らが施設の使い初めとして交流会を開き、もちつきなどをして楽しんだ。