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南箕輪村移送サービス充実
南箕輪村は来年4月をめどに、移動手段のない高齢者や障害者を対象とする無償移送サービスを充実させる。17日開いた村議会定例会一般質問で唐木一直村長が示した。
無償移送サービスは、交通手段を持たない高齢者や障害者が病院などの生活に欠かせない場所へ移動する時、ガソリン代程度の費用で送迎するサービス。現在南箕輪村では、村の社会福祉協議会が75歳以上のお年寄りや障害者で、移動手段のない人を対象に実施している。
利用者の送迎は一般のボランティアにお願いしているが、ボランティアの確保が難しく、十分な運用ができていないという。
そこで村は、送迎を担う専門のドライバーを雇い、この問題を解消する考え。また、移送専用の車も購入し、制度の充実を図りたいとしている。
今後は、利用目的などにも幅を持たせ、今よりも利用しやすいサービスにしていきたいという。 -
差押用タイヤロック購入
南箕輪村は、税金などの滞納者の車を差押えるため、車のタイヤを固定する「タイヤロック」を購入した。
タイヤロックは、一般車用と大型車用の2種類あり、タイヤを挟み、鍵をかけて車が動かないようにするもの。
南箕輪村では、H14年度から税金や保育料などの滞納額が急増していて、昨年度は2億2600万円だった。
この状況を受け、村では未収金対策チームを作り対応を強化してきたが、さらに回収率を上げるため、今回初めてこのタイヤロックを購入した。
唐木一直村長は17日の村議会一般質問の答弁で、「財源確保の面からも公平性確保の面からも滞納対策強化は必要」と話した。
村では今後、保育料や介護保険料などの使用料の滞納も、状況に応じて差し押さえができるようにしていきたいとしている。
また、民間企業が運営する官公庁専用のインターネットオークションも利用していきたいという。 -
弥生高生徒が教諭体験
中学校の教諭などを志望する伊那弥生ケ丘高校の生徒4人が17日、伊那中学校で教諭体験をした。
これは就業体験により志望する進路について理解を深めようと行われた。
伊那中学校を訪れた4人のうち3人は養護教諭を目指していて、眼科検診の方法などについて指導を受けた。
養護教諭は学校保健法にもとづいて生徒の健康管理を行い、検診では右目から左目へ、またコンタクトレンズを使っている生徒は裸眼の視力を測定しなくてもいいなど細かい決まりがあることが説明されていた。
また中学の国語教諭を目指す石澤杏奈さんは、1年生の国語の時間に生徒の指導にあたった。
授業では四文字熟語に関するプリントが配られ、石澤さんは問題を解けずに困っている生徒をみつけては声をかけ質問に答えていた。 -
ニホンジカ狩猟期間延長
県環境審議会はニホンジカの狩猟期間について、当初予定より1ヶ月間延長するとの方針を固めた。
これは県環境審議会で決まったもので、この案は近く県に答申される。
これによりニホンジカの狩猟期間は11月15日から来年の2月15日だったものが3月15日までとなる。
また使用可能な道具についてはワナとオリとしている。
県内の野生鳥獣による農林業の被害額はここ数年13億から18億円で推移していて、そのうちニホンジカによるものは、全体の4割、およそ7億円となっている。
県では狩猟期間の延長によりニホンジカからの被害を減らすとともに、関係者への周知を図り安全確保に努めていくという。 -
井上井月顕彰会が市に協力要請
漂泊の俳人井上井月について研究し、文化事業や観光事業につなげていこうと発足した井上井月顕彰会は12日に市役所を訪れ、小坂樫男市長に協力要請した。
堀内功会長や竹入弘元副会長らが市役所を訪れ、顕彰会の会則や事業計画を説明し、市の協力を求めた。
顕彰会では、11月21日から1週間ほど、長野市の善光寺近くで井月展を開く。伊那地域からの掛け軸や屏風など50点ほどを並べる計画で、長野市や中野市からの資料も展示されることになっている。
会では、他の県から来た人が句碑の場所が分からず迷ってしまうケースも多いとして、上伊那全域を網羅した井月マップの作成を市や広域連合に要請した。
小坂市長は、これについて理解を示し「できることには協力したい」と話していた。
会では、井月に関する調査、研究、関連する文化の発掘、観光事業など井月に関連するすべてのことを行なっていく計画という。 -
十五夜の「おからこ」作り
伊那市西町の旧井澤家住宅で14日、十五夜にあわせて「おからこ」作りが行われた。
伊那部宿を考える会では、地域の伝統を伝えていこうと、旧井澤家住宅でのオカラコ作りを始め、今年で3年目になる。
おからこは、もち米からつくる団子で、伊那地域では昔、十五夜に合わせて多くの家庭で作られていた。
もち米は、2晩水に浸し、水を混ぜて団子状にする。もち米をつぶすのは力のいる作業で、10人のメンバーが交代でついて、40分程かけて粉状にした。
この日できたおからこは、里芋の葉っぱに乗せ、今年とれた野菜と一緒に月に供えた。
メンバーは、今年の豊作に感謝し、来年の豊作を月に願った後、野菜と一緒におからこ汁にして味わったという。 -
第1回バラまつりフォトコン
最優秀賞 向山世男さん(伊那市)伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンを撮影した写真コンテストの表彰式が16日、行われた。最優秀賞には、伊那市の向山世男さんの作品が選ばれた。
伊那市荒井の向山世男さんの作品は、花や気象条件の良いところを捉えているということで、最優秀賞を受賞した。
向山さんは、よい構図を狙って毎日のようにローズガーデンを訪れたという。
このフォトコンテストは、しんわの丘ローズガーデンが今年初めて行ったバラまつりの写真を対象にしたもので、写真家の津野祐次さんなど7人が審査した。
審査委員長の津野さんは、「どの作品も審査員の心を打つものだった。来年もまた納得のいく写真を撮ってください」と講評した。
入賞作品は、18日から10月3日まで市役所市民ホールに展示される。 -
子育て応援カード
箕輪町12月中旬開始へ箕輪町は、子どもを持つ世帯が買い物をするときに割引などのサービスを受けられる子育て応援カードの導入計画を16日、箕輪町議会全員協議会で示した。
町によると、子育て応援カードは、町内に暮らす15歳以下の子どもを持つ約2300世帯を対象としている。
町が交付するカードを協賛店に提示すると、サービスが受けられる。
現在、協賛店を募っているが、これまでに11店が申し込み、商品の5%から10%の割引やミルク用のお湯のサービスなど、協賛店ごとに独自のサービスを提供するという。
子育て応援カード事業は、12月中旬に開始する予定。 -
昭和伊南総合病院は機能不十分
救命救急センター 評価委が県に報告長野県救急医療機能評価委員会は16日、県に、駒ケ根市の昭和伊南総合病院の評価結果について救命救急センターの機能としては不十分との報告をした。
報告では、不十分な点として▽整形外科、産婦人科の常勤医師の不在▽病院全体の医師数不足▽救急患者に関するデータの未整備竏窒フ3点を挙げている。
整形外科、産婦人科の常勤医師の不在では▽救急患者について24時間体制で対応することができない▽改善には複数の常勤医師を確保する必要があるが現状では困難で救命救急センターとしては問題が多い竏窒ニしている。
また、病院全体の医師不足では、増員について具体的な改善策が示されていないほか、センターを運営していく限度を超えているとしている。
救急患者に関するデータの整備では、救急は搬送患者受け入れの要請への対応記録や救急患者に関する把握と分析が不十分とし、データを整備し救急医療体制の改善に役立てることが必要竏窒ニしている。
報告を受け今後、県では、病院側と改善点について協議していきたい考え。
また、昭和伊南総合病院を運営する伊南行政組合の組合長・杉本幸治駒ヶ根市長は、「昭和伊南総合病院として経営改善に向け努力中。県から説明を受けた上で病院とも十分に相談し伊南医療対策検討会などで具体的な対応を検討したい」とコメントした。 -
伊那小正組 牛の飼育始める
伊那市立伊那小学校1年正組の児童たちのもとへ16日、子牛が届いた。児童たちは今後、この牛から牛乳を搾ることを目指す。
トラックに乗せられてやってきた子牛は、子どもたちと対面した。
正組の児童は今年、自分たちで牛乳を搾りたいと牛の飼育に挑戦することにした。
児童にとって、自分たちより何倍も大きい大人の牛は、少し怖い存在。そこで子牛を母牛に育て、その牛から牛乳を搾れないかと考えた。
この考えに賛同し、子牛の貸出に応じてくれたのは伊那市手良で牧場を営む酒井秀明さん。酒井さんの牧場で今年の6月末に生まれた子牛が届けられた。
子牛から乳を搾れるようになるまでには2年という歳月が必要で、児童たちは3年生になるまでこの子牛とともに学校生活を過ごす。
現在子牛の重さは90キロ。2年後には600キロ近くまで成長する。牛は子牛を産むことで乳を搾れるようになるため、児童たちは子牛の出産にも立ち会うことになる。
子牛はしばらく中庭で飼育するが、その後、児童たちが手作りした柵へ移す予定。 -
「敬老の日」各地で長寿祝う
敬老の日に合わせ15日、伊那市で長寿者訪問が行われ、肖像画などが贈られた。
伊那市山寺の福澤総一郎さん宅を、小坂樫男市長が訪問した。
福澤さんは、市内男性の最高齢の104歳で、全体では5番目の長寿。小坂市長は、福澤さんに祝いの花束と肖像画を手渡した。
肖像画は、伊那市出身の画家・三浦輝峰さんが写真をもとに描いた。
福澤さんは、墨絵が趣味で75年ほど描き続けており、今でも暇があれば筆をとるという。梅を描くことが多く、絵には書も添えられている。
ほかに、庭木の水やりや手入れをしたり、身の回りのこともほとんど自分でしているという。
福澤さんは長生きの秘訣について「酒もタバコもやめて、野菜中心の食生活にすること」と話していた。
伊那市の最高齢者は106歳、市内の100歳以上は52人。 -
信濃グランセローズ公式戦
伊那で4連勝飾る北信越ベースボールチャレンジリーグの信濃グランセローズ対石川ミリオスターズの試合が15日、伊那県営球場で行われ、信濃グランセローズが2対1で勝った。
信濃グランセローズの公式戦が伊那市で行われるのは今シーズン2回目で、球場には少年野球チームの子どもたちや親子連れなどおよそ1500人が訪れた。
1対1で迎えた8回には、4番竜太郎の2ベースヒットで1点を追加。試合はそのままグランセローズが2対1で勝った。
観戦に訪れた人達は、選手の一つひとつのプレーに大きな声援を送っていた。 -
伊那スキーリゾート継続の請願採択
伊那市議会委員会伊那市議会経済建設委員会は16日、9月議会に提出されている、伊那スキーリゾート継続についての請願を採択した。
請願は、伊那市西春近の伊那スキーリゾート地権者会がスキーリゾートの存続を求め、今議会に提出しているもの。
伊那スキーリゾートは、経営しているヤマウラが今季をもって経営から撤退する意向を示している。
委員からは、「観光の核を失ってしまう」「子どもたちのスキーの火を絶やさないためにも、存続を働きかけてほしい」といった意見があがり、反対意見がなく採択された。
委員会審査の結果は、24日の議会で報告する。 -
マイクロロボコン高校生大会
箕輪進修高校2年 井上大樹君2連覇今月13日に埼玉県で開かれた、マイクロロボコン高校生大会で、箕輪進修高校2年の井上大樹君が、去年に続き優勝し、2連覇を達成した。
同大会は、日本工業大学創立100周年として去年から開かれているもので、箕輪進修高校からはロボット部の12人が参加した。
大会には全国の工業高校を中心に23校、およそ120人が出場した。長野県からも、駒ヶ根工業高校や飯田工業高校などが出場した。
大会は1インチマシーンと呼ばれる大きさ2・5センチのロボットを、白い線の上を走らせ速さを競う。箕輪進修高校の生徒6人がベスト8に残り、4位以上をすべて独占した。
このうち去年に引き続き優勝に輝いた井上君は、「2連覇だけど、校名が変わってからは初めての優勝。日々試行錯誤してきた成果が発揮できて良かった」と話していた。 -
信大農学部AFC祭
南箕輪村の信州大学農学部の農場や演習林などで遊ぶイベントが14日、開かれた。地域の人が大学を訪れ、様々なイベントを楽しんだ。
このイベントは、学部の農場や演習林の管理センターAFCが、地域の人に農学部を知ってもらおうと、毎年開いている。
今年は初めて、農学部の文化祭「落葉松祭」の実行委員会が、パン作りやチーズ作りの体験コーナーを開いた。
パン作りでは、中川村の住民が地域活性化のために作っている小麦粉を使っていて、材料にも興味をもってもらおうと、紹介コーナーも設けられた。
参加者は、学生に指導をうけながら、弾力が出るまでしっかりこねていた。
また、毎年盛況のブドウ狩りには、今年も多くの人が訪れた。
ブドウは、実習で学生が育てたもので、ナイアガラや巨峰など7種類ある。無料食べ放題ということもあり、訪れた人は、いろいろな種類を味わっていた。 -
稲刈り始まる
実りの秋を迎え、各地で稲刈りが始まった。
箕輪町の上古田地区では、地域の農家の刈り取り作業を請け負っているコンバイン組合による刈り取りが始まった。
コンバイン2台が稼働し、稲が重たそうに穂を垂らした田んぼで、休む間もなく作業が行われた。この日一日で、あきたこまちを1200キロ刈り取ったという。
組合員は、「今年は春の寒さで生育が遅れたが、その後は暑くなって生育がよかった。米の出来は平年より少しいいのではないか」と話していた。 -
ムツゴロウさん 伊那弥生ケ丘高で講演
ムツゴロウさんの愛称で親しまれている作家、畑正憲さんの講演会が12日、伊那弥生ヶ丘高校で開かれた。
畑さんは、1971年に北海道にテレビ番組でおなじみの「ムツゴロウ動物王国」を開園した。動物の飼育や動物との触れ合いを通して経験したことをエッセイや小説にするなど、執筆活動を行なっている。
講演会には、生徒やその保護者などが集まり、畑さんの話に耳を傾けていた。
畑さんは、動物と会話はできないが、「鳴き声や表情で何を望んでいるか、感じる事が大切」と話し、「人間の赤ちゃんも同じ。感情を汲み取る事が心の発達につながる」と話していた。 -
上伊那各地で運動会にぎやか
上伊那各地の小学校で12日、運動会が開かれ、子供達やその保護者が秋の一日を楽しんだ。
日中は曇りで、時折雨のぱらつくあいにくの天気となったが、箕輪町では、4つの小学校で運動会が開かれ、校庭には子供達の元気な声が響いていた。
このうち箕輪西小学校では、障害物競争や綱引きなど22プログラムが行われ、子供達は校庭をいっぱいに使い、元気に体を動かしていた。
西小は今年、中部小の分校から独立し、箕輪西小となって50年の節目の年を迎えた。
この節目を地域の人と一緒に祝おうと、特別プログラムが行われた。
児童と地域の人が一緒に、校庭中央に置かれたボードに花を付けていくと、「祝西小50歳」の文字が完成した。
箕輪西小では今後、50年の節目を祝う式典やイベントなどを行う。 -
川シンポ「川を美しくする集い」
子どもたちが体験・実践発表川について考えるシンポジウム「川を美しくする集い」が13日、伊那市のいなっせで開かれた。
会場にはおよそ150人が集まり、子ども達の川での体験や実践の発表に耳を傾けていた。
シンポジウムは、身近な川の現状や課題を理解して、きれいな川を維持するために何ができるか考えようと、伊那市が毎年開いている。
体験発表では、子どもたちが川とのふれあいを通じて感じたことを発表した。
伊那東部中学校2年の向山可那子さんは、「見つけた水生生物がきれいな水辺にいる生物だと知り、伊那市はきれいな自然がたくさんある素晴らしい町だとわかった」と発表した。
実践発表では、伊那東小学校の自然観察カワニナクラブが、これまでの研究結果を発表した。
子どもたちは、ホタルの幼虫のエサとなるカワニナは、ほおの木の葉を与え、水温管理をすれば簡単に育てられる竏窒ニ説明していた。
実行委員長の丸山敞一郎さんは「活動が、決まった人だけではなく、多くの人が参加するものになってほしい」と話していた。 -
伊那技術専門校機械科修了式
県伊那技術専門校の機械科短期課程の修了式が12日、行われた。
修了を迎えたのは、6カ月の課程を終えた6人。
機械科は、企業で使うものと同じ工作機械の操作を学び、製品作りのトレーニングを行う。
この6人は、離職・転職者を対象とした6カ月の短期課程で、機械操作を学びながら、期間内に国家資格なども取得した。
遠藤昌之校長は、「これからは、職業人として努力を積み重ね、更に飛躍して欲しい」とはなむけの言葉を贈った。
修了生を代表して中尾聡史さんは、「ここで学んだ技能を向上させ、一層努力していきたい」とあいさつした。
6人は、すでに就職が決まっていて、上伊那郡内で製造業の仕事に就くという。 -
旧上伊那図書館で宝モノ展
現在改修が進められている旧上伊那図書館の改修完了記念として、伊那市内の小中学校にある美術品などのお宝を展示する企画が検討されている。
これは、11日開かれた伊那市議会の一般質問の中で、北原明教育長が議員の質問に答えた。
旧上伊那図書館は、現在改修工事が進められていて、平成22年3月に工事が完了する予定。
伊那市は、改修工事で図書館に展示室を作る予定で、その工事完了記念に、小中学校のお宝展を開きたいという。
小中学校のお宝とは、学校に寄贈された絵画や彫刻、また学校歌をしたためた書などで、同展は、伊那市が合併してからは初めての企画となる予定。
伊那市では、この小中学校のお宝展を、旧上伊那図書館の改修工事が完了した平成22年度に開きたいという。 -
三峰川でマス釣り大会
天竜川漁業協同組合の組合員や家族が釣りを楽しむマス釣り大会が13日、伊那市の三峰川で開かれた。およそ180人が参加し、開始の合図とともに一斉に川に糸を垂らした。
大会は、魚を釣り上げるだいご味を味わってもらおうと毎年開かれているもので、川には20センチほどのマス、およそ3千匹が放流され、参加者が次々に釣り上げていた。
午前10時から午後1時までの間に、多い人ではおよそ60匹を釣りあげたという。
ある組合員は、「どんな人でも簡単にたくさん釣ることができるのが魅力。釣りの楽しさを知ってもらえたと思う」と話していた。
また親子で釣りを楽しんでいた父親は、「初めての子どもでもこれだけ釣ることができる機会はあまりない。良い経験をさせてあげられた」と話していた。 -
ブラジル移民百周年展
日系人の歩み伝えるブラジル移民百周年記念「日系人の歩み展」が13日から、伊那市のいなっせ2階の展示ギャラリーで始まった。14日午後1時まで。
展示は、日本人が南米の国ブラジルに移住してから百周年を迎える今年、伊那でも何かできることはないかと、在日ブラジル人交流協会などが開いた。
会場には会員が持ち寄った写真や、日系ブラジル人の子ども達が描いた絵など、およそ100点が並んでいる。
会場の中央には、日系ブラジル人で、日本への留学を機に伊那に移住した小池美樹ルシアさんの家族が過ごしてきた歴史が、写真で紹介されている。
小池さんは、「伊那にも多くのブラジル人がいるが、交流は少ない。こういった展示会をきっかけに、少しでも距離を縮められたらうれしい」と話していた。 -
南箕輪長寿者訪問
大泉の毛利不二雄さん アコーディオンの腕前披露15日の敬老の日にあわせ12日、南箕輪村で村長らによる長寿者訪問が行なわれた。
唐木一直村長をはじめとする村の理事者が、88歳以上の長寿者を訪問した。
対象となるのは211人で、そのうちの191軒をまわり、長寿を祝った。
このうち、14日に満100歳の誕生日を迎える大泉の毛利不二雄さん宅では、県からの感謝状も贈呈。唐木村長は、「いつまでもお元気で」と声をかけていた。
毛利さんは、趣味で毎日弾いているというアコーディオンの腕前を披露。力強い音色を響かせていた。
9月1日現在の村の65歳以上の高齢者人口は、2,738人で、高齢化率は、18.81パーセントと県下市町村で最も低くなっている。 -
西箕輪地区戦没者追悼式
伊那市西箕輪地区の戦没者追悼式が12日、仲仙寺で行なわれ、参加者らは、平和への誓いを新たにしていた。
本堂脇の招魂碑前で行なわれた式展には、遺族9人を含む40人ほどが参加した。
西箕輪社会福祉協議会の倉田隆会長は、「平和を維持することこそが戦争犠牲者の霊の慰めとなる」と式辞を述べた。
また伊那市遺族会の矢島荘司会長は、「絶対戦争を起こさないことを誓う」、伊藤幸明西箕輪地区区長会長は「戦争の悲惨さを後世に伝えていかなくてはならない」と追悼の辞を述べていた。
この戦没者追悼式は、日清戦争から太平洋戦争までの戦死者を追悼するもの。
市内全域では、およそ1800人、西箕輪地区では、150人が戦争で命を落としているという。
遺族を代表して、唐澤健一さんが「子どもたちに勉強してもらい、戦争の悲惨さを残していきたい」と謝辞をのべていた。 -
上伊那花卉品評会
飯島町の那須野明さんが長野県知事賞地元生産者が栽培技術を競う上伊那花卉品評会が12日、伊那市役所で開かれた。
この品評会は栽培技術の向上と花の消費拡大などを目的として毎年開かれている。
今年も上伊那各地の生産者からカーネーションやトルコギキョウ、アルスロトメリアなど257点が集まり、審査会の後、一般公開された。
夏の暑さや日照不足などの影響で今年は全体的に花にボリュームが少なく、出品も少なかったというが、審査では、スタイルの良さなどが高く評価された飯島町の那須野明さんが育てたカーネーションが最優秀賞の長野県知事賞に選ばれた。
展示された花は一般公開の後、販売され、来場者はお気に入りの花を買い求めていた。 -
高遠高校生 老人ホームにメッセージ届ける
高遠高校福祉コースの生徒が12日、敬老の日を前に、日頃お世話になっている、伊那市高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」にメッセージを届けた。
代表の黒田愛里さんと下島瞳さんが、1年生の福祉コース21人分のメッセージを届けた。
1年生は6月にお年寄りと交流していて、メッセージにはその思い出や健康について書かれていた。
お年寄りは、「うれしいね。涙が出る」と話していた。
1年生は今後、施設の運動会に参加したり、卒業まで何度か実習に訪れるという。 -
鳩吹き公園に捨て犬
伊那市横山の鳩吹き公園で12日、捨て犬が発見された。
12日午前7時ころ、鳩吹き公園を散歩していた人から、公園を管理する伊那市振興公社の管理人に捨て犬がいると電話で連絡があった。
振興公社によると、犬はミニチュアダックスフントとみられ、鳩吹き公園内のベンチの足にビニールひもで縛られ、ドッグフードと水が置いてあったという。
管理人は、11日夜から12日朝までの間に捨てられたのではないかと話している。
鳩吹き公園での捨て犬は初めてということで、振興公社では伊那保健所に届け出た。
振興公社の職員は「最後まで面倒みてほしい。保健所に引き取りに行ってもらいたい」と呼びかけていた。 -
お役立ち文具フェア
OA機器や事務用品などを販売する伊那市西春近の株式会社小椋は、全国の有名文具メーカーを一堂に集めた文具フェアを13日まで、かんてんぱぱのくぬぎの杜カルチャーハウスで開いている。
お役立ち文具フェアのタイトルで開かれているこの催しは、小椋が、実際に見て触れて楽しんでもらおうと初めて開いたもので、県内でも珍しい企画。
会場には、一般や企業の事務担当者などが訪れ、興味深そうにそれぞれのブースで説明を受けていた。
会場には、筆記用具、ファイルやノート、手帳、ノベルティーグッズなど、色とりどり、バラエティー豊かな品々が所せましと並べられている。
事務用品も時代とともに様々なニーズが生まれている。
防災にまで踏み込んで事務用品を提案しているメーカーもあり、文具も今や、「ユニバーサルデザイン」「エコ」といった視点が必要とされているようだ。 -
上伊那地域観光戦略会議分科会
上伊那地域観光戦略会議の分科会が12日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた。
この日開かれた食と健康の産業観光プロジェクト分科会は、観光振興を図ろうと県が呼びかけたもので、各市町村の商工観光関係者およそ10人が集まった。
この分科会は食品製造企業などが行っている工場見学や敷地解放などが、上伊那地域の観光の一端を担っていることから、取り組みをさらに拡大していこうと設けられた。
参加者からは「商工観光は企業のイメージアップが目的。小規模な事業所が会社をただ公開しても、マイナスにつながることがある」といった声や「伊那谷というものがインパクトに残るようなアイテムを作らなければ観光客の興味は惹けない」などの意見が出されていた。
また、観光全般では、公共交通機関の整備が整っていないことや、宿泊を目的とする観光が少ないことなどが課題として挙げられていた。
今後は、上伊那地区の観光事業者、商工団体、一般企業などが連絡を取りながらプロジェクトを進めていけるよう、情報連絡網の整備などを進めていくという。