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箕輪町民ゴルフ大会開催の記念植樹
箕輪町民ゴルフ大会(10月8日、伊那国際ゴルフ場)の第1回大会開催を記念し14日、大会出場者がみのわ天竜公園に記念の桜を植樹した。
ゴルフ大会は「極力行政に頼らずに自分達のコンセプト(ゴルフに対する日ごろの思い)を生かした自分達の大会を」と実行委員会を組織し、町、町教育委員会と共同開催。220人が参加した。
参加者全員が負担した大会事務費で記念植樹を計画。実行委員ら10人が、天竜川沿いの桜並木通りにソメイヨシノを植えた。「第1回箕輪OPEN開催記念」の碑も建てる。
実行委員会は今後、東京箕輪会、中京箕輪会の会員や町出身のゴルフ競技愛好者に大会参加枠の拡大、ゴルフ競技を一般スポーツ競技として更なる振興を図るため民間ベースによる「箕輪OPEN小学生スポーツ振興基金」(みのわもみじカップ支援基金)の創設を検討していくという。 -
冷え込みに期待 伊那スキーリゾート・オープン
伊那市西春近の「中央道伊那スキーリゾート」は16日、今季の営業を始めた。暖冬の影響で例年に比べて雪の準備が遅れているが、県内外の家族連れが訪れ、雪の感触を確かめながら初滑りを楽しんだ=写真。
ゲレンデは全長1200メートルのうち下半分が滑走可能。コースの中央部に雪を集め、平均約30センチの積雪を維持している。関係者は「今後の冷え込みに期待。来週末には、コース全体に降雪し、ソリゲレンデも利用できるようにしたい」と話す。
今シーズンの営業は来年3月31日まで。オープン縲・2日は、「初滑りキャンペーン」としてリフト一日券を2千円で販売する。問い合わせは「中央道伊那スキーリゾート」(TEL73・8855)へ。 -
議員定数適正規模を検討へ
宮田村議会全員協議会は15日開き、削減などを前提にしない形で議員定数の適正規模について検討していく方向を確認した。また、定例会の一般質問の内容が議員間で重複する場合もあることから、3月定例会から議会運営委員会でチェックし、調整すると決めた。
議員定数の適正化検討は、議会活動をしていくうえで必要な規模を探っていく。小林茂議長は「定数維持や削減など何も前提とせずに、議員全員で協議を深めていく」とした。
定数をめぐっては前回2年前の選挙を控えて当時の区長会が10人を提言したが、最終的に改選前の議会は4人減の12人で条例改正を可決し、選挙を実施した経緯がある。
この日の全協は、検討してきた議会改革の内容について今後の方向性を話し合った。
一般質問の通告については従来、定例会開会翌日の午前9時まで受け付けていたが、3月定例会からは開会の数日前に変更。
議会運営委員会が質問の重複がないかなどを調整し、円滑化を図る。
夜間の議会開催は現状では開催しても効果が薄いと判断。事情や住民要望に変化があった場合に、再び実施を検討していく考えでまとめた。 -
冬至のユズ湯、一足早く
「温まるし、いい香りだね」-。中川村の望岳荘で16、17日、冬至(22日)を前に、一足早くユズ湯を提供している。
村内産のユズ、約10キロを男湯、女湯に浮べた。
温暖な気候でユズが採れる中川村ならではのサービスに、来場者は大喜び。
ユズはミカン科、体を温め、血行を促進し、冷え性、神経痛、リューマチなどの症状緩和などの効能がある。
孫のひろむ君と来場した村内の加藤幸子さんは「ユズがたくさん入って、ほんとうにいい香り」と話していた。 -
ビワの花咲く
師走も半ば、中川村葛島渡場の北島豊子さん(84)宅のビワの花が見ごろを迎えた。
高さ5メートル、推定樹齢約百年、郡内ではまれにみる巨木。枝の先の円錐状のうぶ毛が密集したつぼみから白く可れんな花を咲かせている。
12月初旬から咲き始め、今が見ごろ、年末まで咲き続けるとか。
ビワは年末に花が咲き、寒い冬をじっと耐え、6月末ころから黄色に色づき、食べられるようになる。
北島さんは「花はよく見るとかわいらしい。植えてから実がなるまでに何10年も掛かり、花が咲いてから、黄色に熟すまでに半年以上かかる。それだけにいとおしく、大切にしたい」と話している。 -
一般質問
飯島、中川両議会の一般質問が終了。両議会とも特徴的▼飯島町議会は制限時間30分、3回までで、質問者のほとんどが制限いっぱい使う。なぜか最初から2縲・分割して質問するようだ。何度も傍聴したが、今もって分ける意味(効果)が分らない。項目別に分けるというのなら、分るがそうでもない。最初の質問でしっかり主張し、答弁に対しての意見があれば再質問する方が、焦点がボケず、論議は深まると思う▼中川村は短刀直入に質問、簡潔答弁で分りやすい。質問項目が偏る事が気になる、今回も懇談会と有害鳥獣駆除に集中。それぞれ質問するのでなく、関連質問にすれば、議員各位の意見の相違もわかり、通告しなかった議員も発言の機会ができると思うが(大口国江)
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(12)埜葩染教室(上村まち子代表、18人)、駒ケ根市中沢
発足から14年の歴史を刻む中沢公民館の埜葩染教室、来年から2年掛りで童謡シリーズに取り組む。先駆けて制作した第1作「朧(おぼろ)月夜」は11月の中沢文化祭で発表され、「日本画のようにきれい」と話題を呼んだ。原画は講師の前田埜衣さん(埜葩工房主宰)が描き、受講生の春上薫さんが、菜の花の黄色はエンジュの種を用い、セイヨウアカネ、ロック、桜など8種類の草木で染め上げた。
講師に手描友禅作家の前田埜衣、素位さん親子を迎える同教室は、発足当初は中沢地区の草木を採取し、色染め。染めることでそれぞれの植物が持つ色目を学んだ。次に型紙を使って型染もした。
3年前には4年がかりで伊那七福神を染めた掛軸を全員が完成させた。七福神は指導者の埜衣さんが原画を描き、色別に4-6枚の型紙を作り、つむぎの白生地に、ヤマモモやアカネ、ロックウッドなど草木から抽出した色を1色ずつを重ねた。作品完成後、7カ寺を回り、朱印を受けた。
今回の「童謡シリーズ」は全員で取り組む大作の第2弾、2年がかりで完成させる。第1作目の「朧月夜」に続き、「夕焼け、小焼け」「雨降りお月さん」「おさるのかごや」「しゃぽんだま」などに挑戦する。
埜衣さんが描いた原画をコピーし、紙に張り付け、1作品で7、8枚の型紙を起し、できるだけ、中沢、東伊那の草木、実、根などを使って、染め上げる計画。
埜衣さんは「受講生ひとり一人が頑張りやで、息の長い教室になった。草木染の技術がこの地に根付き、芸術の域に達する人が出てくれば、うれしい」と期待。素位さんは「それぞれ個性があって面白い。教えることで自分自身が勉強になる」と話している。
代表の上村さんは「それぞれの色合いを求めて、想像しながら染めている。すばらしい講師に恵まれ、幸せ」。教室発足当初からの受講生の松崎みどりさんは「全員ができ上がりまでに4年間かかった伊那七福神が1番の思い出」と話していた。 -
犬のサンタが元気をプレゼント
愛犬を連れて毎月、宮田村新田の介護老人保健施設「プラムの里」を訪問するボランティアグループは12日、サンタクロースの衣装を着た愛犬5頭と同施設を訪れ、利用者らに一足早いクリスマスの演出をプレゼントした。
同グループは、動物の癒し効果を利用し利用者と触れ合う「動物介在活動」を同施設の開設当初から実施。現在は、村内在住の田中晃子さんら4人のボランティアが6、7頭の愛犬とともに月2回のペースで訪れている。
この日は、サンタの帽子や洋服、赤い首飾りを付け、おしゃれをしたキャバリア、トイプードルなどの小型犬が訪問。愛きょうを振りまきながら掛け回ったり、利用者のひざの上に座って甘えたりして交流を深めた。
施設関係者は「毎月の訪問を楽しみにしている人も多い。表情も豊かに元気になってくれる」。田中さんは「犬のおかげで元気になってもらえると私たちもうれしい」と話していた。
クリスマス衣装で訪問した犬と触れ合う利用者ら -
風化深調査 国が前沢川など視察
国土交通省天竜川上流河川事務所などは15日、7月豪雨災害の影響で山腹崩壊が発生した、伊那市西春近の前沢川など2カ所の「風化深調査」をするための視察をした。同調査で地中の風化の進行状態を把握するとともに、崩壊メカニズムを解析し、今後の土砂災害対策などに役立てる基礎資料とする。
調査は04年からこれまで、同流域の四徳川流域(中川村)、小黒川流域(旧長谷村)など直轄4支流26カ所で実施。これらの調査結果を下に外見では判断できない風化の進行状況を調べ、防災対策の基礎資料とする調査、研究を進めている。
この日は、前沢川のほか、岡谷市川岸の唐沢も視察。今年中に調査を実施するため、河川工学専門の鈴木徳行名城大学名誉教授(73)を中心に職員ら約20人が参加し、現地の状況や掘削して調べる位置の場所などを確認した。
鈴木名誉教授は「風化により岩盤が砂れきになり水を含むと土砂災害が発生する。災害現場を調べ、その風化の深さを知ることで周りの地域でも災害発生を予測することができる」と話した。
同事務所では、今後、避難や砂防ダム建設などの防災対策に役立てるための資料としてまとめていきたいという。
豪雨災害があった伊那市西春近の前沢川を視察する鈴木名誉教授ら -
年末特別警戒 チラシ配布
伊那市防犯協会女性部は12日夜、年末特別警戒(11縲・1日)の啓発活動を市内の大型量品店など6カ所で展開した。部員約80人が参加し、それぞれの場所に分かれて、チラシなどの啓発グッズを買い物客らに手渡した。
同市日影のベルシャイン伊那店では、19人が街頭に立ち、「年末特別警戒が始まりました。戸締りなど気をつけて」などと呼び掛け啓発。チラシのほか、ボールペン、マスク、ティッシュペーパーなども配布した=写真。
伊那署によると、11月末現在の刑法犯の発生状況は例年に比べ減少傾向だが、相変わらず自転車盗、車上狙いなどは多発している。最近では、同署のほか駒ヶ根、飯田管内で出店荒しが増えているという。 -
新聞店で火災
14日午後11時50分ごろ、駒ケ根市赤須町の高谷新聞店(高谷文明代表取締役)従業員寮から出火。いずれも木造2階建ての寮と倉庫の計2棟約370平方メートルを全焼して15日午前1時33分に鎮火した。けが人はいなかった。
駒ケ根署によると、寮に住んでいた男性従業員の部屋にあった石油ストーブ付近の燃え方が激しいため、同署はこの部屋が火元の可能性もあるとみてさらに調べを進めている。 -
かんてんぱぱで陶灯(あかり)と器の二人展
南箕輪村で工房を持ち、作陶活動を続けている飯島英之さん(64)と清水信衛さん(70)による「陶灯(あかり)と器の二人展」が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。くりぬいた模様からもれる光の温かさが魅力の陶器のランプ掛け「陶灯」を中心に、普段の生活で使える器や皿など約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
村の文化団体での活動を通じて知り合った二人は、これまでにも公共施設などで合同展をしてきた。
今回は「癒し」をテーマに、遊び心を取り入れた作品を多く展示。縁起が良いことで人気のある「フクロウ」を取り入れた作品や、来年のえと「亥(いのしし)」のオブジェなどが並んでいる。また、作品展のたびに「譲ってほしい」という要望も多かったため、今回は即売もしている。
飯島さんは「陶芸は土と炎の芸術。見て楽しむだけでなく、手に触って感触を確かめてほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
環境保全セミナー
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などは20日、伊那市西春近の「かんてんぱぱホール」で環境保全セミナーを開く。
基調講演は、エネルギー環境アドバイザーとして活躍するジャーナリスト最首公司氏が、世界のエネルギー情勢や、環境と調和するエネルギーなどについて話す。
また、NPO法人「伊那谷菜の花楽舎」理事長の関浩行氏が、バイオディーゼル燃料(BDF)の事例紹介をする。
長野県環境保全協会伊那支部(塚越寛支部長)、上伊那電気主任技術者協会(壬生善夫会長)が共催。
会員以外の企業や一般からの参加も歓迎する。入場無料。午後3時から。
参加申し込み、問い合わせなどは壬生電気管理事務所(0265・85・3295)まで。 -
上伊那農業高校の生徒が社会人講師を招いてそば打ち体験
上伊那農業高校で14日、地元専門家を招いたそば打ち体験授業があった。生産環境科の3年生約40人が参加。伊那市内で直売所を経営しながら伊那市そば打ち名人の会の会長も務めている小林史麿さん迎え、そばや直売所について学んだり、そば打ち体験した。
取り組みは、県の「創意ある学校経営支援事業」の一環として実施しているもので、授業の中では学べない実際の現場などを地元の専門家から学ぶことを目的としている。
3年生が小林さんの授業を受けるのは2年目。最初に産直市場の役割やそばの歴史、そばを使った地域お越しの事例などを学んだ後、そば打ちを体験。
班ごとに別れて、自分たちで栽培したそばから作ったそば粉約4キロを使用した。
2ミリ幅でそばを切り分ける最後の工程に苦戦する生徒も多く、小林さんは鮮やかな手つきでそば切りを披露すると「すごい」関心していた=写真。
授業に参加した山口翔さん(18)は「伊那はそばが盛んな地域だけど、知らなかったこともあり、知ることができて良かった」と話していた。 -
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さんが町内の保育園にお菓子をプレゼント
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さん(71)が15日、町内9つの保育園に通う約870人の園児に菓子をプレゼントするため、箕輪町を訪れた。
中島製菓(本社・愛知県名古屋市)の創業者として、昨年まで会長を務めていた中島さん。ふるさと大使を務める縁で、8年前から町内の保育園に自社の菓子を提供してきた。自身が来町するのは3回目。この日は、町内の5園を回った。
木下北保育園では、サンタクロースの衣装をまとって園児の前に登場。「サンタさんは来年も再来年もみなさんに会いたいので、元気で仲良くして下さい」と呼びかけた。
園児らは、歌と踊りを中島さんにプレゼント。帰り際には「また来てね」と笑顔で手を振っていた。
中島さんは小学3年生からに高校卒業までを疎開先である箕輪町で過ごし、現在は中京箕輪会の会長を務めている。 -
南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は15日、委員会に付託していた8議案、追加議案1件、議員発議「道路特定財源の堅持を求める意見書」1件を可決し閉会した。12月22日の任期満了に伴う村選挙管理委員会の委員と補充員の選挙は、議長の指名選挙で各4人が当選した。
追加議案は村議会委員会条例の一部を改正する条例。議員定数が次の一般選挙から削減されることに伴い、常任委員会を第1、第2の2委員会にし、定員を各5人にすることなど。議会開会日の4日、常任委員会・議会運営委員会定数等検討特別委員会の報告を決定したことを受け提出した。
選挙管理委員会委員は清水真さん、平沢三郎さん、神田利光さん、倉田和之さん(新)。補充員は高木宣威さん、原厚生さん、北條美恵子さん(新)、加藤一夫さん(新)。
請願・陳情の結果は次の通り。
◇閉会中の継続審査=▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願▽中国人強制連行・強制労働に関する意見書採択を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情▽トンネルじん肺根絶の根本的な対策を求める意見書の提出について
◇趣旨採択=▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書 -
箕輪町議会12月定例会一般質問
箕輪町議会12月定例会一般質問で14日、全国で相次ぐ地方行財政の不祥事発生について平沢豊満町長は、「官製談合はあってはならない」とし、「町については一切ない。官製談合ができないシステムになっている」と述べた。平出政敏議員の質問に答えたもので、町長は、「入札制度は先行したが、早くから一般競争入札を取り入れてよかったと思っている。現在の入札制度を変えることは考えていない」と答えた。
子育て支援センターについて藤田英文議員、唐沢荘介議員の質問には、「子育てサークルの声を聞いてどこかに支援センター的なものを設置したい」と答えた。
助役2人制実施期間の平出政敏議員の質問には、「私の任期の間は2人制を続けたい」とした。
防災計画についての唐沢荘介議員の質問に対し、防災協定について「新たにコメリの防災センターとの締結を考えている」とした。 -
南箕輪中で携帯電話の実態調査 所持率は46%
南箕輪中学校は、生徒の携帯電話に関する実態のアンケート結果をまとめた。それによると、携帯電話を持っている人は46%(家族共用含む)だったことが分かった。また、利用は、家族と生徒の間で、ずれがあることも浮かび上がった。
携帯電話は、インターネットを通じたいじめ、性犯罪などに結びつく危険性がある。学校側は子どもが何の機能を利用しているか知らない保護者がいることを指摘し「生徒から携帯電話を取り上げることは難しい。子どもを守るためにも、それぞれ家にあったルールを作ってほしい」と促している。
アンケートは、全校430人を対象に、初めて取り組んだ。携帯電話の有無、利用状況、使用料金、親との約束など23項目。
携帯電話の所持(家族共用)は1年生30・8%、2年生43・9%、3年生53%。生徒専用は30・8%だった。中学校入学時に購入したケースが多く、入学祝いや、小学校に比べて帰宅時間が遅くなるためとみる。
利用する機能は、メールが約4割と最も多く、着メロなどサイト情報、電話、カメラと続いた。メールは学校の友人や学校外の友人、親などで、1日1縲・0件が3分の2を占めた。50件以上も40人近い。学校で使用できないことから、家にいる時間はほとんど携帯電話に費やしている実態で、連絡を取る手段というより、メールやインターネット接続に興味があることがうかがえる。
1カ月間の使用料金は5千縲・万円が4割を超え、中には3万円以上もいた。
学校側は、生徒にインターネットのマナー・モラルを指導。また、保護者には授業参観日に合わせて結果を報告し、インターネット接続を通じ、予想される危険性について話した。 -
風力発電事業 長谷地域協はおおかた賛成
第4回長谷地域協議会が15日あり、入笠山縲恷ュ嶺高原周辺の風力発電事業について、委員の意見を聞いた。「山岳地帯での風力発電の先進地になる必要はない」と慎重論も出たが、賛成が多かった。
小坂市長は、市議会に提出された風力発電事業の賛成・反対の陳情に対し「今議会で継続審査となった場合、判断はしない」との考えを示した。
協議会には、全委員の15人が出席。
市側が風力発電事業の概要などを説明し、委員一人ひとりが考えを述べた。
「事業が具体的に見えてこない」という委員もいたが、おおかたの委員は賛成で「事業によって作業道ができれば、山林の管理ができる」「長谷住民4分の3に相当する署名の総意を受け止めていほしい」「循環型エネルギーを使っているところとしてむらづくりができる」など事業推進が地域の活性化につながるとした。
反対の一つに挙がる景観への影響は「悪いということが理解できない」「風力を観光にしているところがあり、問題にならないと思う」などが出た。
また、事業に対する情報不足の指摘、慎重審議や市議会との意見交換の場を求める意見も出た。
小坂市長は協議会終了後「企業のある地元は当然、賛成が多いかなと思う。意見を参考にしながら、市全体の考えを決めていく。議会の判断を見守る」と話した。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
07年に設立41周年を迎える駒ケ根青年会議所は15日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の北原和明さん(38)=写真=が「未来に向かってスパイラルアップ! 心ときめくまちづくり」などを核とした基本方針を示した。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=北原和明▽専務理事=坂元洋▽副理事長=田中靖隆、湯澤英喜、佐藤和樹▽総務JCブランディング委員長=宮脇哲也▽国際化まちづくり委員長=小林建蔵▽絆発信委員長=小出卓央▽夢少年委員長=松崎道靖▽拡大アカデミー委員長=吉川正宏 -
スリランカフェスティバルオープニング
スリランカの文化を紹介するスリランカフェスティバル2006in駒ケ根が15日から駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で開かれている。来日して17年になるD・W・アルッガマゲさん経営のウィードゥートレーディング、レストラン・アルッガマゲのほか、スリランカ航空などの主催。15日にはスリランカ大使などを招いたオープニングセレモニーが開かれ、来賓らが伝統のオイルランプ点灯式などを行ったほか、スリランカ女性による美しい民族舞踊などが披露されてフェスティバル開幕に華を添えた=写真。アルッガマゲさんは「これを機会にスリランカのことをもっと理解し、親しんでくれたらうれしい」とあいさつした。
17日まで、スリランカの有名占い師による星占い、専門家によるマッサージ、職人による彫金など伝統工芸品の実演や3種類の民族舞踊の披露などが行われるほか、宝石、食品、スリランカの花であるランの鉢植えの展示販売などが2階ニシザワギャラリーなどで行われる。
問い合わせはベルシャイン駒ケ根店(TEL82・2111)、レストラン・アルッガマゲ(TEL85・0080)へ。 -
駒ケ根郵便局年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児41人と駒ケ根切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状を特設ポストに投かんした=写真。
投かん者の先着50人には来年のえとである亥(いのしし)を描いた手ぬぐいが局からプレゼントされるとあって、約30人の市民らも年賀状を手にして訪れ、早速ポストに投かんしていた。
同局は10月からの業務再編により新たに飯島、中川、中沢各局の集配業務も引き受けるため、年賀状の取り扱い量を昨年比1・6倍と見込んでいることから等々力局長は「ぜひ25日までに投かんを」と早めの投かんをアピールしている。 -
駒ケ根市家庭婦人バレー閉会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(大久保則子理事長)は14日夜、第25回リーグ戦の閉会式を駒ケ根市民体育館で行った。8月22日に開幕したリーグ戦と優勝決定戦を勝ち抜いて優勝した北割二区チームなど上位チームに表彰状とカップ、トロフィーが授与された=写真。
大久保理事長は「白熱した試合が多かった。試合を通じてチームの和が深まったくれたら幸い。来年も多くの人の参加を」とあいさつした。
リーグ戦には15チームが出場し、A、Bブロックに分かれて総当たり戦を行った後、順位決定戦を行った。
上位チームの順位は次の通り。
(1)北割二(2)北割一(3)東伊那(4)下平(5)福岡(6)町三(7)町二(8)上赤須 -
【記者室】狂犬病と飼い主の義務
狂犬病で日本人男性2人が相次いで亡くなった。いずれもフィリピンに旅行した際、犬にかまれて感染したものらしい。狂犬病は有効な治療法もなく、発症するとほぼ100パーセントの確率で死亡する恐ろしい病気だ▼世界では毎年5万人が死んでいるが、日本ではこの半世紀近く人も犬も発症の報告はなかったという。そのためか、法律で年1回ワクチンの接種が義務付けられているにもかかわらず、注射を受けさせない飼い主も多いようだ▼もっともらしく理由をつけてみても、実は単に金を惜しんでいるだけだろう。一方で身勝手な理由で犬を捨てる飼い主も後を絶たず、捕まって処分される哀れな犬の数は一向に減らない。犬を飼うならそれなりの義務を果たすべきだ。 (白鳥文男)
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箕輪東小学校5年「ひだまり村」
06年4月、箕輪町立箕輪東小学校に「ひだまり村」が開村した。5学年に進級した「ひだまり学級」が、「ひだまり村」として新たな生活を始めた。
テレビ番組の「DASH村」にヒントを得た。村人は児童29人。村長に「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョ、副村長に担任の丸山伸一教諭が就任し、村のテーマとして『挑戦せずしてあきらめることはできない』を宣言した。教室では、操り人形の村長が村人を見守っている。
「ひだまり村の田畑や花壇を作ろう」を合言葉に、キノコの駒打ちから活動が始まった。
花壇作りは、同校グラウンド南東の県道沿いにある地域の花壇を再生した。利用されなくなり空き缶、空きビンなどが多く捨てられる状況を見て、花壇を整備してごみをなくそう-と、箕輪町環境教育プログラムへの参加にも位置付け、取り組んできた。
茂った木を切り、雑草を取る花壇作り。時には片隅で、40匹ものミミズ捕獲作戦も密かに行われた。
苗を育てマリーゴールド、ダリア、サルビアなどを植えた。「5月ころからいろいろな花を植え替えていたので、慣れていて皆と協力して手際よく進めることができた」。初夏から秋まできれいな花を咲かせ、人々の目を楽しませた。
花壇へのごみの投げ捨てはほとんどなくなったが、花がない冬の間、「ごみ捨て防止に役立てよう」と、大型看板も手作りした。村人皆の願いを込めた言葉『ごみ捨てないで きれいな箕輪町 ひだまり村』を刻んで設置。「遠くから見てみたらすごく良かった」と満足の出来となった。
畑では大豆、トマト、サツマイモなどを育てた。草地を開墾して果樹園も作り、副村長の家のブドウと桃の木を植えた。収穫したブドウは1人10粒くらい。「すっぱいのもあったけれどおいしかった」。大事に大事に味わった。
米作りでは、もち米を栽培し、44キロ収穫した。もちつき、とん汁作りで収穫を祝った。
「食は、普通は出されたものを食べるだけだが、自分で作るとすごく大事そうに食べたり、全然違う。主体的に関わったことは全部跳ね返ってくる。体験学習はすごい大事なこと。村の中でいろいろなことに挑戦し、勉強してきた。興味を持って取り組めてきたと思う」と丸山副村長は言う。
村には鈴虫や、「マイケル」「美江子」などと名づけられたカブトムシもやってきて、村人と一緒に暮らしてきた。
農作業や花壇整備がひと段落したこれからは、日本の文化に触れようと、収穫した大豆やサツマイモで昔からの日本の手作り料理に挑戦する計画。陶芸の取り組みも始まった。
「おじいさん、おばあさんから昔の知恵を学びたい」。地域の人に教わり、地域の人との交流も考え中。ひだまり村の挑戦はまだまだ続く。(村上裕子) -
長谷保育園でもちつき大会
伊那市の長谷保育園で15日、もちつき大会があり、園児たちが大きな掛け声とともに一生懸命きねを振り下ろした。
恒例行事で、毎年きねと臼を使った昔ながらのやり方で体験している。園児たちは子ども用の小さいきねで「よいしょ、よいしょ」「ペッタン、ペッタン」と職員に支えられながらついた。つきたてのもちは一口サイズに丸め、きな粉やごまなどをまぶして味わった。
この日は、7月から給食に野菜の提供を受けている地元の農業女性グループ「麦わらぼうしの会」のメンバー3人も招待。一緒にもちつきや会食をしたほか、感謝の気持ちを込めて、園児手づくりのプレゼントを贈った。 -
市が長谷学校給食共同調理場を職員表彰
伊那市は、地域食材を使った給食の提供を評価するとともに、全国学校給食甲子園で優勝した功績をたたえ、長谷学校給食共同調理場を職員表彰した。
同調理場は、日々地域食材を豊富に取り入れた献立を考案し、安全でおいしい給食を175人分調理して、長谷の小中学校に提供している。11月にあった給食甲子園では、地元産の野菜や米などをふんだんに使ったメニューで、出場した全国1514校の頂点に立った。
市役所で14日夕開いた表彰式は、調理場長の西牧健史・長谷中学校長、栄養士の埋橋恵美さん、給食技師の松本ひろみさん、二瓶真美さん、春日雅子さんの5人が出席。調理場の様子や苦労話、甲子園のエピソードなどを紹介した。
小坂樫男市長は「全国で優勝したことは市にとって快挙。日ごろの努力に感謝するとともに、これからも体も心も健康になるようなおいしい給食を提供していってほしい」と激励。西牧校長は「これを励みに一層精進したい」と述べた。 -
観光ホテル初のディナーショー開催
宮田村の第3セクター方式で経営する宮田観光ホテルは14日夜、創業以来初のディナーショーを開いた。180席のチケットは完売。長期債務を抱え、サービス面などについても村民から厳しい意見が聞かれる同ホテルだが、新たな試みに「もっとお客様に楽しんでもらえるサービスに努める。そのためにも地元に応援してもらう環境をつくっていきたい」と担当者は話す。
人気上昇中の若手演歌歌手ら3人が出演。会場には歌手目当てに近隣地域以外からも60人ほどが訪れ、中高年の女性がペンライトを握り締め、黄色い歓声も飛んだ。
遠隔地からの客を受け入れることで、宿泊増にも貢献。手探りの段階だが、ホテルを運営する宮田観光開発の小田切英夫専務は「今後もこのような企画を続けていきたい」と自信をみせた。
村内から訪れた女性客は「関係者が知りあいなどに頼んでチケットを販売した部分もあると聞いたが、それでもホテルを変えようとする第一歩としては良かったと思う」と話した。
ある男性は「まだ改革とはいえないが、変わるチャンス。サービスなど特徴を出していくことが必要では」と指摘した。
村内にはサービス面を含め同ホテルの経営努力、地元へのアピールに疑問を抱く声が根強い。小田切専務も足りなかった部分があったことを認めつつ「今までとは違う姿を地元の人に知ってもらえるよう、努力したい」と話した。 -
郵便局でそば振る舞い
宮田村の宮田郵便局(中村文昭局長)は15日、年賀状の引き受け開始にあわせて来局者に無料でそばを振る舞った。年の瀬の慌しさに一服。心温まるもてなしに、多くの人が舌鼓を打った。
20年近く続く「お客様感謝デー」として実施。村内のそば店「そば蔵」が全面的に協力し、約200食を用意した。
近くの主婦がボランティアで調理。温かいできたてを提供した。
来局者の中には、以前からそばの振る舞いを楽しみにしている人も多く「おいしいねぇ」と満足げ。
忙しい足を止めて立ち寄った人からは「郵便局でそばを頂けるとは思わなかった」と喜ぶ姿もあった。
同局の年賀状販売目標は昨年比10%増の22万枚。配達は昨年並の28万4千枚程度を予想しており、早めの投かんを呼びかけている。
またそば蔵のそば詰め合わせはゆうパックで発売中。問い合わせは同局85・2049、そば蔵85・4870まで。 -
JA上伊那のあぐりスクールが修了式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が上伊那の小学生を対象として実施してきた「あぐりスクール」の修了式が16日、狐島の本所であり、小学2縲・年の69人が修了証書を受け取った=写真。
実体験を通じた食農教育として、JA上伊那が今年の4月から初めた取り組んだ試み。児童らは、年間を通して農業体験をしながら、農家の苦労や農産物の育つ過程を学習してきたほか、自分たちで育ててきた野菜を使った料理づくりや、対面販売にも挑戦してきた。参加者のほとんどが非農家。72人中69人が修了式を迎え、19人は皆勤だった。
瀬戸喜成校長代理は「『いただきます』という言葉には、命をあるのもへの感謝、生産者への感謝が込められている。勉強してきたことは今すぐ表れなくても、長い期間を通して生きてくる」と修了生や保護者に呼びかけた。
修了生の一人飯島小学校6年の浦上さやかさんは「オリジナルリンゴは初めてできちんと絵柄が付くか分からなかったが、きちんと付いて良かった」と振り返った。