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南箕輪村でハーレーダビットソンによる交通安全パレード
秋の全国交通安全週間に合わせて23日、南箕輪村で、ハーレーや大型バイクによる交通安全パレードがあった=写真。約30台のハーレーや大型バイクが村内を巡り、道行く人たちに交通安全を呼びかけた。村安全対策協議会主催。
大型バイクの愛好家グループ「信濃チャプター」の協力を得て、毎年行っている取り組みで、今回は山梨県や静岡県からの参加もあった。
権兵衛トンネルが開通した今年は、沢尻の交差点から国道361号へ抜け、権兵衛峠道路と交差する広域農道南原方面を通るようルートを変更。例年より4キロほど長い道のりとなった。
安協の飯島英之会長は「村では、昨年11月と今月に交通死亡事故が発生してしまう残念な結果となったが、事故率、負傷者率は減っている。この機会にもう一度啓蒙活動をしてほしい」とあいさつ。 その後、交通安全と書かれた黄色いタスキを掛けたメンバーが、ハーレーや大型バイクなどで一斉に出発し、安全運転などを呼びかけた。 -
中病で第1回長野メディカルラリー
第1回長野県病院前救急初療競技会(長野メディカルラリー)が23日、伊那市の伊那中央病院であった。県内の病院関係者、消防署員でつくる8チームが出場し、救急の模擬現場を体験した。
これは、救急初療にかかわる医師・看護師、救急隊の連携を深め、地域の救急医療の推進を図るとともに、医師や看護師に救急現場を体験してもらうねらい。
競技会では交通事故、集団災害、山林での事故など実例に基づく4つのステーションを用意。1チーム4人で、各現場の状況に応じて対処し、医師や救急救命士が現場の安全、負傷者の観察、応援要請、感染防御などの基準で採点した。
乳児がかぜで病院に向かう途中、運転手が低血糖で自動車が病院駐車場の塀にぶつかった。乳児の母親は日本語が通じないという設定では、交通事故と間違えるチームが目立った。
終了後、ステーションの解説があり、参加者は現場での見落としや対処方法など改めて気づく場面も。
飯田広域消防の救急救命士は「訓練ということで、現場の把握がしづらかった。疑問を持ち、情報収集しなければと思った。落とし穴にはまったが、これを現場で生かしたい」と話した。
メディカルラリーは全国的に開かれており、参加経験を持つ伊那中央病院の北沢公男医師が救急技能の向上に役立てたいと、賛同する病院・消防署関係者で実行委員会を組織、打ち合わせを重ねて開いた。実行委員会は来年以降も続けたいとしている。 -
箕輪陶芸研究会の作品展
箕輪陶芸研究会(木下三喜男会長、28人)は23、24日、松島コミュニティーセンターで第14回陶芸展を開いている。皿や鉢、きゅうす、花器、つぼなど会員の力作約70点が並ぶ。
陶芸展は1年間の成果を披露する場で、会員22人が3点ずつ持ち寄った。電動ろくろを回しながら「トビカンナ」の技法で模様をつけた皿、タコの形をしたスタンド、南アルプスを描いた作品などがある。全国の展覧会に出展する会員もおり、大作が目立つ。
活動は個々での制作が主だが、研修旅行として山口県萩市や岐阜県土岐市の陶芸作家を訪問。「色づかいや技法など作品に成果が表れている」(木下会長)という。
会場の一角では、会員が作った皿、はし置きなどを即売。売上金は地元の社会福祉に寄付する。
24日は午前9時縲恁゚後5時。 -
丁石ハイキングで羽広道約7キロを歩く
伊那市で23日、「羽広道丁石ハイキング」があった。子供縲・0代の14人が参加し、坂下区の常円寺東側から「馬の観音様」で信仰を集めた西箕輪区の仲仙寺までの約7キロを歩いた。
丁石は1850年代、一丁(109メートル)ごとに建てられた道標。54体のうち34体が残る。伊那観光協会が取り組む丁石復元が進んでいることから、西箕輪公民館が初めて企画した。
丁石ルートの案内役を育成できればという思いもあり、確認した丁石の写真や特徴、位置図などを載せた資料を用意。
参加者は秋空の下、羽広道の概要説明などを聞き、丁石が立つ県道大萱荒井線沿いを歩いた。
羽広道は、田植えが終わると、お参りに来る農耕馬でにぎわったといわれ、参加者は観音様などが刻まれた丁石を見ながら、当時に思いをはせた。 -
上伊那のいも焼酎原料 箕輪町を皮切りにイモ掘り
いも焼酎の原料となるイモ掘りが23日、上伊那地区では箕輪町を皮切りにはじまった=写真。本年度は、上伊那産のサツマイモを使った焼酎「伊那八峰(仮称)」の販売を同地区の酒販売店有志が計画しているため、イモの出来上がりに注目が集まっている。
本年度から販売に向け、全8市町内で生産者組合員やボランティアらが焼酎の原料「黄金千貫」などの苗を植えた。総収穫数量は推定200トン。その一部で、各市町村産の焼酎、合計約1万6千本(1本720ミリリットル)を「喜久水酒造」(飯田市)が製造する。12月上旬発売予定。
町では昨年に比べて約20倍となる7万本の苗を町内10個所のほ場、計約5ヘクタールへ植えた。上伊那の中では植付けが最も早かったため、この日は木下のほ場で、町焼酎いも生産組合員と、町内の酒販売店5店舗5人の計15人がイモ掘り作業をした。
本年は低温、日照不足などで収穫量は少ない見込みだが、柴正人同組合長は「生産者と販売者が気持ちを一つにして、安定した販売を目指したい」と意気込む。酒販売関係者も「生産者が大切に育てたものを精一杯努力して販売していきたい」と話していた。 -
南箕輪の個別保健支援「ずくまめ塾」はじまる
南箕輪村の個別健康支援プログラム「ずくまめ塾」が22日、村保健センターで開講した=写真。06年国保ヘルスアップ事業の補助金を受けて実施する初めての講座。村内の中高年14人が栄養学を学び、運動を通じて生活習慣を改善し、健康な体をつくっていく。
村では村民の生活習慣病予防のため、健康教室を実施してきが、本年は内臓脂肪症候群に焦点をあてて受講者を応募。これまでとは異なり、糖負荷検査、生活実態検査、体力測定などで計測し、ぞれぞれの健康に向けた運動や食生活をコーディネートしていく。
講座は本年度3月初旬までの全18回で「栄養」「運動」の2コースを併用する。検査は講座の前半、後半に実施し、プログラム効果を見比べる。
初日は検査の説明などのオリエンテーションがあり、受講者の自己紹介では「たばこを止めたら5キロほど太ってしまった」「主婦になってから体重が増えた。ダイエットをしているがなかなか減らない」などと参加理由を述べ、健康な体を手にすることを決意していた。 -
「木下A」が11連覇 箕輪町内一周駅伝大会
第47回箕輪町内一周駅伝大会(箕輪町公民館主催)が23日あり、公民館の分館単位で編成するチームと町友好交流都市の静岡県浜松市庄内地区の全27チームで健脚を競った。「木下A」が1時間33分19で優勝、11連覇を達成した。
出場選手は小学生以上の町民。八十二銀行箕輪支店南側をスタートして、役場前駐車場ゴールの総延長26・9キロを12区間でたすきをつないだ。
静岡県浜松市庄内地区は、前年に続いての出場、本年で5回目。結果は4位と健闘した。
結果は次の通り。
【総合順位】(1)木下A(2)沢A(1時間34分08)(3)大出A(1時間35分11)(4)庄内(1時間36分33)(5)上古田A(1時間37分21)(6)松島A(1時間37分41)(7)北小河内A(8)南小河内A(9)長岡A(10)木下B(11)大出B(12)福与(13)上古田B(14)三日町(15)下古田(16)八乙女A(17)木下C(18)沢C(19)北小河内B(20)長岡B -
武士、町娘、魚売り…往来「高遠燈篭祭」
伊那市高遠町で23日、「高遠燈篭(とうろう)祭」があった。ほおずきちょうちんを飾り付けた西高遠の通りで、伝統の高遠囃子(ばやし)の巡行=写真、本町と仲町の山車も練り出した。夏祭りで計画していたメーンイベント「ご城下でござる」と花火大会もありにぎわいを見せた。
高遠囃子の巡行は保存会の桜奏会と婦人部、桜町の各連などが参加し、西高遠内を一円。高遠小学校児童による連の披露もあり、本囃子の「松囃子」、返り囃子の「唐子囃子」で本町交差点縲恂g持(ほこじ)神社の本通りを往復した。
江戸時代の城下町を再現した「ご城下竏秩vでは火消し、武士、町娘、魚売りなどに扮(ふん)した通行人が本通りを往来。記念撮影をせがまれるなど、至るところでアマチュアカメラマンや集まった住民らの注目を浴びていた。 -
田楽座稽古場公演 観客と一体・熱い舞台
伊那市富県を拠点に全国展開する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が22、23日夜あった=写真。初日は地元のほか、関東、東海方面から約180人が集まり、太鼓や踊りなどの民俗芸能を楽しんだ。
公演は、現在の場所にけいこ場を構えたのを機に、地域の人に恩返ししよう竏窒ニ始まり15回目。会場に足を運ぶ観客は年々増加し、前年から2日間の舞台になった。
座員6人が曲芸に獅子舞、歌や太鼓とバラエティーに富んだ13演目を次々と展開。こっけいな表情で笑わせたり、力強いばちさばきと踊りで魅了するなど、観客は大きな拍手でこたえていた。
舞台で初めて歌を披露する座員など、公演は「ここでしか見れない演目」も多数。アンコールの恒例になっている地元民謡「伊那節」では、観客と一緒なって歌い楽しんだ。
島岡方子さん=飯田市=は「6人であれだけのパワフルな舞台。初めてのけい古場公演は楽しかった」と目を輝かせていた。 -
石橋一魁さんの墨彩画展 26日まで・ベル伊那
県内では初めてとなる石橋一魁さんの墨彩画展は26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。 石橋さんは神奈川県在住で、鎌倉五山の一つ、円覚寺内瑞石庵で絵画、精神修行をした画家。今回は表情豊かな女性の仏様をイメージした絵など24点を展示販売している。
作品名にも特徴があり「念ずれば花開く」「さよなら三角、またきて四角…」「たったの1日」など、人の心に眠っている幸せな心を目覚めさせる作風が人気を呼んでいるという。
そのほか、島根県の神話をモチーフにした、七福神が竜の上に乗る「安来七福神」などがある。
会場では同時開催で「オールドノリタケ小品特集」と題した展示即売もある。明治中期縲恆蜷ウ末期、米国輸出品として日本で製作したティーカップ、サラダボールなどの日常食器が25点並ぶ。 -
箕輪の竜東線の未来を考える会
計画路線案を最終確認箕輪の竜東線の未来を考える会は22日開き、会としての竜東線計画路線案を最終確認し、18年度事業などを協議した。
計画路線案は、本年1月の会議で示した案を地元5区がそれぞれ地区に持ち帰り協議した結果を基に作成した。区間は伊那市境から辰野町境で、十沢交差点から北小河内方面は町道760号線(農免道路)、南方面は交差点から町道900号線を通ってまっすぐ南へ天竜川沿いに延ばす。全長約9キロ。
伊那建設事務所は「重大な提案と受け止めている。県にも上げたいと思っている」と話した。
本年度事業は10月18日に三日町区内の交差点で交通量調査をする。
役員改選もあり、委員長に鳥山惣一郎さん(三日町)、職務代理に柴成人さん(長岡)を選出した。 -
狐崎ゆうこさん(40)飯島町本郷
いすやテーブル、箱、小物などをいろいろな材料で作って、初めての個展を開いた。「たくさんの友人が来場し、祝福してくれた。とてもうれしかったが、知人以外の人も多いともっとうれしい」-。
1965年京都市生まれ。国家公務員の父の転勤で高校卒業まで秋田市で過ごした。奈良市の大学に進み、文学部史学科を専攻。卒業後は京都市内の高校で、3年間社会科を教えた。「教師の仕事は3年務めても迷いが多い。ほかの仕事をしてみたいと思っていた」。そんな時、たまたま目にした松本技術専門校のパンフレットで、木工科を知った。「木は身近な材料、工作しやすい。私にもできるかも」と、教師を辞めて、伊那技術専門校木工科の生徒に180度転換した。「教師という現状に満足している人から見れば、勇気ある行動と写るかも知れないが、切羽詰っていた私にとって、教師を辞めることは大したことではなかった」と振り返る。
92年、入学し、1年間で食器棚やドレッサー、共同でダイニングセットも製作した。翌春、卒業したものの就職先がなく「自分でなんとかしなくてはならなかった。やる気があれば、技術は後からついてくる」と、技専の恩師の飯島町の三宅芳美教諭の工房の一角を借り、いきなり独立した。
茶たんす、ダイニングセット、机、桐たんすなども次々と手掛けた。座いす、スタンド型いす、スツールとさまざまいすづくりにも挑戦する。「いすは面白い。肘掛や背もたれは座る人のサイズや姿勢に、カーブを合わせる。難易度が高い分、奥が深い。これからも作っていきたい」。
デザインを決め、実寸大図を書く、それでもイメージがまとまらない時は、模型を作ってみる、大変な作業だ。
材もいろいろ使うが「桜は柔らかく肌目が細かく、細工しやすい。クルミもいい、脂分があって、使い込むほどにツルツルしてくる」と、クルミと桜を好んで使っている。
いすの座には籐やイグサも編んで使う「クッションが効いて座りやすく、軽いのがいい」と、自然素材にもこだわる。
◇◇
毎年6月に、駒ケ根高原で行なわれる「くらふてぃあ杜の市」には初回から出品し、松本市のくらふてぃあ松本にも、家具や小物類を出品「最初は売れなかったが、お客様との直接対話ができ、楽しかった」。
使う人の身になった、女性らしいきめ細やかな気配りが随所に光る家具は注目され「最近になって、小物から家具まで売れるようになった」と笑顔。 -
南箕輪村議会9月定例会閉会
南箕輪村議会9月定例会は22日開き、委員会に付託していた05年度一般会計などの決算認定、村ボランティアセンター条例の一部改正など条例案、06年度特別会計補正予算案など15議案を認定、可決し閉会した。
陳情は、継続審査となっていた「教育基本法の改定について慎重審議を求める意見書」の採択を求める陳情書を不採択、「中国における法輪功学習者の臓器摘出の実態調査を求める陳情書」を継続審査とした。 -
箕輪町で農薬の不法投棄
21日午後3時ころ、箕輪町南小河内の東箕輪たい肥センター跡地で、箕輪町が委嘱している廃棄物不法投棄監視員が定期パトロール中に段ボール箱4箱に入った農薬が投棄されているのを発見した。22日午前9時ころ、町役場職員が箕輪町警部交番に「農薬が捨てられている」旨を届け出た。
投棄されたのは殺虫剤、除草剤などの農薬約80キロ。
伊那署が廃棄物の処理及び清掃に関する法律、毒物及び劇物取締法違反事件として捜査している。 -
6年生が赤穂中参観
駒ケ根市の赤穂、赤穂東、赤穂南の3小学校6年生約300人は22日、来春入学する赤穂中学校を訪れ、中学生の授業を参観した=写真。教室をいくつか回って授業の様子をじっくり見た児童らは「英語の授業は全然分からなかった」「中学生は授業に集中していてすごい」などと小声で感想を話し合っていた。
体育館では1年先輩の中学1年生の生徒3人が中学での生活について「先生は厳しいけれど頼りになる」「行事はすべて生徒会が行う」「部活動はとても楽しい」などと紹介した。担当教諭は科目に英語が加わることや、前期、後期にそれぞれ中間と期末の2回のテストがあることなどを説明した上で「いろいろ不安もあると思うが、今一番大切なのは毎日しっかり生活し、きちんと小学校を卒業すること。皆さんの入学を待っています」と呼び掛けた。 -
太田切川中の島整備ボランティア
太田切川の砂防工事に携わってきた建設業者13社でつくる「太田切を愛する会」(森脇忠義会長)は21日、こまくさ橋下流にある中の島の下草刈りや伐採のほか、周辺の流木撤去などのボランティア作業を行った。各社の従業員のほか、天竜川上流河川事務所、伊那建設事務所、駒ケ根市、宮田村などから54人が参加し、作業に汗を流した。
中の島は10年前に中洲の周りを大岩で固めて安全化を図って以降、水遊びや釣りのスポットとなっていたが、最近ではニセアカシアやクヌギなどがびっしりと生い茂って見通しが悪くなってきていることから、同会は「観光地である周囲の景観のためにも何とかすっきりさせたい」と作業を企画した。森脇会長は「10年分の作業はとても大変。できれば今後は2年に一度くらいの割で整備していきたい」と話している。
作業は7月24日に実施予定だったが、豪雨のため延期していた。 -
「新山保育園・小学校を考える会」発足で存続願う
伊那市教育委員会が児童数の減少により「適切な時期に統合などを考えたい」との方針を示した新山小学校(同市富県)に関して、存続を願う住民らは21日夜、「新山保育園・小学校を考える会」を発足し、存続に向けた方策の検討を始めた。
新山保育園の園児数が減少し、小学校との共同調理方式が今年度から開始。昨年9月、この方式の提案があった際、学校の存続を危ぶむ声が保護者からあり、新山区長会が検討組織設置について話し合ってきた。
同区長会を構成する上新山、北新両区の計14常会の代表者、小学校と保育園の保護者ら委員24人が新山集落センターに集まり発足、会長には若林敏明さん=北新=を選出。オブザーバーとして学校長、園長ら学校関係者も迎えた。
若林会長は今後の同会の進め方として、区民の今の心情を確認、児童数増加への対策、小規模校の魅力の再確認竏窒ネどを考える必要があると強調。「緊急を要するので、本年度中にできること、その先にやることをまずは整理する必要がある」と訴えた。
児童数が減少する悪循環を解消するために、転入者を増やすことが必要との委員からの意見に対し、若林会長は「入居したい若い夫婦からの問い合わせもあるので、そういったチャンスを生かしていかねば」と、活路の一つとした。
新山小の児童数は55人で市内最小規模。市教育委員会によると、新たな転入者がない限り新入生は、08年度2人、09年度1人で、1・2学年計3人は複式学級の対象となる。12年度の児童数は半減の22人の見込みとなっている。
新山区の山崎昭彦区長会長は「区民のよりどころである保育園、小学校がなくなることは区が崩壊すること」とし、区外の学校との統合は住民流出へつながると懸念する。
会では行政との共同体制を整えるため、近日中に会が発足したことを市へ報告する意向。10月4日にある次回の集いでは、住民意識を知る調査方法、転入者増加のための対策などについて検討する。 -
七久保小学校が手紙渡し、40周年80回目
1通の手紙に安全運転への願いと自らの決意を込めて-。飯島町七久保小学校4、6年生53人と保護者10人は22日早朝、七久保の広域農道沿いで、交通安全・無事故を願い、恒例の手紙渡し運動をした。
1967年から春秋の全国交通安全運動に合わせ、手紙渡し運動を展開し、今回で40周年・80回目。節目を記念し、子供のころ、レター作戦を経験した保護者も加わり親子2代で取り組んだ。
児童らは通勤途中のドライバーに「安全運転を」と声を掛け「横断歩道では止まってください」「飲酒運転をしないで」など気をつけて欲しいこと、「絶対に飛び出しをしません」など安全歩行への決意をにじませた手紙を手渡した。
ドライバーは一瞬戸惑いながらも「ありがとう、後で読ませていただきます」と笑顔で受け取っていた。
駒ケ根署の渋谷保人交通課長は「手紙を受け取ったドライバーから『安全運転を強く意識するようになった』など多くの礼状が届いている。40年間の地道な活動で飯島町の事故は減少している」と話している。 -
【記者室】短期アカデミーで健康づくり
箕輪町は、地区の保健補導員を対象にした健康づくりの「短期アカデミー」を始めた。熟年者の健康レベル向上を目的に開いている「みのわ健康アカデミー」の凝縮版。地域の中で健康づくりの中心を担ってほしい-との願いがある▼初の取り組みに9人が参加。年末まで健康学習やトレーニングに励む。「自分の健康に目を向ける意識改革にいい」と参加者。健康のために何かと思ってもなかなかできないのが実情。これを機に健康維持に役立てたいという▼修了すると「みのわ健康サポート隊」に認定される。具体的な活動は未定だが、体験談を周囲に話すだけでも、健康への関心を高める一助になるだろう。短期間でどの程度効果があるのか、結果にも期待したい。(村上記者)
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伊那ナイターソフトボール連盟リーグ戦閉幕
伊那ナイターソフトボール連盟の今期リーグ戦が終了し21日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドで閉会式をして、半年にわたる熱闘に幕を閉じた。Aリーグはインターフェアが2年連続6回目、Bリーグは下県フェニックスが初優勝を飾った。
今季は新たに1チームが加わり、Aリーグは13チーム、Bリーグは12チームで熱戦を展開。インターフェアは、10勝2敗で並んだGTエボリューションとの決定戦で勝利し、連覇を果たした。下県フェニックスはほうせんに敗れたが、ほか10戦は5点差以上の大差で白星を重ねた。来季リーグはAリーグの下位、Bリーグの上位、それぞれ3チームを入れ替える。
リーグ戦前半は順調に日程を消化したが、7月の豪雨の影響などで後半は大幅にずれ込んだ。関達也会長は閉会あいさつで「例年になく雨に泣かされた」と振り返るとともに各チームの健闘をたたえ、「来季も一チームも欠けることなく参加してほしい」と呼びかけた。
今後は秋季トーナメント戦が始まり、19チームが10月17日まで、同会場と市営球場で優勝を目指して熱戦を繰り広げる。 -
南箕輪村で上伊那の行者ニンニクについて話し合う交流会
行者ニンニクを普及させる方法を考えよう竏窒ニ南箕輪村行者にんにく研究会(小林幸雄会長)は22日、上伊那地域の行者ニンニクについて話し合う交流会をフォレスト大芝で開いた。上下伊那から、行者ニンニクの生産者など約30人が参加。行者ニンニクを使ったサプリメントの製造・販売で成功している北海道バイオインダストリーの代表取締役・佐渡広樹さんを迎え、今後、取り組むべき課題について考えた=写真。
臭いの強さから、日常的に食べることを倦厭されている一方、体に及ぼす健康効果が高いという行者ニンニクの特性を分析し、臭気を消すことのできるカプセル型のサプリメントという販売方法をあみだした佐渡さん.
種をまいても食用となるまでに最低6年はかかる行者ニンニクの性質から、生の製品だけでは絶対的に採算が合わず「地域興し程度にはなっても、出荷できるまでになるのは難しい」と説明。「行者ニンニクはただ漠然と栽培していても意味が無い。強み、弱みを明確にし、どう売り出していけばよいかを地域の実情にあった形で考えてほしい」と語り、商品化に向けた最終目標を持つことの重要性を示した。また、サプリメント会社と提携し、一次加工した製品を出荷するなど方法なども提案した。 -
かんてんぱぱで染布とアンティークトンボ玉展
アンティークトンボ玉のアクセサリーと、植物染料の洋服などがが並ぶ「染布とアンティークトンボ玉展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約2千年前のトンボ玉を使ったネックレスや、素朴な色合いが魅力のスカーフなど約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
伊那市に工房を構える中村清人さん(50)・訓子さん(50)夫妻による展示会で、かんてんぱぱホールでは2回目。
清人さんの手掛けるトンボ玉作品は、ほとんどに100年から2千年前までのアンティークトンボ玉が使用されており、2千年近く前に作られた「ローマンガラス」の破片を使ったネックレスなどもある。現代のトンボ玉はガラスに近い色彩をしたものがほとんどだが、アンティークトンボ玉はトルコ石やラピスラズリなどの天然石を用いて色をつけているため、天然石の深みのある色彩が魅力となっている。
訓子さんの染布作品は、ロッグウッド、ヤマモモ、柿渋などの天然素材を使った草木染め。秋から冬に掛けて着まわせる上着やスカーフ類が豊富で、素材にはシルク、コットンなどの天然繊維を使用している。
夫婦は「古いトンボ玉と使って作品制作をしているのは全国でも十数人しかおらず、見るだけでも価値がある。歴史に思いをはせたり、秋に役立つ洋服を見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那剣心館に助成金30万円
伊那中央ロータリークラブ(RC)は20日夜、創立20周年記念事業の一環として、上伊那の小中学生が通う県道クラブ「伊那剣心館」へ30万円の助成金を寄付した。
伊那中央RCは記念事業で、県内のRCでつくる「国際ロータリー第2600地区」の青少年育成基金の中から助成金を申請して寄付。同RCの提案で始まった同クラブ恒例の他地区交流大会「きさらぎ友好杯」の運営費に役立ててほしいとした。
矢島宏会長、池田幸平幹事ら2人が子どもたちが練習する市武道館を訪れ、代表者の南箕輪小学校6年の白鳥結希君へ寄付金を手渡した。
矢島会長は「剣道を通じて心身共に鍛えて、立派に育つことを願っている」とあいさつ。白鳥君は「感謝の印として、これからも強い心と体を育て、立派な大人になります」と感謝の言葉を返した。 -
県書道展伊那地区展
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第59回県書道展覧会伊那地区展が22日、県伊那文化会館で始まった。上伊那の小中学生、高校生、一般から応募のあった931点の中から入選作品917点を展示、県下巡回作品約60点なども並ぶ。24日まで。県教育委員会、県書道協会などの主催。
漢字、漢字系調和体、かな、篆刻、刻字などを出品。伊那地区は他地区と比べて会派が多いため、一般作品は作風もバラエティーに富み、見所の多い展示となっている。
審査員の一人である千葉耕風さん=箕輪町=は「年々、来場者の足が止まる作品が多くなってきている。書に興味のある人は見るだけでも勉強になると思う」と来場を呼び掛けている。
午前9時30分縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。入場料無料(パンフレット代300円)。 -
園児が交通安全塗り絵プレゼント
秋の全国交通安全運動初日の21日、駒ケ根市の幼稚園・保育園の園児が交通安全塗り絵で高齢者に事故防止を訴えた。市内13園を代表して北割保育園(草深雪江園長)で贈呈式が行われ、同園の年長・年中園児が市高齢者クラブ連合会の高坂繁夫会長らに「車に気をつけてね」と塗り絵を手渡した=写真。高坂会長は「ありがとう。塗り絵はたくさんのおじいちゃん、おばあちゃんに渡します。よく見える所に飾って事故を起こさないように気をつけます」と礼を述べた。
塗り絵は県警本部が制作したもので、自動車に乗った七福神の絵と事故防止を呼び掛ける標語などが描かれている。駒ケ根警察署、伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根市が市内13園に呼び掛け、約700人の園児が描いた。 -
赤穂小運動会第2部
16日に行った運動会で雨のため一部プログラムを延期していた駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は21日、運動会の第2部を開き、実施できなかった6種目を行った。競技は1・2年、3・4年、5・6年それぞれの綱引き、5・6年男子の棒倒し、同女子の騎馬戦と全校大玉送り。16日とは打って変わった秋空の下、全校児童らは力いっぱい競技に打ち込んだ。
平日の開催となり、保護者の来場が少ないことも心配されたが、グラウンドには数百人が訪れて大きな声援を送り、雰囲気の盛り上げに一役買っていた。 -
マコモタケ初出荷
駒ケ根市東伊那の農事組合法人ふるさと夢農場は21日、特産のマコモタケを今年初めて出荷した。生産者数人が東伊那のやまんた直売所に集まり、収穫したマコモタケの皮をむいたり端を包丁で切ったりしたほか、計量や袋詰めをするなどの作業に追われた=写真。
マコモタケは東アジア原産のイネ科多年草。たけのことアスパラの中間くらいの軟らかさで、癖のない甘味が特徴。あくもほとんどないとあって近年消費者の人気が高まり、直売所の店頭では毎年品切れ状態になるという。気候の影響で収穫は昨年より約2週間遅れというが、生育状況は良好。10月いっぱいはやまんた直売所などで販売される見込み。
東伊那では3年前から地域の特産品にしようと栽培に着手。現在約80アールで栽培されている。 -
美術館出前授業
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は文化庁芸術拠点形成事業「室町から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」の一環として20日、同市の赤穂中学校で出前授業を行った。松井君子副館長ら3人が同校を訪れ、美術部員の生徒約40人に能装束の紋様について講義し、オリジナル紋様制作を指導した。
「能装束の紋様は、限られた6色を使ったシンプルなデザインだが無限の表現力がある」と学芸員の講義を受けた生徒らは能装束の紋様を参考にそれぞれ独自の紋様づくりに挑戦。コンパスや三画定規、雲形定規を使いながら市松模様やチョウなどの模様をクレヨンや水彩絵の具を使って画用紙に描いた=写真。持ち時間の45分はあっという間に過ぎ、松井副館長らが完成した作品一つ一つについて講評。「動きがあって面白い」「創造性が豊か」「モダンで鋭いデザインだ」などとコメントを受けた生徒らは照れたような笑顔を浮かべていた。
同館は10月から来年3月にかけ、能の鑑賞会、講演会、講座などを開く。 -
手応えあり、名物丼! 味に納得、最終選考は住民参加の投票で
名物丼の開発に取り組む宮田村商工会青年部は20日夜、村民公募のアイデア169点から厳選した4点のどんぶり候補を改めて試作。気に入った丼に投票し、最終選考の2点に絞りこんだ。プロの料理人が販売をみすえて改良を加えた完成型で、試食した約50人の部員は「美味しい。いける」と手応えも。10月1日の村商工祭で一般対象の試食会とアンケート投票を行い、年末には宮田の・ス丼・スが誕生する。
8月末には応募レシピ通りに試作。その結果をふまえて、青年部所属の3人の料理人が若干のアレンジを加え、さらに美味しい丼へと進化させた。
試作した4点は、宮田村特産の山ぶどうワインを使った「鶏の山ぶどう酒煮丼」、村内の地ビールで肉などを煮た「地ビール丼」。
とんかつに山かけを施して、村内の名峰にみたてた「駒ケ岳丼」、村のシンボル梅を使った「梅勝(カツ)丼」と、見た目も鮮やかだ。
試食したある部員は「村の名産を上手に活かし、味もいい。食べてみたい、と思わせる仕上り」と満足げ。
試作した料理人のひとりは「味、そしてコスト的にも十分商品として販売していける」と話した。
この日は、青年部例会として、丼を売り込むための販売戦略も学習。アピールの方法やどのような客層を対象にするかなど、丼を名物にするための秘けつを討論方式で考えた。 -
箕輪町長が長寿者訪問
箕輪町の平沢豊満町長は21日、長寿を祝福するために本年度88歳以上になるお年よりの自宅を訪れた。今年88歳となった北條かなめさん宅では「お元気そうで何よりです」などと声を掛け、町木のケヤキで作ったお椀などを記念品として手渡した=写真。
北條さんは1918年(大正7年)5月1日生まれ。現在は息子夫婦と3人で暮らしている。「足が悪いが、ほかはどこも異常がないとこの前の健康診断でも言われた」と話し、昔から続けているマレットゴルフなどを楽しんでいる。油ものは苦手だが、和食や郷土料理などを好んで食べるという。
北條さんは平沢町長の言葉に笑顔で応え、祝福の言葉に「ありがとうございます」と返した。
箕輪町における本年度の長寿者訪問対象者は458人。100歳、101歳になるという対象者もおり、二人には県の祝い状も一緒に届ける。