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伊那西高校の新校舎の一部が完成
老朽化に伴い木造校舎の全面改築を進めている伊那市の高松学園伊那西高校は25日、第1期建設工事の完了に伴い完成した新2号館(仮)の使用を開始した=写真。
伊那西高校は学校法人高松学園への経営移管を経て、1985年から現在の校名で運営しているが、教室棟などのある木造校舎は、昭和20年代の前半に建てられたものを使用してきたため、老朽化が進んでいた。そこで、99年ころから建て直しを検討。2000年から積み立ててきた基本金6億6千万円を掛け、木造校舎の改築を行うこととなった。
工事は1期、2期に分けて2カ年で完了する計画。コース別授業に対応できるよう、普通教室を2教室増やすほか、耐震性や断熱性などにも配慮した。
新2号館の建設は今年の4月に着工。新校舎には普通教室9部屋と特別教室1部屋を設けたほか、進路指導室、応接室などを完備した。鉄骨造2階建で延べ床面積は1605平方メートル。1期の総工費は約3億2千万円。
2期工事に伴う旧校舎の取り壊しは来年1月から始める予定で、完成は来年秋を予定している。 -
行政相談委員に南箕輪村の清水貴男さんを委嘱
南箕輪村大泉の清水貴男さん(63)が25日、総務省の行政相談委員の委嘱を受けた。村役場で長野行政評価事務所の山田真行政相談課長が、委嘱状を交付した。
行政相談委員は国民と行政をつなぐパイプ役で、総務省が委嘱する。県内は144人、村は清水さん1人。無報酬のボランティアで、月2回の行政相談に応じ、内容によって担当行政機関につなぐ。相談内容は、道路やガードレールの補修の要望などが多いという。
清水さんは、「行政そのものが地域住民に近くなるように、何でも相談に応じていく。気安く、気楽な気持ちで相談に来てほしい」と話している。任期は09年3月まで。
相談は第1・3金曜日、村民センター2階の小会議室。午前10時から11時まで受け付ける。1月最初の相談日は5日。 -
緊急援助隊災害対応特殊ポンプ自動車
箕輪消防署に配備伊那消防組合箕輪消防署に緊急援助隊災害対応特殊ポンプ自動車が配備され25日、入魂式があった。
老朽化に伴う更新。今回、新ポンプ自動車を大規模災害時に出動する県緊急援助隊に登録した。署に配備している消防車両で初の登録になる。
ポンプ自動車は全長5・9メートル、全幅1・9メートル、全高3メートル。総排気量4000cc。乗車定員5人。吸管巻取装置、動力付ホース延長資機材、デジタル式ポンプ操作盤、動力はしご昇降装置、キャブチルト、空気呼吸器(3基)などを装備。後部に初めて町のキャラクター「もみじちゃん」も描いている。
入魂式で平沢豊満町長は、「最新鋭の機能を備えた消防自動車。万一のときは全国津々浦々に出動できる。万一に備え署員一同身を引き締め町の、地域の守りにつけるよう進めていきたい」とあいさつ。署員に対し、「安全安心のまちづくりのため訓練に励み、機械の性能を十二分に発揮できるよう健康に留意しながら頑張って」と話した。
伊那消防組合の早川正行消防長は、「消防にとって消防自動車は命。魂を吹き込み、住民の安全安心の確保のため頑張ってまいりたい」とお礼の言葉を述べた。 -
箕輪中部小6年2組
炭焼きに挑戦箕輪町の箕輪中部小学校6年2組(37人、六波羅孔明教諭)が22日、炭焼きに挑戦した。夜通し火の管理をするため学校に泊り込み、竹炭や鑑賞炭の完成を目指した。
5年生の時、「学校に泊まりたい」との声をきっかけに、夜通しの作業が必要な炭焼きを考えた。6年の1学期は、松ぼっくりなどを入れたアルミ缶や一斗缶をたき火で焼いて炭を作った。
今回は、炭焼き経験のある伊那市の北原重利さんに協力を依頼し、学校の中庭に煙突を付けて加工したドラム缶を設置し、土をかぶせて炭焼き窯を二つ作り、本格的な炭焼きに挑戦した。
竹、竹の割りばし、松ぼっくり、バラのつぼみなど好きなものを持ち寄り、竹には後で分かるよう各自の名前を刻んで窯に入れた。
午後3時半に点火。18時間燃やし続け、煙の色が透明になったら空気を遮断し、炭化するのを待つ。
「どんな炭ができるか楽しみ」と話し、男子児童は窯の近くに皆で建てた観察小屋に、女子児童は校舎に泊まって火の番をし、次回の炭焼きに備えて、煙突からの温度を30分ごとに測定し、煙の匂いや色の変化なども記録した。 -
赤穂東小2学期終業式
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は26日、2学期の終業式を開いた。全校児童を前に3年1組と6年生の児童らが総合学習の時間などで学んだことをそれぞれ発表した。3年1組はカイコを育てたことについて紙芝居や寸劇で発表。皆で考えたカイコかるたも披露した=写真。6年生は節水のため学校に雨水タンクを作って設置したことを発表したほか、リコーダーの合奏で「夕焼け小焼け」を演奏した。
熊谷校長は「86日間の2学期が終わる。地域の伝統文化や命の大切さについて学んだことを忘れず、良い正月を迎えてほしい。交通事故や不審者の被害に遭わないよう気をつけて休み明けには全員が元気で登校してください」と呼び掛けた。
市内5小学校のうち、東小以外の4小学校は27日に終業式を開く。年末年始休業はいずれも1月9日まで。 -
駒ケ根高原スキー場オープン
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は26日、今季の営業を開始した。予定の16日から10日遅れてようやくのシーズン突入となったが、天気はあいにくの小雨模様。平日ということもあってか、昼すぎまでゲレンデを訪れる人の姿はなかった=写真。
昨季は88年の開業以来初めてオープン初日からナイター営業も開始できるなど雪に恵まれたが、今年は一転して雪不足。今季の目標入場者数は昨季の約6万5千人を上回る7万人を見込んでいるが、暖冬との予測もあって先行きは厳しい状況だ。
滑走可能となったのは全長500メートルのすずらんコースのみで、中級者向けのしらかばコースの滑走可能時期は未定。問い合わせはTEL83・4000へ。 -
伊那東保育園で〆の子づくり
伊那市の伊那東保育園の園児が25日、西箕輪の農業公園みはらしファーム内に飾る〆の子飾りづくりに挑戦した=写真。
みはらしファームでは例年、大晦日に年神様が宿るとされる「〆の子」を、翌年の西暦分だけ飾るイベントを実施している。〆の子は31日までファーム内に飾った後、小正月の「どんど焼き」で焚き上げるが、その時年神様が願い事を持ち帰ってくれると言われているため、来場者にも〆の子づくりへの参加を呼びかけ、願い事をかけてもらっている。
同園では、わらに触れながら伝統文化を学ぼう竏窒ニ、一昨年から〆の子づくりに参加しており、今年で3年目。年長園児が中心となり、保育士と協力しながら、ねじった稲ワラを、少しずつよっていった。
27日までに未満児を除く64人分の〆の子をつくり、園児らの願い事を下げてみはらしファームに届ける。 -
西箕輪に花の直売所オープン
ちょっと変わった季節の鉢植えはいかが?竏秩B伊那市西箕輪の一角に、鉢植えを中心とする花の直売所「はなまるファーム」がオープンした。
直売所を立ち上げたのは加藤晴泰さん、定子さん夫妻。花き生産はもともと定子さんが始めたものだが、結婚を機に二人で取り組むようになった。
最初は市場出しから始めたが、市場出荷の場合、大量生産しなければならない。しかし、作りたい花を作ってやっていきたい竏窒ニの思いから、自分たちで直売所を持ちたいと考えるようになった。
本格的に準備を始めたのは1年ほど前。花を育てているハウス4棟のうち1棟を、客が立ち入れる直売所として整備した。
ポインセチアの仲間で葉がピンク色に色付く「ドルチェ・ローザ」や山野草の一種、ヒマラヤトキソウなど、花、樹木合わせて100種類以上がそろっているほか、「踊り葉牡丹の寄せ植え」といったユニークな鉢植えもある。現在、花の季節を迎えているクリスマス・ローズも、色や形の異なる多品種がそろっている。
加藤さん夫妻は「個性的な花もあるので、見に来てほしい」と呼びかける。
冬場の営業時間は午前10時縲恁゚後4時。場所は伊那インター西箕輪線の大萱交差点北、西箕輪の大萱グラウンドの横。 -
琴伝流大正琴の指導者
伊那市美篶
長井幸子さん(70)長い髪を三つ編みにして束ね、鮮やかな色の服をまとう。「赤を着ると『さあやろう』って気になるから、何でも赤が好きなんだよ。口の悪いのは直らないね」と快活に語る。
駒ヶ根市に本部を置く大正琴の流派「琴伝流」の設立当初から、創始者とともに大正琴の普及に努めてきた。大正時代には一斉を風靡(び)した大正琴も、当時の田舎ではほとんど知られていなかった。しかし、約35年近い活動を続ける中で愛好者も全国へと波及。琴伝流は全国に40万人以上の会員と1万人以上の講師陣を持つ日本最大の流派となった。
「大正琴はほかの楽器と比べて安いし、音符じゃなくて数字で鍵盤を弾くようになっているから、楽譜の読めない人でも簡単に弾ける。老若男女問わず誰でも楽しめる。そういうことが受けたのかも知れないね」
◇ ◇
高校時代は声楽に関心があり、ピアノも習っていた。しかし、そのころは女性は高校を卒業したら結婚するのが当たり前という時代。大学に行けるはずもなく、声楽家への思いを断念した。
大正琴と出会ったのはそれから20年ほど後のこと。当時通っていた詩吟教室に大正琴の製造に乗り出したばかりの地元企業がやってきて、体験会を開いた。
見たこともない楽器は、ギターのような風体にタイプライターのような鍵盤を持ち、音階は数字に置き換えられていた。初めてだったが、昔培った音楽のかんがものをいい、すぐに弾くことができた。その様子をみた製造会社の代表から「大正琴の普及を手伝ってほしい」と声がかかり、大正琴の指導者として、普及活動を支援することになった。
◇ ◇
ピアノは習っていたが、手探り状態からのスタート。こういうことをやっているんだけどやらねえか竏秩Bそう友人に声を掛けることから始めた。さっちゃんならやるか竏秩Bそんな友人が徐々に来てくれるようになった。
教室は、ただ弾き方を教えるだけでなく、楽しくおしゃべりしたりお茶を飲んだりと一般的な習い事教室とは一風変わったやり方で展開した。「先生らしからぬ先生」そんな型破りなところがうけ、受講者も人づてに広がっていった。
「楽しくやるには大勢集まったほうがいいし、楽しければ続く。中には、20年近く続けてくれている人もいるよ。自分の身内も大事だけど、琴の仲間も身内と一緒。教室に来ていない人がいれば、具合が悪いんじゃないかって心配になる」
◇ ◇
現在は親戚の結婚式で披露する「世界に一つだけの花」を仲間とともに練習しているが、「最近の曲のメロディーは難しい」と苦笑する。
「元気で音楽好き、性格も男っぽかったから、ここまで続けてこれた。健康な体に生んでくれた両親には感謝したい。元気な限り、大正琴は続けていきたいね」 -
新年に彩り 正月の花を生ける
伊那市生涯学習センターで26日、生け花講座「正月の花」があった。地元を中心に、近隣市町村から主婦らが集まり、床の間や玄関などに合わせた生け花を習った。
花は、金明竹・赤い実がついた千両・黄色の菊と、ナンテン・葉ボタン・菊の2パターンを用意。
生け花研究家北沢理光さんが指導に当たり「松の枝はストーブで温め、曲げてから水につけると曲がる」「ナンテンの実は垂れないよう、天に向ける」とアドバイスし、手本を見せた。
そのあと、参加者は一人ずつ花を生け込み、立ったり、座ったりして眺めながら、バランスを見て仕上げた。
駒ケ根市の北原弘子さんは「これまで自己流に生けていた。花の向きや角度が少し違うだけで雰囲気が変わる。生け花は難しいけど、おもしろい」と話していた。 -
県ポスターコンクールで宮田小から2人県知事賞
県林業関係ポスターコンクールで宮田村宮田小学校2年の中山紗希さん=中越区=が県知事賞を受賞。同級生2人も入選した。県防犯ポスターコンクールでも同6年の宮下倫子さんが県知事賞に輝いた。
中山さんは野鳥愛護ポスターの部にチャボと人間のふれあう絵柄を出品。
国土緑化・育樹運動ポスターの部では篠田琢充君=河原町=が県教育委員会賞、同じく堀井満里奈さん=同=が県緑の基金理事長賞を受けた。
同級生の3人は「絵を書くことが大好き。絵の具を混ぜて色をつくれるのが楽しい」と受賞を喜んだ。
林業関係ポスターコンクールの表彰式は1月17日に県庁講堂で行われる。 -
映画「Beauty」エキストラに上伊那全域の協力を
伊那谷の地歌舞伎を題材にした映画「Beauty」のエキストラ募集で26日、メガホンを取る後藤俊夫監督=飯島町在住=ら関係者が上伊那各市町村の役場を訪れて協力を要請した。2月11日に大鹿村で500人規模の撮影を行なうため。上伊那全域の住民にエキストラとして参加してもらう主旨で、お願いにまわった。
宮田村役場では清水靖夫村長が応対。後藤監督らはエキストラの募集取りまとめなどを要請し、村長は「寒いので体に気をつけて頑張ってください」と快諾した。
当日の撮影場所は大鹿村大磧神社で、エキストラの役柄は村歌舞伎の観衆。昭和60年代の設定のため服装は普段着で可能。
今後、各市町村窓口で募集することになるが、宮田村では総務課企画情報係が対応。広報などを使って参加を呼びかけていく。
宮田村分の申し込み、問い合わせは村企画情報係上條さん85・3181まで。 -
年末夜警を町長、山本署長らが巡視
飯島町消防団の歳末消防防犯夜警が始まり、25日夜、高坂町長や駒ケ根署の山本署長ら約10人が町内の各分団の夜警拠点を巡視し警戒を続ける団員を激励した。
下平団長ら団幹部ら約20人が参加した出発式で、高坂町長は「町民が明るい正月を迎えることができるように、健康に留意し、職務の遂行を」とあいさつ。
この後、高坂町長らは第5分団(伊藤万博分団長)の団員40人が地域の警戒に当たっている七久保林業センターに移動。
「異常なし」の報告を受け、山本署長は「地域の安全安心の土台になっている」と、消防団の組織活動をたたえ「警察活動に協力を」と呼び掛けた。
歳末夜警は火災や犯罪が起きやすいこの時期に、町民の生活と安全を守るために、30日夜まで実施される。団員は交代で各地区の詰め所に深夜まで詰め、担当地区を巡回する。 -
信州高遠美術館でスクラップブッキング展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で来年1月11日まで、「スクラップブッキング作品展」が開かれている。思い出の詰まった写真をアレンジし・スオリジナルアルバム・スに仕立てた作品の数々が来場者の目を楽しませている。
スクラップブッキングは、写真を台紙に張り、リボンやビーズなどで飾り付けて、メッセージを添える。市内などで講師などをしている久保田浩子さん(42)と小林佳世さん(43)が自分たちの写真を使って制作した約40点を飾った。
水族館や東京ディズニーランドの家族旅行、桃の節句や運動会の我が子の様子などを撮影した写真を工夫を凝らして装飾し、当時の思い出を華やかによみがえらせている。
小林さんは「写真さえあれば誰でも簡単にできるから楽しいですよ。敷居を高くもたず、チャレンジしてほしい」と話している。
火曜日休館。午前9時縲恁゚後5時。一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
冷え込み期待・開場は年明け 伊那西スケート場
伊那市内で唯一の天然リンクがある、ますみケ丘の市営伊那西スケート場の安全祈願祭は25日あり、市教育委員会の北原教育長ら関係者約10人が集まり、今シーズンの安全を祈った。今季は暖冬の影響で年内オープンが出来ないため、今後の冷え込みについても祈願した。
関係者によると、オープンは年内明けになるとのこと。昨シーズンは、寒波の影響で約10年ぶりの年内会場だったため、12月26日から42日間のうち37日の営業で、利用者は1436人(前年比557人増)だった。
安全祈願祭では、小中学生対象のスケート教室や市民体育祭などで貸し出すスケート靴の寄付の呼び掛けに対し、飯島町の女性から80足など、計約10人から100足以上の寄贈があったとの報告もあった。
スケート場は、午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の1日2回の開場。入場料は小学生以上は一人一回200円。期間は来年2月4日までの予定。
スケート場の安全と今後の冷え込みを祈願する関係者ら -
振り込め詐欺に注意を チラシ配り
伊那署管内で横行している振り込め詐欺の注意を呼び掛けるため、同署の防犯ボランティア「伊那エンジェルス隊(池上千枝子隊長)」の15人は25日、伊那市西箕輪の日帰り入浴施設・みはらしの湯で啓発活動をした。利用者に対し啓発チラシを配布し、詐欺に関する聞き取り調査もした=写真。
同署によると、18縲・0日、振り込め詐欺の相談・被害届け出は6件あり、そのうち2件で、50、60歳代の女性2人がそれぞれ約200万円の被害にあっているという。
隊員らは、振り込め詐欺の被害状況、対処方法などをアンケート。長野市、松本市、安曇野市でも防犯ボランティアの調査があり、それらをまとめて27日までに県警本部へ提出する予定としている。
伊那署管内で本年、11月末現在までに届け出のあった、振り込め詐欺の相談件数は、架空請求詐欺281件、オレオレ詐欺21件、融資保証金詐欺15件の計317件。相談者の3割以上が65歳以上の高齢者だったという。 -
05年一般会計決算など可決 伊那消防組合定例議会
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の4市町村でつくる伊那消防組合議会の12月定例会は25日、伊那市役所で開き、05年度一般会計歳入歳出決算認定など、条例案件、補正予算案件3件について、原案通り可決、承認した。
昨年度の歳入総額は12億9718万69円(前年比0・4パーセント減)、歳出総額は12億8775万612円(同8・7パーセント減)だった。決算の概要として、同年度4月に発生した伊那消防署の災害対応特殊はしご車の転倒事故に伴う修繕、辰野消防署に寄贈のあった高規格救急自動車の高度救命処置資機材の購入などをあげた。
06年度一般会計第2回補正予算については、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ608万8千円を減額し、歳入歳出予算の総額を11億9506万6千円とした。前年同期比6・6パーセントの減額となった。 -
小中学校は冬休みへ
冬休みを迎える上伊那の各小中学校で26日、2学期の終業式があり、いつもより多い手荷物を手にした児童たちは、休みを心待ちにした表情で帰宅した。伊那市内でトップを切った伊那西、富県小学校では、学校生活をまとめた発表などで今学期を振り返った。
伊那西小(臼井和夫校長、78人)では8月縲・1月、学区内でのクマの出没情報が41件(昨年度1件)だった。そのほか、初めてとなる南大東島の児童との交流会、全地域住民が隊員の「子ども見守り隊」の発足などもあり、内容の濃い学期となった。
1年生の小林竣一君(7つ)は、音楽会でバケツや洗面器を太鼓に見立てて演奏したことなどを振り返り「音楽や体育の授業をこれからも頑張りたい」と3学期に向け意気込みを語った。
伊那西、富県小学校の冬休みは来年1月9日まで。他の小中学校は、27日を中心に終業式があり、それぞれ休みに入っていく。 -
ニッパツ労組寄付
ばね製造大手の日本発条労働組合伊那支部(矢沢克己支部長、1060人)は22日、組合員から募った10万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。宮澤克美副支部長、北澤重男書記長が同市ふれあいセンターを訪れ「福祉のために使って」と寄付金を手渡した=写真。竹内会長は「志に沿って有効に使わせていただく」と礼を述べた。
同労組は伊那市の児童養護施設「たかずやの里」にも寄付をすることにしている。 -
洋画家 加納恒徳さん
趣味として絵を描き続けながら「いつかは画家に竏秩vとの思いを長い間、密かに温めていた。
八十二銀行に長く勤務して新宿支店長などを歴任。その後、精密部品製造企業に出向して役員を務めていたが1999年に一念発起して退任し、画業に専念。新世紀展、一水会展などに連続入選したほか、国内最大の公募展「日展」にも2回の入選を果たすなど活躍中。積年の夢をかなえた。
◇ ◇
伊那市西春近生まれ。小学校3年生の時、日米文化交流事業で選ばれた絵が米国に渡った。
「そのころから絵が好きだったんだね。たしかイチョウの大木をクレヨンで描いたような気がするんだが、残念なことによく覚えていない。小学校に保存してあるらしいから機会があったら見てみたいな」
高校、大学と美術部で腕を磨いたが、卒業時に「画家は夢のまた夢」と八十二銀行に就職。仕事の傍ら、楽しみで絵を描き続けた。
勤務するうち「あいつは絵が分かる」と、銀行に飾る絵の選定などに当たることになった。
「応接室や社員食堂など、1店舗だけで3、4枚の絵が必要になる。当時は新店舗ラッシュでかなりの数の絵を購入した。その仕事を通じて多くの著名な画家と懇意になることができたし、絵の技法や制作の思想などが勉強できたのは大きな収穫だった」
◇ ◇
「画業に専念したのはいいが、性格がいい加減なものだから、描くことを自分に強制するようにしている。100号の大作を年に4枚描くとか、毎日ある程度の時間はキャンバスに向かうとか決めてね。そうやって描いているうちにいつの間にか気持ちが集中してくる」
好んで描くのは風景画。
「20歳代のころには人物も描いたが今はほとんどが風景。信州の自然をこよなく愛しているのでね。せっかくこんな素晴らしい環境にいるんだから描かない手はない」
気に入った題材を求めて各地に取材旅行にも出掛ける。
「雪が降り出したら飯山や霧が峰に。先月は伊豆に行ってきた。でも海の絵は描き慣れないせいか、ピンとこない。やっぱり山が好きだな」
自然は少しの時間で風景が一変することもあるが、そこが大自然の難しいが面白いところだ竏窒ニ話す。雪景色を描こうと飯山に出かけ、構図を決めて朝から描き始めたが、昼までに雪が解けてしまって慌てたこともあった。
「田植えの終わった田に残雪の山が映っている絵を描く竏秩Bだが田植えの時期ならいつでも描けるというわけじゃない。日がたつと苗が伸びて水面が隠れてしまうからね。時期を逃すと次の春までもう1年待たなければならない」
「毎年同じように見える山の雪の様子もよく見れば年によって微妙に違う。目に映っていても意識しないことも多く、見過ごしてしまいやすい。そんな自然の表情を発見できるのも絵を描く喜びの一つだ」 -
防災協定調印式
地震、大雨などの自然現象による災害の発生に備えて、上下伊那地域の測量設計コンサルタント業者14社でつくる有限責任中間法人南信防災情報協議会(下平宗治代表理事)は25日、国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)、同飯田国道事務所(関澤俊明事務所長)、同天竜川ダム統合管理事務所(尾中宗久事務所長)と緊急的な調査を行う協定を締結した。関係者約50人が出席し、駒ケ根市の赤穂公民館で調印式を行った=写真。下平代表理事は「今まで以上に速やかに対応できるよう、常日頃から研修を積極的に行いたい。地域住民に認めてもらえるような会になりたい」、三上事務所長は「協定を契機にますます地域の防災体制の活性化が進むことを心強く思う」とそれぞれあいさつした。
南信防災情報協議会は地域住民の安全のため、災害発生時の緊急業務に当たろうと11月に設立。緊急時、災害時の対応のほか、防災意識高揚のための広報活動などを行っていく。前身の南信建設情報協議会はこれまで約30年間にわたって災害対応に協力してきた。 -
富貴屋建設親ぼく会が寄付
駒ケ根市の富貴屋建設に勤務する従業員らでつくる親ぼく会「吉和会」(松崎哲也会長・21人)は22日、歳末助け合いの募金2万5千円を市を通じて駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。松崎会長ら2人が市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「弱い立場の人への浄財を毎年寄付していただき、心から感謝する。福祉の現場で有効に使っていきたい」と礼を述べた。寄付金は市社協の善意銀行に積み立てられる。
吉和会は95年の阪神大震災を契機に毎年寄付を行っている。 -
箕輪町消防団員の待遇改善を答申
出動実績に応じた出動報奨金支払い箕輪町消防委員会の荻原利一会長は25日、町消防団員の待遇について、07年度から団員報酬額を減額改定して出動報奨金の財源を確保し、出動実績に応じて6段階で出動報奨金を支払うなどの改善と条例改正案を平沢豊満町長に答申した。町独自の初の待遇見直しで、荻原会長は「報酬審議会にかけて了承していただきたい」と話した。
消防団の待遇は、出動している団員と全く出動していない団員に対し同様に報酬が支払われていることについて、団員から多くの不満が上がっていることや、町報酬審議会で勤務実態に見合った報酬支払いの検討の意見が付されたことなどから、町長が5月の第1回消防委員会に検討を諮問。小委員会を設置し2回の協議を経て11月10日の消防委員会で小委員会報告を委員総意で合意した。
答申によると、待遇改善された場合、現在の年報酬一律1万800円が、報酬額改定で7800円になり、加えて出動率に応じた出動報償金を支払う。出動率が高くなるほど、報酬額と出動報奨金の合計金額が現行の報酬額より高くなる。
答申内容は▽06年度は団員報酬及び出動報奨金は現行予算で認められた額を支払う▽07年度から団員報酬額を改定。団員と班長報酬の格差が1万円以上になることを考慮し、団員1人当たり現行報酬額から3千円減額し、減額分の総額を出動報奨金の財源とする▽出動報奨金は消防団交付金に算入する▽出動回数の格差区分は6区分と出動無しとする-など。
団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の改正案なども答申した。 -
年末の交通安全運動
南箕輪村安協が交通指導所設置南箕輪村交通安全協会は23日、年末の交通安全運動に合わせて村内大型店の2カ所に交通指導所を設置し、啓発チラシを配って交通安全を呼びかけた。
11日に始まった年末交通安全運動期間中に、村内では3件の事故が発生し、2人が死亡している。
街頭活動は村安協の50人が参加し2カ所に分かれた。のぼり旗を立て、交通安全のたすきをかけて買い物客らに啓発チラシとティッシュペーパーのセットを手渡し、安全運転、シートベルト着用などを呼びかけた。
村安協の清水貴男副会長は「大変な事態になっている。交通事故がないよう地域の中で啓蒙活動していきたい」とあいさつ。伊那警察署南箕輪村駐在所は、「どうしても事故が減らないのが現実。一人でも多くの人が交通安全に関心を持って村民に広めてほしい。交通安全が合言葉になるよう、事故のない明るい村にしてほしい」と話した。 -
【記者室】生産者に、農作物に感謝
米作りの学習をまとめた箕輪中部小学校5年3組の「もちもちフェスティバル」。保護者らに収穫したもち米の料理を振る舞い、学習の様子を発表した▼できるだけ昔の作業を経験しようと取り組んだ米作りだが、驚いたのは手作り農薬。農薬を作ること自体驚きだが、材料がすごい。ニンニク、唐辛子、木酢液など。「とても臭くて大変だった」「のども痛かった」。想像するだけでも気を失いそうだ。苦労して栽培したことを聞くと、もち米料理がより貴重な有難いものに見えてきた▼現在は機械化され、農薬も手作りではないが、手をかけ苦労して農作物が作られていることになんら変わりはない。改めて、感謝していただかなければ申し訳ない気持ちになった。(村上裕子)
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公営特養みすず寮を守る会が民間移管中止を求める署名を伊那市に提出
伊那市が上伊那福祉協会に経営移管する準備を進めている特別養護老人ホーム「みすず寮」の移管中止を求めている「公営特養みすず寮を守る会」(小林幹彦会長)は25日、11月中旬から集めてきた1万5312人の反対署名を市に提出した。 小林会長は「市には公的責任で生活が困難な人の生活を保障してほしい」と訴えた。
市が養護、特養老人ホームの経営移管を打ち出したのは01年。その後も検討を進め、今年3月には特養に隣接する養護老人ホームの経営移管を完了した。特養についても養護に続いて経営移管する方針を示しており、来年2月ころには引き継ぎ作業に移りたいとしている。しかし同会は「こうした動きは市民に明らかにされないまま進んでいる」として先月末に発足。経営移管の反対署名賛同団体を募ってきた。
署名を受け取った酒井茂助役は「移管は市の行革大綱でも05年度を目途する方針が示されており、突然決定したものではない」と語り、民営化に伴うサービス低下を懸念する声には、上伊那福祉協会の持つ半官半民の性質上、市民の声がまったく届かなくなるわけではないとした。
今後、同会は県に対して活動報告を行うほか、1月中に再度署名提出をする。 -
ゴン太のもとに北海道から生後40日の北海道犬が嫁入り
小さいのに遠くから一人で良く来たね竏秩B
クマ追い競技チャンピオンとなった北海道犬の血を引き、クマを追い払った功績から犬の専門雑誌などでも紹介された小坂伊那市長の愛犬・ゴン太のもとに25日、生後40日の北海道犬のメスが嫁入りした=写真。
伊那谷を舞台とした後藤俊夫監督のふるさとシネマ「こむぎいろの天使」に出演した後、小坂市長宅で飼われるようになったゴン太は9歳。北海道犬の血を90%受け継いでいる名犬で、これまでにも純血の北海道犬4匹をもうけている。しかし、系統原種の血統を引き継いだ北海道犬「名犬」は少なく、より純血に近い北海道犬を残したい竏窒ニ画策。天然記念物北海道犬保存会石見沢支部の高橋三郎副支部長宅から、北海道犬の血を85%引き継いでいるメスの子犬を譲り受けることとなり、飛行機に乗って北海道からやってきた。
ゴン太は小さいお嫁さんの到来に戸惑いつつも興味津々。一方の子犬は、寒さに震えながらも愛くるしい表情を見せ、周囲を和ませた。
北海道犬には(1)警戒心(2)どう猛さ(3)勇敢さ竏窒ネどの特性があり、純血に近いほどその性質は高くなるという。
小坂市長は「生まれてくる子犬はサルやクマに有効なのでないかと思う。活用を研究したい」と話していた。
早くて再来年の春こには子犬が生まれる可能性があるという。 -
正月みやだ飾りが好評
竹に3カ所の切れ目を入れるなど、珍しい形の正月飾りが近年、宮田村に定着してきている。村商工会が独自の文化にと1995年から、会員をはじめ希望者に頒布している。今年も年始を控えて97セットもの予約注文があった。
25、26日には配布作業があり、シルバー人材センター宮田事業所の協力で、注文家庭や店舗、工場などに届けた。
95年当時、商工会員が見覚えのある一風変わった正月飾りにヒントを得て考案。「正月みやだ飾り」として2千円程度の低価格でセット販売を始めた。
竹の本数は3本ではなく2本で、上部をとがらさないのが特徴。一方で切れ目を入れることで、松や扇、南天などを豪華に飾るように工夫している。
シルバー人材センターによる宅配も師走の風物詩となっており、作業に汗を流した会員は「今年も終わるんだねぇ」と感慨深げだった。 -
サンタと一緒にどんぶりレンジャー大忙し
地域に笑いと幸せ運んで宮田村商工会青年部のサンタクロース隊が24、25日、村内各所を訪れてクリスマスを盛り上げた。サンタとともにその年の人気キャラクターが同行するのが恒例だが、今年はご存知、村のニューヒーロー「どんぶりレンジャー」が登場。家庭や福祉施設など16カ所を忙しく回り、地域に笑いと幸せをプレゼントした。
同青年部は先日開いた歳末慈善パーティーのオークションで「サンタ券」を発売。落札者の希望した場所に部員扮するサンタが訪れるもので、毎年人気を集めている。
4年前から今のような趣向を凝らした内容となり、一昨年のマツケンサンバ、昨年のハードゲイ(HG)に続き、今年は部員によって発隊したどんぶりレンジャーがサンタに同行した。
25日午後は村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問。サンタがソリに乗って現れ、どんぶりレンジャーも颯爽(さっそう)と登場すると、デイサービス利用の高齢者は驚きながらも大喜びした。
きよしこの夜を全員が歌ってプレゼント。どんぶりレンジャーは本来の使命である名物丼のPRも忘れず、サンタとともに・ス疾風・スのように次の場所へ向った。 -
リトミックでクリスマス
楽しみながらリズム感を養う乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」は22日、村民会館のエントランスホールを使ってクリスマスコンサートを楽しんだ。音楽に体をゆだね、体を動かしたり、聴き入ったり。約80人の親子が参加した。
この日は3カ月に及んだ全9回の講座の最終回。指導する宮田ミュージックサークルの瀧澤智恵子さんの発案で、吹き抜けで広いエントランスを使ってみんなでクリスマスを過ごすことになった。
同サークルのメンバーが「ジングルベル」から「アヴェマリア」まで多彩な楽曲を演奏。参加親子は音楽にあわせてリズム感をとった。
手拍子打ったり、ステップ踏んだりするチビッコも。ある母親は「講座に参加するようになって、子どもが積極的に体を動かすなど、音楽に乗せて表現するようになった」と話した。
同講座は今年新たに始まったが好評で、9月から2つのクラスに分けて新規に開講。来年度も継続する予定だ。