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箕輪町郷土博物館で木彫講座
箕輪町郷土博物館で1日、「気軽に木彫講座」があった。講師に箕輪町の木彫家・中澤達彦さんを迎え、中学生から70代までの10人が、木彫の基礎を習いながらウェルカムボードを製作した=写真。
歴史、自然、民俗、芸術分野に関係する所蔵品を展示する同館は、こうした分野への認識を深めてもらうことを目的とする体験講座を開いているが、芸術に関連する講座は今回が初めて。身近な芸術に親しむとともに郷土の芸術に対する理解を深めてもらうおう竏窒ニ、地元で活躍する中澤さんの協力を得た。
参加者は、ボードに秋のモチーフなどを描いた後、彫刻刀を使い分けながらさまざまな質感の表現に挑戦。中澤さんがアドバイスをしながら一人ひとりの作品に少しずつ手を加えると、作品はみるみる様変わりし、参加者は「すごい」と関心していた。 -
美和ダムの堆積土で「川下り米」
伊那市長谷の三峰川総合開発工事事務所は3日、同市溝口にある、美和ダムの堆積(たいせき)土を人為的に耕土へ混ぜたほ場で、稲の収穫をした=写真。堆積土の有効活用の可能性を探るため、その米の味に注目が集まっている。
堆積土が流出した、三峰川沿岸の水田の米を、地元では「川下り米」と呼称。ミネラル豊富な土で育ったため、味がよいとされている。同事務所は人為的に育てた「川下り米」の味を検証し、これから掘削する堆積土の利活用につなげたいとしている。
5月下旬にコシヒカリの苗を植えた、耕土に対して堆積土を0、20、30パーセントずつ混ぜた、計3つの水田(それぞれ約160平方メートル)で稲刈り。事務所や長谷総合支所の職員ら約20人が参加し、機械で刈り取った稲をはざかけした。
それぞれの米の味を検証するため日干しした米は、10月下旬ごろに試食する予定。糖度や収量の比較などで、「川下り米」のうまさの秘密を調べる。試食会には小学生など地元住民の参加も考えている。 -
手・足形の陶板づくりに子どもたち夢中
伊那市東春近の公民館・春近郷ふれ愛館で2日、未就園児を育てる保護者の集まり「くれよんクラブ」の活動があり、子どもたちの手、足形の陶板づくりをした=写真。
地元を中心に市内などから未就園児とその母親の22組、約50人が参加。同公民館の陶芸サークル所属の男性を講師に迎え、粘土を縦20センチ、横30センチ、厚さ1センチほどの板に成形し、手足の跡を付けた。
子どもたちは直接肌に触れる粘土の質感を楽しみながら作業した。思い出を形に残せる竏窒ニ、保護者からの人気も集まる、同クラブの恒例企画。長男の悠平君(3つ)と参加の浦野美穂さん(32)=東春近=は「子どもの成長はあっという間なので記念になる」と話していた。
公民館事業の「くれよんクラブ」は年間10回の活動で、トウモロコシ、サツマイモなどの収穫、長しそうめん体験などをして、母親、子ども同士の交流を深めている。陶板は後日、公民館で焼き、参加者へ配布する。 -
伊那市・手良中坪 演芸大会で住民交流
伊那市手良の中坪公民館で30日夜、演芸大会があった。地元住民約150人が集まり、踊り、民謡、カラオケなどのさまざまなステージを熱演し、観客らを楽しませた。
園児、児童、公民館サークルなどに所属する大正筝、カラオケクラブなどの約50人が出演。小学生の「八木節」や、キーボード演奏による独唱などの全16プログラムを次々と繰り広げた。
園児21人の「中坪っ子」は運動会でも見せた「ロック・阿波おどり」をかわいらしいダンスで披露=写真。笑顔を振りまきながら踊る子どもたちに、カメラを構える保護者や地域住民の姿も多かった。
演芸大会は昭和30年代まで青年会が開いていたが、時代の流れと共に中止。昔のように皆で盛り上がりたいと、地域有志でつくる実行委員会が、中坪八幡大社の例大祭の宵祭りとして、6年前に復活させた。
あいさつに立った三沢裕幸委員長は「交流の和を広げるための活動として、中坪の雰囲気づくりに役立っていけばうれしい」と話していた。 -
30歳から卓球はじめ全国優勝 石井久子さん(46)
第29回全国レディース卓球大会(7月28縲・0日、京都府)のダブルス・Cクラスで優勝した。準決勝、決勝は3対2のフルセットまで縺れ込み、接戦の末の勝利を掴み取った。
決勝にいたっては2セット先取され、3セット目はジュースの窮地。「あと1点で負ける」なんてことは考えず、一球一球に思いを込め、集中力を切らせることなく追い上げた。
周りからのプレッシャーもあったが、負けて「『惜しかったね』なんて言葉は言いたくなかった」。だから、勝ことだけ考えて戦ったという。
5年以上ペアを組んでいる戦友・千村淳子さん=駒ヶ根市=と出場した3回目の全国大会。「一等賞」を二人で分かち合いながら歓喜した。
卓球を始めたのは30歳から。16年目の夏の思い出となった。
◇ ◇
男児2人を出産した後に、地元の女性卓球クラブへ通い始めた。小中学校、高校でソフトボールに熱中したが、卓球のラケットをにぎったのはこの時初めてだった。
きっかけは、長男の保育園で知り合った、同クラブに所属する友人からの誘い。「肩こりの解消」になればと、そんな気持ちで週一回、夜の練習に参加するようになった。
しかし、今思えば遊び感覚で終えられるはずはなかった。「自分はやるからには上を目指したい性分だから」。クラブの監督らが熱心に指導してくれる思いに応えるためにも、とにかく試合で1勝したいと、次第に熱が入っていった。
始めたのが遅く、周りの選手とは対等に戦えない竏窒ニ、卓球を辞めようと思った時もあった。だが、自分よりも年を取り、体格も大柄な選手の見事な試合を目の前にし、自分だってできるんだと気持ちを切り替えて取り組んだのだという。
◇ ◇
30歳で始めた自分と、学生時代からやってきた選手とでは、基礎技術や安定力に差があるのは事実。
「でも、いい訳なんかしたくない!!」
歳のせいだとか、学生時代にやっていなかったとかで諦めたりはしない。「やってできないことはない。本人の意識と努力の問題」との気持ちが、ハンデを打ち消しているのだ。
「運動能力は落ちっているが、技術はまだまだ磨ける。歳だからといって、自分でいい訳はしない」
◇ ◇
愛知県から嫁入りした自分にとって、長野県の友人は卓球で知り合った選手たち。一生の楽しみを教えてくれた仲間の支えが原動力になっている。
素人の自分を上の高みへ連れていってくれた監督たち。相手の時間を使ってまでして指導を受けてきたのだから竏窒ニ感謝。
「恩返しするためにも自分は、まだまだ強くなろうと思う」と目を輝かせた。 -
伊那市立手良小5年生が牛飼育
伊那市の手良小学校5年生24人が3日、地元の酪農家から子牛を借り受けて飼育を始めた。およそ半年間体験し、食や命の大切さについて考える。
上伊那畜産振興協議会の「レンタル牛飼育体験事業」で、04年度の美篶小に続いて2校目。子牛(3カ月齢)は乳用牛のホルスタイン。体重は現在約100キロで、順調にいけば半年後には300キロ近くに成長するといい、酪農家の指導を受けながら牛の体調管理に努める。
この日は、学校に牛が到着すると、児童たちは歓声をあげながら出迎え。エサのやり方など飼育方法の説明を受けたほか、今後定期的にする体温や体重の測り方を学んだ。エサや水の残り具合、体温の高低などから牛の変化を観察し、異常がないか確認していく。
協議会が7月に同校で実施した乳絞りなどの体験学習をきっかけに、飼育を申し入れた。事前に24平方メートルの囲いに一部屋根を取り付けた簡易牛舎を作ったり、子牛を「ミント」と名付けるなど、受け入れ準備を整え、心待ちにしていたという。
児童たちは「借り受けたからには責任がある。みんなで協力し、助け合って飼育したい」などと張り切っていた。 -
赤ソバ花まつりにぎわう
中川村のJR伊那田島駅近くで開かれている早太郎温泉郷感謝祭「赤ソバ花まつり」が満開となった花を見ようと詰めかけた多くの観光客らでにぎわっている。花まつりを盛り上げようと30日にはアルプホルン駒ケ根(福沢勇次代表、9人)の演奏が飯田線の電車の通過するタイミングを見計らって行われた=写真。訪れた観光客は赤ソバ畑の風景をのんびりと眺めながら、のどかに響くアルプホルンの音色を楽しんでいた。赤ソバの見ごろは今月中旬までという。
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教育委員長に春日氏再任
宮田村教育委員会は臨時会を2日開き、互選により委員長に春日親夫氏(75)=新田区=を再任した。任期は2007年9月30日までの1年間。
春日氏は1996年から委員長職。この日は、新たに委員となった保科和幸氏(67)=町2区=に辞令を交付し、互選により同氏は委員長職務代理者に就いた。 -
第3回文化懇談会
みのわ芸術文化協会はこのほど、第3回文化懇談会を町文化センターで開いた。「くらしの中の文学」をテーマに会員らが活動や体験を発表し、文学活動について語り合った。
俳句、短歌、川柳、古典文学などに親しんでいる会員ら45人が参加し、3人が体験発表した。
みのわ俳句会の平出つる子さんは、短歌から俳句に転向し、夫婦でずっと俳句を続けていることを話した。俳句の魅力を▽旅行で句を作って帰ると風の流れまで思い出すことができる▽紙と鉛筆だけでできる▽皆で集まり皆で話し合うことがいい-とし、「俳句の言わない叙情にほれた。やっていてつくづくよかったと思う。自然に心遊ばせ極楽の時間を持てたことが幸せ。俳句、自然、仲間を愛して続けていきたい」と語った。
文学作品発表の場として芸文協だより、町文化センターの掲示板のほか、今回初めて「みのわ短歌・俳句集」(仮名)の刊行も決めた。07年秋の刊行予定で準備を進める。 -
商工会旅行事業部・ス旅サロン・ス開業
旅行業に参入、観光による地域振興に一役旅行代理業の県認可を受けた宮田村商工会は2日、旅行事業部(愛称・旅サロン)を開業した。商工会の旅行業参入は「全国でも初めて」(同事業部)とみられ、将来的には村への誘客、観光活性も目指す。開業記念として企画した日帰りツアーが発売開始直後に完売。競争激しい旅行業界だが、地元と密着、連携しながら観光資源を掘り起こそうと、新たな業態に寄せる関係者の期待は大きい。
全国展開の旅行会社トップツアーと代理店契約を結び、旅行の企画、販売、手配など各種旅行代理業務を取り扱う。
開業記念として格安料金で企画した新潟・寺泊への鮮魚買い物ツアーは、受付開始5分で定員40人分が完売。パスポート付きの東京ディズニーリゾート日帰りツアーも破格の8800円(大人)で提供し、申し込みが相次いでいる。
いずれも採算面を度外視した「記念の特別料金」(同事業部)による企画。今後は業界の激しい競争と向き合うことにもなるが、それ以上に村の観光活性につなげたいという関係者の想いは強い。
開業式典で前林善一商工会長は「宮田へ誘客しようと立ち上げた事業。みんなで一緒になり売り出していきたい」とあいさつした。
宮田村は駒ケ岳や高原などの観光資源を抱えるが、施設なども限られ、観光客にとって通過点になりがち。
トップツアー伊那支店の松澤秀人支店長は「松川町や飯田市では都会の子どもたちの体験教育旅行も盛ん。簡単にはいかないが、宮田への誘客にもお手伝いできれば」と話す。
営業時間は午前10時から午後7時(土曜日は午後5時終了)で日、祝祭日休業。問い合わせは旅サロン85・2299まで。 -
甲乙つけ難し、みやだの・ス名物丼・ス
食べくらべに長蛇の列、至極の一杯あなたの味覚で宮田村商工祭は1日開き、村商工会青年部が村民からアイデアやレシピを募って開発に取り組む「名物丼」の食べくらべ試食会があった。食後のアンケート投票を基に村の新たな名物が年末には決まるとあって、会場には長蛇の列。村ならではの丼誕生に期待を高め、吟味した。
整理券配布開始40分ほど前から熱心な人たちが列をつくり始め、200人ほどが丼を食べてみたいと並んだ。
先着100人までのため、惜しくも涙を飲む人も。残念がる姿もあったが、青年部員扮するどんぶりレンジャーが登場し、会場全体を盛り上げた。
試食したのは公募作品169点の中から厳選した2品。鶏モモ肉にしみこむ山ぶどうワインが絶妙の「鶏の山ぶどう酒煮丼」と、シメジやゴボウと豚肉が味わい深くマッチした「地ビール丼」で、いずれも村の名酒を使っているのが特徴だ。
一番乗りした村内南割区の川手敏子さん(48)は「私たちの意見も反映されると聞いて、絶対に食べたいと思って来た。両方とも美味しくて迷ってしまう。決まったら応援します」と話した。
試食した人たちは味や見た目などアンケートに答え、好みの一品に投票。青年部は結果を基に12月の歳末慈善パーティーで・ス至極・スの名物丼を発表する。
公募段階から予想を上回る反響が続いたが、前林裕一部長は「ぜひとも期待に添える丼にしたい」と話した。 -
5匹の子獅子を従え、和やかに獅子舞い
珍しい、楽しい、子沢山のしし舞-。五穀豊じょうと地域の安寧を祈願する駒ケ根市中沢本曽倉の御坂山神社の秋祭りが30日、にぎやかに行なわれた。
御坂山神社の氏子でつくる保存会が、本曽倉と原地区内を、親ししと小学生が操る5匹の子ししが練り歩き、辻辻では笛や太鼓に合わせ、親子のスキンシップや勇壮なしし舞を披露した。道中では新築や新婚の家では、悪魔払いを行い、家内安全や子孫繁栄を祈願した。
保存会によると、親子獅子の練歩きは県内では同神社のみとか。 -
雨の中、スイセン1万球を植え付け
駒ケ根市の北割2区光前寺参道で1日、スイセンの植え付け作業があった。北割2区農政組合(清水丈明組合長)や中山間地域農業協定(小原俊文代表)、育成会など園児から高齢者まで160人が参加、小雨の中、「花の咲くのを楽しみに」1万球を植え付けた。
びくやつるはし、トンガなどを持って集まった参加者は、4班に分かれ、参道周辺の田の畦に植え穴を開け、5センチ間隔で、黄色のラッパスイセンとアイスフォーリスの2種類の球根を植え付けた。
不安定な土手の上とあって、参加者は足元に注意を払いながら、作業を進めた。
清水組合長は「光前寺のしだれ桜とともに、参道のスイセンが花の名所として有名になり、観光客も増えている」。小原代表は「今年は8アールに菜の花を作付けした。来春はスイセンと菜の花ではすばらしい景観になるのでは」と期待した。 -
ふるさと史跡探訪に30人
駒ケ根市の赤穂公民館・駒ケ根青年会議所共催のふるさと史跡探訪が1日あり、30人が参加し、北は宮田村の北の城公園、南は中川村の大草城址公園まで伊南4市町村6カ所を巡り、各施設の専門講師の話を聞き、郷土の歴史に理解を深めた。
このうち、飯島陣屋では代官しか入れなかった玄関から上がり、書役の部屋で、学芸員の丸山浩隆さんは「陣屋の掟では展示物は手で触れてお確かめ候となっている」と説明。 参加者は早速、江戸時代の長持ちや文箱のふたを取って、中身を見たり、5つ玉のそろばんをはじくなどした。
また白州では「お芝居の白州よりも狭い」と感想を。責め道具「せめ板」に座り「痛い、痛い」と悲鳴を上げるなど、江戸時代にタイムスリップして、陣屋を楽しんだ。 -
つどいの広場「バンビーニ」がオープン
中川村の子育て支援施設つどいの広場「バンビーニ」が1日、片桐のショピングセンターチャオ2階にオープンした。曽我村長や幼児らがテープカットし、乳幼児と保護者の触れ合いや情報交換、相談の場の誕生を喜んだ。
つどいの広場は97平方メートルの遊び場、事務室、相談室、食事コーナー、多目的トイレや男女別トイレなどを整備。施設管理や相談に当るスタッフ1人が常駐する。
村や村議、親子ら約50人が出席した開所式で、曽我村長は「お父さん、お母さんが友だちを作ったり、悩みを共有し、情報交換する場として、村内外の多くみなさんが利用してほしい」とあいさつした。
式後、子どもたちは早速、広場に設置されたボールプールに飛びこみ、歓声を挙げて遊んだ。
3歳の長男と訪れた宮島葉子さんは「雨の日でも遊べる施設ができた。お母さん同士が交流できうれしい」と話していた。 -
飯島町健康づくり大会
飯島町文化館で1日、第10回飯島町健康づくり大会(町健康づくり運動推進会議主催)を開き、各種展示や8020表彰、活動発表、講演会などで、健康を喜びあえる町づくりを目指した。
式で、高坂町長は「大会を通じて、健康の大切さを再確認し、健康づくりを日々実践し、活気あるまちづくりを」とあいさつ。8020表彰では80歳以上で自分の歯が20本以上あり、手入れが行き届いている5人を表彰した。
また、東京北社会保険病院の神山潤副院長は「子どもの生活リズムと健康」と題した講演で「だれでもみんな体の中に秘密の時計を持っている。夜更かし、朝寝坊はその時計を狂わせ、みんなの元気を吸い取るワルモノ。秘密の時計を守るエナジー、それが早起き、早寝、朝ご飯」と訴えた。
会場ではハイブリッドカーの試乗や骨密度検診、脳年齢、肌年齢、脳ストレスチェック、健康相談、各種展示、こまくさ園の製品販売、軽食コーナーもあり、多くの来場者でにぎわった。
8020表彰は次の通り(敬称略)
▽竹沢貞治(86)、27本、春日平▽古沢寅吉(84)、23本、南町▽伊藤久子(80)、21本、本郷第3▽塩沢光江(80)、本郷第3▽円山史(80)、23本、南町 -
わくわくカミーちゃん農園
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JA上伊那の「わくわくカミーちゃん農園」が1日、飯島町、中川村であった。
郡内から32組94人の親子が参加し、ブドウや二十世紀の収穫体験、果実選果場の見学し、地元の農産物に理解を深め、農業の大切さを実感した。
JA上伊那片桐駐車場に集合した参加者は、西原ぶどう園に移動、甘みが乗ったブドウ(ピオーネ)を味見をした後、レインカットのほ場で大きく黒く熟した房を2房ずつ切り取った。
祖母と2人で参加した、駒ケ根市の太田早紀ちゃん(小3)は「甘くておいしい。大きな房が採れた」と大喜び。
この後、一行は七久保の梨園に向かい、黄色に完熟した二十世紀梨のもぎ取りを体験した。
飯島選果場では「ふるさとの味いいじま」の会員の指導でカボチャのおやきづくり、新米で好きな具を入れて、おにぎりを握り、食欲の秋をたん能した。 -
津島神社の祇園祭りのお囃子を収録、CD化
宮田村津島神社の祇園祭りのお囃子を後世に伝えるために、宮田祇園囃子保存会(川手友幸会長)は1日、村民会館で演奏の収録をした=写真。
大人会員の後継者確保が難しく、高齢化が進み、口伝による伝承が懸念されることから、県地域伝統文化伝承事業の認定を受け、CD70枚を制作し、子ども囃子結成25周年記念として、子ども会員に贈る。
この日は子どもや大人約60人が参加し、林立する集音マイクの前で本囃子の「越後獅子」「軒すだれ」「あげは」、帰り囃子の「六方」「お花見」など6曲を演奏し収録した。 -
車いすダンスで、世界選手権出場の小田切元治さんを激励
10月14、15日オランダで開催される車いすダンス世界選手権に出場する宮田村南割の小田切元治さん(50)の壮行会が1日夜、宮田村内であった。宮田壮連有志ら約20人が出席し、世界の大舞台での活躍を期待した。
小田切さんは昨年12月の車いすダンス全日本選手権で初優勝、3度目の世界大会にこまを進めた。ペアを組むのは中野市の長島はつみさん。脊椎損傷で上肢にも下肢にも障害のある重度のクラス。
清水村長は「世界大会出場は村の誇り、優れた才能を発揮し、上位入賞を」。小原県議は「障害者と健常者がバリアを超え、一体になってダンスをすることは意義深い。ダンスを通じて国際交流を深めて」とそれぞれ健闘を祈り激励した。
小田切さんは「世界選手権は3度目の挑戦。世界の壁は厚いが、目標は決勝戦進出」と決意を述べた。
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箕輪町交通少年団レター作戦
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団は30日、町内沢上地籍の153号バイパスでドライバーに手紙を渡すレター作戦で安全運転を呼びかけた。
町交通少年団は町内小学校の5、6年生有志71人が所属。レター作戦は長年続く恒例の活動。夏休み中に、「飲酒運転をしないでください」「携帯電話を使っている人がいて危ないと思う。交通ルールを守ってほしい」などの内容で、1人3枚ずつ手紙を書いた。
手紙と児童への返信用はがき、交通安全パンフレット、買い物用コンパクトバッグの228セットを用意。団員が「安全運転をお願いします」と差し出すと、ドライバーは「ありがとう」と笑顔で受け取っていた。 -
新伊那市の社会福祉協議会が発足
新伊那市の社会福祉協議会の発足式が2日、福祉まちづくりセンターであった。設立当初の正副会長4人が、センター入り口に新社協の看板を設置=写真。関係者など約50人が祝福に訪れた。
設立当初役員の御子柴龍一会長は「少子高齢化社会を迎え、今後ますます地域のつながりや行政との関係づくりが必要になると考えている。誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現にむけ、社協の役割は大きくなる。お互い様の地域づくりを目指し、真の意味で市民に必要とされる社協を目指し、職員一同がんばっていきたい」とあいさつ。各来賓は、社会福祉を取り巻く厳しい現状に触れながらも新社協の出発に大きな期待を寄せ、祝福の言葉を述べた。
また同日、新社協の役員や方針を決定する理事会を開き、会長に御子柴龍一氏、副会長に伊東義人氏、宮下市蔵氏、熊谷雅人氏を選出。新社協の事業などを正式決定した。 -
キープ伊那で障害を持つ子どもたちにアートの楽しさを伝える南箕輪村北原
赤沼正菜さん(23)「最近やっと作業スペースができて、木工なども始めたんですよ」と笑顔を見せる。
障害を持つ子どもを放課後や休日に一時預かりをする障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」で、今年の4月から働いている。子どもたちは、学校が終わる午後3時くらいから集まり始め、おやつを食べたり遊んだりしながら帰りの時間までを過ごす。スタッフは、一緒の時間を過ごしながら、さまざまな面から子どもたちをサポート。「ただ楽しいだけではだめで、ここからは譲れないってことや、どうしてだめなのかってことも伝えていかなければならない。でも、それが一番難しいです」。
アートを通して障害を持つ人たちと関わりたい竏窒ニ、絵や木工、粘土細工などを取り入れることにも挑戦してきた。子どもの作品には、それぞれ意外な着眼点があって面白い。
「考えるほど、素直に描けなくなってしまうけど、子どもたちはみんな好きなものを素直に描いている。そんなことができる子どもたちが少しうらやましいです」。
◇ ◇
障害者アートと出合ったのは大学生の時。何かへの執着心や、うちに秘めた力強さがじかに伝わる作品を見て「こういう絵を描く人たちがいるんだ」と強い感動を覚えた。もっと障害を持つ人のことを知りたい竏窒ニ、障害を持つ児童のワークショップに参加したり、県内の障害者アート施設を訪問。大学でも、障害者アートを精力的に学んだ。
卒業時には、障害者アートに本格的に取り組む施設などで働くことも考えたが、「まずは施設の現状を知ろう」とキープ伊那へ就職。「何もないところからアートを取り入れた取り組みを作り上げていくことも面白いかなって思ったんです」。 しかし、子どもたちの関心をアートに向けるのは難しかった。進んで絵を描きたがる子もいれば、そうでない子もいる。無理強いすれば、かえってやる気を喪失させる子もいた。子どもたちにとって、アートは遊びの一つ。「面白そうだな」って感じてもらい、自ら描いてもらわなきゃなんだ竏秩B描く楽しさを感じられる空気をつくることの大切さを知る。「今はまだ、絵が好きな一部の子どもだけが描いている。今後はほかの子にも楽しさを感じてもらい、みんなで一つの作品を作ることにも挑戦したいなって思っているんです」。
◇ ◇
10月4日からは、子どもたちの作品を一堂に集めた展覧会「第3回願いをかなえるプーキくん展」を伊那市立図書館で開く。「作品展を開けば、良い作品もどんどんできてくるんです。それに、展覧会を通して地域の人にも『こういう活動をしている子どもたちがいるんだ』って知ってもらえる。まち全体で子どもたちのサポートができたら、子どもたちの活動の幅も広がっていくと思うんです」。 -
イーナちゃん広場
第29回みんなの生活展と第23回健康まつりを合わせた「イーナちゃん広場2006」が1日、伊那市の伊那勤労者福祉センターなどであった。地域で活動する各団体の活動発表展示や健康に関するさまざまな展示、運動プログラムがあり、訪れた人たちを楽しませた。
イーナちゃん広場として開催するのは今年で6年目。
生活展は、各団体の取り組み発表を知ってもらえるよう、クイズラリー形式で各ブースに関する問題を出題。全問正解者のみが挑戦できる抽選会を企画した。また、フリーマーケットでは32ブースが並び、値打ち品を買い求める多くの人でにぎわった。
健康まつり会場では、健康に関係する各種団体が健康診断や栄養チェックなどを実施。富県・手良・竜東の保健委員会は、近年注目される「メタボリックシンドローム」ついての展示を行い、内臓脂肪予防に効果を発揮するヨーグルトやルバーブなどを紹介した。運動プログラム体験が行われたステージでは、地域で取り組まれている各種運動プログラムを実施。サンライフ伊那の山岸洋子トレーナーは、だれもが無理なく取り組める体操を披露した。 -
箕輪町富田区民秋祭り
箕輪町の富田神社で1日、富田区民秋祭りがあった。子どもみこしや奉納の舞が披露され、屋台や出店を楽しみに訪れた地域住民でにぎわった=写真。
長年神社の例祭は行われてきたが、5年前からは富田地区経営友の会(向山利員会長)が地域活性化事業の一環として祭りを企画している。
今年は、伊那市ますみヶ丘の産直市場「グリーンファーム」による、生鮮野菜などの出張販売があったほか、パソコンコーナー、やおもちゃ販売など、子どもたちに人気のコーナーも設置。また、会員による「奉納の舞」も披露され、家族連れなどを楽しませた。
向山会長は「活性化を目的とした秋祭りとなって5年目となるが、区民の間にも“地域の祭り”という認識がだいぶ定着してきたように思う」と話していた。 -
諏訪社ののぼり支柱しゅん工祝賀式
伊那市中小沢地区の諏訪社で1日、9月に建立したのぼり支柱のしゅん工式があり、氏子らや工事関係者など、約40人に新しいのぼり支柱が披露された=写真。
もともとのぼり支柱は神殿の正面となる東側に設置されていたが、神殿北側に道ができた1965年、便宜上のぼり支柱も北側に建立された。しかし、約40年を経て北側の支柱も老朽化が進行。新たな支柱を建立する必要性が生じ、氏子らで検討した結果、本来あった場所に戻すことで地域の歴史を知り、結束を強めていくことができるのではないかと、東側への建立を決め、4年ほどかけて建立費用を積み立ててきた。
従来ののぼり竿は木製だったが、新しいのぼり竿には、アルミを使用。今後は、昔使っていた東側参道の整備も進め、昔ながらの姿に近づけていきたいとしている。 -
秋祭りだ!!「ピッピッ、ドンドン」
伊那市美篶上川手区(北原伍区長)の五穀豊穣(ほうじょう)を祝う区民祭「上川手祭」が30日、上川手第1公民館などであり、子どもみこし、演芸会などでにぎわった。
子どもみこしは園児、児童ら約60人が2台のみこしに分かれ、約1時間30分かけて区内を練り歩き=写真。「ピッピッ、ドンドン」のリズムで笛や太鼓を鳴らし、みこしは子どもたちが交代で担いだ。
にぎやかな音と子どもたちの元気いっぱいの掛け声に、地域住民らが集まり笑顔を広げていた。
夜は公民館でビンゴゲーム、花火大会などを開催。演芸大会では、マジックショー、演歌、紙人形、花笠踊りなどを区内の班ごとで披露し、会場から笑いと歓声を浴びた。 -
10日は「ソースかつ丼の日」
伊那市の「伊那ソースかつどん会」(平沢保夫会長、18人)は10日縲・1月30日、「ソースかつ丼(どん)の日」に合わせ、加盟店を食べ歩く「ジグソーシールラリー」を展開する。
「ジュー(10)ジュー(10)」揚げた豚かつにちなみ、10月10日を「ソースかつ丼の日」に設定。5月に会を立ち上げたばかりで、ソースかつ丼ファンの底辺拡大をねらい、PRイベントを組んだ。
イベントでは、キャラクター「かつ丸君」を20分割した台紙を用意。加盟店でソースかつ丼1杯を食べると、1枚のシールが渡される。18コマを集めると、「かつ丸君」の絵が完成し、そのまま千円分の食事券として使うことができる。
できるだけ多くの店舗のソースかつ丼を味わってほしいと、1コマごとに3店舗を指定している。
主催者は「楽しみながら、絵が完成するように工夫した。家族などで参加して」と呼びかけている。
完成した台紙はしばらくの間、使える予定。詳しくは加盟店へ。 -
横浜の高校生が稲刈り体験
飯島町飯島上の原総合交流体験施設「アグリネーチャーいいじま」に横浜市の私立橘学苑高校1年生180人が24日から30日まで、3班に分かれて訪れ、学校田35アールで稲刈りを体験している。
自然と人とのつながりを体感する「創造学習」の一環、今年で4年目。
28日は生徒60人がJA上伊那の職員の指導で2人ひと組になって、かまで刈る、わらで束ねるなど手際よく作業を進めた。
5月中旬に学校で育苗した中苗を持ち込み手植えし、7月には草取りもし、収穫の秋を迎えた。
村田歩教諭は「今年は草取りを丁寧にしたので、上々の出来」と話している。
刈り取った稲束は学校に持ちかえり、はざ干しした後、手でしごいて脱穀、精米し、正月の七草かゆなどで味わう。 -
ラオスにスニーカーを贈る活動を展開、
飯島町の飯島中学校3年3組(小林孝行教諭、34人)は29日、ABNスニーカーキャンペーンに協力し、町内外から集めたスニーカー884足を協賛店のシューマート(伊那市)に持ちこんだ。
同クラスは1年生の時から「国際協力」をテーマに「清龍の活動(総合的活動)」を展開、ラオスにスニーカーを贈るボランティア活動もその一環。1昨年9月「ラオスでは子どもたちは靴がなく裸足、そのため、けがも多い」と聞き、ちらしやポスターを制作し、町内の公共施設や商店にはらせてもらい、スニーカーを集め、昨年9月第1回分として760足を送った。
引き続き、活動を継続し、町内はもとより、伊那市など郡内各地から子ども用から大人サイズまで昨年よりも百足余多い、たくさんのスニーカーが寄せられた。
靴店が寄贈した新品をはじめ、そのままはける程度のよい物も多かったが、中には汚れた物もあり、生徒たちはたわしや靴ブラシで汚れを落した。
小林教諭は「活動が広く知られるようになり、町外からも多数寄せられた」。代表の伊藤稜汰君「多くの人の協力で良い活動でき、楽しかった」と話していた。
来年3月で卒業する同クラスの活動は、1年1組に引継がれることになり、年1組の松村源貴君は「しっかり引継ぎ、頑張ります」と誓った。 -
福祉ふれあいまつり、交流の輪広げて
子どもたちも協力参加宮田村の第12回福祉ふれあいまつり(実行委員会主催)は30日、村民会館で開いた。多くの村民がボランティアで運営を支えあい交流。子どもたちの協力参加も目立った。
園児から高齢者、健常者に障害者と1300人ほどが参加。ステージ発表や福祉に関する各種コーナーも設置され、関心を深めた。
村内の園児、小中学生もまつりを盛りたて、開会式では小、中学校の吹奏楽が演奏。園児の歌や踊りなどもあった。
宮田中ボランティアサービス委員会の生徒たちは、バザーや豚汁、おにぎりの無料配布など会場の運営にも協力。
仁科智弘実行委員長は「肩肘張らず、誰もがふれあうことが福祉の原点。今日のように、色々な立場の人に参加してもらうことが大切と思う」と話した。