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生保会社絵画コン 東部中生4人入賞
住友生命保険相互会社主催の「第30回こども絵画コンクール」に応募した、伊那市の伊那東部中学校の生徒4人の作品が入賞した。六波羅将太君(2年)の作品は銀賞を受賞する快挙。他の優秀作品約70点と一緒にフランス国立ルーブル美術館で展示される。
全国の0歳縲恍・w生を対象としたコンクールで、応募総数は約18万点あった。そのうち入賞作品は、各年代別などの部門ごと選出の特別賞、金賞、銀賞、銅賞、秀作賞の計543点。特別縲恚竢ワ作品については、来年3月16日縲・月16日、同美術館で展示する。
中学生が応募できるCG(コンピューターグラフィック)部門で
六波羅君のほか、宮原まりえさん(2年)、小嶋郁哉君(1年)、矢澤知也君(同)が秀作賞を受賞した。作品「武士と赤い者と」を出品した六波羅君は美術部で、CG制作は初めて。「まさか選ばれるとは。信じられない」と驚いている。
22日、住友生命保険会社松本支社伊那中央支部の椿和浩支部長らが同校を訪れ、入賞者に賞状などを受け渡した。椿支部長によると、同支部管内(塩尻縲恃ム田)で銀賞の受賞は初。三輪憲昭校長は「才能を生かすきかっけにしてほしい」と受賞者に呼び掛けた。 -
ザザ虫の生息数・調査 豪雨災害復旧工事に反映
国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は21日から、辰野町縲恚蘒枕ェ市の天竜川で、伊那谷の特産物ザザ虫の生息数を調べるための調査を始めた。ザザ虫の生態にできるだけ影響が少ないよう、7月豪雨災害の「諏訪湖・天竜川激甚災害対策特別緊急事業」本格工事の手法や工事時期に反映していく。
21日は、同激特事業で河床掘削をする新樋橋(辰野町)など、ザザ虫の主要漁場2カ所を含む辰野町縲怦ノ那市の4カ所で調査を実施。松本市の環境コンサルタント会社の3人が同じ網を使って、川底の一定範囲内にどれだけザザ虫が生息しているかを調べた=写真。
堤防が決壊した箕輪町松島付近など数カ所では12月末までに、「虫踏み」中の漁師から捕れ具合を聞き取ったり、それらの数や重さも調査する。
激特事業中の2010年までの間、同様の調査を数回実施していく予定になっている。 -
宮田で小5女児はねられ重傷
20日午後3時30分ごろ、宮田村の伊那西部広域農道の横断歩道のない交差点を横断していた同村団体職員小林久人さん(48)の次女で小学5年生の由佳さん(11)が直進してきた駒ケ根市上穂南の会社員米沢満さん(41)運転の普通トラックにはねられた。由佳さんは右肺挫傷、右目付近の顔面骨折などの重傷。米沢さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると由佳さんは1人で下校中だった。 -
中華レストラン募金寄付
駒ケ根市北割一区の中華ファミリーレストラン寿(中川正明代表取締役)は21日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、店内に設置した募金箱に来店客らが寄せた現金4421円を寄付した=写真。中川さんは「ほんのささやかな気持ちだが少しでも役に立てればうれしい。この地域で商売させてもらっているので恩返しのつもり」と話している。
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箕輪町議選
現職の丸山善弘氏出馬を表明07年4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職の丸山善弘氏(67)=公明党、松島=が21日、出馬を表明した。現在2期目。
丸山氏は、公明党公認の予定候補として党の長野県本部から決定報告を受けている。「年齢のことはあるけれど、もう1期、頑張れるだけやりたい」と話している。 -
南箕輪村議選
現職の小坂泰夫氏出馬の意向07年4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職の小坂泰夫氏(40)=無所属、田畑=が21日、出馬の意向を明らかにした。現在1期目。
小坂氏は「前回選挙で最低得票数で当選し、4年間やってきた。自分の4年の成果を評価してもらう必要がある。頑張っていきたいと思っている。選挙は厳しいことは確かなので、皆さんにご批評いただくつもりも含め、出馬を決めた」と話している。 -
村内企業就職の3人に就職祝金を交付
中川村は20日、役場で村内企業に就職し、1年以上経過した3人に、就職祝金を交付した。
就職祝金は村内に住所があり、30歳未満で、村内企業に就職、1年以上経過した人に、5万円が贈られる。
今回は05年2月以降、12月までに就職した人が対象で、宮下良さん(24、寺平自動車)、中塚寛章さん(22、豊信合成)、古田亘さん(21、田島建設)。 曽我村長は「若い皆さんが経済活動のみならず、村のさまざまの場面で活躍を」と期待。宮下進商工会長は記念品を手渡し「村は若い人が少ない。活力ある村に向け、しっかりと根付いて」と激励した。
3人を代表し、宮下良さんは「企業や村の発展のために頑張りたい」と謝辞を述べた。##(写真)それぞれに就職祝金を交付 -
サツマイモ入りうどん「こがねうどん」を食す
飯島町の食品製造、販売、飲食業の有志でつくる「さつまいも夢プロジェクト(斉藤俊陽代表、4人)」が開発、11月に新発売したサツマイモをつなぎとして練り込んだ乾めん「こがねうどん」を試食する「食す会」が20日夜、町内であった。町や商工会のほか、町内外から16人が参加、ゆで立てのこがねうどんを「ざる」と「かけ」で味わった。
参加者は「もちっとした食感がいい」「もう少し太いといい」など批評しながら、たちまち掛けうどんを平らげ、大皿に山盛りしたざるうどんにも手を伸ばし「ざるが1番」などと味わっていた。
原料の芋、こがねせんがんの生産者の1人、松村寛次さん(飯島町)は「甘みがあり、こしがあっておいしい」。駒ケ根市の橋本英雄さんは豪快にうどんを口に運びながら「うどんらしいうどん。ぜひ、名物にして」と期待した。
また、メンバーの1人、池上明さんから上伊那産の芋焼酎の新酒や、飯島オリジナルの清酒などの差し入れもあり、会は盛り上がった。
同プロジェクトは昨年から、サツマイモの焼酎以外の二次的活用として、めん類に着目し、こがねうどんを開発。11月17日から、2000袋限定で、町内の道の駅やメンバーの店舗で販売、贈答用として、売れ行き好調、既に半分以上売れたとか。
代表の斉藤さんは「来年も新芋を使って、11月中旬にこがねうどんを販売し、飯島町の特産品として定着させたい」と話している。 ちなみに価格は1袋(250グラム)480円。詳細はヤナギヤ(090・4460・0841)マルイチフード(TEL86・3260)天七(TEL86・3055)、池上酒店(TEL86・2011) -
園児らが麦踏で交流
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「麦さん元気で大きくなって」-。中川村の2保育園の年長園児ら47人は21日、片桐のどんパンの会(荒井登志子会長)の小麦畑約10アールで麦踏みをした。会員や農村女性ネットワークの女性ら13人も参加した。
園児らはうねに沿って1列に並び、緑の葉を伸ばす麦の上を横にギチギチと歩き、しっかりと麦を踏んだ。
麦は東山3号、先月10日、どんパンの会が筋まきした。麦は生えそろい、10センチほどに伸びた。
作業に先だって、荒井会長は「麦の根を土の中に押し込むことで、丈夫に育つ。カニさん歩きで、踏み残しがないように、ゆっくり踏んで」と呼びかけた。
作業終了後、同畑で収穫した小麦を使ったおやきを味わいながら、互いに交流を深めた。
両園では、原料の小麦から生産する同会が焼いたパンを給食に利用していることから、園児らが麦踏体験を通じて、農や食に関心を持ってもらえればと、毎年、年長園児による麦踏みをしている。
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【記者室】アクセルとブレーキの踏み違え
高齢者を中心に車のアクセルとブレーキの踏み違えによる事故が多発している。この種の事故はクラッチ操作が必要ないオートマチック車で起きているが、運転を楽にしようと開発された機構が命を奪うとは皮肉なことだ▼オートマ車を運転する人のほとんどは右足だけでペダルを操作しているだろうが考えてみれば足は2本、ペダルも2つなのだから右足にはアクセルを、左足にはブレーキを担当させればよい▼右足だけをバタバタさせるからいけないので、これなら踏み違えはまず起こりようがない。現にF1をはじめ高度なレースではこれが常識となっている。損することは何もない。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないが、身につける価値は十分あるはずだ。(白鳥文男)
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駒ケ根市議会12月定例会閉会
駒ケ根市議会12月定例会は21日開いた本会議で、初日の4日に提案された子ども交流施設条例の一部を改正する条例など条例5、06年度一般会計補正予算など補正予算4、JRとの都市計画道路中割経塚線こ道橋新設工事に関する協定の締結についてなど事件3の計12議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は歳入、歳出それぞれに3億6700万円を追加し、総額145億5760万円とするもの。北の原工業団地誘致企業への立地資金預託金など1億3500万円、東中学校体育館の耐震補強工事費8630万円などが計上されている。
議員定数などについて審議してきた市議会議員定数問題特別委員会(福澤喜美委員長)は、定数削減に伴い議員報酬を増額すべき竏窒ネどとする最終報告書を議長に提出した。報告によると、議員定数が21から15に削減されることに伴う議員報酬などの余剰額は約3300万円。これを機にその一部を議員報酬の適正な引き上げに充てるべき竏窒ニしている。委員会の審議では、同市の月額議員報酬29万8千円は全国の人口5万人以下の市の平均33万2700円や県下19市の平均36万280円と比べても低い水準であることなどが考慮されたという。
同委員会は役割を終えたとして同日付けで廃止された。 -
受験生にソースかつ丼割引券
「受験にかつ(勝つ)竏虫ア生応援キャンペーン」として駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は駒ケ根市内の中学校、高校に通う受験生にソースかつ丼の割引券が付いたキャンペーンチラシ約760枚を贈った。21日、下平会長ら4人が赤穂高校を訪れ「ソースかつ丼を食べて受験に勝ってください」と生徒代表の松崎睦美さん(18)に定時制を含む同校3年生286人分の割引券を手渡した=写真。松崎さんは「センター試験の前にはかつ丼を食べて頑張ります」と笑顔で礼を述べた。下平勇会長は「はっきりいって値段的にはなかり厳しいが、受験生には頑張って合格してもらいたい」と話している。駒ケ根工業高校にも同日、人数分の割引券を届けた。中学3年生には市教育委員会を通じて届けるという。
受験生が駒ケ根ソースかつ丼会加盟の市内15店舗でチラシを提出するとソースかつ丼が1杯につき300円割り引きとなる。期間は1月10日縲・月20日。キャンペーンは今年1月に続いて2回目。 -
源泉4号井県の検査へ
駒ケ根市の中原正純市長は21日開いた市議会全員協議会で、駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)が揚湯試験中の駒ケ根高原温泉4号源泉の状況について「現在の試験で毎分100リットルを揚湯中。業者は毎分120リットル出るだろうと判断している。水温については34・8度から36度程度。地下1400メートル以下からの揚湯が多いため、高い温度が期待できる」とした上で「安堵し、うれしく思っている。湯量確保ができれば開発は大成功だったといえるのではないか」などと報告した。
26日には保健所立会いのもと、現地で湯量、水温などの検査が行われる。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始めた。 -
年末交通安全指導所
伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根市、駒ケ根署は21日、年末交通安全指導所を駒ケ根市市場割の国道153号線伊南バイパスに設置。安協会員など約60人が出て、道行くドライバーらに交通安全をアピールした。飲酒運転の撲滅をテーマに歌ったオリジナル曲『「飲酒運転撲滅編」飲んだら乗らぬが人の道』のCDを伊南安協に600枚寄贈した元大相撲幕下力士で歌手の栃若清光さん(71)=宮田村大田切=も参加し、ティッシュなどとともにチラシを手渡して飲酒運転防止を呼び掛けた=写真。栃若さんは「1人でも2人でも多くの人にルールを守ってもらい、事故のない社会になってほしい」と話した。
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箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は21日、委員会に付託井していた06年度一般会計補正予算案など11議案と追加議案4件を可決し、閉会した。
議案「県後期高齢者医療広域連合の設置について」は、付帯決議を付けて可決した。付帯決議は▽市町村議会への報告義務▽後期高齢者の意志反映の仕組み▽情報公開の徹底▽議員の選出区分の見直し-を要望する。
追加議案は、道路特定財源制度の堅持に関する意見書の提出、陳情の採択に伴う意見書の提出。
請願・陳情の結果は▽大型小売店舗の進出阻止について請願書▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願-の2件を不採択、▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情書▽トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について-の3件を採択した。 -
箕輪北小3年生が消防署など見学
箕輪町の箕輪北小学校3年生は21日、社会科の授業で箕輪消防署を訪れ、消防車両を見学し、署の仕事を学んだ。
社会科の「暮らしを守る」という単元の学習で、消防署を中心に町図書館、町郷土博物館も見学した。
消防署では、署内を見学し、消防車や救急車に乗り、消防士が実際に着用している防火服も試着した。署員による放水の見学では、水が勢いよく出ると「うわぁー」と歓声を上げ、水で膨らんだホースに触るなどしていた。
児童は、「救急車に初めて乗った。中がすごい。人を守るための道具がいろいろあった」「防火服はすごく重い。脱いだ瞬間に自分が軽くなったみたい」「救急車が3千万円もすると聞いてびっくりした」と話していた。
児童は事前学習で「出動がないときは何をしているのか」など質問したいことなどを考えたり、家の近くに町消防団の屯所があることなどを学んできた。今後は警察の仕事なども学習するという。 -
箕輪町国際交流員
ニコラス・キンレッドさん「児童は皆すごい元気で英語に興味がある。毎日とても楽しい」
6月から箕輪町国際交流員として、箕輪北、南、東小学校の3校で英語を教えている。
「最初は緊張してたけど、すぐに緊張はなくなった」。学年ごとにカリキュラムを考えて単語や会話を教え、歌や本、ゲームなどを取り入れて楽しく学べるよう工夫している。
「もっと自然に英語が使えるといい。日本語を英語に訳すのではなくて、考えなくてもわかるようになるといいなと思う」
ニュージーランド出身。小さいころ、家に日本人がホームステイし、10歳の時には家族旅行で日本を訪れた。「秋葉原や京都に行って、金閣寺も見た。すごい感動した。日本はニュージーランドと全然違った」という。
兄が新潟県で働いた経験があった影響で、高校卒業後に来日し、新潟県で園芸の仕事に就いた。初めての一人暮らし、初めてのフルタイムの仕事。仕事は厳しく大変だったが、新潟での1年間は「面白かった」。雪が降るのも初めて見た。
帰国後、オークランド工科大学に進学。「正確な日本語を覚えたい」と日本語を専攻した。
新潟では友達に日本語を教わったが、当時は敬語を知らず、社長に「おい」と言ったことも。「社長は怒ってた。なんでだろうと思ってた」。大学で敬語を学び理由が分かったという。
大学では英語教授法も取得。卒業後は英語講師をしていたが、「ニュージーランドでは日本語はうまくなれない。日本で働いてもっと上達したい」と、箕輪町にやってきた。
日本に来て困ったことはATM。ニュージーランドでは24時間が当たり前。そのつもりで夜10時ころに行ったが閉まっていた。「セキュリティの問題だとは思うけど、夜閉まるのは不思議」。
生活の違いはあるが「日本での暮らしは楽しい」。日本食も大好きで、冷蔵庫には、いつも好きな梅干が入っている。
子どもの時の夢は俳優。演じることも、観ることも好き。「でも今は俳優は無理かな。だから仕事を頑張ってニュージーランドに家を建てて、日本に住みながら家を貸して…有意義にお金を使いたい」。そんな将来設計を立てている。(村上裕子) -
松くい虫対策募金
森林セラピー協議会が実施へ南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守るため、森林セラピー協議会が村に提案した「松くい虫対策募金」について唐木一直村長は21日、「協議会が主体となって実施してほしい」と、大熊恵二協議会長に返答した。今後、協議会が窓口となって募金を始める。
協議会は、松くい虫対策で村が方針を示している薬剤樹幹注入の処理費用にあてる「松くい虫対策募金」の実施を提案していた。
唐木村長は、検討の結果、「村が主体となって募金活動を実施するには条例整備、募金の管理、運用上の事務が多く長い時間が必要で早急に対応できない」とし、「協議会が主体となって実施し、村は後援者として協力したい」と述べた。
大熊会長は、「法的なことが分からずに村にお願いしたが、協議会のメンバーを中心に、村にも側面から応援いただき、村民が大切に守っているアカマツの保存に役立つよう、協議会が窓口になって一生懸命頑張りたい」と話した。
今後、来年1月の村報で募金を広報し、1月早々に役場、村民センター、JA南箕輪支所、大芝関連施設の6カ所に募金箱を設置する予定。窓口への直接の募金は役場産業課内の協議会事務局で受け付ける。 -
秋葉街道8割方道筋確認
伊那市長谷を南北に貫く古道、旧秋葉街道の復活を目指している「秋葉街道発掘調査隊」の調査も終盤に差し掛かり、年度内には全経路が明らかになる予定だ。これまでに8割方の道筋を確認したが
、道路改良やダム建設などによって不明確な部分に難航している。
秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道で、長谷地区景観策定委員会がこの古道の復元による周辺部の景観づくり構想を打ち立て、今年2月に調査隊を組織。古文書や絵図と照らし合わせたり、点在する道標や石碑などをたどったほか、地元の高齢者から情報を収集しながら調査を進めてきた。
これまでに街道の姿をとどめる個所も多かった黒河内地区の旧平集落から、国道を外れた中尾地区を経由し、市野瀬、分杭峠の大鹿村境までおよそ12キロを確かめることができた。
ただ、非持は湖底に水没している部分があり、溝口は東への迂(う)回と直線の説があるなど、両地区には不明確な個所が多い。今後も、文化財研究者などを中心に探り、道筋を結びつけていく。
確認個所から除々に整備を進め、来年度にも復活した街道のポイントに案内板を設置し「江戸時代の人たちの目線で多くの人に歩いてもらいたい」。また、街道から地域の名所に誘致し、観光面から地域活性化につなげたい考えだ。 -
最首氏を招いた環境保全セミナー開催
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などによる「環境保全セミナー」が20日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。エネルギー環境アドバイザーの最首公司氏を迎え、世界のエネルギー情勢からみる日本のエネルギー選択について考えた。環境保全協会伊那支部、上伊那電気主任技術者協会の共催。
最首氏は「石油などの天然資源は文明の繁栄をもたらした一方で、戦争、貧困、環境問題といった負の遺産も残した」と指摘。また日本は、エネルギー自給率の低さから、米国のイラク政策を支持せざるを得ない状況にあることを示し、今後のエネルギー政策では(1)炭素を発生させないエネルギーの導入(2)エネルギー自給率の向上竏窒lえる必要性を訴えた。
その上で最首氏は「日本がこれを実現するためには、風力や小水力など、地域に眠っている自然エネルギーを出来る限り活用しながら、核燃料を使わなければエネルギー自立はできない」と力説。原子力発電には高レベル核廃棄物の最終処分場所の選定など、さまざまな問題があるが「地球が危機的状況にある中、誰かが犠牲にならなければならない」と語った。
また、地元でバイオディーゼル燃料(BDF)を使った活動に取り組んでいるNPO法人「伊那谷菜の花楽舎」による事例紹介もあった。 -
ドリームエンジェルスのクリスマスパーティー
宮田村の園児、児童らを中心にするエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス&ワークス」は16日、クリスマスパーティーを村民会館ホールで開いた。150人ほどが参加。歌って踊って、冬の1日をみんなで楽しんだ。
一昨年までは各年代ごと別々にパーティーを開いていたが、昨年から合同で開催。より賑やかになった。
ステージ上で日ごろの練習の成果を仲間に披露。音楽に乗って、軽快にステップを刻んだ。
クリスマスソングを歌ったり、ゲーム大会も。プレゼントもあり、パーティー気分を満喫していた。 -
家計を応援、特賞は灯油400リットル
家計を応援します‐。宮田村商工会は高騰する原油価格を考慮し、実施中の年末年始大売出しの特賞景品に灯油400リットル(3万5千円相当)を6本用意した。年明け5日までの期間中、参加70店でお買い上げ300円ごとに補助券を進呈。1月7日午前9時から開く抽選会(同商工会館)で、補助券20枚につき1回の抽選ができる。
前回年末年始売り出しの特賞は液晶テレビだったが、「燃料関係の高値が続いているので、家計の一助になれば」(商工会事務局)と灯油を初めて選んだ。
1等は家具調コタツ、ふとん2点セット各1本、自動車タイヤ券、ファンヒーター、自転車が各2本。2等はお米や加湿器、時計など12本を用意した。
そのほか空クジなしで景品総額は例年並みの210万円分にのぼる。
売り出しについて詳しくは村商工会85・2213まで。 -
デイサービスお楽しみ会、職員熱演で利用者爆笑
宮田村社会福祉協議会は21日、年末恒例のお楽しみ会をデイサービスセンターで開いた。寸劇やダンスなど、職員が多彩な芸を披露。デイ利用者は穏やかな年の瀬に大笑いした。
衣装や小道具を手づくりするなど、手の凝った盛りだくさんの内容。数週間前から練習を積んできた力作を発表した。
女性介護員がちょんまげ姿の力士に扮した相撲ダンス、・スちょっぴり・ス懐かしいスーダラ節やヒゲダンスに、会場は爆笑の渦となった。
寸劇は講談風で、・ス本当・スに懐かしい「君の名は」と「金色夜叉」の名場面を上演。
コミカルにアレンジした内容だが「春樹と真知子」、「寛一、お宮」のラブシーンを再現した。
プロ顔負けの熱演におじいちゃん、おばあちゃんはクギ付け。昔を思い出すテーマ曲も郷愁を誘い「すごい良かった」と歓声も飛んだ。 -
伊那市高齢者権利擁護ネットワークを構築
本年4月の「高齢者の虐待予防・養護者に対する支援に関する法律」の施行に伴い、伊那市は、介護保険サービス事業者や行政機関などの関係者が連携を図る「市高齢者権利擁護ネットワーク」を構築した。20日、市役所で検討会を開き=写真、集まった同関係者らがネットワークの必要性を理解し、構築を認めた。
市は、同法律の施行により、相談窓口業務を責務とする地域包括支援センターを市役所高齢者福祉課内など6カ所に設置。法律でネットワークの構築を義務付けられた同センターは、ネットワーク事業の原案を検討会で提出し、関係者らと話し合った。
事業の概要は、各相談機関同士の有機的な連携と虐待、消費者被害などの高齢者の権利侵害への対応のための体制づくり。具体的な取り組みである、権利侵害の早期発見・通報体制、意識啓発による予防活動などのネットワークを構築した。
将来に向けての取り組みとして、子どもや障害者らの権利擁護システムとの統合についても話し合った。
来年以降、年2、3回の関係機関会議を開き、具体的な運営方法を検討していく。
支援センターに寄せられた相談は11月末現在、高齢者虐待相談17件、消費者被害相談3件、その他の相談5件となっている。 -
新春を寿ぐ「和」「洋」の寄せ植え
新春を寿ぐ寄せ植えといえば、格調高い「松竹梅」がポピュラーだが、万両や千両などおめでたい実物の寄せ植えもいい。洋花系は冬の代表的な鉢花、シンビジュームやコチョーラン、シクラメンなどが一般的だが、小花系オンシジューム、原種系のマスバリアなど、和の雰囲気を持つランをメーンにした寄せ植えも素敵だ。師走が半ばになり、正月用鉢花、寄せ植えの材料がそろう伊那市ますみケ丘の産直市場、グリーンファームの小林智幸さん、荻原直樹さんと、宮田村のフラワーユーズの浦野成人さんに、作り方、アレンジの仕方などをお聞きした(大口国江)
##中見だし
「松竹梅」の盆栽は庭を作る感覚で、小林さん
材料は冬至梅、黒松、ヤブコウジ、七福ナンテン、寒菊、福寿草、オシマザサ、マンジュゴケ、化粧砂、培養土、山野草鉢。
(1)底に金編を固定し、ごろ土を入れる(2)主木の梅の位置を決め、黒松やヤブコウジなどを配置し、バランスを見る(4)実際に植え込む(6)こけを張り、手前を低く、化粧砂で池を表現する。
小林さんは「溶岩石を配置すると風格が出る。福寿草は根を切らないように、梅は根鉢は周りを少し崩す程度」とポイントを。
「年末になると、既成の松竹梅の盆栽が出回るが、ガーデニング感覚で、好きな材料を入れて、自由に作ると楽しい」と話す。
##(見だし)
万両、千両、百両、十両、合わせていくら?おめでたい実物の寄せ植えで来福を、荻原さん。
赤実、白実が春まで楽しめる万両、正月用の切り花としても人気の高い千両は、赤実と黄色の実がある。百両は別名カラタチバナ、ササの葉のように、細長い葉が特徴、白実と赤実がある。十両はヤブコウジ、ヤマタチバナと呼ばれ、樹木の下などに自生しているが、園芸用は実が大きい、大実ヤブコウジが多い。
赤い実、緑の葉が映えるように、白の深鉢に、万両、千両、百両、十両合わせて1万1110両を植え込み、手前に、葉ボタンを配した。
荻原さんは「実物を集め、洋風に作った。寒さに弱い植物もあるので、冬場は玄関や室内で鑑賞を」と話す
【豆知識】万両、百両、十両はいずれもヤブコウジ科だが、千両だけはセンリョウ科。名前の由来は、千両は葉の上方に実をつけるので、鳥に食べられやすく、万両は葉の下に実をつけるため、食べられにくく、実がしっかり残るからとか、万両の実は垂れ下がり、千両は上向きにつくので、万両は重く、千両は軽いから。百両、十両は万両などと比べ、草丈も低く、実も少ないからなど諸説がある。
##(中みだし)
洋花を作った正月飾り、フラワーユーズの浦野さんに聞く
小輪系のオンシジュームスターダスト、オレンジの白の原種系のマスベリア、色合いの合うハボタン、へドラで組み合わせた、金の水引や武者たこなど、正月飾りで雰囲気を演出した。
紫とカラシ色、シックな色合いのジコベタラム、ピンク色のアッサムにおい桜、赤い実が5月頃まで楽しめるチェッカーベリーコーデリアを籠に盛った。におい桜もジコベタラムも香りがいい、ラッピングも和風にした作品。
浦野さんは「正月向けは洋ランを中心に、シクラメンなどを合わせる。正月飾りなど小物で演出するのもいい」と話す。 -
観成園しゅん工式
施設の老朽化などに伴って移転、新築工事が進められていた伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)が運営する特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)の新施設が完成し20日、しゅん工式が開かれた。関係者約120人が出席し、玄関前でテープカットを行うなどして完成を祝った=写真。中原理事長は「観成園がここに完成したことにより、昭和伊南病院、老人保健施設フラワーハイツ、伊南訪問看護ステーションが一つのエリアに集まった。今後互いに連携し、地域住民の声に応えていきたい」とあいさつした。
職員増で事務所が手狭になったことなどにより、観成園の敷地内に新たに移転新築した伊南訪問看護ステーション(樋掛裕美子所長)のしゅん工式も併せて行われた。
観成園は鉄筋コンクリート2階建てで述べ床面積約4670平方メートル。旧施設が4人部屋だったのに対し、全室が個室となった。定員80人。総事業費は約12億7630万円で、うち国、県などの補助金は3億3180万円、自己資金は9460万円。残りの8億5千万円は借入金を充てる。
伊南訪問看護ステーションは鉄骨平屋建てで述べ床面積約200平方メートル。総事業費は5100万円で全額自己資金。 -
小学生観劇
駒ケ根市文化財団と市教育委員会は駒ケ根総合文化センター開館20周年記念事業として20日、市内5小学校の児童を招待して文化芸術鑑賞会を文化会館で開いた。午前に1・2年生、午後に3・4年生がそれぞれ文化会館を訪れ、影絵劇団「かしの樹」による影絵劇「ピーター・パン」と「アンサンブル・オアーゼ」のバイオリン、チェロ、ピアノによる音楽演奏を楽しんだ。開演前にははしゃいで大騒ぎしていた児童らだったが、劇が始まるやいなやたちまち静かになり、夢中になってじっとステージを見詰めていた。
21日には市内幼稚園・保育園の年中・年長園児らが招待され、同劇団による「100万回生きた猫」を鑑賞する。 -
統計功労者表彰
長年にわたり各種の統計調査に協力したとして統計功労者表彰を受けた、いずれも駒ケ根市下平の小野一雄さんと長岡志げ子さんは18日、市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。中原市長は「社会経済の進展に欠かすことのできない大切な調査。苦労も多いことと思うが、今後も引き続きよろしくお願いしたい」と激励した。
小野さんは20年間にわたり工業統計、商業統計などの各種統計調査に51回従事して全国統計協会連合会会長表彰を受けたほか、労働力調査に6回従事して総務大臣表彰を受けた。長岡さんは10年間にわたり事業所・企業統計、工業統計などの各種統計調査に12回従事して県統計協会長表彰を受けた。 -
箕輪消防署の有賀晋消防士長が気管挿管技能認定受ける
伊那消防組合箕輪消防署の有賀晋消防士長(35)=沢=が、救急救命士の気管挿管技能認定を受けた。県メディカルコントロール協議会が11日付で認定した。伊那消防組合で6人目、箕輪消防署では2人目になる。
今年7月下旬から8月の約1カ月間、県消防学校での研修で講習、実習、試験を受けた。終了後の9月4日から11月7日まで、伊那中央病院で患者の協力を得て気管内チューブによる気道確保を実習し、成功30症例以上の条件を満たして認定された。今後、医師の具体的な指導の下で気管挿管ができるようになる。救急救命士の資格は02年に取得している。
救急搬送は、心肺停止で搬送する患者も少なくないといい、「対応の強化になる。助けられる命が多くなるように、自分一人ではできないので、隊の中で頑張って生きたい」と抱負を語った。
有賀消防士長は、実習に協力してくれた患者に折鶴と励ましの手紙を贈り、署には、患者からお礼の手紙が届いたという。
福島朝雄消防署長は、「気管挿管できる職員が2人になったので、頑張ってやってほしい」と期待を寄せている。 -
箕輪町国民保護協議会設置
箕輪町は20日、国民保護協議会を設置した。会長の平沢豊満町長が委員21人を委嘱し、町の国民保護計画案を示した。今後は、07年2月に第2回協議会を開き、町議会3月定例会で報告する予定。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、町は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成する。
協議会は伊那警察署、町商工会、町議会、区長会、伊那ケーブルTV、NTT、中部電力、伊那バス、消防団、赤十字奉仕団、農協、自主防災会、女性団体連絡協議会、交通安全協会などの代表や町助役、課長らで構成。
平沢豊満町長は、「町以外の皆さんにも情報交換なりご協力いただかないといけないため、お集まりいただいた。町民の生命、安全をいかに守るか、方向付けをよろしくご審議いただきたい」とあいさつした。
第1回会議では、国民保護について説明するDVDを見たあと、町の計画案の説明を受けた。