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旧上伊那図書館後利用の基本計画策定へ
伊那市で29日、旧上伊那図書館の利活用・保存、周辺整備などを検討する第1回の後利用基本計画策定委員会があった。「博物館的施設として整備保存し、隣接する上伊那郷土館は老朽化に伴い、取り壊すこと」を前提に検討し、11月末、市へ答申する。
委員は文化財審議委員、教育関係者ら16人。委員長に、文化財審議委員会の春日博人さんを選んだ。
庁内検討委員会の報告にあった▽収蔵物を学びの材料とし、先人の先人を学ぶ▽市民憩いの場として整備する竏窒ネどをたたき台とし、耐震強度の診断結果を踏まえながら、計画をまとめる。
計画策定のため、建物や土地の有効利用について、広く住民から提案を募る。期間は9月1日縲・0月10日。
委員から「資料展示だけでなく、研究機関の意味合いを位置づけてほしい」などの意見が挙がった。
小坂市長は「昭和初期に建てられた歴史的建造物。耐震強度を調査し、市民が利用できる施設として整備したい」と述べた。
旧上伊那図書館は、昭和初期に建てられた歴史的建造物。一部4階建ての鉄筋コンクリート造り。蔵書は2万冊ある。
上伊那郷土館は空調設備がなく、雨もりもすることから取り壊し、膨大な収蔵品を保管する施設建設が必要としている。
本年度中に基本計画の策定、市土地開発公社からの用地買取を済ませ、07縲・9年度にかけて郷土館の解体、本体工事、周辺整備を予定する。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会
国土交通省・天竜川上流河川事務所(天上)の呼び掛けで集まった、大学教授など治水関係者でつくる「天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会」は28日、宮田村の村民会館で、第2回委員会を開いた。箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊の本工事について、工法を助言した。
委員会は非公開で開かれ、話し合い終了後に座長の北澤秋司信州大学名誉教授らが会見。決壊原因は「増水により河床が下がり、堤防基礎部分の下から洗掘した」ことが想定できるとした。
具体的な復旧工法として▽基礎部分中心の河床へコンクリートブロックを敷く▽護岸に石を積み上げ、石と石の間をコンクリートで埋める竏窒ネどを提案した。
現場の急激な左カーブについて、質問があると「カーブを変えることは難しいが」とし、堤防へ当たる水の勢いを和らげるために、コンクリートブロックを河床へ置く竏窒ネどの対策が検討できるとした。
天上では堤防の本復旧工事を、水の少ない秋口から着
工したいとしている。 -
伊那JCがワークショップ
新伊那市発足を機に地域資源を見つめ直そう竏窒ニ、伊那青年会議所(JC)まちづくり委員会(原大幸委員長)は26日夜、伊那市駅前ビルいなっせで、「魅力あるまちをデザインする」と題したワークショップ(WS)を開いた。
同委員会は年間活動の一環として、毎年テーマを決めてWSを開催。本年は年間2回の計画で、初回の6月は「伊那谷のチャームポイント」などの具体的なテーマで話し合っている。
集まった50余人の中には委員のほか、市内の中学生、主婦や、市民と行政との協働に関する研修で本年も参加する市職員の姿もあった。6班に分かれ、「ごみ問題」「JR伊那市駅周辺の景観」などのテーマでWSをし、話し合いの成果を発表した。
「既存の地縁組織と新しい地域の絆を考える」と題して発表した班は、常会、区長会などについて「若い人が入りにくい閉鎖的な場所」と問題提起。「住んでいる人とのコミュニケーションが必要。新しい地域の絆を深め、既存のものを充実させたい」と訴えた。
原委員長は「地域資源を共有するための話し合いができたことに意義があった」と総括。発表した意見は行政などの関係機関へ年内度中に提案する予定になっている。 -
ど根性菊
伊那市小沢の唐沢幸男さん宅で、物干し台の下にあるコンクリート面から菊が生えてきた=写真。唐沢さん家族は「種から育てるものでない菊が、どうしてこんな所から生えてきたのか」と首をかしげつつ、花が咲くのを待ちわびている。
菊は、コンクリートが割れたごくわずかな隙間から生えてきたと見られる。当初は菊だと分からなかったが、成長するにつれて、菊だとはっきり分かるようになった。
唐沢さん宅の敷地には、挿し木や苗などから育てた菊が一部にあるが、物干し台周辺ではなく、当初は「どういうことかね」と話していた。しかし、毎日顔を合わせるうちに愛着が湧き、鉢植えに水やりをする時にこの菊にも水をやるようになった。隣に住む息子夫婦も時折面倒を見ており「早く大きくなってね」と話し掛けながら、家族全員で成長を見守っている。 -
第21回上伊那卓球選手権飯島大会
上伊那卓球連盟主催の第21回上伊那卓球選手権飯島大会が27日、飯島小学校体育館であった。男子ダブルス、女子ダブルスに各34組、混合ダブルス32組が出場し、熱戦を繰り広げた=写真。
結果は次の通り(敬称略)
▽男子ダブルス・優勝=下島博人・村沢貴之(駒ケ根クラブ)(2)松沢正記・鹿野仁悦(ニッパツ)(3)中村光伸・中村洋一(アルプス信金)、斉藤浩明・西村礼文(ニッパツ・駒ケ根クラブ)▽女子ダブルス・優勝=宮崎愛子・竹村依里子(伊那西レディス)(2)養田真実・村沢亜紀(伊那西高校)(3)米山真梨子・宇治章子(箕輪町卓球)、千村淳子・石井久子(駒ケ根レディース・美篶レディース)▽混合ダブルス・優勝=村沢貴之・有賀益美(駒ケ根クラブ・美篶レディース)(2)松沢正記・倉田玲奈(ニッパツ・駒ケ根クラブ)(3)西村礼文・村上三和子(駒ケ根クラブ)、中村光伸・滝沢いくみ(アルプス信金・南信美装) -
町一区ソフトバレー大会
宮田村の町一区分館(東野昌裕分館長)は27日、第2回区民ソフトバレーボール大会を村勤労者体育センター体育館で開いた。15家族・30人が参加し、バレーを楽しみながら親ぼくを深めた=写真。
出場者らは日ごろの運動不足を解消しようと張り切って試合に臨んだが、次第に動きが緩慢に。「疲れた」「体が動かない」と言いながらも声を掛け合い、笑顔で楽しそうにプレーしていた。 -
南割区ソフト大会
宮田村の南割区分館(加藤清人分館長)は27日、恒例の班対抗ソフトボール大会を宮田球場で開いた。区内の8班が出場し、トーナメントを戦った結果、1班が優勝した。
各チームとも常に50歳以上、40歳以上、女性の選手がそれぞれ2人以上出場していなければならないとあって随所に珍プレーも見られたが、出場者は互いに励まし合いながら楽しそうにプレーしていた=写真。
上位は次の通り。
(1)1班(2)6班(3)7班、8班 -
クマ出没注意
伊那市小沢区で28日、クマが目撃され、市役所は地域住民への注意を促している。
クマは、午前9時ころ小沢区下小沢橋付近で目撃された。小沢での目撃は2回目。他にも、平沢区などでも目撃されているという。
市では、クマを目撃した場合、伊那警察署(TEL72・0110)か、市役所(TEL78・4111)に連絡してほしいとしている。 -
不法在留の疑いでフィリピン人少女らを逮捕
伊那署は28日午前6時58分、不法在留の疑いで、フィリピン国籍の住所不詳、無職の女性、ディセリ・カビソ・アルキーサことアイナ・ダニオルコ・ボルハ容疑者(23)と、住所不詳、無職の少女(19)を逮捕した。
調べによると、容疑者らは知人の車両に同乗中、不審な車が後方からついてきたと、同署駐車場で停車していた。警察官が職務質問した際、他人名義の旅券で入国したことが判明した。
両容疑者の不法在留期間は3カ月縲・年3カ月余りだった。 -
第19回飯島町ファミリーマレットゴルフ大会
飯島町教育委員会主催の第19回ファミリーマレットゴルフ大会が26日、24組48人参加し、千人塚マレットゴルフ場で開かれた。熟年夫婦を中心に、親子や祖父母と孫ペアなどが、息の合ったプレーを展開した=写真。
結果は次の通り(敬称略)
▽優勝・西畑栄介・みちゑ(117)(2)岡田初雄・節子(3)熊谷金夫・きみ子 -
駒ケ根市地震総合防災訓練
駒ケ根市は27日、大地震を想定した総合防災訓練を市内各自主防災会などを中心に一斉に行った。これまでは市の対策本部が一括して市内全域の情報に対応していたのに対し、今回は小学校通学区を単位に市内5カ所に現地対策本部の役割を持たせた避難者支援拠点を設置して情報処理や指示などの対応に当たった。
メーン会場の東中学校グラウンドでは、消火器やバケツリレーでの初期消火訓練、自動車事故発生時の救助訓練のほか、てんぷら油火災消火、水道復旧・飲料水確保、煙体通過体験などの各種訓練が行われた。訪れた多くの市民が参加し、いつ起こるか分からない災害に対する心構えを新たにしていた。
各自治会などでは早朝から消火器や消火栓などの使用方法について消防団員らが説明したり実演して見せたりした。 -
日本電産駒ケ根市と契約調印
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は28日、駒ケ根市との技術開発センター建設用地の売買契約に調印した。同社は同市赤穂中山原の中央自動車道西側の山林約3・67ヘクタール(1万1千坪)の用地に長野技術開発センターとして07年10月までに新たに床面積約1万9千平方メートルの建屋を建設し、現在飯島町田切にある同センターの機能を移転・拡大する計画。従業員数は3年後に600人規模になるという。中原正純市長は「市民とともに心から歓迎する。世界的な企業の誘致は市のブランド力を高め、市内関連企業の強化にもつながる」、永守社長は「いくつかの候補地があったが、幹線道路から近いなどの基本的な条件を比較した結果、総合的に駒ケ根が一番だった。地元の支援をいただき、今後長きに渡って貢献していきたい」とそれぞれあいさつした。
市は用地の引渡しに当たり、樹木の伐採や土地造成、連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成する。
市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。06年3月期の連結売上高は約5369億円。資本金656億4800万円(06年3月現在)。 -
ビーチバレー・ゼビオカップ
ビーチバレーの「2006ゼビオカップ」(県ビーチバレー連盟主催)が27日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」サンドグラウンドで開かれた。県内各地から28チームが出場し、予選リーグと決勝トーナメントを行った。
ビーチバレーは正式ルールでは2人制だが、初心者にもその魅力を知ってもらおうと今大会では男女混合の4人制を採用。出場者は砂の上でのプレーに悪戦苦闘しながらも、青空の下で開放的なバレーの楽しさを存分に味わっていた=写真。
上位は次のチーム。
(1)ビーチクラブ(2)C吉(3)ワイワイ -
フラダンス・フラメンコ発表会
駒ケ根市のダンス教室「スタジオAKI」(国澤晶子代表)は27日、講座生らによるフラダンス・フラメンコの発表会を同市のアイ・パルいなんで開いた。南信各地の20縲・0歳代の生徒ら約60人が出演し、日ごろの練習の成果を発揮する見事なダンスを披露した=写真。鮮やかな衣装を身にまとった出演者らはフラダンス、フラメンコそれぞれ約10曲を踊り、詰めかけた約400人の観衆を魅了した。
同スタジオの発表会は2回目。国澤さんは観客を前に「2年前からグループレッスンを個人指導に徐々に切り替えてきたため、皆実力がアップしている。心行くまで楽しんで」と呼び掛けた。
国澤さんと小学校の同級生だった縁で橋本ピアノ教室の発表会も同会場で併せて開かれた。 -
宮田村公民館地域食文化教室
宮田村公民館(白鳥剛館長)は27日、第1回地域食文化教室「秋の十五夜のお供えをつくろう」を公民館で開いた。子ども6人を含む約30人が集まり、上伊那の一部に伝わる「おからこ」(お殻粉)を作るなどして郷土の伝統に親しんだ。
おからこは米や小麦粉で作った団子やもちで、五穀豊穣などを祈って十五夜などに神前にささげる。地域によって材料などはさまざまだが、この日は中塚藤男主事が「すり鉢の中の蒸したもち米を、すりこ木でついてください」と作り方を指導。参加者はそれぞれすりこ木を手にしてトントンともち米をついた=写真。時々水を加えながらつき続けると、ドロッとしたおからこができた。
木べらで皿に移し、サトイモや大根などとともに鍋で煮て全員で試食。おからこを作ったことのある参加者は数名だけとあって、ほとんどの参加者が珍しそうに口に運んだ。「おいしい」「思ったよりさっぱりしている」などと感想を話し合いながら、伝統のおからこを味わっていた。
同館は、地域に古くから伝わる食文化を来年度以降も紹介していきたいと話している。 -
西箕輪マレットゴルフ大会
伊那市西箕輪公民館主催の第18回西箕輪マレットゴルフ大会は27日、西箕輪マレットゴルフ場であった。区民30人が交流しながらプレーを楽しんだ。
地区主催で始まった大会を公民館が引き継いで開催し、毎年多くの区民が和気あいあいと楽しんでいる。
マレットゴルフ場は27ホールパー108。参加者は日ごろそれぞれにマレットゴルフクラブに所属して活動している人たちで3、4人ずつのグループに分かれてホールを回った。
ホームグラウンドとして親しんでいるコースのため、「あそこの木に当たらなければ大丈夫」「ここは強く打たないとだめだね」とコースを見ながらプレー。男性は「女の人が変わるとまたいいみたいだね」と冗談も言いながら、女性もまら「グループが違うので新鮮で、交流ができていい」と楽しんでいた。
結果は次の通り(敬称略)。
▽総合=(1)宮島英雄84(2)千賀賢一89(3)原吾一90
▽女性の部=(1)原清子92(2)桐野ハル子97、浦野冨美子97
▽ホールインワン 唐沢保司102 -
枝豆狩り
箕輪町の南部営農組合が水稲育苗ハウスで栽培している黒大豆の枝豆狩りイベントが27日、中原のJA上伊那北部育苗センターのハウスであった。約50人が訪れ一抱えもある枝豆を嬉しそうに持ち帰り、盛況だった。
水稲育苗ハウスを有効かつ効率的に利用し、農業生産に役立てようと、今年初めて黒大豆「玉大黒(タマダイコク)」の栽培に取り組んだ。第1段階は枝豆として収穫、残りは黒豆として販売する栽培体系の確立のため、ハウス6棟約11アールで試験栽培している。
枝豆狩りは、1メートルの荒縄で結わえるだけ収穫した枝豆を持ち帰りできる。長岡区の夫婦は、「主人が枝豆が大好きで1年中食べる。黒豆は味が違っておいしい」「すごくうれしい。今日はおいしく飲める」と話しながら収穫していた。
育苗ハウスで黒大豆の栽培は珍しく、南部営農組合は先進地の事例などを参考に栽培。摘芯(しん)による収量などの比較試験では摘芯したほうが多く実がつく結果を得た。無農薬栽培で、少し虫がついてしまうなど来年に向け課題もあるが、柴正人組合長は、「初の企画だったが予想より大勢訪れてくれた。まめまめしく働き、正月には黒字になるようにとの願いを込めて、残りは黒豆として収穫する。来年も研究して育てていきたい」と話した。 -
どれにしようかな、みやだの・ス名物丼・ス
試作試食、選考判断の材料に宮田村の新たな魅力をつくろうと名物丼の開発に取り組む村商工会青年部は28日、村民公募のアイデア169点から、厳選した6点を試作試食した。実際に調理して味や外見を比較し、美味しい・ス新名物・スにしようと意見交換。9月20日の青年部例会で最終候補の2点にまで絞り込む。
この日は、6点に選ばれた応募者のうち4人が参加。実際に調理してプレゼンし、残る2点については飲食店の青年部員が代理で行った。
地ビールや山ぶどうワインを煮炊きに使ったり、村のシンボルである梅や手作り豆腐、シメジなど、村の特産品を用いたりと、多彩な丼が完成。青年部員ら約15人が味見したり、外見などもチェックした。
「味付けにもう一工夫加えたら、さらに美味しくなりそう」「見た目ももっとインパクトがほしい」など厳しい目線で批評。何度も繰り返して味わい議論を深めた。
9月例会で再び試作試食し、部員の投票により最終選考の2点を決定。10月1日の商工祭で来場者に試食してもらい、本年度中には厳選の1点が決まる。 -
駅前広場もっと明るく、街路灯設置
住民熱意に村内企業も後押し宮田村のJR宮田駅前に今年5月完成した住民手づくりの広場「輪苑」に26日、念願だった街路灯2基が設置された。村内企業2社が住民の熱意に賛同する形で寄贈したもの。関係者は「本当の意味での地域の広場になってきた。名実ともに駅前が明るくなる」と喜んでいる。
駅周辺の住民でつくる一輪の会(小沢常明代表)は、駅東側の遊休地を地権者の同意を得て整備。1500株もの花々で彩り、寂しい状況だった駅前がコミュニティ広場として生まれ変わった。
街路灯が少ないのも駅前の悩みだったが、一輪の会の考えに協力しようと、浦野紙器(浦野勇社長)、タカノ(鷹野準社長)の村内2社が快く寄贈を申し出た。
26日は会の懇親も兼ねて街路灯の披露も行い、清水靖夫村長、小原勇県議らも出席。
浦野、鷹野両社長は「皆さんの力で本当に駅前が変わった。通学の高校生なども多く、街路灯によって夜も明るくすることで防犯にもつながれば」と話していた。
小沢会長は「村の顔でもある駅前を、みんなで良くしようと多くの力が集まってきた。今後もそのつながりを大切にしたい」と、2社の協力に感謝した。 -
小松総合印刷所と伊那市土地開発公社が鳥居沢工業団地の土地売買契約を調印
伊那市横山の鳥居沢工業団地に本工場の移転を計画している小松総合印刷所(本社・伊那市美篶)は28日、伊那市土地開発公社と事業用地の売買契約を締結した=写真。
鳥居沢工業団地の売買契約締結は今回が初めて。印刷業を主体とした事業展開をしている同社は、新しく参入したUV特殊印刷の受注が増加。現工場が手狭になり、老朽化も進んでいることから新工場の建設を決めた。
取得面積は約6800平方メートル。既に、鉄骨造2階建て、延床面積約2300平方メートルの新工場の建設に着手しており、本年12月の操業開始を予定している。
小坂樫男市長は「新しい地でのますますの発展を祈りたい」と挨拶。小松肇彦社長は「景色の素晴らしさにほれ、移転を決めた。今後もさまざまな支援を受けながら、発展していきたい」と語った。
鳥居沢工業団地の区画造成は現在も継続中で、最終的に約1万8千平方メートルを整備する。各企業への誘致案内は開始している。 -
信大食料保健機能開発研究センター開所
食品の機能性研究や産学連携の拠点となる「食料保健機能開発研究センター」が28日、南箕輪村の信州大学農学部に開所した。学部の中核を担う機能性食料開発研究を充実・強化を図りながら、産学連携や機能性研究に関する企業相談を受け付けていく。唐澤豊農学部長は「センターは、“食”の活動拠点となるもの。食料関係企業と協力しながら、学生の育成にもつなげていきたい」と語った。
同センターは、食品の機能性研究などに関する企業から寄せられる相談に対し、共同研究などを提案していく地域連携の場として機能する一方、企業という媒体を通して大学が行っている研究を、社会に還元する役割も担っていく。
総事業費は約6500万円。農学部棟の一画約415平方メートルを改築し、学内の分析機器を集約し、分子量などから物質の詳細な成分を分析ができるLC竏樽S/MSなど、最新分析機器3台も導入した。企業の研究者に貸し出せるオープンラボもあり、専門的な機器のない中小企業の研究者などが、高度な研究に取り組める環境も整えられている。
今後は、これまで地元企業と共同研究してきた「無塩みそパウダー」などを、同センターの事業として取り組んでいく予定で、さらなる相談・要望を各企業から受け付け、共同研究などを提案していく。
開発研究に関する問い合わせは(TEL77・1518)橋本さん、産学連携受託に関する問い合わせは(TEL77・1647)清水さんへ。 -
あさみちゆきが山荘ミルクで出張野外ライブ
「井の頭公園の歌姫」と呼ばれているストリートシンガー・あさみちゆきさん(28)の出張野外ライブが27日、伊那市横山の山荘ミルクであった。あさみさんは、ギターの弾き語りなどで懐かしさが漂う歌謡曲の数々を披露。駆けつけた約200人のファンを魅了した。
あさみさんは、東京都吉祥寺、井の頭公園でのストリートライブから始め、03年4月にプロデビュー。しかし、自身の活動拠点である井の頭公園でのストリートライブを大切にし、デビュー後も定期的なライブを継続してきた。3年で開いたライブは110回を越え、多いときには約300人を集める。
ギター片手に昭和を思わせる歌謡曲をしっとりと歌い上げ、中年男性層を中心としたファンが多い。この日も、東京都からバス1台を貸しきって、40人以上のファンが来場した。
あさみさんは「こんなに広い青空のもと、歌えるとは思っていなかった。精一杯歌わせていただきたい」と語り、「港のカラス」「青春の商店街」などを熱唱。哀愁漂うあさみさんの歌声が、草原に響き渡った。 -
第32回「伊那谷・木曽谷アマ王位戦」
中央道で結ぶ将棋大会「伊那谷・木曽谷アマ王位戦」伊那・諏訪地区大会が27日、伊那市の中央区公民館であった。大人から子どもまで約30人が参加し、9月の決勝大会を目指し競い合った。日本将棋連盟東海本部など主催。
恵那山トンネルの開通以降、地域間交流の振興などを目的として続けている大会で32回目。2段以上が参加するA組はトーナメント戦となっており、伊那・諏訪大会、飯田、中信、東濃の4会場から選出された上位2人ずつが、決勝大会で対戦する。初段以下の人が参加できるB、C組あ、一人5対局の勝ち点方式で対局。
伊那・諏訪会場には、詰め将棋の達人・中田章道6段の対局指導があり、プロとの対局に真剣な表情で向かう子どもの姿も見られた。
結果は次の通り(上伊那分)。
◆A組(2段以上)
(1)北原孝浩(伊那市)(2)久保村東洋(伊那市)(3)太田啓介(南箕輪村)、細谷宏(箕輪町)
◆B組(初段・1級)
(1)小林政樹(伊那市)(2)伊藤文人(伊那市)(3)武井清純(南箕輪村)
◆C組(2級以下)
(1)白井貴浩(伊那市)(3)木下雄斗(伊那市) -
高遠町を目的地とした歩け歩け運動、長谷村で開催
伊那市長谷地区で27日、地域住民による「歩け歩け運動」があった。親子など、8地区の約130人が参加、市町村合併に伴い同じ伊那市となった高遠町の名所をめぐりながら、まちの歴史について学んだ。
長谷村だった時から公民館主催でこの時期に行ってきた恒例行事。今年は「歴史の町“高遠”と高遠湖周辺をウォーキング」と題し、昔、主要道として使われていた高遠湖右岸の県道から旧道に抜け、高遠城址公園経由で高遠湖を周回する約9キロのコースを設定した。
参加者は、高遠町の桂泉院や高遠城址公園内にある進徳館などを見学。それぞれの歴史的背景や当時の役割を学びならが、改めて歴史の深さを実感していた。
頭と体をしっかり使った後、昼食となり、お弁当や振舞われた豚汁などを美味しく食べた。 -
飯島町地震総合防災訓練
飯島町で27日早朝、06年度地震総合防災訓練があった。自主防災組織や住民が中心になって、情報の伝達、収集、避難、安否確認、初期消火、火災の防御など、地区分散型の住民総参加訓練を実施し、防災意識を高め、有事に備えた。
訓練は午前6時駿河湾沖を震源とする大地震が発生、町内は震度6が観測され、町内各所で家屋倒壊、土砂崩れ、火災が発生した-を想定。4地区に訓練本部設置し、避難誘導訓練や初期消火訓練、炊き出し訓練のほか、今年度は新たに▽非常用トイレ設置▽非常用飲料水確保▽非常用保存食の試食体験-なども実施した。
このうち、七久保地区では防災無線で地震発生、避難指示が伝えられると、住民らは続々と最寄りの避難場所に避難し、安否確認を行なった後、消火器や消火栓を使って、初期消火訓練をした。
訓練本部が設置された七久保林業センターでは、取扱い説明書を見ながら、非常用の6角トイレを組み立てたり、水路の水を浄化し、飲料水にする非常用飲料水の確保訓練にも励んだ。 -
村防災訓練、西小で集中訓練も
中川村は27日早朝、06年度地震防災訓練を村内全域で実施した。住民や消防団、日赤奉仕団など関係機関が参加し、重点地区(竹ノ上、小和田、牧ケ原、南原)では地域集中訓練を、各地区では自主防災訓練を実施し、防災意識の高揚を図り、有事に備えた。
駿河湾沖を震源域とする大地震が発生、村内は震度6を想定。
地域集中訓練会場となった中川西小学校グランドでは、午前6時、現地本部が設置され、重点地区の住民らが続々と集まり、人員報告。引き続き、南消防署職員の指導で、消火栓訓練。男性に混じり、女性も筒先を抱え、重いホースを持って走り、火点に向かって放水するなど初期消火訓練に挑戦した。
応急救護訓練では、AEDの取扱いについて消防団が実演、風呂敷を使った手当法の実技講習もした。
各地区では組、班を単位に各地区指定避難場所に避難誘導。人員報告や防災学習会、防災行政無線の試験放送などに励んだ。
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いいちゃんまちづくり連絡協議会が研究集会
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会(三石繁会長)は27日、飯島文化館で、研究集会を開き、町水道課の藤木清さんの講演に耳を傾け、分科会では「環境」「子育て支援の活用」「男女共同参画の地域課題について」をテーマに話しあった。
男女共同参画社会づくりに向け、諸問題に取り組み、住みよい飯島町を目指す同集会に、会員や一般町民ら50人が参加した。
「飯島町の水」と題した講演で、藤木さんは町の上水道の歴史や、樽ケ沢浄水場の概要に触れ「75年から供用開始し、32年経過したが、現在でも十分な施設能力がある」とした。
この後、3会場に分かれ分科会。「環境」分科会では「古紙回収方法が徹底されてない」「ペットの野生化により、ごみが荒らされた」「アパート住民のごみの出し方が悪い」などの苦情や意見が出された。
「子育て支援の活用」分科会では「病気になった時の預かってもらえる所がほしい」「子育て中はノイローゼになりそう」など切実な訴えもあり、仲間づくりの場、地域づくりの必要性などが話し合われた。
このほか、男女共同参画の課題として「耕地の役員も男性まかせにせず、女性パワーの活用を」「公の場で活躍できる人材(女性)の育成が必要」-などが挙げられた。 -
伊那市議会9月定例会4日開会
伊那市の定例記者会見が28日、市役所であり、9月定例市議会(9月4日縲・1日、18日間)の日程、提出議案などについての説明があった。
議案は旧上伊那図書館敷地の取得などの一般案件、市議会政務調査費の交付などの条例案件、05年度の一般会計歳入出決算認定などの決算案件、一般会計補正予算などの予算案件など計64件を提出予定。決算案件は旧市町村分の36件を含むため、計48件となった。
補正予算については、3億1600万円を既定予算額に追加する予定。補正の主な内容として、災害関連で同報無線付ラジオ(500台)購入、ハザードマップ作成、小中学校CATV(ケーブルテレビ)加入費用の約900万円を盛り込んだ。
ハザードマップは1999年に旧伊那市で作成したが、旧高遠町、長谷村にはないため、最新情報の土石流、地滑り危険個所などを含んだ、新市全体のマップを年度内に作る。
CATV加入費用は、7月豪雨災害で避難場所となった小中学校体育館で、伊那ケーブルテレビジョンからの災害放送が見れなかったため、新市内の20校の体育館にケーブルの引き込み工事などをする予定になっている。 -
KOA主体のソフトボール成年男子 本国体に出場へ
第27回北信越国民体育大会のソフトボール(伊那市)ホッケー(駒ヶ根市)フェンシング(箕輪町)の3競技が27日まで、上伊那の各会場で熱戦を展開した。地元勢はKOAを主体としたソフトボールの成年男子が優勝し、第61回国民体育大会(9月30日縲・0月10日・兵庫県)の出場を決めた。
ソフトボールは27日、成年男子が決勝戦で新潟県に13竏・(5回コールド)で勝ち、2年連続7回目の優勝を果した。成年女子は前日の敗者復活戦の初戦に勝ち、この日は、第2代表準決勝で福井県に5竏・、同決定戦で富山県に3竏・で勝利し、国体出場権を得た。少年男子・女子はともに初戦で敗退している。
成年男子は3番藤森(フジモリ鉄工所)、4番原田(KOA)、5番池上(甲信越福山通運)の計5本の本塁打を含む、7安打の長打構成などで13得点の大勝。投げては主戦宮下(KOA)が被安打1、11奪三振の力投で無失点。決め球のローライズボールなどの変化球を交えたコンビネーションで、打者に3塁を踏ませなかった。
飯沼厚史監督(KOA)は「周りがチャンスをつくり、主軸が長打で返すなど、それぞれが自分の役割を果した結果」と振り返り、「本大会はなかなか勝つことが難しいと思うが、選手の持ち味を生かしながら長野県のソフトボールができれば」と意気込みを語った。
フェンシングは27日、箕輪町社会体育館で成年女子、少年男子・女子の計3部門のフルーレ団対戦があり、それぞれ北信越5県で総当り戦をした。成年女子は3位、地元高校生で編成した少年男子・女子はともに4位で、いずれも国体への出場権を得られなかった。成年男子はすでに本大会の出場を決めている。
ホッケーの県勢は、いずれの部門も国体出場を逃している。 -
第5回はびろの里まつり
伊那市西箕輪の上伊那医療生活協同組合の老人保健施設「はびろの里」で27日、第5回はびろの里まつりがあった。屋台や地元を代表する舞踊などが披露され、利用者や家族、地域住民などを楽しませた。
地域への恩返しと、利用者やその家族、地域住民が共に楽しめるイベントを竏窒ニ始まったもので、毎年10月に開催していたが、今年は肌寒くなる前の8月に開催を決めた。上伊那医療生協の組合員が主体となり、出店や催しなどを企画。今年は、22の出店が並んだ。
古くから地元に引き継がれてきた「羽広の獅子舞」でまつりがスタート。その後、伊那市富県の歌舞劇団「田楽座」による“南京玉すだれ”や、西箕輪中学校吹奏楽部による演奏などが披露され、集った人たちを楽しませていた。
会場では、簡単な健康診断もできるようになっており、訪れたついでに自身の体調をチェックする来場者もいた。