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ポカラ市訪問団来駒キャンセル
駒ケ根市と友好都市協定を結んで5年目になることを記念して23縲・0日に同市を訪れる予定だったネパール・ポカラ市の訪問団の来駒が急きょキャンセルになったことが21日分かった。駒ケ根市の担当者によると、現地に派遣されている林光洋ボランティア調整員から19日夕、市に第一報が入り、出発を間近にひかえた現地で訪問団員の選抜方法などをめぐってトラブルが起きたため、訪問は急きょ延期せざるを得なくなったという。今後訪問計画が実施されるかどうかは不透明な見通し。
計画ではポカラ市の中学生5人と校長など計8人が駒ケ根市を訪れ、ホームステイ、体験交流、学校訪問、市内観光などをすることになっていた。
一方、駒ケ根市側でも秋までに市民の希望者らによる訪問団を結成し、11月にポカラ市を訪れる計画を立てているが、今のところ訪問の中止や計画変更などの考えはないという。 -
ビーチバレー県勢男女とも本国体出場決める
19・20日の2日間にわたって駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」サンドグラウンドで行われた第27回北信越国体のビーチバレー(公開競技)に出場した県勢は、成年女子が4戦全勝で1位、同男子は3勝1敗の2位で、そろって第61回国民体育大会「のじぎく国体」(9月縲・0月、兵庫県)への出場を決めた。
大会には長野県をはじめ新潟、富山、石川、福井の北信越5県から成年男女の代表各1チーム(2人)が出場し、男女それぞれ上位3チームに与えられる本国体出場権を懸けて総当りリーグ戦を行った=写真。
順位は次の通り(それぞれ3位までが本国体に出場)
▼成年男子(1)富山(2)長野(3)福井(4)新潟(5)石川▼成年女子(1)長野(2)福井(3)富山(4)石川(5)新潟 -
シメジを使った菓子の試作品評会
伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、9人)は20日、地元産シメジを使った菓子の試作品評会を伊那商工会館で開いた。4店舗が中華まんなど5品を持ち寄り、商品化に向けてベテランの意見を聞いた。
菓子は、くるみみその中にバターとしょうゆをからめたシメジ入りの「むぎもち」、おからを混ぜたおやき、シメジおこわなど。シメジは水分が出たり、食感を残したりと菓子で使うのが難しい素材で、各店主が試作品を作り、メンバーの意見を聞きながら改良を重ねた。クッキー以外は冷凍できる。
品評会には、JA上伊那の職員、シメジを使ったローメンやギョーザを手がけた店主ら約20人が参加。
各試作品の特徴を聞き、試食した。参加者は菓子部門でシメジに挑戦したことに感心しつつ「キノコの風味が生かしきれていないような気がする」「形やネーミングを工夫し、作った人の意気込みが伝わるようにしたらどうか」と味、大きさ、価格などに意見を出した。
これらは商品づくりに生かし、9月に開く伊那商議所女性会メンバーら関係者を集めた発表会、10月の伊那総合物産展示会&商工祭での成果発表としての販売につなげ、商品化に向ける。
橋都会長は「菓子のイメージにある『あんこ』を使わず、素材を生かした商品を考えた」と話した。
やまびこ会は1月、地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込もうと発足した。 -
上伊那陸上競技選手権・4種目に大会新
第46回上伊那陸上競技選手権大会が20日、伊那市陸上競技場であった。前年より100人多い、中学生、高校生など男女約350人が40種目で熱戦を展開。強い日差しにも関わらず、大会新記録が4種目で誕生した。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社主催、KOA協賛。
男子は中学200メートルで山下桂(赤穂中3)が23秒56、中学3千メートルで宮脇千博(駒ヶ根東中3)が9分33秒10の新記録で優勝。中学4×100メートルリレー予選で赤穂中が45秒50の記録を樹立、予選タイムには及ばないものの決勝レースでも従来の大会記録を更新する走りで優勝した。
女子は一般100メートル予選で仲田千秋(伊那弥生高3)が12秒63の大会新記録を出した。
本年の全国高校総体で女子200メートル6位入賞の今井沙緒里(辰野中出身・1年)ら至学館高校(愛知県)6選手もリレーなどにオープン参加。地元選手らは強豪校のレベルの高い走りに触発されながら、好レースを繰り広げた。 -
みはらしの湯の手書き染展示、入浴客に人気
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示している手描き染め作品が、入浴客の密かな人気を集めている。
展示しているのは、伊那市、駒ヶ根市の50縲・0代の女性でつくる「蒼花会」(宮下梨花代表)のメンバー約8人の作品で、昨年に続き2回目。Tシャツやブラウス、クッションカバーなど、身近な布製品に、花や鳥など、思い思いのモチーフが鮮やかに描かれ、材料費程度で販売もしている。
購入してくれる人がいれば製作する側のやる気にもつながるということで販売を始めたが、今年は特に売れ行きが良く、順々に作品を補足している。県外の入浴客が気に入って購入していくこともあるという。
それぞれの好みに合わせたオリジナルの作品ができるのが手描き染めの魅力。唐澤壽男支配人は「それぞれの好みにあった作品が手ごろな値段で購入できるとあって、人気が高まったのでは」と話している。
展示は8月末まで楽しめる。 -
山林に一部流出の桐の木沢で土砂撤去始まる
7月の集中豪雨で押し出された土砂の影響などにより、沢の水の一部が山林に流出していた宮田村新田区の桐の木沢で21日、村は土砂の撤去作業を始めた。沢の整備も進め、山林への流出防止を図る。
現場は天竜川漁協宮田養魚場の場内脇。業務や安全に支障があるとして、同養魚場は村に早期撤去を要望していた。
豪雨では沢が氾濫し、同養魚場では約3万匹の稚魚が流出。その後に応急の河川復旧を行ったが、沢の水の一部が本流を離れ、山林へと流出していた。 -
宮田小2学期始業
宮田村の宮田小学校(野溝和人校長)は21日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。真っ黒に日焼けした子どもたちが元気に登校。楽しかった夏の思い出を友人らと語り合った。
各学級では、児童が休み中に出された課題や記録を提出。勉強に遊びに、一生懸命取り組んだ夏の成果を報告した。
1年2組(原一彦教諭)は、児童一人ひとりが休み中の楽しかった出来事を発表。
「水族館へ行ってきた」「プールで泳いだ」「ふれあい広場ですべり台に乗って、おしりが痛くなった」など、たくましさを増した笑顔で語った。 -
防災意識、地域みんなで関心高めて
大原区女性部が企画展、意識アンケートも実施宮田村大原区女性部は20日開いたフリーマーケットとバザーの会場で、防災について考える企画展をあわせて開いた。非常持ち出し品など防災グッズの展示、即売のほか、来場者にアンケートを実施。「少しでも関心を高めてもらえたら」と、災害発生に備えた準備や心構えを聞いた。
万が一の場合に必要な防災グッズや、非常時の対応などを説明したパネルを展示。来場者が実際に手にとる姿などもみられた。
非常食セットや、三角巾などが入った持ち出し品の販売も。
協力した自主防災組織の指導員は「7月の集中豪雨も記憶に新しく、このような防災用品があるんだと、見るだけでも意識が違ってくるはず」と話した。
来場者アンケートでは、事前の家族の話し合いや備品の有無のほか、災害に備える意識度を調査。
大半が家族の話し合いや、持ち出し品などの準備が必要と考えている一方で、実際には備えていないという回答も目立った。
7月の集中豪雨を受け意識が高まっているという声も寄せられたが、「まだ準備をしなくても大丈夫」という回答も一部にあった。
女性部の辰野恭子さんは「大原区は高齢化も顕著で災害時は家族、地域の連携がより大切となる。このような機会を積み重ねることにより、事前の準備が進めば」と話した。
フリーマーケット、バザーは3回目。衣料や生活雑貨などが安価で販売され、多くの住民で賑わった。 -
箕輪町滞納整理24日から
箕輪町は24日から9月1日までを滞納整理重点期間として、庁内を上げた滞納整理に取り組む。
8月は滞納整理月間。重点期間は、主に現年度分で、町が納付書、督促、催告書を送付しているがまだ未納になっている税、料金を徴収する。
対象は町民税(1期6月)固定資産税(1期4月)軽自動車税(全期5月)国民健康保険税(1期6月)介護保険料(1期6月)水道料(2月縲・月検針分)下水道使用料(2月縲・月検針分)住宅使用料(4・5・6月)保育料(4・5・6月)。
滞納整理は課長、係長、事務担当者、税務財政課・収納対策室の職員64人が、2人1組の班編成で取り組む。 -
飯島町南町耕地で協働作業
飯島町南町耕地(下平憲夫総代)は20日朝、地区内の通学路で水路転落を防ぐ安全ガードの修繕作業を行った。町から材料の現物支給を受け、耕地役員や小中学校PTA、保育園保護者ら約50人が協力して作業。「出来ることは自分たちの力で」と、汗を流した。
安全ガードの塗装がはがれ、サビも目立ってきたことから再塗装を実施。朝から真夏の陽射しが照りつけたが、約300メートルもの区間に渡って作業した。
下平総代は「今までは町に任せることが多かったが、今後は我々住民もやれることはやり、共助の精神でいきたい」と話した。
この日は、消火栓やホースが入る収納箱の塗装も行い、消防団員、自警団員も参加した。 -
ケ・セラのファミリーコンサート
駒ケ根市の愛好者らでつくるフルートアンサンブル「ケ・セラ」は20日、2日間の夏合宿の締めくくりとして、ファミリーコンサートを同市東伊那のふるさとの家で開いた。
同施設で大好きなフルート漬けの2日間を過ごした16人の会員。家族や友人らが集まったコンサートでは、合宿の成果を存分に披露した。
1人から2人で課題にしてきた曲を演奏。今年7月に始めた初心者の女性や小学校2年生の男子も、楽しげに演奏を繰り広げた。
ケ・セラは毎月2回集まり、子どもから高齢者まで幅広い年齢層で構成。合宿は今年初めての試みだったが、演奏を通じて会員相互の交流も深めた。 -
あるしんが「こども110番」活動開始
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)は21日、日常業務中に不審者を発見した場合に警察署に通報するなどの「こども110番」活動を始めた。
全国的に幼児や児童を狙った犯罪の多発している現状を重く見て、地域への貢献として子どもの安全を守る活動を計画。警察署と連携を図り、営業中に事件や事故、要保護者を発見した場合に通報したり、各支店は緊急時の駆け込み場所として受け入れる。
また、近隣の住宅や事業所などにも要保護者の安全確保の協力を依頼していき、地域全体で子どもを守る「地域ぐるみの活動に広がることを理想としている」(渋谷理事長)。
辰野町から松川町まで展開する23支店に配備している営業用バイク43台と各支店の外壁などに黄色のステッカーを張り、周知していくとともに、犯罪抑止につなげる。
本店で開いた出発式で職員らを前に渋谷理事長は「小さい活動ではあるが、大きな意味を持っていることを認識して業務にあたり、子どもを守る手助けを」と呼びかけた。
伊那署の小嶋惣逸署長は「救いの手を差しのべるとともに、子どもを取り巻く環境への提言をいただきたい。業務を通してあらゆる情報を集め、活動に生かしてほしい」と期待した。 -
前田英司さん(53)
飯島町田切「法律を遵守するとともに、地元のみなさんとの交流を大切に、地域に貢献する企業でありたい」-。
1954年飯田市生まれ。明治学院大学経済学部卒業後、父が経営する前田産業(飯田市)に入社。製鉄・製紙・非鉄金属原料の営業に励んだ。
20年前、大量生産型から循環型の産業構造への変革する時代の流れの中で、「周辺の汚水が流入する諏訪湖の水質の現状に触れ、環境問題に強い関心を持った」。当時、前田産業は産業廃棄物の収集運搬も手掛け、収集した廃棄物は県外施設に持ち込んでいた。環境保全という視点で、産業廃棄物を扱う仕事の重要性を認識すればするほど、自社処分場の必要性を痛感した。
前田産業の社長である兄、隆さんも同意見で、用地探しをした。産廃業といえば、違法行為や地元住民とトラブルなどイメージは悪く、用地探しも難航したが、飯島町田切の理解が得られ、ほっとし、地元の信頼を裏切らないように、強く心に誓ったという。
93年、田切クリーンセンターを設立し、安定型最終処分場を建設に着手。安定型には義務付けられていない遮水シートや排水処理施設を設置するなど、安全と環境負荷の軽減を図り、その年の12月に営業を開始した。同時に町や地元住民による環境保全委員会を立ち上げ、施設視察や情報交換を始めた。続いて、97年には管理型最終処分場を建設、6月に営業開始。05年伊南行政組合から汚泥中間処理場を買収。施設、設備を全面的にリニューアルし、2重、3重の環境保全、安全対策を講じた上で、営業を開始した。
地元最優先や法律の遵守、地域貢献、環境負荷の低減-を基本とする同社の姿勢は、地元や行政の理解を得て、8月7日、町を立会人に、第3の処分場建設に向けた地元との環境保全協定を調印、まもなく建設に着手する。
「親会社の前田産業はあらゆる資源のリサイクル業。当社も、ただ埋める、燃やすだけでなく、再資源化できる技術の開発を」と、汚泥や燃え殻、汚染土壌などをセメント原料、泥土改良材料に提供する廃棄物再資源化(マテリアルリサイクル)、木くず、廃プラなどを発電、発熱施設への提供など廃棄物有効活用(サーマルリサイクル)などに積極的に取り組んでいる。
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地域貢献の一環として、10数年前から、排水を放流する郷沢川に保育園児らとアマゴの放流を続けている。長姫ライオンズクラブのメンバーとして奉仕活動にも参加。自称「お祭り男」の前田社長は、町を挙げて盛り上げるお陣屋まつり、地元田切の日方磐神社の例祭などにも参加し、地域との交流と親ぼくを深めている。日本野鳥の会のメンバーで、朝早く、里山に入り、小鳥のさえずりを聞くのが何よりの楽しみという前田社長は、埋立が終了した処分場の上部を盛土し、桜や落葉樹を植栽、小鳥が集まる里山のようなミニパークに整備した。自宅は飯田市鼎、5人家族。大口国江 -
箕輪南小教職員が救急講習受講
箕輪町の箕輪南小学校の教職員は18日、箕輪消防署員の指導で、自動体外式除細動器(AED)を用いた応急手当を含む普通救命講習を同校で受講した。
教職員はAEDの講習を1回は受けるよう県教育委員会の指導があるため、夏休み中に計画。教職員13人が参加した。
講習内容は、心肺そ生法、AED、止血法、異物の除去。AEDは意識、呼吸、循環のサインがない傷病者に対して使うもので、音声メッセージの指示に従って電極パッドを張る、心電図を解析する、除細動(電気ショック)のボタンを押すなど操作方法を学び、人形で実際に練習した。
心肺そ生法では、意識の確認、気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージなど一連の流れの説明を受け、人口呼吸2回、心臓マッサージ15回のサイクルを一人ずつ練習。心臓マッサージは手を置く位置の確認方法や、ひじを伸ばして体重をかけて押すなどポイントを確認しながら熱心に学んだ。 -
陶芸講座(後期)開講
箕輪町公民館の06年度陶芸講座(後期)が18日、町文化センター創作室で始まった。受講者は、粘土を練って作品づくりに取り組んだ。
初参加4人を含む20人が受講。箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんが指導する。7回の講座で作陶が4回、素焼きと本焼きを文化センターの窯で体験する。
初回は、作陶の題材として市川さんがタタラ作りの花器を紹介。筒型で足を付ける。前期から継続して参加している受講者は、題材の花器のほか、それぞれが作りたいものに挑戦した。
初めて参加した人は、粘土を練る基本から指導を受けた。汗をかきながら熱心に練り、たま作りという成型方法でろくろに玉のように丸くした粘土をのせ、粘土をつまみ上げて茶わんなどを作った。
2度目の受講となる女性は、「いろいろ作ってみたいけど、植木鉢を作りたいと思って参加した」と話し、作品づくりに没頭していた。 -
第15回静かな夜のお話会
中川村図書館は18日夜、10人余が参加し、静かな夜のお話会を開いた=写真。
ハスの花が飾られ、香が焚かれた会場で、ひろさちや原作の紙芝居「お盆のはなし」でスタート。インドの法衣をまとった杉沢館長が読みを担当「釈迦の弟子、もくれんが餓鬼道におちた母に、食べ物を与えようとすると:」と盆のいわれを説いた。
続いて、長尾久美子さんがブラックシアターで芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」を上演。 また、小林真紀さんはコカリナで「浜辺の歌」を演奏、参加者はしみじみと聞入った。
このほか、松村満久さんが創作童話「はなのお経」の読み聞かせ、熊井紀江さんが平和への祈りを込めて詩「無言館」を朗読した。 -
フェスティバルin与田切にぎわう
飯島町観光協会主催の「フェスティバルin与田切,06」は19日、残暑厳しい与田切公園でにぎやかに開かれた。
会場には小鳥の巣箱やはしを作る木工教室、馬とふれあい広場、竹串パン、竹とんばやトンボ玉づくり、紙ヒコーキ大会など昔の遊びやゲーム、各種体験などが目白押し。
千匹のニジマスが2つの池に放流されたマス釣りは、大人も子どもを夢中になって、大物を狙ってつり糸を垂れた。釣り上げたニジマスはその場で焼き、熱々をほおばった。
高所作業車の搭乗体験には長い列ができ、子どもたちは12メートルの上空から公園を見下ろし、遊覧車気分を味わった。アグリネーチャーいいじまによる「馬とふれあい広場」も人気、親子で木曽馬にまたがり、得意満面の様子。
飲食コーナーではたこ焼きや五平もち、カレー、かき氷などが販売され、子どもたちの食欲を満たした。
野外ステージではフルートのさわやかな音色を赤松林に響かせた。 -
県内そば打ち愛好グループ宮田村に集結
初の交流会で、連絡協旗揚げ県内6つのそば打ち愛好グループが19日、宮田村に集まり交流会を開いた。同村のグループ「そばの実の会」(酒井昌子代表)が全面的に協力して初開催。今後も互いに研さんしあおうと「信州そば愛好会連絡協議会」(仮称)も旗揚げし、宮田村から新たなそばの文化交流が始まった。
集まったのは、いずれも信州飯田そばの会(飯田市)から技術指南を受けているグループ。
軽井沢、松本、木曽、飯田、そして上伊那からは箕輪町のそばの会と宮田村のそばの実の会が参加した。
来月9日に飯田市で「第2回日本そば大学」(全国麺類文化地域間交流推進協議会主催)が開かれることもあり、その前段として県内のそば文化をさらに盛り上げようと集まったもの。
会場では上伊那生まれの品種「サンルチン」を使ったそば打ち実演も。
そばの実の会は計画段階から協力し、宮田村の特産品を使った手づくりのごちそう、そして自分たちが手打ちしたそばを振る舞い、各地から訪れた愛好者をもてなした。
席上、今後も継続的に交流を続けようと確認し、連絡協議会の発足を決定。
飯田そばの会の仁科保会長は「交流でさらにそばが文化として広がる。熱心なお母さんたちがいる宮田村から発信できるのは喜ばしい」と話した。
そばの実の会の酒井さんは「他地区のグループと顔をあわせる機会が少なかったが、これを契機にさらにそば打ちの熱が高まると思う」と期待した。 -
ソフトテニス交流戦で中学生部員が大人と熱戦
宮田村ソフトテニスクラブ(三浦敏夫代表)と宮田中学校ソフトテニス部(女子)の交流戦は19日、新田区の村テニスコートで開いた。新人戦を控えた生徒たちは、夏休み中も続けた練習の成果を発揮。大人の強いストロークをはね返し、成長のあとを伺わせた。
同クラブは5年前から夏休み中に生徒たちを指導し、最後のまとめとして交流戦を開いている。今年は会員の都合などで指導はできなかったが、生徒の熱意もあり交流戦は行った。
クラブ会員5人に、中体連を終えて部活動から引退した3年生も参加。1、2年生の部員が迎え撃った。
際どいラリーの応酬に、三浦代表らは「よく打ち返すなぁ」と感心しきり。
生徒たちは「いつもは女子ばかりで練習したり、戦っているので勉強することが多い」と、大人や3年生の先輩が繰り出す鋭いスマッシュにも懸命に食らいついた。
試合後は焼き肉で会食。互いの健闘をねぎらい、明日へのパワーにした。 -
福祉大生実習終了
つながりある宮田の福祉に関心高め宮田村内で社会福祉実習を行っていた日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生4人が19日、2週間のカリキュラムを終了。閉講式では、現場で肌で学んだ成果を報告した。
実習は村社会福祉協議会、宅幼老所わが家を中心にして、2人1組に分かれて行った。
社会福祉学科3年の加藤夕貴さんは「宮田村の福祉は各所の連携が深くとれており、地域の力が発揮されていると感じた」と実習を振り返った。
他の3人も、施設、地域、そして人がつながった同村の福祉に高い関心を持った様子。 宮田村大田切区出身で同3年の野近弘季さんも「他の地域から来てみたいと思われる福祉施設があることは、我々にとっても誇り」と話した。
村高齢者福祉係の伊澤稔典係長は「今後も頭でっかちにならず、地域に出て感じた経験を活かして。見抜く力を養ってください」と激励した。
実習は社会福祉士の受験資格を得るために必要な課程。幅広い視野を持った福祉士の養成を図る同大学に協力しようと、友好協力宣言を結ぶ宮田村が一昨年から学生を受け入れている。 -
フルートアンサンブル合宿
駒ケ根市近郊に住む愛好家らでつくるフルートアンサンブル「ケ・セラ」(清水りつ子会長)は19、20日の2日間、初めての夏合宿を市内東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」で行っている。小学2年生から70歳過ぎまでのメンバー16人が参加し、飯田市で教室を開いている指導者の森田和美さんの個人レッスンを受けたり、数人ずつ集まってアンサンブルの練習をしたりと、大好きなフルート漬けの2日間を和気あいあいで楽しく過ごしている。メンバーの宮澤清高さん=駒ケ根市=は「上達する機会として集中的に練習できる合宿を計画した。でもあまり苦しくならないように、とにかく皆でフルートを楽しみたい」と話している。
20日に同会場で開くファミリーコンサートでは全員がソロ(独奏)を演奏することになっているとあって、会員らは真剣な表情で練習に打ちこんでいる=写真。
ケ・セラは04年に駒ケ根市文化財団のフルート教室を受講した生徒らが中心となって05年9月に発足。現在、月2回集まってアンサンブルなどを楽しんでいる。来年には独自のコンサートを開きたいという。 -
北信越国体ビーチバレー
9月から10月にかけて兵庫県を主会場に開かれる第61回国民体育大会(のじぎく国体)への出場権を懸け、第27回北信越国体のビーチバレー(公開競技)の1日目の競技が19日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」サンドグラウンドで行われた。長野県をはじめ新潟、富山、石川、福井の北信越5県から成年男女の代表各1チーム(2人)が出場し、焼けつくような日差しと砂からの強烈な照り返しの中、懸命の熱戦を展開した=写真。海岸のコートでプレーすることの多い選手らは「高原は涼しくて楽」と話すなど、暑さはさほど気にならない様子だった。
競技は20日も行われる。男女とも2日間で総当りリーグ戦を行い、上位3各チームが本国体に出場できる。 -
戦争を語る講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は19日、昨年から続く戦後60周年記念企画の第2弾として『戦争と信州伊那谷の子ども』の著書がある歌人の堀江玲子さんの講演「戦争と伊那谷の子どもたち」を赤穂公民館で開いた。
堀江さんは国民学校2年生の時に太平洋戦争の開戦を体験。「12月8日の朝、家のラジオで開戦のニュースを聞いた。学校の皆で五十鈴神社に行って戦勝を祈願し『天皇陛下万歳』と叫んだりするなど、当時の教育を受けて育った典型的な軍国少女だった」などと、子どものころの体験を交えて当時の日本の様子を語った=写真。
集まった約100人の聴衆は時折うなずいたりしながら堀江さんの話にじっと耳を傾けていた。
堀江さんは1933(昭和8)年赤穂町(現駒ケ根市)生まれ。駒ケ根市の初代市長芦部啓太郎氏の三女。現在西東京市在住。 -
権兵衛トンネル、中京方面からの新たな通行ルートとしての利用が進む
念願の権兵衛トンネル開通から半年が経過した。1カ月の利用台数が2千縲・千台におよんでいる一方、大型車の混入率は、例外を除き最大でも4分の1程度に留まっている。乗用車は依然、観光目的の土日利用が多いものの、平日利用も増加。中には、休日に匹敵するほどの利用台数を記録する平日もあり、一般的な通行ルートとして定着してきている。開通当初に見られた物珍しさからくる観光は終息しつつあるが、中京圏から伊那を訪れる新たなルートとして、トンネルを利用する人が増えている。観光面だけでなく、迂回路としての機能も発揮しており、地元から全国へ、トンネルの認識が広まっている。
各地で交通規制が発生した7月の豪雨災害の時、権兵衛トンネルに交通規制がかかる直前の7月18日、トンネルを利用する大型車の混入率が45%を上回った。特に、木曽から伊那に抜ける大型車が増加し、1123台を記録。初めて千台を越え、通常の3倍以上の大型車が集中した。
当時、大雨の影響で木曽側の国道19号で土砂崩れが発生し、奈良井竏忠鱒K間で部分的に交通規制があった。そのため「中津川から塩尻方面に抜ける中京方面の大型車などがトンネルに迂回したと考えられる」と木曽建設事務所の担当者は話す。
飯田国道事務所などは、松本方面からの迂回路として機能した事例を3月末に公表しているが、今回のことで中京方面からの迂回路機能も証明された。 -
和紙ちぎり絵で夢のような世界
上伊那を中心に諏訪地方の愛好者が通う和紙ちぎり絵教室「御園教室」の作品展は21日まで、伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で開いている。和紙独特の温もりを感じる作品のそれぞれに、来場者の注目が集まっている。入場無料。
講師の中村早恵子さん(75)=伊那市御園=を含め、受講生約20人が一人1、2点の計30点を出品。教材を手本に制作した作品は、アサガオ、ツバキ、ポピー、シクラメンなどの花のほか、風景や人物を題材にしている。
生徒は50代の主婦が中心で、初心者から12年目のベテランまでとさまざま。単色ではない深い色合いの独特の染め和紙を使い、作品づくりに励んでいる。その出来上がりは「水彩画のような表現」に近いという。
中村さんは「和紙ちぎり絵の魅力にはまった生徒たちの力作です。夢のような世界を味わってください」と来場を呼び掛けている。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
カナダの貴重な体験報告 研修参加の中学生・市長に
夏休み中の13日間、カナダへ語学研修に参加した伊那市の中学2年生らが18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。参加者らは「よい経験になった」などと、充実した海外生活の思い出を語った=写真。
報告に訪れたのは16人中15人。小坂市長は「ホストファミリーとの貴重な体験は一生の思い出になったと思う」と出迎えた。生徒らは「分からないことも分かるまで教えてくれて優しかった」などと話し、それぞれが研修を満喫した様子だった。
伊那東部の大野田裕矢君は「カナダは国土も人の心も広くて、素晴らしい国だと思った。英語をもっと勉強して、またいつかホストファミリーに会いにいきたい」と感想を述べていた。
研修は伊那市など6市町村による共同事業で、本年は4市町村より31人が参加した。同市は3市町村合併で昨年の定員15人から20人へ増員、一人当たりの研修費41万2千円のうち、15万円を補助している。 -
伊那市でアマサギの子育てを確認
県内ではほとんど繁殖しないとされていた渡り鳥のアマサギが、伊那市内の段丘崖(がい)に営巣し、子育てをしていることがこのほど、日本野鳥の会の会員で宮田小学校教諭の原一彦さん(54)=駒ケ根市中沢=の観察で確認された。営巣地は、これまで5種類のサギが混合コロニー(集団生息地)を形成してきた森で、原さんは「アマサギを加え6種類ものサギが集団繁殖しているということも県内では報告されていない」と驚いている。
原さんは00年に同段丘崖で混合コロニーを発見した時、すでにアマサギの姿を確認しているが、その時は営巣していなかった。その後、定期的に段丘崖の観察を続けたところ、今年5月末に2対の親鳥を見つけ、「不思議に思った」(原さん)。
日本で見られるアマサギは本来、夏鳥としてフィリピンなどの南方より5月ころ飛来し、本州から九州までの比較的温暖な地域で繁殖。冬に再び南方に戻る。長野県には渡りの途中に立ち寄る程度だった。
5月末になっても伊那市に留まっていることに疑問を抱いた原さんはその後もひんぱんに観察。6月になって巣らしきものの中で雌の親鳥が「座り込んでいる姿」を目にし、「ひょっとして卵を抱いているのでは」と直感した。そして、8月に入って、ひなを確認。望遠レンズで写真に収めることに成功した。
本来、営巣しないとされていた内陸の寒冷地で繁殖が確認されたことについて原さんは「最近は北海道などでも繁殖が報告されている。温暖化が影響しているのかも」と分析している。
同段丘崖の森で混合コロニーを形成しているサギ6種は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、ゴイサギ、アマサギ。 -
千葉市の小学生が長谷に農山村留学
伊那市長谷に19日、千葉県の千葉市立あすみが丘、扇田の両小学校6年生約190人が農山村留学に訪れた。4泊5日の日程で、農業や林業などを体験し、地元住民らと交流する。
千葉市の「子どもいきいきプラン」事業の一環で、6年目。旧長谷村がモデル地域として県内で最初に受け入れ、翌年から県内の各市町村での受け入れが始まった。思いやる心や、郷土への愛情と誇り、社会性をはぐくむとともに、自主性や創造性を養う。
児童たちは初日、分散して、鹿嶺高原と村内13件の民家に宿泊。滞在中は体験活動や仙水峠への登山をして自然に触れ、長谷小の児童と川遊びや植物探検などを通して交流する。
バス5台を連ねた一行は、渋滞の影響で予定より約1時間遅れて到着。市野瀬の伊那里体育館で宮下市蔵自治区長ら関係者が出迎えた。
入村式で宮下自治区長は「大自然での生活を堪能してもらい、楽しい思い出をつくってほしい」と歓迎。児童を代表して扇田小の上原健汰君は「千葉とは大きく環境が違った長谷で、親元を離れたこの機会に友達と力を合わせて楽しい時間を過ごしたい」と心を躍らせた。
本年度は県内17市町村、上伊那は駒ケ根市と中川村で受け入れる。 -
ソフトバレー「はせくらぶ」が全国準V
第17回「全国ソフトバレー・ファミリーフェスティバル」(5、6日、山梨県南アルプス市)に県代表で初出場した伊那市長谷で活動するソフトバレーボールサークル「はせくらぶ」(中山芳一代表)が準優勝した。メンバー6人が18日夕、市役所の小坂樫男市長を訪ね喜びの報告をし、銀メダルと賞状を披露した。
30歳以上の男女と小学生2人で編成した都道府県代表と開催県枠の合わせて54チームが出場。3チームごと18ブロックでの予選リーグ、順位別での決勝リーグを戦った。
はせくらぶは予選で、岐阜と宮崎をいずれもセットカウント2竏・で下し、各ブロック1位による、3チームごとの決勝に進出した。
a縲彷の6ブロックのうち、新潟、福岡代表とのBブロックに臨み、新潟には2竏・で快勝。続く福岡には1竏・で惜敗し、ブロック優勝には一歩及ばなかった。
「かなり緊張してしまったが、子どもたちも頑張ってくれたので良い成績が生まれた」と金子勝主将。監督の中山代表も「強いチームと対戦でき素晴らしい経験を積めて、良い勉強になった」と振り返っていた。 -
TV電話で学習指導
長く学習塾を経営し、講師として多くの受験生を喜びの合格に導いてきた経験と実績を生かしてこのほど画期的な「インターネット・ゼミナール」を設立。8月から受講生の募集を始めている。
温めていたアイデアを実現させた「インターネット・ゼミナール」は、家庭にも広く普及してきたパソコンを活用した学習指導。
「カメラとマイクを手持ちのパソコンに接続するだけで、インターネットを利用したテレビ電話で個人指導ができることに1年ほど前に気がついた」
言わばパソコンを介した家庭教師だ。距離がどんなに遠く離れていても関係なく、一対一の学習効果が期待できる。
「通信教育のような一方通行でなく、互いに顔を見て会話しながら勉強ができる。周囲の目が気になる塾と違い、気軽に質問ができるのも大きなメリットです」
宿題の解答は24時間以内に電子メールで送り返すが、ただ○×をつけるだけでなく、音声による指導を付けられるのも大きな特徴だ。
塾に通う往復時間の無駄もないほか、事故の心配や送迎の負担もなく、勉強の様子を目の前で見ることができるなど、保護者にとっても利点は多い。
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大学卒業後、専門学校を経てプロカメラマンとなった。大手企業の広報写真などを手掛け、東京を本拠に世界中を飛び回った。
カメラマンとして安定した生活を送り、業界での評価も高かったが「自分のセンスに限界を感じ始めた」ため、すっぱりと廃業。教育に大きな魅力を感じていたことから進学塾を八王子に開いた。自ら講師となり、研究を重ねながら指導の経験を積んだ。「人に何かを教えるというのは素晴らしいこと。その楽しさのとりこになりました」
講師も複数使うなど順調に発展したが、3年後、家庭の事情により塾を友人に譲って駒ケ根市に転居し、中城英数塾を開いた。以来20年間、多くの受験生を指導し、東大をはじめとする難関突破に力を尽くしてきた。
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「教育でまず大切なのは子どもの心を開くために目線の高さを同じにすること。スパルタ教育は駄目ですね。とにかく徹底的に褒めること。どんな子だって必ず良いところがありますから」
問題の答えが違っていても×印はつけず、間違いの理由を説明した上で正しい解き方を丁寧に教え、再び挑戦させる竏秩Bこれを辛抱強く繰り返すと、誰もが全問正解できるようになる。
「そこで100点をつけてやると子どもは大変に喜ぶ。そして大きな自信がつくんです。『自分でも100点が取れるんだ』ってね。しかるのは簡単だが、子どもの心を傷つけず、いかにやる気を持たせるかが考えどころです。甘やかすのとは違う。自信を持ち、伸びていく子どもたちを見るのは楽しいですよ」
小学4年生から高校2年生までを対象に国語、数学(算数)、英語を教える(高校受験生は5教科)。指導は日曜日を除く毎週午後4時縲・時のうち希望の1時間。費用は入会金1万円、月謝1教科1万円のほか、テキスト代として1教科千円程度。マイク付きヘッドホンは体に触れる物なので購入を勧める(2千円程度)が、プリンター、スキャナー、専用カメラはすべて無料で新品を貸し出す。
問い合わせは中城さん(IPTEL050・7502・6687、携帯TEL090・4389・8846)へ。