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箕輪町国際交流員
タム・ヤングさん(29)箕輪町国際交流員として、箕輪西小学校と箕輪中部小学校で児童に英語を教えている。
英国ウェールズ出身。ペンブロックシャー大学でビジネス工学を専攻。就職して2年後、事業を興して造園業を経営した。
大学時代、留学していた日本人の友達に日本の話を聞いて関心を持ち、日本に行きたいと思っていた。その夢を実現したのは04年、ワーキングホリデーで初来日し、東京で英語講師の仕事に就いた。「子どもが好き。子ども相手で、楽しかった」。先生という仕事の楽しさを味わった。
翌年の05年4月から1年間、飯田市教育委員会で小・中学校の英語指導助手として働き、今年4月から箕輪町に来た。
英語指導助手と違い国際交流員は、授業を一人で受け持つ。1年生から6年生まで学年ごとにあいさつ、動物の名前、月や曜日、天気など教える内容を変える。1年生から4年生までは歌や絵本も取り入れ、6年生は会話を中心に指導する。
児童は英語の勉強を楽しみにしていて、「今日は英語ですか?」と質問してくるほど。授業中も、とても元気だという。
「教えることは難しくない。でも、授業の準備が大変」。小学校では、英語学習のカリキュラムはあるものの、まだ確立されていない。「もっとレベルアップしてやりたい。もっといいシステムがあれば」と、よりよい授業を目指し工夫を凝らしている。
「僕は皆さんが好き。一緒に英語の勉強を頑張りましょう。間違いを恐れず、やり続けてください」と、児童にメッセージを送る。
箕輪町の印象は、「人がやさしい。野菜がおいしい」。日常生活は、「外国人を見て会話ができないとためらっている日本人も、日本語で話しかけるとほっとして話してくれる。問題ない」という。
日本に来て驚いたことはパチンコ。音がうるさく、たばこを吸い「本当に変」。英国にはない娯楽施設で、なぜ好きなのかわからないという。
日本食はなんでも食べる。英国の主食はジャガイモやパン。日本は米で違いはあるが、「英国はおいしいものはない。日本はおいしい食べ物がある」と気に入った様子。着物や浴衣にも興味がある。初めて浴衣を着たときは外国人の顔と着物の組み合わせに少し違和感があったが、「2回目はOK」。浴衣姿で祭りにも出かけた。
東京での生活は日本語が話せなくても不自由しなかったが、飯田市に来てから「日本語が話せないと大変」と勉強を始めた。「きれいな日本語を話したい」。剣道やロック・クライミングの趣味があるが、今の趣味は「日本語の勉強かな」と笑う。
「僕は日本が好き。そして日本が僕を好き。ずっと日本で暮らしたい」という。 -
県議選 前職垣内基良氏が出馬表明
来春の県議選上伊那郡区に、前職垣内基良氏(57)=辰野町=が2日夜、臨時総会で出馬すると表明した。
垣内氏は「前回(03年4月)の選挙から3年半、冷静に県政を見た。現職の時に思っていたことが、おごりだったと思えてならない」と反省点を挙げ「長野県は全国でも不景気の県。景気回復を第一に考える。厳しい選挙戦になると思うが、自分自身の最後の戦いの締めくくりとしたい」と支援を求めた。
前回、1票差で破れ、辰野から再び県議を送り出そうと矢ケ崎町長らが激励の言葉を送った。
前回は町内から2人が立候補したが、今回は1本化する方向。厳しい選挙戦が予想され、支部組織の拡大、支部単位でのミニ集会の開催などを展開し、会員の拡大につなげる。所属は未定。
総決起集会は来年1月27日に開く予定。 -
新・ス名物丼・スのふるさとCMが入賞
県内各地から93作品の応募があったふるさとCM大賞NAGANO(長野朝日放送主催)の最終選考が3日行われ、宮田村商工会青年部が名物丼開発をコミカルに演出収録した「信州宮田・ス丼ぶり物語・ス」が企画賞を受賞した。一昨年大賞の飯島町が演技賞、駒ケ根市も味覚賞を獲得するなど、16の入賞作品のうち3作品を伊南地域で占めた。
村民からアイデアやレシピを募り、名物丼の開発に取り組む宮田村商工会青年部。
2日に新名物丼「鶏の山ぶどう酒煮丼」を発表したばかりだが、そのPRも兼ねようと、3年ぶりにふるさとCM大賞に応募した。
CMには、丼をアピールしようと誕生した「どんぶりレンジャー」が出演。部員が自ら演出、カメラをまわし、名物丼の誕生を楽しく伝える内容に仕上がった。
3日に長野市で開かれた最終選考には、部員扮するどんぶりレンジャーが新名物丼とともに会場へ。
CMを見てもらうだけでなく、審査委員で作家の内田康夫さんらに試食してもらった。
味、映像、パフォーマンスいずれも好評で、委員のひとりで辛口評論で有名なやくみつるさんも絶賛。
審査委員全体からも「周辺の丼に負けないという意気込み、企画がCMによく現れている」と評価を受けた。
前林裕一部長ら青年部員は「名物丼にもさらに弾みがつく」と大喜びした。
飯島町の作品は「おそるべし越百の水」。3人の子どもたちが主人公で「子どもたちが頑張り、演技、演出ともに良かった」と評価を受けた。
両町村と駒ケ根市の「くせになりそー」の3作品は、来年1月下旬から8月にかけて長野朝日放送で30回放映。34作品による最終選考の模様は1月8日午後3時半から放送する。 -
商工会青年部歳末慈善パーティー
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は2日夜、第41回歳末慈善パーティーを村民会館で開いた。約300人が集まり、恒例のオークションや抽選会。2人の人気お笑い芸人によるモノマネショーもあり、年末の忙しさを一時忘れて楽しんだ。
会場には新名物丼・ス鶏の山ぶどう酒煮丼・スをはじめ、美味しい料理などで青年部員が来場者をもてなした。
多彩なものまねでおなじみのホリさんとイジリー岡田さんは楽しいショーを展開。
2人は引き続き開いたオークションにも登場し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
楽しみながら競り落とす来場者に、鋭いツッコミも。「来年もぜひ呼んでほしい。テレビですきがあれば、宮田って叫びます」とも話し、会場を喜ばせた。
同青年部はパーティ収益金のうち33万8600円を、村へ寄付する。 -
・ス光の力・スを村の安全、安心に、公用車に青色回転灯
宮田村は村公用車20台を青色回転灯装着のパトロール車に指定し、巡視活動などで交通安全や防犯に目を光らせることになった。4日に出発式を開き、村内をパレード。村の全職員が講習を受けて、パトロールできるよう資格を取得しており、安全の・ス光・スで住民生活を見守る。
村内の今年の交通事故(人身)は3日現在で、昨年同期比51・4%増の53件と急増。村は関係機関と連携して、青色回転灯の導入を決めた。
村のほぼ全ての公用車を回転灯装着車に登録し、村の全職員と小中学校の教職員数人、防犯女性部の一部が資格を取得して、130人体制で巡視活動が可能になった。
出発式で清水靖夫村長は「住民の安全安心を守っていこう」とあいさつ。山本修作駒ケ根署長は「交通事故や子どもの安全など、油断を許さない社会状況。安心の光になるよう、活動して」と呼びかけた。
関係者によると、これほど多くのパトロール資格者がいる体制は、伊那谷の町村部としては最大規模。
業務移動以外にも、18日から22日は夕方の巡回を実施。交通や防犯など各安全期間中にも定期的なパトロールを展開していく考えだ。 -
体育、文化施設の使用料、時間制に統一へ
宮田村教育委員会は村内体育、文化施設の使用料を来年4月から時間制に統一改定しようと、6日開会の村議会12月定例会に条例案を提出する。従来は1日、半日などの料金設定も併用しており、煩雑だった。登録団体の使用料減免は継続し、同教委は「基本は今までの料金を時間平均で割って改定するため、利用者への影響は少ない」とみている。
新たな料金は、大部分の施設で1日、半日料金を1時間単位で割って算出。一部には使用時間によって現行よりも負担が増えたり、逆に減る場合もあるが「利用実態にできるだけあわせたと考えている」と同教委は説明している。
村公民館(同教委)に登録する村内利用団体への概略説明は今年2月の「登録団体連絡会」で行っているが、現在までに意見などは寄せられていないという。 -
新山地区で保育園・小学校存続に向け住民フォーラム
伊那市富県の新山地区の住民有志でつくる「新山の保育園小学校を考える会」(若林敏明代表)は3日、地元集落センターで住民フォーラムを開いた。約50人が集まり、子どもの減少により課題となっている保育園と小学校の存続に向けた方策を探った。
説明によると、保育園への入園も少なくなり、小学校は早くて1縲・年生合わせて3人となる09年度にも複式学級が懸念され、子どもが減り続けた場合には市教委から統廃合の検討も視野に置かれている。
この現状を受け、考える会が地区全戸を対象にしたアンケートでは、全207戸のうち202戸から回答があり、存続を求める声が8割を占めた。これによりフォーラムでは出席者に、結果を踏まえた今後の活動計画案を提示、地域が一体となって存続に向けて活動していくことを確認した。
今後は、地区外から園児や児童を受け入れるための交通網の確保、UJIターン者や若者の定住を目指した住宅の整備、充実した施設に向けた保育園の改修、保育士を支援する地域組織の立ち上げなどに取り組む。基盤づくりを進め、地区外に「自然に囲まれた小規模校ならではの魅力」をアピールしていく。
住民からは「新山への関心があるか市内の保育園にアンケートできないか」「転勤族の子どもを受け入れるのもいいでは」などの意見があった。
計画案は大筋で合意が得られ、考える会は11日に市に提出するという。 -
新体操クラブ「ポーラ☆スター」伊那・塩尻合同発表会
新体操クラブ「ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の伊那、塩尻両教室による発表会が3日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。2才児から高校生まで総勢約250人が華麗な演技を披露し、詰めかけた観衆を魅了した。
伊那教室は15回目、塩尻教室は13回目で、初めて合同の発表会を計画。「絆(きずな)縲怩ツながりと時を重ねて縲怐vをテーマに、学年別の演技や競技種目の発表を展開した。
生徒たちはリボンやクラブ、ボールなどの手具を音楽に合わせて自在に操り、日ごろの練習の成果を堂々と披露。ギャラリーから大きな拍手を集めていた。
発表会には「松川ペパーミントベル」や「SWAN安曇野RG」など、県内の関係クラブも賛助出演し、舞台に華をそえた。 -
オール信州「村」ソフトバレーフェス開催
県内の村在住者でつくるクラブチームが集う「オール信州『村』ソフトバレーフェスティバル」が3日、南箕輪村の村民体育館などであった。10村から26チームが参加し、プレーを楽しみながら相互の交流を深めた。
南箕輪ソフトバレーボールクラブ主催で、7回目。生涯スポーツの一環として、親ぼくを深め、活力ある村づくりや競技の振興につなげる大会。
20歳以上39歳以下の「まっくんの部」、40歳代と50歳代以上で編成する「トリムの部」に分かれ、予選リーグと順位別決勝リーグで対戦。どのチームも気迫あふれるプレーで、熱戦を繰り広げた。
大会は市町村合併によって、参加数は当初に比べ半分近く減り「参加チームが多くなるように再び対策を練りたい」としている。
結果は次の通り。
▽トリムの部(10チーム)(1)村内沢尻です。(南箕輪村)(2)梅の里(宮田村)(3)元気がいいねI(南箕輪村)▽まっくんの部(16チーム)(1)MIRACLE(原村)(2)炎(山形村)(3)まっくんA(南箕輪村) -
「イルミネーションフェスタみのわ」始まる
箕輪町の中心街に数多く装飾されたイルミネーションが3日夜ともり、冬の市街地を色鮮やかに彩った。
中心街の活性化を目指し、町商工会が進めるTMO構想の実働部門「みのわTMOネットワーク2004」が初めて企画した「イルミネーションフェスタみのわ」。1カ月前から準備を進め、仲町、日の出、通り町、本町の各地区に飾った。
▽太陽のステージ▽銀河の誕生▽太陽系の誕生▽原始地球の誕生▽海の誕生▽恐竜の時代▽凍結の時代竏窒フ各ゾーンを設けて、宇宙の誕生から地球の誕生、生命の誕生を表現。市街地を歩く多くの人が足を止めて、色とりどりの電飾がつくり出す幻想的な世界に浸っていた。
イルミネーションの点灯は午後4時半縲恁゚後11時。期間は来年1月27日まで。 -
家庭・学校・地域交流集会2006
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飯島町文化館で2日、家庭・学校・地域交流集会2006(町内3校PTAなど主催)が開かれた。保護者や教諭ら200人余が参加、東海第三高校の竹内未希代講師の「思春期の生と性」と題した講演に耳を傾け、子どもの性教育について、今、何ができるかを考えた。
竹内さんは話しの冒頭で「自分の子どもには何歳まではセックスして欲しくないか、何歳以上ならしていいのか」と厳しい質問を投げかけ「子どもは親のいうことを聞かないかも知れないが、親は言うべきことは言わなくてはならない」とした。
また「地方の普通の高校で2、3割が性体験がある。しかも女子の方が多い。高校生の『つきあう』とはセックスを含んでいると思った方がいい。この現実をしっかりと直視してほしい」と訴えた。
また、性感染症や中絶が増加傾向にあることに触れ「今、健康に危ないこと、一生の夢をつぶすような病気が増えている」と警告した。 -
ゲームとキンボールで交流
「村の子どもは西も東もみんな仲良く」-。中川村の中川東小学校と西小学校の5、6年生合わせて125人は30日、社会体育館で東西交流会を開き、ゲームとキンボールで交流を深めた。
西小はゲーム「私はだれでしょう」を用意。ブタやサル、イノシシなど動物の名前が書かれたカードを背中につけ、合う人ごとに背中を見せ「大きい物ですか」「色は」などと質問し、情報を集め、動物の名前を当てるゲーム。犬、猫などなじみの動物から「タツノオトシゴ」と言ったマニアックな動物もあり、中々、当てられず、苦労するなど、ゲームは盛り上がった。
続いて、東小が中心になりキンボール大会。直径1メートル20センチ、1キロのピンクの大きなボールを使い、3チームがコートに入り乱れて競技。ボールを落とさないようにレシーブしたり、ヒット(手や腕で打撃)するなどして、競技に熱中した。 -
市議会が開会 06年度一般会計補正予算など22件を提案
伊那市議会12月定例会が4日、20日まで17日間の会期で開会した。市から提案されたのは一般案件4件、条例案件8件、06年度補正予算10件の計22件で、20日に採決する。
06年度一般会計補正予算は4700万円を追加、総額を333億7200万円とする。主なものは、新たに開業する人を支援するための新規創業支援施設の整備、老朽化に伴う美篶公民館建設の測量設計委託、ツキノワグマ出没に対する対策費など。
市特別職報酬審議会条例は、副市長制導入に伴う報酬額を審議するために設置。
市保養センター条例は、羽広荘の利用料金を年末年始、繁忙期に1人1泊につき3千円以内の割増料金を徴収するもの。南アルプスからの初日の出を見ることができる宿としてPR。公布の日から施行する。
陳情は、入笠山縲恷ュ嶺高原にかけて計画されている風力発電事業の中止また白紙に戻して再検討することを求める5件のほか「市内の高等学校にバス通学する生徒のバス料金軽減と利便の向上を図ることに関する陳情」などが提出されている。
開会あいさつで、小坂市長は、風力発電事業について「市議会に陳情が出され、継続審査となっている。議論を踏まえ、態度を明らかにしたいと考えている」と述べた。 -
本物の投票箱で一票の重み実感 中学校生徒会選挙
伊那市選挙管理委員会が貸し出した投票箱、投票記載台を使った、来年度の正副会長を決める生徒会選挙が市内の中学校で始まっている。1日、春富中学校でもあり、生徒らは本物の箱に投じることで一票の重みを体感した。
会長候補3人、副会長候補男女各3人ずつの計9人の立会演説会の後に、全校生徒528人は意中の候補者の名前に印を付けた用紙を次々と投票=写真。有権者の一人は「本当の選挙をしてるみたいだった」と感想を述べた。
市選管は、将来の有権者となる生徒たちに選挙意識を持ってもらいたいと、1997年度から要望のあった市内の中学校へ選挙箱などを貸し出している。本年度は、伊那、西箕輪、高遠、長谷中など5校が使用する。 -
「さよならイナニシザウルス」
伊那市の伊那西小学校01年度卒業生は2日、同小敷地内へ在学時に埋設した、流木の模型「イナニシザウルス」の解体をした。児童たちの遊ぶ場に老朽化した模型があっては安全ではない竏窒ニ、取り壊した流木を地中に埋め、思い出を振り返った。
同卒業生15人が小学3年生の時、小沢川などで拾ってきた材料を骨に見立てて作った、全長約5メートルの「イナニシザウルス」。約1年間は校舎内に立体模型として飾ったが、5年生時に現在の場所へ「発掘した化石」の姿で埋設していた。
卒業後は毎年8月に同級会を兼ねて皆が集まり、修理作業をしてきたが、本年の修理の際に解体することを決断した。
この日は、卒業生5人と担任だった野口輝雄さん(辰野西小教諭)、保護者の計8人が参加。9年間の歳月が立った模型を前に「お墓になっちゃったね」などと偲びながら、「イナニシザウルス」の頭部や足の骨10本ほどを、埋設していた場所へ埋めた。
参加者の一人、唐木智恵さん(17)=伊那西高校2年=は「皆で楽しく作った思い出がよみがえった。イナニシザウルスの姿はなくなってしまうが、私たちの心の中に生き続けてくれれば」と言葉を噛み締めていた。
解体した「イナニシザウルス」を埋葬する伊那西小卒業生ら -
富県南部保育園でおでんパーティー
おじいさんおばあさんにもぼくたちの大根を食べてもらおう竏窒ニ、伊那市の富県南部保育園の園児たちが1日、地域のお年寄りを招いたおでんパーティーをした=写真。
同園は今年、食育活動の一環としてさまざまな作物をつくることに挑戦。これまで作っていたジャガイモ、サツマイモのほかに、ズッキーニ、ソウメンカボチャなども収穫し、給食として調理したところ、苦手な野菜でも自分たちで作った愛着からがんばって食べる園児の姿も見られた。
大根も今年初めて挑戦した作物の一つ。大小合わせて100本以上を収穫し、大きい大根は園児らがそれぞれ持ち帰ったが、それでも小さい大根が残ったため、とおでんパーティーを企画した。また、普段からお世話になっている畑の園主や地元農家、保育園の前の広場でゲートボールをしているお年寄りなども招くことにした。
大根を切る作業は年長園児が担当。ほかの園児は、はんぺんやこんにゃくを串に刺す作業に挑戦した。
招かれたお年寄りは「この大根はぼくたちでつくったんだよ」と話し掛ける園児に、「すごいね。おいしいよ」と返し、おでんの味とともに子どもとの交流も楽しんでいた。 -
はら美術で東山魁夷・小倉遊亀・中島千波巨匠作家版画展
伊那市旭町のはら美術で10日まで、「東山魁夷・小倉遊亀・中島千波巨匠作家版画展」が開かれている。日本画画壇を代表する3作家の約40点が、訪れた人を楽しませている=写真。
今回は、東山魁夷の白い馬シリーズの一つ「緑響く」を始め、絶版となった中島千波の「千歳桜」、小倉遊亀が生誕100年を記念して描いた「山百合」など、巨匠作家の代表作を一堂に集め、四季の風景を演出。どれも一度は目にしたことがあるような秀作は、人が集まる機会が増える年末年始に、家の中に彩りを加える。また、年末特別価格ということでそれぞれ市価より安い価格で販売しており、中には半額以下まで抑えているものもある。
主催者の原章さんは「それぞれの特徴ある作品が集まっている。長野県に縁のある作家の作品を家に迎え、新たな気持ちで新年を迎えてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
箕輪町07年度予算編成方針
箕輪町の平沢豊満町長は1日、07年度予算編成方針を示した。一層の「行政経営」型の町政運営の強化・充実と改革推進の考えを示し、選択と集中を図り限られた財源で最大の効果を生むための取り組みを徹底的に進め、メリハリのある予算編成を求めた。
「地方自治体は、自己責任・自己決定に基づく行政運営がより一層求められ、従来の『行政管理』型から『行政経営』型の自治体運営への転換が重要」とした上で、予算編成では「枠配分方式」を継続し、事業のスクラップ・アンド・ビルドをして選択と集中を図る方針を示し、基本となる10項目を設定した。項目は▽振興計画の具体化▽行政改革の推進▽06年度当初予算の経常経費一般財源以内にする経費の効率化▽自主財源の確保-など。
予算編成にあたっての基本姿勢に、最小コストで最高品質の町民サービスなど5項目を改めて指示した。 -
箕輪町07年度保育料を諮問
箕輪町保育料審議委員会は30日夜、町役場で初会合を開き、平沢豊満町長が07年度保育料を白紙諮問した。
町長は、委員を委嘱し、「税源移譲の関係で保育料にも微妙に影響する。忌たんのないご意見をいただき、適性なご検討をお願いしたい」と話した。
委員は町議会議員、民生児童委員、主任児童委員、町保育園保護者会正副会長、保育園長会長、知識経験者ら10人。委員長は民生児童委員会長の星野和美さん。保育料、園の運営状況、運営費などの説明を受け協議した。
町は06年度、保育料徴収の階層と年齢の区分を細分化し、階層は7階層から9階層、年齢は2区分から3区分に改定して保育料を引き下げた。 -
「人権週間」4-10日
伊那人権擁護委員協議会が街頭啓発国際連合が定める12月10日の人権デーにあわせた「人権週間」(4-10日)の活動で、伊那人権擁護委員協議会は上伊那8市町村で街頭啓発をする。南箕輪村の大型店で2日、村の人権擁護委員2人と役場職員が、人権尊重思想の普及高揚のため、買い物客らにチラシを手渡した。
街頭啓発は人権週間中の恒例の取り組み。チラシには「育てよう一人一人の人権意識」の言葉、人権週間の説明などが書いてある。
南箕輪村ではチラシと入浴剤の74セットを用意し、のぼり旗を立て、「人権週間です。お願いします」と呼びかけた。この日は、辰野町でもあった。 -
赤穂小児童が交通遺児育英会に寄付
自作の寸劇を発表するなどの交通安全活動に取り組んでいる駒ケ根市の赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭、29人)は1日、駒ケ根警察署を訪れ、交通遺児育英会への寄付金3万円を児童らが書いたメッセージカードとともに伊南交通安全協会に託した=写真。寄付金はクラスで育てたサツマイモを使って作ったスイートポテト、蒸しパンを、授業参観で保護者に販売した売上。
安協は寄付のお礼に竏窒ニホイッスル付きのキーライトを一人一人にプレゼント。児童らは思わぬ土産に大喜びだった。 -
伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、ビデオ『サイバー犯罪事件簿竏虫pなき侵入者』を見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
伊南防犯連合会の山浦義人副会長は「事件、事故のない安全な地域づくりのため、防犯体制の確立に先頭に立って尽力を」とあいさつした=写真。 -
古代米で園児がもちつき
南箕輪村の中部保育園で1日、南殿の唐木義秋さんが村に贈った古代米で園児がもちつきをした。ふれあい保育で地域のお年寄りと一緒に元気にもちをつき、昼食に味わった。
古代米のもち米で、もちやおはぎを-と唐木さんが村に贈った。村は村内5保育園と老人ホームに配った。
中部保育園では古代米と通常のもち米を6キロずつ混ぜて蒸かし、白いもちと、6月に園児と地域のお年寄りが一緒に摘んで冷凍保存していたヨモギ入りの草もちの2種類を作った。
年長、年中児が順番に杵を持ち、「よいしょ、よいしょ」ともちつきをした。周囲の園児は「ぺったん、ぺったん」ともちつきのまねをしたり、掛け声をかけて楽しんでいた。
草もちはきなこ、あんこの2種類、白いもちはごまの味で、皆でつきたてをおいしく食べた。 -
白毛餅の販売始まる
上伊那農民組合産直センターはこのほど、まぼろしのもち「白毛餅(もち)」の今年の販売を始めた。竹上一彦代表は「今年もおいしいもちが出来ました。伊那谷の宝とも言える味をぜひ食べてみてほしい」と呼びかける=写真。
今年は18人の生産者が9ヘクタールから42トンを収穫。7月の長雨の影響で収量は減少したが、品種本来の性質として寒い環境の方が生育に適していることもあり、品質は例年よりも良かった。地元だけでなく、口コミで評判を聞きつけた県外消費者も多く、昨年は販売早々に完売した。
収量の少なさや作りづらさから一時は、ほとんどの農家が生産しなくなっていた白毛もちを復活させ、販売をするようになって9年目。消費者からの支持を受け、計画上では販売数も年々増やしており、今後は生産者を増やすことも検討している。強い粘りとこくのある味に定評があり、「昔懐かしい味がする」と多くの反響が寄せられている。
正月に合わせて年末に購入数が増え、一時的な品薄状態になることもあるため、12月中旬ころまでに購入することを勧めている。
販売所はニシザワ各店、キラヤ各店やJA上伊那Aコープ各店、グリーンファーム、みはらしファームとれたて市場など。
問い合わせ・注文は上伊那農民組合産直センター(TEL73・0785)へ。 -
かんてんぱぱで2days happy~ビーズアクセサリーと暮らしの雑貨展~
普段の忙しさをしばし忘れ、2日間を楽しんでもらおう竏窒ニ、「2days happy縲怎rーズアクセサリーと暮らしの雑貨展縲怐vが3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。オリジナルアクセサリーや身の回りで使える小物など約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
年代も分野も異なる8人の女性たちが集まって企画している作品展で8回目。上伊那を中心に、山梨県、三重県の作家も参加している。
会場にはビーズや天然石のアクセサリー、帽子、布製バッグ、フェルト小物、アートフラワーなどのオリジナル作品が並んでいるほか、ネールアートやお茶の体験コーナーもあるなど多彩。近年注目を集めている「ビーズステッチ」を用いたアクセサリーもあり、多くの女性客の心をひき付けていた。
代表の平沢いづみさんは「普段の生活から抜け出して楽しんでもらえる空間。ぜひお越しください」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時。 -
第3回伊那市民芸術文化祭
第3回伊那市民芸術文化祭が2、3日、伊那市の生涯学習センターで開かれている。さまざまな分野の作品展示や舞台発表が、訪れた人の目を楽しませている。
幅広い人にそれぞれの活動を知ってもらうとともに、発表を通じて互いに刺激し合い、更なる芸術レベルの向上を図ろう竏窒ニ始まった取り組みで3年目。市内を中心に近隣市町村からの参加もある。
展示部門では、絵画、水墨画、写真、生け花、陶芸、パッチワークキルトなど約240作品の応募があったほか、舞台部門では、バレエ、フラダンス、日本舞踊などの19団体が出場。2、5階コーナーには、伊那芸術文化協会の講座受講者らによるお茶席の無料体験コーナーも設けた。
出場者は幼児から年配者までと幅広く、若い人の参加も多いため、例年場内が活気に包まれるという。
来場者は「こういう写真はなかなか撮れない」などと話しながら一堂に並んだ作品の数々を見比べていた。
入場無料。展示部門は午前9時縲恁゚後4時半、舞台部門は午前10時20分縲恁゚後4時半。 -
宮田の名物丼は・ス鶏の山ぶどう酒煮丼・スに決定
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、半年かけて選考した同村の・ス名物丼・スに、「鶏の山ぶどう酒煮丼」が決定した。10月の村商工祭で行った食べ比べ投票の結果を基に選び、2日開いた青年部歳末慈善パーティーで披露。今年度中に青年部所属の数ヵ所の飲食店で発売する予定で、今後はさらに拡大し、名実ともに村の名物として広めていく考えだ。
村内産の山ぶどうワインをふんだんに使い、鶏肉にしみ込む味わいが絶妙な酒煮丼。数回の選考の後に行われた「地ビール丼」との食べ比べでも、試食した地域の人たちの支持を受け、公募169点の頂点に立った。
アイデアを考案した町1区の学生、池上智絵さん(20)は「ボリューム感と、他にはないものとして村の名物ワインを組み合わせてみた。これを契機に、宮田の味が広がれば」と期待を寄せる。
慈善パーティでは今までの経過を報告し、華々しく発表。来場者がさっそく試食し、新名物の誕生を祝った。 -
伊那養護学校の宮田村PTAが、村に要請書
伊那養護学校の宮田村PTAは、同校小、中学部と村内同級生との交流を積極的に継続することなど、児童、生徒の社会参加への協力を盛り込んだ要請書を清水靖夫村長に提出した。
村内の保護者と学校教職員が役場を訪問。清水村長、新井洋一教育長らと懇談した。
「同じ年の村内の子どもたちと、関わりの機会を多く持たせたい。一緒にいる時間を増やして、成人式もみんなで迎えられるようにさせてほしい」と要望。
学校は違っても友情を深めることで、助け合う、支え合う社会環境づくりにもつながると訴えた。
同校教員も「日常的な交流が大切。大きく構えるのではなく、作業したり一緒に給食を食べるなどで良いと思う」と、理解を促した。
職場実習の受け入れについても要望し、村内企業などへの働きかけに協力を求めた。
同校PTAは各市町村ごとに要請活動を行っている。 -
高遠町内の祭り統合など催し見直し検討
伊那市の高遠町観光協会は、歴史ある「城下祭り」と伝統の「燈篭(ろう)祭り」を統合するなど、町内の各種催しの見直しを検討している。30日夜あった高遠町地域協議会で意見を求めた。
催しの見直しは行政改革(経費削減)の一環。観光協会の合併を来年度に控えるなかで、旧3市町村での祭りや催しが多く、日程が近いことも理由の一つ。
高遠町観光協会では8月に理事や会員などで「祭りプロジェクトチーム」を編成し、検討。地域協で示した案によると、4月の桜祭りや10月の秋祭り、2月のだるま市は従来通り継続。6月のホタル祭りは、過去10回開催してきたが、協会で養殖したホタルを高遠城址公園に放していたことから「養殖してまですることはないと廃止を考えている」。
7月の城下祭りと9月の燈ろう祭りの統合は、8月に伊那の伊那祭り、10月に長谷の南アルプス祭りと祭りが続くことから統合を検討する。
城下祭りは3年前に前身の絵島祭りの名称を変更した夏祭りで、合わせて40回の歴史がある。燈ろう祭りは、五穀豊穣を祝う収穫祭、鉾持神社の例祭に合わせた伝統の祭りであることから、地域協の委員からは「祭りの意味や由来を考えたほうがいい」などの意見が出た。
協会は今後、再びプロジェクトチームや地域協で再検討して年内にも方向づけをし、協会の理事会に案を示して決定する方針。 -
高遠町図書館「としょかんまつり」
伊那市高遠町図書館の20周年「としょかんまつり」は2、3日、町文化センター内の同図書館で開いている。20年間の懐かしい写真や貸出し冊数の推移資料を展示した「20周年のあゆみ展」や「えほんの複製原画展」「古本・雑誌市」などの企画を繰り広げている。
3日午前10時30分からは、「はじめての古文書教室」と題して図書館で所蔵する古文書などを読み解く。同午後1時30分からは、「風船飛ばし・こどもひろば」があり、保育士らによる読み聞かせや、メッセージ付きの風船飛ばしをする。
1986年10月26日、同図書館が誕生した。20年間の貸出し総点数は110万8920点。蔵書数は開館当初と比べ、約1万2千点から約9万点まで増えているという。05年の一人当たりの一年間の貸出し点数は8・4点だった。
「20周年のあゆみ展」を見学する利用者