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起業成功へフォローアップ・シンポジウム
創業や経営革新などに関する相談や情報提供をする、上伊那地域チャレンジ起業相談室(伊那商工会議所内)は12日、伊那商工会館で、創業後間もない経営者らを対象とした「創業者等フォローアップ・シンポジウム」を開き、参加者24人が創業後の課題と対応について学習した。
同相談室コーディネーター、経営コンサルタント、会計事務所、国民生活金融公庫の専門講師を招き、それぞれが具体的な事例と対策、公的な支援制度について説明。失敗しないための「失敗事例」の検証などを通じ、参加者は起業を成功させるために学んだ。
総合討論では、参加者が「顧客との契約書の取り交わしで注意することは」「資金融資の個人限度額はあるのか」などを講師らに質問。「(会社説明の)ホームページを活性化する方法」については「見る人の視点になってつくり、経営者の人柄が感じられるものに」と助言した。 -
ニシザワがCS全社大会 「満足いただける接客」
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は10日、同市中央区の伊那商工会館で、第4回CS(カスタマー・サティスファクション)全社大会を開いた。上伊那中心に展開する53店舗から主要14店舗が出場し「お客様に満足いただける接客」を目的に、ロールプレイング発表をした=写真。
「電話応対」の場面を必ず組み込んだ、商品説明、クレーム処理などをテーマにした接客のシナリオをそれぞれが考えて披露。荒木社長、同社役員ら11人が審査し、▼メモをとって復唱しているか▼明るく聞きやすい声であいさつしているか竏窒ネどを採点した。
結果は次の通り。
▽最優秀賞=ベルシャイン駒ヶ根店▽優秀賞=ショッパーズ信大前食彩館、ベルシャイン伊北店▽努力賞=ベルシャイン伊那店、ショッパーズ双葉店 -
狩猟解禁・3カ月間の「猟期」に
15日、狩猟が解禁となり来年2月15日までの3カ月間は猟期となる。期間中は、鳥獣保護区などを除く区域でニホンジカ、マガモなどの狩猟を展開。上伊那でも初猟日、伊那市高遠町、飯島町などの山でイノシシやキジなどを狙う猟友会員らの姿が多く見られ、事故もなく、晴天の中で狩りを満喫した。
本年度は、雌ジカの捕獲枠が無制限となり、捕獲量は増える見込み。県のニホンジカ保護管理計画で見直した個体数が当初の2倍となる約6万2千頭であることが分かり、これまでの一人1日当たり2頭の制限に変更があった。
上伊那管内の前年度捕獲数は、ニホンジカ490頭、イノシシ233頭、ツキノワグマ2頭で、カモなどの鳥類は1607羽。狩猟登録人数は、05年度現在551人(前年比5人減)で年々減少しているという。 -
飯島で住宅火災
13日午後9時50分ごろ、飯島町飯島南町の自営業宮脇重治さん(71)方から出火。木造瓦ぶき一部2階建て住宅の2階部分29・7平方メートルを焼いて午後11時15分に鎮火した。けが人はなかった。
駒ケ根署は風呂場の煙突付近から出火したものと見て原因を調べている。 -
郡下5町村から130人が参加し、ふれあい広場
上伊那郡身体障害者福祉協会は12日、中川村の望岳荘で「出よう、障害者自らの社会参加、集おう、力を合わせて身障協の発展」をスローガンに「第35回ふれあい広場」を開き、アトラクションや演芸大会で親ぼくを深めた。
開会セレモニーで、都志豊会長は障害者自立支援法に触れながら主催者あいさつ。続いて、曽我村長や参議院の吉田博美議員、小林伸陽県議らが祝辞に立ち、会の組織活動をたたえ、福祉サービスの向上やノーマラぜーションの実現に向けた努力を誓った。
この後、アトラクションに移り、日本舞踊のすみれ会が男舞、女舞を披露、演芸大会では各協会が自慢の出し物でステージを彩った。 -
移動志昴会in飯島町
飯島文化館で12日、県議会の「移動志昴会in飯島町(県政報告会)」があり、ゲストの板倉敏和副知事が「防災-安心安全の地域づくり」をテーマに講演し、多くの町民が聴講した。
会長の保科俶教県議や上伊那郡選出の清水洋県議ら全6議員が出席、保科会長は「村井県政がどういう方向を向いていくのか、見守り、看視するとともに、施策を提言していきたい。地域に根ざした議会活動で、情報を公開し、意見を頂き、県政の中で具現化したい」と開催趣旨に触れてあいさつ。
この後、板倉副知事が「防災、安全安心の地域づくり」をテーマに講演。この中で、板倉副知事は「東海地震はいつ発生してもおかしくない。今世紀前半での発生が懸念されており、中部圏、近畿圏などの防災対策を早急に確立していく必要がある」と気を引き締め、消防団員の減少、サラリーマン化など消防団の現況にも触れた。 引き続き、防災や県政全般について、参加者も加わり、パネルディスカッションした。 -
日本初のサツマイモ入りうどん「こがねうどん」を開発、17日発売
飯島町の食品製造、販売、飲食業の有志でつくる「さつまいもゆめプロジェクト(斉藤俊陽代表、4人)」はサツマイモをつなぎとして練り込んだ乾めんを開発、「こがねうどん」のネーミングで17日から、1800袋限定で販売する。町内で栽培されている焼酎用のイモ、こがねせんがんを用いたうどんは、サツマイモ独特の自然の甘みと色、もちっとした食感が味わえるご当地うどん、食材やギフトとして、期待が高まっている。
共同開発したのは、食品製造の斉藤俊陽さん、料理店の伊藤昇志さん、酒類販売の池上明さん、食品販売の富永芳一さん。
昨年から、サツマイモの焼酎以外の二次的活用として、日本の食文化、めん類に着目し、県工業技術センター加工食品技術員や製粉業者の指導を受けながら、研究を重ね、課題のあく抜きを克服し、保存がきき、商品として扱いやすい乾めんに仕上げた。
製粉と製造は長野市の食品会社に委託した。商品パッケージは水彩画家、佐々木桂子さんが描いた「こがねせんがん」を用いた。
企画開発を担当した富永さんは「ほのかに甘みがあり、こしがあっておいしい。市場の反応を見ながら、販路拡大など次の展開を考えたい」と話している。
ちなみに価格は1袋(250グラム)480円。メンバーの店舗で販売する。
詳細はヤナギヤ(090・4460・0841)マルイチフード(TEL86・3260)天七(TEL86・3055)、池上酒店(TEL86・2011) -
宮田小3年3組、園児招いて秋まつり
・スお店屋さん・スで、おもてなし宮田村宮田小学校3年3組は14日、交流する西保育園の年長園児を招いて秋まつりを開いた。喜びそうな手作りのおもちゃやアクセサリーなど用意して「お店屋さん」を開店。年度当初の交流では、年齢が違う幼い子どもたちとのふれあいに戸惑いもあった児童たちだが、成長した姿で園児をもてなした。
9つのグループに分かれ、園児に喜んでもらおうと思案。単純にものを渡すだけでなく、喜び、楽しんでもらえるお店にしようと工夫を凝らした。
輪投げや射撃など縁日気分で盛り上げたり、お揃いのバンダナを巻いた衣装で店員の雰囲気を演出したり。
「いらっしゃい」「色々あるよ」と園児に声をかけ、積極的に客引きする姿もあった。
また、園児に自分たちで育てたサツマイモを食べてもらおうと、事前に調理。大学イモやポテトチップスなどにして、お茶でもてなした。
5月に交流した当初は、園児と上手にふれあえず悔しい想いをした児童もいたが、この日は全員笑顔。女子のひとりは「色々な会話もできて、本当に楽しかった」と話した。
今後も交流を続けていく考え。担任の清水貴美子教諭は「相手のことを少しでも考えて行動できるようになってきたかも」と、たくましさを増した児童の姿に目を細めた。 -
Aコープ宮田店が15日にリニューアルオープン
上伊那農協が宮田村町二区で営業するAコープ宮田店が15日、増床工事を終え新装開店する。売場面積は旧店舗の1・7倍の約280坪に増え、地元農産物の直売コーナーなど充実。新鮮で多彩な品目を取り揃える。15日から3日間は通常より30分早い午前9時に開店し、目玉商品を用意しセールを行う。
増床により、同農協直営店舗としては、伊那中央店、駒ケ根店に次ぐ規模に。
地産地消の観点から直売コーナーを拡大し、地元で大豆製品を製造する「みやだ豆腐工房」の販売コーナーも新設する。
精肉もカットやパック詰めを店内で行い、鮮度の高い商品を用意。その他の売場も商品が増え、客のニーズに応える。
約1億1千万円をかけ8月に着工。10月末から営業を休止していた。
開店から3日間は特別セールを開催。初日の15日は千円以上購入の先着550人を対象に、豪華地元農産物が当たる抽選会も開く。
3日間を除く通常の営業時間は午前9時半から午後8時まで。 -
箕輪町長に平沢氏再選
対抗馬現れず無投票28日の任期満了に伴う箕輪町長選挙は14日告示され、2期目を目指し立候補した現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=が無投票で再選を果たした。
午後6時すぎ、平沢氏が報告会の会場に姿を見せると、支持者は大きな歓声と拍手で迎えた。平沢氏は「今までの4年間の経験を生かし、さらにその上に良かったなというものを付け加え、初心に帰り新しいまちづくりのために頑張りたい。『民意を町政の表舞台に』が基本。町民の皆様が主体。これを第一にし、メディアを使って町政の実態を町民によく理解してもらい、意見交換できる新しいスタイルを作りたい。箕輪の町が本当に住んでよかった、住んでみたい町になるよう努力する覚悟」と支持者の協力に感謝し、2期目への決意を新たにした。
宮下一郎衆議院議員、小林伸陽県議、上伊那市町村長を代表し矢ヶ崎克彦町長、上嶋貞一箕輪町議会議長、木下茂人県議が祝いの言葉を送った。
平沢氏は町議会9月定例会で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」と出馬を表明。「行政経営型の自治体運営を進めフレームワークはできてきたが、中身の充実を図るためもう1期やる必要がある」とし、具体的な施策に▽町民主体のまちづくり▽イコール・オア・ベターの福祉諸施策の推進▽都市基盤の整備▽地球環境にやさしい諸施策の推進▽農・工・商・観光の調和がとれたまちづくり▽一味違う箕輪の子ども育成事業-などを掲げた。
現職の手法に疑問を示し政策論争を望んだ住民有志は、告示前日の13日まで新たな候補擁立に向け調整を続けたが擁立には至らず、「あきらめないでやろうとしたけど残念」と語った。
「今の町長の手法には納得できない」「議会軽視している」とし、「本当の民意をくんでくれる人を望む」と行政OB、県職員、町議らに接触してきたが擁立できなかった。今後は、町の発展のため独自に活動していくという。 -
箕輪ブライトプロジェクト
施策機「順調」自然エネルギーを活用した廉価な照明装置の開発に取り組む箕輪町の事業者有志による「箕輪ブライトプロジェクト」は10日、第2回定例会を町商工会館で開き、役員や規約を決めた。
会長は小池茂治さん、副会長は市川平和さん、竹内真治さん。これまでに集まったメンバーは22人。
規約には具体的な取り組み事項に▽会員相互の経営資源補完による新製品の企画制作▽太陽光・水力・風力など自然エネルギーを利用し、かつ廉価な照明装置の開発▽装置の試作と天竜川護岸への設置による性能の評価-などを盛り込んだ。
同プロジェクトは9月25日、有志7人で設立発起人会を開き、太陽光、小水力、風力など各部会で照明装置を研究開発することを決定。太陽光発電タイプの試作機を10月7日に町郷土博物館の庭に設置し状況を見ながら研究を進めている。
試作機は周囲の暗さ、またはタイマーにより午後4時に点灯し、午後9時に消える。稼動状況について小池会長は、「順調」とした上で、「さらに高性能、廉価のコンセプトで開発してもらわないといけない」と話した。
試作機は07年3月まで設置し継続調査する。その間、さらに商品開発を進める。 -
池坊伊那支部青年部北部ブロック
ミニ華展池坊伊那支部青年部北部ブロックのミニ華展が14日、箕輪町のアルプス中央信用金庫いほく支店ロビーで始まった。前期、後期2日間ずつで作品替えをし17日まで開く。
青年部(宮沢京子部長)は上伊那在住の97人。北部ブロックは箕輪町、辰野町を中心に15人いる。年1回のミニ華展で、今回は14人が前期と後期7人ずつで、日ごろのけいこの成果を披露する。
作品は自由花が主で菊、リンドウ、グロリオーサなど身近な花に、秋らしく紅葉した葉を使うなどして生けている。
北部ブロックでは、「今回は身近な花で簡単にでき、自分も家族も和むほほえましい花が多い。ロビーで花を見て一息ついてほしい」と話している。 -
南箕輪村むらづくり委員会
実践に向けた具体策検討へ南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は13日夜、村役場で開き、9月下旬に第4次総合計画の基本計画や都市計画マスタープランなどの答申を終えた委員会の今後の活動について協議し、実践に向けた具体策や提案を検討することを決めた。
07年3月まで部会ごとに、基本計画の「ずく出しプロジェクト」の中から優先順位で目標・重点対策を決定し、実践に向けて住民が参加できるような具体策と提案を検討する。
提案後の4月以降は、再度委員会で検討して決めるが、現時点では専門委員会などを設置し▽実践部隊と村の執行部をどのようにつないでいくか▽組織的な連携をどうするか▽外部評価をどうするか-などを検討する予定。 -
【記者室】箕輪町長選…現職再選
箕輪町長選挙。正式な出馬表明は現職のみで無投票ムードも漂う中、住民有志の新候補擁立は続き、最後まで選挙戦突入か否かは微妙な状況だったが、結果は無投票。現職再選で幕を閉じた▼現職は町内全域を網羅した後援会組織で広く支持を集めた。「もう1期やらせてやりたい」。そんな声の一方で、町民の中からは選挙戦を望む声も聞こえた。新たな町政を望んだ住民有志も、ぎりぎりまで動き続けた▼霧雨が降り始めた昼前、西山に虹の橋が架かった。平沢町政の新たな4年間は、町の未来にどんな橋を架けるのか。現職の手法を疑問視し「本当の民意をくんでくれる人」を望んだ住民がいることも心に留めつつ、町民のための町政運営をされることを期待する。(村上裕子)
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県縦断駅伝18・19日 「上伊那」チーム紹介(上)
第55回記念県縦断駅伝競走大会(県陸上競技協会など主催)は18、19日、長野市から飯田市までの21区間218・7キロのコースで熱戦を展開する。本年は中学生区間を1区間増設したことや、郷土を離れたランナーを活用できる「ふるさと選手制度」の導入が勝負の鍵を握りそうだ。昨年、3年ぶり、33回目の総合優勝を果した「上伊那チーム」は、連覇を目指して激走する。
上伊那は、黄金期を支えた羽生吉浩(養命酒)の調整不良による欠場や、ふるさと選手を使わない布陣となりライバルに苦戦を強いられることが予想されるが、個々の平均的な力には定評がある。メンバーの大きな入れ替えはせず、経験豊富なベテランと昨年の優勝を知る若手選手とが力を合わせ、大会に挑む。
1区にスピードのある小林(信大)を起用し、序盤から好位置を狙う。初日最長距離の4区には、5千メートルを14分台で走り、精神的にも安定感のある注目選手、柳澤(上農高教員)を配置し、1日目を首位で折り返す考えだ。
15回目の出場となる主将・丸山(NEC長野)を7区へ、未だに成長し続けているチーム最年長の守屋(嬉楽Q)を8区へ置くなど初日終盤は、ベテランの力で乗り切る。
2日目の布陣は、若手中心の構成。大学の練習で持久力を増した中塚(亜大)がスタートを切り、佐々木(上農高)へ。中盤の地元区間は、安定感のある大槻、萩原(いずれもジェルモ)、滝澤(駒ヶ根市役所)らが声援を受けて走る。
エース区間の20区には、好調を維持し続けている上島(平井星光堂)が登場。10月の諏訪湖マラソン(21・0975キロ)優勝者の力でたすきを最終区の北原(トーハツマリーン)へつなぐ。最終日の逃げ切り体制は万全といえる。
中学生区間を走る駒ヶ根東の福澤、篠田、宮脇にも注目。11月上旬にあった県中学駅伝大会では男子2位、女子3位と惜しくも涙を飲んだが、上伊那の連覇に全力を尽してくれるだろう。
清水監督(NEC長野)は「他チームのふるさと選手の走りに惑わされず、個々のペースで力を発揮すれば『優勝』の2文字は見えてくる」と意気込む。
2年連続、34回目の総合優勝を賭け「上伊那チーム」が晩秋の信濃路に帰ってくる。沿道からの声援を力に選手たちは「新たな黄金期」へ向け、たすきをつなぐ。 -
上伊那地域景観協議会が発足
地域の特性に合致した広域的景観育成の推進を図る上伊那地域景観協議会が14日、発足した。関係団体や行政担当者などが集まり、本年度の事業方針などを確認した。
県は4月から、景観法に基づく改正景観条例を施行。それに伴い上伊那でも、従来の上伊那地域景観推進会議を発展させ、今回の協議会を設置した。
協議会は本年度事業として▽国道361号の屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去▽本年度中に西箕輪地区を景観育成特定指定区域とするための調査、ワークショップの実施▽地域における自律的な景観育成の支援をする景観ヴァンガードの育成及び専門家の派遣竏窒ネどを進めるほか、景観講演会などを行うことも計画している。
屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去については、上限を40万円として費用の3分の1を助成する事業を新たに進めており、現在関係する8事業者と協議している。 -
ガールスカウト長野26団 高遠町でウォークラリー
伊那市などの団員らでつくるガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は12日、一般参加者を募った「子どもたちの居場所づくり事業」の一環として、同市高遠町のホリデーパーク周辺でウォークラリーを開いた。
園児、児童の団員ら23人が参加。4グループに分かれた子どもたちは、同町内の白山橋、歴史博物館、桂泉院、高遠城址(し)公園など6カ所を順番に回り、それぞれで出題される問題に挑戦した。
「橋の長さを自分の歩数で測って距離を割り出す」「大きな木の周りをロープで測る」などの出題をグループごとが力を合わせて正解を考えた。高遠城址公園では落ち葉などの自然物を使って、一人ずつ画用紙に・ス秋・スを表現する工作も楽しんだ。
出発時点では雪が空から落ちてきて肌寒さを感じていたが、次第に日の光りが降り注いでくると、赤や黄色に色づいた周囲の紅葉に目を見張っていた。 -
福澤雅志世会演奏会 輪の音楽の花咲く
伊那市で筝の教室を開く「福澤雅志世会」の2回目の演奏会が12日、同市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった=写真。伊那三曲協会員による賛助出演など計61人が、11演目を繰り広げた。
同教室の「おさらい会」に、約80人の観客が集まった。出演者全員参加の合奏曲「六段」、教室に通う児童らの「一茶のおじさん」などを披露し、雅な音の世界が会場に広げた。
教室は1971年に、指導者の福澤雅志世(73、本名・靖子=同市山寺=)が開いた邦楽教室。福澤さんが筝を習い始めて60周年の記念に1回目の演奏会をし、今回は68周年の記念となった。
福澤さんは「和の精神をモットーに努力を重ねてきた。ステージにどんな日本の音楽の花が咲くか期待して」と話した。 -
オペラの発展学ぶ 長谷公民館で生涯学習講演会
作曲家、指揮者、ピアニストとして有名な青島広志さんを招いた「生涯学習講演会inはせ」は12日、伊那市の長谷公民館で開いた。市内から約180人が集まり、青島さんのピアノ伴奏に平松混声合唱団長の小野勉さんが声楽(テノール)で参加した演奏を楽しんだ。
長谷地区文化祭に合わせた恒例の講演会。青島さんは「オペラからミュージカルへ」と題して、西洋の娯楽の中心であった舞台芸術のオペラの発展を語るため、年代を追いながら代表曲10曲を演奏し、それらの作曲家や劇内容について説明した。
「昔は宗教に縛られ男性しか出演できなかった」「時代が変るごとに高音が使われるようになった」などの説明の中にも冗談を交えて講話。生誕250年のモーツアルトなども、分かりやすくおもしろい切り口で教授した。
酒井さや香さん(32)=長谷非持=は「オペラについての豆知識を知り、オペラに興味がわいた。とても分かりやすく、楽しい解説だった」と話していた。 -
箕輪町でサッカーフェス
箕輪町サッカーフェスティバルが12日、番場原第2運動場であり、小学生から一般まで約300人が集まってPK合戦やキックターゲットなど各種ゲームを楽しんだ。
少年や社会人のサッカークラブ関係者で9月に発足した箕輪町サッカー協会(小松良輝会長)による初事業。サッカーに親しんでもらうことを目的に企画し、町内の愛好者に参加を呼びかけた。
小学3年生以下を対象にしたPK合戦は、5人一組でゴール数を勝負。小学4年生以上は、ゴール枠内の8枚の的を狙うキックターゲットに挑戦した。10本のポールをジグザグにドリブルしてタイムを競うドリブルタイムトライアルもあった。
キックターゲットは、小、中学生、一般の部門別で競技。5人一組になって的に当てた総数で勝敗を決めた。参加者たちは狙いを定めて集中、的に当たるとギャラリーからは歓声があがった。喜んだり、悔しがったりして和気あいあいと楽しんでいた。
ほかに、協会認定のリフティング検定も計画し、参加者は10級から1級までの取得に向けて挑んだ。目標を掲げて練習してもらうことで、技術向上につなげる狙いがある。
フェスティバルは今後も続けていく考えで、「今回は町内だけだったが、次回以降は広く呼びかけていきたい」と小松会長。
協会は来年度、Jリーグ観戦や町内サッカー大会などを計画している。 -
高遠高校と創造学園大学が連携協定
高遠高校は14日、群馬県の創造学園大学と高大の連携や交流を図る協定を締結した。教育内容の充実、生徒の学習意識や教員の指導力向上を目指す。
高遠高は95年度に芸術や福祉などのコース制を導入し、特色として掲げる。開学3年目の創造大は、創造芸術学部とソーシャルワーク(社会福祉)学部をもち、芸術と福祉の融合をテーマに大学づくりを進めている。
本年度、高遠高は魅力ある高校づくりに向けて設置した高校改革推進調整委員会で、コース制の特色を踏まえ、新たな方向付けとして、同様の専門学部をもつ大学との連携を図ることで意見をまとめ、創造大に投げかけた。双方とも高大の連携は初めて。
協定の締結により、高校側は音楽や美術、福祉の各教科で教育実習生を受け入れる。大学側は専任教員や学生を派遣して特別講義や技術指導をするほか、芸術と福祉コースからの指定校推薦枠を設ける。ほかに、教育に関する調査・研究などに対して協力し合う。
調印式で福沢務校長は「互いに手を携え、未来のためにより高いものを求めていきたい」、堀越哲二学長は「在学中に本大学を訪ねてくださる機会があることを願っている」と述べ、それぞれ協定書を交わした。
連携を記念し、高遠高合唱部と創造大オーケストラによるコンサートもあった。 -
税を知る週間
南箕輪役場で児童・生徒の作品展南箕輪村は11日から17日の「税を知る週間」に合わせ、書道と標語の作品に応募した村内小・中学生の入選作品展を17日まで、役場ホールで開いている。
村関係分の応募作品数は小学生対象の書道が456点、中学生対象の標語が63点。
作品は期間中に展示替えする。 -
箕輪町長選
今日告示任期満了(28日)に伴う箕輪町長選挙は14日、告示される。町役場講堂で午前8時30分から午後5時まで、立候補の届け出を受け付ける。
立候補予定者は現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢。
平沢氏は午前8時半から西友箕輪店前駐車場で事務所開き兼出陣式をする。
13日現在の選挙人名簿登録者数は1万9997人(男性9862人、女性1万135人)。 -
南みのわわくわくクラブテニスカップ開催
南箕輪わくわくクラブテニスカップ(NPO法人南箕輪わくわくクラブ主催)が12日、大芝公園のテニスコートであり、会員や一般42人がプレーを楽しんだ。
親ぼくと技術向上を目的に、8回目。ダブルスの男女別と混合の3部門で、男子は10組が2グループで総当り戦、1、2位同士で決勝戦をした。女子は5組、混合は6組が参加し、それぞれ総当たり戦で優勝を争った。 -
ミニバスケットボール選手権 上伊那勢7チーム県へ
第31回県ミニバスケットボール選手権中南信地区大会が11、12日、県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場であった=写真。上伊那勢は男子の箕輪、駒ヶ根、女子の伊那ミニ、TOSC(伊那市)駒ヶ根、箕輪健全、高遠キャットミンツが12月9、10日、松本市である県大会に出場する。
結果は次の通り(上伊那関係分)。
▽男子(3)箕輪(7)駒ヶ根
▽女子(1)伊那ミニ(2)TOSC(3)駒ヶ根(4)箕輪健全(6)高遠キャットミンツ -
エレベーター内で家事 南箕輪村のマンション
12日午後10時30分ごろ、南箕輪村神子柴のマンション・ハイビスカスのエレベーター内の床を約0・4平方メートル焦がす火事が発生し、約5分後に鎮火した。けが人などは出なかった。
伊那署の調べによると、マンション住人の男性がエレベーター内でビニール袋のようなものが燃えているのを発見し、消防署へ通報したという。
同署では不審火とみて、原因を捜査している。
床を焦がす火事があったマンションのエレベーター -
「遺伝子DNA」講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館でつくる駒ケ根市公民館協議会は駒ケ根ふるさと講座の第2弾として11日、分子遺伝学、分子生物学が専門の信州大理学部長伊藤建夫さんを講師に迎えて「遺伝子DNAは語る竏宙笂`子組み換え食品の問題点」を開いた。市民ら約20人が集まり、普段あまり馴染みのない遺伝子の話に耳を傾けた。
伊藤さんは遺伝子の形と働きなどについて分かりやすく説明した上で遺伝子組み換え食品について「世界の食料事情などの理由から遺伝子組み換え食品が盛んに研究されているが、作物、技術、遺伝子、ヒト、家畜などに対する安全性を慎重に見極めなければならない」と話した=写真。 -
箕輪中学校外国語指導助手
ダンスタン・ヘンダソンさん箕輪町の箕輪中学校に外国語指導助手(ALT)として今年4月に着任し、半年以上が過ぎた。学校ではディー先生と呼ばれている。
2メートルの長身。校内を歩いていても目を引く。生徒の多くは敬称をつけずにディーと呼ぶ。「外国人なので扱いが違う。でも、先生として尊敬してくれていることを感じている」という。「生徒は元気で好奇心が強い。外国人の考え方の違いなどを質問してくる」と印象を語る。
授業では英語教諭を助けながら、「英語はインターナショナルだから」と、アメリカ人の発音、中国人の発音などの違いを実際に発音して生徒に聞かせる。面白い声で話してみたり、ロールプレイで女の子役を演じたり、時には踊ったり。「先生は驚いている。でも楽しい授業をやりたい。楽しく学んだことは覚えている」。生徒もロールプレイをするが、「恥ずかしがって、発音も棒読みになってしまう。もっと恥ずかしがらずにできたらいいと思う」という。
マレーシアで生まれ、オーストラリアのパースで育った。
日本に関心をもったきっかけは、小さいころに子ども向けのテレビ番組で見た折り紙だった。図書館で折り紙の本を借り、作って遊んだ。日本に行きたいと日本語も勉強した。
高校卒業後、モデルとして働き、イーデス・カーワン大学に進学。コンピューターサイエンスと日本語を専攻し学業に励みながら、モデルの仕事も続けていた。
初来日は4年前。大学を休学し、モデルの仕事で大阪に1年9カ月暮らした。その間、企業でビジネス英語も教えていた。日本料理は好きだが、母親の料理が食べたくなり少しホームシックにもなった。それでも、日本での生活は楽しいことが多かったという。
復学し、大学卒業後はミュージックプロモーターとして働いていたが、大阪では経験できなかった日本の教育システムを学びたいと再来日を決意。ALTとして長野県に来た。
「教育は未来と自由と力をつくる」。日本の教育がどのようにして日本人を形成するかに関心を抱いている。
武士の心、日本人の心にも魅力がある。「日本は強い国だが、日本人の中には日本文化を忘れている人がいる。武士の心は強いけど、今の日本人は知らない」。日本人が武士の心を忘れかけていることを残念に思っている。
日本の自殺者の多さにも驚いた。「すごい問題」と指摘する。女性の地位については、「オーストラリアは女性は強い。日本は女性の心は強いけど、日本文化が女性を抑えている。それは好きではない」という。
母国と日本の文化の違いなどを肌で感じながら暮らす日々。日本に来て花粉症に悩まされ、今度は「超寒い」と長野県の寒さに少しショックを受けているが、生活にも慣れた様子。「日本では教えていないオーストラリアと日本の歴史、世界史も教えたい」と教育現場での次なる課題も見出したようだ。
趣味は極真空手、運動、コンピュータープログラミング、そして折り紙。ビールも大好き。(村上裕子) -
目撃相次ぐ養魚場でクマ捕殺
クマの出没目撃が相次ぐ宮田村新田区の養魚場(天竜川漁協運営)で12日朝、体長120センチほどのメスのクマが捕獲用の檻(おり)につかまった。昨年も捕獲されたクマであることも分かり、県の許可を得て地元猟友会が射殺した。同村内でクマを捕殺するのは一昨年の9月以来。養魚場は民家からある程度離れていることもあり、お仕置き放獣を主体にしてきたが、今後は状況をみて対応する。
クマは推定5縲・歳。捕獲されて再び野に放たれたことを示す赤色の目印が、右耳についていた。
上伊那地方事務所林務課によると、管内では本年度13日現在で20頭を捕殺。そのうち目印がついたクマは12頭にのぼっている。
宮田村林務係は、今後も養魚場内への檻の設置を継続する考え。関係者などによると、一帯には10頭ほどのクマが生息しているとも考えられ、対策に頭を悩ませている。 -
戦後代表する俳人の句碑、遠祖の地宮田村に建立
中世に宮田村北割区の宮田城を拠点に一帯を治めた宮田氏の末えいで、一昨年に90歳で亡くなった戦後を代表する女流俳人・故桂信子(本名丹羽信子)さんの句碑が13日、遠祖ゆかりの地である同城址に近い真慶寺に建立された。「建てるならば宮田の地に」と故人の遺志を受け、300人以上に及ぶ門下が賛同。地元の宮田城址保存会の協力で、刻まれた句の通りに山々を一望する絶好の地に碑は建った。
「信濃全山十一月の月照らす」。桂さんが1960(昭和35)年に信州を旅した時に詠んだ句で生前、「句碑を建てる機会があれば、この句を宮田の地に」と親しい人に話していたという。
門下で現代俳句協会長の宇多喜代子さんらが故人をしのんで建立を計画し、同城址保存会が調整や手配など全面的に協力。南アルプスを一望する高台の真慶寺を場所に選んだ。
この日の建立除幕式には宇多さんや関西の門下でつくる「草樹」の5人が出席。地元からも保存会を含め、多くの参列者があった。
「山々を望む素晴らしい場所で、先生の句が皆さんと一緒に生き続ける。ふるさとに帰った気持ちで天国でも喜んでいるはず」と宇多さん。
保存会の春日甲子雄会長は「お手伝いできて本当にうれしい。今後も一層、宮田城址を村の文化遺産として後世に伝えていきた」と話した。