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小学校安全対策会議
小学生を狙った凶悪事件が全国で連続発生したことなどを受けて伊南地区の教職員、PTA、駒ケ根署などが協力し、各小学校それぞれが児童の安全について検討する学校別安全対策会議が19日から駒ケ根市の赤穂南小と飯島町の七久保小を皮切りに始まった。
赤穂南小の会議には関係者24人が出席し、通学路の不審者対策などについて意見を交わした=写真。今後の取り組みについて白鳥彰政校長は「保護者が車で送り迎えをしていては児童の自分を守る力が育たない。歩いて登下校することを大前提としたい」と提言した。出席者からは「集団登下校には限界がある。通学路の末端に行くほど児童が1人になりやすいのだから、そういう場所にこそ教職員や地域ボランティアによる巡視を集中すべき」「安心の家や子どもを守るサポート隊が通学路を巡視する際、万一に備えて通報先や犯人の手がかりになる事柄などを記録できる手張やメモなどを携帯してはどうか」「地域の人の意識啓発のため、行政無線で児童の下校時間を知らせるなどの活用はできないか」などの意見が出された。
対策会議は26日までに伊南の全10小学校で開催される。 -
ちぎり絵教室
駒ケ根市立図書館(北澤みえ子館長)は17日、手作り教室「ちぎり絵」を同館工作アトリエで開いた。5歳から70歳代の12人が参加し、来年のえとである犬などの作品の制作に取り組んだ=写真。指導に当たったのは、講座を受け持って3年目の北原よしゑさんと阿部かずえさんの2人。参加者らは色とりどりの和紙を型紙に合わせてちぎり、順番通り丁寧に色紙やはがきに貼り付けた。「ちぎってけば立った和紙の風合いが柔らかそうな犬の体の雰囲気にとてもよく合うね」などと話し合いながら制作を楽しんでいた。
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テクノネットが城西大とビジネス研究会
市内の製造業者らでつくるテクノネットは17日、城西大経営学部と共催のビジネス研究会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。山下善廣代表幹事らテクノネット会員と城西大経営学部の教授、中国人留学生らのほか、駒ケ根商工会議所、市職員など計18人が出席して「中国ビジネスの問題点とサプライチェーン・マネージメント」について意見を交わした。まず城西大の張紀尋教授が「対中投資の変化と問題点」について発表=写真。これを踏まえて参加者が真剣な討論を繰り広げた。
山下代表幹事は「このような交流は大変有意義なこと。ぜひ今後も続けていきたい」と話した。 -
佐藤正一さんフォト&エッセイ展
フォトエッセイスト・写遊人佐藤正一さんの作品展「心のふるさと信州・伊那谷通信パート16」が駒ケ根市立博物館ロビーで1月28日まで開かれている。伊那毎日新聞はじめ各紙に掲載された投稿写真とエッセイなど40点を展示。佐藤さんは「人との出合いがある度に新しい感動を覚える。なかなか思うように表現できないが、写真とエッセイから何かを感じてもらえればうれしい」と話している。
駒ケ根での単身赴任生活の便りを写真とともに家族に送ることがきっかけとなって始まった写真活動は18年目、新聞などへの投稿は16年にもなる。駒ケ根が気に入っているのでこの先もずっと展示会を開いていきたい竏窒ニいう。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。休館は毎月曜日、28日縲・月4日。 -
はびろの里へ盲目の歌手、歌謡慰問
全国各地の福祉施設へ歌謡慰問をしている盲目の演歌歌手・藤代ゆきさんが20日、伊那市西箕輪の介護老人保健施設「はびろの里」を訪れ、歌声を披露した。
藤代さんが市内の福祉施設を慰問するのは2回目。歌手になって以来、福祉施設への慰問活動を続けている藤代さんは、500カ所達成を目標として現在も各地を巡回している。
藤代さんは、美空ひばりの名曲や自身のオリジナル曲「雪国情話」など10曲を熱唱。「元気を出してがんばりましょう」と呼びかけた。
利用者らも拍手や手拍子でそれにこたえ、歌謡ショーを楽しんでいた。 -
箕輪町焼酎いも生産組合初の取り組み
「いも焼酎 50周年“みのわ”」24日発売箕輪町焼酎いも生産組合(柴正人組合長)栽培のサツマイモを原料にした「いも焼酎 50周年“みのわ”」が24日、発売になる。町内初の取り組みで、関係者は焼酎の出来に期待を寄せている。
遊休農地の解消対策と地域活性化のため、焼酎用原料サツマイモを生産しようと、今年5月、町営農センター南部営農組合と箕輪営農組合の有志が生産組合を立ち上げた。
6月、町内3カ所の畑約35アールに、鹿児島県から取り寄せた焼酎用サツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗を植え、10月末に約7トン収穫。農協を通じて飯田市の醸造元「喜久水酒造」に送り、仕込みをした。
今年、箕輪町が発足50周年のため、今回限りの特別名「いも焼酎 50周年“みのわ”」で限定千本を発売。720ミリリットル、1100円(税込)。町内の酒小売店のみで販売する。
来年度は、苗の植え付けから管理、収穫を焼酎ファンと一緒に取り組む考えで、柴組合長は「来年は1ヘクタールに栽培面積を広げ、作りたい人に参画してもらい、皆で収穫を祝いたい」という。商品の命名も改めてする。 -
南箕輪村生活安全連絡会
南箕輪村生活安全連絡会は20日、村役場で開き、村警察官駐在所の交番化に向け活動することを確認した。
伊那警察署、駐在所、教育長、村議会、交通安全協会、区長会、消防団など14団体、個人が参加。
村議会の「犯罪や事故の増加から、駐在所を交番化できないか。意見集約できればと考えている」との意見を受け、参加者から「村民の声として持ち上がる形を考えてほしい」など意見が出た。伊那署からも「地域で必要とは私達も考えている」と話があり、連絡会として、住民意見を聞きながら交番化に向けて活動する方向を確認。今後については、事務局で早急に取りまとめる。
会議では、各団体が防犯、防災、子どもの安全確保など最近の状況や課題を報告。村長は、「全村を網羅する隣組単位までの防犯組織を来年4月から発足させたい」とし、06年度に青色回転灯を導入することも示した。 -
箕輪町ボランティア交流会
箕輪町ボランティア連絡協議会は17日、ボランティア交流会を松島のいきいきセンターで開いた。新聞紙を使ったレクリエーションや情報交換をして楽しいひとときを過ごした。
協議会加盟の14団体と個人の計36人が参加。ボランティア活動の輪が広がることを願い、町内で活動する仲間同士でレクリエーションで体を動かしたり、お茶を飲みながら歓談した。
各サークルが活動内容も紹介。箕輪手話サークルは、年末の大掃除に使う道具や掃除の合間に休憩で口にするものなどを当てるクイズをした。ほうき、はたき、バケツ、リンゴ、菓子などを手話で表し、集まった人は手話をよく見て答えを考えた。「手話は物を見た雰囲気を表しているものが多い」と解説があり、手話を覚えようと一緒にまねをしている人もいた。 -
【記者室】しめ飾り作り
この季節、地域や小学校などではしめ飾り作りが盛んになる。南箕輪村公民館の恒例の教室も、ベテランや初心者が集まり、立派なしめ飾りを作り上げた▼参加者の一人が、自分のしめ飾りを作る手を止め、水の神様に飾るしめ飾りを作り「どうぞ」と渡して下さった。すると隣りの女性が違う形のしめ飾りを手早に仕上げ、結局二つも頂いてしまった。家で作ってみて-と、わらの小さな束まで頂いた。慌しい年の瀬に温かな心に触れた。さり気なく人のために何かをする。こうありたいものだ▼初挑戦となるしめ飾り作り。下手でも心を込めて作れば神様は許して下さるかなと、勝手な解釈をしつつ、頂いたわらを無駄にしないよう手作りして新しい年を迎えたい。(村上記者)
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脱走のダチョウ3羽すべて捕獲
19日、伊那市中の原にあるダチョウ処理施設「伊那オーストリッチファーム」から脱走したダチョウ3羽(雄1、雌2)は、20日午前9時05分までに、全羽を捕獲した。前日、日没で捜索をあきらめた関係者らは眠れない夜を過ごし、約20時間ぶりの再会に胸を・スホッと・スなで下ろした。
雄1羽は南箕輪村南原、雌1羽は同市ますみヶ丘で、それぞれ午前7時30分ころ捕獲。残りの1羽は同市平沢で捕まえた。関係者によると、ますみヶ丘で捕まえたダチョウについては捕獲後、ショックで死亡。残りは処理施設へ戻された。
捜索作業は午前6時30分から再開。地域住民から得た目撃情報などで、前日に姿を確認した場所を重点的に3班に分かれて捜索した。上伊那地方事務所農政課が指揮を取り、JA上伊那、市、伊那署などから約40人が参加した。
伊那オーストリッチファームの宮下栄三社長は「交通事故など、なにも被害が出なくてよかった。皆さんの協力で捕獲できたことに頭の下げようがない」と感謝していた。
19日午後2時30分ころ、出勤した宮下社長がカギのかかったダチョウ小屋の戸が開いているのを発見。伊那署は関係者などから事情を聞いたが「行為的に逃がしたとは思えない」としている。 -
・スパパ,Sプロ・スライブに歓声
伊那市の父親5人でつくる読み聞かせグループ「パパ,Sプロジェクト伊那」は18日、南箕輪村民センターであった、村図書館の「おはなしむらスペシャル・クリスマスバージョン」で絵本ライブをした。集まった幼児や園児と保護者は、クリスマスに合わせた絵本や歌などのプログラムを楽しんだ。
・ス引っ張りだこ・スのグループのイベントに、通常より5倍多い、100人以上の観客が参加。保護者のなかには、活動に興味を持った父親の姿も目立った。
出演者はサンタクロースとトナカイの衣装で登場したり、風船を題材にした絵本では、実際にゴム風船を膨らませ、観客に配るなどこった演出。子どもたち絵本に夢中になり、最後まで笑顔を絶やさなかった。
パパ,Sプロジェクト伊那は昨年4月24日に発足。上伊那を中心に毎月1回のライブを開き、「父親による読み聞かせ」活動を広げている。
代表の北原文徳さんは「子どもの成長は早く、ふれあいの時間は短い。父親に絵本を読んでもらった思い出は、子どもたちにとって一生心に残るはず」と話していた。 -
回顧(3月)
▽高遠町は1日、町のことを後世に伝えていくことなどを目的とした「ガイド検定」の実施計画を町議会全員協議会で報告した
▽箕輪町は3日、上下伊那で初となるデジタル防災行政無線設置やバイオディーゼル燃料などの新規事業を盛り込んだ05年度当初予算を発表した
▽植物の活性化に有効とされる農業集落排水処理水の本格的実証実験が宮田村で始まる
▽駒ヶ根市、飯島町、中川村の法定合併協議会が5日、最終会議を開き、3月31日付けで廃止することを確認した
▽全国展開を目的とした宮田村の山ぶどうワイン「信州駒が原」が7日、醸造元・本坊酒造信州工場から販売された
▽補助金を受けずに障害者の自立を目指す福祉事業所「どうぞのいす」が7日、それに先立つ事業「心の相談室」を伊那市で開始した
▽伊那市、高遠町、長谷村の各議会本会議で10日、3市町村を廃して新たに「伊那市」を設置することなどを盛り込んだ合併関連議案が可決された
▽伊那市東春近出身のジャーナリスト・河野實さんが17日、来伊し、約40年ぶりに復刊した著書「愛と死をみつめて」のテレビ・映画化を報告した
▽高遠町議会議員選挙が22日、告示され立候補した14人の無投票当選が決まった
▽自律化と効率化を目的として初めて公募制を導入した長野県伊那文化会館館長に24日、長野市出身の徳武利政さんが内定した
▽地域の景観保全を目的とした「ふるさと景観住民協定」が25日、伊那市西箕輪地区で締結された
▽緊急災害時などに情報ツールを役立てることなどを目的とした宮田村の地域情報化計画が大筋でまとまり、コストをかけずに若者などの積極的な活用を盛り込んだ
▽伊那公共職業安定所の2月の有効求人倍率が98年3月以来、1・4倍台に回復した
▽産学官共同で進めてきた「上伊那輝く!経営者キャンペーン」が30日、2周年を迎え、新たな取り組みの開始に向けて発展的に解散した -
みはらしの湯でほっとジャズライブ
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で17日、伊那市職員などでつくるジャズバンド「スターダスト」が「クリスマスほっとジャズライブ」をした。楽しげなジャズのリズムが、温泉で温まった入浴客の心を和ませた。
グループのリーダー・柘植晃さんは、昨年度まで同施設の支配人だった。忙しいこの時期「心に余裕ができる時間が提供できたら」と始めたコンサートで5年目。
「on the sunnyside of the street」「枯葉」などのジャズの名曲ナンバーに加え、季節ならではの曲「ホワイトクリスマス」も演奏。観客も足でリズムを刻みながらジャズの世界へと引き込まれていた。
曲紹介に織り交ぜた柘植さんのギャグも観客の心を和ませていた。 -
正月の寄せ植え体験
高遠町公民館講座「趣味の工房」の最終回が17日、町総合福祉センターであり、主婦ら11人が正月用の寄せ植えを体験した。
「正月に向けておめでたく」、松・竹・梅を主に、ナンテンやコケなどを鉢に寄せ植え。参加者は、講師の矢島修さん(46)=伊那市美篶=から「見栄えの良さを出すために左右非対象にするといい」などと指導を受けながら、丁寧に仕上げた。
矢島さんは「鉢にビニール袋をかぶせ、十分に霧吹きして保湿すると、正月に梅を咲かせることができる」とアドバイス。参加者の一人は「我ながら、これならいい正月が迎えれそう」と満足そうに話していた。
講座は、趣味の幅を広げるとともに仲間づくりの機会にしてもらおうと初企画。7回にわたって、アロマセラピーや絵手紙づくりなどさまざまな創作に取り組んできた。 -
箕輪町商工会女性部が健康体操
箕輪町商工会女性部(119人、大槻一子部長)は14日夜、産業会館で健康体操をし、日ごろの疲れを吹き飛ばそうと楽しく体を動かした。
生活委員会(関一枝委員長)の事業の一つ。「女性パワーが商売に影響する。経営者の健康管理のために」と昨年に続いて2回目。みのわパッションの唐沢春子さんを講師に招いた。
唐沢さんは、「商店街のイルミネーションのように、心も体もリフレッシュして明るい気持ちで家に帰ってください」と話し、軽快な音楽に合わせて手本を見せながら次々と動きを支持。部員はリズムに乗って、腕を伸ばす、肩を回すなどストレッチしたあと、振付けを覚えて曲に合わせて楽しく踊った。
女性部は今年、新会員も入り、和気あいあいと活動。月1回の行事のほか町のイベントなどにも参加している。 -
農村女性ネットかみいな伝達講習会
野良っ娘の会が農産物加工学ぶ箕輪町農業女性ネットワーク野良っ娘の会は15日夜、農村女性ネットかみいな伝達講習会を町保健センターで開き、サツマイモとトマトについて機能性、栄養、加工法などを紹介し、実際にトマト料理とサツマイモの菓子を作って農産物加工を学び合った。
農村女性ネットかみいなの会員でもある野良っ娘の会のメンバーが講師を務めた。
サツマイモは、食物繊維が豊富で腸の活動を健康に保つのに役立つ、カリウムがご飯の18倍含まれるが調理中の損失が大きいので丸ごと調理するかゆで汁まで活用する、トマトはビタミンの宝庫で、空腹時に生のトマトを1、2個食べると血圧低下に役立つ、赤色の色素リコピンは活性酸素に対して効果がありトマトの加工品を上手に利用する-などの説明をした。
調理実習では、トマトケチャップそのものを作ったほか、ケチャップを使ったナポリタン、生のトマトで煮込む鶏肉のトマト煮、スイートポテトトリュフ、さつまいものきんつばなど6品を作った。 -
箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は19日、町公の施設の指定管理者の指定、意見書提出の追加6議案、委員会に付託していた企業振興及び誘致条例制定案や05年度一般会計補正予算案など33議案の計39議案を可決して閉会した。
請願・陳情は、▽個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択に関する請願▽児童扶養手当の減額取り止めなどに関する陳情書▽患者・国民負担増計画の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書-を採択し、それぞれ意見書を提出する。
閉会中の継続審査は▽「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書-。 -
箕輪北ミニバス教室女子チーム
北信越大会出場へ箕輪町の箕輪北ミニバスケットボール教室女子チーム(唐沢茂コーチ)は、第30回長野県ミニバスケットボール選手権大会(10、11日、松本市)で優勝し、06年1月7縲・日の第25回北信越ミニバスケットボール大会(新潟県)に2年ぶり6回目の出場を決めた。16日、選手が箕輪町役場を訪れ平沢豊満町長に報告した。
箕輪北ミニバス教室は、本年度は県内負けなしの30連勝、県外チームとの試合を含めても62戦で57勝5敗、勝率は9割を超える。
県大会優勝は10年ぶり2回目。1回戦から全試合リードを許すことなく勝ち上がり、佐久高瀬との決勝戦も55対38の快勝だった。
チームは6年生12人、5年生2人。平均身長154センチの大型チームで、皆が点を取ることができる。昨年のスターティングメンバーが8人残っていることも強みという。
北信越大会は、前回は初戦敗退。今回は3位入賞を目指す。課題は、単純なパスミスを今の半分にすること。「速攻がいい形で出れば得点(攻撃)力があるので、全試合50点を目指したい」と唐沢コーチ。1月28、29日には全国選抜長野県大会も控えている。
選手は、「1本1本確実に決めてメダルをもらいたい」「皆で心を一つにして頑張りたい」と抱負を述べた。平沢町長は、「悔いのないように練習し、目標に向かって頑張って」と激励し活躍に期待を寄せた。 -
南箕輪村公民館しめ飾り教室
南箕輪村公民館は17日、恒例のしめ飾り教室を開いた。小学生から大人まで14人が、手作りのしめ飾りで新年を迎えようと熱心に取り組んだ。
毎年参加しているベテラン組は、「わらをなう最初に3束に分けるのが大事。この加減を間違えるとうまくいかない」と均等にわらを分けるよう手で何回かにぎって太さを調節。各自がせっせとなってきれいに仕上げ、「表情は毎年違うけど、玄関を入るとき自分で作ったという満足感がある」「やはり自分で作ったほうがいい。来年も一生懸命生きるようにね」と話していた。
初心者は、講師の宮下泰之さんが指導。苦戦する大人の横で小学生が器用にわらをなう姿もあり、「小学生のほうが上手だよ」と笑いながら、楽しくしめ飾りを作り上げた。 -
住民と行政の協働を意識した新たな総合計画後期基本計画を答申
宮田村総合計画審議会(前林善一会長)は18日、来年度から5年間の村政運営の指針となる「第4次総合計画後期基本計画」を清水靖夫村長に答申した。村民と行政の・ス協働・スを強調。役割分担も含め、新たな信頼関係の構築を明記した。持続的な自立を目指して、行政の効率化に加え、施設使用料など住民負担の適正化にも踏み込んでいる。
今までの計画にはなかった「住民参画による村政推進」を盛り込むなど、・ス協働・スを強く意識。
各種公的サービスの住民活動転換も視野に入れるなど、役割分担の見直しを求めた。
一方で村職員の地域活動参加促進や行政機構の効率化を明記。
厳しい財政運営のなかで、痛みをともに分かちあい、協力関係を深める内容とした。
答申を受けた清水村長は「自立は村民一致で決め、さまざまな角度から検討頂いた。村の来年度予算も全てゼロから見直しており、厳しくても元気のでる村のビジョンにしたい」とあいさつ。
前林会長は審議会を今後も定期的に開き、計画の進ちょく状況をチェックする考えを改めて示した。
答申した計画は村議会に示し、1月の全員協議会で意見聴取。3月定例会で議決する。 -
信大農学部ブランドのヤマブドウワイン、販売開始と共に売り切れ間近
南箕輪村の信州大学農学部は19日、学部ブランドの「ヤマブドウワイン」を限定1千本で販売を開始した。初日で品切れ寸前となる好調な売れ行きを見せている。
初日は、販売開始前から多くの人が販売所の前に並び、ワインを買い求めた。
19日だけで約780本が売れてしまい、残る販売可能本数は100本ほどになった。
学部産ワインの製造は、生産から食卓までの流れを学ぶことを目的とした取り組み。
ラベルは一般公募で応募があった20点の中から教職員や学生の投票で選出。農学部キャンパスにあるユリノキ並木を描いた農学研究科2年・浜保理英子さん(25)の作品が採用された。
ワインは、渋みがあるが飲みやすく、味が濃いのが特徴。
20日は午前8時半から学部内にある生産品販売所でワインを販売する。
問い合わせは信州大学農学部(TEL77・1319)へ。 -
長谷小学校で安全マップづくり
登下校の危険個所を確認しよう竏窒ニ長谷小学校で19日、児童らによる安全マップづくりがあった。
登下校時における児童の安全確保が緊急課題とされる中、子どもたち自身が自分の通学路の危険個所を知り、安全対策を講じることが目的。
児童らは各地区ごとに分かれ、拡大した住宅地図に自分の家から学校までの通学路を記入。そこへ、下校時に一人になる所、民家が少ない場所、空家がある場所など、危険個所を特別に記入した。
中には、ほとんど民家のない区間を一人で下校する児童や、見知らぬ人に「車に乗っていかない」と声をかけられたことがある児童もおり、知らない人の車には絶対乗らないことなどを改めて確認。防犯対策として携帯しているブザーや笛の吹き方なども練習した。
また、伊那警察署や長谷駐在署職員らを迎えて防犯教室も実施。不審者に声をかけられた場合の対処方法や体をつかまれた時の逃げ方などを教わり、防犯意識を高めた。 -
産業廃棄物適正処理地域懇談会開催
上伊那地方事務所は19日、産業廃棄物処理業者や市町村担当者などを対象とした産業廃棄物適正処理地域懇談会を開いた。
来年1月から施行される「産業廃棄物処理事業計画等に係る事前公表ガイドライン」の周知と、産業廃棄物の適正処理、施設に対する地元の合意形成の方向性を模索することなどが目的。
新ガイドラインは事業者に対し、新たに実施する産廃処理事業計画を地域住民に事前に説明することを求めたもので、合意形成の透明性確保や地域住民との相互理解を図ることを目的としている。しかし事前説明会は事業者の計画周知が目的であって、計画の実施を妨げるものではない。
参加者には「事前公表によって、これまでは理解が得られていた事業についても、産廃処理事業について知らない人の反対まで仰ぎ、うまく実施できなくなるのではないか」と懸念する声もあった。
事前説明会は、これまで任意で実施してきた各事業者も多いが、参加も得られないほど強い抵抗を示す地域住民も多い。住民への県の働きかけを求める声も多くあった。 -
JA東日本くみあい飼料が中継基地を飯島に移転
JA東日本くみあい飼料(本社・群馬県群馬町、五味淵明社長)は辰野と飯田の中継基地を閉鎖し、飯島町赤坂の旧アイパール長野飯島米工場跡に移転し、来年2月から稼動開始する。
新飯島中継基地は、敷地面積3835平方メートル、建物1240平方メートル、アイパール長野から賃貸する。
配合飼料の中継基地として利用。荷扱量(1日)入荷4台(14-22トン)主に愛知県から。出荷延べ20台(2-7トン専用バルク車)中南信地区各JAと畜産農家向け。職員6、7人が常駐する。
同社はJA全農グループとして昨年4月設立。業務内容は飼料、肥料の製造、販売、動物用医薬品の販売-など。年間販売量は配合飼料1510、000トン、単味肥料238、600トン、肥料30、700トン。鹿島、群馬など6工場、9営業所を有す。 -
南割分館でしめ縄づくり講習会
宮田村の南割分館(加藤瞳分館長)は育成会と共催で18日、南割集落センターで、地域の高齢者を講師に迎え、70人が参加し、しめ飾り作り講習会を開いた。
わらや紙四手、末広、おかめなど縁起物は分館役員が用意した。 わらのもとをひもでしばり、足で固定し、ギチギチと左なわをしっかりと編み、3本の〆(しめ)の子を編み上げた。
左なわを丸め、3本の〆の子さし込み、紙四手を飾って、シンプルで力強いしめ飾りの出来あがり。
加藤分館長は「和気あいあいと、楽しく編んでいる。子どもたちが参加することで、伝統の継承になれば」と話していた。 -
育てたそばでゆでたてを味わう
宮田村の大田切育成会は18日、大田切集落センターで、自分たちが育てたソバで約50人が参加し、そば打ちをした。
育成会の子どもたちは8月、10アールの畑にソバをまき、10月刈り取り、脱穀し、20キロを収穫した。
この日は石臼を使って粉引きを体験した後、大田切そば打ちの会、野ひばりの会の会員らの指導では二八そばに挑戦した。
そば粉と小麦粉をふるい、水を入れ、水分が全ての粉の粒子に行き渡るように、丁寧に水回しを行ない、全体重を掛けるように、力を込めてこね、サツマイモの形にし、薄く均等に、四角に伸ばした。
大なべでゆで、自分たちが栽培したネギを添えて、ゆでたてを味わった。
また、そば打ちに先だって、高齢者クラブ「あけぼの会」の指導でしめ縄づくりもした。 -
もちつきとしめ縄づくり
宮田村の新田地区育成会は18日、転作促進研修センターで「手づくりを学ぶ会」を開き、しめ縄づくりともちつきを楽しんだ。
約50組の親子が参加、講師の平沢善栄さんと酒井春美さんの指導を受け、〆(しめ)の子を4本編み、輪じめを作った。
また、庭ではもちつき、8割がた大人がつき、子どもたちにバトンタッチ。交替で大人用の重いきねを持ち上げ、3キロのもちをつき、汁粉やごまもち、きなこもちに調理した。
小学6年の次男、小学2年の3男と3人で参加した原正一さんは「しめ縄は毎年はここで作るので、最近、家で作ったことがない」と話していた。 -
秋の叙勲で旭日双光章の熊崎前町長の受章を祝う
秋の叙勲で旭日双光章を受章した熊崎安二さん(77)=飯島=の受章祝賀会が17日、飯島町文化館であった。町や町議会関係者、友人ら約90人が集まり、前町長の業績をたたえ、栄えある受章をともに喜んだ。
熊崎夫妻を拍手で迎え、発起人代表の高坂町長は「63年飯島町に奉職し、03年まで40年間、豊富な経験から卓越なる識見を持って地方自治の発展に貢献した。この間、教育長、収入役、助役を歴任し、95年に町長に当選、2期8年リーダーシップを発揮し、庁舎建設、道の駅、公共下水道事業などを推進し、町の発展と住民福祉にまい進してきた」と功績の1部を紹介。宮下創平氏や吉田博美代議士、中原駒ケ根市長ら多くの来賓が「ひょうひょうとした人柄」「熊崎氏の功績は永遠に不滅」「理事者4役をこなしたマルチな人」など人柄や功績に触れながら、祝福した。
町からの記念品、出席者からの花束を受取り、満面笑みの熊崎さんは「町民のお使い役として長く務めさせていただいただけ、身に余る光栄。良い職員に恵まれ、議会や町民の協力支援により、よい仕事ができた」と感謝し「これからも元気で楽しい人生を送りたい」とあいさつした。
町からの記念品を贈呈 -
ダチョウ3羽が逃走
伊那市中の原のダチョウ処理施設から19日、とさつ用のダチョウ3羽が逃げた。午後5時半過ぎまで探し、居る場所はおおよそ確認できたが、暗くなったために捕まえることができず、20日朝に集まって対処することになった。
19日午後2時半ごろ、管理主体「伊那オーストリッチファーム」の宮下栄三社長が出勤した際、かぎのかかったダチョウ小屋の戸が1メートル開いており、4羽のうち3羽(雄1、雌2)が小屋周辺をうろうろしていた。捕まえようとえさを置いたが、逃走。
伊那署、伊那保健所に届け出たあと、関係者ら約10人が探した。
18日にえさを与えに来た宮下社長は「戸がきつくて開けるのがやっとだった。ダチョウでは開けられない」と困惑している。
ダチョウは体長2メートル弱、体重80キロ。
「抱きついたりしなければ、人に危害を加えない」(宮下社長)。市は逃走後、防災無線で地域住民に、また市教育委員会を通じ、連絡網で登校する児童に注意を促した。 -
西箕輪診療所で医療事故
伊那市の西箕輪診療所で、6月にあった医療事故について、被害者の市内の会社員女性(50代)と損害賠償額850万円で和解する。市は「原因は医師の注意不足。医療は人命にかかわるもので、再発防止に努めたい」とした。
医療事故は6月16日、骨髄液採取で胸骨骨髄穿刺(せんし)をするため、局所麻酔したところ、注射針が心臓近くの大動脈に達し、出血して意識不明になった。応急措置後、岡谷市の病院で手術を受け、7月下旬に退院、完治した。
西箕輪診療所は9月から、医師の自宅療養で休診となっている。
これまで市内の診療所で医療事故はなかった。
19日の市議会全員協議会で説明があり、20日の定例会本会議に損害賠償額を盛った国民健康保険直営診療所特別会計の補正予算を提案する。
今回、個人情報保護条例や被害者の希望もあり、被害者の氏名などは公表しなかった。市は議決の要件でないとしている。