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【記者室】議員定数研究
議員定数の研究を進める箕輪町議会特別委員会が、町内各種団体長らの意見を聞く懇談会を開いた。意見は「定数減」「現状維持」の両方。来年1月ころに結論を出す考えで、住民アンケートや来月予定する区長との懇談会なども含め検討する▼現状維持か削減か。議員活動や町民への影響、メリット、デメリットなどが分からない状況で意見を求められても答えるのは難しいと思うが、定数問題だけに留まらず、議会の活性化、効率化、活動のアピールなど要望も出された懇談会。懇談の場も時には必要▼さて、「減らしてやっていけるのか議員の意見を聞きたい」。こんな声も数人。現在の議員定数18は妥当か否か。確かに議員の考えを聞いてみたいところである。(村上記者)
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親子で秋と遊ぶ
伊那市の育児支援ボランティアグループ「子どもネットいな」は22日、親子で参加するネイチャーゲーム「どっぷり秋感じよう」を同市横山の鳩吹公園周辺で開いた。
子どもネットいなの毎月1回のイベントに、市内から園児、児童、保護者など約60人が参加。この日は、くもり空で肌寒かったものの防寒具を着込んで、秋の自然の中でするゲームを楽しんだ。
公園近くの「ますみヶ丘平地林の市が管理する場所では、9マスのビンゴ用紙に、キノコ、鳥の声、いいにおい窶狽ネどと記されたビンゴや、森の中に隠した・ス森の妖精・ス(マツボックリに絵を描いたもの)の数を当てるゲームなどを満喫。ビンゴは、体全体の感覚を研ぎ澄ましながら見つけては、仲間と一緒にマスを埋めていった。
ゲームの指導をした「いなネイチャーゲームの会」の井口秀賢さん(53)=同市美篶=は「自然を肌で感じることで、生き物のことを考える力を養ってほしい。体験をすることで、ごみを捨てないなどの環境教育にも役立てたい」と話していた。
子どもネットいなは市内の子どもを持つ保護者の有志で、02年11月に発足。市駅前ビル・いなっせ内の子どもの遊び場「ちびっこ広場」で、週3回の読み聞かせなどのボランティア活動をしている。
来月のイベントは13日、いなっせの501縲・03会議室で、「北原子どもクリニック」(同市)の北原文徳さんの講演会がある。 -
東春近小学区の住民有志「子ども安全見守り隊」展開
伊那市の東春近小学校の地域住民約30人は「子ども安全見守り隊」を組織し、児童たちへの声かけ運動などのパトロールを通じて、防犯の啓もう活動に取り組んでいる。
都心部での子どもが巻き込まれる事件、近隣市町村での不審者の目撃窶狽ネど、児童を取り巻く環境悪化を懸念した同小学校が、東春近支所を通じて地域住民に協力を投げかけた。地域の有志で9月に隊を発足し、ボランティア活動を開始している。
パトロールは、腕に「安全見守り隊」の腕章を付けた隊員が、児童の登下校時に合わせて声かけ運動を展開。各隊員は散歩しながらなど、自分の地区内を重点的に見まわる。
事務局の東春近支所の小池孝行支所長は「地域全体で取り組むべき活動なので、今後も全戸に周知してもらい長期的に隊員を増やしていきたい。また、子どもたちに対し、どんなサポートができるのか提案も呼びかけている」と話す。 -
信大ISO委員会、市役所の内部監査見学
来年度、ISO14001の認証取得を目指す信州大学農学部のISO学生委員会が24日、伊那市役所の環境内部監査を見学した。
“環境マインドプロジェクト”を進める信州大学は、各学部でISO14001の認証取得を目指している。
農学部は現在その準備を進め“環境マインド”を持つ人材を育成・輩出することで、環境への取り組みの拠点化を図りたいとしている。
ISO学生委員会は、学内の環境問題に取り組む学生を主体に、今後は校内のごみ分別問題などに取り組む。
市役所の委員2人が訪れ、監査の手順を一通り見学。学生らは「監査の方法など、全く知識がなかったので、参考になった。いずれは内部監査員の資格を取得して監査していく必要がある」と話していた。
市の担当職員は「市役所としても内部監査に外部の目が入ることで、透明性確保になる。環境意識が若い世代にも広がれば」と話していた。 -
JA上伊那水田農業担い手育成現地検討会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)などは22日、水田農業担い手育成現地検討会をJA上伊那本所で開いた。JA長野中央会の中南信地区営農担当者やJA上伊那関係職員など約50人が参加。国の新たな食料・農業・農村基本計画に伴う県や上伊那の課題を検討し、集落型営農体への取り組みを進める飯島町やJA上伊那の実例から、各地区の今後の方向性を検討した。
国は今後、ある一定の基準で農業の「担い手」を絞り込み、そこへ重点的に、助成や政策を施していく。その要件の一つに、面積規模があり、具体的な内容は今月末に示される予定だが、現行方針が「担い手」とする、個人4ヘクタール(北海道は10ヘクタール)以上という要件が、かなり考慮されると考えられる。現在も約1%しか該当農家がいない上伊那には、ますます厳しい状況となることが予測され、JA上伊那は、集落型営農体の形成によって、助成対象となる農業者育成を進める方針を打ち出している。1戸当たり耕作面積が狭い上伊那の実情に合わせ、集落単位より広い、旧市町村単位での協業組織づくり進め、集落営農体の面積要件20ヘクタール(現行の要件)もクリアしたいとしている。
県内他地域は、こうした取り組みがほとんど進んでおらず、今後進めていきたいと、現状を報告した。 -
箕輪町交通無事故500日達成顕彰
交通死亡事故がなかった期間500日を達成した箕輪町は24日、県伊那合同庁舎で県交通安全運動推進本部の市町村顕彰を受けた。
04年6月7日以来、交通死亡事故が発生していない箕輪町は、今月20日、500日を達成。これまでにも千日を達成したことがある。
平澤豊満町長は「大変名誉ある受賞。達成は、非常に多くの人たちの日夜の努力のおかげ。500日を一つの出発点として、千日、その先と、ずっと継続させていきたい」と受賞を喜び、決意を新たにしていた。
10月24日現在、上伊那で交通死亡事故がない期間が最も長い市町村は、長谷村の1461日だという。 -
箕輪町消防団が秋季訓練
箕輪町消防団(荻原利一団長)の秋季訓練と救護競技大会が23日、箕輪中部小学校であった。
救護競技大会は、緊急時に必要な応急手当てができるように正しい救急法の知識と技術を身につける目的。
軽症の部、重症の部に分かれ、各分団から1チームずつが出場した。負傷個所は頭部の切創、右ひざの骨折などを想定し、競技開始前に出題。主将を含め4窶・人が三角きんなどを使い、役割を分担しながら負傷者の処置に当たった。
止血効果が適切か、患者の安静を保っているのかをポイントに審査した結果、総合順位は(1)第4分団(2)第6分団(3)第3分団窶狽ネどとなった。
また、全団員を対象とした秋季訓練には約230人が参加。方向転換、体形転換など基本訓練をこなした。 -
上伊那の育樹祭に280人
秋晴れの中川村陣馬形キャンプ場周辺森林で25日、第24回上伊那郡市育樹祭があった。中川村2小学校5年生95人をはじめ、上伊那の自治体や林業関係者ら280人が参加、広葉樹の間伐作業を通じて、森林の大切さを実感し、健全な森林を次世代に引き継ぐ気運を高めた。上伊那地方事務所・中川村などの主催。
作業は各所属ごとA縲廛ブロックに分かれ、自然のアカマツと広葉樹の混生林1・6ヘクタールで広葉樹を間伐。株立ちの木を間引き、混んでいる場所では細い物や形状の悪い木を選び出し、伐採した。
斜面の足場の悪い場所での作業とあって、子どもたちは足を踏ん張り、山ウルシの木を避けながら、慎重にのこぎりを使って、1本1本切り倒した。
約1時間の作業に汗した後、360度のパノラマが広がる山頂や、キャンブ場の芝生に陣取り、主催者が用意した昼食を囲んだ。
東小の神谷美帆さんは「のこぎりの使い方はこつがあり、難しかった」。倉田康弘君は「うまく切れると、すかっとした」と笑顔。 -
北限のユズ色づく
中川村葛島の下平宗男さん宅の柚子(ユズ)=ミカン科=が黄色に色づきはじめた。
自宅の南側、北風が当らない場所に植えられたユズ(ミカン科)は、樹高4メートル余、樹齢45年余、幹の太さは直径約30センチ。表面に凹凸のある直径7、8センチの実が2百個以上なっている。ほとんどの実が黄色に色づく11月上旬に収穫する。
45年前、下伊那郡泰阜村の宗男さんの姉、良子さんの嫁ぎ先から鉛筆ほどの太さの実生苗をもらい、暖かい場所を求め、植え場所を転々としながら大切に育てた。植えてから20年目頃から、春、可れんな白い花が咲き、実がなり始めた。
ユズは近所に配ったり、ジャム、ユズみそ、鍋や吸物の香りづけに利用するほか、冬至にはユズ湯を楽しむとか。
ユズはかんきつ類とあって、葉はアゲハチョウの食草、幼虫が集まり、小学生の自然観察の場になっているとも。
下平さんは「実は用途が広く、香りは最高。これからも大切にしたい」と話している。 -
中川村社会福祉協議会評議員会、会長に前原村議
中川村社会福祉協議会は24日夜、基幹集落センターで評議員会を開きいた。理事、評議員ら30人が出席し、定款の1部改正や理事・監事の選任、補正予算の4件を原案通り議決した。評議員会に先だって開いた理事会で、新会長に前原茂之さん(村議)、同副に上沢茂さん(民生児童委員)が選ばれた。
定款の1部改正は「社協あり方検討委員会」から6項目の是正改善策の答申を受けての改正。
改正では理事の定数を12人を1人増員し、13人とする。内訳は助役を削除し、民生児童委員、有識者各1人増やす。副会長2人制を1人にする-など。
理事の選任は定款改正と前理事の有賀直さんの辞任に伴うもの、新理事に浜崎喜久美さん(民生児童委員)、松村正明さん(公民館長)、松本榮二さん(福祉団体代表)が選ばれた。新監事は市瀬英治さん(村助役)に決まった。任期は来年9月30日まで。
議事終了後、前原新会長は「社協の窓口は広く、奥が深い。経営や村民への下部浸透など課題も山積しているが、社協充実に向け努力したい」と述べ、評議員の協力を求めた。 -
日ごろの成果堂々と
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会(伊東英則会長)の第33回吟道発表大会が23日、高遠町西高遠の町総合福祉センターやますそであった。会員や聖楠会関係者ら100人余が集まり、日ごろの成果を披露した。
競争吟の序伝、初伝、中伝、奥伝の部は、口のあけ方や詩の内容に合った吟じ方などを審査し、会員らは堂々とはりのある声を吟じ、優勝を目指した。各種大会上位入賞者の特別吟の部では、第41回コロンビア全国吟詠コンクール信越大会第一部で準優勝した最年少の秋山祐里亜さん(10)=高遠北小4年=の発表もあった。
剣舞・詩舞の部、聖楠会5地区の代表者による吟の部など全102プログラムあった。剣舞・詩舞の部では、勇壮で華麗な舞を披露して、会場の拍手を集めた。
伊東会長は「過疎、高齢化のなか、新市になってからも会員増加に努め、友愛ときずなを深め楽しい会にしていきたい」とあいさつした。 -
宮田村ナイター野球閉幕
宮田村のナイター野球リーグは24日、宮田球場で閉幕。11チームが半年にわたって総当りで戦った結果、選手層の厚い「愛球クラブ」が全勝で2連覇を飾った。
同クラブは2人の投手陣を軸に、攻守ともに安定。勝負強さをみせて接戦も制した。
春日金夫監督のもとに集まった、20代から50代までの新旧の力がシーズン通じて機能。
代表の松下宏さんは結束力を勝因に挙げ、「まわりが支えてくれたおかげ。3連覇を目指したい」と丸山正徳投手は次の目標を見据えた。
前身の早起き野球を受け継ぎ、10数年続く同リーグ戦。今季は2チーム減ったが、例年以上の熱戦を繰り広げた。
この日の閉幕式にも全チームが参加。上位チームに優勝旗やトロフィー、賞状を渡して健闘をたたえ、下平誠会長は「しっかりと疲れをとって来季に向けて充電を」とあいさつした。
結果は次の通り。
(1)愛球クラブ(2)Gs(3)JA(4)里宮クラブ(5)新田クラブ(6)一撃(7)昭和病院(8)クレイジーモンキーズ(9)JETs(10)ナイトホークス(11)大原クラブ -
昭和コレクションの展示準備
昭和30、40年代の生活雑貨を来月開く宮田村の文化祭に展示しようとこのほど、村民有志が準備作業を行なった。収集品を提供した東京都在住の山本豊之さん(64)と、仲介した村町2区出身で都内で通信社を営む酒井平内さん(61)も参加。「使い捨ての時代だが、モノの大切さを見直すきっかけにしてもらえれば」と話した。
酒井さんが知人の山本さんの収集品を宮田村の活性化に使えないかと提案したのがきっかけ。
賛同した村民有志が文化祭出展を調整。この日は会場となる村老人福祉センターで、数千点にも及ぶ収集品の展示準備を進めた。
飲食品のラベルや包装など紙類が多いため、段ボールに貼り付けてディスプレイ。
ボランティアで作業を手伝おうと駆けつける村民もいて、膨大な収集品は順調に展示するまでにこぎつけた。
往年のスターのブロマイドなどもあり、参加者は「懐かしいなぁ」と会話しながら作業。思い出をよみがえらせていた。
「多くの人たちに懐かしんでもらい、村が元気になる源になれば」と酒井さん。
山本さんは「子どもにも見てほしい。私の収集品は本来捨てられるものばかりだが、消えていくモノから社会を見る目を育ててもらえれば」と話した。展示は11月5、6日。 -
宮田村の保育園で保護者の保育参加が好評
宮田村の3保育園は24日から3日間、保護者に園の生活を肌で味わってもらおうと「保育参加」を実施している。「自分の子どもだけを見るのではなく、周囲の友達との関わりなど、お父さん、お母さん方に幅広く学んでほしい」と3年前から導入。保護者にも好評だ。
参観するだけでなく、保育士の仕事を手伝ったり、一緒に遊んだり。中央保育園では24日に芋掘りを体験したが、保育参加で来ていた母親たちも一緒に汗を流した。
保育参加は3日間随時実施しており、自由に体験が可能。例年、仕事の合間を見ながら父親が来園することもあるという。
年中園児の母親=町3区=は「家では知らない子どもの一面を見ることができた」と、保育参加を評価した。
同園の関礼子園長は「普通の参観はただ傍観するだけ。園の生活に一緒に入り、子どもたちの様子、保育士の仕事を知ってもらうことも大切だと思う」と説明する。 -
南箕輪村職員互助会が不法投棄ごみ回収作業
南箕輪村職員互助会(理事長・加藤久樹助役)は22日、協働によるむらづくりに参加していこう-と、91人が参加し、村道沿いなどで不法投棄ごみの回収作業をした。
村が「新時代のむらづくり」に向けて進む中、村職員も村民の一人として、また村行政にかかわる者として積極的に取り組もうと計画した。
村道6号線、中央道の側道など4カ所に分かれて作業。職員は、道路沿いの草むらの中まで確認しながらポイ捨てごみや不法投棄ごみを拾った。大型農道と中央道の間の道にはテレビなども捨てられていた。
約1時間半で、可燃ごみ25袋、不燃ごみ120袋、自動車タイヤ7本、テレビ、ガスコンロ、タイプライターなどを回収した。
互助会は、来年度も協働のむらづくりの活動を検討したい-としている。 -
中央アルプス駒ケ岳ロープウェイガイド
白川ゆか里さん「始めて乗務した時は、ゴンドラから見る山の景色のあまりの素晴らしさに感動しました。今でも四季折々に山が見せてくれる表情にはうっとりしてしまいますね」駒ケ岳にロープウェイがあることはこの仕事に就くまで知らなかったため、最初に乗った時の感動はなおさらだったという。「個人的に一番好きなのは新緑の春かな。生き生きとした生命力が感じられるから」
◇ ◇
標高1661・5メートルのしらび平から2611・5メートルの千畳敷まで標高差950メートルを7分30秒で結ぶ駒ケ岳ロープウェイのガイド。訪れる観光客に「眼下に見えます木々はシラビソと申しまして窶煤vと日々美しい声で解説している。
意外に知られていないが、ロープウェイは1年を通して休まず運行している。通常は20分間隔だが、観光シーズンになると連日8縲・分間隔のフル稼働。休憩もほとんど取れず、ひっきりなしの乗務が続く。「疲れます。気圧も上と下ではかなり違うから窶煤Bでも一番つらいのは何といっても真冬ですね。マイナス20度ぐらいの中で笑顔でいるのはとっても大変」
乗務を始めたころは緊張してアナウンスを間違えることも度々でその都度冷や汗をかいた。「元々人前に出ることがあまり得意じゃない性格なので…。覚えるために一生懸命練習しました。今ではもう完全に暗記していて間違えることはありませんけどね」
曇りの日に「何が素晴らしい眺望だ。南アルプスなんか全然見えないじゃないか」と文句を言われたこともある。(きっと長い時間待たされてイライラしているんだろうな)と思い「申し訳ありません」と笑顔で謝ったら機嫌を直したという。
04年7月25日。落雷によりロープウェイの通常運転ができなくなり、千畳敷駅に観光客千人余りが取り残された事故が起きた時は「大変なことになった」とパニックに陥った。それ以降、乗客60人の命を預かっているという責任を強く自覚して乗務するよう心掛けている。「大変だけどこの仕事は大好き。このままずっと続けられたらいいな」
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唯一の悩みはゴンドラ内が定員いっぱいで混み合っている時…「体を触ってくるお客さんがいるんですよ。あからさまに嫌な顔もできないし、逃げるわけにもいかない窶煤Bそんな時はただじっと我慢するしかないですね。悔しいけど…」 (白鳥文男) -
ドラマ・イン・エデュケーション
演劇を通じて地域文化の向上を図るNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は22・23日、演劇ワークショップ「ドラマ・イン・エデュケーション」を駒ケ根市文化会館で開いた。講師に英国ミドルセックス大ドラマ・イン・エデュケーション課程で主任教官を務めるケネス・テイラーさんを迎え、英国での実践的な演劇教育の手法を体験した。
テイラーさんは約10人の参加者に対し「ゲームを通じて体を動かし、想像力を養ってほしい」とあいさつ。まず自己紹介を兼ね、輪になった参加者にそれぞれの名前を悲しみの気持ちを込めて言うよう注文した。続いて「恥じる」「幸せ」「興奮」と異なる感情での自己紹介を全身で表現させ「皆の声、表情、動き…。これがドラマだ。人とのコミュニケーションにはこの想像力が大切だ」と熱っぽく訴えた=写真。 -
駒ケ根病院祭
駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)は22日、地域の住民と交流し、精神障害者への理解を深めてもらおうと「第1回駒ケ根病院祭」を開いた。病院内では認知症やアルコール依存症などの精神病についての相談コーナーや病院食の試食コーナーのほか、バザーやミニコンサートなどが多彩に催され、訪れた多くの来場者でにぎわった。アイパル伊南で開かれた記念講演会では、NPOメンタルサポート駒の杜理事長の松・ス澄子さんが「精神障害者が地域で暮らすために」と題した講演を行って精神障害者への理解を強く訴えたほか、樋掛忠彦院長による講演「地域に開かれた病院を目指して」が行われた。
病院を訪れた人たちはパネル展示やビデオを見たり、病院食を試食したりして、普段あまり馴染みのない駒ケ根病院や精神病についての認識を深めていた=写真。 -
上伊那郡市剣道大会
県剣道連盟上伊那支部は23日、第51回上伊那郡市剣道大会を駒ケ根市武道館で開いた。上伊那各地の113チーム・約500人が出場し、小学生低学年、高学年、中学生、一般の男女それぞれの部で気合のみなぎった熱戦を展開した=写真。
上位は次の通り。
▼小学生低学年男子(1)伊那北スポーツ少年団A(2)伊那少年剣道クラブ虹(3)駒ケ根スポーツ少年団A、伊那剣心館A▼小学生低学年女子(1)伊那北スポーツ少年団(2)駒ケ根スポーツ少年団A(3)南剣、南箕輪わくわく智▼小学校高学年男子(1)伊那剣心館A(2)伊那北スポーツ少年団(3)駒ケ根スポーツ少年団A、伊那剣心館B▼小学校高学年女子(1)駒ケ根スポーツ少年団B(2)駒ケ根スポーツ少年団A(3)宮田少年剣道部桜、宮田少年剣道部梅▼中学生男子(1)伊那少年剣道クラブA(2)赤穂中A(3)伊那剣心館、伊那中▼中学生女子(1)春富中A(2)伊那剣心館(3)宮田少年剣道部、西春近スポーツ少年団▼一般男子(1)伊那剣心館A(2)教員同好会(3)高遠体協A、駒ケ根体協勇▼一般女子(1)高遠体協(2)伊那弥生ケ丘高(3)赤穂高、南箕輪 -
第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル
駒ケ根市は22日「第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル」を駒ケ根総合文化センターで開いた。各種団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食やおにぎりなどの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった=写真。
健康コーナーでは関心が高まっているアスベストについての展示や、食品ごとののエネルギー量が一目で分かる展示、血圧や骨密度などの測定や筋力アップのための運動体験などに多くの人が群がっていた。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターなどの入選作品が展示されたほか、試食コーナーには詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶりとなった。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。 -
南箕輪村で社協まつり
南箕輪村の第8回社協まつり(実行委員会主催)が23日、デイサービスセンター「松寿荘」などであった。地域に根ざしたよりよい福祉を目指し、多くの地域住民らが集った。
まつりでは、家庭用福祉車両の展示・説明、障害者とボランティアでつくるバンド「きずな」演奏などを新たに加え、多彩な催し物を展開。
演芸は踊り、車いすダンス、ハーモニカ演奏、手話など16のプログラムが組まれた。「ふるさと」などを出演者と来場者が一緒に歌う場面もあり、和やかな雰囲気に包まれた。
会場には書、ティッシュケースなどデイサービス利用者らの作品も並んだ。
また、車いす体験、障害者生きがいセンター「ひまわりの家」のカランコ、ぼかしなど自主製品の販売、足浴体験、おもちゃ作りコーナーなどもあった。 -
箕工祭で存続を呼びかけ
箕輪工業高校の「第41回箕工祭」が23日、一般公開された。全日制と定時制の合同文化祭で、テーマに「Peace窶蝿齔カ一度の青春に花を咲かそう!」を掲げた。
県教育委員会が示した高校改革プランで、統廃合の対象候補に挙がったことから、玄関入り口では、学友会(生徒会)が箕工の存続を呼びかけ。
生徒や来場者にメッセージを紙に書き込んでもらい、壁の模造紙にはり付けた。「箕輪の発展に、箕工は必要」「箕工は楽しいよ」など存続を願う言葉が並んだ。
また、定時制は「戦後60年 忘れてはならない過去がある窶拍シ本里山山辺中国人・朝鮮人強制労働」を展示発表。強制労働の実態などをまとめ「憲法第9条を変えようとする動きがある。若者が関心を持たなければならない」とし、平和の意味を考える機会にと訴えた。
そのほか、輪投げロボットの展示、書道や美術などの授業展、生徒によるコンサート、出店などもあった。 -
伊那市 工業団地用地を取得
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地内テセック所有地を取得するための用地売買契約調印式が24日、市役所であった。
市には工業団地に関する問い合わせがいくつか来ているそうで、分割でも対応していきたいとしている。
敷地面積は4万5千平方メートル。85(昭和60)年にテセックが用地取得したまま、更地になっていた。
市内にある5つの工業団地(県営含む)に空きはなく、企業立地の話があっても対応できなかった。新たな用地確保が必要だったことから、市土地開発公社が5億3600万円で買い取った。
テセックの大塚英樹社長と調印を交わした土地開発公社理事長の小坂市長は「快く承諾いただいた。優良企業を誘致していきたい」と述べた。
工業団地は伊那インターから車で5分。給排水も整っている。
市内横山にある鳥居沢工業団地(敷地面積1万8千平方メートル)は来年夏から売り出す予定。 -
ドラゴンフルーツを栽培、営利作物としての栽培は県内唯一
中川村南田島の矢沢義幸さん(38)=公務員=は150平方メートルのハウスで、ドラゴンフルーツ=多肉植物、三角サボテン科=を栽培、飯田市の青果店に出荷している。県内で営利作物として栽培しているのは矢沢さんだけ。
00年に沖縄旅行でドラゴンフルーツに出会い、栽培農家を見学させてもらい「花の美しさ、甘くシャーベットのようなおいしさ」にすっかり魅せられ、早速、白肉種を導入。翌年、赤肉種を合わせて4種類、20株を作付け、昨年、初めて花が咲き、収穫できるようになった。
7月下旬ころから、直径45センチの月下美人のような巨大花が夜中の数時間咲く。すぐに人工受粉させ、花後45日で、4、500グラムに果実は肥大化し熟す。うろこをつけたような特異な形で、存在感がある。味は白肉種はさっぱりと甘い、赤肉種は甘みが強い。
果肉にビタミンや繊維、ブドウ糖、人に有効なミネラルを含む自然食品。病虫害も少なく、無農薬栽培ができる。
矢沢さんは「新しい作物なので、試行錯誤の連続。最低温度は7度、重油高騰で燃料費が頭痛の種」と話していた。 -
人間力向上 決意新た
日本ボーイスカウト長野県連盟箕輪第一団(吉崎進団委員長)の創立30周年記念式典が23日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった=写真。団員や連盟関係者ら約100人が出席し、歴史の重みを再認識して、新たな出発を誓った。
吉崎団委員長はあいさつで、1976(昭和51)年に37人の団員で一歩を踏み出した発足当時からの歩みをたどり、「現代は自然が子どもたちから遠ざかり、親子のきずなさえも薄れてきている。自然をキャンバスにし、確かな人間力を身に付け、幸せな人生を送ってほしい」と団員らに呼びかけた。
第一団は現在、5隊(リーダー16人)54人で活動。記念事業として、発足20年から10年間の活動を記した記念誌「あゆみIII」を発刊し、年内には「ながた荘」入口にサルスベリとシャラの木を植樹する。
式では、7年以上にわたって団の活動に尽力したリーダーや指導者10人の功労者も表彰。2部では、樹木医の唐沢清さん(72)=沢=が「樹を診る」と題して講演した。 -
小渋ダム水源地域のビジョンを示す
公募や市民団体、行政機関で構成する小渋ダム水源地域協議会(座長・北沢秋司信大教授)は22日、中川村文化センターで、「小渋ダム水源地域ビジョン(案)」を示し、中川村・松川町・大鹿村の3町村の住民20人余が活発に意見交換した。
このビジョンはダム水源地域の行政と住民が共同で、ダムを活かした水源地域の自立的、継続的な活性化を図ることが目的。04年度に同協議会を設置し、検討を進め、ビジョン(案)「幸せの交流舞台こしぶだに」をまとめた。
ビジョン(案)は基本理念(水源地域の目指す将来像)に▽小渋川水源地域の3町村がつながりを強め、協働して地域活性化に取り組む▽水源地域の宝を保全育成し、国内外に発信する▽安全で安心で住みやすい、心安らぐ生活の舞台-を掲げ、ビジョンの柱は(1)流域内の協働と連携(2)流域外との交流促進(3)産業振興(4)自然・歴史文化とのふれあい(5)地域の連携を促進させるための環境整備-とした。
具体的活動に▽小渋ネット(仮称)の創設▽民間団体・住民・行政の協働・連携▽小渋湖まつりの拡充▽山村留学制度の創設▽おらが村の特産品の開発▽観光農園・体験農園▽ワーキングホリデーの開催▽グリーンツーリズムの推進▽歌舞伎など伝統文化の活用▽食の文化祭の開催▽河川の環境の保全と整備▽自然散策路の整備▽宝マップの作成▽水源地域を結ぶ道路整備・改良-などを挙げた。
参加者からは「四徳川の3滝を巡る遊歩道の整備を」「河床の樹木を伐採し、川を本来の姿に戻すべき」などの意見が出された。
出された意見を最終案に反映させ、県に提出。国の整備計画にのせ、予算化を図る。 -
上農高らしさ存分に文化祭
上伊那農業高校の文化祭「第86回上農祭」は23日、一般公開され、生徒が育てた野菜や花などの農産物販売、初の全校企画かかし展や各クラス・学年展、模擬店など多彩なイベントを繰り広げ、大勢の来場者でにぎわった。
かかし展は、全12クラスがそれぞれ等身大を製作。セーラー服を着た女子校生や球児、お笑い芸人に見立てたものなど、笑いを誘うユニークな作品がそろい、校舎前に並べた。来場者から一番優れた作品を選んでもらうように作品横に投票箱を設置。どの作品も人気を集めた。
生徒が実習で丹精込めて育てた農産物の販売は、ネギや白菜、セロリなどを並べた。紫、白、赤といった色鮮やかなシクラメンも来場者の目を引き、「きれいに育てたね」と買い手が殺到した。
クラス・学年展は、近代戦争展や修学旅行展など。同校と交流のある愛知県立三谷水産高校によるさつま揚げの販売もあった。 -
小渋もみじ祭りにぎやかに
秋の1日を小渋峡で楽しもうと23日、小渋釣掘場をメーン会場に、小渋もみじ祭りがにぎやかに開いた。
釣掘場では、大人も子どもも大物を狙ってつり糸をたれ、バームクーヘンが焼ける甘い香りが漂い、来場者の食欲を誘った。
四徳大橋下ではボートによるダム湖内の巡視体験。エメラルドグリーンの湖面から色づきはじめた両岸のもみじを見上げ、秋の風情に浸った。
ダム提内部の見学にも多くの大人、子どもが訪れ、ダムに関心を寄せた。 -
伊那市地蜂愛好会「巣コンテスト」
地蜂の巣の重さを競う、伊那市地蜂(じばち)愛好会主催の第8回コンテストが23日、西箕輪羽広の農業公園みはらしファームであった。上伊那から諏訪地方の会員31人が丹精込めて育てた40点を持ち寄った結果、4・06キロの巣を出品した富士見町の自営業中山一さん(47)が優勝した。
会員は、初夏にハチ追いをして土中に作り始めたばかりの「初期巣」を掘り出し、木箱、れんが鉢、段ボールなどに入れ、「会員が研究を重ねた飼育技術」(小木曽大吉会長)で大きくした自慢の巣を持ち込んだ。今年は夏の猛暑や降雨の少なさが影響し、全体的に小ぶりだったが、蜂の子がつまったきれいな巣がそろったという。
初出品の昨年は準優勝だった中山さんは「驚きの一言」とうれしさをにじませ、「良い蜂に巡り合えただけで、運がよかったんです。いろんな人の飼育方法を聞いて研究している。技術はまだまだ未熟です」と話していた。
会員である小坂樫男伊那市長も初めて出品し、6位に入賞。集まった巣は1キロ8千円前後で即売された。