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伊那の最低気温-11.9℃
○…「小寒」を過ぎ、6日の伊那の最低気温はマイナス11.9度。平年値のマイナス5.1度に比べ、冷え込んだ。飯田測候所によると、13日までの気温は寒気の影響で平年より低い。しばらく寒い日が続きそうだ。
市内のあちこちで「今日は一段と冷えるね」と寒さが話題に挙がった。
自転車の利用者は「耳が痛い」と話し、手袋や帽子は必需品のよう。
「バスに乗り遅れると、外で待っていられない。お店に入って温かいものでも食べないと」と話す年配の男性もいた。
信号待ちでは、地域住民らはあまりの寒さに足踏みする光景もあった。 -
安全の地域づくり決意新たに
伊那市の美篶交通安全協会(矢島要治会長)などが主催する恒例の同地区安全祈願祭が6日、美篶公民館であった。40年以上続く市内で唯一の安全祈願祭に、地区の安協、区長会、青少年育成会、消防団など80人以上が参加した。
神事の後、美篶各種団体協議会の赤羽要会長は、国内外で悲惨な事件や自然災害が発生しているとし、「同じ時代、社会で生活しているかぎり、地域に災害などがいつ発生するか分からない。地域全体の和を広げ、お互いに助け合い安全に暮らせる地域づくりの維持を心がけたい」と祭文した。
昨年、広島と栃木の両県で発生した女児殺害を受け、伊那署生活安全課の西澤忠篤課長らが、児童たちの登下校時などの安全対策について講話した。
西澤課長は、昨年の管内の声かけ事案数は26件(うち児童の被害は19件)と報告。美篶については被害が出ていないが、「犯罪者にプレッシャーを与えるよう、地域で安心安全なまちづくりに取り組むことが最大の対策」と、自主防犯意識の高揚を呼びかけた。 -
放火が前年比6件増
伊那消防組合は05年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数は92件(前年比18件増)で、死者は8人(同6人増)、負傷者は5人(同4人減)、被害総額は1億4425万2千円(同4719万4千円増)。火災原因のなかで最も増加した「放火・放火の疑い」は、前年に比べて6件増の15件だった。
内訳は「建物」が45件(同10件増)、「林野」が6件(同1件減)、「車両」が6件(同1件減)、「その他(廃材・土手焼き)」が35件(10件増)。焼損面積は、建物が3023平方メートル、林野は115アール、車両は6台。焼損棟数は全焼が22棟など合計59棟で30世帯、97人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(15件)、「たき火」(11件)、「枯れ草焼き」(9件)、「コンロ・てんぷら火災」(8件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、伊那市43件、南箕輪村18件、箕輪町14件、辰野町10件、高遠町6件、長谷村1件だった。
同消防組合によると、全国的に火災原因は放火、たばこ、コンロなどが増加しているという。「家の周りに燃えやすい物を置かないことや、隣近所での声掛けなど、放火のしにくい環境づくりを心がけてほしい」と呼びかけている。 -
県営住宅で火事 伊那市西箕輪大萱
5日午後8時28分ころ、伊那市西箕輪大萱の県営住宅13号に住む、無職・飯盛安弘さん(73)方から出火。木造モルタル構造トタン葺きの平屋6世帯長屋の一部(焼損面積35・36平方メートル)を全焼し、同時8時38分に鎮火した。この火災で飯盛さんが火傷を負い市内の病院に収容された。
伊那消防署の調べによると、東側の居間と寝室の境付近が出火場所とみられる。飯盛さんが入院しているため、原因は調査中となっているが、室内からの出火で放火の疑いは極めて少なく、失火の可能性が大きいという。 -
中原菜採さん(25)、飯島町鳥居原
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飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまの花の店を担当する。
「1日中、きれいな花に囲まれ幸せ。顔なじみのお客様が増え、お客様から花束をプレゼントしたら、とても喜ばれたと言われることが1番うれしい」
飯島町鳥居原に生まれ、美術系の短大に進学、造形を中心に生活デザインを学んだ。卒業と同時に道の駅から花店のスタッフにと声が掛かり、2年間、大阪市の花屋で研修した。
水揚げや葉の整理など下処理のし方を教わり、フラワーアレンジ教室にも通い、ヨーロピアンスタイルからブーケまで習得した。「アレンジやブーケは花材選びが1番難しい。病気見舞いにはにおいのしないもの、誕生日の花贈りは、相手の年齢、性別、雰囲気、好みを詳しく聞いてつくる」。一般的には男性には黄色やグリーン、シックな赤色を中心に「持った時の格好良さ」にこだわる。年配の女性には、明るい色の花を使い、講演会の講師や演奏会のアーチストに贈る花束は、大きな花、華やかな雰囲気の花でまとめるとか。
「お任せの注文が多い。花束を渡す時、気に入ってもらえたかどうか、いつもドキドキ、お客様の反応が怖い」。
仕入れは花き栽培が盛んな飯島町とあって「安くて新鮮、できるだけ飯島産を使うようにしているが、ほとんどは伊那市の中卸業から仕入れる。珍しい花、変わった物が好きで、渋い色の花、実物も多い」。
コーナーの室内温室にはバラやユリ、ガーベラ、トルコキキョウなど品ぞろえは約百種類。「バラは好きで種類も多い、ユリはボリウムがあり、大きな花束には欠かせないため、一応そろえてある」。
店内では切り花、鉢花のほか、フラワーアレンジ、キッチンブーケが目に付く。キッチンブーケは値段が手ごろとあって、結構売れ筋。ピンクと赤のバラでかわいい系にしたり、紫のトルコキキョウと濃い赤のバラをメインにしたシックなブーケなど、色々と工夫する。時には花嫁のブーケも手掛ける。ドレスの色や身長、顔立ちなどバランスの良いブーケになるように心がけているとか。
「今は冬の真っ只中、それでもチューリップやヒヤシンス、スイトピーなど春の花が並ぶとうれしくなる」と優しい顔がほころぶ。
両親と祖母の4人暮らし(大口国江) -
はら美術で柴田久慶さんが個展
人物画を通じて自らの思いを描く駒ヶ根市の洋画家・柴田久慶さん(60)の個展が9日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。暖色系の色彩で描きこまれた独特な人物画や風景画など約50点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
柴田さんは国画会や県展などで数多くの賞を受賞し、県展審査員なども勤めてきた。はら美術での個展は初めて。
見る角度やポーズによって、さまざまな表現を可能とする人物画の魅力にひかれ、被写体を通して心の内を表現することに挑んできた。昨年の国画会に出展した作品「MAN」は、近年の世情不安を描写。戦争を繰り返し、弱い者がみじめな思いをする社会をつくり上げた人間の愚かさを表現し、そうした醜い部分は、誰の中にも存在することを訴えかけている。
柴田さんは「絵画を始めて40年近くになるが、やっと絵の具の良さが分かってきた。微妙なタッチを楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。9日まで。 -
伊南福祉会仕事始め式
伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)は4日、06年の仕事始め式を駒ケ根市の介護老人保健施設フラワーハイツで行った。同施設のほか救護施設順天寮、特別養護老人ホーム観成園の職員ら約30人が出席し、中原理事長の訓示を聞いたほか、職員代表の年男・年女2人が決意表明をして気持ちも新たに1年をスタートさせた。
共に戌(いぬ)年の小原達也さん(フラワーハイツ)と中城さつきさん(観成園)は「先輩職員に少しでも近づけるよう、いろいろなことを身につけて一歩一歩進みたい」、「自分の意見を持ち、笑顔でしっかりと仕事をしていきたい」とそれぞれ決意を述べた=写真。
中原理事長は「福祉の最前線にいる皆さんの果たすべき使命は大きい。住民の信頼を得られるよう皆で力を合わせて頑張ってほしい」と期待を込めて訓示した。 -
消防特別点検
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は5日、中原正純組合長による新春特別点検を北消防署隣りの駒ケ根市立赤穂公民館で受けた。署員約50人がきびきびと整列し、服装や手帳などの点検を受けて、新年のスタートに当たって職務への意気込みを新たにした=写真。
中原組合長は「昨年は国内外で信じられないような事件が多発し、安全・安心に向けて住民の関心が高まった年だった。万一大規模災害が発生した場合、消防署としても市町村との連携を密にし、迅速な対応で1人でも多くの人命を救わねばならない。消防人としての気概と誇りを持って地域住民の期待に応えられるよう頑張ってほしい」と訓示した。 -
ヤマウラ年始式
総合建設業ヤマウラは6日の業務開始を前に5日、06年の安全祈願祭と年始式を駒ケ根市の本社で行った。各事業部のほか関連企業などの幹部社員ら約70人が出席し、気持ちも新たに1年のスタートを切った。年始式では山浦速夫社長らがだるまに目を入れて会社の発展と安全を祈った=写真。
山浦社長は年頭あいさつで「技術力、営業力のアップなどで順調に業績を伸ばしてきたが、今後は建設業としての枠組みでなく、上場企業としてどうなのかが問われる。誇りを持って力まずに淡々と業績を挙げていかなければならない。ヤマウラブランドの確立という目標に向け、信頼を社員全員でつくっていこう。そのための鍵は人材育成と顧客満足度だ。われわれは同じ目的を持った人間の集まり。地域から信頼され、発展する企業を共に目指そう」と呼び掛けた。
年始式に先立って同会場で安全祈願祭が行われた。山浦社長らが玉ぐしを祭壇にささげ、お神酒を飲んでこの1年の安全を祈った。 -
箕輪町営上古田スケート場7日オープン
箕輪町営の天然リンク、上古田スケート場の7日オープンに向け、リンク整備が進んでいる。
昨年12月中旬にグラウンドに水を引き入れ年末までに結氷。氷の上に雪が積もった状態になっていた。4日、町教育委員会の職員が雪かき、リンク作りに取りかかり、夜に水をまいた。天然リンクのため天候に左右されるが、いい氷の状態でオープンしたいと作業に精を出している。
一般滑走の使用時間は平日午前6時縲・時半(リンク清掃午前7時半縲・時50分)、夜間午後6時縲・時半(清掃午後7時半縲・時45分)、日・祭日・長期休業午前6時縲・時(清掃午前8時縲・時15分、午前9時縲・時15分)。清掃は利用者全員でする。リンクに赤旗が出ているときは滑走禁止。
スケート場利用は2月5日まで。無料。無料の貸し靴もある。
問い合わせは上古田スケート場(TEL79・0152)、町教委生涯学習課(TEL70・6602)へ。 -
小野工業が箕輪町にLED(発光ダイオード)照明寄贈
小野工業(本社・辰野町小野、檀原隆宣社長)は5日、箕輪町にLED(発光ダイオード)照明16個を寄贈した。
03年12月から、建設業に加えて太陽光発電や風力発電など自然環境にやさしい事業展開をしている同社は、LED照明の販売元になっている。今回、省エネルギーのLED照明を実際に地域の人に見てもらおうと町に寄贈を申し入れた。
新エネルギーの普及啓発に取り組む町は、寄贈を受け、新エネルギーと省エネルギーの両方を併せ持つLED照明を、住民が夜間利用する機会が多い公民館に活用して町全体で“環境にやさしいまちづくり”の実現を目指したい考え。希望のあった木下、下古田、中曽根、大出、沢の5区の各公民館で外灯に使う。
LED照明は100ボルト、約2・5ワットの低消費電力。寿命は5万時間以上と長く、一般の白熱電球の平均寿命の約50倍長持ちする。頻繁にスイッチの入り切りをしても寿命に影響しないほか、玉切れ、劣化がなく、外灯や常夜灯に向いているという。
檀原社長は、「LEDをもっと身近に感じてもらいたい」と話し、今後モニターアンケートも予定している。
平沢豊満町長は、「使い始めると住民の意識も変わってくると思う。有効に使わせていただく」と感謝した。 -
耐震改修、診断を再PR
宮田村が03年度から行なっている一般住宅の耐震改修補助を使って、昨年1年間で2戸が改修補強工事をしたことが、村産業建設課のまとめで分かった。しかし、改修が必要な住宅は潜在的に数多くあるとみられ、近く村は耐震診断の受診を呼びかけるチラシを村内全戸に配布する予定だ。
耐震診断、耐震改修の補助は、1981年5月までに建てられた一般住宅が対象。
村内では約1500戸が対象とみられ、診断は国や県、村の全額補助により無料。改修も120万円を限度に半額まで補助している。
家の持ち主が調査する自己診断を実施したのは80戸。そのうち41戸は専門家の耐震診断士が調べ、23戸は補強が必要と診断された。
しかし、実際に補強を行なった住宅は昨年の2戸を含めてもわずかに3戸。
村産業建設課は「たとえ補助があっても経済的な面や家が古くなっていることから、二の足を踏んでいるケースが多いのでは」とみている。
村は今後診断や補強の周知徹底を図る考え。新年度は耐震診断士が外観から危険具合を判断する「簡易判断」を70戸、内部構造などより詳しく調べる「精密診断」を30戸、耐震改修を1戸見込んでいる。 -
商工会青年部が創部40周年記念のDVDを制作
創部40周年を迎えた宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は、築いてきた歴史を残そうと記念誌DVDを手作りした。工夫を凝らした内容で、写真や映像をふんだんに挿入。商工会活動だけでなく、村の歴史を語る資料ともなっており、好評を得ている。
歴代部長のあいさつや座談会、部員の思い出などを収録。「記憶を形に残したい」という想いから、あえてDVDにこだわった。
歴史を振り返るだけでなく、若者の情熱が随所に散りばめてあり、現部員がアニメ化されて登場するなど楽しい映像も。2枚組で総収録時間は3時間にも及ぶ。
4月から青年部のチャレンジ広報委員会が中心になって制作。半年以上構想を練りあげて映像化した。
12月に開いた40周年の記念式典で出席者に配布。商工会の窓口でも実費で頒布している。 -
伊那市在住・出身者の作家洋画展
伊那市在住・出身者の作家洋画展「漸(ぜん)進展」(実行委員会主催)が5日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。作家13人が持ち寄った風景、人物、抽象など24点が並び、訪れた人の目を楽しませている。10日まで。
作品は、かやぶきの屋根に雪が積もった「信濃雪景」をはじめ、「街角」「家族」「月と女 曼荼羅(まんだら)」「御岳I」など。一人が最新作1縲・点を展示した。サイズは100号以上の大作が多い。
須沢重雄代表は「作家が精根込めて描いた。大作が多く、それぞれ個性を生かした作品は見ごたえがある」と話している。
作品展は一昨年のセンターオープンのこけら落しとして始まったもので、本年で3回目。「一人ひとりが少しずつでも前に進んでいこうという気持ち」で、昨年までの精鋭作家洋画展から名称を変更した。
開館は午前10時縲恁゚後5時(最終日4時)。入場無料。 -
KOA向山社長年始訓話
◆KOA(伊那市)向山孝一社長
「安全」「品質」を中心に、お客さまに信頼される会社にしていきたい。
兵庫県尼崎JR脱線事故、耐震強度偽装に、安全であって当たり前が当たり前でなくなる混乱を垣間見た。
組織が限られた中で安全に運営されているのか、いつも注意をはらっていかなければならない。異常のサインが異常と感じられなくなり、起こるはずがないことが現実に起こる。事故によって本人、家族、職場に迷惑がかかる。総点検をして安全な職場づくりをしなければならない。自然災害の対応を含め災害は、お客さまの重要な評価基準になる。災害を出さないと胸を張って言える会社にしたい。各職場で火災、はさまれなど災害の危険要因を取り除いてほしい。
製品は人命に直結するもので、万が一は許されない。品質の改善活動を経営の柱にしたい。売り先別でみると、パソコンなどから車になりつつあり、今後も伸びていく。質の高いビジネスが求められる。製品の質をレベルアップしないと生き残れない。お客さまから「KOAがいい」というものづくりをしたい。事故があったら会社がなくなる危険のあるビジネスと肝に銘じて仕事に当たってほしい。
2010年は創業70周年になる。春にビジョンを示したい。
地域社会、家族に対して、年末にいい成果があったと言えるように、地に足をつけて作業してほしい。
健康は自己責任で管理して、明るい職場であるように。1年間、頑張りましょう。 -
1月10日は「110番の日」
伊那署は「110番の日」(1月10日)の一環行事として、110番に関するポスター展を10日まで、伊那市西町区のアピタ伊那店2階エレベーターホールで開いている。
同署管内の小・中学校から応募のあった17作品を展示。事故や事件、怪しい人を見たら110番まで竏窒ニ訴える標語の作品が多く、ポスターの色も赤や黄色など印象的な彩りで、買い物客の目を引いている。
「ドキドキするけど110番」の標語で警察官の絵を画面いっぱいに描いた作品や、「いたずら電話は止めよう」「この番号を忘れない」など、子どもの目線から考えた工夫あるポスターが多数並んでいる。 -
仲良くシュプール描いて…
親子(子どもは小学生以上)を対象とした恒例のスキー教室が5日、伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」であった。技術習得を目指し、市内を中心に駒ヶ根市から6組13人が参加。白銀のゲレンデで雪の感触を楽しみながら、冬休みの一日を満喫した。伊那市教育委員会の主催。
昨年に比べると10人ほど少ない参加だったが、小人数のため指導はみっちり。初心者から何度か滑ったことのある経験者まで、レベルに合わせ2班に分かれ、市体育協会スキー部(細野昭男部長)インストラクターの指導を受けた。
初心者は用具の使い方やブーツの履き方から、経験者は板をハの字にして滑るプルークボーゲンや、板を平行にして滑走するパラレルを学習。ゲレンデは積雪100センチ、雪質も良好で、参加者は滑り方のコツをつかむと繰り返しシュプールを描いた。
駒ヶ根市の阿部厳君(8つ)は母親の真弓さんと同教室に初参加。スキーは3年前から始め、この日は「ゲレンデの上から下まで真っ直ぐ滑ってみたい」と意気込んでいた。真弓さんは北海道出身で、小学校時代からスキーを学んでいたが、実は苦手。しかし、「親子で滑ると楽しい」とスキーを満喫していた。 -
改革・改善、真剣勝負
ルビコンが仕事始めコンデンサのトップメーカー、ルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)の06年仕事始め式は5日、西箕輪の本社であり、営業部門の一部を除く本社450人の前で、登内英夫会長と勝山修一社長が年頭のあいさつをした。
演壇には「改革・改善、真剣勝負の年にしよう」というスローガンが掲げられた。
登内会長は、年頭にあたって、「社員一人ひとりが自分の仕事を見つめ、改革を加え、効率の良い仕事をしてほしい」と訓示。続いて登壇した勝山社長は「景気回復というが先行きは不透明。勝ち組みになるためには、他社が1年かけて行う改善を四半期で行うことが必要」と話した。
最後に05年度新入社員の発声で、社訓と06年スローガンを唱和した。
※勝山社長のあいさつ(要旨)は別項 -
ルビコン 勝山修一社長訓話
小泉首相は年頭あいさつで「構造改革」を自画自賛した。だが、この4縲・年間の「構造改革」を実際に進めたのは民間企業だ。その中で、民間企業の中に勝ち組みと負け組みの分岐が表われた。
景気回復と言われているが、原油価格が高騰しても物価が上がらないなど不透明なところが多い。米国の好景気は今年一年続くか?、中国の好景気が新たなコスト競争を招かないか?、人民元の切り上げがどう響くか?竏窒ネどの疑問もある。為替レートも1ドル121円だったが12月一カ月間で5円も円高になった。為替の変動は電子産業に大きな影響を与える。そういう中で仕事をしていることを忘れてはいけない。
環境はどこの会社も同じだ。改善・改革をいままで以上にどれだけできるかで、今後の勝ち組みと負け組みが決まる。現在勝ち組みと言われる企業はこの4縲・年でかなりの改善をしてきた。当社は、その時期に良い商品を出し業績が上がった影響もあり、改善・改革の面では2年遅れだ。この遅れを挽回し、さらに前進するために、1年分の改善を四半期でやり遂げる気持ちで望もう。仕事に追いかけられるのではなく、仕事を追いかけて行けば必ず達成できる。
会社組織はピラミッド型ではなくアメーバ型でなければならない。誰もが最前線に立ち、誰もが支援部隊に回ることのできる、変動的に動く組織を作り上げて行こう。当面する四半期は「見える化」をテーマに、収益性の改善が見えるところから手をつけ、年間を通じた改善の糸口をみつけよう。 -
かんてんぱぱ・森のドライアート展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールは15日まで、駒ヶ根市在住のクラフト作家・市山泰子さん(51)による「森のドライアート」展と、『かんてんぱぱガーデンに咲く四季折々の花』を出版した植物細密画家・野村陽子さん(52)=山梨県=の細密画展を開いている。植物の異なる側面を楽しめる2つの展示会が、訪れた人たちの目を楽しませている。
園芸種にはない魅力を持つ山の素材の色彩や形にひかれ、リースやオブジェ製作を手がけるようになった市山さん。今回はコケ類、樹皮、木の葉、つるなど、野山にある素材を中心にした作品を多く並べた。
乾燥した青葉だけでなく、枯葉も素材として使った作品も多いが、枯葉が青葉の緑をより鮮やかに見せる一方、青葉は枯葉の温かみを感じさせ、それぞれが作品を引き立て合っている。
市山さんは「あまり人が目に留めないなにげない素材の良さを知ってほしい」と話していた。 -
貴重な未公開収蔵品も展示
高遠町東高遠の町立高遠歴史博物館(北原紀孝館長)は、新たに大型展示ケースを2台設置し、併せて展示物の大幅な配置換えをした。
ケースは、高さ2メートル40センチ、幅6メートル60センチ、奥行き95センチで、し切りのない2階の第2、第3展示室中央に背中合わせに設置した。
第2展示室は、進徳館の基盤を築いた砲術家の坂本天山や、進徳館を設立した中村元起、「五聖像」などを1階展示室から移し、進徳館コーナーとして充実させた。第3展示室には、これまで公開していなかった伊那市の長桂寺に墓がある熊本の南画家・佐々布篁石のびょうぶ「四季泉水図」(1880年)や戸袋などを展示した。
1階は、入口に現・河南と長藤の両地区に洪積世人が移住した紀元前3万年(旧石器)から河南村が編入合併した1964(昭和39)年までの町と国内の歴史を記した年表を設け、高遠藩主・保科正之、鳥居家、内藤家と時代を追うように展示物を配置した。
「被害状況が図として残っているのは珍しい」(北原館長)1726年7月に発生した大地震によって破損した石垣や土塀など、高遠城の被害状況を幕府老中に届け出たとされる図面の写しや、江戸時代の火事場の正装といった展示することが少なかった収蔵品も並べた。
北原館長は「見やすく、理解しやすい配置換えができた」と話している。 -
中原菜採さん
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまの花の店を担当する。
「1日中、きれいな花に囲まれ幸せ。顔なじみのお客様が増え、お客様から花束をプレゼントしたら、とても喜ばれたと言われることが1番うれしい」
飯島町鳥居原に生まれ、美術系の短大に進学、造形を中心に生活デザインを学んだ。卒業と同時に道の駅から花店のスタッフにと声が掛かり、2年間、大阪市の花屋で研修した。
水揚げや葉の整理など下処理のし方を教わり、フラワーアレンジ教室にも通い、ヨーロピアンスタイルからブーケまで習得した。「アレンジやブーケは花材選びが1番難しい。病気見舞いにはにおいのしないもの、誕生日の花贈りは、相手の年齢、性別、雰囲気、好みを詳しく聞いてつくる」。一般的には男性には黄色やグリーン、シックな赤色を中心に「持った時の格好良さ」にこだわる。年配の女性には、明るい色の花を使い、講演会の講師や演奏会のアーチストに贈る花束は、大きな花、華やかな雰囲気の花でまとめるとか。
「お任せの注文が多い。花束を渡す時、気に入ってもらえたかどうか、いつもドキドキ、お客様の反応が怖い」。
仕入れは花き栽培が盛んな飯島町とあって「安くて新鮮、できるだけ飯島産を使うようにしているが、ほとんどは伊那市の中卸業から仕入れる。珍しい花、変わった物が好きで、渋い色の花、実物も多い」。
コーナーの室内温室にはバラやユリ、ガーベラ、トルコキキョウなど品ぞろえは約百種類。「バラは好きで種類も多い、ユリはボリウムがあり、大きな花束には欠かせないため、一応そろえてある」。
店内では切り花、鉢花のほか、フラワーアレンジ、キッチンブーケが目に付く。キッチンブーケは値段が手ごろとあって、結構売れ筋。ピンクと赤のバラでかわいい系にしたり、紫のトルコキキョウと濃い赤のバラをメインにしたシックなブーケなど、色々と工夫する。時には花嫁のブーケも手掛ける。ドレスの色や身長、顔立ちなどバランスの良いブーケになるように心がけているとか。
「今は冬の真っ只中、それでもチューリップやヒヤシンス、スイトピーなど春の花が並ぶとうれしくなる」と優しい顔がほころぶ。
両親と祖母の4人暮らし(大口国江) -
道の駅仕事始め式
飯島町七久保の道の駅花の里いいじま(駅長・高坂町長)は5日、仕事始め式を行い、06年の営業をスタートさせた。
25人のスタッフを前に、高坂駅長は「全国に向けた情報の発信、産業の集積基地として、昨年6月に利用者50万人を達成、年末には60万人余となり、道の駅の存在は大きい。町はさらなる発展を目指し、周辺整備を前向きに検討している」と述べ、スタッフの協力を求めた。
05年の直売所の売上は1億6千万円余。昨年よりも650万円増、104・2%と好調だった。 -
新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【中】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その2回目。
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新春・経済対談
06年、伊那谷商工業の行方を探る【下】06年、伊那谷の産業・経済はどのように展開するか?上伊那経済をリードする伊那と駒ヶ根の商工会議所の会頭に話し合ってもらった。その3回目。
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商工会の仕事始めの式
宮田村商工会は4日、仕事始めの式を開いた。前林善一会長は「日々の業務を全力でこなすことが、商工会の発展につながる」と5人の事務局職員に年始のあいさつをした。
「凡事全力という言葉が示す通り、平凡なことでも全力でやることが大切な仕事にもつながる」と指摘。
景気回復が地方まで伝わっていない現状も説明し、一層の協力を求めていた。 -
新「伊那市」誕生まで…カウントダウンボードを設置
伊那市・高遠町・長谷村は4日、3月31日の合併による新「伊那市」誕生までのカウントダウンボードをそれぞれ庁舎に設置した。
ボードには、新市の将来像「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育む活力と交流の美しいまち竏秩vと、それぞれのイメージキャラクターなどを書き、高遠町と長谷村は合併時の面積と人口も記している。
住民へのPRと合併への気運を高める狙い。 -
警察犬委嘱
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が4日、駒ケ根警察署で行われた。委嘱を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル号(6歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ号(4歳、メス)。ペガを連れて警察署を訪れた飼い主の田中京子さん=駒ケ根市下平=に向山静雄署長が県警本部長名の嘱託書を手渡した=写真。田中さんは「ペガは少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。委嘱期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに更新される。
警察犬は現在県下で28頭いる。パトロールや犯人襲撃などの警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
昭和伊南病院仕事始め式
駒ケ根市の伊南行政組合昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は4日、新年に当たっての仕事始め式を行った。職員約60人が出席し、中原正純組合長の式辞を聞いた=写真。1月1日付で眼科医長に就任した新任の杉本知子医師に辞令が手渡された。
中原組合長は「いったん回復した病院の経営状態は昨年前半には大きく落ち込んでしまった。後半に入って持ち直してきているが、収支改善に向けて今後一層の努力が求められる。一方では地域住民の期待に応えられる心の通った病院にしていかなければならない。自信と誇りを持ち、全力投球で地域医療の向上に取り組んでほしい」と激励した。 -
駒ケ根市仕事始め式
駒ケ根市は4日、新年の業務開始に当たって仕事始め式を市役所で行った。職員ら約140人が出席。全員で駒ケ根市の歌を歌い、市民憲章を朗読して、新たな気持ちで1年をスタートさせた。
中原正純市長は式辞で「今年の箱根駅伝を見ていて大変感動した。心を一つにしてたすきをつないでいく選手たちのように、職員の皆さんもやらなければならないことは分かっているはず。今年は厳しい年になるかも知れないが、一人一人が目標を持って、市民の期待に応えられる、信頼される行政を目指して共に力を合わせて頑張り抜こう」と力強く激励した=写真。