-
ライオンズクラブが寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は15日、歳末助け合い運動と赤い羽根共同募金に5万円を寄付した。北原会長ら3人が駒ケ根市役所を訪れ「福祉のために役立てて」と中原正純市長に募金を託した=写真。中原市長は「毎年末の温かい志に感謝する。市民の中には毎日の生活が大変な人もいるが、そんな社会的弱者のために使わせていただく」と礼を述べた。
募金は県共同募金会駒ケ根支会(会長・中原市長)を通じて県共募に送られる。 -
大鏡もちの重さは
「鏡もちの重さは何キロでしょう?」-。飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで、恒例のジャンボ鏡もち重量当てクイズが行われている。
百号の鏡もちで、上段の重さは約7・2キログラム。
ピタリ賞は切りもちセットA箱とお年玉、近いで賞(前後10人)には切りもちセットC箱とお年玉が当る。
来年1月8日に当選者発表に合わせて、大鏡もち開き、お汁粉サービスを行う。 -
本年最後の区長会
本年最後の宮田村の区長会はこのほど、役場で開いた。11地区の区長は年末で任期を終えるが、今後も村政に協力していくことを確認した。
区長会長の榎本義男町一区長は「今後も自立のむらづくりに精一杯協力していきたい」とあいさつ。
清水村長は「地域のために心配りして働いてもらい、感謝しています」と労をねぎらった。
今年の区長会は昨年に引き続き、毎月定例会を開くなど積極的に活動。地域の問題を共有し、16日には提言書を村長に提出した。 -
箕輪町公民館子育て学級でお楽しみクリスマス会
箕輪町公民館子育て学級の「お楽しみクリスマス会」は15日、町文化センターであった。クリスマスにちなんだ歌あり、絵本あり、リトミックありのお楽しみ会にサンタクロースもやってきて、子どもたちはプレゼントをもらって大喜びだった。
親子で元気に「ジングルベル」「赤鼻のとなかい」などを歌い、「きよしこの夜」「きらきらぼし」の美しいミュージックベルの演奏を聞いた。絵本「いろいろサンタのプレゼント」の読み聞かせのあと、折り紙でサンタクロースも作った。子どもたちはお母さんに手伝ってもらいながら上手に折り、顔を描いてかわいいサンタクロースが出来上がった。
最後のお楽しみはサンタクロースからのプレゼント。子どもたちは一人ずつ、手作りのクリスマス・リースをサンタクロースに手渡され、「ありがとう」と笑顔を見せた。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針案発表
06年に設立40周年を迎える駒ケ根青年会議所は16日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度の基本方針案を発表した=写真。新年度理事長の加藤道生さんはスローガン「前進あるのみ! われわれが未知の可能性を切り開く」と、伝統を継承した上でさらなる組織の発展を実現させる竏窒ネどとする基本方針案を示した。
各委員会の詳細な事業計画は5月21日に駒ケ根市文化会館で開かれる設立40周年記念式典で発表される。
06年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=加藤道生▽専務理事=北原和明▽副理事長=生田治、坂本洋▽未来ビジョン創造会議議長=池上博康▽国際化まちづくり企画運営会議議長=塩沢寿一▽総務委員長=飯島秀樹▽美しき「信州」創造委員長=気賀澤洋司▽元気発信委員長=白鳥俊明▽夢少年委員長=森智幸 -
昭和伊南病院でクリスマスコンサート
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は14日夕、クリスマスコンサートを講堂で開いた。患者や病院関係者のほか一般市民など約130人が集まり、音楽に耳を傾けるひとときを楽しんだ。
昨年のクリスマスコンサートに続いて出演した宮田村などの音楽教室の講師らでつくるMMC(宮田ミュージックサークル)、小学生の合唱グループ「サタディー・シンガーズ」「音のカーニバル」のほか、トロンボーンアンサンブル、赤穂中学校2年5組などが新たに加わって、クリスマスソングやポピュラーなど多彩な曲の数々を披露した=写真。
聴衆は会場に響く美しい演奏を聴きながらクリスマス気分に浸っていた。 -
アイデア貯金箱表彰
駒ケ根郵便局の矢島和一郎局長は14日、赤穂東小学校を訪れ「第31回私のアイデア貯金箱コンクール」の3・4年生の部で駒ケ根郵便局長賞を受賞した同小4年生の北澤小波さん(10)に賞状と副賞を手渡した=写真。北澤さんの作品はトウモロコシを模したもの。紙粘土で粒を一つ一つ丹念に作って貼り付けた。北澤さんは「夏休みにトウモロコシを食べていて思いついた。粒を付けるのが難しかった」と話した。矢島局長は「審査員の間でもユニークだと評判だった。手の込んだ見事な作品をありがとう」と入賞を祝福した。コンクールに参加した同小の児童31人には参加賞が贈られた。
同コンクールには区内の赤穂、赤穂東、赤穂南の3小学校児童が今年の夏休みに製作した作品188点が寄せられた。 -
日本和装長野学院第5回学院祭
着付け、手描友禅など、和装に関した技術を学ぶ日本和装長野学院は16日から、第5回学院祭を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いている。手描友禅の着物や組紐の角台など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
同学院は、日本和装コンサルタント協会の長野県支部で、学院長の福澤弘子さんをはじめ、講師は上伊那在住者が多い。南信を中心とした29教室に約100人の生徒がおり、手描友禅、組紐(くみひも)、刺繍(ししゅう)着付けなどを学んでいる。
出展者は初心者講師からまでと幅広く、圧倒的に60、70代の女性が多いが、男性受講者もいるという。
手描友禅の着物は、協会の全国大会にも出展した作品。五所解模様などの古典的な絵柄から、スケッチから起こした新鮮なデザインまでが並ぶ。
福澤学院長は「みなさんに和みの気持ちを感じてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時。入場無料。18日まで。
18日は午後1時から花嫁着付けや創作帯結びの着付けショーもある。 -
はらぺこ保育園で地域住民ともちつき
母親有志で立ち上げた野外保育園「はらぺこ保育園」で13日、「もちつき会」があった。地元住民や園児の祖父母も参加。園児らは、日本の伝統文化にふれながら地域住民との交流を楽しんだ。
創立時から年中行事の一つとして取り組みたいと考えていた餅(もち)つき。正月を前に、保護者や地域住民の協力を得て、挑戦することになった。
保護者から借りた杵(きね)と臼(うす)を使って餅つきはスタート。園児たちは重い杵を精いっぱい振り上げ「よいしょ、よいしょ」と元気良く声をかけ合い、冬の寒さを吹き飛ばしていた。
つきあがった餅は、地元住民が炊いたあんこなどにあえて試食。「おいしい」と笑顔を見せながら、きな粉やごま、大根おろしなど、さまざまな味のバリエーションを楽しんだ。 -
【記者室】「言葉」へのこだわり
15日付の本紙投稿欄『私もひとこと』に「好きな音楽を聴くと自分の思った事や感じた事がうまく言葉や文章になる。それが生の演奏ならさらに洪水のように一気に言葉がわき出てくる」という趣旨の一文が掲載された▼何というみずみずしい感性だろう。自らの思いを表現する「言葉」への慈しみとこだわりの姿勢に深く感じ入った。投稿者の佐藤正一さんは本紙のみならず各新聞やラジオなどに投稿して頻繁に採用されている方で、知る人ぞ知る有名人である▼多くの外国語と違い、日本語は豊かな表現ができる言語だ。英語で自分を表すのは「I(アイ)」だけだが日本語では私、ぼく、おれ竏窒ネど何種類もある。家庭も学校も美しい言葉にもっとこだわってほしい。(白鳥記者)
-
宮田村営農組合1月26日に発足
宮田村営農組合の設立準備会が15日夜にあり、新年1月26日に設立総会を開いて発足することを決めた。大規模農家や営農組織に補助を限定する国の新たな農業政策に対応するため、旧来の・ス宮田方式・スと呼ばれる集団営農を再編。各農家への浸透が進まず先延ばしになっていたが、当初の予定より半年以上遅れて誕生する。
営農組合は、農地利用委員会と集団耕作組合を一元化。担い手を確保し、農業の維持を図る。
「一村一農場」を掲げ、農地の所有と利用を分離する宮田方式。自作農が当たり前の時代に画期的な集落営農として全国的にも注目を浴びたが、今回の組織再編で2007年から始まる国の新施策に対応する。
当初は今春にも発足する予定だったが、再編しなければならない理由が各農家に浸透せず、懇談会を繰り返し実施する事態になっていた。
村内農家の9割以上は兼業。関係者は「農業の収入なんて多くの農家がほんのわずか。だから余計に、再編の理由が浸透しなかった。しかし、国の補助をもらわなければ、赤字になって続けることすらできない」と話す。 -
小規模事業者の融資資金の貸し出しが1億円突破
商工会を通じて小規模事業所に貸し出す国の「小企業等経営改善融資資金」で、宮田村商工会関係分の本年度融資額が1億円を突破した。商工会議所を除き上伊那郡下トップ。設備投資に7割が使われており、「仕事量の増大に伴う設備の更新などで、前向きな融資が多くなっている」と同商工会は説明している。
15日現在の融資額は1億670万円。24事業所が利用した。
うち設備投資が6940万円、運転資金が3730万円だった。
同融資は1973年に制度化。従業員数が20人以下の小規模事業所が対象で、商工会の経営指導を受けた場合に利用できる。
「金利は1・55%で無担保、無保証と他の融資よりも優遇されている」と同商工会。チラシなどを使って積極的にPRも展開し、かつてない早いペースで1億円を突破した。 -
南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は16日、05年度一般会計補正予算案の追加議案1件、指定管理者制度に関連する条例案など計38議案、意見書提出の議員発議1件を可決し閉会した。
追加議案の一般会計補正予算は、県補助金の信州ルネッサンス革命推進事業支援金226万6千円の歳入歳出各予算総額への追加。地域づくり推進事業費で大芝高原花いっぱい花壇整備事業に使う。
陳情は、「個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択についての陳情」を採択し、意見書を提出する。
残りの陳情▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書-の3件を趣旨採択、「公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書」を
継続審査とした。 -
箕輪町で子どもを犯罪から守る緊急対策会議
箕輪町と町教育委員会は15日夜、広島県や栃木県で児童殺害事件が相次いで発生したことから事件発生の未然防止のため、子どもを犯罪から守る緊急対策会議を町役場で開いた。関係者74人が集まり、町内の対策状況を報告し、通学路の安全対策と点検、声掛けなどの発生時の早期通報、防犯パトロールの実施などを確認した。
町内は1月から11月までに声掛けなど8件発生。2月1件、10月11日から11月末までに連続5件。12月は発生していない。伊那署は12月2日からパトカーと回転灯をつけた捜査用車で警戒体制をとっている。
対策状況は、町は4月導入の学校緊急情報配信サービスで登録者に不審者情報などを提供。学校は複数下校をし、通学路を見直している。保護者や地域住民らボランティアによる「見守り隊」は中部・北・西小にあり、東・南小は準備中。町教委は06年度予算に見守り隊などのボランティア保険300人分の計上を計画している。
下校時間に合わせ、町防犯協会が青色回転灯をつけた車でパトロールするほか、防災無線で子どもと地域に呼びかけし、箕輪消防署もパトロールを始めた。金融機関やシルバー人材センターからも協力の申し入れがある。
平沢町長は、「事件が起こらない環境づくりが大切。団結し地域で犯罪がないように、ボランティアで協力いただいている。息の長い活動だがぜひお願いしたい」とあいさつした。
地域住民と児童・生徒が顔見知りになること、下校時に集団から一人になったときの見守り、子ども自身の危険回避能力の必要性などの提案があり、参加者からは、安全の家の見直し、現行の小・中学校の連携に加えて保育園も情報共有ができる仕組みを求める声などがあった。 -
05年度箕輪町功労者が町に記念品「町旗」贈る
05年度箕輪町功労者表彰の受賞者4人は16日、受賞の記念に町に町旗とポールを贈った。
本年度の受賞者は坪井栄寿さん(72)=福与卯の木、渕井光久さん(77)=長岡石仏上、福田英治さん(70)=松島坂井北、三沢康人さん(71)=沢長田。
記念品は、町の公式行事や役場玄関前のポールに掲揚するための町旗の小3枚、運動の大会などで使う町旗の大1枚とポール(アルミ製、長さ4メートル)1本。旗は緑地で、小さい旗には町章、大きい旗には町章と「長野県箕輪町」の文字が白で書いてある。
町にはこれまで大会用の旗がなく、玄関前やステージ用の旗も古くなっていた。
松島コミュニティセンターであった町功労者で組織する功寿会の総会に先立ち、平沢豊満町長に手渡した。町長は、「大きな旗が必要だった。町の意気を示すためにも、皆さんの意思をくんで使わせていただく」と感謝した。 -
牛を活用して地域農業の振興を図る
南箕輪村にある上伊那農業高校は05縲・7年度、文部科学省「目指せスペシャリスト」の指定を受けた。「牛受精卵移植を活用した地域農業振興のためのスペシャリスト育成プログラム」を研究開発課題に、上農で飼育する牛を活用して地域農業の振興を図る。
「目指せ竏秩vは、バイオテクノロジーなど先端的な技術・技能を取り入れた学習活動に取り組む専門高校に対し「将来のスペシャリスト」を育成するもの。全国で14校、県内で1校。
上伊那地域は県内有数の酪農地帯で、上農の優良な黒毛和牛の受精卵を地域の酪農家に提供し、牛乳や付加価値の高い肉用子牛の生産に取り組む。また、ふん尿をたい肥として利用する有機循環型農業を確立し、中小規模農家の振興を図る。生物工学科動物コースを中心に、各科と連携し、地域の各種関係機関の協力を得て進めていく。
来年度から具体的に動き出すが、すでに採卵し、移植段階になっている。
事業に当たっては、信州大学農学部教授、県家畜改良協会長、上伊那獣医師会副会長など9人を運営指導委員に委嘱し、専門的な立場から助言を受ける。
16日は、上農で第1回運営指導委員会を開催。
全国的に注目される事業で、北原光博校長は、充実した研究になるよう協力を求めた。
そのあと、委員長に信大農学部教授辻井弘忠さんを選出。事業計画の概要などを聞き、研究開発で使う牛の卵巣から採卵する超音波診断装置、雄・雌の鑑別に用いるDNA増幅装置など実験機材のある生物工学棟を視察した。
運営指導委員は、目的達成のための助言や農家との橋渡しなどに当たる。 -
上伊那の山岳愛好団体 風力発電事業に反対
上伊那の山岳愛好者でつくる5団体は16日、高遠町・長谷村に計画されている風力発電事業に対して自然景観を守る立場から反対、上伊那地方事務所長や上伊那7市町村長らに中止要望書を提出した。
要望したのは「伊那山仲間」(丸山正一会長)「伊那山の会」(田中幸雄会長)「駒峰山岳会」(清水千博代表)「駒ケ根山岳会」(林博文会長)「中央アルプスの自然を愛する会」(伊藤精晤会長)。要望書で「私たちが未来世代へ残すものは、誇るべき自然景観で、山の上に連なる人工物では決してないはず」と事業主体者に計画中止を指導するよう求めている。
団体代表者ら6人が各所を訪問。要望書を読み上げ、風車が設置された場合の権兵衛トンネル入り口や仙丈ケ岳などから見える景観のイメージ写真約10枚を示した。
丸山会長は「クリーンエネルギーを否定するものではないが、自然景観と引き換えるには代償が大きすぎる」と訴えた。
上伊那地方事務所の牛越徹所長は「クリーンエネルギーへの転換と景観との接点をどう図るかが大きな課題。法令の手続きに沿って対応したい」、伊那市の小坂市長は「南アルプスは伊那住民が愛着を持つ山。説明はこれからで、住民の意見を踏まえながら対処したい」とそれぞれ答えた。
要望書を出した市町村は風車の見える地域で、伊那市、高遠町、長谷村、箕輪町、南箕輪村、宮田村、駒ケ根市。
事業は、事業主体の三峰川電力が入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車30縲・0基を取り付ける計画。 -
高遠町 閉町などの記念事業に取り組む
高遠町は本年度、来年3月の伊那市・長谷村との合併に伴う閉町などの記念事業をする。細部は調整中で、予算の範囲内で取り組む。
式典(町村合併50年・町制施行131年・閉町)は来年3月下旬、町総合福祉センターで開く。町議会議員、区長、名誉町民などの参加を予定。町の功績者表彰のほか、町民が多く参加できるようなイベントを計画している。
そのほか▽「ふるさと高遠町」の名前と歴史・文化を後世に残す記念誌の発行▽全町民参加のタイムカプセル埋設▽コヒガンザクラの閉町記念植樹(町内会単位)▽合併記念碑や高遠町道標の建立▽環境美化クリーンキャンペーン竏窒ネど。
事業費は1600万円。12月の一般会計補正予算に計上した。
記念事業は、各種団体、町議会、区長会、商工会など32人で構成する町記念事業検討委員会を設け、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会に分かれて検討した。
15日の町議会全員協議会で報告があった。 -
遺族が伊那市に作品寄贈 1月・伊那文で公開へ
伊那市富県出身の洋画家・春日清彦さん(1907竏・2年)の油絵や素描など約80点がこのほど、遺族から同市に寄贈され、市は来年1月下旬から県伊那文化会館で寄贈品を展示する。
春日さんは富県桜井の生まれで、県立伊那中学校(現伊那北高校)を卒業し、旧東京美術学校へ進学。台湾に渡り教職についた後、旧制長野師範学校、信州大学教育学部の助教授として、熱心に美術教育に携わった。
45歳の若さで亡くなったこともあり、展示は1953年6月に長野市で開いた遺作展など数少ない。実力を持ちながら中央画壇に名をはせることなく、自分の道を歩み続けた。
作品は伊那北高校や上伊那郷土館にあるだけで、ほとんどを遺族が保管。今回、奈良県桜井市に住む妻・チエ子さんから「郷土に寄贈したい」と申し出があった。
寄贈品は油絵、水彩、素描など5号サイズを中心に油絵道具など、自宅に保管してあったほとんど。故郷の風景や自画像、人物、花の絵が中心で、一貫した軽妙な筆さばきは鮮やかで、全体に温かみがあり詩情が漂う作品が多いという。
展示会は県伊那文化会館が例年開く、伊那谷の作家を紹介する「伊那谷の美シリーズ」として、1月27竏・月19日、寄贈品の大部分となる約60点を披露する。 -
キッズ王国で昔話「さるかにむかし」上演へ
伊那市内の園児や小学生の親約20人でつくる伊那おやこ劇場の影絵サークル「きらっぴー親子劇団」(浦野しず子代表)は、来年2月末に市内である、子ども向けイベント「キッズ王国」で恒例の影絵を上演するため練習に励んでいる。
横浜市を拠点に全国で活躍する影絵劇団「かかし座」(後藤圭代表)の影絵に感動し、1999年に発足。本年度の演題は、おなじみの昔話「さるかにむかし(合戦)」で、9月上旬から、せりふ、歌、脚本のほか、人形や背景づくりを進めてきた。
10日、発足以来交流のある後藤代表が同市東春近の春近郷ふれ愛館を訪れ、初めての通し稽古を指導。後藤代表は「人形操作、音、演技のアンサンブルがうまくいけば、やっていて楽しくなるし、よいものが見せられる」と助言した。
浦野代表は「初めて昔話に挑戦するので少し心配だが、皆さんが楽しめるものをつくりたい。絵もきれいだし、人形もかわいいので、ぜひ見に来てください」と話している。 -
重機から油漏れ
16日午前9時15分ころ、パトロール中の伊那署員が長谷村非持の国道152号線の路肩にあった工事用重機から軽油が流れているのを発見。工事業者は原因を燃料タンクの水抜きコックが人為的に開かれたと考え、「なぜこんなことを」と頭を悩ませている。
軽油は数リットル程度の流出で、高遠消防署などが吸着マットで処理し、周囲の川やダムへの汚染を防止。近くの美和ダム工事関係の警備員の話によると「周辺は油の臭いがして、じわじわと漏れている感じだった」という。
重機は17日から国道の舗装工事を開始するため、14日午後から置いてあった。関係者によると、油の流出は15日にもあり、国道利用者の通報で現場に向かうと、直径1メートルほどの染みを地面に確認。重機を動かすなどしたが、その後の漏れは見つからず、14日に搬送した業者に聞いてもコックの故障など重機に異常はなかったという。
重機はスファルトを敷き均す「アスファルトフィニッシャー」と呼ばれ、全長約8メートル、車体重量約16トンのドイツ製。燃料タンクには最大230リットルが入り、14日は半分ほどの軽油が詰まれていたという。
工事責任者は「周りに恨みを買う覚えはないし、今までこんなことになったのは初めて。油が高騰しているので盗もうとしたのか?」と犯行の真相がわからず困惑している。
17日から工事は予定通り開始。工期中は夜間の見回りなどの対策を実施していくという。
伊那署は、いたずらと重機の故障の両面などから原因を捜査している。 -
伊那小学校5年勇組 美和ダム「桜守」本格治療を開始
長谷村の美和ダムで総合学習に取り組む伊那市の伊那小学校5年勇、智の両組は15日、同ダムでそれぞれの活動を展開。勇組33人は、天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所「みわっこ」周辺にある桜の木の本格治療に取りかかった。
勇組は6月下旬、同事務所から美和ダムの桜守に任命。児童一人ひとりが1本づつの桜の木の管理を任され、夏場などは健康観察を続け治療計画を立ててきた。
冬場は木が休眠し治療の負担が少なくなるため、この日が本格治療の初日となった。児童らは、「テング巣病」「コウヤク病」などの菌にやられた部分をのこぎりなどを使って除去した。
児童らは「春には満開の桜が見れればうれしい」「枝きりも優しく接しながらやっている」「雪が降ったときも心配になった」などと自分たちの木に愛情を込めながら治療していた。
勇組は来年3月まで、月1回のペースでみわっこを訪れ、同様の治療を継続。4月は花見を計画している。
同じく6月下旬に天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」に任命された智組33人は、手作りカヌーを使ったダムの水質調査のほか、アレチウチ駆除などを展開してきた。この日は、環境美化活動の一環として、中央構造線公園周辺のごみ拾いをした。
ビンや瀬戸物の破片、ペットボトル、空き缶、流木など、一般家庭のごみ袋計5袋分を収集。集まったごみは報告を兼ねて、村役場に提出した。
児童たちは「燃えるごみが多いと思っていたが、ガラスビンなどが落ちていたのが不思議。投げ捨てをせず、ごみは自分で持ち返ってほしい。きれいな湖にしたい」と感想を述べていた。 -
権兵衛開通は2月4日
権兵衛トンネル道路の開通は2月4日になることを、飯田国道事務所が16日、正式発表した。当日は午前10時から権兵衛トンネル内で現地セレモニー、正午から伊那市民体育館で開通式典を開く。
トンネル内セレモニーでは、テープカットはじめアトラクションのほか、通り初めのパレードが行われる。開通式典では式辞などのほか、工事報告なども予定されている。
開通日について自治体首長などが既に公式の場面で2月4日と明言していたが、工事を所管する飯田国道事務所は「準備調整中」を理由に、「2月上旬」と述べるだけで、具体的日付を明言しないでいた。
今回開通するのは、伊那市与地から塩尻市奈良井の姥神トンネルまでの9・9キロ。普通の道路にあたる土工部分が3・2キロ(約32%)、橋梁部分が1・2キロ(約12%)、トンネル部分が5・5キロ(約56%)になる。
事業費は、トンネルを中心にする国の直轄事業が約450億円、長野県施工部分が伊那側で約40億円、木曽側で約115億円で、合計約605億円。
開通により伊那と木曽は45分で結ばれる。 -
牛肉表示を偽装
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所は、原産地オーストラリア産、山梨県産の牛肉をいずれも長野県産と表示し、上伊那地方の小売店に供給した。県は16日、「農林物資の規格化及び品質表示を適正化に関する法律」に抵触する事実を確認。今後、同社の責任者から事情を聞き、早急に必要な指導をする。
不適正表示の商品は9日に回収、または表示の修正をした。
表示は国の調査で疑問があったため、8縲・3日の4日間、上伊那地方事務所が伊那営業所を調査してわかった。 -
区長会が村に提言
宮田村区長会は16日、村政の課題について清水靖夫村長に提言した。村職員と地域との協働、村財政のきめ細かな情報公開、駅前の空き地利用など12項目。村長は「私の考えと共通している部分が多く、優先順位をつけなが取り組んでいく」と話した。
特に村職員の地区担当制が機能するよう望み、積極的に地域と接点を持つよう求めた。
そのほか、会議日当の見直し、むらづくり支援事業の継続、村の遊休資産の有効活用なども盛り込んだ。
この日は、会長の榎本義男町一区長らが役場を訪れ、村長に提言書を手渡した。 -
宮田村議会12月定例会閉会
宮田村議会12月定例会は16日、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての一部条例改正案、下水道料金を4月から平均15・1%引き上げる条例改正案など23議案を全会一致で可決、閉会した。全員協議会では聴導犬協会の村内移転について意見が出た。
県教委が進める高校再編について、県民合意のうえで進めるよう求めた意見書も採択。「拙速に結論をだすことなく十分な時間をかけて検討すること」とした。
定例会終了後の全員協議会では、社会福祉法人日本聴導犬協会の村内移転新築について議論となった。
今後村の土地開発公社が所有する村民会館東隣の土地を同協会に売却、賃貸するにあたり、地元住民へ情報開示を徹底するよう、複数の議員が要望。
住民の合意形成を図ったうえで、本契約の交渉を進めるようにも求めた。 -
スキー場安全祈願祭
14日、駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は17日のオープンに先立って安全祈願祭をゲレンデで行った。スキー場を運営する中央アルプス観光の関係者ら約20人が参列。小雪の舞う中、祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行って営業期間中の無事故を祈った=写真。
同スキー場では5日未明から連日、初心者・ファミリー向きの「すずらんコース」を中心に12台のスノーマシン(人工降雪機)をフル稼動させ、十分な積雪量を確保しようと深夜から早朝の作業に懸命に取り組んでいる。担当者は「この調子なら予定の17日にはオープンできる。ナイター営業も初日から実施したい」と話している。
オープニングサービスとして17日から22日まで一日リフト券を2千円(平常大人3500円、小人2800円)で販売する。中級者向きの「しらかばコース」が滑走可能になるのは24日ごろの予定。
同スキー場は今シーズンの入場者を昨季並みの約6万5千人かそれ以上と見込んでいる。 -
だるま名入れ
今年も残すところ半月余りとなり、駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)では商店や企業、個人などが商売繁盛や家内安全の願いを託して依頼しただるまの名入れ作業に追われている。うずたかく積まれた赤や金、白などのだるまに囲まれた吉澤住職が筆を手にしてひとつひとつのだるまに丁寧に名前を書き込み=写真、職員が白で縁取りして仕上げている。吉澤住職は「皆さんにとって来年が良い年になるよう心を込めて書いています」と話している。
寺では正月に販売するだるまを例年並みの約1500個用意。このうち注文に応じて名入れをするのは約250個という。
名入れの申し込みは24日ごろまで受け付けている。 -
年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児36人と切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状をポストに投かんした=写真。園児らには局から来年のえとである戌(いぬ)を描いた手ぬぐいがプレゼントされた。矢島局長は「25日までにポストに入れてくれれば全国どこへでも元旦に届けられます」と早めの投かんをアピールしていた。
ポストの投かん口は従来、郵便番号別に3つが設けられていたが、仕分け作業の自動化が進んだことにより、今年はお年玉付き年賀はがき用と、それ以外(私製はがきなど)用の2種類のみとなっている。 -
箕輪郵便局で年賀状の初差出式
06年用年賀状の引き受けが15日始まった。箕輪郵便局には松島保育園の年長園児63人が、初投かんに訪れた。
同郵便局は、年賀状投かん用ポストを局内に設置。園児たちは、そのポストへ持参した年賀状を投かんした。
アニメのキャラクターなどが描かれたカラフルな年賀状は、祖父母にあてたものが多かった。
昨年箕輪郵便局が引き受けた年賀状は59万6238枚、配達は58万7437枚。今年は、引き受け数58万4千枚、配達数57万6千枚を見込んでいる。メールの普及に伴い、全国的に年賀状の差出数は年々減少しているという。
投かんのピークは年々遅くなる傾向にあり、仕事収めとなる月末や土・日曜日に集中する。今年は3連休明けの26日ころがピークになると予測しているが、田中幸一局長は「24日までの投かんを心がけてほしい」と呼びかけていた。