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県みそ・しょうゆ品評会
ハナマルキ、伊那醤油が県知事賞県のみそ・しょうゆ品評会の審査会が25・26日あり、みその部淡色系I部(濾し味噌)で伊那市のハナマルキが、しょうゆの部こいくちで駒ヶ根市の伊那醤油が、それぞれ県知事賞を受賞した。飯島町のひかり味噌もみその部淡色系I部(粒)で入賞、県味噌工業協同組合連合会理事長賞を受賞した。
長野県の主要な地場産業である「みそ・しょうゆ」の品質向上と、醸造技術の研鑚を目的に開催。55回目。みその部には349点、しょうゆの部には127点が出品された。審査会は長野県工業技術総合センター食品技術部門が開催した。
11月7日に長野市のメルパルク長野で賞状授与式。同日、同じく長野市の県工業技術総合センター食品技術部門で入賞品の一般公開ときき味会がある。先着100名には、みそかしょうゆの記念品がある。 -
【記者室】高いか安いか-災害対策品の費用
伊南行政組合消防本部が大規模災害に備えて現地対策用の大型テント一式を購入した。費用は約480万円。9月には孤立した地域との通信・連絡などに使用するオフロードバイク4台と衛星携帯電話を購入した。費用は約244万円▼金額を示したのは「高い買い物をするな」と非難するためではない。むしろ、費用を惜しんでこの程度の物を備えずにいたことに驚いたからだ。災害が来なかったら無駄になるから-という考えがあったとしたらあまりにも甘い観測だろう▼「時期は断定できないが100パーセント来る」といわれる東海地震。伊那谷はその対策強化地域に指定されている。その日は今日かもしれない。我が家でもせめて家具の転倒防止対策ぐらいやっておこう。(白鳥記者)
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南箕輪村役場庁舎空調設備の一部にアスベスト使用判明
南箕輪村役場庁舎の空調設備の一部に、アスベストの使用が判明した。村は11月2日の村議会臨時会に、撤去作業と新たな冷暖房のエアコン空調システム設置工事費の一般会計補正予算案を提出する。28日の議会全員協議会で説明した。
庁舎は温水ボイラーを使い3方式で暖房。その一つ、ボイラーで暖めた空気を熱交換器を通して天井ダクトから噴出する方法で使用する熱交換器の「ローターエレメント」と、温風配管用ダクト継ぎ目のフランジ用パッキンに使用があった。熱交換器は地下と4階の機械室に各1台ある。
10月3日、81年の庁舎建設時の設備機器施工業者から「熱交換器納入メーカーからアスベスト使用の報告があった」と連絡を受け、村が確認した。
処置は、熱交換器2台を撤去し、エアコン空調システムを庁舎と保健センターに新設。ダクトは、アルミで覆われ飛散の可能性がない天井裏は天井吹き出し口付近で切断しアルミで覆う。地下と4階の機械室天井、2階講堂ステージ両側小部屋内の露出部分は、経費節減のため飛散防止処置としてダクトを覆い、残しておく予定。 -
第5回全国障害者スポーツ大会
南箕輪村田畑の植田剛さん初出場南箕輪村田畑の植田剛さん(27)=セイコーエプソン勤務=は、第5回全国障害者スポーツ大会(11月5縲・日、岡山県陸上競技場ほか)の陸上競技に初出場する。27日、村役場に唐木一直村長を訪ね、出場あいさつをした。
種目は1500メートル、5000メートル。自己ベストは1500メートル4分50秒、5000メートル18分45秒。「全国大会で自己ベストが出るように頑張りたい」と抱負を語った。唐木村長は、「植田君が県代表に選ばれたことがとてもうれしい。精一杯頑張って」と激励した。
植田さんは、生まれつき聴覚に障害がある。マラソンを始めたのは20歳のとき。オリンピックマラソン競技の谷口浩美選手の姿を見たのがきっかけだが、学生のころから走ることが得意だったという。
今年5月、上伊那地方中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」に入り、「走り方を具体的によく教えてもらってタイムが伸びた」という。箕輪町内や三峰川ジョギングロード、伊那市陸上競技場、諏訪湖畔などで、1日16キロ走っている。
諏訪湖マラソンでは、30歳以下の部門で千人余の中で87位(1時間27分)だった。 -
伊那まつり実行委員会が反省会
第33回伊那まつり実行委員会は27日夜、市役所で反省会を開いた。実行委員ら30人余が出席。全体的に「盛大でにぎやかだった」と成功を喜び、次回に向けて反省点を出し合った。
「伊那まつり」は8月、市民おどりと花火を柱に、市街地や市役所駐車場などで開催。人出は6日が3万2千人、7日が4万8千人だった。
中村孝夫実行委員長は「テーマは『融合』で、来年3月の合併を控え、市民おどりに高遠町・長谷村からの参加もあった。地域や職場、子どもからお年寄りまでと人とのつながりは、これからのまちづくりに役立つものと思う」と協力に感謝した。
そのあと、8委員会がそれぞれ▽市民おどりの終了時刻を例年より30分早めたため、まつりの余韻を楽しむことができた▽沿道に並べた手作りあんどんは、まつりのよい雰囲気づくりになった。市民が広く参加できるオーナー制を検討する必要がある▽「遊ingビレッジ」のダンスなどのステージを花火が打ち上がる南側に変更できないか窶狽ネど反省点を挙げた。
12月に企画会議を開き、次回の方針案などを練る。
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伊那まつり実行委員会はこのほど、「市民おどり」のアンケート結果をまとめた。それによると、中学生は「踊ってみて非常によい」「よい」が87%を占めたことがわかった。
アンケートは参加した伊那中学校生徒148人を対象に、踊る時間や方式など27項目を質問。回収率は64%だった。
参加を決めた動機は「強制的」が半数以上だったが、踊った感想は「みんなで盛り上がって楽しめた」「結束が固まった」などが大半だった。
中学生の積極的な参加や新しい試みについて、他連との交流や伊那節の指導などの提案があった。
また、地区や企業など80連にも21項目を調査。連の進み具合は、つまったところもあったが、6割が「よかった」と答え、おどり全体の時間も「適当」が7割を占めた。
本年は歌手氷川きよしの歌う「勘太郎月夜唄」を流したところ、参加者に好評で「できれば本人を呼んでほしい」という要望があった。 -
伊那小2年冬組 ハロウィンちょうちん作り
伊那市の八幡町実業団協同組合(尾崎晃一理事長)主催の「八幡町ハロウィン」(29日・きたっせ駐車場)に向けて、伊那小学校2年冬組の児童31人が28日、校内の広場でカボチャのちょうちん作りに挑戦した。
毎年、ちょうちん作りを伊那小に依頼。今年は総合学習で野菜作りに取り組んでいる冬組が初挑戦した。
児童は組合役員13人の指導で、10キロほどのカボチャに思い思いの顔を描き、のこぎりやスプーンなどを使ってくりぬいた。「お化けの怖い顔」をイメージし、きばや角を付けたり、つり上った目にしたりと工夫。友達の作品を批評し合いながら楽しんだ。
白石紗彩ちゃんは以前にもちょうちん作りを経験していて、「この前はお父さんに手伝ってもらったが、今度は自分一人で作れたのですごいと思った」と満面の笑みをこぼしていた。
29日は、フェイスペイント、びっくりBOX、リンゴ拾いなどを企画し、仮装コンテストには冬組も参加。製作したちょうちんは会場に展示し、午後5時45分、あかりを灯す。
##(写真) -
多彩な菊 ふくいくと
伊那千秋会(福澤英夫会長、25人)の第46回菊花大展示会が28日、南箕輪村の大芝高原屋内運動場で始まった=写真。菊の香り漂う会場には、大輪の見事な花を見ようと、上伊那を中心に県内外から多くの愛好者が訪れている。
大輪菊、懸崖(けんがい)菊、盆栽菊や、家庭でも飾れる大きさに育てた「だるま」や「ふくすけ」などさまざまな部門で約300点を展示。高齢化に伴い5人が退会したが、作品数は残りのメンバーの努力で例年並の数がそろったという。
27日の審査会で総合第1位の「知事賞」に選ばれたのは伊那市西町の福澤会長の大輪菊(品種・久米満山)。花びらがきれいにまとまっている・ス花ぐみのうつくしさ・スなどが評価された。受賞は15年ぶり2回目となった。
「ふくすけの部」伊那毎日新聞社賞は、小沢つね子さん=伊那市上牧=の作品。
福澤会長は「今年は猛暑のため栽培に苦労したが、会員の努力もあって花の出来映えはよい」と来場を呼びかけている。
11月3日まで。開場は午前8時縲恁゚後5時(最終日は正午)。 -
伊那千秋会第46回菊花大展示会の入賞者の皆さん
◆知事賞(総合第1位)=福澤英夫(伊那市)
◆大輪菊の部▽全日本菊花連盟会長賞=福澤英夫▽上伊那地方事務所長賞=横道宗弘(南箕輪村)▽伊那市長賞=登内あい子(伊那市)▽南箕輪村長賞=太田清子(南箕輪村)▽上伊那郡町村会長賞=原節子(南箕輪村)▽伊那市議会議長賞=松沢政文(南箕輪村)▽伊那市教育委員会賞=小林芳雄(伊那市)▽伊那商工会議所会頭賞=伊藤章(伊那市)▽信濃毎日新聞社賞=小沢つね子(伊那市)▽中日新聞社賞=福澤住子(伊那市)▽優等賞=丸山志げ子(南箕輪村)▽1等賞=伊藤忠一(伊那市)▽2等賞=伊藤鶴之助(南箕輪村)
◆競技花の部(品種=東海白王)▽伊那千秋会長賞=小林芳雄▽信濃毎日新聞社賞=福澤住子▽聖光房印刷賞=福澤英夫▽優等賞=太田清子▽1等賞=原節子▽2等賞=小沢つね子▽3等賞=丸山志げ子
◆だるまの部▽南箕輪村長賞=登内あい子▽信濃毎日新聞社賞=小沢つね子▽優等賞=小林芳雄
◆ふくすけの部▽南箕輪村議長賞=登内あい子▽伊那毎日新聞社賞=小沢つね子▽優等賞=原節子
◆盆栽・懸崖・杉木立の部▽全日本菊花連盟会長賞=小林芳雄▽上伊那地方事務所長賞=松沢政文▽伊那市長賞=川上節男(伊那市)▽上伊那郡町村会長賞=原節子▽千秋会会長賞=太田清子▽信濃毎日新聞社賞=横道宗弘▽長野日報社賞=福澤住子
◆切り花の部▽小林審査委員賞=松沢政文▽信濃毎日新聞社賞=横道宗弘
◆自由花壇の部▽伊那商工会議所会頭賞=小林芳雄▽有線放送農協賞=松沢政文▽千秋会会長賞=原節子 -
不法滞在外国人を摘発
伊那署、駒ヶ根署、警察本部警備部警備1課と東京入国管理局は合同で、出入国管理及び難民認定法違反の疑いで、不法残留14人、不法在留1人の計14人を28日午前6時ころから、伊那市、駒ヶ根市などのアパート6ケ所で摘発。13人を同管理局が収容し、幼児1人を児童相談所で一時保護した。
調べによると、不法滞在外国人はタイ国籍(6人)、フィリピン国籍(4人)、中国国籍(4人)のいずれも3歳から48歳の男性9人、女性5人で、不法滞在期間は1ケ月から14年4カ月。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内、駒ヶ根市内などに居住している」との通報を受け、同管理局と合同で摘発したもの。 -
夏~秋豊かに表現
全国に展開している俳句会「ぬかご社」の伊那支部・つゆくさ句会は来月中旬まで、伊那市の美篶郵便局ロビーで俳句展を開いている=写真。
メンバー18人が一人3点ほどの、合計35点を出品。「夏草や別れしのちの道白し」「にぎり返す手の白じろと秋の庭」「涼風に骨の髄まで癒しけり」など、夏や秋を詠んだ俳句が、利用者の待ち時間を和ませている。
つゆくさ句会は伊那公民館で毎月2回の例会を開き勉強。そのうち1回は同本社から講師が指導に訪れているという。
石川くに子代表は「俳句の季節感や、詠んだ人の人柄を感じながら楽しんでほしい」と話している。
同会では入会者を歓迎している。問い合わせは、石川代表(有線73・7947)へ。 -
親子三代展
それぞれ異なる芸術分野で活躍する奥野季子さん(72)、信一さん(57)、真紀さん(31)による「親子三代展」が、28日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。草書体を中心とした書、桐指物のすずり箱、鮮やかな型染め着物など約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
もとは東京の下町の出身。現在3人は別々に暮らす。それぞれがものづくりに携わっており「お祭りみたいにやってみよう」と、1年ほど前から準備をしてきた。
「最後まで楽しめる趣味をもとう」と書を始めた季子さんは、書暦40年。現在は鶴心書道会審査同人を務める腕前。息子の信一さんは高遠町在住。先祖代々の職、江戸桐指物を引き継いだ5代目で、現在は指物だけでなく、インスピレーションを刺激するオブジェ製作にも取り組む。信一さんの娘、真紀さんは、沖縄の伝統的な染色方法“紅型(びんがた)”を学び、それを基調にした“型染め”に取り組む。伝統と現代がコラボレートした作品は、鮮やかだがどこか懐かしい安心感がある。
信一さんは「分野は違うが、みんな日本の伝統的なもの。3つ一緒に見ることができるので、ぜひそれを楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。30日まで。 -
特別養護老人ホーム管理栄養士早川佳代さん(31)伊那市西箕輪
栄養士って、すごくいい仕事なの。寮母さんや看護師さんは『だめ』って言わなきゃいけない時もあるでしょ。でも私の使命は“いかにしてお年寄りに食事を楽しんで食べてもらうか”だから、“あれが食べたい”っていう要望にはどんどん『いいよ』って言えるの窶煤B
今年4月、入所者70人の特別養護老人ホーム「みすず寮」に配属された。基本の献立をつくり、それぞれの健康状態などに応じて、調味料の量や形態を変える。入所者の「あれが食べたい」にはできる限りこたえるのがモットー。
◇ ◇
寝たきりも多い入所者。食事方法は、加齢に伴い変化していく。1年後、約3分の1の入所者が今の形の食事をとれなくなるのも事実。食べられなくなっていく姿を見るのは切ない。「だからこそ、お互い悔いを残さないためにも、『食べたい』には、できる限りすぐ、対応する」。フットワークの良さが自慢。“すぐ”を強調するのには訳がある。
過去に1度、作る約束をした翌日に、そのお年寄りが入院してしまったことがある。運よくその人は帰ってきてくれ、約束を果たせた。しかし、そのまま帰ってこれない場合もある。約束したことすら忘れてしまうお年寄りだっている窶煤B1日1日の大切さを実感した。
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秋の味覚“サンマ”を炭火であぶり、香りも楽しんでもらう「焼きサンマ大会」、週に1度の手作りおやつ、ラーメンの日は、食堂の入り口に屋台さながらの“のれん”をつるす演出窶煤Bお年寄りがあっと驚くようなさまざまな仕掛けづくりにも余念がない。味覚だけでなく、五感で食事を楽しんでもらいたい窶狽ニの思いから、ちょっとした工夫が生まれる。思いにこたえるかのように、逆にお年寄りが、こちらを驚かせることもある。
郷土食のおやつ“ニラの薄焼き”を手作りした時は「うめえ、うめえ」と大好評。普段は流動食しか食べないお年寄りも「固形のまま食べたい」と、刻んだ状態のものをパクパク食べた。驚きと同時に感動もひとしおだった。
お金じゃなくて、ちょっと手間とずくを出す。それで喜んでもらえれば、それが一番窶煤B
「でもね、私はそんなに大変じゃないの。栄養士一人にできることなんて限られている。ここのスタッフはみんな食事への理解がものすごくあって、協力的。それはすごくありがたい」と念を押す。
焼きサンマはその象徴。骨を取り除く作業や焼く作業は、いつも以上に時間も手間もかかる。それでもみんなでサンマを焼く網などを持ちより、少しでも楽しんでもらうために協力し合う。お年寄りの「ああ、うまかった」が聞ければ、全てが丸く収まる。
「ここのお年寄りは私にとってすごく大事。お年寄りにどうしたら喜んでもらえるか考えて窶狽ィ年寄りのために仕事をしたい。それが私の住民サービスでもあるの」 -
伊那北高校7期生が50周年同窓会
伊那北高校の7期生(1955年度卒業)は11月19日、卒業50周年記念同窓会を伊那市のマリエール伊那で開く。
同窓生約250人のうち、約80人が出席予定。全クラス合同での同窓会は、30周年以来2度目となる。
7期生には今年8月、英国の科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表した武田幸作さん(東教学芸大学名誉教授)もおり、19日に来伊する。
武田さんは、バラと同じ型の色素を持つ「ヤグルマギク」は、なぜ青い花を咲かせるのか窶狽ニいう、90年近く議論されてきた難問を解明。赤い色素、アントシアニンに、金属イオンなどが結合することで、青い色素を出すことを発見した。
武田さんと同じクラスだった井地政久氏は「一つのものに打ち込む姿勢は、並みの精神力ではできない。学校の誉れであり、同窓会としても誇りに思う」と話している。 -
JA上伊那年金友の会生きがい教室
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は27日、「年金友の会」を対象とした「生きがい教室」を開いた。上伊那各地から約1300人が集まり、地域で活躍する団体の舞台発表や、落語家・三遊亭楽太郎氏の、ユーモアあふれる講演を楽しんだ。
感謝の意味を込めて毎年恒例の教室は、8回目。ほかにも、旅行やマレットゴルフ大会などが定期的にあり、会員同士が交流を深めている。
アトラクション発表は、上伊那の7団体が披露。伊那市の「伊那節」や長谷村の「ざんざ節」など、伝統的な踊りから、剣舞、創作舞踊など、独自のものまで、さまざまな踊りが、参加者の目を楽しませた。
楽太郎さんの講演「笑いは心の栄養剤」は、辛口ジョークを交えて、会場を笑いに包んだ。 -
高遠・長谷での風力発電に野鳥の会が事業化中止訴え
総合商社・丸紅(東京都)と、長谷村黒河内にある同社の100%出資会社・三峰川電力が事業化計画を進める高遠町と長谷村への風力発電による電力供給に対し、日本野鳥の会伊那支部の星野和美会長と役員の吉田保晴さんが28日記者会見し、「景観が損なわれる上、猛きん類の生息環境に多大な影響を与える」とし、事業化の中止を訴えた。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30基建てる構想。会見上で構想を基にシミュレートした写真を公開し、「風車が立ち並んだ光景は受け入れられない」とした。
吉田さんによると、県のレッドデータブックに記載されているイヌワシやクマタカなどの稀少猛きん類が建設計画地で観察されていて、「飛行中に風車に衝突する危険性がある」としている。
同支部は14日に開いた役員会で、中止を訴える結論に達し、28日付けで町と村に反対の働きかけを促す要望書を送付した。来週には伊那市にも提出するという。
三峰川電力では「現段階ではなんとも言えない」とするにとどまった。 -
飯島小で音楽会
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飯島町の飯島小学校で28日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の合唱奏「歌はともだち」でオープニング。すぎのこ太鼓が力のこもった和太鼓演奏を響かせ、3年1組は斉唱「あしたははれる」、合奏で「もののけ姫」を披露した。
音楽会デビューの1年2組は「にんげんっていいな」をのどかに歌い、ほほ笑みを誘った。
2年は歌物語「スイミー」をステージいっぱい繰り広げ、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「涙そうそう」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「歌よありがとう」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
フォレストコーポレーション
OHSAS18001取得フォレストコーポレーション(旧社名=南建)とフォレストコンサルティング(両社ともに、本社・伊那市、小沢仁社長)はこのほど、安全面におけるISOにあたる労働安全衛生マネジメントシステム=OHSAS18001を認証取得した。品質ISOや環境ISOを取得する企業は増えているが、OHSASを取得する企業はまだ限られており、県内の建設業では4社目にあたるという。
建設業では、大工や左官など施工関連の協力会社と共同で仕事をすることが多く、営業や事務部門はともかく、施工の現場での安全衛生管理が難しいと言われる。同社では00年に品質ISO9000、04年に環境ISO14001を取得したが、その後の社内の議論で、若い社員や協力会社の職人の安全確保の方が重要ではないかとの意見が出て、04年7月からOHSASの取得を目指してきた。
フォレストコーポレーション安全推進室の名和信隆室長は「企業理念の『お客様に喜んでいただける仕事』をするためには、無事故・安全が第一。建設業のリスクマネジメントの詳しいことが分からないまま始めたので、リスクを洗い出すのに2カ月もかかり、しかも膨大な量で手に負えなくなるなど手探りだったが、ようやく一歩進んだ感じ」と振り返る。 -
MAながた会チャリティー展
箕輪町の日帰り温泉施設ながたの湯ロビーで11月19日まで、「MAながた会」がチャリティー展をしている。
発足4年目。ながたの湯ロビーで約1カ月ごとに、会員12人が交替で作品展をし、温泉利用者を楽しませている。チャリティー展は3年目。格安で提供し、収益金を地元福祉のために寄付する。
展示は9人が出品。日本画「べにいろ」、油絵「千畳敷」、染色「照葉」、水彩画「潮岬灯台」など15点を展示している。すでに売約済みの作品もある。
購入希望者は、ながたの湯フロントへ。 -
05年度箕輪町功労者表彰受賞者決まる
05年度箕輪町功労者表彰の受賞者が決まった。自治、教育、消防、交通安全の4分野で4人が受賞。本年度の4人を含めこれまでの受賞者は195人になった。表彰式は11月3日午前9時30分から、町役場講堂である。
受賞者は坪井栄寿さん(72)=自治振興功労=、渕井光久さん(77)=教育振興功労=、福田英治さん(70)=消防功労=、三沢康人さん(71)=交通安全功労=。
功労の内容は次の通り(敬称略)。
◆坪井栄寿=福与卯の木=60年4月から30年余、町事務吏員として地方自治の振興発展に心血を注ぎ、行政のあらゆる分野で卓越した手腕を発揮し町政の伸展に尽力。92年2月から2期8年、町収入役として厳正に責務を完遂し会計事務処理の迅速化、情報化に貢献。町公民館福与分館長、福与区長を歴任。指導的立場で熱心に使命を全うし地域社会の福祉向上に寄与した。
◆渕井光久=長岡石仏上=93年11月から町教育委員に就任以来8年務め、96年から5年間は教育委員長の要職を歴任。学校教育をはじめとする町の教育行政進展に貢献。90年から保護司として多種多様な保護観察対象者の保護観察や補導援護の職務を熱心に遂行し地域社会における改善更生に尽力。長岡区長はじめ多くの公職を歴任し地域の発展と社会福祉の向上に貢献した。
◆福田英治=松島坂井=54年町消防団員を拝命以来23年、強靭な精神力と優れた人格識見をもち、消防人としての和を基本に全団員の信望を集め、卓越した掌握技量、決断力、実行力を発揮。分団長、副団長、団長、上伊那消防協会副会長の重責を担い、民生安定に尽し消防行政への信頼の育成に貢献。町議会議員、町商工会理事など公職を歴任し、町政の進展と公共福祉の増進に尽力した。
◆三沢康人=沢長田=会社経営の傍ら81年3月から15年、町の交通安全推進と安全運転向上に取り組み、96年から7年間、豊富な識見と優れた指導力で町交通安全協会副会長、会長として交通事故根絶に向け尽力。伊那安協常務理事、県交通安全協会連合会評議員なども歴任し交通安全の指導啓発に努力。現在も安協顧問として後進を指導育成、町の交通安全に貢献している。 -
小黒川渓谷キャンプ場で30日に感謝祭
伊那市振興公社は30日、小黒川渓谷キャンプ場で初めての感謝祭を開く。キノコ汁の無料サービスなどの特典がある。
昨年10月、台風23号の影響から、テントサイト区画が土砂で埋まった。場内にシャベルカーが入って土砂を除いたり、敷地内を流れるせせらぎ水路を新しく直したりと工事で、利用者に迷惑をかけたため、おわびの意味と、利用者に対する感謝の気持ちを込めて企画した。
感謝祭ではキノコ汁の無料サービス(数に限りあり)のほか、釣り堀場で釣ったニジマスを一匹100円で販売する。さお代、くし代などはサービスで、釣った魚をその場で炭火焼きにして味わうことができる。午前10時縲恁゚後1時ごろ。
市振興公社は「紅葉が見ごろを迎える。散策や釣りを楽しみ、また来年も足を運んでいただきたい」と多くの来場を呼びかけている。
キャンプ場は11月末まで営業。9月末までの利用者数は郡内や中京方面など4500人余。うち宿泊は約2900人。バーベキューなどデイキャンプが減り、昨年比80%にとどまっている。
予約は、市振興公社(TEL78・5010)へ。 -
消防署にエアテント導入
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は26日、大規模災害対策用としてエアテント一式を新たに導入した=写真。テントは丈夫な合成ゴム製で、高さ3メートル、縦横各6メートルと室内には十分な広さがあり、エアボンベを使うと約2分で素早く膨張させることができる。畳んだ状態では1立方メートルほどのサイズで、緊急時の持ち運びにも便利。テント本体とともにエアホース、蛍光灯、赤外線ヒーターなども常備される。万一の災害発生時には現場での指揮所や負傷者の救護用などの用途に活躍することが期待されている。購入費用は480万8千円。
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第1回環境市民会議
自然にやさしいまちづくりを推進する駒ケ根市は25日、第1回の環境市民会議を市役所保健センターで開いた。公募2人を含む委員27人のうち21人が出席し、活動のスタートを切った。互選により座長に小川周次さん、副座長に征矢公男さん、木下さちゑさんがそれぞれ選出された。
第1回の会議では、ごみ処理の現状と計画などについて市の担当職員が説明した。今後、月に1回程度の会議を開いて環境基本計画、ごみ減量化、自然に優しいまちづくりなどに向けて話し合い、市に対して意見や提言を行っていく。
委員は次の皆さん(任期は07年3月31日まで)。
▽座長=小川周次▽副座長=征矢公男、木下さちゑ▽委員=伊藤秀男、小池明弘、小林君江、北原秋子、新井徳博、北原勉、今堀雷三、井口眞吾、有馬多美子、気賀澤宏、米山弘、水野益男、林憲明、塩澤和彦、加藤英宏、池上千尋、小松智香男、小松弘子、矢澤弘幸、塩澤淳一、澤上和正、小川清美、宮崎久美、中原理恵 -
七久保小マラソン大会
飯島町の七久保小学校は25日、全校マラソン大会を開いた。この日に備えて練習を積んできた児童らは1縲・年生は大宮神社、4縲・年生は千人塚までの往復コースをそれぞれ息を切らしながら懸命に走り抜いた。
ウォーミングアップを済ませ、校庭のスタートラインに並んだ高学年児童らは、号砲とともに一斉にスタート。直後の混戦の中で足を踏まれて靴が脱げる児童もあるなどのハプニングがあったが、全員がトラックを1周して勢い良く一般道路に飛び出した。5分後に低学年もスタート=写真。児童らは曲がりくねったコースを秋の日差しを浴びて元気いっぱいで走った。
沿道には保護者や近くの住民らが出て「頑張れ」「もう少しだよ」などと児童らに声援を送っていた。 -
箕輪町赤十字奉仕団研修会で健康教室
箕輪町赤十字奉仕団は26日夜、研修会「健康教室」を松島コミュニティセンターで開き、団員約80人が心の動きが体に及ぼす影響やいい姿勢、歩き方などを楽しく学んだ。
身体機能改善トレーニング公認A級指導士でサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に、「がんばっている人のがんばらない体操」に挑戦した。
山岸さんは、「1日5分、いい姿勢をすることでそれが宝になる。心の動きと姿勢でどんどん良くなる」と話し、いい姿勢にすることで短時間で能率のいい仕事ができる、元気がないときは腰をさするだけでも元気になる-などとアドバイス。
汚い言葉を使うと脱力し、ほめるなど肯定的な言葉を使うと力が戻ることを簡単なテストで体験し、「自分の思いが全部筋肉にも入っていく。いい姿勢をとりながら自分に心がけすると大きな変化が出る」と話した。
団員は、いい姿勢や全身の力を緩める練習などのほか、骨盤の後壁を構成する骨の一つ、仙骨を押すだけできれいに歩けることを体験した。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
南箕輪村の第20回大芝高原まつり実行委員会反省会は26日夜、村民センターであった。開催日について、従来日曜開催のまつりを来年度は、「土曜開催を前提に検討する」ことを決めた。
大芝高原まつりは8月20日すぎの日曜日だが、昨年から土曜開催の意見がある。事務局は、土曜日を本日として開催、雨天は翌日の日曜日に順延する案を実行委員会に示した。
味コーナーの出店者、準備、勤務などの問題もあるため、土曜開催を前提に今後意見を聞いて調整することに決定した。
今後のまつりへの提言は、▽村民主体のイベントか、観光資源としてイベントを拡大するか研究が必要▽全村民が参加して楽しめるようもう少し工夫が必要▽大芝湖をメーンとしたまつりの再検討▽「大芝高原音頭」をアレンジするなどまつり全体の踊りとしてだれもが踊れるものを中心にしたほうがいい-などだった。
唐木一直実行委員長は、「新しいむらづくりのためイベントは大切になる。財政的にも厳しくなり、住民に担ってもらわないとやっていけない。役場職員も人数が減っていく。協働の精神の中で、住民と一緒に作りあげていく必要もある。ご理解いただきたい」とあいさつした。
大芝高原まつりフォトコンテストIXの表彰もあった。 -
公用スクーター入札ミス
伊那市、業者に謝罪伊那市が10月実施した公用スクーターの指名競争見積もり入札で説明不足とミスがあった問題で、市は27日、入札に応じた4業者を集めてミスを認め、謝罪した。その上で、車輌本体と関係費用の総額の一番安いものを落札決定額とするのが正式の方法と明言。このことにより24日付で落札決定していた3機種3台のうち、50cc・4ストロークのスクーター1台は落札業者が変更された。
さらに、出席した業者から、入札条件の不統一がほかにもあるとの指摘があり、1充電走行距離15キロメートル以上の電動スクーターは入札やり直しとなった。
問題があったのは、市総務課が行った、4日依頼・19日締め切り・24日決定の入札。落札した業者の見積り額は、車輌本体と関係費用の合計から一定額の値引きをするという形で算出されていたにもかかわらず、市は、車輌価格だけから同じ額を値引きするものと誤って捉えて、その額を落札額として決定した。
入札には4社が応じたが、入札依頼書は機種や規格などが簡単に記されただけだったため、業者ごとに細目や条件が異なる見積もり書が提出された。だが、市は、一部業者に電話で問い合わせただけで、それらを完全に一致させることを怠り、各業者の見積り書をもとに市側の計算で業者の入札見積り額を推定、その額で落札額を決定していた。
27日に業者側の指摘でさらに明らかになった50cc・4ストロークの機種の問題は、発売日に絡む。入札依頼書では「10月末納入」とされているが、応札した複数の業者が11月9日発売の安価な新型車で見積り、別の業者は納入日の指定を見てやや高価な旧型車で見積った。新型車で見積った業者のうち1社は、「11月9日発売だが良いか」と市に問い合わせ了解を得ていたが、そのことは他の業者には伝えられていなかった。「これも公平性に欠ける」との業者の指摘を市は認め、この機種は入札やり直しとなった。
伊那市は50万円を超える入札は専門部署である建設部監理課が所管するが、50万円以下の入札は担当部署が所管している。関係者によれば、こうした小規模入札で不備やミスが見受けられることから、庁内の講習会なども行われたばかりだという。 -
子どもの育成願う想いを看板に
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ「芽吹きの会」は、育成の願いを記した木製の看板1基を手作りで完成させた。村民会館に常設するが持ち運びも可能で、各種行事など活用してもらう。今後は各地区の集会施設にも設置を予定し、子どもたちを見守る想いを村内全域に広げていく考えだ。
7月から製作に入り、11人のメンバーが協力しながら手作り。会のスローガンである「うちの子、よその子、宮田の子」を木板に刻んだ。
同会は住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)が移行して発足。手始めとして看板づくりに取り組んでいる。
26日夜にようやく完成。予想以上の出来映えに「いい感じでできた」「手作りして良かった」と喜んだ。
11月5、6日の村文化祭に出展後、村へ寄贈。細田悦子会長は「地域の気持ちがひとつになる、良いきっかけになれば」と話す。
今後は育成会や子どもたちと協力しながら作業し、村内全11地区に設置予定。健全育成のシンボルにしたいと、期待はふくらむ。 -
ワイン祭り例年通り12月に 内容はより一般客重視に
宮田村の特産品山ぶどうワインの生産関係者らでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」は27日に幹事会を行ない、新酒の発表会を兼ねて開くワイン祭りを今年も例年通り12月に実施すると決定した。発表会と祭りを分散する案も浮上していたが、消費者に与えるインパクトを考慮。式典色が強かった内容も、一般客がより楽しめる形に刷新する。
祭りは毎年新酒の解禁にあわせて開いてきたが、内容や時期を見直そうと昨年あたりから検討。
良質を認める県の原産地呼称管理制度に出品する関係から、「年明けの認定を待って、ワイン祭りを開いては」という意見が当初は有力だった。
しかし、栽培者などからは「山ぶどうの収獲を喜び、より多くの人に楽しんでもらうのが本来の祭りの目的」など、新酒としての価値観を優先すべきとの声が聞かれていた。
この日の幹事会でも「祭りの時期は定着してきており、従来通りの日程がベスト」と意見が一致。12月3日にワインを醸造する村内新田区の本坊酒造信州工場で開くことを決めた。
一方、来賓など招待のあり方も改め、式典も縮小する方向で確認。より一般客を重視した祭りに変更する。 -
チャリティマレットゴルフで村社協へ寄付
宮田村マレットゴルフ同好会は26日、第15回チャリティー大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。参加者などから集まった善意5万円を村社会福祉協議会に寄付した。
大会の1カ月前から同ゴルフ場に募金箱を設置。今年も愛好者から幅広く善意が寄せられた。
この日は大会終了後に、小林修村助役に募金を手渡し。大会も例年通りに白熱し、健康で元気にプレーできる有り難さを改めて見つめ直していた。
結果は次の通り
(1)太田正(町1区)112(2)倉田東亜(南割区)113(3)小田切康一(町2区)117
【特別入賞】(8)今井麻男(大原区)(18)江口友幸(伊那市)28羽場勝美(町1区)
【ホールインワン】中塚和己、山口勇、村井敏男、白石文江、鈴木末男 -
手良小の森林教室
実際に森林を訪れ、森の役割や整備の必要性を知ってもらおう窶狽ニ27日、南信森林管理所は伊那市手良の沢山国有林で「森林教室」を開いた。手良小学校の5年生26人が、間伐・除伐を体験したり、森林果たす環境への役割を学んだ。伊那地区での森林教室は初めて。
沢山は市内唯一の国有林。手良小学校は1949年から委託を受け、約4ヘクタールを学校林として管理しているが、普段児童が訪れる機会はほどんどない。
55年前、戦後復興で多くの木が切り出された山に、約3千本のカラマツを植樹。その時の子どもは、ちょうど児童らの祖父母世代となっていて、その森林も見学。「うちのおばあちゃん、300本の苗木を背負って木を植えにきたって」「うちのおばあちゃんも」と話し、年月を経た森林のすごさをあらためて実感していた。
管理署職員は、二酸化酸素を蓄えたり、水をつくる森林の機能などを説明。「木は重量の約3分の1に、二酸化炭素を蓄えてくれている。私たちは余分な二酸化炭素をつくらないようにすることが必」必要と語った。森林整備は、慣れないのこぎり作業だったが、木とのふれあいを楽みながら取り組んでいた。