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権兵衛トンネル開通イベントを企画
2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」と伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に、記念イベント「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を開く。
各商店街や実業団の役員15人でつくる商店街活性化イベント実行委員会が木曽の地域住民にも伊那の商店街を知ってもらい、商店街の活性化に結びつけようと企画した。
内容は、まちじゅう福豆宝投げ大会をはじめ、ローメンを具にした新製品「ローメンまん」の無料サービス(先着100人)、もちつき大会、なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」など。宝投げ大会には、イベント参加店の共通券(1千縲・千円券)、各店の割引券などを用意。木曽側からもスキー場リフト券が提供される。
当日は市主催のSBCラジオの中継もあり、商店街のイベントなども紹介する。
実行委員会では「権兵衛トンネル開通」「新伊那市誕生」を祝うタペストリー1300枚を作り、今月下旬、商店街や観光施設に取り付ける。 -
カラフルな「My達磨」
伊那市通り町のニシザワデパート2階で、鉢巻きをした「My達磨(マイだるま)」の販売が始まった。大学や高校などの受験シーズンを迎える時期だけに、今後の売れ行きに期待している。
色は赤、黄、青、緑、薄紫、ピンク、白、オレンジの8色。高さ15センチ。
だるまがしている鉢巻きに「○○祈願」「商売繁盛」「家運隆盛」など自分だけの願いごとを書くことができる。
ニシザワデパートによると、色の種類が多いため、早速、ピンク色を買い求めた人もいる。
大願成就の縁起物として愛されるだるま。「思い思いに願いを託して」と話している。
価格は1個2625円。 -
第6回睦月展
世代や性別を越え、創作活動に携わる人たちが作品を出展する「睦月展」が15日まで、伊那市立図書館の広域情報コーナーで開かれている。折り紙や陶芸、油絵などの作品が、訪れた人たちの心を和ませている。
もともと絵を志す仲間同士で始めた展示で6年目。その後、活動分野にこだわらず、陶芸、染色、折り紙などを周囲の人から募るようになった。不登校児童の支援などにあたる上伊那子どもサポートセンターも協力参加。創作活動は、子どもの内面を表現する手段にもなっているという。
今年は、中学生・高校生から80代の女性まで、幅広い年齢層の約15人が出展。展示会は、関係づくりの機会にもなっている。
入場無料。 -
思い出深い場所で美しい風景を披露
駒ヶ根市赤穂の加納恒徳さん(65)の油絵展が2月3日まで、八十二銀行伊那市駅前支店ロビーで開かれている。上伊那をはじめ、県内外の風景をとらえた近作11点を並べる。
雪化粧した中央アルプスが朝焼けでピンク色に染まった「朝焼けのアルプス」、稲穂が金色に輝く田園風景と遠望に仙丈ケ岳を眺める「秋の伊那谷」など、「その場所が一時輝き、感動が生まれる瞬間」(加納さん)を描いている。
加納さんは、64(昭和39)年、八十二銀行に入行。当時の伊那支店(現在の駅前支店)に配属されたため「社会人としてスタートした思い出深い場所」。今回は駅前支店からの勧めで個展が実現した。
現在は、全国規模の美術団体「一水会」に所属し、信州、伊那の両美術会会員でもある。定年後に本格的に油絵の製作に取り組み、翌年の01年に全国公募展「新世紀展」と「一水会展」、04年には「日展」に初入選。一水会展は05年まで連続入選を果たしている。
加納さんは「身近な風景で、わかりやすい絵だと思う。作品を製作するうえで励みになるので、ご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。 -
3学期始まる
高遠町と長谷村の4小中学校で10日、始業式があった。
長谷小(三澤久夫校長)は、学校生活への願いや1年間の安全を祈って、だるまに目入れをした。近くのJA上伊那美和支所が毎年8体を贈っているもので、全校児童を前に、三澤校長と児童会副会長が2体に目入れ。職員室と児童玄関に置き、残りの6体を各学年の教室に飾った。
式では、1、3、5年の代表10人が意見発表。「下級生の見本になるような生活をしたい」「友達や家族を大切にしたい」「学校を1日も休まないようにしたい」など今年の抱負を述べた。
三澤校長はあいさつで、ある小説家と日本画家の作品や作家になるまでの歩みを紹介し、「大きな夢をもち、実現に向けて進んでほしい」と呼びかけた。
高遠小(宮下廣規校長)は式に合わせて恒例の「新年の会」をした。伊那三曲協会を招いて、筝(こと)・尺八の演奏に耳を傾けた。
伝統芸能に触れる機会として、地域の芸能団体に出演を依頼。近年は詩吟や剣舞などを鑑賞している。伊那三曲協会は初めて。
曲目は、「年のはじめ」「さくら変奏曲」「飛躍」の3曲。福沢雅志世普及委員長が「新年を祝して」「高遠町が桜の名所ということもあって」「みなさんが1年間元気に躍動できるように願いを込めて」とそれぞれ選曲理由を説明し、歌を交えて演奏を披露した。
児童たちは、日本古来の伝統楽器が奏でる和やかな音色に聞き入り、気持ちを新たに3学期をスタートさせた。
伊那三曲協会は上伊那の学校の要望に応じて演奏披露や筝指導をする。年間で約20校を訪問し、日本音楽の普及に努めている。この日は、17回目となる伊那市の東春近小にも訪れた。
一足早く6日に始業した高遠北小学校は10日、授業で書道を習っている3年生以上が年末年始休みに仕上げた書き初め作品をそれぞれ教室や廊下に貼り出した。20日まで展示する。
3年はひらがなで「はつゆめ」、4年は「はるの光」、5年は「雪の正月」、6年は「希望の朝」。どれも達筆で、見ごたえある作品が並んだ。
本年度、漢字を習い始めた4年生は、力強く書いた漢字の「光」に苦戦し、納得できるまで何十回も書き直したという児童もいた。
女子児童の一人(10)は「全体的に難しかったけど、そのなかでもやっぱり漢字。家族に教わりながら、一生懸命書いた」と話していた。
2年生は今年の目標を各自硬筆で記した作品を飾った。 -
農業の担い手法人本郷農産サービス設立
飯島町本郷地区で8日、地区営農組合を母体に農作業の受託事業などを行なう担い手法人「本郷農産サービス」が設立された。有志を含め15人と1団体が出資し、有限会社化したもの。10人ほどの従業員をパート雇用。受託作業により高齢化が進む農家の受け皿になるほか、キュウリのハウス栽培や転作田を使ったそば栽培など積極的な事業展開を図る。
代表取締役は小林雄一さん、取締役には飯島孝志さん、伊藤正典さん、監査役は米山登さん、伊藤一男さんが就任。
各農家から請け負う年間の作業総量は、地区内の水田総面積の1・7倍にも及ぶ225ヘクタールを見込んでいる。
また、転作田のそば栽培は41ヘクタールを予定しており、地区内に設けられたそば施設を有効活用してブランド化を図る。
この日、本郷公民館で開かれた設立総会には出資者ら関係者約30人が出席。
小林代表取締役は「優良農地を維持するには、個々の農家の対応だけでは難しい。地区の農業を守る中核的な担い手として、力強い企業経営を目指す」とあいさつした。
飯島町では営農センターが農家の高齢化対策として、町内4地区の営農組合に・ス実働部隊・スとなる担い手法人の設立を呼びかけ。昨年3月には七久保と田切で、本郷と同様の有限会社会化による法人が発足している。
3地区とも営農組合と担い手法人の連携により、人材を確保して農業の生き残りを図る。 -
中川東小で3学期始業式
中川村の中川東小学校(久保村和子校長)は10日、3学期の始業式を行い、登校日数50日と最も短い、まとめの学期をスタートさせた。
式では2年生の代表3人が「算数の九九が早く言えるように頑張りたい」「一言もしゃべらず、床をピカピカに磨く」など3学期の目当てを発表。
5年生代表は書初めで「掃除」「百人一首」「全校の見本」「笑顔が1番」など、新年の決意を披瀝した。
斉藤寿典児童会長は「今年は戌年、犬にように強く目標に向かう年にしたい。3学期は児童会祭をはじめ、まとめの行事がいっぱいあるが、全校で力を合わせて頑張りましょう」と呼び掛けた。
久保村校長は「学年の始めに立てた目標を思い起し、3学期は50日間と短いが、みんなで力を合わせ、しっかりと1年間のまとめをしよう」と話した。 -
飯島陣屋繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は9日、小正月の伝統行事、繭玉と「鬼木」づくりをした。 町内を中心に近隣から約30人が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、手の平で丸め、まゆの形にし、いろりに掛けた鉄なべでゆで上げた。
ゆでた繭玉はソヨギの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
玄関前では、わらじクラブの指導で、正月を「十二月」「十三月」と偽り、鬼をだます「鬼木」づくりをしたり、五穀豊じょうを祈る「ほんだれさま」も飾った。
「ほんだれさま」は松の木を束ね、中心にソヨギを立て、ヌルデで作った「鬼木」やしめ縄を張った。
小学1年の長男、年少の次男の3人で参加した平沢洋子さん(北町)は「繭玉作りは私も子供も初めて。とても楽しかった」と話していた。
出来上がった繭玉は飯島文化館に展示する。 -
箕輪町公民館武道関係専門部鏡開き式
箕輪町公民館武道関係専門部の鏡開き式が9日、町民武道館であった。恒例の5部合同式で、部員は寒さに負けず初けいこに取り組んだ。
柔道、県道、空手道、なぎなた、フェンシングの部員が一堂に集まり、鏡開き式で今年1年けいこに励み、心と技を磨き精進することを誓った。
武道館と町民体育館に分かれての初けいこは、白い息を吐きながら元気に声を出し、素振りや型の練習に励んだ。
けいこの後は、保護者らが用意した温かいおしるこを味わった。 -
厳冬の青空の下で初ショット
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)の新春ダルマ大会が8日、美篶南割河川敷マレットゴルフ場であり、75人が寒さを吹き飛ばす熱戦を展開した。
同協会は06年に創立15周年を迎えることもあり、宮下一郎衆院議員・小坂樫男伊那市長・北原明伊那市教育長などが開会式であいさつ。1年間のすこやかなプレーを祈念して、お神酒で乾杯した。
参加者にはダルマが配布された。 -
食を考える月間パネル展示会
長野農政事務所と伊那市役所は5日から、「食に関するパネル展示会」を市役所玄関ロビーで開いている。
1月は「食を考える月間」。農林水産省は、食の生産から消費までに携わる人すべてに、食への意識を高めてもらおう竏窒ニ、活動しており、パネル展もその一つ。市役所での展示は2年目となる。
今年は食料自給率と食事バランスガイドがテーマ。食料自給率の向上は、新たな食料・農業・農村基本計画の中でも重要視している課題の一つで、今回は具体例やイラストなどを使い、日本の現状を分かりやすく示した。
昨年農水省と厚生労働省が共同で作成した食事バランスガイドは「食生活指針」を図形化したもの。コマ型の図形から、各食品の摂取目安がチェックできるようになっており、自分の食生活を簡単に見直すことができる。パネルでガイドの見方を解説し、年齢や生活形態にあった3通りのガイドを手に取れるようになっている。
16日まで。 -
みはらしファーム
まゆ玉づくり、楽しく伊那市西箕輪のみはらしファームで8日、伝統のまゆ玉づくりがあり、市内外から約40人が参加して、ゆでた米の粉で、蚕のまゆの形をした紅白の餅をつくり、ミズブサの木にさして楽しんだ。
かつては養蚕業の隆盛と五穀豊穣を願って行われていた行事。みはらしファーム公園事務局の牧田豊さんによれば、年明けに里山への入山が許される8日に行われるのが慣わしだったとか。現在では、地域や家庭で行うことも少なくなり、伝統行事を守り・復活させるために、開園以来続けている。7回目。
みはらしファームのファンで茅野市から一家4人で参加した高松さん家族は、「昔、おばあさんの手伝いでやったことがあるが、自分たちが親になってからはやったことがなかった。みはらしファームを訪ねてた時に、この催しがあるのを知り、今年で2回目の参加」と話した。
出来上がったまゆ玉は、1家族1本持ち帰ったほか、残りはみはらしファーム内に飾り、22日のせいの神の祭事で焼いて食べる。 -
信濃錦で仕込み体験会
伊那市の醸造会社、「信濃錦」宮島酒店(宮島宏一郎社長)で8日、日本酒の仕込み体験会があった。市内の正藤酒店、井田屋酒店をはじめ県内各地、愛知・岐阜・京都など他府県からも合計12軒の酒販店が参加。一般市民も加わり総勢30人近くが、もうもうと上がる湯気の中で、こうじをいじったり、蒸米を運ぶなど酒蔵の仕事を体験した。
同社では毎年立春の2月4日に、酒販店や料飲店・一般消費者が、新酒を搾り、瓶詰めして、その日の内に味わう「立春朝搾り」の取組みを行っている。今回仕込んだ酒は、この時に搾る酒。契約を結ぶ飯島町の農家が栽培した無農薬の酒米「美山錦」を使い、自分たちが搾る酒を、自分たちで仕込んだ。
参加者の多くは、05年の田植えや草取り、稲刈りにも参加しており、米づくりからはじめて酒づくりの全工程を体験することになる。
開催を知り夫婦で飛び入りで参加した伊那市西町の登内英雄さんは「仕込む米にこんなに味があるのかと驚ろいた」、奥さんの元子さんは「こうじはかめばかむほど甘味がでてくるのでビックリした」と白衣姿で話した。
田植えから参加しているという京都府の酒販店店主は「米づくりから加わっているので、愛着が沸くし、お客さんに説明する時も力が込められる」と語った。
立春の朝には720mlビン3000本の新酒になる。正藤酒店・井田屋酒店で注文を受付けている。 -
向山県議後援会・公友会
新春顔合わせ会、にぎやかに県会議員の向山公人氏の後援会・公友会の新春顔合わせ会は8日、伊那市の伊那商工会議所大ホールであり、約400人が集まった。
神山公秀後援会長のあいさつに続いて演壇に立った向山県議は「伊那市・上伊那が良くなることは、結果的に長野県が良くなることだと思い活動してきた」と述べ、正副議長の公選制導入、議場への国旗と県旗の掲揚、公共交通網整備特別委員会の設置竏窒ネどを2期目2年の折り返しまでの成果として上げた。
来賓として、宮下一郎衆院議員、小坂樫男伊那市長、宮下市蔵長谷村長、征矢福二JA上伊那組合長、藤沢秀敬伊那商工会議所副会頭があいさつ。夏の県知事選にむけ、田中知事に代わる県知事誕生を訴える声が多く、小坂市長からは「向山さんに出馬を求める声も多い」との発言も飛び出した。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日、新春会員大会を駒ケ根商工会館で開いた。伊南4市町村の首長をはじめ約50人の招待者らを前に新理事長の加藤道生さんら新役員らが決意を述べ、たる酒の鏡を開いて華々しく新年度のスタートを切った。
加藤理事長はあいさつで「伊南をさらに活気ある地域にしていくためには、将来を見据え、果敢に策を打って地道に実行していけば必ず成果となって表れてくるはず。特効薬はないが、明るい未来のためにJCに何ができるかを考え、青年にしかできないことを勇気を持って実行し、力強く前進していきたい」と決意を述べた。 -
どんど焼き
駒ケ根市で7・8日、正月の伝統行事「どんど焼き」が各地区の広場や田んぼなどで行われた。赤穂北割二区の光前寺では夕闇迫る午後5時過ぎ、各家庭から集められたしめ飾りや門松、だるまなどが雪に覆われた早実グラウンドの一角にうずたかく積まれ、子どもたちや保護者らが見守る中、厄除けや無病息災などを願って燃やされた=写真。子ども達は赤々と燃え上がる炎の周りを歓声を上げて走り回るなど大はしゃぎ。火の勢いが弱まるのを待って焼いたもちを皆でほお張り、昔ながらの伝統行事を楽しんだ。
保護者の一人は「昔は正月飾りはもっとたくさん集まったし、どんど焼きの火はもっともっと大きかったもんだ。子どもたちも少なくなって、何だか少し寂しい気もするね」と感慨深げにつぶやいていた。 -
長谷村消防団 出初め式で初めての分列行進
長谷村消防団(平出万彦団長、110人)の出初め式が8日、村公民館であった。3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴い、村単位では最後となるため、伊那市・高遠町消防団の協力を得て、初めて市中の分列行進に取り組んだ。
式典に先立ち、小大沢橋手前縲恆コ公民館の延長約500メートルを分列行進。団員約70人に、伊那市・高遠町消防団ラッパ隊の各12人が加わり、ポンプ車が連なった。
長谷小学校付近では、平出団長、宮下村長らの観閲を受けた。
沿道には地域住民20人ほどが駆けつけ、ラッパ隊の演奏に合わせて堂々と歩く団員の姿を見守ったり、写真に収めたりしていた。
これまで団員数が少なく、ラッパ隊がいないことから、分列行進はしていなかったという。
式典で、平出団長は「消防団は住民の生命、身体、財産を守る使命がある。昨年発足した自主防災会と連携を取り、住民から愛され、信頼される団員になってほしい」と訓示。
そのあと、日本消防協会表彰をはじめとする表彰があった。
合併後、団員の定数は変わらないものの、現在の2分団7部から1分団3部になる。
同日、高遠町でも出初め式があった。 -
南箕輪村消防団出初め式で新春イベント企画
南箕輪村消防団・日赤奉仕団の出初め式が8日、南箕輪村民センターであった。分団旗を約30年ぶりに新調し、唐木村長から各分団に授与された。また、消防車の試乗など新春イベントを初めて企画し、子どもたちの人気を集めた。
イベントは、消防団活動を知ってもらうとともに、子どもたちが消防車両に触れることでいずれ消防団に入る機会になればと設けた。
役場駐車場には、自動車ポンプ車3台、小型ポンプ車7台が勢ぞろい。伊那消防署に配備されているはしご車も登場した。子どもたちは「あれに乗りたい」と親の手を引き、満足顔で運転席に乗った。団員がポラロイドカメラでハンドルを握る子どもを一人ずつ撮り、写真をプレゼントした。ほとんどの子どもは大喜びだったが、中には、はしご車が高くて「怖い」とすぐ降りてしまう子どももいた。
全伸長30メートルのはしご車を上下に動かし、救助者らが乗るバスケットから菓子をまく宝投げもあった。
市中行進に続いて開いた式典には団員148人、日赤奉仕団員23人が出席。
式辞に立った唐木村長は「自分たちの地域を自ら守ることは、地域づくりの原点である」と活動への協力を求めた。
宮島忠夫団長は「全団員が地域住民と一体となって住民が安心して暮らせるまちづくりにまい進する」と訓示した。 -
SO竏鱈ABが新春ライブ
邦楽バンド「SO竏鱈AB(ソーラボ)」のライブ「その参」が8日夜、伊那市生涯学習センター6階ホールであった。「和」と「洋」をコラボレートしたステージで、奏者と観客が一体となって楽しんだ。
00年夏に結成されたソーラボは、伊那市を中心に尺八、箏(こと)、十七弦、ギター、パーカッションの奏者5人のグループ。
今回はオリジナル曲「風来」「朝霧」「月の贈り物」「Gmブルース」などを中心とした12曲を用意した。童謡「チューリップ」を明るく、楽しくアレンジした最新作「SA・I・TA(咲いた)」も。
ロック調の雰囲気を出したステージに、奏者5人が立ち「子どものころ、西部劇が好きだった。疾走感の曲を作りたいと思って書いた」など曲紹介を交えながら、軽快な音楽を奏でた。
観客約200人はリズムに乗り、新春の一夜をにぎやかに過ごした。 -
小坂氏後援会が新年会
伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属、小沢=の後援会は8日、市内で新年会を開いた。小坂氏は、伊那市・高遠町・長谷村の合併で新伊那市発足に伴う市長選挙への正式な出馬表明は13日以降になるとした。
会場には、支持者約700人が参集。
新年会前の拡大役員会で、市長選に小坂氏を推薦することを決めた。新年会で後援会「やまなみ会」の赤羽政喜会長が報告し、同意を求めると、会場から大きな拍手が沸いた。
小坂氏は「合併は大詰めを迎え、13日の合併協で地域自治区長の権限などを報告する。協議会長として合併を取りまとめたあとで、正式に表明したい。市町村民の理解を得て、ともにすばらしい新市を作りたい」と述べた。
そのあと、宮下一郎代議士、木下茂人・向山公人県議らが激励。
高遠町の伊東町長は「合併をまとめ上げた小坂氏が新市長の適任者。市全体が発展できるかじ取りをしていただきたい」と応援した。
赤羽会長は「近く、役員会を開き、選挙戦に備えた体制を整える」とし、高遠町・長谷村にも後援会支部を立ち上げていく。 -
あるしん キャッシュカード現金引き出し限度額を引き下げ
アルプス中央信用金庫は11日から、偽造・盗難カードによる不正引出しの被害を最小限に防ぐため、キャッシュカードを使った一日あたりの現金引き出し限度額を200万円から100万円に引き下げる。
一日あたりの振り込み限度額は従来どおりの200万円。ただし、200万円から現金引き出し利用額を差し引いた金額を限度額とする。現金の引き出し限度額は、100万円を上限に変更もできる。
同信金の現金自動預払機(ATM)では、一部の機械を除き、キャッシュカードの暗証番号を変更できるサービスを開始している。 -
出初め式 安全確保で決意新た
伊那市消防団の出初め式が9日、中央市街地などであった。高遠町、長谷村との合併前、現伊那市として最後の式のため、分列行進・一斉放水の場所を12年ぶりに市役所付近から移動した。分列行進などには、特別企画の腕用ポンプ(1915年製)も登場し、例年より多い市民らが集まりにぎわった。
消防団をはじめ、赤十字奉仕団、婦人消防隊、少年少女消防クラブなど約600人が集まり、市駅前ビルいなっせ竏駐・M交差点間を分列行進。天竜川・大橋の上流では、腕用ポンプ1基、消防ポンプ24基などが1分間放水し、消防能力の高さを誇示した。
腕用ポンプの放水能力は1馬力で、1分間に270リットルの放水が可能。こぎ手をした団員の一人は「残り30秒がきつかった。昔の人の苦労が偲べました」と肌寒い中、息を切らしていた。
市民会館での式典で田畑安彦団長は、新伊那市発足後の消防団について「各団の歴史と伝統を受け継ぎながら、地域の安全を守る奉仕者として、広域的かつ機能的な予防活動を心がけて取り組んでほしい」と訓示した。
日本消防協会長、県消防協会長などの表彰や、消防音楽隊と消防団ラッパ隊によるアトラクションもあった。
05年の伊那市の火災件数は43件(前年比10件増)、損害額は4078万3千円(同126万5千円減)。団員の出動状況は延べ738人(同712人減)だった。 -
「伊那美篶米」関東圏で販売好調
上伊那農業協同組合(JA上伊那)と全農パールライス東日本が、04年11月に関東圏で販売している「伊那美篶米」は、1年間で300トンを売り上げるまずまずの出だしだ。
石灰岩から流れ出る水で成長した美篶地区の米はミネラルが豊富で、全農の格付けでも特Aランクとして上伊那の他地域より高い評価を得ている。ただ、価格も引き上げてしまい、なかなか消費につながらないという問題もあった。そのためJA上伊那は、美篶の米を上伊那他地域と同じAランクで販売することで、価格を引き下げた。
その中で、価格は抑えつつも、何とか特Aレベルの評価を生かした販売方法がないか竏窒ニ、販売促進方法を模索。全国展開するイトーヨーカドーに話を持ちかけたところ、同社の独自ブランドとして美篶の米を販売することが実現。「伊那美篶米」という名称で上質な米であることをPRし、他地域の米との差別化を図った。
現在、伊那美篶米は、関東圏にある約100店舗で販売しており、美篶地区の出荷の約4分の1を占める。
JA上伊那は、上伊那地域の米を「上伊那米」として東急百貨店で販売し、こちらも年間300トン以上の需要があるという。
JA上伊那の担当者は「これまで内陸の米は、あまり高い評価を受けてこなかったが、食味向上の努力などが、消費者にも評価されてきた結果では」と話している。 -
中小企業の技術者を対象としたスキルアップ講習会
中小企業技術者の人材育成に役立ててもらおう竏窒ニ7日、南箕輪村の県伊那技術専門校
で、企業在職者を対象としたスキルアップ講習会があった。地元企業に勤める13人が受講。飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエアの社長・米山達夫さんを講師に迎え、国家試験「空気圧器具組み立て」の受験対策を学んだ。
団塊の世代が退職し始める07年度を前に各企業では、優れた技術を引き継ぐ若い人材の育成が課題となっている。また、充実した研修制度などを設ける大企業に比べ中小企業は、人材育成にまで十分な配慮ができないことも多いという。
そこで県は今年度、機械、電気系製造業系在職者のスキルアップを図るべく「信州ものづくりスキルアップ事業」を立ち上げた。今回の国家試験対策もその一環となる。これまでも、在職者向け講座を一部で開講していたが、今年度からはその枠を拡大した。また、地域に即した講座を充実させるため、地元企業から具体的要望を募集し、各講座を企画している。
今回の講師、米山さんは「さまざまな能力が要求される中小企業こそ、人材育成が必要。資格を取得することは、技術者の身分保障にもつながる」と話していた。
今年度県伊那技術専門校で開講する在職者向け講座で、現在受講者を募集しているのは次の通り。
◆三次元CAD体験講習会1=2月2日(定員20)1月20日まで
◆三次元CAD体験講習会2=2月16日(定員20)2月3日まで
◆Qプログラミング=3月13、14日(定員10)
◆CAM技術セミナー=1月25日(定員10)1月13日まで
◆高速高度加工の理論と実際=2月8日(定員20)1月25日まで
詳細は同校ホームページで確認できる。 -
伊南の3市村で出初め式
駒ヶ根市、中川村、宮田村で8日、それぞれ消防団の出初め式が開かれた。規律正しく市中を分列行進するなど伝統を重んじながら、団活動を幅広く知ってもらおうと初の試みもあった。
駒ヶ根市消防団の出初め式には、子どもたち65人が初参加。団員と一緒に市街地を行進パレードし、防災意識の向上や消防団の重要性を市民にアピールした。
参加したのは父親が消防団に入っている園児や小学生。団員と同じハッピに身を包み、JR駒ヶ根駅前から式典会場の文化センターまで歩いた。
行進の前には、伊南行政組合北消防署の消防車や救急車を駅前広場に開放。署員とふれあいながら、記念撮影する子どもたちの姿がみられた。
消防団本部では、状況をふまえて来年以降は子どもたちの参加範囲拡大も検討。理解を深めてもらうことで、将来の団員確保にもつなげたい考えだ。
式典では団員や協力団体などを表彰した。
中川村消防団の出初め式は、団員が勇壮に分列行進。式典も開き、地域防災の誓いを新たにした。
中川中学校前に集合し、文化センターまでパレード。そろった隊列で曽我逸郎村長の観閲を受けた。
式典では下平道広副団長、北島正俊第3分団長が日本消防協会長表彰を受けたのをはじめ、上伊那消防協会長表彰、団長表彰などがあった。
曽我村長は「皆さんの活動に接するたび頼もしく思う。今後も若さあふれる情熱とエネルギーに期待する」と激励。発生も危ぐされる大規模地震なども見据えて、より一層の消防団の結束も求めた。
宮田村消防団出初め式は、152人の団員が市街地を分列行進。結束して防災力を強化しようと、式典でも士気を高めた。
ラッパ隊の演奏にあわせて、JR宮田駅前から隊列を組んで行進。せせらぎ公園前で清水靖夫村長や来賓の観閲を受けた。
式典では78人の団員と第1分団を表彰。ポンプ操法の練習会場を提供した村内企業のマスダと農事組合法人ひかりに感謝をこめて表彰状を贈った。
清水村長や来賓は日ごろの消防団活動をねぎらいつつ、地域防災をより高めるために一層の協力を呼びかけた。 -
少林寺拳法初げいこ
宮田村公民館の少林寺拳法教室は6日に鏡開きし、村武道館で初げいこをした。痛いほどの寒さにも負けず、子どもたちは気持ち新たに心身を鍛錬した。
厳しい寒さで、床の畳は凍るような冷たさ。それでもけいこが始まると、道場内はすぐに熱気に包まれた。
まずは座禅を組んで精神を統一。入念に柔軟体操して体をほぐすと、さっそく気合を入れながら型を反復練習した。
昨年は大人も含めて新たに9人が入り、現在のメンバーは30人ほど。この日も真新しい胴衣に身を包んだ女子が、寒げいこに汗を流した。
指導する鈴木英仁さんは「最近は子どもが襲われる事件が多い。今までもやっているが、親子一緒に護身術を体験できる機会も設けたい」と話していた。 -
道の駅、大鏡もち重量当てクイズ
飯島町七久保の道の駅花の里いいじま・本郷農産加工組合は9日、道駅で、百号の大鏡餅開きと、大鏡餅重量当てクイズの当選者を発表した。重量は19・7キロで、ピタリ賞は藤本拓海さん(伊那市)。
クイズの応募総数は487人、ピタリ賞1人のほか、0・2キロ違いの前後15人のうち、抽選で「近いで賞」10人を選び、賞品の切り餅セットとお年玉を贈った。
鏡餅は計測後、早速、一口大に切り分け、汁粉にして、来場者600人に振舞った。
来場者は「熱くて、おいしい」「とっても甘い」と笑顔でほおばっていた。
「近いで賞」当選者は次の皆さん(敬称略)
▽今井康子(飯田市)、中村啓子(富士見町)、松下良治(松川市)、中村綾子、山崎悠也(以上、駒ケ根市)、太田早苗(宮田村)久保田晃宏(飯島町)、ローレン・ランズベリー(名古屋市)、米山登(飯島町)、久田静香(安曇野市) -
愛情たっぷりの七草がゆ
正月疲れの胃袋を休める七草がゆ。宮田村の福祉交流施設なごみ家でも7日、利用者らに振る舞われ、「今年1年元気に過ごせそう」と喜んだ。
同施設管理人の鈴木幸子さんが、愛情たっぷり込めておかゆに彩り豊かな七草を添えた。
施設を利用していた小学生と、心の病と向き合っている当事者グループ「こざくら」のメンバーらがさっそく試食。「あったまる」「今年は良いことありそうだ」と、正月明けの伝統食を満喫していた。 -
駒ケ根ライオンズクラブ新春例会
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は6日、06年の新春例会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。会員ら約70人が出席し、和やかに新年のスタートを祝った。北原会長はあいさつで「厳しさが続く経済環境の中、昨年末には株価が大きく上昇した。今年は明るさの期待できる1年であってほしい。クラブとしては『改革・友愛・奉仕の輪』のスローガンの下、今後とも地域に密着した奉仕活動をさらに積極的に行っていきたい」と力強く述べた=写真。
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海外協力隊入所式
駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)は6日、05年度第3次隊の派遣前訓練入所式を行った。海外ボランティアの志に燃えて全国から集まった候補生166人が出席し、正式隊員を目指して3月17日までの71日間の訓練をスタートさせた。候補生を代表してバングラデシュ派遣予定の安達淳哉さんは「初心を忘れずに訓練に取り組み、全員が派遣国に旅立てるよう頑張ります」と宣誓した=写真。
加藤所長はあいさつで「限られた時間の中で盛りだくさんの訓練を効率的にこなさなければならない。合宿生活にはさまざまなルールがあり、窮屈に感じることがあるかもしれないが、派遣国の環境に適応する訓練でもある。自分を合わせられない者は適性に欠けると言わざるを得ない。大いに切磋琢磨し、訓練終了後、全員がそろって修了証を手にできるよう健闘を祈る」と激励した。
派遣前訓練は近年79日間だったが今回は71日間。期間短縮の理由は▽年3回行っている訓練を4回に増やしたい▽派遣国でも隊員の訓練を行っている▽シニアボランティアの訓練も今後行っていく竏窒ネどで、今後段階的に短縮していきたいとしている。