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南箕輪中学校、落穂拾いで集めた支援米を引き渡し
飢餓で苦しむ人たちのために役立ててもらおう竏窒ニ、南箕輪中学校の生徒が15日、アフリカのマリ共和国へ送る「落ち穂玄米」を、上伊那農業協同組合(JA上伊那)へ引き渡した。
米は10月にあった落ち穂拾いで集めた稲穂からとれた171・1キロに、農家から寄付を合わせた250キロ。 当初落ち穂拾いは、備品の購入費にすることなどを目的としていたが、「飢餓に苦しむ人に米を送りたい」という生徒の発案により、94年からルワンダなどへ送るようになった。昨年は、新潟県中越地震被災地へ送る義援金にした。
今年は、ボランティア団体を通して支援米を送るJA上伊那を通し、マリ共和国へ支援米を送る。
生徒会長の竹松俊彦君は「1粒1粒にはぼくたちの願いが込められている。有効に使ってほしい」と話し、JA職員へ米を引き渡していた。 -
第2回市章候補選定
来年3月に発足する新市「伊那市」の市章デザイン候補選定委員会が15日、伊那市役所であった。「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」をテーマとした多彩な作品が並び、次の選考へ進む610点を選んだ。
約2カ月の期間を設け、全国から作品を公募した結果、1206人、2490点の応募があった。
伊那市、高遠町、長谷村からの応募が520点と最多だが、県内を中心に47都道府県すべてから応募があり、米国、英国などからも応募があった。応募者の年齢は、3歳縲・1歳とさまざま。
地域の魅力を的確に表現しているか、さまざまな用途に使用しても印象が変化しないかなどを基準に選考。今回は、完成度の低い作品でも良くなる見込みのある作品は残すなど、可能性のある作品は出来る限り残した。
市章デザインは、最終的に5点になるまで同委員会で絞り込み、正式なデザインは、新市がその中から決定する。委員会の最終結果を、住民に公開するかどうかは検討中。
3回目の選考は1月上旬を予定している。 -
地域とよりよい高尾公園つくり
伊那小5年学組が「語る会」伊那市山寺区の高尾公園の整備を総合学習の課題にする伊那小5年学組が15日、地元住民らに活動を報告し意見を交換する「第4回高尾公園を語る会」を開いた。児童の活動に対して、「地元の公園を応援してくれてうれしい」という声が出された一方、「ベンチや遊具の安全性に不安があり、事故の際や補償や、老朽化した場合の撤去の責任を誰が負うのか考えるべき」との注文もあり、子どもたちは真剣なまなざしで聞き入った。
高尾町からは総代の山岸俊行さん、市民生児童委員の白鳥松子さんら5人が、伊那市役所から農林振興課の職員が参加した。
学組は04年度から「みんなでつくろう高尾公園」を合い言葉に、同公園を明るく楽しい場所にしようと活動。遊歩道の整備、ベンチ作り、見晴台作り、ラリーコース作り、樹木や鳥の案内プレート作り、野草園・実のなる木園・薬草園・花壇の設置など、10のプロジェクトを進めてきた。担任の鈴木秀實教諭によれば、公園の地主の協力を得て、野草園などの設置も進めてきたという。近くの幼稚園の園児を連れて遊歩道を歩くなどもしている。
こうした活動に、地元住民の多くが実のなる木を紹介、植え方を教えたりの協力をしているが、児童の作るベンチや遊具などの安全面や管理面に疑問を投げかける人もおり、地域の人がどう考えているかを知ろうとの児童の考えで、「語る会」が開かれた。
司会を務めた学級長宮沢拓人君は「いろいろ問題があるけど、地域の人の話を聞けた勉強になった」と感想を話した。 -
何度も黙読し、イメージを広げて、朗読する
伊那朗読の会代表 小林豊子さん(63)「今年は上伊那の朗読をする人たちにとって、とても意味のある年だったんですよ」
05年を振り返る。詩・小説・絵本などを朗読する会を立ち上げて24年。20回目の記念発表会を2月に開いた。これに機を合わせるように、上伊那で朗読をするグループの交流と、技術向上の気運が高まったという。
1つのきっかけは本紙のケーブルテレビの番組「いなまいニューススタジオ」への出演。長年にわたり地道に続けてきた活動を紹介し、キャスターの武田徹さんと「言葉を大切する」ことへの気持ちで意気投合した。
偶然、武田さんもSBCラジオで、県内の朗読や読み聞かせのグループを紹介し発表の場を作る番組(「言葉はちから竏著N読なかま大集合竏秩v 毎週土曜日午後4時半から放送)を企画しており、その最初の収録・放送に上伊那のグループが出演することになった。
さらに4月終わりには、朗読や読み聞かせのグループが一堂に会する交流の場を持ったところ、辰野町から中川村まで上伊那中から40人もが集まった。これは24年間の活動のなかではじめてのことだった。
「目的も活動状況も、朗読についての考え方も、まったくバラバラで違うのよ。驚いたけど、同時に頑張らなくちゃと思ったわ」
子どもを対象にした読み聞かせのグループ。目の不自由な人を対象に自治体の広報やさまざまな文書を読んで伝える朗読ボランティアの人。そして、朗読を、文学作品などを読み上げる1つの表現活動としてとらえ、練習し・発表会を開く自分たちのグループ。
どのグループもそれぞれの持ち場で一生懸命だが、子どもや視覚障害者向けに朗読する場合にも、表現活動としての朗読の基本を理解してもらえれば、もっと豊かで広がりのある情報や感動の伝達ができるはず。自分たちが学び・考え・練習してきたことを少しでも共有してもらえれば、「朗読の輪はもっと広がる」と思った。
24年前に、当時の伊那健康センター所長だった故・宇治正美さんを講師役に会を立ち上げた。宇治さんは青年団の演劇を指導したり、看護師が患者に話し掛ける際の「演劇的発想」の重要性を説いたりした医師で、朗読という表現活動の考え方と方法を厳しく教えた。この集まりに、同じく当時の伊那保健所長で、母乳保育と絵本の読み聞かせの重要性を訴えた小林美智子さん(現長崎シーボルト大学教授)なども加わり、朗読とは何かを語り合い、練習を重ねた。
ただ声に出して読めば良いというものではない。何度も黙読して作者の伝えたいことを理解し、作者が目にしている情景・場所・季節・風・音などをイメージする。それをどう表現するか?声の大きさ・高さ・アクセント・リズムを考え・練習して読む。
「難しく思われるかもしれないけど、これを心がければ、もっと人の心に響く朗読ができるようになるはず」
「ことばの力」を信じて来た人は静かに話した。
※練習日は毎月第3木曜日午後7時30分から。伊那公民館で。
(毛賀沢明宏) -
文科省から社会教育功労賞
伊那市、高遠町、南箕輪村でつくる「ガールスカウト長野26団」団員の春日澄子さん(81)=同市美篶=が長年の功績が認められ文部科学省の社会教育功労賞を受賞した。15日、木部則子同団委員長と共に市役所を訪問し、小坂樫男市長に喜びの報告をした。
春日さんはガールスカウト歴20年で、市保育士を退職した後に入団。団委員長を12年間、県支部長を1997年から4年間務めた。冬季長野オリンピックでは、支部長として団員をけん引し、ボランティア活動に取り組んだ経歴もある。
社会教育功労賞は本年、全国で4人、県内では春日さんただ一人が受賞。5日に東京都であった受賞式で、文部科学大臣の小坂憲次氏から賞状を受け取ったという。
春日さんは「皆さんの支えをいただいてもらった賞。体が元気なうちは活動に全力を注ぎたい」と受賞の感動を述べた。 -
詐欺や車上荒しにご用心
伊那地区防犯協会女性部(堀田弘子部長)は14日夕方、市内のベルシャイン伊那店、西友竜東店など5個所の大型店前で年末特別警戒(12月1竏・1日)の街頭啓発をした。部員約80人のほか、伊那警察署員や伊那消防署員なども参加し、防犯に関する啓発チラシなどを配った。
アピタ伊那店の入口前3個所では、部員約15人などが街頭に立った。「降り込め詐欺にご用心」「車の中にあるあなたの財産が狙われています」などと啓発するチラシや、ティッシュなどを買い物客に配布。部員らは「年末特別警戒中です。気をつけてください」と呼びかけていた。
期間中の20日は、ベルシャイン伊那店、アピタ伊那店、ニシザワ高遠食彩館、ジャスコ箕輪店で伊那エンジェルス隊員、伊那少年友の会員などが同様の街頭啓発をする。 -
南箕輪村議会一般質問
◆新たな農業政策について複数の議員が質問した。
唐木一直村長は、農業法人設立について「一村一営農組織の考えを基本にぜひ取り組み、村の農地を守りたい。参加しなければ国の助成が受けられないので、多くの農家が助成を受けられるようにしないといけない。JAと一体となり、懇談会を開く中で今後進むべき方向を検討したい」と答えた。
◆研修センター利用料金値上げについて高見利夫議員が尋ねた。
村長は、「利用の半分以上は減額、減免対象。料金をもらうのは民間の方。負担できる方に負担していただこうという考え。住民サービスの低下にはつながらないと思う」と答えた。
◆学校給食の民営化と保育園給食の合理化について赤羽悌議員が質問した。
村長は、学校給食の調理員について、給食センターは正規職員3人、臨時職員7人、南部小学校は臨時職員2人で、全調理員12人中9人が臨時職員という現状を説明し、「臨時職員が多いため、人件費はかなり抑えられている」としたうえで、「現有施設を利用しながら調理員の民間委託は可能。経費削減のため保護者からもご意見を聞き検討したい」と答えた。保育園給食については、「当面は現行の体制でいきたい」とした。 -
クリスマスチョコ付き切手セット販売
クリスマスに切手の贈り物はいかが-。
辰野町、箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪、塩尻市北小野地区内にある特定郵便局9局でつくる上伊那北部会は、クリスマス限定の「チョコ付き切手セット」を各窓口で販売している。
80円切手5枚と50円切手2枚は全て記念切手で、チョコレートなどの菓子がおまけについたお楽しみセット。価格は切手代分のみの500円。
クリスマスとバレンタイン時期の恒例で、楽しみにしている人も多い。
南箕輪郵便局は600セットを用意。11月末に局員が心を込めて袋詰めした。局では、「残りわずか。早めにご利用ください」と話している。 -
下平鐵郎さんの瑞雲水墨画展
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで26日まで、下平鐵郎さん(雅号瑞雲)=駒ケ根市中沢=の水墨画・墨彩画・デッサン・書など集めた「瑞雲水墨画定期展」が開かれている。
淡いピンクの桜、芽吹きの白樺が水鏡に映る「駒ケ池・早春賦」。中田切渓谷を描いた大作「幽谷に雪舞う」。県歌「信濃の国」の歌詞と、宝剣岳と千曲川の清流を描いた作品。金と朱をアクセントにした「藤壺の君」などのほか、民家に降り積る雪、ボタン、ブドウ、ナンテンなどの小品まで、約60点を並べた。
下平さんは「水墨画は描きなおしがきかない、人生と同じ。美の極限は黒と白、水墨画は、日本人の感性にマッチしている」と話している。 -
生活安全会議、子どもの安全や有害図書自販機撤去で
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飯島町は子どもの安全を脅かす事件の多発や、有害自販機の設置を受け14日夜、文化館で生活安全対策会議を開催。登下校の子どもの安全対策や、有害自販機の早期撤去に向けた方策を協議し、「青少年健全育成決議」を採択した。
昨年12月制定した「飯島町安全で住みよいまちづくり条例」に基く開催は2回目。駒ケ根署や防犯指導員、地区役員、学校、保育園、青少年育成協議会など関係機関、団体から150人が参加した。 駒ケ根署から管内の声掛け事例発生状況の報告、両小学校から不審者対策・児童みまもり隊、下校時刻を早めるなどの安全対策の報告があった。
協議では子どもの安全対策について「防災無線で下校を知らせ、町民に見守りを呼びかける」「昼間、保育園には男手がなく不安。地域の人が巡回してもらえないか」などの要望が出された。
有害自販機設置問題については、駒ケ根署は「法令を使って撤去させることは難しい」との見解を示し、田切地区住民からは、98年に設置された田切追引の例を挙げ「撤去させるには息の長い運動が必要。広く署名を集め、住民パワーを結集するしかない」「置かれやすい場所の点検も必要」などの意見が出された。
最後に▽対話を深め、明るい家庭をつくる▽温かい心の「声かけ」で子どもに豊かな社会性を育む▽有害図書等自販機に土地を提供しない、設置させないために「有害環境浄化宣言」の徹底-などを盛り込んだ「青少年健全育成決議」を採択した。 -
保健補導員会終了式
宮田村保健補導員会(宮木まさ子会長、30人)は14日、今年1年間を振り返り、終了式を開いた。半数の委員が2年の任期を終えるが、今後も継続して地域の保健活動に協力していくことを確認。全員で救急法の講習を受け、仕事納めした。
今年は各地区で積極的な活動を展開。新田区やつつじが丘区は補導員0B、大原区は女性部と協力して健康教室などの事業を積極的に繰り広げた。
大田切区は広報活動に力を入れたほか、自主防災組織の救護班に協力。町1区は認知症の学習会、町3区は料理教室を開くなど、新たな事業も実施した。
町2区、北割区、南割区、中越区、大久保区も住民に参加を呼びかけて「歩け歩け運動」などを精力的に実施。ふれあいを通じた住民の健康増進に力を入れた。
終了式では各事業を報告し、地域に根ざした活動の重要性を再確認。来年の役員も決め、会長に新谷秀子さん=中越区=、副会長に宮本碧さん=町1区=、森田美津子さん=大田切区=を選出した。
引き続き救急法の講習会を開き、伊南行政組合北消防署の職員から心肺マッサージなどの手ほどきを受けた。 -
年賀状…元旦配達へ早めの投函を
高遠町の高遠郵便局に門松がお目見えした。高さ約1・5メートルで、しめ縄で囲っておかめやナンテンなどを飾り付けている。
15日に始まった年賀状の投かん受け付けに合わせて毎年飾っている。正月の近づきを感じてもらい、早めの投かんを呼びかけている。
同局によると、昨年度の差し出し数は14万枚で、今年度も同数を見込んでいる。例年遅出し傾向にあるが、初日はお年寄りを中心に投かんが多く、「例年より出だしが好調」。
小林研二局長は「年賀状を少しでも多く元旦に届けられるよう、なるべく早く年賀状を投かんしてもらいたい」と話している。 -
軽4貨物と衝突 高校生が骨折
14日午前7時53分ころ、箕輪町の国道153号バイパスの交差点で、高遠町藤澤の無職・伊藤辰幸さん(75)が運転する軽4貨物自動車と、横断歩道を横断中の箕輪町の高校3年生・渡邊美波さん(17)が衝突。この事故で渡邊さんが骨盤を折るなどのけがを負い、伊那市内の病院へ搬送された。
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信州大芝高原マレットゴルフ親交会
村に「緑の基金」届ける信州大芝高原マレットゴルフ親交会(136人、北原忠義会長)は12日、大芝高原の樹木の保護を願う「緑の基金」に寄せられた会員の浄財5万500円を南箕輪村に届けた。会長ら役員4人が役場を訪れ、唐木一直村長に手渡した。
「緑の基金」は、大芝高原の、特にマレットゴルフ場の樹木保護を目的に親交会が昨年から始めた。マレットゴルフで大勢の人が林の中を踏み歩くことは樹木を傷めるため、保護していきたいという会員の願いがあり、これを常に自覚していく活動という。
毎月、月末の例会日に会場に募金箱を置き、参加者が寄付する。今年は、4月から11月までに8回あった。 -
箕輪町公民館ふきはら大学院が人権講座
箕輪町公民館ふきはら大学院は9日、人権週間(4縲・0日)に合わせて人権講座を町文化センターで開き、町人権尊重のまちづくり審議会の藤田隆美会長の講演を聞いた。
「“人権”ということを考える」と題し、人権思想の歴史や人権について考えた人々を紹介。福沢諭吉の「独立自尊新世紀」から「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり」の言葉を挙げ、与謝野晶子が日露戦争時に発表した詩「君死にたまふことなかれ」を示し、「真実をきちんと言う。これが人権」と話した。
金子みすずの詩「積もった雪」も紹介し、上の雪、下の雪、そして中の雪が登場する詩は人間社会のことだろう-と解説しながら、「視点を動かし、あらゆる人の立場を思いやれる心が人権の根本。みすずの詩に人権の根本につながる精神を感じ取る」とし、「人を大切にすることが人権の基本。自分をはっきり言える人になっていきたいと思う」と話した。 -
振り込め詐欺防止に感謝状
駒ケ根署は13日、振り込め詐欺を未然に防止したとして駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)に対し感謝状を贈った。矢島局長は「(被害を)紙一重で止められて本当に良かった」と笑顔で話した。
11月30日、駒ケ根市に住む女性(70)に孫を装った男から「女性に子宮外妊娠をさせてしまった。弁護士が370万円で示談にすると言っている」と電話があった。女性が駒ケ根郵便局を訪れて現金を振り込もうとしたところ、詐欺ではないか竏窒ニ感じた局員が振り込みを思いとどまらせようとしたが応じなかったため、駒ケ根署に同行して警察官に説得を依頼した。警察官が相手先に電話したところ詐欺だったことが分かった。 -
お父さんとクリスマスケーキづくり
飯島町中央公民館の親子で楽しむ講座「おとうさんといっしょ1・2・3」は11日、クリスマスケーキづくり教室を町文化館で開いた。約30人の親子が参加し、フルーツたっぷりのケーキを楽しく作り上げた=写真。
同公民館の講座「素敵なお菓子づくり教室」でも講師を務めている渋谷美冶恵さんが指導に当たり、スポンジの焼き方から生クリームの塗り方まで丁寧に教えた。子どもたちはケーキに飾るイチゴや桃などのフルーツをつまんで口に入れたり、生クリームをなめたりしながらも、粉を混ぜたりクリームをホイップしたりと懸命にケーキづくりに取り組んだ。父親らは経験のない作業に戸惑いながらも、笑顔で子どもたちとの触れ合いを楽しんでいた。 -
駒ケ根ロータリー募金寄付
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長)は12日夜、第24回例会と年末家族会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。席上、歳末助け合い募金として10万円を駒ケ根市に、530(ごみゼロ)運動協賛金として10万円を駒ケ根530運動推進連絡会(新井徳博会長)にそれぞれ寄付した=写真。中原正純市長と新井会長は「皆さんの志に感謝し、大切に使います」とそれぞれ礼を述べた。
家族会には会員と家族ら約70人が参加し、ジャズバンドの生演奏をバックにダンスを楽しむなど、和やかなパーティのひとときを過ごした。 -
アイデア貯金箱表彰
駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)は12日、赤穂小学校を訪れ「第31回私のアイデア貯金箱コンクール」の1・2年生の部で努力賞を受賞した同小2年生の伊藤里歩さん(8)に賞状と副賞を手渡した=写真。矢島局長は「これからも頑張ってね」と入賞を祝福した。コンクールに参加した同小の児童141人には参加賞が贈られた。
同コンクールには区内の赤穂、赤穂東、赤穂南の3小学校児童が今年の夏休みに製作した作品188点が寄せられた。伊藤さんの作品は赤い郵便ポストを模したものだった。 -
性教育講座第6回
駒ケ根市男女共同参画推進講座、人権教育推進委員会、性教育プロジェクト会議は13日「親のための知恵袋学習会」第6回講座として「望まない妊娠を避けるために」と題した講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が集まり、県看護大母性看護学講座助手で助産師の松原美和さんの話を聞いた。
松原さんは「統計によると日本では望んだ出産と予定外の出産がそれぞれ全体の36%で、望まない出産は3%」と資料を紹介し、望まない妊娠が不幸につながることも多いとして、思春期の若者に妊娠・出産についてどう伝えていくかが大切竏窒ニ訴えた=写真。
7月から開いてきた同講座は次回1月10日の「身近な病気竏註ォ感染症」で最終回。 -
いなっせでこどもたちのクリスマス会
クリスマスを前に13日、入園前の幼児と親を対象とした「こどもたちのクリスマス会」が、伊那市駅前ビル「いなっせであり、約180組の親子が歌や紙芝居などを楽しんだ。
伊那市の子育て支援グループ「こどもネットいな」の主催で2年目となる。今年は伊那福音協会有志などがトーンチャイムやパネルシアターを披露。クリスマスにちなんだ音楽や人形劇が、親子を楽しませた。
最後に、2人のサンタクロースが登場し、子どもたちは「どこからきたの」「年はいくつですか」などと次々に質問。「トナカイはどこにとめてきたんですか」と素ぼくな疑問を投げかける子どももおり、会場は笑顔に包まれた。
子どもたちはサンタクロースから一人ひとりプレゼントを受け取った後、ジングルベルを合唱。少し早く到来したクリスマスを満喫していた。 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
職務上、公平さが求められる公務員に、改めて人権問題や男女共同参加社会の意識を高めてもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所このほど、職員人権・男女共同参加社会づくり研修会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
研修は9月に引き続き2回目。上伊那の市町村職員や県職員などが参加。
伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、誰もが無意識のうちに持っている「固定概念」をゲームを通して説明。人権問題と向き合う場合、さまざまな思い込みにとらわれないことの重要性を示した。 -
みはらしの湯、社協へ使用済みタオルなど寄贈
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日、この1年間で集めた使用済み切手やタオル、プルタブなどのアルミを市社会福祉協議会へ寄贈した。
福祉活動の一環としての取り組みで5年目。使用済みタオル150枚、アルミ55キロ、古切手400枚、使用済みテレホンカード30枚が集まった。
職員への呼びかけに加え、入浴客にも一層の協力を求めてきた結果、アルミは昨年の倍近い量が集まった。
市社協の御子柴龍一会長は「毎年大変なことだが、小さい善意が大きく現れた。みはらしの湯を利用するみなさんの好意があってこその結果。ありがたい」と話していた。
寄贈品は、車いす購入のための資金などに換金される。 -
ながたの湯開業7周年でお客様大感謝デー
開業7周年を迎えた箕輪町の日帰り温泉施設「ながたの湯」は14日、記念イベント「お客様大感謝デー」を開催し、朝から多くの入浴客でにぎわった。
98年の開業以来、13日現在で営業日数2284日、有料入場者数164万5676人を記録。当初は一日平均500人の利用を目標としていたが、現在の平均は約720人。好調な実績を保持している。リピーター率が高く、ほぼ毎日訪れる入浴客もいる。
この日は、ご飯団子が入った「ながた汁」の無料サービスや、入浴券購入者を対象としたお楽しみ抽選会を実施。
また、7周年記念イベントとして回数券を70冊以上利用した入浴客41人に記念品を進呈するほか、日帰り旅行が当たるキャンペーンもしている。
平澤豊満町長は「大変多くのみなさんに日々利用してもらい、町内だけでなく諏訪・岡谷方面から来る人も多い。これからも楽しんで利用してほしい」と話していた。 -
私のアイディア貯金箱コンクールの表彰
「私のアイディア貯金箱コンクール」(日本郵政公社主催)の地方審査で南箕輪小学校4年生の根津みなみさん(10)が入選した。南箕輪村郵便局は14日、表彰状を届けた。
コンクールの対象は小学生。貯金箱の製作を通じて創造力を育成し、貯蓄への関心を高めることを目的としている。各郵便局が小学校から作品を募り、推薦作品を地方審査へ送る。南箕輪郵便局が推薦した中では、唯一、根津さんの作品が、南信北審査会の郵便貯金振興会長賞に選ばれた。
根津さんの作品「わたしのゲットブック」は、一見“本”のような形態。中はスゴロク状の穴が開いており、そこに100円玉を1枚ずつ貯金できるようになっている。スゴロクのゴールは自分がほしいと感じているものの金額が設定され「あといくら貯める必要があるか」が一目でわかる。
根津さんは「発泡スチロールに100円の穴をあけるのが一番大変だった。こんないい賞がとれると思っていなかったので、すごくうれしい」と話していた。 -
上伊那定数1減を了承
上伊那県議団が懇談上伊那選出の県議6人は14日、県会開催中の長野市において懇談し、次回県議選をにらんで進められる選挙区制度の見直しついて、上伊那全体の定数を1減とする方向で望むことを了承した。
市町村合併にともなう県議選選挙区の見直しが進められる中、「上伊那全体で現行の定数6を守るべき」などの意見が出されているが、伊那市・高遠町・長谷村の合併後に、仮に従来通りの伊那市区・駒ヶ根市区・上伊那郡区の3選挙区で選挙を行っても、人口数などの問題で全体の定数が1減になる。また、地域性をより重視する伊北・伊那市・伊南の3区制の提案も、定数をさらに減らす可能性もある。
これらのことから定数1減は避けがたいとし、これを前提にして調整を進めるよう地元の選挙区等調査特別委員である向山公人県議に一任することを了承した。
そのほか、(1)県議が選挙区内で各種の寄付行為を行うことについては、公職選挙法にそって禁止を徹底すること、(2)会議や行事などへの招待の扱いについては、招待の通知に会費が記入されていないものについては会費を差し控えること竏窒熏㊧モ確認した。 -
伊那スキーリゾート 17日今季オープンへ
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」(山浦速夫社長)で14日、安全祈願祭があった=写真。関係者約30人が出席。山浦社長は「地域の活性化に貢献できるよう努力し、利用者の満足度の高いスキー場にしていきたい」とあいさつした。
近年は暖冬で安全祈願祭当日は雪が望めないこともあったが、本年は寒波の影響もありこの日の積雪は約50センチ。出席者はセンターハウスから白銀のゲレンデを眺めながら、今季の安全を祈願した。
18シーズン目を迎える今季オープンは17日を予定。22日までは、「初滑りキャンペーン」として、通常3500円のリフト一日券を2千円で提供する。
本年は小さな子どもでも楽しめる「モーグル」「クロス」をゲレンデ中央部に新設。砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日まで。入場者数は暖冬でオープン日が遅れた昨年より2千人多い、8万2千人を見込む。 -
声かけなどへの対策学ぶ 西春近北小で訓練
不審者出没が多発していることから、伊那市の西春近北小学校(片桐省平校長、231人)は14日、伊那署の協力を得て、児童に対する声かけなどの対策訓練を校庭で開いた。児童たちは有事にそなえ、自分たちで身の安全を守る方法を学んだ。
訓練は署員が演じる不審者が児童に対し、車から誘う、歩いて後をつける、抱きつく竏窒フ、3パターンで実施。不審者は「お母さんに頼まれた」「お菓子をあげるから」などと誘惑したが、児童らは大声をあげたり、防犯ブザーを鳴らすなどして対応した。
伊那署生活安全課の中谷直美さんらは「車で後をつけられたら、車の進行方向と逆へ逃げる」「近くの民家へ助けを求め逃げ込む」「知らない人とは距離をとって、抱きつかれないようにする」などと指導した。
片桐校長は「不審者は突然目の前に表れるので、今日学んだことを常に頭の中で意識するように」と児童らに注意を呼びかけた。 -
飯島町商工会と中川村商工会が広域連携
飯島町商工会(坂井武司会長)と中川村商工会(宮下進会長)との広域連携にかかわる調印式が14日、飯島町商工会館であった=写真。来年4月1日広域連携を開始する。
両商工会の役職員ら25人が見守る中、坂下会長、宮下会長がそれぞれ「広域連携の協定書(広域連携による経営改善普及事業の実施協定書)」に署名した。
連携で、高度の経営指導を実施できる組織体制の強化を目指し▽経営指導員の役割分担、高度化・専門化への対応▽共通事業の整理統合により、効率化、経費削減▽財政基盤の強化-を進める。幹事商工会は飯島町商工会。実施期間・06年4月1日縲・7年3月31日(1年ごとの更新)。
県の07年度小規模事業者数300未満の商工会に対する補助金の50%削減方針を受け、中川村商工会が該当することから、両商工会は広域連携を検討してきた。飯島町商工会は11月9日の臨時総代会で、中川村商工会は5月20日の通常総代会で承認された。
飯島町の坂下会長は「円滑な指導体制の確立が連携の中で進むように」と期待。中川村の宮下会長は「飯島町商工会の温情に心から感謝し、小さいながらも一生懸命頑張りたい」とあいさつした。
また、来賓の商工連南信支所の佐々木信高支所長が「昨日の県会で広域連携する場合、85%の補助額の予定だったが、全額が補助されることになった」と報告、記念すべき日の朗報が参列者を喜ばせた。 -
日象展で東京都知事賞受賞
箕輪町木下
小松千絵さん(29)日本表象美術協会主催の全国公募展第32回日象展(11月25日縲・2月1日、東京都美術館)で、初出品した日本画「ほろほろ」が東京都知事賞を受賞した。
日象展は、全国約450人の会員らで構成する総合的な美術団体展。受賞の通知に、「何があったのかなとびっくり。年上の方が多いので、本当に私でいいのかなぁとそればっかりです」。受賞作品「ほろほろ」(80M)は、フサホロホロチョウを描いた。
白いトラが来ると聞いて出かけた移動動物園で見たフサホロホロチョウ。「柄がきれいで見た瞬間にかっこいい!と思った。いかつい顔をしているのに声がピヨピヨしていて、見ていて面白かった」。生きているものを描きたい-という思いがあり、「フサホロホロチョウはものすごく存在感が強い。間違いなく生きている感じがする」と8羽描き、背景には銀箔をはった。
小さいころから絵が好きで、高校時代は美術部。動物や細かいものを描くことが好きで、空想画に近い作品も多く描いていた。美術の先生に日本画を勧められ、3年生のとき、本を参考に初めて描いたのは、夏椿の下にスズメをくわえた黒猫がいる絵。有名な画家の黒猫や夏椿の絵が印象にあったこと、当時飼っていた猫が鳥を捕ってくるのが上手だったことから出来上がった作品だという。
美術短大の日本画コースに進学し、卒業後も1年間は研究生として在籍し絵を学んだ。
実家に戻って家業を手伝い2、3年は絵を描いていなかったが、箕輪町の「ながたの湯」で展示をしている「MAながた会」に誘われ、5年ほど前から再び絵筆を持った。IAC美術展に出品して賞をもらい、今年は伊那美術展初出品で新人賞を受賞するなど各賞を受賞した。
「筆が遅いからなかなか思うようにいかなくて…」。大きな作品は下準備だけでも時間がかかり、仕上げるのに1年かかる。その間に、ながたの湯に展示する小品も描く。
題材は「植物・昆虫・鳥」。そのうちに動物も仲間入りしそうだという。「自分が実際見たものを描かないと嘘が入ってしまう。少なくとも自分が写真を撮ったものか、見たものでないと描かないようにしている」。
カメラを持ってあちらこちらを歩く。鳥が飛んでいるのを見ると写真を撮り、夏には昆虫やチョウがいると虫取り網をもって庭を走り回る。「知らない人が見たらちょっと怪しいかも…」と笑う。
捕まえた昆虫は、虫かごに入れてスケッチする。「後々使えるように、目に入って気になったものはストックしておく」。制作に取りかかるとき、描きためたスケッチや写真を組み合わせて構図を決める。
「絵は、自分の作りたい世界、作りたいものを表現できることが面白い」
今は、来年の展示会に向け準備中。頭の中に、ぼんやりとしたイメージが浮かんでいるところだという。