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オペレッタなど堂々と
高遠町の第一保育園でこのほど、「お楽しみ会」があった。園児たちが、保育園生活で楽しんできた歌や、絵本を題材にした劇などを発表した。
全12プログラム。年長の「こすもす組」は、主人に家を追い出された動物たちが、自分たちの特長を生かして、協力しながらどろぼうを退治する童話「ブレーメンの音楽隊」をオペレッタで披露。用意した衣装に身を包んだ園児は、動物やどろぼうなどの役柄を堂々と演じた。
会場は、我が子の晴れ姿をカメラやビデオで撮影する保護者らであふれ、園児たちの成長に目を細めていた。 -
バレーリーグ戦閉会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(福沢英子理事長)は16日夜、第24回リーグ戦の閉会式を駒ケ根市民体育館で行った。8月25日に開幕したリーグ戦と優勝決定戦を勝ち抜いて優勝した北割一区など上位チームに表彰状とカップが授与された=写真。
福沢理事長は「接戦が多く、盛り上がったリーグ戦だった。無事に閉会を迎えられたことに感謝したい」とあいさつした。
リーグ戦には13チームが出場し、A、Bブロックに分かれて総当たり戦を行った後、順位決定戦を行った。
上位チームの順位は次の通り。
(1)北割一区(2)北割二区(3)東伊那(4)福岡(5)町二区(6)下平(7)上穂(8)町三区 -
エーデルこまがねでそば打ち実演
駒ケ根市の特別養護老人ホーム・介護老人保健施設エーデルこまがね(福澤亘施設長)は16日、そば打ちの実演を行い、できたそばを利用者らに振る舞った。同施設の配食を請け負っている日清医療食品中部支店(本社・東京都)の調理師酒井甲輔さんは集まった利用者らを前に「このそば粉は今年とれたものです」「つなぎにうどん粉を入れます」などと説明しながら、慣れた手つきでそばを打って見せた=写真。利用者は「私は初めて見るよ」「うまいもんだね」などと話しながら、そば打ちの様子を熱心に見つめていた。
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門松・しめ縄づくり
駒ケ根市の東伊那公民館(細谷悦子館長)は16日夜、門松としめ縄づくり講座を同公民館で開いた。約20人が参加し、下平益三さんの指導で正月用のわら細工に取り組んだ。
門松は、直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタート。「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」との下平さんの助言に参加者は「なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。しめ縄づくりに挑戦した参加者も「初めてやるのだが、思ったよりも大変だ」などと言いながら苦労して縄と格闘していた。 -
南箕輪村役場 黒松冬の装い
南箕輪村の上伊那農業高校緑地工学科2年の有志2人は18日、村役場玄関前のクロマツ2本の幹巻きをした。生徒らの熱心なボランティアで、役場の植え込みはすっかり冬の趣に変化。役場関係者は「毎年ありがたい。見た目もきれいで、来庁者の目を楽しませている」と感謝している。
5年目となるボランティアは、緑地工学科の学習内容を周知してもらうと同時に、地域住民に冬の景観を楽しんでもらうための取り組み。
この日は、学校の学習田のわらを使い、小さな束を上下2段に分けて幹に縛り、見た目がよいように編み込んだりと飾りつけた。玄関前のキャラボクなどには「わらぼっち」をのせ、冬囲いを完成させた。
生徒らは11月に学校で実習をしたばかり。クロマツ2本のうち、太い幹のものは旧庁舎から移植した記念樹で、幹回りは1メートル以上と大きく、担当した下島拡さん(17)は「大きな木で試したかった」と、仕上がりにも満足していた。 -
「花と野鳥と史跡の森づくり」本年度文完成
県のコモンズ支援金で整備を進めてきた箕輪町北小河内区の「花と野鳥と史跡の森づくり」の今年度事業の完成を祝う式典が18日、現地などであった。
「花と野鳥と史跡の森づくり」は、すでにある竹の腰公園の充実を図る事業。区や区長OBの相談役らなどでつくる地域づくり実行委員会(古田敏夫委員長)を組織し、事業費212万円のうち、コモンズ支援金約140円を事業に充てた。
公園の西側土手にイワヤマツツジ100本を植え、公園内に実のなる木のニシキギとマユミをそれぞれ50本づつ植樹。そのほか、公園一帯の史跡を紹介する大型案内板の設置や、史跡33カ所に石柱を立てた。
式典には関係者約25人が出席し、コモンズ支援金活用を示す石碑を除幕。古田委員長は「こういった大きな事業は区内でも50年来なかった。今後は地域住民を中心に協力を得て、管理に努めていきたい」と話した。
同事業は5カ年計画で進め、定植した木が大きくなったら巣箱を設置したり、隣接地を拡大していく予定だ。 -
♪のかけはし 木曽とも交流
「い縲怩ネ音楽祭2005」が18日、県伊那文化会館大ホールであった。「音楽のかけはし」をテーマに、来年2月に控えた権兵衛トンネル開通に合わせ、木曽地域から2団体も初参加した。市、市教育委員会など主催。
市内や来春市町村合併する高遠町から、過去最高となる27団体、約800人が出演。児童から高齢者の合唱・器楽グループがそれぞれの練習の成果を披露し合い、交流を深めた。
木曽町の女性合唱団・風雅は「みすゞこのみち」を歌い、大桑村のアルプスホルンクラブは木曽ヒノキの間伐材で作ったホルンで会場に澄みきった音色を響かせるなど、それぞれのグループが観客を魅了した。
伊那小学校5年仁組は南米の民俗楽器「ケーナ」やなどを自分たちで作り演奏。楽器の紹介をした児童たちは太鼓作りについて「リングと皮を縫い合わせるのが大変だった」と話した。一つひとつの楽器の音が合わさると、会場には温かみのある音楽が流れ、大きな拍手がわいた。 -
歌・ゲームでムード 子どもの歓声大きく
伊那市の「第39回クリスマスお楽しみ会」が17日、伊那市民会館であった。ツリーやステージの飾り付けをして、クリスマスムード一色に包まれた会場では、親子や園児、児童ら約400人が集まり、一足早いイベントを満喫した。ボーイ・ガールスカウト、高遠高校有志、はなまる地域探検隊などでつくる実行委員会の主催。
スタッフがサンタクロースやトナカイなどにふんして登場、待ちかねた子どもたちからわき起こった歓声とともに幕開け。○×ゲームやリズム体操、手遊びのほか、伊那小学校合唱部、上伊那農業高校吹奏楽部がそれぞれ、クリスマスソングを披露した。
上農校吹奏楽部の演奏は、観客も一緒に参加。リズムに合わせてスズを鳴らす有志4人を募ったところ、ステージ上には40人以上の子どもたちが集合し、スズを手渡しながら皆で楽しんだ。
帰り際には、一人ひとりにオセロやチェスなどのボードゲームのプレゼントが手渡され、子どもたちは思い出に残るひとときを過ごした。 -
【記者室】食の安全
米、野菜、花、果樹など農産物のブランド化を確立し、商品価値を高めて農業経営の安定を図ろうと各地域で取り組みがされている▼食の「安心・安全」への関心が高まっている中、食品卸がオーストラリア産を長野県産と牛肉表示を偽装。「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった」という女性は「国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」と不安を感じた様子▼牛肉の国産と輸入ものは脂肪分が違うため、見てすぐわかるそうだ。伊那市内のある精肉店は「客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。自分で見極める力がないことに気づく。(湯沢記者)
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シルバー人材センター伊那地区、ささえあい募金を伊那市に寄付
伊那広域シルバー人材センター伊那地区は16日、地区会員から集めた「支え合い募金」、11万2200円を、伊那市に寄付した。
募金は「高齢者同士お互いを支え合い、高齢者福祉に役立ててもらおう」と始め、互助会ができた4年前からは地区ごとでしている。
伊那地区は、12日にあった地区懇談会で募金を呼びかけ、約207人の会員から平均500円の善意が集まった。
伊那地区の小林幸雄委員長は「高齢者のために使ってほしい」と話し、小坂樫男市長へとに手渡した=写真。
募金は主に高齢者福祉に関する事業に利用する。 -
外国籍児童就学支援街頭募金「サンタ・プロジェクト」
学校に通っていない外国籍児童の就学を住民一人ひとりが支えよう竏窒ニ17日、県内の国際親善団体などでつくる外国籍児童就学援助委員会は、伊那市のアピタ伊那店で外国籍児童の就学支援を目的とした街頭募金活動をした。地元で活動支援に当たるNPO・クローバーコミュニケーション信州も協力し、多くの募金を呼びかけた。
県内には約2400人の外国籍児童が在住しているが、その約4分の1が日本の学校や母国語学校に通っていない。外国籍住民らが母国語教室を開くこともあるが、国の規定する学校に該当しないため、公的な援助が受けられない。
こうした状況を受け02年、外国籍児童の就学を支援する委員会が発足。住民や企業などから寄付を募り、未就学児童や母国語教室の援助金に当ててきた。3年間で集まった寄付は約3千万円。
しかし、活動の中心は企業となってしまい、住民レベルでの認識が広がっていない。そのため委員会は、住民が主体的に活動するプロジェクトを目指す方針を決め、今月21日に、新たな活動主体「外国籍児童支援会議(仮称)」を発足する。会議には新たな27団体も参加し、それぞれの特色を生かした支援活動をしていく。
上伊那は県内でも外国籍住民が多い地域。今後、地域全体で外国籍児童の就学支援を支えていく必要が求められる。 -
大芝荘に冬季のオブジェ展示
南箕輪村の大芝荘ロビーに、「工房 銀の鳥」を主宰する秋山かをるさん=北殿=が制作した雪の銀世界をイメージしたクラフトアートが展示され、利用者の目を楽しませている。
朽ちた木や粘土などを使い、春夏秋冬を表現するクラフトアートに取り組む秋山さん。大芝荘の展示は3回目になる。
オコジョ、ウサギなど4種の動物がそれぞれ暮している様子を、4つの木をくりぬいた中に演出。森の動物たちのかわいい姿が楽しめる。降り積もった雪を粘土で表現したり、木々を白く塗ったり、氷柱を下げるなどファンタジックな白銀の世界を創り出している。展示は26日まで。 -
スポーツチャンバラ指導者高沢宏彰さん(46)
男の子が手近な棒切れを手にして「拙者は宮本武蔵でござる」「何を、おれは丹下左膳だぞ」などと言いながら、楽しそうにチャンバラごっこをして遊ぶ光景をこのところさっぱり見かけなくなったが、駒ケ根市の武道館では週に1度、大人も子どもも一緒になってチャンバラを楽しんでいる。ウレタン製やエアチューブ製の軽い武器(得物)を使い、全身を的にして自由に打撃を競い合うスポーツチャンバラだ。足でも胴でも頭でも竏酎フのどこを打っても一本という分かりやすいルールや、打ち方や構えなど細かい決まり事がない気楽さで徐々に人気が高まっている。剣道や空手などの武道に入門するのは未経験者には少し敷居が高いと感じるものだが、スポーツチャンバラは違う。けがも少なく安全だし、誰でも楽しめる。とはいってもただの遊びではなく、武道の流れをくんだ歴としたスポーツだ。1971年、田邊哲人さん(現国際スポーツチャンバラ協会会長)が小太刀を使った護身道として考案し、得物の種類も増えて今では国内15万人、海外7万人が競技を楽しんでいる。
◇ ◇
岡谷市に生まれ、東京都で育った。父が師範として空手の道場を経営していたことから、幼くして空手に親しんだ。「子どものころは練習が嫌でね。でも10歳のころからだったか竏瀦ラ強よりましだと空手ばかりやっていたら、いつの間にか好きになっていた。あのころは一日4時間も練習していましたね」
学生だった20歳のころ、空手に少し割り切れないものを感じていたところへ知人の紹介でスポーツチャンバラを知った。「これは面白い、と思いました。すぐにのめり込みましたね」横浜に足を運んで創始者の田邊さんにも会った。空手の素養があったためか、めきめきと上達し、全日本大会で優勝を争うほどの腕にまでなった。
87年、駒ケ根市に高沢針灸(きゅう)院を開業。仕事の傍ら、スポーツチャンバラを普及させようと教室を立ち上げて指導を始めた。
「礼節を重んじるところは武道と同じ。でも堅苦しくなく伸び伸びとできるのがいい。入りやすいが奥が深いところが魅力ですね。得物がいろいろあるのもまた楽しい。それぞれに難しさがあるんですよ」得物には刃渡り約30センチの短刀、60センチの小太刀、1メートルの長剣、120センチの杖(じょう)、最も長い2メートルの槍などがある。
「長い方が一般的に有利ともいえるが私は小太刀が好きですね。童心に返ってチャンバラやってみませんか。楽しいですよ」 -
ネパール研修員表敬訪問
国土交通省の指導でJICA(国際協力機構)が行っているネパール自然災害軽減支援プロジェクトの研修で日本を訪れているネパール治水砂防局の技術者ゴビンダ・パウデルさん(51)は15日、駒ケ根市役所に中原正純市長を表敬訪問した。中原市長は「ネパールは日本と同様山岳地帯で土砂災害が多いという。日本での研修を生かして国づくりのために頑張って」とあいさつし、歓迎の印にと置き時計をプレゼント。ゴビンダさんは「一時悪かった政情も良くなってきた。来年はネパールでお会いしたい」としてネパールの伝統的な帽子・トピーを市長に贈った=写真。
ゴビンダさんは駒ケ根市の天竜川上流河川事務所をはじめ、全国数カ所の研究所などで地滑りや砂防などについて研修している。 -
禁煙友愛会寄付
日本禁煙友愛会駒ケ根支部(稲垣晃市支部長)は15日、創立40周年を記念して駒ケ根市に10万円を寄付した。稲垣支部長ら2人が市役所を訪れ、中原正純市長に「社会福祉のために」と寄付金を手渡した。中原市長は「皆さんの気持ちに沿えるよう弱い立場の人たちのために使わせていただく」と礼を述べた。寄付金は市社会福祉協議会の善意銀行に積み立てられる。
同会は2000年には創立35周年記念として市社協に対し軽自動車2台を寄贈している。会員数は創立時の約10人から年々増え、最盛期の95年ごろには1400人を数えたが、このところ減少気味なのが悩みという。 -
立正佼成会が米寄贈
立正佼成会伊那教会(舘脇義人教会長)は15日、玄米150キロを駒ケ根市に寄贈した。同教会の三沢宏至渉外部事務局長らが市役所を訪れ「わずかだがどうぞ福祉に役立てて」と中原正純市長に目録を手渡した=写真。中原市長は「毎年のお気持ちに感謝する。米は市が委託し、市社会福祉協議会が運営している一人暮しのお年寄り向け配食サービス『ときめきランチ』で使わせていただく」と礼を述べた。
同協会の米寄贈は1961年、三六災害の被災者を救済するために行われたのが最初。 -
スキー場オープン
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は17日、今季の営業を開始した。午前8時30分のオープンを前にスキーヤーやスノーボーダーら約50人が訪れ、好天の下で待ちかねた初滑りを早速楽しんだ=写真。愛知県から来たという男性(21)は「ここは雪質が良い。今日はゲレンデもすいているし、思い切り滑れてもう最高」と話していた。
オープンに先立って中央アルプス山ろくスキー教室のインストラクターらによるデモンストレーションが披露された。
17日に滑走可能となったのは全長500メートルのすずらんコースと、そり用のソリわくわくランドで、積雪は約40センチ。88年の開業以来初めてオープン初日からナイター営業も開始する。18日は「スキー子どもの日」で小人(小学生以下)は終日リフトが無料となるほか、オープニングサービスとして22日まで一日リフト券を2千円(平常大人3500円、小人2800円)で販売中。同スキー場は中級者向けのしらかばコースの滑走開始を24日ごろと見込んでいたが、18日にも開放できるかもしれないと話している。問い合わせはTEL83・4000へ。 -
飯沼棚田産米で酒作り、仕込み
清酒「今錦」ブランドで知られる中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)で17日、飯沼棚田産の酒米「美山錦」を使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし」の仕込み作業があった。来年1月中旬には、おり酒、生原酒、5月には純米酒が新発売(限定)される。
作業には杜氏の今井守さん(62)をはじめ、米生産者の飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員らが参加。この日は仕込みの最終工程「留添」作業。蒸し、冷やした米が仕込みタンクに搬入されると、蔵人らは「よいしょ、よいしょ、辛くなーれ」と歌いながら、長い柄がついた「かい」でかく拌した。
棚田をイメージしたネーミングの新酒「おたまじゃくし」は、1800キロの玄米の米粒を59%までに削り、11月末に米と糀(こうじ)を合わせた「酒母」をつくり、14日に最初の仕込み「添」、1日休んで、「仲添」、「留添」の3回仕込み、低温発酵させる。発酵が進み、来月10縲・5日ころに、木綿袋に詰めて舟でしぼり、おり酒、生原酒が完成。さらに熟成させて、5月に特別純米酒「おたまじゃくし」がデビューする。 酒づくり30年余、杜氏歴8年の今井杜氏は「今年は厳寒で、酒づくりには最高、きりっとした辛口のうまい酒ができる」と期待。
米沢社長は「地域の活性化を目指し、今年初めて棚田米を使った。ほかの産地の酒米と比べても遜色がない」と話していた。
新発売の「おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1300本生産。おり酒と生原酒は各200本限定。値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円(税込)。販売は中川村・飯島町の20酒店で地域限定。予約受付中。 -
田切地区子ども育成会保護者会緊急集会
飯島町田切地区育成会・保護者会は16日夜、町教委、駒ケ根署飯島駐在所を招き、田切公民館で緊急集会を開いた。約60人が参加し、幼児・児童・生徒の安全対策と、同地区春日平に設置された有害図書自動販売機について早急な対策を協議した=写真。
通学路の安全対策として▽児童、生徒ごとに通学路を踏査し危険カ所、街路灯を地図に落した安全マップを作成▽マップを公民館、集会所に配布し、各耕地で確認し、情報を共有する▽声掛け運動で信頼関係を築く▽耕地ごと「見守り隊」担い手を依頼する-などが提案され、取り組みが確認された。
春日平地籍に9日までに設置された3棟6台の有害図書等自動販売機について、飯島駐在所の松島剛巡査部長は「4業者が関わり、法的拘束力がなく、撤去は困難。住民パワーを発揮して」と呼び掛けた。参加者からは「署名運動をしよう」との声も上がり▽田切地区青少年安全対策会議(仮称)と協力し撤去運動を行う▽「見守り隊」や有志による巡回活動-などの対策を講ずることにした。 -
レッツチャレンジ中川中ふれあい講座
地域の人々と中学生が共に授業を創りあい、伸び合うボランティア講師による中学生講座「レッツ・チャレンジふれあい講座」が17日、中川村の中川中学校であり、14講座で「ひと・もの・ことの体験学習」を楽しんだ。
講師は生徒・保護者、職員がつくる「ボランティア中学生講座実行委員会」が公募。建築業や茶道教諭、洋画家、ダンスインストラクター、旧陸軍人など様々な分野で活躍する異色の講師が多数集まり、技術や豊富な経験を生かして、一緒に創作することで、生徒に思いを伝えた。
青春時代は戦争の真っ只中で、人間魚雷搭乗員だった神戸安人さんは、悲惨な戦争体験を語り、生徒らは平和の尊さをかみ締めた。 玄関前では建築業の坪内一雅さんらに指導を受けながら、板材の寸法を測り、ノコギリで切り、板壁をはるなど、本格的な木工事に精を出した。
また、調理室では「パンづくり講座」。1次発酵した生地を等分に分け、手で丸めたり、手の平で伸ばしてロールパンの形にした。
パンづくり初体験の下平環さんは「料理は大好き、試食が楽しみ」と笑顔を向けた。 -
【記者室】議員定数問題再燃か
中川村議会の議員定数問題は再燃するか?。先日、村民有志による「議員定数アンケート結果を実現する集会」が予定されていたが、突然延期に。一旦議決されたことの再審議を求める事の難しさを実感▼アンケートは議会の特別委員会が原案を作成、全協で承認、議員自ら手配りした。議員の深い思い入れを感じされる意向調査だっただけに、簡単に反故にしたとまでは言わないが、結果的に無視した事は不可解▼9月議会で賛成多数で定数12が議決された時、村民から「10人と思っていたが、なぜ」の声が聞かれ、議会に対する不満や不信が村民の中にくすぶっているのを感じた。再審議が実現しようが、しまいが、議員各位が説明責任を果たさなくてはならないと思う(大口記者)
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箕輪町公民館「男の料理教室」
そば打ちに挑戦箕輪町公民館の「男の料理教室」は最終回の16日、町保健センターでそば打ちに挑戦した。グループごとにそばを打ち、かき揚げと一緒に味わった。
料理することの楽しさを味わい、家族の一員としての幅を広げよう-と開いた全4回の講座。どんぶりものや魚料理などを学び、最終回は毎年そば打ちをしている。
講師は町公民館の柴登巳夫館長。実演しながら、水を粉に平均によく混ぜる水まわしや、練りなどのポイントを指導。最も重要な作業という練りは、「上半身の体重を乗せて力を入れて十分に練る。これができていると、伸ばしも切りも上手にできる」とアドバイスした。
受講者は、グループごとに作業を交替しながらそばを打ち、かき揚げにも挑戦。皆の努力の結晶である手打ちそばと、熱々の揚げたてのかき揚で楽しい昼食となった。 -
歳末募金に寄付
箕輪町内の2団体は16日、福祉センターを訪れ、町社会福祉協議会の平沢豊満会長に、会員の善意が詰まった歳末助け合い募金を届けた。
長寿クラブ連合会(浦野順司会長)は44万1943円を寄付。会長ら役員5人が届けた。地区によって65歳以上と70歳以上の組織があり、会員は2386人。「これからいい社会をつくりたい、幸せな町づくりをしたい」と、恒例の歳末募金に1人あたり200円を寄付した。 -
牛肉の表示偽装 管理体制強化の必要性
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所が扱った牛肉の表示が一部、事実と異なっていた問題で、年末年始を控えた時期だけに、小売店は「客が肉を敬遠するのではないか」と売り上げへの影響を心配する。
県農政部によると、農水省の抜き打ち検査から、店頭で買った肉をDNA鑑定したところ、山梨県産を長野県産と表示したことが分かった。そこで、国・県が営業所の伝票を調べていくうちに、出荷と入荷の数量に違いがあり、オーストラリア産を長野県産と表示していたことを突き止めた。
12月上・中旬の調査で、昨年12月中旬から営業所が卸した牛肉573キロのうち516キロが偽装だったと確認。営業所の聞き取りで、山梨県産は入力ミス、オーストラリア産については脂身の多さを嫌って不適正表示をしたという。商品は9日に回収、または表示修正した。
調査は継続中で、今後、本社や営業所の立ち入り検査をしていく。
信州牛は、信州農産物のブランド確立を進めているものの一つで、県ではさらに卸や小売店などを対象にした研修会、監視体制を強化していく必要があるとしている。
丸水長野県水は15日、責任の大きさを感じて伊那営業所を閉鎖。丸水全体で、納品先などを回って説明している。
伊那営業所はパートを含め3人体制で、仕入れ、加工、納入までを副長が仕切っていたため、チェックができなかった。管理体制に問題があったとし、同じような問題が起きない体制を整える。
市内で買い物をしていた女性は「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった。国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」、豚肉を買った男性は「良心に恥じる行為」と戸惑いや憤りを見せた。
伊那市のある精肉店は「国産と輸入は脂肪分が違うので見てすぐわかる。うちは客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。
郡内のあるスーパーでは取引先を尋ねる客が数人いたそうだ。 -
雪質良好 初滑り
伊那市西春近の「中央道伊那スキーリゾート」はオープン日の17日、県内の家族連れを中心にぎわった。入場者は約450人と例年に比べ大入りで、暖冬で開始が遅れた昨年に対して、「今季はよい滑り出し」と関係者も喜んでいる。
晴天に恵まれた初日は、神戸市の団体客30人をはじめ、県外からも多くの人が利用。滑走可能な限られたゲレンデで、スキーヤーなどが雪の感触を確かめながら楽しんだ。
オープン前日、気の早い地元客4人が訪れたことで、田中久実支配人は「期待されていることが分かった」と満足。「今後もサービスに心がけ、安心安全なスキー場を目指したい」と意気込んでいる。
全面滑走可能は20日以降、ナイター開始は22日を予定。営業は午前8時30分縲恁゚後4時25分。土日・祝祭日は午前8時縲恁゚後4時15分(29日竏苧・N1月5日のみ)。問い合わせは「中央道伊那スキーリゾート」(TEL73・8855)へ。 -
手織り絨毯・民芸品クリスマスセール ベル伊那20日まで
アフガニスタン復興支援企画「アフガニスタン・ペルシャ・パキスタンの手織絨毯(じゅうたん)・民芸品クリスマス大セール」は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。NPOイーグル・アフガン復興協会主催。
アフガニスタン、ペルシャ産の手織り絨毯のほか、ラピスラズリの小物やアクセサリーなど約600点を販売。売り上げの一部は同復興協会を通じて、アフガニスタンの職業訓練校設立に役立てる。
復興協会理事長の江藤セデカさんは「職人が丹精込めて作った作品を見て、手にとって触ってほしい。25年間の内戦で苦しんでいる人たちのためとなるので、ぜひ協力を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
向山恵一さん ミヤマで個展
伊那市手良在住の高校美術教員・向山恵一さん(48)の個展「FIELD PAINTING」は20日まで、同市坂下区旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
転勤で久しぶりに地元に帰省し、99年から同ギャラリーで個展を開いて今回で3回目。「塗り重ねる楽しさ」をテーマに、水彩やアクリル絵の具のほか、木炭で、キャンバス、ボード(厚紙)、コットン紙に描いた作品約70点が並ぶ。
一つひとつ作品は、色のテーマが決まっていて、5、6回以上塗り重ねている。すべてが抽象画で、伊那市の山に霧が立ち込める心象風景や、幾何学模様をイメージした絵など、それぞれは見る人の目を楽しませている。
向山さんは「作品に色彩がかもし出す雰囲気を味わってもらえるとうれしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後6時)。 -
少年自然の家生活体験と学校教育の連携考える
高遠町の国立信州高遠少年自然の家は16日夕方、「信州高遠生活学校の成果と課題」と題した実践発表とシンポジウムを開いた=写真。上伊那を中心に、小学校教員、教育委員会、育成会などから約40人が参加し、少年自然の家における生活体験と学校教育の連携について考えた。
学校、地域社会、家庭を兼ねた生活環境で集団生活をする「信州高遠生活学校」は2年度目。集いは前回、東京都で開いたが、「地域の人に活動を理解してもらい、普及していこう」と初めて地元で開いた。
シンポジウムで初年度から実証研究を続けてきた、東京家政大学非常勤講師の高橋始さんは「子どもの生存、成長を支えるためには学社融合が必要」と主張。「体験的な活動を多く得るためには、学校生活だけでは不充分」とし、「少年自然の家では、家庭や地域から離れた共同生活で、子どもたちが環境に適応しようと積極的な試みをし、多くを学んでいた」と話した。
本年度は長谷小、伊那東小に加え、辰野東小が初参加し、豊かな自然環境を生かしながら教科学習と体験活動を学んだ。 -
武器では平和は守れない 沖縄戦経験者の親里さんが講演
太平洋戦争で沖縄戦に巻き込まれた経験を持つ長野市在住の親里千津子さんがこのほど、宮田村で講演。自身の体験から平和の尊さを説き「武器では平和は守れない」と強く訴えた。
上伊那地区労組会議などでつくる憲法を守る会が「不戦を誓う集い」として開催。約200人が参加した。
沖縄県生まれで高等女学校の時に、地上戦を経験した親里さん。何もかもを国に捧げようとした当時の時代背景にふれながら、戦争の悲惨さを伝えた。
「戦争に負けた時はみんなが平和を守らなきゃと心に誓った。なのに私たちは戦後60年のなかで、平和をつくってこなかった」と、憲法改正が議論される現在の情勢を憂いた。
「今からでも遅くない。皆さんが語り部となって平和の想いをつないでいってほしい」とも呼びかけた。 -
そば打ち女性グループ「そばの実の会」発足
宮田村のそば打ちを愛好する女性有志が、地域に幅広く広めようと「そばの実の会」を設立した。メンバーはベテラン揃いで、既に学校や地域のイベントなどでそば打ちを指導しているが、さらに技術を高めようと切磋たく磨している。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として活動してきたが、より特化した取り組みをしようと、新たに組織化。22人が参加した。
会長に就いた酒井昌子さん=大田切区=は「野ひばりの会の活動は従来通り続けながら、そば打ちでも多くの人に喜んでもらえたら」と話す。
前身のそば班は4年前からそば打ちに取り組み、飯田まで修行に出かけるなど、技術は高い。現在は村内の各種イベントなどに、そば打ちの講師として呼ばれる人気ぶりだ。
15日夜には多くの会員が集まり学習会。忙しくなる年越しに向けて、互いに技術を高めようと、そば打ちに励んでいた。