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邦楽サラダ16th コラボレーション
15日公演伊那市の県伊那文化会館冬の恒例「邦楽SALAD16th コラボレーション」が15日、大ホールである。
堅苦しい、古くさいなどとイメージされがちな邦楽を、味付けを変えてサラダ感覚で気軽に楽しみ、身近に感じてもらおうという演奏会。今年はドラムス、マリンバ、ピアノも加わり、ジャズあり、ポップスありの楽しい味付けで、現代の“邦楽”を披露する。
ゲストは、現代音楽に多大な影響を及ぼした「日本音楽集団」団員の米沢浩さんと熊沢栄利子さん、筝(こと)、尺八、篠笛、民謡で音楽活動をする若手3人組の邦楽ユニット「ZAN(ざん)」。
宮崎道雄の「春の海」が、昭和7(1932)年に仏のヴァイオリニストと作曲者の競演をきっかけに世界的な名声を得たという秘話に基づき、筝とヴァイオリンによる「春の海」も聞きどころの一つ。
本番前日の14日は、出演者、スタッフら全員そろって最後の仕上げに取り組んだ。音楽監督補の毛涯伸さんは、「今年は純粋な邦楽ではない曲が多い。違う音楽ジャンルから邦楽に割り込んだ、和楽器とのコラボレーションが特徴。音楽ジャンルとしては全く違うもの、サラダでしかできないものが生まれると思う」と話している。
午後1時半開場、2時開演。全席自由2千円、高校生以下無料。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
南箕輪村公民館「ぐにゃぐにゃだこ作り」
南箕輪村公民館は14日、新年恒例のたこ作り教室を開いた。保育園児から小学生までが、「ぐにゃぐにゃだこ」作りに熱中した。
材料はビニールの買物袋、竹ひご、糸。ビニール袋を変六角形に切り、竹ひご2本をはりつけ、糸を通してでき上がる。子どもたちはビニール袋に折り目をつけ、慎重にはさみで切ったり、丁寧にセロハンテープで竹ひごをつけるなど、楽しみながら作り上げた。
お正月にたこ上げをしたという南箕輪小学校2年の有賀奈美佳さんと弟の俊太君(1年)は、たこ作り初挑戦。奈美佳さんは「難しいけど、出来たら2歳の弟にも見せてあげる」、俊太君は「たこ上げをしたい」と話し、夢中になっていた。
あいにくの雨で手作りたこを上げることはできなかったが、子どもたちは大事そうに持ちかえった。 -
5カ国の料理を作り食文化学ぶ
伊那市内の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は14日、市駅前ビル・いなっせで新春国際交流会を開いた。日本近隣の中国、韓国など5カ国から講師を招き、それぞれの食文化を学習し調理。でき上がった料理を囲んで、子どもたちは異国間の交流を深めた。
世界に視野を広げ、海外の人たちとの出会いを通じて、心の通じ合う喜びを体験する恒例行事。児童約70人と、バングラディッシュ、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国出身者の信州大学生や国際交流員など5人が参加した。
調理は5カ国の班に分かれて、ビーフカレーやフレンチトースト、水餃子(ぎょうざ)などの料理に挑戦。見慣れない調理方法に少し戸惑う児童たちだったが、野菜を切ったり、餃子の具を摘めるなどの指導を受けながら一生懸命仕上げた。
伊那小5年の梶原史都君(11)は「世界にはいろいろな料理があることが分かった。どの国の料理もうまくでき上がっているので、おいしそう」と話していた。
韓国出身の信州大学院生・李俊衡さんは「韓国の食文化を伝えることができたし、子どもたちと遊びながら楽しかった」と満足の様子だった。
料理が完成すると、食事と談話で交流。各国のあいさつなど、言葉の文化についても学習した。 -
伊那市入舟の飲食店で火災
14日午前8時25分ころ、伊那市坂下区入舟町の飲食店・マリポーサから出火。木造モルタル構造トタンぶき2階建て(延べ面積113平方メートル)の2階部分にある店舗内を約40平方メートル焼き、同8時58分に鎮火した。出火当時は無人で、けが人はなかった。
伊那消防署によると、出火場所は北西壁側付近で、原因は電気コードのショートと見られる。出火時は出入り口に施錠がされていたことや、室内から火が出たことなどの理由から、放火の疑いは考えられないという。
出火場所は昨年2月28日、放火事件があった飲食店と一軒隔てた建物。周囲には約1年前の緊張感が漂った。
マリポーサの近くで飲食店を経営する女性は「この前(の放火)のこともあるので、火の元にはいつも注意している。近所の人も同じで、今でも警戒だけは怠っていないと思う。もし、付け火だったら、この場所ではこわくて(経営を)やっていけない」と顔を引きつらせていた。 -
新伊那市議選 民主党が候補者を公募
伊那市・高遠町・長谷村との合併による新伊那市議会議員選挙に向け、民主党長野県第5区総支部(加藤学総支部代表)は14日、飯田市で記者会見を開き、候補者を公募すると発表した。市議選で候補者を公募するのは県内で初めて。締め切りは2月10日。
加藤総支部代表は「新市が誕生することで、新しいまちづくりが必要となる。これまでの市政の閉塞感を打ち破っていこうと考える人材を求めている」と意欲ある若者が政治界に出るチャンスを与えたいと公募に至った経過を説明。「民主党が目指す『市民参画型分権社会の実現』の理念に共鳴し、地方政治から日本を変えていきたいと願う政治家を生み出していきたい」と述べた。
14日の幹事会で決定し、公募を開始。
応募資格は新伊那市に居住し、民主党の理念を理解した人。民主党公認にこだわらず、民主党推薦の形で無所属からの出馬も可能。民主党入党は要件にしないが、今後の国政選挙などで民主党を応援することが条件。
応募した人から順次、加藤総支部代表らが面接。2月15日ぐらいに候補者一人を絞る。
候補者に対し、政策の研修や応援スタッフの派遣、選挙手続きなど人的なサポートをする。
希望者は履歴書、顔写真、小論文「市議会議員を志す動機」「私の伊那市再生プラン」(2点で合計2千字以内)をそろえる。
応募は郵送、またはメール。民主党長野県第5区総支部〒395竏・051 飯田市高羽町3竏・竏・、Eメールminsyu.5@mis.janis.or.jp、TEL0265・22・2480。
市議選は4月30日投開票の日程で行われる見込み。 -
各地で小正月行事 五穀豊じょうや厄除け祈願
伊那市西箕輪の上戸区(61戸)で14日、厄除けを願う伝統行事「大文字(でえもんじ)」があった。もやがかかっていたものの、雨は一時上がり、区民が事前に準備した飾りをさおに結び、区内の道祖神前に立てた。
午前5時、太鼓の音が響き渡ると、区民40人余が現地へ集まった。男衆が長さ約13メートルのさおの先端に「花」と呼ばれる色紙の作り物を、中間にもみがらを詰めた色紙の袋やたるを取り付けた。
20日朝に区民が集まってさおを倒し、さおに付いた飾りを自宅へ持ち帰る。色紙の袋を神棚に、「花」を玄関にそれぞれ飾ると厄除けになるといわれ、家内安全、五穀豊じょうなどを祈る。
鈴木賢造実行部長は「例年になく寒かったり、この時期に雨が降ったりと天候不順。災害もなく平穏な1年であれば」と話した。
◇ ◇ ◇
一年の五穀豊じょうを願い14日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、「ホンダレ様」の飾り付けをした。
山作業を開始する1月8日の「初山」で切り出した材料で、稲・アワなどの穂が垂れる様子を模しす「ホンダレ様」は地元小正月の伝統行事。「穂垂れ」がなまって「ホンダレ」と呼ばれるようになった。50年ほど前までは、地元集落でもよく見られたという。
本年はナラの木に、コシアブラ、クルミ、カエデで作った「穂」をぶら下げた。
「ホンダレ様」は、22日のどんど焼きでたき上げるまで、みはらしファーム内の「とれたて市場」前に飾る。 -
みはらしファームでホンダレ様の飾り付け
今年の五穀豊穣(ほうじょう)を願い14日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームで、「ホンダレ様」の飾り付けをした。
山作業を開始する1月8日の「初山」で切り出した材料で、稲・粟などの穂が垂れる様子を模す「ホンダレ様」は地元小正月の伝統行事。「穂垂れ」がなまって「ホンダレ」と呼ばれるようになった。50年ほど前までは、地元集落でもよく見られたという。
今年はナラの木に、コシアブラ、クルミ、カエデで作った「穂」をぶら下げた。
「ホンダレ様」は、22日のどんど焼きで焚き上げるまで、みはらしファーム内、とれたて市場前に飾る。 -
小さい子どもの命を救う救急法講習会
伊那市の母親らでつくる子育て支援グループ「子どもネットいな」は13日、8歳未満の子どもの救急法講習会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。約20組の母子が集まり、小さい子どもへの心肺蘇生方法を学んだ。また、火を扱うことが多くなるこの時期に合わせ、火災・やけど予防についての話もあった。
成人の救急方法を学ぶ機会は多いが、小さい子どもを対象とするものは少ない。そのため子どもネットいなは、伊那消防署に依頼して夏と冬の2回、こうした講習会を開催して、子どもを守る方法を広めている。
母親たちは、子どもへの救急救命で留意する点などを学んだ後、人形を使って実際に心肺蘇生に取り組んだ。消防署員は「けがは大人の責任で注意してあげる必要がある」と呼びかけ、それでもやけどをしてしまった場合に、とるべき対処方法などを説明した。 -
小中学生の福祉体験発表
互いの福祉体験の取り組みを学び合おう竏窒ニ伊那市福祉まちづくりセンターで14日、小中学生の福祉体験発表会があった。車いす体験や高齢者体験などに取り組んだ市内の小中学校3校の児童・生徒たちが、それぞれの経験から学んだ事柄を発表した。
小中学生のほか、民生委員や保護者など約100人が参加。
伊那北小学校の4年2組は、車いすでの生活をおくるフリーライター・唐澤浩さんとの交流体験についてまとめた。
3年生のころから唐澤さんとの交流をしてきた2組は「今年度は学校以外の場所で唐澤さんと交流したい」と昨年9月、唐澤さんと一緒に、車いすで市役所のバリアフリー環境調査した。
その結果、砂利道である「せせらぎ水路」は車いすで行けないことや、車いす用スロープが狭そうであることを発見した。また、車いすを押す時は、乗っている人の気持ちを考えて押す「優しさ」が大切であることを実感。「バリアフリーは建物や施設だけでなく、心が一番大切」と話してくれた唐澤さんの言葉に、改めて共感した様子だった。
本年度の市内のボランティア実践校は、小学校で10校、中学校で4校となっている。 -
緑ヶ丘幼稚園で筝(こと)の演奏会
伊那市の緑ヶ丘幼稚園で13日、伊那三曲協会(福澤雅志世代表)のメンバーが、筝と尺八の演奏会を開いた。園児たちは、普段見慣れない筝(こと)や尺八などに興味を示しながら、日本独特のメロディーを楽しんだ。
同協会が幼稚園で演奏会を開くのは初めて。ピアノなどの洋楽器にはなじみのある園児たちも、邦楽器に触れる機会は少ない。そのため幼稚園は「日本の伝統的な音の素晴らしさを知ってほしい」と考え、演奏会を依頼した。
園児たちは「ひなまつり」「春の海」などを聞いた後、実際に筝に触れ、音を出すことにも挑戦。初めて筝を見た園児も多かったが、協会メンバーから弾き方を教わりながら、上手に音を奏でていた。
最後は「おめでとう」という歌を元気良く歌い、メンバーに感謝を表した。 -
望岳荘の新支配人、藤井邦彦さん
中川観光開発が運営するりんごと蜂の宿「望岳荘」の新しい支配人。10日に就任したばかりで「大変厳しい時期に就任し、気を引き締めている。営業力を強化し、従業員の力を結集し、お客満足経営を進めたい」。
大阪府枚方市生まれ、大学卒業後、「人と接する仕事をしたい」と中堅スーパーに飛び込み、営業から仕入れ、バブル期から崩壊も経験した。「バブル崩壊後は極端に安い物しか売れなかった。仕入れは苦戦したが、正直をモットーに、相手先と信頼関係を構築することで乗りきった」と振り返る。
子供のころの枚方市は山や川があり、自然がいっぱいだったことから、いつかは田舎イコール長野県に住みたいと、漠然と考えていたこともあり、10年を区切りに退社、職と住を求めてあこがれの長野県に。「北信は雪が多く、スキーにはいいが、雪下ろしが大変」と、南信を中心に探し、全国住みやすさランキング上位にひかれ、駒ケ根市に移住、駒ケ根高原のホテルに勤務した。「ホテルとスーパーでは、売るものがサービスと物の違いがあるが、根っこは同じ、共通点が多いと感じた。クレームをいただいたお客さまが常連客になっていただいたこともあり、クレームこそビジネスチャンス。逃げるとクレームは大きくなると悟った」
その後、中川村八幡平に居を構え、出席した地区懇談会で、望岳荘のソフト面に対する村民のクレームが多いことに驚き、曽我村長とのメールのやり取りの中で、支配人を引き受けることになったという。
「まず、営業力の強化に向け、ホームページを充実させたい。今は個人客を中心にネットでの申し込みが急増している。パンフレットよりも情報量が多く、全体像がつかめ、団体の営業もHPで内容を確認している」。
また、望岳荘の最大のウリは「客室から中央アルプスが一望できる宿は意外と少ない。眺望の良さを存分に生かしたい。大草城址の桜も種類が多く長く楽しめる。観光地化されておらず、桜の穴場」と強調する。
現在、新年会シーズンで、瀬戸内の幸、海鮮しゃぶしゃぶ鍋が中心の献立「近隣ではリーズナブルな料金で料理がいいと好評。料理で差別化を図りたい」と意気込む。
課題は温泉でないこと。「採算が合えば、四徳温泉からの引湯も考えられる。当面は薬湯で対応したい」。
また、以前からソフト面のクレームが多かったことから「接客マニュアルをつくり、従業員が基本を身のつけ、いつもお客様の立場で考え、対応し、1年後にはクレームゼロを目指したい。従業員ひとり一人はソフトでにこやかな良い人ばかり、その良さが見え、生かせるようにしたい」。妻と長女の3人暮らし。(大口国江) -
目玉は花魁道中、大型時代劇、「必殺仕事人」
江戸情緒を楽しむ飯島町のお陣屋行燈市は2月11、12日、広小路で開かれる。今年の目玉は花魁(おいらん)道中、人気の大型時代劇「必殺仕事人」のほか、代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、露店も多数並ぶ。
開催まで1カ月足らずとなった13日夜、町商工会館で初の実行委員会が開かれ、当日のタイムスケジュールや、各組ごとの準備の手順、出し物を確認した。
25人の委員を前に、世話掛名主(実行委員長)の宮下寿さんは「13回を迎え、時期や役員などさまざまな課題が出ているが、まずはみんなの力を結集し、13回を成功させよう」とあいさつ。
行燈市のタイムスケジュールは次の通り
▽初日(11日)午前11時30分、どんどろしし舞、正午、開門、代官行列、午後12時30分、式典、市場開き、午後1時俳句表彰、陣馬太鼓、2時30分、大型時代劇「必殺仕事人」、フォトコンテスト表彰、午後4時、花魁道中、ジャンケン大会、点灯式、午後6時30分、閉門。
▽2日目(12日)午前10時開門、陣屋太鼓、11時、代官行列、大型時代劇、午後1時30分花魁道中、午後2時、宝投げ、市場納め。 -
まゆだまづくり、宅幼老所かつらで
中川村葛北の宅幼老所かつらで12日、デイサービスの利用者ら22人が参加し、小正月の伝統行事、まゆ玉づくりを楽しんだ。
米の粉約1キロを熱湯でこね、蒸し器で蒸したものを、手の平でころころと丸めて、繭の形にした。
ほとんどのお年よりは経験者とあって「昔は毎年つくった」「焼いて食べるとおいしい」と会話を弾ませながら、たちまち繭玉を作り終え、ソヨモの枝に飾った。
また、作りたてを汁粉で味わった。
かつらでは14日寺子屋塾でもちをつき、もちの花も飾り、20日にまゆかきを予定する。
きれいに出来たね繭玉飾り -
身近なもので音遊び
文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」を高遠町で展開する運営委員会(丸山宏一委員長)は14日、笛師九兵衛こと、北原有さん(43)=長谷村黒河内=を講師に迎えた「笛作り音遊び講座」を町総合福祉センターで開いた。
九兵衛さんは、ボルトの長短で音階をつくって「大きな古時計」を披露したほか、茶わんやスプーン、石など身の回りにあるものを使って音を奏で、楽しみ方を紹介した。
長方形の穴をあけたフィルムケースにひもを通し、振り回したり、吹いたりして鳴らせたり、工具と紙コップをひもでつなぎ、工具をたたいて音を響かせて遊び、最後はミニコンサートもして楽しんだ。
参加した高遠小学校2年の黒河内春陽ちゃん(7)は「いろんな物から音を出せて楽しい」と夢中になって遊んでいた。
寺子屋は毎月1回土曜日に開催。これまで、ネイチャーゲームや山菜採り、竹を使ったものづくりなど野外活動を中心に展開し、次回は郷土の食文化に触れる予定。 -
高原美術館で年賀状展
駒ケ根高原美術館は06年年賀状展「芸術(アート)事始めExhibition2006・明日に向かってほえろ!」を29日まで本館1階ロビーで開いている。入場無料。
美術館の募集に応募した中学生から一般の年賀状約160枚が展示されている=写真。ちぎり絵や木版画などそれぞれ工夫を凝らした美しい作品に交じって、草間弥生、木下五郎、浜田知明、安達博文ら館内展示作品の作家から寄せられた芸術的な年賀状も並ぶ。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
紅白シクラメン、新春からめでたいね
駒ケ根市福岡の民家で育てている白いシクラメンに1つだけ赤い花が咲き「紅白とは、新春からめでたい」と家人を喜ばせている。
このシクラメンは04年12月飯田市内の花店から購入したもので、最初の年は赤い線が1本入った変わり花が1つ咲き、夏は上部は枯れたが、秋、水を与えると復活し、11月末ころから白い中輪の花が次々と咲き、年末には、白花の中から赤い花が1つだけ咲いたという。 -
第1回区長会
駒ケ根市は12日、06年第1回の区長会を市役所で開いた。市内全27区のうち26区の新区長が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長らから行政全般にわたっての説明を受けた。区長会長には山田近美さん=町四区=が、副会長には木下眞さん=中沢中割、唐澤一夫さん=東伊那=がそれぞれ選出された。木下さんは「浅学非才で務まるかどうか心配だが、皆さんの力をいただき、地域と行政のパイプ役として一生懸命務めたい」とあいさつした。
中原市長は「今、市は協働のまちづくりを進めている。各地域を代表する区長の皆さんには大いに助言、提言をいただきたい」と述べた。
06年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=堺澤清人▽中割=中村雅典▽北割二=小林治男▽北割一=福島紀六▽小町屋=伊藤智敏▽福岡=福澤千里▽市場割=清水春雄▽上赤須=気賀澤幸一▽下平=宮下定雄▽町一=澤田正一▽町二=小松愼司▽町三=山田佳正▽町四=山田近美▽上穂町=気賀澤徳義
◇中沢地区▽吉瀬=吉瀬修▽永見山=北原秀美▽菅沼=塩澤昌壽▽下割=竹村政利▽中割=木下眞▽上割=竹村澄男▽中山=北澤喬夫▽大曽倉=木下健一▽中曽倉=宮脇博一▽本曽倉=上村秀一▽原=下島健治▽南入=小島美洋
◇東伊那地区▽東伊那=唐澤一夫 -
南箕輪小5年4組と伊那養護学校小学部高学年がうどん作りで交流
南箕輪小学校5年4組(31人)と伊那養護学校小学部高学年(15人)が12日、うどん作りで交流した。
居住地交流で、1学期に伊那養護学校の児童3人が南箕輪小を訪問。5年4組の児童とゲームをして遊び、給食やそうじを一緒にした。
今回は本年度2回目の交流で、南箕輪小が伊那養護学校を訪問。皆が一緒に活動できるように-と、うどん作りに挑戦した。
児童は6班に分かれ、ビニル袋に入れた生地を10分間かかとで踏んで練った。製麺(めん)機を使ったことがある小学部の児童が教諭と一緒に手本を見せ、続いて南箕輪小の児童が順番に製麺機で生地を長く伸ばして切った。
南箕輪小の児童は、「伊那養護学校の友達と一緒に生地を踏んで作った。うどん作りは初めてで面白い」と話していた。
両校の児童は、ゲームや遊具遊びなどを楽しんだあと、自分たちで作ったうどんを一緒に味わった。 -
禁煙貯金を寄付
駒ケ根市赤穂市場割の農業福澤哲男さん(80)は12日、市役所を訪れ「たばこを吸ったつもりで」1日300円ずつ1年間貯金した10万円を市社会福祉協議会に寄付した。福澤さんは「市長には嫌みになるかもしれないが竏秩vと話しながら笑顔で寄付金を手渡した=写真。ヘビースモーカーの中原正純市長は「禁煙の努力と寄付の志に敬服する。市は健康づくりに力を入れているが、その模範だ。これからもご自愛を」と感謝の言葉を述べた。
福澤さんは18歳からたばこを吸い始め、毎日40本を吸っていたが23年前、初孫ができたのをきっかけに一念発起して禁煙に成功した。貯金は05年の正月から焼酎の空き瓶を使って始め、今年も続けている。 -
今日、伊那JC新春大会
伊那青年会議所(伊那JC)の06年新春大会は今日14日、伊那市の信州INAセミナーハウスである。午後6時30分より。(関連記事12面)
06年度理事長には西春近の唐木屋石材工芸専務の唐木純哉さん(36)が就任。「積極的な自己変革の実現縲恂セ確な思想と確かな新年を持つために縲怐vをスローガンに、新たな1年の活動を開始する。
活動の機軸は、権兵衛トンネル開通と新伊那市誕生という変化の年にふさわしいまちづくり。伊那地域だけでなく、木曽の産業界・行政にも参加を促す形で、地域のグランドデザイン策定のためのワークショップ開催を計画している。
現在を、地域主権型社会への移行期ととらえて、JCの目的の1つである地域での「明るい豊かなまちづくり」を進めるためには、会員の成長、積極的な自己変革が重要としているのが特徴。この視点から、着実で身につく経営資質向上、坐禅を通じた自省の試みなどを活動計画に位置付けている。
会員の減少や、年度制の役員改選などにより事業の継続性が弱いことなど、改善点も指摘されているが、新体制のもとにただ「語る」だけでなく実効性のある確実な一歩を踏み出すことに期待を寄せる声は多い。 -
合併協議会(16)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第16回会議が13日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を了承。高遠町・長谷村に置く地域自治区長(総合支所長)の職務権限は助役に準じると報告し、提案項目から外した地域協議会委員を含む報酬額は助役会に一任した。次回(2月下旬)、報告される。
「地域自治区長の職務権限は助役に準じ、報酬額は一般職最高の部長級と助役の中間」(小坂市長)。総合支所の事務を総括管理し、所属する職員の指揮監督するのが主な業務。専決事項は総合支所業務の調整、総合支所にかかわる重要な申請や願書などの処理方法の決定など。財務関係では、報酬費や委託料、工事請負費など2千万円以上5千万円未満など助役と同等の決裁とした。
予算執行は原則として本庁の課と連携した統一管理方式で、総合支所は担当者竏忠ロ長竏虫汳キ竏虫ゥ治区長から市長に上げる。
入札の執行は本庁で一括。
総合支所の職員配置(課長・係長除く)は、総合支所次長以上となる。
第15回会議で、町村委員から「地域自治区長の権限を早急に決めるべき」と意見が挙がり、合併協幹事会や助役会などで協議した内容が示された。
委員から異議はなかった。
常勤特別職の報酬は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる提案の通りとし、地域自治区長、地域協議会委員の報酬は助役会に一任することを加えた。
町村委員から、地域協議会委員の報酬は「年額でなく日額にしてほしい」とする要望があった。
年度内に集約する方向で、助役会の協議後、合併協正副会長会に諮り、合併協に報告する。
合併協議会長の小坂市長は「おおまかな協議が終了した。うらやましがられる新市に努力していかなければならない」と述べ、3月31日の新市発足に向け、協力を求めた。
会議では、新市の事務組織図、市章候補の選定経過なども報告。今月末に、住民の窓口手続きなどをまとめた「くらしのガイド」を全戸配布する。 -
片岡鶴太郎氏の個展「織と染展」 17日までベル伊那
俳優、タレントとして活躍する片岡鶴太郎(本名・荻野繁雄)氏の個展「織と染展」は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。芸術家として描いた同氏の原画を、西陣織で額装や軸装などに仕立てた40点を展示販売している。同店では初個展。
作品は、織と染の技を最大限に生かした創作を目的に、鶴太郎氏自らが主宰する工房「苺庵」で製作。一流職人の素晴らしい技と、鶴太郎氏の瑞々しい感性が融合した作品が会場内を飾っている。
原画となる題材はタイ、伊勢エビ、カツオなどの魚のほか、フクロウ、タカなどの鳥や花など。ユーモラスな表情のキャラクターが見る人をひきつける「十二支」や、2体の雷神・風神像が迫力的な「雷門」などの作品がある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
オリジナルの獅子舞作りへ
伊那市の伊那小学校4年毅組(竹内薫教諭、30人)は13日、同市富県の歌舞劇団・田楽座との獅子舞交流をした。富県の稽古場を訪れた児童たちは、間近で見るプロの民俗芸能の披露に興奮し、目を輝かせながら拍手を贈っていた。
昨年から、総合活動で獅子舞の練習をしている毅組は、自分たち独自の・ス獅子舞・スの研究のために、田楽座に交流を申し入れた。伊那市西箕輪の羽広獅子舞との出会いをきっかけに、昨年10月末の校内音楽会では、獅子頭、囃子(はやし)、舞などを見真似でつくり、披露。ダンボール製の獅子頭は、羽広の雄雌2頭に対して、子獅子を含めた3頭を作った。
交流は獅子頭の種類や起源などの解説のほか、国内各地域に伝わる舞の種類を実演するなどの講座。児童らは「獅子舞はどういうアイデアで舞がつくられるの」「外国にも獅子舞はあるの」「舞うときに気をつけていることは」など、矢継ぎ早に質問を投げかけていた。
稽古場では、毅組の手作り獅子舞の発表や田楽座の太鼓の演奏などのミニ公演もあった。
池上春樹君は「獅子舞のことがよく分かってうれしかった。これでもっとうまく獅子舞がつくれると思う」と目を輝かせ、少し興奮ぎみだった。 -
【記者室】地域通貨で目指すものは
地域通貨の活動に取り組む「みのりんぐ箕輪ねっと」が、「生しぼり えごま油」を発売した。健康にいい-と聞くとつい関心を抱いてしまうが、青じそ好きとしてはシソの香りが広がるエゴマ油は気に入った。何にでも気軽に使えるという点もいい▼地域経済の活性化を目的とする地域通貨だが、「みのりんぐ-」は経済効果に加えて健康貢献も考え、“恵の輪”の広がり、“楽しさ”を発信。信州みのわエゴマのブランド化、遊休農地の有効活用のためベテラン農家と新規就農希望者の橋渡しなど事業拡大を目指す▼自由な発想とチャレンジ精神。楽しめることが大前提という活動。確かに楽しくなければ続かない。地域を変える原動力になるか。住民パワーに期待。(村上記者)
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白熱!百人一首大会
伊那市の伊那中学校で13日、1年生を対象とした新春恒例行事の百人一首大会があった。第1体育館に集まった約140人は、クラスの枠を超えて札を囲み、熱戦を繰り広げた。
4クラスから各一人づつを選出した、28グループに分かれ、クラスマッチ形式で対戦。各クラスの総合獲得枚数をクラス人数で割った平均枚数で競い合った。
百人一首大会は古典に親し、小人数対戦による人間関係の交流が目的。昨年の暮から国語の授業で学んだり、冬休み期間中の宿題で覚えてきた生徒らは、学習の成果を披露した。
上の句が詠まれている間に札を取る生徒から、たまたま手元にあった札を取る生徒まで、レベルはまちまち。札が少なくなるにつれて激しさは増し、一枚の札に何人もの手が伸びてもつれ合っていた。
「秋の田の竏秩vは、百人一首の1番目の短歌とあって、生徒全員の得意の句。詠み手が詠んだ瞬間、それぞれのグループで歓喜の声が沸いていた。
上位2クラスは後日、トロフィーと賞状が授与される。個人表彰は男女各上位3人の名前が、校内の掲示板に掲載される。 -
小学生声掛け事案解決
11日午後、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われ、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ事案を捜査していた駒ケ根署は13日、この高校生が近くにいた友人に向かってしゃべった言葉を小学生らが勘違いしたものと断定した。高校生らは危害を加えるつもりはまったくなかったという。
同署は学校関係者に対し、児童へのあいさつなどの際には言動が誤解を受けないように指導するよう文書で通達した。 -
旧庁舎跡地で整備工事が進む
伊那市の旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場に整備する工事が順調に進んでいる。3月30日の完成を目指す。
場所は、通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)。活用方法は、市民の声を反映させるための検討委員会の答申に基づき、地元住民の要望を聞いて決めた。総事業費は約8千万円。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保する。
ステージは耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動でき、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
現在、公衆トイレがほぼ終了し、全面石張りとなる多目的広場やステージなどの工事に入る。
2月には広報「いな」などを通じ、市民を中心に、親しみやすい名称を募集する。 -
上伊那で直まき進む
作業軽減や刈り遅れ防止への効果が期待される水稲の「直(じか)まき」が、上伊那で着々と進んでいる。農業者が高齢化し、国の新方針に伴い集落・団体の協業が進む今後、作業受託にも有用な直まきは、一層普及していくと考えられる。
直まきは、上伊那農業協同組合(JA上伊那)や県農業改良普及センターなどが99年ころから本格的な普及を進めてきた。02年度には約70ヘクタール、05年度には約250ヘクタールまで拡大。現在は作付け全体の約5%を占めるまでになった。面積は県内の10広域行政地域の中でも最大で、関係農業機関は将来的に25縲・0%まで普及したいと考えている。
直まきのメリットは、育苗、苗運びなどの作業がないため、労働負担を軽減できること。また、苗植えより収穫期が遅くなるため、1品種を大規模栽培する場合に苗と直まきを組み合わせれば、収穫時期をずらすことができる。個々人で機械を保有する無駄を省き、作業の効率化を図ることも目的だった。そのため、地区営農組合などの作業受託組織が中心となり、導入が進んだ。
直まきの場合、苗植えよりも収穫量が1割程度減少する。しかし、その分を金額にすると、苗の植え付け作業にかかる費用の割増分と同じ程度。採算は十分取れるという。
除草剤の散布時期など、技術的な問題は8割方解決してきたが、今後の課題は、低温の影響を防ぎ、安定的な生育を実現させることだ。直まきは苗の場合より低温の影響を受けやすい。種をまいた後に低温が続くと発芽しにくくなる。高冷地の場合、種まきが遅すぎると生育期間が十分に確保できなくなる危険性も出てくる。
関係農業機関などは現在、早生品種の導入などで高冷地対策を講じている。また、発芽を容易にするための技術開発にも積極的で、加温処理した種子もみの発芽実験なども進めている。
安定的な生育方法が確立すれば、普及は一層進むものと考えられる。 -
JA上伊那06年役職員新年の集い
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は11日、伊那市の県伊那文化会館で06年役職員新年の集いを開いた。功労者、永年勤続者を表彰したほか、女優で服飾評論家でもある市田ひろみさんの記念講演を聞いた。
表彰者代表の金村悦男さんは「消費者の安全意識が向上し、ただ効率を求めた生産だけでは対応できなくなってきた。表彰を契機に、一層の努力をしていきたい」と語った。
征矢福二組合長は「昨年は大きな自然災害がなく、あらゆる作物が豊作だった反面で、価格安に泣かされた年でもあった。国の新たな指針が示されたことに伴い、3月からは担い手問題が大きな課題となってくる。取り組みによっては上伊那の農業を大きく左右する課題であり、1月中旬以降、各地区で懇談会を本格的に進め、対策を講じていく必要がある。志を新たに頑張ってほしい」と、職員に呼びかけた。 -
韓国料理作りに挑戦
高遠高校の学校公開講座「アジアのことば」の第12回が13日あり、韓国料理作りに挑戦した。
受講する生徒16人とともに地域住民5人が参加。日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん=南箕輪村大泉=と妻の雀順喜さんの指導で、祝いごとの際に食卓に並ぶという家庭料理で、牛肉や春雨、野菜などをいためて綿糸卵を飾る「チャプチェ」と、「トック」と呼ばれる韓国の雑煮を作った。
「韓国は辛さが印象的」と話す生徒たちは、味付けの分量を確めながら納得いくまで何度も味見。出来上がった料理は昼食に味わい、友人同士で批評し合ったり、雀さんらの話に耳を傾け、韓国の食文化に触れた。
講座は3年の総合学習の時間を開放し、生徒と地域住民がともに授業を受けて交流を図る初の試み。これまでに韓国の言語や歴史などを学んできた。
次回がまとめの最終回。「互いの国の文化を知ることは大切なこと。学んだことは必ずどこかでプラスになる」と鄭さん。
生徒の一人(18)は「いろいろな面から日本と韓国の違いに驚くことが多かった。言葉も歴史とかも難しいけど、もっといろいろなことを知りたい」と話していた。