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南部小 児童・保護者がしめ縄づくりに挑戦
年の瀬を前に、南箕輪村の南部小学校の児童とその保護者が2日、しめ縄づくりに挑戦しました。 これは、子ども達に日本の伝統文化を知ってもらおうと、南部小が毎年行っているものです。 この日は、全校児童およそ200人とその保護者が、子ども達が育てた稲ワラを使ってしめ縄を作りました。 地域のお年寄りが指導にあたり、ワラのねじり方や結び方など、コツを親子に教えていました。 ある6年生は「毎年作っているので今年は上手に作れたと思う」と話していました。 南部小では「家族でしめ縄を作ることで、家で伝統文化について話しをするきっかけになればうれしい」と話していました。 この日作ったしめ縄は、各家庭に持ち帰り玄関などに飾るということです。
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工賃アップへ 「年賀状の注文を」
上伊那地域の障害者就労支援事業所などが、利用者の工賃アップを目的に毎年行っている「年賀状プロジェクト」が今年も始まり、年末に向けて年賀状の注文を呼びかけています。 伊那市山寺の障害者社会就労センター輪っこハウス・コスモスの家では、利用者がデザインした年賀状の印刷作業が進んでいます。 6施設の18人が来年の干支「酉」をデザインしました。年賀状は全部で11種類あり、現在注文を受け付けています。 年賀状をデザインしたある利用者は「絵をよく描いていて最近はかわいい絵を描いているので年賀状の鳥もかわいくした。みんなに注文してもらいたい」と話していました。 プロジェクトは、利用者の工賃アップややりがいづくりを目的に、平成20年度から始まった取り組みです。 去年はおよそ6,000枚の注文があったということで、年賀状プロジェクトが工賃アップにつながっているということです。 輪っこはうす・コスモスの家の職員、桃澤みどりさんは「利用者のみなさんが一生懸命デザインした年賀状がたくさん注文を受けるよう、毎日印刷をしている」と話していました。 今年もすでに40人から1,300枚ほどの注文が入っているということです。 年賀状は1枚102円で、50枚を越える注文については1枚92円で購入することができます。 注文は20日までとなっています。
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地産地消セミナーで豆腐作り
農村女性ネットワークいなが主催する地域の食材を活用した地産地消セミナーで、参加者が、豆腐作りに挑戦しました。 セミナーは、伊那公民館で開かれ、35人ほどが参加しました。 今回は大豆から豆腐を作りました。またおからのサラダとドーナツも作りました。 農村ネットワークいなは、農家の女性たちで作るグループで、年に2回こうした料理講習会を開いています。 手作りの豆腐は家庭ではなかなか作る機会がないということもあって今回は募集人数を超える参加がありました。 農村ネットワークいな代表の白鳥 あき江さんは、「野菜を作っている私たちにとって地産地消はうれしいことです。みんなで楽しく料理を学んで、家庭に持ち帰ってほしい」と話していました。 次回の講座は、来年2月で雑穀を使った料理に挑戦する予定です。
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元松本山雅選手 片山さん 一日伊那警察署長
年末の特別警戒のパトロールが1日から始まり、伊那警察署の一日警察署長に、元松本山雅FCの片山真人さんが任命されました。 この日は、一日警察署長に任命された片山さんや竜東保育園の園児、各市町村のイメージキャラクターなどが集まり、年末特別警戒の出陣式が伊那警察署で行われました。 年末の特別警戒は、年末年始に増加傾向にある事件や事故に備えて、毎年この時期にパトロールを強化するものです。 一日警察署長に任命された片山さんは、松本山雅FCの元選手で、現在はクラブの社員として広報活動などを担当しています。 出陣式では、竜東保育園の園児が歌でパトロール隊員を激励しました。 片山さんは最初の署長の仕事として、イメージキャラクター達とサッカーのパスを繋いで、最後に紙に描かれた交通事故と特殊詐欺を蹴り破るパフォーマンスを披露しました。 この日は管内4か所で啓発活動が行われました。 箕輪町では、およそ10人が特殊詐欺被害防止を呼びかけるチラシを配りました。 伊那警察署では「悲惨な交通事故が起きないように、また悪質な詐欺や事件に巻き込まれないよう注意してほしい」と呼びかけています。
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年末の交通安全運動はじまる
年末の交通安全運動が1日から始まり、伊那市役所前では交通事故防止を呼びかける啓発活動が行われました。 今年のスローガンは「思いやり 乗せて信濃路 咲く笑顔」です。 この日は、伊那市交通安全協会のメンバーらが、のぼり旗を持って道行くドライバーに交通安全を呼びかけました。 伊那警察署管内の今年の交通事故発生件数は、昨日現在で304件で、死者は4人です。 管内では4人が亡くなっていますが、伊那市ではゼロです。 昭和35年以来、交通死亡事故ゼロの年はなかったということで、12月末までに死亡事故が起きないよう、より一層力を入れていくということです。 伊那安協では「交通安全“私から”という意識を持って自主的に止まる・見る・目立つの動作を心掛けてほしい」と話していました。
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伊那谷の冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日解禁となりました。小雨が降る天候でしたが、初日から漁をする人の姿が見られました。 ザザムシ漁を行っているのは伊那市中央の中村昭彦(なかむらあきひこ)さんです。ザザムシとは、トビゲラやヘビトンボなどの水生昆虫の総称で、佃煮にして味わう伊那谷ならではの食文化です。漁には虫踏み許可証が必要です。 石に住んでいる虫が、川底をかき回すと浮かび上がり、四手網と呼ばれる網の中に入っていきます。 中村さんは、現在72歳で、35年ほど前に親戚に誘われて、漁を始めました。 始めた当時は、60~70人が、天竜川で漁をしていたということです。 天竜川漁協によると、今日までに許可証を取得したのは、10人です。 漁協では、「9月に台風があって心配していたが、まずまずの収量が期待できるのではないか」としています。
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不用品で海外支援へ 学校で回収
伊那市と南箕輪村などの企業が行っている、不用品を集めて発展途上国の教育支援に役立てる取り組み「ありがとうプロジェクト」の小学校での回収作業が、1日から始まりました。 トップを切って回収作業が行われたのは、伊那市の伊那東小学校です。 子どもたちは、家庭で使わなくなった文具やスポーツ用品などの中古品を持参して登校し、メンバーに渡していました。 このプロジェクトは、伊那市のリサイクル業・リサイクルマートnew伊那店と南箕輪村の産業廃棄物処理業・丸中産業、東京都の輸出業 鈴可(すずか)が行っています。 廃棄物として出されるものやリサイクルで持ち込まれる中古品の中には、まだ使うことができるにも関わらず国内では値が付かないものが多くあります。 捨てるのではなく有効に活用し、恵まれない海外の子供たちの支援に生かそうとこのプロジェクトが始まりました。 集まった中古品は、文具などそのまま学校で使えるものは、カンボジアの学校に届けられ、それ以外はタイの店舗で商品として販売し、売上金の一部を発展途上国の教育支援に役立てます。 伊那市と南箕輪村・宮田村の小中学校8校で年内回収することが決まっています。 ありがとうプロジェクトでは、来年2月に、カンボジアの学校を訪れ、集まった品々や売上金を渡したいとしています。
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美篶小で昔の仕事の体験
伊那市の美篶小学校の子供たちは、昔の人々の暮らしや仕事を、1日体験しました。 外ではふいごを使った鍛冶や、大豆から味噌を作る体験などが行われました。 美篶小学校では、毎年、開校記念日の12月1日に、美篶小資料館にある道具を体験学習に役立てようとこの体験教室を資料館運営委員会が行っています。 体育館では大工の仕事の実演と体験が行われました。 この企画は、上伊那建設労働組合美篶支部が受け持っています。 子どもたちは、金槌やカンナ、のこぎりの使い方を教わって、実際に体験していました。 美篶小資料館運営委員会では、「昔の人々の暮らしと道具、便利になった現代への感謝の心を養ってもらいたい」としています。
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ザザムシ漁を4Kで全国に発信
天竜川のザザムシ漁を全国に発信しようと、29日伊那市東春近の天竜川で、4Kテレビ番組のロケーションが行われました。 12月1日の漁解禁を前に、天竜川漁協の協力で撮影が行われました。 漁をしたのは、伊那市中央の中村昭彦さんで、この道40年のベテランです。 中村さんは、四手網を使う伝統的な漁法でザザムシ漁を行いました。 テレビ番組は、高精細な4K番組などの制作を手掛ける日本デジタル配信と地元伊那ケーブルテレビが協力し収録しました。 女性二人が天竜川を切り口に流域の文化や食、観光施設を旅する内容です。 撮影には、専門のパイロットによるドローン技術も駆使し、地上からでは見ることができない視点から収録が行われました。 番組は、来年2月に全国のケーブルテレビ60社の4Kチャンネルで放送される予定です。 日本デジタル配信では、「地域のケーブルテレビ局と連携することで、これまで知られていなかった地元ならではの情報を発信できる」としています。
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箕輪町舞台の映画「オボの声」がクランクイン
箕輪町を舞台に撮影が行われ来年冬公開の映画「オボの声」がクランクインし、30日から町内での撮影が始まりました。 30日、箕輪町福与で主人公の秀太が東京から故郷の実家に戻って来るシーンの撮影が行われました。 将来の見えない生活を送り続け30代となった元ボクサーの主人公、秀太が妹の結婚式のため帰郷するシーンから物語は始まります。 秀太はそこで人殺しと噂される寡黙な老人、守義と出会い葛藤を繰り返す中、森の奥から鳥と子供の泣き声が混ざったような不思議な「オボの声」を耳にするというストーリーです。 正体不明の「オボの声」が聞こえるファンタジー要素を織り交ぜながら現代社会の人間の苦悩を描いています。 この日は箕輪町役場で制作発表が行われました。 監督は2013年の第一回松田優作賞優秀賞をこの脚本で受賞した齊藤孝さんが務めます。 齊藤監督の友人の実家が箕輪町にあり6年ほど前から箕輪町に何度か訪れた事が縁で舞台に決まったという事です。 主人公秀太は俳優の結城貴史さんが演じます。 結城さんも撮影前に箕輪町を訪れ役のイメージを膨らませたという事です。 映画には水野美紀さんや菅田俊さん、烏丸節子さんなども出演します。 この映画では箕輪町の実際の地名が登場しシーンの約8割が町内で撮影されます。 箕輪町での撮影には地元の劇団員がセリフつきのエキストラで出演するほか箕輪町役場や箕輪中部小学校、南小学校なども撮影場所となります。 映画「オボの声」の撮影は12月7日まで毎日箕輪町内で行われます。来年の冬、全国のミニシアターで公開されるほか、国内外の映画祭にも出品する予定です。
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B-1グランプリのローメンで使うキャベツ収穫
B-1グランプリに出展するローメンに使うキャベツの収穫作業が30日、南箕輪村の上伊那農業高校で行われました。 上伊那農業高校の畑で園芸科学科の生徒3人と伊那ローメンZUKUラブの中川義徳会長が収穫作業を行いました。 キャベツは東京お台場で行われるB-1グランプリに出展するローメンに使われるものです。 伊那ローメンZUKUラブが生徒の得意分野で、ローメンによる街おこしに一役買ってもらおうと栽培を依頼しました。 8月に100玉の苗を植え秋の長雨と日照不足の影響が心配されましたが出来は良いということです。 B-1グランプリは12月3日と4日に東京お台場で行われローメンとともに伊那の魅力をPRすることにしています。
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大正大学が「地域創生プロジェクト」講演会
地方創生について考える講演会が30日箕輪町役場で開かれ東京都豊島区の大正大学教授が企業と地方自治体の連携による地域創生プロジェクトについて話をしました。 話をしたのは、大正大学地域構想研究所教授の金子順一さんです。 金子さんは東京の大企業と地方自治体が連携することで人の流れを地方に動かす仕組みづくりを目指す、地域創生プロジェクトについて説明しました。 このプロジェクトは企業が地域資源を活かすことによる新たなビジネスを創出しマーケットの開拓を目指します。 また商店街の衰退、脆弱な交通インフラといった地域課題を解決するため企業が社会的責任を果たすとしています。 これらにより地域と企業が信頼関係を築き人の流れを地方に向けようというものです。 大正大学はこのプロジェクトを来年4月から始める予定で企業と地域をつなげる役割を果たします。 講演会は箕輪町の地方創生交流事業の一環として開かれたもので行政関係者など70人が話に耳を傾けました。
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「地域で守る」市民後見人 養成講座開講
認知症や障害により判断能力が不十分な高齢者などの権利を守る、成年後見人の養成講座が、28日から伊那市福祉まちづくりセンターで始まりました。 今回は一般から9人が受講し、市の職員や後見生活支援員から、実際の事例などについて説明を受けました。 成年後見制度は、認知症や障害により判断能力が不十分な高齢者などの権利や財産を第三者が守るものです。 通常、家庭裁判所から選任される後見人は弁護士などが多いなか、伊那市では今年の4月に県内で初めて市民後見人が誕生しました。 伊那市社協の毛利公子さんは「都市部の先進的な地域に比べればまだ発展途上だけど、地域で守っていくという雰囲気を作っていければうれしい」と話していました。 ある参加者は「少しでも自分の住む地域に貢献できればと思い受講しました」と話していました。 全5回の講座を受講した人には修了証が贈られます。 今後、伊那市社協の法人後見生活支援員として活動し、一定の条件が満たされれば社協から裁判所に市民後見人として推薦されます。
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県高野連上伊那支部 中学生を指導
県高校野球連盟上伊那支部は、野球技術の向上を図ろうと、中学生を対象とした講習会を、駒ヶ根市と辰野町の2会場で27日、開きました。 講習会は、技術の向上と高校でも野球を続けてもらおうと毎年、オフシーズンに開かれています。 辰野高校の講習会には、西箕輪中、春富中、辰野中、箕輪中、南箕輪中の野球部の生徒50人が参加しました。 グラウンドが雨で使えなかったため、室内練習場や体育館を使って打撃と守備の基礎練習を行いました。 練習では、硬式ボールが使用され中学生は、上伊那の高校の野球部監督から指導を受けたり、辰野高校の野球部員の手本を見たりして実践していました。 守備練習では、内野外野に分かれてボールの捕球の仕方などを学びました。 打撃練習では、実際にティーバッティングを行い、「下半身がぶれないようタイミングをとって振ることが大切」などのアドバイスを受けていました。 県高校野球連盟上伊那支部では、「中学生と交流を深め、野球人口の拡大などに繋げていきたい」と話していました。
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伊那北小学校にビオトープ完成
伊那市の伊那北小学校に、PTAと地域住民が作ったビオトープが完成しました。 理科の生物や植物の観察に使うビオトープは、校舎南側に完成しました。 老朽化していたことから学校側がPTAに依頼し、10月から造成作業を行ってきました。 市の補助金を活用しコンクリートを使わずにできるだけ自然に近い池を作りました。 地域の憩いの場となるよう、名称を全校児童から募集し「ニコニコ自然パーク」に決まりました。 29日は、体育館に全校児童や、造成に携わった地域住民やPTAなど500人が参加し、完成を祝いました。 春日由紀夫校長は「水辺に多くの人が集い、笑顔が広がる場所になってほしい」と挨拶しました。 児童会長の工藤航介君は、「伊那北小学校の宝が、また一つ増えました。地域の憩いの場となって大勢の人に利用してもらいたい」と話していました。 伊那北小学校では来年の春になり植物が生えてきたら本格的に授業で活用するということです
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上伊那広域連合 公共施設等総合管理計画まとまる
上伊那広域連合が、所管する施設を計画的に管理する、「公共施設等総合管理計画」がまとまりました。 29日開かれた上伊那広域連合議会の全員協議会で計画についての説明がありました。 上伊那広域連合が、管理する施設は、上伊那情報センター、伊那中央清掃センター、クリーンセンターたつの、上伊那広域消防本部・伊那消防署の4施設です。 平成31年3月の供用開始を目指す新ごみ中間処理施設稼働に伴い伊那中央清掃センターとクリーンセンターたつのは廃止となります。 上伊那広域連合によりますと2つの施設を廃止することで新施設の管理運営費が年間1億5千万円削減できるということです。 上伊那情報センターは、平成8年に耐震化を済ませていて大型の修繕は必要ないことから存続としています。 上伊那広域消防本部・伊那消防署は、去年完成した施設で、現状における問題がないことから維持管理コストの低減に努め有効活用するとしています。 この計画は、平成28年度から平成47年度までの20年間となっています。
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3市町村縦断バス 路線案新たに示す
南箕輪村地域公共交通会議が24日役場で開かれ、伊那市・箕輪町・南箕輪村の行政区域を超えた路線バスの路線案が新たに示されました。 伊那市・箕輪町・南箕輪村では、定住自立圏構想により、行政区域を超えた路線バスの試験運行を来年4月から計画しています。 運行ルートは、国道153号などを基軸に、伊那市西春近赤木を起点として、伊那中央病院や南箕輪村役場を経由し、箕輪町のベルシャイン伊北店で折り返します。 運賃は、最大で大人350円、中学生以下の子どもは180円となります。 平日は上下線とも9便、土日祝日は上下線とも3便の運行を予定しています。 村公共交通会議では、路線案について委員が同意しました。 伊那市と箕輪町の地域公共交通会議は12月に開かれる予定で、3市町村でこの路線案について協議を行った上で、12月中に国土交通省に路線認可を申請することになっています。
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伊那・木曽倫理法人会 設立15周年記念式典
伊那と木曽地域の企業でつくる一般社団法人伊那・木曽倫理法人会の設立15周年を記念した式典が22日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 伊那・木曽倫理法人会は、伊那地域と木曽地域の98社で組織します。 2001年に伊那倫理法人会が発足し、2009年に木曽地域の企業も含めた伊那・木曽倫理法人会として組織を改編しました。 「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに、企業の繁栄と地域社会の発展に寄与・貢献することを目標に活動しています。 現在は週に1回、午前6時からモーニングセミナーを開催し、経営者の自己革新を図っています。 式典で伊藤巻廣会長は「会員企業で働く人たちにも活動の中身を知ってもらう取り組みを続けていきたい」と話していました。
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10月有効求人倍率1.62倍 リーマンショック以前の水準に
上伊那の10月の月間有効求人倍率は、1.62倍で、9月を0.16ポイント上回りました。 求人倍率が1.6倍台となったのは、平成19年2月以来、9年8か月ぶりです。 新規求人数は1,933人、新規求職者数は641人で、10月の月間有効求人倍率は1,62倍でした。 求人倍率が1.6倍台となるのは、平成19年2月以来9年8か月ぶりで、リーマンショック以前の水準となります。 また、求人数が1,933人だったことについてハローワーク伊那では「ここ20年で最も多い数字」としています。 雇用情勢については「堅調に推移している」とし、コメントを据え置きました。 製造分野では、生産受注が好調な分、求人も増えましたが、派遣雇用が多いことや若手技術者・有資格者の慢性的な人手不足が課題となっています。 来年春卒業予定の新規高卒者の内定率は84%で、県の80%を上回っています。
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南箕輪村の空き家 27戸「売却・賃貸の希望あり」
南箕輪村内の空き家を対象に行った管理の状況を把握する調査の結果がまとまり、153戸のうち27戸は「売却・賃貸の希望がある」との結果が出ました。 これは、29日に役場で開かれた第2回空家等対策検討委員会で報告されたものです。 調査に該当した153戸の所有者にアンケートを行ったところ86戸から回答があり、このうち27戸については「売却・賃貸の希望がある」との回答があったということです。 現地確認と所有者に意向調査を行った結果、47戸は人が住んでいて2戸は空き店舗となっているため、空き家に該当するのは104戸となります。 職員が実際に現地で目視調査を行い、危険度に応じて5段階に評価した結果、「補修等による再利用が可能・ただちに周辺環境に危険を及ぼす恐れは小さい」に該当したのは97戸でした。 残り7戸については、地震や大雪で倒壊する恐れがあるということです。 危険度が高いとされる建物については、林の中に埋もれていて周囲に他の建物がないなど、周辺住民に危険はないということです。 村では、来年4月からの空き家バンクを開始し、6月に空家等対策計画を策定する予定です。
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御柱メドデコのお礼 ご神木を寄進
諏訪大社上社の小宮の御柱祭でV字飾りのメドデコ用の材木を寄進した、伊那市高遠町板山に御柱の木片が贈られました。 20日は、諏訪市中州福島の御柱祭典委員の役員3人が板山公民館を訪れ、メドデコのお礼として御柱の木片を贈りました。 木片は、小宮祭で中州福島地区が担当した御柱の物です。 神社の四隅に建てる前、先端を三角錐に整える冠落としの時にでたものだという事です メドデコの提供は、祭典委員長の北原洋義さんの父親が板山出身で、今も親戚が住んでいる事がきっかけとなりました。 板山生産森林組合からナラの木2本が提供され、7月に両地区の住民が協力し伐採を行いました。 小宮祭が行われた9月には板山の住民が招待され、およそ20人が祭りに参加したという事です。 板山集落からは、伐採から御柱祭の様子などを記録したDVDがお礼として贈られました。
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下水道料金値上げ中止求め署名提出
伊那市の住民グループが下水道料金の値上げ中止を求める署名を28日、伊那市議会議長あてで提出しました。 9月に全体で6%値上げするとの方針が伊那市から市議会に示されて以降、署名活動がはじまり544人分が集まりました。 住民グループは下水道事業が赤字だから値上げではなく一般会計からの繰り入れを増やして値上げは中止してほしいとしています。 下水道料金の値上げは12月議会に条例改正案として提出されていて可決されれば来年4月から実施されます。 伊那市では一般会計から下水道事業に1億円を繰り入れていて来年度からは2億円を見込んでいます。
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シニア世代が活躍できる社会づくり考える
シニア世代が活躍できる社会づくりについて考える「人生二毛作推進上伊那地域ネットワーク会議」が28日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。 会議は高齢者が知識や経験を活かし社会活動や就業など社会参加できる仕組みづくりを進めようと開かれたものです。 長野県長寿社会開発センターのシニア活動推進コーディネーターは高齢者の社会参加について「それぞれに好きなこと、できること、するべきことがある。それらを明確にし継続することが地域の力になる。」と話していました。 会議では就労やボランティア活動など受け入れ側とシニアとのマッチングの支援や体制づくりについての意見が出されていました。 会議は県長寿社会開発センター伊那支部が開いたもので、各地域の社会福祉協議会やシルバー人材センターなど26人が出席しました。 来年1月20日には伊那市のいなっせでシニア世代を求める団体が集まる、地域づくり出会いのひろばを開催することにしています。
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杉尾ひでやさん「国政を語るつどい」
民進党の参議院議員杉尾ひでやさんの「国政を語るつどい」が27日、伊那市の伊那文化会館で開かれ、杉尾さんが野党共闘の重要性を訴えました。 これは、上伊那の住民有志でつくる「オール上伊那・杉尾ひでや応援団」が企画したもので、会場にはおよそ150人が訪れました。 杉尾さんは安倍政権について「アメリカの大統領選挙で勝利したトランプ氏はTPPからの離脱を表明している。今は一度立ち止まって考え直すタイミングではないのか」と話し、TPPを推し進めている政権を批判しました。 また、杉尾さんは「強行採決が続く現状を打開するには、共闘して、数で自民党に勝たなくてはいけない」と話していました。
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雪と冷え込みでリンゴに影響
上伊那地域では、先週の雪と低温の影響で、リンゴなどの農作物に被害が出ています。 伊那市西箕輪でリンゴオーナー園を営む重盛正さんは、リンゴを地域の福祉施設の利用者に食べてもらうことにしました。 傷んではいますが味に問題はないということで、28日に福祉施設の職員と共にもぎ取り作業をしました。 伊那地域では、24日に14センチ雪が積もり、その翌日には11月の観測史上最低となる、-7.2度を記録しました。 その影響で、リンゴの上に積もった雪が翌日の低温で氷り、果肉が柔らかくなってしまったり、割れてしまう被害が出ました。 重盛さんは「昭和58年にここで農園を始めてからリンゴに雪が積もったり、こんなに寒くなるのは初めてのこと」と話していました。 箕輪町木下のJA上伊那果実選果場では、先週の雪や低温の影響で、リンゴの持ち込みに遅れが出ているということです。 例年、凍っても融ければ売り物になるということですが、今回は強い冷え込みの影響で、リンゴの芯まで凍ってしまい、外見だけでは被害が確認できず、出荷の判別が難しい状況だということです。 JA上伊那の果樹広域担当の唐澤良忠さんは「ここまでの冷え込みはこれまでに経験がないので、どんな被害が出るかわからないし、被害があるかどうかもわからない」と話していました。 収穫作業が遅れていることから箕輪果実選果場では、30日を予定していた受け入れ期間を、来月4日まで延長して対応することにしています。
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松尾さん囲み公開読書会
高遠旅石工たちの幕末の著者、松尾修さんを囲んで語り合う公開読書会が伊那市の伊那公民館で27日、開かれました。 公開読書会は、活字文化の振興を目的に活動をしている上伊那の市民団体、いななき学舎が開いたものでおよそ30人が参加しました。 松尾さんは伊那市の元建設部長で、現在は岐阜県の大垣市役所に勤めています。 松尾さんは小説の執筆を趣味としていて2012年に南アルプスの開拓者、竹澤長衛の生涯を描いた「竹澤長衛物語」を出版しています。 9月に高遠石工の歴史を探るミステリータッチの小説「高遠旅石工たちの幕末」を出版しました。 八ヶ岳山麓に実在する、頭は人間で体が蛇の形をした石仏を主人公が見つけ製作のなぞを解きながら高遠石工の存在とその功績を知っていくというストーリーです。 松尾さんは、全国に高遠石工の存在を知らしめたのは出稼ぎ仕事をした旅石工の功績だとし「高遠石工の業績は石仏製作だけではなく、全国各地で製作した灯篭、鳥居、道標の他、石臼など、卓越した技術を発揮した旅石工たちの存在を忘れてはいけない」と話していました。 また、「読んでいただいた方に高遠へ足を運んでいただき、石工に目を向けてもらえればありがたい」と話していました。
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上伊那郡縦駅伝 駒ヶ根市がV
市町村対抗の第64回上伊那郡縦断駅伝競走大会が今日開かれ、駒ヶ根市が大会新記録で5年ぶり24回目の優勝を果たしました。 小雨が降る中、朝8時30分に駒ヶ根市役所をスタートしました。 大会は、上伊那陸上競技会と 上伊那ケーブルテレビ協議会が開いたものです。 市町村の代表チームとオープン参加の合わせて14チームが出場しました。 駒ヶ根市役所から辰野町役場までの6区間、38.1キロをタスキでつなぎます。 3区は、箕輪町の公務員、原広野さんがこれまでの記録を1分以上縮め区間新記録の21分23秒で伊那市役所にゴールしました。 前半の総合タイムは1位は1時間3分29秒で箕輪町、2位は28秒遅れで駒ヶ根市、3位は3分半遅れて伊那市でした。 伊那公民館で後半がスタートしました。 追い上げる駒ヶ根市は4区でトップに立ちました。 そのままトップで駒ヶ根市がゴールし、総合タイム2時間5分12秒の大会新記録で5年ぶり24回目の優勝を果たしました。 2位は、2時間11分1秒で伊那市、3位は2時間12分26秒で箕輪町でした。 南箕輪村は7位に終わっています。
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倒木で電柱折れ伊那市小沢で一時停電
27日朝、伊那市小沢で倒木により電柱が折れ、小沢の一部地域が停電になりました。 中部電力伊那営業所によりますと、27日午前7時50分頃、伊那市小沢と南箕輪村南原を結ぶ市道沿いの電柱が倒木により折れました。 電柱が折れたことにより、午前8時56分から伊那市小沢の一部地域で数分間停電があったほか、道路がおよそ3時間通行止めになりました。 停電は午前9時過ぎに復旧していて、通行止めについても解除となっています。
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子ども達の肘の故障未然に防ぐ 野球肘検診
少年野球教室を対象にした、投球の積み重ねで起きる肘の障害をみつけるための検診が27日、伊那市の伊那東小学校で行われました。 これは、将来がある子ども達の肘のケガを未然に防ごうと、長野県臨床整形外科医会が毎年開いているものです。 この日は市内13チームの子どもおよそ100人が受診しました。 身長や体重、柔軟性などを測定した上で、エコーで骨の状態などを確認すると、医師が一人一人に助言していました。 ある医師によると、子どもが痛みを訴えても指導者が我慢させてしまうケースもあるということで、これまでの検診で症状がみつかった子どもも少なくないということです。 検診をした林整形外科の林篤医師は「子ども達の将来のために、小さいうちからケガのもとを発見できるような環境が整っていけばうれしい」と話していました。 検診の結果、治療が必要な子どもが4人いたということです。
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VC長野トライデンツ 27日試合結果
日本バレーボールリーグの2部リーグVチャレンジリーグⅠ、VC長野トライデンツの27日の試合結果です。 VC長野はセットカウント2対3でトヨタ自動車サンホークスに負けました。VC長野は、12月3日に「富士通カワサキレッドスピリッツ」と対戦します。