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南箕輪村の南信工科短大で人材ふれあいフェア
今年4月に南箕輪村に開校した南信工科短大で、初めての人材ふれあいフェアが12日に開かれ、地域住民がものづくりの一端に触れました。 体育館には、南信地域の企業や団体が製品や活動を紹介する48のブースが並びました。 このうち、箕輪町商工会工業部会は、パソコンの仕組みを学ぶ体験教室を開きました。 体験した中学生はノートパソコンなどを分解したあと、再び組み立てていました。 また、人工ルビーを作る教室では、工科短大の教授から指導を受けました。 酸化アルミニウムの壺に試薬を入れて1,100度で加熱すると壺の表面が溶けてルビーの結晶となる仕組みです。 参加者は、試薬を混ぜたり、人工ルビーの表面を光学顕微鏡で観察したりしていました。 人材ふれあいフェアは地域の人材が地域で学び活躍できる環境を作ろうと初めて開かれました。 訪れた人たちは、企業、団体の担当者や短大の職員などから説明を受けながら、ものづくりについて理解を深めていました。
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火伏の神に安全願う
火伏の神秋葉三尺坊と深澤鎮火大神の例大祭が3日、箕輪町松島の深沢公園で行われました。 箕輪町松島の松島王墓(はか)がある深沢公園内には、火ぶせの神が神仏それぞれ祀られています。 3日は神事と仏式それぞれで地域の安全を願いました。 まずは深澤鎮火社です。 区の関係者や消防団などおよそ100人が石碑の前に集まり、神事で防火を祈願しました。 神事のあとは、秋葉三尺坊が祀られているお堂に移動し、仏式の法要で安全を祈願しました。 昔は、火ぶせの神は一緒に祀られていましたが、明治の神仏分離令により別々の場所に祀られるようになったという事です。 大正5年、松島区で住宅500棟が焼ける大火が起き、秋葉様の祟りだと恐れた住民は公園内にお堂を建立しました。 以降、11月3日に松島区の防火を祈る例大祭を行っているということです。 祈祷の最後には、火事を防ぐと言い伝えられている秋葉真言を唱えていました。
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上伊那の主力野菜 白ネギ出荷本格化
上伊那地域の野菜農家の主力品目、白ネギの出荷が本格化しています。 11日は南箕輪村のJA上伊那広域集出荷場に白ネギが集められ皮をむいたり、箱詰めする作業が行われていました。 白ネギは県内では上伊那と松本が産地でアスパラガスやブロッコリーと並びJA上伊那が出荷する野菜の主力品目の一つです。 今年は秋に雨が多かったことが影響し例年より細いものが多く収量も落ちているということです。 去年のJA上伊那の年間販売額は全体でおよそ140億円で品目別にみると1位は米で36億円、白ネギは6位の4億3000万円でした。 今年は年間で1,320トンを生産し販売額は3億9,000万円を見込んでいます。
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県内美術教諭ら 高遠の美術教育学ぶ
第70回・長野県美術教育研究大会が、11日から伊那市高遠町を会場に始まり、小中学校や高校で公開授業が行われました。 このうち高遠中学校では2年生の美術の授業が公開されました。 2年生の美術では、観桜期に高遠城址公園を訪れた観光客をもてなす物を、自分達でデザイン・製作してプレゼンテーションする、という授業が行われました。 6つのグループごとにテーマを決め、思い思いの材料や道具を使って製作が行われました。 このうち「高遠が思い出に残るようなお土産づくり」をテーマにしたグループでは、桜が舞う様子をスノードームで表現しようと、瓶に水や洗濯のりを入れ、そこにピンクのビーズなどを浮かべていました。 大会は県美術教育研究会が、より良い美術教育の現場を作っていこうと、毎年各地区持ち回りで開いていて、高遠中には県内の美術教諭らおよそ30人が訪れました。 ある教諭は「一人一人が目的意識を持っていて、何を作りたいか、どんなものにしたいかが明確。目的をもつことの大切さを感じた」と話していました。 公開授業の後には授業研究会が開かれ、教諭らが良かった点・改善すべき点などをあげ、意見を交換していました。
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関東管区内暴力追放功労団体表彰を受賞
伊那市の美篶地区が今月2日に松本市で開かれた暴力追放長野県民大会で関東管区内暴力追放功労団体表彰を受賞しました。 11日は美篶地区区長会長の伊藤久志さんと美篶地区交通安全協会長の黒河内仁さんが伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 美篶地区は平成2年に区内で暴力団の抗争がありました。 その際、区民が暴力追放運動を展開し暴力団事務所の立ち退きを成し遂げました。 それ以来毎年、区民運動として「暴力追放・地域安全美篶地区大会」を開催し今年で27回を数えます。 今回の表彰はこうした継続的な区民運動が評価されたものです。 関東管区は関東甲信越の各都県と静岡県で構成されていて全体では16団体が暴力追放功労団体表彰を受賞し県内では美篶地区のみが受賞しています。
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信大生が育てた低農薬の米 販売
南箕輪村の信州大学農学部の学生が低農薬有機栽培で育てた米の販売が始まっています。 信州大学農学部では、植物資源科学コースの学生が実習の一環で米の栽培を行っています。 販売するのは、新米のコシヒカリで、低農薬で栽培したものです。 田んぼの広さはおよそ2.5ヘクタールで、今年は、平年並みの12.5トンを収穫しました。 価格は、はざかけしたものが10キロで4,500円、はざかけしてないものが3,900円です。 米は、信大病院や大芝高原の施設で提供されているということです。 信州大学農学部の学生が育てた米は、生産品販売所で購入できます。
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一日女性消防体験 救命講習
上伊那防火管理協会に加盟している事業所で働く女性を対象にした一日消防体験が10日、伊那市の上伊那広域消防本部で行われました。 体験には、上伊那防火管理協会に加盟している事業所から30人が参加しました。 午前中は消火器訓練や消防車両の乗車を体験し、午後は救命講習を受けました。 5つの班に分かれて、心臓マッサージやAEDの使い方を学びました。 この体験は、秋の火災予防運動に合わせて上伊那防火管理協会が行っているものです。 参加者は、消防職員から心臓マッサージのポイントなどを教わっていました。 参加者は「こういった機会は大切だと思った。教わったことを忘れずに役立てていきたい」と話していました。
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文化財について考える長野県文化財保護研修会
文化財保護について考える長野県文化財保護研修会が10日、伊那市の創造館で開かれました。 研修会では、「古墳と時代」をテーマに、創造館学芸員の濱慎一さんが、東春近の老松場古墳群ついて説明しました。 東春近の老松場古墳群周辺では、去年2月から一帯を古墳公園にする整備が始まりました。 公園の整備には東春近小学校の6年生も参加しました。 これまで円墳とされていた老松場古墳について、児童が「前方後円墳ではないか」との疑問を持ちました。 このことから、考古学者が調査し「前方後円墳または前方後方墳とみられる」との結果が出ました。 濱さんは「子どもの小さな疑問が伊那市の古墳時代の解明に一石を投じる大発見につながった」と話しました。 この他、地域で文化財の保護活動を行っている団体の活動報告も行われました。 会場には文化財の保護活動を行っている人や教育委員会などおよそ80人が出席しました。
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中原正純前駒ケ根市長死去
中原正純前駒ケ根市長が10日午前1時5分、入院先の伊那中央病院で亡くなりました。76歳でした。 遺族によりますと、死因は肺がんで、妻の道江さんに看取られ10日午前1時5分に息をひきとったということでいす。 中原さんは、昭和46年から62年まで、市議会議員を4期16年、昭和63年からは、5期20年にわたり、駒ケ根市長をつとめました。 中原さんは、国道153号伊南バイパスの建設などに力を注ぎ、現在は、長野県土地改良事業団体連合会の会長でした。 中原さんは、がんだとわかった去年12月に伊那中央病院に入院し、抗がん剤治療を続けていました。 通夜は、11日午後6時から、告別式は、18日の正午からいずれも駒ケ根市の安楽寺で行われることになっています。
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青葉の会 20周年記念写真展開催
伊那市内の写真愛好家でつくる青葉の会の発足20周年を記念した写真展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、会員13人の作品39点が並んでいます。 青葉の会は、市内で写真講座を受講していたメンバーが、講座が終わっても活動を続けていこうと発足し、今年で20周年を迎えました。 会員の中には、全国で刊行されている「月刊フォトコン」に写真が掲載されている人もいます。 青葉の会では風景写真を中心に、それぞれが県内外に足を運び撮影していて、年に3回程合同で撮影会を開いています。 撮影する時は“光と影”を意識して立体感が出るように工夫しながら撮っているということです。 青葉の会20周年記念写真展は、14日(月)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。
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沢尻の恩徳寺 大銀杏見ごろ
南箕輪村沢尻の恩徳寺境内にある大銀杏が見ごろを迎えています。 大銀杏は、推定樹齢360年で、高さが20メートル、幹回りが3.5メートルあり、村の天然記念物に指定されています。 恩徳寺では、「数日後に今日のような寒い日が来ると、葉が一斉に落ちてきれいです」と話していました。
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信州縁起物製作所 正月用のしめ飾りづくり始まる
箕輪町沢の信州縁起物製作所では、正月用のしめ飾りづくりが始まっています。 10日は、60代から80代までの従業員10人が、大型ホームセンターに納品する縁起物づくりに追われていました。 作っているのは、一般的なしめ飾りから地方特有のものまで15種類です。 中でも1番人気なのは、神棚に飾るタイプのもので、大・小どちらも人気が高いということです。 信州縁起物製作所では、白馬村から飯田市まで、県内各地に出荷しています。 今年は、先月上旬から作業をはじめました。 代表の大槻清子さんは、「作ってくれる人、売ってくれる人、買ってくれる人の全てに恵まれてここまでやってこられた。今年も縁起物を飾って新しい年を迎えてほしい」と話していました。 作業は、12月中旬まで続きます。
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今シーズン初の氷点下 東春近で寒天づくり
伊那地域の11日の最低気温は、今シーズン初めて氷点下となりました。 伊那市東春近では、寒暖の差を利用する寒天づくりが始まっています。 伊那地域は、午前1時44分にマイナス1.5度を記録し、日中の最高気温も7.3度と寒い1日となりました。 昔ながらの天日干し製法で糸寒天を作っている老舗小笠原商店では、原料となる天草を干す作業が早朝から行われていました。 夜のうちに凍らせたものを日中に溶かして水分を抜きます。 これを1週間から2週間ほど繰り返すと、糸のような白さとつやのある糸寒天ができあがるということです。 室内では、虫やほこりがついていないか、出荷前の品質チェックを行っていました。 小笠原商店は、大正5年(1916)に富士見町で創業し、平成13年に伊那に工場を移しました。 今年創業100年を迎えます。 小笠原商店の糸寒天は、全国規模の老舗和菓子店で使用されている他、家庭用の小袋としても販売されています。 10月に開かれた県の品評会では、最高賞となる農林水産大臣賞を受賞しています。
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県美術教育研究大会 70回記念展「子どもが描いた人びと」
長野県美術教育研究大会70回記念展「子どもが描いた人びと」が伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 美術教育研究大会の展示は、毎年県内の教育会が持ち回りで行っているものです。 今回は70回目の節目の展示として、信濃教育会の30年間の収蔵作品の中から選んだ子ども達の作品、およそ170点が並んでいます。 30年の流れの中で子ども達が何に心を動かされ、どんな工夫をしているのか感じてもらおうと、「子どもが描いた人びと」をテーマにしています。 上伊那美術教育研究会の春日由紀夫会長は「作品のエネルギーや子ども達の育ちを感じてもらいたい」と話していました。 長野県美術教育研究大会70回記念展は12日まで、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
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親子で行く飯田線 伊那谷の未来をつなぐ夢列車
「親子で行く飯田線 伊那谷の未来をつなぐ夢列車」と名付けられたイベント列車が、5日に運行し、親子が車内レクリエーションやリニア電動実験などを楽しみました。 午前9時47分に、箕輪町のJR伊那松島駅から臨時列車が出発し、その後も、伊那北駅・駒ヶ根駅から、上伊那各地の親子60人ほどが乗り込み、飯田駅を目指しました。 2時間ほどかけて飯田駅に到着すると、飯田文化会館へと向かいました。 2027年に開業するリニア中央新幹線について学ぶおもしろ科学実験を行いました。 低温に冷やすことで電気が通りやすくなる超電導について、液体窒素を使って楽しく学びました。 帰りの車内では、この日のために作られたオリジナルスイーツを味わいました。 伊那市内の菓子店に特注したもので、線路に見立てたチョコレートがのせられているほか、伊那谷産のフルーツが使われています。 飯田線やリニアに関するクイズも出題され、子どもたちは友達と相談したり、ヒントを手掛かりにして回答していました。 最後には、箕輪町の活性化に取り組むもちレンジャーも登場し、子どもたちと写真を撮ったり、参加賞のもちを配っていました。 このイベントは、飯田線やリニア中央新幹線について理解を深めてもらおうとJR飯田線活性化期成同盟会が主催したものです。 同盟会にこの企画を応募し採用された、上伊那の公務員や民間団体などで作るチームオメガが運営を行いました。
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爆笑!お笑いライブin伊那 来年1月開催
伊那商工会議所青年部はテレビでお馴染みのお笑い芸人10組を招き「爆笑!お笑いライブin伊那」を、来年1月に行います 8日伊那商工会議所青年部の交流委員会のメンバーが伊那商工会館で記者会見を開きました。 青年部では、毎年年明けにお笑い芸人を招いてのイベントを開いていて、今年で8回目となります。 交流委員長の平澤彰さんは、「テレビ見る旬な芸人のネタを生で見て楽しんでもらいたい」と話していました。 お笑いライブは、来年1月21日土曜日、午前11時からと午後2時半からの2回、伊那文化会館で開かれます。 チケットは15日から、伊那商工会議所や伊那文化会館、コンビニエンスストアなどで販売されS席が4千5百円、A席が4千円です。
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信州の伝統野菜 羽広菜かぶ収穫
長野県の「信州の伝統野菜」に認定されている伊那市西箕輪の羽広菜かぶの収穫が始まっています。 羽広から望む西山の山頂付近は8日の夜降った雪により紅葉から一転、雪化粧に変わり冬の訪れを感じさせます。 伊那市西箕輪羽広の西村勇一さんの畑では羽広菜かぶの収穫作業が9日の朝も行われていました。 西村さんは、5年ほど前から自宅用とは別に出荷向けの栽培をしています。 現在はサラダや浅漬け用にみはらしファームの直売所に出荷しています。 西村さんによりますと「羽広菜かぶ」は種を蒔く時期や天候により出来が大きく変わるため、リスクを減らす為に時期をずらして栽培しています。 今年は9月の天候不順によりその出来が心配されましたが、影響も少なくまずまずの出来だという事です。 収穫は漬物作業が始まる11月下旬から12月上旬にかけてピークを迎えるという事です。
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薬物乱用防止活動 上伊那薬剤師会に表彰状
薬物乱用の防止に功績があったとして、一般社団法人上伊那薬剤師会が県薬物乱用対策推進協議会長表彰を受賞しました。 1日は、伊那市の伊那合同庁舎で表彰伝達式が行われ、伊那保健福祉事務所の松岡裕之所長から、上伊那薬剤師会の唐澤頼勝会長に表彰状が伝達されました。 上伊那薬剤師会は、辰野町から中川村までの薬剤師など会員145人で組織しています。 南信地区薬物乱用対策推進協議会が発足した昭和59年から、32年以上にわたり、薬物乱用防止に対する活動を行ってきました。 小中学校や高校で啓発の教室を開いたり、ポスターの掲示やパンフレットの配布など呼びかけを行ってきました。 表彰伝達式は、10月1日から11月30日まで県で実施している「麻薬・覚醒剤乱用防止運動」に合わせて行われました。
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西箕輪に子育て支援センター開設へ
伊那市はJA上伊那西箕輪支所内の空きスペースを活用し新たに子育て支援センターを整備します。 これは8日開かれた市議会全員協議会で報告されたものです。 伊那市には現在、子育て支援センターは4か所ありますが竜西地区には1か所しかなく手狭となっています。 今回、利用者から声があがっていることや西箕輪地区の子どもが増えてきていることなどからJA上伊那西箕輪支所内の空きスペースに整備することになりました。 道路環境が良く西箕輪支所も近いため保健師との連携も取りやすいことなどを選定理由に上げています。 今後は、専用トイレや空調設備などを整え来年4月の開設を目指します。
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田中豊文さん 正月飾りと縁起物製作
伊那市東春近のワラ細工名人、田中豊文さんの工房では、来年用の正月飾りと縁起物の宝船の製作がピークを迎えています。 田中さんは、自宅の横に工房を構え、年間を通してワラ細工や木工作品を製作しています。 現在製作しているのは、来年用の正月飾りと、田中さんが考案したオリジナルの縁起物の宝船です。 今年は例年より少し早い10月上旬から作り始めました。 田中さんは、伊那市内の会社で精密機械の組み立てを専門に仕事をしていましたが、小さい頃から好きだった工芸作品の製作を本格的に始めようと、55歳の時に早期退職しました。 現在82歳で、数年前から腎臓を悪くしているため週2回透析をしています。 それでも、毎年楽しみにしている人たちの顔を思い浮かべると、ワラ細工の製作にも力が入ると話します。 去年からは鶴の宝船も作っていて、今年も10個程用意するということです。 正月飾りと宝船は合わせて100個作る予定で、作業は11月いっぱい続きます。
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大芝高原まつり記念花火の応募者に飾り玉プレゼント
南箕輪村の大芝高原まつり花火大会の記念花火の応募者に、村のイメージキャラクターまっくんが飾り玉を8日プレゼントしました。 この日は、有賀暁さん・まみさん夫婦に、まっくんから5号玉の記念花火が贈られました。 南箕輪村では、今年初めて大芝高原まつりで一般の人からの記念花火を募り、5件の申し込みがあったということです。 埼玉県に住んでいたまみさんが、去年11月の結婚を機に南箕輪村に引っ越してきたことと、今年3月に娘の依鞠ちゃんが生まれたことを記念して、有賀さんの母親が申し込んだということです。 有賀さんは「思い出になった。明るく楽しい家庭を築いていきたいです」と話していました。
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伊那市議会タブレット導入
伊那市議会は、8日開かれた臨時会からタブレット端末の活用をはじめました。 事務の効率化と議案や資料などにつかう紙を節約しようと議員21人分と事務局用の合わせて26台のタブレット端末を導入しました。 市議会では今年8月から議員全員が議員間の連絡や事務局からの通知にタブレット端末を活用してきた他、研修会を開いてきました。 臨時会では議員全員がタブレットを持ち込み議案書などを見ていました。 伊那市議会では議案や関係資料などどこまで紙の削減ができるか運用しながら検討していくとしています。 伊那市議会事務局によると、県内でこうした取り組みは初めてだということです。
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堀文子さん 版画展
神奈川県在住の日本画家、堀文子さんの版画展が伊那市のはら美術で開かれています。 堀さんは1918年生まれの日本画家で現在は99歳です。 堀さんは師匠も弟子もなく感性が鈍らないようにと転居を繰り返していt、国内外で個展を開いています。 軽井沢にアトリエを構えたり2012年には長野県信濃美術館で展覧会も開催しています。 県内の公立美術館以外で展示するのは初めてです。 野の花が力強く咲きそろう版画や綿毛が飛ぶたんぽぽなどの原画合わせて27点が展示されています。 はら美術では「堀さんは全国的に人気があり作品が揃う機会は少ないので多くの方に見ていただきたい」と来場を呼び掛けています。 堀文子さんの版画展は13日(日)まで伊那市のはら美術で開かれています。
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伊那エンジェルス隊が防犯功労団体表彰 受賞
防犯ボランティアのグループ、伊那エンジェルス隊が長年にわたる全国防犯協会連合会の防犯功労団体の表彰を受けました。 表彰を受けた伊那エンジェルス隊隊長の池上千枝子さんが4日伊那警察署を訪れ内川政澄署長に受賞の報告をしました。 また個人表彰として伊那エンジェルス隊の中山良子さんが関東防犯協会連絡協議会から防犯功労者表彰を受けました。 ほかには同じく伊那エンジェルス隊の西村静子さんが防犯栄誉銅章を受賞しました。 表彰はいずれも長年にわたる活動が認められたものです。 伊那エンジェルス隊は平成9年に発足し伊那市、箕輪町、南箕輪村の男女合わせて23人が街頭啓発などの防犯活動を行っています。
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中尾歌舞伎秋季定期公演 親子の別れの物語
伊那市長谷の中尾歌舞伎秋季定期公演が6日に行われ、親子の別れを描いた悲哀の物語が上演されました。 「恋女房染分手綱―重の井子別れの段―」は、かつて腰元だった重の井が、奥家老の息子と不義密通の末に産まれた息子、三吉と再会します。 しかし父の切腹により死罪を逃れ調姫の乳母となった重の井は、母と名乗る事ができず、実の息子、三吉と再び別れざるを得ません。 母と子を演じたのは、伊那市東春近に住む森みちるさん、蔵之助くん親子です。 見せ場になると会場から多くのおひねりが飛んでいました。 最後に母、重の井は手鏡で離れゆく三吉の最後の姿をみつめ、幕が閉じます。 中尾歌舞伎秋季定期公演の模様は19日(土)から、ご覧のチャンネルで放送します。
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「立冬」 美和湖周辺 紅葉の見頃
7日は「立冬」です。伊那市長谷の美和湖周辺では、ここのところの冷え込みで紅葉の見頃を迎えています。 7日の伊那地域は午前6時32分に平年並みの最低気温2.1度を記録しました。 長野地方気象台では、今週中頃には伊那地域で最低気温が今年初めて氷点下になると予想しています。
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冬の花「シクラメン」 伊藤ナーセリー出荷作業
長野県が生産量全国1位を誇る冬の花「シクラメン」の出荷作業が各地で始まっています。 伊那市西箕輪の伊藤ナーセリーでは、関西と中京方面への出荷が始まりました。 シクラメンは、地中海地方原産の多年草で、11月下旬からクリスマスにかけて出荷のピークを迎えます。 県農政部によりますと、昨年度の全国のシクラメンの生産量は1,760万鉢で、そのうち長野県は273万鉢、シェア率は16%を誇ります。 中でも、上伊那を始めとする南信地域は、高冷地が多く栽培に適しているため、生産量の多い地域だということです。 伊藤ナーセリーでは、およそ1.5ヘクタールの敷地で120種類2万鉢を栽培しています。 シクラメンは、湿度に弱いということで9月の長雨の対応に苦労したということですが、例年どおりのできだということです。 代表の伊藤洋一さんは、この道40年以上というベテランで、上農高校時代からシクラメンの栽培について研究してきました。 その成果の1つが生育環境です。 出荷間近に迫ったものは、他のものよりもうす暗い場所に移します。 一般家庭と同じ明るさにすることで、購入後も長持ちするということです。 伊藤さんが育てたシクラメンは、3日に開かれた県の品評会で最高賞を受賞するなど評価も高く、市価の3倍の値で取り引きされるものもあるということです。 生産したものは全て中京圏などへ出荷するということで、個別販売はしていないということです。 出荷のピークは12月末まで続きます。
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“花開く”コマ・だるまに合格祈願の願い込める
受験シーズンを前に、合格祈願の「サクラコマ」や「さくら咲くだるま」の祈祷が7日、伊那市高遠町の弘妙寺(ぐみょうじ)で行われました。 祈祷を行ったのは、伊那市内の製造業など12団体でつくる「伊那発!製造業ご当地お土産プロジェクトチーム」です。 この日は、チームのメンバー10人が弘妙寺を訪れ、祈祷を行いました。 プロジェクトチームでは、サクラコマが回すと花開くことから合格祈願の縁起物として3年前から販売を始めました。 現在、東急ハンズなどでも販売されていて、今年もすでに店や個人などおよそ30件から問い合わせが来ているということです。 チームのメンバーは、手を合わせて願いを込めていました。 チームリーダーの橋爪良博さんは「私たち製造業も日々挑戦してものづくりをしている。そんな挑戦の気持ちを持ってもらえるよう祈願しました」と話していました。 「サクラコマ」や「さくら咲くだるま」は、市内では高遠さくらホテルで8日から販売されます。 価格はどちらも1000円から、となっています。
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上農お米講座 上伊那米の魅力を考える
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が上伊那産の米の魅力について考える「上農お米講座」の今年度最後の講座が、7日、校内で開かれました。 講座には、上農高校の生産環境科の生徒およそ90人が参加しました。 南箕輪村、上伊那農業改良普及センター、埼玉県の米穀類卸売業社の3団体が話しをしました。 このうち、全国各地の米を卸売りしている業者の営業本部長の濱田貴仁さんは、「減反政策の見直しにより米の生産量の増加が予想される。どのようにして自分たちの商品を選んでもらうかが大事だ」と話しました。 上農お米講座は、地域の水稲栽培の振興に向け上伊那米の魅力をどのように発信していくかを考えていこうと、今年度初めて開かれました。 ある生徒は、「米についての新たな発見が多くできいい機会だった」と話していました。 上農高校では、来年度以降も継続し、地域の人から学べる環境をつくっていくとしています。
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秋の叙勲 信大名誉教授 柴田久夫さん
秋の叙勲が発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 7日は、信州大学名誉教授で南箕輪村の柴田久夫さんの喜びの声です。 「私には縁のない話だと思っていた。研究所時代の仲間や家族のおかげです」 瑞宝中綬章を受章した南箕輪村南原の柴田久夫さん79歳。 富山県出身の柴田さんは、富山大学薬学部を卒業後、京都大学農学部の博士課程を修了。 京都大学で助手を務めたのち、知り合いの教授が信州大学農学部にいたことが縁で32歳の時に南箕輪村に移り住みました。 信大農学部では、自然界に自生する植物から抽出した成分を分析する研究をしてきました。 キノコの研究では、抗菌作用がある成分をみつけています。 「こういうものが見つかった時は、本当にうれしかった。これが実際にどれほど役にたつかは他の人に任せるしかないが、基本的なことをやれたということはうれしい」 南箕輪村は、自身の研究に適した場所だったと話します。 「資料を調達するには、非常に恵まれていていいところだった」 1度取り組んだことは自分が納得するまで続けてきたことが成果に繋がったと振り返ります。 「始めたらとことん自分が納得いくまでやるということ。いわゆるコツコツと焦らずにやってきたということだと思うが、自分の好きなことをずっとやってこられて本当に幸せ」 秋の叙勲。8日は旭日双光章を綬章した伊那市の元上伊那歯科医師会会長橋場正尚さんの喜びの声をお伝えします。