-
味工房改修で地域の拠点施設に
南箕輪村は大芝高原味工房をこれまで以上に地域おこしの拠点施設として活用するために常設の農産物直売所を増設するなどとした改修を計画しています。 16日は村議会の臨時全員協議会が役場で開かれ、味工房の改修計画案が報告されました。 改修は農産物直売所の増設や食堂のカフェ化、多目的体験スペースの設置などで事業費は約1億5,000万円となっています。 改修により観光や村が計画している道の駅の拠点施設として活用していきたい考えです。 村では農産物の常設直売所が欲しいという声が多いことや現在味工房で働く地域おこし協力隊がこれまで以上に活躍できるように味工房の改修を検討してきました。 改修について村は「大芝高原味工房魅力アッププロジェクト」として、国の地方創生拠点整備交付金事業に申請することにしています。 交付金事業として採択されれば事業費の半分となる7,500万円の補助を受けることができます。 唐木一直村長は「補助を受けることができれば、これまで以上に地域おこしの拠点施設として活用していくことができる」と話していました。 村によりますと今月中に交付金の申請を行い来月下旬には結果がわかるということです。
-
千年に一度の洪水浸水想定区域公表
国土交通省は、千年に一度の想定最大規模の降雨があった際、洪水や浸水・家屋損壊の恐れがある地域をきょう公表しました。 公表されたのは、国土交通省中部地方整備局管内の指定された河川の洪水浸水想定区域です。 天竜川も指定されていて、平成14年に作成された100年に1度の降雨を想定したものに比べ、今回の1000年に1度のものは、辰野町から飯田市までの浸水面積は4倍になっています。 浸水した場合の水深が深い場所が濃い赤色となっていて、20メートル以上の地域もあります。 また、浸水した場合、浸水時間がどの程度続くかを示した区域図や、氾濫により家屋が倒壊する恐れのある区域図も発表しました。 この区域図は平成27年の水防法改正に伴い作成され公表されました。 市町村単位で作成している水害ハザードマップなどはこの区域図を基本にしていて、円滑で迅速な避難の確保や被害防止に役立てられます。
-
箕輪進修高校で満蒙開拓学ぶ
箕輪町の箕輪進修高校の生徒は、15日、満蒙開拓平和記念館の副館長から話を聞き、戦争の歴史について学びました。 講師には、下伊那郡阿智村にある満蒙開拓平和記念館副館長の寺沢(てらさわ) 秀文(ひでふみ)さんを招きました。 寺沢さんは、自身の両親が満蒙開拓で旧満州にわたりました。 終戦で引き上げの際、寺沢さんの兄は、1歳で、栄養失調のため亡くなったということです。 日本からは27万人が農業移民として満州にわたり、全国の中でも長野県が最も多い3万3千人を送り込んでいます。 寺沢さんは、「満蒙開拓は、日本の侵略による植民地的支配で現地の人々から家や土地を奪った。」と話しました。 そして、戦後帰国して国内を開拓した人の、「帰国後本当の開拓の苦労をして、農地や家を奪われた中国人の悔しさ、悲しさが改めて分かった。あれは日本の間違いだった」との言葉を紹介しました。 寺沢さんは、「今、日本は平和だが、時が変わればこの少年たちが君たちであってもおかしくない。私は二度と歴史が繰り返されることがないよう活動しています」と話していました。 この講座は、長野県が進める「信州学」の一環で、人権と平和について学ぼうと開かれました。
-
乳製品開発と可能性 シンポジウム
産学官のシーズとニーズのマッチングを進め地域の活性化を目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は、乳製品開発とその可能性についてのシンポジウムを、15日、南箕輪村民センターで開きました。 シンポジウムは、伊那谷に根差した様々なテーマで開かれています。 13回目となる今回は、「伊那谷の景観と酪農地帯を生かした乳製品開発とその地域認証の可能性」と題して、講演や事例報告が行われました。 信州大学大学院・医学系研究科の能勢(のせ) 博(ひろし)教授は、「健康と乳製品」について話しました。 やや強い運動を行ったあと、牛乳を飲まなかった人に対して、飲んだ人は、体温調節機能が、大きく改善したというデータを示しました。 また、運動後の牛乳の接種は、高齢者でも効果があり、生活習慣病の改善や医療費の削減につながると話していました。 伊那谷アグリイノベーションは、信州大学が中心となり、上下伊那の企業や行政などが参加して組織しています。 年に2回シンポジウムを開いていて、今回は一般を含め130人ほどが参加しました。
-
伊那市の高遠高校生徒 中学校で書道を指導
伊那市の高遠高校の生徒は15日、春富中学校の生徒に書道を指導しました。 指導したのは高遠高校芸術コース書道専攻と書道部の生徒4人です。 春富中学校の1年生3クラスを指導しました。 高校生は、文字の配置やバランスを見ながらアドバイスしていました。 高遠高校では、地域での体験学習活動を市内全域で行う「高遠学園構想事業」を行っていて、この日もその一環です。 これまで高遠中学校、長谷中学校での指導を毎年行っていて、今年は初めて春富中学校のほか、東部中学校、西箕輪中学校でも行われています。
-
クイズで特殊詐欺の被害を防止
伊那警察署などは特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるクイズを載せたチラシを作製し、15日から啓発活動での使用を始めました。 年金支給日の15日、八十二銀行伊那支店では、伊那警察署の署員や伊那防犯協会連合会のメンバーなどがクイズが書かれたチラシを配り、特殊詐欺の被害防止を呼び掛けました。 伊那警察署によりますと、詐欺被害にあった人の9割が「自分は被害に合わない、詐欺とは無縁だ」と思っていたという事です。 伊那署管内での今年の特殊詐欺被害発生件数は7件、1,009万8,000円で、去年の同じ時期に比べ、1件、560万円減少しているという事です。 水際で被害を防ぐ事ができた事案もあり、金融機関や家族が詐欺に気づき取られるのを防いだ事案は、わかっているだけでも14件、1,200万円分あるという事です。 伊那署では、午前中のお金の電話は詐欺なので留守電にして電話にでない、身に覚えのない請求メールは無視する、コンビニで電子マネーを買ってと言われても応じないなど被害を防ぐポイントをあげています。
-
上伊那高等学校美術展
上伊那の高校の美術部やクラブの生徒たちによる作品展が、15日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。 会場には、駒ヶ根工業高校を除く上伊那8校の生徒およそ80人の作品が並んでいます。 油絵・水彩・デザイン画・オブジェなど様々で、150点が展示されています。 伊那北高校の生徒が出品したこちらのオブジェは、カタツムリをモチーフにしたもので、10月から1か月半ほどかけて制作したものだということです。 また、伊那弥生が丘高校の美術部が、熊本地震の被災地を応援しようと制作した、熊本城をモチーフにしたモザイク画も展示されています。これは、折り鶴を使い市民と共同で制作したものです。 出品した生徒たちは、「ほかの学校の作品はタッチが違うので参考になる。」「テーマを深めて描いている様子がわかる」などと話していました。 この第55回上伊那高等学校美術展は、18日(日)まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
-
伊那西小学校 多目的施設概要示す
伊那市の伊那西小学校のランチルームなどとして活用する多目的施設の概要が14日開かれた伊那市議会総務文教委員会で示されました。 伊那西小学校の給食は、来年度から伊那中学校で作る共同調理場方式となります。 これに伴い給食室を解体し、新たに会議にも使えるランチルームを備えた多目的施設が作られます。 木造平屋建てで延べ床面積はおよそ260平方メートルです。 事業費は8千7百万円で、財源はふるさと納税による基金と合併特例事業債を活用します。 来年3月末から工事を行い、来年9月に完成する予定です。 また14日の委員会では、自衛隊の駆け付け警護に反対する陳情が賛成少数で不採択、高遠高校の存続などを求める請願が全会一致で採択されました。
-
中ア ジオパーク認定へ 上伊那で連携
上伊那の天竜川西側一帯のジオパーク認定を目指す中央アルプスジオパーク構想推進協議会の設立総会が13日駒ケ根市役所で開かれました。 協議会では、平成30年度の申請と登録を目指します。 総会には上伊那8市町村の行政や観光、山岳関係者など60団体から、およそ100人が出席しました。 中央アルプス一体のジオパーク認定は、地域振興に効果的につなげようと上伊那8市町村が一体となり取り組みます。 ジオパークは貴重な地質や地形などを含む自然の公園で、その魅力を発信し地域活性化につなげる取り組みです。 今回認定を目指すエリアでは、中央アルプスの高山帯で貴重な地質や動植物、上伊那北部では西天竜など地形と関わる農業の歴史を知る事ができます。 13日の総会では、会長に駒ケ根市長の杉本幸治さんが選ばれました。 協議会では、今年度、地質の調査やガイドの養成、広報などを行い、平成30年度の認定を目指します。
-
伊那スキーリゾート シーズンの安全を祈願
伊那市西春近の伊那スキーリゾートで、今シーズンの無事を祈る安全祈願祭が14日行われました。 式にはスキー場や市の関係者、地元地権者など40人が出席しシーズン中の無事を祈願しました。 今年は夜の冷え込みもあり、スノーマシーンによる雪づくりが順調で、年内には全面滑走できそうだという事です。 今シーズンはゲレンデの一部を開放し、16日にプレオープンし、17日から営業を始める予定です。 地元の高校生をターゲットに伊那市駅からのシャトルバスの運行やリフト券の学割を今シーズンから行います。 伊那スキーリゾートは、中京や関西方面などから年間におよそ5万人あまりが利用しています。
-
信州大学農学部 山ぶどうワインの販売始まる
南箕輪村の信州大学農学部の学生が育てた山ぶどうを醸造して作ったワインの販売が、14日から始まりました。 食料生産科学科の3年生が今年の春から夏にかけて栽培し、2年生が10月に収穫した山ぶどうを使ったワインです。 今年は1.6トンを収穫し、伊那市美篶の伊那ワイン工房で醸造しました。 すっきりとして飲みやすく、爽やかな酸味が効いた仕上がりになったという事です。 山ぶどうワインは720ml入りが2,200円、360ml入りが1,300円です。それぞれ1,200本、200本の数量限定で信大農学部の生産品販売所で購入できます。
-
箕輪町ながたの湯18周年記念イベント お客様感謝デー
平成10年12月14日にオープンした箕輪町の日帰り温泉施設ながたの湯は18周年を記念するイベントを14日に行いました。 来場者全員に記念の粗品がプレゼントされました。 5千円で11回分入浴できる回数券を購入した人を対象に、東北の海産物などが当たる抽選も行われました。 ながたの湯は平成10年12月14日にオープンしました。 毎年12月14日にお客様感謝デーとしてイベントを行っていて楽しみにしている人も多いという事です。 ながたの湯は肌に良いと評判で、諏訪や木曽、松本から毎日通う常連客もいるという事です。 年間20万人以上が利用していて、年内には400万人を突破する見込みです。
-
伊那市御園のラーメン大学 施設利用者にラーメン振る舞う
伊那市御園のラーメン大学伊那インター店は、市内の障害者福祉施設の利用者を招いてラーメンを振る舞いました。 14日、長谷の障害者社会就労センターさくらの家の利用者15人がラーメン大学を訪れました。 店長の小松光明さんは、普段家の外で食事をする機会の少ない人達にもラーメンを食べてもらい地域に感謝の気持ちを伝えようと25年ほど前から毎年ラーメンの無料券を贈っています。 今年も市内の障害者福祉施設の利用者、120人分を贈りました。 さくらの家の小松幸子所長は「随分前からこの日を楽しみにしていた利用者もいて、とてもありがたいです」と感謝していました。
-
長谷中学校 地域住民と野沢菜漬けを体験
伊那市の長谷中学校の生徒は7日、地域住民を講師に招いて野沢菜の漬物作りを体験しました。 1年生17人が地域の農家から漬け方を教わりました。 長谷中学校では9月に野沢菜の種を撒き、11月に収穫をしました。 自分たちで育てた野沢菜で漬物を作る予定でしたが、長雨の影響で虫がつき全滅してしまったため近くに住む人からわけてもらったものを使って漬物を作る事にしました。 2センチほどに切ってつけると味が浸み込むのが早く3日ほどで食べられるという事です。 酢や醤油、砂糖を入れ均等になるようによく混ぜます。 最後に40キロほどの漬物石を置いて寝かせます。 長谷中学校では、毎月1回、地域住民を招いて交流する「長谷の縁側」を行っていて、この日もその一環で漬物作りの体験が行われました。 1月は漬けた野沢菜を使っておやきを作り味わう予定です。
-
柘植晃さん 高齢者施設でウクレレ漫談披露
クラリネットやウクレレの演奏をする伊那市の柘植晃さんが6日、伊那市のデイサービスセンターふくじゅ園を訪れ、ウクレレ漫談を披露しました。 この日は、柘植さんがウクレレを弾きながら高齢者に気を付けてほしい特殊詐欺や交通安全などの漫談を披露しました。 柘植さんは元伊那市役所の職員で、現在は高齢者施設やのういきいき教室に出向いてボランティアで楽器の演奏をしています。 今回は、特殊詐欺被害や交通事故に遭わないポイントなどを呼びかけながら漫談を披露しました。 お年寄りに、昔の歌謡曲を思い出し懐かしんでもらおうと、リンゴの唄なども披露しました。 施設の利用者は、カスタネットやマラカスを持って一緒に口ずさんでいました。 柘植さんは「昔の記憶を呼び起こしてもらいこれからも元気でいてもらいたい。高齢者が関わる事故や事件も多いので漫談を思い出して気を付けてもらいたい」と話していました。
-
箕輪町に牛乳を使ったカフェ18日オープンへ
上伊那産の牛乳の消費拡大を図ろうと牛乳を使った料理などを提供するカフェが18日に箕輪町にオープンします。 カフェは、箕輪町で牧場を営む柴勇一朗さんが広域農道沿いの空き店舗を活用してオープンするものです。 柴さんは、若手酪農家として乳牛や和牛の繁殖などをしていて、箕輪町と南箕輪村で牧場を経営しています。 柴さんは、牛乳や地域でとれた野菜を発信していこうとカフェのオープンを決めました。 店内には、牧場で使っている道具や牧草などが置かれています。 また、上伊那の若手酪農家で作った牛乳やチーズ、ヨーグルトの販売もします。 主に、上伊那産の牛乳を使ったチーズやデザート、地元産の食材を使ったランチを提供します。 柴さんは、食を通して地域の発信の場にしたいと意気込んでいます。 柴さんはオープンに向け、チーズを手作りしていて、いづれは店でチーズづくり教室も行っていきたいとしています。 オープンは18日で営業時間は午前9時から午後3時30分となっています。
-
作家・小林俊行さん デビュー作の本を伊那市に寄贈
伊那市山寺の小林俊行さんは、作家としてのデビュー作「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」を、13日伊那市に寄贈しました。 この日は、小林さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に本を手渡しました。 寄贈した本は、小林さんの作家としてのデビュー作品「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」です。 ある土木技術者が、定年退職後に第2の人生の変化を求めて銀行から大金を盗むため完全犯罪を計画するというストーリーです。 小林さんは、諏訪市内の総合建設会社で土木業専門技術者として41年間務め、後半20年程は役員として経営にも携わりました。 本には小林さんが主人公として登場します。 部下を教育する上で本を読むことを勧めるうちに、自分でも小説を書くようになったということです。 伊那市には5冊寄贈し、伊那図書館や公民館図書館などに置かれる予定です。 小林さんが執筆した小説「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」は、来年1月から全国200の書店で1冊1,500円で販売されます。
-
い~なちゃんカード年末年始にポイント加算
商店主らでつくる伊那市コミュニティーカード協同組合は、創立20周年を記念して通常よりも多くポイントが加算されるイベントを行います。 13日は、伊那市の伊那商工会館で、イベントの概要を説明しました。 伊那市コミュニティーカード協同組合は平成8年から商店街などで買い物をするとポイントが貯まるい~なちゃんカードを発行しています。 加盟店での支払い108円につき1ポイントが貯まり、カードに入金しておけば現金がなくても支払いができます。 組合創立20周年を記念して15日から18日までポイント5倍セールを行います。 また来年1月2日から8日まではポイント2倍セールを行い、貯まったポイントで東京ディズニーランドのチケットなどが当たる抽選会を予定しています。 組合では、この機会に買い物をしてポイントを貯めてもらいたいと話していました。 い~なちゃんカードの加盟店は13日現在93件で会員数はおよそ8100人です。 今回は20周年を記念して、加盟店に置くのぼり旗も製作しました。 組合では、今後新規加盟店を増やし、若い人たちにもい~なちゃんカードを持ってもらえるよう力を入れていきたいとしています。
-
休園中の伊那西部保育園 廃園の方針
伊那市は、平成24年度から園児数の減少で休園となっている伊那西部保育園を今年度末で廃園にする方針を13日明らかにしました。 これは13日開かれた伊那市議会社会委員会協議会で報告されたものです。 伊那市では、定員の半数30人を下回り健全育成や効率的な保育運営が困難だとして、伊那西部保育園を平成24年度から休園としています。 伊那市によりますと、休園後の入園希望者は平成25年度は0で、26年度と27年度は、それぞれ1人でした。 平成28年度と29年度は希望者はいませんでした。 平成22年に策定された伊那市保育園整備計画では、定員の半数以下である場合は当面休園とし、5年間入園希望者が半数以上にならなければ廃園にするとしています。 伊那市によりますと伊那西部保育園区の小沢、横山、平沢、ますみヶ丘、中の原の0歳から5歳までの子どもは現在およそ30人だということですが、ほとんどの子ども達が竜西や竜南保育園に通っています。 議員からは「見通しが立たなければやむをえない」といった意見が出されました。 伊那市では、廃止に関する条例案を来年の3月定例議会に提出することにしています。
-
伊那市公共交通会議 来年度運行計画を承認
伊那市地域公共交通会議が12日伊那市役所で開かれ、循環バスやデマンドタクシーの来年度の運行計画が承認されました。 循環バス2路線とデマンドタクシー1路線の新たな運行経路が示され、承認されました。循環バスは「新山・桜井・貝沼線」と「三義・長谷循環バス」が、デマンドタクシーは「伊那西部地区お手軽乗合タクシー」が、一部分変更されます。 この日はこの他、今年度のこれまでの公共交通利用状況が報告されました。 10月末現在、バス・デマンドタクシーの総利用者数は、5万8,266人となっています。 今年度末までの利用者数を9万5,026人と予測していて、昨年度より2,466人、新伊那市になって今の交通体系になった平成22年度より、2万6,253人少なくなっています。 利用者が減っていることついて伊那市では、公共交通を主に利用する学生の人口減少が大きな要因と見ていて「高齢社会が進む中山間地では路線の維持がまず第一。地域ごとに関心を持ってもらえるような環境づくりをしていきたい」と話しています。
-
子育てを考える集い
NPO法人山の遊び舎はらぺこは、ドキュメンタリー映像作家を招いて映画の上映と講演会を11日に伊那市内で開きました。 上映した映画は、伊勢真一監督の「風のかたち」です。 小児がん患者のために奮闘する医師と小児がんの子どもたちの10年を記録した映画です。 山の遊び舎はらぺこでは、子育てや子どもを取り巻く環境について考える場にしようと毎年子育てを考える集いを開いています。 会場には、保護者や地域住民、医療従事者など200人が訪れ、映画を鑑賞し、伊勢監督の話に耳を傾けました。 伊勢監督は、「10年間をかけて映画の素材を撮ったというよりかかわりを深めていった。子どもたちが語る夢が現実になるのを自分の目で見たことで、小児がんは治るんだと納得できた。」と話していました。 映画を見終わったある保護者は、「大人も子どももお互い支え合って生きているということをあらためて感じた。」と話していました。
-
下水道料値上げ 市議会経済建設委で採択
伊那市議会・経済建設委員会が12日、市役所で開かれ、下水道料金を値上げする条例改正案が賛成多数で採択されました。 賛成5、反対1の「賛成多数」により条例改正案は採択されました。 伊那市では、来年4月1日付けで下水道料金を全体で6%値上げしたい方針です。 一般的な家庭で水を20立方メートル使った場合、3,550円だった料金は3,700円に値上がりする計算になります。 下水道料金については、市民有志が値上げに反対する署名を集めていて、12日現在1,177人分となっています。 委員会には下水道料金の値上げストップを求める請願も提出されましたが、賛成1、反対5で不採択となりました。 また委員会ではこのほか、伊那市長谷の鹿嶺高原にある山荘「雷鳥荘」について、個人の支払いだった宿泊料金を、部屋ごとの支払いとする条例改正案も出され、審議の結果採択されています。 宿泊料金は人数に関係なく1泊1部屋1万2,000円となります。 この日採択された議案については、16日の市議会で報告され、採決されることになっています。
-
井月句集「Jours d'errance」 フランスで出版
江戸末期から明治にかけて伊那谷を放浪した、漂泊の俳人井上井月の句集が、この度フランスで出版されました。 フランス語版の句集は「Jouls(ジュール) d´errance(デランス)」というタイトルで、日本語訳は「漂泊の日々」です。 著者は日本人のフランス文学翻訳家の故・見目(けんもく)誠さんとフランス人の画家で俳句作家のパトリック・ブランシュさんです。 表紙には、ブランシュさんが描いた井月の顔が使われています。 中には井月の俳句、109句が解説付きで紹介されています。 12日は井上井月顕彰会顧問の宮下宣裕ろ)さんが記者会見を開き、フランスでの出版について説明しました。 今回のフランスでの出版は、映画「ほかいびと 伊那の井月」のフランス語訳を依頼した見目(けんもく)さんとブランシュさんが井月のファンだったことがきっかけです。 井月の1500近い句をすべてフランス語訳したいと意気込んでいた見目さんは2013年に事故で亡くなってしまいましたが、その遺志を継いで、ブランシュさんが句集を完成させたということです。 直訳するとただの解説文になってしまうため、訳したものをブランシュさんがフランス語版の5・7・5にして、フランスでの作品価値を高めているということです。 宮下さんは「井月のようにすべてを捨てて放浪するというのは並大抵のことではない。今の時代の中でもそんな生活を取り戻していく必要があるのでは、というひとつのメッセージがこの本に込められているのかもしれない」と話していました。 句集「Jouls d'errance」は、1冊17ユーロ、日本円でおよそ2000円でインターネットを中心に現地で販売されているということです。 日本でもインターネットでの購入は可能だということです。
-
新宿区にタカトオコヒガンザクラを植樹
伊那市の友好提携都市東京都新宿区でタカトオコヒガンザクラの植樹式が10日に行われました。 タカトオコヒガンザクラは11月に新宿駅の東南口前に2本植えられました。 植樹は、新宿駅東南口広場のリニューアルに合わせて行われたものです。 10日は市や新宿区の関係者など合わせて100人が出席しタカトオコヒガンザクラの樹銘板の除幕式が行われました。 式の中で白鳥孝市長は「素晴らしい花をこの東南口に咲かせてくれるはず」と話し、吉住健一区長は「日本一美しい桜、タカトオコヒガンザクラを寄贈していただいた」と感謝を述べました。 広場のリニューアルに合わせ新宿観光案内所もオープンし、伊那市の観光パンフレットが置かれています。 伊那市と新宿区は新宿御苑一帯が旧高遠藩主内藤家の下屋敷だった縁で友好都市提携を結んでいて今年で10周年を迎えました。 式に参加した桜守によりますと高遠より2週間ほど早い来年3月20日頃開花すると予想しています。
-
木下新保育園候補地 今月区に報告
箕輪町の白鳥政徳町長は、木下北保育園と木下南保育園を統合した新たな保育園の建設候補地について、今月中に地元の木下区に報告する考えを示しました。 これは12日開かれた町議会12月定例会の中で、議員の質問に答えたものです。 木下区は新たな保育園の候補地を北城地区にする意見書を7月に提出しています。 白鳥町長は、「区の候補地を優先に考えているが、農業振興地域の除外など課題も多い」と答え、「区の示した候補地が難しい場合は、別の場所を提案したい」と話していました。 木下区に対しては、今月中に建設候補地について報告するとしています。 また、新しい図書館の建設については、「あきらめたわけではない」と建設に向け意欲をしめしましが、時期については「ここ1~2年では難しい」と答えました。 その理由については保育園の整備が優先課題とし、新たな図書館の建設については、「沢と木下の保育園整備後に判断したい」と話していました。
-
第56回長野県溶接技術コンクール
第56回長野県溶接技術コンクールが10日南箕輪村の南信工科短大で開かれました。 コンクールは、制限時間内に鉄の板2枚を溶接して1枚にするもので、見た目の美しさや強度などを競います。 手作業で行う部門と機械を使う部門があり、県内の技術者38人が出場しました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは伊那市の中村鉄工所と箕輪町の赤羽鉄工から4人が参加しました。 コンクールは、溶接技術の向上につなげようと、長野県と一般社団法人長野県溶接協会が毎年開いているものです。 審査結果は来年3月に発表されることになっていて、各部門の最優秀賞受賞者は来年10月に神奈川県で開かれる全国大会に出場します。
-
弥勒そば祭り
地元産のそば粉を使った弥勒そば祭りが11日伊那市高遠町の弥勒多目的集会施設で行われました。 昼時には会場に地域住民が訪れ、打ち立てのそばを味わっていました。 そばを打っているのは地元住民有志でつくる弥勒そばの会のメンバーおよそ20人です。 弥勒そばの会では、20年ほど前から遊休農地を利用してそばを育てていて、地域の人たちに味わってもらおうと毎年祭りを行っています。 そば祭りには毎年350人ほどが訪れていて、会では持ち帰り用も含め700食ほどを打ったということです。
-
VC長野 連勝を3に伸ばす
日本バレーボールリーグの2部リーグVチャレンジリーグⅠ、VC長野トライデンツの試合結果です。 VC長野は11日、大同特殊鋼レッドスターと対戦し、セットカウント3対1で勝利しました。 また10日は、警視庁フォートファイターズと対戦し、セットカウント3対1で勝っています。 連勝を3に伸ばしたVC長野は、次回、来年1月14日にホームの伊那市民体育館で富士通カワサキレッドスピリッツと対戦します。
-
沢保育園 安全祈願祭・起工式
老朽化に伴い建て替えられる箕輪町の沢保育園の安全祈願祭と起工式が11日行われました。 11日は保育園の関係者や建設業者などおよそ60人が参加し工事の安全を祈願しました。 新しい沢保育園は、現在の園舎の南側に建設されます。 施設の老朽化や、未満児保育の需要が増えていることから園舎が建て替えられます。 建物は木造平屋建てで、延べ床面積はおよそ1,900平方メートルです。 太陽光発電設備が設置されるほか、すべての保育室に床暖房が導入されます。 定員は現在の140人から170人になります。 総工事費は8億5千万円です。 白鳥政徳町長は、「安全で安心できる保育園になっていってほしい」と話していました。 新しい沢保育園は来年11月に完成予定で、現在の園舎は引っ越し後に園庭として整備されます。
-
ニシザワ読書感想文表彰式
株式会社ニシザワが毎年小中学生を対象に募集している読書感想文の表彰式が11日伊那市創造館で行われました。 今年は、小学生から498点、中学生から884点、合わせて1,382点の応募がありました。 小学生低学年の部では、伊那東小3年の村上創くん、高学年の部では、西春近南小6年の春日美礼さんの作品が最優秀賞に選ばれました。 中学生の部では、春富中2年の竹松和徳くんの作品が最優秀賞に選ばれました。 表彰式では、優秀賞に選ばれた小学生と中学生にも賞状と図書カードが手渡されました。 荒木康雄社長は、「本を読んで心の幅を広げ、生きるはげみにしてほしい」とあいさつ。 松田泰俊伊那市教育委員長は、「読書は心を映す鏡。皆さんの感想文からもたくさんのことを教えられた」と講評しました。 読書感想文は、13日の長野日報に掲載されます。