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入野谷そばの在来種 圃場広げ栽培さらに拡大へ
入野谷在来種のそばの復活を目指す「伊那そば振興会」は今年、これまでの圃場の5倍となる面積で栽培を行う計画です。 30日は、これまでも圃場として活用してきた伊那市長谷浦で、草刈などを、振興会のメンバーや信州大学農学部の学生など20人が行いました。 新しく開墾した場所はこれまでの圃場のすぐ隣で、およそ800平方メートルの広さがあり、合わせると1000平方メートルになります。 交配の可能性が低いこの圃場でさらに栽培の拡大を行うための種を増やします。 数年前まで畑として活用されていた場所で、敷地内には動物から作物を守るために使ったと思われる壊れた柵などが散乱していました。 参加者は、柵に使われていた角材や有刺鉄線などを外しながら集めていました。 振興会では、去年から在来種のそば復活に向けて栽培を始めました。 去年は200平方メートルに100グラムの種をまき、70倍となる7キロの種を収穫しました。 飯島進会長は「圃場を増やしてどこまで成功するかわからないけれど、今年は販売できるくらいまで増やせればうれしい」と話していました。 今後も整備を続け、7月には2回に分けて播種作業を行うということです。 今年は去年の5倍となる500グラムの種をまく予定だということです。
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高遠さくら発電所 自然エネルギーを世田谷に供給
高遠ダムから放流される水を有効活用した発電所「高遠さくら発電所」が完成し、30日に竣工式が行われました。 この日は、中島恵理長野県副知事や、白鳥孝伊那市長らが出席して、セレモニーが行われました。 新たに完成した「高遠さくら発電所」は、高遠ダムから毎秒およそ1トンずつ放流されている水を有効活用しようと、県内の発電所では17年ぶりに建設され、総事業費はおよそ5億円となっています。 水は、パイプを通って23メートル落下し、施設内の水車をまわして発電します。 年間およそ124万9千キロワット発電する計算で、一般家庭350世帯分の消費電力量に相当するということです。 さくら発電所でつくられた電気は、自然エネルギーの買い取りなどを行っている電力会社を通じて、東京都世田谷区の保育園などに供給されることになっています。 地方でつくられた電気が都市部に供給されるといもので、全国でも初めての電力供給の形だということです。 白鳥市長は「全国に先駆けた素晴らしい取り組み。世田谷区との交流が広がっていけば」と話していました。 保坂展人世田谷区長は「長野県と世田谷区にできて、他でできないわけがない。そういった意味でも全国に先駆けた素晴らしい取り組みになったと思う」と話していました。 式典で中島副知事は「自然エネルギーの利用が拡大することは、県の目指す持続可能な社会の構築につながる。あわせて世田谷区と電気を通じた交流が発展していけばうれしい」とあいさつしました。 県企業局によると、さくら発電所でつくられた電気は、「固定価格買取制度」対象の20年間でおよそ3億2千万円の純利益になる見込みです。
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伊那地域で今年一番の暑さ 最高気温31.7℃
30日の伊那地域の最高気温は31.7度を記録し、今年一番の暑さとなりました。 この日の伊那地域は、午後1時56分に最高気温31.7度を記録する真夏日となりました。 2015年に記録した31.8度に次ぐ、5月の観測史上2番目の暑さとなっています。 伊那市の中心市街地では昼時になると、多くの人がワイシャツを腕まくりして歩く姿が見られました。 南箕輪村の大芝高原では、森林浴をしながら暑さをしのごうと親子連れが訪れていました。 ある母親は「暑かったので涼みに来ました」と話していました。
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上伊那の8市町村長と知事が意見交換
県の次期総合5か年計画の策定に向けて、上伊那の市町村長と阿部守一知事の意見交換会が30日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。 意見交換会には、阿部知事や上伊那の8市町村長らが出席しました。 県では、平成30年度からの次期総合5か年計画を今年度中に策定します。 意見交換は、知事が市町村長から意見を聞こうと県内10広域で行われています。 市町村長からは、観光や農業、食、教育などについて意見が出されていました。 県では、次期総合5か年計画の計画案を2月議会に提出します。
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信州大学農学部 山ぶどうジュース販売
信州大学農学部の学生が育てた山ぶどうで作ったジュースの販売が、30日から始まりました。 信大農学部では、毎年3年生が実習の一環で山ぶどうを育てていて、2年生が収穫作業を行っています。 去年9月の日照不足で、実が傷んだため、学生たちは苦労しながら作業を行ったということです。 山ぶどうジュースはおよそ540本作られ、1本税込み1,000円で販売されています。 毎年人気の商品のため、購入は1人3本までで、生産品販売所で購入できます。
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4月求人倍率1.61倍 上伊那は4か月連続県内一
上伊那の4月の月間有効求人倍率は、3月を0.06ポイント下回る1.61倍でした。 求人倍率は下がりましたが、上伊那は4か月連続で県内1高い倍率となっています。 新規求人数は1,885人、新規求職者数は802人で、4月の月間有効求人倍率は、3月を0.06ポイント下回る1.61倍でした。 求人倍率は下がりましたが、上伊那は、県内12の公共職業安定所の中で4か月連続で県内1高い倍率を維持しています。 雇用情勢については「堅調に推移している」と前の月のコメントを据え置いています。 ハローワーク伊那では「製造業が堅調でいるうちはその他の産業でも良くなってくると思う。人手不足が続く介護や建設業、運輸業などの求職者の斡旋をしっかりと行っていきたい」と話していました。
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伊那交通安全協会 啓発パレード
伊那交通安全協会の総会が26日開かれ、会員らが交通安全啓発のパレードをしました。 26日は伊那安協の会員およそ130人がナイスロードおよそ1キロをパレードし交通安全を呼びかけました。 総会では、高齢者の交通事故防止、通学路・生活道路の安全確保と歩行者保護の徹底などの8つの重点推進事項が承認されました。 伊那署管内の今年の交通死亡事故は3件で、今月20日には小学1年生の女子児童が車にはねられて死亡する事故が起きています。 なお、高遠地区交通安全協会は会員数の減少により今年度で解散し、来年度からは伊那交通安全協会と合併します。
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薪ストーブなど返礼品除外へ
ふるさと納税の返礼品について伊那市は、新たに薪割り機や薪ストーブを対象から除外することを決めました。 29日開かれた、定例記者会見で白鳥孝市長が明らかにしました。 除外するのは、薪割り機と薪ストーブ6種類です。 60万円の寄付金額に対して薪割り機が、70万円以上に薪ストーブが返礼品として贈らています。 総務省は4月1日に返礼品の返礼率を3割以下にすることや資産性の高い電子機器などの取り扱いの自粛を全国の自治体に通知しました。 伊那市は、返礼率が3割を超える品や10万円以上の家電の取り扱いを中止し、「10万円未満の家電は資産性の高いものに当たらない」として継続していました。 しかし4月21日に運用方針がふるさと納税の趣旨にそぐわないとして、高市早苗総務大臣から名指しで指摘されました。 これを受け伊那市は、再度検討し今月9日に家電製品をすべて除外すると発表しました。 24日に総務省から再び薪ストーブや薪割り機を返礼品から外すよう要請があり、29日の朝除外することを決めました。 伊那市ではCO2の削減に取り組んでいて、白鳥市長は「つらい部分もあるが一歩引いて取り下げることを決めた」と述べました。 今月末までは、現在の返礼品のまま受付を行うことにしています。 今後は、ストーブで使う薪やペレットまた、体験型ツアーなどを返礼品として検討していく考えです。
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クリーンセンター八乙女 一本化で受け入れ2.4倍
先月1日から箕輪町のクリーンセンター八乙女に一本化された不燃ごみなどの受け入れ状況は、前の年の同じ時期と比べて2.4倍に増えています。 上伊那広域連合議会全員協議会が29日に伊那市役所で開かれ報告されました。 4月3日から5月23日までの受け入れ状況は、前の年の同じ時期と比べて485トン多い820トンでおよそ2.4倍に増えています。 これまで上伊那では、伊那市の鳩吹クリーンセンターと、駒ヶ根市の大田切不燃物処理場、箕輪町のクリーンセンター八乙女の3か所で不燃ゴミと粗大ごみを処理していました。 平成15年度からの有料化でごみの減量が進んだほか、一本化したほうが運営費が安くなることから今年4月に一本化されました。 広域連合では「予想ではもう少し増えると思っていた。機器も問題なく稼働し対応できている」と話していました。
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伊那市に縁のある矢島さん 6月25日にピアノコンサート
東京都出身で世界的に活躍するピアニスト矢島愛子さんは、縁のある伊那市で初めてのコンサートを6月25日に開きます。 矢島さんは、桐朋学園大学を卒業後、ドイツのハノーファー音楽演劇大学を主席で卒業。 ドイツで得られる最高の資格「国家演奏家資格」を取得しました。 国内外のコンクールにも出場していて、平成27年にアゼルバイジャンで開かれた国際ピアノコンクールでは優勝しています。 母親の実家が伊那市入舟にあり、幼少期には長期休みのたびに訪れていたということです。 去年3月に東京都で開かれた演奏会で伊那市出身のピアニストと共演したことが縁で実現しました。 コンサートでは、プロコフィエ作曲のバレエ音楽「ロミオとジュリエット」を中心に、20曲ほどを演奏します。 29日は、母親の規子さんも訪れ、「大切な思い出のあるこの地での演奏を心待ちにしていた」と話していました。 矢島愛子ピアノリサイタルは、6月25日に日曜日にニシザワいなっせホールで開かれます。 入場料は、大人2,000円、高校生以下は1,000円となっています。 (78-5801)
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山寺の死亡事故の現地診断
20日に伊那市山寺で発生した交通死亡事故の現地診断が、29日、現地で行われました。 現地診断には、交通安全協会や警察、山寺区などから40人ほどが参加しました。 事故は、20日土曜日の午前11時に発生しました。 国道153号から県道方面へ進行していた普通乗用車が、道路を横断していた小学1年生の女の子をはね死亡させたものです。 現場は、見通しのいい直線道路で、参加者らは子どもの目線、運転手の目線でどのように見えるかを確認していました。 現地診断の後、きたっせで再発防止検討会が開かれました。 地元住民は、「現場は変則の四つ角で危険な場所だ。地域の人はスピードを出さないが、区外の人は見通しがいいのでスピードを出しがちだ」と話していました。 道路を管理する伊那市では、「道路脇の樹木が生い茂り見えずらくなっていることから、枝の剪定や植え込みの刈り込みを行う」ということです。 伊那署管内の交通死亡事故は、きのう現在3件となっています。
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伊那まつりポスター原画決まる
前身の勘太郎まつりから数えて今年で60回目を迎える伊那まつりのポスターの原画が29日、決まりました。 29日は、伊那市役所で審査会が開かれ、応募のあった118点の中から最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作33点が選ばれました。 審査の結果、ポスターの原画に選ばれたのは高遠中学校2年の山下優季さんの作品です。 作品には、勘太郎や龍、盛り上がる市民の様子が描かれています。 背景や色づかいなど丁寧に描いていることが評価されました。 ポスターは1000枚作製し商店街や公共施設に貼り出されます。
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箕輪南小でプール清掃
箕輪町の箕輪南小学校は、プール開きを前に、学校のプール清掃を29日、行いました。 29日は、1、2年生が小プールの清掃を行いました。 明るい日差しの下、水着の上にTシャツを着た児童たちは、スポンジやたわしを使ってプールの壁や床をこすり、汚れを落としていました。 箕輪南小学校のプール開きは、来月13日に行われることになっています。
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伊那市富県で火事 けが人なし
29日午前11時30分頃、伊那市富県で物置と土蔵を焼く火事がありました。 この火事によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは、伊那市富県の藤澤剛さんが所有する木造平屋建ての物置と二階建ての土蔵です。 合わせて105平方メートルが全焼したほか、普通乗用車が一部焼けました。 火はおよそ1時間後に消し止められました。 この火事によるけが人はいませんでした。 伊那署では、剪定した木の枝を燃やしていた火が燃え移ったものとみて調べを進めています。
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天竜川中洲でバイク耐久レース
バイクの2時間耐久レース「スーパーエンデューロ・イン天竜」が28日伊那市の天竜川中洲に設けられた特設会場で行われました。 レースには上伊那をはじめ関東や中京方面から70組・110人が出場しました。 大会は地元のバイク店有志でつくる実行委員会が開催しているもので、街の中心部で行われる国内でも珍しいレースだという事です。 午前中は市販車部門が行われ、仲間や家族とチームを組みレースを楽しんでいました。 1周1.5キロのコースを2時間で何周走れるかを競います。 選手たちは、途中、給油や選手交代しながら砂地のコースを走り抜けていました。 中には、オフロード用のバイクに混ざり、一般車で出場する人もいました。 実行委員会では「天竜川の地形を活かしたレースとして今後も続けていきたいです」と話していました。
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いなまちバラぶらり始まる
バラの花咲く街づくりで地域振興を目指す伊那市の中心商店街で、期間中様々なイベントが催される「いなまちバラぶらり」が28日から始まりました。 初日の28日は、セントラルパークでオープニングセレモニーが行われ、アコーディオンの演奏や苗の販売が行われました。 イベントは、地域活性化の取り組みとして地元店主などでつくる実行委員会が開いたものです。 西町から荒井、坂下、山寺までの商店街を中心におよそ300種類1500鉢が並べられています。 イベントは、来月18日まで予定されていて期間中、バラを描く写生会やプリザーブドフラワーづくりなどのイベントが予定されています。 新企画として、コミュニティカフェセジュールでは、バラをかたどったマドレーヌの販売をしています。 1つ50円です。 伊那北駅前のスペースでは、バラにちなんだバラ丼の試食も行われ、訪れた人が味わっていました。 期間中は、八幡寿司、ココンダ、プリンスの3店で、それぞれ趣向をこらしたバラ丼が提供されています。 実行委員会では、「この時期ならではの街歩きを楽しんでもらいたい」と話していました。 商店街では現在、早咲きのバラが見ごろとなっています。 いなまちバラぶらりは、来月18日まで行われています。
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御園区民運動会 親睦深める
伊那市御園の区民運動会が白山グラウンドで28日開かれ、参加者がスポーツで汗を流しました。 運動会は、区民の親睦を深めるとともに、体力の向上につなげようと毎年この時期に伊那公民館御園分館が開いています。 28日は、子どもからお年寄りまでおよそ500人が参加し、18の種目を常会対抗で競いました。 このうち、幼児から大人までを対象としたマラソンでは、白山グラウンドを発着に区内を走りました。 また、ハエたたきで風船を掴み椅子に座って割る競技では、白熱した勝負を繰り広げていました。 各種目の上位には、日用品などの景品が用意され、毎年景品を楽しみにしている人も多いということです。 御園分館では、「幼児からお年寄りまで楽しめる競技で親睦を深めていきたい」と話していました。
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箕輪北小学校で初夏の運動会
箕輪町の箕輪北小学校で27日、初夏の運動会が開かれました。 箕輪北小の運動会には、全校児童414人が参加し、23の種目で競いました。 箕輪北小学校では、毎年この時期に運動会を開いていて、4月の後半から練習を始めたということです。 「ふきはらの合戦」では、高学年の女子児童が騎馬戦で競いました。 時間内で勝負がつかず、残った騎馬の一騎打ちとなりました。 千賀義博校長は「児童が精いっぱいの力を発揮している姿が随所にみられる。地域の人たちに北小の元気をみてもらえたと思う」と話していました。
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加納直久さん 創作うつわ展
伊那市在住の陶芸家、加納直久さんの作品展が、かんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、加納さんの創作陶器およそ100点が並んでいます。 加納さんは、30代から陶芸をはじめ、備前焼の作品を作っています。 今回は、花器や食器といった生活で使う作品が並んでいて、デザインは加納さんのオリジナルのものです。 学生時代の友人とコラボレーションしたアウトドアで使う作品も展示されています。 加納さんは「他では見られない作品を多くの人に楽しんでもらい、また家で使って親しんでもらいたい」と話していました。 会場には、加納さんの父で洋画家の野溝嘉彦さんの油彩画も並んでいます。 加納さんの陶器、31日(水)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。
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しんわの丘ローズガーデン バラ祭り始まる
伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンで27日からバラ祭りが始まりました。 ガーデン内には170種類2,000本のバラが植えられています。 今年はバラ祭りの開始時期を一週間早めたため、ほとんどがまだ蕾ですが、来月上旬から大輪系のバラが、中旬からはツルバラが見ごろとなり、7月半ば頃まで楽しめそうだという事です。 今年はガーデンオープン10周年を記念して来月3日に伊那市消防団音楽隊によるミニコンサートやプレゼント抽選会などが企画されています。 バラ祭りは6月18日(日)まで行われています。
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入笠山頂上で360度の大パノラマを楽しむ
伊那市と富士見町にまたがる標高1,955メートルの入笠山が27日に山開きとなり、訪れた登山者は頂上で360度の大パノラマを楽しみました。 伊那市と富士見町境に位置する標高1,955メートルの頂上です。 中央アルプスや、北アルプス、諏訪湖、八ヶ岳連峰、富士見町が一望できます。 天候によっては富士山も見えますがこの日は雲に隠れていました。 頂上では訪れた人が写真を撮ったり弁当を食べるなどしてゆっくりとした時間を過ごしていました。 入笠山は、南アルプスの北の端にあります。 伊那市側からは車で山頂近くの登山口まで行く事ができ富士見町側からはゴンドラが運行されています。 登山口から頂上まではゆっくり登っても30分ほどで初心者でも登りやすい山とされています。 この日は登山口で山開きの神事が行われました。 伊那市と富士見町の行政やJA関係者などが出席し今シーズンの無事を祈願しました。 入笠山観光連絡協議会会長の白鳥孝伊那市長は「様々な自然を楽しめる入笠山に四季を通して大勢の方に訪れてもらいたい」と話していました。 入笠山ではこれからクリンソウやスズランなどの花のシーズンを迎えます。
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箕輪町、豊島区、ケーブルテレビ局が映像に関する協定
箕輪町と東京都豊島区、それぞれの地域にあるケーブルテレビの4者は、交流人口の拡大につなげようと映像に関する協定を27日締結しました。 27日は、豊島区の水島正彦副区長、豊島ケーブルネットワークの足立勲社長、箕輪町の白鳥政徳町長、伊那ケーブルテレビジョンの向山賢悟社長の4人が箕輪町役場で協定書を取り交わしました。 箕輪町と東京都豊島区は、平成17年に防災協定を結んでいて、職員の人事交流や観光物産展への参加など交流を続けています。 それらの取り組みに関する映像をやりとりしそれぞれの地域で放放送することで、交流人口の拡大につなげようと今回協定を締結しました。 調印式で豊島ケーブルネットワークの足立社長は「お互いの地域にないものを提供し、将来の発展につなげていきたい」、伊那ケーブルテレビジョンの向山社長は「箕輪の魅力をダイレクトに発信し良い交流の手伝いをしていきたい」とあいさつしました。 当面は、それぞれのケーブルテレビの広報番組でお互いの映像を放送することにしています。
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西駒んボッカで背負う薪づくり
中央アルプスの西駒ケ岳にある西駒山荘まで荷物を運ぶレース「西駒んボッカ」で、レースで背負う薪を27日、参加者が作りました。 伊那市のますみヶ丘平地林で、伐採したアカマツとカラマツを割って薪を作りました。 参加したのは、ボッカの参加者と信州大学農学部の学生など17人です。 西駒んボッカは、西駒山荘の建て替えに合わせ、建物に使うレンガを運んでもらおうと行われてきました。 レンガが必要な数に達したことから、今年は西駒山荘に設置される薪ストーブで使う薪を運びます。 薪ストーブは、山の上でも自然エネルギーを活用していこうと今年度設置されます。 27日はオノや薪割り機を使って、500本の薪を作りました。 途中、丸太の早切り対決も行われました。 西駒んボッカは9月10日に行われる予定で、7月31日まで参加者を募集しています。
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藤澤古實について学ぶ勉強会
昭和42年に亡くなった箕輪町出身の歌人で彫刻家の藤澤古實について学ぶ勉強会が、21日、町文化センターで開かれました。 勉強会では、藤澤古實の作品や人柄について、中学時代の教え子らが話をしました。 藤澤古實は、三日町出身の歌人で彫刻家です。 短歌雑誌「アララギ」の選者を務めた他、箕輪町の歌や小中学校の校歌の作詞などを手がけました。 昭和21年頃からは町内で教鞭をとっていたため、地元に多くの教え子がいます。 藤澤古實の功績を顕彰しようと、今年3月有志による「学ぶ会」が発足しました。 勉強会は活動のうちの1つで、会員23人が集まりました。 藤澤古實が亡くなる直前に完成したという屏風について、持ち主の藤田あさ子さんは、「歌集の中から好きな歌を選んで書いてもらった。先生のアトリエに行くと失敗作が山のようにあり、このすばらしい作品の影には多くの苦労があったことが分かった」と話していました。 勉強会は、2か月に1回開かれることになっていて、随時会員を募集しているということです。
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箕輪町セーフコミュニティ再認証式典
箕輪町が推進している安全安心な街づくりセーフコミュニティの再認証式典が、27日、町文化センターで開かれました。 式典では、箕輪町、町議会、伊那警察署、町区長会、富田地区安全安心推進協議会、日本セーフコミュニティ推進機構の6団体の代表者が合意書に署名しました。 セーフコミュニティは、WHO世界保健機関が推奨していて、事故や自殺は予防できるという考えのもと、安全・安心な街づくりを進めるものです。 町は、平成21年度から取得に向けた取り組みを始め、平成24年5月に初めて認証されました。 認証後の取り組みとして、セーフコミュニティ推進協議会のメンバーが小中学校の登校時間に通学路に立ち、定期的にあいさつ運動を行っています。 他に、70歳以上の高齢者と障害者を対象に、名前や住所、血液型などを書いた緊急連絡カードを入れておくカプセルが無料で配られています。 式典で白鳥政徳町長は、「町民のこれまでの努力の評価です。心を新たに地域づくりを進めていきたいです」と挨拶しました。 セーフコミュニティは、国内で14の自治体が認証されていて、5年ごとに再認証の手続きが必要となっています。
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介護予防 「いきいき百歳体操」
箕輪町は重りを使った筋力運動の体操「いきいき百歳体操」の普及啓発を進めています。 15日は、地区住民を対象とした教室が北小河内の漆戸集会所で開かれました。 いきいき百歳体操は、2002年に高知県の高知市が開発した椅子に座ってできる体操です。 重りをつけてゆっくりと手足を動かすことで、筋力を付けて介護予防につなげるというものです。 この体操を、上伊那では駒ヶ根市が取り入れていて、町では今年度、介護予防事業の一環で実施しています。 漆戸集会所には、10人の高齢者が集まり、映像を見ながら体を動かしていました。 体操の途中、200gから段階に負担を増やすことができる重りを手首や足首に付けます。 そうすることで、筋力とバランス能力を高める運動になるということです。 町では、体操のDVDや重りを無料で貸し出していて、初回から4回までは体操の説明などの技術支援を行っています。 今後は、3か月後と、半年後に体力測定を行い、効果を検証していくというこです。
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アルプルバラ会 27日・28日にバラ祭り
上伊那のバラ栽培愛好家でつくるアルプスバラ会は、27日・28日に、伊那市西春近でバラ祭りを行います。 会場となるのは、アルプスバラ会の会長を務める伊那市西春近の春日千定さん宅です。 春日さん宅の日本庭園の中には、国内外のバラ250種類およそ300本があります。 こちらは、白い花を咲かせるナニワイバラです。 香りがよく白い清らかな印象が春日さんは気に入っているということです。 庭園は100メートルのコースになっていて、様々な植物とバラとの共演が楽しめます。 アルプスバラ会は発足して13年目で、上伊那の85人が会員となっています。 祭りでは、会員が育てた鉢バラ30本が並ぶほか、春日さんが育てたバラの販売、コンサートや折り紙体験なども行われる予定です。 アルプスバラ会主催のバラ祭りは、27日と28日に、伊那市西春近の春日千定さん宅で行われます。
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JA上伊那 販売高147億円計画
JA上伊那総代会が26日開かれ、今年度の農畜産物の販売高を昨年度より3億円多い147億円とする事業計画案が承認されました。 26日は、JA上伊那本所で第21回総代会が開かれ組合員220人ほどが出席しました。 今年度の農畜産物の販売高は昨年度より3億円多い、147億円を目標としています。 品目別では米が43億円、きのこが22億円、野菜が21億円、花卉が16億円などです。 アスパラガスやりんご、アルストロメリアなど9つを重点品目にあげ、生産拡大に向け総額1億4千万円の補助を実施する計画です。 JA上伊那では、販売高の3割を占める米を中心に、花卉や野菜、きのこなどのボトムアップを図りたいとしています。 御子柴茂樹事組合長は「国際貿易交渉や改正農協法への対応、自己改革など課題が山積している。行政や商工団体などと連携し地域に必要なJAを目指したい」と挨拶しました。
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空き店舗に協同事務所オープンへ
地元有志が起業や街の将来について意見交換をする「ローカルベンチャーミーティング」が始まって1年がたちました。 伊那市の中心市街地の空き店舗で、そのミーティングの参加者3人が協同事務所を来月オープンします。 26日は事務所で開業を目指す3人が準備を進めていました。 デザイナーの土田智さんは、自宅を事務所にしていました。 人とのつながりや、倉庫を確保したいと考えこの場所を借りる事にしました。 ライターで主婦の井崎由華さんです。 子育て中の母親がパソコン等のスキルを活かし、自宅でできる仕事を紹介する会社の設立を目指します。 雑貨店を営む平賀裕子さんは、地元の有機野菜を知ってもらいたいと新たに八百屋を始めます。 業種の異なる3人が協同事務所として、この場所でそれぞれの仕事を始めます。 3人の繋がりは、起業や街の将来について意見交換をする「ローカルベンチャーミーティング」です。 2016年5月から毎月一回中心市街地で開かれ、起業に向け空き物件の見学なども行なってきました。 意見交換が始まって1年がたち空き店舗を活用して開業できる事になりました。 建物を管理する酒井一雄さんです。 この日は、準備の進み具合を見に来ました。 事務所は来月、順次オープンしていくという事です。
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廃校にマニラ麻を使った作品飾る
造形作家天野惣平さんの作品展が廃校となっている伊那市高遠町の旧三義小学校分校で26日から始まりました。 作品はフィリピン原産の繊維作物、マニラ麻を手で丸めて作ったものです。 顔料で色を付け教室の床に並べたものでタイトルはありません。 天野さんは高遠町出身の造形作家で武蔵野美術大学を卒業後、イタリアに留学しここ数年はマニラ麻を使った作品に取り組んでいます。 天野さんは「見た人の感覚で作品を感じとってもらいたい。」と話していました。 作品展は31日まで旧三義小学校分校で開かれています。