-
梅雨の合間に、登山者続々
南アルプスの・ス女王・スと呼ばれる仙丈ケ岳は夏山シーズンを迎え、梅雨の合間となった17日も待ちわびていた登山客が続々と頂上を目指した。
15日から伊那市営の南アルプス林道バスが全線運行を開始したこともあり、甲斐駒ケ岳、アサヨ峰などの登山口にもなる北沢峠は多くの人で賑わった。
仙丈ケ岳に向うグループも多く、地元のほか、広島や関西など全国各地の愛好者が入山。今年は例年以上に残雪が多く、一部でルート上の雪を踏みしめて歩く姿もみられた。
この日は夕方まで天気に恵まれ、眼前に甲斐駒、北岳、鳳凰三山、遠くは槍ヶ岳、後立山連峰なども望め、天空のパノラマを満喫していた。 -
第8回こんにちは県議会です開催
上伊那の産業振興について考える地元県議と住民が意見を交換する「こんにちは県議会です」が19日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約70人が参加。製造業、商業、観光業、農業分野の一線で活躍する代表者の意見発表を通して、上伊那の地域興しを考えた。
地元県議6人と佐野功武副議長に加え今回は、木曽郡の村上淳県議も参加。
中村製作所(本社・箕輪町)の中村一成社長は、日本の製造業は中小企業によって担われている反面、新製品の開発にかかるコストは多額なため「一層の資金が必要」と提言。技術を継承する次世代が地元に定着しない現状から、若者が魅力を感じる地域づくりの必要性を訴えた。
伊那商工会議所の池上直樹副会頭は、空洞化が進む商店街の現状について提言。活気を取り戻すには(1)空き店舗を減らすこと(2)街中居住の推進(3)大型店進出の規制竏窒ネどを進める必要があることを指摘。「高齢化が進む中、車を使わずにも用が足りる居住スペースを住民主体で設置していくことが、商店街の魅力につながるのでは」と提言した。
観光業を代表する駒ヶ根高原早太郎温泉のホテル「やまぶき」の宇佐美宗夫社長は、通過型観光地払拭までの経緯と今後の展望を発表。県内エリアの個性を打ち出し、信州ブランドを構築していくことの必要性を訴えた。
また、農業経営者協会の中坪宏明さんは「県も販売対策などに取り組んでいるが結果が出ない方策が多く、もっと長い目で見てほしい」と衰退する農業の現状を訴えた。 -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の総会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。昨年度の保護取締まり状況を確認し、本年度事業案を承認した。
05年度の取し締まり件数は849件。前年比で77%に減少したものの、依然踏み荒らしや禁止区域への侵入件数が多い。近年増加してきたペットの連れ込みに加え、昨年度はマウンテンバイクでの乗り入れも多かった。
本年度は、パトロールの強化、標識、保護ロープなどの整備、環境美化運動の推進を図りながら、高山植物などの一層の保護に努めていく。7月からはハローワークを通じて募集した森林保護員も活動していく。
駒ヶ岳の千畳敷については「植物を食べるサルの姿が再三見られるようになり、何を食べているか調査してほしい」とする声も挙がった。 -
女性を対象とした環の農業者セミナー開講
地産地消や地域農業の重要な担い手である女性農業者に、環境に優しい農業を学んでもらおう竏窒ニ20日、「環の農業セミナー」が開講した。40縲・0代の女性25人が参加。身近なところから始める減農薬栽培などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及などを目的として上伊那農業改良普及センターが昨年度から始めた取り組み。本年度は女性をターゲットとした。
この日は、5月から施行されたポジティブリスト制度や、農薬散布について学習。ポジティブリストの導入により、残留農薬に対するチェックが厳しくなったため、農薬散布時には、隣の畑への飛散にも配慮する必要があることを学んだ。
スイートコーンのほ場では、農薬散布機を使った場合にどれだけの飛散があるかを確認。病害虫がつきやすい葉の裏側には中々農薬がつかない反面、ほんの少しの風でも飛散するため、家庭用の小さな散布機でも4メートル近い飛散があることを知った。
指導に当たった専門技術員は「目的を持って農薬を散布することで、散布量は減らすことが出来る」と語り、新しい技術がなくてもできる減農薬の事例を示した。 -
わくわくカミーちゃん農園
サクランボ狩りなど体験JA上伊那の食農教育イベント「わくわくカミーちゃん農園」が18日、伊那市東春近の畑などであった。あいにくの雨模様だったが、上伊那特産ブロッコリーの収穫やサクランボ狩りなど貴重な体験を親子で楽しんだ。
昨年に続き2年目のカミーちゃん農園。収穫体験を通して農業を知ってもらう企画で、年3回を予定する。
この日は第1回で、42組の親子123人が参加した。イベントは伊那市を中心に振興作物として栽培者が増えているブロッコリーの収穫、上伊那ではあまり栽培されていないサクランボの食べ放題、春近発電所見学、皆で収穫したブロッコリーでカレーを作り昼食、繭を使うまゆクラフトと盛りだくさんの内容だった。
酒井和彦さんのブロッコリー畑では、直径12縲・3センチに育ったブロッコリーを1人2株ずつ収穫。子どもたちは茂った葉の間をのぞき込んで大きさを確認し、上から12センチくらいのところを包丁で切って収穫した。
伊那市西箕輪の唐沢奈津子さんは、「サクランボ狩りやブロッコリー狩りを子どもたちに体験させてあげたいと思った」と、真奈さん(西箕輪小2年)、直弥君(4つ)と参加。真奈さんは、「楽しい」と上手にブロッコリーを収穫していた。 -
子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムが開催
不登校や引きこもりの児童・生徒らを支援する団体、個人が、情報交換や連携を図り、子どもたちが健やかに育つ地域について考える「子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラム」が17日、伊那市駅前ビル・いなっせであった。約200人が参加。「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった義家弘介さんの恩師・安達俊子さんを講師に迎え、子どもたちへの支援のあり方について考えた=写真。
高校中退者や不登校生徒を全国から受け入れる北海道北星学園余市高校創設当初から英語科教師として35年間を勤めた安達さん。学力への劣等感、世間の冷たい眼差しなどにさらされ、心の傷を負う生徒たちと過ごす日々はトラブルの連続だったという。問題が起こるたびに生徒たちと向き合いながら「教え合い、学び合う学習形態」「地域に開かれた学校づくり」を進めてきた。
安達さんは「『先生として完璧を装っている先生が大嫌いだ。悪いことをした時はしっかりしかってほしいし、涙を見せてほしい』という生徒の言葉に、打ちのめされた。それからは肩の力を抜いて、生徒と共に怒ったり泣いたりすることができるようになった。教師としてのあり方を教えてくれたのは誰でもない生徒たち」と35年間を語り、問題行動だけで生徒を判断するのでなく、その裏にある心理を見つめることが大切であることを訴えた。 -
夏山シーズン到来
夏の山岳シーズン到来竏秩B伊那市営の南アルプス林道バスは15日、戸台口から北沢峠までの全線運行を開始した。17日には、長谷の営業所で同市や山梨県南アルプス市の関係者ら約40人が出席して出発式と開山祭をした。
出発式で小坂樫男市長は「バス運行開始から27年の長い歴史の間、無事故で続けてこれた」とし、関係者らに感謝。登山客に向けて「雄大な南アルプスの自然を満喫してほしい」と述べた。
シーズン中の無事故を祈願し、登山客を代表して横浜市の及川礼子さん(59)と東京都の鳥越幸子さん(59)が運転手に花束を贈呈。式後、出席者は2台のバスに分乗して北沢峠まで往復した後、開山祭をして山の安全を祈った。
毎年訪れているという鳥越さんは「自然は美しく、水もおいしい。小鳥のさえずりも癒される」と話し、1泊2日の日程で甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登ると張り切っていた。
現在は例年より10日から15日遅れて、エンレイソウやサンカヨウ、ツバメモト、オオカメノキなどの高山植物が咲き始めている。
1980(昭和55)年の林道バス運行開始からこれまでに約89万5千人が利用し、今季中に90万人を達成する見通し。 -
南信高校総体・水泳 上伊那勢は女子が大活躍
南信高等学校総合体育大会水泳競技大会が17日、諏訪市のすわっこランド屋外プールであった。本年は競技人口の減少などの理由で、中信地区大会も同会場で同時開催。南信は20校から110人(男子67人、女子43人)が出場し、31種目で熱戦を繰り広げた。
上伊那勢は女子の100、200メートルバタフラで小松原彩香(赤穂1年)が大会新記録を樹立し、200メートル平泳ぎで麻野裕絹(赤穂2年)が自身が持つ大会記録を更新。2人が出場した400メートルメドレーリレーでは同校が新記録で優勝した。
各競技の上位4位内、又は標準記録を突破(女子800メートル自由形は制限記録を突破)した選手らは7月1、2日、長野東高校である県大会へ出場を決めた。
○…昨年のジュニアニュージーランド遠征大会で50、100メートルバタフライで優勝した小松原は、今大会200メートルで大会記録を10秒以上短縮した。100メートルでも記録更新したが「200メートルは自己ベストを更新できて満足だが、100メートルはもう少し、よい記録が出ると思った」と納得がいかない様子。専門の100メートルはスピードが足りなかったと反省し「スピード、持久力の両方をバランスよく練習し、2種目でインターハイ出場を目指したい」と言葉に力を込めていた。 -
上伊那郡保育協会
音楽・体育部門研究会上伊那郡保育協会(会長・古畑康子箕輪町長田保育園長)の音楽・体育部門研究会が17日、箕輪町松島保育園であった。体育の実技講習で会員約40人が音楽に合わせてダンスなどを楽しみながら覚えた。
部門別研究会は年4回。そのうち2回は外部講師を依頼できることから、今回はサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に迎えた。
ヒップホップで入場行進にも使える「We Will Rock You」、全校で踊る「YMCA」など、講師の動きをまねしながら振りを覚え、リズムにのって楽しそうに踊った。
今回の講習で学んだダンスなどは、運動会だけでなく普段の保育の中や保育参観日に親子でふれあいながら遊ぶときなどにも応用する。
保育士は、「体を動かすことは自分たちも楽しみながらできる。早く子どもたちに教えてあげたい」と話していた。 -
それぞれ独自のテーマ追求 伊那谷写友クラブ作品展
伊那市を中心とした写真愛好者でつくる伊那谷写友クラブの第16回写真展は25日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。
発足13年目の同会の年一度の恒例展示。会員17人が、一人約3点ずつの約50点を出品。会員それぞれが独自のテーマを追求した写真に来場者の足が止まっている。
祭りに参加する人々の生き生きとした表情、高遠城址公園に咲いた満開の桜、南アルプスの山々に積もった雪など、季節を告げる写真が中心。ハエトリクモ、アカスジキンカメムシなどの昆虫や、ミヤマカタバミ、シナノコザクラなどの花の写真もある。
会員の撮った写真にコメントを載せた、月刊の会報も展示場に飾っている。
午前10時から午後7時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
青年新規就農者の激励会
地域農業を担う若手農業者を励まそう竏窒ニ15日、今春上伊那で新しく就農した7人を囲んだ激励会が伊那市西箕輪のトマトの木であった。先輩農家や就農を目指して上伊那で農業を勉強している研修生など約50人が集まり、情報交換をしながら交流を深めた。
地域のことをよく知らない新規就農者が、情報交換をしたり、志を同じくする農業者とのつながりをつくるための取り組み。今年はIターン者が最も多く5人。学卒で実家を継いだUターン者もいた。分野は野菜、果樹、畜産、水稲など。
上伊那農業改良普及センターの石原貞治所長は「耕作放棄地は年々増えており、新しい担い手の確保が必要となっている。一方で、就農を目指す若者が増え始めていることも実感している。がんばってほしい」と挨拶。
新規就農者らは「経営を安定させたい」「お客を増やしたい」など、それぞれの夢や将来について語った。
上伊那の新規就農者の定着率は9割前後で、リタイヤ者は少ないという。 -
上伊那医師会報30周年記念誌の発刊
上伊那医師会(神山公秀会長)はこのほど、「上伊那医師会報発刊30周年記念誌」を発刊した。
会員への情報提供と会員相互の理解を深めることを目的とした会報は、毎月1度、欠かすことなく発行されている。
記念誌は、上伊那医師会報初版の発刊に携わり、04年度から上伊那医師会長を務めた伊藤隆一前会長のあいさつと、会員37人による寄稿で構成。30年を振り返っり、身の回りの出来事がつづられている。
また、月会報の1号から357号までをまとめたCD竏坦OMも完成させている。 -
教員時代を過ごした上伊那の地でソプラノリサイタルを開く
安曇野市穂高
久保直子さん(41)教員時代を過ごした上伊那で、武満徹の没後10年を記念したソプラノリサイタルを開く。「お世話になった人たちへの感謝を込めたリサイタル。武満徹というと難しいイメージが強いけど、何気なく口ずさめるような旋律も多いんです。ほっとしながら聞いてもらえれば」と語る。
◇ ◇
小さいころから歌うことが好きで、中学、高校と合唱部に所属した。教員になってからも、合唱団に参加するなどして、歌い続けてきた。
日々の生活に支障をきたすほど心身を病んだのは2年前。激務による過労が原因だった。体力、気力とも困ぱいし、大好きな歌すら歌えない。自分は機械の部品のようなもので、代わりの存在なんていくらでもいる。私が私である必要はないんじゃないか竏秩B存在意義を模索し、不安と葛藤に苛(さいな)まれた。
そんな時、長野パラリンピックのゲストヴォーカリストを務めたスーザン・オズボーンのボイスセミナーがあることを知る。「癒しの歌」とも賞されるスーザンの美しい歌声には、前々から惹かれていた。また、セミナーは「自分の真実の声に出会う」をテーマ」としていた。自分の声や歌に出会うことが、生きること、歌うことを思い出すきっかけになるかもしれない竏秩B参加を決意した。
10日間に渡るセミナーでは、スーザンの歌を聴いたり、息を吸って声を出し方をひたすら練習した。
「単純な動作の繰り返しだったけど、一つのことに集中する中で、自分の内面をみつめるきっかけとなったんですね。私はこういう人間だったんだってことが明確になる中で『自分は自分でいていいんだ』って気付かせてくれたんです」。周囲に翻弄され続けてきた自分がいた。
心の中で何かが変化し始めていたある日、訪れた鹿児島県の病院で大きな台風に見舞われ、帰れなくなってしまった。外に出られない状況で「歌でも歌うか」と、ほかの患者と一緒に歌うことになった。何曲か歌った後「あなたいい声だから歌ってよ」と、促された。内輪以外の場でソロを披露したことはなかったが、思い切って歌うと、そこにいた患者はみな、涙を流しながら聞いてくれた。
音大も出ておらず、音楽家としてのキャリアもない自分には、人前で歌う資格などないと思っていた。しかし、「目の前で泣いている人が見えないの。そんな些細なことこだわることないじゃない」と諭されはっとした。命と向き合う人々の声援は、重みがあり、何よりも温かかった。 -
伊那美術展 個性豊か力作ぞろい
伊那美術協会(柴田久慶会長)の第82回伊那美術展が11日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。秀作が集まった個性豊かな展示に、初日から多くの人が鑑賞に訪れにぎわっている=写真。18日まで。
今回は権兵衛トンネル開通を祝し、木曽谷の作家11人の招待作品も含め、会員や一般の力作227点を出品。日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門のほか、一作年からジュニアの部を特設し、高校生の作品も前年度比約2倍の31点が並ぶ。
1924(大正13)年に「黒百合会」として発足し、上伊那の芸術文化の向上を目的に始まった展示会。現在の会員は224人と県内でも有数の美術団体に成長した。関係者によると、一人ひとりの作品は年々レベルアップしているという。
近年は女性の作品が多く出品されているのが特徴。柴田会長は「子育てや仕事が終わり、若いころできなかったことを、熱心に勉強している」と分析。作品展全体の総評は「自分の自由な発想を作品にした、見ごたえのある展示になっている」と話している。
午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。入場無料。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=亀井政昭(南箕輪)▽伊那市長賞=竹内慶子(駒ヶ根)▽伊那市教育委員会賞=内田三智子(箕輪)▽権兵衛トンネル開通記念賞=中山隆文(伊那)▽会員佳作賞=吉田冴子(箕輪)小林佑子(伊那)倉田多喜子(駒ヶ根)▽奨励賞=岩佐みね子(駒ヶ根)赤羽英子(辰野)湯沢ふき子(伊那)木下和子(伊那)▽新人賞=宮島覚(駒ヶ根)北原洋子(伊那)東城順子(松川)今井絢(辰野)小松るり子(諏訪)原麻里子(南箕輪)▽ジュニア奨励賞=西尾辰也(伊那)白鳥嵩(伊那)下島恵美(伊那)清水真希(駒ヶ根) -
上伊那一斉 道路クリーン作戦を展開
県建設業協会伊那支部など5団体は13日、上伊那で一斉に「道路クリーン作戦」を展開した。構成団体や県・市町村の454人が道路沿いを歩き、ごみを拾い集めた。
そのうち伊那市は172人が参加し、28班に分かれて作業に当たった。2月に権兵衛トンネルが開通したことから、西箕輪の国道361号線を新たに加えた。
参加者はごみ袋を手に、紙類やプラスチックの破片など落ちているごみを拾った。
作業開始からそれほど時間がたたないうちに、ごみがたまり、参加者はなかなか減らないごみにあきれていた。
全体のごみ量は空き缶88袋、空き瓶43袋、可燃ごみ222袋、不燃ごみ230袋で、前年と比べて40袋多かった。
クリーン作戦は26回目で、県や市町村が管理する道路をきれいにしようと建設産業界の奉仕活動として取り組んでいる。 -
『川たんけんブック』発刊、配布
川についての知識を深めることで歴史や自然、環境問題などを考えてもらおうと駒ケ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)はこのほど、小中学生向けの教育副読本『上伊那川たんけんブック竏駐V竜川とわたしたちのくらし』を発刊した。5千部印刷し、上伊那の図書館と52の小中学校すべてに数冊ずつ配布した。
同書はA4判、オールカラー96ページ。天竜川を中心とした上伊那を流れる川を取り巻くさまざまな側面を取り上げ、絵や写真などを多数使って分かりやすく解説。執筆や編集に上伊那の小中学校の教諭らが多数加わったことにより、地元の身近な情報が豊富に盛り込まれている。
同事務所は「総合的な学習の時間などで幅広く活用してほしい」と話している。 -
伊那と木曽の社交ダンスグループ集う
上伊那と木曽谷地域の社交ダンスグループが集ったパーティーが11日夜、南箕輪村の信州大学農学部体育館であり、両地域の愛好者がダンスを通して親ぼくを深めた。
上伊那で社交ダンスを指導している武田卓三さん=駒ケ根市=が主宰する6教室で構成したダンスグループが主体となり、権兵衛トンネルの開通を記念した交流パーティーを企画。教育委員会を通じ、木曽谷の複数のグループに呼びかけて実現した。
上伊那から約100人、木曽谷から約30人が参加。初顔合わせだったが、音楽が鳴り始めると男女が互いにペアを組んで踊った。ルンバやサンバ、ワルツ、タンゴなど、曲に合わせて軽快なステップを踏み、ときには優雅に踊って、楽しいひとときを過ごした。
「社交ダンスの文化交流の歴史として一歩が踏み出せた。これからも気軽に交流し合っていきたい」と武田さん。木曽谷の実行委員を務めた神村京子さんは「互いに触れ合い、刺激し合えるつながりができた。今後も数多くの交流を図っていけたら」と話していた。 -
「森本自然教室」3年目開講
信州大学名誉教授の森本尚武さん(72)=伊那市御園=による「森本自然教室」が11日、南箕輪村の同大学農学部で始まった。上伊那をはじめ、北信や東信地域など遠方から定員(30人)を超える約50人の申し込みがあった。9月までの全9回の講座を通して親子で自然と触れ合う。
幼少のころから自然に親しんでほしい竏窒ニ、3年目。これまで同様、昆虫の採集や標本製作、草花や樹木の観察に加え、新たに水生生物で水質を調査したり、鳥類を観察して樹木と鳥の関係も学ぶ内容を盛り込んだ。
「体験して感動することが今の教育には欠けている」と森本さん。「信州のなかでも上伊那は自然の宝庫。複雑さやおもしろさ、不思議な現象がたくさんある自然のなかで、いろんなことを体感して興味をもってほしい。それをきっかけに環境保護などについて関心が高まれば」と話す。
初回は親子約40人が参加し、学部内の農場でモンシロチョウの卵を採集。無農薬畑で栽培しているキャベツの葉の裏を入念に探した。カメムシやガなどの卵もあり、子どもたちは見つけ次第「何の昆虫ですか」と積極的に尋ねていた。
採集したモンシロチョウの卵は自宅に持ち帰り、湿度が適当な場所で1日1回エサを与えながら成虫になるまでの成長過程を観察する。昆虫が育つ様子を自ら学ぶとともに、命の大切さについて考える。
下諏訪から訪れた小学5年の男子はアゲハチョウの成長を観察するなど大の昆虫好き。「昆虫についていろんなことを学べるから楽しみ」と話していた。 -
箕輪工業高校の再編整備基本方針示される
高校改革プラン実施計画に基づく新たな高校の具体像を検討している箕輪工業高校(荒井和人校長)は12日、PTAや同窓会などでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平澤豊満町長)と懇談し、再編整備方針や新しい高校の将来構想を示した。地元との具体的な懇談は今回が初めて。
箕工側は今後、他校の視察やこうした懇談を重ねながら、教育課程は7月までに、設備・施設の整備計画は9月までに第1次案の完成したいとしている。早期に学校の全貌を明らかにし、地域住民への周知時間を確保する構えだ。
箕輪工業の荒井校長は、午前部・午後部履修者に対しては他部への乗り入れによる3修を前提とし、夜間部は「3修も可能」という緩やかなつながりとすることを提案。また、ホームルームや生徒会活動により人間関係力の形成に力を入れる仕組みづくりも示した。
一方で、これらを満たした学校を実現するためには、施設・設備の不足、夜間課程の環境充実、人的配置の充実が必要であることを示した。
説明を受けた平澤会長は、視察にかかる費用などを前向きにバックアップする意向を示し「高校そのものが生まれ変わるチャンスととらえ、一丸となって進めたい」とした。
しかし、予算規模の具体像は明らかとなっておらず、県としてどこまで配慮を受けられるか課題は残る。 -
中学総体上伊那大会 9競技で熱戦を展開
第45回県中学校総合体育大会上伊那予選会が10、11日、各会場であった。9競技で熱戦を繰り広げ、南信大会への出場学校、選手が決まった。
試合結果は次の通り。
【軟式野球】(駒ヶ根アルプス球場など)
(1)辰野(2)箕輪(3)宮田(4)伊那
※上位4校は24、25日、飯田県営球場などである南信大会へ出場
【バレーボール】(東部中、春富中体育館)
◇男子 (1)箕輪(2)辰野(3)中川(4)伊那東部(5)春富(6)伊那
◇女子 (1)辰野(2)中川(3)伊那東部(4)赤穂(5)箕輪(6)南箕輪
※男女上位6校は24、25日、伊那中、県伊那勤労者福祉センター体育館である南信大会へ出場
【バスケットボール】(伊那中体育館など)
◇男子 (1)赤穂(2)高遠(3)箕輪(4)辰野(5)飯島
◇女子 (1)箕輪(2)赤穂(3)春富(4)伊那(5)辰野
※男女上位5校は24、25日、岡谷市総合体育館などである南信大会へ出場
【サッカー】(赤穂中、箕輪中校庭など)
(1)箕輪(2)春富(3)伊那東部(4)赤穂
※上位4校は24日、7月1日、伊那市陸上競技場などである南信大会へ出場
【ソフトテニス】(伊那センターテニスコート)
◇男子 (1)伊那東部(2)赤穂(3)南箕輪(4)伊那(5)春富
◇女子 (1)箕輪(2)春富(3)伊那(4)南箕輪
※男子上位5校、女子上位4校は24日、岡谷市庭球場である南信大会へ出場
【卓球】(南箕輪小学校体育館など)
◇男子
▽団体 (1)南箕輪(2)辰野(3)伊那東部
▽個人 (1)沖村貴弘(伊那東部)(2)下平晋也(南箕輪)(3)諏訪宝(辰野)山岡孝太(南箕輪)(5)近藤將太(南箕輪)松田隆広(辰野)小澤悠太(辰野)倉田健司(南箕輪)(9)久保村健作(南箕輪)宮澤翔太郎(箕輪)福澤大悟(赤穂)田中和也(箕輪)矢野大介(辰野)堀田真矢(南箕輪)橋詰将弥(中川)山下澄人(伊那東部)
◇女子
▽団体 (1)中川(2)伊那東部(3)箕輪
▽個人 (1)小池佑佳(中川)(2)馬場綾菜(箕輪)(3)新城奈美(中川)埋橋里緒(伊那東部)(5)伊藤春奈(伊那東部)銭澤優梨(中川)大槻香奈(箕輪)市村喜子(伊那東部)(9)米山依里(中川)柴佳保里(箕輪)田中さゆり(伊那東部)安富美南(中川)下平咲(春富)細田千夏(中川)三ツ木佳奈恵(赤穂)浜望美(伊那東部)
※男女各団体上位3校、個人上位16人は、24日、高森町民体育館である南信大会へ出場
【ソフトボール】(富士塚スポーツ公園)
(1)伊那東部(2)伊那
※上位2校は24日、上郷グランドなどである南信大会へ出場
【柔道】(辰野中柔道場)
◎男子
◇団体 (1)辰野A(2)辰野B(3)赤穂A(4)赤穂B
◇個人 ▽50キロ級 (1)有賀大記(辰野)(2)畑浩樹(辰野)(3)根橋ひかる(辰野)(4)小田切健太(赤穂)(5)市田隼人(辰野)(6)中村健太(辰野)▽55キロ級 (1)栗林宏輔(辰野)(2)眞水啓佑(駒ヶ根東)(3)市瀬高大(辰野)(4)米山和也(赤穂)(5)宮下大輝(赤穂)(6)松崎勇樹(赤穂)▽60キロ級 (1)柳澤翔矢(辰野)(2)佐藤俊(辰野)(3)伊藤天馬(飯島)▽66キロ級 (1)瀬戸俊(辰野)(2)松田有起(辰野)(3)川井和彦(辰野)(4)園原有紀也(赤穂)▽73キロ級 (1)浅川晶彦(辰野)(2)小澤岳正(赤穂)▽81キロ級 (1)矢島準(辰野)(2)根橋健(辰野)▽90キロ超級 (1)坪木卓美(赤穂)
◎女子
◇団体 (1)辰野(2)伊那
◇個人 ▽48キロ級 (1)中原由貢(赤穂)▽48キロ超級 (1)久保田郁菜(辰野)(2)原祥子(伊那)(3)岩崎真由(辰野)(4)原寿々子(伊那)
※24日、辰野中柔道場で南信大会がある
【剣道】(駒ヶ根市武道館)
◇男子
▽団体 (1)赤穂(2)伊那(3)春富(4)辰野
▽個人 (1)石田悠斗(赤穂)(2)竹入省吾(赤穂)(3)小林兼悟(伊那)(4)三ツ井雄作(辰野)(5)春日宇光(辰野)(6)宮澤和成(赤穂)(7)酒井秋紀(春富)(8)柴田泰宏(伊那)
◇女子
▽団体 (1)春富(2)赤穂(3)伊那(4)辰野
▽個人 (1)関本ほの香(春富)(2)江口莉奈(春富)(3)唐澤奈美(赤穂)(4)宮澤夢美(赤穂)(5)板山香純(伊那東部)(6)長谷川宏美(辰野)(7)白鳥百合子(南箕輪)(8)白鳥亜梨沙(春富)
※男女各団体上位4校、個人上位8人は24日、松川中体育館である南信大会へ出場 -
伊那谷地域住民大学が発足
伊那谷地域住民大学の発足集会が11日、南箕輪村の大芝高原研修センターであった=写真。「住民自治と地域づくりを考える」をテーマにしたシンポジウムがあり、地域問題に関心のある上伊那などの約40人が、意見を交わした。
県内の教育、産業、文化について研究、学習している「県地域住民大学」のメンバーが、伊那谷地域に絞った「分校」として活動するため、結成を呼びかけた。住民自治や地域づくりなどをテーマに講座や、公開集会を開いていく。
シンポジウムでは、伊那市の郷土史家・山口通之さん、建築家・山住博信さん、木曽町町長の田中勝巳さんらをパネラーに迎え、パネルディスカッションをした。住民自治や伊那谷と木曽谷を結ぶための観光について話し合った。
山口さんは地域自治に関して「住民がずくを出さなくてはいけない。役員になった者が顔の見える内容を分かりやすく情報公開し、住民が参加し検討していくことが必要」と主張。田中さんは「自分の地域の歴史、文化などを確信を持って将来につなげ、安心して暮せる地域づくりをするための運動を広げてほしい」と述べた。 -
公民館地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は11日、公民館地区館・分館の役職員を対象にした研修会を飯島町の町文化館で開いた。上伊那各地から約200人が参加し、ひさかた風土舎=飯田市=代表の長谷部三弘さんの基調講演「私にとって、地域にとっての公民館竏茶Iンリーワンの地域づくり」を聞いたほか、レポート発表や分散会などで情報交換を行った。
基調講演で長谷部さんは、地域への帰属意識が薄れてきている農村部の現状に触れ「青年団、婦人会に続いて今は老人会が崩壊の危機に瀕している。これからの公民館、分館の活動のポイントは、教育と学習、行政と地域を縦横の糸として布を織るようにしてオンリーワンの地域をつくっていくことだ」と訴えた=写真。
中川村公民館大草分館社会部長の小沢健司さん、駒ケ根市の赤穂公民館町一区分館の分館長松崎眞明さんがそれぞれの分館の活動について発表し、参加者から大きな拍手を受けていた。 -
「豊かな環境づくり上伊那地域会議」総会
上伊那の市町村や同地域内の消費者の会などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」(木下さちゑ会長)の総会が9日、伊那市駅前ビルいなっせであった。06年度事業や予算などの5議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業は新規で、上伊那管内の小学校を対象に、環境学習を推進する先進的な授業で必要となる教材などに助成する事業を盛り込んだ。そのほか、啓発事業として「自然観察会」を4年振りに再開し、水、自然環境保全の意識を高めることにした。
総会後は研修会・パートナーシップ会議があり、環境問題に関して取り組んでいる2団体が事例発表。小水力発電の普及に励む「伊那谷自然エネルギー研究会」の小澤陽一代表と、マツタケの発生環境整備に取り組む「上伊那林業士会」の川島潤一会長が講演した。
小澤代表は伊那谷の農業用水路が平野を流れる用水路と違い、起伏のある地形であるため、小水力発電に適した落差を有する個所が豊富であることを説明。「伊那谷は恵まれた環境にある。地産地消の発想で、地域にあった特色を使ってエネルギーをまかなう必要がある」とした。 -
古流松應会伊那支部がいけばな展
古流松應会伊那支部(大石理峯支部長)の「第21回いけばな展」が9日から、伊那市通り町のニシザワデパート4階で始まった。「水辺の花」をテーマにした作品がそろい、初日から多くの女性らが訪れた。12日まで。
2年に1回開く作品発表で、今回は発足40周年の節目を迎えた。伊那市を中心に、上伊那の会員約100人が1点ずつ出展し、前期・後期に分けて作品(一部除く)を入れ替える。
流儀にのっとった古典花と独自の発想による現代花があり、カキツバタ、スイレンなどを生けた、みずみずしい作品が並ぶ。石を敷き詰めた空間にはヤナギの大木を使い、ツツジなどを生けて山の景色を表現、サラシホウキで滝をイメージした合作もある。
また、小学生を対象に、月2回開いている「こどもいけばな教室」の招待席にはアルストロメリアやヒマワリ、ユリなどを題材にした50点も展示。
大石支部長は「大作が多く、40年の成果を見ていただきたい」と話した。
開催時間は午前10時縲恁゚後5時。 -
伊那地区産業安全大会 労災防止へリスク除去を
7月1日縲・日の全国安全週間に先立ち、伊那労働基準協会(会長・向山孝一KOA社長)は8日、県伊那文化会館で伊那地区産業安全大会を開催した=写真。企業の安全担当者など約360人が集まり、労働災害発生状況や傾向、リスク管理の方向性を確認した。
昨年度、上伊那で発生した休業4日以上の労働災害は前年比6人減の182人で、そのうち死亡災害は3人。一昨年度までの増加傾向に歯止めがかかったが、いまだに被災者は後を絶たない状況。業種別労災発生で全体の4割を占める製造業は、前年比10人増の74人だった。
死亡災害の発生を防ぎ、労災を大幅に減少させるには職場に潜んでいる危険要因を的確に洗い出し、災害につながるリスクを効果的に除去させるなどの努力を継続することが必要竏窒ニの指摘があった。
4月1日から改正された、労働安全衛生法についても説明。過労による健康障害の予防のため、時間外労働の多い労働者は、医師による面接指導の結果で、就業場所の変更や労働時間の短縮などの措置を講じることができるなどの内容を確認した。
向山会長は「今年度中に会員の皆さんが抱えている切なる声を吸い上げ、もう一度私たちの組織の現状を把握し、協会の改善のきっかけになれば」とあいさつした。 -
フェンシング国体・北信越国体出場選手壮行会
第61回国民体育大会(10月6縲・0日、兵庫県神戸市)、第26回北信越国民体育大会(8月26縲・7日、箕輪町)のフェンシング競技に出場する選手の壮行会が6日、箕輪町文化センターであった。長野県フェンシング協会、同後援会の会員が選手の健闘を期待し激励した。
成年男子は国体出場が決まっており、成年女子、少年男子、少年女子は本国体出場をかけて北信越国体に出場する。選手は「力を発揮できるようがんばりたい」「フェンシングができることを誇りにがんばってくる」と意気込みを語った。
県フェンシング協会の平沢豊満会長は「日ごろの訓練の成果を十二分に発揮して本国体に進んでほしい。がんばっていい成績をあげてほしい」、後援会の桑沢昭一副会長は「オリンピックにつながる道を開いていただければフェンシングの競技人口ももっと増える。がんばって」と激励した。
出場選手は次の皆さん。
◇成年男子▽監督・選手=山本政典(伊那北高校)▽選手=三沢高志(箕輪消防署)大野寛務(伊那北高校)薮原創(箕輪町役場)
◇成年女子▽監督=草間祥明(諏訪双葉高校)▽選手=北野有紀(マコメ研究所)三沢志穂(長野クラブ)唐沢千夏(日本大学)
◇少年男子▽監督=山本政典(伊那北高校)▽選手=岩崎健太郎(伊那北高校3年)唐沢司(同)大槻知也(弥生ケ丘高校3年)松川佳祐(箕輪工業高校3年)
◇少年女子▽監督=大槻高範(赤穂高校)▽選手=今井未央(赤穂高校3年)木村宏美(同)白鳥真弓(伊那北高校3年)栗原夏佳(伊那北高校2年) -
中央道環境対策協議会
中央自動車道周辺の中南信地域の16市町村で組織する、中央道環境対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が2日、伊那市役所であった=写真。06年度事業計画、予算などの4議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業計画は、関係市町村間及び長野道など他の協議会との情報交換、各地域における騒音、振動、薬害、病害虫など沿線環境対策要望のとりまとめ竏窒ネどの4つを盛り込んだ。
総会後は、中央道を管理する中日本高速道路関係者へ、要望や質問が投げ掛けられた。出席者は「伊北インターチェンジ内にある立ち木に夜、鳥が集まり地域住民が迷惑しているが対策を」「岡谷ジャンクションであった事故で、車両が道路下へ落下したが安全対策はできていたか」などと直接訴えた。
中央道環境対策協議会は、高速道路より発生する公害などを防止し、地域住民の快適な生活環境を保全する目的で設置している。 -
明るい県政を進める会
知事選について県議と懇談上伊那の住民有志でつくる市民団体「明るい県政を進める会」(桜井伝一郎会長)は5日夜、伊那市内で開いた役員会で県知事選候補について伊那市と上伊那郡選出の県議4人と懇談し、県議が候補擁立に動くことを要請した。
向山公人氏(政信会)は「個人的には県政の正常化には阿部さんがいい」と、総務官僚で前県副知事の阿部守一氏(45)の名を挙げた。阿部氏について、清水洋氏(志昴会)は「意欲はある」、小原勇氏(県民協働・無所属ネット)は「県政に対する思いは強い」とした。木下茂人氏(緑のフォーラム)は「個人的に思っている人はいる」としたが具体的な氏名は言及しなかった。
桜井会長は、「県議が前面に出て(候補擁立を)やってもらいたい」と強く要請した。 -
インターハイ 強豪と熱戦へ
県高等学校総合体育大会の19競技が4日、県内の各会場であり、全国大会、北信越大会の出場選手が決まった。上伊那勢はフェンシングで2団体、4個人、新体操で1団体が優勝し、全国大会の切符を勝ち取った。
フェンシングは団体戦で伊那北が2年連続の男女アベック優勝。個人は男子エペで河西遼太、男子サーブルで岩崎健太郎(ともに伊那北3年)、女子エペで三澤杏奈(赤穂2年)、女子サーブルで白鳥真弓(伊那北3年)が1位になった。新体操は伊那西が5年連続で優勝。それぞれ全国の強豪と戦う。
各競技の結果
【フェンシング】(場所・箕輪町民体育館)
◆男子
▽個人エペ (1)河西遼太(2)唐澤司(ともに伊那北3年)(3)大槻知也(伊那弥生ヶ丘3年)
▽個人サーブル (1)岩崎健太郎(2)井澤貴志(3)大槻智哉(いずれも伊那北3年)
▽団体フルーレ (1)伊那北(2)箕輪工業
◆女子
▽個人エペ (1)三澤杏奈(赤穂2年)(2)小林未樹(伊那北3年)(3)栗原夏佳(伊那北2年)
▽個人サーブル (1)白鳥真弓(伊那北3年)(2)北原彰子(赤穂2年)(3)今井未央(赤穂3年)
▽団体フルーレ (1)伊那北(2)赤穂
※男女各エペ、サーブル、団体の1位は8月3縲・日、京都府である全国大会、6月16縲・8日、福井県である北信越大会へ出場
【新体操】(サンビレッジ伊那)
▽団体 (1)伊那西(櫻井優衣、大澤ひとみ、長田朋恵、小穴優佳、郡上沙織)12・650点
※伊那西は8月7、8日、大阪府である全国大会、6月17、18日、福井県である北信越大会へ出場
【ソフトテニス】(伊那市営センターテニスコート)
▽女子個人 (9)小坂志織・小松沙織(ともに赤穂2年)
※小坂・小松ペアは6月17、18日、富山県である北信越大会へ出場
【弓道】(長野運動公園弓道場)
▽女子団体(計20射) (2)赤穂
※赤穂は6月17、18日、石川県である北信越大会へ出場 -
県高校総体・熱戦本格化 上伊那勢の奮闘を期待
県高等学校総合体育大会が本格的に始まった3日、上伊那を会場に新体操、ホッケーなど4競技があり、フェンシングのフルーレ個人で男子の唐澤司(伊那北)、大槻知也(伊那弥生ヶ丘)、女子の白鳥真弓、栗原夏佳(ともに伊那北)が8月3縲・日、京都府である全国総体の出場を決めた。
新体操は伊那市サンビレッジで個人戦があり、長田朋恵、大澤ひとみ(ともに伊那西2年)が総合で2、3位に入り、17、18日、福井県である北信越大会へ出場を決める。4日は団体戦がある。
ホッケーはメンバー不足の状態が続いていたが10年振りに駒ヶ根工業が出場し、赤穂と同校グラウンドで戦った。結果は赤穂が1対0で辛勝し、北信越大会進出を決めた。
ソフトテニスは伊那市営センターコートで団対戦があったが、上伊那勢は北信越大会の切符を逃す。4日は南信地区大会で優勝した男子の中山・北原(伊那弥生ヶ丘)、女子の小坂・小松(赤穂)ら10ペアが個人戦へ出場する。
フェンシングは箕輪町民体育館でフルーレ競技があり、全国総体出場決定者のほか男子の松川佳佑(箕輪工業)、女子の木村宏美(赤穂)ら6人が16縲・8日、福井県である北信越大会へ出場。4日は学校対抗のほか、サーブル、エペの男女各個人の試合がある。