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南殿隣組会がレンゲ花見会
南箕輪村南殿の住民有志が栽培しているレンゲ畑で27日、隣組会が地域の交流を深めようとレンゲ花見会を開いた。約30人が花畑の中で料理や酒を味わい楽しいひと時を過ごした。
休耕田を借りて山崎正純さんらがレンゲを栽培し3年目。隣組は元10組で8年前に3つに分かれた。一緒に活動していた元10組が集まる機会を持ちたい-と花見会を計画。今回が2回目となる。
レンゲ畑は約10アール。昨年9月20日に種をまき今年5月10日ころから咲き始めた。満開のレンゲ、一部には菜の花も咲き、花に囲まれての宴に会話も弾んでいた。花見会の幹事長を務めた山崎さんは、「皆が集まって懐かしいし楽しい。来年以降もやりたいという熱い思いがある。れんげ米作りもしたい」と話していた。
畑の一部は中部保育園の園児が遊べるよう開放もした。 -
信州大学農学部に食と緑の科学資料館「ゆりの木」がオープン
信州大学農学部が60周年記念事業として整備を進めてきた「食と緑の科学資料館・ゆりの木」が26日、構内の一角にオープンした。開所式には関係者など約200人が集まり、展示された貴重な学術標本などを見学した。
同館は農学部の教授陣がそれぞれに所持していた植物や動物の資料、標本を一元的に管理・活用するために整備を進めてきたもの。また、地域連携の拠点にも位置付けており、ただ一般公開するだけでなく、資料を活用した公開講座の開催、子どもに対する自然教育への開放などにも取り組むことを計画している。
目玉の一つであるチョウの標本は、県内に分布するものから世界に分布するものまでがそろっており、東南アジアなどに分布する「キシタアゲハ」は、現在確認されている16種の雌雄がすべてそろっている。この標本を提供した森林科学科の岡野哲郎教授は「島によってチョウの形がどう違うかを比べることができるなど、学術的な視点から見ることができるのがこの資料館の特徴」と話していた。
今後はさらに整備を進め、所蔵品を増やしていく。
同館の開館時間は平日の午前10時縲恁゚後4時。
問い合わせは事務室(TEL77・1350)へ。 -
南箕輪村営農センター総会
南箕輪村営農センター(唐澤俊次会長)は24日夜、通常総会を村役場で開き、07年度事業計画案、予算案などを承認した。
本年度事業計画は、農地の保全と農業を維持・発展させるため、地区営農組合、まっくんファーム、農業関係組織・団体と連携を強め多くの課題を総合的に検討し対応していく。主な取り組みは、農業関係各組織の機能充実、遊休荒廃地の解消対策と農用地利用集積・管理推進、豊かで特色ある産地づくりの検討、先進地視察・研修会・講習会の開催・参加など。収支予算は、収入支出合計各273万円。
任期満了に伴う役員の選任は、会長に唐沢俊次さん、副会長に原英雄さん、監事に吉沢和倫さん、小林健一さんを再任した。
唐沢会長は、「まっくんファームにとって初年度の土台作りの大事な年。営農センターとしてもしっかり後押ししたい。各組織と一致協力して村の振興のため努力したい」とあいさつした。 -
まっくんファーム有機栽培研究会が有機肥料米栽培を開始
南箕輪村の集落営農組織「まっくんファーム」の有機米(仮称)専門部会(原英雄部会長)は本年度、有機肥料を使用した稲作栽培の拡大を図る。肥料には人由来の微生物を使用した混合飼料で育てた鶏の糞を使用。登熟がよく、くず米の少ない高品質・良食味となることなどが確認されており、ほかの米との差別化を図りながら環境に配慮した安心・安全でおいしい米づくりを行い、販路拡大を目指す。
村内では、南箕輪村出身で元東京農業大学教授・大田保夫さんのアドバイスを受けながら一部農家がこの肥料を使った栽培を開始。それとともに信州大学農学部の協力を得ながら栽培試験や食味検討会も重ねてきたが、稲の根を健全にし、穂がきれいに実る効果などのほか、食味としても魚沼産コシヒカリに匹敵する結果となった。
そこで同部会では、本年度からこの有機肥料を使った米栽培を本格的に開始。本年度は16人が約7・7ヘクタールで栽培、566俵を出荷予定数量としているが、今後は千表を目標に面積拡大を図っていきたいとしている。
また、減農薬にも取り組み、南箕輪村だけのブランド米作りを目指す。 -
伊那防火管理協会定期総会
伊那消防組合管内の事業所や危険物製造所などで組織する伊那防火管理協会の定期総会は23日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールであった。会員約50人が出席し、役員改選案などを承認した。
任期(2年)満了に伴う役員改選は会長に唐沢可昭氏(伊那中央石油)を新任。副会長2人は小口宏氏(中部電力伊那営業所)、今福光雄氏(石川島汎用機械)を再任した。
同会は防火管理の向上と会員相互の親ぼくを図り、火災予防に努める目的で組織。本年度も危険物取扱者を対象とした保安義務講習会や会員による消化通報コンクールなどの事業を計画している。
総会では表彰もあった。
各表彰を受賞したのは次の皆さん。
【関東甲信越地区危険物安全協会連合会長表彰】
▽事業所=オリンパスイメージング辰野事業場
【県危険物安全協会長表彰】
▽事業所=キッツ伊那工場▽優良取扱者=赤坂昭典(扇屋石油)、丸田茂(伊那燃料)、伊藤秀次(ENEOSフロンティア長野Dr・Drive辰野店)、竹入修二(北山ラベス箕輪生産場)、山本和市(同)
【伊那防火管理協会長表彰】
▽優良者=征矢直人(上伊那農業協同組合)、春日保(同)、宮下修一(伊那市観光仙流荘)、伊藤政子(いたや伊藤燃料店)、河西良明(オリンパスイメージング辰野事業場)、熊谷暢宏(北山ラベス箕輪生産場) -
南箕輪村公民館ゆずり葉学級開講
南箕輪村公民館の65歳以上を対象とした「ゆずり葉学級」の開講式が24日、公民館であった。49人が参加し、今年1年間の活動などを話し合った。
さまざまな学習や体験を通した生きがい作り、仲間作りを求めて開く。式で堀薫公民館長は、「いろんなことに挑戦しながら若者に負けないで、健康を維持しながら1年やっていきたい」とあいさつした。
学生は一人ずつ自己紹介し、お茶を飲みながら今年取り組みたい活動を考え合った。
学級は原則月2回。前年度は冬期は月1回で全17回開いたが、本年度は冬期も2回開催で全21回の予定。学生は42人が継続参加で、新たに7人の仲間を迎えた。 -
第20回南箕輪村長杯ゲートボール大会
第20回南箕輪村長杯ゲートボール大会が23日、同村の大芝高原屋内運動場であり、神子柴Aチームが優勝した。村主催、村ゲートボール連盟(伊藤聖人会長)主管。
競技は地区対抗戦で、9チーム、約50人が参加。3つのコートに3チームずつが分かれ、それぞれで総当り戦を展開した=写真。勝ち数、得失点差で順位を決めた。
同大会は屋内運動場が建てられた翌年の1988年から続く恒例。
伊藤会長は「かつてのゲートボールがさかんなころは会員も100人いたが現在は半分に減っている。これから復活するように努力していきたい」などとあいさつした。
結果は次の通り。
(1)神子柴A(2)久保B(3)北殿A -
童謡唱歌を国内外に広めている瑞宝双光章の酒井増男さん
南箕輪村長に受章を報告高齢者叙勲の瑞宝双光章を受章した県音楽教育学会名誉会員、県童謡・唱歌をうたう会顧問、元教諭の酒井増男さん(89)=南箕輪村南原=が23日、村役場を訪れ、唐木一直村長に報告した。
酒井さんは中野市の出身。音楽教育を主に県内小中学校13校で38年間、教べんをとり、77年(昭和52)3月に長野市立共和小学校長を最後に退職。その後、童謡・唱歌の普及に努め、県童謡・唱歌をうたう会を設立して国内でコンサートをしたり、ブラジル、米国、ハンガリーなどに招かれて、日本の文化としての魅力を広めたりしている。
村長室で、教え子たちからもらった寄せ書きなどを紹介しながら酒井さんが叙勲を受けたときの様子などを話した。唐木村長は「まだまだ元気でこらからも活躍してください」と励ました。 -
南箕輪村農作物有害鳥獣駆除対策協議会総会
南箕輪村農作物有害鳥獣駆除対策協議会(会長・唐木一直村長)は21日、07年度総会を村役場で開き、本年度事業計画、予算案などを承認した。
事業計画は、久保地区と南原地区のカラス檻の管理、イノシシやクマの対策など随時、村猟友会に委託する。予算は歳入、歳出合計各36万4100円。
06年度の活動実績は、カラス檻(5月10日縲・月9日)は久保9羽、南原10羽。銃駆除(6月17日縲・月9日)はカラス69羽、ドバト99羽。クマ檻、イノシシ檻はいずれも0頭だった。 -
森林セラピーロード グランドオープン
南箕輪村の大芝高原「みんなの森」森林セラピーロードが20日、グランドオープンした。元マラソン選手・松野明美さんと一緒に、参加者200人余は2キロ弱のコースを歩き、森林浴効果や自然環境のすばらしさを体感した。
セレモニーで、唐木村長は「大芝高原は先人の努力で守り育てられてきた。宿泊や温泉施設の利用と合わせ、心身をリフレッシュしてほしい」と村の活性化に期待した。
唐木村長ら5人がテープカットしたあと、参加者は赤松などが広がる森内コースを楽しみながら歩いた。
松野さんは「ひんやりとした空気が気持ちよかった」と話した。
保育園児や文化団体による踊りなどのステージ発表、健康チェックなども組まれ、オープニングを盛り上げた。
森林セラピーロードの認定は全国10カ所。「みんなの森」は広さ38ヘクタール。道全長4・7キロで、3つのお薦めコースがある。林望台などを設けたり、70種ある樹木に銘板をつけたりと森林学習ができるようになっている。砕石、ウッドチップ舗装で、車いすで散策もできる。
森を活用した健康づくり推進や観光振興に取り組む森林セラピー協議会の荻原文博会長は、都会からのバスツアーを企画したいとし、大芝高原の認知度アップを図っていく。 -
信大で里山、動物、人間の関係について考えるシンポジウム「人と、森と、動物と竏註l里への出現と森林整備竏秩v開催
里山、動物、人間の関係について考える第1回田園環境工学研究会シンポジウム「人と、森と、動物と竏註l里への出現と森林整備竏秩vが19日、南箕輪村の信州大学農学部であった。同学部教授陣による基調講演やパネルディスカッションがあり、人間の活動が里山に与えてきた影響と今後の課題、あり方について考えた=写真。信州大学田園環境工学研究会、山岳科総合研究所主催。
同シンポジウムは人間活動と里山の関係を見つめながら中山間地の抱えるさまざまな問題の解決方法を模索することを目的として開催したもの。学生や一般など約50人が集まった。
パネルディスカッションで泉山茂之助教授は「昔は里山に動物の入り込む隙がなく、人と動物の住み分けができていたが、戦後、里山に人の手が入らなくなったために動物の入り込む隙でき、人間のすぐそばまで動物が出没するようになった」と指摘。また、これまで動物がすみかとしていた奥山の深刻なエサ不足も動物の出没を促す要因となっていることを示した。
また、中村寛志教授は人の手によって里山整備が成されていた結果、昆虫の生物多様性が保たれてきた経過を示す一方「昔は農業を基盤とした生活があったため、今の希少種が栄えていた。しかし、生活そのものが変化する中、そういう環境を維持していくのは無理。どうすれば保護できるかを考えていかなければならない」と指摘。木村和弘教授は中山間地における過疎化、農業者の高齢化がこうした状況に拍車をかけている現状から「山とまったく関係のない若い人たちを巻き込んでいくような取り組みも必要では」と提言した。
一方で会場からは「人間の活動の結果として里山が維持されてきたという話だが、今は人がいないため集落が維持できない状況。大学ではもっと農業生産で生きていくための方法を教えてほしい」などといった地域の現状を切実に訴える声もあった。 -
南箕輪村商工会総会
南箕輪村商工会(田中秀明会長)は18日、07年度第47回総会を商工会館で開き、07年度事業計画案・予算案、本年度改選の青年部役員の選任などを承認した。
07年度は、05年に設置した「商工会見直し委員会」が2年間にわたって協議し答申した地域活性化のための商工会のあり方、方向付けなどの指針に沿った事業展開を図る計画で、基本方針に▼商工会自立のための改革▼広域連携組織体制の促進▼創業・経営革新支援事業の推進▼会員情報化支援事業▼地域活性化の推進-を掲げる。
小規模事業経営支援事業では、創業支援や雇用創出に係る指導、経営管理の指導、技術向上や新事業分野開拓などのための情報提供など。地域総合振興事業では商工業・建設業の振興事業に加え、大芝高原まつりの参加協力、信州大芝高原イルミネーションフェスティバルへの参加協力、南箕輪村花いっぱい推進協議会活動への参加協力、他団体との交流や研修会の開催など。
青年部役員は部長に滝沢充さん、副部長に海沼敬雄さん。任期は2年。
永年勤続表彰は次の皆さん。
▽55年=北原貞子(長田百貨店)▽25年=唐沢則子(清水製作所)▽15年=井口まゆみ(フジタメタルワーク)▽10年=植木公夫(アルゴル)小林久江、辻智彦、原豊、中村隆俊、田畑篤(以上創研)小松正行(ミヤザワ) -
上農高校生も街頭啓発
伊那署は18日、上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒と協力し、5月実施の「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」などに合わせてJR伊那北駅前で、自転車盗の被害防止などを通学中の高校生に呼びかける街頭啓発をした=写真。
高校生の防犯意識を高める目的で2年前から始めた取り組み。生徒のほか署員や教員ら13人が登校中の上農生や伊那北高校生らに向け、啓発チラシを配布。「春の全国交通安全運動」(11竏・0日)に合わせ、夜光反射器材の活用などを促すチラシも配った。
同署管内で本年(4月末現在)発生した街頭犯罪は114件(前年比25件増)。自転車盗は前年と比べ13件増の31件で街頭犯罪の上位にあり、特徴として被害件数のうち8件は施錠、23件は無施錠だった。この結果から所有者の防犯意識の低さが伺えるという。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第29回プロドライバー事故防止コンクール」(県交通安全協会など主催)の伝達表彰が17日、伊那署であった。優秀賞などを受賞した同署管内の5事業所の関係者が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った。
受賞した事業所は、優秀賞の「伊那タクシー」(伊那市)、「白川タクシー」(同)の2事業所と、優良賞の「丸登運送伊那営業所」(南箕輪村)、「日英タクシー」(箕輪町)、「高遠観光タクシー」(伊那市高遠町)3事業所。
プロドライバーが模範となり一般ドライバーの安全意識の高揚を促すためのコンクール。タクシー、バス、トラック部門に県下から653事業所が参加し、各事業所が取り組む交通安全に関する研修会やドライバー指導などの内容を評価し、最優秀賞33事業所、優秀賞40事業所、優良賞67事業所を選んだ。
優秀賞受賞の白川タクシーでは、交通安全の研修会を年間4回開いたり、毎日の点呼でドライバーの健康状態を把握したりして従業員の事故防止を目指してきた。白川吉朗社長は「一人ひとりが事故防止を心がけてきた結果が出て嬉しい」と話した。
5月8日、長野市で表彰式があり、同署管内の伊那バス(伊那市)が最優秀賞を受賞。また、同事業所の牧内裕子さんの標語「心技体すべてが模範のプロドライバー」が同コンクールの最優秀標語として選ばれている。 -
「信州・上伊那経済の開拓者」発刊
・ス伝承遺産・スとして後世に戦後上伊那経済の発展を支えた経営者5人を紹介した書「信州・上伊那経済の開拓者」がこのほど出版された。伊那毎日新聞社が、「信州伊那谷からの挑戦」に続く「いなまい叢書」=経営者編=として企画・発行した。
取り上げている経営者は、故向山一人氏(KOA創業者)池上房男氏(大明化学工業前会長)登内英夫氏(ルビコン会長)荒木茂氏(ニシザワ会長)藤澤今正氏(伊那バス会長)。
昨年6月発行の「信州伊那谷からの挑戦」は上伊那の優れた中小企業経営者約100人を紹介したものだったが、「信州・上伊那経済の開拓者」は、それら元気な中小企業経営者たちの活躍を支える上伊那の経済基盤を築いた地元大手企業の経営者、いわば・ス上伊那経済の牽引者たち・スに的をしぼり、長期にわたるきめ細かな取材で、それぞれの経営哲学、生きざまなどを浮き彫りにしている。
同書によって、戦後上伊那の製造業、商業、運輸サービス業の発展の歴史を知ることが出来、そこに記された5人の先駆者の足跡は貴重な・ス伝承遺産・スとして後世に引き継がれることだろう。
◇ ◇
5人の中で唯一故人の向山氏については、その業績、横顔などをルビコン会長の登内氏が語る形式をとっている。
伊那谷に電子部品産業を興した人竏柱・R氏の、製造業を通じた地域振興への思いは強く・ス伊那谷に太陽を・スを合言葉に「農工一体論」を打ち出した背景などからその確かな意志があらためて分かる。「面倒見の良さ」を物語るエピソードも、向山氏をよく知る登内氏ならではの内容で、興味深い。
池上氏は、「人間尊重の経営哲学」で広く知られ、氏を範とする地元経営者も少なくない。氏の「目的と手段を取り違えないように」などの方針に共感し、品質管理、従業員管理などを手本としている。それらの理念・手法が同書で明らかにされる。
母親の影響、ミツバチに学ぶ危機管理などの逸話も新鮮だ。
コンデンサーの世界企業を一代で築き上げた登内氏。「いつもルビコン河を渡る気概で」と社名のいわれを解説しているくだりでは、年齢を感じさせない若々しいその姿が目に浮かぶようだ。
「貧しい百姓からの脱出」を決心し、勉学と研究に没頭した青春時代。運命を左右する人との出会い。そして、起業。さらには、企業の社会的責任の追及…。地元で広く認められている登内氏の功績の裏には、あまり知られていない紆余曲折の数々があったことも同書で知ることができる。
荒木氏は、伊那市通り町の小さな書店から出発して、伊那谷流通業の中核「ニシザワ」グループを築き上げるまでの道のりを実直に語っている。
「時代を読んだ多角経営」は、地域と社員のためを考えて判断した道だったことなどがあらためて分かる。
教科書を自転車の荷台に積んで売り歩いた20代。徴兵、そしてシベリア抑留。通り町大火による店舗焼失。それらの苦労を控えめに語るところから荒木氏の人間性を測り知ることもできる。
藤澤氏は「独立自尊」の経営方針で伊那バスを地域になくてはならない「足」へと育てた。
モータリゼーションの進展で路線バスの利用が減少すると、持ち前の決断力と行動力で観光・レジャーに着目するなど経営を多角化。さらに、東京・名古屋と伊那谷をつなぐ高速バスを、全国初の試みとなる沿線バス会社の共同運行という形で走らせることに成功した。氏を「戦後の困難な時代を必死で生きた」などと高く評価する各界の声も紹介されている。
路線バスの運転手や車掌が「花形」だった時代のエピソードは楽しい。
向山氏を除く4氏については、それぞれ地元各界を代表する人々が「私から見た○○さん」として分析。各氏を多面的に判断することもでき、面白い。
224ページ。定価1809円(税別)。南信地域の主な書店と伊那毎日新聞社で好評販売中。
問い合わせは伊那毎日新聞社(TEL0265・72・4100)へ。 -
第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル「夢コン」全国大会シニア部門で審査員特別賞
南箕輪中1年大塚智哉君日本アーティストビューロー主催の07年度第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル「夢コン」の全国大会(5月4日、大阪府・メルパルクOSAKA)で、南箕輪中学校1年の大塚智哉君(12)が、シニア・スチューデント・コンチェルト部門の2位となる審査員特別賞・加藤美緒子賞を受賞した。
「夢コン」は、プロのオーケストラと共演できる大会。部門別の課題曲集から選曲した曲で全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち抜き、全国大会に出場した。
大塚君は、南箕輪村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室に通っている。3回目の出場で、今回はシニア部門。演奏曲はハイドン「ソナタ ハ長調Hob.XVI-35より第1楽章」。本番は、「オーケストラと合わせにくい曲だと聞いたので、自分が合わせることも必要で考えながら弾いた。緊張しないで、とっても自信のあるいい演奏ができた」という。
目標にしていた賞の発表で名前が呼ばれなかったため今回はだめだと思っていたところ、目標を上回る審査員特別賞の受賞に「びっくりした」といい、「来年も挑戦したい」と話している。
望月音楽教室は主宰の望月玲子さんと、平林千枝さんが指導。同教室から同じく全国大会のジュニア・スチューデント・コンチェルト部門に出場した諏訪市立豊田小学校5年の矢崎宏一君(10)は、優秀演奏賞を受賞した。 -
第15回上伊那60歳ソフトボール大会スローピッチの部
第15回上伊那60歳ソフトボール大会スローピッチの部は13日、南箕輪村の大芝高原野球場であった。14チームが2ブロックで競い、箕輪郎球クラブ南、箕輪郎球北チームが優勝した。
上伊那郡内の60歳以上の選手で構成するチームの大会。年1回開く。今年の出場チームは辰野町1、箕輪町2、南箕輪村3、伊那市7、駒ヶ根市1。A、Bの2ブロックで競技した。
80歳を迎えた人で同じチームに5年以上所属する選手の個人表彰もあった。表彰されたのは駒ヶ根OBクラブAの久保田政吉さん、箕輪郎球(北)の清水孝治さん、箕輪郎球(南)の藤沢巻雄さんの3人。
結果は次の通り。
◆Aブロック=(1)箕輪郎球クラブ南(2)伊那勘太郎クラブ(3)まっくん
◆Bブロック=(1)箕輪郎球北チーム(2)駒ヶ根OBクラブA(3)辰野蛍クラブ
熱戦を繰り広げた60歳ソフトボール・スローピッチの部 -
南箕輪村防犯協会会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)は9日夜、07年度の初会合を村役場で開いた=写真。委員を委嘱し、組織体制や活動内容を確認した。
07年度の重点目標は▽各地区防犯部体制の充実(防犯部長、防犯副部長、女性部長、青年部長を全地区から選出)▽防犯パトロールの実施(区、組単位などでの防犯パトロール実施、青色回転灯車による防犯パトロールの強化拡大)▽防犯灯整備(本年度30基設置)▽緊急情報システムの構築(携帯メール配信システムを8月から導入予定)-。
防犯パトロールでは、区や組などでのパトロールと、防犯ボランティア、まっくん見守り隊との情報共有のため体制作りをし充実を図る。
年間の事業計画は青色回転灯車による防犯パトロール講習会、夏と秋の地域安全運動、放置自転車の警告活動、年末特別警戒など。本年度は情報を共有し連携を深めるため会議の回数も増やす。 -
西駒山野草展示会13日まで
西駒山草会(13人、網野幸治代表)の第6回西駒山野草展示会が12日、南箕輪村南原の南原公民館で始まった。斑入り植物など珍品ぞろいで、多くの来場者がじっくりと鑑賞している。展示は13日まで。
アツモリソウをはじめヤマシャクヤク、エンレイソウ、ヤブレガサ、ハッカクレンなど会員が大切に育てた約150種類、400鉢を展示している。今年は、ゆっくり鑑賞してほしい-と廊下にも山野草を並べた。
同会の展示会は、斑入り植物などの珍品がそろうことで知られ、「これだけの展示品は全国的にもない」と言われるほど。年々訪れる人が増えているという。
網野代表は、「珍しいものがいっぱいあるので、一人でも多く方に見てほしい」と話している。午前7時縲恁゚後4時。 -
母の日のおはなしむら&贈り物作り
南箕輪村図書館と村公民館は12日、「母の日のおはなしむら&贈り物作り」を村公民館で開いた。保育園児と小学生9人が、お母さんへ“ありがとう”の気持ちを込めて贈り物を熱心に作った。
母の日にちなんで絵本「おかあさんげんきですか。」の読み聞かせと、カレーライスを作るパネルシアターを楽しんだ後、堀薫公民館長の指導で贈り物の「こけし人形」を作った。
プルーン、桜、柿、正木の4種類の中から好きな木を選び、切り口にサインペンなどで顔を描き、リボンの着物を着せ、毛糸で髪の毛を付け、髪にもリボンを飾った。子どもたちは、お母さんの顔を思い浮かべて熱心に顔を描き、「お母さんに似てるよ」と話しながら赤色で口紅を塗ったように口を描いたり、ピンク色でほおを塗っていた。 -
伊那60歳ソフトボールリーグ開幕
伊那市と南箕輪村の愛好者でつくる「伊那60歳ソフトボール連盟」(松川文夫会長)のリーグ戦開幕式が10日夕、伊那市の美篶公民館であった。昨年より1チーム多い11チームから約80人の選手らが集まり、熟年ソフトボールの開幕に胸を高ぶらせた。
会長代理で事務局の飯島豊さんが「待ちに待った60歳ソフトボールの開幕となった。長い1年間だがけがのないように和気あいあいと楽しむことを期待する」とあいさつ。
昨年の優勝チーム「西町クラブ」の主将、大木島登さん(72)は「年を取ってもグラウンドに立っていられる喜びを噛み締め、スポーツマンとして勝負にこだわりながらものびのびと楽しくプレーする」と力強く選手宣誓した。
本年は南箕輪村のチーム「まっくん」が参加。全11チームで総当たり戦を5竏・0月、高遠、手良、美篶のグラウンドで展開する。
この日は、雨天のため開幕戦を順延した。 -
南箕輪村森林セラピー協議会
グランドオープニングセレモニー内容確認南箕輪村森林セラピー協議会は9日夜、07年度第1回会議を村役場で開き、新委員を委嘱し会長を選出したほか、20日の「森林セラピーグランドオープニングセレモニー」の内容を確認した。
委員会は14人で構成。4人が新たに唐木一直村長から委嘱を受けた。協議会長は、南箕輪わくわくクラブ理事の荻原文博さんを選出した。
森林セラピーグランドオープニングセレモニーは20日午前10時45分から午後3時まで、大芝高原みんなの森と多目的広場で開く。松野明美さんを招待し参加者とロードウォーキングをするほか、トークショーもある。ステージアトラクションは村内保育園児、村文化団体8団体が出演する。多目的広場では健康チェック、とん汁サービス、セラピーロード写真展、森の中で“まっくん”と写真撮影などのイベントもある。
会議では、前回協議した内容と、各団体の役割分担を確認した。
今後は、グランドオープン記念イベントで「スタンプ&ウォークラリー」を親子向けに7月ころ計画。森林セラピー体験希望者へのメニュー作りなども協議する。 -
花ろまん(15)カーネーション
母の命日に数10本の白いカーネーションを抱え、亡き母を偲び、友人に配ったという、フィラデルフィアの少女、アンナ・M・ジャービス。賛同者を得て、1914年に公式に「母の日」(カーネーションデイー)としてアメリカの祝日に制定されたという。
日本では5月の第2日曜日、小遣いを握りしめ、子どもたちは花屋へ。赤いカーネーションを買い求め「お手伝い券」などを添えて、母に贈る。母と「母の日」の思い出の中に、いつまでも色鮮やかに赤いカーネーションは咲き続ける。子どもたちに愛され、カーネーションは幸せな花である。
カーネーション(略してカーネ)と言えば、赤や白、ピンクの1茎に1つの大輪の花が咲くスタンダード系の花を思い浮かべる人は多いが、カーネは多彩である。営利品種だけでも2000種類を超える。色は黒以外ならほとんどの色があり、咲き方もスタンダードと1本の茎から3縲・輪の花が咲くスプレー系。復色、覆輪、単弁、絞りなどさまざま。 ナデシコ科、地中海沿岸原産、江戸時代にオランダから渡り、以来、新しい花が次々とデビューする古くて新しい花、カーネについて、個人経営では県下1、2の規模を誇るしなのグリーンファームの代表であり、南信ハウスカーネーション組合の組合長も務める堺沢豊さん=駒ケ根市南割=と、かつて日本農業賞受賞のカーネ栽培名門、清花園(南箕輪村田畑)の加藤秀樹組合長にお聞きした。(大口国江)
##(中見出し)
19棟で20種類100万本を生産、しなのグリーンファーム
67年、伊那市富県で初めてカーネを見て「稲作より、経営的に安定するのでは」と、500平方メートルのビニールハウスにスタンダード系ピンクを作付け。その後、年々規模を拡大し、現在は6600平方メートルで年間100万本を生産する。スタンダード1割、9割がスプレー、赤・ピンクが5割、グリーン2割、残りが白、黄色、オレンジ。「最近のスタンダードは縁取りのあるものや絞り、グリーンなど魅力的な花が出てきた。夏切りから2割に増やしている。スタンダードは広い場所に飾るスタンド花に向き、アレンジ花はスプレーが使い勝手がいい」。
また、ブライダルは薄いピンクのシャレード、シェーラザード、リリアン、グリーン系のグリーンハート、ロイヤルグリーンが人気がある。セレモニーは白、キリスト教では献花に白のカーネを使う「仏花は白が一般的だが、中京や関西では赤い花を使う」と、所変われば色変わるようだ。
「母の日」イコール赤というイメージがあり、「母の日」は赤が根強い人気があるが、「母の日」以外は用途が少ないとか。
「新品種が続々と生まれ、それぞれ性質が違う、性質に適した栽培法を確立することや、品種が多すぎて、の選定が難しい。産地間競争も中国やスペインなどグローバル化している。原油の高騰は燃料費だけでなく、資材や輸送にも影響が出ている。カーネの適温は18度縲・0度、地球温暖化は夏物を作りずらくしている」と、課題も多い。「それでも、カーネはいい、40年作り続けても飽きない」とカーネにこだわる。
同園では「母の日」の13日午前8時縲恁゚後6時まで、1本百円で直売する。贈答や宅配もできる。(TEL83・5311)
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「カーネーションは散らない、花持ちが良く、かわいい花」清花園の加藤秀樹組合長。
南箕輪村田畑、春日街道の東に27棟の白く輝くガラス温室群が展開する。カーネの名門「清花園(加藤秀樹組合長)」である。同園は76年、5人の仲間が集まり、ガラス温室16棟で共同栽培したのが始まり。57年、団体の部で日本農業賞受賞という輝かしき歴史を刻んだ。現在、4人がそれぞれ独立して経営している。
このうち、組合長の加藤さんは7棟で50万本を生産。スタンダード3割、スプレー7割。色は白が3縲・割、グリーンが2縲・割とか。清花園全体では赤・ピンク系が5割を占める中、ピンクは試験栽培のみと特長的。
苗は国産や海外のパテント苗で、植え付けか約半年で切れる。「多年草で、株が健全なら、何年も切れるのだが、実際には1、2年で更新が必要」とか。
カーネの中で育ったという加藤さんは2代目。「カーネは散らない。花持ちが良く、条件が良ければ夏場で7縲・0日、冬は1カ月も持つ。好きな色は白、価格的にも安定している。白を入れると華やかになり、他の色を引きたてる。グリーン系は目が休まる、濃い色、淡い色と使い勝手の良さも魅力」とか。
カーネはメーンの花ではない、そえ花が基本、どんな花材にもマッチする。そのカーネが1年中でたった1日主役になるのが「母の日」。「『母の日』はは嫌い」と意外なことを言う「注目され、1番気を使う。価格も5月中旬までは高値で推移するが、後半は半値以下になる」とか。「珍しい花、華やかな花が次々とデビューし、カーネ離れが進んでいるが、カーネはかわいい、八重咲きのフリフリした感じがいい。単弁のすっきりした花も趣きがある。消費者の声に耳を傾けながら、これからも作り続けたい」と若き組合長は意欲的だ。
##(写真)見だし
こぼれ話
カーネーションという言葉には「肉色」と言う意味があり、原種の色は「サーモンピンク」だったとか。16世紀の詩人スペンサーがこの花を「コロネーション(花冠)」とよんだことから名付けられた。和名は香りの良さから「麝香(じゃこう)ナデシコ」。欧米女性はこの花を贈られると、先ず、花の中に顔をうずめて、香りに浸るとか。 -
南箕輪村ナイターソフトボール連盟07年度リーグ戦開幕式
南箕輪村ナイターソフトボール連盟(孕石勝市会長)の07年度リーグ戦開幕式が8日夜、大芝陸上競技場であった。
本年度は昨年同様15チームで、登録者は304人(うち女性3人)。大芝陸上競技場2面と南原グラウンドで9日から7月30日まで約3カ月間のリーグ戦を展開する。
開会式で、前年度優勝チーム「スパークス」と「タイヤテック伊那」が優勝旗を返還。「タイヤテック伊那」の久保田敦さんが選手宣誓した。
孕石会長は、「昨年と同じ15チームで大会が盛会にできることを嬉しく思う。19歳から70歳を超えるまで幅の広い皆さんが参加する生涯スポーツ。“ルールはやさしく、マナーは厳しく”、楽しく和気あいあいの試合ができるようお願いする」とあいさつした。 -
南箕輪村議会
議長に有賀彰司氏、副議長に孕石勝市氏南箕輪村議会は改選後初の議会を8日開き、正副議長選挙で、議長に有賀彰司氏(67)=無所属、南殿=、副議長に孕石勝市氏(66)=無所属、田畑=が当選した。
正副議長選挙は立候補制。議長は有賀氏1人の立候補で、指名推薦により当選。副議長は孕石氏と三沢澄子氏(57)=共産党、北殿=の2人が立候補し、投票で孕石氏が当選した。任期は、正副議長ともに申し合わせにより2年で09年4月26日まで。
有賀議長は、「定数が減り村の皆さんが議員10人に期待するものが非常に大きい。負託にこたえられるようにやっていきたい」。孕石副議長は「開かれた議会運営をしたい。議員と議長とのパイプ役として活力ある議会活動ができるよう全力を出していきたい」と抱負を述べた。
正副議長選挙のほか議会選出議員選挙、07年度一般会計補正予算案など4議案を可決、先決処分2件を承認、監査委員の選任に同意した。
一般会計補正予算は歳入歳出に各3375万円を追加し、総額を41億8375万円とする。歳出の主なものは老人憩いの家バリアフリー工事、商工業振興資金貸付基金積立金、村道109号線工事請負費(地方道路交付金事業)など。
議案は村商工業振興基金の設置に関する条例の一部改正条例、村消防団員等公務災害補償条例の一部改正条例、村老人保健医療特別会計補正予算。先決処分事項の承認は、村税条例の一部改正条例、国民健康保険税条例の一部改正条例。
監査委員は原司宣さん(68)。
委員会構成、議会選出議員は次の通り(敬称略)。
【常任委員会】
◇第1(5人)▽委員長=高見利夫▽副委員長=久保村義輝▽委員=小坂泰夫、原司宣、有賀彰司
◇第2(5人)▽委員長=原悟郎▽副委員長=山本昭子▽委員=三沢澄子、山口守夫、孕石勝市
【議会運営委員会】
▽委員長=小坂泰夫▽副委員長=山口守夫▽委員=高見利夫、原悟郎
【議会選出議員】
◇上伊那広域連合=有賀彰司、孕石勝市
◇伊那消防組合=有賀彰司、高見利夫
◇伊那中央行政組合=有賀彰司、原悟郎
◇県上伊那広域水道用水企業団=有賀彰司
◇伊北環境行政組合=有賀彰司、原悟郎 -
信大で野菜・花の苗の販売を10日から開始
南箕輪村の信州大学農学部は10日から、野菜と花の苗を構内生産品販売所で販売する。
同学部では学生の教育実習の一環として生産した作物の販売に取り組んでいる。今回は学生が実習に使用するために育てている苗の一部を販売。
花苗はマリーゴールドやキンギョソウ、マツバボタンやホシザキペチュニアなどに加え、ミントやレモンバーム、バジルなどといったハーブ類もあり、13種類以上。野菜苗は大玉、中玉、小玉のトマト苗をはじめ中長ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、トウガラシ(キムチ用)、メロン、サトイモ、ズッキーニなど17種類以上となっている。
トマトは甘味の強い品種をそろえているほか、丈夫な苗とするためになるべく温度を下げて育てている。野菜苗は若干出遅れており、販売開始時には間に合わないものもあるが、店頭に並ぶ種類も徐々に増えていくという。
野菜、花の苗とも1本50円。
問い合わせは信州大学農学部附属施設係(TEL77・1318)へ。 -
南箕輪村花いっぱい推進協議会
信州豊かな環境づくり県民会議表彰受賞南箕輪村花いっぱい推進協議会が、「信州豊かな環境づくり県民会議」の表彰を受けた。
「-県民会議」は県民、事業者、行政のパートナーシップにより、環境保全の取り組みを進めている。表彰は長年にわたり他の模範となる環境保全活動をした個人・団体に贈るもので、本年度は18団体が受賞した。
長野市内のホテルで4月27日に表彰式があり、花いっぱい推進協議会の清水勇会長が出席。唐木一直村長にこのほど、受賞の報告をした。
会長は、「受賞は期待していなかったけど、表彰されたということは認められたと解釈できる。これを機に一生懸命活動していきたい」と喜んだ。 -
南箕輪村農業委員会総会
南箕輪村農業委員会は2日、07年度総会を村役場で開き、06年度事業報告と07年度活動計画案を承認した。
07年度活動方針は▽「農地法」「農業振興地域の整備に関する法律」などの適正な運用と的確な指導の実施▽農業振興方策についての検討、提言、意見具申(認定農業者協議会、農業経営者協議会、南箕輪村輪の会などとの交流・協力体制の確立、村営農センター及び各地区の営農組合活動の支援など)▽担い手育成と農地の有効活用の推進(農地流動化を促進し認定農業者らの担い手へ農地集積を推進、地域農業の担い手となる「まっくんファーム」の活動支援など)▽大芝高原まつり、まっくん収穫まつりへの参加-など。
農地流動化の目標面積は利用権設定期間が3年未満は280アール、3年縲・年は1430アール、6年縲・年は730アール、10年以上は620アール。合計は3060アール。
06年度農地移転状況は、田が42件3万1155平方メートル、畑が40件6万3716平方メートル、合計82件9万4871平方メートル。05年度は約5万3千平方メートルで、06年度の転用面積は増加。なかでも工業用地の転用が目立ったと説明があった。 -
街頭犯罪抑止呼びかける
伊那署は、地元の防犯ボランティアの協力を得て、「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」の初日の1日、管内の大型店4カ所で街頭啓発をした。
アピタ伊那店、ジャスコ箕輪店、ケーヨーホームセンターニシザワ南箕輪店などで実施。伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約80人が参加し、啓発チラシなど1600枚を買い物客らに配った。
アピタ伊那店には、伊那市防犯協会女性部員らボランティア約30人が参加。自転車の盗難や車上狙い防止などを訴える狙いのチラシを配布し、市民に犯罪抑止を呼びかけた。
同署によると管内で発生した07年の1縲・月までの刑法犯罪は222件で前年同期と比べて42件の増加(22・3%増)。小嶋惣逸署長は「この時期に抑えることで1年間の犯罪抑止につなげたい」と話した。 -
信州大学農学部の食と緑の科学資料館26日にオープン
信州大学農学部が地域連携の拠点に位置付ける「食と緑の科学資料館」が26日、構内の一角にオープンする。大学の教員などが個々に保管してきた貴重な動植物資料を一堂に集めて展示し、一般に公開していくほか、講習会や公開講座などを行える研修室も設置。社会教育や子どもたちの自然教育の場としても活用していくことを想定している。
同館は農学部の創立60周年記念事業として建設を進めていたものだが、資金調達が難航した結果、工事の着工が遅れ、当初予定から半年遅れでの開所となった。建物は鉄骨造平屋建で広さ約600平方メートル。展示室は3部屋あり、昆虫、動物、食料などの資料を展示する。そのほかには、農産物の直売所コーナーや地元企業などが自社の研究開発品をPRする展示スペースなども設けた。総事業費は約1億円。
オープン当日は記念講演会もあり、同学部の卒業生で現在北海道で自然教育などに取り組んでいるエコ・ネットワーク代表、小川巌さんは「エコ・ネットワーク15年の軌跡」を演題に講演する。
参加無料。午後3時半から。農学部30番講義室で。
また、15日まで同資料館の愛称も募集している。
詳細は信州大学農学部庶務係(TEL77・1302)へ。