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「創業塾」起業チャンピオンに伊那市の川島潤一さん
伊那商工会議所が新しくビジネスを始める人を支援する「創業塾」の起業チャンピオンに、伊那市西箕輪の川島潤一さんが選ばれた。
10日、伊那商工会館で表彰式が行われ、川島さんが盾と縁起物のダルマを受け取った。
創業塾は新しくビジネスを始める人のために、融資制度や成功事例などを紹介する研修で、上伊那地域から24人が参加した。
起業チャンピオンは参加者が考えているビジネスプランを説明しその内容で選ばれるもので、川島さんのプランは実行性があることや、地域貢献などの項目で高い評価を得た。
川島さんは現在、個人で林業に従事しているが、里山整備をビジネスと捉え、会社を立ち上げることにした。
川島さんは伊那商工会議所の創業塾を受講したことで、「漠然と考えていた夢が明確になった」と話し、新たなビジネスに意欲をみせている。
具体的には荒れている山林で間伐作業をしたり、山全体の手入れや、管理を行うもので、環境保全という視点にたったビジネスを展開していくことにしている。 -
伊那中央病院分娩取り扱い
08年度約1200件の見通し今年の4月から上伊那で分娩を取り扱う唯一の公立病院となった伊那市の伊那中央病院は、今年度中に取り扱う分娩の件数が1200件近くになる見通しとなった。
駒ヶ根市の昭和伊南総合病院が分娩の取り扱いを休止したことを受けて伊那中央病院は、今年の4月から上伊那では唯一出産ができる公立病院となっている。
中央病院では、産婦人科医師を4人から7人に増員して対応してきたが、今年の7月から10月までは1カ月に取り扱う分娩件数が100件を超えるなど、すでに予約を受けている分を含めると、今年度の分娩取扱件数は千件を超えることになる。
また、予約に加え、毎月平均して10件から15件ほど分娩の取り扱いが増えていることから、病院の事務局では、最終的には1200件近くになると見込んでいる。
これだけ多くの分娩を取り扱うケースは、全国的にもないという。
中央病院の産科、婦人科の医師1人が1年間に取り扱う分娩件数はおよそ170件。
日本産科婦人科学会では、一人の医師が年間に立ち会う分娩の適正件数を150件としていることから、中央病院の産科、婦人科の医師に、過剰な負担がかかっている現状が浮き彫りとなっている。 -
成人式の一本化当面は見送り
伊那地区、高遠町地区、長谷地区の成人式の一本化を検討してきた伊那市教育委員会は10日、当面はこれまで通り、各地区で成人式を開催していく方針を示した。
10日開かれた伊那市議会12月定例会の一般質問で北原明教育長が示した。
教育委員会は、伊那地区、高遠町地区、長谷地区で昨年度、新成人を対象に、今後新伊那市として1カ所で行うべきか、これまで通り分散して行うべきかアンケート調査をした。
それによると、伊那会場では、1カ所で行うべきとする回答が87・4パーセントと多数を占め、分散して行うべきとする回答は11・9パーセントにとどまった。
一方、ほかの2地区では分散して行うべきとする回答が多数を占めていて、高遠町地区で77・8パーセント、長谷地区で91・3パーセントとなっている。
こうした結果を受け、成人式のあり方を検討してきた話し合いでも、「新しい伊那市として、成人式を一本化するのが本当に望ましいのか疑問」「中学校区ごとに成人式を行っても良いのでは」との声があったという。
北原教育長は今後について、当面の間、これまで通り長谷地区は1月1日に、高遠町地区は1月2日、伊那地区は8月15日に行っていくとしている。 -
公立3病院の経営統合 市長見解示す
伊那市の小坂樫男市長は10日、上伊那の公立3病院の経営について、「地域世論の動きを見ながら、経営統合についても考える必要がある」と考えを述べた。
10日開かれた伊那市議会12月定例会一般質問の答弁で示した。
「上伊那の公立3病院である伊那市の伊那中央病院、駒ヶ根市の昭和伊南総合病院、辰野町の辰野総合病院の経営を統合してはどうか」とする原浩議員の質問に対し、上伊那広域連合長も務める小坂市長は、「それぞれの病院で“自分たちの病院は自分たちで再建する”という思いも強い。そういう状況で、こちら側から経営一本化の話は言い出しにくい」として、上伊那地区住民の声を聞きながら、検討していきたい竏窒ニの考えを示した。
また、現在それぞれの病院が公立病院改革プランを作成していることから、その状況も見たい竏窒ニしている。 -
国際協力田の援助米 マリ共和国へ発送
JA上伊那などは8日、飢餓で苦しむアフリカのマリ共和国へ援助米約1トンを発送した。
この日は、JA上伊那の関係者など、およそ15人が出席し、伊那市の美篶上原倉庫で出発式とトラックへの積み込み作業を行った。
JA上伊那では、10年前から休耕田を活用し、飢餓に苦しむ国に米を送る「国際協力田運動」に参加している。
今回マリ共和国へ送られる米は、労働組合や若手農業者でつくるグループなどが作ったコシヒカリおよそ780キロ。
また、この他に南箕輪村の南箕輪中学校の生徒が落ち穂拾いで集めた米、およそ210キロも一緒に送られる。
式の中で、JA上伊那労働組合の村上弘明委員長は「飢餓に苦しむ子どもたちに役立てもらい、今後も協力していきたい」とあいさつした。
米は長野市の倉庫に集められ、来年1月下旬に県内各地から集まった援助米や衣類、靴などと一緒に、アフリカのマリ共和国へ向け発送されるという。 -
南アルプスジオパーク(中央構造線エリア)
日本ジオパークに認定地質遺産を見どころとする中央構造線エリアの南アルプスジオパークが、日本ジオパークに認定された。
日本初の認定で、8日に開かれた日本ジオパーク委員会で、国内7地域のうちの一つとして認定された。
ジオパークは、地質遺産が見どころの自然の中の公園で、新たな観光資源として地域の振興や活性化を図るもの。
世界各国で推進されていて、日本では日本ジオパーク委員会が国内版の認定をしている。
今回認定された南アルプスジオパークは、南アルプスに関係する長野、山梨、静岡の3県の10市町村で構成する南アルプス世界自然遺産登録推進協議会が申請していた。
中央構造線エリアの関係区域は伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村。
地質現象を観察できるジオサイトは、中央構造線、戸台層、南アルプス横断ルートのうち長野県側の南アルプス林道、鳥倉林道から塩見岳、遠山大地変と埋没林、秋葉街道と法華道。
プレート沈み込み帯の過去から現在までのさまざまな地質現象が特長という。
協議会では今後、南アルプスジオパークとして山梨県、静岡県のジオサイトと合わせてエリアの拡大に向けた取り組みを進めたい竏窒ニしている。 -
新酒「やまむろ」発表
地元高遠の酒米を使った「純米酒やまむろ」の新酒が9日、発表された。
この純米酒やまむろは酒米栽培・醸造・販売すべて地元でこなし、特産品ブランドとして4年前から販売を行っている。地元で取れた酒米「ひとごこち」が100%使用されている。
この日は、商品開発を行っている高遠うまい酒研究会や酒米を栽培している農事組合法人山室のメンバーなど11人が、新酒の出来と順調な販売が出来るよう鉾持神社中段にある松尾社で祈願した。
この後、醸造した仙醸で今朝絞られた新酒を味わった。
これまで直まきで酒米を栽培していたが、今年から田植えに切り替えたところ収穫の量も多く品質も良くなったという。
やまむろは、720ミリリットル入りで価格は1200円。限定600本で12日金曜日から高遠町の酒屋で販売される。 -
かんてんぱぱ絵画コンクール
最高賞に伊那小2年塩谷遼平君の「きゅうりの丸かじり」伊那市の伊那食品工業が行った小学生対象の絵画コンクールの審査結果が発表された。
最高賞となる「かんてんぱぱ賞」には、伊那小学校2年の塩谷遼平君の「きゅうりの丸かじり」が選ばれた。
伊那市長賞には、西春近北小学校5年の今井智也君の「五平もち、こげる前にひっくり返せ」が選ばれた。
伊那市教育長賞には、西春近北小学校1年の塚越徹君の「大きなかおのうし」が選ばれました。
コンクールの表彰式は、来年1月17日に行われる予定。 -
県日本画会伊那支部が作品展
長野県日本画会伊那支部の作品展が9日から、伊那市のいなっせギャラリーで開かれている。
会場には、日本画の作品40点ほどが並んでいる。
作品展は、伊那地域で展示される機会がない秋の日本画県展に出品したメンバーの作品を飾るために開かれた。
作品は風景や花をモチーフにしたものが多いが、中には土器や猫を描いたものもある。
この会には元々指導者がいたが、亡くなってからは、お互いに教えあい、テーマも個人個人で選んでいるため、作品に個性が出ているという。
伊那支部はできて40年近くになるが、メンバーはほぼ同じということで、気心が知れていて、お互いの作品についてなんでも言い合える仲間だという。
関係者は、「メンバー同士で批評するのも刺激になるが、多くの人に見てもらうことも刺激になります」と話していた。
この作品展は15日まで。 -
年末に向けてそば打ち講座
伊那市の富県公民館の一般対象講座「のどか学級」が9日、そば打ちを体験した。
年末に向けてそば打ちを体験してもらおうと開かれたもので、20人ほどが参加した。
講師は、地元富県のそば打ち名人埋橋一さんが務めた。
この日は、埋橋さんが育てたそばを使い、二八蕎麦を打った。
グループごとに粉と水を混ぜ始めると、「ソバのいい匂いがする」と、あちこちから声があがった。
そばを伸す作業では、なかなか薄くならない班もあったが、交代で挑戦し、均等な厚さにしていた。
参加者は、「家で自分でできるか分からないが、先生の説明をしっかり聞いて覚えたい」と話していた。 -
石油製品価格動向調査
レギュラーガソリン16.9円値下がり県は、8日実施したレギュラーガソリンなどの石油製品価格動向調査の結果を9日に発表した。県平均では、レギュラーガソリンが1リットルあたり119.5円で前回11月10日の調査時より16.9円値下がりしている。
調査は月に1回、第2月曜日に県内78店舗を対象に行なわれている。
上伊那は、前回11月の調査時点で142.6円だったのが122.7円と19.9円値下がりしている。
全県平均は119.5円、昨日の調査時点で一番安い地域は上田、小県の115.6円。
レギュラーガソリンの価格は、8月の185.6円を記録して以来値下がりを続けていて、調査が開始された平成18年1月以降で最も安くなっている。 -
起業チャンピオンに川島潤一さん
里山を中心にした森林整備を会社組織を立ち上げて取り組もうと準備を進めている伊那市西箕輪の川島潤一さん(41)が、伊那商工会議所の起業セミナー「創業塾」の受講者を対象にした「起業チャンピオン賞」に選ばれた。10日に同商議所で表彰式があり、「山の価値を多くの人に理解してもらうことが大切。伊那の山から始まり、夢は日本全国の山々を良くすること」と受賞を喜んだ。
福岡県出身で元は建材メーカーに勤めていた川島さん。電子部品開発製造のKOA(箕輪町)が主宰する森林塾に参加したのを契機に10年前に脱サラして上伊那に移り、森林整備の仕事を個人で始めた。
「人工林に手が入らず荒れている状態を何とかしたい」と公共機関や所有者から託された森林整備を手がける日々。培った経験をもとに、より事業を拡充するため会社組織に転換することを考えた。
8月から9月にかけて開かれた創業塾では、同じく起業を志す23人の仲間とともにマーケティングやビジネスプランを学習。事業計画書などを実際につくるなかで「漠然としていたものが形となり、明確になった」と振り返る。
来年6月ころに会社を立ち上げる予定。測量から始まり、間伐、搬出、販売など森林に関する業務は全てをこなす。里山は所有者や境界が複雑で、整備が進まない困難さもあるが「適正に手を入れていくことが山づくりのポイント。山の価値と良さを知らせていく役割を果たしたい」と目を輝かす。
表彰式で同商議所の伊藤正専務理事代行は「環境にやさしく市民への癒しも提供する素晴らしい事業。パイオニアになってもらいたい」、創業塾講師の平沢会計事務所代表の平沢三津男さんも「元来のいきいきとした森に生き返ることを期待。人づくりにも力をいれて」とエールを送った。 -
正月飾り作り忙しく
12月に入り、新しい年を迎える準備も少しづつ始まっている。
伊那市東春近の田中豊文さんは、手作りでしめ縄など正月飾りを作っている。
田中さんは、子どもの頃からものづくりを趣味としていて、わら細工や、木の実などを使った工芸作品などを作っている。
毎年、年末が近づくと、正月飾りだけを集中して作るようになり、今は一番忙しい時期だという。
作った飾りは、近所の人やお世話になった人に配るという。 -
忘年囲碁大会
日本棋院上伊那支部の今年最後をしめくくる「忘年囲碁大会」が7日、伊那市西春近のサンライフ伊那で開かれた。
日本棋院上伊那支部は毎週土曜日に教室を開き、囲碁の腕を磨いている。
大会は、会員同士の交流と、日頃磨いてきた腕前を披露する場として年に5回開かれている。
今年最後の大会となったこの日は、上伊那の会員を中心に32人が参加し、3段以上と2段以下のクラスごとにリーグ戦を行った。
参加した人達は、真剣な表情で相手の先をよみ、一手一手考えながら碁を打っていた。
会では、小中学生への囲碁の普及も進めていきたい考えで、「テレビゲームとは違い、生身の人間を相手にする事で、一対一で向き合い考える力を養って欲しい」と話していた。 -
手良小でお弁当給食
伊那市の手良小学校5年生は8日、お昼の時間に自分で作ったお弁当を楽しんだ。
手良小学校では食に関心を持ってもらおうと、給食ではなく自分で作ったお弁当を食べる「お弁当給食の日」を高学年を対象に年に3回設けている。
この日は5年生にとって初めてのお弁当給食の日で、
子どもたちは、友達どうし見比べながら味わっていた。
手良小学校では、去年からこの取り組みを行っていて、自分だけで料理ができるよう、5年生は調理実習を早めに実施した。
管理栄養士の早川佳代さんは、「まずは、お弁当を作る楽しさを知ってもらい、いずれは栄養バランス、詰め合わせ、色どりなどを一人で考えられるようになってもらいたい」と話していた。 -
ごみ減量へ
大型生ゴミ処理機貸出モデル事業 大萱団地で開始ごみの減量を目的に、伊那市が大型の生ゴミ処理機を地区に貸し出す県内でもめずらしい取り組みが、モデル事業として伊那市西箕輪の大萱団地で始まった。
生ゴミ処理機は250万円で伊那市が購入し、県営住宅大萱団地に無料で貸し出す。
7日は、住民が参加して処理機の稼働式が行われた。
伊那市では、ごみの減量と循環を目的に、地域ごとに生ゴミ処理機を貸し出す事業を進めていて、大萱団地はこの事業の初めての対象地区となる。
処理機は、微生物によって生ゴミを分解するもので、できた堆肥は地区の畑や花壇の肥料として利用する。
団地の自治会では、利用時間や、ゴミの重さを量るために全員で同じ三角コーナーを利用するなどの決まりをつくり、管理、運用は地区で行っていく。
大萱団地は67世帯あり、1世帯が1日に出す生ゴミの量は約28キロ、1年間では10トンの計算で、この分の生ゴミが削減できる。
伊那市では、今年度末にどのくらいの生ゴミを処理したか統計をとり、今後の事業展開に活かしていくという。 -
冬支度 雪吊り、雪囲い作業始まる
伊那市高遠町の満光寺で8日、庭の植木を雪から守る雪吊りや雪囲いの作業が始まった。
雪吊りは、木々の枝が雪の重みで折れないよう、保護するもの。
この日は、伊那広域シルバー人材センター東部地区高遠班のメンバー5人が作業にあたっていた。
作業は、長さ8メートルから12メートルの支柱を松に固定し、上から放射状にワラの縄を張り巡らせ、枝を吊る。
作業にあたった人達は、脚立などを使い、縄を下し、枝に結びつけていた。
この日作業した松は、樹齢が約500年の黒松で、武田信玄の弟、武田信廉が信玄の遺言により、この寺に植えたといわれている。
この松を一目見ると、極楽へ往生できると言う噂が広がり、極楽の松と呼ばれている。
庭のツツジなどには、雪よけのワラの帽子がかぶせられ、ボタンには雪囲いがされていた。
作業は10日頃に終わる予定という。 -
ニホンジカ広域捕獲
ニホンジカによる農作物や高山植物の被害を防ごうと、県や上伊那の市町村などでつく協議会は6日、伊那市高遠町の入笠牧場でシカの捕獲をした。
自治体の枠を超え、上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が捕獲を行うのは今年で5年目となる。
この日は、上伊那猟友会のメンバーら約100人が参加し、オス1頭、メス36頭を捕獲した。
上伊那地方事務所によると、昨年度、管内の野生鳥獣による農林業被害額は約2億1000万円。
そのうち、ニホンジカによる被害は約1億円と半分近くを占めている。
捕獲したニホンジカは、南アルプスの野生鳥獣被害について研究をしている信州大学農学部の竹田謙一准教授らが、大きさや体重を測定した後、解体し、栄養状態や妊娠しているかなどを調べていた。
また肉や血液は、県や国の調査機関に送られ、ジビエに適しているか、人体に影響のあるウィルスを保有しているかなどについて検査するという。
協議会では、伊那市長谷や高遠、中川村であと3回、個体調整を行い、約200頭のニホンジカを捕獲する計画。 -
しめ縄づくり教室
12月に入り、年末年始を迎えるための準備が始まっている。
長谷公民館では6日、しめ縄作りの教室が開かれた。
このしめ縄教室は、長谷地区の青少年育成会が毎年この時期に開いているもので、初心者17人が参加した。
講師は、しめ縄名人の伊東耕平さん。
「手の平の上でわらをころがすように」と手取り足取り指導していた。
伊東さんは、「わらをなう経験をしておくことが大切。万が一の時、木のつるをロープ変わりにすることもできる」と話していた。 -
芸大生が中学生に吹奏楽の演奏指導
伊澤修二の縁で伊那市と交流のある東京芸術大学の学生が6日、伊那市内の中学校で吹奏楽の演奏指導をした。
市内3つの中学校で指導が行われ、東部中学校には芸大の学生9人が訪れ、楽器ごとに指導した。
この演奏指導は、伊那市高遠町出身の伊澤修二が、東京芸術大学の初代校長だったことが縁で毎年行われている。
サックスのグループでは、「弱い音を出す時でも、息を残さないように吹ききって、次の音につながるように」と指導していた。
また打楽器のグループでは、「楽器が遠くにあると強い音が出せない」など、楽器を置く場所から指導していた。
東部中吹奏楽部顧問の吉瀬幸雄教諭は、「楽器ごとに専門の学生から指導を受けることができるので、大変勉強になる」と話していた。 -
年賀状の参考に
郵便事業伊那支店が絵手紙教室年賀状づくりの参考にしてもらおうと、絵手紙教室が6日、伊那市の坂下公会堂で開かれた。
教室は、郵便事業株式会社伊那支店が、プリンターや市販の印刷された年賀状が増える中、オリジナルの年賀状を書いてもらおうと6年振りに開いた。
会場には、親子や友達づれなどおよそ10人が参加し、絵手紙に挑戦していた。
講師は、飯田市で絵手紙の教室を開いている秋山公子さんが務め、一人一人の作品を見てはアドバイスをしていた。
秋山さんは「絵画とは違うので、感じたように手を動かし、自由に書いてください」と呼びかけていた。
参加者らは、シクラメンや南天、ダルマなどを題材に、筆や割りばし、麺棒など様々な道具を使い、絵を描いていた。
市内から参加した田中春子さんは、「ほとんど挨拶文だけの年賀状だったが、今年は絵を添えてみたいです」と話していた。
年賀状の受け付けは今月15日から始まる。郵便事業株式会社では、年賀状の投函は25日までに済ませてほしい竏窒ニ呼びかけている。 -
伊那市民芸術文化祭始まる
伊那市内の芸術文化団体が一堂に集まる伊那市民芸術文化祭が6日から、いなっせで始まった。
芸術文化祭は、地域で活動する人達に活動の成果を披露してもらおうと、NPO法人伊那芸術文化協会が毎年開いている。
会場となったいなっせでは、6階ホールでステージ発表、2階と5階、6階のホワイエで作品展示が行われ、多くの人でにぎわった。
ステージ発表では、ダンスや日本舞踊など、幅広い年齢層の人たちが練習の成果を発表した。
また展示会場には、水墨画や水彩画、陶芸など、多種多彩な作品が並んでいる。
ある関係者は、「年齢、ジャンルに関係なく多くの人が集まっているので、交流の場にもなればうれしい」と話していた。
伊那市民芸術文化祭は7日まで。 -
子育て学級でクリスマス会
伊那市の富県公民館が主催する入園前の親子を対象とした子育て学級「トムキャロット」は3日、一足早いクリスマス会を開いた。
23組の親子が富県ふるさと館に集まり、工作やマジックショーを楽しんだ。
工作では、色紙を使ったクリスマスツリー作りに挑戦し、完成したツリーを本物のツリーに飾りつけた。
今回初めて企画したマジックショーでは、伊那市の伊藤光博さんが、親子の前でマジックを披露した。
親子は、次々に繰り出されるマジックに歓声をあげ、伊藤さんのショーを楽しんでいた。
また、最後にはサンタクロースが登場。子供たちはサンタクロースからプレゼントを受け取り、笑顔を見せていた。 -
保科正之ドラマ化署名30万人突破
高遠ゆかりの保科正之のNHK大河ドラマ化実現を目指して行なわれている署名が5日、30万人を突破した。
5日昼過ぎに駒ヶ根市の堀尾寛子さんが伊那市役所で署名をして30万人目となった。
30万人突破を記念して市役所では、記念のセレモニーが行なわれた。
29万9999人目は長谷の伊藤美恵子さん、30万1人目は西町の小林幸江さんだった。
3人には、大河ドラマをつくる会会長の小坂樫男伊那市長から保科正之についての本や、みはらしいちご園の入園権が贈られた。
保科正之大河ドラマ化に向けた署名活動は、旧高遠町時代の平成16年10月から100万人を目指してスタートし、4年2ヶ月で30万人を突破した。
これまでに全国組織が結成されるなど活動も広がりを見せている。大河ドラマをつくる会では、年明け早々にもNHKを訪れ、30万人突破を報告するとともに再度ドラマ化を要請したい竏窒ニしている。 -
感染症等防止研修会
高齢者などが利用する社会福祉施設での感染症などの防止方法を学ぶ研修会が5日、伊那市役所で開かれた。上伊那の社会福祉施設の職員など100人ほどが参加した。
これは、インフルエンザや食中毒などが流行る時期になり、抵抗力の弱い高齢者などがいる施設で蔓延しないようにと、上伊那地方事務所などが開いた。
冬場に多く発生している「ノロウィルス」は、昔はカキなどの2枚貝が感染の主な原因だったが、去年の状況などを見ると、調理や嘔吐物の処理をした人を介しての感染が多いという。
そのため、感染を防ぐには日頃からこまめに手を洗うことが重要だ竏窒ニ説明していた。
また、発生が心配されている新型インフルエンザについては、県が試算した患者数などの数字が示された。
それによると、もし新型インフルエンザが発生した場合、上伊那では医療機関を受診する患者は2万6千人ほどとされ、そのうち200人ほどが死に至る可能性があるとされている。
新型インフルエンザについては詳しく分かっていないが、予防方法については消毒やマスクなど普通のインフルエンザと同じ対応が有効ではないか竏窒ニされている。
説明した職員は、「新型インフルエンザは同時多発的に起こるだろう。外部からの応援が来ないものとして、各施設で対応策を話し合って欲しい」と呼びかけていた。 -
信州ボタニカルアート同好会展示
植物の花や葉などを緻密に描くボタニカルアートの作品展が、伊那市の伊那図書館で開かれている。
会場には、会員14人の作品40点ほどが並んでいる。
ボタニカルアートは、植物を題材に、正確に形や美しさを表現するもので、図鑑に使われるような絵。
辰野町の豊南短大の公開講座がきっかけで集まった信州ボタニカルアート同好会上伊那支部が作品展を開いた。
会員は、家事や仕事の合間に作品を作っていて、植物の質感など見たままを表現することを日々勉強している。
色づけは、水彩絵の具の中でも透明感があるものを使っていて、塗り重ねて下の色を透かせることで、色の深みを出している。
ある会員は、「絵を描いてみると、普段見ているようで、きちんと植物を見ていなかったと気付いた。新たな発見もあり楽しいです」と話していた。
この作品展は7日(日)まで。 -
いなし出会いサポートセンター利用好調
11月4日から業務を開始した「いなし出会いサポートセンター」。この1カ月で新規利用者が88人、相談件数は延べ108件と順調な滑り出しをみせている。
親しみやすい口調で電話応対しているのは、伊那市社会福祉課の職員で、出会いサポートセンターの八幡善弘さん。
市町村が主体となって結婚推進事業を展開するのは県内では2例目。
伊那市は、進行する少子化に歯止めをかけようと結婚推進事業を重要な施策に位置づけた。
今年11月、いなっせ5階に結婚相談の総合窓口となるいなし出会いサポートセンターを開設。市内在住者や伊那市に勤務する20歳以上の独身者を対象に、結婚相談や出会いのきっかけづくりなどの縁結びを支援している。
事業開始から1カ月、新規利用者数は88人、相談件数は男性72件、女性36件の合わせて108件にのぼった。
1カ月を過ぎ、課題も浮き彫りになってきた。
市が主体となっているため、広域的な対応が難しく、相談があっても断る場合が数多くあるという。
こうした市町村や関係する団体の要望にこたえていこうと、県も動き出している。
5日は、伊那合同庁舎で上伊那を単位とした出会いイベントのプロジェクト会議が行われた。
県職員や伊那商工会議所、辰野町の社会福祉協議会職員が出席し、来年1月から2月にかけて行なわれるイベントの打ち合わせをした。
6日に伊那商工会議所青年部が主催する出会いイベント「ウィンターパーティー」は、男性・女性とも募集を上回る状況だという。
しかし限られたエリアの中で結婚相手を探すのは限界があり、行政の枠を超えた連携体制の整備やそれぞれの機関の役割分担の明確化、また全県的なサポート体制の構築がこれから求められそうだ。 -
伊那ケーブルテレビ12月1ch座談会は「産学官連携による人材育成」テーマに
伊那ケーブルテレビの自主放送番組1ch座談会の12月放映号は「産学官連携での人材育成」をテーマに収録した。ハローワーク伊那(伊那公共職業安定所)の野口博文所長、箕輪進修高校の荒井和人校長、伊那市教育委員会の北原明教育長がゲスト。地域産業経済誌ゴーシュの毛賀沢明宏編集長が司会を務め、厳しい経済雇用情勢の中で働く意義、素晴らしさをどう次代につなげていくか現状の取り組みを交えて意見を交わした。6日午後2時を皮切りに、12月の毎週土、日に放送する。
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伊那市保健委員会連合会が寄付
伊那市保健委員会連合会は4日、11万6千2百円を伊那市に寄付した。連合会の役員有志5人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に寄付金を手渡した。
保健委員会では、今年10月に開かれた「い縲怩ネちゃん広場」のフリーマーケットに参加していて、雑貨や古着などを販売した。
今回はその売上を伊那市に寄付した。
清水嘉子会長は、「みんなの協力があってこれだけの金額になった。有効に使ってほしい」と話していた。 -
「定額給付金」説明会
政府の追加経済対策「定額給付金」について県は4日、市町村の担当者を対象に説明会を開いた。
3日県庁で開かれた説明会に引き続き、4日は伊那市役所で説明会があり、35市町村から関係部署の職員80人ほどが参加した。
説明会では、県の市町村課から事務的な手続きについての概要が示された。
今回の概要はたたき台で、詳細が詰まっていない段階でもあり、説明会は市町村の意見を参考にする目的もある。
説明会後の質疑応答では、「交付対象者が亡くなった場合はどのようにしたらよいのか」「準備をすすめて、もしも定額給付金が支払われないことになったら、準備にかかった費用は国が負担してくれるのか」といった意見や質問が出されていた。
伊那市の職員は、「現金での支給ではなく、平成10年度の地域振興券のような商品券での交付はできないか」と質問した。
これに対し県は、「国は商品券の交付は想定しておらず、あくまでも現金での支給をお願いしたいとしている」とした。
伊那市の小坂樫男市長が、現金での支給より商品券のほうが地域振興には役立つとの考えを示していることや、市長会でも同様の意見が多かったとして、伊那市の職員は、「現金以外の交付も考えていただきたい」と要望していた。
説明会の後、伊那市の職員は、「今回の事務手続きは莫大で、市町村としてとまどいはある。粛々と進めなければならないが、市としての考えは要望していきたい」と話していた。