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青野恭典写真展「日本の自然」
東京都在住の写真家・青野恭典さん(70)の写真展「日本の自然」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホール、青野恭典フォトアートギャラリーで開かれている。伊那食品工業の創立50周年記念に合わせ、「水、山、渓谷、海」のテーマで最新作の中から心に強く焼きついたカラー作品50点を展示している。
北海道から沖縄まで日本各地で撮影した近作から選んだ思い入れある作品で、「芽吹きの森」(八甲田山)、「然別・東雲湖」(北海道)、「月下の山稜」(美ヶ原高原)、「ビーチを望む」(沖縄・ぬちまーす裏)など。ライフワークの一つになっている日本の海岸線を撮影した作品も並ぶ。
「自然の持っている力、自然の大切さを感じてもらい、そういうものに生かされていることを感じてほしい」と青野さん。「撮影を続ける中で自然環境の変化を感じる。写真展が自然の美しさを再認識すると同時に、環境を見直すきっかけになれば」と話している。
会期は8月26日まで。時間は午前9時縲恁゚後6時。 -
西春近北保育園が給食参観で食育
伊那市の西春近北保育園(牧野美智子園長)は30日、保育・給食参観に合わせ「食育の話」の時間を設け、保育園と家庭が一緒に食育に取り組む大切さを話した。
食育は、市の保育園が力を入れる5つの取り組みの1つ。保育士と栄養士の研究会での話題を保護者にも伝えたいと、初めて食育を含む参観を計画した。
研究会に参加している保育士が、市内の中学校で保育園とほぼ同内容の食育をしている現状にも触れたうえで、「保育園で日本食の基本は知らせてあげたいが、家庭でも日本食を食べるときのマナーを教えてほしい」とし、はしの持ち方を教えるために適しているのは白いご飯で、混ぜご飯では子どもはうまくできないこと、食事時にふさわしい話題を出し気持ちよく食事する環境を作ることなどをアドバイスした。
牧野園長は、「食育は保育園だけでは成果が上がらない。最終的には家庭。保育園と家庭で気持ちを一緒に子どもに伝えていくことが大切」と話した。
初めて給食参観をした保護者の北沢恵美子さんは、「日本の文化を教えるには日本食なんだなと思い勉強になった」とし、年少児の栞那ちゃん(3つ)の様子を見て、「家では遊んで食べないこともあるが、別人みたいに座って食べているし、食べる量も多い。周りの友達を見て刺激になっているのかもしれない」と話していた。 -
フリーメタリコ・ビーズジュエリー&はなクラフト展
伊那市でアトリエROSEを主宰する飯田恵理さんによる初の作品展「フリーメタリコ・ビーズジュエリー&はなクラフト展」が30日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
フリーメタリコは、イタリア生まれの銅線をカラーコーティングして編んだ筒状のリボンで、ビーズなどと組み合わせてネックレスやコサージュなどを作る。飯田さんは、「リボンの広げ方で個性が出る。どうアレンジするかによってオリジナルの作品ができるのが魅力」という。
スワロフスキーやヴェネチアンビーズなどを使ったビーズジュエリー、パンの花、石けん粘土の花など全体で約200点を展示。作品展が6月にまたがるためジューンブライドで、はなクラフトなどのブーケやティアラなどブライダルのコーナーもある。
「フリーメタリコは日本での歴史が浅く、地元では知名度が低いので、皆さんに知っていただきたい」と話している。6月2日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。 -
猿のコレクション寄贈
飯田市の職業訓練指導員勝野平八さん(75)は30日、旅先で買い求めた置物やお面などの民芸品やおもちゃなど、猿に関係するコレクション約350点を伊那市に寄贈した。伊那市長谷の「孝行猿の家資料館」が昨年12月に閉鎖したことを新聞で知り「何かの役に立ててもらいたい」と寄贈を決めた。
コレクションは旅好きの勝野さんが約40年間にわたって集めたもの。「自分も父も申(さる)年ということもあって旅行の土産に買っていたら、いつの間にかこんなに増えてしまった。それぞれに思い出があり、何だか娘を嫁に出すような気持ちだ」と話した。
市は寄贈品を何らかの形で活用していきたいとしている。
孝行猿の話は、猟師に撃たれて死んだ親猿を生き返らせようと3匹の子猿が猟師の家に来て手で傷口を温める竏窒ニいうもの。戦前の修身の教科書に掲載され、親孝行や命の大切さを教えていた。 -
ドリームクラブ 花クラフト展
伊那市の愛好者らでつくる「ドリームクラブ」(有賀喜志子代表、10人)は5日まで「花クラフト展」を伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で開いている。パンジー、クリスマス・ローズ、バラなどの花を使い、立体のまま乾燥させて作ったレカン・フラワー作品33点と、ネイチャープリント作品2点が展示されている。昨年に続いて2回目の開催。
有賀代表は「レカン・フラワーは押し花と違って立体なのが楽しい。乾燥の加減でせっかく作った花がバラバラと崩れてしまうこともあるが、きれいにできた時はとてもうれしい」と話している。講師の野沢伊代子さんは「レカンはフランス語で宝石箱。色あせが少ないので長く楽しめるのも魅力」という。
同クラブは04年4月に発足。野沢さんの指導で、月2回の例会で作品制作を楽しんでいる。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
助産所整備支援金制度創設へ
産科医師の不足で増すばかりの病院の負担を少しでも軽減しようと、伊那市は本年度、市内の助産所に資金を補助する制度を創設する。県内では初の取り組み。6月定例市議会に補正予算案を提案する。
補助金額は1助産所につき250万円まで。胎児の状態を診断するために必要な超音波診断装置などの高額な設備の購入費や、助産所の建築・改修費などに活用できる。補助率は経費の2分の1。事業は08年度からの5年間で、この間、数回に分けて申請することもできる。
補助対象は実際に分べんを扱っている市内の助産師。現在市内で開業している助産所は2カ所で、さらに1カ所開業する見込みであることから、補正予算額は3カ所分の750万円としたい考え。
信州大学医師の引き揚げによる昭和伊南総合病院(駒ヶ根市)の産科休止に伴い、伊那中央病院の出産数は増加している。1カ月当たりの平均出産数は昨年度まで85件だったのに対し、今年4月は97件、5月は92件(見込み)で、以降の予約件数もすでに6月86件、7月113件。産科外来診療棟の増築や里帰り出産の制限だけでは対応が難しい状況となりつつある。
小坂樫男市長は「医師の確保ができれば一番だが、すぐにはできそうにない。補助制度で助産所の整備が進み、利用が増えれば医師の負担軽減の助けになるのではないか」と話している。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、候補地7カ所の絞り込みはせず、記名投票で最終候補地を決定
上伊那広域連合の新ごみ中間施設の建設場所を検討する伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が29日、伊那市であった。委員会は当初、これまでに絞り込んだ候補地7カ所から更に数カ所まで絞り込みを行った後、委員による投票で最終候補地を決定する予定だったが、「投票には最大限、選択肢の幅を持たせたい」とする委員の声を尊重し、最終投票は7カ所すべてを対象とすることになった。最終投票の対象となる候補地は、田原(東春近)、野底、青島、表木(西春近)、八ツ手(手良)、上山田・下山田(高遠町)、桜井(富県)の7カ所。投票日は6月12日。同委員会の全委員(23人)による記名投票とする。投開票は公開するが、投票者の名前は公開しない。獲得票数が最も多かった地区が最終候補地となる。
委員会はこの日、7カ所の候補地を更に絞り込む方法を議論。大方の委員が「総合点が高い上位何カ所にすべき」と発言したが、最終的に絞り込みは行わなかった。しかし、この日の議論の流れから見て、参加委員の多くが建設関連項目と環境保全項目の点数を合計した総合点を重視しており、最終投票にはその意向が大きく反映されると見られる。
総合点が最も高いのは168点の桜井。以降、上山田・下山田(140点)、表木(135点)と続く。
市の認識ミスで、今年4月になってから候補地であることが分かった下山田区からは候補地となることを受け入れない趣旨の意見書が出されたが、ほかの候補地との公平性を考え、意見は尊重するものの、下山田を含むこれまで上山田としてきた場所を候補地の一つとして残すことにした。 -
ごんべえ号ダイヤ改正へ
4月1日の運行開始以来、利用の低迷が続いていることから、権兵衛トンネル経由で伊那市と木曽町を結ぶ連絡バス「ごんべえ号」は早くもダイヤ改正に踏み切る。市は乗降客へのアンケート結果や利用状況などを考慮した改正案を29日の市地域交通協議会(会長・小坂樫男市長)に提示し、了承された。北陸信越運輸局の認可を待って7月1日から新ダイヤで運行する。一日8往復の便数は変更しない一方、新たな停留所として「JR伊那北駅」の追加を検討する。
改正は、早朝と夕方の便の利用者が少ないことから、早朝の便を約1時間半縲・時間遅らせ、午後遅くの便を約1縲・時間早める。JR中央線の特急しなのやJR飯田線の列車との乗り継ぎの利便性も図った。市担当者は「今のダイヤは欲張りすぎ。ターゲットを絞って利用増につなげたい」としている。
市がまとめた4月1日縲・月15日の集計によると、利用者総数は835人で、平均利用者数は一日当たり18・5人、一便当たり2・3人だった。 -
伊那消防組合議会5月臨時会
伊那消防組合議会5月臨時会は26日開き、08年1月12日に発生した伊那消防署水槽付消防ポンプ自動車の交通事故に伴う損額賠償額を定めての和解と、それに伴う補正予算案を原案通り可決した。欠員だった議長には伊那市議会議員の佐藤八十一さんを選出した。
1月12日午前0時5分ころ、伊那市西春近山本中央自動車道下り209・8kp付近で発生した事故で、消防車両が播州商運倉庫の大型トラックと長野県警のパトカーと衝突し、2台を破損させた。
伊那消防組合の過失割合は65%。播州商運倉庫の損害額660万7830円のうち損額賠償額429万5090円。県警本部の損害額30万3804円のうち損害賠償額19万7473円。損害賠償額の合計は449万2563円になる。
一般会計補正予算は、歳入歳出総額に各449万3千円を追加する。損害賠償額は全国市有物件災害共済会北信越支部から全額支払われる。
破損した消防車両は今月19日に修理が終わり出動できる状態になっているという。
議長選出は、伊那市議会選出の議員改選に伴い、副議長の指名推薦により伊那市議会の佐藤八十一さんが当選した。 -
入笠牧場で放牧始まる
JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場で28日、牛の放牧が始まった。上伊那、南信州、諏訪の畜産農家35戸が飼育するホルスタイン種と和牛のメス牛150頭が、10月上旬まで牧場で過ごす。
放牧するのは生後6カ月以上の牛で、飼料代と畜産農家の労力軽減、牛の足腰を丈夫にする目的。農家戸数の減少などにより頭数は昨年より減少しているが、初日は上伊那郡内の50頭を受け入れた。
体重測定や健康チェック、駆虫薬接種をして放すと、牛たちは広い牧場でのんびりと草をはむなどしていた。放牧は29日もある。
上伊那では、宮田村の宮田高原牧場でも放牧する。 -
伊那中央行政組合議会5月臨時会
伊那中央行政組合議会は28日、5月臨時会を開き、伊那中央病院料金条例の一部改正条例案、任期満了に伴う公平委員選任人事案の計2議案をいずれも原案通り可決、同意して閉会した。条例改正は、これまで料金表にないため無料としていたセカンド・オピニオン外来相談料金を1回1万円とすることなど。公平委員は黒田宣子さん(63)=伊那市坂下=が再任。任期4年。
全員協議会では、伊那中央病院の電子カルテシステム導入計画について、6縲・月にかけて業者を選定して契約し、09年度に稼動させる見通しであることなどが報告された。導入により、利用者満足度の向上、業務の効率化、カルテ共有によるチーム医療の実現などを図る。08年度予算として事業費7億8千万円が計上されている。財源は全額起債。
伊那市選出議員の改選に伴う議長選挙が行われ、指名推薦により北原幸彦氏が当選した。
小坂樫男組合長は冒頭のあいさつで07年度の病院事業決算について触れ、純損失約4億6千万円(前年度比9千万円減)となる見込みであることを明らかにした。 -
男女共同参画推進会議
伊那市男女共同参画推進会議は28日、08年度第1回会議を市役所で開いた。市内の各区や団体などから選出された委員24人が委嘱書を受け取った=写真。08年度の市男女共同参画実施計画、事業などについて市担当者から説明を受けたほか、会長に久保村清一さん(市公民館運営協議会)、副会長に安井かほるさん(伊那人権擁護委員協議会伊那支部)をそれぞれ選出した。
酒井茂副市長はあいさつで「市の男女共同参画の取り組みはやっとスタートしたばかり。これから地域の意識改革、女性が働きやすい環境づくりなどの啓発をしていくことが重要だ」と述べた。
委員は次の皆さん。
▼会長=久保村清一▼副会長=安井かほる▼委員=堀米昭利、竹松範子、伊藤好、小平恵美子、小池謙治、原貞江、清水俊学、福沢初子、高坂一雄、梅田和穂、前沢啓子、竹内実、下平和人、酒井弘子、萩原初美、矢野やよ江、織井次子、伊藤かおり、中川みほ江、飯島信子、高島良幸、春日嗣彦 -
篤姫焼酎発売
NHKの大河ドラマ「篤姫」にちなんだ芋焼酎「天璋院篤姫」(製造・鹿児島県浜田酒造)が伊那市美原区のイトウ酒店(伊藤勝弘社長)で販売されている=写真。取引先の要望を受けて同酒店が3月に初めて仕入れた。店頭に置き始めたのは4月。特に宣伝はしていないが、テレビでなじみのある名前を見て興味を引かれた客が買い求めていくという。伊藤社長は「香りも味も焼酎にありがちなきつさがない。価格は多少高めだが、これなら十分納得できる」と話している。現在市内で取り扱っているのは同店のみという。
焼酎は篤姫の故郷でもある鹿児島県産のサツマイモ「黄金千貫」と黄麹を使うなど、原料にこだわって製造されている。720ミリリットル瓶入り1本1480円。
問い合わせはイトウ酒店(TEL78・3724)へ。 -
三峰川みらい会議総会
「三峰川みらい計画」の実現と、環境にやさしい地域づくりを目指す市民団体「三峰川みらい会議」(織井秀夫代表)は27日夜、08年度総会を伊那市役所で開いた。
08年度の活動基本方針に「次世代とともに築く三峰川みらい計画」を掲げ、アレチウリ駆除大作戦(7月)水生生物調査(7縲・月)三峰川まつり(10月)源流探検(10縲・1月)などを盛り込んだ事業計画・予算案を承認した。新規事業として、三峰川まつりに合わせてカジカの放流を行う予定。
織井代表はあいさつで「昨年度はいくつも表彰を受けるなど画期的な年だった。反面、次世代に残そうという意識が薄れたようにも感じる。そこで本年度は原点に帰り、次の世代に先人たちの川造りを伝えることに力点を置いて活動していきたい」と述べた。
役員の改選も行われ、織井代表以下、全役員の留任が承認された。任期2年。 -
∞窯 小口稔作陶展
辰野町出身で岡谷市に∞窯を構える小口稔さん(55)の「∞窯 作陶展」は6月3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
今回は「ピノキオの冒険」をテーマにした青磁の人形6体を初めて発表。これまで、えとの置物などの立体物は作っていたが、関節を自在に動かしいろいろなポーズをとると楽しいのでは-と、世界中で周知された物語で、関節が直接見えても違和感のない木を削って作った設定のピノキオを題材に選んだ。人形の体長は30センチから35センチ。「誕生」、うそをついて鼻が長くなった「嘘」、「ロバの耳」など物語の場面に合わせている。
人形は割れたり、焼く段階で倒れたりしたため、完成したのは半分程度で苦労したという。「体のパーツを組み立て、ポーズを作って焼き上げた。注目して見てほしい」と話している。
日本現代工芸美術展などに出展した作品のほか青白磁の花器、酒器、茶器、置物、食器など約200点もある。清潔感、色のさわやかさなどが特徴で、展示即売している。
午前9時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。 -
【NHKビデオコンクールで優秀賞 石川はつめさん】
今年の第19回NHK長野ビデオクラブ作品コンクールで、最高賞に次ぐ優秀賞に入賞した。タイトルは「こいの季節」。自宅の庭のいけすで飼っているニシキゴイの産卵と稚魚の成長の様子を3カ月にわたって撮影した。
「コイの生き生きとした動きをとらえるのに苦労しました。でも一番困ったのは、規定で5分以内に編集しなければならなかったこと。撮影した映像は60分テープ3本あったので、残したいところが多くて本当に悩みました」
自宅にある編集機器の調子が悪くなって修理に出したため時間が足りず、最後は締め切りに間に合わせるのがやっと。何とか仕上げはしたが、まだ手直ししたい部分もあったという。
ナレーションも初めは自分で入れたが、娘が「声が暗いよ」と言って代役を買って出た。もう一人の娘は映像の雰囲気に合う曲を作ってつけてくれた。
「家族みんなが協力してくれました。でもそれ以上に、これまで指導してくれた伊那ビデオクラブの飯島会長さんはじめ、会員の皆さんのおかげだと感謝しています」
◇ ◇
ビデオを始めたのは96年。当時勤務していた会社に、アマチュアビデオ愛好者らでつくる伊那ビデオクラブ会長の飯島さんがいた。撮影したビデオを昼休みなどに見せてもらううち、自分でもやってみたくなり、飯島さんらの勧めもあって思い切ってビデオカメラを購入。
自称「機械音痴」で、ボタンやスイッチの多さに戸惑ったが何とか操作方法を覚え、勇んで自宅周辺の風景などを撮影。飯島さんに見てもらったが、評価は「目がぐるぐる回るようだ」と散々だった。肉眼で見るのと同じ感覚でレンズを上下左右に振ったため、落ち着きのない映像になってしまったのだ。「上達したければ、クラブに入るのが近道だよ」と言われ、クラブ入会を決めた。
「最初に教えられたのは、とにかく画面を安定させること。カメラがぶれないよう、面倒でも三脚を使うことや、パン(左右の移動)はゆっくりと竏秩Aズームも使い過ぎないように竏窒ネど、基本となるたくさんのことを本当に丁寧に教えてもらいました」
その後はどこへ行くにもカメラ持参でさまざまな物を撮影。テレビを見ていても撮影のことが頭を離れず、ズームはこうすればいいのか竏窒ネどと常に考えていた。その熱心さは飯島会長も感心するほど。次第に熱が高じて自分専用の編集機器も購入し、家事の合間の少しの時間も惜しんで撮影や編集に打ち込んだ。そのかいあって機械音痴も克服し、複雑な編集操作も人手を借りずに自在にこなせるまでになった。
「特に趣味はなかったので、ビデオを始めなければきっと今も何もしていなかった。だからクラブに入って本当によかったと思います。これからもクラブのみんなと一緒に、多くの人に見てもらえるような作品づくりに取り組んでいきたい」
(白鳥文男) -
農業生産法人「株式会社JA菜園」設立決定
今後の畑作農業の振興を図る地域のモデル経営体として、上伊那農業協同組合が出資する農業生産法人「株式会社JA菜園」が設立する。JA上伊那本所で27日開いた第12回通常総代会で、設立と2千万円の出資を決めた。
遊休農地の解消など上伊那地域の広大な畑地帯の農業振興のため、JA上伊那の子会社として新たに設立。JA上伊那と伊那市農業振興センターで昨年12月ころから設立準備をしてきた。
JA上伊那の常務が代表取締役社長に就任し、実際に農作業に従事する2人が取締役となる。出資金総額2010万円のうちJA上伊那が2千万円、残り10万円を取締役2人が個人出資する。従業員は今後採用する。
事業は農畜産物生産販売が中心。西箕輪地区の吹上と羽広に約6・65ヘクタールの農地を賃貸借し、アスパラ、白ネギ、トマト、ブロッコリー、ヤマゴボウの5種類を中心に栽培する。
ブロッコリー、白ネギなどは今年から収穫し、全量を市場出荷する。今後、生産拡大も検討するという。
JA出資の法人は全国に184法人、長野県内には5法人ある。 -
避難勧告など発令の判断マニュアル策定へ
05年3月に国が示した「避難勧告等の判断伝達マニュアル作成ガイドライン」を受け、伊那市は水害や土砂災害の発生が予想される際の避難勧告などの発令の判断基準を定めたマニュアルを策定する。27日の市防災会議で市が案を示した。
案では、天竜川の水位上昇による避難勧告発令の判断基準を「南箕輪村の北殿水位観測所の水位が7・1メートル(避難判断水位)を超え、7・4メートル(はん濫危険水位)を超えると予想される場合」などと数字を示して明確に定めている。
避難勧告や避難指示などは市町村が発令するが、発令が遅れたために住民の被災を防げなかったケースが全国で散見される一方、災害が発生しなかった場合、避難は必要なかった竏窒ニして住民らの批判を浴びることもあるなど、発令のタイミングは自治体にとってやっかいな問題でもある。基準があいまいだと住民の納得が得られにくいという側面もあるため、国はガイドラインで、より明確な基準の策定を求めている。
伊那市でもこれまで客観的な数値による明確な基準は定められておらず、発令は過去のデータや経験値などから判断していた。市担当者は「災害予測は水位など一つの指標で単純に判断できるものではないので、数値は判断の一つの参考とし、現場の状況なども含めて総合的に行いたい」としている。
市は市民や国、県などの意見を採り入れて案を修正し、早ければ6月にも策定して運用を開始したい考え。 -
伊那東小の野口輝雄教諭
カワニナの冬期屋外養殖に成功伊那市立伊那東小学校理科専科の野口輝雄教諭(56)=伊那市西箕輪=が、ホタルの餌となるカワニナの冬期の屋外養殖に成功した。これまで、屋内の夏期と冬期、さらに屋外の夏期の養殖に成功しており、今回の成功により「養殖技術を確立した」とし、今後はホタル愛好家に役立つように、カワニナを養殖するボランティアを募りたい-としている。
辰野町の辰野西小学校に勤務した2004年から、カワニナの養殖研究を始めた。当時は養殖の技術論文もなく、全くの試行錯誤で、児童会のカワニナ委員会などと一緒に理科室で養殖し、3年間で約2万匹のカワニナの稚貝をホタルの名所、松尾峡に放流した。
“いつでも、どこでも、だれでも”をカワニナ養殖のキャッチフレーズに、室内に大きな水槽を置いての養殖は個人宅では難しさもあることから、07年6月から12月に屋外で研究し、150匹の親貝から約4千匹の稚貝の養殖に成功。引き続き12月から今年5月にかけ、自宅庭で冬期の養殖研究をしてきた。
カワニナが交尾をするためには水温を20度程度に保つ必要があり、水槽には保温のため野菜保存用の発泡スチロール容器を使用。金魚用などのろ過装置、エアーが出て水流ができる装置に加え、熱帯魚用の棒状ヒーターを使った。全てホームセンターで購入でき、費用は5、6千円と安く抑えた。
冬は外気温が氷点下10度ほどになるため、水温との温度差は30度もある環境だったが、3、4日おきに水道水で水を補給し、餌はホウバを中心にカルシウム補給のアサリの粉などを与えた。
親貝は伊那東小周辺の水路で採った約170匹。24日に稚貝の計測をしたところ、3ミリから10ミリの稚貝約3千匹が育っていた。
野口教諭は、「水温管理ができたことが成功のポイント」とし、冬期屋外養殖が可能になったことで「年間の養殖量が2倍になり、夏期の稚貝をそのまま育てることで親貝の供給もできる」とする。
今回の稚貝は、伊那東小に持ち込み、本年度発足した児童19人の「自然観察カワニナクラブ」でさらに養殖し、親貝に育てる。
ホタル愛好家の共通の課題はカワニナの確保。昨年3月に室内養殖のマニュアルを作成したところ、全国から280件を超える反響があった。「私の養殖技術が役立つと思う」と、今年8月ころまでに室内外の養殖技術マニュアルを本にしたいという。
「未知のものに挑戦するのは楽しい」と研究に取り組んできた野口教諭。今後は、カワニナが必要な地域や団体に提供するため、カワニナ養殖ボランティアを組織し、技術指導して夏期養殖に取り組みたい考えで、まずは伊那市内在住者を対象にボランティアを募る計画をしている。 -
第21回川シンポジウム実行委員会
伊那市の第21回川シンポジウム実行委員会は26日、市役所で開き、委員約60人が、魚の放流やせせらぎウォッチングなど08年度の事業計画を決定した。
昔のような美しい川を取り戻すための事業で、伊那市と、市議会、区長会、衛生自治会、公民館、河川愛護会など約60団体で構成する川シンポジウム実行委員会の主催。
本年度の取り組みは8事業。魚の放流(6月29日)、川再発見せせらぎウォッチング(7月21日)、水生生物及びパックテストによる水質調査(7月27日基準日)、ビオトープ探索(7月27日基準日)、作文募集、川を美しくする集い(9月13日、伊那市生涯学習センターいなっせ)、環境子ども会議(11月下旬)、報告集作成(09年3月中旬)。
予算は収入、支出総額各100万円。市からの事業委託料で本年度は20万円減額。
小坂樫男市長はあいさつで、「地域に定着した取り組みになってきて、誇りうる行事。愛護会の活動も盛んで、河川はきれいになってきたと思う」と話した。
役員は次の皆さん。
▽実行委員長=丸山敞一郎(市区長会長)▽副実行委員長=橋爪正(市連合衛生自治会長)、春日幸子(市女性団体連絡協議会長)▽会計監事=伊藤右武(長谷地区区長会長)、武田登(伊那公民館長) -
【記者室】千円で飲み放題 収支は?
千円で伊那谷の銘酒やワイン50種類近くが飲み放題竏窒ニいうイベントが伊那市の通り町周辺の商店街で開催された。週末の夕方とあって多くの酒好きが訪れ、ほろ酔い加減の陽気な笑い声をあちこちで上げていた。
露天で飲む開放感も手伝ってか、どの顔にも一様に幸せそうな笑みが浮かんでいたから、飲む側は満足だったのだろう。だが一方で気になるのは収支勘定だ。主催者の一人は「飲み放題といったってそんなに飲めるもんじゃないよ」と高をくくっていたが、果たして…。
いつもは閑散としている商店街なのに、ぐい飲みを手に持った人たちが嬉々とした表情で群れ歩くのを見ていたら何だかうれしくなってしまった。多少赤字であってもどうか続けてください。(白鳥文男) -
ふれあいと健康作り目的に「桜井歩かん会」発会
伊那市富県桜井で25日、「桜井歩かん会」(山岸清志会長)が発会した。地区内を中心に4コースを設定。月1回の活動で、区民の健康作りにつなげる。
昨年秋、桜井公民館が開いたウォーキング教室の参加者から「歩くクラブを作っては」と要望が出たため、区民らの触れ合いと健康を目的に、公民館や区の3役が桜井ウォーキングモデルコース案を作った。
コースは1・6キロ、2キロ、3・2キロ、5・1キロの4つで、個々の体力に応じて選べるようにした。上り坂、下り坂もあるが、中央アルプスや三峰川、町並みなど景色を楽しみながら歩けるという。
歩かん会は毎月第2日曜日午前10時、桜井研修センターに集合。会員は募らず、その日に集まった人たちが自分にあったコースを選んで歩く。入会金や会費はない。
山岸会長(65)は「これまで各自で歩いていたが、たまには仲間で話しながら歩くのも良い。健康で長生きできるように、また区民の情報交換の場になれば」と期待する。
夏を目途に、コース沿いへ案内板、研修センター前にコース図を立てる。
整備後は完成イベントを考えている。区外者へも利用を促す。
発会には、日ごろから歩いている人を中心に、40縲・0代の12人が参加。子どもの姿もあった。
講師に、伊那スイミングクラブの福沢一利さんを迎え、1日のウォーキング目安やシューズの履き方・選び方などを聞き、実践に入った。「身長を1センチ伸ばす感じで姿勢よく。かかとから着地する」などアドバイスを受け、参加者は歩き方を意識しながらコースを歩いた。 -
手作りの演奏会「レクイエム」 6月に迫る
地域の音楽文化の向上を願う伊那市の手作りの演奏会「フォーレのレクイエム」が6月1日、県伊那文化会館大ホールで開かれる。
演奏会は7回目となるが、フォーレの「レクイエム」を取り上げたのは初めて。伊那谷、木曽を中心に集まった団員150人と伊那フィルハーモニー交響楽団のオーケストラ40人の大編成は「型破り」(北沢理光実行委員長)で、ダイナミックさが聞きどころという。
昨年6月から練習を重ね、最終段階に入っている。
25日は、オーケストラ、ソリストとの合同練習。出演者は本番と同じ舞台に立ち、完成度を高めた。
当日は午後1時半開場、2時開演。演奏会は伊那フィル演奏のドボルザーク「交響曲8番ト長調」に続き、レクイエムに入る。指揮は駒ケ根市の春日俊也さんが務める。
入場料は一般千円、高校生以下無料。
問い合わせは、伊那市生涯学習センター内の北沢実行委員長(TEL78・5801)へ。 -
伊那養護学校でさすまた講習会
伊那市西箕輪の伊那養護学校で23日、さすまた講習会があった。同校職員約50人が参加し、スクールサポーターの倉田富夫さんから、さすまたの使い方や簡単な護身術の指導を受けた。
伊那養護学校は昨年、不審者が校内に侵入したことを想定した防犯訓練を行なったが、その時に職員の間から、「さすまたの使い方をしっかりと教わっておきたい」という意見が出たため、今回の講習会となった。
倉田さんは「不審者を制圧するよりも、生徒と職員の安全を第一に考えること」と不審者が侵入した時の心構えを話し、「さすまたの短所は相手に奪われやすいこと」「刃物が届かないように根本の方を持つ」「右正面で構えた方が安全性が高い」などさすまたの使い方を具体的に説明。
倉田さんの理にかなった説明を職員たちは「おお」「なるほど」と熱心に聞いていた。
ひと通り説明が終わると、職員たちは8人ほどのグループに分かれ、不審者役をそれぞれ交代で演じながら、さすまたの使い方を練習した。
また簡単な護身術として、手をつかまれた時や、後ろから抱きつかれた時に振りほどく方法なども練習した。
職員たちは倉田さんに「さすまたが近くにない場合はどうすればいいか」「不審者が入ってきた時に職員にどのように伝えればよいのか」などさまざまな質問をしていた。 -
磐城流つまみ絵展・朱千恵会
磐城流つまみ絵の師範・伊井島美千恵(朱千恵)さん主宰の朱千恵会の作品展「磐城流つまみ絵展」は26日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。テーマ「さくら」の創作作品など約120点を展示している。
つまみ絵は、平安時代に始まり現在まで受け継がれる伝統手芸。絹布を専用のピンセットで丸つまみ、剣つまみの2通りの方法でつまみ、立体感を生かして花、鳥、人物、景色などを表現する。
展示は2年半に1度開催。4教室から今回は16人が出品した。
テーマ「さくら」の作品は、「桜とルリビタキ」「山里の桜」「桜花てまり」などそれぞれの思いを込めて桜を表現している。
短冊、色紙、額、屏風などがあり、創作のほか教材として学んだ作品もある。
主宰の伊井島さんは、「さくらの創作作品は、構想から時間をかけて仕上げた。ぜひ見ていただきたい」と話している。午前9時半縲恁゚後5時半(最終日は正午)。 -
崇嶺会刻字展
第28回崇嶺会刻字展は25日まで、伊那市生涯学習センター2階の市民展示ギャラリーで開いている。
崇嶺会は宮沢梅径さんが顧問を務める。年1回の作品展で、会員と準会員の35人が出品。今回のテーマ「魚」の作品25点、漢詩や心に響いた言葉などの自由作品45点の計70点。桂の木を使い、半紙の半分から全紙大までのサイズがある。
「魚」の作品は、鯉のぼりが泳いでいる様、「鮮」など漢字もまるで絵のようだったりと、面白みがある。
会では、「刻字は、漢字や仮名の白と黒の世界の書道と違い色づけするほか、木に彫るので立体感があるのが特徴。てん書の造形美が魅力。楽しんでほしい」と話している。 -
小鳩園におぎゃー献金
伊那市の小鳩園に、財団法人日母おぎゃー献金基金から121万5900円が贈られる。小鳩園では同献金を空調設備工事に使う。
おぎゃー献金基金は、1963年に重症心身障害児に少しでも幸福を分け与えたいと、健康な赤ちゃんを出産した母親と、出産に立ち会った医師や看護婦が“愛の献金”を-と発案したのが運動の始まり。母親あるいは家族が病院や医院で献金したお金が、審査で選ばれた心身障害児のための施設と研究に補助金として送られる。
小鳩園への補助金は4回目。過去には自動車2台、療育器具を購入した。今回は、施設内で新たに使えるようになった2部屋の空調設備工事に使う。すでに工事は終了している。献金は25日、長野赤十字病院で贈呈される。
小鳩園の小松園長は、「園では独自のものが必要で、予算だけでは難しく、本当にありがたい。おかげで事業も幅広くできる」と感謝している。 -
伊那市山小屋あり方検討委員会
「伊那市山小屋あり方検討委員会」(中村寛志委員長、10人)は23日、第3回委員会を伊那市役所で開いた。委員、事務局の10人が出席し、老朽化が進んでいる市営「西駒山荘」について、新築を前提として議論。定員は中学校の集団登山を想定すると80縲・00人規模が望ましいものの、一時期だけの需要でもあり、経営面でのリスクが大きいことなどから、現状の40人規模で詳細を検討していく方針を確認した。トイレ改修については、今季は応急措置でしのぎ、来季以降についてはあらためて検討する。
次回開催は1カ月後の予定。
西駒山荘は、新田次郎の小説『聖職の碑(いしぶみ)』でも知られる1913(大正2)年の中箕輪尋常高等小学校の遭難を教訓として、2年後の1915年に建てられた「伊那小屋」が前身。当時の石室は今も残っている。 -
吉祥寺永代供養墓開眼
伊那市美篶笠原の吉祥寺(坂田徹恩住職)で24日、永代供養墓と観音像の開眼供養法要があった。檀徒など約50人が出席し、高さ約4メートルの石造りの観音像の頭を覆っていた白布を除幕。読経の流れる中、坂田住職が筆を持って点眼した=写真。
観音像は寺の高台にある墓地の一角に西に向けて建立され、穏やかな顔つきで眼下に広がる集落を見下ろしている。
寺は、少子化の影響などにより将来にわたって家の墓を守っていくことに不安を持つ人のため、永代供養墓の設置を06年秋に檀徒らに提案。希望者を募った上で昨年春に施工に着手し、今年5月15日に完成した。 -
図書館カードデザインコンテスト表彰式
伊那市の伊那図書館で24日、第1回図書館カードデザインコンテスト入選作の表彰式があった。デザイン採用の2人に、表彰状と新デザインの利用者カードを贈った。
受賞者は、上の原保育園に通う宮下光誠ちゃん(5)=中央区=と、三洋グラビアに勤務する早川美佳さん(34)=箕輪町木下。
早川さんは、小学校2年の長女が「ママの描いた絵がカードになったらうれしいな」という一言で応募した。「長女の好きなゾウをデザインした。カードが愛され、図書館利用者が増えたらうれしい」と話した。
乗り物の本が好きという光誠ちゃん。母・真由美さんによると、4月から年長組(ひまわり組)になり、ヒマワリと夏の青い空を組み合わせてクレヨンで描いた。
新デザインのカードは新規登録者に配布。すでに利用者カードがあってカード変更したい場合は1枚100円かかる。
合併で図書館の情報システムを統合したことに伴い、共通の利用者カードを作成。利用者などにデザインの応募を呼びかけたところ、196人から209点が集まった。