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伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクト本格始動
ヤマブドウ栽培による遊休農地の解消と伊那市ブランドの「ヤマブドウワイン」の開発・特産品化を目指す伊那市と信州大学農学部は、実現に向けて「伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクト」を本格始動する。
市内9地区の土壌分析を完了し、今後、機能性に優れ、この地での栽培に適した品種を種苗登録して品種を選定。09年には苗木の繁殖準備に着手する。順調にいけば結実が始まる3年目、12年度ころから、伊那市産のヤマブドウワインができる予定だ。過疎に悩む山間地での地域振興への期待もかかる。
信州大学と市は05年5月、官学連携協定を締結。いくつかを連携事業に位置付け、可能性を模索している。
伊那市産ヤマブドウワインの開発もその一環。信大農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の春日重光准教授の協力で、昨年末から9地区で土壌調査をしたところ、「おおむね良好」という結果が出たため、09年度には苗木の繁殖にこぎつける見通しを立てた。事業に関し、市は農学部に委託料500万円を提供する。
栽培品種は、「五一アムレンシスII」を母体とした8系統ほどに絞り込んでいる。今後は対病性に優れ、機能性の高い品種を選別。種苗登録することで、ほかとの差別化を図る。
ヤマブドウは日照、水はけ、風通しが良く、平均気温10度縲・0度の標高500縲・00メートルが栽培適地とされ、市内にも条件を満たす用地が各所にあるという。また、できるだけ手間をかけずに栽培できる手法を確立することで、労力削減にも努めたいとしている。
また、事業の始動に合わせて11日には「伊那ぶどう・ワイン開発プロジェクトキックオフ・フォーラム」を伊那市生涯学習センターで開く。
山梨大学ワイン科学研究センターの高柳勉教授による基調講演「ワイン造り科学」、AFCの春日准教授と信大農学部機能性食料開発学専攻・ス渦康範准教授の講演がある。
入場無料。午後6時半縲・時15分。
##写真
信州大学農学部が学部ブランドとして販売しているヤマブドウワインを手に、プロジェクトへの意気込みを見せる -
岡野兄弟&中野みち子ジョイントコンサート
伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで8日、津軽三味線奏者の岡野将之さん、哲也さん兄弟と、津軽手踊りの中野みち子さんによるコンサートが開かれた。サン工業主催。
大学生の岡野将之さんは12歳から津軽三味線を始めた。津軽三味線埼玉県大会優勝。弟の哲也さんは現在、高校生。10歳から津軽三味線を始めた。津軽三味線全国大会ジュニアの部で優勝した。
中野みち子さんは津軽三味線奏者の3姉妹の次女として3歳より舞台デビュー。7歳より三味線、10歳より津軽手踊りを始める。津軽民謡では全国大会準優勝。米国、ドイツ、フランスなど海外公演も行っている。
将之さんは「皆さんに少しでも楽しんでいただけるよう一生懸命演奏します」、中野さんは「ゆっくり楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います」とそれぞれあいさつした。
「津軽あいや節」「津軽甚句」「津軽三味線二重奏 田神」などを演奏し、約140人の観客を三味線の音色と歌声、手踊りで魅了した。
##写真(たてよこ) -
まごころえんげいアワー
伊那北地域活性化センターきたっせで8日、伊那市を中心に活躍する風船遊劇団ゴンベエワールド、みはらしファーム「工房COO」の佐野博志さん、静岡の大道芸人のあまるさんによる「まごころえんげいアワー」が開かれた。県内外の芸人や地域住民などでつくる親子のふれあい実行委員会主催。訪れた地域の親子約40人は3人が繰り広げる芸の数々に夢中になった。
あまるさんの手品やジャグリングなどのパフォーマンスに子供たちの目は釘付けになった。技が決まるたびに拍手が起こった。
佐野さんがその場で竹とんぼを作り、飛ばすと、子供たちは目を輝かせた。
ゴンベエワールドの披露したマリオネットと紙芝居、バルーンアートを駆使した舞台では、竜のバルーンや大きな人型のバルーンが出てきて、子供たちから「すご縲怩「」と歓声があがった。 -
金城次郎一門作陶展 ベル伊那
国指定重要無形文化財(人間国宝)の陶芸家、故金城次郎さんの作品などを展示販売する「金城次郎一門作陶展」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
おおらかで、心温まる素朴な器を作った琉球陶器で唯一の人間国宝の次郎さんや長男敏男さん、長女宮城須美子さんらが手がけたマグカップや湯のみ、皿など200点を出品。次郎さんの貴重な初期の品もある。
作品は魚(グルクン)が笑い、エビが舞っている絵柄の「魚文」が特徴で、青、茶、緑色の三彩の釉薬が色鮮やか。生活食器のなかには、沖縄の人々が昔、水筒代わりに使った「抱瓶(だちびん)」なども並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那三曲協会が西春近北小で筝指導
伊那三曲協会は日本音楽の普及活動の一環で毎年、上伊那の小学校で筝の体験授業を開いている。7日、伊那市の西春近北小でもあり、普及委員長の福沢雅志世さん=同市山寺=と会員5人が6年生2クラス計37人の児童を指導した。
1クラスずつ、練習曲の「さくらさくら」を学習した。ほとんどの児童が初めて筝に触れるため、メンバー一人ひとりが子どもたちの手を取り、優しく教えると、授業が終わるころには筝の透き通った音色が教室に広がった。
福沢さんは箏について、奈良時代に中国から渡来した楽器で、形は「竜」がモチーフになっているなどと説明。そのほか、尺八や三味線の説明もあり、児童らは楽器を眺めながら関心深く話を聞いた。
溝上やこさん(12)は「思ったより難しかったが分かりやすく教えてもらったのでうまく演奏することができた。初めて筝に触ったが楽しかった」と話していた。
伊那三曲協会の普及活動は本年度、同小学校で3校目。毎年、10数個所で指導しているという。
メンバーに手を取られながら筝の演奏を勉強する西春近北小学校6学年の児童たち -
公正な入札を実現する伊那市民の会 勉強会
伊那市土地開発公社発注の測量、設計、許認可業務に不正入札疑惑があるとして、市監査委員に対し住民監査請求を提出した「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)は9日夜、市駅前ビルいなっせで勉強会を開き、代理人の松村文夫弁護士が同公社の入札の実態などを解説した=写真。
同会の説明だと、公社発注の05年度契約分のうち予定価格1千万円以上の2件を一つの測量設計会社が予定価格の97・9パーセントの高率で落札。また、公社は地方自治法で認められていない「見積り入札」と称し、入札者が立ち会わず職員だけで開札するなどしたという。
勉強会には会員ら約30人が出席。松村弁護士は説明で、「入札金額の60パーセントは人件費と資材費となるため、残り40パーセントの管理費の範囲以内で金額を下げることはできたはず。それが予定価格の95パーセント以上となると談合と言える」と主張した。
会は市監査委員に対し11月20日、住民監査請求を提出。委員は今後、受け付けの翌日から60日以内に受理するかを含め審査し、監査結果を通知する。会はこの日、出席者に対し、公正な監査を求めるための請願書への署名を求めた。 -
「信濃路の山頭火」 出版記念フォーラム
山口県に生まれ全国各地を旅した漂泊の俳人、種田山頭火(1882縲・940年)の信州での旅の足跡を描いた文芸書「信濃路の山頭火」(ほおずき書籍)の出版記念フォーラムが9日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。同市美篶の俳人で信州井月会代表の春日愚良子さん(79)ら4人の著者が山頭火について語った。
山頭火(本名種田正一)は母親、弟の自殺を経験するなど苦難の末、出家して1926年から漂泊の旅を始める。信濃への訪問は34、36、39年の3回。30年にわたり伊那谷を漂泊した俳人、井上井月(1822縲・7年)を慕い、3度目の旅で念願叶い美篶にある井月の墓前に立ったという。
フォーラムでは、山頭火が3度の信州入りで作った俳句数十点を紹介。なかには井月の墓の前で作られた句もあり、酒好きの井月に酒好きの山頭火が持ってきた酒を親愛の情を込めて注いでいる様子を詠ったものなどもあった。来場した約50人は4人の著者が語る山頭火の魅力をメモするなど熱心に聞いた。
4人の著者が山頭火の魅力について語った -
みはらしの湯クリスマスの装い
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は25日まで、同施設ロビーにツリーなどクリスマスの飾り付けをしている。
クリスマスの飾り付けは同施設で毎年恒例となっており、今年は先月26日から飾り始めた。
ツリー、サンタクロース、雪だるま、カボチャが出入り口前に並び、訪れた利用者たちを出迎えている。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。 -
伊那スキーリゾート オープンに向け安全祈願
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」で7日、15日のオープンに向けた安全祈願祭を開いた=写真。集まった関係者約40人は、センターハウスからゲレンデを眺めながら今シーズンの安全を祈った。今季で20シーズン目の節目となる。
スキー場ではオープンに向け、人工降雪機を4日夜から稼働。まずは、営業開始日までに全長約1200メートルのゲレンデのうち下半分の雪造りの完成を目指している。昨年は暖冬によりゲレンデ造りがはかどらなかったため、関係者は今季の今後の冷え込みを期待している。
祈願祭でスキー場を経営するヤマウラの山浦速夫会長は「お世話になっている地域の人たちに満足してもらえるスキー場として、安全確保を第一に、お客様のニーズに合った経営をしていきたい」とあいさつした。
オープン日から21日までは「初滑りキャンペーン」として、リフト一日券(大人、子どもとも)を2千円で販売する。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。営業期間は来年3月31日まで。 -
第21回粘土&デコラティブペイント作品展
上伊那在住の主婦仲間を中心とする「第21紙粘土&デコラティブペイント作品展竏註Sの散歩道竏秩vが9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。ひな人形やフラワーアート、デコラティブペイント(トールペイント)の壁掛けなど約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は手づくりの作品制作に取り組む主婦たちが仲間の輪を広げたり、自分たちの作品を一般の人にも見てもらうことなどを目的として始めたもの。各地区で開かれる教室で技術を習得したメンバーから、自分で教室を開いている人までさまざま。作品も粘土、インテリア、アクセサリー、デコラティブペイント、パッチワーク、編み物など多岐にわたる。
また、今回は“和”をメーンとし、古布を使った人形なども多数並んでいる。
来場者は「かわいいね」と話しながらそれぞれの作品に見入っていた。
代表の篠原誠子さん(60)=伊那市=は「こつこつ手先を使って作る作品ばかり。年齢の高いメンバーも多いが、頑張っているところを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
起業チャンピオン賞に小野沢武生さん
伊那市ますみケ丘の小野沢武生さん(37)は、薪(まき)ストーブ専門のメンテナンス事業を始めた。国内で初めてといい「お客さまが楽しいストーブライフを送れるようにフォローしたい」と語る。
小野沢さんは薪ストーブの輸入会社から独立。経験や知識を生かし、薪ストーブの販売・施工、修理、薪の販売など薪ストーブにかかわることを仕事とする。薪は、家具のおがくずを圧縮した人工薪の有効活用も考えている。
伊那谷は薪ストーブ人口が多いものの、10月以降、事業者にストーブの修理や薪の調達など依頼が集中し、対応できない現状に、商売として重要と考え、9月に起業。ホームページ開設でPRし、上・下伊那をはじめ、県内外のユーザーのもとへ出向いている。
伊那商工会議所と上伊那地域チャレンジ起業相談室が主催した「創業塾竏茶Xテップ・アップコース」で、起業チャンピオン賞を受賞。7日、表彰式があった。▽着眼点に優れている▽地域に密着している▽顧客とのコミュニケーションを重要視している竏窒ェ評価された。
講師の平沢会計事務所代表・平沢三津男さんは、原油高騰で薪ストーブに注目が集まる中、地元に根を下ろした企業に成長することを祈念した。
創業塾は創業を考えている人や創業間もない人を対象に、5日間の日程で、創業の心構えや事業計画の作成などの講座を組んだ。受講した小野沢さんは計画性や客が求めるニーズは何かなどが収穫できたという。 -
県老人大学伊那学部作品発表会
県老人大学伊那学部は5日、作品発表会を県伊那合同庁舎で開いた。来年2月に卒業する2年生たち約100人が、各講座で学んだ集大成を披露し合った。
講堂で、それぞれの講座の代表者が2年間の活動の講評を行った後、全員で会議室や講堂前の通路に飾られた作品を観賞した。
作品は書道や俳句、短歌、水墨画、ちぎり絵など103点で、「すてきじゃない」「墨の濃淡が難しい」など互いの作品を評し合う姿が見られた。
生徒たちは「俳句は、やったことがなかったが、2年やって楽しくなった。卒業してもクラブを作ってやっていきたい」「2年間で基礎を学べ、有意義だった」など講座の感想を話した。
作品の展示は発表会の間だけのもの。「もったいないなあ」との声も聞こえた。 -
クリスマスお楽しみ会 劇やゲームで満喫
伊那市の「第41回クリスマスお楽しみ会」が8日、伊那市民会館であった。クリスマスツリーなどを飾り付けた会場に親子や園児、児童ら約300人が集まり、一足早いイベントを満喫した。ボーイ・ガールスカウト、はなまる地域探検隊などでつくる実行委員会主催。
スタッフがサンタクロースやトナカイなどにふんして登場すると、待ちかねた子どもたちの歓声で幕開け。リズム体操や手遊び、喜劇などの発表のほか○×クイズやジグソーパズル、大玉を使ったゲームなどの催しを市内の6団体が繰り広げた。
本年は伊那マジッククラブのメンバーによるマジック披露があった。3本のロープが1本につなげたり、燃えた紙の中から紙テープを出したりするマジックを子どもたちは目を輝かせて楽しんだ。
帰り際には、一人ひとりにカラーペンのクリスマスプレゼントが手渡された。
爆弾に見立てた大玉を一カ所にまとまらないようにするゲームを楽しむ子どもたち -
伊東瑞枝さん リボンアートフラワーラッピング展
南箕輪村沢尻のリボンクリエーター伊東瑞枝さん(65)の作品展「リボンアートフラワーラッピング展」は6日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。クリスマスや正月などをテーマにアレンジした作品約50点を会場に飾った=写真。入場無料。21日まで。
毎年この時期に出品する作品展は今回で8回目。アセテート製のリボンで作ったバラやコチョウラン、ポピー、アネモネなどの花を使ってラッピングや季節に合わせた飾りを制作した。
トナカイや白、銀、金色のポインセチアの花をあしらったクリスマス飾り、来年の干支(えと)のネズミを添えた正月飾りなど、創造力を膨らませて制作した力作ばかりが並ぶ。伊東さんは「リボンでさまざまなものが作れることを見てもらいたい」と話している。
会場には伊東さんの友人、小松信子さん(辰野町)の油絵などもある。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
伊那有機栽培研究会会長
伊那市東春近下殿島
鳥原 實(まこと)さん(76)おれはこれ以外、ほかのことができるわけではないし、値段(米価)が下がったからといっておいそれとやめられない。メンバーで集まった時も、「こういう時だからこそ正念場だ」ってよく話しているんだよ竏秩B
減農薬、無化学肥料栽培に取り組み始めたのは10年ほど前。年々米価が下落していく中、「売れる米作り」の必要性を強く感じていた時だった。しかし、おいしい米でなければ売れるはずもない。一念発起し、なるべく除草剤を使用しない、有機肥料を用いた栽培方法を模索し始めた。
まずは6ヘクタールのうち、30アールからのスタート。
有機肥料の研究、販売に取り組む業者に指導を仰ぎながら、土壌分析をした結果、それまで使用していた化学肥料や除草剤などの影響で、土壌は強い酸性を示した。そのため、1年目は土壌改良に重点を置いた。アルカリ性の石灰を入れ、苦土肥料も用いた。また、肥料もカキの殻や大豆かす、魚かす、米ぬかなどの有機物を原料としたものに変えた。
最初の1年はあまり変化が無かったが、2年、3年と年を重ねるごと、土壌は変化。それとともに米の甘味や粘り、歯ごたえも格段に良くなっていくことを実感した。
「食味を上げるのが一番難しいが、指導を仰いだり、自分なりに研究したりする中で、(水分やたんぱく質、アミロースなどの数値から食味を計る)食味計でも、80以上が出るようになった。こういう数値が出ると嬉しい」と笑顔を見せる。
その後、ほかのほ場でも減農薬、無化学肥料栽培を拡大。同じ思いで有機栽培を研究してきた仲間と伊那有機栽培研究会を立ち上げ、同様の方法で米作りに取り組んできた。
「作ることも大切だが、これからの百姓は売ることも考えなければならない。しかし、売ることは作ることより難しい。だから研究会では、どこに売るべきか、どうやって売るべきかなども話し合う。仲間がいることは力強い」と語る。
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伊那市ごみ処理用地選定委員会小委員会、点数評価する項目に重み付け
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地を決める伊那市の用地選定委員会小委員会が6日、伊那市役所であった。同委員会の委員全員を対象として実施したアンケートの集計結果から、候補地の適正を評価する項目のうち、点数評価する項目の重要度を決めた。今後、2通りの点数化シミュレーションを行い、具体的な方法を模索する。
前回の小委員会後、事務局から同委員会の委員23人に対し、各評価項目ごとに5段階評価で重要度を示してもらうアンケートを実施。結果、6日までに21人から回答を得た。
事務局でその集計をまとめ、各項目ごとの平均点を算出。また、それぞれの平均値を5段階評価の中間値である3で割った補正係数も示した。
同係数は1より大きければ、重要度が高いことを示す。結果▽防災面への配慮▽住宅群への影響▽幹線道路の状況▽教育、福祉施設などとの位置関係▽施設コスト竏窒ネどの係数が1・2となり、各委員が比較的重要度を置くべきと考えていることが分かった。
小委員会では、このアンケート結果から算出した補正係数を再度検討し、小項目ごとの補正係数を決定。それを点数評価を行う29項目に反映させていく。しかし、具体的に点数化に反映する方法については議論が分かれたため(1)各項目に一律の点数を配分し、それに係数をかけ、合計点を算出する(2)係数の差に応じて点数を設定し、各項目の点数を合計する竏・通りの方法で、事務局が実際にシミュレーションを行い、次回その結果を参考にして具体的な点数評価の方法を決めることとなった。
また、点数評価できないとした項目の評価方法についても、次回に繰り越された。 -
伊那市議会一般質問要旨
伊那市議会12月定例会の一般質問が11縲・3日、行われる。ごみの減量化、地域の防災対策などについて18人が質問する。
質問要旨は次の通り(質問順)。
飯島光豊議員 (1)米価下落などによる伊那市農業と農家の苦境に対する市の対応(2)東海地震などへの対応策(小・中学校の耐震補強工事の実施、緊急地震速報システムの導入など)
北原幸彦議員 (1)山岳拠点施設(山荘など)、関連施設の維持管理
中山彰博議員 (1)二酸化炭素排出量を削減する地球温暖化対策への取り組み(2)太陽光発電システムの普及と支援制度(3)天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業の広報
小平恒夫議員 (1)色覚障害者への支援対策(2)天竜川新明神橋の建設(3)棚沢川野底橋の架け替え
平岩国幸議員 (1)地球温暖化対策(2)商店街の活性化(3)過疎地域自立促進特別措置法
野々田高芳議員 (1)原油高騰時代を反映した自治体経営(2)春の高校伊那駅伝
柳川広美議員 (1)国保税・介護保険料の引き下げ(2)ごみの減量・資源化
春日晋治議員 (1)ごみ減量化に向けての市長の考え方
三沢岩視議員 (1)伊那市の国道153号線バイパス期成同盟会設置
柴満喜夫議員 (1)下水道整備事業(公共下水道の進ちょく状況など)(2)環状北線の開通(春の高校駅伝の折り返し点、市街地循環バスの見直し)
飯島尚幸議員 (1)市の財政運営(08年度の予算編成方針、有利な起債による事業展開)(2)避難所指定校の防災機能の整備(3)伊沢修二先生の顕彰(記念音楽祭に合わせた特別展の開催など)
黒河内浩議員 (1)地域協議会のあり方(2)不登校問題への対応
前田久子議員 (1)小・中学生の心身の健康管理(子どもの携帯電話、自動体外式除細動器の使用など)(2)妊婦検診公費負担
竹中則子議員 (1)市民の健康生活(生活習慣病への取り組みと結果、子どもに広がるメタボリックシンドローム)(2)子どもが明るく元気な伊那市(家庭の教育力の向上など)
新井良二議員 (1)職員配置(職員定数と職員数、臨時職員の雇用と賃金)(2)地域防災対策の強化と救助隊の結成
前沢啓子議員 (1)駅前開発ビル「いなっせ」屋上の携帯電話基地局の設置(2)伊那市土地開発公社の入札問題
飯島進議員 (1)合併により誕生した共有財産の有効活用
伊藤泰雄議員 (1)春富中学校グラウンド問題(2)農業施策の強化推進 -
通り町をイルミネーションで彩る
伊那市の通り町商店街振興組合は、セントラルパークや伊那橋などをイルミネーションで彩る「光のスターダスト」を初めて企画した。青、赤、黄など色とりどりのLED(発光ダイオード)を使い、汽車やトナカイなど工夫を凝らしたデザインが浮かび上がる。08年1月20日まで。
コンセプトは「通りすがりの人々に幸せをプレゼントする」。出展者を募集したところ、5団体から申し込みがあった。
商店街の活性化を願って活動する伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭、31人)も協力し、6日に取り付けた。高さ2・5メートルの星、雪だるまなど4グループに分かれ、針金で骨組みを作ってLEDを巻きつけた。
立体的なトナカイを作った児童(11)は「足の長さをそろえて立たせるのが難しかった。夜に光ったところを見に来たい」と楽しみにしていた。
組合ではコンテストを実施。商店街のアーケード下に投票ボックスを設け、買い物客に投票してもらう。
イルミネーションを目当てに来る子ども連れもおり、商店街の利用につながればと期待を込める。
点灯時間は夕暮れから午後10時まで。 -
伊那市社会福祉大会 宮川さんが講演
第2回伊那市社会福祉大会(市社会福祉協議会主催)が1日、県伊那文化会館大ホールであった。元NHKエグゼクティブアナウンサーの宮川泰夫さん=写真=が司会者として12年間担当した「NHKのど自慢」の思い出について、約800人の聴衆を前に語った。
宮川さんは、のど自慢で全国各地600カ所を巡り、地元の人々とのふれあいを大切にし、地域密着型の番組制作に尽力。講演では、のど自慢出身の人気演歌歌手や全国で出会った住民との貴重なエピソードに自慢の歌声を交え、観客を盛り上げた。
「人はなぜ歌うのだろうか」と宮川さん。番組を長年続けているうちにその疑問は解決され、「人はうれしいとき、悲しいとき、つらいときに歌う。人は口から入れる栄養のほか、歌を歌って心の栄養を得ているのだと分かった」という。
ニュースキャスターとして世界に目を向けていた宮川さんにとって、のど自慢の司会者になることは当初、「嫌々だった」。しかし、番組を続けていて「世間のすごさを知った」。「人間は人生のキャリアや年齢とは関係なく、伝えたい気持ちと受けとめる心があればいいのだと知った」と話した。 -
伊那スキーリゾート 雪造り始まる
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は4日夜から、15日のオープン予定日に向け、ゲレンデで人工降雪機を稼働させた。まずはオープンのために必要となる、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の部分での雪造りが始まっている。
氷点下2度以下を目安に降雪機を使い、近くの川の水を霧状に噴射して雪を造っている。初日は4日午後11時縲・日午前7時、降雪機15台を稼働させて約1500トンを降雪。オープン日までに最低6千トンが必要となるため、今後の継続的な冷え込みが期待される。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを近日中に終え、あとはゲレンデの雪が順調に整うのを待つだけ。関係者は「オープン日を待ち切れない利用者からの問い合わせも入ってきている。みなさんの機運の高まりに答えられるよう雪造りに励みたい」と話している。
営業期間は来年3月31日まで。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。 -
第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール審査会
絵画を通して子どもたちにふるさとの自然、生活に目を向けてもらおう竏窒ニ、伊那食品工業主催の「第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール」の審査会が5日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。市内15の小学校から集まった力作738点がずらりと並び、審査員の目を楽しませた=写真。
3回目となる今年は「美しいふるさとの自然」をテーマに作品を募集。市内全校からの応募があり、低学年(1、2年)の部に276点、中学年(3、4年)の部に251点、高学年(5、6年)の部に212点の作品が集まった。
審査には伊那食品工業の塚越寛会長ほか、洋画家の竹内徹さんなど4人が当たり、作品を選考。ヘチマやヒマワリなど、夏の草花をテーマをした作品も多く、子どもたちの豊かな感性で描かれた作品の数々が、審査員らの目を引き付けていた。
伊那食品工業の塚越寛会長は「テーマである『ふるさとの美しい自然』とし、絵を描くことだけでなく、そこにある面白さ、素晴らしさを感じてもらうことを期待した。全体的に指導する先生の影響が強く、レベルの高い作品も多いが、もう少し伸び伸びとした子どもたちの個性を大切にしていいと思う」と話していた。
この日の審査で特別賞3点、金、銀、銅の各賞と入選作品、学校奨励賞を選出。12日に審査結果を発表する。表彰式は来年1月19日。また、応募全作品は来年1月12日縲・月11日にかんてんぱぱホールに展示する。 -
みはらしの湯が1年間で集めたタオルやプルタブなどを伊那市社協に寄贈
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は5日、この1年間で集めたタオルやプルタブなどを伊那市社会福祉協議会に寄贈した=写真。
施設に集う多くの人たちに協力してもらいながら、地域福祉に貢献しよう竏窒ニ、同施設で6年前から始めた取り組み。
今年はタオル232枚、プルタブ(その他アルミを含む)60キロ、切手3198枚、テレフォンカード14枚が集まった。携帯電話の普及で使われる機会の少なくなったテレホンカードを除き、ほか3品目はすべて昨年を上回っている。6年目を迎える中、取り組みに対する利用者の認知度が高まっており、対象となるタオルやプルタブなどを家でためておき、持ってきてくれる利用者もいるという。
唐沢寿男支配人は「最近はこの地域以外の人も持ってきてくれるようになった。地域を挙げてこういうことができれば、個々に集まる量は少しでも、大きな量を集めることができるし、ごみも減る。少しでも役立てれば」と話していた。
タオルは市社協が運営する福祉施設などで利用するほか、プルタブはほかのアルミとともに車いすにする。
切手、テレホンカードも換金し、ボランティア活動費などに活用していく。 -
絵島の囲み屋敷 観桜期中の有料化を検討
伊那市教育委員会は行政改革の一環として、高遠町歴史博物館の展示室の一つと位置づける絵島の囲み屋敷の観桜期間中の有料化を検討している。08年度中に方向を出す。
囲み屋敷は通常、歴博に入館しなければ観覧できないが、高遠城址公園の桜まつり期間中は無料となる。
市の財政状況は厳しく、自主財源を確保するため、観桜期も有料にできないかと検討。文化財審議委員会、郷土研究会、女団連など代表者10人でつくる博物館協議会では「観光サイドの意見を聞き、慎重に対応するべき」との結論だった。
有料化の方法について、市教委は(1)歴博に入館すれば、囲み屋敷も観覧できるようにする(2)囲み屋敷のみの観覧とし、観覧料を取る竏窒フ2案が考えられるとした。
高遠町地域協議会で説明され、委員から「囲み屋敷を見たいと希望する観光客は多い。有料でも見たい人は来る」などの意見が出され「歴博と囲み屋敷を一体にして、観覧料を取る方法」が大半を占めた。また、囲み屋敷だけでは資料が乏しいため、歴博で絵島のビデオを流すなど充実させることも挙がった。
出された意見は再度、博物館協議会に諮る。
歴博は96年にオープン。観桜期間中、05年度までは高遠城址公園の入園券があれば、歴博も無料で入館できたが、06年度から400円のところ100円引きで入館できるようにした。
年間入館者数は05年度が6万3千人、06年度が2万8千人。入館者数は減っているが、入館料の収入は倍増している。
絵島は大奥の御年寄。大奥の風紀の粛正を名目に、高遠へ流された。1714年に幽閉された囲み屋敷の図面をもとに復元され、歴博に隣接する。 -
県が「アイドリング・ストップ運動」に関する街頭啓発
県は3日、「アイドリング・ストップ運動」を呼びかける街頭啓発活動をアピタ伊那店の入口で行った。
県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心掛けることを目的としている。
上伊那地方事務所の職員たちは通行人に「アイドリング・ストップ運動にご協力ください」と呼びかけ、同運動を啓発するパンフレットやティッシュペーパーを配っていた。 -
伊那市勤労青少年ホーム 発表会にぎわう
伊那市勤労青少年ホームは1日夜、同ホーム1階ロビーで利用者による発表会「ホーム祭縲怩ソょっくら早めのクリスマス縲怐vを開いた。バンド演奏やゲームなどの催しを計画し、会員らで楽しんだ。
毎年恒例の発表会で、同施設を利用する講座やサークルのメンバーら約30人が出席。今年はクリスマスの時期に併せ、会員らはサンタクロースやトナカイの衣装で参加した。
演目はロック、クラシック、ジャズバンドによるバンド演奏や英語講座による発表などのほか、参加者全員でフォークダンスを踊った。会場には手作り料理が並び、会員らはそれぞれの発表を見ながら交流を深めていた。
施設を利用するサークルのバンド演奏で盛り上がる -
中央区に災害時の救助支援隊発足 市内初
伊那市の中央区(下島賢治区長)は3日、災害時、逃げ遅れた地域住民を助けるための専門技術集団「中央区救助支援隊」を結成した。区内にある、任期1年で役員が代わる自主防災組織とは異なる恒久的な集団。市総務課によると、このような組織は市内で初めてつくられたという。
本格的な救助隊が到着するまでの間、地区内の災害弱者を助けるため区役員らで組織づくりを計画した。隊員は倒壊した家屋から人命救助するなど各種状況に対応できるよう建築家や重機オペレーター、薬剤師ら区内の30縲・0代男性29人で構成。隊員は2次災害に備え、傷害保険に加入して活動する。
中央区公民館であった発足式で、各常会から選出された29人を区長が隊員に任命、隊長1人、副隊長3人を選んだ。隊長の建築士高沢勝さん(66)=北町=は「私たちの出番がないことを願うが、いざというときは一致団結したい」と意気込みを語った。
今後は、具体的な活動方法などを話し合いながら決めていく考え。専門技術を持つ隊員が指導者となりチェーンソーや油圧ジャッキなどの取り扱い方を学ぶための研修会も開く予定だ。
隊員に任命された救助支援隊のみなさん -
伊那商議所女性会 子育て支援アンケート結果まとめる
伊那商工会議所女性会は、少子化対策として子育て支援のアンケート結果をまとめた。それによると、女性が働きながら安心して子育てできる環境に理解を示しながらも、中小企業では「負担が大きく、なかなかできない」とする意見も挙がった。
出生率の低下で、将来、労働力が下がると見込まれることから、女性が子どもを生み、育てやすい環境を作るには企業の理解が不可欠であるとし、実態を把握するため、伊那商議所の会員事業所を対象にアンケートを取った。
設問は▽女性が出産後も同じ職場で働き続けることをどう思うか▽子育て中の男性従業員に配慮していることは竏窒ネど10項目。
女性が出産・育児後も同じ職場で働くことに対し「賛成・どちらかというと賛成」が9割を占めた。しかし、働き続けるための支援や体制づくりが「ある」と答えたのは30%にとどまった。具体的に、フレックスタイム導入による就業時間の短縮などが挙がった。「ない」は39%で、「これから・いずれ」は24%だった。
女性が育児休業など長期休暇を取ることについて「賛成・どちらかというと賛成」が8割以上を占めた。男性は「賛成・どちらかというと賛成」が49%、「反対・どちらかというと反対」が42%。実際に、育児休業を取る男性従業員がいたり、退社時間を早めるなど配慮したりする企業もあるが、女性に比べて男性は難しい実態が浮き彫りになった。
女性会では「企業と働く側にギャップがあるのではないか」と考え、来年度は、従業員を対象に、女性が働く上でネックになること、望んでいることなどアンケートを取る。結果は事業主に報告する。
アンケートは会員事業所1796件を対象に、伊那市と一緒に取り組んだ。回答率は18%だった。 -
池坊季節の花でやすらぎ演出 郵便局で生花展示
伊那市中央区の伊那東郵便局ロビーで12月14日まで、華道家元池坊伊那支部中部ブロックの青年部が、生け花を飾りつけている。局内には季節の草花で彩られ、利用客を楽しませている=写真。
10年以上続く青年部の花の展示奉仕で、公共機関に花を飾り、利用する地域住民に気持ちを和らげてほしい竏窒ニの思いで始まった。
期間中は、青年部メンバーが週2回交代で、2作品づつを展示。花は庭先に咲くパンジーやキクなどのほか、トルコキキョウなどを生けている。
関係者は「みずみずしい雰囲気を味わってもらい、お客さんたちの安らぎの場所になれば。ホッとすることに役立ててもらえたらうれしい」と話している。
土・日曜日、祝日は休み。午前9時縲恁゚後5時。 -
美篶小開校106周年 資料館専門委が企画展
伊那市の美篶小学校資料館の管理、運営をする、住民でつくる専門委員会は1日、同小開校106周年記念日に合わせ、恒例の企画展を同資料館などで開いた。資料館で保管する大豆つぶし器やモロコシもぎ器の実演コーナーを設け、児童らが体験した。
企画展で児童たちは、大豆を石臼ですりつぶしてきな粉にして味わったり、昭和初期製造の荒縄作りの機械で縄をなったりと楽しんだ。木と木をこすり合わせて火だねを作る「まいぎり式発火法」の体験では「難しかった」と昔の人の苦労を体感した様子だった。
そのほか、資料館内の展示品である美篶地区から出土した土器や石器、新潟県中越沖地震で同県の海底から出現した縄文時代の古木などを見て回った。
委員の一人は「火おこしや機織りなど、昔の暮らしなどを知る体験を中心とした企画になった。本を読んで知ることと、経験することで得るものが違うということを学んでくれれば」と期待した。 -
ジュニア新体操「ポーラ☆スター」が合同発表会
ジュニア新体操「ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の伊那、塩尻地区クラブによる合同発表会が2日、伊那市の勤労者福祉センター体育館であった。保育園の年少園児から高校生まで150人が、この日のために練習してきた華麗な演技の数々を披露=写真。来場者を楽しませた。
合同発表会は今年で2年目。現在伊那市の伊那西高校の新体操クラブの顧問を務める橋爪みすずさんが主宰する同クラブには、幼児から高校生までが所属しており、国民体育大会やインターハイ出場など、優秀な成績を納める選手を多く輩出している。
発表会では各学年ごとに団体演技、個人演技を披露。また、「秋田の思い出」と題して、今年の9月から10月に秋田県で開かれた第62回国民体育大会に出場し、見事入賞した高校生らが、競技種目を披露する演目もあり、ハイレベルな演技で来場者を魅了していた。