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ベル伊那で「日本画・洋画・軸装展」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで12日まで、展示販売会「日本画・洋画・軸装展」が開かれている=写真。中央画壇の人気現存・物故作家約60人の作品を約80点飾っている。
文化勲章作家の川合玉堂、堂本印象、小倉遊亀、岩橋英遠などの注目作品が並ぶほか、土田麦僊の「木瓜小禽」、菊池契月の人物画なども出品。地元出身の池上秀畝、中村不折らの掛軸もある。
関係者は「日本を代表する作家たちの作品が集まっている。滝や花、カワセミなど初夏を彩る画題の日本画や軸装などを用意した」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
山菜採りで行方不明の男性見つかる
6日午前7時28分、伊那市長谷の尾勝谷(三ツ石山)に山菜採りに出掛けたまま行方不明になっていた、宮田村の会社員宮下肇さん(53)の安否が確認された。
伊那署の調べによると、宮下さんは友人と2人で5日午前8時から、山菜採りのため入山していたが同日午後3時ごろ、仲間と離れたまま所在が分からなくなっていた。
届け出を受け、6日午前6時40分から捜索していた隊員らが、自力で下山してきた宮下さんを発見した。 -
アイドリングストップ運動に関する街頭啓発活動
身近なところから環境問題に取り組んでもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所は1日、地球温暖化や大気汚染などにつながるアイドリング防止を呼びかける街頭啓発活動を伊那市内の大型店前で実施した=写真。
県では6月の環境月間に合わせて、環境意識を高める目的で毎年街頭啓発活動を展開している。この日は4人の職員が参加し、アイドリングをやめることで節約できる燃料の量を示したチラシや社内向けの紙製ごみ袋などを配布し、駐停車中はできるだけエンジンを切ることなどを呼びかけた。また、今回は2月20日から全面施行となった「県地球温暖化対策条例」のPRも合わせて実施。同条例には、大型店に対してアイドリング防止を呼びかける看板設置を求める内容なども含まれている。 -
天竜川堤防でオオキンケイギク咲き始め
天竜川堤防のオオキンケイギクが一斉に咲き始めた=写真。
オオキンケイギクは天竜川のほぼ全域で見られる代表的な帰化植物。愛らしい姿で人々の目を楽しませてくれる一方、荒地でもよく生育する丈夫な根を持っていることから、河川敷の在来種の成長を阻害。生物多様性の確保などを目的とする外来生物法の特定外来生物に指定されている。
天竜川河川敷ではオオキンケイギクや同じ帰化植物であるアレチウリなどの影響で、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコなどといった固有種が減少、消滅の危機にある。 -
浦国有林でクリーン活動
南信森林管理署は6日、伊那市長谷の浦国有林の林道沿線でクリーン活動を展開した。職員や同署事業関係請負事業者など約25人が参加。林道の入り口から延長17キロの区間でごみ拾いや巡視をした=写真。
国有林内でのごみ拾いはしばらく行っていなかったが、登山や山菜取り、釣りなどを目的とする一般の人が国有林内の立ち入り禁止区域まで入り、不法投棄するケースも増えているため、不法投棄防止の呼びかけの意味なども含めてクリーン活動を行うことにした。
参加者は4班に別れ、それぞれが約4キロの区間を点検。入り口付近にはブルーシートや銅線などといった大きなものからペットボトル、空き缶などの一般ごみまで散乱しており、参加者はそれらを分別しながら丁寧に拾い集めた。
職員の一人は「ここから立ち入り禁止となっているので、ここまで来て捨てて行く人も多いのだと思う」と話していた。 -
車と衝突して中学生が重体
6日午前6時55分ごろ、伊那市富県貝沼の信号機のない市道交差点で、同市高遠町小原の会社員林大介さん(29)運転の普通自動車と、近くに住む小池創さんの長男・修平さん(12)=中学1年生=運転の自転車が衝突した。この事故で修平さんが頭を強く打ち、意識不明の重体となった。林さんにけがはない。
伊那署の調べによると、林さんが高遠町方面から駒ヶ根市方面へ走行中、十字路交差点を自転車に乗って左から右に横断していた修平さんと衝突した。交差点には一時停止規制はなかった。修平さんはヘルメットを着用していた。
重体事故が発生した現場 -
三峰川みらい会議が環境大臣表彰を受賞
伊那市の市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)がこのほど、環境美化に尽力した団体として環境大臣表彰を受ける。
6月の環境月間に合わせて環境省では、地球環境の保全や地域美化活動に顕著な功績があった全国の個人や団体を表彰している。
今回県内からは三峰川みらい会議1団体が受賞。同団体は河川環境保全のためアレチウリ子所ははじめとする各種事業を展開。また、流域住民と行政との協働により、地域全体への環境保全意識啓発に大きく貢献している。そのほかにも市町村、県、国との行政懇談会や三峰川フォーラムや三峰川まつりなどの開催を通して河川に対する市民の関心を高め、積極的に美化活動推進に努めていることなどが高く評価された。
表彰式は11日の午前10時半から。場所は東京都の虎ノ門パストラルとなる。 -
地域の魅力を再発見
伊那市民を対象としたバスハイク「身近な魅力、再発見」が5日、スタートした。自分の住む地域の良さを知り、観光客に伝えてもらうねらい。伊那市観光協会伊那支部企画、伊那バス主催。
第1弾は「高遠 お寺めぐりとローズガーデン」。60代を中心に23人が参加し、市役所を発着点に高遠町の建福寺、蓮華寺、高遠しんわの丘ローズガーデン、伊那の清水庵など6カ所を回った。
シャクヤクが咲く蓮華寺には、絵島の墓がある。絵島は大奥の大年寄りで、江戸時代、大奥の権力争いとからみ、芝居見物のとがで高遠に遠流され、1741年、61年の生涯に幕を閉じた。
高遠町の観光ボランティア「ふきのとう」のメンバーは、遠流された理由や高遠での生活ぶり、1916(大正5)年に墓が見つかったことなどを解説。参加者はメモを取ったり、写真に収めた。
友達に誘われて参加した東春近の女性(72)は「市内でも知らないところがある。説明があって勉強になる」と話した。
バスハイクは昨年度、伊那観光協会が立ち上げた、伊那の観光を考え、実践するためのプロジェクトで提案された。視察場所を変えながら月1回のペースで続ける計画で、次回は7月10日。長谷地域の熱田神社、八人塚、南アルプスむらなどを予定している。 -
伊那市消防団水防訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は3日、同市高遠町下山田の三峰川左岸で梅雨期を前に恒例の水防訓練を開いた。14団から班長以上の団員239人が参加。県伊那建設事務所員の指導で「中聖牛」などの水防工法を学んだ=写真。
命綱や工法に用いる数種のロープの結び方を覚えてから、木流し、積み土のう・蛇籠(じゃかご)、シート張り工法などを4グループに分かれて学習。同地区では伝統的工法となっている、水流を受け流すための工法「中聖牛」も実習した。
田畑団長はあいさつで「水防は火災と違い水や土砂など自然の力と立ち向かわなければならない。まずは単独行動をせず、危険を感じたら避難すること」などと呼びかけた。 -
伊那市の西箕輪公民館で「通学合宿」スタート
異年齢の集団生活の中で自主的な児童を育てる伊那市の西箕輪公民館の事業「通学合宿」は3日、同公民館で始まった。西箕輪小学校の4竏・年生40人が8日までの5泊6日の日程で合宿生活をする。初日は、キャンプファイヤーやレクリエーションなどを通じて仲間たちとの交流を深めた。
3年目となる同事業は、公民館単位での主催としては上伊那地域で珍しい。各学年男女6、7人の計6班を構成し、ボランティアの信州大学生がそれぞれ世話役に付いた。学校生活以外の時間を公民館で過し、朝夕の食事は自分たちで調理するのが特徴。今年は市の栄養士の指導で彩りと栄養バランスを考えた献立で料理した。
初日メーンのキャンプファイヤーでは、参加者らが火を囲んで自己紹介をした。「皆と仲良くなりたい」「調理を頑張りたい」などと、合宿に向けた意気込みを大声で発表した。
期間中は、地元の「羽広獅子舞保存会」との交流などの企画が組み込まれている。
キャンプファイヤーで自己紹介
初日の夕食は豚汁やちくわの蒲焼きなど -
高遠高校1年生 禁煙講座
伊那市の高遠高校は5月31日、1年生114人(男子57人、女子57人)を対象とした禁煙教育講座を格技室で開いた=写真。同市長谷の岡部竜吾美和診療所長を招き、たばこの有害性などについて学んだ。
岡部所長は「タバコと中毒竏窒ォづきが大切竏秩vと題して講話。喫煙することは、胃がんや脳卒中などの病気を引き起こす原因となっていることや脳内に分泌された快感物質により依存症となることをスライドなどを用いて説明した。
たばこだけではなくテレビやネットゲーム、携帯電話などに依存する人が増加している現状を話し、「依存はある対象のためにすべてを投げ打って奴隷になること」と主張。依存から抜け出すことに気づくことが大切で、そこから将来への無限の可能性が広がる竏窒ニ訴えた。 -
ローメンの日
伊那市のローメンズクラブは「ローメンの日」の4日、加盟する31店で通常価格を400円に下げて提供した。地元をはじめ、県内外からローメンファンが詰めかけた。
名物料理ローメンは、蒸しためんに、マトン、キャベツなどを入れたもので、客は酢やニンニク、ソースなどでそれぞれ自分の好みに合わせて味付けて食べた。
秋田県や愛知県、東京都などから来たツーリンググループはローメンを目当てに来伊。スープ風と焼きそば風の2店舗を食べ比べた。「めんが独特。変わった味だが、ニンニクを入れたりすると、味が変わる」と平らげた。
50年ほど前からローメンを食べているという諏訪市の福沢千秋さんは「やみつきになる味。上伊那に住んでいたときは、3日に1度は食べていた」と話した。
先月11日、ローメンを考案した「万里」社長の伊藤和弌さんが死去。「万里」の有賀金一店主は「社長が築いた味を落とさず、守っていきたい」と気持ちを新たにした。
ローメンは55(昭和30)年に誕生。店によって味が異なり、根強いファンを持つ。
「ローメンの日」は「蒸(6)し(4)めん」のごろ合わせから設定。10周年を記念し、食べた人に100円の割引券を配った。 -
手良保育園でポニーと子牛とのふれあい
本物の馬や牛ってどんな感触?竏秩B伊那市の手良保育園(伊藤正子園長)の園児約70人が4日、同地区の酪農家・酒井秀明さん(35)が飼育するポニーと今年4月に生まれたばかりの子牛と触れ合った=写真。
触れ合い体験はなかなか触れ合う機会のない大型動物との触れ合いを楽しんでもらおう竏窒ニ、昨年から始まったもの。今年も、中央酪農会議から酪農教育ファームの認定を受けている酒井さんが協力し、牧場で飼育しているポニーと子牛を連れて同園を訪れた。
園児たちはポニーに代わる代わる乗馬し、子牛がミルクを飲む様子を見学。「優しくしなきゃだめだよ」「気持ちいい」などと子牛の頭や体をなで、動物の温かさを肌で感じていた。
伊藤園長は「大きい動物と触れ合うのは子どもにとっても良いと思う。また、普段は見ることができない働くお父さんの様子を知る良い機会」と話していた。 -
長谷でシコクビエの機械栽培開始
昔ながらの雑穀で地域おこしを竏秩B伊那市長谷のレストラン経営・吉田洋介さん(39)と農業・春日孝徳(72)などが4日、イネ科の雑穀・シコクビエの本格栽培を開始した=写真。移植作業から脱穀、除草まで各工程で既存の機械を用いることで省力化を実現。増加する高齢農業者にも取り組み易い作物となっている。また、水田をそのまま利用することができるため、遊休農地の解消や転作田の有効活用にもなると期待している。
取り組みは健康志向の広まりとともに付加価値が高まっている“雑穀”に着目したもの。今は途絶えてしまった在来の雑穀を復活させるとともに特産品化を図り、地域振興につなげていこう竏窒ニ、信州大学農学部の井上直人教授の研究室とともに昨年から試験栽培を進めてきた。
その結果から本年度は、機械化し易く、有害鳥獣被害もなかったシコクビエを本格的に栽培していくことになった。
この日は約12アールの水田にシコクビエの苗を田植え機で移植。井上教授によると、シコクビエはビタミンやミネラルが豊富なほか、肌の代謝に有効なパントテン酸も多く含まれているという。そのほかにも今年はモチアワ、アマランサスなどを栽培する。
一方、販路拡大は今後の課題となるが、吉田さんは「現在日本国内に出回っているシコクビエのほとんどが輸入品。需要はあるが供給が追いついていない状況にある」と期待を示す。
当面は吉田さんが経営するレストランで調理に用いたりホームページを通じて販売していく。
収穫は10月下旬の見込み。 -
西箕輪景観ウォーキング
地元住民らが西箕輪地区の景観のよさを歩いて確かめる企画「景観ウォーキング」が3日、同地区内であった。景観保全活動を支援する県景観条例「景観育成特定地区」の指定を目指す地元地権者らでつくる「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)などの企画。地元の景観の素晴らしさを再認識するため会員ら約30人が集まった=写真。
ウォーキングは、指定を受けるに辺り、故郷の景観を住民が共通理解することが大前提となるため企画した。コースは吹上、大泉新田、大萱の地域を歩く約10キロコースで実施。吹上神社にある推定年齢千年のサワラ古木、大萱の「富士塚」などの各地域の魅力を参加者らで語り合った。
イベントは、同市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」に関係した企画で、市町村境5カ所での撮影検地もあった。
同会は、法的規制力のある景観育成特定地区の指定による地域の景観保全を目指す。今後は、景観現状調査(住民アンケート含む)や土地所有者の3分の2以上の同意獲得などの手順を踏んで指定を受ける。
ウォーキングは10日、羽広、上戸、中条、与地の各地域を歩く約9キロコースも実施する。 -
みはらしファームで「花馬まつり」にぎわう
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは3日、「馬の観音様」として有名な同地区にある仲仙寺へ馬とともに参拝する企画「花馬まつり」を開いた。アルストロメリアなどの花を背中に飾った木曽馬とポニーそれぞれ1頭を先頭に、市内を中心とした約100人が参加した=写真。
企画は、五穀豊穣(ほうじょう)や馬の健康を願うため農家が農耕馬を連れて参拝していたのがいわれ。現在の形式はで始めたのは5年ほど前から。毎年、県内から集まった参加者が約2キロの道のりを歩き、それぞれが願いを書いた短冊を寺に納める。
西箕輪小学校3年の唐沢真奈ちゃん(8つ)は母親と弟とともに初めて参加した。「皆が元気に過ごせますように!!」と、丁寧な字でゆっくりと願い事を短冊に書き込んでいた。 -
伊那署協議会 委員委嘱
伊那警察署協議会の委員委嘱式が1日、同署であった。委員の任期(2年)満了に伴う式で、再任7人、新任8人の計15人に対し、県公安委員会の委嘱状を小嶋惣逸同署長が受け渡した=写真。
同協議会は、警察が住民の声に基づいて行動するような仕組みを確立するため、01年6月に発足した制度。委員委嘱した地域住民の警察に対する要望や意見を反映させながら業務運営を改善するなどの目的がある。
委嘱式の後、本年第1回目の協議会を開催。「大量退職時代を迎えての優秀な人材の確保と若い警察官の育成」について、住民の意見を聞いた。協議会は年間4回あり、その都度、テーマを設けて話し合う。 -
伊那市長杯争奪バドミントン大会
第48回伊那市長杯争奪バドミントン大会は3日、伊那市西春近のサンビレッジ体育館であった。高校生から一般までの約80人が参加し、男女別のシングルス、ダブルスで優勝を競った=写真。市、市教育委員会、市体育協会の主催。
選手らのレベルに応じ、それぞれの種目に初級、中上級を設け、予選リーグ、決勝トーナメントを展開。本年は大会運営組織の強化により、本年は選手参加の呼びかけや登録方法を改善し、昨年より出場が増え、大会も盛り上がったという。
結果は次の通り。
☆男子
【ダブルス】▽初級 (1)田口悠貴・竹村一高(上伊那農業高)(2)樋口毅知・桜井良輔(上伊那農業高)(3)栗原宏樹・山岸哲(中地区)▽中上級 (1)小野幹雄・春日浩隆(中地区)(2)水口正敬・武井俊文(Laugh)(3)長尾賢史・豊田泰久(WEEB)、小林正幸(富県)・根津仁志(ラフ)
【シングルス】▽初級 (1)網野成巳(上伊那農業高)(2)羽生友多(上伊那農業高)(3)辰野宏介(上伊那農業高)、栗原宏樹(中地区)▽中上級 (1)小林正幸(富県)(2)小野幹雄(中地区)(3)春日浩隆(中地区)、長尾賢史(WEEB)
☆女子
【ダブルス】▽初級 (1)小松友紀恵・塩沢夏那子(伊那弥生高)(2)伊井島里佳・伊藤奈美江(Laugh)(3)小椋美智香・唐沢由香(上伊那農業高)、福村恵・小林明日香(伊那弥生高)▽中上級 (1)清水絵美・春日志保(中地区)(2)佐藤志乃・中村由香里(JOY)(3)大西響・原春美(WEEB)、稲田亜美、下島祐美(伊那弥生高)
【シングルス】▽初級 (1)小平真衣(上伊那農業高)(2)稲田亜美(伊那弥生高)(3)根津志保美(伊那弥生高)、清水陽香(伊那弥生高)▽中上級 (1)清水絵美(中地区)(2)春日志保(中地区)(3)原綾子(伊那弥生高)、玉木愛実(伊那弥生高) -
「信州風景絵画展」 5日まで
「信州風景絵画展」は5日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。伊那谷や安曇野など、県内の風景を画題とした油絵、日本画など40余点を展示販売している=写真。
中川紀元、石井柏亭、小山敬三、丸山晩霞ら有名作家を中心に約40人の作品が並ぶ。関係者は「さまざまなジャンルの画家が描く信州の風景を楽しんで」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
環境保全に関するポスターの入選作品展示
6月の環境月間に合わせて市民団体や事業者、市町村などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は15日まで、06年度環境保全に関するポスターの県内入選作品を伊那市の県伊那合同庁舎2階ホールに展示している=写真。
ポスターは自然保護や生活環境に関する認識を深め、環境保全意識高揚を図る目的で小学生縲怦齡ハを対象として毎年この時期に募集している。全県で3143点の応募があった昨年度は、上伊那地区からも618点の応募があり、優秀賞1点、入選5点が選ばれた。
今回展示している作品は最優秀賞から入選まで14点。宮田小学校の松浦玲菜さんの入選作品なども含まれている。
近年は温暖化防止を呼びかける内容のものが多く、かわいらしいイラストとともにごみの減量化やマイバックの利用を訴えた作品もあった。 -
伊那市で新たな1家族が家族経営協定を締結
農業に取り組む家族同士が、経営における役割分担などのルールを決めて協定を交わす「家族経営協定」の協定式が1日、伊那市役所であった。果樹や野菜などを中心とした農業経営に取り組む伊那市横山の中村健さん一家が新たに協定を交わしたほか、富県の橋爪公明さん家族が契約見直しの締結を交わした=写真。
同協定はそれぞれの役割があいまいになりやすい家族経営において、それぞれの役割や労働報酬、休日の暮らし方ルールを文書で取り交わし、一人ひとりが経営の主体となって魅力ある農業を目指すために始まったもの。伊那市でも96年から始まり、これまでに66組の家族が協定を交わしているが、今回は1年ぶりの締結となった。
今回新たに協定を結んだ中村さんの父・新一さんは「これからもいろんな形態を模索していきたいと考えている。協定は一つの基準。これをもとにして話し合いの場をもつようにしていくことが大切だと思っている」と話していた。 -
衣替えで夏を待つ
1日、それぞれの学校や企業で衣替えがあった。伊那市西春近の伊那西高校(西村敏廣校長、534人)でも夏服の白いセーラー服を着用。朝のうちは涼しく、女子生徒の多くはカーデガンを羽織って登校した=写真。
長野地方気象台によると、1日の伊那市の最高気温は、午後4時20分に23・3度を記録。例年並みの温かさとなった。県内の朝の平均気温は10度前後で、まだ薄着では肌寒い。 -
上の原保育園の園児が地元住民とサツマイモの苗植え
伊那市上の原保育園の年長園児約60人が1日、上の原地区の高齢者などとともにサツマイモの苗を植えた=写真。
地域とのつながりを竏窒ニ同園では、開園以来、地区社協や同地区の高齢者クラブ「菊の会」などと年間を通じた交流会を展開。また、昨年からは地元住民が中心となって園の周りの花壇整備に取り組んでいるなど、さまざまな形で関係を深めている。
今年は初めて畑づくりに挑戦。園児たちは訪れたお年寄りから植え方の手ほどきを受けつつ、苗の根元へ丁寧に土を掛けていた。
この日、園を訪れた女性の一人は「畑作りは今年初めて。収穫の喜び、食べる喜びと楽しみがたくさんあっていい」と話していた。 -
伊那市の美篶小6年が桜並木作業
伊那市の美篶小学校(北原寛校長)と信州大学は1日、同市美篶の三峰川右岸堤防のレストパーク周辺で、恒例となっている桜並木の施肥作業をした=写真。同小などが約10年ほど前から数年間かけて植樹したソメイヨシノ56本に微生物を含んだ鶏糞肥料約600キロを与えた。
元気のない桜の成長を促進させよう竏窒ニ、同大学農学部の井上直人教授(NPO法人微生物による環境浄化の有機農業を広める会理事)が立案した取り組みで3年目。用いた肥料は、ゆっくりと分解するため木に栄養が届きやすく、病気になりにくくなるなどの利点があるという。
6年生68人と井上教授のほか、信大生、同地区区長ら約90人が参加。児童たちは肥料の有効性を学びながら作業をすすめた。木の根元周辺に施肥すると地域住民らが刈り取った草を肥料が吹き飛ばないよう、根元に被せた。
井上教授は「昨年に比べて見るからに新しい枝が伸びた。桜が咲く時期を楽しみにして」と児童らへあいさつ。赤羽麻理絵ちゃん(11)、酒井佳奈ちゃん(12)は「春に小さなピンク色の花が見れるのが楽しみ」と話していた。 -
【記者室】思い知らされる火災の恐ろしさ
伊那市の龍光寺が全焼し、住職が亡くなった。住職と面識はないが前の庵主さまとは親交があったので人ごととは思えず、火災の恐ろしさをあらためて実感する▼炎上中の現場には取材で何度となく駆けつけたが、その度に思い知らされるのは火もさることながら吹き上がる煙のものすごさだ。風の加減で煙に巻かれた時の呼吸の苦しさは想像をはるかに超えるものがある。目も痛みで開けられない上に煙幕に視界を奪われてわずか1メートル先も見えない。就寝中に火が出ればパニックも手伝って逃げ切れないのも無理はない▼火災に遭った時は何も持たずに身一つで逃げるのが生きるための鉄則だという。万一に備え、それぞれの家庭で消火と避難の訓練を行ってみるべきだ。(白鳥文男)
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はら美術で三浦輝峰油絵展
伊那市出身で今年3月に全日本肖像美術協会の理事長に就任した三浦輝峰さんによる油絵展が6月5日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。県内の風景画を中心とする約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
内閣総理大臣賞をはじめ、全日肖展で数々の賞を受賞し、三井住友海上のCEO・井口武雄氏の肖像画掲額などに携わってきた三浦さん。現在は佐久市に拠点を移して製作活動に取り組んでいる。
今回は全日本肖像美術協会の理事長就任記念として、地元・伊那市での個展を3年ぶりに開催することとなった。
高遠の桜をはじめ、上伊那各地の情景を描いた色彩豊かな風景画が多く、自然が織りなす美しさがそのままに写し出されている。
三浦さんは「長野県は空気がきれい。県内風景の美しさを、再認識していただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。 -
伊那市観光基本計画のまとめを市長へ報告
伊那市の観光基本計画策定委員会(秋山智弘委員長)は31日、総合産業としての観光振興を目指すため、このほどまとめた市観光基本計画の内容を小坂樫男市長へ報告した。秋山委員長や藤沢秀敬副委員長、アドバイザーの森田芳夫氏ら4人が市役所を訪れた=写真。
計画は、新市発足に伴い、観光振興の基本理念や展開方策などを明かにする目的。「パノラマ伊那市」を表示理念とし、同市の立地、観光特性を端的に表現するとともに観光施策の展開を目指すため、委員らが約50時間かけて策定した。
掲げた基本方針は▽新市にふさわしい観光のまちづくり▽多彩なニーズに対応した魅力ある観光地づくり▽市民参加型の観光体制の構築▽観光客受け入れのための環境整備竏窒フ4点。
観光基本計画の概要は市報7月号の配布に合わせ、市民に周知する予定。今後は6月中旬を目標に同策定委員を中心とした構成で観光計画推進協議会を立ち上げ、年次ごとの実施計画をつくっていく。
小坂市長に観光基本計画の内容を報告する秋山委員長(右)ら -
ごみゼロ運動に合わせ KOA清掃活動
KOA(向山孝一社長)と同社グループは30日、「ごみゼロ運動の日」に合わせ、伊那市荒井区の本社周辺からJR伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ=写真。
恒例の清掃活動で、環境保全への意識を高めるとともに、地域への感謝の想いを込めて取り組む活動。この日は、社員ら約70人が1時間ほどかけ、歩道などに落ちているたばこの吸い殻や空き缶などを拾い、分別した。
同社担当者は「たばこの吸い殻が特に目立った。年々、ごみの量は減っているがこれからも続けていきたい」と話している。 -
伊那市防災議会、水防協議会
伊那市防災会議、水防協議会(いずれも会長は小坂樫男市長)は28日、市役所であり、本年度の防災体制や水防計画などについての説明があった=写真。市は市役所でリアルタイムに市内の雨量計情報を把握する気象観測システムを7月を目標に構築することについて話した。
同システムについては3月にあった前回会議で発表済み。市総務課によると、同システムは、市内の公共施設など9カ所(高遠町片倉、長谷杉島など4カ所に新設)に設置した降雨計をネットワーク化し、局地的な集中豪雨などの市内全体の降雨状況を把握する目的。事業費は合併補助金による約700万円。
防災会議、水防協議会は、国土交通省、警察署、消防署、交通機関などの関係者が出席し、3市町村合併に伴う新たな市職員行動マニュアル、市防災マップの説明や水防警報の新たな基準などを確認した。 -
弥生の電気通信クラブの3人が初級システムアドミニストレータ試験に合格
伊那弥生ヶ丘高校の電気通信クラブの名取孝太郎君(17)、北原圭君(17)、市川哲郎君(17)がこのほど、初級システムアドミニストレータ試験に合格した。国家資格の一つであるこの資格は、日常における実務的な情報処理能力を問うもの。高校生の全国合格率は13パーセント、県内でも今回は102人中、14人しか高校生の合格者はいなかった難易度の高い資格の取得に成功し、「受かると思っていなかったので嬉しい」と笑顔を見せる。
情報処理が高校の教育課程に組み込まれたことに伴ない、同校でも授業の一環として情報処理に取り組んでいる。しかし、初級アドミニストレータの試験では授業で取り組む内容以上の知識を問われるため、3人とも専用テキストなどで自主学習を重ね、本番に臨んだという。
顧問の原信子教諭は「今回の試験を通して身に付けた自分で学ぶ姿勢が一生の宝になると思う」と話していた。