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長野県の遺跡発掘2010
長野県での遺跡発掘調査の成果を展示する「長野県の遺跡発掘2010」が、伊那文化会館で開かれている。
展示会は、昨年度の発掘調査の結果を見てもらおうと長野県埋蔵文化財センターが毎年開いているもので、伊那文化会館では今年で7回目。
会場には、12遺跡から出土した432点が並んでいる。
他にも、約3万5千年前のものから、800年ほど前の出土品が展示されている。
また、模造土器の立体パズルや、ジグソーパズルなどの体験コーナーも用意されている。
「長野県の遺跡発掘2010」は、8月1日まで伊那文化会館美術展示ホールで開かれている。 -
平成18年7月豪雨の復旧現場見学
伊那市の西春近南小学校の6年生は8日、平成18年7月豪雨で土石流被害のあった柳沢地域の復旧現場を見学した。
バスに乗って、子ども達がやってきたのは、前沢川の砂防工事現場。
豪雨で土石流が発生した前沢川では、えん堤工事が完了し、現在、川の流れをゆるやかにする床固め工の工事が行われている。
建設を行っている伊那建設事務所は、年に1回、管内の工事を一般にも見てもらおうと見学会を開いている。
今回は、土石流被害にあった柳沢地区の子どもも通う、西春近南小学校の児童を対象に見学会を開いた。
18年豪雨はどのような災害だったのか、また復旧工事がどのように進められているか、現場を見ながら説明が行われた。
前沢川の砂防工事は、総事業費4億5000万円ほどで、今年9月ごろ、概ねの工事が完了する予定。 -
保育園の建て替えや統廃合検討へ
伊那市の今年度の保育園の運営などを検討する協議会が7日開かれ、新たな委員が委嘱された。
協議会では、白鳥孝伊那市長から、新しい委員に委嘱書が手渡された。
委員は、市の主任児童委員や保護者など15人。
白鳥市長は、「自然豊かなこの地域を存分に活用して、子どもたちが、育ち、ずっと暮らして、誇りを持てる子育てを行っていきたい」と挨拶した。
また正副会長の選任も行われ、会長には市議会議員の黒河内 浩さん、副会長には、主任児童委員の上柳明美さんが選ばれた。
黒河内会長は、「形式的な協議会ではなく、保育形態・保育内容まで踏み込んだ議論をしていきたい」と挨拶した。
協議会では、保育園について意見交換が行われた。
委員からは、「高遠第1、第4や、竜東・竜西などの名称は、どこにある園か分かりにくい」「保健師と保育園の連携を進めるべきでは」といった意見が出されていた。
伊那市では、老朽化した保育園の建て替えや、統廃合、民営化の検討など、来年度から10年間の保育園の整備について、今年度、計画を策定する予定。
協議会に対し、9月ごろ、計画案が示され、統廃合の対象となる保育園の検討などを行い、11月ごろ、市長に報告される予定。 -
新館長の武井文一さん就任あいさつ
伊那市高遠町の信州高遠美術館の新しい館長となった武井文一さんが8日伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に就任のあいさつをした。
武井さんは伊那市高遠町出身の61歳で信州大学教育学部卒業後、 農協の職員となった。
平成2年に学芸員の資格をとり、平成5年から信州高遠美術館の職員として勤務してきた。
今月開かれた伊那市教育委員会定例会で、新しい館長に決まり今日、白鳥市長に就任のあいさつをした。
武井さんは「多くの人が美術館に足を運んでくれるような企画を考えていきたい」と話していた。
信州高遠美術館は平成4年に開館し、武井さんが3代目の館長。 -
橋爪まんぷさんの花スケッチ展
伊那市の漫画家、橋爪まんぷさんの花スケッチ展が8日から、ベルシャイン伊那店で開かれている。
会場には、庭の花、野の花、里山の花など身近にある花を描いた作品が並んでいる。
作品数は、「花」の語呂合わせで87点。
橋爪まんぷさんは、毎年ベルシャイン伊那店で展示会を開いていて、今年は花の作品を展示した。
作品は水彩画で、花だけを描いたもの、花と風景を描いたものなどがある。
作品の題名も、花の名前のほかに四字熟語などが書き添えられている。
橋爪まんぷさんの花スケッチ展は13日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれる。 -
市営住宅からの暴力団排除の協定を締結
伊那市と伊那警察署は8日、市営住宅からの暴力団員排除について連携する協定を締結した。
伊那市役所で協定の調印式が行われ、白鳥孝市長と依田公雄伊那警察署長が協定書を取り交わした。
伊那市では6月30日に、市営住宅から暴力団員を排除することを定めた条例が施行された。
これを受け今回、協定が締結された。
協定内容は、暴力団員かどうか確認のための情報提供、暴力団員を退去させる場合の支援などとなっている。
これにより伊那警察署管内の4市町村すべてが伊那警察署と協定を締結した。 -
伊那消防組合規律訓練
伊那消防組合の規律訓練が6日、伊那市の市民体育館で行われた。
訓練は、消防活動の基礎となる動作などを再確認しようと毎年この時期に行われている。
伊那消防組合管内の署員合せて70人が参加し、訓練では回れ右などの基本動作やさまざまなパターンの整列を繰り返し行った。
消防署員らは、一つひとつの基本動作を確認しながら訓練を行っていた。
伊那消防組合では、秋に大規模な災害を想定した訓練を行う計画という。 -
消防関東大会出場チーム激励会
14日に神奈川県で開かれる関東消防救助技術大会に出場する伊那消防署の引揚救助チームの激励会が7日、伊那消防署で開かれた。
伊那消防組合長の白鳥孝伊那市長らが見守る中、実技を披露した。
引揚救助チームは、6月19日に長野市で開かれた県消防救助技術大会で優勝し、伊那消防署では7年ぶり2回目の関東大会出場を決めた。
引揚救助訓練は、5人1組で地下にいるけが人などを救助するという想定で行われる。
7メートルの壁を下り、ケガ人を救助して上に登るまでの時間を競う。
関東大会の引揚救助訓練の部には24チームが出場する予定で、上位6チームが全国大会に出場できるという。
白鳥組合長は「練習の成果を発揮して、ぜひ全国大会に出場してほしい」と激励していた。
関東大会は、14日に神奈川県厚木市で開かれる予定。 -
山岳写真家津野祐次さん写真展「水の美風景」
伊那市長谷の長谷アルプスフォトギャラリーで、津野祐次さんの写真展「水の美風景」が開かれている。
会場には、川や滝、海など水をテーマにした写真33点が並べられている。
これらの写真は山岳写真家の津野さんが、山とともに自然の風景をつくりだしている川や湖などにも目を向けようと、およそ25年かけて撮りためたもの。
写真には北は青森から南は熊本まで、また四季を通しての水の風景が映し出されている。
作品のうち石川県で撮った「東尋坊」は波しぶきと、波により削られた岩肌により海の力強さが表現されている。
また長野県木島平で撮った「樽滝」は、上流にダムができたことから普段は水が流れていない。しかし地区の祭りがある5月8日は水を流すことになっていて、それに合わせて撮影をしたという。
ほかに伊那市高遠町で撮った「岩と清流」はスローシャッターで撮ることにより水の流れが幻想的に映し出されている。
津野祐次さんの写真展「水の美風景」は9月26日までの土・日・祝日に開かれている。8月13日から16日は毎日開館。入場料は大学生以上100円、高校生以下無料。 -
高遠でブルーベリー狩り
伊那市高遠町の勝間ブルーベリー生産組合「さんベリー」は、今年から畑を開放して摘み取り体験を始めた。
収穫の時期を迎えたブルーベリー畑には、今朝、地域の住民が摘み取りに訪れていた。
勝間ブルーベリー生産組合「さんベリー」は、桜以外の観光資源を開発しようと6年前に発足した。
勝間にあるさくらの里近くの30aの畑には、無農薬で育てた6種類のブルーベリー千本が植えられている。
摘み取り体験は、小学生以上1人500円で食べ放題、100g200円で持ち帰ることもできる。
入園には予約が必要で、7月いっぱい楽しめるという。 -
医師が救急車に同乗し訓練
医師と消防署の救急隊員が連携を図ろうと、伊那消防署で6日から、救急車に医師が同乗し、搬送する実習が行われている。
これは、医師に救急現場を知ってもらい、救急隊員は医師の対応を学び今後に生かしていこうと、その年に伊那中央病院の地域救急医療センターに配属された救急医と研修医を対象に毎年行われている。
実習では、医師が実際に出動する救急車に同乗し、現場へ出動する。
6日は夕方まで救急車の出動がなかったため、救急車に備えられている機器を確認したり、人形を使った救急処置の訓練に参加した。 -
ごみの再利用など3R検討
伊那市ごみ減量化・資源化推進委員会が6日、開かれ、再利用やリサイクルなどを推進するための施策について検討した。
検討したのは、出すごみを減らす「リデュース」、使えるものを再利用する「リユース」、一度使ったものを別のものに再生させて利用する「リサイクル」の3Rの普及について。
3つの班に分かれて検討した。
そのうち、ある班では、ごみ減量のため、マイバックやマイハシを普及させるにはどうしたらよいかなどを話し合った。
委員からは、「ごみを出さない意識の高い人はいるが、そうでない人をどう巻き込んでいくかが課題」などといった意見が出されていた。
3Rについては、今後、各班から出された意見をまとめ、11月に白鳥市長に報告する予定。 -
青葉の会写真展
上伊那の写真愛好家でつくる「青葉の会」の作品展が、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開かれている。
写真展では雪解けの北アルプスと一面に咲いた菜の花を写した作品のほか諏訪大社御柱祭の氏子たちを写したもの、池田町のヤマザクラを写したものなど、さまざまな作品18点が展示されている。
青葉の会は、上伊那を中心とする写真愛好家でつくるグループで、現在は60代から80代の18人で活動している。
多くの人に自分たちの作品を見てもらおうと毎年みはらしの湯で作品展を開いている。
今回は、会員それぞれが各地で撮影してきた作品1点を持ちよった。
作品展は今月末まで、みはらしの湯で開かれている。 -
デコレーショントラック愛好者が寄付
デコレーショントラックのチャリティー撮影会を開いた、岩本光市さんが5日、伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に寄付金を手渡した。
岩本さんがチャリティー撮影会の会場を借りたお礼として伊那市に7万円を寄付した。
岩本さんは、トラックの荷台に絵を描いたり、装飾品をつけたりする、デコレーショントラックを趣味としている。
チャリティー撮影会は先月、伊那市高遠町の山田河原で行われ、岩本さんが全国の仲間に呼びかけたところ300台ほどのデコレーショントラックが集まったという。
今年が3回目の開催で当日は写真撮影会など、同じ趣味を持つ者同志、わきあいあいと過ごしたという。
岩本さんは、「長野県は地理的に日本の中心にあるので全国から集まってもらえる。来年も開催したい」と話していた。 -
浴衣姿で窓口対応
七夕を前に、JA上伊那では、職員が浴衣姿で窓口対応をした。
JA上伊那では七夕に合わせて浴衣での窓口業務を行っている。
このうち伊那市の伊那支所では、6人の職員が浴衣姿で接客を行っていた。
伊那支所では10年ほど前からこの時期に浴衣での接客を行っていて、ある職員は「普段とは違って、新しい気持ちになれる」と話していた。
支所では、七夕飾りが飾られていて
短冊に願いを書いた人には、ジュースとお菓子がプレゼントされた。
伊那支所では、浴衣での窓口対応を7日も行う。 -
伊那市と上田市の諏訪形区同士が交流
伊那市西春近諏訪形区は4日、上田市の諏訪形自治会を招待し、諏訪形集落センターなどで交流会を開いた。
伊那市西春近諏訪形と上田市の諏訪形会は、同じ名前の自治組織として、1979年昭和54年に友好提携していて、今年で31年目になる。
1年おきに交互に訪問し、お互いの事業について理解を深め合っている。
今回は、伊那市が招待する番で、上田側からは24人が訪れた。
一行は、小林良幸区長の案内で、秋の建て御柱で使う1の柱を見学し、近くにある諏訪神社を参拝した。
上田市諏訪形区は、市南部の千曲川左岸の地区で、戸数は800戸ほど。地区内に諏訪神社はあるが、御柱の行事は行なわれていないという。
一行は、地区内の見学を終えると諏訪形集落センターへ。伊那市諏訪形の市民が歓迎の拍手で出迎え、交流会が始まった。
伊那市諏訪形の小林区長は、「この友好関係が末永く続くことを願いたい」と歓迎のあいさつをすると、上田市諏訪形の宮下修身自治会長は、「地域を挙げて今真田幸村のNHK大河ドラマ化に取り組んでいる」として協力を求めていた。
乾杯の合図で懇親会が始まると、会場は一気に和み、酒を酌み交わしながら、お互いの近況報告や、地域の自慢や課題などの話題で盛り上がっていた。 -
童謡の日に歌うコンサート
童謡や唱歌を歌う「みどりの丘合唱団」の初舞台、童謡の日に歌うコンサートが4日、伊那市のいなっせで開かれた。
みどりの丘合唱団は、上伊那地域の小学生から高校生の15人でつくられている。
コンサートは今年で4回目で、前回までは東京から合唱団が訪れ歌っていた。
今回は、上伊那地域の子ども達に歌ってもらおうと、コンサートに合わせ合唱団が結成された。
合唱団は5月に発足し、毎週土曜日に2時間ほど練習してきた。
コンサートに訪れた約150人の観客を前に、「どこかで春が」や「うみ」など19曲を披露した。
みどりの丘合唱団代表の北沢理光さんは、「涙ぐんで聞いてくれているお客さんもいて、演奏会として素晴らしい会になった」と話していた。
合唱団は、10月に行われる伊澤修二記念音楽祭に出演する予定で、新たに団員も募集している。 -
深妙寺アジサイ見ごろ
アジサイ寺として知られる伊那市西春近の深妙寺では、アジサイが見ごろを迎えている。
深妙寺には、200種類2500株のアジサイが植えられている。
これは、現住職重盛快典さんの母、故・登美子さんが30年ほど前から植え始めたもので、現在は住職が引き継ぎ、檀家の協力を得ながら管理している。
境内には、33体の観音像が配置されていて、訪れた人達は、観音像を巡りながらアジサイを楽しんでいた。
深妙寺によると、今年の花の見ごろは例年並みで、7月中旬まで楽しめるという。 -
伊那市安全会議 部会の事業計画報告
住民の安全について考える伊那市安全会議が2日、伊那市役所で開かれ、市の職員や警察、消防団など25人が出席した。
この会議は、市民の安全意識の向上を図ろうと開かれている。
安全会議は、交通安全部会や、保健部会、子ども安全部会など6つの部会を設けている。
この日は部会ごとの本年度事業計画が報告された。
本年度事業計画について保健部会では、冬に向けての新型インフルエンザ対策のマニュアル等の見直しや、連絡体制の整備など計画している。
また子ども安全部会では、火災や防犯情報等がパソコンや携帯電話に送られる「伊那市地域安心安全メール」を区長会や自主防災会などを通して保護者らに広めていくことを計画している。 -
オペラ「春香」64年ぶり伊那で上演へ
伊那市の名誉市民で、作曲家の故・高木東六さんが手がけたオペラ春香のオリジナル作品が、64年ぶりに伊那市で上演されることになった。
オペラ春香が上演されるのは、2012年6月に行われる市民による手作りの音楽会。
5日、高木東六さんの長女の緑さんや音楽会の北沢理光事務局長らが白鳥孝市長を表敬訪問した。
高木緑さんは、「伊那で作曲された春香が、伊那で上演されることが決まり嬉しく思う」と話していた。
北沢さんは「伊那で初めての市民オペラ。挑戦することは大変だが、新しい物を生み出すことは魅力とやりがいを感じる」と意欲を見せていた。
オペラ春香は、韓国の南原を舞台にした春香伝を基に1947年に作られた作品。
これまでに、オリジナル作品は1948年に東京と大阪で、一部アレンジした作品は2002年に横浜で上演された。
白鳥市長は「舞台成功に向け協力を検討していきたい」と話していた。
伊那市で2012年に行われる手づくりの音楽会に向け、9月から合唱団員の一般公募を始める。来年6月には1年前イベントを予定していて、2012年に向け、気運を盛り上げていきたいとしている。 -
市民踊りオープンレッスン始まる
8月の伊那まつり市民踊りに向けて、3日からオープンレッスンが始まった。会場内は、本番さながらの熱気に包まれていた。
オープンレッスンは、おどり振興会が毎年まつり前に開いていて、インストラクターが市民の指導にあたっている。
午後7時から市役所でダンシングオンザロードのドラゴン踊りのレッスンがあり、70人ほどが参加した。
参加者たちは、インストラクターから振付や足の運びなどの基本動作を教わった後、音楽にあわせて踊っていた。
小さい子どもの面倒を見ながら参加した若いお母さんグループも、会場の外で元気に踊っていて、早くもまつり本番の熱気であふれていた。
オープンレッスンは8月1日まで14回、市役所や勤労者福祉センター体育館、高遠町総合福祉センター、長谷公民館の4会場で行われる。
振興会では、「申し込みなどは必要ないので、気軽に参加してほしい」と呼びかけている。 -
西町区民が古田人形芝居楽しむ
伊那市西町公民館で4日、県の無形文化財に指定されている箕輪町の「古田人形芝居」が上演された。区民ら約120人が芝居を楽しんだ。
地域に残る伝統芸能に親しんでもらおうと、西町区社会福祉協議会が企画した。
古田人形芝居保存会が生写朝顔話「宿屋の段」という演目を披露した。
離れ離れになった恋仲の朝顔と次郎左衛門の悲恋を描いた演目。
訪れた人たちは、人形のいきいきした動きに見入っていた。
芝居を見たある人は「本当に生きているような動きでびっくりした。地域に残る素晴らしい伝統芸能だと思う」と話していた。 -
第52回長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹沢長衛を偲ぶ長衛祭が3日、伊那市長谷と山梨県境の北沢峠で開かれた。一般登山客や長谷小学校の児童ら約150人が参加した。
竹沢長衛は、南アルプスの登山道を整備したほか、山小屋を建設するなど南アルプスの開拓者として知られている。
北沢峠には、昭和33年に69歳で亡くなった長衛のレリーフが飾られ、毎年開かれる長衛祭で花を手向け、その功績を偲んでいる。
参加者の中には、60年前に長衛と一緒に南アルプスを登ったという伊那市西春近の唐澤大八さんの姿もあった。
唐澤さんは当時、長衛と山小屋で3週間ほど生活を共にしたという。
唐澤さんは「長衛さんと山に登った時に、後ろを振り返って来た道を確認しないと遭難する危険があると教わった。60年振りにここへ来て、とても懐かしい」と話していた。
白鳥孝伊那市長は「山への愛着の精神、自然を守ることにより山からの恩恵を享受できるという教えを後世にも伝えていきたい」とあいさつし、その功績を偲んでいた。 -
伊那市民プール オープン
伊那市民プールの今シーズンの営業が3日から始まった。初日はプールが無料開放され、オープンを楽しみにしていた子ども達が、あいにくの天候にも関わらず、流水プールやスライダーを楽しんでいた。
伊那市民プールは、例年2万人近くの人が利用しているが、昨年は8月の天候に恵まれず、利用者は1万5千人ほどに留まった。
プールを管理・運営する伊那市では「今シーズンは、晴天に恵まれて、多くの人にプールを楽しんでもらえたらうれしい」と話していた。
伊那市民プールの営業は8月29日までの予定で、開場時間は午前9時から午後5時まで。料金は一般600円、小中学生300円。 -
アマランサス若菜の間引き体験
雑穀アマランサスの若菜の間引き体験イベントが3日、伊那市荒井の畑で行われた。市内外から約30人が参加して、間引き作業を体験した。
イベントは、アマランサスを多くの人に知ってもらおうと、伊那地域アマランサス研究会が開いた。
アマランサスは人の背丈よりも大きくなるため、若菜のうちに間引きをして、よりよい生育を促す。
種子を調理するのが一般的とされているが、種を播いてから1カ月ほどの若菜は、葉や茎が柔らかく、おひたしやてんぷらなどにして味わうことができる。
この日は、観光で伊那市を訪れた時にアマランサスを食べ、興味をもったという松本市の参加者もいた。
研究会のあるメンバーは「さまざまな面でアマランサスに触れてもらい、多くの人に興味を持ってもらいたい」と話していた。 -
子ども科学工作教室
小学生を対象にした子ども科学工作教室が3日、伊那市の伊那技術形成センターで開かれ、伊那市から辰野町の小学生52人が参加した。
教室は、伊那テクノバレー地域センターが子ども達にものづくりへの興味を持ってもらおうと、年に2回開いている。
上伊那地域の製造業10社から27人の技術者らが、ボランティアで指導にあたった。
子ども達は、電気の知識やメカの構造を教わった後、ドライバーやニッパなどを使い、六足歩行のロボットを組み立てていった。
伊那テクノバレー地域センターでは、11月末にも駒ヶ根市や宮田村の小学生を対象に科学工作教室を開く予定。 -
「ハクビシン」など小動物の駆除に力
伊那市有害鳥獣対策協議会は、2日総会を開き、今年度は、ニホンジカやイノシシに加え、ハクビシンなどの小動物の駆除に力を入れていくことを確認した。
総会には、協議会を構成している伊那市やJA、猟友会など関係する団体の代表者らが出席し、今年度の事業計画などを決めた。
白鳥孝市長は、「有害鳥獣被害は、農家の耕作地放棄など意欲の低下につながると心配している。戦いを続けていかなくてはならない」とあいさつした。
今年度は、市民や猟友会から要望が多かったハクビシンなどの小動物駆除を充実させる。
捕獲する檻やくくりわなを200個協議会で購入し、猟友会を通じて貸し出す予定で、市内全域で駆除を進める。
協議会では、ハクビシンなどの小動物の捕獲奨励金を新たに設け、1頭あたり1,500円を交付する。
また、顕著な被害は報告されていないが、今のうちに手を打っておこうと、中央アルプスの山麓、西山地域での捕獲に初めて取り組む。
報告によると、有害鳥獣による21年度の農作物への被害は、290トンで20年度に比べて78トン増え、被害額は、4,100万円に上った。
捕獲量は、ニホンジカが595頭、イノシシは182頭、ニホンザルが94匹などとなっていて、いずれも前の年を上回っている。
被害をもたらす鳥獣は、シカ、イノシシ、ハクビシンの順となっている。
委員からは、平成21年度、6,000万円をかけた防護策の整備事業について、効果の検証を求める意見もあった。 -
新山小で「たなばたコンサート」
伊那市の新山小学校で2日、たなばたコンサートが行われた。
たなばたコンサートは、合唱や合奏の発表の場にしようと毎年七夕の時期に開かれている。
コンサートには、新山小の全校児童31人の他に、高遠第四保育園の年長園児20人も参加した。新山保育園が休園となり、高遠第四保育園には新山地域から4人の園児が通っている。
新山小1、2年生は蜂の格好をして歌や鍵盤ハーモニカで演奏した。
5年生は3人しかいないが、2部合唱やオルガンアンサンブルを披露した。
園児達もステージに立ち、この日の為に練習してきた歌を元気いっぱい歌った。
佐々木 栄子教頭は「新山保育園が休園になっているのでコンサートを地域の園児と児童の交流の機会にしたい」と話していた。 -
青少年の非行防止街頭啓発
7月は、青少年の非行・被害防止全国強調月間。
1日は、県内一斉に街頭啓発活動が行われた。
伊那市のアピタ伊那店では、県や市町村、保護司会などの団体から25人が参加し、買い物客に万引き防止やインターネットの危険を呼びかけるチラシやティッシュを手渡し、健全育成を呼びかけた。
上伊那では、各地の大型店4店舗で71人が参加した。
伊那警察署によると、5月末現在、管内での少年による万引きの検挙人数は、16人で、前の年の7人に比べて倍以上増加している。
インターネットの架空請求メールや出会い系サイトによる被害はないが、警察では、万引き防止を呼びかけるとともに、身に覚えのない請求メールは無視したり、出会い系サイトは、利用しないよう注意を呼びかけている。 -
伊那市保育園絵本指導計画完成
伊那市内24の公立保育園の保育士でつくる伊那市保育園読み聞かせ推進委員会は、季節や年齢に応じた絵本指導計画を作った。
計画は、4月からひと月ごと、年齢別にお勧め絵本のリスト、ポイント、簡単な紹介が掲載されていて、保育士の実践記録を書く欄も設けられている。
委員会では、今年度までに購入した1075冊を16のグループに分けて、この計画にそって市内24園を2ヶ月ごとに巡回させる計画。
計画書は、すべての保育士にいきわたるように320冊作成された。
推進委員会では、今後更に本を増やして、家庭にも貸し出しをして、読み聞かせを充実させていきたい考え。