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思い出工夫凝らしてスクラップブッキング
写真屋店長の久保田浩子さん(41)=伊那市山寺区=と友人によるスクラップブッキング展が28日まで、伊那中央病院1階で開かれている=写真。思い出の写真を工夫をこらして飾った作品が並び、利用者を喜ばせている。
2人は共にスクラップブッキングの講師の免許を持つ。久保田さんは自分の仕事に関係あると興味を持ち、3年ほど前に東京の教室へ2カ月通い、免許を取得。伊那市、岡谷市、飯田市で教室を開くなど活躍する。
作品は結婚式や運動会、旅行など、家族、友人を撮った写真に、場所や日付、その時話した言葉などの文字を添えるなど、思い出を積め込んだ15点を出品している。
久保田さんの「フィッシング光ちゃん」は3男(現在=3歳)が釣堀で魚釣りをする様子を作品にした。釣り竿の使用券や入場整理券の半券、魚型の色紙などを一緒に添えていて、大きな釣り竿を操っている息子の愛らしさがにじんでいる。
久保田さんは「忙しいばかりで時が過ぎる現代、子どもの目線になっていなかった自分を反省するなど、写真を見ていて思うことがある。個人的な写真ですが見てもらい、優しい気持ちにひたってもらえれば」と来場を呼びかけている。 -
勘太郎人形が新宿コマ劇場へ出張
新宿コマ劇場の3月公演「伊那の勘太郎」を前に、また旅姿の勘太郎人形がPRに出向く。人形の〃出張〃は初めてで、伊那市は誘客につながればと期待する。
勘太郎人形は97年7月に寄贈されたもので、市役所市民ホールに展示。高さ170センチで、笠をかぶり、雨がっぱをはおって腰に刀を差す。9日に市職員が新宿コマ劇場へ運び、10縲・8日に飾る。
劇場内では勘太郎人形と合わせ、伊那市の四季折々の風景、高遠城址公園の桜などの写真を展示。土・日曜日を利用し、観光宣伝したいと考えている。
公演は3月3縲・1日。芸道45周年の北島三郎が主演。盗人だけでなく、人殺しまでする「天狗党」とのいざこざを交えながら、勘太郎を取り巻く人情ばなしを描く。
伊那バス観光は3月25日、やまびこツアー「北島三郎特別公演竏宙ノ那の勘太郎&祭りだ祭りだ!」を企画。募集定員は40人で、希望者に早めの申し込みを呼びかけている。
旅行代金は1万8千円(昼食付き)。公演はS席で見ることができる。
問い合わせは、伊那バス観光の佐々木さん、または村田さん(TEL78・4321)へ。 -
伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【II】 - 私の見た登内さん -
ルビコン株式会社■本社:長野県伊那市西箕輪1938竏・■設立:昭和27(1952)年■資本金3億9600万円■代表取締役社長:勝山修一■従業員550人■電話0265・72・7111(代)■http://www.rubycon.co.jp
ルビコンはコンデンサの分野で世界トップクラスの技術を誇る。事業フィールドは(1)アルミ電解コンデンサの一貫製造、(2)次世代コンデンサ(社内呼称PMLコンデンサ)の開発・製造、(3)自社製アルミ電解コンデンサを使用した各種電子機器の開発・製造・販売、(4)コンデンサ製造のための自動省力化設備の開発(製造はルビコンエンジニアリングが行う)、(5)社内で使用するコンピューターシステムの自社開発の5つ。 -
みはらしの湯で和紙ちぎり絵とひな人形展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、紙の独特な質感が生きた和紙ちぎり絵25点を展示している。優しいラインで描かれた花や風景、生き生きとした子どもを描いた作品が、訪れた入浴客の目を楽しませている。28日まで。
展示しているのは伊那市御園の中村早恵子さん(74)の教室「七絵会」の19人。七絵会は、県老人大学のちぎり絵講座を受講した愛好者らでつくる会。長い人は11年以上活動している。
七絵会の所属する「しゅんこう」の手すき和紙は、紙を幾重にも薄く裂くことができるため、描くものの質感、表情などを生き生きと表現できるという。
中村さんは「絵の描けない人でも、和紙の味わいが生きたすてきな作品が描ける。作品には描く喜びが表現されており、それを感じてもらえれば」と話していた。
同施設はほかにも、1階の玄関正面に、ひな人形を展示する。
人形は地元に住む山口里美さん宅から借りた。持ち主が成長し、飾られなくなっていたが「ただしままっておくのももったいない」と、借り受けることになった。華やかな7段飾りは、ロビーに少し早めの春を演出している。
ちぎり絵は28日まで。 -
まめまめクラブと手良小4が交流
黒豆栽培に取り組むJA上伊那手良地区生活部会の「まめまめクラブ」(北原温子代表、17人)は6日、手良小学校を訪れ、ふれあい学習に取り組む4年生(竹内千景教諭、24人)と昔遊びで交流した。
「まめまめクラブ」は一昨年に発足し、昨年は面積14アールで210キロの黒豆を収穫した。無農薬の上、天候不順で虫に食われたくず豆を使い、お手玉を作った。昨年は宅老所に贈り、今回は昔遊びを伝承したいと小学校を選んだ。
メンバーは、児童一人にお手玉を3個ずつプレゼント。1個40グラムで、くず豆など3種類を入れた。
「学校に行くとき、いつもお手玉を持って行った。休み時間は廊下で、友だちと遊んだ」というメンバーが、お手玉を手の上に乗せたり、両手で3個のお手玉を回したりといくつかの技を披露。児童たちから「おー、すごい」と声が挙がった。
そのあと、メンバー6人を講師に、グループごとにお手玉を習った。うまく上がらず、お手玉をつかめないなど苦戦していた。
お手玉をするのが始めてだった後藤靖幸君(10)は「両手で2個を回すのが難しかったけど、楽しかった。これから練習したい」と話した。
「まめまめクラブ」は今後も、お手玉を通した交流をしていきたいとしている。 -
NECライティング、県が助成対象に
伊那市美篶のNECライティング伊那工場(本社は東京都品川区)の生産設備増設が、県の信州ものづくり産業投資応援条例にもとづく「環境配慮型企業投資応援助成金」の対象事業に認定され、7日県庁で同社の階元輝征社長に認定通知書が手渡された。
同条例は、県が、地域経済の持続的発展と雇用確保を図って制定した。製造業などの企業が県内で工場を新増設する場合に、不動産取得税の課税免除や助成金を交付する。助成金交付の要件は(1)家屋・設備の取得額が10億円以上、(2)増加する雇用者数が10人以上、(3)操業後2年以内に環境ISO14001またはエコアクション21の認証を取得すること竏窒ネど。
NECライティングは、伊那工場にテレビやパソコンのバックライト製造工場増設を進めており、投資予定額は約39億円。6生産ラインを増設、従業員は3月末までに300人、将来的には5縲・00人を見込んでいる。グループ会社のNEC長野からの出向などで大半をまかない、新規常勤雇用者予定数は10人としている。
「環境配慮」の点では、生産系の水の再利用を徹底し、排水しないという。
これまで同助成金の対象に認定されたのは8件。上伊那では飯島町久根平工業団地に食酢工場を建設した内堀醸造(本社・岐阜県八百津町)、辰野町新町産業団地に自動車用過給機部品製造工場を増設した石川島汎用機械(本社・辰野町)に次いで、3件目。 -
伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
加工組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶(おけ)に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしている。10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工の希望者は、JA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
JA上伊那伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが今年も始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
同組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう、努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしており、10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工を希望する人はJA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
雪の話題
久しぶりにまとまった雪となった7日、小学校や保育園などで、雪遊びを元気よく楽しむ子どもたちの姿が見られた。
伊那市の竜東保育所(下島典子所長)では、登園してきた順に雪で遊びが始まった。
園児たちは、感触を確かめるように雪の上に寝転がったり、雪合戦、そり滑りなどを楽しみ、自分と同じ丈ほどある雪だるまも何体も作り上げた。雪の中を懸命に駆け回った園児らは「暑い」と頬(ほほ)を赤くしていた。
飯田測候所によると、昨年12月24日以来、44日ぶりのまとまった積雪となった。
今年は、強い冬型の寒波が続いたことから、太平洋側に雪や雨を降らせる低気圧がなかなか通過せず、南信地域に連日の好天をもたらしている。 -
トンネル開通記念の献立が好評 西箕輪小中学校
西箕輪学校共同調理場は6日、西箕輪小中学校の給食を権兵衛トンネル開通記念の献立にした。えごまみその五平もちや、ちくわをトンネルに見立てた揚げ物など591食分を用意、子どもたちに好評だった。
トンネル開通で木曽が近くなったことから、木曽の食材を味わおうと祝いの意味を込めた(栄養士・太田浩美さん)。メニューは、開田高原のかぶ菜を使った塩のない漬物「すんき」、地元産野菜を使った大平など。
西箕輪小1年生の中には早速、権兵衛トンネルを通ったという児童もいて、ちくわの穴をのぞき込むなど楽しんでから、大きな口を開けてかぶりついた。 -
宮島酒店「立春朝搾り」
立春の4日、伊那市元町の「信濃錦」宮島酒店で、「立春朝搾り」の催しがあった。同店では6回目。朝搾った酒をその日のうちに消費者に届け、新酒で春の到来を祝う催し。早朝から、伊那市をはじめ県内外から合計約30人の酒販店・料飲店関係者が集まった。
東京の本部をおく日本名門酒会が中心になり全国約30の蔵元で一斉に行われる催しの一環だが、宮島酒店では酒の原料米の栽培から、酒の仕込みまで、折につけて参加を募ってきたことが特徴、他に例がない。
この日搾った酒は、飯島町の契約農やが栽培した無農薬・無化学肥料の「美山錦」を使った特別純米生原酒。720ml入り2500本が瓶詰めされた。注文者の写真が刷り込まれた特別ラベルも貼られた。
この冬は寒かったこともあり熟成がゆっくり進み、「甘味の中に、米のコクが広がる、日本酒らしい味」と利き酒師で伊那市日影で酒店を営む中村修治さんは評した。
権兵衛トンネル開通日とも重なり、宮島酒店がみはらしファームで振舞い酒をしたほか、「きたっせ」や西町の串正でも振舞われた。
「おかげさまで反響も大きい。今後も継続し、伊那の風物詩の1つになればうれしい」と同店の宮島敏企画部長は話す。 -
【祝 権兵衛開通】各界各層の声(1)
■地元の暖かい支援に支えられた。うれしい
国土交通省飯田国道事務所 若尾豊信所長
工事の最初から今日の日まで、地元の方々のトンネル開通への熱い期待と、暖かい支援に支えられて工事を無事に終わらすことができた。本当にありがとうございます。プレイベントや第九の合唱など、伊那でも木曽でも、開通に向けたさまざまな取り組みが民間主導で進んだ。他に例のないことで、地域の期待を大きさを感じ、感動している。ぜひ、できた道路を通勤・通学・買い物など地元の生活に活かせる形で活用して欲しい。
工事を振り返ると、トンネル着工1年の99年の切り羽崩壊で掘削工事が止まり、施工方法の再検討をした時が一番大変だった。苦悩の末、水抜き坑掘削を選んだから今日の完成があったと思うと感慨深い。(開通祝賀会で)
■伊那・木曽が1つの地域として発展を
伊那建設事務所長 松下泰見所長
地域の皆さんの念願がかないとてもうれしい。これからトンネルを生かして、どのように伊那と木曽を1つの地域として発展させるかが重要だ。いろいろ思い出はあるが、今日トンネルに向かうバスの窓から見た、八ヶ岳から南アのパノラマが一番印象的だ。こんな素晴らしい自然の中に、いよいよ新しい道が開けるのかと思うと感慨深い。世話になった消防や警察の皆さん。それに飯田国道事務所など国の機関の皆さんに心からお礼を言いたい。(トンネル内現地セレモニーで)
■歴代先輩市長の努力の賜物、感無量だ
伊那市 小坂樫男市長
感無量。さまざまな人々の長年の懸命な努力が実った。今日は立春だが、まさに春が来たいう感じだ。先輩市長の三沢さん、原さんがトンネル開通に道筋をつけるため、必死に仕事をした。その甲斐があった。ちょうどタイミング良く、国の計画に認定されたが、もう少し時期がずれていたらダメだったろう。
地権者・国・県・工事関係者・地元住民全体の力で造った道路。これからそれを生かしていくために、新しい努力をはじめなければいけない。(現地セレモニーで)
■優良な酪農地帯を守りつつ、観光・商業振興を
南箕輪村 唐木一直村長
地域住民が念願したトンネルであり開通してうれしい。大芝高原を中心とした観光開発と商業振興につなげて行きたい。南箕輪村のトンネル付近の地域は優良な酪農地帯なので、それを守りながら、土地の有効活用をはかって行く。当面は、交通量がどの程度になるかを見極め、具体策を練り上げて行きたい。
(現地セレモニーで)
■次は、権兵衛とセットの伊南バイパスを
駒ヶ根市 中原正純市長
本当に感慨深い。市長就任直後に話が持ち上がり、伊那谷にとっての大きな課題になった。伊那と木曽の両地域で調査をしようということになり、市長になりたてなのに伊那側の委員を仰せつかった。今となっては懐かしい話だ。忘れてはいけないのは、その当初プランの時から、権兵衛トンネルは国道153号伊那バイパス・伊南バイパスとセットになっていたものだということだ。伊南バイパスの早急に整備し、伊那谷と木曽谷との連携を寄り緊密なものにしていく必要があると思う。(開通祝賀会で) -
児童の日ごろの授業から学ぶ
伊那市の伊那小学校で4日、公開学習指導研究会があり、全国から集まった教員や学生ら約600人が、総合学習の授業を参観した。
伊那小は「内から育つ竏宙齔lひとりの子どもが自らを高めていく学びの道すじ竏秩vをテーマに、学習指導の研究を進めている。研究会は、子どもの姿や学習指導の実際を見て、教育のあり方を探ろうと、本年度で27回目。動物の飼育、育てた野菜を使った調理など、全クラスの授業を公開した。
生後9カ月と2歳9カ月のヒツジを飼育している1年山組は、2匹の体重測定の様子を公開。子ヒツジの成長が見られなかったため、エサの種類や量を考えて飼育してきた成果を発表した。
参加者たちは熱心に取り組む児童の様子を、ビデオカメラに収めたり、メモを取ったりしていた。 -
権兵衛開通
式典・祝賀会にぎやかに権兵衛峠道路・姥神峠道路の開通を祝う式典は4日正午から伊那市民体育館であった。トンネル内現地セレモニー出席者を乗せたバスが次々と乗り付け、合計500人の参集があった。
主催は国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所、長野県、伊那建設事務所・木曽建設事務所。
国土交通省の大村哲夫中部地方整備局長は、1993年権限代行による事業化以降を振り返り、開通にこぎつけた喜びをこめて式辞。主催者あいさつとして、後藤茂之国土交通大臣政務官が「地元住民と関係各位の努力で、中央道と国道19号が一体となって機能する道路ができた」、田中康夫長野県知事が「古畑権兵衛の志を現代に引継ぎ、単なる通過道路としてでなく、特色ある地域の個性を発展させる道にしよう」竏窒ネどとそれぞれあいさつした。
大型プロジェクターの画像を使った若尾豊信飯田国道事務所長、北沢陽二郎木曽建設事務所長の工事報告では、権兵衛トンネルの軟弱な地質での苦労や、姥神峠道路の崩壊しやすい山肌にたいする苦労などが説明され、参加者は静かに聞き入った。
宮下一郎衆院議員、羽田雄一郎参院国土交通委員長、若林正俊参院議員、北澤俊美参院議員、県議会議長代理として向山公人県議会土木住宅委員長、国道361号改修促進期成同盟会会長の土野守高山市長が祝辞を述べた。
式典終了後は隣接する伊那勤労福祉センターに会場を移し、権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会と国道361号改修促進期成同盟会の主催による祝賀会があった。
伊那と木曽の樽酒4つを一斉に割る鏡割りや、伊那節・木曽節の披露など、2つの谷がつながったことを印象づけるアトラクションが用意された。 -
小学生が安全運転呼びかけ
権兵衛トンネルが開通した4日、伊那市交通安全協会連合会(原義一会長)は、トンネル伊那側出口チェーンベースで交通指導所を設置した。通学路の交通量が増えるのを懸念した近くの西箕輪小学校6年生など約80人が参加し、事故防止を呼びかけた。
6年生は国道361号とつながる通学路の県道・与地辰野線について注意を促すメッセージレターと「しおり」を300枚づつ配布。児童たちは「私たちの通る通学路は細くて狭いので、できるだけ迂回してほしい」などとドライバーに話しかけていた。
交通指導所では先着30人に通行証明所を配布。そのほか、伊那・木曽の観光パンフレット、伊那市産のコシヒカリ「伊那華の米」など300セットを配った。
伊那署交通課の下里幸巳課長は「木曽と伊那の連絡道路として人や文化の交流が深まることを期待するが、交通の流れについては予想がつかない。そのためにも初日から交通事故防止を呼びかけることが必要」と話していた。 -
赤羽栄子さんが個展
押花教室のふしぎな花倶楽部インストラクター・赤羽栄子さん(50)=伊那市美篶笠原=の個展・押花絵作品展「自然に魅せられて」が2日、同市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。7日まで。
同店では昨年に続いて2回目の個展で、1年間の新作30点を含む、115点を出品する。高遠や蓼科、八千穂などの渓流、滝、湖などの風景画や水引や「のし」を使った和風のコラージュなどを展示販売。四季折々の自然を表現した風情ある押し花の絵が来場者の足を止めている。
赤羽さんは「本年は風景画を中心に取り組んだ。遠近感などを表現するのが難しかったが、自分の味わった現場の感動を見てくださる方におっそわけできれば」と、来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
きょう立春
4日は二十四節気の一つ「立春」。冬と春の分かれ目に当たり、立春から平均気温が上昇し始める。
伊那市役所には、職員が持ち込んだ高さ70センチほどのソメイヨシノが満開。昨年末に枝を切り、家の中に置いていたという。室内の暖かさに花が大きく開き、春を漂わせる。
飯田測候所によると、伊那の3日の最高気温は4・5度、最低気温はマイナス1・1度。
3月3日までの長期予報は、平年同様で晴れの日が多い。気温は平年並みだが、変動が大きいという。 -
「嬉しさ」と同時に来年は勝ちたい気持ちが 「氷上トライアスロン小海大会」で総合3位
全国各地から185人が参加した、スキー、ランニング、スケートの3種目を戦う「第17回氷上トライアスロン小海大会」(1月29日・小海町、松原湖高原)に初参加し、総合3位の栄冠を手にした。以前から出場したい竏窒ニ願っていた大会。忘れられない、高校生活最後の思い出となった。
小海リエックス・スキーバレーの中腹から、約300メートルの坂をスキーで登り切ると、そのままゲレンデ3キロを滑走。その後、松原湖高原スケートセンターまでの一般道を利用した16キロを走り、リンクを25周(10キロ)して順位を競った。
「走るだけ、スキーだけと、何か一つができるというわけではなかったが、トライアスロンみたいな総合力を試す大会ならいける」と初参加。スキーは小学生以来だったが、野球部で鍛えた体力と、保育園から始めて培ったスケート技術で、上位を獲得。スケートについては24分23秒で1位だった。
出場資格は高校生以上。本年は17竏・4歳の男女が出場し、39歳の男性が優勝した。「若さを生かして1位を狙っていたが、なかなかの強者(つわもの)ぞろいで手ごわかった」と感想。3位獲得については「嬉しい」と感じたというが、同時に来年は勝ちたいという気持ちがふつふつとわき上がったという。
◇ ◇
学校では林業について熱心に勉強する。昨年2月には、国土緑化推進機構が主催する「林業専攻高校生国際交流会」でインドネシアを訪れた。海外旅行の経験もなかったし、日本の森林と違った外国の熱帯林を見たい竏窒ニ参加を熱望した。
6日間の日程で、地元高校生との交流をはじめ、津波被害と植林の連携、熱帯林の現状把握などについて学習。「外国のいろんな林業を一度に学ぶことは大変だと思った。まずは、日本の林業をしっかり勉強したい」というのが、率直な感想だった。
今春から岐阜県にある林業の専門学校へ進学する。高校では基礎的な部分しか学んでいなかったので、より専門的な学習のなかで、将来就く適職を見つけていきたいという。「学校へいくのが楽しみ。林業についてすみからすみまで学びたい」と期待に満ち溢れている。
4月からは親元を離れ、一人暮し。さまざまな苦労が待っているが、競技場を山林に置き変え、活躍する姿が目に浮かぶ。
4人兄弟の長男。実家で父、母、妹と4人暮らし。 -
06年用年賀はがき・お年玉 美篶局管内で2等当選者
伊那市の美篶郵便局(伊東正局長)で2日、06年用年賀はがきのお年玉2等商品の引き渡しがあった。当選したのは同市美篶前原の主婦・田中梓慧美さん(29)。賞品の「IH炊飯ジャー」を前田辰雄副局長から受け取った=写真。同局での2等当選は00年以来。
田中さんの夫、母親と自分に送られた年賀はがき約100枚のうち、前の職場の友人が同人に宛てた1枚が当選。新聞に掲載された当選番号が一致したときは、夫と一緒に目を疑ったという。
前々からお年玉商品が当たったら、「家族で楽しめる炊飯ジャーの2等がほしいね」と家族で話し合っていたというので、1等のハワイ旅行以上に価値のある当選となった。
年賀はがきを送ってくれた友人には、自分のことが掲載された新聞の切り抜きと一緒に当選を報告し、お礼を言いたいという。
田中さんは「今までくじも懸賞も当たったことがなかったので、今年はいいことがありそう」と期待を膨らませていた。
2等は5万本分の1の当選確立で、全国で約8万2千本の当選枚数。デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、電波ソーラー腕時計などの5賞品の中から好きな1点を選ぶことができる。
美篶郵便局で配達した年賀はがきは19万8千通。年賀はがきの賞品引き換え期間は7月18日まで。同局では「早めの引き換えを」と呼びかけている。 -
思い出の洋服など再生
伊那市消費者の会(原静江会長)のリフォーム講習会が2日、同市の伊那公民館であった。市内を中心に飯島町、箕輪町、南箕輪村から10人が集まり、着なくなった衣服などを用いて、ポーチ、帽子などに仕立て直した。
同会は「資源の再利用」を活動テーマに、毎年、会員対象の同講習会を開いていたが、昨年から一般公開。受講者たちは、着物の切れ端やネクタイ、エプロンなどを持参し、会員らの指導で作業に取り組んだ。
作品は一枚布から制作できる手軽なものが多く、「庭の草むしりの時にに使いたい」と、約10種類ある題材のうち、手ぬぐい帽子を作る人が多数。受講者は思い出の詰まった衣服が生まれ変っていく様子に胸を弾ませていた。
飯島町から参加した50代の主婦・滝本登喜子さんは「買ったきり使わないものをそのままにしておくのはもったいない。洋服のリフォームは出費も減って家計には役立つ」と話していた。
8、13日、リフォーム講習会を引き続き開催。参加希望者は、市生活環境課(TEL78・4111、内線111)へ。 -
【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
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権兵衛トンネル開削で出た石を販売
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市のきたっせ活性化委員会・伊那北地域活性化推進委員会は4日、トンネル中心部の粘板岩を「メモリアルストーン」として販売する。限定100個。
粘板岩は、トンネル開削で外に運び出されたもの。自営業小松宏さん(73)=御園=が市内の運搬業者から「記念に」と譲り受け、地域の活性化につながればと主催者側の依頼にこたえる形で、その一部を売ることにした。
平均の大きさは長さ15センチ、高さ7縲・センチで、加工は一切していない。粘土質の土を洗い流し、1個ずつに「権兵衛トンネル開通記念」のシールをはった。価格は1個500円から。
粘板岩は4日午前10時、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く開通記念イベントで販売する。 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区 -
大萱保育所豆まき
災いを追い払い、福を招き入れよう竏窒ニ、伊那市の大萱保育所(伊藤正子所長)は3日、節分の豆まきをした。園児たちと交流をしている信州大学農学部の学生が鬼に扮(ふん)して登場。「鬼は外」と元気よく紙で作った豆を投げつけ、1年の健康を願った。
伊藤所長は、節分の意味や豆まきの方法、年の数だけ大豆を食べることなどを説明。もっとたくさん食べたいと考え、本当の年齢より上の年を申告する園児もいた。
鬼になる側と豆をまく側に分かれて豆まきゲームを楽しんだ。手作りのお面をつけたかわいらしい鬼が遊技場を駆け回った。
信大生が扮した黒と青の大きな2匹の鬼が登場すると、少し怖がる園児もいたが、力を合わせて一斉に豆を投げ、鬼を外へと追い払っていた。 -
伊那北高校理数科2年生の課題研究発表会
伊那市の伊那北高校で2日、理数科の2年生41人による課題研究発表会があった。理科・数学分野に関するさまざまなテーマで9班が発表し、互いの研究への関心を深め合った。
発表会は12年目で2年生のほか、理数科の1年生や保護者、教員など約100人が集まった。
研究のテーマは「昆虫の嗅(きゅう)覚がどれほど優れているか」「環境負荷の少ない燃料電池」などさまざま。
伊那谷の活断層と地震について研究したグループは、調査資料に基づく地震発生確率を算出。伊那地域で地震が起きる確率は、30年以内が0・11縲・%、50年以内が0・19縲・・7%、100年以内が0・38%縲・3%であることを示し「日本人が1年間で何らかの交通事故に遭う確率は約1%であることから、この確率は非常に高いと判断できる」と考察した。 -
警察学校卒業の2人 伊那署に配属
県警察学校(長野市)を卒業した、初任科第124期生44人のうち2人の新人警察官が2日、伊那署に配属された。同署員から祝福を受けた2人は早速、中山均署長に卒業を報告し、市駅前交番配置の辞令交付を受けた。
同署に配属されたのは上田市出身の井出宗納巡査(20)、飯山市出身の服部匡晃巡査(18)の2人。昨年4月に同学校に入校、約10カ月にわたり刑法の勉強や柔道の練習などに励み、同日卒業した。
中山署長は「新市伊那市が発足するとき、新市の発展と共に、力を発揮してくれることを期待する」と、2人に向けて激励した。
警察官としての第一歩を踏み出した井出巡査は「駅前交番は警察署の顔と言われているので、恥じないよう努力したい」と決意。服部巡査は「どこへ配属されても、県民のために働く気持ちは変らない」と話していた。
2人は約3カ月の職場研修のなかで本格的な実務を学んでいく。 -
4日に権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日午後2時、開通する。現地でのセレモニーのほか、伊那市内では開通記念イベントが繰り広げられる。
各商店街や実業団の役員でつくる商店街活性化イベント実行委員会は、商店街の活性化に結びつけようと「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を企画。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に開く。
福豆・宝投げ大会には福豆1500個、お宝券2108枚を用意。宝の中身は小売、飲食など175店舗から提供されたもので、18万円相当の人形をはじめ、パソコン講座の受講料割引、ラーメン無料券、1千・2千・3千円の商品券などが入っている。
木曽側からもスキー場リフト券などが寄せられる。
また、SBCラジオ「ラジオの王様」(午後零時8分縲・時49分)の中継があり、トンネル開通やみはらしファームのイベントなどを紹介する。
主な内容は次の通り。
【みはらしファーム】▽午前11時=豚汁・甘酒無料サービス、野菜・おからドーナツ・太巻き販売▽午後2時=福豆まき
【いなっせ】▽1時20分=豚汁無料サービス(先着200食)伊那中学校吹奏楽部コンサート▽2時10分=シャトレのローメンまん無料サービス(先着100人)▽3時=福豆・宝投げ大会
【きたっせ】▽午前10時=八幡町市(伊那と木曽の地酒の利き酒、豚汁無料サービス、和洋菓子・花・野菜などの販売)▽11時=子どももちつき大会▽午後1時15分=福豆・宝投げ大会▽1時半=なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」 -
明るい選挙推進県大会
05年度明るい選挙推進県大会が1日、伊那市の県伊那文化会館でをあった。活動の推進状況などを確認したほか、啓発ポスターコンクールの入選者を表彰した。県選挙管理委員会など主催。
昨年9月にあった衆議院議員選挙の長野県の投票率は71・7%。前回を5・71ポイント上回り、全国7位だった。期日前投票は約25%におよび、県選挙管理委員会の松葉邦男委員長は「投票しやすい環境づくりのための諸制度が定着してきている」と振り返った。しかし、依然として投票率が低い若年層に対し、積極的な投票参加を促す必要がある竏窒ニした。
9月の衆院選で、選挙違反に伴う検挙はなかったが、警告は49件あり、個人の政治用ポスターを裏打ちしたり、法廷外宣伝物を管理者の許可なしで展示するなどしたものが多かった。全体としては、検挙・警告ともに低下した。
伊那市の唐木恵枝さんが、若い有権者を代表して大会宣言決議を読み上げ、積極的選挙参加と公平・公正な選挙の実現を訴えた。 -
かんてんぱぱ・青野恭典写真展「信州の高嶺」
伊那市西春近のかんてんぱぱホールにある青野恭典さん(67)のフォトアートギャラリーで2日、「信州の高嶺」が始まった。厳しくも美しい冬山などを写した作品を中心とした約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
これまでは、四季を彩る花や田園風景などをとらえた作品を数多く展示してきたが、今回は八ヶ岳連峰や穂高連峰など、信州の山々を中心としている。
現在は、雪山の作品を中心に展示。雪の白さ、空の青さなどは、雪山の厳しさや緊張感をじかに伝える反面、美しさが見る人を魅了する。
モノクロ写真も数多く展示し、白と黒の世界がつくる微妙なグラデーションが、山々の鋭さ、雄大さを際立たせている。
青野さんは「モノクロの面白さを感じてほしい」と話していた。
今後は季節に合わせて一部入れ替えなどもある。
4日は午後2時から、青野さんによるギャラリートークもあり、写真解説に加え撮影技術などを聞くことができる。
入場無料。6月30日まで。