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伊那スキーリゾート 17日今季オープンへ
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」(山浦速夫社長)で14日、安全祈願祭があった=写真。関係者約30人が出席。山浦社長は「地域の活性化に貢献できるよう努力し、利用者の満足度の高いスキー場にしていきたい」とあいさつした。
近年は暖冬で安全祈願祭当日は雪が望めないこともあったが、本年は寒波の影響もありこの日の積雪は約50センチ。出席者はセンターハウスから白銀のゲレンデを眺めながら、今季の安全を祈願した。
18シーズン目を迎える今季オープンは17日を予定。22日までは、「初滑りキャンペーン」として、通常3500円のリフト一日券を2千円で提供する。
本年は小さな子どもでも楽しめる「モーグル」「クロス」をゲレンデ中央部に新設。砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日まで。入場者数は暖冬でオープン日が遅れた昨年より2千人多い、8万2千人を見込む。 -
声かけなどへの対策学ぶ 西春近北小で訓練
不審者出没が多発していることから、伊那市の西春近北小学校(片桐省平校長、231人)は14日、伊那署の協力を得て、児童に対する声かけなどの対策訓練を校庭で開いた。児童たちは有事にそなえ、自分たちで身の安全を守る方法を学んだ。
訓練は署員が演じる不審者が児童に対し、車から誘う、歩いて後をつける、抱きつく竏窒フ、3パターンで実施。不審者は「お母さんに頼まれた」「お菓子をあげるから」などと誘惑したが、児童らは大声をあげたり、防犯ブザーを鳴らすなどして対応した。
伊那署生活安全課の中谷直美さんらは「車で後をつけられたら、車の進行方向と逆へ逃げる」「近くの民家へ助けを求め逃げ込む」「知らない人とは距離をとって、抱きつかれないようにする」などと指導した。
片桐校長は「不審者は突然目の前に表れるので、今日学んだことを常に頭の中で意識するように」と児童らに注意を呼びかけた。 -
伊那共同作業の家でクリスマス会
伊那市の伊那共同作業の家で15日、クリスマス会があった。
同施設のクリスマス会は例年、市内にある共同作業所2つと合同で開き、今年も「輪っこハウス」と「ユイマール共同作業所」の利用者が集まった。
今年は、伊那市の天竜河畔病院職員や伊那ライオンズクラブの公衆委員会会員らがボランティアで施設を訪問。ゲームや歌、ダンスなどを披露し、利用者たちを楽しませた。
伊那LC公衆委員会は例年、市社会福祉協議会の「ふれあい広場」に参加していたが、マンネリ化した活動を見直し、今年は「障害を持つ人たちについてもっと知ろう」とクリスマス会への参加を企画した。 -
「障害者の日」のつどい
伊那市福祉団体連絡協議会主催の05年「障害者の日」のつどいは11日、伊那市役所多目的ホールであった。100人近くが参加し、障害者自立支援法の解説や駒ヶ根市の大法寺住職・藤塚義誠さんの講演を熱心に聞いた。
だれもが安心して暮せる地域づくりを市民皆で考えよう-と開催。障害者自立支援法について、市の福祉課長が説明した。
自立支援法は、障害保健福祉の総合化、制度の持続可能性の確保、自立支援型システムへの転換を目指す。障害ごと異なる法律によって提供されていた福祉サービスを一元的に提供する、就労支援を抜本的に強化する、支給決定のプロセスを明確化する-など主な内容を紹介した。
ライブ、市内共同作業所の製品販売もあった。 -
どうぞのいすでリース作り
伊那市東町の福祉事業所「どうぞのいす」で10日、地元の天然素材を利用したリース作りがあった。
同事業所が主催する「里山の森ハイキング」に参加している一般参加者など8人がリース作りに挑戦。ハイキングは、どうぞのいすで自主製作する製品「里山のレンガ積み木」に使う地域の木について学ぼう竏窒ニ、月1度ほどしているが、冬期は木の葉が落ち、葉の様子が観察できないため「拾った木の実でリースづくりをしてみよう」という話になった。
リースには参加者それぞれが持ち寄った地元の木の実や葉っぱなどを使用。ドングリやトチ、ヒマラヤスギなどの木の実などを、思い思いに飾り付け、温かみのある優しいリースに仕上げていた。 -
伊那東部中 2年連続で最優秀賞
こども音楽コンクール東日本優秀演奏発表会(11日・東京都)の中学校合唱部門で、伊那市の東部中学校合唱部(唐沢流美子教諭、81人)が昨年に続き最高賞の最優秀賞を手にした。
長野、静岡、新潟県からテープ審査、地区大会、県大会の予選を勝ち進んだ9校が出場した。東部中は2、3年生の55人がステージに立ち、組曲・御柱祭の情景より「深(み)山にて」「里曳き」の2曲を混声4部合唱で披露。見事2年連続、5回目の受賞を果した。
合唱部は本年度、全国につながる大会に2度出場するが、結果は思うようにいかず。生徒たちは今大会を最後のチャンスと思って出場。登内志保部長は「皆がこのステージに想いを込めていた。今までにない一体感のある発表ができ満足している」と喜びを語った。
唐沢教諭も「生徒たちが死ぬ気で練習した成果。最高の合唱を披露できたと思う」と目頭を熱くした。
合唱部男子のなかで、3年間在籍するただ一人の志賀浩介君は男性パートをけん引。「歌は技術だけでなく、人間としての成長も重要だった。3年間を降り返るとさまざまなことを学んだ」と胸を一杯にした。
06年1月29日にある全国大会は、今大会の模様を録音したテープで審査。全国7ブロックの最優秀賞校から日本一が決まる。 -
伊那市で交通安全街頭啓発
年末の交通安全運動(11縲・1日)の一環として12日、伊那市役所前の市道で山寺義士踊り保存会や伊那警察署、伊那交通安全協会などの関係者約60人が参加して交通安全の街頭啓発をした。
参加者は赤穂浪士の装束で身を固め気合を入れて・ス交通事故打ち止め・スの啓発活動に出発。「運転中の携帯電話はやめましょう」などと記した旗を掲げてパレードした後、「高齢者の交通事故防止」「飲酒・夜間の交通事故防止」などを呼びかける配布物600セットを信号待ちのドライバーに配った。
伊那署管内の11日現在の交通事故件数は570件で前年同期と比べて30件減、死亡は5人で1人減、けが人は727人で33人減少。そのうち、高齢者のかかわる事故は165件で15件増、飲酒運転による事故は17件で9件増加している。
伊那署の櫻井誠副署長は「交通事故数は減少しているが、年の瀬も迫り慌ただしくなっているので注意を。地域の人が楽しくお正月を迎えられるよう、住民への交通安全意識の高揚に協力してほしい」とあいさつした。 -
新伊那市長選へ小坂氏が出馬の意向
伊那市・高遠町・長谷村の新伊那市発足に伴う伊那市長選挙の出馬について、伊那市長の小坂樫男氏(70)=小沢=は新市発足など大きなターニングポイントを迎え「責任上やらざるを得ない」と出馬の意向を明らかにした。
後援会の意思決定がされておらず、高遠町・長谷村長にも相談しながら、来年1月中に表明する。
13日の市議会定例会一般質問で、保守系4会派を代表して伊藤泰雄議員が「新市への移行をスムーズにし、軌道に乗せる義務がある。市長以外に考えられない」と尋ねた。
小坂氏は、市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めていたという。新市発足は3期目の途中で、来年度には上伊那広域連合のごみ処理施設建設地を決めなければならないとし「皆さんの期待に添える答えができるかなと思う」と述べた。
市長選は来年4月30日に投開票の見通し。
小坂氏は上伊那農業高校卒。県職員を経て、94年から伊那市助役、96年から市長を務めている。3期目。 -
伊那手づくり餃子愛好会長 羽生義秀さん(60)
昨年12月、伊那市を中心とした飲食店有志でつくる「伊那手づくり餃子(ぎょうざ)愛好会」を立ち上げてから、1年が経過する。飲食業界の活性化策として、手づくりギョウザを提供する9店が加盟し、ギョウザの消費拡大を図っている。
ギョウザの具を「つつむ」にひっかけて、毎月22日を「餃子の日」に設定し、加盟店がそれぞれギョウザの価格を割引するなどサービスを提供。だいぶ定着してきたのではないかという。
「餃子の日」には年齢層に関係なく、ギョウザを注文する人が集中する。それまで平日には少なかった注文が祝日並みになったほど。来店者の中には、ギョウザがなくなったと知り、そのまま帰ってしまう人もいるとか。
「伊那」と「ギョウザ」とのかかわりがない中で「地産地消」を考え、上伊那産シメジを使った「しめじ入り伊那谷ギョウザ」を開発。ただシメジを具の中に入れればいいというものではない。皮に包むとき、シメジは生にするか、ゆでるかなど試行錯誤しながら、各店が「味わい深い」独自のギョウザを作り上げた。
伊那総合物産展示会・商工祭やJA上伊那まつりなどのイベントに参加したり、各店で限定メニューとして出したりしたところ、好評を得た。
これからも「農」と「商工」の枠を超え、黒豆など体に良く、おいしい食材を使った伊那谷のギョウザを開発していきたいと話す。
発足から月1回、メンバーが集まり、ギョウザのPR方法などについて情報交換する。
どういう風にすれば、喜んでもらえるのか。自らの店でもギョウザの具を工夫したり、皮を大きめのものに変えたりとグレードアップ。
ギョウザの味は、10店あれば10の味がある。具材はもちろん、野菜・ひき肉・調味料の割合などによって店ごとに異なる。▽加盟店に「ギョウザ職人の店」の認定証を出したい▽食べ歩きを楽しめるようにマップを作りたい竏窒ニ考え、質の向上につなげる。
25年前、35歳のとき、伊那市内にラーメン店を構えたが、ラーメンよりもギョウザとの付き合いが長い。義務教育を終え、東京へ出てシュウマイなどの卸に携わった経験を持ち、ギョウザには強い思い入れがある。
「たかがギョウザ、されどギョウザ」。ギョウザはサイドメニューでメーンになれないが、熱意を込め、工夫できる料理の一品。伊那名物ローメンなどと一緒に「伊那をグルメのまちにしたい」と構想を語る。
寒い季節。ギョウザに入れるニラやニンニクは風邪予防や回復に効果があるといわれる。手づくりギョウザを食べて、ギョウザパワーで風邪を撃退!
ギョウザで人を呼べる店を目指す。 -
伊那市マレットゴルフクラブ納会
伊那市マレットゴルフクラブ(62人、伊坂安男会長)は11日、05年度納会を開いた。皆勤者、精勤者に賞品を贈り、鍋を囲んで和気あいあいと1年の活動を振り返った。
クラブは、マレットパークはびろ、榛原河川敷公園の2カ所でプレーしている。今年は1月30日の新春初打ち大会をスタートに例会、大会合わせ31試合あった。皆勤賞は白沢当志子さん。精勤賞は5人。年間成績(得点制)の1位は網野さだ子さん。
06年は1月4日、榛原河川敷公園で初打ちをする。新年度会員を募集している。入会希望者は事務局の根津さん(TEL73・3917)へ。
精勤賞、年間成績は次の通り(敬称略)。
◇精勤賞 根津昌行、清水松男、下平明夫、登内保雄、平松一
◇年間成績 (1)網野さだ子102(2)清水松男91(3)根津昌行78(4)白沢永司72(5)鈴木光子72(6)登内保雄70(7)内藤智里70(8)下平明夫64(9)平松一63(10)酒井平八60 -
ガールスカウト長野26団がフリーマーケット
ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は11日、ピースパックプロジェクトの資金集めのため、フリーマーケットを伊那市総合福祉センターで開いた。
ガールスカウト日本連盟は94年から10年間、平和提唱事業で、難民高等弁務官事務所の協力のもと、アフガニスタン難民の子どもたちにピースパック(文房具)を送った。今年度から、タイ国内にあるミャンマー難民キャンプの子どもたちにピースパックを送る。
26団は、ピースパック30袋、靴2箱を送る予定で、文房具購入や輸送にかかる資金を集めるため、家庭から提供した衣類などのほか、スカウトが手作りしたクッキー、ポップコーン、小物入れ、飾り物などを販売した。
木部団委員長は「世界市民としての、世界の平和のための活動。知らない国のことを知ることの取り掛かりでもあり、自分達が平和であることをあらためて自覚する活動でもある」という。
来年1月に袋詰め作業をして発送。各地から集まるピースパックは春にミャンマーに届ける予定。 -
ミサワ燃料のパン教室
伊那市西春近のミサワ燃料は11日、パン教室を生涯学習センターいなっせで開いた。上伊那各地から15人が参加し、ハムロールなどパン作りを楽しんだ。
ケーキ、イタリア料理に次いで3回目の「楽しいお菓子・料理教室」。今回は、唐木グリーンパン教室の唐木芳子さん=西春近=が、ハムロールと、忙しい人のための1時発酵をしないテーブルロールの2種類を教えた。
唐木さんは、「おいしいパンを作るには、いい温度、いい時間で」と話し、こね上げ生地温度は27度から30度が理想で、夏は氷水、冬はぬるま湯、秋は水道水を使って温度を加減するなど、パンづくりのこつを教えた。
参加者は、生地につやが出るまで両手で包み込むようにこねたり、ハムロールの成型をしたりとパン作りを楽しんだ。焼きあがったパンを試食して発酵させたパンと発酵しないパンの違い、ガスオーブンと電気オーブンの違いなども学んだ。 -
ザザ虫、台湾へ
伊那谷の名物珍味、はちのこ・ザザ虫・いなごが台湾に新設される昆虫博物館に陳列される。
信州大学農学部に留学経験のある台湾の国立嘉義大学生物資源系の張光勳副教授がこのほど、伊那市のグリーンファームを訪れ、新たに設置される昆虫博物館の「世界の昆虫食」のコーナーに陳列するために、調理したはちのこ・ザザ虫・いなごなどを購入して帰国した。
張副教授は同大のほか鳥樹林嘉大昆蟲生態教育館のスタッフも務めているが、展示内容の豊富さに驚いた関係者らが、「世界最大規模の昆虫博物館」を大学に併設することを提案。その一角で、世界中で人間がどんな昆虫を食べているかを扱うという。
張副教授は1983縲・5年に信大農学部に留学し、森本尚武前信大学長の下で昆虫学を学んだ。その間に、伊那の昆虫食に親しみ、度々グリーンファームを訪れて購入したという。
同教授は本紙の取材に「昆虫食といえばやはり伊那谷。はちのこ・ザザ虫は世界に紹介するべきものです」と答えた。 -
創立20周年記念伊那フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
創立20周年を迎えた伊那フィルハーモニー交響楽団は11日、記念の第18回定期演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開いた。20年の歴史を感じさせる深みのある素晴らしい演奏で観客を魅了した。
今回ヴァイオリン独奏に、第1回演奏会に出演したNHK交響楽団の大林修子さんを迎えた。曲目は、ベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番作品72b、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」ホ短調作品64。最後はとても難しいというブラームスの「交響曲第1番」ハ短調作品68を演奏。会場を埋めた観客は惜しみない拍手を送った。
伊那フィルは、同会館の建設が始まったのを機に、「伊那谷にオーケストラを」と創立。春のファミリーコンサート、秋の定期演奏会をメーンに、「第九」「メサイヤ」「レクイエム」など、音楽愛好家と一緒に地域に密着した活動に取り組んでいる。 -
伊那市指定文化財に5件
伊那市教育委員会はこのほど、同市西箕輪の小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」や狐島の神明社荒神社合殿のケヤキなど5件を市指定文化財に決めた。内訳は天然記念物3、有形民俗文化財1、無形民俗文化財1件。
2年振りの指定で計55件となった。狐島のケヤキは7本を一括指定。そのうち6本は樹齢200縲・50年で、天竜川のはんらん地域にありながら残る巨樹だ。伊那では珍しいマツハダ(富県南福地)、樹齢400縲・00年のサワラ(富県上新山)も、それぞれ天然記念物に指定した。
西箕輪仲仙寺の絵馬は、木曽の馬地主・千村勘兵衛が奉納した「千匹馬図」(1862年)など馬絵の7点、算額2点、武者絵、相撲など合計13点を有形民俗文化財に指定。400年の伝統があり、区を挙げて保存に取り組む羽広の獅子舞を無形民俗文化財に指定した。 -
JA上伊那合併10周年生活部会「女性まつり」
上伊那農業協同組合生活部会などは10日、第10回女性まつりを伊那市の県伊那文化会館で開いた。約1400人の部会員が上伊那各地から訪れ、生活部会のこれまでの歩みを振り返ったり、今年のテーマ「やっぱり健康が一番縲怩艪ニりのある暮らしを」にちなんだ寸劇「やっぱり健康が一番」を楽しんだ。
生活部会は、JA上伊那と共に10年前に発足。高齢化社会の進行に伴い、農村に果たす女性の役割の重要性を認識し、女性が主体となって、食や健康に関する知識を広め、豊かな生活を実現するために活動を続けている。
生活部会本部役員は、畑で作った農作物のおいしさや、部会活動への若い女性の参加を呼びかける寸劇を披露。ユーモアたっぷりの演技には、会場から何度も笑いがおこった。
地域の発展・活性化などにも積極的に協力している女優・藤田弓子さんによる講演もあり、参加者を楽しませていた。 -
ベル伊那で七宝展 13日まで
諏訪市中洲にアトリエを構える平林義教さん(47)と妻・利依子さん(45)の「七宝展」は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
有線七宝による「合子」「蓋物」などの器や、季節の花をテーマにした額、猫をモチーフにした小物、トンボ玉のアクセサリーなど約200点を展示販売している。
2人で展示会を開くのは10年ほど前からで、関東を中心に活動。全国の招き猫のイベントや、クラフトフェスティバルなどにも作品を出品している。
義教さんは「美術工芸品としての七宝焼きから、いろいろなものが作れることを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
リボンアート華やかに
南箕輪村沢尻でリボンアート教室を開く伊東瑞枝さん(63)と生徒の作品展は22日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
アセテート製のリボンで季節の花や果物を作り、クリスマスや正月などをテーマにアレンジした約50点を出品。クリスマスツリーや門松などが並ぶ会場は華やかな雰囲気に包まれ、それぞれの作品は個性的で見る人の目を楽しませている。
生徒は小学生の娘3人と一緒に出品した親子も含め、伊那市、南箕輪村の女性7人。児童らは夏休みを利用し、他のメンバーは月1回の教室で作品を製作した。
伊東さんは「リボンアートは自然界にない色の花を自分の手で作れる楽しみがある」と来場を呼びかけている。
土日、祝祭日は休館。午前8時30分から午後5時10分まで。 -
「箏、楽しく弾けた」
伊那三曲協会の普及委員長・福澤雅志世さん=伊那市山寺=と会員4人は9日、伊那市の西春近北小学校を訪問し、6年生2クラス計47人に箏の弾き方を教えた。初めて楽器に触る児童らは、日本の伝統民族楽器に親しんだ。
1クラスづつ、練習曲の「さくらさくら」を学習した。ほとんどの児童が初めてとあって、皆慣れない手つき。メンバーが一人ひとりの手をとり優しく教えると、教室には透き通った弦の音色が広がった。
福澤さんは箏について説明。中国から伝わってきた楽器で、形は「竜」がモチーフ、楽器の各部分には「竜○○」との名称が10個所あるという。児童らは箏を眺めながら、関心深く話を聞いた。
北原香織ちゃんは「箏を初めて触るので、最初はどうなることかと心配していたが、楽しく弾けてよかった。とっても勉強になった」と感想を述べた。
同メンバーは箏の普及活動の一環として、毎年、上伊那の小学校などで指導。本年は同小学校で14校目になるという。 -
体重150キロのツキノワグマ仕留める
伊那市中央区の小阪洋治さん(63)と城倉紀男さん(65)=いずれも自営業、伊那猟友会員=は9日、長谷村の山林で体長1・8メートル、体重150キロもあるツキノワグマのオス1頭を仕留めた。「『やった』のひと言だね」と大喜びだ。
クマは肉を冷やしたあと、10日に皮をはぐ。脂の乗り具合がよく、猟師仲間で「クマ汁」にして味わうという。胃は干して加工し、薬として使う。
2人は狩猟解禁の11月15日から毎日、山へ出かけている。8日にクマの足跡を見つけ、気をつけていた。9日、鹿を追っていたところ、100メートル先の尾根でクマを目撃。小阪さんがライフル銃1発で倒し、とどめを打った。そのあと、林道までの500メートルを引きずり、やっとのことで自動車に乗せた。
通常、捕まえるクマの体重は50縲・0キロ。「40年間、猟をやっているが、これだけ大きいものはそうはない。山の主だ」と口をそろえた。 -
「石」並べた新作6点披露
高遠町芝平の造形作家・天野惣平さん(52)の個展は13日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
発砲スチロールを石の形に成形し、銅版画で刷った岩肌模様の和紙で包んだ新作6点を出品。来場者はじっくりと眺めて楽しんでいる。
メーンは、長さ4メートル55センチ、幅22センチ、高さ15センチの土台の上に、片手で納まる大きさの「石」72個を一列に配列。床に設置し、いろいろな角度から見ることができ、外光の照らし具合の違いが作品に変化を与えている。
テーマはノーコンセプトで、「自分の目と手が造りたいものをただ並べただけ(天野さん)」。来場者は「河原で拾ってきた石を並べただけかと思った」「作品が重いのか、軽いのか考えるのが面白い」などと話す。
天野さんは年に2回の個展を開き、同アートギャラリーは11回目。「毎年、何が出てくるのか楽しみ」と個展を心待ちにしている人も多い。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。期間中は天野さんが会場を訪れる。 -
文化祭バザー収益市に寄付
伊那市西町区の伊那部町内会などは8日、文化祭バザーの収益金の一部3万2千円を同市に寄付した。
市の福祉に役立てばと、14年前から続く恒例。伊澤勉町内会長と伊那部宿を考える会の田中三郎会長ら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市町に寄付金を手渡した。
文化祭バザーは11月中旬、伊那部集会所で開催。地域住民が持ち寄った野菜、贈答品などの販売のほか、本年は同市境南の漫画家・橋爪まんぷさんの似顔絵会もあり盛況だった。
また伊那部町内会などは、地元社会福祉協議会へバザーの収益金の一部4万円を寄付している。 -
子どもを守れ
広島、栃木県で下校中の女児が殺害される事件が相次いだことを受け、伊那署と駒ヶ根署は、それぞれ小学校関係者と対策など意見を交わした。
◇ ◇
緊急伊那署小学校分科会は8日夜あり、全小学校22校の校長、PTA役員、各市町村教育長など約70人が参加。各校ごとに▽通学路の危険個所を再点検する、▽防犯ボランティア、PTA、学校などが連携し情報交換をする竏窒ネどの対策を確認した=写真。
通学路について西澤忠篤生活安全課長は「安全マップの再確認が一番重要」とし、「子どもの安全を守るためには、要注意個所を把握し、関係者で情報を共有する必要がある。自治会、育成会、地域ボランティアなど校長を中心に、危険個所の再確認をするのが望ましい」と参加者に呼びかけた。
安全対策について学校長、PTAから「不審車両のナンバーはどの程度覚えればよいか」「緊急時の集団下校には地域の警察署員を同伴してほしい」「伊那市の地域安心安全情報ネットワーク構築事業の本格運用はいつ」などの質問があがっていた。
10月末現在、県内で小学生以下の子どもが不審者に声をかけられた事案は150件で、そのうち伊那署管内は12件。昨年と比べて管内も増加傾向にあるという。 -
社会福祉協議会合併協議会
伊那市、高遠町、長谷村の社会福祉協議会合併を検討する第6回合併協議会が8日、伊那市福祉まちづくりセンターであった。前回提案した各種事務事業に関する提案を承認。障害者訪問介護事業など8事業に関する事前提案があった。
現在は3市町村に事業所がある指定障害者居宅介護事業については、財政的側面から長谷村の事業所を高遠町の事業所と統合することを提案。これまで伊那市社会福祉協議会が運営してきた伊那市総合福祉センターの運営については、指定管理者制度導入に伴い、今年度で市社協への委託廃止となることを、改めて確認。協定項目として提案した。
伊那市福祉まちづくりセンター「ふれあいーな」について、指定管理者制度の指定業者として08年度まで現行運営を継続。3市町村の高齢者生活福祉センター事業、長谷村のデイサービスセンターや小規模多機能施設の運営についても、現行通りの継続を提案した。 -
テレビのこうや豆腐特集で
登喜和冷凍食品に問い合わせ集まるテレビでこうや豆腐が特集されたことをきっかけに、伊那市の登喜和冷凍食品(登内英雄社長)に注文や問い合わせが増えている。
こうや豆腐を特集したのはTBSの朝の番組「はなまるマーケット」(8日朝放映)。冬の乾燥肌を防ぐには入浴後10分以内に保湿のケアをすると同時に、タンパク質の豊富な食材を取ることが重要だとして、こうや豆腐の効用や調理法を紹介した。
同社の女性従業員8人も登場。「3世代の家族で、年寄り用に含め煮や卵とじ、子ども向けに粉末こうや豆腐を入れたハンバーグなど、2日に1回は食べている。乾燥肌だったのが治った」(伊藤文子さん=美篶在住)などと証言。足のスネで実測した保湿値も、従業員のものは平均50以上で、東京での平均35程度を大きく上回った。
放送直後から、同社・同社が加盟するこうや豆腐の組合・TBSなどに「こうや豆腐のメニューを教えて」「粉末製品を扱っている会社を教えて」などの問い合わせや注文が集まっているという。
登内社長は「毎年12月は鍋物用や正月向けの豆腐づくりで忙しいが、番組放送でさらに忙しさが募った。休日返上で頑張ります」と話した。
こうや豆腐はもともと高野山が発祥の地と言われる豆腐を冷凍・乾燥させた食品。戦後、長野県が一大産地をなり、現在では全国の90%以上を県内の業者で生産している。 -
起業チャンピオン賞を表彰
伊那商工会議所・伊那市主催のビジネスプラン創造塾を受講し、近く創業する女性2人に8日、起業チャンピオン賞を贈った。
受賞したのは、アジア生活雑貨販売と喫茶ビジネスの宮島洋子さん(33)=荒井区、アマランサス栽培と福祉雇用事業の山岸深雪さん(42)=若宮区=。
宮島さんは、ベトナムに滞在していた経験を生かし、布や陶器、衣類などの雑貨販売に加え、軽食を楽しめる店を通り町に構える。オープンは来年1月上旬予定。
山岸さんは「アマランサスを伊那の特産品にしたい」と来年から借り受けた畑25アールで栽培する。知的障害者らの働く場を確保。商品化には高遠町の栽培者らと連携していく。
表彰式で、伊藤正専務代行は「商売を始める熱い思いが伝わってきた。不安も多いと思うが、今後もフォローアップしたい」と地域の活性化につながるよう2人の活躍を祈り、新しい事業の芽が出ることに期待した。
受賞者も「自分のため、まちのために頑張りたい」とそれぞれ決意を語った。
創造塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開などを考える中小企業者を対象に開催。経営コンサルタントなど専門スタッフから伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学んだ。25人が受講し、12人がプレゼンテーション。その中から、実現性が高いビジネスプランに「起業チャンピオン賞」を贈った。 -
地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
ウォームビズ 衣料店に「コーナー」豊富な品ぞろえ
環境省が推進する秋冬のビジネススタイル「ウォームビズ」。伊那市内の衣料店には「ウォームビズコーナー」が設けられ、例年に比べて豊富な品がそろっている。売れ行きは「まずまず」のようで、春先まで着ることができるベストなど今後に期待感を持つ。
ベルシャイン伊那店は、10月初旬から販売フロアにコーナーを設置し、売り上げも例年より伸び「1・2縲・倍の手ごたえ」があるという。
ウール素材のベスト(男性)、保温性やファッション性が高い、カシミヤのハイネックセーター(女性)など定番の人気商品をコーナーに陳列。各サイズ、各色をとりそろえ、商品を切らすことなく並べたことで、ウォームビズに関心のある人の購入意欲をそそり、売り上げにつなげている。
「ウォームビズなのでベストが欲しい」「スーツに合うベストを探しているのだが」など、40代後半の男性客の反応が多い。また、クールビズのノータイスタイルの影響もあり、スカーフを首元に巻く「アスコットタイ」の問い合わせも増えている。
紳士服「アオキ」伊那ナイスロード店では上着、ベスト、カーディガン、保温機能性素材の下着、首元を保温するウールのネクタイなどを1カ所に集めた。ミドル丈の下着は、新たに入荷。
「ウォームビズで」と来店する男性客は多くないものの、来店者に対してベストを勧める機会が増えた。昨年に比べ、全店で1・5倍ほど伸びているのではないかという。オレンジやイエローなどパステル系も並ぶが、服に合わせやすい黒やグレーなどベーシックなものが人気。
商品だけでなく、色の合わせ方など着こなしも提案している。
室内温度18度で暖房を入れる伊那市役所では「ひざかけを厚めのものにした」「足首を温めるレッグウォーマーをつけている」と工夫している職員もいる。 -
伊那中央病院・伊那市にバザー収益寄付
伊那中央病院(小川秋實院長)は6日、10月末にあったバザーの収益金9万9050円を、伊那市へ寄付した。収益金は地域の福祉の向上に役立ててほしい竏窒ニ、本年は同病院組織市町村の同市へ、来年以降も順次組織市町村に寄付する考え。
バザーは同病院祭に合わせて実施。本年度が初めてで、職員が家庭から持ち寄った品物を販売した。バザー品はタオル、シーツ、陶器の皿など日用雑貨を中心に約500点を用意したが、開始1時間ほどで品物はほぼ完売したという盛況ぶり。
小川院長、薮田清和同病院事務部長らは市役所を訪れ、「福祉に役立ててほしい」と、小坂樫男市長に寄附金を手渡した。 -
雪造り 深夜に着々
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は1日深夜から、断続的に人工降雪機を可動させ、1回平均約900トンを降雪。17日のオープン予定日を目指し、従業員は深夜のゲレンデ造りに追われている。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを終え、あとはゲレンデに雪が整うのを待つだけ。移動、固定式の人工降雪機合計22基のうち半数以上を稼働させ、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の雪造りに励んでいる。
人工降雪機は水を霧状にして噴射。マイナス5度を目安に、午前0時から同6時の間を中心に雪をつくる。「今週の予想気温は低そうなので、毎日ほぼ稼働できればオープン日には間に合いそう」と話す。
4日、上伊那に例年より早い初雪が降り、利用者の機運は上昇。今季は、小さな子どもも楽しめる「モーグル」「クロス」を新設、砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日までを予定。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。