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年末年始 魚類は全体的に1割弱高め
伊那市西春近の食品卸売会社、丸水長野県水伊那営業部で7日、年末年始の商品見本市があった。ガソリン高騰の影響が魚類にも顕著に表れ、全体的に1割弱高めとなる。
ガソリン高騰で、漁船にかかる費用も大きく、中には2割高のものもある。
天然ブリは、例年に比べて水温が高いため、北海道や青森県で大型サイズがまとまって水揚げされていない。今月末から来月にかけ、佐渡など日本海岸での水揚げに期待する状況で、価格はまだ未定。
人気のあるタラバガニはロシアを中心に不作で、高め。
見本市の特設会場にはサケ、ブリ、タコ、イカ、イクラ、数の子、伊達巻…と鮮魚、塩干、おせち材料など千点がそろった。
上伊那を中心に、中卸業者、小売業、一部料理店などの関係者が訪れ、価格を聞いたり、サンプル品を試食をしたりしながら品定めした。
年末年始の商品は、クリスマス商戦が終わった25日ごろから店頭に並び始める。 -
美篶野球スポーツ少年団 25周年記念事業
伊那市の美篶野球スポーツ少年団は3日、発足25周年記念事業の記念大会、式典を開いた。記念大会は美篶小学校グラウンドなど市内3会場であり、低学年と高学年の部に県内外から計13チームを招待して交流。夜の式典は団員のほか、保護者やOB団員ら約100人で節目を祝った。
1983(昭和58)年に発足した美篶野球スポーツ少年団。これまでに卒団員は300人を超える。野球を通じて美篶小に通う児童たちの体と心を育てるため、「決して諦めないこと」などを合言葉に活動を続け、現在は約30人が団に所属する。
JA上伊那本所フラワーホール(狐島)であった式典で、矢島八郎団長は「地域のみなさんの支えがあったから続けてこれた。これからもスポーツを通じて、諦めない気持ちを育てていきたい」と式辞。15年目となる根津修二監督は「これからももっと多くの子どもたち野球を教えていきたい」とあいさつした。
記念行事として、美篶野球スポーツ少年団は美篶小の神戸春美教諭作曲、矢島団長作詞の団歌のほか、25周年を振り返る記念誌と記念DVDを制作した。 -
11日にみはらしファームで北海道犬の展覧会
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の魅力を知ってもらおう竏窒ニ天然記念物北海道犬協会関東連合は11日、約100頭近い北海道犬が集う「第31回関東連合展覧会」を伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム羽広温泉第一駐車場で開く。長野支部の太田進支部長(73)=伊那市=は「伊那市が獣害対策として北海道犬を導入しようとしている時期でもあり、野生の姿を留めている北海道犬の良さ、素晴らしさを多くの方に見ていただければ」と語る。
同協会は過去、北海道犬が絶滅の危機にあった時、種の保存と質の向上を目的として発足。現在は全国に各支部があり、それぞれに活動をしている。
展覧会は北海道犬の真の質を知ってもらうとともに、会員同士の親ぼくを深めることを目的として毎年開催しているもので、県内で開催するのは4年ぶり。生後3カ月以上の血統書を持つ北海道犬を対象としており、稚犬、幼犬、壮犬、成犬など、それぞれの生育年数に合わせた7区分で審査を展開。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価しながら、優勝犬などを決定する。
時代に合わせて品種改良が施されてきた洋犬に対し、北海道犬は原種の野生感を保っており、その性格も忠誠心が強いという。
展覧会は午前8時から(雨天決行)。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会が10日に候補地関係地区区長を対象とした合同説明会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地13地区を決定した伊那市の用地選定委員会は10日、候補地に当たる区とそれに隣接する区の役員を対象とした合同説明会を伊那市役所で開く。
対象となるのは市内35区と1常会と市外2区。市外の対象地区については、広域連合を通じて連絡をしている。
当日は新ごみ中間処理施設建設に関するこれまでの経過や候補地選定の今後の進め方、新しい施設の計画概要などを説明する予定で、一般も傍聴することができるようになっている。
時間は午後6時縲恁゚後7時半。また、11、16日にも同様の説明会を開催する(16日の会場は伊那市駅前ビル「いなっせ」)ほか、今回説明の対象とならない区の区長に対しても、20日に今回の候補地選定にかかる説明会を開く。 -
伊那市の若手職員が「桜の木百選」認定などを提案
伊那市の若手職員11人でつくる「元気の出る伊那市」プランニングチームは5日、小坂市長に「桜の木百選」認定や市民の立場に立った窓口案内の表示などを提案した。内容は各担当課で検討し、実現可能なものは新年度予算に反映する。
メンバーは20代が中心。「観光」「市役所の雰囲気」の2つをテーマに決め、6月から会議を重ねてきた。
「観光」の「日本一の桜の里づくり」プロジェクトは「桜の木百選」認定で地域住民が主体となって維持管理するシステムを構築するねらい。桜マップ作成や桜に関する疑問を寄せる「桜守さんお願い110番」の開設などを盛った。
また、市民を対象としたツアー企画「南アルプス山ろく食と健康プロジェクト」キャンペーン、中央・南アルプスのPRとして「アルプスの日」制定なども挙げた。
そのほか▽窓口業務の情報の共有化▽ノー残業デーは部・課ごとに設定する▽本庁1階ホールを公民館サークルの作品発表の場に提供する竏窒ネど。
若手職員から提案説明を受けた小坂市長は「食と健康プロジェクトで、シカやイノシシなどジビエ、雑穀アマランサスを食べて歩くのも一つのアイデア」「課の表示は具体的な仕事内容を書くのも必要かと思う」などと答え「真剣な思いが伝わってきた。絶えず事務改善の気持ちを持って」と促した。
「元気の出る竏秩vは9年目の取り組み。これまで住民票の休日発行や正面玄関へのバス乗り場移転などを採用し、改善につなげている。 -
小田光博さん 防衛大臣から感謝状授与
伊那市中央区の歯科技工士で、県自衛官募集相談員協議会連合副会長の小田光博さん(75)がこのほど、長年にわたり自衛官募集に協力したとして石破茂防衛大臣から感謝状を受け取った。2日、小田さんらが市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞の喜びを報告した=写真。
小田さんは、市自衛隊協力会の立ち上げに携わり、1999年からは伊那地区(上伊那)募集相談員会会長として活動する。10月27日、東京・新宿で授賞式があり、その功績を称えて石破防衛大臣から感謝状の授与があった。
小田さんは「国民の生命、財産を守るためにあるのが自衛隊だと思っている。難しいことは考えず、素直な気持ちで協力している。この感謝状は多くのみなさんの協力の下、代表としていただいたものだと考えている」と話していた。 -
みはらしまつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で3日、「秋は実りのみはらしまつり」があった。収穫したばかりの地元野菜や果物がずらりと並んだほか、もちつき大会やリンゴの皮むき競争などさまざまなイベントが催され、訪れた人たちを楽しませた。
「実りの秋」に合わせて毎年開催しているイベント。野菜が釣れる「みはらし釣り堀」や羽広荘の宿泊券などが当たる「福足しまつり抽選会」など、みはらしファームならではのイベントも盛りだくさんで、毎年多くの人でにぎわう。
今年も「みはらし」にちなんだ38・4メートルの長巻ずしづくりに挑戦。家族連れなど100人が一列に整列し、今年収穫したばかりの新米コシヒカリ24キロを敷きつめたのりと一緒に具材のキュウリ、干ぴょうを一斉に巻き込むと、長い巻きずしが出来上がり、拍手が上がった。
出来上がった巻きずしは参加者や来場者に配られ、子どもたちは「おいしい」と話しながら出来上がったばかりの巻きずしを口いっぱいにほうばっていた=写真。 -
高齢者火災予防訪問
火の扱いが増える季節に合わせて伊那消防署は3日、高齢者火災予防訪問調査を伊那市内と南箕輪村内に住む75歳以上の一人暮らし高齢者宅約1200軒で実施した。
住宅火災の場合、高齢者の死傷者が多く、火災警報などが聞こえにくい高齢者は特に被災する危険性が高い。同調査は高齢者宅の防火への取り組みを点検しながら、日ごろから火災を起こさないように呼びかけるとともに、万が一災害が発生した場合の対応方法などを伝授するために毎年行っている。
東春近地区では、消防署員2人、消防団員2人、民生委員1人が地区内2軒の高齢者宅を訪問し、備え付けの消火器や火災警報機の状態を点検したり、使い方を指導。また「災害時には自分の身の安全を第一に考え、外に出るなどの対応をしてほしい」と話した。
指導に当たった伊那消防署警防課指導係の北村英幸消防指導補は「まずは火の取り扱いに十分注意してもらいたい。高齢者の場合、放送が聞こえないなど、情報を受けるのに時間がかかることもあるので、十分注意していただければ」と話していた。 -
創業支援センター 開所から半年
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが開所してから半年が過ぎた。当初、2社の入所だったが、4社に増え、市は「ベンチャー企業の集積効果が出ている。滑り出しは良い」とし、市内に立地してもらえるように支援していく。
創業支援センターは上伊那で初めて開所。新しい技術や製品の研究・開発などを希望する起業者に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供している。使用期間は3年以内で、電気部品製造、高分子シルク商品の企画開発などが入所する。
そのうちの一つ「GAST JAPAN」は機械構造部品の製造などを手がけ、10月中旬、伊那総合物産展示会&商工祭で土壌の成分を分析する自動判別器、実用研究中のデジタルカメラや携帯電話に使う部品の圧電リニアモーターなどを展示した。
10年3月末までの入居で、横尾嘉也社長はゆくゆくは伊那に事務所を構えたいと考えている。
新規創業者は随時、募集中。市には月1縲・件の問い合わせがあり、年度末には8割の入所を達成したいとしている。
1室の広さは25縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなどもある。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。
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センター内で実用研究に取り組む企業 -
観浄寺周辺の公園化事業に取り組む富県桜井区が周辺の畑でサツマイモを収穫
伊那市富県桜井区にある観浄寺周辺の公園化事業に取り組む桜井区などが4日、観浄寺周辺の畑に植えたサツマイモを収穫した。子どもからお年寄りまで約80人が参加。秋の実りを楽しむとともに、世代を越えた交流を深めた。
公園化事業への取り組みは6年目。現在は桜井区、桜井区地域社会福祉協議会、桜井郷づくり委員会が協力し合いながら、区の財産である観浄寺周辺の整備を目的として、花壇作り、サツマイモの植付けに取り組んでいる。今年も春に植えたサツマイモが収穫の時期を迎えたことから、収穫とやきいも大会を開催することとなった。 参加した子どもらは、大人やお年寄りの手を借りながら特大のサツマイモを土の中から何本も掘り出し、「大きい」「これで5本目だよ」と笑顔を見せていた=写真。
桜井郷づくり委員会の広瀬明会長(56)は「区民の親ぼくを深めることを目的として続けているが、お年寄りから子どもに伝えることを伝え、子どもが大人から学ぶべきことを学ぶ機会。できる限り続けていければ」と話していた。 -
長谷地区高齢者クラブ 健康づくり講演会
伊那市の長谷地区高齢者クラブ(大出達雄クラブ長・485人)は28日、気の里ヘルスセンター「栃の木」で健康づくり講演会「心の手入れ・体の手入れ」を開いた。クラブ員約40人が集まり、早稲田大学の石井康智教授から膝や腰、肩の痛みを和らげる手入れ法を学んだ=写真。
同クラブの健康づくり事業の一環として講演会を行った。講師の石井教授は10年余り長谷地区の高齢者の健康づくりに関与していて、今夏は同地区の高齢者を対象に日常生活に関したアンケートをしていて、その結果説明もあった。
講演では、体の手入れの仕方を身に付けるための実習を行った。膝の手入れでは、仰向けに寝て、足を投げ出した状態で膝裏をマッサージ、指圧、さするなどした。手入れ後は実際に歩いてみて、足が軽くなったり、腰が緩んだのを実感した。
石井教授は「心身ともに快適な暮らしを過すために、まずは足腰強化から始めて」。「高齢者だから『体は変らない』のではなく『生きている間は変る』のです」と参加者に呼びかけた。 -
伊那市華道会 JR伊那市駅で週一作品展始める
伊那市内の華道の流派10派でつくる「伊那市華道会」(平林由子会長・会員101人)は、社会貢献活動の一環として、JR飯田線伊那市駅の待合室で週1回ごとの作品展示をする。10月31日、花を飾る花台や花器、剣山を同駅に寄贈した=写真。
会は昨年3月、各流派から集まった有志で結成。多くの人に安らぎを与えるため市内に花のある場所を増やそう竏窒ニ、本年2月の総会で待合室を利用した作品展の実施を決めた。展示は週1回のペースで会員が作品を入れ替えていく考えだ。
寄贈式には役員約10人が出席し、平林会長が「和気あいあいと楽しく花を生けていきましょう。われわれのささやかな力を合わせて一輪の花を」とあいさつ。伊那市駅の大前廣司駅長は「利用者の安らぎになってくれれば」と期待した。 -
西春近北小と伊那西高が吹奏楽交流
伊那市の西春近北小学校と近くにある伊那西高校吹奏楽クラブとの吹奏楽交流会が31日、同小体育館であった。1、2年生が中心のクラブメンバー35人が学校を訪れ、この日のために練習してきた曲を全校児童に向けてプレゼントした=写真。
交流は3年目で、吹奏楽を聞く機会が少ない児童たちのために始まった。演奏は田畑穂積顧問の指揮で、「海兵隊」や「のだめメドレー」のほか、人気TVアニメで使われている・スお馴染みの・スの曲など5曲を披露した。
クラブメンバーは、TVアニメキャラクターを描いた手作りの面をかぶって演奏したり、「大きな古時計」を児童たちの合唱に合わせて演奏したりと趣向を凝らしたプログラムで楽しませた。子どもたちは会場に広がるアンサンブルに興奮した様子で聞き入った。
クラブ長の小出美幸さん(17)は「小学生が楽しめるように自分たちで曲を選んで練習に励んできた。子どもたちが演奏を喜んでくれてよかった」。児童たちは「強弱のある音がすごかった。演奏してくれたお姉さんたちがかっこよく見えた」などと話した。 -
かんてんぱぱホールで今村由男さんの銅板画展
飯田市の銅板画家・今村由男さん(58)による作品展「伊那谷の光と風竏駐コ板画の世界竏秩vが7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。伊那谷の自然や風景を独特の表現方法で映し出した銅板画作品約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
今村さんが同会場で個展を開くのは昨年に続き2年目。
銅板画と木版を併用することで独特の素材感を実現し、花や星座などといった自然の要素を抽象的な構成でとらえた陰影のある作品は、その世界に見る人を引き込むともに、不思議なインパクトを与える。
今回は花などをテーマとした作品のほか、12星座をあしらった黄道十二星座図屏風(びょうぶ)「二曲一双純金箔・黒箔地」なども並んでいる。
今村さんは「銅板画は発表される機会も少ないので、この作品展を通して銅版画の世界を味わっていただけたら」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱホールでハナノキ里山展
里山をテーマに陶芸や絵画などの創作活動に取り組んでいる飯田市の北沢正和さん(40)、あさ子さん(55)、瑞樹さん(15)家族による「ハナノキ里山展」が7日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。世界中でも限られた地域にしか生息しないという「ハナノキ」を育む里山に住む動植物や植物をモチーフとした陶壁や絵画、焼物、写真など約150点が、訪れた人の目を楽しませている。
それぞれが創作活動に取り組む北沢さん家族による作品展で、正和さんと息子の瑞樹さんは絵と焼物を出展。また、正和さんの妻、あさ子さんは県内でも飯田市の一部などごく限られた場所にしか生息しておらず、“生きた化石”とも言われ、絶滅の危機に瀕(ひん)している「ハナノキ」の魅力にひかれ、その保護活動などに取り組んでいるが、今回はハナノキを写した写真や美しい里山を描いた作品などを出展した。
陶芸作品のうち、里山の草花や昆虫などをあしらった粉引きの皿や碗、カップなどは、里山の温かな印象をそのままに伝える。
また、今年から正和さんが取り組んでいる30センチ四方の陶版を並べ、その上に絵を施した陶壁作品も出展。42枚の陶版に里山の動物たちを描いた作品は、150号ほどの空間の中で動物たちが里山での生活を楽しんでおり、見る人の笑顔を誘う。
正和さんは「伊那谷の里山は自然が豊か。身近な動植物を見ることを通して、その豊かさを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
はら美術で安川博さんの個展はじまる
伊那市出身で現在フランスのオート・ノルマンディジゾールで製作活動を続けている洋画家・安川博さん(76)の個展が6日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。学生だった20代に描いた作品から現在の居住地であるノルマンディ地方ののどかな農村風景やエーゲ海を描いた近年の作品まで約55点が、訪れた人の目を楽しませている。
安川さんが地元で個展を開くのは1年ぶり。今回は「画業45年の今と昔」をテーマに、油彩を始めた20代のころ、地元で描いた作品からフランスに渡った1966年前後の作品、描き下ろしたばかりの近作までを展示。自身の歩みを振り返る個展となった。
緑豊かなノルマンディの農村風景や深いブルーが美しいエーゲ海などをテーマとした鮮やかな作品が多く、スケッチなども並んでいる。
安川さんは「ぼくの小さなふるさとをご案内するつもりで開く展覧会です」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
小学生防犯写生大会 審査会
伊那地区防犯協会は1日、伊那市役所で小学生を対象とした写生大会の作品審査会を開いた。題材のパトカーや白バイ、ポンプ車などを描いた44作品の中から低学年、高学年などそれぞれの部門の最優秀賞など4賞を選んだ=写真。
消防、警察車両に接することで、防火や防犯意識を高める27回目の取り組み。小学校教員や伊那署、伊那消防署関係者4人が審査員となって、伊那地区の児童たちが水彩絵の具やクレヨンなどを使って描いた力作を審査した。
伊那地区防犯協会副会長の武田登伊那公民館長は、審査のポイントを「子どもらしい伸び伸びとしたところ」とし、本年は低学年の部が充実していたという。
本年は写生大会に参加した未就学児に対して、防犯協会長賞を設けて審査した。
選ばれた作品は、市内の大型店や市役所で11月中旬から順次、巡回展示する。
各賞を受賞したのは次のみなさん。
【高学年の部】▽最優秀賞=井口槙(伊那東4)▽警察署長賞=村山大地(伊那東4)▽消防署長賞=鈴木マルシア(伊那北6)▽防犯協会長賞=松沢卓磨(伊那東4)北原諒(伊那東5)
【低学年の部】▽最優秀賞=伊東竜輝(伊那北1)▽警察署長賞=北原ゆめみ(伊那東2)竹前和輝(伊那3)十文字いよ(伊那東2)▽消防署長賞=小牧弘季(伊那3)山田優亮(伊那東2)中條滉樹(伊那東2)▽防犯協会長賞=飯島佳菜子(伊那2)北原類(伊那東3)十文字まよ(伊那東1)高木登生(伊那東2)平沢大貴(伊那東2)
【未就学児の部】▽防犯協会長賞=高木唯生、中條凌雅、山田都子、北原はなの
児童たちの力作を審査する審査員ら -
「星空☆マタニティ~いいお産の日in上伊那~」
伊那市の県伊那文化会館と日本助産師会長野県支部上伊那地区主催の「星空☆マタニティ縲怩「いお産の日in上伊那縲怐vが2日、県伊那文化会館プラネタリウムで始まった。
おなかの赤ちゃんをより理解し、分娩施設の問題なども含め多くの人にお産に関心を深めてもらうイベント。今年で4回目。
プラネタリウムでの「おなかの赤ちゃんの話」と「星空☆ヒーリング」には、夫婦や子ども連れの母親ら約40人が参加。妊娠5週目から出産当日までの胎児の写真を見て心音を聞いたり、満天の星空を見てくつろいだ。
リラクゼーション・ヨーガ、ベビーマッサージのほか、離乳食のすすめ方や妊娠中の食事、分娩施設の情報などの展示があり、3日は助産師と気楽に話をし情報交換する初企画「お産あれこれおしゃべり会」もある。
問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。 -
風力発電事業は規模縮小
伊那市の入笠山縲恷ュ嶺高原への風力発電事業計画に対する「希少猛きん類等への影響評価検討会」の第4回会議が2日、市内高遠町であった。民間事業者が当初計画した延長11キロの範囲から7キロに規模を縮小する結論を出した。事業者は今後、事業として成り立つのかを含めて検討する。
前回(9月)、データが不足していた05年5月縲・7年6月の飛翔集積図、出現頻度図など総合的な資料を示した。イヌワシ、クマタカの繁殖が確認されており、計画地の一部が狩り場など高頻度利用域に入る。
委員から「バードストライク(渡り鳥が風車に衝突する事故)対策の実施で、風力発電と共存できるエリア」と評価する一方、「出現頻度からクマタカの行動エリアに入る。風力発電建設で狩り場となり、バードストライクが起きると推測する」と事業をやめるべきと主張する意見とに分かれた。
委員長の信州大学教育学部教授・中村浩志さんは、イヌワシやクマタカの高頻度利用域である南北3キロをはずした規模縮小案を提示。「猛きん類を考えると、風車は設置しないほうが良いに決まっているが、自然保護、人間生活から自然エネルギーを取り入れざるを得ない。社会的な要請」とした。
それでも委員の意見は分かれたが、規模縮小案は猛きん類への影響が比較的少ないと判断。同意を得た。
民間事業者・三峰川電力の酒井宗二社長は「今後、事業性、風車の本数や間隔など検討する。山間地の風力発電事業のモデルケースとしたい」と述べ、自治体に対して「説明して理解を得られるように努力する」とした。
検討会は06年6月、三峰川電力と丸紅が設置。委員5人が事業実施に伴う渡り鳥、希少猛きん類に関する影響評価を審議した。 -
みはらしまつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で3日、「秋は実りのみはらしまつり」があった。収穫したばかりの地元野菜や果物がずらりと並んだほか、もちつき大会やリンゴの皮むき競争などさまざまなイベントが催され、訪れた人たちを楽しませた。
「実りの秋」に合わせて毎年開催しているイベント。野菜が釣れる「みはらし釣り堀」や羽広荘の宿泊券などが当たる「福足しまつり抽選会」など、みはらしファームならではのイベントも盛りだくさんで、毎年多くの人でにぎわう。
今年も「みはらし」にちなんだ38・4メートルの長巻ずしづくりに挑戦。家族連れなど100人が一列に整列し、今年収穫したばかりの新米コシヒカリ24キロを敷きつめたのりと一緒に具材のキュウリ、干ぴょうを一斉に巻き込むと、長い巻きずしが出来上がり、拍手が上がった。
出来上がった巻きずしは参加者や来場者に配られ、子どもたちは「おいしい」と話しながら出来上がったばかりの巻きずしを口いっぱいにほうばっていた=写真。 -
高遠町ふれあい交流会
伊那市高遠町のボランティアでつくる実行委員会は28日、町老人福祉センターで「第2回高遠町ふれあい交流会」を開いた。地元小学生や舞踊クラブ、障害者施設通所者らが集まり、ステージ発表などの各種催しを繰り広げて交流の輪を広げた。
明るく、住みよい地域社会をつくるため、子どもや大人、障害者らが集まり、福祉の心を育むためのイベントで、旧高遠町のころから数えて9回目。会場では参加者によるバザーや「昔の遊び体験」と題した、けん玉やお手玉などを遊ぶコーナーが設けられた。
ステージ発表では、高遠北小楽器クラブや高遠小合唱部、転倒予防体操を学ぶ「東高遠おたっしゃ教室」など9団体がそれぞれ活動を披露。「たかとお手話の会」は会場に集まった人たちと一緒に「野に咲く花のように」「サライ」を手話を使って歌った。
ステージ発表で各種団体が活動発表 -
伊那公民館文化祭始まる
伊那市の伊那公民館で1日、文化祭が始まった。絵画や書道、陶芸などの公民館クラブサークル27団体が約1700点を出品。訪れた地域住民たちの感性に訴えかける力作のそれぞれが飾られた=写真。
例年に比べて参加クラブサークル数は2団体増えた。公民館関係者によると、作品数は前年より約200点ほど増えていて、野草のスケッチ画や絵手紙、写真などの作品が例年より数多く出品されているという。
公民館の入口付近には昨年に引き続き、庭づくりサークル「花と緑の会」のミニガーデンを設置。紅葉の季節に合わせ「葉もの」を多く取りそろえ館内を彩る。そのほか押し花絵や文化刺しゅう、木彫など見所が多い。
最終日の3日は、午前11時半からステージ発表があり、女性コーラスサークルや体操クラブなど28団体が活動成果を披露する。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
伊那市で病後児保育、休日保育はじまる
伊那市は1日、病後の回復期にあり、集団保育が困難な状態にある園児を一時的に預かる「病後児保育」を開始した。現在の登録者は28人。市によると、仕事を長期間休むことが出来ない家庭の申し込みなどが多いという。
育児と就労の両立支援と子どもの健全育成を目的として取り組む病後児保育は、入院などの必要はないが、安静にしていなければならない状況に子どもがあり、仕事などの都合で保護者が対応できない場合、利用することができるサービス。保育園に在籍する満1歳以上の園児が対象で、利用は事前登録制となっている。
今回の開始に合わせ、同保育を実施する西箕輪診療所内に特別保育室を設置。対応は子育て支援課の保育士が担う。保育時間は午前8時縲恁゚後6時(土日、祝日を除く)。利用料は無料から1時間千円まで。
同じくこの日開始となった「休日保育」にも11人が登録。こちらは仕事など、やむを得ない理由で日曜日や祝日に休みが取れない家庭に対し、休日の保育を提供するサービスで、市内保育園に在籍する園児が対象。上の原保育園で実施していく。
また、申請があった場合、本当にその家庭がこのサービスを必要としているかを厳正に審査し、保護者の責任放棄などにつながらないよう努めていく。
保育時間は午前7時半縲恁゚後7時。1時間の利用料は1歳児500円、2歳児400円、3歳児以上300円となっているが、休日保育を利用する前後1週間の平日に児童が振り替えの休日を取得できた場合は保育料を徴収しない。 -
東春近地区社協で交通手段を持たない高齢者の送迎サービス開始
伊那市の東春近地区社会福祉協議会(小池孝行会長)は1日、交通手段を持たない高齢者を対象とする「送迎ボランティアサービス」を開始した。地区内のボランティアを募り、送迎サービスを提供していく取り組みは西春近地区社協に続き市内で2カ所目。同サービス利用者の一人、林かつゑさん(80)=田原=は「若い者は遠くにいるので、遠くに出かける時は大変足に困っていた。こういうサービスをしていただけることは大変嬉しいこと」と語った。
交通弱者に対する移送サービスについては、NPOや市社協などが低額料金を徴収して実施する有償運送を提供している。しかし、対象者が要介護者や身体障害者などに限定されており、交通手段を持たない高齢者は対象外となっている。
そんな中、西春近地区社協では昨年から、利用者から利用料を徴収しない「送迎サービス」をスタート。地区内から募ったボランティアが車を運転し、市がガソリン代と車の維持費を提供しているが、一定の成果が上がっている。
循環バスの定期便が少ない東春近地区でも、こうしたサービスができないか検討。地区内全戸に呼びかけ、今回開始にこぎつけた。
送迎は通院する場合に限り、当面は送りか迎えのどちらか片道のみ。運行は月曜日から土曜日の午前8時半縲恁゚後5時で、現在で利用者10人、ボランティア15人が登録している。車両は市から借りた1台を運用していく。 -
伊那市民美術展 力作61点を展示
伊那市出身・在住者でつくる伊那市民美術会(赤羽久二成会長、81人)の第30回記念美術展が1日から、信州高遠美術館で始まった。洋画、日本画、工芸など会員59人の近作61点が並ぶ。11日まで。
美術会は1976年に発足し、78年から美術展を開催。例年、作品のサイズは10号以下だが、今回は50号以下と大きめに設定した。
絵画の題材は、高遠湖から雪をかぶった南アルプスを望む「陽春高遠湖」、大きく花開く「向日葵(ひまわり)」、「桜映える馬見塚公園」「姉妹」…と風景、花、人物、静物、抽象など幅広い。ステンドグラスや陶芸もある。
当初から出品作に賞を選ぶことはしておらず、「日曜画家」からプロまでの会員が日ごろの成果を伸び伸びと表現した作品がそろっているという。
赤羽会長(73)は「活動年数から実力に差があるが、一人ひとりの良さを見ていただければ」と話す。
8日は、市内で節目を記念した祝賀会を開く。
美術会は昨年4月、市町村合併に伴い、伊那市民美術会と高遠美術会が1つの組織になった。長谷からも会員を募っている。
開館時間は午前9時縲恁゚後5時(最終日4時)。入場無料。 -
小田切さんが普賢菩薩を完成
ほほ笑み地蔵や民話をテーマにした人間味のある作品で親しまれている伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さんはこのほど、一刀彫「普賢菩薩」を完成させた=写真。
高さ20センチ、諏訪形の諏訪社の境内にあったケヤキの古木の根元の部分を用いた。
ハスのつぼみをくわえ、優しく愛くるしい瞳の小象の上に、小田切さん独特のほほ笑みを浮べた普賢菩薩像が乗っかっている。
普賢菩薩を彫ったのは初めて、国宝級の仏像や気に入った仏像の写真を参考にした。ゾウは「ダンボ」をイメージし、インターネットで動物園のゾウを検索したり、本の挿絵からもヒントを得たという。
5年前、東京銀座で開いた個展で世話になったコマツの小坂敬社長に感謝の気持ちを込め、小坂社長の守護神である「普賢菩薩」を贈ることにしたとか。
制作を思い立ってから仏教関係の本を10冊余を読み漁り、普賢菩薩について学び、彫り進める中で、「自ら善業を積み、それによって得た功徳を全ての生きとし生けるものに恵もうと努める、慈悲と回向の菩薩行に行きついた」という。
「私が初めて彫った普賢菩薩を見て、小坂社長さんがにこっとしてくれればうれしい」と話していた。 -
健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」
伊那市の西箕輪社会福祉協議会主催の健康と福祉を考える集い「第12回寄り合いの庭」が28日、西箕輪公民館であった。認知症防止の講演会や展示、出店でにぎわった。
メタボ撃退クイズ、アロママッサージ体験、介護保険情報や栄養食品の展示のほか、煎茶サービス、子どもたちによる抹茶サービス、伊那養護学校の作品展示と製品販売、バザー、西箕輪中学校吹奏楽部の演奏などがあった。
講演会は、公民館活動の「西箕輪脳イキイキ講座」の生みの親でもある浜松早期認知症研究所代表で金子クリニック院長の金子満雄さんが、「地域ぐるみでボケ防止」を話した。 -
楠洲流聖楠会東部吟詠会 35周年記念大会
伊那市の高遠町、長谷地区の愛好者でつくる楠洲流聖楠会東部吟詠会の35周年記念大会が28日、同市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。吟や舞などの約50プログラムを繰り広げ、会の節目を祝った=写真。
東部吟詠会は上伊那にある5吟詠会の一つで、いち早く35周年を迎えた。大会は会員74人のほか、各吟詠会からの来賓が集まり盛大に開催。それぞれがステージに立ち、自慢ののどを披露し合った。
記念大会として舞台では、NHK大河ドラマ「風林火山」の放送にちなんで、井上靖の小説を題材とした吟に加え、ナレーションとスライドを使った構成吟も発表した。
東部吟詠会の伊東英洲会長は「吟のきずなで結ばれた会員とともに今後も生涯学習として取り組み、若い人たちに引き継いでいきたい」と話していた。 -
恒例のトリムバレーリーグ戦 長谷中学校で開幕
伊那市の長谷公民館が健康増進などのために開く、トリムバレーボールリーグ戦が29日夜、長谷中学校体育館で開幕した。10年ほど続く行事で、本年は8チームが11月26日までの5日間の日程でプレーを楽しむ。
長谷地区在住者や在勤者を対象に小学4年生から60歳代までの約50人が参加した。チームは家族や友人などのグループで構成していて、長谷総合支所で働く旧伊那市、高遠町在住の職員も出場している。
それぞれのチームが声をかけ合いながら息の合った連携を見せたり、互いに見合ってしまいボールを落としたりしながら日ごろのストレス解消、健康づくりを目的に気持ちのよい汗を流している。
長谷中学校体育館でトリムバレーボールリーグ戦開幕 -
ソフトバレーボールチーム「伊那ドリーム」
10月12縲・4日、広島県三次市であった「第15回全国ソフトバレーボール・シルバーフェスティバル」(日本バレーボール協会など主催)に県代表として出場し、2位グループトーナメントで優勝した。全国大会の出場は2回目で、前回の3位グループ優勝の成績を上回る活躍を見せた。
ソフトバレーボールは、生涯を通じてバレーボールを楽しむため考案された。従来よりボールが柔らかく、バレーの基礎技術であるパスが容易にできるため、初歩的なゲームから複雑な応用技術を駆使した高度なゲームまでが楽しめる。
チームメンバーは5年ほど前、上を目指すために集まった上伊那の愛好者で、週2回、伊那市の伊那中学校体育館で練習を行っている。バレーボール経験者は少なかったものの、同じ目標を持って練習を積み重ねた結果は着実に表れている。
チーム代表の丸山清隆さん(55)=南箕輪村=は「競技から離れると時間が許すまで冗談を言い合っていられる仲の良さ」。コートの内と外ではメリハリを持って接しているため、チームのまとまりはよく、それは自慢できるという。
チームは本年5月、市内であった「全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選大会」のシルバーの部(50、60歳代の男女1人ずつ計4人で構成)で優勝。前回大会は決勝戦で敗れ、あと少しで全国行きの切符を手にできていただけに、今回は一丸となれたという。
本大会は全国から54チームが集まり、3チームごとに分かれ18ブロックで予選リーグを行い、各ブロックの同順位同士で順位別のブロックトーナメントを展開した。全5試合のうち敗戦は予選リーグでの1試合のみ。全国大会でも十分にチームの力を発揮できたことが自信につながったという。
「もう少し上を目指したかったが、全国での自分たちのレベルが分かった」(丸山さん)。チームが目標に掲げる全国制覇に向けてよい経験となった大会だった。メンバーは新しい仲間を加えて、今後も躍進することを誓う。